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【展覧会】京都工芸繊維大学美術工芸資料館|展覧会 建築家・鬼頭梓の切り拓いた戦後図書館の地平|’23年3月22日-6月10日|終了

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京都工芸繊維大学美術工芸資料館
展覧会
建築家・鬼頭梓の切り拓いた戦後図書館の地平
開催期間  2023年3月22日[水]- 6月10日[土]
休  館  日  日曜日・祝日
開館時間  10 - 17時(入館は 16時30分 まで)
入  館  料  一 般 200円、大学生 150円、高校生以下 無 料
* 各種割引、優待情報などは 下掲詳細 参照
特別協力  金沢工業大学、NPO法人建築文化継承機構(JIA – KIT 建築アーカイヴス)、
前川建築設計事務所、建築ジャーナル
主  催  京都工芸繊維大学美術工芸資料館

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建築家・鬼頭梓(1926-2008年)は東京・吉祥寺に生まれ、青年期を戦時下に送る。敗戦後の1946 年、東京帝国大学第一工学部建築学科に入学し、1950 年の卒業後には前川國男建築設計事務所に入所。前川のもとでは、神奈川県立図書館・音楽堂(1954年)、世田谷区民会館・区庁舎(1959・1960年)などを担当する。
 1964年の独立後は、東京経済大学図書館(1968年)、日野市立中央図書館(1973年)、洲本市立洲本図書館(1998年)など、全国各地に30を超える図書館を手がける。
同時に、図書館の書架や家具もデザインし、民主主義時代に相応しい開架式の閲覧室を持つ戦後型図書館建築のパイオニアとして、大きな足跡を残した。また、師の前川國男(1905-1986年)が尽力した建築家の職能確立の仕事を受け継ぎ、新日本建築家協会会長を務めるなど社会的な活動も精力的に続けた。手がけた図書館により、日本建築学会作品賞、建築業協会賞、日本図書館協会建築賞優秀賞などを受賞している。

本展覧会では、「生活の根拠地」としての戦後型図書館の地平を切り拓いた彼の仕事と建築思想を、設計原図、撮り下ろしの現況写真、模型などを通して紹介する。市民の誰もが等しく利用できる公共空間であり、民主主義の根底を支えるという図書館の原点を見つめ直すきっかけとなれば幸いである。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 京都工芸繊維大学美術工芸資料館

【展覧会】京都工芸繊維大学美術工芸資料館|村野藤吾と長谷川堯 ─ その交友と対話の軌跡|’23年3月22日-6月10日|終了

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京都工芸繊維大学美術工芸資料館
展覧会
村野藤吾と長谷川堯 ── その交友と対話の軌跡
開催期間  2023年3月22日[水]- 6月10日[土]
休  館  日  日曜日・祝日
開館時間  10 - 17時(入館は 16時30分 まで)
入  館  料  一 般 200円、大学生 150円、高校生以下 無 料
      * 各種割引、優待情報などは 下掲詳細 参照
主  催  京都工芸繊維大学美術工芸資料館、村野藤吾の設計研究会
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建築評論家・長谷川堯(1937-2019年)は、島根県に生まれ、早稲田大学文学部で美術史を専攻する。そこで恩師の美術評論家で建築評論家の草分けでもあった板垣鷹穂(1894-1966年)の指導を受け、近代建築史を卒業論文のテーマに選ぶ。そして、ル・コルビュジエ、ミース・ファン・デル・ローエ、ワルター・グロピウスの建築思想をテーマとする卒業論文をまとめる。
板垣は、この卒業論文を高く評価し、著名な建築雑誌『国際建築』を主宰する小山正和に伝えたことから、この論文は同誌に連載され、長谷川は、1960年の大学卒業と同時に建築評論家としてデビューを飾ることになる。
だが、文学部出身という異色の存在でもあり、その道のりは決して順調なものではなかった。それでも、精力的な執筆を続けた長谷川は、独自の視点から日本の近代建築史を検証し、1972年、『神殿か獄舎か』(相模書房)で、大きな問いかけを行う。
そして、この前後から、村野藤吾(1891-1984年)と出会い、親交を深めていく。また、村野も、長谷川に信頼を寄せて、繰り返し対談の相手に指名する。
こうして、長谷川は、村野の再評価と近代建築史の再考という仕事を進めていくことになる。そして、村野の没後も、『村野藤吾の建築 昭和・戦前』(鹿島出版会2011年)を上梓するなど、現代へと続く村野藤吾の歴史的評価を決定づける多くの活動を続けたのである。

