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十五夜のお月さま――月に叢雲ムラクモ、花に風といいますね。月餅と最中、Flea Market 蚤の市

    DSCN7232 DSCN7238 DSCN7255《十五夜お月さまをきれいに撮影したかったが、叢雲 ムラクモ が邪魔をして……》 
長月ナガツキ 九月、09月08日は十五夜であった。旧暦 (陰暦 ・ 太陰暦) だと、この日は八月十五日となるので、この十五夜の名がうまれたようである。<活版 à la carte>にふさわしい話題かもしれない。
この日のお月さまを 「十五夜の望月 モチヅキ-満ち足りた月 ≒ 満月」と呼び、「仲秋の名月」とするのは、陰暦では07月を初秋、08月を仲秋、09月晩秋といい、その08月 仲秋の十五夜が満月となることからその名がうまれたとされる。

秋の名月をたのしもうとすると、雲が邪魔をし、また春の花(櫻)を愛でようとすると、風や雨が邪魔をすることがある。この日の夜も新宿の空には叢雲ムラクモがわき、なかなか「十五夜の望月」が撮影できなかった。
古人はそれを、<月に叢雲 花に風> とし、せっかくの風情をだいなしにしてしまうと嘆いていた。さらにそれが転じて、<よいことには、えてして邪魔が入りやすい> ことのたとえともする。

《中国の友人、清華大学 副教授 原 博 (yuán bó) 先生のおみやげは月餅だった》
中国 ・ 北京の友人/清華大学美術学院の副教授 原 博 (yuán bó) 先生が来日されて、2014年08月23日[土]、朗文堂アダナ・プレス倶楽部を訪問された。
原先生とは、昨年末、ことしのはじめと、二度にわたって北京でお会いしたが、日本でお会いするのははじめてであった。

おみやげに、
「まだすこしはやいのですが、北京の月餅です」
とはなされながら、下掲写真中央奥の赤い箱 「北京福香月餅-四味」 をいただいた。
目敏いノー学部は、中国の生活用品を描いた包装紙に、「月餅の型」 があるのをみつけた。

「この月餅の型と同じようなものは、ことしの一月、北京のフリーマーケットで買ってきました」
といって、木製の素朴な月餅の型を引っぱりだしてきた。
「あら、壽 字が彫ってありますね。よく見つけられましたね。これは実際に使われたものですよ」

この型は、ちょうど手鏡ほどの大きさのものであるが、月餅の包装紙の一部が開封のときに痛んでしまったので、そこに乗せて撮影してあるのでご覧いただきたい。
【 関連情報 : アダナ・プレス倶楽部ニュース 中国の友人、原 博さんがご来社に!】

DSCN7264 DSCN7290 DSCN7293《お菓子の 月餅と 最中モナカ の季節感とは
わが国の暦コヨミから季節感が乏しくなって久しいものがある。
そもそもほとんどのひとが、祝日(特に国でさだめたいわいの日)と、祭日(皇室の祭典をおこなう日。神道シントウで死者の霊をまつる日。祝日の俗称の意もある)の違いがわからなくなっている。またかつて存在した「旗日」などということばは、ほぼ死語となっている。
また、暦ならぬカレンダーのおおくは、日曜と祝日が平日とは色違いで表示されるくらいで、その日はいったいなんの祝いの日で、どうして休日になっているのかわからないままのことが多い。

ところで月餅である。わが国ではいまや、ほぼ四季を問わずみかけるお菓子であるが、08月23日に来社された原 博先生は、
「まだすこしはやいのですが、北京の月餅です」
と述べておられた。つまり中国の習慣では、08月23日はまだ月餅を贈りあうにはすこしはやいのである。
そう、月餅も最中モナカも、もともとは秋の、それも秋のさなか、仲秋(中国では中秋)のお菓子である。

気候の苛烈な中国にあっては、餡アンを主体として水分の多いこれらのお菓子は、夏ならすぐに腐敗するし、冬ならまもなく凍結してしまう。
これがおだやかな気候のわが国にもたらされ、さまざまに工夫され、また保冷 ・ 保温設備(かてて加えて防腐剤)の普及などもあって、四季を問わずに食せる、わが国にすっかり同化したお菓子となった。

「最中」とはおもしろいことばである。
すなわち漢の字の最中は、「最中 さなか ・ さいちゅう ・ もなか」とさまざまによまれる(和訓)。
お菓子の「最中モナカ」は、餅米の粉を蒸し、それをうすくのばして、餡をつつみこんで、月餅と同様に、陰暦の初秋、仲秋、晩秋の 「秋の最中サナカ、仲秋 ・ 中秋」 につくられ、食されていたものである。

この最中の由来には若干異論もあろうが、本来は望月 ≒ 満月を模して丸い形をしていた。それがいまや各地の名産品となって、形もさまざまに変化し、パンダ最中、くまモン最中までが登場するようになって、日持ちのよい、わが国のお菓子となった。
したがっていまや、秋よりは食感がおとるものの、真夏や真冬に「月餅 ・ 最中」を食そうと、それはそれで良いのではないかとおもっている。

