タグ別アーカイブ: 酒田市美術館

{新宿餘談}写真家/造形家:今村光彦関連展示の記録・紹介

◉【展覧会】滋賀県立美術館|企画展 今森光彦 里山 水の匂いのするところ|’23年7月8日-9月18日|会期後半
◉【イベント・展覧会】フジフイルム スクエア|企画写真展 ジャン・アンリ・ファーブル生誕200年記念|今森光彦の地球昆虫紀行|’23年7月28日-8月24日|終了
◉【展覧会】酒田市美術館・土門拳記念館 共同企画|酒田市美術館 今森光彦「自然と暮らす切り絵のまなざし」|’21年5月22日-7月09日|土門拳記念館 今森光彦「自然と暮らす写真のまなざし」|’21年5月22日-7月10日|終了
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{新宿餘談}
「滋賀県立美術館|企画展 今森光彦 里山 水の匂いのするところ」が好評である。滋賀県立美術館とは稿者はメルマガ会員だけだが、会期中に作家も展示やイベントに積極参加。颱風七
号の襲来をものともせず関連イベントが追加・拡大。それを報じる ウエブサイトや メルマガ も弾みたつような筆致で歓びが伝わってくる。中京・関西方面の読者には、ぜひ観覧・ご参加をおすすめしたい。

ところで{活版アラカルト}ブログに勝手に紹介した「展覧会・講演会・イベント」などのおよそ三割が、2023年8月20日で会期が終了した。つづいて各館とも「秋季大型企画展」への切り替え作業でおおわらわ。本欄担当者も昨週いっぱい事前準備に追われた。ついでいつもながら、無償かつ勝手に、土日返上で「サイト内展示替え」にあたった。いまはようやく一息ついたところである。

そこでゆく夏を惜しんで 今村光彦 による写真展記録二点をここに移動。つい先日まで上下にカップルで紹介してきた フジフイルム スクエア と 滋賀県立美術館 である。そうしているうちに 「酒田市美術館・土門拳記念館 共同企画」による ’21年の資料も見逃せないことに気づいた。
本展はまさに新型感染症の猖獗に翻弄された、辛い時期の展示ではあったが、すでに写真家として定評を得ていたこの作家の、もうひとつの個性を紹介したもので忘れることができない。
今森光彦氏は著作も多く、各地での大型展示の記録も貴重ではあるが、ここに{活版アラカルト}に紹介した三展示をまとめてみた。
甲子園の熱闘が終わると、急速に朝夕は爽やかになる、日中も残暑はあれど木陰の涼風が頬に心地よい。十五夜を愛で、艸叢にすだく蟲の聲に耳をかたむけるのもすぐそこである。

【展覧会】滋賀県立美術館|企画展 今森光彦 里山 水の匂いのするところ|’23年7月8日-9月18日|会期後半

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滋賀県立美術館
企画展
今森光彦 里山 水の匂いのするところ
会  期  2023年7月8日[土]- 9月18日[月・祝]
休  館  日  毎週月曜日(ただし祝日の場合には開館し、翌日火曜日休館)
開館時間  9:30 - 17:00(入場は 16:30 まで)
会  場  滋賀県立美術館 展示室3
      520-2122 滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1
      TEL 077-543-2111 (電話受付時間 8:30-17:15)
観  覧  料  一般 1,200円、高校生・大学生 800円、小学生・中学生 600円
      * 展示室1・2で同時開催している常設展も観覧可
主  催  滋賀県立美術館
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本展では、滋賀県大津市出身の写真家・今森光彦が長年にわたり撮り続けてきた滋賀の里山を通して、水の循環に着目しました。
撮影の中で出会った水の匂いに、自身の原風景を思い出したという今森は、里山における水の循環を、生命の循環とともに写しとっています。水は奥山から人々の住処を流れ、琵琶湖へと戻り、大気を通して再び大地へと還ってゆきます。
里山に宿る多様な生態系と、その土壌となっている豊かな環境は、私たちの忘れてしまった原風景を、水の匂いとともに思い出させてくれるかもしれません。

