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【サラマ・プレス倶楽部】活版カレッジ 2018年冬期講座(昼間部 1─3月)開講しました

活版カレッジ[1]
<サラマ・プレス倶楽部 活版カレッジ>は、身体性がもたらす造形精神とそのよろこびをおもくみています。そのために、科学と、学術的根拠にもとづいた実技と実践を基盤とし、小型活版印刷機 Salama-21A を中心として、Salama シリーズによるケーススタディ ・ メソッドをふんだんに駆使し、あたらしい時代の活版印刷の現場での、現実的な課題の解決方法を学ぶことを目的とします。
DSCN6516[1] DSCN6513[1]<活版カレッジ>は、基本的に春期・夏期・秋期・冬期より、年に3回開講されます(イベント開催期は1期休校になります)が、ここ数回にわたって事前予約者が多く、ほとんど一般公募ができない状態がつづいています。
詳細は <サラマ・ プレス倶楽部 教室のご案内 Salama-21A 操作指導教室 >をご覧ください。今回の活版カレッジ「昼間部」の開催は年に一度の冬期講座となります。
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◎ 活版カレッジ次期講座へのご予約をたまわります
活版カレッジ次期講座は夜間部での開講となります。
定員数の少ない講座となりますので、参加ご希望の方はお早目にお申込みください。
受講ご希望の方は、下記要項をメールにてご連絡ください。

1. 「活版カレッジ」受講希望
2. お名前
3. ご連絡先ご住所・電話番号(携帯でも可)
(予約確認の返信に必要な e-mail アドレスも忘れずにお書きください)
4. 活版印刷ご経験の有無、ご希望、また、お差し支えなければ、性別、ご年齢などもお書き添えください。各回の基本的な指導内容は統一いたしますが、参加者それぞれのご経験やご関心をお教えいただければ、できる限り講習内容として反映いたします。
(お教えいただいた個人情報は、朗文堂/サラマ・プレス倶楽部の内部だけで使用します)

【 お申し込み・お問い合わせ : 朗文堂 サラマ・プレス倶楽部  » send email

新機種登場 !! アダナ式小型活版印刷機 Salama-21A

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活版印刷機器・資材のことなら、なんでも、お気軽に、
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【活版カレッジ】 2015年 春期夜間部講座 開講のお知らせ

活版カレッジ

朗文堂 アダナ ・ プレス倶楽部の直接指導により
本格的な活字版印刷術の
知 ・ 技 ・ 美 の 三領域を バランス良く学べます。

<活版カレッジ 2015年春期講座>が04月08日[木]から開講しました。
今回は女性が三名、男性が一名での開講となりました。
<活版カレッジ>は、科学と、学術的根拠にもとづいた実技と実践を基盤とし、小型活版印刷機 Adana-21J ,  Salama-21A によるケーススタディ ・ メソッドをふんだんに駆使し、あたらしい時代の活版印刷の現場での、現実的な課題の解決方法を学ぶことを目的とします。

DSCN8633uu DSCN8634uu 3640uu< 活版カレッジ 2015年春期講座 >
01月01日播種した<野沢菜>が開塾を待ちかねていたように、花をつけての祝福でした。

《 活版カレッジ 》 は、実技 ・ 実践を重視し、定員四名という徹底した少人数の講座です。
うれしいことに、あたらしい活版実践者、あたらしい活版造形者が着実に増加しています。
今回の講座は夜間部での開講ですが、先行お申し込みのお客様で定員となり、一般公募を経ないでの開講となりました。

次期 の<活版カレッジ夏期講座>は、2015年07-09月の開講を予定しており、しばらく先となりますが、なにぶん少人数の講座ですし、すでに数名のお申し込みがあり、ここ数回、一般公募ができない状況がつづいております。
《 活版カレッジ 》 受講ご希望の方は、できるだけお早目に、朗文堂/アダナ ・ プレス倶楽部の @メール まで受講希望の意向をご連絡ください。一般公募に先だって、あらためてご案内をさしあげ、受講ご意向の再確認をさせていただきます。
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活版カレッジ
【 講座教室 】 東京都新宿区新宿 2-4-9 中江ビル   4FB  朗文堂内 ( 通学制 )
【 講   師 】   朗文堂 アダナ ・ プレス倶楽部

◎ 受講期間 3 ヶ月 木曜日 全 9 回(毎月 3 回)
※ 各コース定員 4 名(お申込先着順)

※ 毎月 木曜日の開講。 第 4 - 5 週は基本的にお休みです。
※ 年末年始 ・ GW ・ 夏期休暇などに際して若干の変動があります。
◎ 徹底した少人数講座のため、お申込先着順とさせていただきます。
◎ 受講希望者多数の場合には、次期講座への予約をお勧めする場合がございますのでご了承ください。
◎ 次期の開催日時と募集の開始は、ここ アダナ ・ プレス倶楽部ニュース にて随時お知らせいたします。
◎ 《 活版カレッジ 》 受講希望の方は、お気軽に、できるだけ事前に、アダナ ・ プレス倶楽部の  @メール  まで受講希望の意向をご連絡ください。 一般公募に先だって、あらためてご案内をさしあげます。 積極的なご参加をお待ちしております。

【 基本情報 : 教室のご案内 Salama-21A 操作指導教室 活版カレッジ
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活版歳時記 ────
三椏 ミツマタ の花  四月初旬   撮影者 : 古谷昌二さんのコメント
三椏の撮影地は、秦野からバスで大山山麓の蓑毛に行き、そこからヤビツ峠に通じる山道の途中に群生していました。 富士山の写真は、ヤビツ峠から少し登った岳ノ台 ( 標高およそ900 m ) からのズームアップしたものです。 いずれも秦野市に属している地区です。

 

三椏や  やまさと ふかく  かをりける

― よみし ひとを しらず ―

234uu 235uu 233uu 246uuみつまた ( 三椏 ・ 三叉 ) は中国原産のジンチョウゲ科の落葉低木で、わが国でも暖地に栽培されています。 その枝はかならず三つにわかれることからその名がうまれました。樹皮の靱皮をとって手漉き紙の材料とします。
櫻にさきだって、黄色の筒型小花をつけ、つよいかおりを発するので 「 結香 ムスビキ」 の和名もあります。 中国ではその色合いとかおりをめでて 「 黄瑞香 」 とされます。

活版カレッジ、Salama-21A 操作指導教室 & 新宿私塾 いつものとおり、熱く、堅実に、淡淡と開講中です。―― +次期講座応募状況

活版カレッジ04月開講予定の〈活版カレッジ〉は事前予約で満員となりました。

朗文堂 アダナ ・ プレス倶楽部の < 活版カレッジ春期講座 > は、昨秋の講座を、活版礼讃イベント <Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO> 開催のために休講として、2015年01月08日[木]から開講いたしました。
久しぶりの昼間部での開講でしたが、公募のいとまもなく定員となりました。

また<Salama-21A操作指導教室>は、お客さまのご都合と、こちらのスケジュールを調整しながら間断なく開催され、新春早早から開催が連続しております。

< 活版カレッジ 冬期講座 > は、01月08日から開始され、03ヶ月間、全09回の講座がつづきます。
ここのところ、< 新宿私塾 > の修了生が < 活版カレッジ > へ、その逆に、< 活版カレッジ > の修了生が < 新宿私塾 > へと、両講座の交流もめだったきました。
ともかく < 活版カレッジ > は04名という徹底した少人数の講座ですので、第一回目の講座終了時点で、すでに造形者としての連帯感がめばえるようです。

【2015年01月28日追記】
<活版カレッジ> 2015年04月夜間部は、先行ご予約をもって定員満了となりました。
次次期の <活版カレッジ> は 2015年07月夜間部での開講予定です。
こちらも先行予約をたまわりますが、次次期からは受講料の若干の改定を予定しており、その改定の詳細は改めてご案内いたします。