本展では、二人の交友と対話の軌跡を追いながら、長谷川の眼差しと言葉を手がかりに村野の建築を振り返り、建築評論家・長谷川堯の成し遂げた仕事を通して、建築を社会が共有するために必要なものとは何か、を考える機会にしたい。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 京都工芸繊維大学美術工芸資料館

【展覧会】京都工芸繊維大学美術工芸資料館|日々是探究 ─ 京都高等工芸学校教員たちの模写と手習い|’23年11月20日-12月16日|終了

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京都工芸繊維大学美術工芸資料館
日々是探究 ── 京都高等工芸学校教員たちの模写と手習い
開催期間  2023年11月20日[月]-12月16日[土]

休  館  日  日曜日・祝日
開館時間  10:00 - 17:00(入館は16:30まで)
会  場  京都工芸繊維大学美術工芸資料館 1階
       606-8585 京都市左京区松ヶ崎橋上町 1
入  館  料  一 般 200円、 大学生 150円、高校生以下 無料
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
協  力  京都・大学ミュージアム連携      
主  催  京都工芸繊維大学美術工芸資料館
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明治35年(1902)、京都の伝統産業の近代化と新しいデザインをうみだす人材の育成を目的として京都高等工芸学校が開校しました。初期の教員たちは、化学者の中澤岩太(1858-1943)や洋画家の浅井忠(1856-1907)など、海外留学も経験した専門家集団でした。一方で、画力の向上や図案研究のため、教育のかたわらさまざまな芸術ジャンルに挑戦し、ときに玄人並みの技術を習得しています。
少年期に南画家・黒沼槐山にまなんだ浅井忠は、京都に来てから盛んに日本画に取り組みました。同僚であった日本画家、菊池素空(1873-1923)に指導を受けたとも言われています。また、校長の中澤岩太は、東京大学出身で製造化学を専門とする化学者でしたが、手習いとして、東京美術学校でも教鞭をとった狩野友信(1843-1912)にまなび、京都に来てからは望月派の女流画家、前田玉英にまなんでいます。油彩画においても浅井に指導を乞い、《グレーの秋》(1901・個人蔵)を模写するなど、精力的に制作に取り組みました。そのほか書道や篆刻、蓑虫工芸にも才能を発揮しています。
さらに京都高等工芸学校第1期卒業生で、のちに同校図案科の教員となった間部時雄(1885-1968)や霜鳥之彦(1884-1982)も洋画の道を究める一方、鳥獣人物戯画やミュシャのデザインを模写し、表現の幅を広げました。
余技というには惜しい教員たちの研究の一端を是非ご鑑賞ください。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 京都工芸繊維大学 美術工芸資料館 ] { 活版アラカルト 過去ログ まとめ }

