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【展覧会】富山県美術館|富山新聞創刊100年記念|「前衛」写真の精神:なんでもないものの変容 ― 瀧口修造・阿部展也・大辻清司・牛腸茂雄|’23年6月3日-7月17日|終了

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富山県美術館
富山新聞創刊100年記念
「前衛」写真の精神:なんでもないものの変容
― 瀧口修造・阿部展也・大辻清司・牛腸茂雄
会  期  2023年6月3日[土]- 7月17日[月・祝]
         前期展示 6月 3 日[土]- 6月27日[火]
         後期展示 6月29日[木]- 7月17日[月・祝]
会  場  富山県美術館  展示室2、3、4
      930-0806 富山県富山市木場町3-20
      TEL  076-431-2711  FAX  076-431-2712
開館時間  9:30 - 18:00(入館は 17:30 まで)
休  館  日  毎週水曜日
観  覧  料  一般:900円、大学生:450円、高校生以下 無 料
      * 観覧料は当日・個人・税込価格です。各種割引、優待情報等は下掲 詳細 を参照
特別協力  武蔵野美術大学 美術館・図書館
主  催  富山県美術館、富山新聞社、北國新聞社、チューリップテレビ
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日本の写真史において前衛写真は、シュルレアリスムと抽象主義の影響を受けて1930年代に台頭しました。1938年には「前衛写真協会」が結成され、その中心人物の瀧口修造は、写真の本質である記録性を重視し、技巧に走りつつあった当時の傾向に警鐘を鳴らし、超現実主義は「日常現実のふかい襞のかげに秘んでいる美を見出すこと」であると主張しました。一緒に協会を立ち上げた阿部展也は、瀧口に共鳴し、オブジェや風景の写真を発表しました。2人の影響を強く受けた大辻清司は、「なんでもない写真」と題したシリーズを手掛けます。大辻の愛弟子の牛腸茂雄は、技巧に凝らず日常を誇張なしに撮影した「コンポラ写真」の代表的な一人として注目されました。

本展は、1930年代の前衛写真から1980年代への展開のなかに連綿と流れてきた瀧口の思想の様相を、4人の作品や資料を中心に、ウジェーヌ・アジェ、マン・レイなど関連作家の作品を加えて紹介します。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 富山県美術館

【展覧会】富山県美術館|開館5周年記念|生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ|’23年3月18日-5月21日|終了

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富山県美術館
開館5周年記念 生誕120年 棟方志功展
メイキング・オブ・ムナカタ
会  期  2023年3月18日[土]- 5月21日[日]
         前期展示 3月18日[土]- 4月18日[火]
         後期展示 4月20日[木]- 5月21日[日]
会  場  富山県美術館  展示室2、3、4
      930-0806 富山県富山市木場町3-20 TEL 076-431-2711 FAX 076-431-2712
開館時間  9:30 - 18:00(入館は 17:30 まで)
休  館  日  毎週水曜日  * 5月3日[火・祝]は開館
観  覧  料  一 般:1,500円、大学生:1,000円、高校生以下 無 料
      * 観覧料は当日・個人・税込価格です。各種割引、優待情報等は下掲 詳細 をご参照
主  催  富山県、棟方志功展実行委員会(富山県美術館、北日本新聞社)、
      NHK富山放送局、NHKエンタープライズ中部
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「世界のムナカタ」として国際的な評価を得た版画家・棟方志功(1903-1975)の作品は、今なお根強い人気を誇ります。棟方が居住し、あるいは創作の拠点とした青森、東京、富山の3つの地域は、それぞれに芸術家としての棟方の形成に大きな影響を与えました。福光町(現富山県南砺市)には、1945年4月に疎開し、6年8か月の期間をこの地で過ごしています。その際、版画や倭画(肉筆画)の重要作を制作し、創作活動の転機となりました。

棟方の生誕120年を記念して、各地域の美術館(当館-富山県美術館、青森県立美術館、東京国立近代美術館)が協力して開催する本展では、棟方と各地域の関わりを軸に、棟方の多岐に渡る活動を紹介し、棟方志功とはいかなる芸術家であったのかを再考します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 富山県美術館
富山棟方02 富山棟方03ーB
※ 本展示は富山県美術館からはじまり、2023年いっぱい、下記の巡回展示が発表されています。
・富山県美術館:2023年3月18日[土]-5月21日[日]
・青森県立美術館:2023年7月29日[土]-9月24日[日]
・東京国立近代美術館:2023年10月6日[金]-2023年12月3日[日]
東京国立近美棟方展ミニプレチラシ

 

 

 

左) 東京国立近代美術館 棟方志功展 予告ミニポスター


※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 富山県美術館 ]

【展覧会】富山県美術館 / 慶應義塾大学アート・センター|瀧口修造コレクションⅢ 瀧口修造生誕120年記念展示|ウィルソン・リンカーン・システムとしての<本>|’23年11月2日-’24年2月6日|終了乍蹔

滝口修造展フライヤー

富山県美術館 / 慶應義塾大学アート・センター
瀧口修造コレクションⅢ
瀧口修造生誕120年記念展示
ウィルソン・リンカーン・システムとしての<本>
会  期  2023年11月2日[木]- 2024年2月6日[火]
開館時間  9:30 - 18::0(入館は 17:30 まで)
休  館  日  毎週水曜日
観  覧  料  一 般:300円
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
場  所  富山県美術館2階 展示室6
      〠 930-0806 富山県富山市木場町3-20 TEL 076-431-2711  FAX 076-431-2712
主  催  富山県美術館、慶應義塾大学アート・センター
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詩人、展覧会のオーガナイザー、美術評論家、造形作家と多様な活動を繰り広げた瀧口修造 (1903 ー1979) は、通称「手づくり本 (handmade brochure)」と呼ばれる不可思議な本を制作しています。それらは出版社や印刷所のプロセスを経ていない、瀧口自身の手仕事による本であり、雑誌の切り抜き、銀紙、ラベル・シール、手書きのメモ等、いわゆる断片の寄せ集めによって構成され、完成されているようにも、未完成であるようにも見える本です。
「永遠に綴じられず、丁づけされない本」を志向していた瀧口にとって、本が仮設的な 状態にあることはとても重要なことだったと考えられます。

ウィルソン・リンカーン・システムとは、左から見るとウィルソン大統領が、右から見るとリンカーン大統領が見えるといった、左右それぞれから見ると別の顔が浮かび上がる二重の肖像画に似た仕組みであり、瀧口修造による『マルセル・デュシャン語録』にもデュシャンの用いた言葉として登場します。
本展では、書店を中心に流通する一般的な本と「手づくり本」とを対極的存在として措定し、その間で揺れ動く存在として瀧口の『マルセル・デュシャン語録』(1968 年)を位置づけます。ウィルソン・リンカーン・システムを想起させるような、双極の間に現れる多重なイメージを持った本である『マルセル・デュシャン語録』を通して、瀧口がどのように「本」と制作を捉えていたのか、さらには「本」とは何かについて考えます。

※ 慶応義塾アート・センターでご観覧希望のかたは、下掲リンク先でご確認のうえ観覧を。
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。

[ 詳 細 : 富山県美術館 慶應義塾大学アート・センター