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【展覧会】iwao gallery|形の言葉 Vol.2 | 足立涼子|’24年2月1日-18日|終了

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iwao galley
形の言葉 Vol.2 | 足立涼子
Language of shape Vol.2
会  期  2024年2月1日[木]- 18日[日]
会  場  iwao galley
      〠 111-0051 東京都台東区蔵前2-1-27 2F (御蔵前通り)
      info☆iwaogallery.jp tel&fax 03-5846-9313
開  場  日  [木・金・土]12:00ー19:00 [日]12:00ー17:00
      * 月・火・水 休廊
協  力  紙すき工房 & 工藤晢彦
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iwao gallery の2024年スタートは、ブックアーティスト・足立涼子を迎えて「形の言葉vol.2」展になる。個展「形の言葉」(2022 Gallery Saoh & Tomos/東京)に続く第2弾である。
2020年、足立は自ら作った結晶の形を抽出し、文字として刷られた言葉が綴られるブックアート『形の言葉』を制作した。『形の言葉』に書かれた詩に「形は存在であり/存在は言葉/そして/言葉が心ではたらくなら/言葉の解釈は/他者と共にある」という部分がある。地球上の多様な存在について、その存在の放つ言葉について “形の文字” とともに考えて欲しいと彼女はいう。
世界には読まれるべき言葉、まだ読まれていない無数の言葉が存在する。言葉は難解だ、が、時として言葉として見えてくる形がある。脳内にある〝形の文字〟が踊るように動き出す美しい作品(本)を視覚や触覚(ページをめくる音、紙の匂い)、全ての感覚で愉しんで欲しい。

   ※ ブックアート (Book Art):アートブックは〝美術に関する本全般〟を示しているのに対し
て、ブックアートは本の形式をとった美術作品のこと。アーティストブックともいう。

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Statement
四方形のシャーレに溶液を結晶させる。あらわれた形をくりかえし見ていると、符号か文字のように見えてきて、頭の中の混沌とした思考が言葉になる過程と結晶化のイメージが重なった。 寺田寅彦は浅間山で噴火した岩石をみてこういった。 〝一つ一つが貴重なロゼッタストーンである。その表面と内部にはおそらく数百ページにも印刷し切れないだけの「記録」が包蔵されている〟(「寺田寅彦随筆集 第五巻」岩波文庫『小浅間』より)。
世界は届かぬ言葉の記録で充ちている。読むことは叶わずとも、その言葉の存在を綴じることならできるだろうか。そう考えて『形の言葉』という本を作ることにした。この本は中谷宇吉郎と寺田寅彦に導かれて書いた断章と、結晶パターンをモチーフにしている。                                   2024年 足立涼子

◉ 足立涼子[Ryoko Adachi]
1968年東京生まれ。多摩美術大学大学院修士課程修了。生命現象、自然現象をもとにしたインスタレーション制作を経て、本の作品を作りはじめる。ドイツのブック・アーティストたちに刺激され渡独、2003年ブラウンシュバイク美術大学に留学(ポーラ美術振興財団より助成)。フランクフルト・ブックフェア出展の他、国内外の展覧会に出品。ドイツ国立図書館、ボストン・アセネウム、クリングスポワー・ミュージアムなどパブリックコレクション多数。現在は東京を拠点にマイ・オウン・ペースの活動を続ける。個展「形の言葉」(2022 Gallery Saoh & Tomos/東京)グループ展「絵や彫刻のように〝本〟を楽しむこと、イメージや思考を象るように。」ブックアート研究所 (2021 Gallery Saoh & Tomos/東京)、Reclamation: Artist’s Books on the Environment Exhibition(2021 San Francisco Center for the Book, San Francisco Public Library/サンフランシスコ)などがある。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : iwao gallery  足立涼子による本のサイト

【展覧会】足立涼子|形のことば― 自然のアルファベット、本の作品を中心に ―|会場:ギャラリー砂翁|’22年12月12日-24日

20221205151302_0000220221205151302_00001GALLERY SAOH & TOMOS
形の言葉|足立涼子
ADACHI RYOKO EXHIBITION
― 自然のアルファベット、本の作品を中心に ―

