タグ別アーカイブ: 宇都宮美術館

【展覧会】宇都宮美術館|企画展 イヴ・ネッツハマー|ささめく葉は空気の言問い|’24年3月10日-5月12日|中盤経過再紹介

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宇都宮美術館
企画展 イヴ・ネッツハマー ささめく葉は空気の言問い
Yves Netzhammer Blätter sind Fragen der Luft
開催期間  2024年3月10日[日]- 5月12日[日]
開館時間  午前9時30分-午後5時 (入館は午後4時30分まで)
休  館  日  毎週月曜日、4月30日[火]、5月7日[火]
      * ただし4月29日[月・祝]、5月6日[月・振替休日]は開館
観  覧  料  一 般 1,000円、大学生・高校生 800円、中学生・小学生 600円
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
会  場  宇都宮美術館
      〠 320-0004 栃木県宇都宮市長岡町1077
      TEL:028-643-0100 FAX:028-643-0895
主  催  宇都宮美術館 下野新聞社
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スイス現代美術を代表する映像インスタレーション作家、イヴ・ネッツハマー(1970- )は、デジタル・アニメーションの無言劇に風変わりなオブジェを掛け合わせ、理不尽に苛まれながらも世界や自己の霧散しかけた根拠をめぐってさまよう者の姿を、繊細に描き出してきました。
見えない空気のざわめきをひそやかな震えへと翻訳する木々の葉たちの呼びかけのように、作品が置かれる土地や建物の、記憶の奥にゆらめくもの。触れかかるその影にネッツハマーが感応するとき、作中にしばしば現れるのが、深層へと潜る、特徴的な身振りです。
日本で最初の個展となる本展は、「潜る人」ネッツハマーと、大谷石採掘場という巨大な地下空洞を宿す街、宇都宮との出会いから生まれました。これまでの代表的な映像作品を紹介するとともに、現地で制作する大がかりな新作インスタレーションを披露します。単館開催につき宇都宮でしかご覧いただけない光景をぜひご堪能ください。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 宇都宮美術館

【展覧会】宇都宮美術館|企画展 陽咸二展 混ざりあうカタチ|’23年2月19日-4月16日|終了

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宇都宮美術館
企画展 陽咸二展 混ざりあうカタチ
開催期間  2023年2月19日[土]- 4月16日[日]
開館時間   午前9時30分 - 午後5時 (入館は 午後4時30分 まで)
休  館  日  毎週月曜日(祝休日は開館)、3月22日[水]
観  覧  料  一 般 1,000円、大学生・高校生 800円、中学生・小学生 600円
主  催  宇都宮美術館
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本展は、大正から昭和初期にかけて活躍した彫刻家:陽咸二(Yo Kanji  1898-1935)の全貌を明らかにする、はじめての大回顧展になります。
陽 咸二 は小学校卒業後、牙彫や篆刻の職人として修業したのち、島田墨仙に日本画を学び、ほどなく彫刻家:小倉右一郎の門下生になったのを機に、本格的に彫刻の道に進みました。帝展や東台彫塑会への出品を重ねながら、徐々に頭角をあらわしていきましたが、とくに、1927年(昭和2)年から参加した彫刻団体「構造社」では主要メンバーとして活動し、「彫刻の社会化」を目指した同社の理念を象徴するような作品を精力的に発表しました。

かれの芸術の特徴のひとつは、ひとりの作家の手によるものとは思えないほどの多様な作風です。絵画、版画、工芸、表紙絵など手がけた分野も幅広く、様式も具象や抽象、簡素なタッチから細密描写にいたるまで多様で、モチーフやテーマも和洋を問わず人物、風景、説話などさまざまです。
もうひとつの特徴としては、ひとつの作品のなかで異なる要素を並べたり、重ねたりしながら、これまでにない新たなイメージを生み出した点です。たとえば、代表作の《降誕の釈迦》では、釈迦と摩耶夫人を西洋の<聖母子像>のフォーマットを借りて表現し、話題を集めました。
陽は生花、釣魚、麻雀など数多くの趣味に興じましたが、とくに蒐集趣味においては希代の趣味人:三田平凡寺が立ち上げた「我楽他宗」に参加しています。同宗では「横臥山夜歓寺-おうがさんやかんじ」と名乗り、蒐集対象を「支那趣味一切」とさだめ、社会的地位、性別、国籍など関係なく、さまざまな人々と交歓しました。作品制作あるいは交友関係において陽はまさに異(他)が入り混じる状況を積極的に生み出し、楽しんでいるかのようです。
本展は5つのキーワードを手掛かりに、陽咸二の独特な芸術世界を逍遥していきます。

宇都宮美術館 ウエブサイト ホ-ムページ ゟ

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※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細:宇都宮美術館

