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【新刊紹介】 江越弘人著 『長崎がうんだ奇妙人列伝』

プリント チラシ表 チラシ裏新江越_顔写真4c江越  弘人(えごし ひろと)

昭和10(1935)年、長崎市(旧高浜村)生まれ。
昭和34(1959)年、長崎大学学芸学部卒業。
 長崎県公立学校教員(小学校)を歴任。  平成8(1996)年、定年退職(最終勤務校、長崎市立鳴見台小学校)。
現在、長崎の歴史と史跡について講演やガイドを精力的に行なっている。

著書に 『白帆注進』(共著、長崎新聞社)。『幕末の外交官森山栄之助』(弦書房)。『〈トピックスで読む〉長崎の歴史』(弦書房)。『逃げる男 活版印刷の祖・本木昌造』(長崎新聞社)など。
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刊行にあたって 

「生きる」。それだけで面白い。
「無名」。それがなんだ。無名だからこそ、面白い。
人は、さまざまな人生を歩む。一人として同じ生きざまはない。
ただ一つ、人は「生まれ」、そして「死んで」いく。
ただ、人々は、生と死の間を、さまざまなシュチュエーションで繋げていく。この生と死の間の出来事は、他者からのさまざまな毀誉褒貶に覆われる。叩き抜かれ、笑い抜かれ、イジメ抜かれ、そうして、思いがけなく称賛の嵐を浴びた時にも、人間は、自分としての道を歩むほかに方法がない。

人生は思うようにならないものである。また、思った以上に大成功を収めることがある。
最も悪いのは、自分の人生を投げることである。
他人の人生も、滑稽であろうと笑うことはできない。人を笑い、貶めることは、自分を貶めていることである。
 人生は、自分の信じることを、己の個性・能力で生き抜き、生と死の間を繋いでいかねばならない。その「繋ぎ」は、人みな違っている。
つまり、人類はすべて「奇妙人」である。そこには、何ら価値の差はない。お金が入ってきても、来なくても、一生懸命に自分に課せられた環境・時代・能力などに従って生きていくことは、とてもたっといことである。
私は、この書を読んで、一地方に生きた奇妙人を知り、共感し、さらに、己の中の奇妙人を発見してくれたら、何よりもうれしいことだと思っている。他人の奇妙を知り、自分の奇妙を自覚することが、人を優しくするのである。
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◯ 書 名   長崎がうんだ奇妙人列伝

◯ 著 者   江越 弘人
◯ 装 本   四六判 上製本 148ページ
◯ 発 売   朗 文 堂    2016年4月27日
◯ 定 価   本体1,600円+税 ISBN978-4-947613-93-6 C0021

【 詳細 : 朗文堂 ブック・コスミイク