月別アーカイブ: 2021年4月

【会員情報】ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ── マッチ箱大の読める丸背上製本|マルセル・アルナック『無人島』

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 }

「無人島」は堀口大學の翻訳集「花売り娘」(昭和十五年・第一書房)に掲載の小品です。
作者はマルセル・ファナックという人ですが、若くして自動車事故で
亡くなったということ以外わかりません。
お話は外国のコメディにあるお決まりの物語で、新鮮さは感じられませんが、男性はちょっとわくわくするかも知れません。

マッチ箱に入れた小さな本は前にも作りましたが、
あまりにひとい出来だったので再挑戦してみました。
いつもの大きさだとページ数が少ないので、丸背の本は無理でしたが、
今回は小さくしてページ数を増やし、丸背の本に挑戦しました。
しかしいい加減にやり始めたので、当然うまくできるわけもなく、
ツメの甘い、気の抜けた仕上がりです。
たくさん学ふところがあったので、次はすこしましなものを作ります。

◉ 杉本昭生さん: 文香-ふみこう を同封しました。すこし甘い香りが強いかもしれません。玄関にでも置いておたのしみください。
◉ 吾輩のつぶやき: 今年に入って杉本昭生さんは、『活版小本』の郵送に文香を同封されています。封をきると奥ゆかしい香りがただよいます。重苦しい気分を払底するのには最適です。杉本さん曰く「文香は平安時代のドラッグ」だそうです。

【 詳細 : ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 】 { 活版アラカルト 活版小本 既出まとめ 

【展覧会 予告】武蔵野美術大学 美術館・図書館|膠を旅する ── 表現をつなぐ文化の源流|’ 21年5月10日-6月20日

武蔵野美術大学 美術館・図書館
膠を旅する ── 表現をつなぐ文化の源流
会  期  2021年5月10日[月]-6月20日[日]
時  間  10:00-18:00(土曜日、祝日、特別開館日は17:00閉館)
休  館  日  日曜日  * ただし6月13日[日]と20日[日]は特別開館日
入  館  料  無 料
会  場  武蔵野美術大学美術館  展示室4・5
主  催  武蔵野美術大学 美術館・図書館
監  修  内田あぐり(武蔵野美術大学 名誉教授)
──────────────

日本画の伝統的画材である膠は、絵具と支持体をつなぎとめる素材として、多様な表現を生み出しながら、連綿と続く日本画の系譜を支えてきました。しかしながら、今日において伝統的な手工業による膠の生産は途絶えています。
本展は、本学共同研究「日本画の伝統素材『膠』に関する調査研究」の成果発表展として、膠づくりの歴史的・社会的背景を見つめ直す現地調査のドキュメントを中心に、実際の動物の皮といった実物資料、さらには当館所蔵の日本画等の膠を用いた作品表現をご紹介します。動物の骨や皮を主な原料とする膠づくりの源流をたどる旅を通して、各地の動物資源の利用とその社会史、膠がつなぐ表現の諸相を多角的に見つめます。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 武蔵野美術大学 美術館・図書館 ]

続きを読む

【展覧会】国立公文書館|令和3年 春の特別展|1964 高度成長と東京オリンピックの時代|令和3年4月10日-5月23日

国立公文書館
令和3年 春の特別展
1964 高度成長と東京オリンピックの時代
会  期  令和3年4月10日[土]-5月23日[日] 
      ※ 期間中無休
      ※ 期間中、展示室内の密接を避けるため、入室制限を行うことがあります。
開館時間  月-日曜日 午前9時15分-午後5時00分
      ※ 閲覧室の開室日時とは異なります。ご注意ください。
会  場  国立公文書館 本館
入  場  料  無 料
──────────────
すべては焼け野原から始まった ── 戦後の東京は、戦災からの復興、急速に進む都市化などによって驚くべき変貌を遂げました。 本展は、日本の大きな転換点となった高度成長という時代の中で変わりゆく東京の姿と、その中で開催された東京オリンピックの様子を、当館が所蔵する公文書を中心とした様々な資料から描きます。

◉ 主な展示資料

0304_01特別都市計画法
昭和19年(1944)以降、日本の主要な都市は空襲にさらされ、大きな損害を受けていました。戦後、戦災復興事業を迅速かつ徹底して行うため、指定を受けた戦災都市に適用される特別都市計画法が昭和21年9月に制定されました。同法により東京では区の存する区域と八王子が指定され、戦災復興都市計画が策定されました。0304_02東海道新幹線の建設
昭和33年(1958)12月12日、交通関係閣僚協議会が開催され、東京・大阪間の陸上輸送の需要予想、新幹線の工事費、採算性を検討した結果、東海道新幹線の早期着工と短期間の完成を目指すことが結論され、19日に閣議決定されました。これを受けて東海道新幹線建設は本格的に動き出し、昭和34年4月に起工式が行われ、昭和39年10月に開業しました。

0304_03ワシントンハイツの返還
代々木公園は、戦後アメリカ軍に接収され、宿舎施設「ワシントンハイツ」として利用されていました。東京オリンピック開催決定により、ワシントンハイツの返還を受け、選手村として利用しようという計画が持ち上がり、返還交渉が行われました。画像は、昭和36年(1961)10月に返還をアメリカ側に提案した際に作成されたワシントンハイツ配置図です。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 国立公文書館 ]