【展覧会】京都工芸繊維大学美術工芸資料館|畠山崇の写真1 -文字の旅-|’24年1月6日-2月9日|終了

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展覧会 畠山崇の写真1-文字の旅-
Photos by Takashi Hatakeyama 1: Journey to Character
開催期間  2024年1月6日[土]- 2月9日[金]
休  館  日  日曜日・祝日、1月27日[土]
開館時間  10:00 - 17:00(入館は16:30まで)
会  場  京都工芸繊維大学美術工芸資料館 1階
       〠 606-8585 京都市左京区松ヶ崎橋上町1
入  館  料  無 料
主  催  京都工芸繊維大学美術工芸資料館
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京都を拠点に写真家として活動した畠山崇(1944-2022)の仕事を振り返る展覧会「畠山崇の写真1-文字の旅-」を開催します。
畠山さんは半世紀以上にわたり、京都を中心とした美術工芸の世界の写真を撮り続けてきました。写真の良し悪しによって美術品の印象は大きく左右されます。私たちが抱く美術品のイメージは写真の影響も大きいと言えるでしょう。畠山さんは作品写真の撮影者として多くの作家や美術関係者から仕事を託されてきました。なかでも陶芸やファイバーアートの作品写真は数多く、現代関西工芸界の貴重な記録ともなっています。
京都工芸繊維大学美術工芸資料館は、このたび畠山崇さんご自身が所持しておられた写真(ポジフィルム、スライド、デジタルデータ等)と関連資料の遺贈を受けました。館ではこれから「畠山崇写真アーカイブ」として写真の調査研究ならびに適切な運用のための管理を行なっていきます。
「畠山崇写真アーカイブ」のお披露目第一弾となる本展では、畠山さんが訪れた アメリカ、韓国、中国、南米諸国、メキシコで撮影した写真を紹介します。作品写真や展示記録写真だけでなく、雑誌や広報物などのヴィジュアルイメージの制作にも写真家として多く関わってきました。
これらの旅のきっかけは、モリサワが発行するカレンダーのヴィジュアルイメージ撮影でした。文字を扱う企業であるモリサワのために、世界各地の特徴的な文字を撮影することを目的としたものです。カレンダーに使用されたカットはそれぞれ十数点に過ぎませんが、それ以外にも写真家畠山崇の眼を感じさせる数多くのカットが残されています。今回はカレンダーに掲載されなかったカットも合わせてご覧いただくことで、旅先での畠山さんの眼差しに触れてみたいと思います。
なお、展示写真は35mmスライドフィルムのデジタルスキャンによるもので、カレンダー掲載写真とはトリミングや色味が異なることがあります。

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【展覧会】京都工芸繊維大学美術工芸資料館|コレクターの眼 ─ 谷川俊太郎・大橋嘉一・黒崎彰|ラジオ・戦後美術・ポーランドのポスター|’23年10月23日-12月16日|終了

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コレクターの眼 ── 谷川俊太郎・大橋嘉一・黒崎彰
ラジオ・戦後美術・ポーランドのポスター
開催期間  2023年10月23日[月]-12月16日[土]
休  館  日  日曜日・祝日
開館時間  10:00 - 17:00(入館は16:30まで)
会  場  京都工芸繊維大学美術工芸資料館 2階
       606-8585 京都市左京区松ヶ崎橋上町1
入  館  料  一 般 200円、 大学生 150円、高校生以下 無料
協  力  京都・大学ミュージアム連携      
主  催  京都工芸繊維大学美術工芸資料館
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京都工芸繊維大学美術工芸資料館の収蔵品は、京都高等工芸学校時代の教育資料に始まり、国内外の美術・デザイン・染織・建築資料の継続的な収集により独自のコレクションを形成するまでになりました。その中で重要な核のひとつを担っているのが、卒業生や教員、篤志の方々が個人で収集され寄贈を受けた作品・資料たちです。本展覧会では、そのような個人コレクションを元にした収蔵品を取り上げ、コレクターの眼識に迫りたいと思います。
ラジオ少年だった詩人の谷川俊太郎はアメリカを中心として数多くのラジオを集めました。京都高等学校卒業で大橋化学工業の創業者大橋嘉一は日本の戦後美術を支えたコレクターの一人として知られています。京都工芸繊維大学教授を務めた黒崎彰は版画家としての眼を通してポーランドを中心とした国内外のポスターを収集しました。それぞれにコレクターが注いだ眼差しと愛情を感じ取っていただける機会となりましたら幸いです。

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【展覧会】京都工芸繊維大学美術工芸資料館|アフリカ × 日本:アレワ紡の時代 ─ ナイジェリアと日本の繊維生産 1963-2005 ─|’23年1月10日-2月17日

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アフリカ × 日本:アレワ紡の時代
─ ナイジェリアと日本の繊維生産  1963 – 2005 ─

開催期間  2023年1月10日[火]- 2月17日[金]
休  館  日  日曜日・祝日、1月14日[土]