【 詳細 : アダナ ・ プレス倶楽部 教室のご案内 活版カレッジ
DSCN7934DSCN7516DSCN7947<活版カレッジ>は、朗文堂 アダナ ・ プレス倶楽部の直接指導により、本格的な活字版印刷術の知 ・ 技 ・ 美 の 三領域を バランス良く学べます。
また、科学と、学術的根拠にもとづいた実技と実践を基盤とし、小型活版印刷機 Adana-21J ,  Salama-21A によるケーススタディ ・ メソッドをふんだんに駆使し、あたらしい時代の活版印刷の現場での、現実的な課題の解決方法を学ぶことを目的とします。

次回講座の開講は、2015年04月夜間部での開講を予定しております。
なにしろ04名という少人数での講座です。 ご関心のあるかたは、できるだけ早めにご一報いただきますと、受講が確実となります。

25期進行中04月開講予定の〈新宿私塾第26期〉は事前予約で満員となりました。

<新宿私塾>第25期は、年末にわずかな休暇があっただけで、新年早早の01月06日[火]に第14回講座が開講され、つづいて01月13日[火]には第15回講座が開講されました。
<新宿私塾>第25期生はきわめて意欲的で、年末には懇親会 兼 忘年会を自主的に開催するなど、意欲的な姿勢がめだちます。

<新宿私塾>は毎回全25講座が開講されますが、折り返し点をすぎて、塾生同士の交流もさかんで、休憩時間は和気藹々としていますし、閉講後ともなると、担当講師をつかまえて、終電になることもしばしばです。
04月開講予定の<新宿私塾>第26期には、すでに定員いっぱいの予約がはいっているようです。これ以降のお申し込みはキャンセル待ちを条件として受けつけさせていただいております。

【2015年01月28日追記】
<新宿私塾> 2015年04月開講予定の第26期には、すでに定員いっぱいのご予約と、相当数のキャンセル待ちの受講予定者がおられるという状態となりました。
恐縮ながら、これ以降のお申し込みは、2015年09月開講予定の <新宿私塾 第27期> の先行お申し込みとさせていただきます。

【 詳細 : 朗文堂 タイポグラフィ・スクール 新宿私塾
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活版カレッジ 2015年 冬期昼間部講座 開講と公募終了のお知らせ

活版カレッジ

朗文堂 アダナ ・ プレス倶楽部の直接指導により
本格的な活字版印刷術の
知 ・ 技 ・ 美 の 三領域を バランス良く学べます。

<活版カレッジ>は、科学と、学術的根拠にもとづいた実技と実践を基盤とし、小型活版印刷機 Adana-21J ,  Salama-21A によるケーススタディ ・ メソッドをふんだんに駆使し、あたらしい時代の活版印刷の現場での、現実的な課題の解決方法を学ぶことを目的とします。

DSCN7297< 活版カレッジ 2014年夏期講座 >

《 活版カレッジ 》 は、実技 ・ 実践を重視し、定員四名という徹底した少人数の講座です。
次期 の冬期講座は、2015年01-03月の開講です。
うれしいことに、あたらしい活版実践者、あたらしい活版造形者が着実に増加しています。
今回の講座は、かねてよりご要望の多かった昼間部での開講ですが、すでに先行お申し込みのお客様で定員となり、一般公募は困難となっております。

夜間講座の開講は来来期、2015年04-06月を予定しており、しばらく先となりますが、なにぶん少人数の講座ですし、すでに数名のお申し込みがあり、ここ数回、一般公募ができない状況がつづいております。
《 活版カレッジ 》 受講ご希望の方は、できるだけお早目に、朗文堂/アダナ ・ プレス倶楽部の @メール まで受講希望の意向をご連絡ください。一般公募に先だって、あらためてご案内をさしあげ、受講ご意向の再確認をさせていただきます。

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活版カレッジ
【 講座教室 】 東京都新宿区新宿 2-4-9 中江ビル   4FB  朗文堂内 ( 通学制 )
【 講   師 】   朗文堂 アダナ ・ プレス倶楽部

◎ 受講期間 3 ヶ月 木曜日 全 9 回(毎月 3 回) 19 : 00-22 : 00 (昼間部のみ14 : 00-17 : 00)
※ 各コース定員 4 名(お申込先着順)
※ 基本的に木曜日の開講。 
※ 年末年始 ・ GW ・ 夏期休暇などに際して若干の変動があります。
◎ 徹底した少人数講座のため、お申込先着順とさせていただきます。
◎ 受講希望者多数の場合には、次期講座への予約をお勧めする場合がございますのでご了承ください。
◎ 次期の開催日時と募集の開始は、ここ アダナ ・ プレス倶楽部ニュース にて随時お知らせいたします。

◎ 《 活版カレッジ 》 受講希望の方は、お気軽に、できるだけ事前に、アダナ ・ プレス倶楽部の  @メール  まで受講希望の意向をご連絡ください。 一般公募に先だって、あらためてご案内をさしあげます。 積極的なご参加をお待ちしております。

【 基本情報 : 教室のご案内 Salama-21A 操作指導教室 活版カレッジ
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Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO - Report 02 告知はがき印刷篇

 

20140918141640687_0001 Goando-ロゴ1色Viva la 活版-すばらしき活版印刷
2014年、今回は、火の山 ・ 櫻島と、紺碧の海 ・ 錦江湾にのぞむ
鹿児島の 重要文化財施設 尚古集成館で
Viva la 活版  薩摩 dé GOANDO を開催いたします。

【 名 称 】 Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO
【 会 期 】 2014年11月1日[土], 2日[日], 3日[月 ・祝] 3日間
【 時  間 】   開場 8 : 30 ― 閉場 17 : 30
【 会 場 】 仙巌園〔磯庭園〕  尚古集成館本館 展示室
鹿児島県鹿児島市吉野町9700-1
【 主  催 】 朗文堂  アダナ ・ プレス倶楽部

尚古集成館 http://www.shuseikan.jp/  仙巌園  http://www.senganen.jp/
朗文堂 アダナ・プレス倶楽部  http://robundo.com/adana-press-club/

【 関連情報 : Viva la 活版ーすばらしき活版 2014年 <Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO>- Report 01 開催のお知らせ

※ 会期中は同敷地内の 「尚古集成館別館 展示室」 において、重要文化財 「木村嘉平による鋳造活字と関連資料」 の特別企画展示をご覧になれます。
※ 入館には仙巌園 センガンエン/尚古集成館 ショウコシュウセイカン との共通入館料(大人1,000円、小・中学生500円)が必要となります。
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【 緊急のご報告!】
◆ 尚古集成館館長 : 田村省三館長による 特別講演と ギャラリー ・ トーク開催決定 !!
   尚古集成館所蔵/重要文化財 『木村嘉平活字』 と 薩摩藩集成事業について 

◯ 『木村嘉平活字』研究の第一人者 : 田村省三館長に、ご講演とギャラリー ・ トークを担当いただきます。
◯ 11月02日[日] 14:00-17:00 またとない機会ですが、会場の都合で限定20名様となります。
◯ 聴講料は不要ですが、仙巌園 ・ 尚古集成館の共通入場券 ¥1,000 が必要となります。
◯ 参加希望のかたは adana@robundo.com に、件名「木村嘉平活字講演会参加」で申し込みを。
◯ 申し込みは先着順で、定員になり次第締め切りとさせていただきます。
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《 Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO 開催が迫ってきました。準備状況をお知らせいたします 》
<活版凸凹フェスタ> のころから、大量配布されるイベント告知のはがきなどは、会員のなかでも電動の自動機を併用されて、活版印刷を業務とされているかたに印刷をお願いしてきました。
もともと 朗文堂 アダナ ・ プレス倶楽部では、 Adana-21J, Salama-21A のユーザーの皆さまに配慮して、業務としての活版印刷はおこなっておりません。
ところが、なにぶん賑やかなことが大好きなアダナ ・プレス倶楽部の皆さん。いつの間にかはなしが盛りあがって、ことしは会員の人海戦術で、小型手動活版印刷機 Adana-21J, Salama-21A を用いての印刷に挑戦となりました。


告知はがきは、錦江湾からのぞむ雄大な櫻島を描写したもので、基本設計は AD バッカス松尾さん。

絵柄面は三版三色三度刷り、宛名面は一度刷りで、都合4,000枚ほどを小型手動活版印刷機で印刷しようという無謀な !?  計画です。つまり 16,000回におよぶ印刷作業になります。

