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【展覧会】東京国立博物館・台東区立書道博物館 連携企画|王羲之書法の残影 ― 唐時代への道程 ― |東京国立博物館 東洋館8室|書道博物館

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東京国立博物館・台東区立書道博物館 連携企画
王羲之書法の残影―唐時代への道程―

東京国立博物館 東洋館8室

開催期間  2019年1月2日[水]-3月3日[日]
開館時間  9:30-17:00 * 金・土曜日は21:00まで開館
休  館  日  月曜日(1月14日、2月11日は開館。1月15日[火]、2月11日は休館)
観  覧  料  一般 620円、大学生 410円

台東区立書道博物館
開催期間  2019年1月4日[金]-3月3日[日]
開館時間  9:30-16:30 * 入館は閉館の30分前まで
休  館  日  月曜日(1月14日、2月11日は開館。1月15日[火]、2月11日は休館)
観  覧  料  一般・大学生 500円、高・中・小学生 250円
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王羲之-おうぎし-が活躍した東晋時代と、顔真卿-がんしんけい-が活躍した唐時代は書法が最高潮に到達した時代でした。ここでは、両者の架け橋となる南北朝時代と隋時代の書に注目します。
時代を先取りした王羲之の前衛的な書は、南北朝の書に深い影響を与えました。東晋の後、貴族の勢力が強い南朝では、強大な王朝は出現せず、宋・斉・梁・陳の4王朝が数十年間で次々と交替しました。その全盛期は、48年にわたって君臨した梁の初代皇帝・武帝-ぶてい-の時代です。南朝には、王羲之・王献之-おうけんし-による洗練された書が脈々と継承されていました。

一方、北朝には北魏・東魏・西魏・北斉・北周の5王朝が興亡しました。150年も存続した北魏に対して、他の4王朝はいずれも短命でした。北魏の書は、はじめ魏晋の古風な書に胡人の意趣を盛り込んだものでしたが、洛陽-らくよう-に遷都してからは、当時の南朝の書風に影響を受けた、雄偉で構築性に富んだ書風となりました。
やがて西魏が梁の都の江陵-こうりょう-を陥落すると、南朝の書風が北朝に流入します。そして589年の隋の統一によって、南北で育まれてきた書風はさらに融合し、唐時代の理知的で美しい書が生まれるのです。

この展示は台東区立書道博物館(1月4日-3月3日)との連携企画第16弾です。
特別展「顔真卿 王羲之を超えた名筆」(1月16日-2月24日、東京国立博物館平成館)とあわせて、中国の書の世界をお楽しみ下さい。

【 詳細: 東京国立博物館 東京国立博物館 東洋館8室 台東区立書道博物館 】
{初掲載:2018年12月25日}