【展覧会】宇都宮美術館|企画展 開館25周年記念 全館コレクション展|これらの時間についての夢|’22年9月25日-’23年1月15日|終了

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宇都宮美術館
企画展 開館25周年記念 全館コレクション展
「これらの時間についての夢」
開催期間  2022年9月25日[日]-2023年1月15日[日]
開館時間  午前9時30分-午後5時 (入館は午後4時30分まで)
休  館  日  毎週月曜日(祝休日は開館)、10月11日[火]、11月4日[金]、11月14日[月]-18日[金]・12月29日[木]-1月3日[火]・1月10日[火]
      ※ ただし10月10日[月・祝]、1月9日[月・祝]は開館
観  覧  料  一 般 1,000円、大学生・高校生 800円、中学生・小学生 600円
主  催  宇都宮美術館
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本展覧会は、25周年を迎えた当館の歴史をまとめた年譜と共に、準備室時代の資料などを展示する空間からはじまります。続く展示室Ⅰでは、残された資料を基に、1997年の第1回コレクション展の再現をおこないます。図鑑の1ページのように、作品を見るために純化されたホワイトキューブにおける再現展示は、さながら25年前へのタイムスリップとなることでしょう。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上、参観を。
[ 詳細:宇都宮美術館 ]

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【展覧会】宇都宮美術館|企画展 ヨーロッパの宝石箱 リヒテンシュタイン 侯爵家の至宝展|’20年1月12日-2月24日|

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企画展 ヨーロッパの宝石箱 リヒテンシュタイン 侯爵家の至宝展
開催期間  2020年1月12日[日]-2月24日[月・振休]
開館時間  午前9時30分-午後5時(入館は午後4時30分まで)
休  館  日  毎週月曜日(祝休日は開館)
      * ただし1月13日[月・振休]、2月24日[月・振休]は開館、1月14日[火]は休館
観  覧  料  一般 1,000円、大学生・高校生 800円、中学生・小学生 600円
主  催  宇都宮美術館、下野新聞社
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世界で唯一、侯爵家(君主)の家名が国名となっているリヒテンシュタイン。
アルプスに抱かれた小国が誇る侯爵家コレクションの華麗さは、宝石箱にもたとえられます。
本展は16世紀から19世紀に制作された北方ルネサンス、バロック、ロココを中心とする油彩画と、侯爵たちが愛し収集した東洋・西洋の陶磁器、合わせて約130点で構成されます。
ヨーロッパ大貴族の宮殿を飾った絵画と陶磁器の共演をお楽しみください。

[ 詳細:宇都宮美術館  ]

【さようなら】勝井三雄さん お別れの会が開催されました|2019年11月1日

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日  時  2019年11月1日[金]

場  所  東京都青山葬儀所
主  催  「勝井三雄さん お別れの会」実行委員会
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記念品:グリーティング・カード|1985年の勝井三雄作品の覆刻版

【展覧会】宇都宮美術館 企画展|視覚の共振・勝井三雄 visionary ∞ resonance : mitsuo katsui|2019年4月14日ー 6月2日 終了企画 参考掲示

勝井三雄先生の最後の大型展覧会となりました。ここに万感のおもいを込めて再掲載いたします。

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【展覧会】宇都宮美術館|蜷川実花展 ── 虚構と現実の間に ── INTO FICTION / REALITY MIKA NINAGAWA|10月13日ー 12月15日

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蜷川実花展
── 虚構と現実の間に ──
INTO FICTION / REALITY MIKA NINAGAWA
2019年10月13日[日]ー 2019年12月15日[日]
開館時間  午前9時30分-午後5時  *入館は午後4時30分まで

休  館  日  毎週月曜日(祝休日は会館) 10月15日[火]、10月23日[水]、11月5日[火]
観  覧  料  一般 1,000円、大学生・高校生 800円、中学生・小学生 600円
主  催  宇都宮美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
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写真家の枠を超え、映画、デザイン、ファッションなど多彩な活躍をしている蜷川実花。

色鮮やかな花々を撮影した「永遠の花」や「桜」をはじめ、著名人やスポーツ選手などその時々の顔ともいえる人々を撮影した「Portraits of the Time」、新境地「うつくしい日々」など、「虚構と現実」をテーマに、時代の先端を鮮烈に写し続ける蜷川実花の作品世界を全身で体感する。

