タグ別アーカイブ: サントリー美術館

【展覧会】サントリー美術館|サントリー美術館コレクション展 名品ときたま迷品|’24年4月17日-6月16日

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サントリー美術館
サントリー美術館コレクション展 名品ときたま迷品
会  期  2024年4月17日[水]- 6月16日[日]
      * 作品保護のため、会期中展示替を行います。
会  場  サントリー美術館
      〠 107-8643 東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
      TEL:03-3479-8600 FAX:03-3479-8643
開館時間  10:00 - 18:00(金曜は 10:00 - 20:00)
      * 4月27日[土]、28日[日]、5月2日[木]-5日[日・祝]、6月15日[土]は
       20時まで開館
      * いずれも入館は閉館の30分前まで
休  館  日  火曜日  * 6月11日は 18時まで 開館
入館料金  一  般       当日 ¥1,500     前売 ¥1,300
      大学・高校生  当日 ¥1,000   前売 ¥ 800
      * 前売り、各種割引、優待情報、関連イベント情報などは下掲公式詳細を参照。
主  催  サントリー美術館、朝日新聞社
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「メイヒン」と聞いてまず思い浮かべるのは、国宝や重要文化財に指定され、その芸術的な価値の高さを誰もが認めるような「名品」ではないでしょうか。しかし「メイヒン」とは、それだけにとどまりません。これまでほとんど注目されず、展覧会にもあまり出品されてこなかった、知られざる「迷品」の世界もまた、同時に広がっているのです。そしてたとえ「迷品」とされるようなものであっても、少し視点を変えるだけで、強く心を惹かれる可能性を秘めているかもしれません。そうした時、「名品」と「迷品」を分ける明確な基準はないといえるでしょう。
そこで本展では、「生活の中の美」を基本理念とするサントリー美術館コレクションの「メイヒン」たちを一堂に会し、さまざまな角度から多彩な魅力をご紹介します。作品にまつわる逸話や意外な一面を知れば、「迷品」が「名品」になることも、「名品」が「迷品」になることも——目の前にある作品がどちらであるのか、それを決めるのは「あなた次第」。自分だけの「メイヒン」をぜひ探してみてください。

《本展のみどころ》
● 知られざる秘蔵コレクションを多数出品
1961年の開館以来、「生活の中の美」を基本理念として収集活動を行ってきたサントリー美術館コレクションのなかから、これまであまり展示の機会のなかった作品を多数ご紹介します。
● 国宝・重要文化財も大集合
国宝「浮線綾螺鈿蒔絵手箱」や重要文化財「泰西王侯騎馬図屛風」をはじめとする、サントリー美術館が所蔵する計16件の国宝・重要文化財指定作品(国宝1件、重要文化財15件)を可能な限り出品する予定です。一つの展覧会でこれらを通覧できる貴重な機会となります。
※作品の状態、その他やむをえない事情により、展示されない場合があります。
●「メイヒン」探しをお楽しみいただく展覧会
通常の作品解説に加えて学芸員によるマニアックな情報もご用意し、作品にまつわる逸話や意外な一面をお伝えします。一見しただけではわからない隠れた情報を知れば、作品に対する印象が変わるかもしれません。造形や表現などにとどまらない視点で作品を捉え直す、自分だけの「メイヒン」探しをお手伝いします。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : サントリー美術館 ]

【展覧会】サントリー美術館|激動の時代 幕末明治の絵師たち|’23年10月11日-12月3日|

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サントリー美術館
激動の時代 幕末明治の絵師たち
会  期  2023年10月11日[水]- 12月3日[日]
      * 作品保護のため、会期中展示替をおこないます。
会  場  サントリー美術館
      107-8643 東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
      TEL:03-3479-8600 FAX:03-3479-8643
開館時間  10:00 - 18:00(金・土は 10:00 - 20:00)
      * 11月2日[木]、22日[水]は20時まで開館
      * いずれも入館は閉館の30分前まで
休  館  日  火曜日  * 11月28日は 18時まで 開館
入館料金  一 般      当日 ¥1,500     前売 ¥1,300
      大学・高校生 当日 ¥1,000    前売 ¥   800
      * 前売り、各種割引、優待情報などは下掲公式詳細サイトを参照。
主  催  サントリー美術館、朝日新聞社
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江戸から明治へと移り変わる激動の19世紀、日本絵画の伝統を受け継ぎながら新たな表現へ挑戦した絵師たちが活躍しました。本展では幕末明治期に個性的な作品を描いた絵師や変革を遂げた画派の作品に着目します。
幕末明治期の絵画は、江戸と明治(近世と近代)という時代のはざまに埋もれ、かつては等閑視されることもあった分野です。しかし近年の美術史では、江戸から明治へのつながりを重視するようになり、現在幕末明治期は多士済々の絵師たちが腕を奮った時代として注目度が高まっています。

