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【展覧会】東京国立近代美術館|棟方志功展|めいきんぐ・オブ・ムナカタ|’23年10月6日-12月3日

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東京国立近代美術館
企画展 生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ
会  期  2023年10月6日[金]- 12月3日[日] * 会期中一部展示替えがあります。
会  場  東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー
      102-8322 東京都千代田区北の丸公園3-1
      050-5541-8600(ハローダイヤル 9:00 - 20:00)
休  館  日  月曜日 (祝休日は開館し翌平日休館)
開館時間  10:00 - 17:00(金曜・土曜は 10:00-20:00) * 入館は閉館30分前まで
観  覧  料  一 般 1,800円、 大学生 1,200円、 高校生 700円
      * 前売り券、各種割引、優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照      
      * 当日券窓口購入は混雑を予想。事前チケット購入が推奨されています。
特別協力  棟方志功記念館共同企画
主  催  東京国立近代美術館、NHK、NHKプロモーション、東京新聞
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「世界のムナカタ」として国際的な評価を得た版画家・棟方志功(1903-1975)。一心不乱に版木に向かう棟方の姿は、多くの人々の記憶に刻み込まれています。棟方が居住し、あるいは創作の拠点とした青森、東京、富山の三つの地域は、それぞれに芸術家としての棟方の形成に大きな影響を与えました。
棟方の生誕120年を記念し、各地域の美術館(富山県美術館、青森県立美術館、東京国立近代美術館)が協力して開催する本展では、棟方と各地域の関わりを軸に、板画、倭画、油彩画といった様々な領域を横断しながら、本の装丁や挿絵、包装紙などのデザイン、映画・テレビ・ラジオ出演にいたるまで、時代特有の「メディア」を縦横無尽に駆け抜けた棟方の多岐にわたる活動を紹介し、棟方志功とはいかなる芸術家であったのかを再考します。

< 見どころ >
◆ 国際展受賞作から書、本の装画、商業デザイン、壁画までー「世界のムナカタ」の全容を紹介
代表的な板画作品はもちろん、最初期の油画や生涯にわたって取り組み続けた倭画に加え、高い人気を博した本の装幀や、長く大衆に愛された包装紙の図案など、優れたデザイナーとしての一面も取り上げ、棟方芸術の全貌に迫ります。
◆ 青森ー東京ー富山、棟方の暮らした土地をたどる、初の大回顧展
生誕120年という節目をとらえ、棟方志功が芸術家として大成していく過程のなかで大きな影響を与えた土地である三つの地域―故郷・青森、芸術活動の中心地・東京、疎開先・富山―を、最大規模の回顧展として巡回します。
◆ 棟方畢生の超大作、久々の公開
縦3メートルの巨大な屏風《幾利壽當頌耶蘇十二使徒屏風》(五島美術館蔵)を約60年ぶりに展示、また、ほとんど寺外で公開されることのなかった倭画の名作《華厳松》(躅飛山光徳寺蔵)は通常非公開の裏面とあわせて展示します。

20230802151236_00022〔 活版アラカルト掲載図版のほとんどは、画面をクリック・タップすると拡大表示されます 〕

< 棟方志功略歴 >
1903年 9月5日、青森市大町一丁目一番地に生まれる。
1924年 油画家を志し、帝展入選を目指して上京。
1926年 帝展落選が続くなか、川上澄生の《初夏の風》を見て版画に目覚める。
1928年 油画《雑園》で帝展初入選。
1932年 日本浪曼派の文士たちとの交流が始まる。国画会奨学賞を受賞。版画に道を定める。
1936年 国画会展に出品した《瓔珞譜・大和し美し版画巻》が縁となり柳宗悦ら民藝運動の人々との知遇を得る。
1939年 《二菩薩釈迦十大弟子》制作。翌年の国画会展で佐分賞受賞。
1945年 富山県西砺波郡石黒村法林寺に疎開。5月の空襲で東京の自邸と戦前の作品や版木のほとんどを焼失。
1951年 11月末、東京都杉並区に転居。
1955年 第3回サンパウロ・ビエンナーレ版画部門最高賞受賞。
1956年 第28回ヴェネチア・ビエンナーレ国際版画大賞受賞。
1959年 ロックフェラー財団とジャパン・ソサエティの招きで初渡米、 滞在中の夏、約1か月かけて欧州を巡る。
1961年 青森県新庁舎の壁画《花矢の柵》など公共施設への大作提供が増える。
1970年 文化勲章受章。文化功労者となる。
1975年 9月13日、死去。青森市に棟方志功記念館開館。

※ 当日券の窓口購入は混雑が予想されるため、事前のチケット購入が推奨されています。
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上 ご観覧を。

[ 詳 細 : 東京国立近代美術館 本展特設サイト

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【展覧会】神奈川県立近代美術館 葉山|葉山館20周年記念 100年前の未来:移動するモダニズム 1920-1930|’23年10月7日-’24年1月28日

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神奈川県立近代美術館 葉山
葉山館20周年記念 100年前の未来:移動するモダニズム 1920-1930
The Future 100 Years Ago: Modernists on the Move 1920-1930
会  期  2023年10月7日[土]- 2024年1月28日[日] * 一部展示替えあり
会  場  神奈川県立近代美術館 葉山  展示室 2、3、4
休  館  日  月曜(10月9日、1月8日を除く)、12月29日 – 1月3日
開催時間  午前9時30分 – 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
観  覧  料  一 般 1,200円、20歳未満・学生 1,050円、65歳以上 600円、高校生 100円
      * 中学生以下と障害者手帳等をお持ちの方(および介助者原則1名)は無料です。
      * 各種割引、優待情報などは 下掲詳細公式サイトをご参照ください。
主  催  神奈川県立近代美術館
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葉山館の開館20周年を記念して、当館が館名に掲げる「近代(モダン)」の文化が多様に展開した20世紀の20年代を再考します。
1917年のロシア革命と1918年終結の第1次世界大戦により国際的な移動と伝播の時代が到来し、スペイン風邪によるパンデミック後の世界で、芸術家たちは国境を越えて活動しました。中村彝と鶴田吾郎が描いたエスペランティストの詩人ヴァシリー・エロシェンコの肖像を筆頭に、夭折画家・久米民十郎、土田麦僊や前田寛治、藤田嗣治などの滞欧・滞米作品、石本喜久治らが招来したドイツ新興美術、MAVOや三科など1923年の関東大震災とその復興を挟んで都会に展開した前衛諸派、シュルレアリスムの端緒から魯迅の木版画運動まで、大正から昭和へと移る100年前の世界が夢みた新しさの諸相を紹介します。
神奈川近美10月02〔 活版アラカルト掲載図版のほとんどは、画面をクリック・タップすると拡大表示されます 〕

◆ 神奈川県立近代美術館 葉山|葉山館20周年記念   100年前の未来:移動するモダニズム   1920-1930|’23年10月7日-’24年1月28日 ◆

< 展覧会の見どころ >
1. 久米民十郎 1999年以来の特集展示
1914年に渡英し詩人のエズラ・パウンドと交流、ヴォーティシズム(渦巻派)などの新潮流に触れて才能を開花させるも、再渡航直前の横浜で関東大震災に斃れた画家・久米民十郎。旧鎌倉館の「大正・昭和の美術」展(1999年)以来となる特集展示で、近年の調査研究をふまえた希少な作品・資料を紹介します。
2. 日本と外国の文化往来にみる同時代性
日本人作家が1920年代に海外で制作した作品に加え、建築家・石本喜久治や評論家の仲田定之助、コレクターの宗像久敬らが招来した海外作品、そして訪日したダヴィト・ブルリューク、ヴィクトル・パリモフ、ワルワーラ・ブブノワらの作品を紹介し、文化往来の軌跡を探ります。
3. 魯迅が中国で展開した近代木版画運動の最初期作品を紹介
20世紀初頭に日本で学んだ文学者の魯迅は、帰国後の1920年代に木版画の民衆性と美術的価値に着目し、欧米や日本の版画を書籍や展覧会で中国に紹介しました。上海で内山書店を経営する内山完造、その弟・内山嘉吉の協力を得て、魯迅が1931年に同地で行った木版画講習会の作品ほか、1930年代への展開を示す作品・資料を展覧します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 神奈川県立近代美術館 葉山

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【展覧会】静嘉堂文庫美術館|開館1周年記念特別展 二つの頂 ― 宋磁と清朝官窯 ―|’23年10月17日-12月17日

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静嘉堂文庫美術館
開館1周年記念特別展
二つの頂 ― 宋磁と清朝官窯 ―
会  期  2023年10月17日[土]- 12月17日[日]
会  場  静嘉堂@丸の内(明治生命館 1 階)
      100-0005 東京都千代田区丸の内 2-1-1 明治生命館 1 階
休  館  日  月曜日、10月10日[火] * 10月9日[月・祝]は開館
開館時間  午前10時 - 午後5時(金曜は午後6時まで) * 入館は閉館の 30 分前まで
入  館  料  日時指定予約 優先入館。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
      一 般 1,500 円、 大高生 1,000 円、 中学生以下 無 料
お問合せ  TEL 050-5541-8600(ハローダイヤル)
主  催  静嘉堂文庫美術館(公益財団法人静嘉堂)
──────────────────────静嘉堂0802〔 活版アラカルト掲載図版のほとんどは、画面をクリック・タップすると拡大表示されます 〕

1_白磁刻花蓮花文輪花鉢花蓮花文輪重要文化財《白磁刻花鉢》 定窯 北宋-金時代(12世紀)
華北随一の白磁の名窯・定窯(河北省)の鉢。花形に刻みをつけた胴部の内外に流麗な蓮花文を彫り込む。江戸時代以前に日本にもたらされた作品と思われ、加賀藩主前田家に茶の湯の水指として伝来した。

3_青磁鼎形香炉《青磁鼎形香炉》 南宋官窯 南宋時代(12-13世紀)
宮廷専用の陶磁器を焼く窯を官窯という。南宋時代の官窯は首都・杭州(浙江省)に置かれ、青く澄んだ青磁の器が焼かれた。古代青銅器の鼎の形を模した重厚な造形で、明るい青緑色の釉薬には特徴的な貫入(釉薬のひび)が走っている。

4_油滴天目重要文化財《油滴天目》 建窯 南宋時代(12-13世紀)
茶葉の生産地にも近い福建省の建窯では、宋代に生まれ、日本の茶の湯の源流となった喫茶法「点茶法」に適した黒釉の茶碗が作られた。なかでも黒釉に含まれる鉄分が焼成中に変化して出来る「曜変」や「油滴」は希少で珍重された。この油滴の見事な大碗は大阪・藤田家旧蔵で、古くから日本に伝わったものと思われる。

6_五彩百子図鉢《五彩百子図鉢》「大清康煕年製」銘 景徳鎮官窯 清時代・康煕年間(1662-1722)
たくさんの唐子がたわむれ遊ぶ「百子図」は、多くの男児に恵まれることを願った吉祥のデザイ色の上絵付と金彩に彩られた子どもたちは、一見おとなのマネをして遊んでいるように見えるが、実は立身出世を意味するモチーフがちりばめられている。

10_青花臙脂紅龍鳳文瓶一対_龍重要美術品《青花臙脂紅龍鳳文瓶 一対》「大清乾隆年製」銘 景徳鎮官窯 清時代・乾隆年間(1736-95)
清朝官窯の陶芸技術が極致に達した乾隆年間の技術力を示す逸品。たなびく雲の中に五爪の龍が体をくねらせ、また別面に鳳凰が羽ばたくさまを表し、一対で龍鳳がそれぞれ向かい合うように描いている。酸化コバルトによる青花の雲は、金を使った高価なピンク色の上絵具・臙脂紅による龍鳳をあらかじめ避けて描いているが、仕上がりには寸分の狂いも見られない。

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◆ 静嘉堂文庫美術館|開館1周年記念特別展|二つの頂 ― 宋磁と清朝官窯 ―◆
8000年を超える悠久の歴史をもち、陶芸技術の粋を極めた中国陶磁。その歴史上、二つの頂点といえるのが、宋代(960-1279)の陶磁器と、清朝(1616-1912)の官窯磁器です。

商工業や各種技術が発達した宋代の中国では、各地で青磁や白磁、黒釉など多種多様で洗練された陶磁器が生み出されました。それらは後世「宋磁」と称えられ、「古典」として現代にまで影響を与え続けています。
また最後の王朝・清朝では、磁器の都・景徳鎮に宮廷用の陶磁器を焼造する政府直営の工房=官窯が設置され、最高の技術と材料をもって皇帝のためのやきものが作られました。
清朝最盛期、康煕・雍正・乾隆の三代(1662-1795)の皇帝たちは、陶磁器への関心が高く、官窯に督陶官が派遣され、技術・意匠の両面で究極ともいうべき作品が次々と生み出されました。

静嘉堂所蔵の清朝官窯磁器には、岩﨑彌之助(三菱第2代社長 1851-1908)が明治20年代という早い段階で蒐集した作品が含まれています。また20世紀初頭には彌之助の嗣子・小彌太(三菱第4代社長 1879-1945)により、日本伝世の宋磁の優品に加え、新出の宋磁や清朝官窯の名品が蒐集され、世界有数の質を誇る中国陶磁コレクションが形成されました。
本展では、南宋官窯をはじめとする静嘉堂の宋磁の名品と、清朝官窯磁器から青花・五彩・粉彩・単色釉の優品を精選し展示します。

※ 日時指定予約 優先入館。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
※ 展示品画像は静嘉堂文庫美術館より拝借したものです。二次流用などはご遠慮ください。
[ 詳 細 : 静嘉堂文庫美術館  公式チケットオンライン予約〔 静嘉堂@丸ノ内 〕]

【展覧会】静岡県立美術館|大大名の名宝 永青文庫 × 静岡県美の狩野派|’23年10月17日-12月10日

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静岡県立美術館
大大名の名宝 永青文庫 × 静岡県美の狩野派
開催期間  2023年10月17日[火]- 12月10日[日]
会  場  静岡県立美術館
      422-8002 静岡市駿河区谷田 53-2
開館時間  10:00 - 17:30(展示室の入室は 17:00 まで)
休  館  日  毎週月曜日
観  覧  料  当日券 一般:1,400円 / 70歳以上:700円 / 大学生以下:無料
      * 本展示にご入場の方は、収蔵品展、ロダン館も併せてご覧いただけます。
      * 前売り、割引、優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  静岡県立美術館
──────────────────────20230928171324_00002◆ 静岡県立美術館|大大名の名宝 永青文庫 × 静岡県美の狩野派|’23年10月17日-12月10日 ◆

