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【展覧会】山種美術館|広尾開館10周年記念特別展|生誕125年 速 水 御 舟|6月8日-8月4日

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山種美術館 広尾開館10周年記念特別展
生誕125年 速 水  御 舟
会  期  6月8日[土]-8月4日[日]
      * 会期中一部展示替えあり(前期:6/8-7/7、後期:7/9-8/4)
会  場  山種美術館
主  催  山種美術館、日本経済新聞社
開館時間  午前10時-午後5時 (入館は午後4時30分まで)
休  館  日  月曜日
入  館  料  一般 1200円・大高生 900円・中学生以下無料
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20190726204316_00001速水御舟「昆虫二題」《粧蛾舞戯》1926(大正元)年 山種美術館蔵
山種美術館市販の絵はがきゟ
20190726204316_00002速水御舟「炎舞」[重要文化財]1925(大正14)年(山種美術館蔵)
山種美術館市販の絵はがきゟ
20190726204316_00003速水御舟「桃花」1923(大正122)年(山種美術館蔵)
山種美術館市販の絵はがきゟ
日付と署名・落款に「瘦金体」の書がみられる。NOTES ON TYPOGRAPHY で別途紹介。

本年は、日本画家・速水御舟(はやみ ぎょしゅう 1894-1935)の生誕から125年、そして山種 美術館が現在の渋谷区広尾の地に移転し開館してから10年目にあたります。この節目の年を記念し、当館の「顔」となっている御舟コレクションの全貌を紹介する展覧会を開催いたします。

当館創立者の山崎種二(1893-1983)は御舟とは一つ違いでしたが、御舟が40歳という若さで早世したため、直接交流することがかないませんでした。しかし、御舟の芸術を心から愛した種二は、機会あるごとにその作品を蒐集し、自宅の床の間にかけて楽しんでいました。
一方、御舟は23歳の若さで日本美術院同人に推挙され、横山大観や小林古径らにも高く評価された画家。

「梯子の頂上に登る勇気は貴い、更にそこから降りて来て、再び登り返す勇気を持つ者は更に貴い」
という御舟の言葉どおり、彼は生涯を通じて、短いサイクルで次々と作風を変えながら、画壇に新風を吹き込んでいきました。

御舟は40年という短い生涯に、およそ700余点の作品を残しましたが、その多くが所蔵家に秘蔵されて公開されることが少なかったため、「幻の画家」とも称されていました。1976年、旧安宅産業コレクションの御舟作品105点の一括購入の相談が種二のもとに持ち込まれ、種二は購入の決断をします。その結果、すでに所蔵していた作品とあわせて計120点の御舟作品が山種美術館の所蔵となり、以来当館は「御舟美術館」として親しまれてきました。

本展では、御舟の代表作ともいえる《炎舞》、《名樹散椿》(ともに重要文化財)をはじめとして、《錦木》など初期の作品から《牡丹花(墨牡丹)》など晩年の作品まで、各時代の作品をまとめてご覧いただきます。
当館の御舟コレクション全点公開は2009年の広尾開館以来10年ぶりとなります。この機会に、御舟芸術の真髄をお楽しみください。

[ 詳細: 山種美術館

 { 新 塾 餘 談 }

IMG_20190726_165751美術鑑賞の余韻のなかで過ごす心地よいカフェ Cafe 椿
山種美術館へご来館のお客様に、上質なくつろぎのひとときをお過ごしいただける
カフェ「Cafe 椿」は、御舟作品の白眉《名樹散椿》(重要文化財)からネーミングさ
れました。季節や開催中の展覧会にちなんだオリジナルメニューをご用意しています。

青山の老舗菓匠「菊家」に特別にオーダーした Cafe 椿オリジナル和菓子ほか、素材
と季節感にこだわった女性にやさしいランチメニューもおすすめです。ガラス越し
にまるでオープンカフェのように季節のうつろいがよく眺められる、42席の静かな
スペース。お気軽にお立ち寄りください。
山種美術館ツィッター山種美術館 2016年11月13日のツィターゟ
日付と署名・落款に「瘦金体」の書がみられる。NOTES ON TYPOGRAPHY で別項紹介。

ちなみに山種美術館:山崎妙子館長は、実家の証券会社で働くために、慶應義塾大学経済学部を卒業。その後、山種美術館を継ぐために、東京藝術大学の大学院で修士・博士課程を修了。大学院での研究テーマは早見御舟 ── という努力のひとです。また皇太子(現天皇)のお妃候補でもあったと仄聞します。

現在、山種美術館にあれだけお客さんが来るようになったのは、ひとえに山崎妙子館長ご自身のメディアへの露出と、広報活動によるものが大きいと感じながら展観しました。[大石]