2022年12月12日[月]-24日[土]
※日曜休廊
11:00 -18:00
12月17日[土]・ 24日[土]は 17:00 まで

[ 詳 細 : GALLERY SAOH & TOMOS 足立涼子ADACHI  RYOKO ]

【アートブック】足立涼子|形の言葉 Language of shape|https://ada-library.com/bookart_labo/top/

20210810133521_00002 20210810133521_00001形の言葉 Language of shape
私たち誰もが抱きしめ、共有する繊細で美しい自然界への感謝の印として「形の言葉」を制作しました。
本は2つの冊子と折りたたまれた1枚のリトグラフから成り、1つのケースに収まっています。
黒い和紙に印刷された1つ目の本には、中谷宇吉郎と寺田寅彦の言葉を引用しながら作った詩が印刷されています。中谷は「雪の結晶は、天から送られた手紙であるということができる。」という言葉を残し、雪の結晶の形が上空の気象状況によっていかに変化するかを丹念に研究した科学者です。
そのページの裏には、結晶させた硫酸ナトリウムの形を文字のように配置した像が銀色のインクで印刷されています。これは中谷の「天からの手紙」を彷彿させると同時に、世界には同じように読まれるべき言葉、しかしまだ読まれていない言葉が無数に存在することを暗示します。
自然がもし、言葉を発するなら、私たちは今何を受け取るのでしょうか。生物/無生物の境界を超えた地球上の多様な存在について、その存在たちの放つ言葉について想像を巡らす機会が増えています。

形の言葉 Language of shape
足立涼子、2020年9月初版
英語翻訳:秋元しのぶ
リトグラフ印刷:カワラボ!【河原正弘+平川幸栄+今泉奏】
用紙:伊勢 色渋紙、バフン紙、備中鳥の子 雁皮紙
印刷:リトグラフ、レジン凸版、インクジェット
部数:10部.『N.U.は雪の言葉を読んだ』1冊子のみ 5部

[ 詳細 : 足立涼子URL   形の言葉 該当ページ ] { 活版 à la carte  足立涼子まとめ }

【展覧会】ギャラリー砂翁|絵や彫刻のように 「本」を楽しむこと、イメージや 思考を象るように。 ブックアート研究所|’21年8月3日-9月4日

20210810133614_00001ギャラリー砂翁
絵や彫刻のように
「本」を楽しむこと、イメージや
思考を象るように。
ブックアート研究所
会  場  ギャラリー砂翁
      東京都中央区日本橋本町1-3-1 渡辺ビル 1F / BF
      TEL / FAX 03-3271-6693
会  期  2021年8月3日[火]-12日[木] & 8月23日[月]-9月4日[土]
      ※休廊日 8月13日-22日、8月29日[日]
時  間  11:00-18:00(最終日17:00まで)
研  究  員  足立涼子/大古瀬和美/さいとうかこみ/高橋洋子/和田祐子/(五十音順)
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2021年8月3日から9月4日までの間、東京・日本橋のギャラリー砂翁に< 絵や彫刻のように〝本〟を楽しむこと、イメージや思考を象るように。ブックアーアート研究所 >展が開催されます。
「どこかに紙を使うこと」と「ページ(複数の連続/非連続した空間)があること」を手がかりに、わたしたちはいつもの制作スタイルとは異なる様々な試み(遊び)をしてみました。
形式と内容が一致する〝本〟の作品へはもう一息ですが、まずは「本というキャンパス」の可能性を一緒に楽しんでいただければ幸いです。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : ギャラリー砂翁  足立涼子URL ] { 活版 à la carte  足立涼子まとめ

【展覧会】足 立 涼 子 『THE BOOK ブックアート展』 ギャラリー砂翁 4月16日-28日 終了企画

!cid_017F485C-8816-424C-B5DE-7169A9D5663FTHE BOOK ブックアート展出品作品 『花弁の観察 1-5』
!cid_CCC5B183-41BD-4BCC-BC40-29940402F940THE BOOK ブックアート展出品作品 『Waltz 1-6』

