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南岸低気圧大暴れ。かつては台湾坊主といった。ドカ雪2連発。降参です。

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まさに春嵐、春の嵐。二週にわたって連続した豪雪の被害にあわれた皆さまにはお見舞いもうしあげます。

本来雪があまり降らない太平洋側に、春先にドカ雪が降ることを、最近は南岸低気圧というようだが、かつては「台湾坊主」と呼んでいた。
天気図をみると、台湾あたりから隆起した低気圧が、ちょうど坊さんの頭のように急速に突起して、北方の寒気団と衝突して、太平洋岸にドカ雪をもたらすかららしい【リンク:ウィキペディア 南岸低気圧】。

やつがれ、今回のドカ雪のすべては雨男:バッカス松尾と、おシッシ~:猪瀬直樹がいけなかったのだと、勝手におもっている。
気象庁は降雪量こそ、ここまでの大量な積雪をみることはよみちがえたが、割りと正確に南岸低気圧の襲来を予測していた。

それなのにバッカス松尾こと、別称:雨男松尾は、一回目のドカ雪が降った02月08日[土、先負、針供養]に、「谷中掃苔会」を召集していた。やつがれなぞ、
「私大の入試のころには、ドカ雪がくるから、今回は『掃苔会』はやめたら」
といいつづけたが、前夜まで雨男松尾は強行態勢でいた。結果は雨どころか雪で、案の定中止だった。

[タイポグラフィ・ブログロール:花筏]より —— モト東京都知事・猪瀬直樹氏は、やつがれと同じ倶楽部で、部室においてある海水パンツは歴代部員につたわる? 共用品で、しかも一級後輩であった。
田舎の高校の下級生なぞは、一生、死ぬまで後輩なわけで、あのアグラッ鼻からお~シッシと呼んでいた【リンク:朗文堂-好日録020 故郷忘じ難く候】。
或る夏の日、部室の全員が一斉に「陰金田虫」になった。局部露出、全員ならんで下半身某所に赤チンを塗って、フゥーフゥ~とやったのは、かれのおかげといううたがいもある。たかだか5千万どころの騒ぎではない。

それにしても、お~シッシはあいかわらず気のちいさいやつで、こらえ性もなく都知事の椅子を抛り投げた。おかげで善良な有権者たるやつがれは、02月09日[日]、くるぶしをこえる積雪のなか、都知事選の投票所まで足をはこんだ。中学の校庭は意外に広く、滑らないように雪を踏みしめながら、
「バカタレ、お~シッシめ、開き直って叩かれることも我慢できんのか。こらえ性の無い奴だ!」
と、内心罵りながらあるいた。

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もともと豪雪でなる、信州飯山の出身であるから、ひと夜にして丈余の雪がつもることは珍しくない。
上掲の写真は2014年01月16日、羽田から北京へのフライトの際に富山県か岐阜県あたりの上空から撮影したもの。このときは典型的な西高東低型、冬型の気圧配置で、画面左側:日本海側には雪雲がはりつめ、山稜をこえた太平洋側は、気温は低いものの快晴だった。

そもそも日本列島の日本海側を「裏日本」というのが、ガキのころは気にいらなかった。なぜ日本海側、太平洋側ではなく、裏日本、表日本というのか不満だった。
しかもおなじ長野県でも、飯山市を中心に豪雪地帯であったが、わずか30キロほど離れた長野市では埃がまっていることが多かった。

ニキビ面の高校生のころ、飯山をでるには長靴が必要で、長野では革靴だった。いまのように貸しロッカーがあるでもなく、埃のまう長野市内を長靴であるくことは、ニキビ面の多感な高校生にとっては、かなりな屈辱感があった。
餘談ながら、お~シッシ:猪瀬直樹もこの飯山でうまれ、長野市でそだった。

DSCN3272 DSCN3267 DSCN3281 DSCN3266 DSCN3263 DSCN3262 DSCN3284 02月14日[金、バレンタインデー]、前回にもまして大量の雪がふった。会社でモタモタしていたら、電車が停まってしまった。運良く滑り止めのタイヤを履いたタクシーがきて助かった。その間にすっかり躰が冷えてしまったので、ふだん気にもとめなかったラーメン屋をみつけて飛びこんだ。

店の前の植え込みが、蔵王の樹氷のようになっていた。店内には天狗の面がたくさんあり、気のよい店主で、なにかとはなしかけてくる。まもなく閉店時間とのことだったが運良く滑り込めた。担担麺を食す。旨い。
しばらく店内でタバコをふかしていたら、いつの間にか雪がやんで煌煌と月がでていた。降雪の直後に月が出ると雪融けがおそくなる。そんな冴え冴えとした冬の月をみながら、雪国の友人たちの顔をおもいうかべていた。ノー学部は暇をもてあまして撮影ごっこ。
店をでて、あらためて看板をみたら「ラーメン てんぐや」としるしてあった。

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