永青文庫は、肥後熊本 54 万石を治めた大大名・細川家の下屋敷跡にある、東京で唯一の大名家の
美術館です。南北朝時代より700年の歴史を有する細川家伝来の美術工芸品や歴史資料など、永青文庫の所蔵品は、約9万 4,000 点にのぼり、そのなかには狩野派の傑作や重要作が含まれています。


本展では、永青文庫の狩野派の全容を調査し、その成果を踏まえて優品を選りすぐり、当館の狩野派作品と組み合わせてご覧いただきます。両館のコレクションを掛け合わせることで、室町時代から幕末まで、狩野派 400 年の歴史を名品によって辿る展覧会ができあがりました。あわせて、調査の中で明らかになった最新の研究成果を盛り込みつつ、狩野派による中国絵画の鑑定や大名道具にまつわる仕事、また熊本藩の御抱絵師であった肥後狩野派についても注目し、幅広く大名家と狩野派の関わりをご紹介します。

正統派であり、かつ刺激的な狩野派展、ぜひ会場でその魅力をご堪能ください。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 静岡県立美術館 ] 

【展覧会】東京藝術大学美術館|林武史退任記念展 石の勝手|’23年9月30日-10月15日

東京藝大美術館石の勝手

東京藝術大学美術館
林武史退任記念展 石の勝手
会  期  2023年9月30日[土]- 10月15日[日]
      10:00 - 17:00(最終入場 16:30)
休  館  日  10月2日[月]、10月10日[火]
会  場  東京藝術大学大学美術館   本館 展示室3、4、陳列館1階
観  覧  料  無 料
主  催  東京藝術大学美術学部、東京藝術大学大学美術館
──────────────────────
本展は、長きにわたり東京藝術大学美術学部彫刻科において教鞭を執ってきた林武史の退任記念展です。林は「空間にものが存在するとは、どのように解釈すればよいのか」という問いかけを起点とし、1980年第後半より彫刻家としての活動を開始しました。
その後、この問いかけは、「空間」「身体」「物質」「記憶・時間」というテーマを内包した彫刻の実践へと展開されていきます。
一方、林は学内において上記のテーマに沿った4つの展覧会(「空間の変容」1997、「彫刻の身体」2003、「物質と彫刻」2013、「時間/彫刻」2019)を企画し、学内外の彫刻科との協同により、彫刻とは何かという問いを深度化させるとともに、後進の育成に尽力してきました。

「石の勝手」と題された本展は、林が文部省在外研修員(パリに滞在)としての滞在を終えた1999年以降の代表作と、新作により構成されています。パリへの渡航前と渡航後の自身の仕事について林は、「素材/手法に関して変化はなかったが、さまざまな事象の受容において、自分の中で大きな変化があった」と語っています。それは、世界共通の言語(彫刻)を追い求めることから一旦距離を置き、この国における風土(風景・湿度・人との関わり等)を思慮することで起こった変化だったのではないでしょうか。
石の性質を受け入れ、しかし、決して素材と馴れ合うことのない近接関係。この、一定の距離感を保ちながら繰り返される想察とその跡形は、林の問いそのものだといえます。
物質の勝手、作者/観者の身体性、風土、それぞれの偶然を招き入れ、予測できない多くの事象を孕む今回の林の試みをぜひご高覧ください。
また、会期中には林と同世代の彫刻家4名によるクロストーク「僕たちの時代」の他、ギャラリートークの開催を予定しています。こちらも奮ってご参加ください。

<関連イベント> 
問い合わせ ハローダイヤル : 050-5541ー8600
◉ 10月5日[木]13時より
「林武史と藤井匡氏によるギャラリートーク」
藤井 匡(東京造形大学教授)
会 場:大学美術館本館3階

◉10月7日[土]14時より
「僕たちの時代」- 4名の彫刻家によるクロストーク
林武史、中瀬康志、丸山富之、松井紫朗
会 場:陳列館1階

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 東京藝術大学美術館 ] 

【展覧会】滋賀県立美術館|企画展 “みかた” の多い美術館展|さわる知る 読む聞くあそぶ はなしあう 「うーん」と悩む 自分でつくる!|’23年10月7日-11月19日

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滋賀県立美術館
企画展 “みかた” の多い美術館展 
さわる知る 読む聞くあそぶ はなしあう 「うーん」と悩む 自分でつくる!
会  期  2023年10月7日[土]- 11月19日[日]
休  館  日  毎週月曜日(ただし祝日の場合には開館し、翌日火曜日休館)
開館時間  9:30 - 17:00(入場は 16:30 まで)
会  場  滋賀県立美術館 展示室3
      520-2122 滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1 TEL 077-543-2111
観  覧 料  一 般 950円、高校生・大学生 600円、小学生・中学生 400円(未就学児は無料)
      * 企画展のチケットで展示室1・2で同時開催している常設展も無料で観覧可
      * 身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳をお持ちの方は無料
主  催  滋賀県立美術館
──────────────────────滋賀県立美術館1002滋賀県立美術館|企画展 “みかた” の多い美術館展|さわる知る 読む聞くあそぶ はなしあう 「うーん」と悩む 自分でつくる!

「なんでこんな “みかた” になったのかな?」「アートにさわるってどんな感じ?」

担当の学芸員の展覧会制作秘話を聞きながら「みかたの多い美術館展」を楽しんでみませんか?
どなたでもお気軽にご参加ください。

この展覧会では、作品をみることや、美術館で過ごすことの可能性を広げることを、狙いとしています。そのために、小さな子どものいる家族や視覚に障害のある方、外国にルーツのある方など、様々な方々と一緒にアイデアを出し合いました。
話し合いの結果、さわったり、はなしあったり、写真を撮ったり、などなど、ちょっとかわった8つの “みかた” が生まれました。見るだけではない、いろいろな作品との出会いをお楽しみいただけます。

<見どころ>
✽滋賀県立美術館のコレクションを中心に、「見る」だけではない、様々な方法で楽しむ展覧会
✽普段はあまり美術館に来ない方々(小さな子ども連れ、障害のある方、県内に住む外国ルーツの方など)に提案してもらった理想の“みかた”を実現
✽2021年に国立民族学博物館で開催され、好評を博した「ユニバーサル・ミュージアム展」の出品作をはじめ、さわることのできる作品を展示
✽自分で手を動かして「つくる」コーナーを展示室内に展開

<出品作家(予定)>
今井祝雄、鵜飼結⼀朗、岡本⾼幸、ワシリー・カンディンスキー、神⼭清⼦、澤⽥真⼀、⽥代雄⼀、⽥中敦⼦、塔本シスコ、藤岡祐機、前川紘⼠、松井利夫、百瀬⽂、⼭⼝晃、
若林孝典、渡辺泰幸 ほか
企 画 山田 創(滋賀県立美術館 学芸員)

< 小さなお子さんがいる、障害があるなど、様々な理由で来館を迷っている方へ >
当館では、しーんと静かにする必要はなく、おしゃべりしながら、ご観覧いただけます。さらにこの展覧会では、「やさしい言葉や点訳にした解説文」、「さわったり、つくったりするコーナー」を用意し、身体や心の違いに関わらず、多くの方々に楽しんでいただけるよう取り組みます。
その他、ご来館にあたっての不安がある場合は、[お問い合わせ]からご連絡ください。事前の情報提供や当日のサポートのご希望に、可能な範囲で対応します。 

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 滋賀県立美術館

【展覧会】滋賀県立美術館|常設展 千年の秘仏と近江の情景|’23年10月7日-11月19日

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滋賀県立美術館
常設展 千年の秘仏と近江の情景
会  期  2023年10月7日[土]-11月19日[日]
休  館  日  毎週月曜日(ただし、祝日の場合には開館し、翌日火曜日休館)
開館時間  9:30 - 17:00(入場は 16:30 まで)
会  場  滋賀県立美術館 展示室1
      520-2122 滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1
      TEL 077-543-2111 (電話受付時間 8:30-17:15)
観  覧  料  一 般/540円(430円)、高校・大学生/320円(260円)
      * お支払いは現金のみ。 * ( )は20名以上の団体料金
      * 常設展のチケットで展示室1、小倉遊亀コーナー、展示室2を観覧可
      * 中学生以下、県内居住の65歳以上、身体障害者手帳等をお持ちの方は無料
      ◎ 毎週日曜日は「木の家専門店 谷口工務店フリーサンデー」
        常設展示をどなたでも無料で観覧いただけます。
特別協力  正福寺 / 善水寺
主  催  滋賀県立琵琶湖文化館 / 滋賀県立美術館
──────────────────────滋賀県立美術館10月04◆ 滋賀県立美術館|常設展 千年の秘仏と近江の情景|’23年10月7日-11月19日 ◆

滋賀県は、県域全体に貴重な文化財が散在する全国有数の文化財集中県です。深い山と豊かな水をたたえる琵琶湖が織りなす美しい自然景観の中に、時には千年以上の歴史を刻む文化財が、地域の方々に守られ受け継がれてきました。
本展では琵琶湖文化館がお預かりしているこれら貴重な文化財の中から、湖南市の名刹正福寺の仏像を中心として、豊かな文化を育んできた滋賀の情景をあらわした作品を滋賀県立美術館のコレクションとともに展示します。
特に正福寺の本尊大日如来坐像(重要文化財)は国内最古級の胎蔵界大日如来像で、厳重な秘仏のためその公開は三十三年ぶり、寺外では初の公開となります。そして、この度は正福寺大日如来像と非常に近い関係にあると考えられる湖南市善水寺の不動明王坐像(重要文化財)を特別出展します。本展ではこの二像を中心に湖南地域の歴史の奥深さを追求します。

また、近江国は都からほど近い風光明媚な地として、さらには比叡山を中心とした一大仏教圏として、古くからその風景があらわされてきました。本展では、これらの仏像に加え、両館から近江の風景や祭りなどの風土を描いた作品を展示し、千年を越える仏と悠久の滋賀の情景の競演を実現します。
(本展覧会は、滋賀県立琵琶湖文化館 と 滋賀県立美術館が共同で開催します)

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 滋賀県立美術館

【展覧会】富山県公文書館|富山県置県140年記念 令和5年度 国立公文書館所蔵資料展|日本の近代教育のあゆみと富山|’23年10月5日-11月7日

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富山県公文書館
富山県置県140年記念 令和5年度 国立公文書館所蔵資料展
「日本の近代教育のあゆみと富山」
会  期  令和5年(2023年)10月5日[木]- 11月7日[火]
      * 会期中無休・予約不要・入場無料
開催時間  午前9時 ー 午後5時
会  場  富山県公文書館 展示室
      930-0115 富山市茶屋町33-2 電話番号:076-434-4050
      ◉ 会場は国立公文書館ではありませんので、ご注意ください。
観  覧  料  無 料
──────────────────────富山県公文書館02〔 活版アラカルト掲載図版のほとんどは、画面をクリック・タップすると拡大表示されます 〕

◆ 富山県公文書館|富山県置県140年記念 令和5年度 国立公文書館所蔵資料展|日本の近代教育のあゆみと富山|’23年10月5日-11月7日 ◆

国立公文書館は国の機関等から移管を受けた歴史公文書等を保存し、閲覧や展示、デジタルアーカイブなどを通じて利用に供しています。このたび、富山県公文書館と共催展示「日本の近代教育のあゆみと富山」を開催いたします。
令和5年(2023)は、明治16年(1883)の富山県の置県から140年の節目の年にあたります。本展では、我が国および富山が近代化を進めた時代を「教育」の視点から振り返り、「教育勅語」や「日本国憲法」(いずれも複製を展示)、 「小学校令」といった国立公文書館所蔵資料、「越中地誌略」などの富山県公文書館や県内関係機関の所蔵資料からご紹介します。

越中の圀略図:国立公文書館蔵越中国略図(45万分の1、『越中地誌略』付録)(複製)明治11年 (1878) 7月
明治時代の小学校で地理読方の教科において、郷土の地誌を学ぶために使用された教材『越中地誌略』の付録の地図。 教材の本文の記述に対応させて、新川郡・婦負郡・射水郡・砺波郡中において著名な山や川、町の名前などを地図中に掲載し、児童の理解を促す地図となっています。
(佐伯家文書 富山県公文書館所蔵)

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 富山県公文書館 ]

【展覧会】石川県立美術館/国立工芸館|企画展 第38回国民文化祭/第23回全国障害者芸術・文化祭|いしかわ百万石文化祭2023|皇居三の丸尚蔵館収蔵品展  皇室と石川|―麗しき美の煌めき―|’23年10月14日-11月26日

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石川県立美術館 / 国立工芸館
企画展 第38回国民文化祭/第23回全国障害者芸術・文化祭 いしかわ百万石文化祭2023
皇居三の丸尚蔵館収蔵品展 皇室と石川
―麗しき美の煌めき―
会  期  2023年10月14日[土]- 11月26日[日] *11月6日[月]休館
会  場  〔石川県立美術館〕
      920-0963 石川県金沢市出羽町2-1 TEL 076-231-7580
      〔国立工芸館〕
      920-0963 石川県金沢市出羽町3-2
      050-5541-8600(ハローダイヤル 9:00-20:00)
開館時間  9:30 - 18:00(展示室への入室は17:30まで)
観覧料金  一 般 1,500円(1,200円)、 大学生 1,000円(800円)
      * 65歳以上の方は団体料金・割引料金
      * 2館共通券。( )内は20名以上の団体料金・割引料金
      * 無料対象:高校生以下、18歳未満、障害者手帳をお持ちの方と付添者(1名)
      * いしかわ文化の日(10/15)、文化の日(11/3)は団体料金・割引料金
会  場  オンラインによる事前販売はこちら
      [第1会場]石川県立美術館 [第2会場]国立工芸館
共  催  北國新聞社
特別協力  紡ぐプロジェクト、読売新聞社、公益財団法人前田育徳会
主  催  石川県立美術館、国立工芸館、いしかわ百万石文化祭2023実行委員会、
      宮内庁、文化庁、独立行政法人国立文化財機構
──────────────────────20230912185755_00010◆ 石川県立美術館/国立工芸館|企画展 第38回国民文化祭/第23回全国障害者芸術・文化祭|いしかわ百万石文化祭2023|皇居三の丸尚蔵館収蔵品展 皇室と石川|― 麗しき美の煌めき ― ◆

