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【展覧会】富山県公文書館|富山県置県140年記念 令和5年度 国立公文書館所蔵資料展|日本の近代教育のあゆみと富山|’23年10月5日-11月7日|終了

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富山県公文書館
富山県置県140年記念 令和5年度 国立公文書館所蔵資料展
「日本の近代教育のあゆみと富山」
会  期  令和5年(2023年)10月5日[木]- 11月7日[火]
      * 会期中無休・予約不要・入場無料
開催時間  午前9時 ー 午後5時
会  場  富山県公文書館 展示室
      930-0115 富山市茶屋町33-2 電話番号:076-434-4050
      ◉ 会場は国立公文書館ではありませんので、ご注意ください。
観  覧  料  無 料
──────────────────────富山県公文書館02〔 活版アラカルト掲載図版のほとんどは、画面をクリック・タップすると拡大表示されます 〕

◆ 富山県公文書館|富山県置県140年記念 令和5年度 国立公文書館所蔵資料展|日本の近代教育のあゆみと富山|’23年10月5日-11月7日 ◆

国立公文書館は国の機関等から移管を受けた歴史公文書等を保存し、閲覧や展示、デジタルアーカイブなどを通じて利用に供しています。このたび、富山県公文書館と共催展示「日本の近代教育のあゆみと富山」を開催いたします。
令和5年(2023)は、明治16年(1883)の富山県の置県から140年の節目の年にあたります。本展では、我が国および富山が近代化を進めた時代を「教育」の視点から振り返り、「教育勅語」や「日本国憲法」(いずれも複製を展示)、 「小学校令」といった国立公文書館所蔵資料、「越中地誌略」などの富山県公文書館や県内関係機関の所蔵資料からご紹介します。

越中の圀略図:国立公文書館蔵越中国略図(45万分の1、『越中地誌略』付録)(複製)明治11年 (1878) 7月
明治時代の小学校で地理読方の教科において、郷土の地誌を学ぶために使用された教材『越中地誌略』の付録の地図。 教材の本文の記述に対応させて、新川郡・婦負郡・射水郡・砺波郡中において著名な山や川、町の名前などを地図中に掲載し、児童の理解を促す地図となっています。
(佐伯家文書 富山県公文書館所蔵)

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 富山県公文書館 ]

【展覧会】国立公文書館|令和5年特別展|大正時代 ― 公文書でたどる100年前の日本 ―|’23年7月22日-9月1日|終了

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国立公文書館
令和5年特別展 大正時代 ― 公文書でたどる100年前の日本 ―
会  期  令和5年(2023年)7月22日[土]- 9月1日[月・祝]
      * 来館にあたり、予約の必要はありません。
開館日時  月 - 日曜日  午前9時15分 - 午後5時00分
      * 期間中無休
      * 閲覧室の開室日時とは異なります。ご注意ください。
会  場  国立公文書館 東京本館
      102-0091 東京都千代田区北の丸公園3番2号
入  場  料  無  料
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今から約100年前、大正時代(1912-1926)には、政党を基盤とした議会政治の確立、男子普通選挙の実現、女性の社会進出、教育の充実と子どもの保護、国際連盟の発足といった、現在の私たちともつながりのある動きが生まれていました。一方、第一次世界大戦や、発生から100年を迎える関東大震災など、現在も多くの人々に記憶される出来事も起きています。
本展では、今から約100年前の日本がどの様な時代だったのか、国立公文書館が所蔵する資料からご紹介します。

0702国立公文書館明治四十五年七月三十日以後ヲ改メテ大正元年ト為ス
明治45年(1912)7月29日、明治天皇が崩御し、皇太子嘉仁親王が践祚、7月30日以後降を大正元年とする改元が行われました。画像は改元に関する詔書で、 明治時代に定められた制度に従い、改元が行われることが書かれています。

国立公文書館0703帝都復興計画案ノ大綱
大正12年(1923)9月1日に発生した関東大震災により、東京や横浜を中心に、関東・東海地方各地に甚大な被害が発生しました。 政府は応急的な救援活動を行う他、東京・横浜を中心とした本格的な復興計画を策定します。資料は大正12年11月22日に閣議決定された帝都復興計画案の大綱です。大綱では、街路の整備、公園や市場の配置、土地区画整理、防火措置、港湾や運河の整備が掲げられ、総額5億円を超える規模の事業が計画されました。 この計画は帝都復興審議会、帝国議会で大幅な予算削減が行われ、一部の事業が実現するにとどまりました。

0704国立公文書館衆議院議員選挙法改正
大正時代は、選挙権・被選挙権に対する所得制限を撤廃する普通選挙や女性参政権の実現など、国民の政治参加を求める声が高まりました。 大正14年5月に改正された衆議院議員選挙法の第5条で、男性の選挙権・被選挙権に年齢以外の制限がなくなり、いわゆる男子普通選挙が実現しました。

※ 新型コロナウイルスの感染予防・拡大防止のため、会期を変更する場合があります。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトを確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 国立公文書館

【展覧会】国立公文書館|令和5年度 第1回企画展「家康、波乱万丈!」|’23年4月15日-6月11日|終了

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国立公文書館
令和5年度 第1回企画展 「家康、波乱万丈!」
会  期  令和5年4月15日[土]- 6月11日[日]
      * ご来館にあたり、ご予約の必要はありません。
開館日時  月 - 日曜日 午前9時15分 - 午後5時00分
      * 期間中無休
      * 閲覧室の開室日時とは異なります。ご注意ください。
会  場  国立公文書館 東京本館
入  場  料  無  料
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国立公文書館では、徳川家康が創始した富士見亭文庫(のちの紅葉山文庫)の旧蔵書を多く引き継いでおり、現在まで大切に保存し、利用に供しています。
今回、紅葉山文庫をはじめとした江戸幕府旧蔵書を中心に「家康、波乱万丈!」と題した展示会を開催します。
家康ゆかりの合戦、家康に仕えた多様な家臣たち、書物の出版事業・古記録の書写事業といった家康のアーカイブズという、大きな3つの視点から、徳川家康という人物を御紹介します。

gojikki御実紀(ごじっき)
 通称「徳川実紀」と呼ばれ、林述斎(じゅっさい)らにより編纂され、天保14年(1843)に完成した幕府の正史です。初代家康から十代家治に至る歴代将軍ごとの治績を編年体で記し、逸話については、付録としてまとめたものです。全485冊、紅葉山文庫旧蔵。
 「東照宮御実紀附録」巻22には、慶長7年(1602)、家康が江戸城内「御文庫」を設置したことが記されています。これが紅葉山文庫の始まりと言われています。

※ 新型コロナウイルスの感染予防・拡大防止のため、会期を変更する場合があります。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 国立公文書館

【展覧会】国立公文書館|令和5年度第2回企画展|病と生きる―江戸時代の疫病と幕府医学館の活動―|’23年10月21日-12月17日|

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国立公文書館
令和5年度第2回企画展 病と生きる
― 江戸時代の疫病と幕府医学館の活動 ―
会  期  令和5年(2023年)10月21日[土]- 12月17日[日]
開館日時  月 - 日曜日  午前9時15分 - 午後5時00分
      * 期間中無休
      * 閲覧室の開室日時とは異なります。ご注意ください。
会  場  国立公文書館 東京本館
      102-0091 東京都千代田区北の丸公園3番2号
入  場  料  無  料
────────────────────国立公文書館0902◆ 国立公文書館|令和5年度第2回企画展|病と生きる―江戸時代の疫病と幕府医学館の活動―|’23年10月21日-12月17日 ◆

