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【展覧会】東京国立近代美術館|企画展 ガウディとサグラダ・ファミリア展|’23年6月13日-9月10日

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東京国立近代美術館
企画展
ガウディとサグラダ・ファミリア展
会  期  2023年6月13日[火]- 9月10日[日] * 会期中一部展示替えがあります。
会  場  東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー
      102-8322 東京都千代田区北の丸公園3-1
      050-5541-8600(ハローダイヤル  9:00 - 20:00)
休  館  日  月曜日(ただし7月17日は開館)、7月18日[火]
開館時間  10:00 - 17:00(金曜・土曜は 10:00-20:00)* 入館は閉館30分前まで
観  覧  料  一 般  2,200円、 大学生  1,200円、 高校生  700円
      * 割引前売り券、各種割引、優待情報などは下掲詳細参照      
      * 当日券の窓口購入は混雑が予想されるため、事前のチケット購入がおすすめです。
共同企画  サグラダ・ファミリア贖罪聖堂建設委員会財団
主  催  東京国立近代美術館、NHK、NHKプロモーション、東京新聞
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スペインのバルセロナで活躍した建築家アントニ・ガウディ(1852-1926)は、一度見たら忘れることのできないそのユニークな建築で、今なお世界中の人々を魅了し続けるとともに、様々な芸術分野に影響を与えてきました。
本展では、長らく「未完の聖堂」といわれながら、いよいよ完成の時期が視野に収まってきたサグラダ・ファミリアに焦点を絞り、ガウディの建築思想と創造の源泉、さらにはこの壮大な聖堂のプロジェクトが持っていた社会的意義を解き明かします。
図面のみならず、膨大な数の模型を作ることで構想を展開していったガウディ独自の制作過程や、多彩色のタイル被覆、家具、鉄細工装飾、そして彫刻を含めたガウディの総合芸術志向にも光を当て、100 点を超える図面、模型、写真、資料に加え、最新の技術で撮影された建築映像も随所にまじえながら、時代を超えて生き続けるガウディ建築の魅力に迫ります。

東京近美02
スペイン、カタルーニャ地方のレウスに生まれ、バルセロナを中心に活動した建築家アントニ・ガウディ(1852ー1926)。バルセロナ市内に点在するカサ・ビセンス、グエル公園、カサ・バッリョ、カサ・ミラ、サグラダ・ファミリアなど世界遺産に登録された建築群は、一度見たら忘れることのできないそのユニークな造形によって世界中の人々を魅了し続けています。
ガウディの独創は、西欧のゴシック建築やスペインならではのイスラム建築、さらにカタルーニャ地方の歴史や風土など自らの足元を深く掘り下げることで、時代や様式を飛び越える革新的な表現に到達したことにあります。

今回開催されるガウディ展は、長らく「未完の聖堂」と言われながら、いよいよ完成の時期が視野に収まってきたサグラダ・ファミリアに焦点を絞り、この聖堂に即してガウディの建築思想と造形原理を読み解いていくものです。
図面のみならず膨大な数の模型を作ることで構想を練り上げていったガウディ独自の制作方法に注目するとともに、「降誕の正面」を飾る彫像も自ら手掛けるなど建築・彫刻・工芸を融合する総合芸術志向にも光を当て、100 点を超える図面、模型、写真、資料に最新の映像をまじえながらガウディ建築の豊かな世界に迫ります。

<見どころ>
◆ ガウディの創造の源泉を探ります
ガウディはゼロから独創的な建築を創造したわけではありません。ガウディの才能は、 西欧建築の歴史、異文化の造形、自然が生み出す形の神秘を貪欲に吸収し、そこから独自の形と法則を生み出したことにあります。「歴史」「自然」「幾何学」の3つのポイントから、ガウディの発想の源泉を探ります。
◆ サグラダ・ファミリア聖堂の建設のプロセスが明らかに
この聖堂建設プロジェクトは誰の発案ではじまり、その後どう変遷したのか。模型を修正しながら、聖堂の形と構造を探ったガウディ独自の制作方法に注目するとともに、140年を超える長い建設の過程で、ガウディの没後にプロジェクトを引き継いだ人々の創意工夫にも光を当てます。
◆ 総合芸術としてのサグラダ・ファミリア聖堂の豊かな世界をひもときます
ガウディはサグラダ・ファミリア聖堂において、聖書の内容を表現する彫刻の制作に取り組むほか、外観・内観の光と色の効果や、建物の音響効果にも工夫を凝らし、諸芸術を総合する場として聖堂を構想しました。本展では、ガウディの彫刻術にも焦点を当てることで聖堂の豊かな世界に迫ります。
◆ サグラダ・ファミリア聖堂の壮麗な空間を空中散歩
NHKが撮影した高精細映像や、ドローン映像を駆使して、肉眼では捉えられない視点で聖堂を散策。ステンドグラスを通過した光が聖堂内を彩る景色の変化も圧巻です。
マリアの塔が完成し、いよいよイエスの塔の建設という最終段階に向かうサグラダ・ファミリア聖堂の現在の姿を、最新の映像を通して伝えます。

後  援  スペイン大使館
協  力  イベルドローラ・リニューアブルズ・ジャパン
学術監修  鳥居徳敏(神奈川大学名誉教授)
巡回展示  滋賀会場:佐川美術館   2023年9月30日[土]- 12月3日[日]
      愛知会場:名古屋市美術館 2023年12月19日[火]- 2024年3月10日[日](日)

※ 当日券の窓口購入は混雑が予想されるため、事前のチケット購入が推奨されています。
※ 下掲詳細を確認の上 ご観覧を。
[ 詳 細 : 東京国立近代美術館  本展特設サイト

【展覧会】早稲田大学演劇博物館|特別展 「演劇の確信犯 佐藤信」|’23年5月6日-8月6日

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特別展 「演劇の確信犯 佐藤信」 
会  期  2023年5月6日[土]- 8月6日[日]
開館時間  10:00 - 17:00 (火・金曜日は 19:00 まで)
休  館  日  5月10日[水]、6月7日[水]、6月21日[水]、
      7月5日[水]、7月17日[月]、7月19日[水]
会  場  早稲田大学演劇博物館  1階 特別展示室
      169-8050 東京都新宿区西早稲田1-6-1 TEL. 03-5286-1829
      入館無料
主  催  早稲田大学演劇博物館・演劇映像学連携研究拠点
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「ブランキ殺し上海の春」ポスター(1979年、デザイン:平野甲賀、劇団黒テント所属)「ブランキ殺し上海の春」ポスター
(1979年、デザイン:平野甲賀、劇団黒テント所属)satomakoto_1
「ストーリーのあるRAKUGAKI ドタぐつの宇宙旅行」より(1959年)
「イスメネ」原稿「イスメネ」原稿

佐藤家から寄贈された学生時代のノートや手稿、黒テント作品の上演台本、貴重な舞台映像を通して、佐藤信という、今日の舞台創造環境に多大なる影響を与えた演劇人が歩んだ創作の軌跡を辿る。演劇の確信犯、佐藤信は何を問い、どのような未来を思い描いているだろうか。

演劇の確信犯にして永遠の不満分子 ── 佐藤信は自分自身をこう呼ぶ。佐藤は1960年代末に演劇センター68を結成。「運動としての演劇」というテーゼを掲げ、黒色テントによる旅公演を開始した。時に、それは闘いを伴う旅だった。『阿部定の犬』の沖縄公演を巡る裁判闘争をきっかけに、佐藤たちは意識的に公有地を使用してテント公演を行う「公有地闘争」を展開。この経験は、その後、設立と運営に携わった、世田谷パブリックシアターや、座・高円寺など数々の劇場の構想に大きな影響を与えた。

また、半世紀以上に渡って、演出家として手がけた作品は、演劇のみならず、オペラやレヴュー、舞踊など多岐に渡る。さらに佐藤は戦後、緊張関係にあったアジア諸国と、共同制作などの交流を積極的に行い、現在もアートセンター若葉町ウォーフを拠点に、若手アーティスト同士を繋ぐネットワークを築いている。
本展は佐藤信を特集する展示としては、本邦初となる本企画に、ぜひ足をお運びいただきたい。

▼展覧会 information
展示室内でパンフレットと佐藤氏本人のイラストが基になったステッカーを配布中です。
パンフレットは40ページを超え、各章の資料画像や主要作品の梗概、主要演出作品の一覧など充実の内容です。
尚、冊子はなくなり次第配布終了となります。   詳細は 刊行物のページ から。

※ 日程は都合により変更する場合があります。最新情報は下掲の同館ウエブサイトを確認の上ご訪館ください。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 早稲田大学演劇博物館
{新宿餘談}
顔本にこんなプロフィールがあったので拾ってきた。
佐藤 信 @macotoSATOH
劇作家、演出家。 < 小人閑居為不善/ うつけもの ひまのまのまの だだあそび> 道草食って家に帰るのを忘れてる、ハイホー!

【展覧会】泉屋博古館 京都・鹿ヶ谷|企画展 歌と物語の絵 ─ 雅やかなやまと絵の世界|’23年6月10日-7月17日

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泉屋博古館 京都・鹿ヶ谷
企画展 歌と物語の絵
── 雅やかなやまと絵の世界
会  期  2023年6月10日[土]- 7月17日[月・祝]
休  館  日  月曜日(7月17日は開館)
開館時間  午前10時 - 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
会  場  泉屋博古館(京都・鹿ヶ谷)
      606-8431 京都府京都市左京区鹿ケ谷下宮ノ前町24
入  館  料  一 般 800円、高大生 600円、中学生以下 無 料
      * 本展覧会の入場料で青銅器館もご覧いただけます
主  催  公益財団法人泉屋博古館、京都新聞
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悲喜こもごもの逸話に、あまたの恋物語、華麗な王朝行事に謎の鳥人間・・・・
絵画がいろどる古典文学の世界をご堪能ください。

伊勢物語図屏風(右隻)伝俵屋宗達 江戸・17世紀 伊勢物語図屏風(左隻)伝俵屋宗達 江戸・17世紀《伊勢物語図屏風》宗達派 上図)右隻 下図)左隻 桃山-江戸・17世紀
平家物語_大原御幸図屏風 桃山・16世紀《平家物語・大原御幸図屏風》 桃山・16世紀
竹取物語絵巻 江戸・17世紀《竹取物語絵巻》 江戸・17世紀
是害房絵巻 南北朝・14世紀 重要文化財《是害房絵巻》南北朝・14世紀 重要文化財

古来、語り読み継がれてきた物語は、古くから絵巻物など絵画と深い関係にありました。和歌もまた、三十一文字の世界が絵画化されたり、絵から受けた感興から歌が詠まれたりと、絵画との相互の刺激から表現が高められてきました。
物語絵や歌絵の特徴のひとつは、精細な描写と典雅な色彩。宮廷や社寺の一級の絵師が貴人の美意識に寄り添い追求した「やまと絵」の様式を継承することでしょう。そしてストーリーに流れる時間を表すかのような巻物、特別な場面を抽出してドラマティックに描き出す屏風など、長大な画面にさまざまな表現が生まれました。
古典文学は、後世の人々が自身に引き寄せて味わうことで、読み継がれ輝き続けてきました。それに基づく絵画もまた同様です。本展では、近世の人々の気分を映し出す物語絵と歌絵を、館蔵の住友コレクションから選りすぐってご紹介します。雅やかで華麗、時にちょっとユーモラスな世界をお楽しみ下さい。

※ 展示作品の画像は 泉屋博古館(京都) から拝借しました。二次流用などはご遠慮ください。
※ 下掲詳細を確認の上参観を。

[ 詳 細 : 住友コレクション 泉屋博古館 京都・鹿ヶ谷 { 活版 à la carte 過去ログ }

【展覧会】兵庫県立美術館|出会いと、旅と、人生と。ある画家の肖像|日本近代洋画の巨匠 金山平三と同時代の画家たち|’23年6月3日-7月23日

兵庫県立美術館タイトル

兵庫県立美術館
出会いと、旅と、人生と。ある画家の肖像
日本近代洋画の巨匠 金山平三と同時代の画家たち
会  期  2023年6月3日[土]- 7月23日[日]
会  場  兵庫県立美術館 3階 企画展示室
      兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1(HAT神戸内)
時  間  午前10時 - 午後6時(入場は閉館の 30分前 まで)
休  館  日  月曜日(ただし7月17日[月・祝]は開館、翌18日[火]は休館)
観  覧  料  一  般 1,600円、大学生 1,200円、70歳以上 800円、高校生以下 無 料 
      * 混雑時は入場制限を行いますので、お待ちいただく場合があります。
      * 前売りチケット、割引券、各種優待条件などは、下掲詳細参照。
主  催  兵庫県立美術館、神戸新聞社
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兵庫県ゆかりの洋画家、金山平三(1883-1964)の生誕140 年を記念して開催します。
金山平三は神戸元町に生まれ、1909(明治42)年東京美術学校を首席で卒業、1912(明治45)年から約4年間の欧州滞在を経て、1916(大正5)年の第10 回文展で特選第二席を受賞して注目を集めました。その後は文展、帝展を中心に作品を発表、審査員を務めるなど第一線で活躍しますが、1935(昭和10)年の帝展改組とその後の混乱を機に中央画壇から身を引き、以後それまでにもまして精力的に日本各地を旅行して四季折々にさまざまな表情をみせる日本の自然風土を傑出した筆づかいと豊かな色彩で描きつづけました。
1944(昭和19)年に帝室技芸員、戦後には日本芸術院会員となり、1964(昭和39)年に東京で没するまで珠玉の作品を数多く残しました。