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Goando-ロゴ1色

《2014年08月下旬、酷暑、ときには豪雨のなかでの印刷作業が展開しました》
朗文堂 4F B 室。この部屋は新宿私塾、活版カレッジをはじめ、さまざまなちいさな集まりにも使用されています。ここに Adana-21J, Salama-21A がド~ンと三台設置されました。もちろん毎日のように、
出したり、収納したりと慌ただしいものでした。

夕刻になると、アダナ・プレス倶楽部の会員の皆さんが入れ替わり立ち替わり次次と登場して、まず <Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO> はがき絵柄面の印刷がはじまりました。
ともかく 基本色が赤と青の二種類、4,000枚、各三度刷りの印刷ですから、乾燥用カード・スタンドがズラリとならび、すのこ取り作業も半端な量ではありません。

それでも会員の皆さんは、楽しそうに、ワイワイがやがや、にぎやかなことにぎやかなこと。
躰を動かし(ついでに口も動かし)、視覚神経をめいっぱいもちいて印刷状況を見極め、せまい通路をぬうようにして、印刷担当と乾燥担当に交代しながらの作業の連続でした。
まるで中学生か高校生の合宿のような、入れ替わり立ち替わりの一週間で、絵柄面の印刷がようやく終了しました。

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 《 活版印刷は躰を駆使します。作業のあとは当然食事もすすみます 》
印刷作業が一段落したとき、軽食をとりました。作業がまだ中途ですから、レストランではなく、ちかくの中国料理店に買い出し部隊がでかけて、餃子弁当が用意されました。
どういうわけか、お餅と餃子が大好きのアダナ ・ プレス倶楽部会員の皆さん。ふりかけは業務用の 「たまごふりかけ」 のおおきなパックで、そこに北京で仕入れてきた、ピリカラの <魔法のスパイス> をチョッピリのせると、おおいに食と話題がすすみます。
DSCN6983 DSCN6985 DSCN6992 DSCN6993《 意外に難航した宛名面、墨一色の印刷 》
本来、はがきの表裏印刷のばあい、宛名面を先に印刷して、見どころとなる絵柄面はあとから印刷したほうが、絵柄面の擦れや汚れが発生しにくく、無難なのですが、今回は作業日程の都合から、多食刷りの絵柄面の作業が先行しました。
その乾燥をまって、大量の告知はがきの半製品をかかえ、文京区の会員 <活版アトリエ  愛花 アイカ> さんに出かけて宛名面の印刷作業を展開しました。
こちらには電動活版印刷機の <Swan 750X> がありますが、長年にわたってほとんど名刺専用機として使われてきた機械でしたから、久方ぶりのはがきの印刷とあって、少少インキの付きに難航しました。
年代物の自動活版印刷機がショートしないように、休み休み印刷をおこない、微調整を施しながらの作業でしたが、夕刻にはなんとか宛名面の印刷を無事に終了することができました。
 

手動式の活版印刷機で絵柄面を多色刷りしてくださったアダナ・プレス倶楽部会員有志の皆様、宛名面印刷のために電動の活版印刷機を使用させてくださった<活版アトリエ 愛花>さんとお父様、ありがとうございました。皆さまおつかれさまでした。

DSCN7012 DSCN7021 DSCN7018 DSC_4970DSC_4985【 関連情報 : Viva la 活版ーすばらしき活版 2014年 <Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO>- Report 01 開催のお知らせ

【活版カレッジ】 2014年夏期講座 全課程を修了しました。

活版カレッジ

DSCN7297     朗文堂 アダナ・プレス倶楽部の直接指導により
本格的な活字版印刷術の
知・技・美の三領域を バランス良く学べます。

活版カレッジでは、科学と学術的根拠にもとづいた実践を基盤とし、活版印刷機 Adana-21J,  Salama-21A によるケーススタディ ・ メソッドをふんだんに駆使し、あたらしい時代の活版印刷の現場での、現実的な課題の解決方法を学ぶことを目的とします。
DSCN7300 DSCN7303
《活版カレッジ》は、なにしろ定員四名という徹底した少人数の講座ですから、開講後まもなくから、活版造形に挑む仲間としての連帯意識が芽生えるようです。ですから皆さんはすっかり打ち解けて、和気藹藹と、にぎやかきわまりないお仲間になります。

今回の「2014年夏期講座受講者」の皆さんは、50-20歳代、男性女性各二名でした。
受講期間は2014年07月10日-09月18日の三月間でした。
最終日は受講時間をオーバーして、「多色刷り02」の講座が続きましたが、さすがに皆さん別れがたいおもいがあって、さまざまな思いでばなしがつづき、ほとんどのかたが終電での帰宅となりました。
それでも 《活版カレッジ》 修了生は、ほぼ毎月 <活版カレッジ アッパークラス> が開催されていますし、さまざまなイベントでの再会や、もはや伝説と化しつつある <お餅と餃子の忘年会> はますます盛況です。
これからも、しばしばお会いできますね。

そんな皆さんの熱気がまだのこっている教場ですが、きょう(09月19日)は、アメリカからやってきた若者が <Salama-21A 操作指導教室> を受講しており、活字(和文 ! )をひろう、カチカチという音がいつもとかわらず響いています。
これから秋本番。 朗文堂/アダナ・プレス倶楽部は10月03-04日<活版ルネサンスフェア>、11月01-03日<Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO>などのおおきなイベントを控えています。
また小型活版印刷機 Salama-21A の出荷が本格化し、その対応におわれる日日となっています。
そのために例年の 《活版カレッジ秋期講座》 はお休みとさせていただき、来春早早から 《活版カレッジ冬期講座》 を開講の予定です。

次期冬期講座は、ご要望の多かった昼間部の開講予定ですが、すでに先行予約のお客様で定員となり、キャンセル待ちの状況です。
夜間講座の開講は来来期を予定しており、しばし先となりますが、なにぶん定員4名の徹底した少人数講座のため、《活版カレッジ》 受講ご希望の方は、お早目に、朗文堂/アダナ・プレス倶楽部の @メール まで受講希望の意向をご連絡ください。
一般公募に先だって、あらためてご案内をさしあげます。

皆さまの積極的なご参加をお待ちしております。
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活版カレッジ
【講座教室】 東京都新宿区新宿 2-4-9 中江ビル   4FB 朗文堂内(通学制)
【講   師】 朗文堂 アダナ・プレス倶楽部

◎ 受講期間 3 ヶ月 木曜日 全 9 回(毎月 3 回) 19 : 00-22 : 00 (冬期のみ14 : 00-17 : 00)
※ 各コース定員 4 名(お申込先着順)
※ 毎月第 1-3 週木曜日の開講。 第4-5週は基本的にお休みです。
※ 年末年始・GW ・夏期休暇などに際して若干の変動があります。
◎ 徹底した少人数講座のため、お申込先着順とさせていただきます。
◎ 受講希望者多数の場合には、次期講座への予約をお勧めする場合がございますのでご了承ください。 ◎ 次期の開催日時と募集の開始は、ここ アダナ・プレス倶楽部ニュース にて随時お知らせいたします。
◎ 《活版カレッジ》 受講希望の方は、お気軽に、できるだけ事前に、アダナ・プレス倶楽部の @メール まで受講希望の意向をご連絡ください。 一般公募に先だって、あらためてご案内をさしあげます。 積極的なご参加をお待ちしております。

【 基本情報 : 教室のご案内 Salama-21A操作指導教室 活版カレッジ
【 関連情報 : 活版カレッジ 2014年春期講座 スタートしています !  】

【 関連情報 : 【活版カレッジ】 2014年夏期生募集 募集は締め切りました。次期講座へのご予約をおすすめいたします

【活版カレッジ】 2014年夏期生募集 募集は締め切りました。次期講座へのご予約をおすすめいたします。

活版カレッジ

 朗文堂 アダナ・プレス倶楽部の直接指導により
本格的な活字版印刷術の
知・技・美の三領域をバランス良く学べます。

活版カレッジでは、科学と学術的根拠にもとづいた実践を基盤として、活版印刷機 Salama-21A,  Adana-21J によるケーススタディ・メソッドをふんだんに駆使し、あたらしい時代の活版印刷の現場での、現実的な課題の解決方法を学ぶことを目的とします。
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写真上) 活版カレッジ 2013年冬期生の講習風景
写真下) 活版カレッジ 2014年春期生の講習風景