【 詳細: 宇都宮美術館 】

【展覧会】宇都宮美術館|水木しげる ── 魂の漫画展|7月28日-9月23日

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水木しげる ── 魂の漫画展

会  期  7月28日[日]-9月23日[月・祝]
開館時間  午前9時30分-午後5時 * 入館は午後4時30分まで
休  館  日  毎週月曜日、8月13日[火]、9月17日[火]
      * 8月12日[月]、9月16日[月]、9月23日[月]は開館
主  催  宇都宮美術館、下野新聞社
観  覧  料  一般 1000円、大学生・高校生 800円、中学生・小学生 600円
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『ゲゲゲの鬼太郎』などで知られる日本漫画界の鬼才:水木しげる(本名:武良 茂 1922-2015)。
彼は鳥取県境港で過ごした少年時代に、“ のんのんばあ ” に連れられてみた正福寺所蔵の「地獄極楽絵図」に心を奪われて以来、生涯に渡って不思議な世界を探求・表現し続けました。
激戦地ラバウルで生死の境をさまよい片腕を失い、極貧時代を乗り越え、独自の漫画表現に到達した水木の画業を、300点あまりの漫画原稿や原画、愛用の道具、多彩な映像資料で紹介します。探求心と洞察力、緻密な作画によって生み出された水木ワールドをぜひご覧ください。

【 詳細: 宇都宮美術館

【展覧会】宇都宮美術館|旅する絵かき ── 松本哲男 地球画譜|11月23日-12月28日

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旅する絵かき ── 松本哲男 地球画譜
2018年11月23日[金・祝]-12月28日[金]
開館時間  午前9時30分-午後5時(入館は午後4時30分まで)
休  館  日  毎週月曜日(ただし12月24日は開館)
観  覧  料  一般600円、大学生・高校生400円、中学生・小学生200円
主  催  宇都宮美術館、下野新聞社
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松本哲男は1943年に栃木県佐野市に生まれ、宇都宮大学教育学部を卒業しました。院展を主な発表の場と定め、日本画家の塚原哲夫、今野忠一、郷倉千靱に師事します。雄大な自然や遺跡を主題とする作品で1974年、76年に日本美術院賞・大観賞を受賞。その後も奨励賞、山種美術館賞展人気賞などの受賞を重ね、1983年には日本美術院の同人になりました。
宇都宮美術館では2005年に「松本哲男展世界三大瀑布完成を記念して」を開催しています。
2012年に急逝した松本の作品を、当館では2016-2017年度に新たに11点収蔵しました。本展では当館の所蔵品に加え、家族のもとに遺されている貴重な旅のスケッチを展示します。世界を飛び歩いた松本の軌跡を追うとともに、小さなスケッチブックから大画面の日本画へと展開していく創造の過程をご覧いただきます。

【詳細: 宇都宮美術館

【展覧会】宇都宮美術館|篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN|9月16日-11月4日

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篠山紀信展 写真力
THE PEOPLE by KISHIN
展示期間  2018年9 月16日[日]-11月4日[日]
開館時間  午前9時30分-午後5時   * 入館は午後4時30分まで
観  覧  料  一般1000円、大学生・高校生800円、中学生・小学生600円
主  催  宇都宮美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
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写真家・篠山紀信(1940-)は、1950年代後半からその活動をスタートさせ、現在に至るまで、時代のトップを走り続けています。
本展は篠山紀信という稀有な写真家が、「写真」というメディアに内在する強力な「写真力」をあらためて世に問う大規模な個展です。ジョン・レノンとオノ・ヨーコや、山口百恵といった有名人から、東日本大震災で被災された方々まで、篠山が50余年に渡って撮り続けてきた膨大な数のポートレートの中から約120点を厳選し、「GOD」(鬼籍に入られた人々)、「STAR」(すべての人々に知られる有名人)、「SPECTACLE」(私たちを異次元に連れ出す夢の世界)、「BODY」(裸の肉体-美とエロスと闘い)、「ACCIDENTS」(2011年3月11日-東日本大災で被災された人々の肖像)の5つのセクションで紹介します。

これらの圧倒的な迫力に満ちたポートレートの数々は、あらためて「日本」とは何か、「日本人」とは何かを、観る者に問いかけるものとなるでしょう。

【詳細: 宇都宮美術館 】

{ 関連イベント 篠山紀信 トーク & サイン会 }
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【展覧会】宇都宮美術館|パナソニック 汐留ミュージアム コレクション|ジョルジュ・ルオー展 7月1日-8月26日

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パナソニック 汐留ミュージアム コレクション
ジョルジュ・ルオー展
展示期間  2018年7月1日[日]-8月26日[日]
開館時間  午前9時30分-午後5時   * 入館は午後4時30分まで
観 覧 料  一般900円、大学生・高校生700円、中学生・小学生500円
主  催  宇都宮美術館、下野新聞社
特別協力  パナソニック 汐留ミュージアム  
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疲れ果てた道化師の姿、暖かな光を放つ秋の夕暮、そして、苦しみの果てにうつむくキリスト。ジョルジュ・ルオー(1871-1958)が描いた作品の数〻はわたしたちの心を揺さぶり、画家の没後60年を迎える今日でもその魅力が失われることはありません。人間が抱える苦しみや悲しみに向き合い、その果てに見出される生命の輝きを映し出した彼の作品は、時代や信仰の違いを超えて人々に感動をもたらし続けます。