 中国 ・ 北京の友人/清華大学美術学院の副教授 原 博 (yuán bó) 先生(中央)  DSCN7282

長月ナガツキ 九月、09月08日十五夜に、近くのコンビニエンス・ストア(便利商店)で買った月餅

《中国の中秋節は09月下旬に設定され、おおむね三連休となって秋の行楽のときとなる》
古来の暦法にならい、中国では翌年の祝日を、12月中旬になってから法定祝日として政府が発表するそうである。これではカレンダー製作業者などはおおごとかとおもえるが、
「秦の始皇帝のころから、暦はそうなっています」
と、平然としているのが中国人の奇妙さでもある。
【リンク:中国の祝日 2013年/2014年 カレンダー】。

いまの中国の法定の祝日には、元旦 ・ 春節 ・ 清明節 ・ 労働節 ・ 端午節 ・ 中秋節 ・ 国慶節などがあり、元旦(新暦の正月)は01日、春節(旧暦の正月)と、国慶節(1949年中華人民共和国建国記念日。10月01日)は07日、それ以外の祝日は03連休となる。
ちなみにことしの中国の中秋節は09月27日で、26日[金]-28日[日]の三連休となっている。

ノー学部がはじめて中国を訪れた2011年は、たまたまこの「中秋節」のときにぶつかって、各地で観光バスでやってくる観光客の大混雑に巻きこまれて閉口した。
中国南宋のみやこ、杭州(臨安)を訪れた日がまさにその日で、日中は残暑と人混みですっかり疲労した。
ところがノー学部は中国がはじめてというのに、どこでどうやって調べるのか知らないが、夜の水上ショー <印象西湖> を勝手に予約していていた。

 
夕暮れの西湖1 西湖の中秋の月夜のとばりがおりるころ、杭州西湖に中秋の望月が顔をだした。 それはそれはみごとなものだった。
灯ともしころになると、喧噪をきわめた団体客は宴会でもはじめているのか湖畔に静寂が訪れた。
そして西湖のほとり、岳飛(北宋末期の武将)廟前の湖岸(西湖岳湖区)に、昼間はみえなかった「収縮式ひな壇型客席」があらわれ、さまざまな国から訪れた観光客で1,000余人ほどの客席はびっしり満員となった。
さすがに国際観光都市 : 杭州だけに、おおきな団体客の姿はなかったが、バケーション ・ シーズンの混乱を避けていたとおぼしき、物腰のおだやかな欧州の老夫婦の姿もたくさんみかけた。またインド系やアラブ系の顔立ちや服装のひとも多かった。

<印象西湖>は西湖岳湖区の水上を舞台として、中国の山水を融合させたもので、中国江南地方の四季折折の自然の風景描写が幻想的な世界を演出していた。
このショーの監督は、中国映画の巨匠、北京オリンピック開会式の演出家 : 張芸謀ジャン イー モーで、音楽は日本の音楽家 : 喜多郎だった。幾多郎は、ドキュメンタリー番組 『 NHK 特集 シルクロード』 のテーマ曲で鮮烈な印象をのこしたひとだった(ウィキペディア : 喜多郎)。

湖畔に喜多郎の曲のしらべがながれ、やがてとおい湖面にポツンとちいさな月があらわれ、それがしだいに湖畔にこぎ寄せられ、おおきな月影となって水上ショーの幕が切って落とされた。
物語は杭州を舞台した民話<白蛇伝>をモチーフとして、若い僧と蛇の化身の恋物語だったが、湖面に設置された舞台でおどる200余名の華麗な舞踏と、喜多郎の哀切をおびた音楽がマッチして、観客は固唾をのんで見守っていた。
それを天空たかく、望月 ・ 満月の冴え冴えとした月が照らしだしていた。

こうしてノー学部にとって、二日目の中国の夜はしんしんと更けていった。
ホテルからは、ずっしり重い、おおきな箱入りの中秋の月餅が、宿泊客には無料でくばられた。

参考 : アダナ・プレス倶楽部ニュース エッ、いまごろお正月 !? 上海在住の会員がご来社に

印象西湖1 印象西湖2 印象西湖3 印象西湖5 印象西湖6

《中国公営のフリーマーケット 潘家園舊(旧)貨市場 のみの市ってなんでしょう》
2014年01月19日[日]、北京の友人の案内で、潘家園旧貨市場をたずねた。このときに買い求めたのが、先に紹介した「月餅の木型」である。
潘家園旧貨市場はふるくからあって、露天のもとで古物(中国では二手)や、安価な雑貨などを扱う、ちいさな個人商人が雑然と群れていた地区だったという。

