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【お知らせ】会社住所移転のお知らせ|朗文堂/サラマ・プレス倶楽部ゟ

当社の移転計画を発表してから時間が経過しましたが、2020年02月01日より、朗文堂/サラマ・プレス倶楽部は下記住所地に移転いたしました。
この間なにかとご不便をおかけいたしましたことを深くお詫び申しあげます。
恐縮ながら、お手元の住所録の「住所のみ」をご変更たまわりたく存じます。電話、ファクシミリ、URL アドレスなどには変更がございません。

セキュリティ管理の厳しい建物となりましたので、お手数ながら来社ご希望のお客さまは、必ず事前にご予約のうえ、お越しいただけますようお願い申しあげます。

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  株式会社  朗 文 堂 / サラマ・プレス倶楽部
  162-0065 東京都新宿区住吉町8-13-204

  電    話 03-3352-5070(変更ありません)
  ファクシミリ 03-3352-5160(変更ありません)
  http://www.robundo.com  http://robundo.com/salama-press-club/
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【展覧会】武蔵野美術大学 美術館・図書館|現代美術インスタレーション|部屋と庭|’20年11月16日-12月19日

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武蔵野美術大学 美術館・図書館
現代美術インスタレーション
部屋と庭
会  期  2020年11月16日[月]-12月19日[土]
時  間  10:00-18:00(土曜日、11月23日は17:00閉館)
休  館  日  日曜日
入  館  料  無 料
会  場  武蔵野美術大学美術館 展示室 2
主  催  武蔵野美術大学 美術館・図書館
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私たちが生活する「部屋」には、家具や日用品といった見なれた事物が遍在すると同時に、目に見えない時間や記憶が折り重なり、私的な気配が漂います。そして内的な部屋と接する「庭」は、外的空間へと接続する中間域であり、外と内への視線が交じりあう曖昧な領域として、世界と私たちを不確かに隔ちます。
部屋は内的な小宇宙を包みこむ容れ物のように、庭はその先にある外界との距離を確かめる隙間のように、私たちの世界をかたどる形式として、存在しているといえるでしょう。

本展では「部屋と庭」をめぐり想起される様々な事象―日用品と記憶、時間と痕跡など―を起点として、現代作家7名の多様な表現が集います。彼らの作品によって織りなされた「隔たりの形式」は、見過ごしがちな日常の風景のなかで、大きく揺らぎ、かたちを変えていく世界の姿を再認識するひとつの試みとなりえるかもしれません。

※ 感染症「COVID – 19」対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 武蔵野美術大学 美術館・図書館 ]

【展覧会】国文学研究資料館|企画展示「戦国武将たちの愛した文学 ― 幸若舞曲 ―」|令和2年11月4日-12月25日

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国文学研究資料館
企画展示「戦国武将たちの愛した文学 ― 幸若舞曲 ―」
会  期  令和2年11月4日[水]-12月25日[金]
      ※土曜日は北側通用口(正面玄関左手)よりお入りください。
開  室  日  「COVID – 19」予防対応実施中のため、当分の間、事前予約制となっております。
開室時間  午前10時-午後4時 ※入場は午後3時まで
場  所  国文学研究資料館1階 展示室
      問い合わせ先
      国文学研究資料館 連携企画・広報係
      TEL:050-5533-2910 FAX:042-526-8604 
主  催  国文学研究資料館
      入 場 無 料
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15世紀-17世紀に流行した幸若舞曲は、鼓を伴奏に謡い舞う語り物芸能です。軍記物を題材とした長編作品の語りを得意とし、それらは読み物としても人気を集めました。
本展では、当館が長年にわたり収集してきた幸若舞曲に関する古典籍を一堂に集め、公開いたします。

《主な展示品》 
★初公開となる貴重な写本も!
幸若舞曲五番五冊・幸若歌謡集一冊(神龍院梵舜-しんりゅういんぼんしゅん等による書写)
tenji_image1★物語を描いた鮮やかな絵巻や屏風もご紹介

『大織冠-たいしょかん』
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『義経奥州落絵詞-よしつね おうしゅう おちえことば』
(碧洋臼田甚五郎-へきよう うすだじんごろう-文庫)
tenji_image3※「COVID – 19」予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 国文学研究資料館 ]

【会員情報】リン版画工房|30周年のお便り展|11月4日[土]-11月28日|会場:ウィリアム モリス

20201028165412_0000120201028165412_00002リン版画工房
30周年のお便り展
工房からのお便りに添えている版画を集めた展示をします。
〈モノクロとカラーの木口木版画〉
期  間  2020年11月4日[土]-11月28日[土]
時  間  12:30-18:00  最終日17:00まで
      日・月・第三土曜日(21日)休み
会  場  ウィリアム  モリス 珈琲&ギャラリー
      渋谷区渋谷 1-6-4 The Neat 青山 2 F  03-5466-3717

※「COVID – 19」予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : リン版画工房

【展覧会】紙の博物館|創立70周年記念企画展 ── 特別収蔵品展| ’ 20年10月24日-’ 21年2月23日

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創立70周年記念企画展 ── 特別収蔵品展
会  期  2020年10月24日[土]-2021年2月23日[祝]

◉ 会期中、2 回展示替えを行います
第Ⅰ期:10月24日[土]-11月28日[土]
第Ⅱ期:12月1日[火]-’21年1月16日[土]
第Ⅲ期:1月19日[火]-2月23日[祝]

開館時間  10:00-16:00(最終入館 15:30)
休  館  日  当面の間、日曜日・月曜日が休館日となります
入  館  料  大人 400円、小中高生 200円
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紙の博物館は、創立以来「洋紙発祥の地・王子」に設立された紙の専門博物館として、日本の製紙産業に関わる資料を受け継ぎながら、伝統的な和紙に関する資料も収集、保存してきました。
新館移転以来20余年ぶりとなる本特別収蔵品展では、重要資料を中心に、多彩な紙関係資料の数々をご紹介します。

※「COVID – 19」予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 紙の博物館

【図書紹介】東海汽船|東海汽船 130 年のあゆみ 1889 - 2020|A 4 版 フルカラー 424 ページ

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東海汽船 130 年のあゆみ 1889 - 2020
A 4 版 フルカラー 424ページ 並製本
編集・発行:東海汽船株式会社 東京都港区海岸一丁目16-1

明治時代に創業した当社は、度重なる災害や戦争、世界的な経済不振を経て、
2019年11月に創立130周年という大きな節目を迎えます。
東京諸島と歩んだ130年の軌跡を、主な出来事や船舶と共に振り返ります。

[ 参考: 東海汽船 東海汽船130周年記念サイト
【 YouTube : 東海汽船130周年のあゆみ 2:50 】

平野富二は1872年(明治05)年に長崎から上京。その後になした多くの事業のうち、1899年(明治22)有限責任東京湾汽船関連の詳細な記録が発表されました。平野富二はそれからまもなく、1892年(明治25年)12月3日に急逝しました。在京わずか20年余、あまりに惜しいできごとでした。
小社は東海汽船の記念社史編纂にわずかばかりの協力をし、本書をご恵送いただきました。ここに本書をご紹介したゆえんです。

[ 参考 : 平野富二の会
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創立130周年のごあいさつ
当社は1889年11月に創業してから、今年で創立130周年を迎えます。この長きに亘り会社が継続して来られたのは、当社の船を利用いただいたお客様をはじめ、株主の皆様、諸先輩方、従業員の皆様、そのほか関係先の皆様の絶大なご支援の賜物であり、心より深く感謝申し上げます。

今後も、これまで培った歴史と伝統、安定基盤を糧に、東京諸島、当社の未来創造に向かって粘り強く邁進していく所存です。今年のスローガン「Revolution 2019」のもとに、独創的で革新的なチャレンジへの取組を加速させてまいります。

代表取締役社長   山 﨑  潤 一

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【展覧会】泉屋博古館 京都鹿ヶ谷|泉屋博古 #住友コレクションの原点|’ 20年10月30日-12月6日

hakuko01 hakuko02泉屋博古館 京都鹿ヶ谷
泉屋博古 #住友コレクションの原点
会  期  2020年10月30日[金]-12月6日[日]
開館時間  午前10時-午後5時(入館は午後4時30分まで)
休  館  日  月曜日、11月24日(11月23日は開館)
入  館  料  一般800円、高大生600円、中学生以下無料
主  催  公益財団法人泉屋博古館、京都新聞
会  場  住友コレクション 泉屋博古館
      〒606-8431 京都市左京区鹿ヶ谷下宮ノ前町24
      075-771-6411(代)
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今から60年前、泉屋博古館は、京都は東山・鹿ヶ谷の地に誕生しました。それから現在に至るまで、様々なテーマで展覧会を開催し続けて参りました。そこでこの秋、開館60年を記念して、歴代の展覧会を引っ張ってきた当館の「顔」が一堂に会すオールタイム・ベスト展を開催します。

時代、地域によって様々に変化する東アジアの仏教美術、画家たちの理想世界が広がる中国の書画、文人の書斎を清雅の境地へといざなう中国文房具、希代の数寄者・住友春翠が蒐集した茶道具・日本の工芸、そして日本の書画からは、茶席に相応しい瀟洒な掛物からもてなしの場を飾ったであろう晴れやかな大作までが競演します。

さらに本年は、大阪万博に合わせて建設された青銅器館が竣工50年を迎える年でもあり、自由で豊かな発想をもとに生み出されたモチーフがみどころの青銅器や鏡も加えて、総数200点に迫る作品をご覧いただきます。
当館コレクションを代表する「名役者」たちのそろい踏み、ご期待ください。

※ 泉屋博古館分館(東京)は、2020年1月より約 2 年間改修工事のため休館中です。
※「COVID – 19」予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。

[ 詳細 : 住友コレクション 泉屋博古館

【展覧会】JINEN GALLERY|石橋佑一郞 展 ― さよなら、昨日 ―|’ 20年11月3日-11月15日

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JINEN GALLERY
石橋佑一郞 展 ― さよなら、昨日 ―
2020年11月3日[火]-11月15日[日]

石橋祐一郎
1986年 福岡県久留米市生まれ
2010年 多摩美術大学美術学部絵画学科版画専攻卒業
2012年 多摩美術大学美術研究科博士前期課程絵画専攻版画研究領域修了

※「COVID – 19」予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
【 詳細 : JINEN GALLERY EXHIBITION 】

【艸木風信帖】「空中庭園」の わっせクン に仲間が増えた|名はまだ無い

わっせが増えた《 わっせクン + ◯◯◯ 》
吾が空中庭園を六年余にわたって占拠している異物が < わっせクン > である。
< わっせクン > は、バレンタイン モトイ ハロウィンのときに、ノ ー学部がなにかのついでに100円ショップで買ってきた。今回調べてみたら2014年のできごとであった。

「わっせクン」は、雪だるまに、ハロウィンの赤カボチャを乗せたようなもので、ソーラーパワー ( 太陽電池 ) がどこかに内蔵されているらしく、価格は安いが構造が簡単だから、六年余のいまなお、陽射しがつよい日には 「 わっせ、わっせ 」 と左右に躰をはげしく振動させる。
ただそれだけのものだが、「空中庭園での」目覚めの一服のさなかは、天気予報係りとして、またたったひとりの朋輩であり、見飽きることがない。 だからベランダにでると勝手に名づけた「わっせクン」と挨拶、顔合わせをつづけている。
[参考:活版 à la carte よき日がいつも-日日之好日*01 春を待つ日日。わっせクン、才助とかわす朝の挨拶  2015年2月10日]
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わっせ02餘談ながら、バレンタインのから騒ぎには参った。好きでもない義理チョコをもらい、ホワイトデーにも苦しめられた。だからここのところの「ハロウィン・ブーム」も、どこかで仕掛け人がほくそ笑んでいるような気がしないでもない。それでもカボチャをくり抜くわけでもなく、ボディペインティングをして街に繰りだすわけでもない。なにせ100円ショップからやってきた愛らしい代物が増えただけである。