石川県立美術館と国立工芸館は今秋、国民文化祭の開催に合わせ、皇室ゆかりの美術工芸品などを収蔵・展示する宮内庁三の丸尚蔵館(10月1日より「皇居三の丸尚蔵館」に改称)の収蔵品による展覧会を開催します。
展覧会では、旧加賀藩主の前田家から皇室への献上品や石川出身の帝室技芸員や人間国宝による作品など、石川ゆかりの作品にくわえ、皇室に伝わった名宝や名刀など、総計約120点を多彩な構成で展示します。石川県立美術館と国立工芸館が共同で開催する初の展覧会となります。
第1会場の石川県立美術館では、絵画や彫刻、書跡、刀剣を、第2会場の国立工芸館では、工芸をご覧いただきます。
* 会期中、展示替えがあります。

※下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上、ご観覧を。
※ 〔皇居三の丸尚蔵館収蔵品展〕 割引前売券を販売開始
[ 詳 細 : 石川県立美術館 本展特設サイト  国立工芸館 ]  

【展覧会】長崎歴史文化博物館|企画展 シーボルト来日200周年記念 大シーボルト展|’23年9月30日-11月12日

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長崎歴史文化博物館
企画展 シーボルト来日200周年記念 大シーボルト展
会  期  2023年9月30日[土]- 11月12日[日]
会  場  長崎歴史文化博物館 3 階企画展示室
      850-0007 長崎県長崎市立山1丁目1−1
休  館  日  毎月第1・第3月曜日  * 2022年4月から
開館時間  9:00 - 18:00(最終入館 17:30)
料  金  一 般[大学生以上]1,000円、高校生以下 無料
      * 各種割引、優待情報などは 下掲詳細 参照
主  催   長崎歴史文化博物館
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19世紀、二度にわたり来日したドイツの医師で博物学者のフィリップ・フランツ・フォン・シーボルト。文政6年(1823)に彼が長崎・出島のオランダ商館付医師として初来日してから本年は200周年を迎えます。鳴滝塾では医学や諸科学を学びに集まった門人たち、商館長の江戸参府随行では各地で蘭学者や大名をはじめ、さまざまな人々との交流を持ち、自身も日本研究を進めていったシーボルト。本展では、国内各地の門人や蘭学者、大名や通詞などシーボルトが関わった人々の資料や江戸往復の際に立ち寄った地域に残る関係資料をとおしてシーボルトの「足跡」をたどります。
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※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 長崎歴史文化博物館

【展覧会】永青文庫|令和5年度秋季展 秘蔵! 重要文化財|「長谷雄草紙」全巻公開|―永青文庫の絵巻コレクション―|’23年10月7日-12月3日

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永青文庫
令和5年度秋季展
秘蔵! 重要文化財「長谷雄草紙」全巻公開 ― 永青文庫の絵巻コレクション ―
会  期  2023年10月7日[土]- 12月3日[日]
開館時間  10:00 - 16:30 (入館は 16:00 まで)
休  館  日  月曜日(ただし10/9は開館し、10/10は休館)
所  在  地  永青文庫

      112-0015 東京都文京区目白台1-1-1 TEL:03-3941-0850
入 館 料  一 般:1000円、シニア(70歳以上):800円、大学・高校生:500円
      * 中学生以下、障害者手帳をご提示の方及びその介助者(1名)は無料
主  催  永青文庫
────────────────────20230915172315_00006◆ 永青文庫|令和5年度秋季展|秘蔵! 重要文化財「長谷雄草紙」全巻公開|―永青文庫の絵巻コレクション― ◆

永青文庫初!「長谷雄草紙」全巻を一挙に公開します
「長谷雄草紙」(はせおぞうし 鎌倉-南北朝時代、13-14世紀)は、平安時代の漢学者・紀長谷雄-きのはせお-にまつわる怪異な説話を題材にした絵巻です。江戸時代に徳川将軍家の宝物として秘蔵されていた一巻で、幕末維新期の混乱により長らく所在不明でしたが、昭和に入り、永青文庫の設立者・細川護立(1883-1970)の所蔵となりました。
この絵巻に描かれているのは、長谷雄と朱雀門の鬼との双六争い。見事勝利した長谷雄は美女を得ますが、鬼との約束を破って100日を待たずに美女に触れると、たちまち水となって流れ消えてしまうというストーリーです。双六の賽を振る音が線で表されるなど、今日のアニメや漫画に通じる表現も見受けられます。物語はわずか5段と短く、内容も明快で、室町時代以降の短編小説「お伽草子」の源流を示す貴重な作例とされています。

※ 状況により、臨時に休館や開館時間の短縮を行う場合がございます。
※ ご来館にあたって事前予約は必要ありませんが、混雑時はお待ちいただく場合がございます。
※ 当館の感染症予防対策については、公式ウェブサイトをご覧ください。
[ 詳 細:永青文庫  永青文庫感染症対策 ]

【展覧会】安曇野ちひろ美術館|没後50年 初山滋展 見果てぬ夢|’23年9月9日-11月30日

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安曇野ちひろ美術館
没後50年 初山滋展 見果てぬ夢
会  期  2023年9月9日[土]- 11月30日[木]
会  場  安曇野ちひろ美術館
      399-8501 長野県北安曇郡松川村西原3358-24 TEL.:0261-62-0772
開館時間  10:00-17:00
休  館  日  毎週水曜日(祝休日は開館、翌平日休館)
入  館  料  大 人 900円、18歳以下・高校生以下 無 料
──────────────────────20230928171324_00008◆ 安曇野ちひろ美術館|没後50年   初山滋展   見果てぬ夢|’23年9月9日-11月30日 ◆

初山 滋(はつやま しげる  1897-1973)が75歳で亡くなってから、50年が経ちました。
明治生まれの初山は、まだ江戸の香りの色濃い東京の下町で育ちました。小学校を卒業してすぐに丁稚奉公へだされ、模様画工房で着物の図案描きの修業をしますが、次第に絵を描きたい思いが募り、14歳のときに挿し絵画家・井川洗厓(せんがい)に弟子入りします。挿し絵の下絵描きをしながら、日本の古画などの模写に励む一方、印象派やアール・ヌーヴォー、キュビスム等、当時日本に一挙に紹介されたヨーロッパの新しい美術の潮流も感受ていきました。

初山は大正から昭和にかけての50年余りに渡り、“ 童画 ” の世界に欠かせない画家として、児童雑誌や絵本、童話集、教科書など、子どもの本に膨大な絵を描きました。体に染みついた江戸の装飾美に、モダンな感覚を巧みに融合させ、美意識の赴くまま自由な表現を展開したその絵は、今も新しさを失わず、みずみずしい感覚にあふれています。

本展では、初山滋の人生を追いながら、童画や絵本の原画、漫画などのほか、自刻自摺の木版画も展示します。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 安曇野ちひろ美術館 ] 

【展覧会】須坂版画美術館|安曇野ちひろ美術館 連携企画|没後50年 初 山 滋 版画展|’23年9月30日-11月26日

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須坂版画美術館
安曇野ちひろ美術館 連携企画
没後50年 初山 滋 版画展
会  期  2023年9月30日[土]- 11月26日[日]
会  場  須坂版画美術館/平塚運一版画美術館 展示室1・2
      382-0031 長野県須坂市大字野辺 1386-8(須坂アートパーク内)
      TEL 026-248-6633 FAX 026-248-6711
開館時間  午前9時 - 午後5時 (入館は 閉館30分前 まで)
休  館  日  水曜日(祝日の場合は開館)
入   館  料  300円
      * 高校生以下 及び 18歳未満、須坂市内在住 70歳以上 は 無 料
      * 身体障害者手帳などをお持ちの方と、付き添いの方 1 名は 無 料
      交通案内  須坂長野東インターより 5km〔車で約8分〕
            JR 長野駅より 長野電鉄特急15分 須坂駅下車タクシーで 約7分
──────────────────────20230925191926_00003◆ 須坂版画美術館|安曇野ちひろ美術館 連携企画|没後50年 初山 滋 版画展|’23年9月30日-11月26日 ◆
童画、版画など多岐にわたる作品を制作し、生涯にわたってひとつの画風に留まることのない、自由奔放ぶりで知られる初山滋。1919年、童話雑誌『おとぎの世界』の中心画家として表紙を担当し名声を得ます。その後も『コドモノクニ』や『未明童話集』など、子供向けの挿絵を多く手掛けました。 
1927年に武井武雄、岡本帰一らとともに日本童画家協会を結成し、童画の分野を開拓します。戦争が近づき童画の仕事が減ると創作版画の制作を開始。版画技法による私家本「手打絵本」制作にも力を注いでいきます。アール・ヌーボーから影響を受けた幻想的な画風でありながらも、そのルーツには日本古来の装飾画などが垣間見えるところが魅力である初山作品をご紹介します。

< 初 山 滋 1897-1973 >
東京・浅草生まれ。1911年画家を目指して井川洗厓に学ぶ。児童文芸誌『おとぎの世界』の表紙や挿絵を手掛ける。1927年から絵雑誌『コドモノクニ』に絵を描き始め、同年武井武雄らとともに「日本童画家協会」を結成。1931年頃より
木版画を手掛け始める。1940年自刻自摺木版による初の私家版画集『月の世』出版。1943年木版連作「くらべ十二姿」制作。1940年「初山滋版画頒布会展」開催。同年日本版画協会会員。1945年私家版第二作『飛白のズボン』完成。1946年日本童画会結成。戦後も童画とともに木版画作品も手がけ続けた。1973年2月12日東京都で死去。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳 細 : 須坂版画美術館   安曇野ちひろ美術館 ] { 活版 a la carte まとめ }

【展覧会】岐阜県美術館|越山若水が育んだ美|ー 福井県立美術館・若狭歴史博物館名品展 ー|’23年10月14日-12月3日

20230912185755_00017 岐阜県美術館
越山若水が育んだ美
ー 福井県立美術館・若狭歴史博物館名品展 ー

会  期  令和5年10月14日[土]- 12月3日[日]
        前  期:10月14日[土]- 11月5日[日]
        後  期:11月 7 日[火]- 12月3日[日]
      * 前期・後期で展示作品の一部が替わります
開  館  10:00 - 18:00
      * 夜間開館:10月20日[金]、11月17日[金]は 20:00まで 開館
      * 展示室の入場は閉館30分前まで
休  館  日  毎週月曜日(祝・休日の場合はその翌平日)
観覧料金  一般 : 1,000円、大学生 : 700円、高校生以下 無 料
      * 各種割引、優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
会  場  岐阜県美術館 展示室3
      500-8368 岐阜市宇佐4-1-22 TEL:058-271-1313
主  催  岐阜県美術館、岐阜新聞社 岐阜放送
協  力  福井県立美術館、福井県立若狭歴史博物館
主  催  岐阜県美術館、岐阜新聞社、 岐阜放送
──────────────────────20230912185755_00018◆ 岐阜県美術館|越山若水が育んだ美|ー 福井県立美術館・若狭歴史博物館名品展 ー ◆

福井県立美術館は昭和52年(1977)の開館以来、展覧会等様々な事業を展開してきました。岡倉天心ゆかりの画家たちの作品、中近世及び近現代の福井ゆかりの作家の作品、ヨーロッパの作家の版画、ニューヨークで貿易商を営んだ岡島辰五郎氏が収集した工芸品などを含む、数多くの名品を所蔵しています。

昭和57年(1982)に開館した福井県立若狭歴史民俗資料館は、平成26年(2014)に常設展示を一新し、福井県立若狭歴史博物館としてリニューアルオープンを果たしました。若狭地域の歴史や文化について、地元の貴重な文化財を紹介しています。
令和3年度、福井県立美術館にて隣接する福井と岐阜、両県文化交流のシンボルとして両県立美術館の連携による展覧会「ももきねの美 清流の旅 ~日本画の巨匠と陶芸の人間国宝〜岐阜県美術館名品展」を開催しました。
令和5年度は岐阜県美術館にて、交換展として「越山若水が育んだ美ー福井県立美術館・若狭歴史博物館名品展ー」を開催します。仏教美術、日本画を中心に、福井県立美術館のコレクションから選び抜いた名作や、寄託を受けている文化財、福井県立若狭歴史博物館の収蔵品を展示します。国指定重要文化財を含む越前と若狭の名品をご堪能ください。

「越山若水-えつざんじゃくすい」は福井の美しい自然を表す言葉です。明治43年(1910)に皇太子(のちの大正天皇)が福井に行啓した際の記念の写真集のタイトルで、福井県が発行しているものが最初に使われたといわれており、福井新聞では「越山若水」を明治44年10月から論説のタイトルとして使っています。福井県民にとっては「越山若水」は馴染みの四字熟語であり、県を象徴する言葉として歴史が紡がれています。

※下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上、ご観覧を。
[ 詳 細 : 岐阜県美術館

【展覧会】フジフイルム スクエア|写真歴史博物館 企画写真展|生誕90年記念 細江英公 作品展「この写真家の熱量を観よ!」|’23年9月28日-12月28日

FUJIFILM スクエアフジフイルム スクエア
写真歴史博物館 企画写真展
生誕90年記念 細江英公 作品展「この写真家の熱量を観よ!」
開催期間  2023年9月28日[木]- 12月28日[木]
開館時間  10:00 - 19:00(最終日は14:00まで、入館は終了10分前まで) 会期中無休
会  場  FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)内  写真歴史博物館
      107-0052 東京都港区赤坂9丁目7−3
入 館 料  無 料
      * 企業メセナとして実施。より多くの方に楽しんでいただくために入館無料です。
作品点数  30点(予定)
監  修  細江英公写真芸術研究所
主  催  富士フイルム株式会社
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<見どころ>
◉ 戦後日本の写真界の中心的存在として、世界的に高く評価されてきた日本人写真家の一人である細江英公氏の生誕90年を記念した作品展。
◉ 1950-70年代の細江氏の代表的な4つのシリーズから約30点を精選し、貴重なヴィンテージプリントで展示。
◉ 本展で展観される細江氏自身のヴィンテージプリントを通じ、写真家・細江英公が写真にかけてきた、ほとばしる熱量を感じてください。