◆ 作家プロフィール 今森光彦 ◆
今森光彦は、1954年(昭和29年)に滋賀県大津市に生まれ、第20回木村伊兵衛写真賞、第28回土門拳賞(「拳」の字は正しくは旧字体)、地域文化功労者文部科学大臣表彰をはじめ、数々の賞を受賞しています。
その活動は、作品の発表や執筆活動にとどまらず、一般の人々に里山の自然を体験してもらう「今森光彦さんと里山を歩こう」や、「今森光彦・里山昆虫教室」の開催など、実践的なイベントにも取り組み、近年は、環境農家、ガーデナー、里山環境プロデューサーとしても活動しています。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 滋賀県立美術館 ]

【イベント・展覧会】フジフイルム スクエア|企画写真展 ジャン・アンリ・ファーブル生誕200年記念|今森光彦の地球昆虫紀行|’23年7月28日-8月24日|終了

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フジフイルム スクエア
企画写真展
ジャン・アンリ・ファーブル生誕200年記念
今森光彦の地球昆虫紀行
開催期間  2023年7月28日[金]- 8月24日[木]
開館時間  10:00 - 19:00(最終日は14:00まで、入館は終了10分前まで) 会期中無休
会  場  FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)内、富士フイルムフォトサロン
      東京 スペース1・2・3・ミニギャラリー
入  館  料  無 料
主  催  富士フイルム株式会社
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【同時開催】夏休み自由研究イベント
「昆虫のふしぎ」 フジフイルム スクエア 企画写真展

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< 今森 光彦  いまもり みつひこ >
1954年滋賀県大津市生まれ。写真を独学で学び、1980年代からフリーランスとして活躍。以後、琵琶湖を望む田園にアトリエを構え、自然と人との関わりを「里山」という概念で追う一方で、世界各国を訪ね、熱帯雨林から砂漠まで広く取材。
第20回木村伊兵衛写真賞、第28回土門拳賞、第48回毎日出版文化賞、第42回産経児童出版文化賞大賞など受賞多数。
写真集に『里山物語』、『湖辺』、『今森光彦・昆虫記』、『今森光彦フィールドノート 里山』、『オーレリアンの庭』などがある。写真文集に『萌木の国』、『藍い宇宙』、『里山を歩こう』、『わたしの庭』など著書多数。

※ 下掲詳細公式サイトにて最新情報を確認の上、ご観覧ください。
[ 詳 細 : フジフイルム スクエア ]
[ 参 考 : YouTube 写真展「今森光彦の地球昆虫紀行」 トークムービー「里山・環境活動について」/富士フイルム  33:15 ]

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【展覧会】酒田市美術館・土門拳記念館 共同企画|酒田市美術館 今森光彦「自然と暮らす切り絵のまなざし」|’21年5月22日-7月09日|土門拳記念館 今森光彦「自然と暮らす写真のまなざし」|’21年5月22日-7月10日|終了

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酒田市美術館・土門拳記念館 共同企画
◉ 酒田市美術館
   今森光彦「自然と暮らす切り絵のまなざし」
   会 期 : 2021年5月22日[土]-7月09日[金]

◉ 土門拳記念館
今森光彦「自然と暮らす写真のまなざし」
   会 期 : 2021年5月22日[土]-7月10日[土]
      ※ 酒田市美術館と土門拳記念館では 会期終了日 が異なります
        入館料 : 一般 900円 / 高校生 450円
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< 酒田市美術館 >では、蝶々やカブトムシなどの昆虫をはじめ、今森さんの里山に棲む様々な生き物たちや植物、世界中を旅して出会った動物たちのシリーズなど、魅力あふれる切り紙の世界を紹介します。
< 土門拳記念館 > では、四季折々のオーレリアンの庭の写真を中心に、今森さんの里山での暮らしの様子を紹介します。また、第28回土門拳賞受賞作品「昆虫四億年の旅」のなかから、≪メダマカレハカマキリ≫ や ≪ハラビロカマキリ≫など昆虫写真と、立体切り紙作品を同時展示します。

切り紙や写真といった角度から生き物たちの魅了を表現する今森さんの作品をどうぞお楽しみください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳細 : 酒田市美術館   土門拳記念館  ]