本展では、世界でも有数のルオー・コレクションを誇るパナソニック汐留ミュージアムの所蔵品から、油彩、水彩、パステル、版画の優品を紹介します。師の強い影響を示す修業時代の作品から、色彩による生命の讃歌ともいうべき晩年の秀作にいたるまで、60年以上に及ぶその画業に迫ります。

【詳細: 宇都宮美術館 】 

【展覧会】宇都宮美術館{サビニャック パリにかけたポスターの魔法}4月29日-6月17日 終了企画

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サヴィニャック パリに懸けたポスターの魔法
展覧会期   2018年4月29日[日]-6月17日[日]
休  館  日   毎週月曜日 * 4月30日は開館
開館時間   午前9時30分-午後5時(入館は午後4時30分まで)
       * 5月1日[火]-5月6日[日]は午後7時まで開館(入館は午後6時30分まで)
観  覧  料   一般800円、大学生・高校生600円、中学生・小学生400円
主  催   宇都宮美術館/読売新聞社/美術館連絡協議会
後  援   在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
特別協力   パリ市
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1907年(明治40)、パリに生まれたレイモン・サヴィニャックは、第二次世界大戦後のフランスのグラフィック・デザイン界を主導し、他の国・地域のデザイナーにも大きな影響を及ぼしたポスター作家です。
サヴィニャックは、パリ地域公共交通公団(STCRP。現・パリ交通公団)の図案画工を皮切りに、広告アニメーション映画工房の広告画家、戦前期の巨匠デザイナーである A. M. カッサンドルのアシスタントなど、さまざまな実務経験を通じてデザインを学び、自主制作のポスター原画をこつこつと描きためながら、1950年代-1960年代にフリーランスのデザイナーとして大きく羽ばたきます。1982年(昭和57)にフランス北西部のトゥルーヴィル=シュル=メールへ自宅・アトリエを移すまでは、パリを拠点に活動を展開し、トゥルーヴィル転居後の晩年も、創作の泉をからすことなく、2002年(平成14)、94歳の生涯をまっとうしました。

サヴィニャックの作品は、「温かいユーモアに満ちたイラストレーション」を特徴とし、原画はもちろんのこと、日本を含む世界各国の企業・公共ポスターになっても、「フランスらしいエスプリの感覚」を大切にする制作態度を貫いています。よってサヴィニャックは、「フランスの国民的デザイナー」の名にふさわしい作家、としてよいでしょう。
本展覧会は、そんなサヴィニャックの長い業績と作品の魅力を、200点以上に及ぶ原画、ポスター、他の印刷物、関連資料などによって、幅広く紹介します。

【詳細: 宇都宮美術館 特設サイト 】{関連情報: 東洋美術学校・中村将大さん }

【展覧会】灰野文一郎展 宇都宮美術館 1月28日─4月15日

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宇都宮美術館
灰野文一郎展

2018年1月28日[日]─4月15日[日]
休  館  日:毎週月曜日 * ただし2月12日は開館、および2月13日[火]、3月22日[木]
開館時間:午前9時30分─午後5時(入館は午後4時30分まで)
観  覧 料: 一般600円、大学生・高校生400円、中学生・小学生200円
* 各種割引制度があり〼
主    催:宇都宮美術館 下野新聞社
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灰野文一郎は1901年、新潟県高浜町椎谷(現・柏崎市)に生まれました。小樽商業学校に学び、在学中には後のプロレタリア作家、小林多喜二などと共に絵画サークルで制作や展覧会を行っていました。その後、明治大学商科を卒業、1926年より栃木県宇都宮市立宇都宮商業学校で教鞭をとるようになります。灰野は同校、また後には作新学院の教師として、商業美術の教育にも情熱を傾けています。

昭和初期から光風会、白日会などに宇都宮の風景や静物などの身近な主題を描いた油彩画を出品し始め、自らの表現を追求する模索時代を過ごしながら、徐々にリズミカルな筆の運びで独自の動きのある画面を制作するようになります。1936年には《高原に炭を焼く》(栃木県立美術館)により文展鑑査展に初入選しますが、翌37年から38年にかけて中国大陸に出征、胸に銃弾を受け入院加療を余儀なくされました。

