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【図書紹介】 澤田瞳子『若冲 jakuchu』(文春文庫)

20170828180714_00001生誕三百年を迎えて若冲が話題である。昨年の東京都武術館での若冲展は、やつがれは開催早〻に駆けつけたが、次第に話題となり、終盤は入場までに五時間を要するほどの盛況だったとも聞く。
この『若冲』をしるした作家澤田瞳子のことはなにも知らなかった。はじめは立ち読みで「オール讀物」の連載「つくも神」を眺めた。若冲が妻帯していた設定になっていておどろいた。
二〇一五年文藝春秋社から単行本にまとめられ、直木賞候補になったことも知っていた。
お盆の休暇にようやく文庫版を購入した。

そこではじめてこの作家が京都相国寺に隣接する同志社大学の出身だと知った。若冲へのこだわりの原点をみたおもいがした。相国寺は若冲との縁が深く、同寺の塔頭:金閣寺の屏風を中心に展示した承天閣美術館に若冲の作品を展観にいったこともあった。ここでも図録はすでに品切れだった。
いずれにせよ、澤田瞳子『若冲 jakuchu』(文春文庫)は、季節はずれの牡丹の大輪をみたおもいがした好著だった。
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