【会員情報】ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本 新作 ── ウディ・アレン『心霊現象を探る』

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } ウディ・アレンの『心霊現象を探る』です。 この話は短篇集『羽根むしられて』に掲載されています。 彼の映画(どちらかといえば初期の頃)をそのまま活字にしたような ギャグやパロディ […]

【会員情報】ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本 新作 ── 里見 諄『椿』

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 里見諄の名作『椿』です。 川端康成が『新文章読本』で褒めていたのを読んだことがあります。 話は単純で、叔母と姪(叔母は三十歳ぐらい、姪は二十歳)が 布団を並べて寝ている時の出来 […]

【会員情報】ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本 新作 ── 魯迅『孔乙己』- こういっき -

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 魯迅の短編「孔乙己(こういっき)」です。 「狂人日記」の一年後に発表されたこの作品は、魯迅の実質的なデビュー作ともいわれています。 酒好きのエリート孔乙己は科挙の試験に落ち続け […]

【会員情報】ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本 新作 ── ジョナサン・スウィフト『死なない人たち』|発表紹介

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 『死なない人たち』はジョナサン・スウィフトの『ガリバー旅行記』の第三篇、 ストラスドブルグに関する記述を抜粋して作りました。 現在の高齢化社会の現状と一脈通じるところがあるよう […]

【会員情報】ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本 新作 ──『ボッコちゃん』星 新一(AI版 お試し制作)|発表紹介

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 近ごろ A I という言葉をよく耳にします。テキスト対話型や、画像生成 AI など これからの人間の生活に影響を与えるかもしれないツールが、つぎつぎと登場しています。 そんな目 […]

【会員情報】ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本 新作 ── ジョージ・オーウェル『 絞 首 刑 』発表紹介

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 作者のジョージ・オーウェル(1903ー50)は、『動物農場』や 『1984年』で有名な、インド生まれのイギリスの作家です。 『絞首刑』は、彼がビルマで警官として勤務していた二十 […]

【会員情報】ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本 新作 ── K・マンスフィールド『パール・ボタンはどんなふうにさらわれたか』

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 作者のキャサリン・マンスフィールドはニュージーランド生まれの作家で、 主にイギリスで作品を発表しました。34歳の若さで夭折しましたが、 人間心理の機敏を描く作家として現在も高い […]

【会員情報】ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本 新作 ── 森 鷗 外『 團 子 坂 』

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 森鷗外の一幕物のひとつ「團子坂」です。 登場人物は学生(賢そうなのでだふん帝大生)と、 女学生(銀行とか大企業の偉い人の娘のよう)。 推しの強い女学生と、生真面目すぎる男学生と […]

【会員情報】ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ── 中島 敦『和歌でない歌』

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 今回の「活版小本」は小説ではありません。 中島敦の『和歌(うた)でない歌』から34人を選び、 見開き1ページにその人の言葉とシルエット、かんたんな解説を加えたもので、 何と呼ん […]

【会員情報】ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ── ドーデ『嘘をついていた女』

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } ドーデ(1840-1897年)は、「月曜物語」や「風車小屋だより」などで知られる 一九世紀のフランスの作家です。 今回の「嘘をついていた女」は『世界の文学52 フランス名作集』 […]

【会員情報】ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ── サ キ『開いた窓』The Open Window

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 今回はサキの『開いた窓』です。 ご存知のようにサキ(本名:ヘクター・ヒュー・マンロー、1870-1916年)は ブラックユーモアと、意外な結末を得意としたイギリスの短編作家です […]

【会員情報】ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ── 佐藤春夫『あじさい』

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 佐藤春夫の『あじさい』です。 これぐらいの文章(二千文字たらず)だと、 当り障りのない身辺雑記がほとんどですが、 この作品はオチもあり、物語になっているように思いました。 読み […]

【会員情報】ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ── 井伏鱒二『へんろう宿』

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 井伏鱇二『へんろう宿』です。 この作品は井伏が 室戸岬へのバスの中で見かけた小さな宿に着想を得て 空想で書いた作品といわれています。 しかしその設定や登場人物は、強い存在感とリ […]

【会員情報】ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ── 内田百閒『 流 渦 』

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 『流渦』(りゅうかと読むのでしょうか)は百閒の処女短篇集『冥土』の中の一篇です。 漱石の『夢十夜』に触発されて書いたといわれる掌編群は、不気味な幻想に満ち、 底知れない恐怖と、 […]