後半生、中央画壇から距離をおいたがゆえに孤高の風景画家としてのイメージが強い画家ですが、風景画だけでなく静物画や人物画も描き、明治神宮聖せい徳とく記念絵画館に設置する壁画や芝居絵など多彩な仕事を手掛け、また同時代の画家たちとも親しく交わり影響を与えあう関係にもありました。
本展では、今まで取り上げることがなかった交友関係や足跡、壁画や芝居絵制作の取り組みなどさまざまな視点から金山平三の画業を紹介します。
激動の20世紀前半、時代と四つに組み、真摯に絵画と向き合い近代日本美術に大きな功績をのこした画家、金山平三の創作の軌跡をたどる展覧会です。

E232-2934金山平三 《自画像》 1909年 油彩・キャンバス 東京藝術大学蔵
E232-2989金山平三 《菊》 1921年頃 油彩・キャンバス 兵庫県立美術館蔵
E232-2985満谷国四郎《臨江甘露寺(鎮江)》1924年  油彩・キャンバス 岡山県立美術館蔵
E232-2986柚木久太 《モレーの秋》 1913年 油彩・キャンバス 倉敷市立美術館蔵

<本展のみどころ>
1 多彩な画風、変化する様式。作品本位で考える「画家」の一生とは?
これまでの回顧展には出品されなかった珍しい作品をまじえて、金山平三作品の真の「歩み」をたどります。
2 孤高なんかじゃない
金山平三にはセンセイもいれば、大好きなセンパイ、トモダチがいました。金山が多くのものを得た彼らの作品もあわせ、総数約 150 点で構成します。
3 それは通勤だった
写生地へ行くのは仕事なので、金山平三の場合は通勤なのです。通勤列車の長い旅。どの路線を利用したのか、何時の列車に乗ったのかをらく夫人あての書簡から紹介します
4 静物画は画家の命、芝居絵は制作の礎
金山が描く主に花の絵は、戦前からよく売れ画家の生活を支えました。芝居好き、踊り好きが高じて描いた芝居絵は、風景画だけでなく壁画制作の基礎となるものでした。

※ 作品の画像データーは 兵庫県立美術館 から拝借しました。二次流用などはご遠慮ください。
※ 予約制ではありませんが、混雑時は入場制限を行いますのでお待ちいただく場合があります。
【 詳 細 : 兵庫県立美術館|公式サイト

【展覧会】栗田美術館|特集陳列 輸出された伊萬里焼|’23年3月18日-8月27日

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栗田美術館
特集陳列 輸出された伊萬里焼
期  間  2023年3月18日[土]- 8月27日[日]
休  館  日  月曜日(但し、祝日の場合は翌日)
開館時間  午前9時30分-午後5時 * 入館は4時半まで 
会  場  栗田美術館 陶磁会館1階展示室
      329-4217 栃木県足利市駒場町1542 * 大駐車場あり
      電 話 0284-91-1026  FAX 0284-91-2153
入  館  料  一  般 1250円、 小 中 高 生 500円
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17世紀、主として西洋と東洋の世界を結んでいたのはオランダ東インド会社です。彼らの目的は香辛料の調達でしたが、当時のヨーロッパで製造することができなかった磁器、すなわち景徳鎮窯に代表される中国磁器も主力商品のひとつでした。しかし17世紀中期、中国の内乱により磁器の買い付けが困難になると、その代替品の入手に迫られることとなります。
そこで
浮上したのが、日本最初の磁器である伊萬里l焼です。17世紀初頭に創業した伊萬里l焼は、この時期。染付はもとより色絵の技術も獲得し、急速な成長を見せていました。オランダ東インド会社は、まず朿南アジアへ伊萬里焼をもたらし、次いでヨーロッパへ本咯的な輸出をはじめました。

遙かな海を越えて運ばれ、近年、日本に戻ってきた伊萬里焼の中から、今回は輸出最盛期である、17世紀後期から18世紀のヨーロッパ向け製品を中心に展示いたします。
彼らの生活に取り入れられた日常品の数々や、室内を飾った調度品、さらに特別な注文品など60件余りをご覧いただきます。

NHK ドキュメンタリー 「ゴットハンド復元師と天翔る白馬」
NHKが栗田美術館所蔵「伊萬里色絵馬置物」に関わるストーリーを、昨年から本年にかけて取材し、「ゴットハンド復元師と天翔る白馬」のタイトルで放映中です。たまたま6月3日の放映を視聴しましたが、興味ぶかいものがありました。あと2回の放映が広報されていますので、ご視聴をお勧めいたします。
◆ 6月03日[土] 21:00- NHKBSプレミアム(放映終了)
◆ 6月20日[火] 23:00- NHKBSプレミアム(再放送)
◆ 6月16日[金] 21:45- NHKBS4K

※ 下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 栗田美術館

【展覧会】国立公文書館|令和5年度 第1回企画展「家康、波乱万丈!」|’23年4月15日-6月11日|会期末

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国立公文書館
令和5年度 第1回企画展 「家康、波乱万丈!」
会  期  令和5年4月15日[土]- 6月11日[日]
      * ご来館にあたり、ご予約の必要はありません。
開館日時  月 - 日曜日 午前9時15分 - 午後5時00分
      * 期間中無休
      * 閲覧室の開室日時とは異なります。ご注意ください。
会  場  国立公文書館 東京本館
入  場  料  無  料
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国立公文書館では、徳川家康が創始した富士見亭文庫(のちの紅葉山文庫)の旧蔵書を多く引き継いでおり、現在まで大切に保存し、利用に供しています。
今回、紅葉山文庫をはじめとした江戸幕府旧蔵書を中心に「家康、波乱万丈!」と題した展示会を開催します。
家康ゆかりの合戦、家康に仕えた多様な家臣たち、書物の出版事業・古記録の書写事業といった家康のアーカイブズという、大きな3つの視点から、徳川家康という人物を御紹介します。

gojikki御実紀(ごじっき)
 通称「徳川実紀」と呼ばれ、林述斎(じゅっさい)らにより編纂され、天保14年(1843)に完成した幕府の正史です。初代家康から十代家治に至る歴代将軍ごとの治績を編年体で記し、逸話については、付録としてまとめたものです。全485冊、紅葉山文庫旧蔵。
 「東照宮御実紀附録」巻22には、慶長7年(1602)、家康が江戸城内「御文庫」を設置したことが記されています。これが紅葉山文庫の始まりと言われています。

※ 新型コロナウイルスの感染予防・拡大防止のため、会期を変更する場合があります。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 国立公文書館

【展覧会】酒田市美術館|心に山ありて幸いなり  山岳写真家  白簱史朗展|’23年4月29日-6月25日

酒田市01     上掲フライヤー写真) 白旗史朗 ベルト針峰とドリュ針峰/1978年2月21日

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酒田市美術館
心に山ありて幸いなり  山岳写真家  白簱史朗展

期  間  2023年4月29日[土・祝]- 6月25日[日]
時  間  午前9時 - 午後5時(最終入館は 午後4時30分)
観覧料金  一 般 900円、 高 校 生 450円、 中 学 生以下 無 料
      * 大学・専門学生は一般料金となります。
      * 障がい者手帳をお持ちの方、およびその介助者1名の観覧料は半額となります。
休  館  日  無 休
会  場  酒田市美術館
      998-0055 山形県酒田市飯森山3丁目17-95 TEL/0234-31-0095
主  催  公益財団法人さかた文化財団 酒田市美術館
共  催  酒田市
企画協力  一般社団法人 白簱史朗保存会

【酒田市美術館・土門拳記念館連携企画】
土門拳記念館展示
「田淵行男と白簱史朗 ― 山岳写真の追求者たち ―」
会  期  2023年7月13日[木]- 9月12日[火](本項でも別途ご案内予定です)
* 土門拳記念館では、当館展示作品以外の白簱史朗作品を展示予定です。
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山岳写真家・白簱史朗(しらはた しろう 1993-2019)は、父が旧・八幡町(現・酒田市)出身であったことが由縁で、鳥海山を「父の山」と呼び、幾度となく通い多くの写真を撮影しました。
1951年に富士山の写真家・岡田紅陽に師事し、カメラ操作から始まり表現方法や写真の現像などのあらゆる技術を習得します。その後、1962年に「山だけを撮る写真家」として独立宣言をし、自分だけの「心の山」を追い求め、世界や日本の名峰に挑み続けました。
白簱は、四季折々に魅せる表情豊かな山の姿の中でも、とりわけ山にかかる「霧」や「雲」を生かした構図で、自分だけの独自の表現方法を追求し、優麗な山の姿を撮影しました。
本展覧会は、没後初となる回顧展として、下積み時代のバレエの舞台写真から、ヨーロッパ・アルプスや、ヒマラヤなどの世界の名峰、南アルプスや富士山、鳥海山などの日本の名峰、さらに尾瀬、高山植物などの写真を一堂に介し、白簱芸術の全貌に迫ります。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を
[ 詳 細 : 酒田市美術館 ]

【展覧会】土門拳記念館|開館40周年記念特別展|名取洋之助と土門 拳 ─ 社会的写真を求めて|’23年4月6日-7月9日

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土門拳記念館
開館40周年記念特別展 名取洋之助と土門 拳 ── 社会的写真を求めて

開催期間  2023年4月6日[木]- 7月9日[日]会期中無休
時  間  午前9時 ー 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
休  館  日  会期中無休 * 展示替えなどのため臨時休館する場合があります
会  場  土拳拳記念館
      998-0055 山形県酒田市飯森山2-13(飯森山公園内)TEL:0234-31-0028
入  館  料  一  般:1,200円、高校生:600円、小・中学生:無 料
共  催  一般財団法人日本カメラ財団、酒田市、酒田市教育委員会
主  催  公益財団法人さかた文化財団 土門拳記念館
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名取洋之助と土門拳。日本の写真史を考える上で欠かせない写真家であり、その関係をめぐって様々に語られる両者ですが、2人展の形でその活動を振り返る展覧会は今回が初となります。
1910年に東京の裕福な家庭に生まれた名取は、10代でドイツへ留学してデザインを学びました。
ドイツ最大手の新聞社・ウルシュタイン社の契約写真家として活躍しましたが、ナチスの外国人ジャーナリスト規制によって1933年に日本へ拠点を移し、写真家・木村伊兵衛らと「日本工房」を結成。審美や慰安ではなく、社会を語る〈報道写真〉を日本でも実現しようと様々な試みを行います。

ほどなく脱退した木村伊兵衛らの後に日本工房へ入ったのが土門拳です。1909年に山形で生まれ、貧しさと闘いながら刻苦勉励していた土門は、弟子入り中の写真館を1935年に飛び出して、名取の指導のもとで〈報道写真〉に取り組みます。情熱と負けじ魂でメキメキと腕を上げ、やがて、1939年にはプロデューサーとしての名取と袂を分かち、自らの写真に邁進していきます。
戦争の時代をそれぞれに経て、戦後の名取は写真に語らせる教養文庫である岩波写真文庫の編集長格として活躍し、土門はリアリズムを謳いあげて『ヒロシマ』『筑豊のこどもたち』を世に問います。敬意を持ちながら反発することもあった両者ですが、それぞれに生涯をかけて社会的写真を探求し続けました。

本展は土門拳記念館の開館40周年を記念した特別展です。一般財団法人日本カメラ財団との共催により、同財団が所蔵する名取作品、さらには当館では展示したことのない日本工房時代の土門作品など、貴重な資料を多数お借りして開催いたします。写真が最先端のメディアであった1930年代から激動の時代を経て戦後に至るまで、彼らが求めた写真の在り処を振り返ります。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳 細 : 土門拳記念館 ]  { 活版 à la carte 土門拳記念館まとめ }

【展覧会】富山県美術館|富山新聞創刊100年記念|「前衛」写真の精神:なんでもないものの変容 ― 瀧口修造・阿部展也・大辻清司・牛腸茂雄|’23年6月3日-7月17日

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富山県美術館
富山新聞創刊100年記念
「前衛」写真の精神:なんでもないものの変容
― 瀧口修造・阿部展也・大辻清司・牛腸茂雄
会  期  2023年6月3日[土]- 7月17日[月・祝]
         前期展示 6月 3 日[土]- 6月27日[火]
         後期展示 6月29日[木]- 7月17日[月・祝]
会  場  富山県美術館  展示室2、3、4
      930-0806 富山県富山市木場町3-20
      TEL  076-431-2711  FAX  076-431-2712
開館時間  9:30 - 18:00(入館は 17:30 まで)
休  館  日  毎週水曜日
観  覧  料  一般:900円、大学生:450円、高校生以下 無 料
      * 観覧料は当日・個人・税込価格です。各種割引、優待情報等は下掲 詳細 を参照
特別協力  武蔵野美術大学 美術館・図書館
主  催  富山県美術館、富山新聞社、北國新聞社、チューリップテレビ
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日本の写真史において前衛写真は、シュルレアリスムと抽象主義の影響を受けて1930年代に台頭しました。1938年には「前衛写真協会」が結成され、その中心人物の瀧口修造は、写真の本質である記録性を重視し、技巧に走りつつあった当時の傾向に警鐘を鳴らし、超現実主義は「日常現実のふかい襞のかげに秘んでいる美を見出すこと」であると主張しました。一緒に協会を立ち上げた阿部展也は、瀧口に共鳴し、オブジェや風景の写真を発表しました。2人の影響を強く受けた大辻清司は、「なんでもない写真」と題したシリーズを手掛けます。大辻の愛弟子の牛腸茂雄は、技巧に凝らず日常を誇張なしに撮影した「コンポラ写真」の代表的な一人として注目されました。

本展は、1930年代の前衛写真から1980年代への展開のなかに連綿と流れてきた瀧口の思想の様相を、4人の作品や資料を中心に、ウジェーヌ・アジェ、マン・レイなど関連作家の作品を加えて紹介します。