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FUJIFILM スクエア写真家・細江英公氏の生誕90年を記念し、貴重なヴィンテージプリントによる作品展を開催いたします。
細江英公(1933- )は戦後日本の写真界の中心的存在として、世界的に高く評価されてきた日本人写真家の一人です。17歳の時に撮影した《ポーディちゃん》が1951年、富士写真フイルム(現・富士フイルム)主催の富士フォトコンテスト・学生の部で最高賞を受賞したことをきっかけに、細江は本格的に写真家を目指すこととなりました。以来、70年以上の長きにわたり、写真界の第一線で活躍し続けてきました。また写真家としての作品制作のみならず、教育者としても後進の育成に尽力するなど、日本の写真界を強いリーダーシップで牽引してきました。

本展では、写真家・細江英公の1950-70年代の代表的な4つのシリーズから約30点を精選し、貴重なヴィンテージプリントで展示いたします。生へのエネルギーを男女の性によって表現した〈おとこと女〉(1959-60年)、作家・三島由紀夫をモデルに生と死の耽美的な世界を構築した〈薔薇刑〉(1961-62年)、舞踏家・土方巽とのコラボレーションで独自の世界を創り上げた〈 鎌鼬 かまいたち〉(1965-68年)、男女の肉体を高度な造形によって昇華した〈抱擁〉(1969-70年)。いずれも細江にとって重要な制作テーマであった人間の肉体にアプローチした名作であり、写真表現への飽くなき好奇心と探求心、そして底知れない熱量によって創造された傑作の数々は、写真表現の一つの究極のかたちであるといえるでしょう。

細江は1960年代にアメリカで作品が評価されたことをきっかけに、欧米の写真文化をいち早く日本に紹介したことでも大きな功績を残しました。細江が日本において先駆的に導入した「オリジナルプリント」の概念は今や当たり前のものとなり、日本での写真作品の評価のための礎を築くこととなりました。
本展で展観される細江自身の「ヴィンテージプリント」(撮影と同時期に制作されたオリジナルプリント)を通じ、写真家・細江英公が写真にかけてきた、ほとばしる熱量をぜひ感じてください。

※ 写真展はやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。予めご了承ください。
※ 下掲詳細公式サイトにて最新情報を確認の上、ご観覧ください。
[ 詳 細 : フジフイルム スクエア

【展覧会】竹中大工道具館|企画展 井波彫刻 物語を彫る|’23年9月30日-12月3日

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竹中大工道具館
企画展 井波彫刻 物語を彫る
会  期  2023年9月30日[土]- 12月3日[日]
会  場  公益財団法人 竹中大工道具館  1 F ホール
      651-0056 兵庫県神戸市中央区熊内町7-5-1
      Tel. 078-242-0216   Fax. 078-241-4713
開催時間  9:30 - 16:30(入館は 16:00 まで)
休  館  日  月曜日(祝日の場合は翌日)
入  館 料  大 人 700円、大高生・65歳以上の方 500円、中学生以下 無料 (常設展観覧料を含む)
主  催  一脚展実行委員会、公益財団法人 竹中大工道具館
────────────────────竹中大工道具展うら◆ 竹中大工道具館|企画展 井波彫刻 物語を彫る|’23年9月30日-12月3日◆

富山県南砺 -なんと-市井波は日本を代表する木彫りの町です。町の中心を貫く八日市通りに数多くの木彫刻師たちが工房を連ね、石畳の風情ある町並みに鑿を打つ槌音を響かせています。
「井波彫刻」は宝暦13年(1763)に始まる瑞泉寺-ずいせんじー再建を起源とし、現在まで260年に及ぶ伝統を引き継ぐ木彫刻師たちは、地元および周辺地域の寺院や神社、お祭の山車(曳山-ひきやま)はもちろん、国内の著名な寺社建築である、日光東照宮、京都東本願寺や東京築地本願寺、近年では2018年に復元された名古屋城本丸御殿でもその腕をふるっています。

展覧会では、大胆な深彫りに高度な木彫刻技術が凝縮された寺院彫刻、豪華絢爛な祭り屋台を飾る精緻な曳山彫刻、そして明治期以降に住宅欄間として大きく発展した繊細優美な彫刻欄間などを展示します。また200本以上の鑿と彫刻刀を駆使する制作工程を実際に使われる道具と下絵、映像等でご紹介します。
獅子や龍、さまざまな動植物や名勝の情景が織りなす「物語」を、卓抜した技術で生き生きと描き出す木彫刻の数々は、今もなお各地の建築や人々の暮らしを彩っています。
豪壮かつ優美な「井波彫刻」の粋をぜひご堪能ください。

※ 新型感染症予防対応実施中です。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上、ご観覧を。
[ 詳 細 : 竹中大工道具館

【イベント】奥能登国際芸術祭2023 / Oku-Noto Triennale 2023|最涯の芸術祭、美術の最先端。|会 場 石川県珠洲市-すずし-全域(247.20 km²)|’23年9月23日-11月12日|奥村浩之彫刻作品

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<イベント>
奥能登国際芸術祭2023 / Oku-Noto Triennale 2023
最涯の芸術祭、美術の最先端。
会  期  2023年9月23日[土]- 11月12日[日](木曜定休)
会  場  石川県珠洲市-すずし-全域(247.20 km²)
主  催  奥能登国際芸術祭実行委員会
      実行委員長 泉谷満寿裕(珠洲市長)
      総合ディレクター 北川フラム(アートディレクター)
特別協力  北國新聞社
後  援  金沢経済同友会/北陸放送/テレビ金沢/エフエム石川/ラジオかなざわ/
      ラジオこまつ/ラジオななお
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< 奥能登国際芸術祭2023 / Oku-Noto Triennale 2023 とは >
本州の中央から日本海に飛び出している能登半島。石川県珠洲市-すずし-はその先端に位置しています。三方を海に囲まれた「さいはて」の地。そんな珠洲には、かつて日本海に開かれた「先端」としての歴史があり、祭りや食をはじめとする豊かな文化が残されています。
現在は不便な「さいはて」でも、視点を変えれば未来を切り開く「先端」になる。この発想が本芸術祭の出発点です。 「奥能登国際芸術祭2023 / Oku-Noto Triennale 2023」は、国内外のアーティストが 珠洲 という場所に向き合い、土地に根差した作品表現をすることで支持を集めてきました。そして今秋、3回目となる『奥能登国際芸術祭2023 / Oku-Noto Triennale 2023』が開幕します。
アーティスト、市民、サポーターが協働してつくられる現代アートと奥能登の風土が響きあい、五感を揺さぶる時間と空間の体験が生まれます。


< 開催地は、石川県珠洲市 >

能登半島の先端に位置し、三方を海に囲まれた珠洲市。北からの寒流と南からの暖流が交わる場所。荒々しい岩礁海岸の外海と、波穏やかな砂浜の内海という2つの海をもつ、美しい自然景観が自慢のまちです。
黒瓦と板壁の家が軒を連ね、日本の原風景を感じさせる町並みが今も残っています。豊かな里山里海の中で育まれた固有の文化も多く、「奥能登珠洲の秋祭りとヨバレ」に象徴される「祭り」と、「食」の文化や農耕儀礼「あえのこと」などの伝統的な文化が受け継がれています。揚げ浜式製塩や炭焼き、珠洲焼、珪藻土などを使った七輪などの伝統的な生業も大切に受け継がれています。これらの伝統的な技術や農耕儀礼、豊かな「能登の里山里海」は平成23年に世界農業遺産に認定されました。

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『奥能登国際芸術祭2023 / Oku-Noto Triennale 2023』参加アーチスト
奥村浩之〈日本/メキシコ〉
Hiroyuki Okumura(Japan / Mexico)
Retrato1963年石川県金沢市に生まれる。1988年金沢美術工芸大学大学院修士課程修了。1989年にメキシコ古代文明とラテンアメリカ文化に興味を持ち渡墨し、現在に至る。メキシコを中心に作家活動を行い、メキシコ産石材、主に大理石を使って彫刻を制作する。建築家と組んでモニュメント制作も行う。代表的モニュメント作品にメキシコ国ベラクルス大学文化センター Tlaqná のコンサートホール壁面レリーフがある。

主な展覧会歴
-2005年 カサ・ディエゴ・リベラ美術館(メキシコ)にて個展
―第33回 セルバンティーノ国際フェスティバルにて、在住作家として招待される。―
-2016年 フェデリコ・シルバ現代彫刻美術館(メキシコ)にて個展
-2019年 マヌエル・フェルゲーレス抽象美術館(メキシコ)にて個展

<出展作品>
風 と 波 07
風と波 写真1 風と波 写真2作家:奥村浩之の石彫を特徴づける「割戻し」という技法でつくられた、うねる波のような造形。白く輝く石素材のテクスチャーは、陽光の当たり方によって異なる表情を見せ、時に優しく、時に荒々しい、珠洲 -すず- の波や風を思わせる。高い空と広い海という大自然に囲まれても、どっしりと安定した石彫は、圧倒的な存在感を感じさせる。(『奥能登国際芸術祭2023』NEW 07ゟ)

※ 下掲詳細公式サイトにて最新詳細情報を確認の上、ご参加・ご観覧ください。
[ 詳 細 : 奥能登国際芸術祭2023 ]

【展覧会】サントリー美術館|激動の時代 幕末明治の絵師たち|’23年10月11日-12月3日

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サントリー美術館
激動の時代 幕末明治の絵師たち
会  期  2023年10月11日[水]- 12月3日[日]
      * 作品保護のため、会期中展示替をおこないます。
会  場  サントリー美術館
      107-8643 東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
      TEL:03-3479-8600 FAX:03-3479-8643
開館時間  10:00 - 18:00(金・土は 10:00 - 20:00)
      * 11月2日[木]、22日[水]は20時まで開館
      * いずれも入館は閉館の30分前まで
休  館  日  火曜日  * 11月28日は 18時まで 開館
入館料金  一 般      当日 ¥1,500     前売 ¥1,300
      大学・高校生 当日 ¥1,000    前売 ¥   800
      * 前売り、各種割引、優待情報などは下掲公式詳細サイトを参照。
主  催  サントリー美術館、朝日新聞社
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江戸から明治へと移り変わる激動の19世紀、日本絵画の伝統を受け継ぎながら新たな表現へ挑戦した絵師たちが活躍しました。本展では幕末明治期に個性的な作品を描いた絵師や変革を遂げた画派の作品に着目します。
幕末明治期の絵画は、江戸と明治(近世と近代)という時代のはざまに埋もれ、かつては等閑視されることもあった分野です。しかし近年の美術史では、江戸から明治へのつながりを重視するようになり、現在幕末明治期は多士済々の絵師たちが腕を奮った時代として注目度が高まっています。

本展では、幕末明治期の江戸・東京を中心に活動した異色の絵師たちを紹介し、その作品の魅力に迫ります。天保の改革や黒船来航、流行り病、安政の大地震、倒幕運動といった混沌とした世相を物語るように、劇的で力強い描写、迫真的な表現、そして怪奇的な画風などが生まれました。また、本格的に流入する西洋美術を受容した洋風画法や伝統に新たな創意を加えた作品も描かれています。このような幕末絵画の特徴は、明治時代初期頃まで見受けられました。
社会情勢が大きく変化する現代も「激動の時代」と呼べるかもしれません。本展は、今なお新鮮な驚きや力強さが感じられる、幕末明治期の作品群を特集する貴重な機会となります。激動の時代に生きた絵師たちの創造性をぜひご覧ください。

※ 活版アラカルト掲載図版のほとんどは、画面をクリック or タップすると拡大表示されます。
※ 感染症予防対応実施中。下掲公式詳細サイトを確認の上ご観覧を。

[ 詳 細 : サントリー美術館

【展覧会】高知県立高知城歴史博物館|企画展 高知公園150年 高知城 ~未来へ伝えたい地域の宝~|’23年9月16日-12月10日

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高知県立高知城歴史博物館
企画展 高知公園150年 高知城
~未来へ伝えたい地域の宝~
開催期間  2023年9月16日[土]- 12月10日[日]
開館時間  9:00 - 18:00(日曜日は 8:00-18:00)
      * 展示室への入室は閉館の30分前まで
休  館  日  なし〔会期中無休〕
会  場  高知県立高知城歴史博物館  特別展示室
      780-0042 高知県高知市追手筋2-7-5
      TEL. 088-871-1600  FAX. 088-871-1619
観  覧  料  700円(常設展含む)/ 高知城とのセット券 900円   * 観覧券は当日のみ有効
      * 高校生以下、高知県・高知市 長寿手帳所持者は無料
      * 身体障害者手帳、療育手帳などの所持者と介護者(1名)は無料
高知城博物館230902◆ 高知県立高知城歴史博物館|企画展   高知公園150年   高知城   ~未来へ伝えたい地域の宝~|’23年9月16日-12月10日◆

見たことのない高知城がここにある 高知城との新たな出会い
高知城の築城から、焼失・再建、そして廃城・公園化までの歩みを、ダイジェストで振り返る高知城の入門的な企画展です。驚きと再発見に満ちた高知城の魅力をぜひご覧ください。
高知城をめぐる「時間」と「空間」を一望する
山内一豊による高知城の築城から、江戸時代中期の焼失と再建、明治維新による廃城と公園化、そして戦後の解体修理の実施まで、高知城の歩みをダイジェストで振り返ります。
あわせて、高知城の各エリアの性格や機能を紹介し、城郭としての高知城の全体像をご紹介します。時間軸を意識した構成の中に、空間的な要素も取り入れ、「時間」と「空間」の両面から高知城を紹介します。
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東側より高知城天守と三ノ丸御殿を望む 明治時代初期/高知市立市民図書館蔵

東側より高知城天守と三ノ丸御殿を望む 明治時代初期/高知市立市民図書館蔵

 

 