「活字版印刷術 Typographic Printing」は、印刷による視覚伝達技術のなかでも、文字情報の主要な複製・伝達の手段として「活版印刷・活版・カッパン」などと呼ばれてひろく親しまれてきました。
そして今、印刷複製技術の原点として560年余におよぶ長い歴史を有し、メディアの変遷とともにさまざまな浮沈を経た「活版」が、ふたたび熱く注目され、関心をあつめています。
活版カレッジは、あたらしい活版ユーザーに向けた活字版印刷機 Salama-21A,  Adana-21J の製造・発売をおこなっているアダナ・プレス倶楽部が開講する活版講座です。

──── 活版カレッジ  2014年 夏期講座 募集のお知らせ  定員に達しました!
◎ 徹底した少人数の講座のため、お申込先着順とさせていただきます。

◎ 受講希望者多数の場合には、次期講座への予約をお勧めする場合がございます。
◎ 次期の開催日時と募集の開始は、この アダナ・プレス倶楽部ニュース にてお知らせいたします。
◎ 本年は<Viva la 活版  薩摩 dé GOANDO>ほか、イベントと活版ゼミナールが秋に重複しております。そのため秋期講座はお休みとさせていただきます。
◎ 来年1月からの冬期講座は昼間部での開講を予定していますので、 今期をのがされますと次回の夜間講座での受講は 来年の春期講座以降となります。この機会にぜひご受講ください。
◎ 《活版カレッジ》を受講希望の方は、お気軽に、できるだけ早めに、アダナ・プレス倶楽部の @メール まで受講希望の意向をご連絡ください。一般公募に先だってあらためてご案内をさしあげ、受講の最終確認をさせていただきます。積極的なご参加をお待ちしております。

                    • 活版カレッジ 2014年夏期講座
                      【講座教室】  東京都新宿区新宿 2-4-9 中江ビル  4FB 朗文堂内(通学制)

                      【講   師】  朗文堂 アダナ・プレス倶楽部
                      【開講日時】  毎週木曜日(夜間部) 19:00-22:00
                      (時間超過の場合も有) 3 ヶ月間(毎月3 回、全9 回)
                      【定    員】    定員 4 名
                      【支払い期日】 開講02週間前まで(中途退講の場合でも受講料の返却はいたしません)
                      【講座日程】
                      07月10日        活版印刷概論
                      07月17日        和文端物組版
                      07月24日        文 選
                      08月07日        和文ページ物組版
                      08月21日        和文と欧文の違い
                      08月28日        欧文書体の歴史
                      09月04日        欧文スペーシング
                      09月11日        多色刷り 1
                      09月18日        多色刷り 2
                • ──────────────
                  受講をご希望の方は <アダナ・プレス倶楽部の @メール >まで 下記の事項をご連絡ください。

                  1.件名 : 「活版カレッジ」2014年春期 受講希望  2.お名前  3.ご連絡先 郵便番号、ご住所、電話番号、@メールアドレス  4.活版印刷のご経験の有無。 その他、お差し支えなければ、性別、ご年齢などもお書き添えください。
                  各回の基本的な指導内容は統一させていただきますが、参加者それぞれのご経験やご関心をお教えいただければ、できる限り講習内容として反映いたします [お教えいただいた情報は、朗文堂/アダナ・プレス倶楽部の内部だけで使用します]。 ご参加お待ちしております。

活版カレッジ 2014年春期講座 スタートしています !

活版カレッジ朗文堂 アダナ・プレス倶楽部の直接指導により
本格的な活字版印刷術の 知・技・美の三領域を
バランス良く学べます。

活版カレッジでは、科学と学術的根拠にもとづいた実践を基盤としながら、活版印刷機 Adana-21J,  Salama-21A によるケーススタディ・メソッドをふんだんに駆使し、あたらしい時代の活版印刷の現場での、現実的な課題の解決方法を学ぶことを目的とします。

なにしろ定員四名という徹底した少人数の講座が〈活版カレッジ〉ですから、開講後まもなくから、活版造形に挑む仲間としての連帯意識が芽生えるのでしょうか。打ち解けて、和気藹藹とした、にぎやかきわまりないお仲間になります。
DSCN3834 DSCN3831 DSCN3830「活字版印刷術 Typographic Printing」は、印刷による視覚伝達技術のなかでも、文字情報の主要な複製・伝達の手段として、ひろく「活版印刷・活版・カッパン」などと呼ばれて親しまれてきました。
そして今、印刷複製技術の原点として560年余におよぶ長い歴史を有し、メディアの変遷とともにさまざまな浮沈を経た「活版」が、ふたたび熱く注目され、関心をあつめています。
活版カレッジは、あたらしい活版ユーザーに向けた活字版印刷機 Salama-21A  の製造・発売をおこなっているアダナ・プレス倶楽部が開講する活版講座です。

活版カレッジ  2014年次期講座
◎ 3 ヶ月 木曜日 全9回(毎月3回) 19:00-22:00
※各コース定員4名(お申込先着順)
※ 毎月第1-3週木曜日の開講。 第4-5週は基本的にお休みです。
※ GW・夏期休暇などに際して若干の変動があります。
◎ 徹底した少人数講座のため、お申込先着順とさせていただきます。
◎ 受講希望者多数の場合には、次期講座への予約をお勧めする場合がございますのでご了承ください。
◎ 次期の開催日時と募集の開始は、ここ アダナ・プレス倶楽部ニュース にて随時お知らせいたします。
◎ 《活版カレッジ》受講希望の方は、お気軽に、できるだけ事前に、アダナ・プレス倶楽部の @メール まで受講希望の意向をご連絡ください。 一般公募に先だって、あらためてご案内をさしあげます。 積極的なご参加をお待ちしております。

  • 活版カレッジ
    【講座教室】 東京都新宿区新宿 2-4-9 中江ビル   4FB 朗文堂内(通学制)
    【講   師】 朗文堂 アダナ・プレス倶楽部

Viva la 活版 Viva 美唄 レポート01-12 アダナ・プレス倶楽部コラム欄に掲載しました。

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《Viva la 活版 Viva 美唄では活版造形者の作品展示会、講演会、各種の活版ゼミナールを開催》
「アルテピアッツァ美唄」は、地元、北海道美唄市出身で、世界的な彫刻家として知られる、安田 侃ヤスダ カンさんがいまなお創り続ける、大自然と彫刻が相響した野外彫刻公園と諸施設からなる彫刻美術館です。
「アルテ ピアッツァ美唄」はまた、自然と人と芸術のあたらしいありかたを模索し、提案し続け、訪れる人びとに、自分の心を深く見つめる時間と空間を提供している素晴しい美術館です。

この「アルテ ピアッツァ美唄」の、「アート・ストゥディオ」と「アート・ギャラリー」の一画をお借りして、〔Viva la 活版 Viva 美唄 ── すばらしき活版、すばらしい美唄〕では、活版造形者の作品展示、各種タイポグラフィゼミナールをおこないました。

皆さまもこれを機会に、お気に入りの書物を一冊持って、北海道美唄の地、「アルテ ピアッツァ美唄」にお出かけください。そして自然と彫刻が織りなすシンフォニーの中で、のんびりと読書や思索に耽ったり、大切な人とのゆっくりしたひとときを過ごしたりしてください。真の造形活動や、こころ豊かな人生について見つめなおすために必要な、贅沢な時間と空間がそこにはあります。