※ 下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 富山県美術館

【展覧会】島根県立美術館|森山大道 光の記憶|’23年4月12日-6月26日

森山展01 森山B島根県立美術館
森山大道 光の記憶
会  期  2023年4月12日[水]- 6月26日[月]
休  館  日  火曜日(ただし 5/2 は開館)
観覧料金  一  般  1,300円、 大 学 生  1,000円、  小 中 高 生  400円
      * 観覧料は当日券、個人料金を表示。またコレクション展観覧料を含みます。
      * 各種割引、優待情報などは 下掲詳細 を参照
会  場  島根県立美術館
      690-0049 島根県松江市袖師町1-5 TEL:0852-55-4700
主  催  島根県立美術館、TSKさんいん中央テレビ、山陰中央新報社、SPSしまねグループ
特別協力  森山大道写真財団、東京工芸大学、Akio Nagasawa Gallery、タカ イシイギャラリー、蒼穹舎 大田通貴、アートスペース シモダ
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写真家・森山大道(1938- )は、数々の国際的な賞に輝き、次々と大規模な国際展を開催して、今や世界の頂点に立ちました。島根県宅野で過ごした少年期からすでに旺盛な表現力を携えていた森山。この展覧会では、漆黒の闇から照射される光に満ちた生命体のような圧倒的な強さをもつ写真を発表し続けた森山の60年を凝縮します。(作品493点、資料169点)

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 島根県立美術館 ]

【展覧会】町田市立国際版画美術館|企画展 出来事との距離 ― 描かれたニュース・戦争・日常|’23年6月3日-7月17日

E248-3226 E248-3227

町田市立国際版画美術館
企画展 出来事との距離 ― 描かれたニュース・戦争・日常
会  期  2023年6月3日[土]- 7月17日[月・祝]
休  館  日  月曜日  * ただし7月17日[月・祝]は開館
会  場  町田市立国際版画美術館 企画展示室 1、2
      194-0013 東京都町田市原町田 4-28-1
      Tel. 042-726-2771・0860 / fax. 042-726-2840
観  覧  料  一 般 800円、大・高生400円、中学生以下 無 料
      * 各種割引。優待情報などは 下掲詳細 参照
主  催  町田市立国際版画美術館
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E248-3219フランシスコ・ゴヤ『戦争の惨禍』より「見るにたえない」1810-20年
エッチング、ラヴィ、ドライポイント、ビュラン、町田市立国際版画美術館蔵

E248-3220月岡芳年『魁題百撰相』より「森蘭丸」明治元年(1868)
大判錦絵、町田市立国際版画美術館蔵

E248-3221篠原清興《栄城湾上陸后之露営》明治28年(1895)
大判錦絵三枚続、町田市立国際版画美術館蔵

ニュースや戦争を描いた作品に触れるとき、時代や立場によって表現できることが違うことに気づきます。また当事者として経験したことも、時が経ってからやっと伝えらえることがあるでしょう。例えば同時代の事件を描けなかった江戸期の浮世絵は、故事や古典になぞらえて時事を伝えようとしました。また自身の軍隊経験を描いた浜田知明は、時を経るにつれ戦争の構造に迫る作品も発表していきます。

展覧会ではこうした視点から町田市立国際版画美術館収蔵品を紹介するとともに、若手アーティストたちの作品も展示。なかでも特集する 松元 悠 は、メディアや SNS が伝えるニュースの現場を訪れて想像を働かせ、当事者の姿を自画像で描くことで、日常と地続きにある「事件と人間の不可解さ」に分け入る注目のアーティストです。本展を通じて過去、現在のアーティストが「出来事との距離」にいかに向き合ってきたかを探ります。

<展示構成>(予定)
1 章 ゴヤが描いた戦争
2 章 戦地との距離
3 章 浮世絵の見立てと報道
4 章 ニュースに向き合うアイロニー
5 章 若手作家の作品から

町田市立国際版画美術館  外観

町田市立国際版画美術館 外観

<主な出品作家>(生年順)
フランシスコ・ゴヤ、月岡芳年、小林清親、畦地梅太郎、浜田知明、馬場檮男、石井茂雄、郭徳俊、松元悠、土屋未沙、小野寺唯、ソ・ジオ

<出品点数>(予定)
約150

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 町田市立国際版画美術館 ]

【展覧会】奈良県立美術館|開館50周年記念 特別展 田中一光 デザインの幸福 |’23年4月22日-6月11日|会期末

奈良県美田中一光展

奈良県立美術館
開館50周年記念 特別展
田中一光 デザインの幸福
会  期  2023年4月22日[土]- 6月11日[日]
開館時間  9時 - 17時(入館は 16時30分 まで)
休  館  日  月曜日
観  覧  料  一 般 1,200円 / 大・高生 1,000円 / 中・小生 800円
      * 各種割引、優待条件関連情報は、下掲詳細 を参照
主  催  奈良県立美術館、読売新聞社
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グラフィックデザイナー・田中一光(1930-2002)は、奈良に生まれ、日本、そして世界を舞台にグラフィックデザイナーとして活躍しました。
奈良市内に生まれた田中一光は、幼いころ
から奈良の歴史と文化に親しんで育ちました。学生時代を京都で過ごし、大阪でデザイナーとしての出発を果たすと、その後は東京へと活動の場を移していきました。その経歴は日本のグラフィックデザインの黎明と発展に重なるような道のりでもありました。2022年には没後20年を迎え、その業績は現在もなお世界のデザインに影響を与え続けています。

田中一光はグラフィックデザイナーとして、ポスター、書籍などのエディトリアルから、ロゴマークやCIといった企業、組織に関わるデザイン、更にはデザインを通じて文化を発信・紹介するディレクター・プロデューサーとしての高い手腕を発揮しました。そして仕事の垣根を越えた幅広い交流の輪から、デザインの枠を超えた文化創造の展開を目指していた一面もありました。
本展覧会では、膨大な田中一光の業績の中から、ポスター・グラフィックアートといった作品を中心に、時代と共に歩んだクリエイティブな活動を紹介するものです。
奈良国立博物館美術館に所蔵された200点以上のコレクションから選りすぐられた代表作、更には田中一光と三宅一生のコラボレーション、ロゴマークなどのデザインと社会の密接な関係を示す業績を通じて、目にした人を刺激してやまない創造のエネルギーを感じて頂く機会といたします。

< 展 示 構 成 >
Ⅰ 田中一光の発想 (1):顔・流水
Ⅱ 田中一光の発想 (2):植物・文字
Ⅲ デザインと社会の幸福な関係:ロゴマーク
Ⅳ 田中一光の「いろ」と「かたち」(1):ピラミッド・綱・ロープ
Ⅴ 田中一光の「いろ」と「かたち」(2):記号・文字・墨戯
Ⅵ 特別企画 IKKO TANAKA  ISSEY MIYAKE

<会期中のイベント>
特別対談「田中一光デザイン室の日々」
講 師:太田徹也氏(デザイナー・元田中一光デザイン室勤務)
聞き手:当館学芸員
日 時:5月7日[日] 14時-(13時30分開場・約90分)
会 場:レクチャールーム(1F) 定員:60名(要事前申込)
田中一光の初代アシスタントとして二人三脚でデザイン室を切り盛りした太田氏に、在りし日の田中一光の姿についてお話いただきます。

美術講座「田中一光の造形感覚:デザインの幸福」 
講 師:深谷 聡(当館主任学芸員)
日 時:6月4日[日]14時-(13時30分開場)
会 場:当館レクチャールーム 定員:60名 (先着順・当日13時より受付にて整理券配布)

当館学芸員によるギャラリートーク
4月29日[土]、5月20日[土]、6月10日[土] 14時- 展示室

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 奈良県立美術館 ] 

【展覧会】野村美術館|2023年 春季特別展 開館40周年記念名品展|野村得庵のまなざし|’23年3月4日-6月11日

20230412134920_00001 20230412134920_00002野村美術館
2023年 春季特別展
開館40周年記念名品展 野村得庵のまなざし
会  期  2023年3月4日[土]- 6月11日[日]
         前 期:3月 4日[土]- 4月23日[日]
         後 期:4月29日[土]- 6月11日[日]
      * 会期を前期と後期に分け、全面的な陳列替を行います。
      * 4月24日[月]- 4月28日[金]は 展示替のため 休 館
開館時間  10:00 - 16:30 (最終入館 16:00)
休  館  日  月曜日 (月曜が祝日の場合は翌日)
入  館  料  一般 /800円、 学生 / 300円、障がい者 /300円、中学生以下 無 料
      * 学生証、障害者手帳などをご提示ください。
会  場  公益財団法人 野村文華財団 野村美術館
      606-8434 京都市左京区南禅寺下河原町61 TEL:075-751-0374 FAX:075-751-0586
主  催  公益財団法人 野村文華財団 野村美術館
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野村證券などの創業者であり、一大金融財閥を築いた 二代目野村徳七(1878-1945)は 得庵 と号し、実業家として活躍するかたわら多くの趣味を嗜みました。とりわけ茶の湯と能楽に深く傾し、晩年にはそれらは趣味の域を超え、事業とともに得庵の心の中では 三位一体 となっていたのではないかと考えられます。
今回の展示では美術館開館40周年を記念し、得庵コレクションのなかから名品をよりすぐって展示し、得庵が目指していた茶の湯がどのようなものであったかを感じ取っていただけるように構成しています。

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野村美術館の概要
野村美術館は、野村證券、旧大和銀行などの創業者である野村徳七(号  得庵  1878-1945)のコレクションをもとに、1984年に開館しました。

同館では、茶道具・能面・能装束をはじめ、得庵の遺作も含めて約1900点を所蔵しています。そのなかには重要文化財 7 件(《伝紀貫之筆 寸松庵色紙》・《佐竹本三十六歌仙 紀友則》・《清拙正澄筆 秋来偈頌》・《宗峰妙超筆 白雲偈頌》・《雪村周継筆 風濤図》・《千鳥蒔絵面箱》・《藤原定家・民部卿局両筆 讃岐入道集》)や、重要美術品 9 件が含まれています。
同館のある南禅寺界隈は、閑静な別荘地として有名です。古くより多くの政財界人が別荘を営み、いまなお静かなたたずまいを保っています。哲学の道や永観堂も近く、桜や紅葉の名所としても知られております。
野村美術館では、得庵コレクションを中心に、春季(3月上旬-6月上旬) と、 秋季(9月上旬-12月上旬) の年2回、テーマに基づいて展示しています。

野村得庵について
明治11年(1878年)に大阪に生まれた野村徳七は、27歳で家業である両替商を継ぎ、証券業を始めます。日露戦争時に財を成した後、野村銀行を設立、本格的に金融業に乗り出しました。またインドネシアやブラジルでの農場経営などの海外事業も展開、野村財閥という一大金融グループを築きあげました。
帝国議会の貴族院議員としても活躍し、日仏文化協会設立に尽力した功績により、フランス政府よりレジオンドヌール勲章を授与されています。このように精力的に事業を展開する一方、得庵と号して、茶の湯や能楽に傾倒し、近代数寄者としても名をはせました。

※ ほとんど館蔵品だけで、年間二回ほどの特別展を開催してきた野村美術館のウエブサイトから、
「野村美術館の概要」「野村徳庵」を抜粋して紹介しました。
とても落ちついて風情のある美術館です。訪館をお勧めするゆえんです。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 公益財団法人 野村文華財団 野村美術館 ]

【展覧会】台東区立 書道博物館|企画展 没後80年 中村不折のすべて〔前 期〕|’23年5月2日-8月27日

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企画展 没後80年 中村不折のすべて〔前 期〕
会  期  2023年5月2日[火]- 8月27日[日]
      期間中、下記の日程で展示替えをおこないます
          第 1 期  5月 2 日[火]- 6月25日[日]
          第 2 期  6月27日[火]- 8月27日[日]
会  場  台東区立 書道博物館
      110-0003 台東区根岸2丁目10番4号 電話 03-3872-2645
観  覧  料  一  般・大学生 500円、 高、中、小学生 250円
開館時間  午前9時30分-午後4時30分(入館は4時まで)
休  館  日  月曜日(祝休日と重なる場合は翌平日)
主  催  (公財)台東区芸術文化財団
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2023年は、中村不祈(なかむら ふせつ   1866-1943)の没後80年にあたります。
本展では、不折の生涯にわたる作品や資料を、書道博物館収蔵品の中から一挙に公開いたします。
前期展では、小山正太郎に師事した時代、正岡子規との出会い、清国巡遊時代、4年間のフランス留学など、若き日の修業時代を中心に紹介します。
後期展では、画家・書家としての活動、森鷗外や夏目漱石など、文豪たちとの交流、そして書道博物館の設置など、後年の不折の業績を顕彰します。
また、これまで日の目を見ることのなかった不折作品や、フランスから持ち帰った絵画など、修復後の作品も艇示いたします、

※ 展示一覧は こちら からダウンロードできます(外部リンク)。
※ 新型感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上観覧を。
[ 詳 細 : 台東区立 書道博物館 ]

