月別アーカイブ: 2014年12月

アダナ・プレス倶楽部 恒例「餅と餃子の会」 and More

《ご報告が遅れました! 2014年12月後半の某日 アダナ ・ プレス倶楽部 餅モッチ 餃子の忘年会》
どういう訳かお餅が大好きな会員が多い 〈 朗文堂 アダナ ・ プレス倶楽部 〉である。
遠方の会員のかたのご参加がむずかしいのは残念だが、各地でも 「 ◯ ◯ アダナ ・ プレス倶楽部 忘年会 」 を開催されているようである。
報告が遅くなりましたが、年末恒例の 〈 アダナ ・ プレス倶楽部 餅と餃子の会 ― 餅モッチ 餃子の忘年会 〉 の模様を紹介いたします。
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このときは、一段と参加者がふえたので、若干机を移動したり、スペースを広げての開催であった。
それでも真っ先にテーブルに置かれたのはやはり < 大根おろし製造キット >。 担当はもう不動の小酒井さんであった。
餅つきの準備と、もろもろで皆がいそがしく、いつの間にかやつがれまでタマネギ刻みに駆りだされていた。 火はつけていないが、咥えタバコの悪弊での参加だった。
ここまでは例年の忘年会と大差はなかった。
【 関連情報 : アダナ ・ プレス倶楽部 恒例「餅と餃子の会」 and More 2014年02月25日

DSCN9970 DSCN9972 DSCN9974 DSCN9982 DSCN9986 DSCN9989 DSCN9992DSCN9993結局、お雑煮に入ったのか、餃子に混ぜ込まれたのかしらないが、上掲写真の壺入りの青菜は、本物の野沢菜である。
やつがれの郷里は信州野沢温泉村にちかい。 この温泉の◯◯寺の畠で採種されたものだけが本来の「野沢菜」である。 それ以外はたんなる高菜でしかない-と北信濃うまれの頑固者は野沢村うまれのオヤジに教えられ、いまだにそれをかたく信じている。

昨年は改修工事のために、ノー学部が煉瓦をつみあげ、丹精込めてつくってくれた<空中庭園>は撤去の憂き目をみた。 なぜかは知らぬが、分譲マンションでも、ベランダは共有スペースということで、有無をいわせぬ強引さで艸艸ごと < 空中庭園 > は霧散した。
そのために大きめな植木鉢に、堆肥と油かすの肥料をたっぷりあたえ、水やりをかかさず育てた、自慢の、無農薬、有機栽培の野沢菜であった(地植えならもっとおおきくなるはず)が、刻みこまれたあとに到着した会員は、その 「 勇姿 」 をみることなく終わった。

2014年は活版礼讃イベント < Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO > の開催が11月第一週と遅かったせいもあり、忘年会も鹿児島での話題がおおかった。
この忘年会の翌週末、やつがれ、大石、カメラマンの上野隆文氏の三名は、撮影のために またまた鹿児島にでかけた。
撮影は必至にとり組んだが、夜ともなると鹿児島の 「 紙バカ様ご一同 」 が待ちかまえていて、市役所前の 「 某店 」 での会食となった。

下戸のやつがれではあるが、この店の 「 豚骨-大根と豚肉をトコトン煮込む-料理 」 と 「 薩摩汁 」 にはしびれるのである。 どうしてこんなに豚肉が柔らかく、骨まで食せるのかはしらないが、その豚肉の旨みが大根にしみ込んで、これもまたおいしいのである。
こうして朗文堂と アダナ ・ プレス倶楽部の師走は、まことにあわただしく過ぎ去ったのである。
【関連情報:鹿児島の友人「紙バカ様」ご一同が <初春 紙バカ ジャンク 市>開催
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20141222162234269_000320141222162234269_0004

Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO - Report 15 いまも続く薩摩隼人, 薩摩おごじょとの協働作業

adana トップページ    このページはスライドショーでお楽しみいただけます。 DSCN8251記念カード版 記念カード
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20141111144022982_0001 三代木村嘉平肖像DSCN7860 DSCN7867 DSCN7871 DSCN7868

