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【展覧会】 大洲大作・写真の仕事――石の街 宇都宮美術館 サテライト企画展 Vol.008

20161226132413_00001 20161226132413_00002宇都宮美術館 サテライト企画展 Vol.008
大洲大作・写真の仕事――石の街

◎ 会 期 : 2017年1月19日[木]-2月5日[日]
◎ 会 場 : 市民ギャラリー(うつのみや表参道スクエア 市民プラザ 5 階)
◎ 問い合わせ先 : 宇都宮美術館  TEL. 028 – 643 – 0100

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8回目となる今回のサテライト企画展では、宇都宮美術館開館20周
年・市制施行120周年記念「石の街うつのみや-大谷石をめぐる近代建築と地域文化」展(2017年1月8日-3月5日、於・宇都宮美術館)に連動する内容として、「石の街うつのみや」展のためにアーティストの大洲大作氏が撮り続けてきた写真をご紹介します。

しばしば「石の街」と称される宇都宮、その産地である「石の里」の大谷地区は、わが国でも稀に見る「石の産業・建築文化」が栄えてきました。その石-大谷石として知られる凝灰岩の誕生のきっかけは、約1,500万年前における海底火山の爆発にさかのぽりますが、それが長い時間をかけて岩石となり、古墳時代から石材として利用されて現在に至ります。

今日でも、「石の里おおや」を訪れると、自然の奇岩、採石によって生じた絶壁、里山や農村の間に顔を覗かせる石切場の跡、石造りの神社などに出会うことができます。また、「石の街うつのみや」では、石藏や石塀、石のプラットフォームから石の近代建築まで、大谷石を用いた多種多様の建造物が日常の風景に溶け込んでいる、としても過言ではありません。

そんな「石のある風景」に魅せられた大洲氏は、約2年をかけて、「石の街」「石の里」を何度も訪れてカメラを向けてきました。「写真をメディウムとし、風景に人の営みを見ること」を追求している大洲氏が捉えた作品は、どれも身近な場所を写したものでありながら、多くの発見に満ちています。
今回は、そのうち、大判プリント(1,000×660mm) 1点、中判プリント(450×300mm)約15点、小判プリント(手札サイズ)多数、スライド・ショーによって、立体的な写真の展示を試みます。