【展覧会】泉屋博古館東京|特別展 木島櫻谷 ── 山水夢中|’23年6月3日-7月23日

泉屋博古館東京01 泉屋博古館東京02

泉屋博古館東京
特別展 木島櫻谷 ── 山水夢中
 会  期  2023年6月3日[土]- 7月23日[日] * 会期中展示替えがあります
         前  期:6月 3 日[土]- 6月25日[日]
         後  期:6月27日[火]ー 7月23日[日]
      *《寒月》展示期間:6月3日[土]- 6月18日[日]
休  館  日  月曜日(7月17日は開館)、7月18日[火]
開館時間  午前11時 - 午後6時(入館は午後5時30分まで)
      * 金曜日は午後7時まで開館(入館は午後6時30分まで)
会  場  泉屋博古館東京(東京・六本木)
入  館  料  一 般 1,200円 高大生 800円 中学生以下 無 料
      * 障がい者手帳等ご呈示の方は無料。ほかの割引・優待情報などは下掲詳細参照
主  催  公益財団法人泉屋博古館、公益財団法人櫻谷文庫、BSフジ、ライブエグザム
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E218-2757《万壑烟霧》(ばんがくえんむ) 左隻 明治43年(1910)
株式会社 千總 【展示期間:通期】
E218-2756《万壑烟霧》(ばんがくえんむ) 右隻 明治43年(1910)
株式会社 千總 【展示期間:通期】
E218-2761《駅路之春》(うまやじのはる) 左隻 大正2年(1913)
福田美術館 【展示期間:通期】E218-2760《駅路之春》(うまやじのはる) 右隻 大正2年(1913)
福田美術館 【展示期間:通期】

近代の京都画壇を代表する存在として近年再評価がすすむ日本画家・木島櫻谷(このしま・おうこく  1877-1938)。
動物画で名を馳せた彼ですが、生涯山水画を描き続けたことも見逃すことはできません。何よりも写生を重んじた彼は、日々大原や貴船など京都近郊に足を運び、また毎年数週間にわたる旅行で山海の景勝の写生を重ねました。その成果は、西洋画の空間感覚も取り入れた近代的で明澄な山水画を切り拓くこととなりました。

一方、幼い頃より漢詩に親しみ、また古画を愛した彼は、次第に中華文人の理想世界を日本の風景に移し替えたような、親しみやすい新感覚の山水表現に至ります。
本展では屏風などの大作から、日々を彩るさりげない掛物まで、櫻谷生涯の多彩な山水画をご覧いただき、確かな画技に支えられた詩情豊かな世界をご紹介します。
あわせて画家の新鮮な感動を伝える写生帖、収集し手元に置いて愛でた古典絵画や水石も紹介し、櫻谷の根底にあり続けた心の風景を探ります。

木島櫻谷(このしまおうこく 1877-1938)
明治後半から昭和前期まで、文展帝展で活躍した京都日本画壇の代表的存在。徹底した写生を基礎に、卓越した技術と独自の感性により生み出された叙情的で気品ある画風で、近年再評価の気運が高まっている。
京都の伝統を継承しながら、西洋画の要素をも取り入れた、近代的で洗練されたスタイルは時代・国を超えて支持されている。とりわけ親しみやすい動物画で知られるが、生涯描き続きた山水画も秀逸。

 ※ 展示作品の紹介画像は 泉屋博古館東京 から拝借しました。二次流用などはご遠慮ください。
※ 泉屋博古館東京では入館の事前予約はおこなっていません。希望の日時にお出かけください。

[ 詳 細 : 泉屋博古館(東京・六本木) { 活版 à la carte  泉屋博古館まとめ }

【展覧会】神奈川県立近代美術館 鎌倉別館|企画展 吉村 弘 風景の音 音の風景|’23年4月29日-9月3日

近美鎌倉01 近美鎌倉02神奈川県立近代美術館 鎌倉別館
企画展 吉村 弘
風景の音 音の風景
会  期  2023年4月29日[土・祝]- 9月3日[日]
会  場  神奈川県立近代美術館 鎌倉別館
      248-0005 神奈川県鎌倉市雪ノ下2-8-1 電話:0467-22-5000
休  館  日  月曜(7月17日を除く)
開館時間  午前9時30分 - 午後5時(入館は午後4時30分まで)
観  覧  料  一 般 700円、20歳未満・学生 550円、65歳以上 350円、高校生 100円
      * 中学生以下と障害者手帳等をお持ちの方(および介助者原則1名)は無料です。
      * 各種割引、優待条件などは 下掲詳細 参照
主  催  神奈川県立近代美術館
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1970年代初めから環境音楽の先駆けとして活躍した吉村弘(よしむら・ひろし 1940-2003)。2003年の葉山館開館を機に吉村が作曲した葉山館と鎌倉館のサウンドロゴは、現在も葉山館で朝夕に館内を流れ、来館者を惹きつけています。
没後20年を記念する本展では、音楽作品のほか、写真、映像作品、小杉武久(こすぎ たけひさ1938-2018)や、鈴木昭男(すずき あきお 1941- )とともにおこなったパフォーマンスや、サウンドインスタレーションなど、多様な活動を新資料群によって紹介し、知られざる吉村弘の世界に誘います。7年ぶりに鎌倉別館で復活する鎌倉館のサウンドロゴにもご注目ください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 神奈川県立近代美術館 鎌倉別館 ]

【展覧会】戸栗美術館|「柿右衛門」の五色 ─ 古伊万里からマイセン、近現代まで ─|’23年4月8日-6月25日

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戸栗美術館
「柿右衛門」の五色
── 古伊万里からマイセン、近現代まで ──
会  期  2023 年 4 月 8 日[土]- 6 月 25 日[日]
会  場  戸栗美術館 東京都渋谷区松濤 1-11-3
開館時間  10:00 - 17:00(入館受付は 16:30 まで)
      * 金曜・土曜は 10:00 - 20:00(入館受付は 19:30 まで)
休  館  日  月曜・火曜
入  館  料  一 般 1,200 円 / 高大生 500 円  * 中学生以下は 入館料 無 料。

< 同 時 開 催 >
◇ 第3展示室「江戸時代の伊万里焼 ― 誕生からの変遷 ―」
江戸時代初頭に誕生した伊万里焼は、技術の発展や時代の変化に合わせて様式も移り変わっていきます。年代毎の様式の変遷を追いながら江戸時代の伊万里焼を通観いたします。
◇ やきもの展示室「柿右衛門窯のうつわ展」
柿右衛門窯では、江戸時代から約370年続く伝統を守り、次世代に残していくために製作を続けています。今回の展示では、当主である15代酒井田柿右衛門の濁手作品1点のほか、伝統文様を施した錦手や染錦手の皿、鉢など柿右衛門窯製のうつわを中心に、約30点を展示いたします。

画像②色絵 竹虎牡丹文 皿_ロゴ入り色絵 竹虎牡丹文 皿  伊万里(柿右衛門様式)
江戸時代(17世紀後半)口径25.0cm  戸栗美術館所蔵

画像③色絵 花鳥人物文 蓋付六角壺_ロゴ入り色絵 花鳥人物文 蓋付六角壺  伊万里(柿右衛門様式)
江戸時代(17世紀後半)通高31.4cm  戸栗美術館所蔵
画像④色絵 花鳥文 皿_ロゴ入り色絵 花鳥文 皿  ドイツ・マイセン
18世紀前半 口径42.7cm  戸栗美術館所蔵

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「濁手 – にごしで」と呼ばれる純白の素地に、赤・青・緑・黄・金の 5 色の彩色を基本として優美な絵付けを施した「柿右衛門 – かきえもん – 様式」は、1670年代の佐賀・有田で完成されました。1660年代以降に本格化する西欧への伊万里焼の輸出を背景に、それまでの濃密な文様構成や、濃厚な色合いから、濁手素地を活かした、余白の多い構図と、明るく爽やかな色調へと変化したものです。輸出先である西欧では大変な人気を博し、ドイツのマイセンをはじめとして写しが製作され、素地の白さや、清爽な呈色が独自に追求されました。

その後、西欧をめぐる中国との市場競争を理由とした様式変化によって途絶えてしまった柿右衛門様式は、戦後になって12代・13代酒井田柿右衛門父子による「濁手」の復興とともに復活を遂げ、現代にまで受け継がれています。

今展では、世界を魅了した柿右衛門様式の素地や、絵具の「色」に着目し、色絵作品約80点を展示します。江戸時代の伊万里焼とマイセン、そして近現代の「柿右衛門」作品をご堪能ください。

※ 展示作品の写真画像は戸栗美術館から拝借しました。二次流用などはご遠慮ください。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。

[ 詳 細 : 戸栗美術館

【展覧会】東京都庭園美術館|フィンランド・グラスアート 輝きと彩りのモダンデザイン|’23年6月24日-9月3日

東京都庭園美術館6月

東京都庭園美術館
フィンランド・グラスアート
輝きと彩りのモダンデザイン
会  期  2023年6月24日[土]- 9月3日[日]
会  場  東京都庭園美術館(本館+新館)
      東京都港区白金台5-21-9
      ハローダイヤル  050-5541-8600
休  館  日  毎週月曜日(ただし、7月17日は開館)、7月18日[火]は休館
開館時間  10:00 - 18:00(入館は 閉館の30分前 まで)
観  覧  料  オンラインによる日時指定制です。購入・予約は こちら から
      一 般 1,400円、大学生(専修・各種専門学校含む) 1,120円、
中学生・高校生 700円、65歳以上 700円

      * 各種割引、優待情報などは下掲詳細参照
主  催  公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館
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北欧・フィンランドは、広大な森と湖に代表される豊かな大自然を有する国です。機能性とともに洗練された美しさを誇るフィンランドの家具やインテリア、テーブルウェアなどのプロダクトは永く愛され、日本でも近年人気が高まり続けています。

1917年にロシアから独立したフィンランドは、ナショナリズムが高まる中、新しい国づくりと国民のアイデンティティを取り戻すために様々な側面でモダニズムが推進されました。その動向はガラスの分野も例外ではなく、1930年代にミラノ・トリエンナーレや万国博覧会などの国際展示会、それらに向けた国内コンペティションが数多く開催されるうちに、よりモダンなデザイン性が求められるようになりました。デザイナーが手がけた芸術的志向の高いプロダクト「アートグラス」において、フィンランドらしさが芽生えていったのもこの頃のことでした。
第二次世界大戦後、若きデザイナーたちがしのぎを削って提供した「アートグラス」は国家復興の一翼を担い、1950年代に入るとフィンランドのグラスアートは更なる発展を遂げ、国際的な名声を得て世界のデザイン界にその存在を顕示しました。

本展は、デザイナーが自ら「アートグラス」の名のもとにデザインし、職人との協働作業によって生まれた作品に着目した展覧会です。1930年代の台頭期から1950年代に始まる黄金期、そして今に至る8名のデザイナーと作家が手がけた優品約140件に焦点を当て、フィンランド・グラスアートの系譜を辿ります。
表現者たちはガラスという素材といかに対峙し、探求し、創作の可能性を押し広げていったのか―。変わらず輝き続ける作品の魅力とともに、各時代・各作家たちのガラスへの信条と挑戦、込められたメッセージや想いを垣間見ることができる機会です。

※ オンラインによる日時指定制。チケット購入・予約、特別撮影許可条件などは 下掲詳細 参照
[ 詳 細 : 東京都庭園美術館 ]

【展覧会】九州国立博物館|特別展 アール・ヌーヴォーのガラス ─ ガレとドームの自然賛歌 ─|’23年4月18日-6月11日|会期末

九国博01A 九国博01 九国博02九州国立博物館
特別展 アール・ヌーヴォーのガラス
── ガレとドームの自然賛歌 ──
会  期  令和5(2023)年4月18日[火]- 6月11日[日]
開館時間  日曜日・火曜日-木曜日   9時30分 - 17時00分(入館は16時30分まで)
      金曜日・土曜日【夜間開館】 9時30分 - 20時00分(入館は19時30分まで)
      * 夜間開館の実施については変更になることがあります。
休  館  日  月曜日 * ただし5月1日[月]は開館
会  場  九州国立博物館
      818-0118 福岡県太宰府市石坂4-7-2
      ハローダイヤル  050-5542-8600
観  覧  料  一 般 1,700円、高 大 生 1,000円、小 中 生 600円
      * 上記料金で4階「文化交流展(平常展)」も観覧が可能です。
      * 当日、個人料金を表記。各種割引・優待などは 下掲詳細 参照。
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日本美術から多大な影響を受けて誕生したアール・ヌーヴォー。この運動を牽引したガラス作家エミール・ガレとドーム兄弟による名品の数々を、世界屈指のコレクションを誇る 北澤美術館(長野県諏訪市)所蔵品を中心にご紹介いたします。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 九州国立博物館

【展覧会】東京都美術館|マティス展 20世紀芸術の巨匠アンリ・マティスの大回顧展|’23年4月27日-8月20日

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東京都美術館
マティス展
Henri Matisse: The Path to Color
会  期  2023年4月27日[木]- 8月20日[日]
休  室  日  月曜日、7月18日[火]
      * ただし、5月1日[月]、7月17日[月・祝]、 8月14日[月]は開室
開室時間  9:30 - 17:30 * 金曜日は20:00まで  * 入室は閉室の30分前まで
会  場  東京都美術館 企画展示室
      110-0007   東京都台東区上野公園8-36   TEL 050-5541-8600(ハローダイヤル)
観  覧  料  一 般 2,200円 、大学生・専門学校生 1,300円、 65歳以上 1,500円
      * 当日・個人・税込み料金を表示。各種割引、優待情報などは 下掲詳細 参照
主  催  公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都美術館、 ポンピドゥー・センター、 朝日新聞社、N H K、 N H K プロモーション
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色、形、線、冒険のはじまり
約20年ぶりの開催! 20世紀芸術の巨匠アンリ・マティスの大回顧展
20世紀を代表するフランスの巨匠、アンリ・マティス(1869–1954年)。純粋な色彩による絵画様式であるフォーヴィスム(野獣派)を生みだし、モダン・アートの誕生に決定的な役割を果たした彼は、84歳で亡くなるまでの生涯を、感覚に直接訴えかけるような鮮やかな色彩と光の探求に捧げました。彼が残した仕事は、今なお色あせることなく私たちを魅了し、後世の芸術家たちにも大きな影響を与え続けています。