【会員情報】ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ── 志賀直哉『 老 人 』

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 志賀直哉の「老人」です。 題材からすればゴタゴタが起ってしかるべきところですが、 志賀直哉はそれらを描くことはせず、淡々と老人の気持を書いています。 素人考えですが、同業の小説 […]

【会員情報】ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ── 中島 敦『寂しい島』

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 中島 敦『寂しい島』です。 彼が赴任したパラオ諸島に子供が生まれない離島がある。 原因はわからない。二十歳以下は五歳の女の子が一人いるだけで やがて島民は一人残らず居なくなるだ […]

【会員情報】ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ── ヨハン・ペーター・ヘーベル『暦物語』

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } ヨハン・ペーター・ヘーベルの「暦物語」より、「思いがけぬ再会」と 「恐ろしい事件が平凡な肉屋の犬によってあばかれた話」です。 「暦物語」とは、カレンダーに添える短い挿話や教訓話 […]

【会員情報】ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ── マッチ箱大の読める丸背上製本|マルセル・アルナック『無人島』

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 「無人島」は堀口大學の翻訳集「花売り娘」(昭和十五年・第一書房)に掲載の小品です。 作者はマルセル・ファナックという人ですが、若くして自動車事故で 亡くなったということ以外わか […]

【会員情報】 ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ── 川端康成『有難う』

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 川端康成の『有難う』を作りました。 掌編小説を収録した作品集『掌の小説』の中の一篇です。 ストーリーは簡単ですが、私の読みが浅かったのか 運転手と娘が結ばれたとは思わず。娘の憧 […]

【会員情報】 ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ── ライナー・マリア・リルケ『 駆 落 』森 鷗外(森 林太郎)訳

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 森 歐外(森 林太郎)訳、リルケの「駈落」です。 「駈落」の筋は単純です。 交際を禁じられたアンナとフリッツは相談し 明日の朝、駅で待合せて二人でどこか遠くへ行くことにしました […]

【会員情報】 ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ── 散文詩集『宿命』 萩原朔太郎

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 萩原朔太郎の散文詩集『宿命』より六篇を選んで一冊にしました。 「散文詩」とは文字通り散文の形式をかりて表現された詩のことですが、 規則的な詩法に基づいた「韻文」に対してその定義 […]

【会員情報】 ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ── 佐藤春夫『指 輪』

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 『指輪』は佐藤春夫の小品です。 男は妻が欲しがっている指輪を同じ職場の若い女に買い与え、 社員旅行に行くふりをして、二人だけで何処かへ出かける計画をしています。 正直この話はい […]

【会員情報】 ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ── 松尾芭蕉『幻住庵記』評釈ゟ

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } だれも読まないであろう『幻住庵記』評釈です。 芭蕉の文章だけだと短くて本にならないので、解説を入れました。 自分の程度にあわせて理解しやすいようにしましたが まず今の時代、これ […]

【会員情報】 ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ── 小川未明『ペストの出た夜』ゟ

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 「ペストの出た夜」は前に作った「橋の上」という作品と同じ本に載っていた 小川未明の小品です。どこで読んだのか思い出せなくてずいぶん探しました。 隣町にペストが発生したと聞き、神 […]

【会員情報】 ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ── 泉 鏡 花『 迷 子 』ゟ

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 泉鏡花の「迷子」です。 買物の途中、人だかりがしているのでのぞいてみると 小さな女の子か迷子になっていました。その可憐な様子を見て 心のやさしい娘お考は、何とかしてあげたくてた […]

【会員情報】 ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ── レオナルド・ダ・ヴィンチの手帖より

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } レオナルド・ダ・ヴィンチは多くの分野に足跡を残した「万能の天才」といわれています。 今回は残された手稿の中で、人や動物に関する文章を選び 「哲学」「動物訓話」「諧謔」に分け一冊 […]

【会員情報】 ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ── フランツ・カフカ短編集『 兀鷹-はげたか』

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } カフカ短篇集「兀鷹」です。 カフカの作品は「道理の前で」『あるじの気がかり』「観察」に続いて4冊目です。 ときどき作りたくなります。 内容は表題の「兀鷹」の他に「橋」「出発」「 […]