新型コロナウイルス感染症が流行し、国家や社会、人々はこの感染症に対して、様々な対策や対応をおこなってきました。

歴史を振りかえると、人々は常に疫病の流行と向き合ってきました。本展では、江戸時代に流行した疫病(特に、流行り風邪・麻疹・疱瘡・コレラ・梅毒)の流行状況や、その時々の社会や人々の対応・対処等について、当館所蔵資料からご紹介します。
また、江戸幕府がこうした疫病に対して、どのような対策をしたのか、幕府の医療政策に注目するとともに、幕府の奥医師であった多紀元孝が設立し、後に幕府直轄となる医学館の活動についても取り上げます。

<おもな展示史料>
国立公文書館図版01御実紀
「通称「徳川実紀」と呼ばれ、林述斎(じゅっさい)らにより編纂され、天保14年(1843)に完成した幕府の正史です。初代家康から10代家治に至る歴代将軍ごとの治績を編年体で記し、逸話については、付録としてまとめたものです。書籍館旧蔵。全241冊。
「有徳院殿御実紀」巻32には、享保15年(1730)11月23日に8代将軍吉宗の嫡男である徳川家重(「大納言殿」)が麻疹に感染したこと、同月27日には、尾張藩主である徳川継友(つぐとも)が感染により死去したことが記されています。

国立公文書館図版02医家初訓(いかしょくん)
江戸幕府の奥医師で、11代将軍徳川家斉の侍医(じい)も務めた多紀元悳(元徳・もとのり)が、寛政4年(1792)に医師の心得や医学の教訓について、全16条の箇条書きで記した書です。全1冊。
画像は「福医」について述べた箇所。「福医」とは、実力がないのに裕福な医師のことで、彼らは「医ノ名ヲ以」て名誉とお金を得て豊かに暮らす「医賊」であると断じています。

国立公文書館図版03奥御医師誓詞
 元治元年(1864)8月15日、松本良順が、奥医師に任命(再任)された際に、老中の牧野備前守恭(ただゆき)と若年寄の平岡丹波守道弘へ提出した誓詞(職務に忠実に、これを悪用しない旨を誓う文書)です。起請文前書には奥医師が守るべき条項が列挙され、神文(起請の内容に偽りがあった場合には、神仏の罰を受けるべき旨を記した文)の部分には、熊野那智大社の牛王宝印紙が用いられています。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最終情報をを確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 国立公文書館 ] 活版アラカルト 過去ログまとめ

【展覧会】国立公文書館|令和5年度第3回企画展|みんなで食べよう ― 公文書でえがく学校給食 ―|’24年1月20日-2月25日|終了

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国立公文書館
令和5年度第3回企画展   みんなで食べよう ― 公文書でえがく学校給食―
会  期  令和6年(2024年)1月20日[土]- 2月25日[日]
開館日時  月 - 日曜日  午前9時15分 - 午後5時00分
      * 期間中無休
      * 閲覧室の開室日時とは異なります。ご注意ください。
会  場  国立公文書館 東京本館
      〠 102-0091 東京都千代田区北の丸公園3番2号
入 場  料  無  料
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令和6年 (2024) は、学校給食法(昭和29年法律第160号)が昭和29年 (1954) に公布、施行されて70年となります。
我が国における学校給食の起源は明治20年代にさかのぼりますが、国による全国的な取組がはじまるのは昭和戦前期のことでした。 本展では、当館所蔵資料を中心に、戦前から行われていた学校における食事の提供や栄養状態の改善にはじまり、戦後の学校給食法の制定、その後の学校給食の広がりや時代を反映した変化をたどります。

< 主な展示資料 >
koubunn01小学校児童ノ衛生上処置方
大正12年(1923)10月、文部次官から関東大震災罹災地の地方長官に対して、小学校児童の衛生状態に配慮するよう通牒が出されました。
第一項では、栄養状態の良くない児童に対して、学校給食などの方法を講じて、速やかに回復に努めるよう求めています。画像は、通牒の内容や発出を決定した際の決裁文書で、国が学校給食を奨励した、最も早い時期の文書です。

koubunn02学校給食法
昭和29年(1954)、学校給食法が公布、施行されました。画像は、学校給食法の御署名原本です。第二条では、学校給食の目標として、「一 日常生活における食事について、正しい理解と望ましい習慣を養うこと。二学校生活を豊かにし、明るい社交性を養うこと。 三 食生活の合理化、栄養の改善及び健康の増進を図ること。四 食糧の生産、配分及び消費について、正しい理解に導くこと。」の4点が規定されました。続く第三条で、学校給食は小学校・当時の盲学校・聾学校・養護学校に通う児童に実施するものと定められました。

0601_03郷土食を生かした学校給食の実施について
昭和58年(1983)、文部省は、社団法人全国学校栄養士協議会が主催する、郷土食を生かした学校給食の実施を後援することを決定し、体育局長から各都道府県教育委員会教育長に協力を依頼しました。画像は、同会が主催する取組の実施要領案です。 家庭を中心とした地域社会に対し、学校給食の重要性について理解や協力を求め、児童生徒に対しては郷土に関心を寄せる心を育てることなどに役立てるといった取組の趣旨や事業内容が書かれています。

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[ 詳 細 : 国立公文書館 ] { 活版アラカルト 過去ログまとめ }

【展覧会】国立公文書館|令和4年度 第3回企画展|衛生のはじまり、明治政府とコレラのたたかい|’23年1月14日-3月12日

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令和4年度 第3回企画展
衛生のはじまり、明治政府とコレラのたたかい
会  期  令和5年1月14日[土]- 3月12日[日]
開館日時  月-日曜日 午前9時15分 ー 午後5時00分
      * 期間中無休 * 閲覧室の開室日時とは異なります。ご注意ください。
会  場  国立公文書館 東京本館
入  場  料  無 料

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欧米に並び立つ国家を目指していた明治政府は、諸外国の衛生を学び、取り入れ、明治8年(1875)には、衛生を専門に担う行政機関として内務省衛生局を設置しました。 しかしながら、その数年後には幕末に甚大な被害をもたらしたコレラが再び蔓延(まんえん)し、 流行を繰り返します。生まれて間もない日本の衛生行政は、コレラとのたたかいを通じて整えられていきました。
本展では、衛生行政のはじまりと、コレラに立ち向かう政府の様子、そして、コレラ以外も対象としたより広い伝染病の予防に関する制度が確立するまでをご紹介します。
本展では、衛生行政のはじまりと、コレラに立ち向かう政府の様子、そして、コレラ以外も対象としたより広い伝染病の予防に関する制度が確立するまでをご紹介します。

◉ 主な展示資料

長与専斎の職務経歴書
1205_01長与専斎(ながよせんさい)の職務経歴書
明治4年、医学教育制度を学ぶため岩倉使節団の文部省随行員として欧米に渡った長与専斎(1838-1902)は、 現地で、医学教育のみならず衛生行政を整えることの大切さを痛感します。 帰国後、内務省衛生局が設けられた際は、初代局長に就任し、以後17年もの長きにわたり局長を務め、 日本の衛生行政の基礎を築きました。

虎列剌病流行紀事
1205_02虎列剌病(これらびょう)流行紀事
明治12年のコレラ流行は、患者16万人超、うち死者10万人超という甚大な被害をもたらしました。 内務省衛生局がとりまとめた報告書には、各府県における流行の状況や、想定される感染経路などが記載されています。