戦後になると、那須の山々や高原山、日光の風景などを多く描き、雄大な山々とその裾野を、広がる空と流れる雲の下に表現しました。特にその雲は「灰野の雲」とも呼ばれ、見る者に移ろいゆく光や風を感じさせてくれます。
本展覧会は、長年にわたり宇都宮を拠点とし、栃木県の豊かな自然を中心に多くの作品を描き続け、1977年に75歳で没した画家、灰野文一郎の回顧展です。

【 詳細情報:宇都宮美術館

【展覧会予告】 宇都宮美術館 エドワード・ゴーリーの優雅な秘密 Elegant Enigmas : The Art of Edoward Gorey 10月8日─11月26日

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エドワード・ゴーリーの優雅な秘密
Elegant Enigmas : The Art of Edoward Gorey
10月08日[日]-11月26日[日]
* 休 館日 : 毎週月曜日(10月9日は開館)、10月10日[火]
開館時間 : 午前9時半-午後5時
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無慈悲までにナンセンス、なのに脳天気なほどシュール。
怪奇に侵されているのに優雅で、ときにたまらなく不穏でありながら
どうしてか、読むと心がしんみり軽くなる。
「大人のための絵本作家」としてカルト的人気を博する
エドワード・ゴーリー(1825-2000)の回顧展。
絵本原画のほか、草稿、書籍などおよそ350点で、その魅力を味わい尽くす。

 【詳細:宇都宮美術館】  { 文字壹凜 まとめ

【展覧会】 宇都宮美術館 美術館狂詩曲 ―― 20世紀の痴愚神礼讃

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美術館狂詩曲――20世紀の痴愚神礼讃

Rhapsody in the Museum ― Praise of Folly in the 20th century
◯ 会       期 : 2017年5月21日[日]-6月25日[日]  * 月曜休館
◯ 開館時間 : 午前9時30分-午後5時 (入館は午後4時30分まで)
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20世紀の痴愚神礼讃 チグシン-ライサン
合理的精神に根差して発展を遂げた西欧諸国に学ぶなかで、日本では彼らを真似るかたちで美術館制度が整えられてきました。
けれども、そこで展示される作品たちがそうした「健全な」精神の表現ばかりでないことは、わたしたちが大好きなシャガールやクレーらのすばらしい作品たちを見ても明らかです。人類の歩みに可能性を提示し続ける知的探求の数〻を、近代的精神のトップランナーたるエラスムスの変奏で紹介します。

ゲスト・キュレイター

痴愚女神モーリアさんのお話
500年ほど前にアルプスの山道にてちょっとした演説をやりましたところ、伝わり伝わって、宇都宮のある学芸員の目に留まりまして、このたび美術館キュレイターとしてのお仕事をいただいた次第であります。
この美術館というところは世にも稀な痴愚の宝庫でして、ここで見られるような作品たちが生まれてこられたのも、まさにこの私のおかげなのです。

展覧会ではパラロジスモス(不条理)、パトス(情動)、トリュペ(情欲)といった、私の妹や侍女たちとともに作品をご紹介しましょう。
みなさまの大好きな、空に浮かんだり頭がひっくり返ったりする人物をシャガールが描けたのは、全<もってパラロジスモスのおかげであります。また、ご存じの通り、トリュペはいつの時代も人びとを魅了し、彼女ほど多くの芸術家たちの助けとなった者はいないでしょう。
私こと痴愚女神モーリアは、別名「狂気」と申しますが、私好みの谷中安規も多数出品します。

20世紀には合理主義や科学が蔓延し、それらを盲信する賢い先生方も大勢いらっしゃいました。私を褒めてくださる方などなかなかおりませんでしたが、この時代にも美の喜びが絶えることなく続いていたのは、何を隠そう、この私のおかげなのです…。

 【詳細:宇都宮美術館】  { 文字壹凜 まとめ

【展覧会】 宇都宮美術館開館20周年記念 『ベルギー奇想の系譜展』 3月19日-5月7日

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『ベルギー奇想の系譜展』― Fantastic Art in Belgium 
ボスからマグリット、ヤン・ファーストまで 
3月19日[日]-5月7日[日]
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現在のベルギー・フランドル地方とその周辺地域では、中世末期から発達してきた写実的描写の伝統の上に、幻想絵画(Fantastic Painting)というカテゴリーの絵画が発展してきました。空想でしかありえなかった事物を視覚化した想像画(Imaginary Painting)でもあり、フランドルの画家たちが描いた悪魔や怪物といった異形のものの姿は写実的であっただけに、「本物」と感じさせる迫真性に満ちていました。