〔展示構成のご紹介〕
1 高知城の築城
2 描かれた高知城
3 高知城の空間構成と御殿建築  
4 高知城の修築と再建
5 高知城の廃城と高知公園の成立
6 高知城 ~ 未来へ伝えたい地域の宝 ~

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上 ご観覧を。
[ 詳 細 : 高知県立 高知城歴史博物館

【展覧会】パナソニック汐留美術館|開館20周年記念展|コスチュームジュエリー 美の変革者たち|シャネル、スキャパレッリ、ディオール ─ 小瀧千佐子コレクションより|’23年10月7日-12月17日

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パナソニック汐留美術館
開館20周年記念展
コスチュームジュエリー 美の変革者たち
シャネル、スキャパレッリ、ディオール ── 小瀧千佐子コレクションより
会  期  2023年10月7日[土]- 12月17日[日]
開館時間  午前10時 - 午後6時(入館は 午後5時30分 まで)
      * 11月10日[金]、12月1日[金]、12月15日[金]、16日[土] は午後8時まで開館
       (入館はそれぞれ 閉館30分前 まで)
休  館  日   水曜日(ただし12月13日は開館)、8月13日[日]- 17日[木]
入  館  料  一 般  1,200円、65歳以上  1,100円、大学生・高校生  700円、中学生以下  無 料
監  修  小瀧千佐子
主  催  パナソニック汐留美術館、毎日新聞社
──────────────20230912185755_00012〔 活版アラカルト掲載図版のほとんどは、画面をクリック・タップすると拡大表示されます

◆ パナソニック汐留美術館|開館20周年記念展|コスチュームジュエリー 美の変革者たち|シャネル、スキャパレッリ、ディオール ── 小瀧千佐子コレクションより ◆

20世紀はじめ、ポール・ポワレが嚆矢となり、シャネルによって広く普及したコスチュームジュエリー。宝石や貴金属といった素材の既成概念から解放され、優れたデザインや衣服との組合せの魅力によりパリのモード界では不可欠の要素となり、やがてアメリカへも伝わりました。
本展はコスチュームジュエリーの展開を包括的にご紹介する日本初の展覧会です。ディオールやスキャパレッリなどオートクチュールのコレクションのために生み出された作品はもちろん、それらのブランドからの依頼も受けたジュエリー工房による、卓越した技術の精緻なネックレスやブローチに、リーン・ヴォートランやコッポラ・エ・トッポらによる独創的な逸品、そしてミリアム・ハスケルやトリファリに代表される、幅広い層に支持されたアメリカン・コスチュームジュエリー。これらを、国内随一のコレクションから選りすぐり、400点あまりの作例を通じてご紹介するとともに、各デザイナーが素材の自由を獲得することで生み出した、それぞれの様式美を探ります。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
※ 本展での予約は不要になりました。混雑時には15分毎の「入館時間整理券」が発行されます。
[ 詳 細 : パナソニック汐留美術館
パナソニック汐留美術館-開館20周年記念展シリーズ-として、次回展が予告・広報されています。「開館20周年記念展/帝国ホテル2代目本館100周年「フランク・ロイド・ライト世界を結ぶ建築」|’24年1月11日- 3月10日|

【展覧会】戸栗美術館|伊万里・鍋島の凹凸文様|’23年10月6日-12月21日

展覧会チラシ表

戸栗美術館
伊万里・鍋島の凹凸文様
会  期  2023 年10月6日[金]- 12月21日[木]
会  場  戸栗美術館 東京都渋谷区松濤 1-11-3
開館時間  10:00 - 17:00(入館受付は 16:30 まで)
      * 金曜・土曜は 10:00 - 20:00(入館受付は 19:30 まで)
休  館  日  月曜・火曜 * 10月9日[月・祝]は開館
入  館  料  一 般 1,200 円 / 高大生 500 円  * 中学生以下は 入館料 無 料
      * 10月14日[土]は創設者 戸栗亨のメモリアルデーのため無料開館いたします。
────────────────────展覧会チラシ裏〔 活版アラカルト掲載図版のほとんどは、画面をクリック・タップすると拡大表示されます 〕

◆ 戸栗美術館|伊万里・鍋島の凹凸文様|’23年10月6日-12月21日 ◆

今展では、やきものの表面に施された凹凸(おうとつ)の文様に注目します。取り上げるやきものは、江戸時代初頭に佐賀・有田(ありた)で、日本初の国産磁器として誕生した伊万里焼(いまりやき)と、その技術を応用して徳川将軍家への献上品として創出された鍋島焼(なべしまやき)。これらのやきものの施文方法は筆による絵付けが主流ではありますが、中には表面を盛り上げたり、貼り付けたり、反対に削ったり、くりぬいたりという表現も見られます。
こうした凹凸文様は、画像はもちろん肉眼であっても絵付けによる表現に比べると視認しにくいもの。しかしながら、凹凸文様をあらわすための技法は、型の準備や、ヘラや鉋(かんな)などの工具の使用など、伊万里焼や鍋島焼の基本成形技法である轆轤(ろくろ)挽きだけでは完成しない、ひと手間もふた手間も掛けられ、高い技術力も要するものです。
伊万里焼・鍋島焼あわせて約80点の出展品から、一見気付きにくい、しかし繊細な凹凸文様をご堪能ください。

②色絵 鳳凰花鳥文 鉢_ロゴ入り色絵 鳳凰花鳥文 鉢 伊万里(柿右衛門様式)
江戸時代(17世紀後半)口径33.6cm  戸栗美術館所蔵
③染付 唐草透彫網文 三足香炉_ロゴ入り染付 唐草透彫網文 三足香炉 伊万里
江戸時代(17世紀末-18世紀初) 通高9.8cm  戸栗美術館所蔵
⑥色絵 七宝菊文 稜花皿_ロゴ入り色絵 七宝菊文 稜花皿 鍋島
江戸時代(17世紀後半)口径21.3cm  戸栗美術館所蔵

※ 展示作品の写真画像は 戸栗美術館 から拝借しました。二次流用などはご遠慮ください。
※ 下掲詳細公式サイトで、最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 戸栗美術館 

【展覧会】島根県立石見美術館|企画展 建築家・内藤 廣/Built と Unbuilt 赤鬼と青鬼の果てしなき戦い|’23年9月16日-12月4日

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島根県立石見美術館
企画展 建築家 ・ 内藤 廣 / Built と Unbuilt
赤鬼と青鬼の果てしなき戦い
会  期  2023年9月16日[土]- 12月4日[月]
開館時間  9:30 - 18:00(展示室への入場は 17:30 まで)
休  館  日  毎週火曜日
会  場  島根県立石見美術館 展示室 A・C・D
      698-0022 島根県益田市有明町5-15 島根県芸術文化センター「グラントワ」内
      TEL:0856-31-1860       
観  覧  料  企画展 当日
      一 般 1,200、 大学生 600円、 小中高生 300円
      * 企画展・コレクション展セット、各種割引、優待情報などは下掲詳細参照
特別協力  内藤廣建築設計事務所
主  催  島根県立石見美術館、しまね文化振興財団、日本海テレビ、中国新聞社
──────────────────────────────────flyer_hiroshi_naito_built_unbuilt_ura◆ 島根県立石見美術館|企画展   建築家・内藤 廣/Built と Unbuilt  赤鬼と青鬼の果てしなき戦い|’23年9月16日-12月4日◆
日本を代表する建築家であり、島根県芸術文化センター「グラントワ」の設計者である内藤 廣 の過去最大規模の個展を開催します。
「Built(ビルト=建設された建物)と、Unbuilt(アンビルト=実現しなかった建物)」をテーマとする本展では、初公開資料も多数まじえ、建築としては世に現れていない部分もふくめた内藤の設計と思考の軌跡をたどります。

02_hiroshi_naito_built_unbuilt島根県芸術文化センター「グラントワ」(模型)2005年
10_hiroshi_naito_built_unbuilt島根県芸術文化センター「グラントワ」(外観)
08_hiroshi_naito_built_unbuilt島根県芸術文化センター「グラントワ」(中庭広場)
09_hiroshi_naito_built_unbuilt島根県芸術文化センター「グラントワ」(外観)

<島根県芸術文化センター:グラントワについて
島根県芸術文化センターは、「島根県立石見美術館」と「島根県立いわみ芸術劇場」の複合施設です。この施設は石見地域の芸術文化拠点として、美術や音楽、演劇などの分野が相互に協調し、誘発し合いながら、多様で質の高い芸術文化の鑑賞機会を提供しています。

< 展示構成 >
◆ Built 内藤廣の建築
内藤の代表作を模型や図面、写真等によって紹介。2005年竣工の「グラントワ」を中心として、それ以前の作品から海の博物館(1992年)や牧野富太郎記念館(1999年)など約10件を、以降の作品として静岡県草薙総合運動場体育館(2015年)、高田松原津波復興祈念公園 国営 追悼・祈念施設(2019年)などから近作の紀尾井清堂(2021年)まで約15件を展示します。
◆ BuiltとUnbuilt をつなぐもの
「海の博物館」の特徴的な架構をモチーフにした、本展のためのインスタレーション。
◆ Unbuilt 内藤廣の思考
様々な事情により実現しなかった建物や架空のプロジェクトを、図面や模型によって紹介。卒業設計から近年のコンペシートまでをひもとき、時代を追って内藤の思考と社会の動きの変遷をたどります。その時々の内藤の手帖もあわせて展示し、アイデアの源や設計のプロセスも公開します。また、進行中の最新プロジェクトの進捗も「未だ実現していないもの」として示し、未来への展望を示します。
◆ 内藤廣の言葉
内藤の著作から集めた言葉の数々と、石州瓦に覆われたグラントワの外壁の美しさをとらえた映像によるインスタレーション。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上、ご観覧を
※ 画像・テキストは 島根県立石見美術館 の協力をいただきました。流用はご遠慮ください。

[ 詳 細 : 島根県立石見美術館 ]  { 活版 à la carte 過去ログ }

【展覧会】京都工芸繊維大学美術工芸資料館|初代諏訪蘇山展 -よみがえる革新技法-|’23年9月25日-10月28日

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京都工芸繊維大学美術工芸資料館
初代諏訪蘇山展 -よみがえる革新技法-
開催期間  2023年9月25日[月]- 10月28日[土]
休 館 日  日曜日・祝日(ただし10月1日[日]は開館)、10月21日[土]
開館時間  10時 - 17時(入館は 16時30分 まで)
会  場  京都工芸繊維大学美術工芸資料館 1階展示室
      606-8585 京都市左京区松ヶ崎橋上町1
入 館 料  一 般 200円、大学生 150円、高校生以下 無 料
      * 各種割引、優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
主  催  京都工芸繊維大学美術工芸資料館
────────────────────京都工芸繊維大学資料館0902◆京都工芸繊維大学美術工芸資料館|初代諏訪蘇山展|-よみがえる革新技法-◆

初代 諏訪蘇山(1851-1922)は現在の石川県金沢市に生まれの陶芸家。

蘇山の制作の中心は「青磁の蘇山」と称された青磁の制作でした。その制作は高い評価を受け、大正6年(1917)、帝室技芸員の任命を受けました。
蘇山の青磁作品には、その淡青色の美しい色調とともに、精緻な造形や装飾に特徴があります。その精緻な造形・装飾に欠くことの出来ない技が石膏型を用いた成形技法でした。これにより蘇山は精緻な造形・装飾と高い再現性(量産性)を両立しました。
工房には蘇山が用いた百年以上前の石膏型が多数残されており、2011年からそれら全ての基礎調査を実施し、さらに2019年から四代 蘇山と京都工芸繊維大学 Kyoto Design Lab とが協働し、三次元測量をおこない、欠損や亀裂などの損傷をデジタルデータ上で補修をおこない、石膏型の複製をつくり、デジタルファブリケーション技術を活かして再現品の制作に取り組んできました。

一方、京都工芸繊維大学の前身校のひとつである 京都高等工芸学校 初代校長であり化学者の 中澤岩太(1858-1943)は、蘇山と同時代に、化学的な知識と経験を駆使して京都の陶磁器生産の近代化に貢献をしました。おそらく初代蘇山とも交流があったと考えられます。今回の展覧会では、初代蘇山と中澤岩太、そして、残された石膏型と Kyoto Design Lab という時代を超えた出会いを展覧会というかたちで再現してみたいと思います。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 京都工芸繊維大学資料館 ] { 活版アラカルト 過去ログ まとめ

【展覧会】板橋区立美術館|館蔵品展 狩野派以外学習帳 江戸にきらめいた民間の絵師たち|’23年8月26日-10月1日|会期末

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板橋区立美術館
館蔵品展 狩野派以外学習帳
江戸にきらめいた民間の絵師たち
会  期  2023年8月26日[土]- 10月1日[日]
会  場  板橋区立美術館
      175-0092 東京都板橋区赤塚5-34-27 電話:03-3979-3251
開館時間  午前9時30分-午後5時(入館は午後4時30分まで)
休  館  日  月曜日(ただし9月18日[月・祝]は開館し、9月19日[火]は休館
観  覧  料  無 料
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当館では、江戸絵画の正統を成した江戸狩野派に注目した館蔵品展「狩野派学習帳」を令和2年(2020)に行いました。本展はその第二弾として、民間の絵師の作品を中心にご紹介します。
このたびの展示では、古来より描き継がれた二つの画題「富士山」と「牡丹」に着目し、江戸狩野派との比較なども交え、館蔵品・寄託品を通して民間の絵師たちの活況をお伝えします。また、修復後初公開となる三作品も展示します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上観覧を。
[ 詳細 : 板橋区立美術館 ] 

【展覧会】武蔵野美術大学 美術館・図書館|生誕100年 大辻清司|眼差しのその先 フォトアーカイブの新たな視座|’23年9月4日-10月1日|会期末

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武蔵野美術大学 美術館・図書館
生誕100年 大辻清司 眼差しのその先
フォトアーカイブの新たな視座
会  期  2023年9月4日[月]- 10月1日[日]
時  間  11:00 - 19:00(土・日曜日は 10:00 - 17:00)
休  館  日  水曜日
入  館  料  無 料
会  場  武蔵野美術大学 美術館・図書館 展示室 3・4・5
      187-8505 東京都小平市小川町1-736
主  催  武蔵野美術大学 美術館・図書館
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武蔵野美術大学 美術館・図書館では、展覧会「生誕100年 大辻清司 眼差しのその先 フォトアーカイブの新たな視座」を開催します。同館では、写真家大辻清司(おおつじ・きよじ 923-2001)が残したプリント、撮影フィルム、作品掲載誌や蔵書などから「大辻清司フォトアーカイブ」を構成し、15年にわたって研究を重ねてきました。
本展では、研究の軌跡、とりわけ撮影フィルムの内容の精査によって得られた視座を軸に、大辻清司の真髄に接近します。作品として制作されたオリジナルプリントとともに、フィルムに残されたまま未発表だった作品を多数展示する本企画は、アート・アーカイブ活用の在り方、その先に何を見出すことができるのかを模索するひとつの試みでもあります。