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《Viva la 活版 Viva 美唄 全記録》
【会  期】  2013年7月13日[土]―15日[月・祝] 9:00―17:00
【会  場】  ARTE PIAZZA BIBAI アルテピアッツァ美唄
        アート・ギャラリーおよびアート・ストゥディオ
        北海道美唄市落合町栄町   http://www.artepiazza.jp/
【入場料】  無  料
【後  援】  タイポグラフィ学会
【主  催】   朗文堂 アダナ・プレス倶楽部

《いささか旧聞に属しますが、Viva la 活版 Viva 美唄の全記録を別コーナーに掲載しました》
〔Viva la 活版 Viva 美唄 ── すばらしき活版、すばらしい美唄〕の報告は、これまでも本コーナーなどでも随時掲載してまいりました。また、まとまったカタチでの紹介の場を〔アダナ・プレス倶楽部 コラム〕に予定しておりましたが、同コーナーのバージョンアップなどがあって全体報告が遅延しておりました。
したがいまして、いささか旧聞に属して恐縮ですが、ようやく 〔アダナ・プレス倶楽部 コラム〕 に「Viva la 活版 Viva 美唄 レポート01 プロローグ-レポート エピローグ12」の掲載が完了いたしました。
ここに新コーナー 〔リンク:アダナ・プレス倶楽部 コラム〕 をあらためてご紹介いたします。ブログロールの構造上、掲載順が降順(No.12-01)となっておりましたが、昇順(No.01-12)に変更してご紹介いたします。

《本2014年、Viva la 活版 すばらしき活版展は鹿児島で開催いたします》
また本年の〔Viva la 活版 ── すばらしき活版展〕の会場と開催時期に関するご報告ですが、本年は北の大地から一転して、焔をふきあげる活火山・桜島のちかく、南の鹿児島を会場として、11月初旬ころの開催に内定いたしました。皆さまの積極的なご参加、ご来場をお待ちもうしあげます。
この件の詳細は、これからも、ニュース欄、コラム欄の双方で随時お知らせいたします。

フランス国立印刷所 火の精霊サラマンダーと 王のローマン体 ローマン・ドゥ・ロワ

フランス王立印刷所 フランス国立印刷所カード フランス国立印刷所シンボルロゴ

《Étude pour un caractère : Le Grandjean 動画紹介 YouTube 3:53  撮影協力:中川順雄氏》

ローマン・デュ・ロア01 ローマン・デュ・ロア02

最初に動画によって、「王のローマン体、王家のローマン体  ローマン・ドゥ・ロワ or ローマン・ド・ロァ Romains du Roi」をご覧いただきました。この活字書体の本格的なご紹介は、ステージを容量のおおきな「タイポグラフィ・ブルグロール 花筏」にうつしてご紹介いたします。

《フランス国立印刷所 Imprimerie Nationale の新シンボルロゴの紹介》
フランス国立印刷所 新ロゴ

磯田01uu磯田02uu磯田04uu上掲よっつの写真は、フランス国立印刷所における『Étude pour un caractère : Le Grandjean』の製造過程を説明するために特別に取材許可を得た写真。この大冊の書籍のために、フランス国立印刷所では、元図となる銅版印刷を実施して、それに説明と活字印刷見本を付与した特装本60部を市販用とした。
それをもとに活字父型をあらたに彫刻し、それから打込(押しこみ)活字母型を製造して、あらたな活字鋳造をおこなった。
したがって 『Étude pour un caractère : Le Grandjean』 には、大型印刷機をもちいて、銅版印刷、活字版印刷、箔押し作業などが、特別製造による手漉き紙のうえに実施されている。印行などちいさな印刷面積の部分は小型ハンドプレスをもちいている。
[取材・撮影協力:磯田敏雄氏] 
──────── 
フランス国立印刷所では、先般シンボルロゴを近代化して、Websiteに動画をアップしました。同所のあたらしいシンボルロゴのモチーフは、創立以来変わらずにもちいられてきた「サラマンダー」です。
このサラマンダーには TV CM でお馴染みのウーパールーパーという愛称がありますが、正式には メキシコサラマンダー(Ambystoma mexicanum)とされ、もともとはメキシコの湖沼に棲む、両生綱有尾目トラフサンショウウオ科トラフサンショウウオ属に分類される有尾類だそうです。その愛称ないしは流通名がウーパールーパーとされています。

ところで、灼熱の焔からうまれるイモノの「鋳造活字」をあつかうタイポグラファとしては、こと「火の精霊 ── サラマンダー or サラマンドラ or サラマンドル」と聞くと、こころおだやかではありません。今回はフランス国立印刷所からのメッセージも届きました。

Viva la 活版 Viva 美唄タイトルデザイン04 墨+ローシェンナ 欧文:ウンディーネ、和文:銘石Buu

サラマンダーとは、欧州で錬金術が盛んだった中世のころに神聖化され、パラケルススによって「四大精霊」とされたものです。
四大精霊とは、地の精霊・ノーム/水の精霊・オンディーヌ/火の精霊・サラマンダー/風の精霊・シルフです。このことは欧州ではひろく知られ、アドリアン・フルティガーは、パリのドベルニ&ペイニョ活字鋳造所での活字人としてのスタートのときに、「水の精霊/オンディーヌ Ondine」と名づけた活字を製作していました。
この欧文活字「オンディーヌ」と、和文電子活字「銘石B」 をイベントサインとしてもちいたのが《Viva la 活版 Viva 美唄》でした。
【リンク:花筏 朗文堂-好日録032 火の精霊サラマンダーウーパールーパーと、わが家のいきものたち

2008年アダナプレス倶楽部年賀状 裏2008年アダナプレス倶楽部年賀状 表

 アダナプレス倶楽部では、2008年の年賀状で「活版印刷術とサラマンダーのふしぎな関係」をご紹介しました。ここにあらためて、フランス国立印刷所であたらしく再生されたシンボルロゴをご紹介いたします。
[取材・翻訳協力:磯田敏雄氏]

《Toute la vérité sur la Salamandre —— サラマンダーの事実のすべて》
フランス国立印刷所公開フライヤーより抜粋       
       考古学事典と紋章学の説明からの引用 
       1901年 ケリー・ド・ガルレー(Kelley de Galurey)
空想上のトカゲ、サラマンダーは、いつも激しい火焔と、高い火柱に囲まれている。
その形姿は、背が丸く、首と尻尾は長く、先は尖って、背中は持ち上がっていると想像されている。そして四足の足は、ギリシャ神話の グリフォン(Griffon, Gryphon) に似せて描かれている。

Griffin ウキペディアよりすなわち紋章に登場する多くのサラマンダーは、その実態とはかけ離れ、むしろ神話に描かれたサラマンダーと多くの関係がある。神話でのサラマンダーは、怪奇な姿で、体長がながく、尖った尾を有している。四本の足は、横から見るとおなじ長さになっていて、水かきはついていなく、爪も四本の指についていない。
体はくすんだ黒色で、生生しい黄色の斑点がちりばめられている。両脇は結節で、蛇にも似た粘り気のある体液が染み出ている。

わが家の怪獣?! サラマンダー/ウパルンⅡ世

【リンク:サラマンダーのアルビノ種、ウーパールーパー画像集 —— こちらは可愛い!】
【リンク:サラマンダーの画像集 —— こちらはすこし不気味なものもあります】

神話のサラマンダーは、また、おおくの寓話につつまれている。サラマンダーは紅蓮の焔の真ん中に棲息しており、もしかまれると、つよい毒に侵されるとするものだ。
ところが真実は、サラマンダーは確かに、体表から白っぽいねばねばした体液を分泌する。その量はとても多く、もしサラマンダーを炎のなかに入れても、火の熱から身を守り、なかなか死なない。この体液には、強烈な臭いと、渋い味があるが、少しも毒性はない。
それでも奇っ怪な外観と、柔らかくべとついた躰は、ふつうは有害な生物かとおもわせる。ところが実際のサラマンダーは、害意の無い生物で、弱くて臆病であり、ほとんど耳がきこえず、目も見えないのである。

古代人は、サラマンダーを炎の表象として崇めていた。
詩人たちは、愛の価値と象徴のシンボルにした。
歴史家、考古学者たちは、逆境にあっても誠実な典型の生物と見なしていた。
そして ルーバン・ジェリオ(Louvan Géliot) によれば、サラマンダーは高潔と勇気を表しているのである。