近年これを整備し、一部を屋根付きの商場とするとともに、出店人 ・ 業者を2,000店(人)ほどとして、 細部はわからないが、登録制かつ時限を切った交代制として、行政の一定の規制のもとでの民衆市場イチバとしたそうである。したがって猥雑さのなかにある面白みはへったが、しつこい押し売りは無いし、治安もわりと良い地区に変貌した。
そのために、いまも潘家園旧貨市場という正式名称より、潘家園ハンカエン二手市場、百姓跳蚤市場とよばれて、おおくの民衆が訪れる場所となっている。
ただ、地下鉄の駅から潘家園旧貨市場までのわずかの間の道には、登録から漏れた(ときには悪質な)業者がしつこくつきまとうので用心が必要である。
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<二手市場> とはいいえて妙で、英語でも 「古物商店 Secondhand Store 」とあらわされる。どちらが先か、あるいは、たまたまなのかは知らない。
ところでここまで、この場所を <フリーマーケット> と紹介してきた。やつがれ、まこともって恥ずかしいことながら、この <フリーマーケット> とは 「 Free Market 」 だとばかりおもっていた。
まさか 「フリーマーケット Flea Market 」とは……。 露 しらなんだ。

賢明なる <活版アラカルト> コーナーの読者のみなさんは、上掲写真三枚目をご覧いただきたい。そこには赤地に黄色の字で <百姓跳蚤市場> とある。
「百姓」は、わが国とはいくぶんことばの位相がことなり、人民 乃至 民衆 ・ 市民の意である。そのあと、蚤ノミが跳びはねる市場イチバ、すなわちここは「蚤の市イチ」である。

ここですこし考えた。 「蚤 ・ のみ ・ ノミ  Flea だよな。発音はフリーで良かったかな ?  ……アレッ ! 」
あとはもう恥ずかしいから、「フリーマーケット」 でも、「蚤の市」 でもなんでも辞書で調べていただきたい。

「蚤の市」 の語源はフランスにあるようだが、英語での 「Free Market」 はむしろ経済学の学術用語であり、「自由競争によって価格と数量の決まる市場シジョウ」とされる。市場 シジョウ と 市場 イチバ は、どういう定義がなされるかつまびらかにしないが、あきらかにちがうのである。
したがって英語でも、ロンドンや、ウィーンの「蚤の市イチ」、そしてこの潘家園旧貨市場のようなところは、多くの英和辞書では、<Flea market   露天の古物や安物市場イチバ ノミの市イチ> とされている。
これからは 「蚤の市」 の主催者は、「Free Market」 と気取って英語表記すると……。

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と、まぁいろいろ考えさせられる場所が潘家園旧貨市場である。民衆は出店者と値段交渉の駆け引きをたのしみ、もしかするとめぼしいものでもないかと、気楽に散策していた。同行した友人は、
「ここの出土品というのは、ほとんど嘘だからね」
とわらってのんびり歩いていた。幸いやつがれも古物愛玩趣味は無い。

このコーナーにもしるしたことだが、欧州諸国と同様に、中国でも図書と雑誌は明確に区別されている。すなわち図書(書籍)は、二手書店と呼ばれて、潘家園旧貨市場に隣接したビルに、わりと良質な古書店が十数件ある。こちらは鍵付きの堅牢な書棚がずらりとならんでいる。
ところが雑誌類は、こういう蚤の市の地べたか、せいぜいビニールシートの上に並べておかれ、二次循環の客を待つ。また二手書店で買い手がつかなかったわずかな図書も、ここには安い価格で陳列されている。 DSCN2798 DSCN2802 DSCN2804 DSCN2807 DSCN2809 DSCN2812 DSCN2813 DSCN2814 DSCN2850 DSCN2852 DSCN2857 DSCN2859

【会員情報】 フジグラフィックス版画工房さんが出展されています。

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日 程:   2014年09月10日[水]-2014年09月14日[日]
時 間:   10 : 00-19 : 00
備 考:   プログラムによって開催日時が異なります。
料 金:   入場無料
備 考:   紙の対話、オープンフォーラムは登録制
会 場:   1F メインギャラリー、1F コミュニティスペース、1F 103、1F ラウンジ

第2回国際木版画会議のサテライト事業 「版画スタジオ / AIR」は、アーツ千代田3331 (会場アクセス : 101-0021 東京都千代田区外神田6丁目11-14) を会場とし、国内外の版画レジデンス • 工房の担当者会議、オープンフォーラム、展覧会、懇親会、また版画用品の見本市、素材の知識 • 流通についての意見交換を行います。

海外から100人以上のアーティスト、版画家、研究者が来日し、専門家相互の情報交流が行われます。 現在、海外ではたくさんのアーティストたちが木版画制作をしています。 近年、木版画の技術、道具、素材、市場、教育に関するアカデミックな研究発表の場が欲しいとの要望が高まり、2011年、京都と淡路で、第1回国際木版画会議が開催されました。

第2回目となる東京大会は、東京藝術大学がホスト校となり、アカデミックな研究発表は東京藝大で、版画制作(木版画に限らない)に関する問題解決とネットワークづくりのための意見交換は、アーツ千代田3331のサテライト会場で行われます。