< 本展の構成 >
Ⅰ 原点/Ⅱ シアター/Ⅲ シークエンス/Ⅳ 他者たち

< 作家略歴 >
大辻清司(おおつじ・きよじ)
写真家。1923年東京生まれ。1940年代末にシュルレアリスムからの影響を色濃く窺わせる写真作品《いたましき物体》を発表して創作活動を開始。1950年代にはインターメディアの前衛芸術グループ「実験工房」に参加。さまざまな芸術ジャンルのアーティストと交流し、20世紀末まで約半世紀にわたり制作と思索の営みを続けた。同時代芸術の貴重かつ膨大なドキュメントを撮影したことでも知られる。
長年携わった写真教育の場でも重要な業績を残し、高梨豊、潮田登久子、牛腸茂雄、畠山直哉をはじめ多くの優れた才能を見出し、世代を超えて感化を及ぼしあった。また、写真というメディアの特性と新しい表現への可能性を考察した優れたエッセイを数多く執筆。主著に『写真ノート』(美術出版社、1989)。代表作に《陳列窓》(1956)、《無言歌》(1956)、《東京むかし》(1967)、《日が暮れる》(1975)ほか。2001年に逝去。享年78。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 武蔵野美術大学 美術館・図書館 ]

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【展覧会】武蔵野美術大学 美術館・図書館| 大浦一志 ─ 雲仙普賢岳/記憶の地層|’23年9月4日-10月1日

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武蔵野美術大学 美術館・図書館
大浦一志 ── 雲仙普賢岳/記憶の地層
会  期  2023年9月4日[月]- 10月1日[日]
時  間  11:00 - 19:00(土・日曜日は 10:00 - 17:00)
休  館  日  水曜日
入  館  料  無 料
会  場  武蔵野美術大学 美術館・図書館 展示室 3・4・5
      187-8505 東京都小平市小川町1-736
主  催  武蔵野美術大学 美術館・図書館
────────────────────
本展は、本学共通絵画研究室で絵画表現を通し美術・デザインにおける「造形の基礎とは何か」を考える実技授業に長年携わってきた大浦一志(おおうら・かずし)の退任記念展です。
1991年6月3日に発生し、多くの人命を奪った長崎県雲仙普賢岳の大火砕流。この自然災害によって殉職した新聞記者のカメラに残った1枚の写真に突き動かされ、大浦は30年にわたり被災地域と東京を往還し、灰土に埋もれた民家跡から被災物を掘り起こし、噴火後の自然を記録し続けてきました。自身の身体を通して「自然の脅威と人間の営み」に向き合う、大浦のフィールドワークを紹介します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 武蔵野美術大学 美術館・図書館 ]

【展覧会】武蔵野美術大学 美術館・図書館|西田俊英 ── 不死鳥|’23年10月23日-11月19日

武蔵野美術大学 美術館・図書館10月01

武蔵野美術大学 美術館・図書館
西田俊英 ── 不死鳥
会  期  2023年10月23日[月]- 11月19日[日]
時  間  11:00 - 19:00(土・日・祝、10月27日[金]は 10:00-17:00)
休  館  日  水曜日
入  館  料  無 料
会  場  武蔵野美術大学 美術館・図書館 展示室 2・3、アトリウム2
      187-8505 東京都小平市小川町1-736
主  催  武蔵野美術大学 美術館・図書館
────────────────────武蔵野美術大学 美術館・図書館10月02 〔 活版アラカルト掲載図版のほとんどは、画面をクリック・タップすると拡大表示されます 〕

◆ 武蔵野美術大学 美術館・図書館|西田俊英 ── 不死鳥|’23年10月23日-11月19日 ◆

武蔵野美術大学 美術館・図書館では 展覧会「西田俊英 —— 不死鳥」を開催いたします。
現代日本画壇を牽引する作家のひとりである西田俊英は、湿潤な日本の風土やヨーロッパの街並みを捉えた風景画、ボルゾイ犬をモチーフとした現代的な花鳥画、インド留学が転換期となり描きはじめた人物画など、様々な題材に果敢に挑戦し続けています。確固たる技法に裏付けられた幻想的な空間表現。日本画の精神性を重んじ、崇高な物語の漂う、新しい表現を追求しています。

完成すれば 縦2.05 メートル、全長 70 メートルに達する巨大日本画《不死鳥》。人間と自然の森との共生、尽きることのない生命の循環の物語を紡ぐため、西田は2022年から1年間 屋久島に移住し、日々山にわけいって 写生を繰り返しました。
本展では、この前人未到ともいえる大作を核に、 西田の原点となる少年時代の作品から、インド留学を経て森羅万象を神とする日本人の心で、風景や動物、人物や花を愛情深く精緻な筆致で描いてきた作品群まで、27点を通し 50年におよぶ画業の軌跡を追います。

< 本展の見どころ >
屋久島をめぐる悠久の物語《不死鳥》。人間と自然の森との共生、尽きることのない生命の循環する営みが、1つの展示室の中で、ひと続きの巨大な絵巻物のように展開されます。
「序章 言葉」/「第一章 生命の根源」/「第二章 太古からの森」/「第三章 森の慟哭」/「第四章 逃げる精霊(彷徨う精霊たち)」/「第五章 森の再生・命のバトンタッチ」/「最終章 森と人のユートピア」

全6章で構成される壮大な物語は「序章」の言葉からはじまり、「第一章 生命の根源」では、すべての生命の源である一粒の水滴、そこに集う蜘蛛、蜥蜴、蛙、蛇などの様々な生き物たちが繊細な描写で描かれます。全長7メートルを超える優美な姿で描かれた生命の象徴・不死鳥が飛び立つ様は圧巻です。
「第二章 太古からの森」では、妖精が住う豊かな原生の森の様子が描かれます。透き通った淵の水鏡や、まるで星空のように地面が瞬く闇の森に引き込まれることでしょう。続く「第三章 森の慟哭」では、豊かな森の伐採がはじまり、巨樹が切り倒されていく苦難の時代が描かれます。

本展では「第三章 森の慟哭」の一部までを展示する予定ですが、物語はその後、「第四章 逃げる精霊(彷徨う精霊たち)」として、森の棲み家を失い、息を殺して生きている精霊や生き物たちの様子が描かれ、「第五章 森の再生・命のバトンタッチ」「最終章 森と人のユートピア」として、自然と人間との共存という結論へ続いていきます。
真摯に取材を繰り返し、樹齢数千年の縄文杉から数ミリの菌従属栄養植物まで、徹底して自然のあり方と向き合い続けてきた西田が紡ぐ《不死鳥》。島に息づくあらゆる生き物が一体となった「一木一草全てに神宿る」屋久島の自然に深く触れ、森と対峙した西田が、日本画の特質を生かしながら、変幻自在の日本画に挑戦した軌跡をご堪能ください。
どんなモチーフにも果敢に挑戦し続けた奥村土牛、深い知見と独自の哲学で描いた塩出英雄、二人の師から受け継いだ精神を胸に研鑽を重ね、あくなき探究心と尽きることのない情熱で、変化を恐れず、新しい試みに全身全霊で挑み続ける西田俊英の世界をご覧いただきます。

< 作家紹介 西田俊英 にしだ・しゅんえい >
1953年三重県伊勢市生まれ。中学から油絵を学び、高校卒業後に日本画に転向。73年武蔵野美術大学造形学部日本画学科に入学し、奥村土牛、塩出英雄に師事。在学中の75年再興第60回院展で初入選後、83年第7回山種美術館賞展優秀賞、84年第4回東京セントラル美術館日本画大賞展大賞受賞。93年文化庁在外研修員として1年間インド留学。再興院展で研鑽を重ね、95年日本美術院賞(大観賞)・第1回足立美術館賞、96年奨励賞・第2回天心記念茨城賞、97年日本美術院賞(大観賞)、2002年文部科学大臣賞、05年内閣総理大臣賞、06年第12回足立美術館賞、12年第18回MOA岡田茂吉賞絵画部門大賞、14年第10回春の足立美術館賞、17年日本芸術院賞など多数受賞。
現在は日本芸術院会員、日本美術院同人・理事、武蔵野美術大学造形学部日本画学科教授、広島市立大学名誉教授。

※ 下掲詳細公式サイトで、最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 武蔵野美術大学 美術館・図書館 ] 

【展覧会】沖縄県立博物館・美術館|博物館 企画展|海を越える人々(前期) 琉球と倭寇のもの語り|’23年9月22日ー11月19日

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沖縄県立博物館・美術館
博物館 企画展  海を越える人々(前期) 琉球と倭寇のもの語り
会  期  2023年9月22日[金]ー 11月19日[日]
会  場  沖縄県立博物館・美術館 特別展示室1、企画展示室
      900-0006 沖縄県那覇市おもろまち3丁目1番1号
      Tel:098-941-8200 Fax:098-941-2392
観  覧  料  一 般 ¥1,000、高校・大学生 ¥600、小・中学生 ¥400
      * 各種前売り、割引、優待情報。各種関連イベント情報は下掲詳細参照
開館時間  9:00-18:00(金・土は20:00まで) * 入場は閉館の30分前まで
休  館  日  毎週月曜日・10/10[火] * ただし 10/9[月]は開館
主  催  沖縄県立博物館・美術館
────────────────────沖縄県立美術館0902◆ 沖縄県立博物館・美術館|博物館 企画展|海を越える人々(前期) 琉球と倭寇のもの語り ◆

海外との交易により隆盛を誇った、琉球と中国大陸沿岸部における「倭寇」と呼ばれる無頼集団。

その活動の光と闇について、考古資料、歴史資料を通して紹介します。

■ プロローグ
倭寇とは、「倭(日本)による侵略」という意味で、中国や朝鮮では日本人海賊と表しています。
本展では、中世東アジア海域とはどのような世界であり、人々が海を越えていこうとする目的は何であったのかについて14世紀-16世紀の琉球と倭寇の動きを中心に見ていきます。
第1章 倭寇の姿とその動き
倭寇による被害が14世紀後半から15世紀前半にかけて中国大陸沿岸部で多発し、さらに16世紀には海を越えて密貿易を行う人々が増加します。それに伴い各地で治安が悪化していきました。
本章では倭寇とそれを取り締まる側の姿を当時の資料から見ていきます。
第2章 倭寇の活動時期に展開された琉球の交易
倭寇による活動が活発化していく14世紀後半から、琉球は対外関係を積極的に展開していきます。それに伴い海外諸地域から多くのモノが搬入されました。
琉球における対外交易の実態と琉球各地にもたらされたモノを遺跡から発掘された資料を通して見ていきます。
第3章 倭寇の足跡を追い求める
倭寇が来琉したことを示す記録はほとんど見ることはできません。しかし、戦後において琉球列島における交易の実態を明らかにしようとする研究や琉球列島における倭寇の痕跡を探ろうとした研究があります。
本章ではそれに関わった研究者を紹介します。
■ エピローグ
倭寇が活動した海域は無秩序な空間でした。しかし、現在は海を越えた人の移動や物資の移動は早く確実になり、秩序だった海域に変化しています。
戦後沖縄の物流システムを見ながら、海を越えることの意味を探っていきます。

※ 下掲詳細公式サイトにて最新詳細情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 沖縄県立博物館・美術館

【展覧会】武蔵野市立吉祥寺美術館|2023年度企画展 風景というあらわれ 江藤純平/大津鎭雄|’23年9月23日-11月5日

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武蔵野市立吉祥寺美術館|
2023年度企画展 風景というあらわれ 江藤純平/大津鎭雄
会  期  2023年9月23日[土・祝]- 11月5日[日] 
休  館  日  9月27日[水]、10月25日[水]
開館時間  午前10時 - 午後7時30分
入館料金  一 般 300円、中高生 100円、小学生・65歳以上・障がい者のかたは無料
      * 武蔵野市在住・在学の中学生は無料で鑑賞できます。受付で学生証の提示を。
会  場  武蔵野市立吉祥寺美術館 企画展示室・ロビー
      180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目8番16号 FFビル7階
      電話番号 0422-22-0385 ファクス番号 0422-22-0386
主  催  武蔵野市立吉祥寺美術館(公益財団法人武蔵野文化生涯学習事業団)
──────────────────────20230912185755_00014◆ 武蔵野市立吉祥寺美術館|’23年度企画展 風景というあらわれ 江藤純平/大津鎭雄 ◆
武蔵野市ゆかりの洋画家、江藤純平(えとう・じゅんぺい 1898-1987)と、大津鎭雄(おおつ・しずお 1920-2008)の風景表現に着目します。
江藤純平は穏健な人物表現で知られますが、風景を題材とした作品も多く、戦後は陽光まばゆい小豆島の風景を描いて高く評価されました。大津鎭雄は重厚かつ特徴的な筆致で国内外の風景を追究、1960年代以降に取り組んだヨーロッパの風景は、彼の代名詞ともなりました。
年齢は20歳以上離れているふたりですが、時を同じくして武蔵野市に暮らし、日展で活躍したほか、武蔵野文化事業団(当時)の役員をつとめるなど共通点は多く、とくにふたりがフランスの画家セザンヌを敬愛していたことは特筆に価します。
今回は、武蔵野市が所蔵する大作のほか、スケッチや関係資料など、約40点によって江藤純平と大津鎭雄の仕事を紹介します。ふたりはそれぞれ「風景」を通してなにをあらわしたのでしょうか。ふたりがおとずれたさまざまな場所にも想いを巡らせつつ、「風景を描く」ということの意義を、感取いただければ幸いです。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上、ご観覧を。
[ 詳 細 : 武蔵野市立吉祥寺美術館 ] 