ワッセくんが来たころは「サイスケ-才助」の鉢の下にいた。いまは移動した「オカワカメ」の蔓が巻いている下に鎮座した。気のせいか「COVID – 19」騒ぎがはじまってから、カラッと晴れた日が少ないようにおもう。なによりも、真夏のモクモクと湧く入道雲をほとんど見ないまま晩秋を迎えた。
名を考えている。「赤カボチャ」では藝が無いし、Red pumpkin では、たれかにせせら笑われそうだ。そうこうしているうちに「ハロウィン」が近づいた。ハロウィンは10月31日、古代ケルト人の祭をルーツとするという。

[参考:活版 à la carte【おかわかめ倶楽部】妙な会が結成されたらしい|活版カレッジ・アッパークラス|独身男性中心に食用植物{おかわかめ}の育成をはかる| 2016年10月28日]

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【展覧会】長崎歴史文化博物館|「あれも これも黄檗 !? 展」|’ 20年10月14日-11月23日

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長崎歴史文化博物館
「あれも これも黄檗 !? 展」
会  期  2020年10月14日[水]-11月23日[月・祝]
      ※ 休館日 10月19日[月]、11月16日[月]
会  場  長崎歴史文化博物館 3階展示室
時  間  8:30-17:00(最終入館30分前)
観  覧  料  常設展観覧料でご覧いただけます
      大人630円、小中高校生310円
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承応3年(1654)の隠元禅師-いんげんぜんじ-の渡来とともに日本へ流入した、当時最新の中国文化は、現在では「黄檗-おうばく-文化」と呼ばれ、その独特な内容は現在の私たちにとっても驚くような魅力に溢れています。しかしひと口に「黄檗文化」といっても、その内容は多岐にわたり、様ざまな側面があります。

隠元禅師を招請し、黄檗文化の発信地であった長崎には黄檗の影響を受けた資料が多くのこされています。そうした中には「これも黄檗なの?」と思う資料がたくさんあります。江戸時代を通じて中国との交流があった長崎では、常に最新の中国文化が導入されることで、本山である 萬福寺(京都府宇治市)を中心とした黄檗文化とはまた違った、独自の黄檗文化が形成されていたのです。
本展では、当館に収蔵する黄檗関係資料に 興福寺(長崎市寺町)所蔵資料を加え、長崎ならでは

の黄檗文化について紹介します。

※「COVID – 19」予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 長崎歴史文化博物館

【展覧会】武蔵野美術大学 美術館・図書館|十時啓悦 ― 樹木と漆と暮らし|’20年11月16日-12月19日

20201021183808_00001 20201021183808_00002武蔵野美術大学 美術館・図書館
十時啓悦 ― 樹木と漆と暮らし
会  期  2020年11月16日[月]-12月19日[土]
時  間  10:00-18:00(土曜日、11月23日は17:00閉館)
休  館  日  日曜日
入  館  料  無 料
会  場  武蔵野美術大学美術館 展示室2、アトリウム 1
主  催  武蔵野美術大学 美術館・図書館
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木漆工芸家・十時啓悦(武蔵野美術大学 造形学部工芸工業デザイン学科 教授)の新作と近作を中心に、十時の現在の手仕事を紹介します。
木漆工芸には木材を加工して成形する「素地作り」と表面を塗装する「漆塗り」の工程がありますが、十時は完成に至るまでの作業を一貫して自身で行っています。唯一無二の芸術作品と、大量生産される工業製品の間にあるような十時の手仕事の根底には、造形への深いこだわりがあります。そして飽きずに毎日ずっと使えること、工芸品でありながら多くの人が手に取れることというように、一見相反することをかなえるためのバランスを追求する中で生まれたものでもあります。
椀、皿、盆、酒器、花器、家具––実際に手にとった時の感触や日常の中で愛用される風景に思いをめぐらせながら、十時の手仕事の世界をお楽しみください。

※ 感染症「COVID – 19」対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 武蔵野美術大学 美術館・図書館 ]

【良書紹介】「ミツカン水の文化センター」機関誌|『水の文化』 第65号発刊|特集「船乗りたちの水意識」

水の文化誌65

ミツカン水の文化センター
機関誌『水の文化』65号
船乗りたちの水意識
水が及ぼす浮力によって人やモノを運ぶ船は、鉄道や自動車、飛行機よりもずっと昔から、私たちの暮らしと社会を支えてきた。今日の文明は船があったからこそともいえる。
島国・日本が輸出入をほぼすべて船に頼っているように、船は今も重要だ。そして、大小の船を操る「船乗り(船員)たち」は、物理的にも心理的にも常に水と接しているし、水は船上で貴重なものだ。
船乗りたちの水に対する感覚や節水意識は、日常生活を陸上で過ごす私たちとやはり違うのだろうか? 海上での生活における水はどのような存在なのか。
主に外洋を舞台とする船乗りたちの水への向き合い方、そして海によって隔絶された船上におけるコミュニケーションや自然観を探る。

intro横浜港新港ふ頭5号岸壁に停泊する海技教育機構の練習船「海王丸」(撮影:川本聖哉)
ミツカン 水の文化センター WebSite ゟ

【 詳細 : ミツカン 水の文化センター 】 { 活版アラカルト 既出まとめ }

【艸木風信帖】空中庭園とその付属庭園|梅雨の長雨・夏の炎暑に負けず秋の艸花が開花|志茂太郎没後40年

デュランタ2【デュランタ】
デュランタは藤色や白の小花が集まって房状に垂れ下がって咲く人気の熱帯花木で、夏の鉢物としてよく流通しています。丈夫で開花期間が長く、楽しめる花木です。
[ 参考 : NHK みんなの趣味の園芸
黄色いリコリス【彼岸花/曼珠沙華】
中国原産で、彼岸花、曼珠沙華といった名前で昔からわが国でも知られていますが、これは栽培種でリコリス。開花期を迎えると、葉もなく、またたれ
に知られることもなく地中から突然に花芽が姿を現します。 その先端は見る見るうちに天に向かってまっすぐ伸び、大胆に反り返った花弁、突き出した雄しべ雌しべの神秘的な花姿とともに私たちを驚かせます。

[ 参考 : ウィキペディア 彼岸花DSCN0716 DSCN0719 下のトロロアオイ【 吾が空中庭園の秋の女王|トロロアオイ 】

歩きゐて  日暮るる  黄蜀葵かな  澄雄

吾が空中庭園の女王 : トロロアオイが次〻に大輪の花をつけている。
寝起きに「ロダンの椅子」に腰をおろしてこの花をみるのが最大の朝のよろこびである。
空中花壇にはトロロアオイを二鉢植えてあるが、ひとつは五年物、ひとつは四年物で、ときおりみる一年草という紹介とはすこし違うようである。

もうすこし秋がふかまると、蒴果-サクカ(種子)は黒ずんで硬くなり、風に吹かれておもく揺れる。中にはごま粒ほどの種がみっしりと入っている。今回もみずからの復習と整理をかねて、辞典的な説明をさせていただいた。
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トロロアオイは中国原産のアオイ科の多年草で、漢名を「黄蜀葵 オウショクキ」と呼ぶ。
その根は胃腸炎・喉頭炎などの薬用となり、また手漉き紙の流し漉き用の「ねり 粘剤」の原料、あるいは観賞用に栽培される。
「ねり」は楮 コウゾ や 雁皮 ガンピ などの紙料の繊維を、水中に均等に分散して漂浮させ、均等な厚みと強靭な紙をつくるのに利用する。工業用には化成品もあるが、手漉き紙にはトロロアオイかノリウツギの根から抽出する粘液が好適とされる。

矮性種もあるが、ふつう茎は高さ 1-2m。葉は長い柄があり、手のひら状にヤツデのように 5-9 に深裂する。
夏から秋にかけて直径10cmほどのおおきな花を、茎の上部にまばらな穂状につける。花は朝顔のように短命で、朝方に開花し、午後には下掲写真のようにしぼむ一日花で、淡い黄色。中心部に鮮やかな赤紫色の目が入り美しい。おしべは多数、花柱は5本に分かれ青紫色。蒴果サクカは角ツノで5稜あり、剛毛があって熟すと硬くなる。
根部は長さ20cmほどの紡錘形に肥大する。根は粘液を多量に含み、打ち砕いて(叩解)水につけたものを手漉き紙の「ねり」とする。本来は多年草であるが、「ねり」にもちいるためには蕾をとり、根に養分をたくわえる。したがって農家での栽培上は一年草として扱う。
[ 参考 : ウィキペディア トロロアオイ ]{ 活版 à la carte  トロロアオイ 既出まとめ

kazari-upper20201006183115_00001志茂太郎  1900年(明治33)8月23日-1980年(昭和55)9月2日
岡山県久米南町山の城-くめなんちょうやまのじょう-の豪農兼酒造家にうまれ、東洋大学卒。
東京中野区に伊勢元酒店を営むかたわら「アオイ書房」を設立。愛書誌『書窓』ほか多くの図書を刊行。活字の一部を兵器に転用するとした政府の施策に異を唱え、それがもととなって1945年東京を追われ。帰郷して「日本書票協会」などを設立。そのまま岡山に歿す。山の城の志茂家専用墓地には、志茂太郎が植えたとされるトロロアオイが無数に自生しており、秋には大輪の花をつける。

[ 参考:『活字に憑かれた男たち』「変体活字廃棄運動と志茂太郎」PDF ]

【展覧会】武蔵野美術大学 美術館・図書館|Door is Ajar ドアは開いているか|山本直彰展|’20年11月16日-12月19日

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武蔵野美術大学 美術館・図書館
Door is Ajar ドアは開いているか  山本直彰展
会  期  2020年11月16日[月]-12月19日[土]
時  間  10:00-18:00(土曜日、11月23日は17:00閉館)
休  館  日  日曜日
入  館  料  無  料
会  場  武蔵野美術大学美術館 展示室 3・4
主  催  武蔵野美術大学 美術館・図書館
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押し迫る感情を表出する筆致や緊張に満ちた構図、打ち捨てられたドアをそのまま支持体として用いた画面など、日本画の新たな絵画表現の可能性を提示してきた山本直彰。
本展では、自身の過去、現在、未来を主題とし、去来する数々の記憶の断片を幅16メートルの大画面に再構成した新作に焦点を当てる。
あわせて、聖書あるいは神話や小説に書き綴られた言葉を発想源としながら、絵画として自らの心象世界を内在化した近作も展示し、山本作品の景色を巡る。

※ 感染症「COVID – 19」対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 武蔵野美術大学 美術館・図書館 ]

【会員情報】銀座伊東屋|藤原弥生 7 days cards 40th Anniversary|10月8日-10月21日

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藤原弥生  7 days cards
40th Anniversary
期  間  10月8日[木]-10月21日[水]
会  場  銀座 伊東屋 G. Itoya 1F
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一週間いつでも好きな人に手紙を書きたい
思いを伝えるポストカード 7 days cards
10.5 cm × 15 cm のポストカードは小さいけれども無限の宇宙です。感動、感謝、はげまし、色々な思いをさりげなく送ることのできるコミュニケーションツールのひとつです。季節、季節の移り変わりに大切な気持ちを伝えることもできます。

[ 詳細 : 銀座 伊東屋 ]