18世紀にかけて自然科学の発達とともに啓蒙思想がヨーロッパを席巻するなか、不可解なものは解明されてゆき、心の闇には光が当てられるようになります。
美術の世界では、理想的な古代風景を合成するものや、実景に架空の要素を加えたカプリッチョ(奇想画)といった風景画が描かれるようになりました。
かつでの幻想絵画の伝銃が引き継がれるのは、産業革命後の19世紀、近代化・都市化が進み、人間疎外や逃避願望を背景として形成された象徴主萎においででした。画家たちは心の中の世界を、あるいは心の闇を、自らの作品として表現し、個性と独自性を追求する取り組みの中で、数多くの秀作を生み出しました。

本屐では、ベルギー・フランドル地域において幻想的な世界を作り出した一連の流れを、15、16世紀のフランドル絵画から、現代のコンテンポラリー・アートにいたるまで、国内外の作品約120点によって紹介します。およそ500年にわたる「奇想」の系譜をお楽しみください。

【 詳細 : 宇都宮美術館

【展覧会】 石の街うつのみや-大谷石をめぐる近代建築と地域文化 宇都宮美術館

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宇都宮美術館開館20周年・市制施行120周年記念

 「石の街うつのみや――大谷石をめぐる近代建築と地域文化」
会期 : 2017年1月8日[日]-3月5日[日]

詳細
宇都宮美術館 http://u-moa.jp/
下野新聞社 http://www.shimotsuke.co.jp/

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今からおよそ1,500万年前、わが国は海の底でした。
海底火山が盛んに噴火し、その際に水中で噴出した大量の軽石流は、堆積してから長い時間をかけて岩石となりました。それが、北海道から山陰にいたる日本海側、内陸部の北関東、甲信越地方から伊豆半島にまたがるエリアに分布する「緑色凝灰岩」です。
この「岩石」は、それぞれの地域の人々が利用することで「石材」となり、宇都宮近郊に産するものは「大谷石」として知られてきました。

大谷石の利用は、古くは縄文時代にさかのぼりますが、石の採掘を生業とする人々が現れたのは、江戸時代になってからです。
その後、石を採る、彫る、運ぶ、使う「産業」が確立されたのは、「石の街うつのみや」が近代都市として発展をとげた明治年間から大正時代にかけて、そして大谷石を用いた「近代建築」が宇都宮や他の地域に登場したのは、大正末期から昭和の初めのことでした。
特に、アメリカの建築家フランク・ロイド・ライトが手がけた「旧・帝国ホテル ライト館」は、「鉄筋コンクリート造・大谷石張り」という「新しい工法」により、この建物が竣工した1923(大正12)年の関東大震災に耐えたため、土木・建築・都市計画の領域で注目されました。画期的な工法が導いた「新しいデザイン」が、同時代以降の建築家に与えた影響も多大なものがあります。

そのような歩みを経てきた「大谷石」について、本展では、さまざまな観点から探ります。
「地質・歴史」では、それが「どのような岩石なのか」を分かりやすく示し、
「産業・建築」においては、大谷石が「地域産業としてどれほど発展を遂げたか」「日本の近代建築史にどのような意味を持つのか」を詳しく分析します。
さらに、「美術」では、この石を産する「大谷」を、美術家たちが「どのように捉えたか」に関して、多様な表現の作品によって紹介します。

【展覧会】 大洲大作・写真の仕事――石の街 宇都宮美術館 サテライト企画展 Vol.008

20161226132413_00001 20161226132413_00002宇都宮美術館 サテライト企画展 Vol.008
大洲大作・写真の仕事――石の街

◎ 会 期 : 2017年1月19日[木]-2月5日[日]
◎ 会 場 : 市民ギャラリー(うつのみや表参道スクエア 市民プラザ 5 階)
◎ 問い合わせ先 : 宇都宮美術館  TEL. 028 – 643 – 0100

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8回目となる今回のサテライト企画展では、宇都宮美術館開館20周
年・市制施行120周年記念「石の街うつのみや-大谷石をめぐる近代建築と地域文化」展(2017年1月8日-3月5日、於・宇都宮美術館)に連動する内容として、「石の街うつのみや」展のためにアーティストの大洲大作氏が撮り続けてきた写真をご紹介します。

しばしば「石の街」と称される宇都宮、その産地である「石の里」の大谷地区は、わが国でも稀に見る「石の産業・建築文化」が栄えてきました。その石-大谷石として知られる凝灰岩の誕生のきっかけは、約1,500万年前における海底火山の爆発にさかのぽりますが、それが長い時間をかけて岩石となり、古墳時代から石材として利用されて現在に至ります。

今日でも、「石の里おおや」を訪れると、自然の奇岩、採石によって生じた絶壁、里山や農村の間に顔を覗かせる石切場の跡、石造りの神社などに出会うことができます。また、「石の街うつのみや」では、石藏や石塀、石のプラットフォームから石の近代建築まで、大谷石を用いた多種多様の建造物が日常の風景に溶け込んでいる、としても過言ではありません。