開館時間  10時 - 17時(入館は 16時30分 まで)
会  場  京都工芸繊維大学美術工芸資料館
入  館  料  一 般 200円、大学生 150円、高校生以下 無 料
主  催  京都工芸繊維大学美術工芸資料館
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本展は、日本の経済協力によって、1965年にナイジェリアで生産を開始したアレワ紡績株式会社(アレワ・テキスタイルズ   Arewa Textiles Ltd.  2005年閉鎖)に関する資料を紹介するものです。工場建設が始まった1963年から、日本企業の撤収した1988年まで、アレワ紡に勤務した歴代の方々から寄贈された貴重な資料の数々を展示します。

京都工芸繊維大学美術工芸資料館では、2010年から機械捺染に関わる展覧会を行ってきましたが、2013年に開催した「京都からアフリカへ 大同マルタコレクションにみる1960年代京都の捺染産業」展において、京都という伝統産業の地から、遠くアフリカに向けて大量のプリント生地を生産していたことが明らかになりました。この展覧会の後、日本のアフリカ向けプリントについての研究が広がり、日本の技術提供で現地生産を行った「アレワ紡」資料の調査につながりました。いわば、もう一つのアフリカンプリント生産といえる資料で、今回が初めての紹介となります。

アレワ紡は日本の十大紡(大日本紡績、東洋紡績、敷島紡績、大和紡績、倉敷紡績、呉羽紡績(のちに東洋紡績に合併)、鐘渕紡績、冨士紡績、日清紡績、日東紡績)が60%、(ナイジェリア40%)を共同出資して、ナイジェリア北部州カドナに設立した繊維生産工場です。原綿から製糸、織布、染色、加工の一貫工場で、当初は、紡績1万錘、織機400台、晒加工1セットでスタートし、のちに現地従業員4000人を超える西アフリカ有数の工場となりました。十大紡のほか、大阪染工、笠野染工、高木彫刻、ニチメンから専門の技術者が現地に赴任し、技術指導や経営を行いました。またアレワ紡は、日本のODA(政府開発援助)の先駆けでもありました。

1960年代から1980年代まで日本の繊維産業の技術者たちが、アフリカの現地従業員たちと製造したアフリカンプリントは、当時の現地生産を語る貴重な資料といえるでしょう。アレワ紡に関する作業書類や写真などもあわせ、繊維産業を通した日本とアフリカの交流の一面を知る機会となれば幸いです。

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【展覧会】京都工芸繊維大学美術工芸資料館|肌色って何色? ポスターに見る皮膚表現 What Does Skin Color Mean ? |’23年1月10日ー2月17日

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展覧会 肌色って何色? ポスターに見る皮膚表現
What Does Skin Color Mean ?
開催期間  2023年1月10日[火]- 2月17日[金]
休  館  日  日曜日・祝日、1月14日[土]
開館時間  10時 - 17時(入館は 16時30分 まで)
入  館  料  一 般 200円、大学生 150円、高校生以下 無 料
主  催  京都工芸繊維大学美術工芸資料館
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広告ポスターの表現方法や内容は、どのようなメッセージを誰に伝えたいかによって変化します。メッセージを届けたい相手の視線をどうやって惹きつけるか、それがポスターのヴィジュアル表現において最も重要であるといってもいいでしょう。本展覧会では、19世紀末から20世紀前半にかけての日本とフランスのポスターを中心に、広告ポスターにおける皮膚の表現を見ていきます。

近年、色鉛筆の種別から「肌色」という名称がなくなりました。それは私たちの皮膚の色がひとそれぞれに異なり、一様に「肌色」と決めることができないことを、私たちが意識するようになったからです。一方で、皮膚はその色でさまざまな意味を表現してもいます。健康具合は肌の赤みや青白さに現れますし、女性の「白い肌」は美の象徴とされてきました。
紙にインクを刷り込むことで成立するポスターは、限られた色数で人の肌を表現して来ました。そこには技術的な工夫と伝えたいメッセージが渾然一体となって込められています。ポスターで表現された皮膚のあり方は、私たちに訴えかけたいメッセージのための記号であり、また同時に私たちが「こうありたい」と思う欲望の反映でもあります。
社会的な価値観や慣習の中で私たちの皮膚に与えられた多くの意味が、どのようにポスターに表れているか、あらためて見直してみたいと思います。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 京都工芸繊維大学美術工芸資料館 ]