【展覧会】B – gallery|笹井祐子 ドローイング展|風の色・水のかたち|10月6日-10月18日

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B – gallery
笹井祐子 ドローイング展
風の色・水のかたち
会  場  B – gallery http://bgallery.xsrv.jp
会  期  10月6日[火]-10月18日[日]
開  場  14:00-18:00  休廊:12日[月]

[ 詳細 : 笹井祐子 ] { 活版 à la carte : 笹井祐子/奥村浩之まとめ } 

【展覧会】Gallery A R K|宮 崎 文 子 展|10月1日-10日

20200923174951_00005 20200923174951_00006Gallery   A R K
宮 崎  文 子 展
会  期  10月1日[木]-10日[土] * 日曜日休廊

会  場  ギャラリー A R K
      〒231-0024 横浜市中区吉浜町2-4 アクシス元町1F
      e-mail:ark@art-sq.com
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今回は油彩画がメインの展示となります。
コロナ禍で心配な時期でもありますが
お近くにお越しの際などにお立ち寄りくださると幸いです。

[ U R L  :  宮崎文子 ホームページ ]

【展覧会】町田市立国際版画美術館|西洋の木版画 ── 500年の物語|’20年9月26日-11月23日

20200923174951_00001 20200923174951_00002町田市立国際版画美術館
西洋の木版画 ── 500年の物語
会  期  2020年9月26日[土]-11月23日[月・祝]
休  館  日  毎週月曜日
      ※ただし11月23日[月・祝]は開館
会  場  企画展示室 1・2
観  覧  料  一般800円、大学・高校生400円 ※ 中学生以下は無料
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ヨーロッパで木版画が作られるようになったのは西暦1400年頃のこと。
その半世紀ほどあとにグーテンベルクが活版印刷を発明すると、木版画は本の挿絵に広く用いられ発展をとげました。15世紀末にはアルブレヒト・デューラーの登場により早くも最初の頂点を迎えます。しかし版画制作の中心を銅版画が占めるようになると、木版画は日常的な印刷物に細々と残るばかりになっていきました。

18世紀末に登場した木口木版の技法は、新聞や雑誌、書籍の挿絵をはじめあらゆる図像印刷に利用され、19世紀の文化を彩りました。
近代に登場した新たな技術により、版画はそれまで担ってきた実用的な役割から解放され、美術表現として新たな道を探ることになります。

木版画の見直しの動きが現れるのは1880年代末のことで、その大きなきっかけとなったのが日本美術でした。浮世絵版画をはじめとする異文化の影響を受けて、西洋の木版画は新たな表現を創り出し、それは今日もなお続いています。
仏教版画や浮世絵版画などから思い浮かべる日本の木版画とは異なる展開をとげてきた西洋の木版画。その500年の歴史を120点の作品でご紹介します。

[ 詳細 : 町田市立国際版画美術館

【展覧会】ギンザ・グラフィック・ギャラリー第380回企画展|いきることば つむぐいのち|永井一正の絵と言葉の世界|’20年10月09日-11月21日

ggg 01 20200924205100_00001ギンザ・グラフィック・ギャラリー第380回企画展
いきることば つむぐいのち
永井一正の絵と言葉の世界
会  期  2020年10月09日[金]-11月21日[土]
会  場  ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
104-0061 東京都中央区銀座7-7-2  DNP銀座ビル 1 F / B 1 F
開館時間  11:00 am-7:00 pm
休  館  日  日曜・祝日 / 入場無料
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日本においてもコロナ禍がいよいよ深刻化してきた頃、1冊の本、『いきることば つむぐいのち』が芸術新聞社より刊行されました。長年の創作活動のなかから生まれた、永井一正氏の “ 言霊 ” と、“ いきものたち ”  から紡がれた本書は、まさにこの状況と共鳴し、心にしみるものでした。
「人間は地球上の生き物のひとつでしかない。」(本文 p.12)、「共に生きていく。すべてはつながっているから。」(本文  p194)…… 。 今まで好き勝手に生きてきた人間どもが、いよいよ “ 共生 ” ということを真剣に考えなければならない窮地に追い込まれていることを、痛感させられる言葉が並びます。

今秋、ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)では、この本の豊かな世界観を展覧会というかたちで、立体的に展開することを試みます。1階では、『いきることば つむぐいのち』と、東日本大震災を機に刊行された『つくることば いきることば』のなかから厳選した絵と言葉による、異空の森が出現します。地階では、1980年代後半から現在まで、常に変化を遂げながら生みだされ続けている「LIFE」シリーズのいきものたちが、生き生きと躍動しはじめます。
今までの価値観を見直し、共生の時代を生きるエールとして、ご覧いただけましたら幸いです。

[ 詳細 : ggg ギンザ・グラフィック・ギャラリー ]

【かきしるす】新刊『Parenthesis』-パレンヂスィス/丸括弧-を持参|アンドリューさん Andrew Schullers/ジェニーさん Jenny Corbett 夫妻がご来社

p38-cover-768x1022fpba-top-parens《新刊『Parenthesis 38』を持参され、アンドリューさん・ジェニーさんのカップル来社》『Parenthesis 38』( Fine Press Book Association )は、高度な印刷と図書に関する逐次刊行図書(ジャーナル)である。
刊行は年二回、装本は標準版と特装版がある。また、その活力と多様性をもたらすために、春号はイギリスで、秋号はアメリカでの交代制で刊行されている。
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昨2019年の晩夏、アンドリューさん ( 出版コンサルタント Andrew Schullers ) が数次にわたって新宿二丁目時代の小社に来社された〔以下敬称略〕。取材対応はほとんど大石があたったが、当時のアンドリューはこうかたっていた。
「日本の活字版印刷の歴史と現状を調査して、イギリスのジャーナルに報告する予定でいます」
その報告が「Letterpress in Japan|Andrew Schuller」として『 Parenthesis 38 』に掲載され、その掲載号をご夫妻で持参していただいた。
アンドリューさんジェニーさん

右)アンドリューさん  Andrew Schullers / 左)ジェニーさん Jenny Corbett
お庭にて(動)

《 Lingua Florens は 花のときから 深い緑のとき。紅珊瑚にも似た ハゼラン がふたりをお迎え》
アンドリューとジェニーさんが朗文堂/サラマ・プレス倶楽部の住吉町の新事務所にお見えになったのは六月下旬、梅雨の晴れ間の夕方であった。
アンドリューとの久しぶりの再開と、はじめてジェニーとの出会いの場となった。大石は来社予告メール交換である程度知っていたようだったが、ジェニーはどんな資料をみても、Professor Jenny Corbett と記されるほどの、経済と金融、そして国際関係の碩学で、国際金融機関、国際機構の要職を歴任し、現役の大学教授でもある。
さらに、アンドリューはまったく日本語を解さないが、ひとりで平気で朗文堂に押しかけていた。ところが、ジェニーは流暢な日本語をかたる。

再会の挨拶もそこそこに、
「神楽坂から自転車できました。すこし息切れしているが、ここではマスクは必要か」
とふたりはたずねてきた。
「きょうは天気もいいし、よろしかったら、狭いですけど、テラスでお話ししましょう」
大石の提案にホットしたのは自由人:アンドリュー。
ここ新宿区住吉町と新宿区神楽坂は、ともに、地勢学でいうところの多摩丘陵・住吉台地にあり、地盤は強固で、防衛省・大日本印刷・市ヶ谷八幡神社などがある。しかしとかく台地にありがちな起伏と坂道が多い。テラスで大石がそれを指摘すると、

「わたしの自転車は補助のモーターがあるので坂道でも平気だけど、アンドリューは登り坂は汗だくで押してあがっている」
とジェニーは屈託がなくコロコロと笑っていた。本物の碩学は偉ぶることはまったくなかった。
短時間ではあったが、ミニテラスでの語らいは、なごやかで知的なよろこびがあった。

アンドリューはいくぶんリタイヤ気味であるが、ふたりはオーストラリアのキャンベル、英国のロンドン、日本の東京・神楽坂に、それぞれ独自の根拠地を有し、プロジェクトにあわせて滞在地としているそうである。
おりしも日本滞在中に、世界規模での感染症「COVID – 19」の猖獗をみるにいたったようである。昨年から東京大学を根拠地とする大きなプロジェクトが、ジェニーが枢要メンバーとなって展開しており、そのさなかに「COVID – 19」の警戒状況となって出入国が困難になり、神楽坂に「巣ごもりしている」とジェニーは笑ってかたっていた。
このふたりのような、国境をこえて飛び回るひとには不幸なときともいえた。

「Lingua Florensーことのはの花園」で、赤い花柄のワンピースをまとったジェニーの足もとで咲いていたのは、西インド諸島原産、わが国には明治初期に鑑賞用に輸入されたとされる、通称:ハゼラン-爆蘭 である。ジェニーは時折その花をみていたが、オーストラリアにもこの花があるのかは聞きそびれた。

ハゼランはまた、シュッコンハゼラン -宿根爆蘭 、サンジソウ -三時草、ハナビグサ -花火草、サンジカ -三時花、珊瑚草、コーラルフラワー、fame flower、Jewels – of – Opar などの多くの異名をもつ。
午後三時ころから咲きはじめるので三時花、線香花火の火花にも似たバラバラの花をつけるので花火草、紅珊瑚のような枝ぶりと花から珊瑚草などである。吾輩は花火艸と呼んでいる。

ハゼラン(爆蘭、三時草、三時花、花火草、コーラルフラワー )1《 ふたりが帰ったあと Parenthesis/パレンヂスィス/丸括弧 に問題が 》
やっかいな問題は、アンドリューが寄稿した『Parenthesis』のタイトルである。吾〻はふるくからこれを、もっぱら「パーレン」と呼んできた。アメリカにはスペル違いの同義語もある。

これを主張すると、言語学におけるイギリス人特有の必殺キックが飛んでくるので困惑する。
「女王陛下は、そのようなことばはお使いになりません」

◉『広辞苑』(第六版 岩波書店)
ちなみに国語事典として『広辞苑』(第六版 岩波書店)の「パーレン」をみると、いかにも辞書的ないいまわしで、次のようにある。
    パーレン
    (Parenthesis の略訛) 丸括弧。( )
辞書における「略訛ーりゃっか」とは、「転訛-てんか」とともに、使用時には注意すること、あるいは消極的ながら、あまり使わない方が良いことを含意している。すなわち パーレン とは Parenthesis の略語であり、訛っている-標準的ではない-としている。

◉ 『研究社 新英和大辞典』(第6版第5刷、研究社、ともにp.1798  2007年11月)
    paren.     ((略)) parenthesis
    parens.   ((略)) parentheses
大型英和辞典として『研究社 新英和大辞典』の「パーレン」に相当する語を調べてみた。ここには ((略語)) とされる parenthesis と parentheses が紹介されている。
注目したいのは、これらの省略にあたっては「 . -ピリオド」が必要なことである。また同じページにそれぞれ parenthesis , parentheses も紹介されているが 長文にわたるので、いずれ別項を設けて紹介したい。

したがって、ここでも「Parenthesis → パレンヂスィス」と表記するのにも勇気が必要だった。近ごろの電子辞書やスマホには、一部に音声表示機能があるが、それをカタ仮名にするのにも難儀した。ここで「パレンヂスィス」とカタ仮名表記の参考にしたのは『印刷術教科書 第二学年用』(ヨゼフ・ナジ著、帝都育英工業高等学校、昭和29年4月1日)によった。
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しばらく本コーナーでも、アンドリューが寄稿した『 Parenthesis 』を契機に、「パンクチュエーション/句読法」といった、古くて新しいテーマを、のんびり取りあげてみたいとおもいたったゆえんである。
もちろん吾輩の取り組みゆえ、「こうすべきだ」「こうすべきではない」といった「べき論」は避けて、読者諸賢と歩んでみたい。