足 立  涼 子
『THE BOOK ブックアート展』

ギャラリー砂翁企画のグループ展に小品を数点出品しております。
2018年4月16日[月]-28日[土]  * 日曜休み
11:00-18:00(最終日17:00まで)

http://www.saohtomos.com/saohtomos2014/future.htm
24日、28日最終日は在廊いたします[足立涼子]。

【朗文堂タイプコスミイク】 足立涼子さんのアート・ブック 『 ジャックと豆の木 』 

Jack07ジャックと豆の木/Jack and the beanstalk

2008年/東京/20部限定
サ   イ  ズ : 32 x 32 x 3.5cm/桐箱入り
印     刷 : 2種類の楮紙と三椏紙にインクジェット、 木版印刷、 亜鉛凸版印刷(タイトル)
使用書体 : 四川宋朝体 龍爪、Weiss
製   本 : 30cm × およそ7m の2枚の長紙を交互に折り曲げた構造。1枚にテキストと木版ブロック、もう1枚に豆の蔓のイメージを印刷。
2枚の紙は重なり合いながら一続きの螺旋構造を成し、印刷された面は折る毎に異なった方向に向けられる。三椏紙による英訳冊子は16ページ中綴じ 。
内   容 : イギリス民話「ジャックと豆の木」を下敷きに創作した本。空まで伸びる巨大な豆の木に、世界に広まりつつある遺伝子組み換え作物とその背景を比喩的に重ねて制作。(日本語 : 足立涼子、 英訳 : 佐藤公俊)
──────────
足立涼子さんは東京都に生まれました。多摩美術大学大学院修了。
ブック ・ アーティストとしての積極的な活動がつづいています。
ここでは足立涼子さんの解釈による、イギリスの民話『ジャックと豆の木』を
中心とするアート ・ ブック
『 ジャックと豆の木 』 の製作を紹介しましょう。

足立 涼子
『 ジャックと豆の木 』

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────────── 足立涼子さんのコメント
荒々しい豆の蔓のイメージに合う、力強い日本語書体はないものかと探していたところ、

折よく朗文堂さんで 『四川宋朝体  龍爪』 をご紹介いただき、「これだ!」 とおもって
『 ジャックと豆の木 』 に選択しました。

印刷は活版で刷ることも模索しましたが、全ページ手漉き和紙を使用し、
さらに制作費が回収できるかどうかもわからぬ私家版刊行のゆえ
印刷費を落としました。

したがってタイトルは亜鉛凸版印刷ですが、中の文章はインクジェット印刷となりました。
活版印刷のように力強く表現したかったので、邪道ですが少し字を太らせて印刷しました。
英字にはWeiss-エミル ・ ワイス製作の欧文を合わせました。

『 ジャックと豆の木 』 は、幸いなことにアメリカのアーティストブック普及のNPO団体 “Booklyn” によって紹介される機会を持ち、ボストン図書館( The Boston Athenæum ) などの幾つかのパブリック ・ コレクションに加えて頂きました。
ご高覧いただければ幸いです。
足立涼子
【 関連URL : 『ジャックと 豆の木/Jack and the beanstalk 』 】
四川宋朝体

中国の南西部四川省は、ふるくは蜀とよばれていました。
蜀は唐王朝末期の木版印刷術の発祥地のひとつで、「蜀大字本」と呼ばれ、「字大如銭、墨黒似漆――文字は古銭のように大きく、文字の墨の色は黒漆のように濃い」 とされます。
唐王朝ののち、五代十国の混乱をへて建朝された北宋時代にも、唐王朝官刊本の伝統的な体裁を四川刊本は継承していました。

また女真族金国との争乱に敗れ、都を開封から臨安(現 ・ 杭州)に代えて建朝された南宋での刊刻事業の継続と、覆刻(かぶせぼり)のための原本の供給に、四川刊本は大きな貢献をはたしました。
ところがこうした四川刊本も、相次ぐ戦乱と文書弾圧のなかに没して、『新刊唐昌黎先生論語筆十巻』 『蘇文忠公奏議』 『周礼 しゅらい』 など、きわめて少数の書物しかのこっていません。その代表作がわが国に現存する 『周礼』(静嘉堂文庫所蔵)です。