DSCN7980 DSCN7982 DSCN7988DSCN7727   DSCN7805 DSCN8518 DSCN8539 DSCN8536DSCN8534 DSCN8530DSCN8014 DSCN8011 DSCN8009 DSCN8024 DSCN8023 DSCN8022DSCN8651 DSCN8664 DSCN8635 DSCN8556 DSCN8545 DSCN8552 DSCN8530 DSCN8534 DSCN8553
【 名 称 】 Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO

【 会 期 】 2014年11月1日[土], 2日[日], 3日[月 ・ 祝] 3 日間
【 時  間 】   開場 8 : 30 ― 閉場 17 : 30
【 会 場 】 仙巌園〔磯庭園〕  尚古集成館本館 展示室
鹿児島県鹿児島市吉野町9700-1
【 主  催 】 朗文堂  アダナ ・ プレス倶楽部
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< Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO > が開催された2014年11月、第一週の鹿児島は、コスモスが咲き乱れ、 仙巌園 センガンエン の清流には蟹がたわむれ、氷菓 「 しろくま 」 はおいしかった。 したがってときは秋というより、まだ晩夏ともいうべき鹿児島の風情であった。

また、アダナ ・ プレス倶楽部情報には飲食の情報が多すぎる ―― との一部からの批判もあるが、やつがれ、< 食文化の貧困な土壌には 造形精神は宿らない > と勝手に決めている。 会員の皆さんは、鹿児島のイベントに参加しても、それぞれの鹿児島を愉しまれていたし、交流の場も大切にされていた。
本レポート第14回目にして、鹿児島で食欲の秋を愉しみ、地元鹿児島の造形者との交流と懇親につとめたアダナ ・ プレス倶楽部会員の皆さんを、はじめて紹介した。

アダナ ・ プレス倶楽部には 「 宴会部長 」 の異名をもつ真田幸文堂と、「 B 級グルメ 横ちゃん 」 がいるが、鹿児島では地元の横山 博さん( 陶芸家 ・ RIKKAGAMA URL : http://blog.goo.ne.jp/rikkagama ) にすべてをお任せであった。
六花窯/横山 博さんは、「 特命全権 : アダナ ・ プレス倶楽部 九州地区広報担当責任者 」  として、事前事後にわたり、八面六臂の大活躍をしていただいた。
【 関連情報 : Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO - Report 10 アダナ・プレス倶楽部 鹿児島会員の作品

おりしも鹿児島では、南九州の秋の到来をつげる < 小原祭 > が開催され、広大な仙巌園では < 菊祭 > も開催されていた。 やはり爽秋の秋でもあった。
【 関連情報 : Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO-Report 00 番外編 しろくまは カゴンマ de ゴアンド !
DSCN7844 DSCN7843 DSCN7845DSCN7841 DSCN7848 DSCN7849 DSCN7975 DSCN7972 DSCN7933 DSCN7928 DSCN7859DSCN8076 DSCN8079 DSCN8082 DSCN8083 DSCN8084 《 2014年12月20-21日[土 ・ 日] 鹿児島再訪。 薩摩隼人との熱い再会をはたす 》
< Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO > の開催からひと月半ほど、特別展示 「 木村嘉平関連資料 」 の展示終了をまって、再度尚古集成館にでかけた。