◉ 『英和 印刷書誌百科辞典』(日本印刷学会、印刷雑誌社、昭和13年1月15日)
『英和 印刷書誌百科辞典』から parenthesis ,  punctuation mark を紹介した。同書はいまなお『印刷事典』の名称のもとに印刷学会出版部から刊行されており、第五版までの刊行をみるが、本書を第一版として位置づけている。今後の展開の参考に記録した。

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【Lingua Florens】ひよどりが巣をかけた。孵化と巣立ちが待たれる日〻……そして残念な報告 ……

わが家のクマガイモリカズ《新型ウイルス感染症「COVID – 19」で外出自粛の日々
新型ウイルス感染症が世界規模で拡大しているために厳重に警戒せよという。不急不要の外出や、人混みをさけ、ひとと会うのも、会食も自粛せよという。
2020年4月7日から5月6日のあいだ「新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言」が{ 発 出 }された[リンク:内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室 PDF]。

もともとが出不精だから、外出を避けるのはさほどいとはないが、8月中旬のいまもって「自粛のお願い」は続いている。
そんな無聊の慰めにもってこいの、猫のひたいほどの庭があり、ここを「Lingua Florens」と呼んでいる。ここは「ことのは の 花園」の意から、河野三男さんが名づけられた、四坪ほどの小庭とテラスで、人工地盤の浅い土壌の上にある。ともかくゴシャゴシャと様〻な艸花が植えてある。

《七月下旬、隣家の庭木にビニール紐がからまって、鳥がしきりに鳴いていた》
7月23日-26日は四連休であった。「自粛要請」のため、逆に連日出社して「Lingua Florens」の手入れにあたった。その折り大石が、

「お隣さんの庭木-レッドロビン-に、ビニール紐が変なふうにからまっている」
と珍しそうに見上げていた。

もともと レッドロビン とは「赤いコマドリ」の意。園芸植物のレッドロビンは、カナメモチとオオカナメモチを掛け合わせた園芸品種で、都市部の垣根としては近年もっとも一般的に見られる樹種のひとつとなった。
面白いのは、季節を問わず剪定をすると真っ赤な新芽が発生する。そしてふつうの植物とは逆に、新芽は開く前から赤いのが特徴で、生長すると緑化する。 春には真っ白の小花を咲かせ、秋には赤い実をつける。ただし、頻繁に刈り込まれることが多いため、花や実を楽しむ木という印象は乏しいのが現実である。
お隣さんのレッドロビンは垣根ではなく、珍しい立木仕立てになっていて、その枝の間に梱包用のビニール紐がからんでいた。

そこに番いらしき二羽の鳥がいて、「ピィーヨ、ピィーヨ」 と盛んに鳴きかわしていた。前述のレッドロビンを含め、植物に関してはおおかた大石からの受け売りであるが、鳥類にかけては悪童時代にいろいろな鳥を育てた経験があり、吾輩もうるさい。なによりもひよどりは、ホオジロ、ムクドリ、メジロなどと並んで「空中庭園」の定連の鳥でもある。

ひよどりは、波打つように上下しながら飛来して、「空中庭園」の花の実や果肉を啄んでいく。ともかく甘党の鳥で、ノー学部が黒ポットにはいったイチゴの苗をふたつ買ってきて、植木鉢に定植した翌朝、まず果肉を食べ、翌朝にはひと株を根こそぎひき抜いて持ち去った。
ノー学部はカラスを疑っていたが、吾輩は「逆毛のモヒカン鳥-ひよどり」の犯行だと知っていた。つまり「逆毛のモヒカン鳥」が、もうひとつのイチゴの苗も持ち去ろうとしている犯行現場を「ロダンの椅子」でそっと不動のまま見ていたからである。
「ロダンの椅子」の別名は「喫煙席」ともいう。

レッドロビン-赤いコマドリ(紅カナメモチ)ヒヨドリの巣
00194294000301ヒヨドリ科で最北限に分布する日本列島特産種。暗青灰色で、頭頂から後頸-こうけい-にかけての羽毛の先端はとがる。全長約 27.5 cm。ヒヨドリ科 (『日本大百科全書』 ゟ © 相 澤 弘)

ボサボサ頭に茶色いほっぺ
「ヒーヨ ヒーヨ」と名を名乗る
[参考:サントリー 日本の愛鳥百科 ヒヨドリ]豊富な写真があり、鳴き声の音声が聴ける。

お庭でバードウォッチング中のヤツガレ2抱卵中のひよどり給餌するひよどり0819《ひよどりーオヒョイー観察録》
◉ 08月01日[土]
ビニールテープを混用した巣が完成した。雄はこの時点から見かけなくなった。追い出されたか?
◉ 08月03日[月]
雌が巣にこもりはじめた。産卵か。どこからか飛来してレッドロビンの枝に止まり、ヒョイ、ヒョイと枝を伝って身軽に巣に入り、あとはスフィンクスのようにジーッと不動。まったく鳴かなくなった。オペラグラスで連日の観察の結果、枝をヒョイヒョイと飛び歩くさまが面白く、「オヒョイ」と名づけた。

◉ 08月18日[火]
オヒョイが「ピィーヨ」と鳴く。雄らしき鳥がしきりに枝にとまる。雛が孵化したらしく、大石が裸眼で三羽の雛の嘴が見えるという。オヒョイは採餌のためか巣を出る時間が伸びる。

◉ 08月19日[水]
オヒョイの給餌風景の撮影に大石成功。ヤブ蚊がいるからとしばらく「Lingua Florens」に出なかったのに、オヒョイの戻りを待って撮影。二羽の雛の嘴がのぞいている。

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◉ 08月21日[金]
隣家の庭のレッドロビンで、夕方にいつもの地鳴き「ピッ、ピッ」ではなく、三羽のひよどりが激しく鳴きかわす。なにか異変がおこった予感。その後オヒョイの姿が見られなくなった。
◉ 08月23日[日]
おヒョイが気になったせいもあって出社した。遅れて出社した大石が
「廊下の突きあたりのレッドロビンに、オヒョイがとまっている」
と、あわたしくデジカメをもって撮影に走る。吾輩もあとを追った。

ふつうひとが近づくとひよどりはすぐ飛びさるが、ジッと動かない。ふと下をみて足がすくんだ。そこには息尽きた雛鳥が一羽。おそらくオヒョイとその番いだったひよどりの雄は、よその雄との営巣争いに負けたものとおもわれた。
このレッドロビンの近くに雛を埋めてやった。ここには春にスミレが咲くが、ひよどりの好きな甘い実のなる草木も植えることにした。悲しい週末となった。

悄然とするおひょい

ひよどりの こぼし去りぬる 実の赤き 蕪村

〔本稿の初出は2020年08月19日であった。09月17日追加補充して再紹介する〕


【 ヒヨドリ ひよどり / 鵯 】
 『日本大百科全書』(ニッポニカ 小学館)
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【展覧会】国立公文書館|令和2年度 第2回企画展|「グルメが彩るものがたり-美味しい古典文学-」 |令和2年10月3日-11月29日

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国立公文書館
令和2年度第2回企画展「グルメが彩るものがたり-美味しい古典文学-」
会  期  令和2年10月3日[土]-11月29日[日]
      ※「COVID – 19」の感染予防・拡大防止のため、会期を変更する場合があります。
      ※展示室内の密接を避けるため、入室制限を行うことがあります。
開館時間  月-日曜日  午前9時15分-午後5時00分
      ※期間中無休 入館は、閉館30分前まで
会  場  国立公文書館 本館
入  場  料  無 料
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――食べることも、文学だ。
毎日のありふれた食卓はそのほとんどが記録に残ることはありません。しかし、それらがあえて和歌や物語に書き留められるときには、ただ空腹を満たすための行為としてだけではなく、 読む者の心を動かす特別な意味を持つことになります。
本展では、古典文学に描かれた「食」の多彩な姿を、当館所蔵の貴重な資料からご紹介します。

{主な展示資料}

日本書紀日本書紀-にほんしょき
日本最初の勅撰の歴史書で、養老4年(720)に舎人親王-とねりしんのう-らによって編纂されました。保食神-うけもちのかみ-という神の死体から穀物や家畜が生まれたという神話が載っています。
当資料は慶長年間(1596-1615)に書写されたもので、完本としては現存最古。紅葉山文庫旧蔵。

つれづれくさ徒然草-つれづれぐさ
鎌倉時代後期-南北朝時代の歌人である兼好法師-けんこうほうし-の随筆。「筑紫-つくし-になにがしの押領使-おうりょうし」ではじまる章段には、薬効を期待して大根を食べ続ける武士の不思議な話が載っています。
当資料は慶長18年(1613)に出版されたもので、和学講談所旧蔵。

今昔物語集今昔物語集-こんじゃくものがたりしゅう
平安時代後期に成立した説話集で、貴族から庶民まで幅広い階層の人々の逸話が描かれています。芥川龍之介の短編小説『芋粥-いもがゆ』の下敷きとなった、芋粥を腹いっぱい食べようとする侍の説話が載っています。
当資料は江戸時代前期に書写されたと考えられる林家旧蔵書で、内容・本文に信頼性が高く善本として知られています。

[ 詳細 : 国立公文書館

【展覧会】台東区立書道博物館 |企画特別展 中村不折の世界|2020年6月26日-12月13日

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台東区立書道博物館
企画特別展 中村不折の世界
会  期  2020年6月26日[金]-12月13日[日]まで
      ※会期等は、今後の諸事情により変更の可能性があります。
開館時間  9:30-16:30(入館は閉館の30分前まで)
休  館  日  月曜日、9月23日[水]、11月24日[火]
      ※9月21日[月・祝]、11月23日[月・祝]は開館
観  覧  料  一般・大学生 500円、高・中・小学生 250円
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中村不折(1866-1943)は画家であり書家でした。新聞挿絵をはじめ、明治の文豪たちが主催する雑誌のブックデザイナーとして手がけた装丁や挿絵、財界や教育界で活躍した人の記念碑、商店の看板やロゴマークなど、今でも身近なところに息づいている不折作品がたくさんあります。
本展では、不折の作品を中心に、不折と交流のあった文豪や、不折が影響を受けた江戸の書画などを交えて、不折の世界を館蔵品のなかから一挙に公開いたします。

◉「COVID – 19」による紆余曲折を経ての本格開催です。下記をご確認のうえご参観を。
[ 詳細 : 書道博物館

【オンラインイベント】チェコセンター|アドルフ・ロース Pioneer of Modern Living|生誕150周年

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チェコセンター
アドルフ・ロース Pioneer of Modern Living
今年は、ブルノ生まれの建築家 アドルフ・ロース の生誕150周年です。モダニズム建築の先駆者のひとりとして活躍し、「装飾は罪悪である」という言葉を生んだロースの建築作品は、今なお多くの建築家に影響を与えています。
チェコセンターでは、生誕150周年を祝い、Facebook を中心として情報発信をしていくほか、オンラインでのイベントを行っていく予定です。

ナビゲーター:アダム・ゲブリアン(建築家)
主 催:チェコセンター・ロンドン
協 力:Mall.tv、ヴィンターニッツ邸 https://www.loosovavila.cz/

【詳細: チェコセンター 】

◉アドルフ・ロース  Adolf Loos (1870 – 1933)
ブルノ生まれ(当時はオーストリア=ハンガリー帝国)。19世紀末のヨーロッパで、最も影響力をもっていた建築家のひとり。同時に、モダニズム運動の基礎を形作る言論を著して注目を集めたことでも知られる。
リベレツおよびドレスデンで建築を学び、その後1893年から1896年まで3年間アメリカ合衆国に滞在し、アメリカの工業建築の革新的な効率の良さに感銘を受け、自身の作品にもその影響が表れている。その後ウィーンに移り、そこで数多くの論評を書き綴った。
特筆すべきなのは『装飾と犯罪』(Ornament und Verbrechen)で、建築において装飾要素をそぎ落とすことは精神力の象徴であると主張した。