【展覧会】石川県七尾美術館|第38回国民文化祭|第23回全国障害者芸術・文化祭 いしかわ百万石文化祭2023|七尾市地域文化発信事業|令和5年度秋季企画展|能登畠山氏とゆかりの文化|’23年9月23日-10月29日

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石川県七尾美術館
第38回国民文化祭 第23回全国障害者芸術・文化祭
いしかわ百万石文化祭2023
七尾市地域文化発信事業 令和5年度秋季企画展
能登畠山氏とゆかりの文化
会  期  2023年9月23日[土・祝]-10月29日[日]
開館時間  午前9時 - 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
休  館  日  毎週月曜(10/9は開館)、10/10[火]
観覧料金  一 般 500円、大学生 350円、高校生以下 無 料
      * 各種割引、優待条件などは下掲詳細参照。
会  場  石川県七尾-ななお-美術館 第1・第2展示室
      926-0855 石川県七尾市小丸山台1ー1 TEL. 0767-53-1500
主  催  石川県七尾美術館、〈公益財団法人七尾美術財団〉
──────────────────────ななおうら09◆ 石川県七尾美術館|第38回国民文化祭 第23回全国障害者芸術・文化祭|いしかわ百万石文化祭2023|七尾市地域文化発信事業 令和5年度秋季企画展|企画展 能登畠山氏とゆかりの文化|’23年9月23日-10月29日 ◆

能登畠山氏は室町時代、足利幕府内で要職を歴任した名門・畠山氏の分家筋にあたる大名です。初代当主の満慶(?-1432)以降、11代約170年にわたって能登国を統治しました。
歴代当主は卓越した政治手腕によって領内を安定させる一方、文芸への優れた才覚も発揮。ことに第七代当主義総(1491-1545)の頃は最盛期で、京都との交流を深めて文芸活動を盛んにし「能登畠山文化」が開花しました。その恩恵を受けて七尾の城下町は経済面・文化面ともに大いに栄えたと伝わります。
また「文化の香り華やかなりし環境」で青年期をすごしたのが、後に桃山画壇で大活躍した絵師・長谷川等伯(1539-1610)です。従って等伯の絵師としての「大成」に、能登畠山氏の文化が果たした役割は極めて大きかったといえるでしょう。

本展では今秋開催の「いしかわ百万石文化祭2023」にあわせ、能登畠山氏と同氏が築いた文化に焦点をあてます。主に能登地域の各所に所蔵されている、能登畠山氏と関わりを持つ作品や資料を中心に幅広く展示。かつて能登国に一大勢力を築き、そして七尾の地に「小京都」というべき繁栄を現出した、能登畠山氏の歴史とその文化の足跡をたどります。
なお今回、「賦何船連歌」(七尾市蔵)、「賦何路連歌」(東京都・明治大学図書館蔵)、「賦何人連歌」(個人蔵) の、能登畠山氏ゆかりの三連歌が初めて一堂に展示される貴重な機会となります。
さらに同時代に活躍した長谷川等伯の若年期、「能登時代」制作の仏画や能登の「長谷川派」絵師の作品などもあわせて紹介。「能登畠山文化」と等伯のかかわりにも迫ります。

※ 館内ではマスクの着用、咳エチケットが推奨されています。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 石川県七尾美術館 

【展覧会】東京都 庭園美術館|装飾の庭 朝香宮邸のアール・デコと庭園芸術|’23年9月23日-12月10日

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東京都 庭園美術館
装飾の庭
朝香宮邸のアール・デコと庭園芸術
会  期  2023年9月23日[土・祝]- 12月10日[日]
会  場  東京都庭園美術館(本館+新館)
      東京都港区白金台5-21-9 ハローダイヤル 050-5541-8600
休  館  日  毎週月曜日(ただし、10月9日[月・祝]は開館)、10月10日[火]
開館時間  10:00 - 18:00(入館は閉館の30分前まで)
      *ただし、11月17日㈮、18日㈯、24日㈮、25日㈯、12月1日㈮、2日㈯ は夜間開館のため
       夜20:00まで開館(入館は19:30まで)
観  覧  料  一 般 1,400円、大学生 1,120円、中学生・高校生 700円、65歳以上 700円
      * 関連イベント情報、チケット割引、優待情報などは下掲詳細参照
主  催  公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館
────────────────────20230912185755_00006◆ 東京都 庭園美術館|装飾の庭 朝香宮邸のアール・デコと庭園芸術 ◆

1933年(昭和8年)、東京・白金の御料地の一部を敷地として朝香宮邸(現・東京都庭園美術館)は竣工しました。約一万坪の敷地の庭園部分には、広々とした芝生が広がり、日本庭園、盆栽・花卉園が備わり、鶴や孔雀などの動物たちが闊歩していました。同邸宅内の壁面には、遠景に山々を望む森林や水を湛えた庭園の風景が描かれており、室内に居ながらにして自然の中にいるかのような装飾プランが展開されています。
主要客室の装飾を手がけたフランス人装飾芸術家アンリ・ラパン(1873-1939)によって描かれたこの一連の装飾画は、朝香宮邸のコンセプトを読み解く鍵であると共に、当時のフランスにおける庭園芸術との関連性を指摘することのできる作品でもあります。

同邸の装飾プランに多大な影響を及ぼしたとされる1925年のアール・デコ博覧会において、「庭園芸術」は初めて独立した出品分類として設けられるなど、重要視されていました。造園家のみならず、建築家や装飾芸術家も “庭”を如何に“装飾”するかということに心を砕き、各パヴィリオンの周囲や街路には多様な庭園が造りこまれました。
本展では、博覧会を中心とした両大戦間期のフランスの近代庭園を巡る動向に着目し、古典主義・エキゾティシズム・キュビスム的要素を取り入れて展開していった様について、絵画や彫刻、工芸、版画、写真、文献資料等、約120点の作品からご紹介します。本展を通して、当館建築の装飾や空間自体についてのより一層の理解を深めることを目指します。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 東京都庭園美術館

【展覧会】春日井市道風記念館|春日井市制80周年記念特別展「人と書 ~日本の書の息吹~」|’23年9月23日-10月29日|前後期二期制開催

--2307toku10 --2307toku10春日井市道風記念館
春日井市制80周年記念特別展「人と書 ~日本の書の息吹~」
開催期間  令和5年(2023年)9月23日[土]- 10月29日[日]  
         前 期 令和5年 9 月23日[土]-10月 9 日[月]
         後 期 令和5年10月11日[水]-10月29日[日]
      * 前期・後期で展示品の一部を入れ替えます。
休  館  日  月曜日(祝休日の場合は翌日)
開館時間  午前9時 - 午後4時30分
観  覧  料  一 般 500円、高校・大学生 300円、中学生以下 無 料
      * 60歳以上の春日井市在住者、障がい者と付添1名は無料(証明書提示が必要)
      * 前期展をご観覧の方は、半券の提示で後期展を半額でご観覧いただけます。
開催場所  春日井市道風記念館  1 階展示室
      486-0932 愛知県春日井市松河戸町5丁目9番地3 電 話 0568-82-6110
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書は人の心を映す。
昔から今に書き継がれてきた書を見わたすと、日本の歴史、文化、人が見えてくる。

王朝文学の粋、和歌をしたためた流麗な仮名古筆。藤原定家が宮中儀式の次第を記した個性豊かな墨痕。迷いのない筆で書き上げた伊達政宗の手紙。茶人、小堀遠州が新たに開拓した定家流による一行書。僧、良寛による穏やかな筆に遊んだ草仮名の和歌。学者・歌人であった會津八一の孤高の書画等々。
今回の特別展では、平安時代から現代という、長い年月のなかで書かれ、残された日本の書をご紹介します。古筆、記録史料、懐紙・短冊、手紙、手本、一行書、書画作品など、種々の書跡を広い視点から見わたせば、見えてくるのは日本の歴史、文化、そしてその時代を生き、書を書きつづった人々の息づかいです。
これらは、書の研究者である古谷稔氏の目により、長年にわたって収集された研究資料コレクションです。この千載一遇の好機に、ぜひ日本の書の息吹を感受してください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトを確認の上ご観覧を
[ 詳 細 : 春日井市 春日井市施設案内 道風記念館 ]  { 活版アラカルト:道風記念館まとめ }

【展覧会】京都国立近代美術館|開館60周年記念 京都画壇の青春|― 栖鳳、松園につづく新世代たち|’23年10月13日-12月10日|{新宿餘談}

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京都国立近代美術館
開館60周年記念
京都画壇の青春 ― 栖鳳、松園につづく新世代たち
会  期  2023年10月13日[金]- 12月10日[日] * 会期中に一部展示替えがあります
開館時間  午前10時 - 午後6時   * 金曜日は 午後8時 まで夜間開館
      *入館はいずれも 閉館の30分前 まで
休  館  日  月曜日
会  場  京都国立近代美術館
      606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町26-1
観  覧  料  一 般:1,700円、大学生:1,100円、高校生:600円
      * 関連イベント、前売り券、各種割引・優待情報などは下掲公式詳細サイト参照。
主  催  京都国立近代美術館、NHK京都放送局、NHKエンタープライズ近畿、読売新聞社
────────────────────20230819142600_00006 ◆ 京都国立近代美術館|開館60周年記念 京都画壇の青春|― 栖鳳、松園につづく新世代たち|◆

京都の明治以降の美術界の歴史は、東京や西欧との対峙の歴史といっても過言ではありません。開館60周年を記念して開催する今展では、その中でも特に明治末-昭和初期を近代京都画壇の青春時代ととらえ、土田麦僊(つちだ ばくせん 1887-1936)を中心に据え、小野竹喬-おの ちっきょう、榊原紫峰-さかきばら しほう、荒廃の岡本神草-おかもと しんそう-などの代表作約80点を4章に分けて展示します。
まさに青春時代と重なった画家だけでなく、上村松園-うえむら しょうえん、菊池契月-きくち けいげつ、木島桜谷ーこのしま おうこくーといった先輩作家達や、師匠の竹内栖鳳-たけうち せいほう-も含んで一丸となり、東京、西欧、そして京都の伝統に挑んだ彼らの、青春時代特有の過剰さと繊細さとをあわせもつ、完成期とはまた異なる魅力を放つ作品群をご堪能ください。

※ 下掲公式詳細サイトにて最新情報を確認のうえご観覧を
[ 詳 細 : 京都国立近代美術館 本展特設ウェブサイト

〔 活版アラカルト掲載図版のほとんどは、画面をクリック・タップすると拡大表示されます 〕
京都国立近代美術館告知トップ
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{ 新宿餘談 }
1997年、京都国立近代美術館で開催された「甲斐庄楠音展」はまだおおきな話題とはならなかっった。ところがことし-’23年2月11日、ふたたび甲斐庄楠音に挑戦した京都国立近代美術館の展示は「開幕前」からおおきな話題となり、間髪を入れず、’23年7月1日-8月27日の日程で、東京ステーションギャラリーが「甲斐荘楠音 -かいのしょう ただおと- の全貌|絵画、演劇、映画を越境する個性」と題する巡回展を開催して成功を収めた。
そんな成果をひっさげて、またまた京都国立近代美術館が「開館60周年記念 京都画壇の青春 ― 栖鳳、松園につづく新世代たち」’23年10月13日-12月10日の開催を発表した。どうやら幾つもの「地雷」のごとき大作・名作・迷作が登場する、ワクワクするような予感がある。
〔 活版アラカルト掲載図版のほとんどは、画面をクリック・タップすると拡大表示されます 〕

※ 下掲公式詳細サイトにて最新情報を確認のうえご観覧を
[ 詳 細 : 京都国立近代美術館 本展特設ウェブサイト ]

参考紹介 展覧会】京都国立近代美術館|開館60周年記念|甲斐荘楠音の全貌 ― 絵画、演劇、映画を越境する個性|’23年2月11日-4月9日|終了企画

京都国立近代美術館A京都国立近代美術館B京都国立近代美術館
開館60周年記念
甲斐荘楠音の全貌 ― 絵画、演劇、映画を越境する個性
会  期  2023年2月11日[土・祝]- 4月9日[日]
会  場  京都国立近代美術館
      606-8344 京都府京都市左京区岡崎円勝寺町26-1
開館時間  午前10時 - 午後6時 金曜日は 午後8時まで 開館  * 入館は閉館の30分前まで
休  館  日  月曜日
観  覧  料  一 般:1,800円、大学生:1,100円、高校生:600円、中学生以下は 無 料
      * 上掲は当日・個人・税込価格です。割引、優待情報等は下掲 公式詳細 を参照に。
主  催  京都国立近代美術館、日本経済新聞社、京都新聞

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大正から昭和にかけて京都で活躍した日本画家、甲斐荘楠音(または甲斐庄楠音  かいのしょう ただおと 1894-1978)。国画創作協会で彼が発表した作品は美醜を併せ吞んだ人間の生を描いて注目を集めましたが、やがて映画界へ転身し、風俗考証等で活躍したこともあってその画業が充分には顧みられない時期が続いていました。1997年、当館で開催された「甲斐庄楠音展」は彼の画業について再評価を促したといえますが、その際、映画人としての側面については大きく取り上げることができませんでした。
今回は、彼が手がけた時代劇衣裳が 太秦(京都 うずまさ)で近年再発見されたことを受け、映画人・演劇人としての側面を含めた彼の全体像をご覧いただきます。〔本展覧会は終了しました〕

【展覧会】徳川美術館・名古屋市蓬左文庫|秋季特別展 人間讃歌 ― 江戸の風俗画 ―|’23年9月24日-11月5日

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徳川美術館・名古屋市蓬左文庫
秋季特別展
人間讃歌 ― 江戸の風俗画 ―
会  期  2023年9月24日[日]- 11月5日[日]
開館時間  午前10時 - 午後5時(入館は午後4時30分まで)
休  館  日  月曜日 * ただし10月9日は開館、10月10日は休館
観  覧  料  一 般 1,600円 ・ 高 大 生 800円 ・ 小 中 生 500円
      * 毎週土曜日は 小・中・高生 入館無料
会  場  徳川美術館
      461-0023 名古屋市東区徳川町1017 TEL 052-935-6262
主  催  徳川美術館・名古屋市蓬左文庫・中日新聞社・日本経済新聞社
──────────────────────徳川0802戦国の乱世が終り、泰平の世が到来した江戸時代には、現世享楽の気風を反映し、京都や江戸といった都市を舞台として、芝居や遊里、祭礼などの活況を描き出した風俗画が数多く描かれました。江戸時代の風俗画は、平和を謳歌し、ときには厭世観を漂わせながらも、現実を生きる人々に視線を注いだ絵画であり、今なお普遍的な魅力にあふれています。
本展では、江戸時代に花開いた多様な風俗画の名品を展示し、その魅力ある世界を紹介します。
徳川0803◆徳川美術館・名古屋市蓬左文庫|秋季特別展   人間讃歌 ― 江戸の風俗画 ―|’23年9月24日-11月5日◆