今回はプロカメラマン上野隆文氏が同行。 朝一番の飛行機で鹿児島入りし、空港から直行して尚古集成館 別館 学芸室をお借りしての、びっしり集中しての撮影作業であった。 その成果はいずれ本格図書でのご紹介となる。
その間、忙中の閑をぬすみ、尚古集成館に隣接するとはいえ、やつがれ、ほとんど足を踏み入れたことのない仙巌園を見学。 すでに冬景色になっていたが、発見の多い見学であった。
DSCN0127 DSCN0129 DSCN0130 DSCN0131 DSCN0133 DSCN0136 DSCN0140 DSCN0141 DSCN0137 DSCN0144 DSCN0145 DSCN0148 DSCN0143 DSCN0126 DSCN0150 DSCN0121 DSCN0125ところで、尚古集成館は、 開場 8 : 30 ― 閉場 17 : 30 という、健康いちばんの営業時間で、17 : 30 には退館となる。 したがって、それからようやく市内のホテルにチェックイン。

今回のホテルは繁華街の天文館のちかく。 カメラマン上野隆文氏の要望で、出かけましたよ。 やはり。 「 しろくま 征伐 」 に。

< しろくま >  旅の感動を言葉で表現するのは難しい。それを百も承知で書くと、たいそうすこぶるチョーメッチャうまかった。
カキ氷でもフラッペでもない。いったいどんなカキ方をすれば氷の粒子ががこんなに細かく、ふんわりとでき上がるのであろう。テンコ盛りのトロピカルフルーツと、クラシックな自家製練乳の甘みが相俟って、そのおいしさたるや、私がしろくまを食べているのか、それともしろくまに食われているのか、わからなくなるほどであった。
JAL 機内誌 『 SKY WARD 』 ( 浅田次郎 620号、2013年07月27日 )

それから市役所前の 「 某 店 」 において、六花窯/横山 博さんの肝煎りによる、地元造形者の皆さんとの交流会。
あたらしいメンバーも加わって、質実剛健、薩摩隼人ばかりが、薩摩焼酎をグイグイと呷りつつ談論風発、成果の多い会であった。
DSCN0095 DSCN0096 DSCN0100 ところで、六花窯/横山 博さんの紹介による 「 某 店 」 は、地元では知るひとぞ知る人気店である。
「 お店の紹介はしないでね。 これ以上混雑すると 常連のお客さんに迷惑がかかるから 」
ということで 「 某 店 」 とだけした。
DSCN0116 DSCN0109それがまた、ナント! やつがれらが帰京した翌日、12月22日[月]、 「 某 店 」 のママさんが朗文堂に登場。 ご子息が渋谷にレストランを開店され、その開店祝いに鹿児島の店をほおって駆けつけたとのことであった。
当然アダナ ・ プレス倶楽部の会員連絡網が即刻始動して、鹿児島参加会員が渋谷の夜のまちに集合ということに。
そこには 「 某 店 」 ですっかり昵懇となった、鹿児島の造形家 ・ 大学教授 ・ 某放送局局長なども勢揃しており、ここは鹿児島なのか、はたまた東京渋谷なのかという騒ぎになった。
そこに終始シラフで参加し続けた下戸のやつがれは、いささか疲れたのである。
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<ワインバル ラフ> 訪問の際は、必! 電話。定休日がありませんので営業確認を。
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懐かしいですね。 アルテピアッツァ美唄からの Merry Christmas

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アルテピアッツァ美唄から、彫刻家 : 安田 侃ヤスダ カンさんのサイン入りのクリスマスカードと、20115年のカレンダーが届きました。
美唄は,もうきびしい冬のさなかにあるようです。

《 活版礼讃-Viva la 活版 Viva 美唄 》 の開催から一年半ほど、いまなお北海道、美唄の皆さんとのよき交流が続いていますし、懐かしく、たいせつなおもいでです。
この < 活版 à la carte > には、「 Viva la 活版 Viva 美唄 」 で検索していただけますと、No.01-No.12 までの多彩な記録が収録されており、スライドショーでお楽しみいただけます。
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《 Viva la 活版 Viva 美唄 全体記録 》
【 会  期 】  2013年07月13日[ 土 ]―15日[ 月 ・ 祝 ] 09 :00―17 : 00
【 会  場 】  ARTE PIAZZA BIBAI アルテピアッツァ美唄
アート ・ ギャラリー および アート ・ ストゥディオ
北海道美唄市落合町栄町   http://www.artepiazza.jp/
【 主  催 】   朗文堂  アダナ ・ プレス倶楽部