入場無料(登録制)で、海外のレジデンスに興味がある人は、どなたでも参加でき、情報収集とネットワークを広げる機会にして頂けます。
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■ 版画AIR / スタジオのショーケース 「Inter-Nation & Interpretation」(入場無料)
版画スタジオ • AIRで制作された作品紹介と、カタログやビデオによるスタジオ紹介。さまざまな場から生まれるさまざまな表現の展覧会。
会    場 : アーツ千代田3331 メインギャラリー
日    時 : 2014年9月11日[木]- 9月14日[土]10 : 00-19 : 00 最終日15 : 00まで
【 詳細情報 : 第2回国際木版画会議のサテライト事業「版画スタジオ / AIR」
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以下は朗文堂 アダナ ・ プレス倶楽部会員の皆さんと楚山俊雄さんの フジグラフィックス版画工房 さんにお邪魔したときの様子です。フジグラフィックス版画工房でのワークショップの様子1 フジグラフィックス版画工房でのワークショップの様子2 フジグラフィックス版画工房でのワークショップの様子3 フジグラフィックス版画工房でのワークショップの様子4

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以下は 「活版凸凹フェスタ2012」 で開催した活版ゼミナール 【印刷の四大版式の違いを学ぼう!】 で、フジグラフィクス版画工房さんに出張 ・ 指導 ・ 実演いただいた際の様子です。
活版凸凹フェスタ2012での出張ワークショップの様子1 活版凸凹フェスタ2012での出張ワークショップの様子2 活版凸凹フェスタ2012での出張ワークショップの様子3

東京ミッドタウン・デザインハブ第47回企画展 <本・ことば・デザイン>

絵柄面 本・ことば・デザイン_宛名面
名  称 : 東京ミッドタウン・デザインハブ第47回企画展 「本 ・ ことば ・ デザイン」 展

会  期 : 2014年8月29日(金)-9月28日(日) 11:00–19:00 会期中無休 ・ 入場無料
主催 ・ 企画 ・ 運営 : 東京ミッドタウン ・ デザインハブ
 (構成団体 : 公益財団法人日本デザイン振興会、公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会、武蔵野美術大学デザイン ・ ラウンジ)
協  力 : 王子エフテックス株式会社、株式会社脇プロセス
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この企画展は、「本とそこに記されたことばを読み取り、いかに豊かに伝えられるか」をテーマに構成されています。

文筆、建築、デザインなどの各界で活躍する第一人者によって選ばれた、「デザイン」を感じる本と、その本の中でもっとも印象に残るテキスト、それら本来は目に見えない言葉というものを展示会場で視覚化し、感じてもらいます。また、選ばれた本は、展示会場内で来場者が実際に手に取って読むことができます。
本そのものに加えて、本の中のことばが空間性を伴ったデザインによって表現されることで、人々により豊かにことばのもつ力が届けられるとともに、デザインの力を実感していただける場となることをめざしています。
【詳細」URL : 東京ミッドタウン・デザインハブ第47回企画展 「本 ・ ことば ・ デザイン」展

【会員情報】 杉本昭生 小型本の世界 Ⅳ

朗文堂 アダナ・プレス倶楽部会員、京都在住の杉本昭生さん製作の小型本(いわゆる豆本)紹介の第四弾です。今回はステージを<活版 à la carte>にかえて、以下の三冊をご紹介します。

◎ 杉本昭生小型本 第12作 『 冬日の窓 』 永井荷風
◎ 杉本昭生小型本 第13作 『 舞鶴心中の事實 』 高浜虚子

◎ 杉本昭生小型本 第14作 『 マーク・トウェインの箴言集 』 (第一作の改作)

ともすると小型本の製作者は、なによりも小型であることと、装本のおもしろさにこだわりがつよいあまり、そのテキストや、読書のための判別性と可読性を失っていることがみられます。
ところが杉本昭生さんは、もともと読書家ですので、たとえ小型本であろうと、テキストを厳選し、みずからも読み、読者にも読んでもらおうというつよい意志を感じます。

ところで、ご本人は照れているのか、なにもお知らせがありませんでしたが、京都御所のちかくの <一晴画廊> で、杉本さんの小型本がこの夏に展示されていたようです。
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杉本昭生さんの小さな本/「夏休みの木陰」展
京都御所南 一晴画廊のブログ 2014年08月21日

「夏休みの木陰」展
色鉛筆画 小さな本 日本画 染織
2014年08月19日[水]-08月24日[日]
一晴画廊

604-0951  京都市中京区晴明町660(二条通富小路西入る南側の京町屋)
075-212-3484  080-5714-3753

「なんて美しいものが、ひっそりと世に生み出されていたのだろうか」
杉本昭生さんの本を手に取った時、ため息と共に漏れた言葉です。
こんな作品を、一晴画廊にお寄り下さるお客様へお届けできれば……
その一心で、杉本さんへお願いしました。

じつは、このちいさな本は販売用にお作りになったものではありません。
主に、本が好きな親しい方への、贈り物にされていました。
それを画廊で扱わせていただくことが、本当に良いことなのか
散々考えあぐねた結果、画廊のなかへ
「ひっそりと置かせていただく」ことになりました。