そんな「石のある風景」に魅せられた大洲氏は、約2年をかけて、「石の街」「石の里」を何度も訪れてカメラを向けてきました。「写真をメディウムとし、風景に人の営みを見ること」を追求している大洲氏が捉えた作品は、どれも身近な場所を写したものでありながら、多くの発見に満ちています。
今回は、そのうち、大判プリント(1,000×660mm) 1点、中判プリント(450×300mm)約15点、小判プリント(手札サイズ)多数、スライド・ショーによって、立体的な写真の展示を試みます。

【展覧会情報】 宇都宮美術館 齋藤富蔵 展 2016年2月14日[日]-2016年4月10日[日]

20160118200216399_0001 20160118201141079_0001◯ 宇都宮美術館 齋藤富蔵 展
◯ 2016年2月14日[日] – 2016年4月10日[日]
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宇都宮生まれの画家、齋藤富蔵[1919-1993]の回顧展。
戦後宇都宮の画壇において独自の存在感を示した齋藤の画業を振り返る。
初期の宇都宮ゆかりの風景や建物をモチーフにした作品群から
日光の自然を幻想的に描いた晩年の「深山シリーズ」までを一堂に展観。
【 宇都宮美術館

【宇都宮美術館】 宮の注染を拓く-地域産業とデザイン The revival of CHUSEN Dyeing Utsunomiya

デザイナー、宇都宮大学、中川染工場、宇都宮美術館が協働し、「デザインの力」によって、近い過去に栄えた宇都宮の優れたものづくり ―― 「注染 チュウセン」の技術を受け継ぐ「宮染め ミヤゾメ」の再生に挑戦します。
一般参加者も募る講座やワークショップ、パターン・デザインの「デザイン公募」などを経て、最終的には宇都宮大学「峰ヶ丘講堂」で、成果を発表する展示を行います。
【 詳細 : http://miyazome2015.jp/

【 プリント用PDF : chusen2015.03
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【宇都宮美術館】 ビアズリーと日本   Auberey Beardsley and Japan

ビアズリーおもて 20151109180920899_0003イギリスの挿絵芸術に一時代を画したオーブリー・ビアズリー。 ジャポニズムの洗礼を受けて生まれた彼の作品は、「新しい美」を模索していた大正期の画家たちに多大な影響を与えた。19世紀末を軸に、イギリスと日本を行き交った美の往還を紹介する展覧会。

ビアズリーと日本
Aubrey Beardsley and Japan
2015年12月06日[日] - 2016年01月31日[日]

【 詳細情報 : 宇都宮美術館

【宇都宮美術館】 地域産業とデザイン - 宮の注染を拓く

注染表紙本プロジェクトのフライヤー第1号(A3二つ折り・全4ページ)の表紙。 デザインは、GKグラフィックスの木村雅彦氏と工藤功太氏により、「昭和時代の注染型紙」(中川染工場蔵)を背景に用いています。
【 宮の注染 チュウセン を拓く フライヤー PDF utunomiya-tyuusenn-handbill 6.93 MB 】

宇都宮美術館 平成27年度・館外プロジェクト

地域産業とデザイン

宮の注染 チュウセン を拓く

[主    催]  宇都宮美術館
[共    催]  宇都宮大学
[建築・都市調査、展覧会場基本設計]  宇都宮大学 安森亮雄研究室
[子どものための地域デザイン教育]     宇都宮大学 梶原良成研究室
[注染制作]  中川染工場
[アート・ディレクション]  木村雅彦 (GKグラフィックス取締役、デザイナー)
[後   援]     宇都宮まちづくり推進機構、宇都宮商工会議所

<全体趣旨>
宇都宮美術館では、2 年前から「館外プロジェクト」という新規事業をスタートさせています。
これは、美術館と中心市街地を結ぶ市民参加型の総合的な事業で、平成25-26年度については、現代アーティストを講師に招き、ワークショップ、作品制作、その発表(経過+成果)を行いました。
平成27年度は、「地域産業とデザイン」を大きなテーマに掲げ、

(1) 「モダン・エイジ」(明治・大正・昭和戦前)に栄えた「宇都宮のものづくり」(地域産業)を調査する
(2) これを育んだ「近代のまち」(宇都宮)の「特質」と今日まで残された「まちの遺産」を再発見する
これらの調査・再発見を通じて、

(3) いま・これからの地域内外の人々に愛される「宮モダン」(普遍的なパターン・デザイン)を創出する
(4) これを今も地域で継承されている「注染」の技法によって「反物」(試作品)として完成させることを目指しています。

その際、ポイントは

デザインの力(創造的な命題の探究・解決の思考)