【会員情報】 ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ── 菊 池 寬『 母 』

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 菊池寛の「母」を作りました。 なぜ菊池寛なのか。ひとことでいえば彼の短編小説が好きだからです。 今回の『母』もごく短いものですが、強く印象に残りました。  母が亡くなり葬式に出 […]

【会員情報】 ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ── 石兮-せっけい『芭蕉翁附合集評注』

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 今回は『大地炎上』(マルセル・シュウォッブ/矢野目源一訳)か 『原爆被災時のノート』(原 民喜)にするかずいふん迷いました。 そうこうしているうちに気持が変わり『芭蕉翁附合集評 […]

【会員情報】 ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ── 夏目漱石『永日小品』ゟ「モナリサ」「懸物」

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 漱石の『永日小品』より「モナリサ」と「懸物」を選びました。 はじめ「火鉢」か「声」を加え、三作品で一冊作るつもりでしたが 頁が増え過ぎるので二作品にしました。 とちらも古いもの […]

【会員情報】 ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ── 永井荷風『罹災日録抄 偏奇館炎上』

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 永井荷風の『罹災日録抄 偏奇館炎上』です。 昭和二十年の日記をまとめた「罹災日録」の中から 三月九日未明の東京大空襲の記録を一冊にしました。 荷風六十六歳、この戦争がなければ悠 […]

【会員情報】 ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ─『パリの憂鬱』|フレデリック・ブウテ作、森 鷗外訳

物乞いをして暮らす「一本腕」は橋の下で寝起きしている。 雪の降るある日、いつものように帰ってくると見知らぬ老人がいた。穴だらけの外套を着、白い髭を生やした男は「一本腕」と同じ境遇のように見えた。老人は横になったまま「一本 […]

【会員情報】 ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ── ボードレール『パリの憂鬱』

ボードレールは18世紀のフランスの詩人で「近代詩の父」といわれています。『パリの憂鬱』は散文詩と呼ばれる新たなジャンルを切り拓いたもので、韻律も脚韻もない散文形式で近代人の孤独と憂鬱を語り、ランボー、ヴェルレーヌ、マラル […]

【会員情報】 ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ── 小泉八雲『人形の墓』

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は日本の地方に伝わる伝説や風習を採集し、 日本人の倫理観や死生観を研究した人です。 「人形の墓」もそのひとつで、この地域では一家内で同年に二人の […]

【会員情報】 ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ── 宇野千代『 夜 』ゟ + α

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 『夜』宇野千代の短編です。 前回が太宰 治『朝』だったので、今回は語呂合わせで『夜』にしました、 と言えば何か洒落た感じになるのですが、まったくの偶然です。 夜になっても父は帰 […]

【会員情報】 ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ── 太 宰 治『 朝 』ゟ + α

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 心を入れかえ作った太宰治「朝」です。 作家の経歴についてはご存知でしょうから省略します。 彼の作品は悩みをかかえる青年の気持をつかむところがあり わたしも若いころ心酔した時期が […]

【会員情報】 ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ── フランツ・カフカ『観察』ゟ

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 散文詩風の小品18編を収めた作品集「観察」から 「独身男の不幸」「走り抜けて行く人々」「拒絶」「通りに向かう窓」の 4篇を選びました。 カフカの生涯や作品については省略します。 […]

【会員情報】 ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ── 岸田國士『女七歳北条』ゟ

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 岸田國士「女七歳」です。 家庭を失った少女の悲しみを散文詩のような形で書いた小品です。 作者の意図ではないかもしれませんが、 親の都合で人生が変えられる子どもたちの 心を思うと […]

【会員情報】 ぢゃむ 杉本昭生さん 活版小本新作 ── 北条 民雄『続 癩院記録』より

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } 北条民雄「続 癩院記録」です。 北条民雄は十九歳でハンセン病を発病し施設に収容されます。 隔離生活の中で、自身の体験にもとづく名作『いのちの初夜』を執筆。 二十四歳で亡くなるま […]

【会員情報】 ぢゃむ 杉本昭生さん 活版小本新作 ── モンテーニュ『随想録』より

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 } モンテーニュの「随想録」より抜粋しました。 十六世紀のフランスのモラリスト、モンテーニュが著した「随想録」は 深く広い思索を平易な文体で書きとめたもので、 新しい散文様式として […]