ロースは内装の空間配置に関して独自の原理、すなわち「ラウムプラン」を提唱し、プラハのミュラー邸や、ヴィンターニッツ邸で実装した。個人の邸宅を手掛けたほかには、ウィーンのミヒャエル広場にあるゴールドマン&ザラチェの商業ビルや、カフェ・ムゼウム、またアメリカンバー・ケルントナーなどがとりわけ有名である。

プラハ市内 ミュラー邸(2016年 大石 薫撮影)
ゆるやかな傾斜地の頂上部にあり、庭はひろく植栽がゆたか。外観は簡素ながら、内部はきめ細かな配慮がつくされた「装飾」にあふれておどろいた。観覧は事前申告制、撮影は別途許可が必要。
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DSCN0654DSCN0653DSCN0545DSCN0561DSCN0609[参考:活版 à la carte「プラハの機能主義建築 ─ 伝統と現代建築への影響」

アドルフ・ロースの墓地 ウィーン中央市民墓地
(市民墓地正面入口から入場、直ぐ左折・塀沿いに直進して突きあたりに所在)

[参考:タイポグラフィつれづれ艸 文字講座 知識としての文字 石のエクリチュール

【展覧会】武蔵野美術大学 美術館・図書館|イラストレーションがあれば、|9月21日-10月24日

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武蔵野美術大学 美術館・図書館
イラストレーションがあれば、
会  期  2020年9月21日[月]-10月24日[土]

時  間  10:00-18:00(土曜日・祝日は17:00閉館)
休  館  日   日曜・祝日
入  館  料   無 料
会  場  武蔵野美術大学美術館 展示室 4・5 
主  催  武蔵野美術大学 美術館・図書館
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イラストレーションと聞き、何を想像しますか。安西水丸の作り出すポップで爽やかな世界、宇野亞喜良の描く繊細で甘美な情景 − みなさんの頭のなかには、様々なイメージが浮かぶのではないでしょうか。
西洋における〈illustration〉は、印刷技術の発展とともに書物や雑誌と深く結びつき、社会や文化を映し出しながら歴史を重ねてきました。日本では1960年代以降、イラストレーターの活躍をきっかけとして独自の発展を遂げ、今日的な〈イラストレーション〉の概念が一般に定着したといえます。美術評論家の中原佑介が、この広大なイラストレーションという領域を考える上で、なによりもまず「世界地図」を「世界のイラストレーション」と例に挙げたことは、少し意外なことに感じるかもしれません。

本展では当館コレクションより、中世の彩飾写本や16 世紀の世界地図、現代のポスターまで、イラストレーションをめぐり幅広い作品を展観します。現代の〈イラストレーション〉の源泉ともいえる〈illustration〉の実体、日本の多彩な〈イラストレーション〉を生んだイラストレーターの存在を探りながら、その可能性を紐解きます。

※新型コロナウイルス感染症の今後の拡大状況に応じて会期が変更となる場合があります。
[ 詳細 : 武蔵野美術大学 美術館・図書館

【展覧会】武蔵野美術大学 美術館・図書館|脇谷 徹 ― 素描ということ|9月21日-10月24日

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武蔵野美術大学 美術館・図書館
脇谷 徹 ― 素描ということ
会  期  2020年9月21日[月]-10月24日[土]

時  間  10:00-18:00(土曜日・祝日は17:00閉館)
休  館  日  日曜日
入  館  料  無 料
会  場  武蔵野美術大学美術館 展示室 2・3、アトリウム 1・2
主  催  武蔵野美術大学 美術館・図書館
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彫刻家・脇谷徹(同学共通彫塑研究室教授)の最初期の作品から最新作にいたるまで、各時代の彫刻作品約50点と、素描・絵画を中心とした平面作品約150点を紹介します。
200点以上の作品を一望することで、脇谷が制作においてただひたむきに目の前にある対象物と向き合い、視覚的特徴や質感・立体的なヴォリュームをつかみ、実在性を浮かび上がらせようとしてきたさまが見えてきます。

ありのままの「かたち」をつかむ行為全般を「素描」と捉える脇谷は、平面作品も立体作品も同じ「素描」の発露だとしています。装飾を取り払い、必要最低限の描線で空間の中あるいは紙の上に「素描」された「かたち」を目の当たりにすると、普段私たちがいかに印象や概念に影響されて事物を認識しているかに改めて気づかされます。
本展を通して脇谷徹の真っ直ぐで力強い作品世界と、造形における「素描」という表現の本質にふれていただければ幸いです。 ※本展は脇谷徹教授の退任記念展として開催します。

※新型コロナウイルス感染症の今後の拡大状況に応じて会期が変更となる場合があります。
[ 詳細 : 武蔵野美術大学 美術館・図書館

【NEWS】2025年日本国際博覧会ロゴマーク公募事務局|大阪・関西万博 ロゴマーク最優秀作品決定|8月25日

公益社団法人2025年日本国際博覧会協会
2025年日本国際博覧会ロゴマーク公募事務局     2020年8月25日

最優秀作品
デザインコンセプト
踊っている。跳ねている。弾んでいる。だから生きている。大阪・関西万博。1970年のデザインエレメントを DNA として宿した CELL たちが、2025年の夢洲でこれからの未来を共創する。 関西とも、大阪府ともとれるフォルムを囲んだメインシンボルだけでなく、CELL たちは、文字や数字を描きだし、キャラクターとしてコミュニケーションする。自由に。有機的に。発展的に。いのちの輝きを表現していく。

受 賞 者
グループ名      TEAM INARI(チーム イナリ)
作者(代表者) シマダ タモツ
        生年 1965年
        職業 アートディレクター/グラフィックデザイナー
グループメンバー
雨宮 深雪・大亦 伸彦・上村 慎也・布川 侑己・藤澤 勇佑

[ リンク : 2025年日本国際博覧会ロゴマーク公募事務局 ]

【会員情報】 ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ── 散文詩集『宿命』 萩原朔太郎

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{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 }

sugimoto圖

萩原朔太郎の散文詩集『宿命』より六篇を選んで一冊にしました。
「散文詩」とは文字通り散文の形式をかりて表現された詩のことですが、
規則的な詩法に基づいた「韻文」に対してその定義はあいまいです。
詩的精神をもって書かれた短い文章、ということらしいです。

前回の失敗を繰り返さないよう慎重にすすめました。
しかし本体が完成したと思ったら、悪魔が二コニコ顔で目次の間違いを指摘、またはじめから作り直しました。
表紙カバーはルーチョ・フォンタナの「切り裂かれたキャンバス」(左掲写真)にするつもりで、わくわくしながら切れ目を入れてみましたが、全然よくないので中止。
安易な模倣を心から反省し、和紙を貼ることにしました。
普段の二倍の労力を費やした労作です。ぜひお読みください。

◉ 杉本昭生のつぶやき:どこかで使ってみたい。
◉ 吾輩のつぶやき: 京都吉田山山麓で製作に勤しむ杉本昭生さん。俳諧の世界から、現代美術 空間主義(spazialismo)の ルーチョ・フォンタナと、その創造意欲と挑戦は旺盛かつ精力的です。

【 詳細  ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 】 { 活版アラカルト 活版小本 既出まとめ 

【会員情報】 ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ── 佐藤春夫『指 輪』

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{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 }

『指輪』は佐藤春夫の小品です。
男は妻が欲しがっている指輪を同じ職場の若い女に買い与え、
社員旅行に行くふりをして、二人だけで何処かへ出かける計画をしています。
正直この話はいやな気分にさせられます。
そこで「いやな気分のおすそ分け」のつもりで本にしました。

何かくたびれた、華のない本になってしまいました。
洋本か和本か迷ったあげく、和本にしたのですが、案の定失敗しました。
横組の題簽も、本文の赤い枠も落着きのないものになっています。
見た目から自然に内容に導いていくような造本が
いつになったらできるのか、めざすところはまだ雲の上です。
よろしければご一読ください。

◉ 杉本昭生つぶやき:同じ体裁に少し飽きています。次回はもっと美しく格調高く。
◉ 吾輩つぶやき:過剰な感染症情報に身も心も萎え気味な昨今であったが、そろそろ ……. かな。
朝顏

【 詳細  ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 】 { 活版アラカルト 活版小本 既出まとめ 

【台湾と日本】次世代に向けて-活版印刷術と活版業界用語「クワタ・へいけ・おばけ・お多福 …… 」の継承/日星鋳字行 & サラマ・プレス倶楽部

b14fa936c71ced6d80d52b63064e4fa9 8b7455c483bc078859723029ef6ea2b4 サラマ・プレス倶楽部の皆さんとサラマ・プレス倶楽部 活版カレッジ台湾旅行 日星鋳字行にて 2012 年 10 月06-08日
田中智子さん特製初号活字。写真提供とも。日星鋳字行/サラマ・プレス倶楽部会員:田中智子さんの依頼による初号活字母型と鋳造活字

《世代交代がすすむ 台湾:日星鋳字行、東京:朗文堂 サラマ・プレス倶楽部》
おもへらく、いつのまにか日星鋳字行:張 介冠ご夫妻との交流も10年をこえた。
日星鋳字行(行 は お店の意)は台湾唯一の活字鋳造所である。活字鋳造所とはいいながら、日星鋳字行では、鋳字(活字鋳造)、検字(文選)、そしてときには排版(組版)、印刷までおこなう。
代表の張 介冠さんは、金属加工会社に勤務していたが、中年になって父親の活字製造会社を継承した。また前職の金属加工業勤務の経験をいかし、独自の活字母型製造法をもちいて、「活字母型製造」と「活字鋳造」をにない、夫人の游 珠(阿 珠姐  ≒ 親しみをこめて シュおばさま)が検字(文選)作業をになっている。

同社によると、台北市・台南市を中心に、台湾には16ヶ所の「活字版印刷所」があり、排版(組版)と活版印刷業務にあたっている。活字の供給は当然日星活字鋳造行である。台湾ではまだページ物活版印刷物も多いが、もともと紙型鉛版方式はほとんどもちいず、活字原版刷りが多いとする。印刷機器は、日星鋳字行をふくめ、その設備の大半は日本製である。

[参考:花筏 朗文堂好日録-025 台湾の活版印刷と活字鋳造 日星鋳字行 +台湾グルメ、圓山大飯店、台湾夜市、飲茶 2013年01月22日]

DSCN5894 DSCN5897成長著しい台湾から2015年12月24日、若者が大挙して朗文堂サラマ・プレス倶楽部訪問
日星鋳字行・張 介冠氏のご子息、張 建堂さん(青いチェックのシャツのかた)ほか、小学校時代からの同級生06名で大挙来社。みんな快活・活発・優秀で、医学部や工学部の学生だという。上掲写真左端、髪を縛った女性:潘 怡静さんは日本語会話が流暢にできる。

《台湾の活版印刷を背負って立つ意欲満満の張 建堂さん》
高齢化と定年延長が目立つわが国であるが、中国と台湾では、壮年から老人、すなわちいまでも定年とされるのは60歳が一応の目安である。
張 介冠さんは吾輩よりは一廻りほど若いが、そろそろ後継者にバトンタッチの時だとされた。幸いご子息の張 建堂さんが、活字製造だけでなく、活版印刷に意欲的で、日星鋳字行の事業継承は順調にすすんでいるようである。