伝染病予防法の制定
1205_03伝染病予防法の制定
明治10年代以降、幾度ものコレラ流行とその対応を通じて、伝染病に対する予防策をあらかじめ定め、 流行時にはその予防策にのっとって行動することの大切さが実感されました。 同30年、コレラを含む8つの伝染病を対象に「伝染病予防法」が定められます。 この法律は平成10年に「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」(感染症法)が公布され、 翌年施行されたことに伴い廃止されるまで、100年もの長きにわたり日本の伝染病予防の根幹を担いました。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
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【展覧会】国立公文書館|令和4年度 第2回企画展|鉄道開業150年 広がる、広げる-公文書で描く鉄道と人々のあゆみ-|’22年10月8日-12月4日|終了終了

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国立公文書館
令和4年度 第2回企画展
鉄道開業150年 広がる、広げる-公文書で描く鉄道と人々のあゆみ-
会  期  令和4年10月8日[土]-12月4日[日]
開館日時  月-日曜日 午前9時15分-午後5時00分
      * 期間中無休  * 閲覧室の開室日時とは異なります。ご注意ください。
会  場  国立公文書館 東京本館
入  場  料  無 料
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明治5年(1872)、新橋~横浜間に日本で最初の鉄道が開業してから、今年で150年を迎えます。 明治10年代には私鉄も登場し、以後、官設・私設の鉄道が続々と開業しました。 本展では、明治から昭和初期までの時代を中心に、国内各地へ鉄道網が広がり、 それに伴って、人々が交わる範囲も広がっていく様子をご紹介します。 また、当館には、計画されながら実現に至らなかった鉄道に関する資料も残されています。 本展では、こうした各地の「幻の鉄道」に関する公文書もご紹介します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
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【展覧会】国立公文書館|令和4年度 第1回企画展|「江戸城の事件簿」|’22年7月16日-9月11日

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国立公文書館
令和4年度 第1回企画展
「江戸城の事件簿」
会  期  令和4年7月16日[土]-9月11日[日]
開館時間  月-日曜日  午前9時15分-午後5時00分
会  場  国立公文書館 東京本館
入 場 料  無 料
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江戸城は将軍とその家族をはじめとした生活空間であり、老中や若年寄ほか諸役人の政務空間でもありました。 多くの人が生活し、出入りする江戸城では、盗みから刃傷沙汰(にんじょうざた)まで数多くの事件が起こり、また、地震や火災などの災害にも見舞われました。 本展示では、江戸城内で起きた事件、災害に注目して、当館所蔵資料の中から、事件の顛末(てんまつ)やその後の対応、災害時の江戸城の被害状況や、復興・復旧に向けた取り組みなどをご紹介します。

主な展示資料 ──

kokukou01 江戸御殿之図ーえどごてんのず
江戸城本丸御殿の「表ーおもて」(幕府の政務空間)と「奥ーおく」(将軍の生活兼執務空間)の間取りを描いた絵図。各間の名称や広さ、畳の種類、井戸の位置等も示されています。江戸時代中後期以降の本丸御殿を描いた絵図と推測されます。内務省旧蔵。全1鋪。
※資料保存のため、原本については期間限定の展示となります(原本展示期間外はパネル展示)。

kokkou02狩場の霞ーかりばのかすみ(『視聴草ーみききぐさ』所収)
文政6年(1823)4月22日、江戸城西丸において西丸書院番士の松平外記が引き起こした刃傷事件について記した資料。 事件の顛末及びその背景にあった同僚によるイジメの実態について、挿絵を添えて記述しています。 『視聴草』は、宮崎成身が文政13年頃から30年以上にわたって書写、収集した資料をまとめた雑録。教部省旧蔵。全176冊。
※会期中、資料保存の観点から展示替えを行います。

kokou03大城造営日記ーだいじょうぞうえいにっき
小普請奉行、篠山ーささやまー景徳の職務日記。江戸城本丸大奥普請に関わる記録が書き留められています。 江戸城本丸御殿は天保15年(1844)5月に全焼し、弘化2年(1845)2月に再建されました。 その際、篠山は本丸普請御用を命じられ、本丸大奥の普請に携わりました。全1冊。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参加を
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【展覧会】国立公文書館|令和4年 春の特別展|沖縄復帰50周年記念特別展 公文書でたどる沖縄の日本復帰|’22年4月23日-6月19日

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国立公文書館
令和4年 春の特別展
沖縄復帰50周年記念特別展 公文書でたどる沖縄の日本復帰
会  期  令和4年4月23日[土]-6月19日[日]
開館時間  月-日曜日  午前9時15分-午後5時00分
会  場  国立公文書館 東京本館
入  場  料  無 料
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令和4年(2022)は、昭和47年(1972)に沖縄が日本に復帰して50周年を迎えます。これを記念して、戦後の沖縄の歩みと日本政府の沖縄に関する政策を、当館所蔵資料から描く特別展を開催します。
当館は国の行政機関から移管された歴史公文書等を所蔵しており、その中には、戦後アメリカの統治下におかれた沖縄の援助、復帰に向けた法制度の整備、復帰後の振興開発政策等の日本政府の沖縄に関する政策を示す資料が含まれています。 また、復帰を実現した佐藤榮作首相の資料の寄贈を受けています。これらの資料から、沖縄がどのように日本への復帰を果たしたか、また、復帰後の沖縄の歩みがどのようなものだったのかをご紹介します。

主な展示資料 ──

0404_01佐藤榮作日記
昭和40年(1965)8月、佐藤榮作は戦後の首相として初めて沖縄を訪問しました。この訪問で、「沖縄の祖国復帰が実現しない限り、わが国にとって戦後が終わっていない」と復帰実現への意欲を示しました。 画像は、昭和40年8月19日付の佐藤の日記です。
0404_02琉球諸島及び大東諸島に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定
昭和44年(1969)11月の日米首脳会談で1972年中の沖縄の施政権返還について原則的合意が成立し、この合意に基づく日米交渉が行われました。 その結果、昭和46年6月に琉球諸島及び大東諸島に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定が調印され、昭和47年5月15日にこの協定が発効することで沖縄の日本復帰が実現しました。 画像は、同協定の公布原本です。
0404_03沖縄国際海洋博覧会
復帰記念3大事業の1つである沖縄国際海洋博覧会は、昭和50年(1975)7月から昭和51年1月にかけて開催されました。会場内には試験的な交通システムである 
KRT* が導入されました。画像は、KRTの工事や運行の認可書類に添付されている KRT の写真です。
*Kobe Rapid Transit

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参加を
[ 詳細 : 国立公文書館 ]

【展覧会】国立公文書館|開館50周年・公文書管理法施行10周年記念 連続企画展 ⑵ |おしゃべりな本たち ─ 謎解き! 紙と文字から探る内閣文庫 ─|令和3年9月25日-11月28日

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国立公文書館開館50周年・公文書管理法施行10周年記念 連続企画展 ⑵
おしゃべりな本たち ── 謎解き! 紙と文字から探る内閣文庫 ──
会  期  令和3年9月25日[土]-11月28日[日]
      * 新型感染症の感染予防・拡大防止のため、会期を変更する場合があります。
      * 展示室内の密接を避けるため、入室制限を行うことがあります。
開館時間  月-日曜日   午前9時15分-午後5時00分
      * 期間中無休。閲覧室の開室日時とは異なります。
会  場  国立公文書館 本 館
入  場  料  無 料
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── 耳を傾ければきっと聞こえてくる、本たちの声。
世界には1冊として全く同じ本は存在しません。なぜなら同じ題名や内容を持っていたとしても、印刷した時期や持ち主が異なっていれば、それぞれ違う来歴を持っていることになるからです。
本の形や紙の素材、筆跡や蔵書印、果ては書き込みや虫食いなど、本に残された様々な手がかりに注目することで、本だけでなく歴史や文学の来た道を辿ることができるかもしれません。