《 Viva la 活版 Viva 美唄 では 活版造形者の作品展示、ふたつの講演会、各種の活版ゼミナールを開催しました 》
「 アルテピアッツァ美唄 」 は、地元の北海道美唄市出身で、世界的な彫刻家として知られる、安田 侃 ヤスダ カンさんがいまなお創り続ける、大自然と彫刻が相響した野外彫刻公園であり彫刻美術館です。

「 アルテ ピアッツァ美唄 」 はまた、自然と人と芸術のあたらしいありかたを模索し、提案し続け、訪れる人びとに、自分の心を深く見つめる時間と空間を提供している素晴しい施設です。

P1000737uu 美唄コラム緑uu P1000622uu P1000657uuP1000660uuuu P1000669uu  P1000706uu P1000713uu P1000720uu P1000722uu P1000729uu P1000606uuP1000746uu P1000768uuuu P1000762uu P1000772uu P1000773uu P1000777uu P1000776uu P1000778uu P1000779uu P1000781uu P1000791uuuu P1000794uu P1000801uuuu P1000803uu P1000824uuuuIMG_2527uu IMG_2581uu IMG_2573uu IMG_2550uu IMG_2514 IMG_2509uuViva la 活版 Viva 美唄タイトルデザイン01 枠罫無し DSCN8698uu

【展覧会】 ついに五筆和尚に変貌か? ー ggg 浅葉克己のタイポグラフィ展「ASABA’S TYPOGRAPHY.」

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第341回企画展
浅葉克己のタイポグラフィ展 「ASABA’S TYPOGRAPHY. 」

◯ 日 時
2015年01月09日[金]-01月31日[土]
11 : 00 am- 7 : 00 pm [ 土曜日は6 : 00pmまで ]
日曜 ・ 祝日休館
◯ 会 場
ギンザ ・ グラフィック ・ ギャラリー ( ggg )    

104-0061  中央区銀座7-7-2  DNP 銀座ビル 
Tel. 03-3571-5206
入場無料
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ギンザ ・ グラフィック ・ ギャラリーの2015年は、アートディレクター、浅葉克己氏の「ASABA’S TYPOGRAPHY.」で幕開けです。

さまざまな事物や人物に対する並々ならぬ好奇心と、一度決めたらとことんやり続ける執念で、多領域にわたる表現活動を繰り広げる浅葉氏。
本展では、その活動の根幹を支えるタイポグラフィを主軸に、コラージュや掛け軸などの新作をはじめ、ポスターはもちろん、2008年21_21 Design Sight 「 祈りの痕跡。」 展で大々的に発表された日記のその後、などを紹介します。

長いデザイン人生を経てもなお、次から次へと湧き起こる、尽きることを知らない創作への探求心。 そして新たな表現への挑戦。
ggg という限られた空間では、数え切れないほどの作品の中から 浅葉デザインのほんの断片しかお見せすることはできませんが、2015年現在の浅葉克己のいるところが見えてくる展覧会、 それが 「ASABA’S TYPOGRAPHY.」 です。

浅 葉  克 己

アートディレクター
1940年神奈川県生まれ。 桑沢デザイン研究所、佐藤敬之輔タイポグラフィ研究所、ライトパブリシティを経て、75年浅葉克己デザイン室を設立。 以後アートディレクターとして、日本の広告デザインの歴史に残る数多くの作品を制作。
代表的な仕事に、西武百貨店 「 おいしい生活 」、サントリー 「 夢街道 」、武田薬品 「 肉体疲労に A じゃないか 」、キリンビバレッジ 「 日本玄米茶 」 パッケージデザインなど。 中国に伝わる生きている象形文字 「 トンパ文字 」 に造詣が深い。
東京 TDC 理事長、東京 ADC 委員、JAGDA 会長、AGI ( 国際グラフィック連盟 ) 日本代表、桑沢デザイン研究所10代目所長、東京造形大学 ・ 京都精華大学客員教授。 卓球6段。