【展覧会】酒田市美術館|石黒光二 彫刻展 -心・空間・かたち-|’23年9月2日-10月22日|終了

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酒田市美術館
石黒光二 彫刻展 -心・空間・かたち-
期  間  2023年9月2日[土]- 10月22日[日]
時  間  午前9時 - 午後5時(最終入館は 午後4時30分)
観覧料金  一 般 900円、 高 校 生 450円、 中 学 生以下 無 料
      * 大学・専門学校生は一般料金となります。
      * 障がい者手帳をお持ちの方、およびその介助者1名の観覧料は半額となります。
休  館  日  無 休
会  場  酒田市美術館
       998-0055 山形県酒田市飯森山3丁目17-95 TEL/0234-31-0095
主  催   公益財団法人さかた文化財団 酒田市美術館
共  催   酒田市、酒田市教育委員会
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酒田0802 ◆ 酒田市美術館|石黒光二   彫刻展  -心・空間・かたち-|’23年9月2日-10月22日◆
地元・酒田市で大規模個展 
初期から現在までの彫刻作品約50点を一挙公開
石黒光二氏(1952年- )は、山形県酒田市山谷(旧平田町)出身の彫刻家です。多摩美術大学彫刻科卒業後、同市出身作家・高橋剛(1921-1991)に師事。1975年の第5回日彫展、1976年の第8回日展にそれぞれ初出品し、現在に至るまで出品を続けています。

1993年には日彫展西望賞、2016年には日展内閣総理大臣賞を受賞するなど、彫刻界で高い評価を受けています。また、全国の野外彫刻も多数手掛け、中でも地元酒田市に設置されている作品は庄内の自然と人々の暮らしのなかに溶け込み、地域の方々に親しまれています。
石黒氏は、人物と幾何形態を組み合わせた塑像による心象表現によって、空間との調和や、かたちそのものに宿る美しさを追求してきました。本展では、初期作品から近年発表された新たな作品約50点を一堂に会し、人物と幾何形態によって生み出される心象空間の世界を紹介します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 酒田市美術館

【展覧会】酒田市美術館|画業50周年 一 瞬間の “煌めき”|中島 潔 令和の心を女性に描く|’23年11月18日-’24年1月21日|終了

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酒田市美術館
画業50周年 一 瞬間の “煌めき”
中島 潔 令和の心を女性に描く
期  間  2023年11月18日[土]- 2024年1月21日[日]
休  館  日  11月は無休、12月から月曜休館(祝日の場合は翌日)、
      年末年始休館:12月29日[金]- 2024年1月3日[水]
時  間  午前9時 - 午後5時(最終入館は 午後4時30分)
観覧料金  一 般 1,200円、 高 校 生 600円、 中 学 生以下 無 料
      * 大学・専門学校生は一般料金となります。
      * 障がい者手帳をお持ちの方、およびその介助者1名の観覧料は半額となります。
会  場  酒田市美術館
       998-0055 山形県酒田市飯森山3丁目17-95 TEL/0234-31-0095
主  催   公益財団法人さかた文化財団 酒田市美術館
共  催   酒田市
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四季折々の移ろいの中で郷愁を誘う子供たちを描いた「童画」で知られる中島潔(1943- )。 画業50周年を迎えた中島は、令和の時代を前向きに生きる女性の強さ、美しさを真摯に見つめ、新たなテーマとして「女性画」に取り組んでいます。伝統文化や芸能の世界において、柔軟な発想で新しい文化を創り出していく女性たちの姿を、大胆な構図と日本の四季を背景に、人生の「一瞬間の  “煌めき”」として鮮やかに描き出しています。
酒田市美術館では、2003年開催した『中島潔が描く金子みすゞ まなざし』展以来、実に20年ぶりとなる個展となります。
本展覧会では、中島の代名詞とも言える「童画」や新しいテーマの「女性画」、そして特別出品として酒田会場のために描き下ろした最新作《酒田舞娘》など約90点で中島の画業を振り返ります。併せて、美術史家の山下裕二氏(明治学院大学教授)が注目する若手・中堅作家による「女性画」も展示します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 酒田市美術館 ] 

【展覧会】酒田市美術館・土門拳記念館 共同企画|2つのまなざし|江成常夫 と 土門 拳 -ヒロシマ・ナガサキ-|’22年9月3日-10月16日

酒田市美術館・土門拳記念館 共同企画
2つのまなざし
江成常夫 と 土門 拳
-ヒロシマ・ナガサキ-
2022年9月3日[土]-10月16日[日] 会期中無休
両館まとめフライヤー上掲写真 左)土 門   拳《原爆病院の患者たち/少 年/前頭部醜形瘢痕切除縫合》1957年