【展覧会】福知山市 佐藤太清記念美術館|福知山市・京都工芸繊維大学連携企画|かわいいチェコのポスターとマッチラベル|’22年10月29日-12月4日|会期終了

京都工芸繊維大学

福知山市 佐藤太清記念美術館
福知山市・京都工芸繊維大学連携企画
かわいいチェコのポスターとマッチラベル
展示期間  2022年10月29日[土]- 12月4日[日]
会  場  福知山市 佐藤太清記念美術館(京都府福知山市字岡ノ32-64)
休  館  日  火曜日
入  館  料  大 人 220円 / 小中学生 110円 / 団体割引、障害者割引あり
      * 関西文化の日11月3日[木・祝]は入館料無料
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京都工芸繊維大学 美術工芸資料館の所蔵品である チェコスロヴァキア時代のポスターと当時の日用必需品であったマッチのラベル(個人蔵)を、福知山市 佐藤太清記念美術館 にて、一挙公開します。チェコスロヴァキアのグラフィックデザインの数々を見ていただき、チェコの人々の物づくりに対する意欲を感じとっていただければ幸いです。

◉ ギャラリートーク  * 申し込み、参加費無用。入館料のみで聴講可能
第1回  2022年11月 3日[木・祝] 13:30-
第2回  2022年11月20日[日]   13:30-

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参観を。
[ 詳 細 : 京都工芸繊維大学美術工芸資料館   福知山市 佐藤太清記念美術館

【展覧会】京都工芸繊維大学美術工芸資料館|京都高等工芸学校開校120周年記念特別展|デザインの夜明け -京都高等工芸学校初期10年-|’22年10月3日-12月17日|終了

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京都工芸繊維大学美術工芸資料館
京都高等工芸学校開校120周年記念特別展
デザインの夜明け -京都高等工芸学校初期10年-      
開催期間  2022年10月3日[月]-12月17日[土]
休  館  日  日曜日・祝日、10月22日[土]
開館時間  10-17時(入館は16時30分まで)
入  館  料  一 般 200円、大学生 150円、高校生以下 無 料
主  催  京都工芸繊維大学美術工芸資料館
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2022年は京都工芸繊維大学の前身校のひとつである京都高等工芸学校が開校して120年目の節目の年です。京都工芸繊維大学美術工芸資料館では、この節目の年を記念し、展覧会「デザインの夜明け ― 京都高等工芸学校初期10年 ―」を開催することとしました。
明治35年(1902)に京都高等工芸学校は開校します。京都の伝統工芸の近代化を理論的、技術的にバックアップすることが目的で、地元の伝統産業の担い手たちが設置を望んだ結果でした。初代の校長は、東京帝国大学で応用化学を学び、わが国の工芸の近代化に大きく貢献したドイツ人化学者ゴットフリート・ワグネル(1831-92)の元で研究を続けた中澤岩太(1858-1943)でした。
中澤は、明治33年には渡欧して、パリ万国博覧会を見学するほか、ヨーロッパの実業学校の視察をおこないました。パリでは洋画家で東京美術学校西洋画科の教授であった浅井忠(1856-1907)と出会い、開設する京都高等工芸学校の教員になるよう説得しました。

その後、京都高等工芸学校は順調に発展して、明治45年(1912)7月3日には、第8回目の卒業式に合わせて、開校10周年の記念式典を開催しました。そして、この記念式典に合わせて、7月3日から7日まで、校内全体をつかって、収蔵している標本、参考品や生徒作品の展示をおこないました。

本展覧会では、同窓会誌『済美』の記述によりながら、記念式典の折に展示をされた標本類などを展示するほか、初期の教員がヨーロッパから購入してきた参考品類、開校時に学校を軌道に乗せるために尽力をした初代校長中澤岩太以下、2代目校長となった鶴巻鶴一、図案科初代教員の浅井忠、武田五一、牧野克次、都鳥英喜らの作品類、生徒作品の数々を展示して、開校初期10年の京都高等工芸学校のあり方を振り返ってみたいと思います。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参観を。
[ 詳 細 : 京都工芸繊維大学美術工芸資料館

