タグ別アーカイブ: 府中市美術館

【展覧会】府中市美術館|春の江戸絵画まつり ほとけの国の美術|’24年3月9日-5月6日|会期末

20240403183323_0001920240403183323_00020府中市美術館バーナー府中市美術館
春の江戸絵画まつり ほとけの国の美術
会  期  2024年3月9日[土]- 5月6日[月・振休]
        前 期:3月9日[土]- 4月7日[日]
        後 期:4月9日[火]- 5月6日[月・振休]
      * 全作品ではありませんが、前期・後期で大幅な作品の展示替えをおこないます。
会  場  府中市美術館 2階 企画展示室
      〠 183-0001 東京都府中市浅間町1丁目3番地(都立府中の森公園内)
      電話:042-336-3371
休  館  日  月曜日(4月29日、5月6日は開館)
開館時間  午前10時 - 午後5時(入場は 午後4時30分 まで)
観覧料金  一 般 700円、 高校・大学生 350円、 小・中学生 150円
      * 各種割引、優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
主  催  府中市美術館     * 本展の他会場への巡回はありません。
──────────────────────
☆ 活版アラカルト掲載図版のほとんどは 図版画面をクリック or タップすると拡大表示されます ☆
E343-4614 E343-4615

ほとけの世界を描く めくるめく創意と工夫

「ほとけの国の美術」という言葉から、皆さんなら、どんな美術を思い浮かべます 天平時代の優美な仏像、平安時代の洗練された仏画、あるいは、鎌倉時代に運慶が作った端正で力強い仏像でしょうか? もちろん、どれもが素晴らしい「仏教美術」です。しかし、この展覧会でご覧いただく「ほとけの国の美術」は、それらとはちょっと違います。
例えば、江戸時代の画家、伊藤若冲が描いたユニークな白象の絵も、円山応挙や長沢蘆雪の無邪気でかわいい子犬も、仏教がなければ生まれなかった美術なのです。
江戸時代の絵画というと、現代ではそれぞれの画家の「個性」に目が向けられがちですが、当時の画家や絵を見る人たちの多くは、仏教と密接な暮らしをしていました。今回の展覧会では、画家たちの制作の根底にあった「仏教」をキーワードに、現代人の心を魅了する様々な作品を見渡します。
展示作品の中心は江戸時代の絵画ですが、昨年修理を終えたばかりの室町時代の仏画の大作、京都市・二尊院の《二十五菩薩来迎図》全17幅のほか、近世以前の仏教美術の優品も展示します。来迎図から若冲、そして応挙や蘆雪の子犬まで、「ほとけの国」で生まれた、美しく、アイディアに溢れた作品をお楽しみください。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上、ご観覧を。
[ 詳 細 : 府中市美術館 ] 

【展覧会】府中市美術館|春の江戸絵画まつり|かっこいい油絵 司馬江漢と亜欧堂田善|’24年3月15日-5月11日

府中市美術館
春の江戸絵画まつり
かっこいい油絵 司馬江漢と亜欧堂田善
会  期  2024年3月15日[土]- 5月11日[日]         E354-4891
会  場  府中市美術館 2階 企画展示室
〠 183-0001
東京都府中市浅間町1丁目3番地(都立府中の森公園内)
電話:042-336-3371
休  館  日  月曜日
開館時間  午前10時 - 午後5時(入場は 午後4時30分 まで)
観覧料金  一 般 800円、 高校・大学生 400円、 小・中学生 200円
* 各種割引、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
主  催  府中市美術館
──────────────────────
司馬江漢と亜欧堂田善は、江戸時代に油絵や銅版画を手がけた洋風画家です。風雅を愛する文人だった江漢と、西洋の技術にのめり込んで「ものづくり」に熱中した田善。二人の作品の特徴は異なりますが、共通して感じられるのは、遠近法への素直な驚きから生まれた造形の「かっこよさ」でしょう。二人の持ち味の違いにも注目しつつ、洋風画の魅力に迫る展覧会です。
[右] 司馬江漢《円窓唐美人図》 江戸時代中期(18 世紀)府中市美術館蔵