製本も、言葉選びや配置も、すべてが杉本さんの手でなされています。

まるで、杉本さんの言葉に祝福された魂が、
この世にカタチとなって顕れたかのようです。―― 一晴画廊

お送りいただくたびに添付されている、杉本昭生さんの味わいのある「製作メモ」から、テキストの一部を抜粋して、写真とともにご紹介します。
なおこのアダナ・プレス倶楽部 <活版 à la carte/活版アラカルト> のページは、任意の写真をクリックしていただくと、フォトギャラリーをお楽しみいただけます。 cropped-column.jpg

 ◎ 杉本昭生小型本 第12作 『 冬日の窓 』 永井荷風

『冬日の窓』は荷風晩年の随筆です。
東京大空襲で家を焼かれた荷風は、友人の助力を得て、
明石、岡山と疎開生活を続けました。
何年か先には、わたくしも彼とおなじ年齢になります。
幸いにも戦争体験はありませんが、近ごろの世間の動向には
漠然とした不安を感じています。
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◎ 杉本昭生小型本 第13作 『 舞鶴心中の事實 』 高浜虚子

高浜虚子は俳人であり、俳句雑誌『ホトトギス』の編集者として知られています。
また一方で『俳諧師』や『風流懺法』のような味のある小説も書いています。
この作品が虚子の文学の傾向をあらわしているものではありません。
もっといい作品がほかにもあります。作者のために一言付け加えておきます。
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◎ 杉本昭生小型本 第14作 『 マーク・トウェインの箴言集 』 (第一作の改作)

三年前、たいした理由もなくちいさな本をつくりはじめました。

最初につくったのがこの『マーク・トウェインの箴言集』です。
嬉しくて、たれかれなく渡していたら、気づくと手元には
乱丁の一冊がのこっているだけでした。
今回は再版でもあり、簡単だろうとおもっていたら
なかなかそうもいかず、やり直しをくり返す始末でした。
[表紙タイトルは銀色です]
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本を読まない者は
本を読む能力のない者と
少しも変わるところがない
──
飢えた犬を拾ってきて
大切に育ててやれば
決して噛むことはないだろう
そこがいちばん違うところだ
犬と人間の
──
人間はみな月だ
誰にも見せたことのない
暗い面をもっている

【リンク:アダナ・プレス倶楽部ニュース 杉本昭生 小型本の世界Ⅰ】
【リンク:アダナ・プレス倶楽部ニュース 杉本昭生 小型本の世界Ⅱ】
【リンク:アダナ・プレス倶楽部ニュース 杉本昭生 小型本の世界Ⅲ】

エディション・ノルトより 出版・展示・イベント 後半に関するお知らせ

独自の作風と、飄飄としたお人柄の造形者 : 秋山 伸さんのかつてのスタジオ<シュトウッコ>は、朗文堂から徒歩二分ほど、おなじご町内の間柄でした。
現在は新潟県に製作の本拠地を移動されてさびしい限りですが、ときおり丹念な情報をご送付いただいております。その一部をこの<活版 à la carte/活版アラカルト>にご紹介いたします。

エディション・ノルト  edition nord

〒949-7316 新潟県南魚沼市一村尾572-1
T/F : 025-788-0576
www.editionnord.com  twitter : editionnord
IMG_4739-re-low IMG_4744-re-low IMG_4785-re-low
IMG_4784-re-low音楽評論家・プロデューサーの阿木譲編集による「0g_exhibition: CON/cretism」が、2014年08月02日から、東京の hiromiyoshii roppongi で開催されます。
エディション・ノルト主催で、秋山がフライヤーと展示のデザインを担当しました。
08月02日のオープニングを含め、09月06日までの会期中の毎週末、盛りだくさんなイベントが開催されています。

会期も後半にはいり盛況のようです。また09月06日の「CON/cretism」展クロージング・イベントにむけて、ますます熱気がたかまっています。
下記 URL をご確認のうえご参加ください。
seiza-no-kaitai-low IMG_4917-re IMG_4927-re-low+http://www.editionnord.com/event/concretism/ http://agiyuzuru.wordpress.com http://hiromiyoshii.com/

「0g_exhibition: CON/cretism」の開催に際して「0g_02.5: CON/cretism」が刊行されます。 展示とリンクした内容となっています。 ぜひ会場でお買い求め下さい。
http://www.editionnord.com/event/concretism/ http://agiyuzuru.wordpress.com

ミニ情報 ────────────
otk002_2-low大竹伸朗「憶速」特別版が第48回造本装幀コンクールで審査員奨励賞を受賞しました。
 本書は一般書店でも販売されております。 どうぞよろしくお願いいたします。 http://www.jbpa.or.jp/zohon/zohon-index.html

『欧文書体百花事典』普及版 刊行記念特別連続講演会 第 4 回 <装飾は罪悪か? 花形装飾活字クロニクル>の記録

白井さん欧文書体百花その後IV
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欧文書体その後ポスター『欧文書体百花事典』普及版 刊行記念特別連続講演会(全 6 回)
第 4 回  『 装飾は罪悪か ?  花形装飾活字クロニクル 』