本展では、幕末明治期の江戸・東京を中心に活動した異色の絵師たちを紹介し、その作品の魅力に迫ります。天保の改革や黒船来航、流行り病、安政の大地震、倒幕運動といった混沌とした世相を物語るように、劇的で力強い描写、迫真的な表現、そして怪奇的な画風などが生まれました。また、本格的に流入する西洋美術を受容した洋風画法や伝統に新たな創意を加えた作品も描かれています。このような幕末絵画の特徴は、明治時代初期頃まで見受けられました。
社会情勢が大きく変化する現代も「激動の時代」と呼べるかもしれません。本展は、今なお新鮮な驚きや力強さが感じられる、幕末明治期の作品群を特集する貴重な機会となります。激動の時代に生きた絵師たちの創造性をぜひご覧ください。

※ 活版アラカルト掲載図版のほとんどは、画面をクリック or タップすると拡大表示されます。
※ 感染症予防対応実施中。下掲公式詳細サイトを確認の上ご観覧を。

[ 詳 細 : サントリー美術館

【展覧会】サントリー美術館|没後190年 木米|’23年2月8日-3月26日|終了

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サントリー美術館
没後190年 木米
会  期  2023年2月8日[水]- 3月26日[日]
      * 作品保護のため、会期中展示替をおこないます。
      * 会期・開館時間は変更の場合があります。
所  在  地  107-8643 東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
      TEL:03-3479-8600 FAX:03-3479-8643
開館時間  10:00 - 18:00(金・土は 10:00 - 20:00)
      * 2月22日[水]、3月20日[月]は 20時まで開館
      * いずれも入館は 閉館の30分前 まで
休  館  日  火曜日  * 3月21日[火・祝]は 18時まで開館
入  館  料  一  般  ¥1,500、大学・高校生  ¥1,000、 中学生以下無料
      * 当日、税込価格を表示。各種優待・割引などは下掲 公式詳細 を参照
主  催  サントリー美術館、朝日新聞社
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江戸時代後期の京都を代表する陶工にして画家である文人・木米(もくべい・1767-1833)は、京都祇園の茶屋「木屋」に生まれ、俗称を「八十八」と言います。木屋あるいは氏の「青木」の「木」と、八十八を縮めた「米」に因んで「木米」と名乗りました。また、中年に耳を聾したことに由来する「聾米」のほか、「龍米」「九々鱗」「青來」「百六山人」「古器觀」などの号があります。
木米は、30代で中国の陶磁専門書『陶説』に出会い、これを翻刻しつつ本格的に陶業に打ち込みました。その作品は、優れた煎茶器から茶陶まで、多岐にわたります。熱心な古陶磁研究を土台に広い視野をもち、古今東西の古陶磁の美と美を、因習を越えて結びつけ、新しい美をひらいていく創造性が木米のやきものにはあらわれています。

いっぽう、木米がとりわけ50代後半から精力的に描いた絵画は、清らかで自由奔放な作風が魅力的です。その多くは友人への贈り物とした山水図であり、交友関係や木米自身の人柄を想像しながら鑑賞すると、より一層味わい深く感じられます。

さて、文人・木米を知る上で欠かせないものは、その壮大な遺言でしょう。「これまでに集めた各地の陶土をこね合わせ、その中に私の亡骸を入れて窯で焼き、山中に埋めて欲しい。長い年月の後、私を理解してくれる者が、それを掘り起こしてくれるのを待つ」と言ったと伝わります(田能村竹田『竹田荘師友画録』)。
本展では、当時の文人たちが憧れた木米の個性あふれる屈指の名品を一堂にご紹介します。木米の陶磁、絵画、交友を通して、その稀有な生涯と木米芸術の全貌に触れる貴重な機会となります。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参加を
[ 詳 細 : サントリー美術館
[ 参 考 : YouTube  サントリー公式チャンネル サントリー美術館「没後190年 木米」 38秒 ]