E354-4910
※ 作品画像は 府中市美術館 より拝借した物です。二次引用などはご遠慮ください。
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上、ご観覧を。
[ 詳 細 : 府中市美術館

【公開制作】府中市美術館|第88回公開制作|髙田安規子・政子 くり返すカタチ|’23年12月16日-’24年2月25日

20231208143920_00013 20231208143920_00014

府中市美術館
第88回公開制作 髙田安規子・政子
くり返すカタチ
会  期  2023年12月16日[土]- 2024年2月25日[日]
会  場  府中市美術館 1階 公開制作室
      183-0001 東京都府中市浅間町1丁目3番地(都立府中の森公園内)
      電話:042-336-3371
休  館  日  月曜日(1月8日、2月12日は開館)年末年始休館日:12月29日[金]-1月3日[水]
      1月9日[火]、2月13日[火]
開館時間  午前10時 - 午後5時(入場は 午後4時30分 まで)
観覧料金  無 料
主  催  府中市美術館
公開制作日時  いずれも正午から午後5時まで
      12月16⽇[土]、23日[土]、27日[水]
      1月7日[日]、14日[日]、17日[水]、24日[水]、28日[日]
      2月7日[水]、10日[土]
──────────────────────
髙田安規子・政子は、身近な日用品に丁寧に手を加えてスケール(縮尺)を変化させ、密やかなワンダー(驚き)を引きおこすユニットです。
スケールが変わると、見慣れたものが全く違って見えてくるものです。刺繍が施されて絨毯に変容したトランプ、12分の1に縮小したタイルで修復された床。私たちも小さな穴へと吸い込まれるようにして、ささやかな世界へと意識を誘われていきます。彼女たちの作品を前にすると、スイッチがそっと押されて、たちまちにあたたかな想像が広がっていくのです。
公開制作にあたり、髙田安規子・政子は、府中市美術館の周辺の公園、そこに広がる自然に着目します。部分と全体が同じ構造を持つという「フラクタル」の原理をベースにして、植物の葉や実のかたちにひそむ真理や法則を見出していきます。コラージュや刺繍、ドローイングなどのさまざまな方法をもちいて、ときに実験的に、新たな表現を探します。小さなさざなみに耳を傾けるようにして、ふたりの詩的で密やかな営みを、どうぞ観察してみてください。

< 髙田安規子・政子(たかだあきこ・まさこ)>
一卵性双生児のアーティスト。東京の美術大学で学んだ後、ロンドン大学スレード校で修士課程を修了する。身近な日用品に丁寧に手を加えてスケールを変化させ、密やかなワンダー(驚き)を引きおこす。近年の展覧会に、「部屋のみる夢ーボナールからティルマンス、現代の作家まで」(2023年 ポーラ美術館、神奈川)、「日常のあわい」(2021年 金沢21世紀美術館、金沢)。作品は東京都現代美術館、横須賀美術館など国内だけでなく、ロンドン大学ほか海外の機関に所蔵されている。

※ インスタレーション期間中のイベント、作品完成後の展示を含めて情報満載です。
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上、ご観覧を。

[ 詳 細 : 府中市美術館 ]