また、台湾行政府文化部(わが国の文部科学省に相当か)からの支援を受けて、長年の使用によって損傷が目立つ、同社使用の「電胎法活字母型」を、CAD 方式をもちいた、あたらしい活字母型製造法によって、試行的に「宋体 → わが国の明朝体」の One Font (ひとサイズでひと揃い)の製造を「臺灣活版印刷文化保存會」として受注されている。すなわちまだ現役バリバリの張 介冠さんである。

ところで、吾が朗文堂でも日星鋳字行と同様に、吾輩:片塩二朗から大石 薫への事業継承が進行中である。吾輩は生来の不精者であるから、社名変更だろうとなんであろうと、一刻も早く継承を終えたいが、大石は、
「動かざること岩のごとしーとうそぶいている片塩は、代表をやめたら会社にも出てこなくなる」
と見抜いて、死ぬまで酷使するつもりらしい。ヤレヤレである。

[参考:活版 à la carte 台湾の若者が大挙してクリスマスイヴに来社。日星鋳字行代表/張介冠氏のご子息が活版印刷機Salamaシリーズに興味津津 2015年12月25日]

《わが国でも成功、実施されている新活字母型製造法》

tsukiji5_01ネクタイ・デザイン 千星健夫氏:新技法による五号明朝体活字母型

わが国でも特殊書体を中心に、いまだにもちいられている「電胎法」による活字母型にも損傷が目立ち、少なくとも大幅な補修が必要な時代となっている。ところがデジタル全盛のいま、いかんせん130年余以前の技術である、パントグラフの技術を援用した機械式活字母型製造法、俗称「ベントン活字母型彫刻法」を復活させることは、関連技術や資材が途絶している現代では現実的ではなかった。

わが国の千星健夫氏とそのグループが、意欲的に採用した加工技術は「コンピューター数値制御切り削り加工」であり、金属加工業界では「CNC」とする一般的な加工技術で「Computer Numerical Controlled (CNC)Cutting」とされる技術である。
唯一の悩みは、台湾行政府文化部のような、強力な支援者や発注者がいないことである。

[参考:メディア・ルネサンス 平野富二生誕170年祭-17{展示報告 ①}[サラマ・プレス倶楽部会員]千星 健夫{新技法による活字母型の試作と活字鋳造}── ちいさな一歩、おおきな成果

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《2020年春、日星鋳字行:張 建堂さんから、サラマ・プレス倶楽部への質問と回答

年齢が近い張 介冠さんと吾輩との関係と同様に、張 建堂さんにとっては、大石が頼りになる相談相手らしい。中国語と日本語(おそらく潘 怡静さんの翻訳)で、ふるい活版印刷業界用語に関する質問があった。

回答にあたったのは大石で、資料は『印刷事典 第四版』であった。この『印刷事典 第四版』と版数まで明示したのには、四版と最新版としての五版にはおおきな段差があることによる。すなわちこれらの活版印刷用語は第五版では削除され、代わってデジタルプリント用語が増加している。

日星鋳字行の了承を得てここに紹介し、またわが国でもこうした用語の継承は断絶気味であるので、のちほど、本 WebSite 内の『活版印刷用語集』にも収録したい。朗文堂/サラマ・プレス倶楽部の WebSite 管理者は、前述の ネクタイ・デザイン:千星健夫 氏である。

マーク

日星鑄字行 ╳ 臺灣活版印刷文化保存會
http://www.letterpress.org.tw/

朗文堂 大石小姐

您好 久疏問候
這陣子在補充及整理鉛角,整理時聽父親(張先生)說,台灣以前產業內溝通時,有兩種鉛角有比較特殊的稱呼法,稱  3/4 鉛角音大概是 obake (obage),2/3 鉛角音大概 heike (heige)。
想跟您請教一些問題
請問日本也有這樣的稱法嗎 ?  如果沒有的話,請問怎麼稱呼鉛角 ?  關於這兩個特殊名稱可能會有什麼由來嗎 ?
感謝您

日星鑄字行
──────────────
朗文堂 大石樣
ご無沙汰しております。
伺いたい事があります。最近クワタを片付けていて、父からクワタの特別な呼び方を教わりましたが、それは五号の 3/4 は obake(obage)、五号の 2/3 は heike(heige)と呼ばれていたということです。でも、父はその由来を知りません。

そこで、大石様に伺いたいのです。日本ではそのような呼び方がありますか? その由来はご存知ですか? もしないなら、クワタそれぞれは、どうやって呼びますか?
どうぞよろしくお願いたします。

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日星鋳字行
張 健堂 様

こちらこそご無沙汰をいたしております。
さて、ご質問の件、拙著『 Viva!! カッパン 』に記載している内容と【 クワタ kuwata 】の復習も含め、以下にまとめましたので、参考にしてください。

なお、活版印刷関連機材の呼び方 ── 業界用語は、地域や印刷会社によっても異なります。その点もあらかじめご理解ください。
—————————
【 クワタ kuwata 】
ラテン語で正方形や四角形を表す「 quadratum 」に由来し、英語では「 quadrat 」や「 quad 」と呼ばれます。そこから訛って(転訛)、日本では「クワタ kuwata」と呼ばれています。

日本語の組版では、「全角(正方形)」および「全角よりも大きな」倍物の込め物を「クワタ」と呼びます。
欧文組版では、「1/2よりも大きな」込め物を「クワタ」と呼びます。

ちなみに、全角の 1/2 が「半角」と呼ばれるようになったのは、写真植字の時代からだそうで、活字の時代は「二分-呼び方は nibun もしくは nibu 」と呼ばれていました[この印刷・デザイン用語としての  半角 の由来に関してはいずれ別項を設けて説明したい]。

なお、漢字活字や日本語の活字は、正方形の全角の body に鋳込まれることが基本となりますが、欧文活字では、文字ごとに body の横幅が異なりますので、漢字圏とアルファベット語圏では、全角や半角に対する意識が異なります。

欧文活字では、アルファベットの「 m-発音は em 」の横幅が全角に近く、「 n-発音は en 」の横幅が 1/2 に近い形状をしているため、全角のクワタを「 em 」、1/2のクワタを「 en 」と呼び、2倍のクワタは「 2 em 」、3倍のクワタは「 3 em 」と表します。

また、欧文組版では、
1/3 の込め物を「thick」   (厚目の分物のスペース)
1/4 の込め物を「middle」(中ぐらいの分物のスペース)
1/5 の込め物を「thin」     (薄目の分物のスペース)
と呼び表し、それより薄いスペースは「hair space」と呼ばれます。

【 へいけ heike 】
偏平活字の一種で、全角の 2/3 の大きさに作られたものです。五号活字サイズだけではなく、どの大きさでも全角の 2/3 の規格であれば、「へいけ」と呼ばれます。
込め物だけでなく、2/3 に作られた偏平の文字活字をも表します。へいけの和文活字は、ルビ活字として用いられることが多くありました。
呼び名の由来は「平型  heikei 」が訛ったものだと考えられます。

【 おばけ obake 】
偏平活字の一種で、全角の 3/4 の大きさに作られたものです。
五号活字サイズだけではなく、どの大きさでも全角の 3/4 の規格であれば、「おばけ」と呼ばれます。込め物だけでなく、3/4 に作られた偏平の文字活字をも表します。「おばけ」は、数字やルビ活字として用いられることが多くありました。

日本語の「おばけ」とは「お化け」、「化け物」や「妖怪」「幽霊」の類のことです。呼び名の由来は、3/4 の込め物は全角のクワタと大きさが近しいため、見間違えることも多く、クワタケースの中で、この 3/4 の込め物が全角のクワタの中に間違って紛れ込んでしまいがちであり、神出鬼没であることと、組版の際にこれらが混ざっていることに気が付かずに組み込んでしまうと、組幅がずれて、化かされたような感じの様子になることに由来すると考えられます。

【 お多福 otafuku 】
全角文字を偏平に作った活字のことです。つまり、「へいけ」も「おばけ」も、お多福の一種ということになります。主に表組、数字、ルビ、丁付けに使用されます。
名前の由来は偏平の活字形状が、「お多福-中国語では「丑女脸」にあたるのではないかと思います」の押し潰されたような顔の様子を彷彿とさせるからだと思います。
──────────────
その他にも活字の込め物関連で、日本での面白い業界用語としては、「切り餅」や「羊羹-ようかん」などがあります。

「切り餅」とは初号8倍角の、「羊羹」は初号4倍のジョスやクォーテーションと呼ばれる大型の込め物です。名前の由来は、それぞれの大きさや形状が、ちょうど「切り餅」(日本の餅には、餅を丸めて形作った丸餅だけでなく、伸した餅を四角く切り分けて形作った切り餅があります)や、切り分けた羊羹に似ているためだと思われます。

なお、「切り餅」や「羊羹」に関しては、凸版印刷(株)内での職人ことばかもしれません。ほかの印刷所で使用されているかどうかは不明です。
—————————
朗文堂/サラマ・プレス倶楽部
大石 薫 (OISHI Kaori)

【会員情報】OMOTESANDO ROCKET|遠山由美 個展「Cosmic Ego ─ 自我からの解放をめざして ─」|6月26日-7月1日

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OMOTESANDO  ROCKET
遠山由美 個展「Cosmic Ego ── 自我からの解放をめざして ──」
開催日時  2020年6月26日[金]-7月1日[水]
      11:00-19:00 会期中無休  * 7月1日[水]18:00まで

* 新型コロナウイルス感染症対策の基本方針により、営業時間が変更となる場合がございます。
──────────────
独自の手法で新しいカリグラフィの領域を模索しながら、時代と呼応するかのように言葉と文字で表現した作品を国内外で発表する遠山由美の2年ぶりとなる新作展を開催します。
本展では、昨年 “ 弱肉強食 ” について考えるプロセスで ego とかきつづけ、その行為をとおして自己と向き合い、闘った私的記録でもある表題作「Cosmic Ego」のほか、依存と自立のはざまを探る「家になる私」「出口と入口」など、今日の状況を暗示するかのような主題の作品を展示。カンヴァスに墨やアクリル、油絵具などで描いた大型作品から最新の書画まで、内省的世界観の提示を目指す作品の数々を、ぜひご覧ください。

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新型コロナウイルスの出現によって、わたしたちに本当に必要なものと、じつは必要なかったものが顕在化した。いま何より求められるのは、一人一人が自己の内側で起きている変化をみつめると同時に、他者の領域(ソーシャルディスタンス)を尊重し、互いの立場や価値観の違いを認め合うことではないだろうか。一個人の探求の軌跡を見ることで、気づきのいとぐちになればと願う。         遠山由美

【 遠山由美 / Yumi Tohyama  profile 】
東京都生まれ。1990年代後半より日本語と英語を統合した両面文字、Non Dual Letterなど独自性と象徴性のあるカリグラフィを展開している。

gallery 360°(東京)のほか国内外のギャラリーや美術館等で個展、グループ展を多数開催。Akademie der Kunste (Berlin)に作品所蔵。作品集『両面文字/Dual Letter』、訳書に『漢字物語』、『書字法・装飾法・文字造形』がある。書く瞑想の場「ドゥブサル写本室」主宰。東京を拠点に長野県北部のアトリエで制作している。

[ 詳細 : OMOTESANDO  ROCKET 遠山由美 / Yumi Tohyama ]

