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【展覧会】公益財団法人河鍋暁斎記念美術館|企画展 生誕155年 川鍋暁翠展|同時開催・特別展『狂斎百図』の世界|’23年9月1日-10月25日|終了

河鍋暁斎記念館0901A

公益財団法人 河鍋暁斎記念美術館
企画展 生誕155年 川鍋暁翠展
同時開催・特別展 『狂斎百図』の世界
会  期  2023年9月1日[金]- 10月25日[水]
会  場  公益財団法人 河鍋暁斎記念美術館
      335-0003 埼玉県蕨市南町4-36-4
      TEL. 048-441-9780 / FAX. 048-445-3755
開館時間  10:00-16:00
入  館  料  一 般 600円、高校生・大学生 500円、小・中学生 300円、65歳以上の方 500円
      * 割引、優待情報は下掲詳細参照。学生・ご高齢者は年齢のわかる証明書のご提示を。
休  館  日  毎週火・木曜、毎月26日-末日
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企画展:生誕155年   川鍋暁翠展 ごあいさつ
日本の女流画家の研究は未だ緒についたばかりと言われていますが、私の祖母で女流画家の河鍋暁翠(1868-1935)は、2021年に出版された澤田瞳子氏の小説『星落ちて、なお』(文藝春秋社刊)で主人公として描かれ、同年に第165回直木賞を受賞されたことから、思いがけない形で多くの方に知られることになりました。
続く2022年10月には、一宮市三岸節子記念美術館で初の単独展覧会「河鍋暁翠展」が開催されました。さらに本年3月19日付『日本経済新聞』日曜版の見開き美術欄「美の粋」の「女性絵師と父」と題した3回シリーズの回では、清原雪信、葛飾応為の後の最終回に暁翠を取り上げていただくということもございました。

これまで父・暁斎の陰に隠れがちだった暁翠も、これからはようやく正当に評価していただけるようになるのではないかと期待しているところです。

2023年の本年は、暁翠生誕155年の年にあたります。本展では暁翠作品を中心に構成し、暁翠が基にしたと思われる父・暁斎の下絵なども展示いたしました。
また、暁翠が弟子や生徒に教えるために描いた絵手本も展示し、暁翠がいかに細やかに絵画指導を行ったかもご覧いただきます。明治・大正・昭和と3つの時代にわたって画家として自立し、多くの女生徒や弟子たちに、女性の生きる道を示し続けた暁翠の作品をご鑑賞いただければ幸いです。

   令和5年9月1日 公益財団法人 河鍋暁斎記念美術館 館長 河鍋楠美
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特別展:『狂斎百図』の世界 ごあいさつ
第3展示室では、幕末・明治のベストセラー「狂斎百図」の世界をお楽しみいただきます。
「狂斎百図」は、幕末当時「狂斎」という画号を用いていた暁斎が、ことわざを題材に描いた小型の多色摺木版画です。たくましく生きる庶民の喜怒哀楽をいきいきと描き上げたこの「狂斎百図」は、姿や形を変えながら明半ばまで出版され続け、幕末から維新後の庶民にも広く愛されました。そしてこの「狂斎百図」により暁斎は大衆からの人気を不動のものとしたのでした。
今回の特別展では、現在でも使われるよく知られたことわざを描いた場面を見やすい拡大パネルで展示しました。暁斎ならではの風刺とユーモアに満ちた世界をお楽しみください。
   令和5年9月1日 公益財団法人 河鍋暁斎記念美術館 館長 河鍋楠美

※ 感染症予防対応実施中。下掲公式詳細サイトにて最新情報を確認のうえご観覧を。
[ 詳 細 : 公益財団法人 河鍋暁斎記念美術館 ] 

【展覧会】一宮市三岸節子記念美術館|企画展「河鍋暁翠展-父・暁斎から娘へ、受け継がれた伝統-」|’22年10月22日-12月4日

きょうすい一宮市三岸節子記念美術館
企画展「河鍋暁翠展-父・暁斎から娘へ、受け継がれた伝統-」
会  期  2022年10月22日[土]-12月4日[日]
      * 10月22日[土]は正午から一般公開  * 会期中に展示替えを予定
会  場  一宮市三岸節子記念美術館 2階 一般展示室・実習展示室
      494-0007 愛知県一宮市小信中島字郷南3147-1
      TEL:0586-63-2892 FAX:0586-632893
開催時間  午前9時から午後5時まで(入館は4時30分まで)  
休  館  日  毎週月曜日、11月4日[金]、11月24日[木]
観  覧  料  一 般  1,000円、大高生  500円、中学生以下  無 料
      * コレクション展(常設展)観覧料を含む   * 割引などの詳細は下掲詳細参照
協  力  公益財団法人 河鍋暁斎記念美術館
主  催  一宮市三岸節子記念美術館、朝日新聞社
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明治時代から昭和時代初期にかけて活躍した女流日本画家・河鍋暁翠(かわなべ  きょうすい、1868-1935)。狩野派絵師でありながら、浮世絵のほか、流派にとらわれない作品を描いた絵師・河鍋暁斎(かわなべ きょうさい、1831-1889)の娘である暁翠は、数え5歳の頃、父・暁斎から絵手本を手渡され、幼いころから絵を学びます。
その後、暁斎の作品の彩色を任されるほどとなり、父の没後は仕事を引き継ぎ、暁斎の遺した未完の作品をも仕上げています。暁翠の流派は狩野派に留まらず、土佐・住吉派を吸収し、穏やかな美人画を代表とする上品で優美な作品世界を構築します。

これまで父・暁斎の名に隠れがちであった暁翠ですが、最近では、暁翠の活躍を描いた歴史小説『星落ちて、なお』(澤田瞳子著、2021年、文藝春秋)が第165回直木賞を受賞したことで注目が集まっています。
本展は、父の画技を受け継ぎながらひとりの日本画家として名を残した暁翠の作品を一堂に並べ、その画業の全貌を紹介する初の展覧会です。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参観を。
[ 詳 細 : 一宮市三岸節子記念美術館 ]