上掲写真 右)江成常夫《浦上天主堂焼け跡で見つかった被爆マリア像(500m)》2019年

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1957年、原爆の惨禍を撮影するために土門拳が広島を訪れました。戦後12年を経てもなお生々しい傷を抱える被爆者の姿や、過酷な手術の現場などを目の当たりにした土門は、翌年に写真集『ヒロシマ』を発表。国内外に大きな反響を呼びます。

同作に大きな影響を受けた写真家の1人が、当時20代前半だった江成常夫です。江成はその後自身の仕事の文脈を〝戦争の昭和〟に定め、様々な被写体と向き合っていきます。その間、彼の中には常に被爆地への思いがありました。そして終戦から40年後の1985年、初めて広島に踏み入り、今日に至るまで綿密な取材や撮影を継続。どのように〝被爆〟を写真化するか問い続けた末、2019年の写真集『被爆 ヒロシマ・ナガサキ いのちの証』では、被爆地の遺品や遺構などの「モノ」のみを徹底的かつ克明に写し出しました。
土門と江成が異なる時代に/異なる手法で表現してきた被爆の様相は、それぞれの視座から、原爆の恐ろしさや平和への希求を重く訴えかけてきます。原爆投下から77年を経た現在も、世界では戦火が絶えません。本展における2人の写真家のまなざしが、戦争や平和を改めて考えていくきっかけになれば幸いです。

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2つのまなざし
江成常夫 と 土門 拳 -ヒロシマ・ナガサキ-
酒田市美術館・土門拳記念館 共同企画
開催期間  2022年9月3日[土]-10月16日[日]
開館時間  午前9時-午後5時(最終入館は午後4時30分)
観  覧  料  一般 900円、高校生 450円、中学生以下 無 料、2館共通券 1200円
休  館  日  会期中無休
主  催  公益財団法人さかた文化財団 酒田市美術館、土門拳記念館
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2つのまなざし
江成常夫 と 土門 拳 -ヒロシマ・ナガサキ-
酒田市美術館・土門拳記念館 共同企画
開催期間  2022年9月3日[土]-10月16日[日]
開館時間  午前9時-午後5時(最終入館は午後4時30分)
観  覧  料  一般 700円、高校生 350円、中学生以下 無 料、2館共通券 1200円
休  館  日  会期中無休
主  催  公益財団法人さかた文化財団 酒田市美術館、土門拳記念館

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳細 : 土門拳記念館   酒田市美術館 ]  { 活版 à la carte 土門拳記念館まとめ }

【展覧会】酒田市美術館・土門拳記念館 共同企画|酒田市美術館 今森光彦「自然と暮らす切り絵のまなざし」|’21年5月22日-7月09日|土門拳記念館 今森光彦「自然と暮らす写真のまなざし」|’21年5月22日-7月10日|終了

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酒田市美術館・土門拳記念館 共同企画
◉ 酒田市美術館
   今森光彦「自然と暮らす切り絵のまなざし」
   会 期 : 2021年5月22日[土]-7月09日[金]

◉ 土門拳記念館
今森光彦「自然と暮らす写真のまなざし」
   会 期 : 2021年5月22日[土]-7月10日[土]
      ※ 酒田市美術館と土門拳記念館では 会期終了日 が異なります
        入館料 : 一般 900円 / 高校生 450円
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< 酒田市美術館 >では、蝶々やカブトムシなどの昆虫をはじめ、今森さんの里山に棲む様々な生き物たちや植物、世界中を旅して出会った動物たちのシリーズなど、魅力あふれる切り紙の世界を紹介します。
< 土門拳記念館 > では、四季折々のオーレリアンの庭の写真を中心に、今森さんの里山での暮らしの様子を紹介します。また、第28回土門拳賞受賞作品「昆虫四億年の旅」のなかから、≪メダマカレハカマキリ≫ や ≪ハラビロカマキリ≫など昆虫写真と、立体切り紙作品を同時展示します。

切り紙や写真といった角度から生き物たちの魅了を表現する今森さんの作品をどうぞお楽しみください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳細 : 酒田市美術館   土門拳記念館  ]