講 師 : 白井 敬尚
日 時 : 2014年08月24日[日] 午後1時より約3時間程度(ワークショップを含む)
会 場 : 東洋美術学校 階段教室
主  催 : 株式会社 朗 文 堂
後 援 : タイポグラフィ学会
学校法人専門学校 東洋美術学校  産学連携事務局 デザイン研究会アクティ

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たくさんのお客様を迎えて本講演会は終了いたしました。ご来場ありがとうございました。
またいつものとおり、多くの皆さまのご協力をいただきました。ありがとうございました。

イベント告知関連グラフィック製作 : 杉下城司さん
資料製作補助、会場設営、会場運営 : 東洋美術学校 アクティの皆さん
広報活動、会場設営・撤収 : タイポグラフィ学会のみなさん
小型活版印刷機 ADANA 8×5  森澤茂氏・故小池光三氏寄贈品稼動 : 活版カレッジの皆さん
使用活字/欧文 : フレンチ・ウッド 装飾活字 : いわゆる花形活字(原鋳造所ともに不詳)
会場撮影担当 : 木村雅彦さん、中村将大さん、千星健夫さん

次回 第 5 回講座は 2014年10月05日[日]
「タイプ・サイズとは何か P.S. フールニエとの関係で」講師は 山本太郎さんの担当です。
関連情報は随時<朗文堂ニュース> <アダナ・プレス倶楽部ニュース><活版 à la carte>コーナーにてご紹介いたします。

【展覧会】 港の人主催:江崎 満 新羅万象展

title[1]江崎満氏 新羅万象展江崎満氏01 江崎満氏02 江崎満氏03 江崎満氏04江崎 満  新羅万象展
会 期 : 2014年09月06日[土]-16日[火]  11:00-18:00
              初日06日は12時から。最終日16日は16時まで。
会 場 : ギャラリーやまご  鎌倉市小町2-2-10
主 催 : 港の人
              鎌倉市由比ガ浜3-11-49
       電話 0467-60-1375  ファックス 0467-60-1375
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同時開催の<かまくらブックフェスタ>ともども、とても丁寧につくられた公式URLがあります。
【 詳細 : 港の人-江崎満 新羅万象展 公式ホームページ
【 詳細 : 港の人-かまくらブックフェスタ 公式ホームページ

【会員情報】 足立涼子さん <とりのうた & Faust インスタレーション>の記録

00[1]<とりのうた & Faust インスタレーション>の記録

期 間 : 2014年01月24日[金]-31日[金]
会 場 : ギャラリー砂翁&トモス
◎ 1F会場 : 新作「とりのうた」を含めた本の作品 (版画協力/カワラボ)
◎ BF会場 : 「FAUST」の映像インスタレーション (協力/丸山裕之)

日々益々混迷する現実に、「ちょっと待って」……、「少し時間を下さい」と一陣の爽風が吹く。 野鳥観察に心を奪われ、とりの会話に耳をかたむける最近の足立涼子さんは、今私たちに最も必要な心の対話を「とり」を介して伝えます。
今展は新作本「とりのうた」と、初期の作品である「Faust」の映像インスタレーションの二部構成で構成されています。
(ギャラリー砂翁 横島佳子)

※ 活版 à la carte のページは画像をクリックすると、スライドショウでご覧いただけます。
【 関連情報 : 足立涼子 URL
【 関連情報 : ギャラリー砂翁&トモス 】
【 朗文堂ニュース:書体使用例紹介足立涼子さん <とりのうた>、<鳥のうたが きこえる> 】

とりのうた 》
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《 とりのうた & Faust インスタレーション 》
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【会員情報】 MR UNIVERS 関宙明さん装幀、『やがて秋茄子へと到る』が造本装幀コンクール、日本印刷産業連合会会長賞を受賞。

ミスター・ユニバースの関宙明さんが装幀を手がけられ、豊文社印刷所で金属活字を用いて本文を印刷された、堂園昌彦さんの第一歌集『やがて秋茄子へと到る』(港の人刊)が、 第48回造本装幀コンクールにおいて日本印刷産業連合会会長賞を受賞されました。
おめでとうございました。
この受賞作は、今後7月の東京国際ブックフェア、 10月のフランクフルト・ブックフェアでの展示後、 2015年2月、ライプツィヒで開催される「最も美しい本コンクール」へ出品されるそうです。

◎ 造本詳細
2013年9月 [歌集]
やがて秋茄子へと到る 堂園昌彦著 港の人刊
A5判変型 フランス装 本文金属活字活版印刷
活版印刷 豊文社印刷所
オフセット印刷・製本 創栄図書印刷
箔押 真美堂手塚箔押所
アートディレクション・デザイン 関 宙明

詳細情報:MR UNIVERS  縁側図案室
【 関連情報:港の人 刊行書籍案内
【 YouTube:活字自家鋳造+書籍印刷所 豊文社の記録

【会員情報】 しまりすデザインセンター/石松あやさんの結婚祝いの会

DSCN4904しまりすデザインセンター の石松あやさんが、ご結婚されました(実は昨2013年08月にすでにご結婚されていました)。 おめでとうございました。
遅ればせながら、そしてご報告が遅くなって恐縮ですが、<活版凸凹フェスタ> と <旅の栞展>参加の共通メンバーで、2014年06月の末にお祝いの会を開催しました。

