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【展覧会】東京都写真美術館|写真から100年 東京工芸大学 創立100周年記念展|’23年11月11日-12月10日|

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東京都写真美術館
写真から100年
東京工芸大学 創立100周年記念展
会  期  2023年11月11日[土]- 12月10日[日]
会  場  東京都写真美術館 地下1階 展示室
      153-0062 東京都目黒区三田 1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
      電 話 03-3280-0099
開館時間  10:00-18:00(木・金は 20:00 まで)入館は閉館 30 分前まで
休  館  日  毎週月曜日
主  催  東京工芸大学
共  催  公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館
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2023年は東京工芸大学の創立100周年にあたります。
これを記念して、東京工芸大学の歴史と伝統をたどりながら、東京工芸大学と日本写真界との関わりや、テクノロジーとアートを融合する写真の教育と研究を原点として、工学部と芸術学部を擁する総合大学へと発展した東京工芸大学の特色を紹介する展覧会を開催いたします。

展覧会は4部構成となっており、第1部は「工芸ヒストリー」として、日本にける写真教育のルーツを紐解きながら、1923年に当時最先端の写真専門の高等教育機関である小西寫眞専門学校として創立してから現在までの歩みを、第2部は「活躍する卒業生」として、多彩な出身写真家たちの作品、第3部は「写大ギャラリーコレクション」として、国内有数の写真作品コレクションとして知られる東京工芸大学の公開施設である写大ギャラリーの所蔵作品、第4部は「次の100年に向かって」として、未来を創造する東京工芸大学の工学部と芸術学部の共同研究によるプロジェクトやメディアアート作品などを紹介していきます。

※ 事業は諸般の事情により変更することがあります。 あらかじめご了承ください。
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 東京都写真美術館  東京工芸大学    東京工芸大学 創立100周年特設サイト ]

【展覧会】東京工芸大学芸術学部 写大ギャラリー|古屋誠一写真展「第二章 母 1981.11-1985.10」 写大ギャラリー・コレクションより|’22年11月11日-’23年2月11日

写大ギャラリー 第二章「母」古谷誠一 写大02

東京工芸大学芸術学部 写大ギャラリー
古屋誠一写真展「第二章   母  1981.11-1985.10」
写大ギャラリー・コレクションより
会  期  2022年11月11日[金]- 2023年2月1日[金]
開館時間  10:00-19:00
休  館  日  木曜日、日曜日、祝日
入  場  料  無 料
会  場  東京工芸大学 写大ギャラリー
      164-8678 東京都中野区本町2-4-7 5号館(芸術情報館)2F
      TEL 03-3372-1321
展示作品  カラー・モノクロ写真作品 約65点
主  催  東京工芸大学 芸術学部
企画構成  小林 紀晴 写大ギャラリー運営委員長
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この度、写大ギャラリーでは同学の卒業生である写真家・古屋誠一の作品『Christine Gössler 1978-1985』のシリーズなどを中心に364点をコレクションいたしました。
収蔵された作品は、古屋と妻が共に過ごした歳月をほぼ完全に網羅する貴重なもので、一度の収蔵点数としては大変多い数になります。これを記念して、二回にわけて古屋誠一の世界をご紹介いたします。本写真展はその二回目になります。

「第一章  妻 1978.2-1981.11」(本年8月に終了)では息子・光明を出産する直前までのクリスティーネの姿に注目しました。恋人、さらに夫婦になった二人の関係が主に描かれた作品で構成したものです。
今回の「第二章   母  1981.11-1985.10」では息子・光明を出産して母となったクリスティーネと、幼い光明の姿が多く登場します。観る者は光明の誕生によって、ふたりの生活が大きく変化したことに気がつくでしょう。夫婦関係は急激に、あたかも加速するかのようにそのかたちやバランスを変えていきます。

妻、夫という顔だけでなく、母、父という顔も持たされるからです。妻-夫、母-父、母-夫、妻-父といった意外なほど複雑な関係が生じます。写真からもそれらに対する二人の戸惑いや迷いといったものも十分に読み取ることができます。次第にクリスティーネは精神に異常をきたします。そのあいだに家族はグラーツからウィーン、さらに旧東ドイツのドレスデン、東ベルリンへと移り住みます。やがて突然の幕切れを1985年10月に迎えます。光明の誕生から僅か4年後のことです。

古屋が捉えたクリスティーネの表情はときに穏やかで優しいものです。一方でおおきな孤独と深い悲しみを感じさせるものも少なくありません。それは彼女が東ベルリンのアパートの上階から身を投げるという事実を、観る者の多くがすでに知っているから、よりそう感じさせるのかもしれません。あらたな命の誕生から死別までの日々を是非ご覧ください。
(企画構成 小林紀晴)