【 企画詳細 : ギンザ・グラフィック ・ ギャラリー   浅葉克己のタイポグラフィ展

【講演会】 <欧文書体百花事典 その後> ご支援、ご協力 ありがとうございました。 

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<人生は短く 技芸の習得は長い>

W欧文書体百花事典その後VIちらしDSC05634第06回講師 : 木村雅彦氏 DSC04749-2第02回 講師 兼 広報担当 : 杉下城司氏

10ヶ月間、全06回にわたって開催された<欧文書体百花事典 その後>の講演会シリーズが終了しました。
ご来場、ご聴講いただいた皆さまに 厚く御礼を申しあげるとともに、引きつづき、『 欧文書体百花事典 』 普及版 の いっそうのご愛読をお願いいたします。
Bencyclo2[1]
< 欧文書体百花事典 その後 > の講演会シリーズには、タイポグラフィ学会、学校法人専門学校 東洋美術学校  産学連携事務局 デザイン研究会アクティ (担当 : 中村将大氏 ) の両団体からご後援をいただき、さまざまなご支援と ご協力をいただきました。

また、毎回の講演会関連の、フライヤー、ポスター、WebSite など、各種広報メディアの製作は、杉下城司氏に講師兼任でその任にあたっていただきました。
皆さまにはこのページをかりまして、深甚なる謝意を表明させていただきます。
DSCN9702 DSCN9687 DSC05755 DSC05562 DSC05556DSC01301 DSC01298会場の東洋美術学校には、故小池光三氏と、森澤 茂氏の寄贈による小型活版印刷機がありました。 この貴重な活版印刷機をもちいて、全06回の講演会に際して、アダナ ・ プレス倶楽部の、おもに活版カレッジ修了生の皆さんにご協力いただきました。 ありがとうございました。
最終回の使用活字書体は <セントール 48 pt. > です。
[ 写真協力 : 木村雅彦氏 ]
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【展覧会】 ふることば ー ヒロイヨミ社

山元絵柄面 山元宛名面
ふることば  ヒロイヨミ社

◯ 開催日時
2014年12月13日[土]-12月30日[火]

平日 13:00-23:00 / 水・木 15:00-22:00

土日祝 12:00-21:00 / 定休日なし
*12月29日[月] 30日[火]は12:00-21:00

◯ 会   場
SUNNY BOY BOOKS

152-0004  東京都目黒区鷹番2-14-15
問い合わせ_info@sunnyboybooks.com

【 URL : ヒロイヨミ社通信 2

【朗文堂ブックコスミイク】 『欧文書体百花事典』その後 普及版刊行記念連続講演会 第6回 『 刻まれた文字を訪ねて 』 木村雅彦氏 終了のご報告

W欧文書体百花事典その後VIちらしDSC05634講師 : 木 村 雅 彦
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『 欧文書体百花事典』 普及版 刊行記念特別連続講演会(全 6 回)
第 6 回  『 刻まれた文字を訪ねて 』
講   師 : 木村 雅彦
日 時 : 2014年12月07日[日] 午後 1 時より 3 時間
会 場 : 東洋美術学校 D 棟 1 階 階段教室
161-0067 東京都新宿区富久町2-6
主  催 : 株式会社 朗 文 堂
後  援 : タイポグラフィ学会
      学校法人専門学校 東洋美術学校  産学連携事務局 デザイン研究会アクティ
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20141211200307296_0001 20141211200307296_0002Bencyclo2[1]──────────
DSCN9684 DSCN9687 DSCN9695 DSCN9702 DSCN9781 DSC05634 DSC05708 DSC05657 DSC05655 DSCN9841 KIMURA01 KIMURA02 KIMURA03 KIMURA04 KIMURA05 KIMURA06 KIMURA07 KIMURA08 KIMURA09 KIMURA10 KIMURA11 KIMURA12 KIMURA13講演会場には A 全ポスター10枚を連結すると < トラヤヌスの碑文>が原寸大で再現できると、この講演会のビジュアルを担当した杉下城司さんのアイデアで、巨大ポスターを展示しました。
超大型プリンターをもちいれば一枚の出力で済みますが、そこはあえてA
全10枚を連結することにこだわりました。