《国立印刷所の新しいシンボルロゴ —— Le nouveau logo de l’Imprimerie Nationale》
フランス国立印刷所は定款を変更して、あたらしいロゴとしてやはり「サラマンダー」の意匠を採用した。
あたらしいシンボルロゴとして、今回も神話の生物サラマンダーを選定したのは、フランス国立印刷所のながい歴史と、象徴主義とふかく結びついている。

フランス国立印刷所 新ロゴ

フランスヴァロワ朝フランス王、第9代フランソワ1世(François Ier de France,  1494-1547)は、フランスにルネサンスをもたらし、また1538年にフランス王室で印刷事業をはじめたひとである。フランス国立印刷所は、この年1538の創立をもってその淵源としている。
フランソワ1世は、みずからと、その印刷所の紋章として、フランス王家の伝統としての百合の花を象徴する王冠 【画像集リンク:フランス王家の紋章】 とともに、火焔のなかに棲息するサラマンダーを取りいれた。
そこにはまた、ギャラモン(Claude Garamond,  1480-1561)の活字父型彫刻による標語を付与した。
「Je me nourris de Feu et je L’éteins   意訳:吾は火焔をはぐくみ、それを滅ぼす」
フランス国立印刷所 旧ロゴこのサラマンダーは何世紀もの歴史のなかで、すこしずつ意匠をかえて、フランス国立印刷所の紋章としてもちいられてきた。それらの意匠変遷の記録のすべてはフランス国立印刷所にのこされているが、21世紀のはじめに、どれもが幾分古ぼけた存在とみなされ、それを「モダナイズ」する計画がもちあがり、フランス国立印刷所のデザインチームが改変にあたった。

その結果よみがえったサラマンダーは、フランス国立印刷所の伝統を継承しつつ、かぎりなく前進をつづける、あたらしいフランス国立印刷所のシンボルとして再生された。

2014年 アダナ・プレス倶楽部の年賀状

adana年賀 アダナ・プレス倶楽部の年賀状は例年、数ある欧文活字を、時代性によっていくつかのカテゴリーにわけ、それを歴史順に一書体づつ選択して制作してきました。
これまでの年賀状では、ブラック・レター、ヴェネチアン・ローマン、オールド・ローマン、トランジショナル・ローマン、モダン・ローマン、クラレンドンを経て、今年はサン・セリフの「フランクリン・ゴシック」を使用しました。

「フランクリン・ゴシック」は、アメリカン・タイプ・ファンダース(ATF)のチーフ・デザイナーをつとめた、モーリス・フラー・ベントン(1872-1948)による活字書体です。M. F. ベントンは、200以上の活字書体を設計した、多産家の活字設計士として知られています。
このようにたくさんの活字書体を製造することができた背景には、発明家で、おなじく活字設計士でもあった、父 リン・ボイド・ベントンの開発による、いわゆる「ベントン機械式彫刻機」によって、活字父型および活字母型の製造効率が飛躍的に向上したことも見逃せません。

活版印刷時代の活字書体をたくさん紹介した、イギリス版活字書体事典『 ENCYCLOPAEDIA OF TYPE FACES 』の記載によりますと、M. F. ベントンが「フランクリン・ゴシック」を、アメリカン・タイプ・ファンダース(ATF)からデビューさせたのは1903年のことです。
おなじ年にM. F. ベントンは、やはりアメリカン・タイプ・ファンダース(ATF)から、オルタネート・ゴシックと、エージェンシー・ゴシックも発表しています。
────────
ちょうどその頃、おなじアメリカ大陸で偉業を成し遂げたふたりの兄弟がいました。
ふたりとは、ライト家の5人兄妹の3男、ウィルバー・ライト(1867-1912)と、4男、オーヴィル・ライト(1871-1948)です。
ライト兄弟 として知られるウィルバーとオーヴィルは、奇しくも「フランクリン・ゴシック」が誕生した年とおなじ1903年に、人類初の有人動力飛行に成功しました。20世紀の初頭、まさに機械産業時代の幕開けを告げるできごとであり、活字書体の誕生でした。

あまり知られていませんが、ライト兄弟は、飛行機の開発のほかに、印刷機械や活版印刷業とも、とてもゆかりの深い人物でした。飛行機の開発に成功する以前、10代の末頃のライト兄弟は、活版印刷機や紙折り機をみずから製作し、取材記者もこなして、新聞『 West Side News 』の発行をしていました。
のちに「ライト&ライト印刷所」を創業して印刷業を続けるかたわら、自転車の製造・販売、そして、子供の頃からの夢であった飛行機の開発へとつなげていきました。

今回の年賀状では、ライト兄弟の飛行実験の写真を亜鉛凸版で、そして、24pt.フランクリン・ゴシックの活字を用いて、兄ウィルバーの言葉を活字組版しました。

動力がなくとも飛ぶことはできる。
しかし、知識と技術なしには
大空を翔けることはできない。
―― ウィルバー・ライト――

動力のない、手動式の活版印刷機をもちい、不自由で限られた活字を駆使して、活版印刷の知と技と美の研鑽をつづけている、アダナ・プレス倶楽部会員の皆さまへ ────────
活版印刷の普及と存続のために、アダナ・プレス倶楽部の機材の製造と供給を支えてくださっている、おおくの職人の皆さまへ ────────
すべての、身体性を伴なった「ものづくり」の現場の皆さまへ ────────

感謝と尊敬と応援の意を込めて、今年の念頭のご挨拶に代えて、このことばを贈ります。

adana年賀宛名面ところでフランクリンといえば、時代はさかのぼりますが、アメリカ建国の父のひとりであり、避雷針などの発明家としても知られる、ベンジャミン・フランクリン(1706-1790)も、若いころには印刷業を営んでいました。
まだアメリカに活字鋳造所が無い時代、はるばる太平洋を渡ってイギリスまで活字を買いに行ったり、活字やインキを自作したり、活版印刷機の改良をおこないました。
また、図書館をつくったり、新聞を発行することなどを通して、アメリカにたくさんの印刷所ができるように尽力しました。

なお、「フランクリン・ゴシック」という活字書体の名称は、「世界印刷術中興の祖」ともされる、ベンジャミン・フランクリンにあやかってつけられた名前かどうかは定かではありません。

アダナ・プレス倶楽部会報誌 第23号

アダナ・プレス倶楽部の会報誌 『Adana Press Club NewsLetter Vol.23』(Winter 2013)を
刊行し、会員の皆さまへ配布いたしました。

会報誌23号

『Adana Press Club NewsLetter Vol.23』 (Winter 2013)
表紙使用活字 : 36pt. Albertus Titling
           12pt. 記号活字 各種 
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 主な内容(目次) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・レポート   明治産業近代化のパイオニア『平野富二伝』
         刊行記念 展示・講演会 イベントレポート
・掲載情報  森永乳業PARM Website
         11月の連載担当のお知らせ
・新規商品  輸入欧文活字 サン・セリフ体
         「トゥエンティ・センチュリー」
・豆知識23  活版印刷 人物伝① 《11世紀》
・会員便り   解版糸のつなぎ方
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『Adana Press Club NewsLetter』の定期購読をご希望の方は、
会員登録 と年間登録費の納入をお願いします。

なお、毎号バックナンバーの在庫がございませんため、
会報誌の配布はお申込みの次号からとなります。ご了承ください。

アダナ・プレス倶楽部のエプロンを染め直しました。

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皆さまにご愛用いただいてまいりました「アダナ・プレス倶楽部 特製エプロン」、「愛称:ケロンパ・エプロン」です。アダナ・プレス倶楽部の発足時から長年使用してきましため、クリーニングに出してもインキ汚れが目立つようになりました。