本展では、国立公文書館開館50周年・公文書管理法施行10周年を記念して、本の形態や素材に着目する書誌学の手法を用い、当館が誇るコレクションである内閣文庫から、様々な知識を教えてくれる「おしゃべりな本たち」をご紹介します。

<主な展示資料> ※会期中、保存の観点から一部展示替えをおこないます。

管 見 抄
ichi管 見 抄(かんけんしょう)
唐の白居易(はくきょい 772-846)が著した漢詩文集『白氏文集-はくしもんじゅう』から、治政の参考になる詩文を抄出した書です。本資料は永仁3年(1295)に書写されたもので、京都智積院(ちしゃくいん)が所蔵する断簡のほかには伝本が知られていません。糊付けによる装丁方法「粘葉装-でっちょうそう」が用いられています。和学講談所旧蔵。

三十六人歌合

nii三十六人歌合(さんじゅうろくにんうたあわせ)
「三十六歌仙-さんじゅうろっかせん」と称される歌人たちの名歌を一首ずつ選び、歌合の形式で左右に編集した歌集で、文禄3年(1594)9月に書写されました。本文は近衛前久(このえさきひさ 1536-1612)の筆で、表紙の見返(みかえし)に描かれた龍虎の図は、狩野探幽(かのうたんゆう 1602-1674)が描いたと伝えられており、非常に豪華なつくりとなっています。京都学習院旧蔵。

貞観政要
sann貞観政要(じょうがんせいよう)(伏見版 ふしみばん)
唐の皇帝太宗(たいそう 在位:626-649)の政治論議をまとめた書で、編者は呉兢(ごきょう 670-749)。中国では為政者の教科書として読み継がれ、徳川家康(1543-1616)も愛読者の一人でした。本資料は、家康の命によって、京都伏見で印刷されたことから、伏見版と呼ばれます。慶長5年(1600)に出版されました。林羅山(はやしらざん 1583- 1657)旧蔵。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 国立公文書館 ]   { 活版 à la carte 国立公文書館 既出まとめ

【展覧会】国立公文書館|企画展 国立公文書館開館50周年・公文書管理法施行10周年記念 連続企画展(1) 「文書管理の歴史を紐解く-古代から近世の文書の管理・保存・利用-」|令和3年6月26日-8月29日

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国立公文書館
企画展 国立公文書館開館50周年・公文書管理法施行10周年記念 連続企画展(1)
「文書管理の歴史を紐解く-古代から近世の文書の管理・保存・利用-」
会  期  令和3年6月26日[土]-8月29日[日] 
      ※ 期間中無休
      ※ 期間中、展示室内の密接を避けるため、入室制限を行うことがあります。
開館時間  月-日曜日 午前9時15分-午後5時00分
      ※ 閲覧室の開室日時とは異なります。ご注意ください。
会  場  国立公文書館 本館
入 場  料  無 料
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令和3年(2021)は、当館の開館50周年、公文書管理法施行10周年という節目の年となります。そこで本年第1回目の企画展では、古代から近世にかけて、朝廷や公家、幕府や武士たちが記録・保存・利用してきた、重要文化財を含む当館所蔵の貴重な古書・古文書を展示いたします。
古代の六国史(りっこくし)や律令、中世の貴族たちの日記、江戸幕府の資料蒐集に関する記録や書物奉行の業務日誌などから、当時の文書管理の一端を御紹介いたします。

◉ おもな展示資料(同館 WEB サイトより)
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律とは今日でいう刑法に相当するもので、日本の最初の律は、大宝元年(701年)制定の「大宝律」といわれています。画像資料は「大宝律」の字句を養老年間(717-724)に訂正した「養老律」で、名例(みょうれい)律(刑の名前と総則)と賊盗律が収められています。

金沢文庫旧蔵本の模写本と言われており、慶長19年(1614)に公家の今出川晴季(はるすえ)から徳川家康へ献上されました。紅葉山文庫旧蔵。

0306_02園太暦(えんたいりゃく)
南北朝期の公家で、左右大臣、太政大臣を歴任した洞院公賢(とういんきんかた)の日記で、南北朝期の基本資料です。記事には、朝廷儀式の作法や行事等についても詳しく書かれており、後世、儀式を行う際の典拠資料としても活用されました。紅葉山文庫旧蔵。

0306_03御書物方留牒(ごしょもつかたとめちょう)、御書物方日記
江戸時代に紅葉山文庫の管理に従事した書物奉行の執務日誌で、全225冊と大部にわたり、宝永3年(1706)から安政4年(1857)まで、およそ150年間書き継がれてきました。
慶長19年(1614)から享和3年(1803)までの紅葉山文庫の沿革をまとめた「御文庫始末記」や、紅葉山文庫の収蔵資料目録である「重訂御書籍目録」等とともに、平成30年(2018)、「江戸幕府書物方関係資料」として、国の重要文化財に指定されました。

                     ※会期中、保存の観点から展示替えを行います。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。

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【展覧会】国立公文書館|令和3年 春の特別展|1964 高度成長と東京オリンピックの時代|令和3年4月10日-5月23日

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国立公文書館
令和3年 春の特別展
1964 高度成長と東京オリンピックの時代
会  期  令和3年4月10日[土]-5月23日[日] 
      ※ 期間中無休
      ※ 期間中、展示室内の密接を避けるため、入室制限を行うことがあります。
開館時間  月-日曜日 午前9時15分-午後5時00分
      ※ 閲覧室の開室日時とは異なります。ご注意ください。
会  場  国立公文書館 本館
入  場  料  無 料
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すべては焼け野原から始まった ── 戦後の東京は、戦災からの復興、急速に進む都市化などによって驚くべき変貌を遂げました。 本展は、日本の大きな転換点となった高度成長という時代の中で変わりゆく東京の姿と、その中で開催された東京オリンピックの様子を、当館が所蔵する公文書を中心とした様々な資料から描きます。

◉ 主な展示資料

0304_01特別都市計画法
昭和19年(1944)以降、日本の主要な都市は空襲にさらされ、大きな損害を受けていました。戦後、戦災復興事業を迅速かつ徹底して行うため、指定を受けた戦災都市に適用される特別都市計画法が昭和21年9月に制定されました。同法により東京では区の存する区域と八王子が指定され、戦災復興都市計画が策定されました。

0304_02東海道新幹線の建設
昭和33年(1958)12月12日、交通関係閣僚協議会が開催され、東京・大阪間の陸上輸送の需要予想、新幹線の工事費、採算性を検討した結果、東海道新幹線の早期着工と短期間の完成を目指すことが結論され、19日に閣議決定されました。これを受けて東海道新幹線建設は本格的に動き出し、昭和34年4月に起工式が行われ、昭和39年10月に開業しました。

0304_03ワシントンハイツの返還
代々木公園は、戦後アメリカ軍に接収され、宿舎施設「ワシントンハイツ」として利用されていました。東京オリンピック開催決定により、ワシントンハイツの返還を受け、選手村として利用しようという計画が持ち上がり、返還交渉が行われました。画像は、昭和36年(1961)10月に返還をアメリカ側に提案した際に作成されたワシントンハイツ配置図です。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
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【展覧会】国立公文書館|令和2年度第3回企画展|最後の殿様-廃藩置県から府県制へ-|令和3年2月8日-3月14日|会期変更して開催へ