東洋美術学校が所蔵する小型活版印刷機は、故小池光三氏と、森澤 茂氏の寄贈による貴重なものでした。 教育機関にありがちなことですが、ここ数年使用が停止して、機械の円滑さを欠いていましたが、今回の連続講演によって、一定の快適な使用環境を回復しました。
今回の使用活字書体は < セントール 48 pt. > です。[ 協力 : アダナ ・ プレス倶楽部 ]
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 DSC05556 DSC05562 DSCN9729 DSCN9724 DSCN9749 DSC05649 DSC05686 DSC05550 DSC05533 DSC05519 DSCN9733 DSCN9850 DSC05764 DSC05755木村雅彦氏自宅付近の秋[ 写真提供 : 春田ゆかりさん/中村将大さん/松尾篤史さん 画像提供 : 木村雅彦さん ]

杉本昭生小型本の世界Ⅴ

朗文堂 アダナ ・ プレス倶楽部会員、京都在住の杉本昭生さん製作の小型本 ( いわゆる豆本 ) 紹介の 第五弾です。 今回のご紹介は以下の三冊です。

1)  西田幾多郎  『 我が子の死 』
2)  モーパッサン  『 老嬢物語 』
3)  芥川龍之介  『 尾生の信 』

ともすると小型本の製作者は、なによりも小型であることと、装本のおもしろさにこだわりがつよいあまり、そのテキストが、読書のための 判別性 Legibility と、可読性 Readability を失っていることがみられます。
ところが杉本さんは、もともと読書家ですので、たとえ小型本であろうと、テキストを厳選し、みずからも読み、読者にも読んでもらおうというつよい意志を感じます。
これからゆっくりご覧ください。 なおこのページはスライドショウでもお楽しみいただけます。
DSCN9612 DSCN9616 DSCN96181)  西田幾多郎  『 我が子の死 』
西田幾多郎はご存知のように日本を代表する哲学者です。
『 我が子の死 』 は、六歳の愛する娘を亡くした思いを綴った随筆です。(中略)

作品の内容に寄り添う気持ちで作りましたが、相変わらず力不足です。
今回の製作でいちばん感じたのは 『 紙を甘やかしてはいけない 』 ということ。
少しでもツメが甘いと、たちまち仕上がりに影響することを痛感しました。[杉本昭生] DSCN9621 DSCN9623 DSCN9625 DSCN96262)  モーパッサン  『 老嬢物語 』
ギ ・ ド ・ モーパッサンの作品は人気があるのか、いまも文庫本がたくさん出ている。
ジャンルは、恐怖 ・ 幻想小説が多い。
今回の 『 老嬢物語 』 はそんな恐怖や幻想などとは縁のない話で
作者の幼いころの出来事を思い出すままに語った物である。(中略)

出来上がりは失敗と成功が半ばしてどうともいえない。
たぶんこんな本を作りたかったのだろう。 キャラメルの函のような。
中身をよりわかりやすく伝えたいため、今回はじめて帯をつけた。
仕上がりの不備をごまかすためではないことにしておく。[杉本昭生] DSCN9629 DSCN9637 DSCN9632 DSCN96343)  芥川龍之介  『 尾生の信 』
芥川龍之介作 『 尾西の信 』 です。

尾西ビセイ は中国春秋時代 魯のひとの名ですが、
「尾西之信」で古来四字熟語にもなっています。
約束を固く守ることのたとえであり、また融通がきかなくて愚直であることのたとえ。
ここでは女性との約束を守って、命を失った男の話を題材にした短編です。