【展覧会】府中市美術館|白井美穂 森の空き地|’23年12月16日-’24年2月25日|会期末

府中市美術館01 府中市美術館02

府中市美術館
白井美穂 森の空き地
会  期  2023年12月16日[土]- 2024年2月25日[日]
会  場  府中市美術館 2階企画展示室
      183-0001 東京都府中市浅間町1丁目3番地(都立府中の森公園内)
      電話:042-336-3371
休  館  日  月曜日(1月8日、2月12日は開館)年末年始休館日:12月29日[金]-1月3日[水]
      1月9日[火]、2月13日[火]
開館時間  午前10時 - 午後5時(入場は 午後4時30分 まで)
観覧料金  一 般 700円、 高校・大学生 350円、 小・中学生 150円
      * 支払いは現金のみとなっております。
      * 各種割引、優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
主  催  府中市美術館
──────────────────────
メディアを自在に横断し旺盛に制作を続ける、白井美穂の美術館初個展です。
1990年代前半に発表された貴重な立体作品を約30年ぶりに展示。
2000年代に入って華麗に展開する絵画を中心に、映像やオブジェを交えて構成し、知られざる巨人の全貌を明らかにします。
白井美穂の作品にある洗練された造形と、意味を複雑に重ねて提示する深い思考は、35年以上のあいだ驚異的な質を維持しています。  
バブル経済が終焉に向かう1980年代末から90年代に白井は、社会的慣習や風俗を巧みに引用、流用し、家具や結界など既製品を用いて華麗で大胆なインスタレーションを展開しました。艶やかな黒色や反射する硬質な物質の使用が特徴で、また写真も印象的に使われています。
平成のただなかにあった2000年代半ば以降は、ピンクや水色といった明るい色が登場し、布や糸など柔らかい素材が用いられ、また絵画が中心的役割を果たすようになります。錬金術書の挿絵や物語からとったイメージに、宇宙や生命の循環への思索が織り込まれます。
「白井美穂 森の空地」展では、貴重な初期作品を再構成し、最新作とあわせて展示します。
もの、空間、イメージがからまり生まれる迷宮の、その先に開かれる「空き地」へ、どうぞお越しください。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上、ご観覧を。
[ 詳 細 : 府中市美術館

【展覧会】府中市美術館|インド細密画|’23年9月16日-11月26日|終了

20230912185755_00027

府中市美術館
インド細密画
会  期  2023年9月16日[土]- 11月26日[日]
会  場  府中市美術館 Fuchu Art Museum
      183-0001 東京都府中市浅間町1丁目3番地(都立府中の森公園内)
      電話:042-336-3371
休  館  日  月曜日(9月18日、10月9日は開館)、9月19日[火]、10月10日[火]
開館時間  午前10時 - 午後5時(入場は 午後4時30分 まで)
観覧料金  一 般 900円、 高校・大学生 450円、 小・中学生 200円
      * 支払いは現金のみとなっております。
      * 各種割引、優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
応  援  インド大使館
主  催  府中市美術館、日本経済新聞社、東京新聞
──────────────────────20230912185755_0003720230912185755_00028◆府中市美術館|インド細密画|’23年9月16日-11月26日 ◆
「絵は一対一で対話するように味わうもの」という芸術観のもと、小さな画面に精密な筆で描かれたインド細密画。
流麗な線と鮮やかな色彩は、一目で見る者を魅了し、絵の中の世界へと引き込みます。
日本とも西洋とも違う、インド絵画の美の世界をお楽しみください。

◆ 混雑状況のご案内 ◆
◉ 敬老の日無料観覧日〔70歳以上の府中市民限定〕
9月18日(月曜日・祝日)から9月26日(火曜日)は敬老の日記念大会対象の方に限り無料観覧が可能です。
入館時に同大会案内状の封筒をご提示ください。
混雑時には入場制限を行いますので、あらかじめご了承ください。
◉ 市民文化の日無料観覧〔どなたでも〕
10月7日[土]-10月9日[月・祝]は「市民文化の日」無料観覧日です。
混雑時には入場制限を行いますので、あらかじめご了承ください。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上、ご観覧を。
[ 詳 細 : 府中市美術館

【展覧会】府中市美術館|諏訪 敦「眼窩裏の火事」|’22年12月17日-’23年2月26日|終了

諏訪展B2ポスターE181-2283《依代》
2016-17年 紙、パネルにミクストメディア 86.1×195.8cm 個人蔵
E181-2285《目の中の火事》
2020年 白亜地パネルに油彩 27.3×45.5cm 東屋蔵
E181-2290《Solaris》
2017-21年 白亜地パネルに油彩 91.0×60.7cm 作家蔵
諏訪展A4チラシ_A 諏訪展A4チラシ_B