世界最大規模のマティス・コレクションを所蔵するポンピドゥー・センターの全面的な協力を得て開催する本展は、日本では約20年ぶりの大規模な回顧展です。絵画に加えて、彫刻、ドローイング、版画、切り紙絵、晩年の最大の傑作であり、マティス自身がその生涯の創作の集大成とみなした南仏ヴァンスのロザリオ礼拝堂に関する資料まで、各時代の代表的な作品によって多角的にその仕事を紹介しながら、豊かな光と色に満ちた巨匠の造形的な冒険を辿ります。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 東京都美術館  本展特設サイト

【展覧会】東京大学 総合研究博物館|特別展示「東京大学・若林鉱物標本:日本の鉱山黄金時代の投影」|’23年3月23日-9月1日

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東京大学 総合研究博物館
特別展示「東京大学・若林鉱物標本:日本の鉱山黄金時代の投影」
開催期間  2023年3月23日[木] - 9月1日[金]
開催会場  東京大学総合研究博物館
      113-0033 東京都文京区本郷 7-3-1
休  館  日  土・日・祝日
開館時間  10:00 - 17:00(入館は 16:30 まで)
入  場  料  無 料
協  賛  AGC株式会社
主  催  東京大学総合研究博物館
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明治時代初期から蓄積されてきた数万点に及ぶ同館の鉱物標本だが、「若林標本」と呼ばれる標本群が基幹の一つとなっている。三菱合資会社の鉱山技師であった若林彌一郎(わかばやし やいちろう)の名前を冠した、明治末-昭和初期の金属鉱山の鉱石標本を中心として収集した2,000点あまりの標本群で、和田標本(三菱マテリアル)、高標本(九州大学)と並ぶ、日本の三大鉱物標本の一つに数えられている。

これまでは全貌が未公開であった若林標本であるが、今回の特別展では、全体のおよそ半数である約900点を選び、当館が収蔵するその他の鉱物コレクションと合わせて展示することで、日本の鉱山黄金時代を回顧する試みとした。
特に、若林標本の展示コーナーは、昭和期の標本展示室の雰囲気を再現し、床下にも数百点の標本を配した異質な空間となっている。ほとんどの標本にいえることは、採集元の鉱山はすべて閉山して久しいことである。つまり、これらの標本は、日本各地で輝いていた鉱山黄金時代の投影なのである。鉱物研究には、古き良き時代だった往時に想いを馳せて、これらの美しい鉱物結晶をご覧になっていただきたい。

< 主な展示物 >
・三角式黄銅鉱(秋田県荒川鉱山)
・ベゼリ石(秋田県日三市鉱山)
・青鉛鉱(秋田県亀山盛鉱山)
・孔雀石(秋田県阿仁鉱山)
・閃亜鉛鉱(秋田県尾去沢鉱山)
・方鉛鉱(岐阜県神岡鉱山)
・蛍石(兵庫県生野鉱山)
・輝安鉱(愛媛県市ノ川鉱山)

展示企画:三河内 岳(東京大学総合研究博物館・教授)・清田 馨(東京大学総合研究博物館・キュラトリアルワーク推進員)
展示デザイン:洪 恒夫(東京大学総合研究博物館・特任教授)・関岡 裕之(東京大学総合研究博物館・特任准教授)
申込方法:事前申込不要

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参加を
[ 詳 細 : 東京大学総合研究博物館

【展覧会】愛媛県美術館|愛媛県美術館開館 25 周年記念 大竹伸朗展|’23年5月3日-7月2日

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愛媛県美術館
愛媛県美術館開館 25 周年記念 大竹伸朗展
会  期  2023年(令和5年)5月3日[水・祝]- 7月2日[日]
休  館  日  月曜日 * ただし、6月5日[月]は開館し、6月6日[火]は休館。
会  場  愛媛県美術館 本館 1階 企画展示室 1・2、2階 常設展示室1・2
      790-0007 愛媛県松山市堀之内 TEL:089-932-0010
観  覧  料  一 般   1,500円、 高 大 生   900円
      *  中学生以下、障がい者手帳等をお持ちの方とその介護者 1 名は無料。
      * 当日、個人、税込料金を表示。各種割引・優待条件などは 下掲詳細 参照
巡回情報  東京国立近代美術館 :2022年11月1日[火]- 2023年2月5日[日]-終了
      富山県美術館:2023年8月5日[土]- 9月18日[月・祝]-終了
主  催  愛媛県美術館、東京国立近代美術館
特別協力  TAKE NINAGAWA、宇和島市、松山市、未来へつなぐ道後まちづくり実行委員会
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本展は、高度成長期の東京に生まれ育ち、1988 年以降は愛媛県宇和島市を拠点に制作する大竹伸朗の軌跡を 7 つのテーマ ──「自/他」「記憶」「時間」「移行」「夢/網膜」「層」「音」── に基づいて読み解く回顧展です。
大竹伸朗(1955 – )は、分野を限定することなく多彩に活動を展開し、二大国際展であるドクメンタ(2012 年)とヴェネチア・ビエンナーレ(2013 年)に参加するなど、現代日本を代表するアーティストとして海外でも高く評価されています。消費され、忘却されてゆくようなあらゆる「もの」に着目し、半世紀近くにわたり独創性に溢れる作品を手掛けてきました。その膨大な数の作品の中には《ニューシャネル》や《宇和島駅》を始め、宇和島ゆかりの作品も数多くみられます。
今回、ライフワークである 70 冊を超える《スクラップブック》や記念碑的な立体大型作品を含む、選び抜かれたおよそ 500点にも及ぶ作品を、敢えて時系列から切り離し、その作品世界に没入できるよう再構築してご紹介します。大竹伸朗が、その半生をかけて見つめてきた情景を、作品を通して追体験していただければ幸いです。
開館 25 周年を迎える愛媛県美術館を会場に、初の地元開催となる本展では、宇和島市、そして道後温泉本館(松山市)と連携した特別展示も実施します。

【 作家プロフィール 大竹伸朗  Shinro Ohtake 】
1955 年東京都生まれ。愛媛県宇和島市在住。
主な個展に熊本市現代美術館/水戸芸術館現代美術ギャラリー(2019)、パラソルユニット現代美術財団(2014)、高松市美術館(2013)、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(2013)、アートソンジェセンター (2012)、広島市現代美術館/福岡市美術館 (2007)、東京都現代美術館 (2006) など。
また国立国際美術館(2018)、ニュー・ミュージアム・オブ・コンテンポラリー・アート(2016)、バービカン・センター(2016) などの企画展に出展。
ハワイ・トリエンナーレ(2022)、アジア・パシフィック・トリエンナーレ(2018)、横浜トリエンナーレ(2014)、ヴェネチア・ビエンナーレ(2013)、ドクメンタ(2012)、光州ビエンナーレ(2010)、瀬戸内国際芸術祭(2010、13、16、19、22)など多数の国際展に参加。また「アゲインスト・ネイチャー」(1989)、「キャビネット・オブ・サインズ」(1991) など歴史的に重要な展覧会にも多く参加している。
▶ 作家サイト https://www.ohtakeshinro.com

【本展の見どころ】
● 16 年ぶりの大回顧展・東京国立近代美術館で立ち上げ
2006 年に東京都現代美術館で開催された「全景 1955-2006」以来となる大規模な回顧展。昨年東京国立近代美術館で立ち上げられました。1982 年の大竹の初個展から 40 周年を経て、半世紀近くにおよぶ創作活動を一挙にご紹介します。
● 7 つのテーマで体感する作品世界
7 つのテーマ「自/他」「記憶」「時間」「移行」「夢/網膜」「層」「音」に基づいた会場構成。ゆるやかにつながるテーマで、時代順にこだわることなく大竹の作品世界に没入し、その創作のエネルギーを体感できます。
● およそ 500 点の圧倒的なボリュームと密度
最初期の作品から近年の海外発表作、そしてコロナ禍に制作された最新作まで、およそ 500 点の作品が一堂に会します。小さな手製本から巨大な小屋型のインスタレーション、作品が発する音など、ものと音が空間を埋め尽くします。
● 本展のために製作されたニューグッズも多数登場
スナックの看板をモチーフにした代表作《ニューシャネル》(1998 年)をはじめとした「大竹文字」T シャツなどで人気を博す大竹伸朗グッズ。本展開催にあわせて製作された展覧会オリジナルのニューグッズが続々登場します。
● 愛媛展だけの特別展示
初の地元開催となる愛媛展では、関わりの深い宇和島市と道後温泉本館(松山市)と連携した特別展示コーナーを設けます。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 愛媛県立美術館  同展特設サイト ]
{新宿餘談} 
昨2022年、東京国立近代美術館での大個展から巡回を重ねてきた本展が、大竹伸朗が居住している愛媛県での開催を迎えた。いまや大竹の作品の多くは、愛媛・香川と入った四国各地で発表され、ひろく拡散している。だから本展示が「愛媛に帰った」という感じになるのはふしぎなものである。東京が活力を喪失して久しいのかもしれないとおもうこのごろではある。

【展覧会】SOMPO 美術館|ブルターニュの光と風 ─ 画家たちを魅了したフランス〈辺境の地〉|’23 年3月25日-6 月11日|会期末

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SOMPO 美術館
ブルターニュの光と風 ── 画家たちを魅了したフランス〈辺境の地〉
会  期  2023 年 3 月25日[土]- 6 月11日[日]
会  場  SOMPO 美術館
      160-8338 東京都新宿区西新宿 1-26-1
休  館  日  月曜日
開館時間  午前 10 時 - 午後 6 時(最終入館は 午後 5 時 30 分 まで)
観  覧  料  一 般 1,600円、 大学生 1,100円、 高校生以下 無 料
      * 当日、個人料金を表記。各種割引、優待情報などは 下掲詳細 参照
主  催  SOMPO 美術館、フジテレビジョン
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カンペール美術館コレクション、来日!
豊かな自然と独自の文化を持つことで知られるフランス北西部の地、ブルターニュ。
本展は、ブルターニュに魅了された画家たちが描いた作品を通じ、同地の歴史や風景、風俗を幅広くご紹介する展覧会です。
深緑の海や険しい断崖が連なる海岸線、平原と深い森とが織りなす固有の景観、また、そこに暮らす人々の慎ましい生活と敬虔な信仰心は、19世紀初め以来、数多くの画家たちの関心を掻き立ててきました。
本展では、ブルターニュに関する作品を多数所蔵するカンペール美術館の作品を中心に、45作家による約70点の油彩・版画・素描を通じて、フランス〈辺境の地〉ブルターニュの魅力をご覧いただきます。

[ 詳 細 : SOMPO 美術館 ] 

【展覧会】樂美術館|樂歴代 特別展 ちゃわんのともし火|’23年4月28日-8月27日

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樂美術館
樂歴代 特別展

ちゃわんのともし火
会  期  2023年4月28日[金]- 8月27日[日]
休  館  日  月曜日(但し 祝日は開館)
時  間  10:00 ー 16:30 (入館は16時まで)
会  場  樂美術館
      602-0923 京都市上京区油小路通一条下る   TEL:075-414-0304
料  金  一 般 1,100円  大学生 900円  高校生 500円  中学生以下 無 料
      * 福祉割引:手帳ご提示の方 500円/介助者(1名様まで)無 料
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利休の創意のもと、『侘び茶』に叶う新たな茶碗を生み出した樂家初代・長次郎。
唐物、高麗の茶碗が名品とされていた中、和物茶碗としても新たなる挑戦であった。
『侘び茶』の思考を軸とし、茶の為に生み出された樂茶碗。
生まれたばかりの茶碗は、まだ 樂茶碗 という名もなく、『今焼茶碗』や『聚樂焼茶碗』などと呼ばれていた。
轆轤 – ろくろ – が主流の時代のなか、あえて手と篦 – へら – のみで成形する『手捏ね』という手法で造られ、燃え盛る炎の中から熱いま,ま、一碗のみ窯から引き出される特殊な焼き方で茶碗が誕生していく。

長次郎から始まった『樂焼』は、樂歴代へと繋がり、当代それぞれが長次郎茶碗を精神的な軸とし、各々の新たな茶碗を生み出していく。
そして始まりから約四百五十年、“ ちゃわんやのともし火 ” は、令和の時代へと受け紡がれる。この度の展観では、長次郎から脈々と紡がれる樂歴代の茶碗や実際の窯の炎の映像などから、樂がもつ精神性を探っていただければ幸いです。

* 新型感染症拡大予防のため、開館時間を変更する場合がございます
* 入館に際してご予約は必要ございません。
[ 詳 細 : 樂美術館 ]

【 展覧会】日本民藝館|特別展 美しき漆 日本と朝鮮の漆工芸|’23年4月13日-6月18日

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日本民藝館
特別展 美しき漆

日本と朝鮮の漆工芸
会  期  2023年4月13日[木]- 6月18日[日]
開館時間  10:00 - 17:00(最終入館は 16:30 まで)
休  館  日  毎週月曜日休館(祝日の場合は開館し、翌日休館)
会  場  日本民藝館 本館大展示場
      日本民藝館 西館(旧柳宗悦邸)第2・3 水、土曜開館(開館日カレンダー参照
      153-0041 東京都目黒区駒場4丁目3番33号
      TEL 03-3467-4527 FAX 03-3467-4537
入  館  料  一  般   1,200円、 大 高 生  700円、 中 小 生   200円
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本展は、館蔵する日本と朝鮮の漆工芸を展覧するものです。日本漆工には柳宗悦(1889-1961)が好んだ「漆絵」が描かれたものが多く見られ、朝鮮漆工では貝片で模様を象った「螺鈿」が施された箱類が一際目を引きます。両国の優品に加えて、黒田辰秋(1904―1982)や丸山太郎(1909-1985)ら工芸作家の作品も紹介し、日本民藝館の漆工芸の真髄をご覧頂きます。