<旅の栞展>の会場であった、 早稲田のBook Cafe 「キャッツ・クレイドル CAT’S CRADLE」 さんの近くにあるペナント屋さんに、今回もお祝いのペナントをお願いしました。
ここのペナントは、バッカス松尾夫妻への結婚のお祝いの品 としても、アダナ・プレス倶楽部関係者の間ではすでに有名ですね。今回も店主のオギワラさんに、すてきなペナントを作っていただきました。

DSCN4840早稲田大学の大隈講堂前を通過。大学内の「会津八一記念博物館」(入館無料)の東洋美術のコレクションは見ごたえあり! 同校には坪内逍遥の「演劇博物館」もあります。

「ペナントオギワラ」さんは大隈通り商店会の入口にあります。店内に入ると看板ウサギがちょこちょことお出迎え。
今回は、石松さんの学生時代からのご友人で 似顔絵はんこ作家の「史緒」さん によるご夫妻の似顔絵をもとに、ペナントオギワラの荻原久昭さん独自のアレンジが加わったペナントが完成しました。
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20140703164937592_0001DSCN4904いつまでもお幸せに~♥

お祝いの日は、まずさいたま市の土呂駅に集合。
「さいたま市大宮盆栽美術館」 で「盆サイダー」を飲み、「さいたま市 市民の森」のシマリスを見学後、石松家ゆかりの中国料理店「 K 園 」さんで夕食会というスケジュールでした。
「 K 園 」さんは戸田の隠れた名店です。皆さんでおいしい中国料理に舌鼓。

はるばる富山から 正成美雪さん も駆けつけてくださいました。正成さんはこの日に富山からのバスで到着し、日中からのお祝いに参加して、夕食会のあと、早稲田の「キャッツ・クレイドル CAT’S CRADLE」での上映会にも参加。
ふたたびこの日の夜行バスに飛び乗って、翌朝早朝に富山に到着、そのまま職場に出勤という弾丸ツアーでした。いつもながらそのパワフルな行動力には脱帽です。
DSCN4894 しまりすデザインセンターさんからも、参加者の皆さんにサプライズのプレゼントが! 今回はいつもの 「しまりす饅頭」 ではなく、新作の「しまりすパン」が登場しました。
この新作の「しまりすパン」も < し(シナモン) ま(マロン) り(リンゴ) す(すりゴマ) > の餡は健在で、ご夫婦の共同作業で誕生した愛情たっぷりのおいしいパンでした。
Fumikou さんちの紋暢モンヨウくんもさっそくガブリ。DSCN4923 DSCN4942 DSCN4927 DSCN4947夕食会のあとは、早稲田の通称:ガウディマンションの向かいの「キャッツ・クレイドル CAT’S CRADLE」で、カフェ閉店後の渕上夫妻と合流。
キャッツ・クレイドルの店主、渕上進さん監督、正成美雪さん主演の短編映画『脱毛天使』の鑑賞会が開催されました。DSCN4833 DSCN4836

【会員情報】 本と珈琲展 《喫茶》

石間淳氏活字版20140723165324585_0001 20140723165324585_0002

「本と珈琲」展

【 会場 その 1 】-終了しました。
・オーパ ギャラリー
2014年08月01日[金]-08月06日[水]
11:00-19:00(最終日8/6は -17:00)
http://opagallery.net/

【 会場 その 2 】
・ウィリアム モリス ギャラリー
2014年08月01日[金]-08月28日[木]
定休=日曜・月曜/夏期休業=8月05日-19日
13:00-18:30
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-6-4 The Neat 青山2 F
Telephone : 03-5466-3717
※ 開廊をご確認のうえお出かけください。

〈 出品デザイナー 〉
折原カズヒロ 石間 淳 河村 誠 白畠かおり 武中祐紀 原田恵都子
〈 出品イラストレーター 〉
岡村慎一郎 門川洋子 小 巻 沼田光太郎
原田リカズ 古屋智子 やさきさとみ 安田みつえ
【 詳細情報 : http://www.ne.jp/asahi/orihara/k/coffee/ 】

【展覧会】 ggg 第336回企画展 びのこづさいぼー : ひびのこづえ+「にほんごであそぼ」のしごと

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Design: Tomohiko Nagakura

ギンザ・グラフィック・ギャラリー 第336回企画展
びのこづさいぼー : ひびのこづえ+「にほんごであそぼ」のしごと

◎ 会 場
ギンザ・グラフィック・ギャラリー ( ggg )
〒104-0061 中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル
Tel. 03-3571-5206 11:00am- 7:00pm
◎ 期 間
2014年08月04日[月]-08月27日[水]
(土曜日は6:00pmまで)
日曜・祝日休館  入場無料
──────
暑さ真っ盛りの8月、ギンザ・グラフィック・ギャラリーにコスチューム・アーティスト、ひびのこづえさんが登場、会場を「びのこづさいぼー」で埋め尽くします。