【展覧会】国立公文書館|令和2年度 第1回企画展|「競い合う武士たち ─ 武芸からスポーツへ ─」 |令和2年6月16日-8月30日|会期変更開催

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令和2年度 第1回企画展 「競い合う武士たち ── 武芸からスポーツへ ──」
会  期  令和2年6月16日[火]-8月30日[日]会期を変更して開催
開館時間  月-日曜日 午前9時15分-午後5時00分
      * 期間中無休 入館は、閉館30分前まで
      * 期間中、展示室内の密接を避けるため、入室制限を行うことがあります。
会  場  国立公文書館 本館
入  場  料    無 料
──────────────
本展では、日本の近代スポーツの前史として、「武芸」を取り上げます。「武芸」の歴史を古代まで遡り、戦場での「武芸」や儀礼としての「武芸」、魅せる「武芸」、そして泰平の世となり戦場で戦うことがなくなった江戸時代の武士たちの「武芸」など、時代とともに武士の姿と武芸の性格が変化していく様相をご紹介します。

【主な展示資料】
0204_01小笠原礼書(おがさわられいしょ)
泰平の世となった江戸時代。衰退していった武芸を再興させるため、八代将軍徳川吉宗は古来の弓馬故実等の書物を閲覧していました。当館にはその書物や閲覧の記録が残されています。そのひとつが『小笠原礼書』と呼ばれる武家故実書でした。
『小笠原礼書』は、小笠原流の犬追物(いぬおうもの)・流鏑馬(やぶさめ)・笠懸(かさがけ)等、武家の弓馬の故実を伝える書物で、弓馬の故実だけでなく、器物の取扱法・配置法・書式・挨拶法等についても記されています。紅葉山文庫所蔵、全46冊12軸。

0204_02大狩盛典(たいしゅせいてん)
戦(いくさ)を知らない江戸時代の武士にとって、狩猟は、戦の場で求められる組織的な行動を学ぶ数少ない機会であり、身体鍛錬の場でもありました。
『大狩盛典』は、歴代将軍の狩猟に関する記録集です。特に享保・寛政・嘉永年間に行われた小金原(こがねはら)(現在の千葉県松戸市)の狩猟の様子が詳しく記されており、狩猟に動員された役人たちの羽織の図版等も記されています。紅葉山文庫所蔵、全163冊34鋪2軸。

◉ 詳細は下掲リンク先にてご確認の上ご参観ください。
[ 詳細 : 国立公文書館

【News Release】千代田区|まちの記憶保存プレート|1872年 明治五年 活字を用いた近代印刷の起点|千代田区神田和泉町1和泉小学校地先 植栽帯内に設置

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千代田区「まちの記憶保存プレート」
設  置  者:東京都千代田区
設置場所:東京都千代田区神田和泉町1和泉小学校地先 区道植栽帯内
設置年月:2019年12月24日

◉ JR中央線・総武線「秋葉原」駅 昭和通り口より徒歩5分

まちの記憶
1872年
明治五年
活字を用いた近代印刷の起点
鋳造活字製造の事業化を果たした平野富二は、津藩主藤
堂和泉守屋敷の門長屋を再活用した活版製造・販売所を
開設し、これを機に全国的な規模で活版印刷が普及した。


[ 詳細: 平野富二の会
[ 参考:活版 à la carte【平野富二の会】日本近代医学とタイポグラフィ揺籃の地|東京都千代田区神田和泉町 1 資料|「江戸名所道外盡 外神田佐久間町 廣景画」安政六年(1858年)披露

【展覧会】戸栗美術館 TOGURI MUSEUM OF ART|名品展Ⅰ─ 伊万里・鍋島 ─|’20年6月5日-12月20日|会期変更・完全予約制

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戸栗美術館 TOGURI MUSEUM OF ART
名品展── 伊万里・鍋島 ──
会  期  6月5日[金]-12月20日[日]
* なお、当面の間は事前の電話受付による「完全予約制」にて開館いたします。

◉ 詳細は下掲リンク先にて、ご確認・ご予約の上ご参観ください。
[ 詳細 : 戸栗美術館 ]

──────────────
戸栗美術館は東洋陶磁器専門の美術館として、1987年11月に渋谷区松濤に開館いたしました。
収蔵品の中核をなすのは、日本初の国産磁器であり江戸時代の人々の暮らしを豊かに彩った伊万里焼と、将軍献上を目的とした贈答品である鍋島焼です。 両者とも、江戸時代においては暮らしの中で使用されるうつわでしたが、今では絵画の様に鑑賞する美術品として我々の眼を楽しませてくれます。

今展では、「磁器を鑑賞する」ことに注目いたします。実用のうつわから美術品への評価の歴史を辿りながら、それぞれの時代にどのような人々がどういった言葉でその魅力をあらわしてきたのか、そうして評価されてきたうつわを現代ではどう見るのかを考える展覧会。
伊万里焼・鍋島焼それぞれを代表する珠玉のうつわとともに、時代の特徴から文様・器形の楽しみ方まで、陶磁器鑑賞のコツをご紹介いたします。名品が一堂に会するまたとない機会です。心ゆくまでご堪能ください。

【出展作品の一部】 画像データー提供:戸栗美術館

①色絵_十七櫂繋ぎ文_皿
色絵 十七櫂繋ぎ文 皿

鍋島
江戸時代(17世紀末-18世紀初)
口径 30.5 ㎝
戸栗美術館所蔵

 

 

 

④色絵_双鶴文_輪花皿
色絵 双鶴文 輪花皿
伊万里(柿右衛門様式)
江戸時代(17世紀後半)
口径 22.5 ㎝
戸栗美術館所蔵

 

 

 

 

⑤色絵_五艘船文_鉢
色絵 五艘船文 鉢

伊万里
江戸時代(18世紀前半) 
口径 25.5 ㎝ 
戸栗美術館所蔵

 

 

 

 

[ 詳細 : 戸栗美術館

【会員情報】 ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ── 松尾芭蕉『幻住庵記』評釈ゟ

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{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 }

だれも読まないであろう『幻住庵記』評釈です。
芭蕉の文章だけだと短くて本にならないので、解説を入れました。
自分の程度にあわせて理解しやすいようにしましたが
まず今の時代、これを読む人がいるかどうか、少し不安です。

本体は割とすんなりできました。
慣れてきたのでしょうか、要領がよくなった気がします。
苦労しなかった分、何か物足りなく、貼箱を作ることにしました。
いつもの調子でいい加減にはじめたら、やはり失敗し三回作り直しました。
はじめは、箱と本の寸法が微妙にきつくていやになり、
次は蓋をしたときの指にかかる感じが気になり、
三度目でやっと納得できるものになりました。
ときとき箱から出して眺めていただければ幸いです。

すぐるるや

【 詳細  ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 】 { 活版アラカルト 活版小本 既出まとめ 

【艸木風信帖】空中花壇-艸木ながら 初夏の庭園でさんざめく ローズマリーとルッコラ

ローズマリーとルッコラ◉ ローズマリー(匍匐性 モーツアルト・ブルー)
ハーブや香草が好きなノー学部が、三年ほど前、立木性と匍匐性のローズマリーを「空中花壇」の植木鉢に植えた。

写真左隅に匍匐性ローズマリー「モーツアルト・ブルー」が紫色の花をつけている。立木性のローズマリーはさらに右奥に棒状のものがあるが、花の紹介にはいたらない。

本来は香草で、多様な用途があるというが、葉と花を囓ってみたら松ヤニくさかった。それでも花の少ない晩秋から初夏にかけて、紫のちいさな花を房状にたくさんつけて楽しませてくれる。
吾が「空中花壇」は南面しているので、どうしても南側(ベランダの外側)に枝をのばし、そこで開花する。時折(気まぐれに)ノー学部がエイヤッと向きを変えるので、いまは仕方なく北面して花をつけている。まもなく花のときを終えるので、枝を刈り込んで来年に備えることになる。

ローズマリー(英:rosemary  仏:romarin)[参考:ウィキペディア
地中海沿岸地方原産で、シソ科に属する常緑性低木。和名マンネンロウの漢字表記は「迷迭香」であるが、これは中国語表記と同一である。生葉もしくは乾燥葉を香辛料、薬(ハーブ)として用いる。花も可食。水蒸気蒸留法で抽出した精油も、薬として利用される。
属名  Rosmarinus  は「海のしずく」を意味する。ヨーロッパでは、教会、死者、生者を悪魔から守る神秘的な力を持つといわれ、また記憶や友情を意味する。
キリスト教以前のヨーロッパで祝典や結婚式、葬儀に用いられたとされ、「変わらぬ愛」や「貞節」の象徴とされる。その生育はキリストの生涯を象徴し、多くの伝説では聖母マリアと結びついているという。

様々な品種があり、立性と匍匐-ほふく-性種に分かれる。花の色は、青から紫色のものがほとんどだが、白や桃色のものもある。 野生のローズマリーには純正種は少なく、ほとんどは変種である。
立性のものは、成長すると高さ1.8メートルに達する常緑灌木となる。暑く乾燥した気候を好むが、耐寒性も高い。縁が厚くなった細長い葉を付け、こするとマツに似た香りがする。冬から春にかけて青や紫がかった白い花が咲き、観賞用としても人気がある。

──────────────
◉ ルッコラ (伊: Rucola) [参考:ウィキペディア
ルッコラは、アブラナ科キバナスズシロ属(エルーカ)の1種の、葉野菜・ハーブである。地中海沿岸原産の一年草。施肥が効いたのか、ことしは四花弁の薄いクリーム色の花をつけた。

ところが、このように薹がたって花をつけると、葉が硬くなって食用には適さなくなる。
そのためノー学部は、花をつけさせまいと画策し、花芽の兆しがみられると、すぐにチョキンと切ってしまっていた。そのたびに開花を待っているやつがれが嘆き悲しむため、いまは種子の結実をまって、播種して育てなおそうとノー学部育種科は路線変更し、ようやく開花をみるにいたった。
ルッコラは1年草で発芽率が高く、また病気もほとんどないため比較的栽培しやすいという。また種子は強壮作用があるとされ、ハーブティーに好んで用いられているそうである。

ルッコラは20世紀後半、イタリア料理の普及と共にわが国でも知られるようになり、その葉はゴマのような風味と、多少の辛み・苦みがあり、成長とともに苦みが強くなる。栄養素としてはカルシウム・鉄分・ビタミンCが豊富だという。
種の和名は「キバナスズシロ」という。「キバナ」という和名にもかかわらず、花は上掲写真のように、白色ないし薄いクリーム色である。

主にサラダとして葉を生食する。ホウレンソウやオランダガラシなどと共にサラダに混ぜて使われる。おひたしや炒め物にも使われる。独特の辛み・苦みは加熱によって消える。
イタリアでは、焼きあがったピザに載せる具材としてごく一般的に用いられている。また、カルパッチョなどの肉料理やパスタにも向いている。ステーキ・ハンバーグや魚のムニエルなどの添え物としても昨今のわが国でもよく見られる。

【艸木風信帖】畳半分ほどのスペースか ── ことし「坪庭」 の春を彩った植物たち

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◉ 坪 庭
近隣のマンションの畳半分ほどのスペースの「坪庭」。薄暮になると点灯する常夜灯と、各階のベランダの雨水を集めた排水管が設置されている。焦点があまい写真ながら記録したい。
ここの女王は枝垂れ櫻。昨春は赤味のつよい馥郁とかおる花をつけたが、ことしはなぜか開花をみなかった。すでに花の盛りは終えているが、黄色の花は八重山吹。左側の房状の白い花は小手毬、地面をおおっているのは源平小菊(エリゲロン Erigeron)。
ほんとうに狭い花壇であるが、近隣の人もよく足をとめて、四季折折の花を楽しんでいる。
──────────────

◉ 近隣のマンションの小庭
ここもわが輩お気に入りの鑑賞スポット。散歩がてらに時〻のぞいている。
マンションのファサードの一画であるが、北面ながら園芸用の多孔式給水管が敷設されており、おそらく園芸業者が手を入れているとみえて、いつも手入れが行きとどいている。上掲の坪庭の狭隘感はなく、適度なスペースに植栽された季節の花は楽しいものだ。