このごろは安い衣類が出回り、買いなおしたほうが安くなることもあり、衣類もすっかり使い捨ての風潮となりました。
それでもこのエプロンには愛着があって、今回は買い換えではなく、染め直しをすることにいたしました。こうして再生したエプロンを、できるだけ長く、大切に使っていきたいと思います。
撮影が「やつがれさん」で、写真の構図が妙なものになりましたが、上掲の《活版カレッジ》の皆さんが着用していたものと、色の違いだけでもご確認ください。
また、下部にこの「ケロンパ・エプロン導入のいきさつ」を、ふるいデータにリンクするとともに、一部を再掲しましたのでご笑覧ください。

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アダナ・プレス倶楽部特製エプロン 余話 ── 初出:アダナプレス倶楽部 コラムNo.011

そうでした ! 海外からのお便りの中には変わったリクエストもありました。

アダナ・プレス倶楽部の発足時に、作業用のエプロンを Website を通じて発注しました。そこには、たまたまアダナ・プレス倶楽部のイメージ・カラー「ブリティッシュ・グリーン」に近い色調のサンプルが掲載されていました。
胸の中央に「アダナ・プレス倶楽部」のカログラムのプリントを入れて発注したところ、
「この色は現在品切れで,、つぎの入荷予定は数ヶ月先になります。似たような色のエプロンがほかにありますので、そちらにプリントをしてもよろしいでしょうか」
という電話が販売店からはいりました。

「直接お店にお伺いさせていただいて、エプロンの仕様を見比べてから決めることはできますか ?」
「うちはプリント加工を請け負っておりまして、申しわけありませんが、プリント前の商品の在庫や、サンプルを店頭に置いてはおりません。ご希望の商品と代替の商品とでは、布の厚みや丈の長さに若干の違いはありますが、大きな差は無いとおもいます」

こんなやりとりのあと、しばらくして「アダナ・プレス倶楽部特製エプロン」がドッサリ届きました。オリジナル・アイテムの到着にワクワクしながら開梱しましたが、すぐに、悲鳴に近い叫び声が社内に響き渡りました。
「キャーッ、なにこれー !? 青ガエルみたいな色じゃない !??? 」
「イャー、これはこれでいいんじゃないの。機械と同色だと紛らわしいし……。明るいし、夢があるよ」
「そうですよ。軽快で、なかなかいいとおもいますよ」
「そうかなぁ……」
「だまされたと思って、着てみなよ」

こんな経緯があって、「アダナ・プレス倶楽部特製エプロン」は様様なイベントで着用され、どう少なく見積もっても、およそ 20 万人のひとの目に触れてきました。そのほかにも Website の写真にしばしば掲載しましたので、どのくらいのかたの目に触れたのかはわかりません。それでも「JANPS 第 19 回新聞製作技術展」の展示賞審査員の皆さまの講評に、
「キリリとしたエプロン姿が、印刷人として真摯である」
との講評をいただき、大手企業の、NEC、パナソニックとならんで、おもわぬ展示賞をいただきました。

また「馴れ」とは怖ろしいもので、いつのまにかこのエプロンの着用にスタッフは馴れてしまって、たれもが疑問をもたなくなりました。
つまりアダナ・プレス倶楽部では、これをひそかに「ケロンパ・エプロン」と呼び、みんなが「愛用」しているこのごろなのです。
それがナント、近頃では、海外の印刷マニアの方からも「エプロンがとっても可愛いので、ぜひ購入したい」というお申し出が来るようになりました。
「これって、シャレや冗談じゃないよねぇ」
「はるばるイギリスから、そんな冗談をいってくる訳はないでしょう」

しかしまぁ、いまとなっては怪我の功名、
「鮮やかな黄緑色が、イベント会場や Website の画面上では映えるから良かったね」
「撮影の際にはレフ板よろしく顔色が良くみえる」
などと大活躍の「ケロンパ・エプロン」なのです。

活版カレッジ 2014年冬期 募集終了

活版カレッジ朗文堂 アダナ・プレス倶楽部の直接指導により
本格的な活字版印刷術の
知・技・美の三領域をバランス良く学べます。

活版カレッジでは、科学と学術的根拠にもとづいた実践を基盤としながら、活版印刷機 Adana-21J によるケーススタディ・メソッドをふんだんに駆使し、あたらしい時代の活版印刷の現場での、現実的な課題の解決方法を学ぶことを目的とします。
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「活字版印刷術 Typographic Printing」は、印刷による視覚伝達技術のなかでも、文字情報の主要な複製・伝達の手段として、ひろく「活版印刷・活版・カッパン」などと呼ばれて親しまれてきました。
そして今、印刷複製技術の原点として560年余におよぶ長い歴史を有し、メディアの変遷とともにさまざまな浮沈を経た「活版」が、ふたたび熱く注目され、関心をあつめています。
活版カレッジは、あたらしい活版ユーザーに向けた活字版印刷機 Adana-21J の製造・発売をおこなっているアダナ・プレス倶楽部が開講する活版講座です。

DSCN1832uu活版カレッジ前期の講座風景
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活版カレッジ  2014年冬期講座 《募集終了》
◎ 3 ヶ月 木曜日 全9回(毎月3回) 14:00-17:00
※ 各コース定員4名(お申込先着順)
※ 毎月第1-3週木曜日の開講。
   第4-5週は基本的にお休みです。
※ 年末年始・GW・夏期休暇などに際して若干の変動があります。

◎ 徹底した少人数講座のため、お申込先着順とさせていただきます。
◎ 受講希望者多数の場合には、次期講座への予約をお勧めする場合がございますのでご了承ください。
◎ 次期の開催日時と募集の開始は、この アダナ・プレス倶楽部ニュース にて随時お知らせいたします。
◎ 《活版カレッジ》受講をご希望の方は、お気軽に、できるだけ事前に、アダナ・プレス倶楽部の@メールまで受講希望の意向をご連絡ください。一般公募に先だって、あらためてご案内をさしあげます。

  • 木曜日コース(昼間部)14:00 ─ 17:00 
    2014年 冬
    01月09日(木) 活字版印刷概論
    01月16日(木) 和文端物組版
    01月23日(木) 文選
    02月06日(木) 和文ページ物組版
    02月13日(木) 和文と欧文の違い
    02月20日(木) 欧文書体の歴史
    03月06日(木) 欧文スペーシング
    03月13日(木) 多色刷り1
    03月20日(木) 多色刷り2

【講座教室】 東京都新宿区新宿 2-4-9 中江ビル
                      4FB 朗文堂内(通学制)
【講   師】 朗文堂 アダナ・プレス倶楽部
【受  講  料】 66,000円(税込・教材費込)
【支払い期日】 開講2週間前まで
               (中途退講の場合でも受講料の返却はいたしません)

今期の募集は終了いたしました。
次回講座(春期を予定)のご参加お待ちしております。

たった一枚のカレンダー。師走です-お疲れに森永アイス「パルム」は如何ですか?

日本人の知らない「文字のはなし」 日本で使われている「文字」というコトバ 中国では「文」と「字」は別のものなのです
中国料理店で寄り道 グルメな書家 蘇軾 美味しい、美味しい、トウロンポウ 書にまつわる美味しいおはなし

平日のちょっと贅沢なライフスタイルマガジン
【森永乳業 Daily Premium Calender 】

渋いオジサン-寺尾聡というと、わたしの世代では「ルビーの指輪」が印象的です。
その寺尾聡が TV CM に登場して「ワォ~」と叫んでいるのが森永乳業のアイスクリーム「PARM」です。「PARM」は人気商品で、累計10億本を越える販売実績があるそうです。
─────
森永乳業の巨大な Website のなかに、平日のちょっと贅沢なライフスタイルマガジン
「 Daily Premium Calender 」があります。 
── タイポグラフィと活版印刷 ──
{文字とは文化と歴史の結晶 それは「知」と「技」と「美」の総合技芸} と題して、11月の毎週月曜日-木曜日[祝日はのぞく]、都合15 回にわたって、片塩と朗文堂 アダナプレス倶楽部:大石の共著のかたちで連続エッセイを担当いたしました。

なにしろコンテンツの豊富なWebsiteですし、トップ画面はすでに12月のカレンダーに切りかわっています。11月だけの連載でしたが、スタートの月曜日が祝日で、11月5日[火]からのスタートで、11月28日[木]が最終回となりました。
Website の常で、情報はアーカイブに収納されましたので、そこへのご案内をリンクしました。2013年11月の「 Daily Premium Calender 」をご笑覧たまわりますようお願いいたします。