【展覧会】サントリー美術館|美 – み – をつくし ― 大阪市立美術館コレクション|’22年9月14日-11月13日

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美 – み – をつくし ― 大阪市立美術館コレクション
展示期間  2022年9月14日[水]-11月13日[日]

開館時間  10:00-18:00(金・土は 10:00-20:00)
      * 9月18日㈰、22日㈭、10月9日㈰、11月2日㈬ は 20時まで開館
      * いずれも入館は閉館の30分前まで * 開館時間は変更の場合があります
休  館  日  火曜日  * 11月8日は18時まで開館
入  館  料  一  般  ¥1,500、大学・高校生  ¥1,000、中学生以下  無 料
      * 割引チケット各所で販売中。下掲詳細を確認。

主  催  サントリー美術館、毎日新聞社
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大阪市立美術館は、東京・京都に次ぐ日本で三番目の公立美術館として、昭和11年(1936)に開館しました。長年にわたり築かれたコレクションは、日本・中国の絵画や書蹟、彫刻、工芸など8500件を超え、時代も紀元前から近代まで実に多彩です。
とりわけ関西の財界人によるコレクションをまとめて収蔵する点に特徴があり、美術館の敷地も住友家から大阪市に本邸跡地が寄贈されました。

現在、大阪市立美術館の建物は、登録有形文化財(建造物)に指定されていますが、開館90周年(2026)を前に大規模な改修工事が行われることとなりました。そこで本展では、この長期休館を機に、各ジャンルから厳選された優品をご紹介いたします。大阪市立美術館でもそろって展示されることが滅多にない名品を、館外で一堂にご覧いただける初めての展覧会です。
展覧会名「美-み-をつくし」は、大阪市章にもかたどられる「澪標-みおつくし」になぞらえたものです。難波津の航路の安全のために設けられた標識「澪標」のように、美の限りをつくしたコレクションの世界へ身をつくしてご案内いたします。

※作品保護のため、会期中展示替を行います。展示開始から一ヶ月、好評展示展開中です。
※本展では一部の作品に限り撮影可能です。詳細は会場の案内をご覧ください。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参加を
[ 詳細 : サントリー美術館

【展覧会 予告】サントリー美術館|京都・智積院の名宝|’22年11月30日-’23年1月22日|9月14日前売りチケット発売開始

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サントリー美術館
京都・智積院の名宝
展示期間  2022年11月30日[水]-2023年1月22日[日]
      * チケット予約コーナー  9月14日販売開始
      一 般 1,300円(1,500円)
      大学・高校生 800円(1,000円) * カッコ内は当日券の価格です。
★詳細情報は追って報告の予定です。
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春は桜、秋は楓、秋草。四季を彩る美の競演は、日本美術の永遠不滅のテーマです。京都・東山の総本山智積院には、狩野永徳と並び称される桃山時代の巨匠・長谷川等伯(1539~1610)率いる一門によって、豊臣秀吉の子鶴松の菩提寺祥雲寺に描かれた金碧障壁画群が大切に守られてきました。今回は総本山智積院の名宝を一堂に集め展示するとともに、誰もが知る「桜図」「楓図」「松に秋草図」が寺外で初めて揃って公開される貴重な機会となります。

※作品保護のため、会期中展示替を行います。
※会期は変更の場合があります。
[ 詳細 : サントリー美術館  前売り券情報コーナー

【展覧会 】サントリー美術館|御大典記念 特別展| よみがえる正倉院宝物 ― 再現模造にみる天平の技 ―|’22年1月26日-’22年3月27日

サントリー美術館正倉院宝物

サントリー美術館
御大典記念 特別展
よみがえる正倉院宝物 ― 再現模造にみる天平の技 ―
会  期  2022年1月26日[水]-3月27日[日]
      * 作品保護のため、会期中展示替を行います。
開館時間  10:00-18:00(金・土は 10:00-20:00)
      * 2月10日[木]、3月20日[日]は 20 時まで開館
      * いずれも入館は 閉館の 30 分前まで
休 館 日  火曜日  * 3月22日は開館
入 館 料  一 般 ¥1,500、大学・高校生 ¥1,000、中学生以下 無 料
      * 前売期間は 2021年11月17日[水]-2022年1月25日[火]まで
主  催  宮内庁正倉院事務所、サントリー美術館、朝日新聞社、NHK
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天皇陛下の御即位をはじめとする皇室の御慶事を記念し、正倉院宝物の精巧な再現模造の数々を一堂に公開する展覧会を開催します。
正倉院宝物とは、奈良・東大寺の倉であった正倉院正倉に伝えられた約9000件におよぶ品〻です。聖武天皇ゆかりの品をはじめ、その多くが奈良時代の作で、調度品、楽器、遊戯具、武器・武具、文房具、仏具、文書、染織品など多彩な分野にわたります。
中には、西域や唐からもたらされた国際色豊かな品々も含まれるなど、天平文化華やかなりし当時の東西交流もうかがい知ることができます。