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国立公文書館
令和2年度第3回企画展
最後の殿様-廃藩置県から府県制へ-
会  期  令和3年2月8日[月]-3月14日[日]
      ※会期を変更して開催します。
開館時間  月-日曜日 午前9時15分-午後5時00分
      ※期間中無休 入館は、閉館30分前まで
会  場  国立公文書館 本 館
入  場  料  無 料
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明治4年(1871)、藩を廃止し、近代的な中央集権国家の誕生を告げる「廃藩置県」が断行されました。廃藩という大きな変革によって新時代の幕開けに直面した全国の旧藩主は、新たな人生を歩むことを余儀なくされました。

令和3年(2021)は、この廃藩置県から150年目にあたります。本展では、明治維新を経て、新しい時代への転換を象徴する大プロジェクトであった廃藩という激動のさなかで揺れ動く全国の府県の様子を描きます。 さらに、廃藩に翻弄されながらも明治を生き抜いていく各地の「最後の殿様」たちの姿に迫ります。

主な展示資料

0301_01廃藩置県の詔書
明治維新を経て、中央集権化をめざす明治政府は、明治4年(1871)7月14日、廃藩置県に踏み切りました。その後、同年11月には江戸時代には約300に分かれていた藩は、3府72県へと統合されました。画像の資料は、朝廷より知藩事に下された廃藩置県の詔書を記録したものです。

0301_02宮中顧問官侯爵鍋島直大旭日桐花大綬章授賜の件
明治4年(1871)の廃藩置県の後、旧藩主たちは、様々な人生を歩むことになります。その一人である佐賀藩最後の藩主鍋島直大(1846-1921)は、明治17年の華族令で侯爵となり、 宮内省式部長、宮中顧問官等を務めました。画像の資料は大正10年(1921)、直大の死去に際して、勲一等旭日桐花大綬章を与えることに関する文書です。

0301_03府県制と郡制の公布
明治23年(1890)5月17日、府県制と郡制が公布されました。府県制では、廃藩置県以降も統廃合が進められた府県の区域を確定するとともに、政府が任命する知事のもとに公選議会である府県会を整備することが目的とされました。 その後、若干の境界の変更を経て、現在の都道府県に至る区域が形成されていきます。画像の資料は、府県制と郡制の公布に関する閣議書です。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
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【展覧会】国立公文書館|令和2年度 第2回企画展|「グルメが彩るものがたり-美味しい古典文学-」 |令和2年10月3日-11月29日

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国立公文書館
令和2年度第2回企画展「グルメが彩るものがたり-美味しい古典文学-」
会  期  令和2年10月3日[土]-11月29日[日]
      ※「COVID – 19」の感染予防・拡大防止のため、会期を変更する場合があります。
      ※展示室内の密接を避けるため、入室制限を行うことがあります。
開館時間  月-日曜日  午前9時15分-午後5時00分
      ※期間中無休 入館は、閉館30分前まで
会  場  国立公文書館 本館
入  場  料  無 料
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――食べることも、文学だ。
毎日のありふれた食卓はそのほとんどが記録に残ることはありません。しかし、それらがあえて和歌や物語に書き留められるときには、ただ空腹を満たすための行為としてだけではなく、 読む者の心を動かす特別な意味を持つことになります。
本展では、古典文学に描かれた「食」の多彩な姿を、当館所蔵の貴重な資料からご紹介します。

{主な展示資料}

日本書紀日本書紀-にほんしょき
日本最初の勅撰の歴史書で、養老4年(720)に舎人親王-とねりしんのう-らによって編纂されました。保食神-うけもちのかみ-という神の死体から穀物や家畜が生まれたという神話が載っています。
当資料は慶長年間(1596-1615)に書写されたもので、完本としては現存最古。紅葉山文庫旧蔵。

つれづれくさ徒然草-つれづれぐさ
鎌倉時代後期-南北朝時代の歌人である兼好法師-けんこうほうし-の随筆。「筑紫-つくし-になにがしの押領使-おうりょうし」ではじまる章段には、薬効を期待して大根を食べ続ける武士の不思議な話が載っています。
当資料は慶長18年(1613)に出版されたもので、和学講談所旧蔵。

今昔物語集今昔物語集-こんじゃくものがたりしゅう
平安時代後期に成立した説話集で、貴族から庶民まで幅広い階層の人々の逸話が描かれています。芥川龍之介の短編小説『芋粥-いもがゆ』の下敷きとなった、芋粥を腹いっぱい食べようとする侍の説話が載っています。
当資料は江戸時代前期に書写されたと考えられる林家旧蔵書で、内容・本文に信頼性が高く善本として知られています。

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【展覧会】国立公文書館|令和2年度 第1回企画展|「競い合う武士たち ─ 武芸からスポーツへ ─」 |令和2年6月16日-8月30日|会期変更開催

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令和2年度 第1回企画展 「競い合う武士たち ── 武芸からスポーツへ ──」
会  期  令和2年6月16日[火]-8月30日[日]会期を変更して開催
開館時間  月-日曜日 午前9時15分-午後5時00分
      * 期間中無休 入館は、閉館30分前まで
      * 期間中、展示室内の密接を避けるため、入室制限を行うことがあります。
会  場  国立公文書館 本館
入  場  料    無 料
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本展では、日本の近代スポーツの前史として、「武芸」を取り上げます。「武芸」の歴史を古代まで遡り、戦場での「武芸」や儀礼としての「武芸」、魅せる「武芸」、そして泰平の世となり戦場で戦うことがなくなった江戸時代の武士たちの「武芸」など、時代とともに武士の姿と武芸の性格が変化していく様相をご紹介します。

【主な展示資料】
0204_01小笠原礼書(おがさわられいしょ)
泰平の世となった江戸時代。衰退していった武芸を再興させるため、八代将軍徳川吉宗は古来の弓馬故実等の書物を閲覧していました。当館にはその書物や閲覧の記録が残されています。そのひとつが『小笠原礼書』と呼ばれる武家故実書でした。
『小笠原礼書』は、小笠原流の犬追物(いぬおうもの)・流鏑馬(やぶさめ)・笠懸(かさがけ)等、武家の弓馬の故実を伝える書物で、弓馬の故実だけでなく、器物の取扱法・配置法・書式・挨拶法等についても記されています。紅葉山文庫所蔵、全46冊12軸。

0204_02大狩盛典(たいしゅせいてん)
戦(いくさ)を知らない江戸時代の武士にとって、狩猟は、戦の場で求められる組織的な行動を学ぶ数少ない機会であり、身体鍛錬の場でもありました。
『大狩盛典』は、歴代将軍の狩猟に関する記録集です。特に享保・寛政・嘉永年間に行われた小金原(こがねはら)(現在の千葉県松戸市)の狩猟の様子が詳しく記されており、狩猟に動員された役人たちの羽織の図版等も記されています。紅葉山文庫所蔵、全163冊34鋪2軸。

◉ 詳細は下掲リンク先にてご確認の上ご参観ください。
[ 詳細 : 国立公文書館

【展覧会】国立公文書館|令和元年度 第3回企画展 「初づくし ─ 初にまつわる江戸時代の行事・風習 ─」 |令和2年1月25日-3月8日|

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国立公文書館
令和元年度 第3回企画展
「初づくし ── 初にまつわる江戸時代の行事・風習 ──」
会  期  令和2年1月25日[土]-3月8日[日]
開館時間  月ー日曜日 午前9時15分-午後5時00分
      * 期間中無休
会  場  国立公文書館 本館
入  場  料   無 料
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お正月の初詣や書き初め、また、お食い初めや初午-はつうま-など、日本人の生活には「 初 」 にまつわる行事・風習が多く存在しています。これらに加えて、江戸時代には謡初-うたいぞめ-などの幕府・朝廷の行事をはじめとして、現代には見られない行事・風習もおこなわれていました。新元号になって「 初 」の年明けを迎えて開催する本展では、江戸時代の 「 初 」 にまつわる資料をご紹介します。