※ 新型感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトを確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 徳川美術館・名古屋市蓬左文庫

【展覧会】文京区立 森鷗外記念館|コレクション展|生誕120年 森 茉莉 ~ 幸福な日々、書くという幸福 ~|’23年7月14日-10月1日|会期末

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コレクション展
生誕120年   
森 茉莉 ~ 幸福な日々、書くという幸福 ~

会  期  2023年7月14日[金]- 10月1日[日]
      ※ 会期中の休館日
      7月24日[月]、25日[火]、8月21日[月]、22日[火]、9月25日[月]、26日[火]
会  場  文京区立 森鷗外記念館 展示室 2
開館時間  10時-18時(最終入館は 閉館30分前)
観 覧 料  一 般 300円、中学生以下 無 料、障害者手帳ご提示の方と介護者1名まで無料
      * 関連イベント、各種割引、優待情報などは 下掲詳細 参照
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森茉莉(1903-1987)は、文京区千駄木の森鷗外の居宅・観潮楼(現・当館)で鷗外の長女として生まれました。大人しく少し病弱だった茉莉は、格別に大切にされ、鷗外の膝の上で「お茉莉は上等」とありのままを褒められ、幸福な少女時代をおくります。1922(大正11)年19歳の時に、当時の夫・山田珠樹の留学するフランスに渡り、渡欧中に父・鷗外の死を知りました。
結婚、離婚などを経て、茉莉は翻訳や劇評、小説の執筆をはじめます。54歳の時、鷗外との思い出をまとめた『父の帽子』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞、以後『恋人たちの森』(田村俊子賞受賞)、『贅沢貧乏』、『甘い蜜の部屋』(泉鏡花文学賞受賞)、『ドッキリチャンネル』などの作品を書き続けました。鴎外から受けた愛情をそのままに持ちながら、ありのままの日常を愛し、自分のために生き自分のために書くことによってみつけた幸福な想いは、作品に独特で豊かな表現としてあらわれ、現在も多くの読者を魅了しています。
2023年は茉莉の生誕120年です。本展では、館蔵の鷗外資料、茉莉の原稿や著書を通して、観潮楼時代の茉莉、文学者としての茉莉を展覧します。

20230725141350_00023森鷗外記念館ニュース No.43 の表紙を飾った「森 茉莉」

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上、ご観覧を。
[ 詳 細 : 文京区立 森鷗外記念館 ] { 活版アラカルト 掲載分まとめ }

【展覧会】文京区立 森鷗外記念館|特別展 千駄木の鷗外と漱石|~ 二人の交流と作品を歩く ~|’23年10月7日-’24年1月14日

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文京区立 森鷗外記念館
特別展 千駄木の鷗外と漱石 ~ 二人の交流と作品を歩く ~
会  期  2023年10月7日[土]- 2024年1月14日[日]
      ※ 会期中の休館日
      10月24日[火]、11月28日[火]、12月26日[火]-1月3日[水]
会  場  文京区立 森鷗外記念館 展示室 1、2
      113-0022 東京都文京区千駄木1-23-4 TEL 03-3824-5511
開館時間  10時-18時(最終入館は 閉館30分前)
観 覧 料  一 般 600円、中学生以下 無 料、障害者手帳ご提示の方と介護者1名まで無料
      * 関連イベント、各種割引、優待情報などは 下掲詳細 参照
────────────────おうがい1002◆ 文京区立 森鷗外記念館|特別展  千駄木の鷗外と漱石|~ 二人の交流と作品を歩く ~|’23年10月7日-’24年1月14日 ◆

森 鷗外(1862-1922)と 夏目漱石(1867-1916)は、明治を代表する文豪です。同時代を生きた二人は、近代日本文学の双璧としてよく比較されてきました。例えば、鷗外は島根県津和野町出身で、明治維新後に東京に上京しましたが、漱石は生まれも育ちも東京で、生粋の江戸っ子です。

また鷗外は22歳でドイツへ、漱石は33歳でイギリスに留学しました。さらには鷗外が陸軍軍医として「官」に生きたのに対し、漱石は「民」の立場に在ったなど、比べれば限りがありません。しかし、「千駄木」という場所を通してみると、二人の足跡の交わりが見えてきます。

鷗外と漱石が顔を合わせたのは数回ですが、本展では二人の接点を振り返り、千駄木をキーワードに、その交流と作品を紹介します。自著を贈るやり取り、そして時期を異にして二人が住んだ「駒込千駄木町五十七番地の家」の歴史、次いで鷗外『青年』、漱石『吾輩は猫である』『三四郎』に代表される 千駄木 を舞台にした作品の登場人物たちの交錯を、書簡や原稿、献呈本などとあわせて展覧します。
展覧会を見終えて記念館を出た後、千駄木の街が来た時と少し違って見えるかもしれません。千駄木に刻まれた鷗外と漱石の記憶をぜひご覧ください。

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【展覧会】瀬戸市美術館|磁祖加藤民吉没後200年プレ事業|瀬戸市美術館特別展|「瀬戸染付開発の嫡流-大松家と古狭間家を中心に-」|’23年8月5日-10月1日|会期末

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瀬戸市美術館
磁祖加藤民吉没後200年プレ事業
瀬戸市美術館特別展「瀬戸染付開発の嫡流-大松家と古狭間家を中心に-」
日  程  2023年8月5日[土]- 10月01日[日]
会  場  瀬戸市美術館
      489-0884 愛知県瀬戸市西茨町113-3(瀬戸市文化センター内)
      電 話 0561-84-1093
開館時間  午前9時 - 午後5時(最終入館は 午後4時30分 まで)
      * 8月8日[火]、9月12日[火]は休館
料  金  一 般:500円、高 大 生 : 300円
      * 各種割引、優待情報などは下掲詳細参照
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瀬戸における磁器生産の始まりは、天明年間(1781-89)、下品野の加藤粂八が、肥前から逃亡してきた職人副島勇七から製磁法を学び、甥にあたる加藤忠治と力を合わせて研究を重ね、寛政元年(1789)に共同で磁器を試造したことだといわれています。そして、享和年間(1801-04)に入ると、瀬戸村の庄屋で窯屋取締役でもあった加藤唐左衛門や、加藤民吉の兄である加藤吉右衛門は、磁器焼造のための試行錯誤を重ねていました。
また、熱田奉行津金文左衛門胤臣は、熱田前新田の開発に従事していた加藤吉左衛門、民吉父子に南京焼(染付磁器)の製法を伝え、享和元年(1801)に盃、小皿、箸立てなどまだまだ不十分であったが白く焼きあがった染付磁器を焼き上げることに成功したと伝わります。

このように、瀬戸における磁器開発を主に担っていたのが、加藤吉右衛門・民吉に代表される「大松家」と、加藤忠治に代表される「古狭間家」と言えます。この両家は、瀬戸の陶祖である加藤四郎左衛門景正(藤四郎)からの家系である「山陶屋家」からの分家であり、同じくその家系からの分家として、加藤唐左衛門の「唐左衛門家」もあります。また、陶祖からの家系として「武右衛門家」があり、「山陶屋家」と「武右衛門家」が当時の瀬戸を代表する陶祖からの家系でした。
本展では、「大松家」と、「古狭間家」という初期瀬戸染付を語る上では欠かせない、二つの家系等に関連する作品を展示するとともに、民吉が修業した長崎県佐々町の窯跡から採集された陶片などを展示し、当時の瀬戸染付発展の状況を知っていただければと思っております。
また令和6年(2024)には、民吉が没してから200年という節目の年を迎えますので、本展により、民吉の偉業を再認識するきっかけとなればと考えています。

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[ 詳 細 : 公益財団法人瀬戸市文化振興財団 瀬戸市美術館

【展覧会】ギャラリー エー クワッド|本のある風景 ― 公共図書館のこれから|’23年9月22日-11月9日

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ギャラリー エー クワッド
本のある風景 ― 公共図書館のこれから ―
会  期  2023年9月22日[金]- 11月9日[木]  
会  場  GALLERY A4(ギャラリー エー クワッド)
      136-0075 東京都江東区新砂1-1-1
      お問合せ ギャラリー エー クワッド事務局 TEL 03-6660-6011
開館時間  10:00 - 18:00(土曜、最終日は17:00まで)
      * トークショー開催日の10月17日[火]は20:30まで夜間開館
      * その他の夜間開館日については公式HPにて順次お知らせします
休  館  日  日曜・祝日
入  館  料  無料
主   催  公益財団法人 竹中育英会
企画/共催  公益財団法人 ギャラリー エー クワッド
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「あなたが絶対に知るべき唯一のものとは、図書館の場所である」
アルベルト・アインシュタイン

幼い頃に読んだ絵本にはじまり、私たちは成長とともに次なる本を求めて、家の本棚から学校の図書室、まちの図書館へと行動範囲を広げてきました。図書館では、好奇心をゆさぶる新しい知や、孤独に寄り添う安らぎ、時には衝撃を与えるような、無数の本との出会いが待っています。
誰もが無料で資料を借りて学ぶことができ、地域に開かれた場所である公共図書館は、かつて戦後の民主主義の象徴でもありました。半世紀を超え、生活の隅々までインターネットが浸透し、メディアの形態も大きく変遷する情報化社会の中で、本をめぐる環境、そして公共図書館の果たす役割も変化してきました。
近年では、本のみに留まらない情報のハブとして、さらには人々が集まり、地域をつなぐ場として、図書館への注目が高まっています。では、未来の図書館はいったいどんな場所になっているのでしょうか?
これからの図書館の姿を、一緒に考えてみませんか。

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[ 詳細 : 公益財団法人 ギャラリー エー クワッド

【展覧会】奈義町現代美術館|収蔵作品展 ~ モノクローム 黒と白の世界 ~|’23年9月22日-9月28日|終了乍蹔

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奈義町現代美術館
収蔵作品展 ~ モノクローム 黒と白の世界 ~
期  間  2023年9月22日[金]- 9月28日[木]
場  所  奈義町現代美術館ギャラリー
      708-1323 岡山県勝田郡奈義町豊沢441 TEL:0868-36-5811
料  金  一 般・大学生 200円(高校生以下、75歳以上無料)
      * 常設展を併せてご覧になる場合は通常観覧料金(一般・大学生700円)で観覧可能。
主  催  奈義町現代美術館
──────────────────────奈義現美02◆ 奈義町現代美術館|収蔵作品展 ~ モノクローム 黒と白の世界 ~|’23年9月22日-9月28日 ◆

奈義町が収集した書道作品を展示
絵画のように踊る文字の魅力をお楽しみください
この展覧会では、奈義町「書のまちづくり」構想の中で収集された作品の中から、書作品の一部を展観していくものです。
書は、古来からの伝統的技法を継承しながら、単に古典の再現に留まらない形式的美から解放され、新しい美的造形を打ち立てるため「形」「線」「墨色」そして「余白」を生かしつつ、独自の美しさを確立していきました。

本展では、生命感溢れる文字の造形美に注目し、躍動する「文字のパフォーマンス」をとおしてその魅力を探っていく展覧会です。絵画的要素を伴った個性的な書を展示し、そこに書かれている文字の意味や、そこに隠されたメッセージを紐解いていくことで、書の持つ造形的な深い魅力を再検証していくものです。

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[ 詳 細 : 奈義町現代美術館

【展覧会】国文学研究資料館/岡山県立博物館|テーマ展 正宗敦夫と正宗文庫|’23年9月9日-10月15日

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国文学研究資料館 / 岡山県立博物館
テーマ展 正宗敦夫と正宗文庫
会  期  令和5(2023)年9月9日[土]-10月15日[日]
開室時間  9月 午前9時 - 午後6時 10月 午前9時30分 - 午後5時
休  室  日  月曜日(月曜日が祝日の場合は開館、翌火曜日に休館)
場     所  岡山県立博物館 2階展示室
      703-8257 岡山市北区後楽園1-5 電話:086-272ー1149
入  館  料  大人250円、65歳以上120円、高校生以下無料
主  催  岡山県教育委員会、岡山県立博物館
共  催  (財)正宗文庫、就実大学人文科学部、人間文化研究機構 国文学研究資料館
──────────────────────国文研正宗文庫02〔 活版アラカルト掲載図版のほとんどは、画面をクリック・タップすると拡大表示されます 〕

◆ 国文学研究資料館/岡山県立博物館|テーマ展  正宗敦夫と正宗文庫|’23年9月9日-10月15日◆

271055正宗 敦夫(まさむね あつお 1881-1958)は、和気郡伊里村(現岡山県備前市穂浪)出身の国文学者・歌人として知られています。
敦夫は生涯を通して、郷土岡山の歌人・学者の重要著作をはじめとする貴重な書籍や典籍などを蒐集し、昭和11(1936)年には自宅近くに 財団法人正宗文庫 を創設します。以来、正宗文庫は現在にいたるまで敦夫が集めた貴重な国文学・歴史資料を守り継いできました。

本展覧会では一般財団法人正宗文庫、就実大学人文科学部、 国文学研究資料館の協力を得て、全国初公開の資料も含めた展示を行います。
本展覧会を通じて、正宗敦夫の業績を顕彰するとともに、敦夫の遺した正宗文庫がもつ資料の豊かさを広く県民に知っていただき、県民の郷土岡山への愛着や誇りの醸成を図ります。

<関連行事>
◉ ミニ講座+ショートギャラリートーク
◉ 専門家と当館学芸員による展示解説(ギャラリートーク)

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[ 詳 細 : 国文学研究資料館  岡山県立博物館