【展覧会】京都工芸繊維大学美術工芸資料館|ATG(アート・シアター・ギルド)の映画ポスター展|’22年7月19日ー8月27日

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京都工芸繊維大学美術工芸資料館
展覧会|Exhibition
ATG(アート・シアター・ギルド)の映画ポスター展
開催期間  2022年7月19日[火]ー8月27日[土]
休  館  日  日曜日・祝日、8月12日[金]-8月17日[水](ただし、8月7日[日]は開館)
開館時間  10-17時(入館は16時30分まで)
入  館  料  一般 200円、大学生 150円、高校生以下 無 料
企  画  芦髙郁子(京都工芸繊維大学大学院博士後期課程)
      鯉沼晴悠(同大学大学院博士後期課程、美術工芸資料館技術補佐員)
主  催  京都工芸繊維大学美術工芸資料館
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高度経済成長によって世の中が便利になった1960年代。一方では、やみくもな発展によって生じた矛盾や齟齬を背景に、様々な分野で先鋭的な表現活動が展開されました。映画もまた例外ではなく、テレビの普及に伴って、商業主義に傾倒する日本の映画業界を危惧して、1961年に映画会社ATG(日本アート・シアター・ギルド)が設立されます。
東和映画副会長の川喜多かしこによる「日本アート・シアター運動の会」を前身とし、東宝副社長の森岩雄や、三和興行社長の井関種雄が賛同する形ではじまったこの団体が目指したのは、「芸術としての映画」を広く一般へ届けることでした。

初期には、フランス・ヌーヴェルヴァーグや、ポーランド派など、国外の芸術映画の配給に尽力し、中期からは大島渚や羽仁進など、国内の作家を起用した製作にも乗り出します。製作費をプロダクションと折半する「1000万円映画」という手法を用い、少ない製作費ながら、工夫を凝らして作られるATG映画には、映画のみならず、美術、デザイン、音楽、演劇など各分野で活躍する前衛の旗手たちが集うこととなりました。

今回の展覧会では、映画ポスターを切り口に、ATGの活動を紹介します。大島弘義、檜垣紀六、小笠原正勝など、映画ポスター作家のほか、粟津潔や横尾忠則など戦後日本を代表するグラフィック・デザイナーによって制作されたポスターからは、1960年代の熱気とともに、活動を停止する1992年に至るまでの映画文化の展開を垣間見ることができます。
あわせて、映画パンフレットや会報誌などが作り出した「言説空間」にも注目します。これらには、監督を囲む座談会や批評家による作品解説のほか、鑑賞者から寄せられた批評文が掲載され、紙面上で論争が巻き起こることもしばしばありました。ただ映画を製作・配給するだけでなく、議論の場を作り出し、映画を見る眼を養うこともまた ATG が重視したものでした。

京都工芸繊維大学美術工芸資料館は多くのポスターを所蔵しており、さまざまな切り口からそれらを展示公開していますが、今回は ATG の映画ポスターをまとまった形でご覧いただく、はじめての機会となります。 ATG が戦後日本の文化芸術に果たした功績を示すことができれば幸いです。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参観を。
[ 詳細 : 京都工芸繊維大学美術工芸資料館