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【展覧会】国立公文書館|令和元年度 第 2 回企画展|「雨に詠えば ― 空模様の古典文学 ―」|7月27日-9月8日

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令和元年度 第2回企画展|「雨に詠えば ― 空模様の古典文学 ―」
会  期  令和元年7月27日[土]-9月8日[日]
開館時間  月-日曜日 午前9時15分-午後5時00分
      * 期間中無休 入館は閉館30分前まで
会  場  国立公文書館 本館
入  場  料  無   料
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雨 ── それは季節や時間でさまざまに表情を変え、恵みをもたらすこともあれば、人々の生活を脅かすこともあります。古くから日本人はこの雨の変化に心を配り、時には和歌や物語に描くことで、さまざまな感情を託してきました。
本展では身近な気象現象である雨をテーマに、上代から近世までに成立したさまざまな古典文学をご紹介します。
0107_01万 葉 集
本資料は慶長年間(1596-1615)に出版された『万葉集』で、徳川家康に仕えた学者である林羅山(1583-1657)が所蔵していたものです。
掲載の巻十には七夕の日の雨を詠んだ歌が収められており、画像の一首目は天の川を渡る彦星の船から散る櫂の雫-かいのしずく-を例えたものです。

0107_02 (1)源 氏 物 語
本資料は承応 3 年(1654)に挿絵入りで出版された『源氏物語』で、紅葉山文庫 に所蔵されていたものです。
画像は「帚木ーほうきぎ」より、夏の雨の晩に光源氏らが集まり、女性の品評や思い出話を語り合う「雨夜の品定め」の場面です。
0107_03曾 我 物 語

父の仇討ちを誓った曾我十郎・五郎の二人の兄弟を描いた『曾我物語』は、鎌倉時代に実際に起きた事件を元に成立しました。主人公の二人が仇討ちを決行するクライマックスは、五月の雨の晩。本資料は貞享4年(1687)に挿絵入りで出版されたもので 紅葉山文庫 の旧蔵です。

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【展覧会】国立公文書館|令和元年度 第1回企画展「紙に願いを-建白・請願の歴史 -」|5月25日-7月7日

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国立公文書館
令和元年度 第1回企画展「紙に願いを -建白・請願の歴史 -」
会  期  令和元年5月25日[土]-7月7日[日]
開館時間  月-日曜日    午前9時15分-午後5時00分
      * 期間中無休 入館は閉館30分前まで
会  場  国立公文書館 本館
入  場  料  無   料
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国立公文書館では、板垣退助・江藤新平らが提出したことで知られる民撰議院設立建白書をはじめとした建白書や、大日本帝国憲法で国民の権利として規定された請願権に基づいて国民から政府に提出された請願書を所蔵しています。
本展では、建白・請願に関する制度の変遷とともに、時代を映し出す建白書や請願書から、当時の人びとが紙にこめた願いをご紹介します。

【主な展示資料】

0105_01民撰議院設立建白書
明治7年(1874)1月17日、板垣退助-いたがきたいすけ・後藤象二郎-ごとうしょうじろう・副島種臣-そえじまたねおみ・江藤新平-えとうしんぺい-らが左院に提出した建白書。翌日の新聞「日新真事誌-にっしんしんじし」に建白書の内容が公表されると大きな反響を呼び、政府に対して多くの建白がなされるきっかけとなりました。

0105_02足尾銅山鉱毒に関する請願書
栃木県の足尾銅山から排出された有害物質によって引き起こされた農作物などの被害について、明治35年(1902)に群馬県渡瀬-わたらせ-村などの住民から出された請願書。明治34年12月、田中正造-たなかしょうぞう-が明治天皇に直訴した事件が起こったことにより、鉱毒事件に対する世間の関心が高まる中で書かれました。
同資料では、銅山における鉱業の停止、政府の手による被害地の復旧など、事件の根本的解決を求めています。

0105_03請 願 令
大日本帝国憲法に定められた請願権(第30条)により、天皇や帝国議会への請願が可能となりました。当初、天皇や行政機関への請願手続きは法令などで明示されていませんでしたが、大正6年(1917)に制定された請願令により、天皇や行政機関に対する請願の具体的な手続きが定められました。

[ 詳細: 国立公文書館

【展覧会】国立公文書館|平成31年春の特別展 江戸時代の天皇|4月6日-5月12日

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国立公文書館
平成31年春の特別展 江戸時代の天皇
会  期  平成31年4月6日[土]-5月12日[日]
開館時間  月-水、土、日、祝日  午前9時45分-午後5時30分
      木・金曜日       午前9時45分-午後8時  * 祝日を除く
      ※入館は、それぞれ閉館30分前まで(特別展は、期間中無休)
会  場  国立公文書館 本館
入  場  料    無 料
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平成31年(2019)は天皇陛下の御退位と皇太子殿下の御即位が行われます。
本展では、この御退位・御即位を記念し、江戸時代の天皇について取り上げます。
織田信長・豊臣秀吉・徳川家康ら天下人が登場し、それに続く江戸幕府による支配の中で、天皇・朝廷はどのように渡り合い、関係を構築していったのか。光格天皇による朝廷儀式の再興、江戸時代の元号の選定と改元などについて、当館所蔵の絵巻物や公家日記などを中心に御紹介いたします。

【 詳細: 国立公文書館 】 

主な展示資料

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【企画展示】国立公文書館|平成30年度 第4回企画展|「温泉 ~江戸の湯めぐり~」|1月26日-3月9日

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国立公文書館
平成30年度 第4回企画展「温泉 ~江戸の湯めぐり~」
会  期  平成31年1月26日[土]-3月9日[土]
開館日時  毎週月曜日-土曜日 午前9時15分-午後00分
      * 閲覧室の開室日時とは異なります。ご注意ください。
      * 日曜・祝日は休止
会  場  国立公文書館 本館
      千代田区北の丸公園3-2 1階展示場
入  場  料  無  料
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日本人が古くから親しんできた温泉。江戸時代には、名所図会、紀行文などを通して情報が広く流布し、多くの人々が温泉地に訪れました。本展示では、江戸時代の資料を中心に、人々と温泉の関わりをご紹介します。

【 詳細: 国立公文書館

主な展示資料
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【展覧会】国立公文書館|平成30年度 第4回企画展|「温 泉 ~ 江戸の湯めぐり ~ 」|平成31年1月26日-3月09日

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平成30年度 第4回企画展 

「温 泉 ~ 江戸の湯めぐり ~ 」
会  期  平成31年1月26日[土]-3月09日[土]
開館時間  月-土曜日 午前9時15分-午後5時00
      * 閲覧室の開室日時とは異なります。ご注意ください。
      * 日曜・祝日は休止
会  場  国立公文書館 本館
入  場  料  無 料
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日本人が古くから親しんできた温泉。江戸時代には、名所図会、紀行文などを通して情報が広く流布し、多くの人々が温泉地に訪れました。本展示では、江戸時代の資料を中心に、人々と温泉の関わりをご紹介します。