江守 徹の朗読で聞いたらいいだろうなと思いました。

今回は、ひとり芝居のような設定、
カメラを固定して回し続けているような映像的描写と、

「やさしく海の方へ運んでいった」、
「唯なにか不可思議なものを待ちつづけている」
という文章に惹かれて作りました。(
中略)

表装の布が安かったので、丸帙にしてみましたが、紐を結ぶのがちょっと厄介です。
ご一読いただければ幸いです。[杉本 昭生]

【 リンク : アダナ・プレス倶楽部ニュース 杉本昭生 小型本の世界Ⅰ 】
【 リンク : アダナ・プレス倶楽部ニュース 杉本昭生 小型本の世界Ⅱ 】
【 リンク : アダナ・プレス倶楽部ニュース 杉本昭生 小型本の世界Ⅲ 】
【 リンク : 活版 à la carte 杉本昭生 小型本の世界Ⅳ
【 リンク : 活版 à la carte 杉本昭生 小型本の世界Ⅴ

Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO - Report 14  展示紹介 - アダナ ・ プレス倶楽部/大石 薫

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《 アダナ ・ プレス倶楽部会員の皆さんによる カルタ ―― いまなお絶賛進行中 》
いつ終わるとも皆目わからない、『 アダナ ・ プレス倶楽部 活版カルタ 』 の製作です。
それでも活版カレッジ修了生を中心に、毎月のように、ワイワイ、ガヤガヤ、賑やかに進行しています。
読み札を考えるだけで 一回が終了することも しばしばですし、樹脂凸版によればアッという間にできる 「 絵柄面 」 も できるだけ活字でつくろうと熱心です。

それよりも、どうやら <Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO> などのイベントでは、あたらしい造形者の仲間をひとりでも多くつくり、そこにまた 楽しいひとの輪ができることを喜びとしているようです。

<Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO> が終了したのちも、新作カルタとして、
    <そ>  袖ケース、時代と場所を物語り
の一作を製作していました。
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皆さまも、のんびり、優しく、見守ってやってください。

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【 テーマ 】      活版印刷の技術修練と技法探求
【 作品名 】     活版かるた
【 作者名 】     活版カレッジ Upper Class有志
【 版式 ・ 技法 】    文字 : 凸版 (活字版印刷)
                          図版 : 凸版 ( 花形活字、罫線、樹脂凸版、ゴム版、その他 )

20141201182838908_0001DSCN009220141201182838908_0003<そでケース>
文選作業に便利なように、ひら仮名の濁音、漢数字 ・ 年月日 ・ 市町村名など、とくにまとまって多く使われる活字を収容した特別の活字ケース。 活字ケース架の中央脇に置かれることから 「 そでケース/袖ケース 」 の名称がうまれました。
アダナ ・ プレス倶楽部の練習用の 「 そでケース 」 はふるいもので、時代は大正からはじまり、住所は東京市となっています。
記念カード版 記念カード DSCN8254 DSCN8261 DSCN8250 DSCN8249 DSCN8247 DSCN8246 DSCN8252 DSCN8188 DSCN8187 DSCN8184 DSC02378 DSCN7852 DSCN7805

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【 テーマ 】     言葉と活字
【 作品名 】    『 田原坂 』
【 作者名 】    大石 薫(アダナ・プレス倶楽部)
【 版式 ・ 技法 】  文字 : 凸版 ( 活字版印刷 )
                        図版 : 凸版( 樹脂凸版 )

20141201182838908_0002【 テーマ 】      言葉と活字
【 作品名 】     THE LOVE OF BOOKS ― Old English Song
【 作者名 】     大石 薫 ( アダナ・プレス倶楽部 )
【 版式 ・ 技法 】   文字 : 凸版 ( 活字版印刷 )
                        図版 : 凸版 ( 金属凸版 )