【展覧会】京都工芸繊維大学美術工芸資料館|Ex Libris ~愛書家たちのしるし~|’22年7月19日-8月27日

蔵書票

京都工芸繊維大学美術工芸資料館
展覧会|Exhibition
Ex Libris ~愛書家たちのしるし~
開催期間  2022年7月19日[火]-8月27日[土]
休  館  日  日曜日・祝日、8月12日[金]-8月17日[水]
開館時間  10-17時(入館は16時30分まで)
入  館  料  一 般 200円、大学生 150円、高校生以下 無 料
企  画  京都工芸繊維大学美術工芸資料館・附属図書館合同企画展覧会
      2022年度学芸員資格科目:博物館実習生企画
主  催  京都工芸繊維大学美術工芸資料館
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Ex Libris ── もしかしたらあまり馴染みのない ことば かもしれません。日本語に訳しますと「蔵書票」。京都工芸繊維大学美術工芸資料館には、13000点を超える蔵書票が収蔵されています。
紙が貴重品だったかつてのヨーロッパでは、当然図書もまた貴重品でした。図書の所有を明らかにするために蔵書票が誕生したのは、15世紀ドイツでのこと。それ以来、印刷技術の向上やそれぞれの時代の芸術運動にも刺激され、蔵書票は多様な世界を生み出していくのです。
今回「Ex Libris ~愛書家たちのしるし~」と銘打って展覧会をおこないます。私たちはこの膨大な蔵書票にはじめて出会い、向き合ううちに、蔵書票の一つ一つに、元の所有者の生活や好みなどが大きく反映されていることを知ってきました。人間の営みに寄り添いながら進化した蔵書票からは、人間の息づかいが感じられるようです。

第一章では、そもそも蔵書票とはどのようなものであるかについてご紹介します。
第二章では、蔵書票が作り出す多様な世界をご覧に入れます。
第三章では、蔵書票のつくられた時代にスポットを当てて、当時の雰囲気を感じていただける展示を用意しています。
どうぞ、蔵書票がつくり出す豊かな世界をお楽しみいただけますと幸いです。
なお、本展覧会は令和4年度の博物館実習の一環として、受講生が企画をおこないました。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参観を。
[ 詳細 : 京都工芸繊維大学美術工芸資料館 ]

【シンポジウム】京都工芸繊維大学 M L(Museum & Library)連携企画|対 談 シンポジウム「高台寺蒔絵-魅力の解明と伝統技術の継承」|共 催:京都工芸繊維大学附属図書館 / 京都工芸繊維大学美術工芸資料館|’22年7月3日

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京都工芸繊維大学
M L(Museum & Library)連携企画
対 談 シンポジウム「高台寺蒔絵-魅力の解明と伝統技術の継承」
共 催:京都工芸繊維大学附属図書館 / 京都工芸繊維大学美術工芸資料館
京都工芸繊維大学では、このたび、下出蒔絵司所三代目/下出祐太郎氏を迎え、高台寺蒔絵霊屋厨子扉(復元)を展示し、高台寺蒔絵の魅力と謎の解明、伝統技術の保存と継承の重要性を考える講演および対談を開催することといたしました。多くの方のご参加をお待ちしています。

◇タイトル 「高台寺蒔絵 -魅力の解明と伝統技術の継承」
      蒔絵師たちの究極の選択
      下出 祐太郎(下出蒔絵司所三代目・京都産業大学文化学部京都文化学科教授)
      高台寺蒔絵の魅力と謎
      並木 誠士(京都工芸繊維大学美術工芸資料館館長・特定教授)
開催日時  2022年7月3日[日] 13:30-16:00
開催場所  京都工芸繊維大学60周年記念館
申込方法  事前申込制。当日参加ご希望の方は下記フォームからお申込みください。
      URL)   https://www.kit.ac.jp/entry/view/index.php?id=225461
       * 附属図書館 YouTube チャンネルにて後日配信を予定しています

〇高台寺霊屋厨子扉 復元作品展示
期  間  2022年6月27日[月]-7月2日[土]
会  場   京都工芸繊維大学美術工芸資料館1Fホール
      * 7月3日㈰イベントにご参加の方は対談終了後に展示をご覧いただくことができます

〇図書館所蔵関連資料展示
期  間  2022年6月13日[月]-7月8日[金]
場  所  京都工芸繊維大学附属図書館1Fアメニティゾーン

〇お問合せ
京都工芸繊維大学附属図書館  TEL.075-724-7185
library*jim.kit.ac.jp ( * を @ に変更してください)

共 催:京都工芸繊維大学附属図書館 / 京都工芸繊維大学美術工芸資料館
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳細 : 京都工芸繊維大学附属図書館 京都工芸繊維大学美術工芸資料館