 本展示は予約不要。但し 西館公開日(第二・第三の水曜と土曜)は特に混雑が予想されます
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上観覧を。

[ 詳 細 : 日本民藝館

【展覧会】日本民藝館|特別展 聖像・仏像・彫像|柳宗悦が見た「彫刻」|’23年6月29日-9月3日

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日本民藝館
特別展 聖像・仏像・彫像
柳宗悦が見た「彫刻」
会  期  2023年6月29日[木]- 9月3日[日]
開館時間  10:00 - 17:00(最終入館は 16:30 まで)
休 館 日  毎週月曜日休館(祝日の場合は開館し、翌日休館)
会  場  日本民藝館 本館大展示場
      日本民藝館 西館(旧柳宗悦邸)第2・3 水、土曜開館(開館日カレンダー参照
      153-0041 東京都目黒区駒場4丁目3番33号
      TEL 03-3467-4527 FAX 03-3467-4537
入 館 料  一 般 1,200円、 大 高 生 700円、 中 小 生 200円
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木喰仏や円空仏をはじめ、近世の神仏像には、庶民信仰を対象とした素朴な造形を数多く目にすることができます。
本展は、民間仏や奉納面などの当館コレクションを、「彫刻」という観点から焦点をあてる試みです。朝鮮半島の仏像や中国の明器など東アジアの彫像のほか、各国の聖像や祖霊像、仮面など素朴な魅力に溢れる民間の彫刻を一堂に展示します。

◆ 記念講演会 ◆  みちのく 近世の民間仏
仏師ではない者が、正確な儀軌や図像に頼らず作った「民間仏」は、今までに数多く行われてきた仏像の調査でも、排除される傾向にありました。講師の須藤弘敏氏が携わった文化財調査報告書『下北の仏像』『南部の仏像』『津軽の仏像』(青森県)は、近世の民間仏もほぼ網羅する画期的な報告書となっています。
柳宗悦は『工藝』第88号で「民間の仏体」を特集し、日本と朝鮮半島の民間仏を紹介しています。柳が多くを目にすることが適わなかった、素朴ながら豊かな魅力を持った東北地方の民間仏について、講師:須藤 弘敏(すどう ひろとし  弘前大学名誉教授)氏にお話しいただきます。[ 詳細は 日本民藝 ウエブサイト ゟ]

※ 本展示は予約不要。但し 西館公開日(第二・第三水曜と土曜)は特に混雑が予想されます
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上観覧を。
[ 詳 細 : 日本民藝館

【展覧会】佐川美術館|特別展 生誕 100 年 山下清展 -百年目の大回想|’23年4月8日-6月11日|会期末

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佐川美術館
特別展 生誕 100 年 山下清展 -百年目の大回想
会  期  2023年 4 月 8 日[土]- 6 月 11 日[日]
開館時間  午前 9 時 30 分 - 午後 5 時(入館は午後 4 時 30 分まで)
休  館  日  月曜日
所  在  地  佐川美術館
      524-0102 滋賀県守山市水保町北川2891 TEL:077-585-7800
入  館  料  ※ 本展は WEB 事前予約制 です
      一 般 ¥1,200/高大生 ¥800/中学生以下 無 料 * ただし保護者の同伴が必要
      * 高大生は学生証ご提示。専門学校・専修学校は大学に準じる。
      * 障害者手帳をお持ちの方(要手帳)、付添者(1 名のみ)無料
主  催  佐川美術館(公益財団法人SGH文化スポーツ振興財団)
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“ 放浪の天才画家 ” と言われた山下清(1922 - 71)。18 歳で放浪の旅を始め創作を続けるなか、31 歳の時、アメリカのグラフ誌がその画才に注目し、脚光を浴びるようになりました。
その後、「今年の花火見物はどこに行こうかな」の言葉を最後に 49 歳で生涯を閉じるまで、「日本の原風景」として人々に愛され続けてきた貼絵など多岐にわたる作品を手掛けてきました。

本展では、貼絵や油彩、水彩画、ペン画、陶磁器など 1961 年のヨーロッパ旅行に持参したスケッチブックのうち初公開の習作を含め、約 190 点を展観。山下芸術の新たな側面を発見するとともに、生誕 100 年を迎えた「百年目の大回想」という名にふさわしく、その生涯にわたる創作活動を振り返ります。

②山下清 © Kiyoshi Yamashita  STEPeast 2023作家紹介   山下 清(1922-71)
© Kiyoshi Yamashita / STEPeast 2023
1922 年       3 月 10 日、東京・浅草に生まれる。
1924 年( 2  歳) 前年の関東大震災により住居を失い、父母の故郷・新潟県に移住する。
1925 年( 3  歳) 重い消化不良にかかり 3 ヶ月後に完治するが、軽い言語障害を患う。
1932 年(10 歳)父の清治が死去。この頃から知的障害が少しずつ顕著になる。
1934 年(12 歳) 千葉県の養護施設「八幡学園」に入園。翌年には教育の一環であった
「ちぎり絵」において画才を発揮させる。
1940 年(18 歳) 11 月 18 日、学園から突然姿を消し、放浪の旅に出る。
1953 年(31 歳) アメリカのグラフ誌『ライフ』をきっかけに山下清大捜索が始まる。
1954 年(32 歳) 地元の高校生により鹿児島で発見される。
1956 年(34 歳) 東京の大丸百貨店で作品展を開催。26 日間で 80 万人を動員。
1958 年(36 歳) 映画「裸の大将」が公開されるも、自身とのギャップに悩む。
1961 年(39 歳) 約 40 日間で 12 ヶ国を巡るヨーロッパへの旅に出る。
1969 年(47 歳) 高血圧による眼底出血を起こし、倒れる。以後、自宅療養を続ける。
1971 年(49 歳) 7 月 10 日夜、脳溢血で倒れ、7 月 12 日、永眠。

<展示作品の一部 ご紹介>

①《ソニコンロケット》 貼絵 1959(昭和34)年頃 株式会社増田屋コーポレーション蔵 © Kiyoshi Yamashita  STEPeast 2023《ソニコンロケット》 貼絵 1959(昭和34)年頃
株式会社増田屋コーポレーション蔵   © Kiyoshi Yamashita / STEPeast 2023

③《長岡の花火》 貼絵 1950(昭和25)年 © Kiyoshi Yamashita  STEPeast 2023《長岡の花火》 貼絵 1950(昭和25)年 © Kiyoshi Yamashita / STEPeast 2023
④ 《群鶏》 油彩 1960(昭和35)年 © Kiyoshi Yamashita  STEPeast 2023《群鶏》 油彩 1960(昭和 35)年 © Kiyoshi Yamashita / STEPeast 2023
⑤ 《花火》 大橋清(山下清) 鉛筆画 1930-32(昭和5-7)年頃 © Kiyoshi Yamashita  STEPeast 2023
《花火》 大橋清(山下清) 鉛筆画 1930-32(昭和5-7)年頃
© Kiyoshi Yamashita / STEPeast 2023

<展示構成>
第1章   山下清の誕生 ― 昆虫そして絵との出合い
第2章   学園生活と放浪への旅立ち
第3章   画家・山下清のはじまり ― 多彩な芸術への試み
第4章   ヨーロッパにて ― 清が見た風景
第5章   円熟期の創作活動

※ 本展はWEB 事前予約制です
※ 作品紹介画像は佐川美術館より拝借しました。流用などはご遠慮ください。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。

[ 詳 細 : 佐川美術館 チケット予約専用サイト

【展覧会】山種美術館|【特別展】小林古径 生誕140年記念 小林古径と速水御舟 ― 画壇を揺るがした二人の天才 ―|’23年5月20日-7月17日

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山種美術館
【特別展】小林古径 生誕140年記念 小林古径と速水御舟
― 画壇を揺るがした二人の天才 ―
会  期  2023年5月20日[土]- 7月17日[月・祝]  * 会期中、一部展示替えあり。
         前 期:5月20日[土]- 6月18日[日]
         後 期:6月20日[火]- 7月17日[月・祝]
開館時間  午前10時 - 午後5時 (入館は午後4時30分まで)
      * 今後の状況により、会期・開館時間等は変更する場合があります。
休  館  日  月曜日 (但し、7月17日[月・祝]は開館)
入  館  料  一 般 1400円、大学生・高校生 1100円、中学生以下 無料 (付添者の同伴が必要です)
      * 上掲は、個人・当日・税込料金を表示。各種割引・特典などは下掲 公式HP にて
会  場  山種美術館
      150-0012 東京都渋谷区広尾3-12-36
問い合せ  050-5541-8600  (ハローダイヤル 電話受付時間: 9:00-20:00)
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01 A0003d 小林古径 闘草(修復後)_C_1000小林古径 《闘草》1907(明治 40)年
絹本・彩色   山種美術館

02 東京国立近代美術館 小林古径 極楽井 J00438_1000小林古径 《極楽井》1912(大正元)年
絹本・彩色 東京国立近代美術館 [前期展示 5/20-6/18

03 A0355 速水御舟 錦木_C_1000速水御舟 《錦木》1913(大正 2)年
絹本・彩色   山種美術館

近代日本画の歴史に大きな足跡を残した小林古径(こばやし こけい 1883-1957)と、速水御舟(はやみ ぎょしゅう 1894-1935)。
二人には 11 歳の年齢の差がありますが、彼らの画業をたどると多くの共通点が見出せます。
古径と御舟はともに歴史画・人物画から画業をスタートさせました。1914(大正3)年に再興された院展で活躍した二人は、大正時代半ば以降、細密描写による徹底した写実へと同時期に作風を変化させています。また、実業家・原三溪から支援を受けたことも共通しています。さらに、それぞれの渡欧体験を経て、古径は東洋画の「線の美」に目覚めて独自の画風を確立し、御舟は人物表現や水墨を基調とした花鳥画へと新境地を拓いたのです。

古径と御舟は互いに尊敬し合い、切磋琢磨した仲でもありました。御舟は先輩画家である古径を「自分の信じた道を真直(まっすぐ)に歩んでいく」と称賛しています。一方の古径も年下の御舟に対して「あれほど芸術に熱烈だった友のことを想うと尊敬の念にかられる」と述べており、互いに敬意を持って交流したことがわかります。

古径の生誕 140 年を記念する本展では、古径の代表作である《極楽井》(東京国立近代美術館)、《出湯》(東京国立博物館)、《清姫》、御舟芸術の粋ともいうべき《炎舞》【重要文化財】、《翠苔緑芝》をはじめ、初期から晩年までの名品の数々を展示し、二人の交流を示す作品や言葉もあわせて紹介します。互いに刺激を受け合いながら、時代の先駆けとなって活躍し、同時代や後世の画家たちに大きな影響を与えた、特筆すべき二人の天才画家の軌跡をご堪能ください。
*  上掲文中のうち、所蔵先表記のない作品はすべて山種美術館所蔵です。

※ 作品画像は 山種美術館 より拝借した物です。二次引用などはご遠慮ください。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上観覧を。
[ 詳 細 : 山種美術館

【展覧会】東京ステーションギャラリー|甲斐荘楠音の全貌 絵画、演劇、映画を越境する個性|’23年7月1日-8月27日|6月1日ゟ前売り開始

甲斐荘東京01 甲斐荘東京02東京ステーションギャラリー
甲斐荘楠音の全貌 絵画、演劇、映画を越境する個性
会  期  2023年7月1日[土]- 8月27日[日]
      * 会期中、展示替えをおこないます
休 館 日  月曜日[7/17、8/14、8/21 は開館]、7/18[火]
開館時間  10:00-18:00  * 入館は 閉館30分前 まで
      * 金曜日は 20:00 まで開館
会  場  東京ステーションギャラリー
      100-0005 東京都千代田区丸の内1-9-1 TEL : 03-3212-2485
入 館 料  当日・個人 一 般 1,400円、高校・大学生 1,200円、中学生以下 無 料
      * 各種割引、優待情報などは 下掲詳細 参照
      * 6月1日[木]から前売り〔割引〕券販売 ! 下掲詳細参照!
主  催  東京ステーションギャラリー[公益財団法人東日本鉄道文化財団]、日本経済新聞社
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あやしさを超えて、誰も見たことのない甲斐荘楠音の全貌にせまる
甲斐荘楠音(1894-1978/かいのしょう ただおと)は、大正期から昭和初期にかけて日本画家として活動し、革新的な日本画表現を世に問うた「国画創作協会」の一員として意欲的な作品を次々と発表しました。しかし、戦前の画壇で高い評価を受けるも、1940年頃に画業を中断して映画業界に転身。長らくその仕事の全貌が顧みられることはありませんでした。

本展は1997年以降26年ぶり、東京の美術館では初となる本格的な甲斐荘の回顧展です。これまで知られてきた妖艶な絵画作品はもとより、スクラップブック・写真・写生帖・映像・映画衣裳・ポスターなど、甲斐荘に関する作品や資料のすべてを等しく展示します。
画家として、映画人として、演劇に通じた趣味人として ── さまざまな芸術を越境する「複雑かつ多面的な個性をもった表現者」として甲斐荘を再定義します。

※ 6月1日[木]から前売り〔割引〕券販売 ! 下掲詳細参照!
[ 詳 細 : 東京ステーションギャラリーkazari-upper甲斐荘東京03 甲斐荘東京04

< 甲斐荘楠音が携わった時代劇映画 >
甲斐荘楠音は衣裳・風俗考証家として、日本の時代劇映画の黄金期を支えました。
本展に展示される映画衣裳の制作には甲斐荘が携わっています。映画監督・溝口健二をして「甲斐荘君が手伝ってくれると品がよくなる」と言わしめた考証家としての手腕は、伊藤大輔や松田定次ら時代劇映画の名監督たちから厚い信頼を得ていました。
本展には、東映京都撮影所に保管されていた往年の映画衣裳の数々が展示されます。名優・市川右太衛門が袖を通した絢爛豪華な衣裳をはじめ、数々の映画資料が甲斐荘の見識や感性を物語ってくれます。