しかし、1300年近くという長い時代を経て今日にいたる正倉院宝物は、きわめて脆弱であるため、毎年秋に奈良で開催される「正倉院展」で一部が展覧される以外はほとんど公開されてきませんでした。
正倉院宝物の模造製作は、明治時代に奈良・東大寺で開催された奈良博覧会を機に始められました。明治時代後半より、宮内省正倉院御物整理掛のもとで、模造製作は修理と一体の事業として取り組まれましたが、昭和47年(1972)からは宝物を管理する宮内庁正倉院事務所によって宝物の材料や技法、構造の忠実な再現に重点をおいた模造製作が行われるようになります。
以来、人間国宝ら伝統技術保持者の熟練の技と最新の調査・研究成果との融合により、優れた作品が数多く生み出されてきました。

本展は、これまでに製作された数百点におよぶ再現模造作品の中から、選りすぐりの逸品を一堂に集めて公開するものです。再現された天平の美と技に触れていただくとともに、日本の伝統技術を継承することの意義も感じていただけることと思います。

[ 詳細:サントリー美術館

【展覧会】サントリー美術館|開館60周年記念展|千四百年御聖忌記念特別展「聖徳太子 日出づる処の天子」|’21年11月17日-’22年1月10日

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サントリー美術館
開館60周年記念展
千四百年御聖忌記念特別展「聖徳太子 日出づる処の天子」
会  期  2021年11月17日[水]-2022年1月10日[月・祝]
      * 作品保護のため、会期中展示替を行います。
開館時間  10:00-18:00(金・土は10:00-20:00)
      * 11月22日[月]、1月9日[日]は20時まで開館
      * いずれも入館は閉館の30分前まで
休  館  日  火曜日
      * 11月23日、1月4日は18:00まで開館
      * 12月28日[火]-1月1日[土・祝]は年末年始のため休館
入  館  料  一 般 ¥1,500、大学・高校生 ¥1,000、中学生以下 無 料
主  催  サントリー美術館、和宗総本山四天王寺、日本経済新聞社

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令和3年(2021)は聖徳太子(574-622)の1400年遠忌にあたり、太子ゆかりの寺院では、周年を迎える令和4年にかけて盛大な法会や記念事業が営まれています。
用明天皇の皇子として生まれた聖徳太子は、推古天皇の摂政を務め、十七条憲法の制定や遣隋使の派遣など国家の礎を築いたことで有名な人物です。さらに、大阪・四天王寺や奈良・法隆寺の創建に代表されるように、仏教を深く修め、その興隆に尽くしました。太子は、「日本仏教の祖」として没後まもなく信仰の対象となり、天台宗開祖・最澄や浄土真宗開祖・親鸞、時宗開祖・一遍などの名だたる高僧や、貴賤を問わず多くの人々からの尊崇を集めてきました。

本展覧会では、太子信仰の中核を担ってきた四天王寺の寺宝を中心に、信仰の高まりとともに各地で造られたさまざまな太子像やゆかりの品々をご紹介します。太子の生涯をたどりながら、1400年の時を経て、今なお人々に親しまれる太子信仰の世界を紐解きます。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : サントリー美術館

【展覧会】サントリー美術館|サントリー芸術財団50周年|黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部 ── 美濃の茶陶|9月4日-11月10日