に置かれ、調査・再発見、創出・試作品の完成は、すべて「デザインの力」で括られる活動として展開されます。
それは、単なる「ブランディング」、あるいは「B 級グルメ」 「ゆるキャラ」 「出身の有名人」 に依存するような世界ではなく、かつ 「まちの歴史・伝統と無関係なクリエイティヴ」 を推進するものでもありません。
名実ともに「宇都宮の訴求力・文化」に対する認識を深化・高揚させることを、美術館が中心となって、地域の人々と一緒に試行錯誤していきます。

【 企画詳細 : 宇都宮美術館  宇都宮美術館 館外プロジェクト

【展覧会】 レオ・レオニ 絵本のしごと 宇都宮美術館

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レ オ・レ オ ニ

絵 本 の し ご と

【 会  場 】   宇都宮美術館
宇都宮市長岡町1077番地 TEL : 028-643-0100
詳細 : http://u-moa.jp
【 会  期 】   2014年07月06日[日]-08月24日[日]
【 休館日 】   毎週月曜日(07月21日[月]は開館。07月22日[火]は休館)
【 観覧料 】   一般 700 円。大学生・高校生 500 円
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レオ・レオニ(Leo Lionni  1910-99)は、オランダで生まれ、イタリアでグラフィック・デザイナーとして活躍したのち、第二次世界大戦のために1939年にアメリカへ移住し、そこではじめて絵本の世界に足を踏み入れました。
わが国でも小学校の教科書にも掲載されている絵本『スイミー』で知られる絵本作家です。

あお と きいろ の紙きれの友情を描いた 『 あおくん と きいろちゃん 』 でデビューしたレオニは、ねずみの 『 フレデリック 』 や、尺取り虫の 『 ひとあしひとあし 』 など、ちいさな主人公が自分らしく生きることをテーマにした温かいストーリーの絵本を数多く制作しました。

水彩、油彩、コラージュなどのさまざまな技法を使って、美しい想像の世界を作りだし、読む人を軽々と空想の旅へ引き込んでしまうレオニは、「色の魔術師」と称されています。
本展では、絵本原画約100点、さらに油彩、彫刻、資料など約30点により、レオニの作品世界を紹介します。
〈宇都宮美術館 フライヤーより抜粋〉
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<レオ・レオニ 絵本のしごと>展は、昨2013年に渋谷・Bunkamura ザ・ミュージアムでも開催されました。
同展を見逃してしまいがっかりしていましたが、幸い宇都宮美術館で巡回展が開催されます。
宇都宮美術館では、同展にあわせて各種の関連イベントも企画しています。
交通が便利になって、新宿からなら乗り換えなしで宇都宮まで到着しますし、帰りがけに、うわさの「宇都宮餃子」は絶品です。ご観覧をおすすめいたします。
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<1996-1997年 レオ・レオニ展  鹿児島市・長島美術館での巡回展の記録から>
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宇都宮美術館での<レオ・レオニ 絵本のしごと>展を紹介したところ、小社スタッフが1996-1997にかけて、板橋区立美術館、高浜市かわら美術館、鹿児島・長島美術館、下関市立美術館と、二年間都合四ヵ所で開催された<レオ・レオーニ展>を鹿児島でみたことがあるそうで、大切にしていた図録をもってきた。
当時は<レオ・レオニ>ではなく、<レオ・レオーニ>と呼んでいたようである。
いつものことながら撮影が順調とはいえず申し訳ないがところですが、ここにその一部をご紹介しました。

長島美術館は鹿児島市内の高台にあり、西洋美術の名品の数数と、鹿児島ゆかりの作家の作品をゆっくりと鑑賞できるぜいたくな美術館です。 また、薩摩焼のコレクションが充実していて、大小様様な薩摩焼が、ところ狭しとならんでいる、〈黒薩摩焼ルーム〉、〈白薩摩焼ルーム〉はじつに圧巻です。

長島美術館は、ことしの<Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO>の会場候補にもなっていて、わたくしも下見をかねて長島美術館を訪問しました。
とても私立美術館とはおもえない充実した作品群と、ぜいたくな空間、南国の色鮮やかな植物には感動いたしました。
カフェレストランからは、眼下にひろがる鹿児島市街と、紺碧の錦江湾が一望でき、なによりも火の精霊サラマンダーのように、天高く噴煙を噴きあげる桜島の景観には圧倒されます。 料理はリーズナブルな価格で、地元の食材をいかしたフレンチがいただけます。

残念ですが貸し出し展示場がいくぶん手狭だったために、尚古集成館に決定したということです。
今回は宇都宮美術館の図録とランチもたのしみにして、宇都宮にでかけるつもりです。