< Highlights みどころ >
1 過去最大スケールの回顧展、ついに創作の全貌が明らかに!
デカダンス薫る大正画壇の異才にして、昭和チャンバラ時代劇の陰の立役者。そして芝居を愛し、自らも演じることに興じた趣味人にして数寄者 ──。謎多き「あやしい画家」から「多面的な個性をもった不世出の表現者」へ、甲斐荘のイメージをアップデートする過去最大の回顧展。多彩な作品と資料から甲斐荘の知られざる「越境性」を明らかにします。
2 甲斐荘・昭和初期の傑作がメトロポリタン美術館から凱旋!
「国画創作協会」解散後、甲斐荘が新たな活動の場とした絵画団体「新樹社」。その記念すべき第1回に出品された甲斐荘の意欲作《春》が、はるばるニューヨークから凱旋します。甲斐荘絵画のエッセンス、圧倒的な存在感を感じられる秀逸な作品は必見です。
3 甲斐荘の知られざる後半生を物語る、昭和の銀幕を彩った映画衣裳の数々!
東映時代劇の最も華々しい時代を彩った珠玉の衣裳が目白押し。名優・市川右太衛門と甲斐荘楠音がともに作り上げた「旗本退屈男」シリーズの豪華衣裳を中心に、甲斐荘が考証・提案した映画衣裳をポスターやスチル等と併せて展示します。
また、甲斐荘が『雨月物語』(溝口健二監督・1953年)のために考案し、アカデミー賞衣裳デザイン賞にノミネートされた衣裳もパリのシネマテーク・フランセーズから海を越えて来日します。

<Sections 章立て>
序   章    描く人
第 1 章    こだわる人
第 2 章    演じる人
第  3  章    越境する人
終   章    数奇な人

※ 6月1日[木]から前売り〔割引〕券販売 ! 下掲詳細参照!
[ 詳 細 : 東京ステーションギャラリー ]

【展覧会】神奈川県立近代美術館 葉山|企画展 生誕110年 傑作誕生・佐藤忠良|’23年4月22日-7月2日|前期 4月22日-5月28日 後期 5月30日-7月2日|後期展開催

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神奈川県立近代美術館 葉山
企画展 生誕110年 傑作誕生・佐藤忠良
会  期  2023年4月22日[土]- 7月2日[日]
         前 期 : 4月22日[土]- 5月28日[日]
         後 期 : 5月30日[火]- 7月 2 日[日]
会  場  神奈川県立近代美術館 葉山  展示室 2、3、4
休  館  日  月曜日
開催時間  午前9時30分 – 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
観  覧  料  一 般 1,200円、20歳未満・学生 1,050円、65歳以上 600円、高校生 100円
      * 中学生以下と障害者手帳等をお持ちの方(および介助者原則1名)は無料です。      
      * 各種割引、優待などは 下掲詳細 をご覧下さい。
同時開催  コレクション展 野崎道雄コレクション受贈記念 見えないもの、見たいこころ
主  催  神奈川県立近代美術館
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戦後日本彫刻史に大きな足跡を残した彫刻家・佐藤忠良(さとう ちゅうりょう 1912−2011)。東京美術学校(現・東京藝術大学)で彫刻を学び、従軍とシベリア抑留を経て復員したのちは、新制作派協会(現・新制作協会)を基点に一貫して具象彫刻の道を歩みました。また、力強く現実感をたたえた素描力を生かし、絵本や挿絵でも広く活躍しています。

本展はその傑作として知られる彫刻《群馬の人》と《帽子・夏》、今なお読み継がれるベストセラー絵本『おおきなかぶ』の3作品が、いかにして誕生したのか、各年代の代表作を制作年順に紹介するとともに、佐藤が蒐集し生涯手元においた西洋美術のコレクションを手がかりとして、その創造の秘密に迫ります。

<展覧会の見どころ>
1.「佐藤忠良」を再読する
日本人の手で初めて日本人の顔を表現したと評された《群馬の人》、身体と衣服の造形のバランスを追求し独自の様式に至った《帽子・夏》。佐藤が一貫して作り、描いたのは、人間でした。社会における芸術の役割とは何か、人はなぜ人間の姿を作るのか、自らに問い続けた 「佐藤忠良」という作家を読み直す展覧会です。
2. 蒐集と創作 - コレクションからみえるもの
フランス近代彫刻に魅せられて彫刻を志した佐藤は、敬愛する西洋作家の作品を蒐集し、その仕事を注意深く観察することから創作のヒントを得てきました。本展では佐藤忠良コレクション(宮城県美術館蔵)から、彫刻家のオーギュスト・ロダンやマリノ・マリーニやジャコモ・マンズー、画家のエドガー・ドガ、パブロ・ピカソ、アメデオ・モディリアーニ、ベン・シャーンらの作品を展覧します。

※ 同時開催  コレクション展  野崎道雄コレクション受贈記念 見えないもの、見たいこころ
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。

[ 詳 細 : 神奈川県立近代美術館 ]

【展覧会】水野美術館|水野コレクション 美術館でめぐる歳時記 〜 日本画家たちが描く四季|’23年6月10日-7月17日

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水野美術館
水野コレクション
美術館でめぐる歳時記 〜 日本画家たちが描く四季
会  期  2023年6月10日[土]- 7月17日[月]
開館時間  9時30分 - 17時30分(入館は17時まで)
休  館  日  毎週月曜日(但し7月17日[月・祝]は開館)
入  館  料  一 般 1,000円、 中 高 生 600円、 小学生 300円
      予約不要 美術館窓口で当日券を販売
会  場  水野美術館
      380-0928 長野県長野市若里6-2-20 TEL:026-229-6333 FAX:026-229-6311
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春の花見に、秋の紅葉狩り、端午の節句や七夕まつり、あるいは五月雨、吹雪など――。
こうした四季ごとの行事や生活、植物や気候などの情報をまとめた書物『歳時記』をご存知でしょうか。現代では俳句の季語辞典として多くの書籍が発行され、季節ごとの森羅万象を表わす膨大な言葉の数々が納められています。
いわば歳時記とは、“ 季節の百科事典 ” とも言い換えられるでしょう。

本展では、展示室全体を歳時記に見立て、日本画のなかから季節を感じるモチーフやことばを探ります。例えば上村松園《夏の美人圖》に描かれた、女性の吊るす蚊帳や足元に置かれた団扇は、夏を表わす暮らしの道具です。あるいは菊池契月《流鏑馬図》や山本丘人《紅葉の季》では、秋を感じる紅葉の情景を見ることができます。
このように日本画家たちの捉えた四季のすがたを、歳時記をたよりにどうぞお楽しみください。

※ 水野美術館は、岡倉天心の流れをくむ、横山大観、菱田春草、下村観山、川合玉堂らの近代日本画を系統立てて集めた美術館です。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳 細 : 水野美術館 ]

【展覧会】茨城県陶芸美術館|コレクション展Ⅰ 新収蔵品展|’23年5月10日-10月22日

茨城県陶芸美術館01 茨城県陶芸美術館02

 茨城県陶芸美術館
コレクション展Ⅰ 新収蔵品展
会  期  2023年5月10日[水]- 10月22日[日]
会  場  茨城県陶芸美術館1階 第1展示室
      309-1611 茨城県笠間市笠間2345(笠間芸術の森公園内)TEL:0296-70-0011
開館時間  午前9時30分 - 午後5時(入場は 午後4時30分 まで)
休  館  日  毎週月曜日(ただし7月17日、8月14日、9月18日、10月9日は開館)、
      7月18日[火]、9月19日[火]、10月10日[火]
観  覧  料  一般320円、70歳以上160円、高大生260円、小中生160円
      * 各種割引、優待情報などは 下掲詳細 参照。
      * 同時開催中の企画展覧会券にて、本展もご覧いただけます。
主  催  茨城県陶芸美術館
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茨城県陶芸美術館では、令和4年度に34作家による95件の作品を新たに収蔵しました。
富本憲吉、荒川豊蔵、加守田章二をはじめ、昆虫やいきものをモチーフとした現代作家や、2021年笠間陶芸大賞入賞・入選の作など、近現代の陶芸の展開をたどるにあたって重要な作品を収蔵いたしました。新収蔵品展を通して、日本の近現代陶芸の豊かな世界をお楽しみください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳 細 : 茨城県陶芸美術館 ]

【展覧会】根津美術館|企画展 救いのみほとけ お地蔵さまの美術|’23年5月27日-7月2日

根津5-6月根津美術館
企画展 救いのみほとけ
お地蔵さまの美術
会  期  2023年5月27日[土]- 7月2日[日]
休  館  日  毎週月曜日
開館時間  午前10時-午後5時 * 入館は 閉館30分前 まで
入  場  料   オンライン日時指定予約入館制  * 下掲詳細参照
      一 般 1300円、学 生 1000円、中学生以下 無 料
      * 障害者手帳提示者および同伴者は200円引き
会  場  根津美術館 展示室 1・2
      107-0062 東京都港区南青山 6-5-1 Tel. 03-3400-2536
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親しみを込めて “ お地蔵さま ” とよばれる地蔵菩薩は、おそらく日本人の誰もが知るほとけでしょう。日本では平安時代に入ってから本格的に信仰されるようになり、平安時代後期に衆生を救済するほとけとしての信仰が確立すると、それ以降は地域や時代を超えて崇められ、数多くの仏画や仏像が作られました。
本展では、館蔵品の仏画や仏像を中心として、日本における地蔵信仰の歴史とその広がりを概観します。この展覧会が、地蔵菩薩にかかわる美術の華麗で多様な世界を知る機会となれば幸いです。

※ 入館はオンライン日時指定予約制。下掲詳細を確認のうえご観覧を
[ 詳 細 : 根津美術館 ] { 根津美術館 活版アラカルト まとめ }

【展覧会】ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション|2023年 夏のコレクション展|南 桂子 銅版画展 ─ 静かな王国|’23年5月27日-8月6日

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ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション
2023年 夏のコレクション展
南桂子 銅版画展 ── 静かな王国
会  期  2023年5月27日[土]-8月6日[日]
開館時間  11:00-17:00(土日祝 10:00-17:00) * 最終入館 16:30
      《ナイトミュージアム》  会期中の第 1・3 金曜日
      *は 20:00 まで開館、最終入館19:30(*6/2、 6/16、 7/7、 7/21、 8/4) 
休  館  日  月曜日 * ただし 7/17[祝]は除く、7/18[火]
入  館  料  大 人 600 円、 大学生・高校生 400 円、 中学生以下 無 料
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20 世紀後半、日本人女性としては、いちはやく銅版画の可能性を見つけ、パリで制作し
南 桂子(1911- 2004)の展覧会です。
富山県高岡に生まれ、幼少の頃から絵を描いていた桂子は、戦後東京に出て油彩画を
団体展に発表し、さらにパリに渡ると、銅版画家として頭角を現しました。
南桂子のモチーフは約40年間、ほとんど変わりませんでした。
鳥、少女、一本の木。
自分の足でひとり立ち、或いはたたずみ、透明感に満ちた世界にいます。
絵の中には孤独と、それをくぐりぬけた幸福が、穏やかに調和しているかのようです。
銅版画の肌合いは、この静かな世界を表現するのにふさわしく、
やさしさ、さびしさ、あこがれ、希望が、
淡い色彩として光の粒子のようにちりばめられています。
作品をめぐる、つかの間の一人旅。
南 桂子 約45点、浜口陽三 約10点の銅版画をご鑑賞ください。

※ 下掲詳細をご確認の上ご観覧ください
[ 詳 細 : ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション ]

【展覧会】京都文化博物館|特別展 四百年遠忌記念特別展|大名茶人 織田有楽斎|’23年4月22日-6月25日|中入り

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京都文化博物館
特別展 四百年遠忌記念特別展 大名茶人 織田有楽斎
会  期  2023年4月22日[土]- 6月25日[日]
      * 会期中、一部展示替えをおこないます。
開室時間  10:00 - 18:00(金曜日10:00 - 19:30)* 入場は閉室30分前まで
休  館  日  月曜日(ただし、5月1日は臨時開館)
入  場  料  一般1,600円、大高生1,000円、中小生500円
      * 当日、個人、税込価格を表示。各種割引、優待などは 下掲詳細 参照
会  場  京都文化博物館 4・3階展示室
      604-8183 京都市中京区三条高倉 TEL. 075-222-0888      
主  催  京都府、京都文化博物館、正伝永源院、読売新聞社
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鳴かぬなら 生きよそのまま ホトトギス
有楽斎 – うらくさい – こと 織田 長益 – ながます- は、天文16年(1547)、織田信秀の子、信長の弟として生まれました。信長、秀吉、家康のもと、武将として活躍し、晩年には京都・建仁寺の塔頭である 正伝院 – しょうでんいん – を再興、隠棲します。正伝院内に建てた茶室(如庵)は国宝に指定され、各地に如庵の写しが建てられました。近代化の中で寺名を改めつつ、正伝永源院には現在も有楽斎ゆかりの文化財が数多く伝来しています。