独創的な発想で、ファッションデザイナーとも、グラフィックデザイナーとも異なる視点で、多岐にわたるデザインを生み出すひびのさん。いわく「小さな細胞はひとつひとつの集合で新しい物を生み出します。私の仕事も小さなパーツの集合で形を作っています」

本展では、ひびのさんの創作活動の核をなす「細胞」を見据えて、これまでの仕事の数々を紹介します。
その中心となるのは、NHK教育テレビ(Eテレ)「にほんごであそぼ」の衣装とセットデザイン。2003年より担当する同番組では、出演者が身につけるユニークな衣装やセットで、豊かな日本語表現の世界を演出するとともに、童謡コーナーのミニチュアセットも担当。
身のまわりにあるモノたちで創り上げるワールドのそこここに、「びのこづさいぼー」が息づいています。

そのほか、今までの広告の衣装をはじめ、展開を広げるパフォーマンス「LIVE BONE」や、野田秀樹氏との舞台の今後の展開など、衣装と映像とビジュアルで紹介、ggg に新たな「生命」を吹き込みます。
※展覧会にあわせて、絵本『にほんごであそぼ 童謡』(DNPアートコミュニケーションズ刊)が出版されます。
【詳細  : ggg  ギンザ・グラフィック・ギャラリー

朗文堂 アダナ・プレス倶楽部提供の動画 YouTube ご紹介

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あたらしいアダナ・プレス倶楽部会員のかたも増えています。

そんな新会員の皆さまのご要望にお応えして
朗文堂 アダナ・プレス倶楽部の動画集をまとめました。
おたのしみください!
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──────────── <新 公 開>
タイポグラフィ講演会 『中国の古典書物』増刷版 刊行記念講演会
講  師 : 林 昆 範 リン・クンファン
日  時 : 2014年07月02日[水]
『中国の古典書物』刊行記念講演会の筆書実演編の模様をご紹介いたします。

「東洋」を篆書・隷書・楷書・草書で書き分けています。また右起こし縦組みの中国古典書物の基本原型となった竹簡による「簡冊」に、著名な唐詩「人面桃花」を隷書で書き上げました。 【関連URL : 林 昆範氏講演 『中国の古典書物』 余 話 活版アラカルト】
【関連URL : 林 昆範 『中国の古典書物』増刷版 刊行記念講演会の記録 活版アラカルト】

◎ Viva la 活版 Viva 美唄  16 :18

Viva la 活版-すばらしき活版。5年間4回にわたり開催された<活版凸凹フェスタ>にかえて、2013年07月北海道美唄市アルテ・ピアッツア美唄で開催された活版イベントの記録。
【関連URL : Viva la 活版 Viva 美唄 レポート01-12 活版アラカルト

◎ 卓上式小型活版印刷機 Adana-21J  の基本操作   3 : 41

朗文堂 アダナ・プレス倶楽部の企画・設計・製造・販売による、卓上式小型活版印刷機 Adana-21J は2008年-2014年03月まで販売され、現在は後継機 Salama-21A となった。
【関連URL :  新機種登場 !!  アダナ式小型活版印刷機 Salama-21A 】

◎ 理想社 四六全判大型活版印刷機の稼働の勇姿 2 : 52

創業大正10年。本格書籍印刷をもっぱらとする理想社。その歴史の大半は活版印刷によって刻まれた。残念ながらこの大型機は2009年に稼動をとめ、オフセット印刷に移行した。
【関連URL : タイポグラフィ あのねのね*020 花筏 】

◎ 長瀬欄罫製作所 日本語モノタイプ & インテル鋳造機の稼動の記録 3 : 41

小池製作所製造/ KMT自動活字鋳植機、金属インテル鋳造機などの記録。現在ではなかなか見ることができない。長瀬欄罫製作所は2011年12月30日をもって廃業した。
【関連URL : タイポグラファ群像*005 長瀬欄罫製作所/小池製作所を記録する 花筏 】

◎ 活字自家鋳造+書籍印刷所 豊文社の記録  7 : 31

東京都内で現在も稼動している数少ない書籍活版印刷所。同社は KMT自動活字鋳植機による活字のほか、元社員が号数活字系を自家鋳造している。現状は定期物で手いっぱいだとされます 。
【関連URL : 活版凸凹フェスタ*レポート13 アダナ・プレス倶楽部ニュース】

◎ Étude pour un caractère : Le Grandjean  3 : 52

フランス国王ルイ14世の命により製作された「王のローマン体  Romain du Roi 」の銅版彫刻図版のリプリント。フィリップ・グランジャン(Philip­pe Grandjean)が活字父型を彫刻した。 寸法:46.5cm X 57.5cm 手すき紙に銅版印刷、活字版印刷 フランス国立印刷局刊行
【関連URL : 王のローマン体 ローマン・ドゥ・ロワ アダナ・プレス倶楽部ニュース】