カテゴリー別アーカイブ: 会報誌

アダナ・プレス倶楽部会報誌 第15号完成

またしても、ブログでのご報告が遅くなってしまいましたが、アダナ・プレス倶楽部の会報誌『Adana Press Club NewsLetter Vol.15』(Autumn 2011)が、10月末に刊行を終え、会員の皆さまへの配布が終了いたしました。

今号の会報誌の表紙は、紙色違い、刷り色違い、インキの盛り違いなど、さまざまな表情を愉しんで印刷しましたため、「第10回 活版ルネサンスフェア」にお越しくださいました会員の皆さまには、会場にてお好きな刷り上りの表紙をお選びいただきました。 

『Adana Press Club NewsLetter Vol.15』 Autumn 2011
表紙タイトル:12pt.教科書体 活字
表紙画手法:ゴム版画

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・主な内容(目次)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・新刊書    『ハンドプレス・手引き印刷機』 板倉雅宣 著
・レポート    活版カレッジUpper Class有志旅行「新潟探訪」
・新商品    「ラバー・ベース」のレタープレス用インキ 取り扱い開始
・豆知識15   「活字ケースのおなはし 和文活字篇①」
・会員便り   日本各地のアダナ・プレス倶楽部会員のもとで「トロロアオイ」が開花しました!!

『Adana Press Club NewsLetter』の定期購読をご希望の方は、会員登録 と年間登録費の納入をお願いします。
なお、毎号バックナンバーの在庫がございませんため、会報誌の配布は次号からとなります。ご了承ください。

アダナ・プレス倶楽部会報誌 第14号完成

今号も、うっかりブログでのご報告が遅くなってしまいましたが、アダナ・プレス倶楽部の会報誌『Adana Press Club NewsLetter Vol.14』(Summer 2011)、すでに刊行を終え、会員の皆さまへの配布も終了いたしました。

アダナ・プレス倶楽部の会報誌はヤマト運輸のメール便でお届けしておりますため、郵送の場合と違って、お引越し先への転送ができません。また、宛名と郵便受けのお名前が違っている場合や、建物名が不明確な場合には、配達されずに戻ってきてしまう場合があります。アダナ・プレス倶楽部の会員証が有効期限内で、まだ会報誌が届いていない会員の方で、引き続き会報誌の購読をご希望の方は、@メールでご連絡いただけますと幸いです。

 

『Adana Press Club NewsLetter Vol.14』 Summer 2011
表紙タイトル:24pt.ボドニ・ブック 活字
詩の組版:三号 明朝体 活字
詩:立原道造 「ガラス窓の向うで」
リノカット版画:ササイ ユウコ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・主な内容(目次)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・イベント    「第10回 活版ルネサンスフェア」開催のお知らせ
・新商品    開発苦節5年「ミニ・ジャッキ」つに完成! 販売開始!!
・新商品    Adana-21Jのチェースにジャストサイズの「組みつけ台」登場!!
・新商品    ディープ・レリーフの樹脂凸版専用「メタル・ベース」販売開始!!
・新商品    「輸入花形活字」受注販売のお知らせ
・豆知識14   「組みつけ――実践ガイド篇」
・活版まんが   「カッパンがア・ツ・イ」の巻

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アダナ・プレス倶楽部会報誌 第13号完成

アダナ・プレス倶楽部の会報誌『Adana Press Club NewsLetter Vol.13』(Spring 2011)が完成し、会員の皆さまに配布いたしました。

会報誌の表紙は毎号、Adana-21Jを用いて1枚1枚手作業で印刷しています。そのため、会報誌の発行部数がいつも会員数ギリギリとなってしまい、発行直後の「今回も何とか会員数足りた!」という安堵感と、配布作業を終えた開放感から、会報誌の完成を、毎号すっかり、このアダナ・プレス倶楽部のブログニュースでご報告するのを怠ってしまいました。申しわけありません。
気がつけばもう13号。月日の経つのは早いものです。

『Adana Press Club NewsLetter Vol.13』 Spring 2011
表紙タイトル:18pt.バスカービル 活字
英詩部分:18pt.バスカービル・イタリック 活字
和訳部分:12pt.明朝体 活字
図柄部分:樹脂凸版

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・主な内容(目次)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・お知らせ   「活版凸凹フェスタ2011」開催中止によせて
・新商品    「レタープレス用周辺機材」のご紹介
・特別付録   「トロロアオイ」を育てましょう 【トロロアオイの種子付】
・豆知識13  「震災ニ負ケルナ !   活字ヨ !!」
・会員便り   「中島印刷所」(富山県)

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2011年アダナ・プレス倶楽部の年賀状

例年、アダナ ・ プレス倶楽部の年賀状は毎年、数ある欧文活字のなかから歴史順に一書体づつを選択して制作しています。
ブラック ・ レター、ヴェネチアン ・ ローマン、オールド ・ ローマンを経て、トランジショナル ・ ローマンのなかから、昨年の 「 バスカヴィル 」 に続いて、今年は 「 フールニエ 」 の出番となりました。

「 フールニエ 」 は18世紀のパリで活躍した活字製作者  ピエール ・ シモン ・ フールニエ に由来する活字書体です。 また、フールニエは、華やかなりしフランス宮廷文化のロココ様式を反映させた多様な装飾活字も製作しました。
今回はこの 「 フールニエ 」 書体と装飾活字を使って、18世紀のシャンソン 「 愛の歓び(Plaisir D’aour) 」 を Adana-21J で印刷しました。

タイトルは 「 フールニエ ・ ル ・ ジュン 」 という大文字のみの見出し用書体で組みました。
装飾部分は、6 ポイント、8 ポイント、12 ポイントを中心に、こまかな活字を組み合わせています。
まわり枠の部分も、輪郭罫ではなく、装飾活字を組み合わせて組んだもので、よく見るとそれぞれのつなぎ目の部分に隙間が潜んでいます。

このつなぎ目の隙間や、刷り重ねのズレを印刷物上でいかに目立たないようにするかということが、活字鋳造の妙と、組版 ・ 印刷の腕の見せ所のひとつなのですが、パソコンで版下を作製した凸版ではなく、活字組版をもちいた印刷物であることに気がついてもらえる程度に、若干の隙間や版ズレはあえて残しておくべきかどうか……と葛藤しながら印刷を進めました。

活字の鋳込み具合、活字版をチェースに組みつける際のジャッキの締め具合、インキの量、圧力や刷りムラの調整、印刷機に印刷用紙を1枚づつ手差しする際の紙の置き具合、印刷用紙の反り具合……些細なことが積み重なって、刷り位置がズレてしまったり、そのすこしづつのズレがたび重なってふしぎとそれなりに納まったり……..。
年賀状をお送りした会員の皆さまには、若干の版ズレは活字ならではの愛嬌として受け止めていただけますと幸いです。

同じ組版ですこしづつ、さまざまな紙色をためして、雰囲気の違いを味わえるのも、自分で印刷する愉しみのひとつ。
会員の皆さまのお手元には、どの色の歌が届きましたでしょうか?