【主な展示資料】
3101_01
七湯集-しちとうしゅう-
箱根七湯(湯本など箱根を代表する七つの温泉)の案内書。温泉の効能や名所旧跡などがまとめられています。文化8年(1811)成立。

3101_02摂津国有馬山勝景図-せっつのくにありまやましょうけいず-
有馬温泉に関する案内書。温泉地を含む有馬山の景色が彩色画で描かれ、有馬温泉の由来や入湯の方法、土産などについて記されています。寛延2年(1749)刊。

3101_03
私儀就病気湯治願之儀願之通御差図被下ニ付御礼一札(わたくしぎびょうきにつきとうじねがいのぎねがいのとおりおさしずくださるにつきおれいいっさつ)

上野国伊勢崎藩の前藩主酒井忠恒(寸升)は、元治元年(1864)に幕府へ湯治願を提出しました。本資料は、酒井寸升が幕府老中宛に差し出した湯治願が許可されたことに対する御礼の書状です。

【 詳細: 国立公文書館 】

【展覧会】国立公文書館|平成30年度 第3回企画展|「つながる日本、つながる世界 ── 明治の情報通信 ── 」 11月20日-12月22日

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平成30年度 第3回企画展 
「つながる日本、つながる世界 ── 明治の情報通信 ── 」
会  期  平成30年11月20日[火]-12月22日[土]
開館時間  月-土曜日 午前9時15分-午後5時00
      * 閲覧室の開室日時とは異なります。ご注意ください。
      * 日曜・祝日は休止
会  場  国立公文書館 本館
入  場  料  無 料
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遠く離れただれかに情報を伝えたい。そんな時みなさんはどうしますか? 今では電話や電子メール、S N S などで手軽に素早くつながることができます。しかし、郵便や電信、電話など現在に通じる情報通信の制度や技術が導入された明治初期には、試行錯誤が重ねられ、相当な努力が払われたことは想像に難くありません。

本展では、郵便、電信、電話、無線通信の制度やこれらと関わりの深い人物の資料を展示し、明治期に進められた情報通信の近代化を描きます。また明治期の情報通信網が、日本と海外の諸国をつないでいく過程もご紹介します。

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郵便切手の発行
明治4年(1871)から明治15年までに発行された切手、はがき、封筒の見本を貼り付けた資料です。画像は明治4年と明治5年に発行された切手を添付した箇所。  これらは日本で最初の切手になります。額面の両側に龍をあしらったことから、「龍文-りゅうもん-切手」と呼ばれています。

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逓信省の設置
明治18年(1885)12月22日、内閣制度の創設に伴い、逓信省(ていしんしょう)が新設されました。  逓信省は、農商務省から郵便・管船を、工部省から電信・灯台を引継ぎ、通信運輸行政を一手に担う中央行政機関として誕生しました。画像は『公文類聚-こうぶんるいしゅう』に収録された太政官達第70号です。

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外波内蔵吉の叙勲
無線通信の有用性に着目した海軍は、明治33年(1900)、無線研究の必要性を訴えていた海軍中佐の外波内蔵吉(となみくらきち)を中心とした無線電信調査委員会を組織し、 無線電信機の開発を目指しました。外波らは苦心の末に、明治36年に無線電信機を完成させます。この無線電信機は、翌年に始まる日露戦争で利用されました。

【 詳細: 国立公文書館

{新宿餘談}
20181205172548_00001 20181205172548_00002HAGAKI のはじめは 端書 とあらわされた
『広辞苑』 は、1883年(明治16)ごろから < 公文書では 「 葉書 」 としている > と説くが、その説明文をみると、すべて 「はがき」 としている。そして郵便局が販売しているカードには<郵便はがき>としるされている。  すなわち整理が付かないままに「端書・葉書・ハガキ・はがき」がもちいられている。
今回の国立公文書館展には、『郵便切手端書-はがき-封皮-ふうひ見本』が展示され、明治4年(1871)から明治15年までに発行された、切手、端書(解説表記は はがき)、封筒 の見本を貼りつけた見本が展示されている。すなわち ── HAGAKI のはじめは 端書 とあらわされた ──

【展覧会】国立公文書館|平成30年秋の特別展|明治150年記念「躍動する明治 ─ 近代日本の幕開け ─」|9月22日-11月4日

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平成30年秋の特別展 明治150年記念「躍動する明治 ── 近代日本の幕開け ──」
会  期  平成30年9月22日[土]-11月4日[日]
開館時間  月-水・土・日曜日・祝日  午前9時45分-午後5時30分
      木・金曜日         午前9時45分-午後8時00分
      * 入館は、それぞれ閉館30分前まで(特別展は、期間中無休)
会  場  国立公文書館 本館
入  場  料  無 料
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平成30年(2018)は、明治元年(1868)から数えて満150年の年にあたります。
明治前半期の日本は、欧米諸国の制度の導入による近代化、不平等条約の改正や大日本帝国憲法の制定など、政治・外交制度が大きく変わるとともに、様々な文化が花開く躍動感にあふれた時代でした。 本展では、歴史の教科書や年表で目にする出来事を中心に、日本近代史の原点ともいえる資料を展示し、明治日本の歩みを振り返ります。

<主要展示資料>
3009_01第Ⅰ部 明治維新と新たな国づくり
藩ヲ廃シ県ヲ置ク
明治4年(1871)7月14日、廃藩置県の詔が発表されました。 知藩事(江戸時代に藩を治めていた藩主など)は罷免され、政府が任命する府知事・県知事(のち県令)が各府県の行政を行うこととなりました。 藩は全て府・県となり、日本全国で、3府302県となりました。
画像は、廃藩置県の詔を収録した文書です。

3009_02第Ⅱ部 立憲政治への道のり
大日本帝国憲法
明治22年(1889)2月11日、大日本帝国憲法が発布されました。同憲法のもとでは、天皇が国の元首として位置付けられ、法律の範囲内で、国民に居住の移転・言論の自由などが認められました。 また帝国議会が設けられ、司法権が行政権から独立したことにより、三権分立が定められました。
画像は、大日本帝国憲法の公布原本です。

3009_03第Ⅲ部 近代文化の形成
新橋横浜間鉄道之図(重要文化財)
明治5年(1872)9月12日、明治天皇御臨席のもと、新橋・横浜両停車場で鉄道開業式が行われました。同駅間は当時29キロメートル、所要時間はノンストップで53分でした。
画像は、開業当時に描かれたとされる図面です。
* 9/22-10/5限定で原本を展示

【詳細: 国立公文書館 】 { 活版アラカルト 過去ログ

【展覧会】国立公文書館 平成30年度 第1回企画展 「戊辰戦争 ― 菊と葵の500日 ― 」5月26日-6月30日 終了企画

公文書館おもて 公文書館うら

国立公文書館
平成30年度 第1回企画展
「戊辰戦争 ― 菊と葵の500日 ― 」
会  期 平成30年5月26日[土]-6月30日[土]
開館時間 月-土曜日 午前9時15分-午後5時00分
     * 日曜日は休止
会  場 国立公文書館 本 館
入  場  料 無 料
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戊辰戦争は、慶応4年(1868)正月の鳥羽・伏見の戦いに始まり、翌明治2年(1869)5月の五稜郭の戦いが終結するまでの、一連の戦闘をいいます。王政復古によって誕生した新政府軍と、旧幕府軍との間で500日以上にわたり、各地で様々な戦いが展開されました。
本展では当館所蔵資料から、日本各地で行われた様々な戦闘の記録や、戦争に参加した人々に関する資料をご紹介し、戊辰戦争の実像に迫ります。