文化人・有楽斎として名高い一方、武士・長益には悲観的なイメージが付きまといます。天正10年(1582)本能寺の変では、二条御所に籠る自らが付き従う織田信忠(信長長男)の切腹後、二条御所を脱出します。このため、京の人々からは「切腹をすすめておいて、逃げた男」と揶揄されました。さらにその後、織田信雄(のぶかつ  信長次男)に仕え、家康と秀吉の講和を調整するなど存在感を示したものの、信雄が改易されると、今度は秀吉の 御伽衆 – おとぎしゅう – に加わります。関ヶ原の戦いでは東軍として参戦、戦後も豊臣家に仕えましたが、大坂夏の陣の前には家康の許可を得て主人から離れました。
織田、豊臣、徳川の3天下人に仕えて時流を乗り切り、75歳までの長い人生を「有楽斎」として、京に隠棲した彼の心中には、どのような思いがあったのでしょうか。戦乱を生き延びた彼の美意識は現代の茶道に息づき、規範とされています。
有楽斎の四百年遠忌にあたり、正伝永源院に伝わる文化財を再度調査しました。ここで得られた知見をもとに、織田有楽斎という人物を今一度捉え直す展覧会です。

織田有楽斎(おだ・うらくさい)
天文16年(1547)-元和7年(1622)
有楽斎は織田信秀の子で、信長の実弟として天文16年(1547)尾張に生まれ、通称源五郎、名を長益といい、剃髪して有楽斎如庵と号しました。
本能寺の変で信長が倒れた後は、豊臣秀吉の配下となります。また、関ヶ原の戦い後、その功により家康から禄を与えられ、豊臣秀頼の補佐役として大坂城にて、東西対立の和平に奔走しますが不調に終わり、夏の陣を前にして大坂を退き、京都・二条に隠棲します。
元和3年(1617)12月には、禅寺・建仁寺の塔頭の一つ「正伝院」の借用を打診、翌年秋には優美な林泉と典雅な茶亭「如庵」ならびに客殿、庫裏を完成したようです。そうして75年の生涯を閉じるまで、茶道三昧の生活をこの寺で送りました。如庵は現在は愛知県犬山市に移築されており、現存する国宝茶席三名席の1つとなっています。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 京都文化博物館

【展覧会】たばこと塩の博物館|没後200年 江戸の知の巨星 大田南畝の世界|’23年4月29日-6月25日|5月30日ゟ 後期展示開始

omote_ol0131_mihon ura_ol0131_mihonたばこと塩の博物館
南畝の多岐にわたる偉大な業績を およそ180点の資料で紹介
没後200年 江戸の知の巨星 大田南畝の世界
期  間  2023年4月29日[土・祝]- 6月25日[日]

         前 期:4月29日[土・祝]- 5月28日[日]
         後 期:5月30日[火]- 6月25日[日]
会  場  たばこと塩の博物館 2 階特別展示室
      130-0003  東京都墨田区横川 1-16-3 電 話 03-3622-8801 
開館時間  午前10時 - 午後5時(入館締切は 午後4時30分まで)
休  館  毎週月曜日
入  館  料  大 人・大学生 100円、満65歳以上の方(要証明書)50円、小・中・高校生 50円
後  援  日本近世文学会、法政大学江戸東京研究センター
主  催  たばこと塩の博物館
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狂歌の名人「蜀山人 – しょくさんじん」こと大田南畝(おおた なんぽ 1749-1823)の名は、江戸文化に関心をもつ方なら一度は耳にしたことがあるかもしれません。平賀源内や山東京伝、喜多川歌麿や版元の蔦屋重三郎などに彩られた、華やかな江戸の出版界の中心人物であり、当意即妙な狂歌の名手として、現代でも落語や時代小説などで知られる人物です。
幕臣としても有能で、御家人という低い身分ながら、幼少の頃から積み重ねた知識と能力によって登用され、職務においても高く評価されていきます。くわえて、同時代の事件や風聞から歴史的な典籍まで、見聞きしたあらゆる事物を書き残した功績ははかり知れません。浮世絵や江戸文学の歴史ひとつとっても、南畝の記録なしには多くの事物が埋もれてしまったことでしょう。

南畝没後200年記念となる本展は、このような 大田南畝 について、多角的に取り上げているのが特徴です。さらに、たばこと塩の博物館で開催する展示として、彼と深い関わりを持ったたばこ屋の平秩東作 – へずつ とうさく- と蘭奢亭薫 – らんじゃてい かおる – についても特別に紹介しました。
情報が氾濫し、知識の価値が問われている今日とは対照的に、情報伝達手段が限られた江戸時代にあって、情報を吟味し記録し続けた南畝の生涯を通じて、知とは何か、あらためて考える契機となれば幸いです。

譛玲枚蝣・蜊礼幅螻慕判蜒・Photo_02寝惚先生文集 個人蔵
譛玲枚蝣・蜊礼幅螻慕判蜒・Photo_04
三十六人狂歌撰 個人蔵

譛玲枚蝣・蜊礼幅螻慕判蜒・Photo_05狂歌百人一首  古今狂歌袋 たばこと塩の博物館蔵
譛玲枚蝣・蜊礼幅螻慕判蜒・Photo_06鎌倉太平序 個人蔵

 ※ 展示作品の写真画像はたばこと塩の博物館から拝借しました。二次流用などはご遠慮ください。※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を
[ 詳 細 : たばこと塩の博物館 ]

【展覧会 予告】京都文化博物館|発掘された珠玉の名品 少女たち ─ 夢と希望・そのはざまで|星野画廊コレクションより|’23年7月15日-9月10日

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京都文化博物館
特別展 発掘された珠玉の名品 少女たち ── 夢と希望・そのはざまで
星野画廊コレクションより

会  期  2023年7月15日[土]- 9月10日[日]
開室時間  10:00 - 18:00(金曜日 10:00 - 19:30) * 入場は閉室30分前まで
休  館  日  月曜日(ただし、7月17日、7月24日は開館)、7月18日[火]休館
会  場  公益財団法人 京都文化博物館 4・3 階展示室
主  催  京都府、京都文化博物館、産経新聞社、関西テレビ放送、京都新聞
入  場  料  (消費税込)   一  般  1,500円、 大高生  1,000円、 中小生  500円
      * 前売り、各種割引・優待情報などは 下掲詳細 参照
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明治、大正、昭和……。時代のうねりの中で、いつしか忘れられてしまった実力ある画家たち。
本展では、彼(女)らが遺した素晴らしい作品を見つけ出し、紹介してきた、星野画廊のコレクションから「少女たち」をテーマに紹介します。
女性たちの人生のさまざまが描かれた日本画と洋画、約120点を展示しますので、作品の放つ魅力を存分にお楽しみください。

01岡本神草《拳の舞妓》1922年頃

02笠木治郎吉《花を摘む少女》1897-1912年頃
菊花を摘む爽やかな少女を描いた明治期の水彩画です。作者の笠木治郎吉は横浜で活動した画家で、長年「謎の画家」とされてきましたが、近年の研究の進展とともに光が当てられ、再び注目
が集まっています。

03甲斐荘楠音 – かいのしょう ただおと《畜生塚の女》1919年頃
独特の妖艶な女性像を描いたことで知られる日本画家、甲斐荘楠音の代表作《畜生塚》の関連作品です。畜生塚とは豊臣秀吉が養子秀次を自害させ、妻妾、子供を処刑して三条河原に埋め
た事件。描かれているのは処刑される直前の呆然とした女性の姿です。

04粥川伸二 – かゆかわ しんじ《 娘 》1928年
黒いパラソルをさした女性は華やかな柄の着物の下に、ブラウスを着ています。小脇に抱えている書物は聖書でしょうか。このモダンガールを描いた粥川伸二は、長崎をテーマにした日本画を多く描きました。

05太田喜二郎 – おおた きじろう《花摘図》1911-1912年頃
点描風に描かれたこの作品は、洋画家の太田喜二郎がベルギーに留学をしていた時に描いた作品です。モデルの女性は画家の下宿先のお嬢さんで、服飾関係の仕事に就くことを目指していたそうです。明るい光に溢れた油絵です。

<展示構成>
第一章 明治の少女たち/第二章 四季のうつろいの中で/第三章 大正の個性派画家たち/第四章 歴史画に見る少女たち/第五章 夢見る少女たち/第六章 慈しむ母として/第七章 モダンガールズ/第八章 日仏画家の競艶

※ 作品画像は 京都文化博物館 より拝借したものです。二次引用などはご遠慮ください。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 公益財団法人 京都文化博物館 ]

【展覧会】茨城県近代美術館|企画展 猪熊弦一郎展『いのくまさん』|’23年4月15日-6月25日|会期後半

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茨城県近代美術館
企画展 猪熊弦一郎展『いのくまさん』
会  期  2023年4月15日[土]- 6月25日[日]

会  場  茨城県近代美術館
      茨城県水戸市千波町東久保666-1 TEL 029-243-5111
開館時間  午前9時30分 - 午後5時(入場は 午後4時30分 まで)
休  館  日  毎週月曜日  * ただし5月1日[月]は開館
観  覧  料  一 般 1000円 / 満 70 歳以上 500円 / 高大生 730円 / 小中生 370円
      * 各種割引、優待情報などは 下掲詳細 参照
特別協力  丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、公益財団法人ミモカ美術振興財団
主  催  茨城県近代美術館
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E229-2905

猪熊弦一郎《飛ぶ日のよろこび》1993年
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館蔵 © 公益財団法人ミモカ美術振興財団E229-2923猪熊弦一郎《サクランボ》1939年

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館蔵 © 公益財団法人ミモカ美術振興財団
E229-2928猪熊弦一郎《金環食》1987年
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館蔵 © 公益財団法人ミモカ美術振興財団

猪熊弦一郎(1902-1993)は香川県に生まれ、東京美術学校(現・東京藝術大学)の藤島武二教室で油彩画を学びました。1936年に小磯良平らと新制作派協会(現・新制作協会)を結成。東京、パリ、ニューヨーク、ハワイと拠点を移しながら、マティス、ピカソ、藤田嗣治、イサム・ノグチら様々な芸術家と交友し、彼らに刺激を受けつつ独自の画風を追究しました。またその制作活動は幅広く『小説新潮』の表紙絵を40年間描いたほか、三越の包装紙「華ひらく」のデザインや、JR上野駅中央改札の壁画《自由》の制作を担ったことでも知られています。

絵本『いのくまさん』(小学館発行)は、画家・猪熊弦一郎の作品の魅力をこどもたちにもわかりやすく紹介した本で、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 の企画により 2006年に発刊されました。本文は詩人・谷川俊太郎のシンプルかつ軽妙なタッチの言葉で綴られ、ページをめくっていくたびに、猪熊作品の多彩で生命力にあふれた世界が広がります。
本展はこの絵本をもとに構成した、大人からこどもまで楽しめる展覧会です。また作品に加え、戦後の社会を彩った猪熊の様々な仕事等も併せて紹介し、その魅力に迫ります。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 茨城県近代美術館

【展覧会】細見美術館 琳派展23|琳派の扉絵と涼の美|’23年6月10日-8月20日

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細見美術館
琳派展23
琳派の扉絵と涼の美
会  期  2023年6月10日[土]- 8月20日[日]
      * 会期中に一部展示替えあり
所  在  地  京都市左京区岡崎最勝寺町6-3 TEL 075-752-5555
開館時間   午前10時 - 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
休  館  日  毎週月曜日(祝日の場合、翌火曜日)
入  館  料  一 般 1,400円  学生 1,100円
      * 各種割引、優待条件などは 下掲詳細 参照
主  催  細見美術館 京都新聞
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琳派の創始者、俵屋宗達(生没年不詳、江戸前期に活躍)は扇絵を制作する「絵屋」を営んでいました。「扇絵」は言わば宗達工房の主力商品であり、その独創的な意匠は後に屛風などの大画面に明快な画風を展開する原点ともなりました。
「扇絵」や「団扇絵」といった小画面の調度は、尾形光琳、中村芳中、酒井抱一、鈴木其一、神坂雪佳ら宗達以降の絵師たちも積極的に手掛け、デザイン性の高い身近な調度として親しまれました。一方、琳派では朝顔など夏の草花図も多く描かれ、爽やかな画面は凌ぎ難い夏の暮らしに一風の涼味をもたらしました。

琳派展の第23弾となる本展では、細見コレクションを中心に「扇絵」「団扇絵」や、夏の草花図や秋草図を選び、琳派による涼の美を展覧します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳 細 : 細見美術館 Hosomi Museum ]

【展覧会】徳川美術館・名古屋市蓬左文庫|特別展 よそおいの美学|’23年6月3日-7月17日

とくがわ011 とくがわ012徳川美術館・名古屋市蓬左文庫
特別展 よそおいの美学
会  期  2023年6月3日 [土]- 7月17日[月]
開館時間  午前10時 - 午後5時(入館は午後4時30分まで)
休  館  日  月曜日 * ただし7月17日[月・祝]は開館
観  覧  料  一 般 1,600円 ・ 高 大 生 800円 ・ 小 中 生 500円
      (企画展「極める!江戸の鑑定」展と共通)
      * 毎週土曜日は小・中・高生入館無料
会  場  徳川美術館
      461-0023 名古屋市東区徳川町1017 TEL 052-935-6262
主  催  徳川美術館・名古屋市蓬左文庫
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江戸時代の武家社会では、身分や年齢、季節や儀礼などによる細やかな決まりごとのなかで、格式に相応しく、おごそかに、あるいは美麗によそおうことが求められました。
男性は儀礼など最もフォーマルな場面では、公家の伝統的な装束を身に着ける一方、日常のカジュアルな場面で着用する羽織や刀剣の拵(こしらえ)、また火事装束や陣中着などに武家ならではの粋を凝らしました。
女性は生地や模様によって格の異なる着物を時に応じて使い分け、華麗な筥(はこ)迫(せこ)を携帯し、化粧によって美を体現しました。
尾張徳川家で誂えられた衣服や装身具などをトータルコーディネートの演出でご紹介しつつ、「よそおい」にかける武家の美学を探ります。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 徳川美術館・名古屋市蓬左文庫 ]