パルム パッケージ

【 目 次 】
── タイポグラフィと活版印刷 ──
{文字とは文化と歴史の結晶 それは「知」と「技」と「美」の総合技芸} 

  • 11月05日[火] 第01回 スタート 
    新しい活版造形者とともに 『VIVA!! カッパン♥』
      活版ルネサンスと
      身体性をともなった「ものづくり」の歓び 
  • 11月06日[水] 第02回
    活版印刷 水 紀行
      それは河畔の街からはじまった……
      活版印刷術と水にまつわる物語
  • 11月07日[木] 第03回
    こころを豊にする短歌講座
      贅沢短歌  本木昌造(永久 ナガヒサ)、池原 奞(シュン、香穉 カワカ)
  • 11月11日[月] 第04回
    日本近代化のパイオニア 『平野富二伝』
      近代化の影の立役者「活版印刷術」
      平野富二の生涯から明治の男の気骨を知る
  • 11月12日[火] 第05回
    日本人の知らない 「文字のはなし」
      日本で使われている「文字」というコトバ
      中国では「文」と「字」は別のものなのです。
  • 11月13日[水] 第06回
    「豚」+「柿」+「ミカン」=「諸事大吉」
      笑う門には福来たる?
      ユーモアあふれる吉祥文
  •  11月14日[木] 第07回
    ゆっくり急げ!
      イルカと錨。亀と龍。
      相反する事物の意味は?
  • 11月18日[月] 第08回
    彫られた文字  石のエクリチュール
      堅牢な石に彫られた碑文
      その軌跡をたどり、文字の歴史を知る
  • 11月19日[火] 第09回
    グルメな書家 蘇軾ソショク 中国料理店で寄り道
      美味しい、美味しい、トウロンポウ
      書にまつわる美味しいおはなし
  • 11月20日[水] 第10回
      An essay of the typography.
        ところで、タイポグラフィって何でしょう?
  • 11月21日[木] 第11回
    贅沢短歌  心を豊かにする短歌講座
      現代日本人の多くは、残念ながら
      150年以上前の書物をスラスラとは読めません。
  • 11月25日[月] 第12回
    印刷用の書体 明朝体と宋朝体《前編》
      活字書体の「明朝体」って
      中国の文字ではないの?
  • 11月26日[火] 第13回
    印刷用の書体 明朝体と宋朝体《後編》
      活字書体の「明朝体」って
      明の時代の文字ではないの?
  • 11月27日[水] 第14回
    分子生物学からみるメディア論
      DNA と活版印刷術
      実はこのふたつ、とても似ているのです
  • 11月28日[木] 第15回 最終回 
    活字よ 永遠に――――
      ウーパールーパーとサラマンダー
      活版印刷術とのふしぎな関係 

活版カレッジ秋季講座 終了しました。

 

活版カレッジ

朗文堂 アダナ・プレス倶楽部の直接指導により
本格的な活字版印刷術の
知・技・美の三領域をバランス良く学べます。

活版カレッジでは、科学と学術的根拠にもとづいた実践を基盤としながら、活版印刷機 Adana-21J によるケーススタディ・メソッドをふんだんに駆使し、あたらしい時代の活版印刷の現場での、現実的な課題の解決方法を学ぶことを目的とします。DSCN1834uu
DSCN1832uu

活版カレッジは、あたらしい活版ユーザーに向けた活字版印刷機 Adana-21J の製造・発売をおこなっているアダナ・プレス倶楽部が開講する活版講座です。
なにぶん4名という徹底した少人数の実践型講座ですので、造形者としての連帯感から、みなさんはすぐうち解けて、和気藹藹、にぎやかで、真摯な講座の連続でした。
撮影担当の大石が講師でもありますから、終了時のにぎやかな講座の写真は撮れませんでした。
かわりに、あたらしい仲間を下記にご紹介いたします。
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活版カレッジ  2013年秋期講座 〈終了〉
◎ 3 ヶ月 木曜日 全9回(毎月3回) 19:00-22:00
   ※ 各コース定員4名(お申込先着順)
   ※ 毎月第1-3週木曜日の開講。
      第4-5週は基本的にお休みです。
   ※ GW・夏期休暇などに際して若干の変動があります。
◎ 徹底した少人数講座のため、お申込先着順とさせていただきます。
◎ 受講希望者多数の場合には、次期講座への予約をお勧めする場合がございますのでご了承ください。
◎ 次期の開催日時と募集の開始は、この アダナ・プレス倶楽部ニュース にて随時お知らせいたします。
◎ 《活版カレッジ》受講をご希望の方は、お気軽に、できるだけ事前に、アダナ・プレス倶楽部の@メールまで受講希望の意向をご連絡ください。一般公募に先だってご案内をさしあげます。
◎ 次回(2014年1-3月冬季)は昼間部開講の予定です。積極的なご参加をお待ちしております。
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《北海道美唄の出身です。名前は「でんすけ」。ぜひとも仲間にいれてください》
活版カレッジ教場の片隅にひっそりと棲息しています。名前はでんでん虫の「でんすけ」、北海道美唄の出身です。趣味は水浴び、好物は人参とキャベツです。ぜひとも皆さまのお仲間に入れてください。

北海道美唄出身、名前は「でんすけ」です。仲間にいれてください。

わたしの出身地は、下記にリンクした アダナプレス倶楽部のコラム欄 か、動画 YouTube でご覧いただけます。
アダナプレス倶楽部:コラム
【Viva la 活版 Viva 美唄  YouTube  16:19 】

活版カレッジ秋季講座 スタート!

活版カレッジ

朗文堂 アダナ・プレス倶楽部の直接指導により
本格的な活字版印刷術の
知・技・美の三領域をバランス良く学べます。

活版カレッジでは、科学と学術的根拠にもとづいた実践を基盤としながら、活版印刷機 Adana-21J によるケーススタディ・メソッドをふんだんに駆使し、あたらしい時代の活版印刷の現場での、現実的な課題の解決方法を学ぶことを目的とします。
DSCN1834uuDSCN1832uu「活字版印刷術 Typographic Printing」は、印刷による視覚伝達技術のなかでも、文字情報の主要な複製・伝達の手段として、ひろく「活版印刷・活版・カッパン」などと呼ばれて親しまれてきました。
そして今、印刷複製技術の原点として560年余におよぶ長い歴史を有し、メディアの変遷とともにさまざまな浮沈を経た「活版」が、ふたたび熱く注目され、関心をあつめています。
活版カレッジは、あたらしい活版ユーザーに向けた活字版印刷機 Adana-21J の製造・発売をおこなっているアダナ・プレス倶楽部が開講する活版講座です。
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活版カレッジ  2013年秋期講座
◎ 3 ヶ月 木曜日 全9回(毎月3回) 19:00-22:00
   ※ 各コース定員4名(お申込先着順)
   ※ 毎月第1-3週木曜日の開講。
      第4-5週は基本的にお休みです。
   ※ GW・夏期休暇などに際して若干の変動があります。
◎ 徹底した少人数講座のため、お申込先着順とさせていただきます。
◎ 受講希望者多数の場合には、次期講座への予約をお勧めする場合がございますのでご了承ください。
◎ 次期の開催日時と募集の開始は、この アダナ・プレス倶楽部ニュース にて随時お知らせいたします。
◎ 《活版カレッジ》受講をご希望の方は、お気軽に、できるだけ事前に、アダナ・プレス倶楽部の@メールまで受講希望の意向をご連絡ください。一般公募に先だって、あらためてご案内をさしあげます。
◎ 次回は昼間部も開講の予定です。積極的なご参加をお待ちしております。 

  • 活版カレッジ2013年秋季講座 木曜日コース(夜間部)19:00 ─ 22:00 
    【講座教室】 東京都新宿区新宿 2-4-9 中江ビル
                          4FB 朗文堂内(通学制)
    【講   師】 朗文堂 アダナ・プレス倶楽部