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サントリー芸術財団50周年
黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部 ── 美濃の茶陶
2019年9月4日[水]-11月10日[日]  * 作品保護のため、会期中展示替を行います。
開館時間  10:00-18:00(金・土は10:00-20:00)
      * 9月15日[日]、22日[日]、10月13日[日]、11月3日[日・祝]20時まで開館。
      * いずれも入館は閉館の30分前まで
休  館  日  火曜日
      * 11月5日は18時まで開館      * shop×cafeは会期中無休
入  館  料  一般 ¥1,300、大学・高校生 ¥1,000 * 中学生以下 無料
主  催  サントリー美術館、読売新聞社
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桃山時代には、茶の湯のためのやきもの「茶陶」が日本各地の窯で創造されました。岐阜県の美濃(東濃地域)では、力強い姿、鮮やかな色、斬新な意匠をもつ茶陶「黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部」が大量に焼かれ、おおいに流行しました。
しかし実は、「黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部」が美濃で焼かれたと分かるのは昭和のことで、それ以前は瀬戸(愛知県)で焼かれたと考えられていました。昭和5年(1930)、荒川豊蔵(あらかわとよぞう・1894-1985)が岐阜県可児市久々利大萱の古窯跡から志野筍絵筒茶碗の陶片を発掘したことにより、志野が瀬戸ではなく美濃で焼かれたことが明らかになります。

この大発見は、美濃焼に人々の関心が集まる契機になりました。また、この頃から近代数寄者、目利き、陶芸家、古陶磁研究家などがそれぞれの立場から活発に古陶磁を蒐集し、研究し、意見を交わし、審美眼を鍛えました。やきものを愛する彼らにとって、美濃焼は憧れの存在になっていきました。
本展覧会では、個性的で生き生きとした美濃焼の造形の魅力をお楽しみいただければと思います。同時に、近代数寄者旧蔵の名品や、近代陶芸家の荒川豊蔵と加藤唐九郎(かとうとうくろう・1897-1985)の代表作を通じて、近代以降の美濃焼の人気や評価の高まりを感じていただけましたら幸いです。

[ 詳細: サントリー美術館

【展覧会】サントリー美術館 ガレも愛した-清朝皇帝のガラス 4月25日- 7月1日

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ガレも愛した-清朝皇帝のガラス

◯ 会  期 2018年4月25日[水]-7月1日[日]
* 作品保護のため、会期中展示替を行う場合があります。
◯ 開館時間 10:00-18:00(金・土は10:00-20:00)
* 金・土および4月29日[日・祝]、5月2日[水]、3日[木・祝]は20時まで開館
* 5月26日[金]は六本木アートナイトのため24時まで開館
* いずれも入館は閉館の30分前まで
◯ 休  館  日 火曜日
* 5月1日、6月26日は18時まで開館
* shop × cafe は会期中無休
◯ 入  館  料    一般  ¥1,300、大学・高校生  ¥1,000
◯ 主  催  サントリー美術館、朝日新聞社
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中国のガラスの起源は古く、春秋時代末期から戦国時代(紀元前5~前3世紀)に遡ります。当初は主に儀式にまつわる璧や剣装、あるいはトンボ珠や環などの装飾品が多く、貴石や玉の代用品の役割を果たしました。

その長きにわたる歴史の中で、ガラス工芸が飛躍的に発展したのは、清王朝の時代です。康煕35年(1696)、第4代康煕帝(在位1661-1722)が紫禁城内にガラス工房・玻璃廠を設置し、皇帝のためのガラス作りを開始したことが契機となりました。第5代雍正帝(在位1722-35)もこれを引き継ぎ、続く第6代乾隆帝(在位1735-95)の治世には、ヴァリエーションも豊かに栄華を極めます。

ガラスといえば、「透明性」と「はかなさ」が最大の魅力ですが、特に最盛期の清朝のガラスは趣が異なり、「透明」と「不透明」の狭間で、重厚で卓越した彫琢が際立っています。その類まれなる美しさは、フランス・アール・ヌーヴォー期を代表する芸術家エミール・ガレ(1846-1904)をも魅了し、彼の造形に取り込まれていきました。
本展は、清朝皇帝のガラスの美を、ガレの作品とも比較しながら、有数のコレクションでご紹介する試みです。英国ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館から来日する作品群とともに、お楽しみください。

【詳細: サントリー美術館

【展覧会】 サントリー美術館 国宝 《浮線綾螺鈿蒔絵手箱》 修理後初公開 神の宝の玉手箱 5月31日[水]─7月17日[月・祝]