府中市美術館
諏訪 敦「眼窩裏の火事」
会  期  2022年12月17日[土]- 2023年2月26日[日]
会  場  府中市美術館
      東京都府中市浅間町1丁目3番地(都立府中の森公園内)
時  間  午前10時 - 午後5時(展示室入場は 午後4時30分 まで)
休  館  日  月曜日(1/9は開館)、12/29[木]-1/3[火]、1/10[火]
観  覧  料  一 般 700円、高 大 生 350円、 小 中 生 150円
      * 未就学児および障害者手帳等をお持ちの方は無料
      * 企画展「諏訪敦『眼窩裏の火事』」観覧料金で常設展もご覧いただけます
T  E  L   ハローダイヤル 050-5541-8600
────────────────────────
緻密で再現性の高い画風で知られる 諏訪 敦 は、しばしば写実絵画のトップランナーと目されてきた。しかしその作品を紐解いていくと彼は、「実在する対象を、眼に映るとおりに写す」という膠着した写実のジャンル性から脱却し、認識の質を問い直す意欲的な取り組みをしていることが解る。
諏訪は、亡き人の肖像や過去の歴史的な出来事など、不在の対象を描いた経験値が高い。丹念な調査の実践と過剰ともいえる取材量が特徴で、画家としては珍しい制作スタイルといえるだろう。彼は眼では捉えきれない題材に肉薄し、新たな視覚像として提示していく。
この展覧会では、終戦直後の満州で病没した祖母をテーマにしたプロジェクト《棄民》、コロナ禍のなかで取り組んだ静物画の探求、そして絵画制作を通した像主との関係の永続性を示す作品群を紹介する。それらの作品からは、「視ること、そして現すこと」を問い続け、絵画制作における認識の意味を拡張しようとする画家の姿が、立ち上がってくる。

第1章 棄 民
死を悟った父が残した手記を手がかりに、幾人もの協力者を得ながら現地取材にのぞみ、諏訪はかつて明かされてこなかった家族の歴史を知り、絵画化していく。敗戦直後、旧満州の日本人難民収容所で母と弟を失った、少年時代の父が見たものとは。
第2章 静物画について
コロナ禍のさなか諏訪は、猿山修と森岡督行の3人で「藝術探検隊(仮)」というユニットを結成し、『芸術新潮』(2020年6〜8月号)誌上で静物画をテーマにした集中連載に取り組んでいた。静物画にまつわる歴史を遡行し制作された作品の数々。そこには、写実絵画の歴史を俯瞰した考察が込められている。
第3章 わたしたちはふたたびであう
人間を描くとは如何なることか? 絵画に出来ることは何か?
途切れることのない肖像画の依頼、着手を待つ制作途中の作品たち。ときには像主を死によって失うなど、忘れがたい人たちとの協働を繰り返してきた諏訪がたどり着いたのは、「描き続ける限り、その人が立ち去ることはない」という確信にも似た感覚だった。
1999年から描き続けてきた舞踏家・大野一雄は2010年に亡くなってしまう。しかし諏訪はさらに、気鋭のパフォーマー・川口隆夫の協力を得て亡き舞踏家の召喚を試み、異なる時間軸を生きた対象を写し描くことの意味を再検討する。

諏 訪  敦
画家。1967年北海道生まれ。
1994年に文化庁派遣芸術家在外研修員としてスペイン・マドリードに滞在。帰国後、舞踏家の大野一雄・慶人親子を描いたシリーズ作品を制作。制作にあたり、緻密なリサーチを行った上で対象を描くスタイルで、祖父母一家の満州引き揚げの足跡を辿った《棄民》シリーズなどを展開している。
成山画廊、Kwai Fung Hin Art Gallery(香港)など、内外で発表を続けている。2011年NHK『日曜美術館 記憶に辿り着く絵画〜亡き人を描く画家〜』で単独特集、2016年NHKETV特集『忘れられた人々の肖像〜画家・諏訪敦 “ 満州難民 ” を描く〜』が放送された。
2018年武蔵野美術大学造形学部油絵学科教授に就任。画集に『どうせなにもみえない』『Blue』など。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳 細 : 府中市美術館