『周礼』 の力強い字様には、横画の収筆や曲折に 「龍爪 りゅうそう」 とされる、鋭角な龍の爪にも似た特徴が強調されています。
これは起筆にもあてはまり、またどっしりとした収筆です。
縦画の起筆にみられる蚕頭の筆法は 『周礼』 においてはさらに強靱になり 龍爪 に相対しています。

このような顔真卿の書風が四川刊本字様となり、力強く独自性のある刊本字様へと変化したといえます。これは工芸の文字として整理がすすんだことをあらわしますが、唐代中期の顔真卿の筆法の特徴を十二分に引き継いでいるともいえます。
「四川宋朝体  龍爪」 は、このような顔真卿書風と、四川刊本字様を継承した、あたらしいデジタル ・ タイプとして誕生しました。

[パッケージ平面設計 : 白井敬尚形成事務所]
【 詳細情報 : 朗文堂タイプコスミイク 四川宋朝体 龍爪 】

【会員情報】 足立涼子さんの展覧会 <鳥のうたが きこえる>

足立涼子さん絵柄面 足立涼子さん宛名面

本年はじめ(01月24日-31日)に足立涼子さんがご披露された「とりのうた」の作品が、清水茂さんの詩とスケッチ、遠藤柊一郎さんのコントラバス、岡安圭子さんの朗読と共演します。

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 ◎ 会 期
2014年08月20日[水]-30日[土] 24日[日] 休廊
11:00-18:00
23日[土]はコンサートのため 16:00まで

◎ 会 場

ギャラリートモス
〒103-0023 東京都中央区日本橋本町1-3-1 渡辺ビルBF
TEL/FAX  03-3271-6693
email : saoh@jpin.co.jp

<鳥のうたが きこえる>
詩と絵  清水  茂
枝文字 足立 涼子
 
コントラバス コンサート 遠藤柊一郎
08月23日[土] 16:00-|参加費1500円(要予約)
  序  : 朗読  岡安圭子
曲目 : カタルーニャ民謡 鳥のうた、サン・サーンス 白鳥 他(演奏時間約 1 時間) 
 
朗読の流れる時間 岡安圭子
08月23日[土] 15:00 
08月30日[土] 15:00|16:00|17:00(両日とも各回10分程)

※8月23日に会場であるギャラリー近くで夏祭りが開かれるために、コンサートの音環境に影響がでることがわかりました。

そのため、17:30から予定していた開始時間を16:00からと変更させて頂きます。
それに伴い23日の<朗読の流れる時間>は16:00からの回を中止とさせていただきます。
詳しくは以下の足立涼子さんのURLにてご確認のうえお出かけください。

【 詳細情報:足立涼子 鳥のうたが きこえる 】

【会員情報】 足立涼子さん <とりのうた & Faust インスタレーション>の記録

00[1]<とりのうた & Faust インスタレーション>の記録

期 間 : 2014年01月24日[金]-31日[金]
会 場 : ギャラリー砂翁&トモス
◎ 1F会場 : 新作「とりのうた」を含めた本の作品 (版画協力/カワラボ)
◎ BF会場 : 「FAUST」の映像インスタレーション (協力/丸山裕之)

日々益々混迷する現実に、「ちょっと待って」……、「少し時間を下さい」と一陣の爽風が吹く。 野鳥観察に心を奪われ、とりの会話に耳をかたむける最近の足立涼子さんは、今私たちに最も必要な心の対話を「とり」を介して伝えます。
今展は新作本「とりのうた」と、初期の作品である「Faust」の映像インスタレーションの二部構成で構成されています。
(ギャラリー砂翁 横島佳子)

※ 活版 à la carte のページは画像をクリックすると、スライドショウでご覧いただけます。
【 関連情報 : 足立涼子 URL
【 関連情報 : ギャラリー砂翁&トモス 】
【 朗文堂ニュース:書体使用例紹介足立涼子さん <とりのうた>、<鳥のうたが きこえる> 】

とりのうた 》
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《 とりのうた & Faust インスタレーション 》
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