サントリー美術館5-7展覧会サントリー美術館 六本木 開館10周年記念展
国宝 《浮線綾螺鈿蒔絵手箱》 修理後初公開
神の宝の玉手箱

会   期:2017年5月31日[水]-7月17日[月・祝]
* 作品保護のため、会期中展示替をおこないます。
開館時間:10:00-18:00(金・土は10:00-20:00)
*
7月16日(日)は20時まで開館
* いずれも入館は閉館の30分前まで
* shop×cafeは会期中無休
休  館 日:火曜日 * 7月11日は開館
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今も昔も、きらびやかで美しい箱は、人〻を惹きつけてやみません。内容品が大切であればあるほど、また、所有する者の身分が貴いほど、箱は美しく仕立てられ、〝玉なる箱〟として愛でられてきました。
「手箱」はその代表格で、もともと貴人の手回り品を入れるためのものが、蒔絵や螺鈿といった当時最高の装飾技法によって飾られ、神々のお使いになる具として奉納されるようにもなります。特に中世の手箱は、漆芸技法の結晶美ともいえるほど技術の粋が凝縮され、「神宝」として、あるいは一部の特権階級の所有として伝わるにふさわしいものばかりです。

本展は、このたび約50年ぶりに修理を行った国宝 《浮線綾螺鈿蒔絵手箱(ふせんりょうらでんまきえてばこ)》(サントリー美術館蔵) を修理後初公開することを基点に、人〻が生活の中で用いてきた手箱の姿を織り交ぜつつ、特別に仕立てられた手箱についてその魅力を特集するものです。
特に、名だたる神社に伝わった手箱を、表着(うわぎ)、沓(くつ)、檜扇(ひおうぎ)などの服飾から、鏡、鏡台、硯箱などの調度(ちょうど)にわたる様々な神宝類と合わせて展示します。

また、このたびの修理等を通して知られた、名品手箱の手間を惜しまない複雑な技法の工程と高度な技をご紹介しつつ、近現代の名工が手がけたそれら手箱の模造を通して、輝きに満ちた制作当初の姿をご覧いただきます。
金や螺鈿きらめく玉なる手箱―“玉手箱”。各時代で人々を魅了し、時に神様に捧げられた技と美をご堪能ください。
【 詳細 : サントリー美術館

【展覧会】 サントリー美術館 六本木開館10周年記念展 絵巻マニア列伝 3月29日[水]─5月14日[日]

サントリー美術館サントリー美術館
六本木開館10周年記念展 絵巻マニア列伝
2017年3月29日[水]-5月14日[日]
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文学と美術を融合させた「絵巻」は、日本で隆盛をみた芸術様式です。
現代人にとって絵巻といえば、美術館や博物館でガラス越しに出会うことが多いのではないでしょうか。しかし絵巻は本来、鑑賞者が実際に手にとって楽しむものであり、中世以来日本人は、その掌中で展開する絵物語に魅了されつづけてきました。
本展では、後白河院(ごしらかわいん)、花園院(はなぞのいん)、後崇光院(ごすこういん)、三条西実隆(さんじょうにしさねたか)、そして足利歴代将軍など 《絵巻マニア》 とでも呼ぶべき愛好者に注目し、鑑賞記録などをたどりながら、その熱烈な絵巻享受の様相を探ります。

マニアたちの絵巻愛は、鑑賞や蒐集だけにとどまりません。彼らの熱意は同時代の美術を牽引し、新たな潮流を生み出すエネルギーとなりました。有力パトロンでもあった絵巻マニアたちの姿を追うことで、知られざる絵巻制作の実態と背景もご紹介します。
絵巻マニアたちはそれぞれ個性に満ちています。この展覧会では、その列伝をお楽しみいただくとともに、歴代のマニアを俯瞰することで見えてくる、繰り返される絵巻の憧憬と再生の歴史を描き出します。 かつて誰かが確かに愛した絵巻の名品が一堂に揃う本展は、絵巻マニアたちの狂おしいほどの情熱を追体験できる貴重な機会となるでしょう。
今までにない絵巻展をぜひお楽しみください。
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◯ 会    期 : 2017年3月29日[水]-5月14日[日]
※作品保護のため、会期中展示替をおこないます。
◯ 開館時間 :10:00-18:00 (金・土は10:00-20:00)
※5月2日[火]-4日[木・祝]は20時まで開館

※いずれも入館は閉館の30分前まで
※shop×cafeは会期中無休
◯ 休 館  日 : 火曜日
※5月2日は20時まで開館

【 詳細 : サントリー美術館 】