山吹、小手毬、エリゲロン ウツギらしいひとんち上)白い山吹  下)姫ウツギらしいが詳細不詳

【艸木風信帖】こころはいつもカレル・チャペック|Lingua Florens と 空中花壇

IMG_20200424_150535写真上)Lingua Florens での艸むしり
下)空中花壇でことしはじめて開花した白バラ  フィンブリアータ Fimbriata
空中庭園ごてごてと 草花植ゑし小庭かな

── この小園は余が大地にして 草花は余が唯一の詩料となりぬ 子規庵 ──
正岡子規(俳人・歌人 1867─1902)「小園の記」より

子規庵には及びもつかぬが、やたらに植物を密植するという悪弊においては、吾が「Lingua Florens」と「空中庭園」は良い勝負をしそうである。また、チェコの作家にして戯曲家・造園家:カレル・チャペックに、及ばぬのは百も承知ながら、密かな対抗心がある。DSCN0027 DSCN0017 DSCN0005《兄・造形家:ヨゼフ・チャペック Josef Čapek 弟・作家:カレル・チャペック Karel Čapek》
かねて『園芸家12カ月』(カレル・チャペック 小松太郎訳 中公文庫)を読んでいた。
2014年晩夏、三泊五日のあわただしい日程でチェコ、プラハにいった。
そのとき、画家にして装本家:兄 ヨゼフ・チャペック と、作家・戯曲家:弟 カレル・チャペック の墓をチェコプラハの民族墓地にたずねた。
カレルの墓標は、「ロボット」ということばを創出したこのひとらしく、まさに現代の多段式ロケットの形態そのものであり、ヨゼフの墓はその背後に、戦争収容所で没したために、没した年月日の表示のないままにひっそりと佇んでいた。
891ebad257c3d67fdff8b3805a300815[1]弟:カレルは造園家としてもしられ、植物愛に満ちた著作をいくつか残している。ノー学部はこの短い滞在中に、プラハの古書店を巡ってチャペック兄弟の著作漁りに忙しかった。その間わが輩はカフェでの一服。
この『園芸家12カ月』の日本語訳は丁寧な翻訳書であるが、原版のチェコ版にみられる、兄:ヨゼフの挿絵や、作庭図などは、文庫版では仕方ないとはいえ脱落している。
また表紙の写真は、カレルが本書を執筆した当時の家と庭とはことなり、結婚して晩年に居住し、ドイツ軍がチェコ領に侵攻する直前に逝去した家である。

かつてヨゼフとカレルの兄弟が居住していた住居は、それぞれ門を構えた連棟式のおおきな二世帯住宅で、プラハ10区に「記念公園予定地」として非公開ながら現存している。
上掲写真、向かって右側が弟・カレルの住居、養蜂箱がおかれている左側の玄関が、兄・ヨゼフの住居であった。
ふたりはこの建物にいっときともに住んでいた。そしてカレルは結婚後に郊外に住居を求めて移転し、ゲシュタポの襲撃のわずか前に病歿した。兄・ヨゼフは侵攻してきたゲシュタポにとらわれ、収容所で歿した。
それでもヨゼフの子孫が現在もここに居住しており、プラハ市10区は、とりあえずカレルの住居跡を購入・管理しているが、まだ一般公開はされていない。したがって主が逝去して七十余年を経たカレルの庭園は、壁の崩壊部にデジタルカメラを突っ込んで、無理矢理撮影したものである。思いでの一枚となった。

[ 参考:[ボヘミアン、プラハへゆく】 03 再開プロローグ:語りつくせない古都にして活気溢れるプラハの深層

【艸木風信帖】Lingua Florens|クサノオウとチューリップ|きれいな花には毒があるというけれど|

くさのおうとチューリップ02「Lingua Florens」とは、「ことのは の 花園」の意から、河野三男さんが名づけられた三坪ほどの小庭で、人工地盤の浅い土壌の上にある。
既報のとおりゴシャゴシャと様〻な艸花が植えてあるが、写真左、黄色の花をつけたクサノオウと並んで、チューリップが花をつけている。
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「クサノオウ Chelidonium majus はユーラシア大陸一帯とその周辺に広く分布する、ケシ科クサノオウ属に属する一年生(越年草)の草本植物。わが国でもほぼ全国でみられ、またヨーロッパから北アメリカへも移植され、アメリカにも広く分布している。

「クサノオウ」は繁殖力が旺盛で、植えた記憶はなく、おそらくなにかの花卉といっしょに紛れ込んで、Lingua Florens のあちこちに勝手に自生しているらしい。したがっていつの間にか五株ほどのクサノオウをみるまでになった。
ところがこの艸は意外に厄介で、茎や花といった植物体を傷つけると、有毒アルカロイド成分を含む黄色い乳液を出し、これが皮膚に触れると炎症を起す。そのため皮膚の弱い人は、植物体そのものに触れるとかぶれる危険がある。日曜園芸家などはゴム手袋の着用がお勧めだそうである。

「クサノオウ」には多様な別名もあるが、和名クサノオウについては以下の命名由来説がある。
・植物体を傷つけると黄色の乳液を流すので「草の黄-クサノオウ」。
・皮膚疾患に有効な薬草とされていた時代があり、その意味で「瘡-くさ-の王」。
・鎮痛剤として内臓病に用いられた時代があり、そこから「薬草の王様-草の王」。

ところでチューリップ。水仙、ムスカリといった早春の球根艸が咲き終わったあと、春の王者登場といった趣で、小庭のあちこちで威勢良く開花した。
いまやチューリップは、鑑賞用だけではなく、食用や化粧品の原料としても採用されていると聞くが、多くの品種で全草に心臓毒であるツリピンを含み毒性がある。すなわち食用に適するものは専用の品種で、一般の園芸品種は灰汁-あく-が強く、また農薬などの問題もあり食用は避けるべきとされている。
古人曰く「きれいな花には毒がある」

[参考:ウィキペディア/クサノオウ  グーグル/画像集
[参考:ウィキペディア/チューリップ グーグル/画像集

【Lingua Florens】名もない艸草にうもれてチューリップが開花

DSC_0350 DSC_0352「ことのは の 花園」の意から、河野三男さんが「Lingua Florens」と名づけられた小庭に、色とりどりのチューリップが咲いた。
「空中花壇」は文字どおりベランダ園芸であるが、「Lingua Florens」も、下は大地や地面ではなく、人工地盤の上にあり、土の深さは20センチほどしかない。
そこにノー学部が気まぐれにさまざまな艸花を植えてきた。したがって人によっては「雑草はたけ」と嘲笑する。

ところがやつがれ、
「雑草という名の艸はない。花が咲けばタンポポも、スミレも、ドクダミだってきれいなものだ」
とおもっているから、批判は聞きながすことにしている。
昨年の11月頃、ノー学部がそこに「ミックス・チューリップ」とされた、ひと包みの球根をネットショップで購入して植えたらしい。いつものことながら、芽が出て確認したら、植えるというより、適当に枯れ草の間に埋め込んだだけで、構成というか、造園意図もないままであった。

2020年2月になって、朗文堂の事務所が此処に移転した。その直後から、
「庭ーLingua Florensーにチューリップを植えてあるけど、まだ芽がでない」
とノー学部がいうので、すでに時期遅れとわかっていたが、おおよその植えこみ場所をきいて、急いで肥料を与えた。
なにしろ「Lingua Florens」は人工地盤であり、ちょっとした雨でも溢水するし、旱天がつづくと艸花は枯れてしまう。ましてビルの谷間にある四坪ほどの小庭のため、真夏でも直射日光は、一日に15分ほどしか射し込まないという相当な悪条件下にある。

そんな悪条件の小庭で、気まぐれ園芸家の手になるチューリップは、レンゲ草、スミレ、タンポポと、この辺りで咲きつづけた早春を彩った野の艸が咲き終わったあと、肥料不足は隠せないものの、なんとか花をつけた。
開花した花をみて、改めておもった。ノー学部はいったいどういう庭にしたくて、ここにチューリップというわかりやすい花を、バラバラに植えたのかと …… 。

【空中庭園】君ハ イッタイ ナニモノデ、ナニヲ 考エテ イルノデスカ ? ソコハ モウ 天井デス

IMG_20200413_142923 (002)花冷えだろうか。「自粛要請」下の日曜日、外出も儘ならぬままに「空中庭園」にいる。
エアコンの室外機の上に「ハシモト」と呼んでいる平底の植木鉢がある。昨年の秋、ノー学部が八王子の美大に出講した折、そのあたりの野面から名も知れぬ艸草をコンビニ袋に摘んできて、此処に植えた。
春先から慌ただしくレンゲ草、タンポポ、スミレ、カタバミなどが咲きつづけた。「ハシモト」は賑やかな一画となって、なにかと話題になった。そのうちに少し大きめの艸が顔をだし、牛の舌のようにおおきな葉が出現した。この葉っぱは、すこしでも水遣りをさぼると、すぐにぐったりと萎れてくるので、せっせと水遣りに勤めていた。

ウチのノー学部は育種科の出身だから、植物とはいえ、花が咲き、種をつけるまでは知らんぷりである。また「空中花壇」には香草や食草とされる艸〻がおおく、食草にはこだわりがあって、いつのまにかサラダになったりして、気がつかぬうちに食卓に並んでいたりする。
ところが、ノー学部はカタバミだけは容赦なく抜こうとする。このカタバミ、海外ではスーパーフードとして高値で販売されているとも聞く。しかしながら、酸っぱくて食しにくく、繁殖力も旺盛なため、ノー学部は根こそぎ抜いてまわる。(どうも、抜いたカタバミを煮出してこっそりと白髪染めに使おうとしているらしい …… )
ちなみに「カタバミ」はわが輩の生家の家紋「◯に剣かたばみ」のルーツで、早春に真黄の小さな花を一面につける。それを片っ端から抜きまくるとは …… 。
さすがに腹が立つので、抜くか抜かないでいつも攻防戦をくりかえしている。

さてノー学部は、このニョキッと芽ばえた艸は、最初は「スイバ」だとおもったようで、ジャムにしようと囓ってみたら、味も素っ気も無い代物だったので、ギシギシだとわかったようだ。けっきょく塩漬けにして、高菜漬けのようになったこのギシギシを、おにぎりに巻きつけたものを食べさせられた。まったくお勧めできない代物だった。

「スイバ」はほうれん草のようないくぶん尖った葉をなし、シャキシャキと歯触りがよく、食すと酸味がある。中国では「酢葉」、信州北部では「スイッコ」ともされ、食糧不足のわが輩の幼少時代には、野面でムシャムシャと食した記憶がある。
それに混じって「ギシギシ-おおば」が生えていることが多く、間違えて食すと、ただ青臭いだけで、吐きだしていた。悪童の間では馬も喰わないとされていた。

「ハシモト」から芽ばえたのは、どうやら「スイバ」ではなく、この「ギシギシ」らしいとわかった頃、にわかに茎が生長して天井に届くまでになった。この間十日も無かったとおもう。
「ギシギシ」の名称の由来はわからない。これがその「ギシギシ」であれば、秋になる頃には、艸というより花茎が木質化して、アメリカ背高泡立ち草と同様に始末のわるい植物になる。

それにしても写真でみると、ゴチャゴチャと植えまくり、生えまくっている昨今の「空中庭園」ではある。

[ ウィキペディア : ギシギシ画像集  スイバ画像集
[ 参考ブログ : この花なんだ-スイバ/ギシギシ-すわ