◉ 古屋 誠一(ふるや せいいち, 1950年―)
1950年、静岡県賀茂郡賀茂村宇久須(現・西伊豆町)に生まれる。東京写真短期大学(現・東京工芸大学)で写真を学んだ後、1973年にヨーロッパへ向かう。1975年からオーストリア第二の都市グラーツを生活の拠点とする。代表作は妻クリスティーネをテーマとした写真集『Mémoires』(5冊刊行)。これまでにヨーロッパ、アメリカ、日本などで多くの展覧会を開催している。最近では『Mémoires』から10年の時を経て、やはりクリスティーネを扱った写真集『Face to Face』(2020年)、『First Trip to Bologna 1978 / Last Trip to Venice 1985』(2022年)などを発刊。また写真専門誌『Camera Austria』 の創刊、編集にも深く関わり、1980年代から日本の写真家、写真文化を広くヨーロッパに紹介した。グラーツ在住。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 東京工芸大学  東京工芸大学 写大ギャラリー ]

【展覧会】東京工芸大学芸術学部 写大ギャラリー|古屋誠一写真展「第一章 妻 1978.2-1981.11」|写大ギャラリー・コレクションより|’22年6月10日-8月6日

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東京工芸大学芸術学部 写大ギャラリー
古屋誠一写真展「第一章 妻 1978.2-1981.11」
写大ギャラリー・コレクションより
会  期  2022年6月10日[金]-2022年8月6日[土]
開館時間  10:00-19:00
休  館  日  木曜日、日曜日、2022年7月18日[月・祝]
入  場  料  無 料
会  場  東京工芸大学 写大ギャラリー
      164-8678 東京都中野区本町2-4-7  5号館(芸術情報館)2F
      TEL 03-3372-1321
展示作品  カラー・モノクロ写真作品 約50点
主  催  東京工芸大学 芸術学部
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この度、写大ギャラリーでは本学の卒業生である写真家・古屋誠一の作品『Christine Gössler 1978-1985』のシリーズなどを中心に364点をコレクションいたしました。一度の収蔵点数としては非常に多い数になります。
これを記念して、第一章、第二章と 2 回にわけて、古屋誠一の世界をご紹介いたします。第一章では「妻」、第二章(11月開催予定)では「母」をテーマとします。モノクロ作品はすべて古屋自身の手によって1990年代にプリントされたものです。

古屋誠一は東京写真大学短期大学部(現・東京工芸大学)を卒業後、1973年、23歳のときに横浜港からナホトカ号、シベリア鉄道などを乗り継ぎ、ヨーロッパへ向かいました。二度と日本に帰らない、という強い意思をもった旅立ちでした。
ウィーンで数年を過ごしたのち、オーストリア第二の都市グラーツで、クリスティーネ・ゲスラー(Christine Gössler)という一人の女性と出会い、結婚。その後一児をもうけます。古屋はクリスティーネと出会った直後からその姿を撮りはじめ、結婚後も日常的に撮り続けました。やがてクリスティーネは病を患った末に、東ベルリンのアパートの上階から身を投げます。
古屋がクリスティーネと過ごした歳月は7年と8ヶ月ほど。その日々を『Mémoires-メモワール』と題した 5 冊の写真集として上梓。彼女の死後、二人が過ごした 3 倍近い歳月(最初の発刊から21年)をかけて断続的に発行され続けてきたものです。

今回、写大ギャラリーに収蔵された作品は、古屋とクリスティーネが共に過ごした歳月をほぼ完全に網羅する貴重なものです。古屋がクリスティーネに最初にカメラを向けた初々しい一枚、そしてクリスティーネが亡くなる前日に、東ドイツのポツダムで撮られた一枚が含まれています。
それらの作品群から、第一章では息子・光明を出産する直前までのクリスティーネの姿に注目します。夫・古屋との関係を強く感じさせるものとなります。
第二章では息子・光明を出産して母となったクリスティーネの姿を紹介します。こちらは息子・光明と母・クリスティーネの関係、そして父・古屋との関係を感じさせるものとなります。

子供の誕生によって、時に夫婦は大、のかたちやバランスを変えます。クリスティーネと古屋もまさにそれにあてはまります。妻、夫という顔だけでなく、母、父という顔も持たされることになるからです。妻-夫、母-父、母-夫、妻-父といった意外なほど複雑な関係が生まれます。
クリスティーネと古屋は、文化、習慣、宗教、言語といったものが大きく異なる外国人同士の結婚でもあり、夫婦のありようがより際立って感じられる側面も持っています。そのかたちに注目することは、普遍について問うことにもなるはずです。(企画構成 小林紀晴)

古屋 誠一(ふるや せいいち, 1950年-)
1950年、静岡県賀茂郡賀茂村宇久須(現・西伊豆町)に生まれる。東京写真短期大学(現・東京工芸大学)で写真を学んだ後、1973年にヨーロッパへ向かう。1975年からオーストリア第二の都市グラーツを生活の拠点とする。代表作は妻クリスティーネをテーマとした写真集『Mémoires』(5冊刊行)。これまでにヨーロッパ、アメリカ、日本などで多くの展覧会を開催している。最近では『Mémoires』から10年の時を経て、やはりクリスティーネを扱った写真集『Face to Face』(2020年)、『First Trip to Bologna 1978 / Last Trip to Venice 1985』(2022年)などを発刊。また写真専門誌『Camera Austria』 の創刊、編集にも深く関わり、1980年代から日本の写真家、写真文化を広くヨーロッパに紹介した。グラーツ在住。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
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