【詳細: 国立公文書館

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【展示会】福井県ふるさと文学館 {国立公文書館所蔵資料展 明治日本とふくいの軌跡}1月20日─3月18日

福井おもて 福井うら福井県ふるさと文学館
国立公文書館所蔵資料展 明治日本とふくいの軌跡
会 期: 平成30年1月20日[土]-3月18日[日]
休館日: 月曜日(祝日の場合は翌日)、第4木曜日
開催時間 :火-金曜日  午前9時-午後7時
土・日・祝日 午前9時-午後6時
会 場: 福井県ふるさと文学館 (福井県福井市下馬町51-11)
観覧料 :無 料
* 会場は国立公文書館ではありませんので、ご注意ください.
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国立公文書館では、所蔵資料をより多くの方々にご覧いただくため、平成24年度より、各地の公文書館等で展示会を開催しています。
このたび、福井県文書館・福井県ふるさと文学館と共催で、所蔵資料展を開催します。
本展では、国立公文書館で所蔵している、明治時代前期の重要な公文書や、福井ゆかりの人物に関する資料、福井県の成り立ちに関する資料などを、福井県文書館などで所蔵する資料とあわせて展示し、明治時代前期の日本と福井の軌跡をたどります。
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《主要展示から》
福井01国立公文書館蔵◯ 福井県ヲ置キ堺県ヲ廃スルノ件(国立公文書館蔵)
現在の福井県は、明治14年(1881)2月7日に設置されましたが、設置に至るまでには隣県を含めた合併・分割といった紆余曲折がありました。掲載資料は、「公文録(副本)」に収録されている、福井県の設置に関する布告案です。
* 「㫖」は「旨」の異体字
福井02国立公文書館蔵◯ 議事之体大意(福井県立図書館蔵)
慶応4年(1868)1月に、新政府の参与であった三岡八郎(のち由利公正)によって著された、議事(会議)による政治のための方針です。福岡孝弟(たかちか)・木戸孝允らによる加筆・修正を経て、同年3月に発せられた「五箇条の御誓文」の原案にあたります。
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{新宿餘談}
【五箇条御誓文】ごかじょう‐の‐ごせいもん
明治天皇が御所紫宸殿で、公家、諸侯や百官を率いて天地神明に誓約する形で発表した維新政府の基本方針。慶応四年(一八六八)三月一四日、江戸城総攻撃の前日に発表された。
一 広く会議を興し万機公論に決すべし
一 上下心を一にして盛に経綸を行ふべし
一 官武一途庶民に至る迄各其志を遂げ人心をして倦まざらしめんことを要す
一 旧来の陋習を破り天地の公道に基くべし
一 智識を世界に求め大に皇基を振起すべし
の五か条からなる。五箇条の誓文。
[参考:『日本国語大辞典』]

【詳細情報: 福井県ふるさと文学館  国立公文書館

〔弥生三月春をまつ〕国立公文書館企画展{太田道灌と江戸}3月10日まで+国立公文書館 Facebook 紹介 終了企画

公文書館オモテ【詳細資料: 国立公文書館  国立公文書館 Facebook

国立公文書館 Facebook〕2018年01月22日
この日は関東地方にも積雪をみました。

やつがれは豪雪地帯で鳴る奥信濃飯山の出身である。飯山では丈余どころか3-4メートルの積雪も珍しくは無い。だからこの日の雪の降り方は危険だと判断し、出勤はしたものの、外出を控え早めに退勤した。お堀端の竹橋交差点から公文書館や近代美術館への坂道の勾配はかなり急なものがある。この足跡は出勤時の職員のものであろうか?
26993564_426672194435311_7562748396946593457_n国立公文書館 Facebook〕2018年01月25日
延喜3年(903)2月25日、菅原道真が左遷先の大宰府(太宰府)で没しました。のち天変地異が続いたことから、朝廷に祟りを為したとされ畏れられました。画像は道真が編んだとされている『新撰万葉集』の写本で、林羅山が所蔵していたものです。
27973878_439345193168011_3768002810118997043_n国立公文書館 Facebook〕2018年03月01日
天平勝宝2年(750)3月1日、大伴家持が詠んだ和歌が『万葉集』に収められています。「春の苑紅にほふ桃の花下照る道に出て立つをとめ」――桃の花が照り映える美しい道に佇む少女よ――麗らかな春の庭の様子を写しています。いよいよ春ですね。
28166981_441872196248644_417190364286250969_n{新宿餘談}
国立公文書館というと、なにか敷居が高いような気になりがちであるが、閲覧室でも職員の皆さんはどなたも親切ですし、図書館とはちょっと違う貴重な資料に出ある。
最近ではデジタルアーカイブも充実してきたし、Facebook も開設して、図録だけでは知ることができなかったことまで、丁寧な解説がなされていてうれしい限り。

春 苑 紅 尓 保 布 桃 花 下 照 道 尓 出 立 嫺 嬬

「春の苑紅にほふ桃の花下照る道に出て立つをとめ」── 桃の花が照り映える美しい道に佇む少女よ ── 麗らかな春の庭の様子を写しています。

『万葉集』に、いわゆる万葉仮名でしるされた大伴家持のうたが、こうした丁寧な解説付きで閲覧できることはうれしい限りである。
IT 弱者のやつがれ、知人に教えていただいた国立公文書館をはじめとする公的施設の Facebook (ログインしないと半分隠されることが多い)を閲覧したく、いつものように周回遅れもいいところ、ようやくログイン作業を終えた。
それでもまだ恥ずかしくて、親指をたてて「いいね!」をしたり、シェアなどという手順は知らないので、ただ黙って拝読しているが、いつも心中は「いいね!」である。こういう読者もいる。
この週末には再度国立公文書館にでかける。足跡は残さないつもりだ。

【展示会】 ポケモンだけじゃないぞ。日本列島各地に妖怪や地獄が出現中 ―― 国立公文書館 ようこそ地獄 たのしい地獄

20160722142445_00001 20160722142445_00002平成28年度 第2回企画展 「ようこそ地獄、たのしい地獄」
場    所 : 国立公文書館(千代田区北の丸公園3-2) 1 階展示ホール
会    期 : 平成28年7月16日(土)-8月27日(土)

※日曜、祝日は休止(但し、8月11日(木)、14日(日)は開館) 入場無料

凄惨で残酷、おどろおどろしい地獄の世界 ―― でもどこかちょっぴり楽しそう !?
古代インドを起源とする「地獄」は、仏教や道教と共に日本へ伝来して以降、土着の信仰などと混ざり合い、独特のイメージを形成しました。
本展では主に平安時代から室町時代にかけて成立した様々な古典籍から、古来、日本人が描いてきた「地獄」のイメージとその死生観についてご紹介します。
【 詳細 : 国立公文書館 展覧会情報

{ 新宿餘談 }
むかしから夏になると、妖怪ばなしや妖怪・地獄ものの企画が多い。
調べものがあって土曜日の昼下がり、お堅い国立公文書館にでかけた。
夏休み企画なのか一階では「ようこそ地獄、たのしい地獄」の企画展示が開催されていた。

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『源氏物語』の作者 : 紫式部は 人〻を惑わせた罪により、地獄に堕ちた !? 
2807_02[1]源氏供養表白 (ひょうびゃく-供養祭の願文)

 『源氏物語』で人々を惑わせた罪により、地獄に堕ちたとされる紫式部を供養するための表白文。展示資料は江戸時代初期に書写されたもので、徳川家康の謀臣:林 羅山(はやし らざん、1853-1657)が所蔵していたもの。(上掲図版は国立公文書館URLより)