月別アーカイブ: 2021年5月

【展覧会】泉屋博古館 京都鹿ヶ谷|特別展「ゆかた 浴衣 YUKATA  すずしさのデザイン、いまむかし」|’21年6月05日-7月19日

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特別展「ゆかた 浴衣 YUKATA  すずしさのデザイン、いまむかし」
会  期  2021年6月05日[土]-7月19日[月]
前期:6月05日[土]-6月27日[日]
後期:6月29日[火]-7月19日[月]
主  催  公益財団法人泉屋博古館、朝日新聞社、京都新聞

会  場  住友コレクション 泉屋博古館
      〒606-8431 京都市左京区鹿ヶ谷下宮ノ前町24 075-771-6411
開館時間  午前10時-午後5時 (入館は午後4時30分まで)
休  館  日  月曜日(7月19日は開館)
入  館  料  一 般 800円、高大生 600円、中学生以下 無 料
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和装離れが進む現代においても、ファンを増やしているのが夏の涼衣、ゆかたです。ゆかたは、江戸時代に入浴後のくつろぎ着として着られるようになり、やがて夏の気軽な外出着として定着しました。素材も麻から木綿へと変化する中で、「型染(かたぞめ)」や「絞(しぼ)り」など染めの技法が発達し、ゆかた独自の「いき」な図案が誕生します。

本展では、江戸時代のゆかたから、鏑木清方など近代の画家がデザインしたゆかた、昭和の人間国宝(重要無形文化財保持者)のゆかたなど、様々な作品をご紹介すると共に、染めに使われる型紙や当時の風俗を描く浮世絵など、素朴でありながら繊細さを兼ね備えたゆかたの魅力を、デザイン性と遊びの要素から紐解きます(前後期で大幅な展示替えを実施)。

* 泉屋博古館分館(東京)は、2020年1月より約 2 年間改修工事のため休館中です。
*  感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 住友コレクション 泉屋博古館 ] { 活版 à la carte  過去ログ }

【展覧会】根津美術館|企画展 茶入と茶碗『大正名器鑑』の世界|’21年6月1日-7月11日

根津6月根津美術館
企画展 茶入と茶碗『大正名器鑑』の世界
開催期間  2021年6月1日[火]-7月11日[日]
      * 昨2020年、中止となった展覧会が、ついに開幕。
      * 開幕日が変更になっています。
休  館  日  毎週月曜日
開館時間  午前10時-午後5時(入館は午後4時30分まで)
入  場  料  オンライン日時指定予約制
      一般 1300円、学生 1000円、中学生以下は無料
会  場  根津美術館 展示室 1・2
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古くから茶の愛好者に大切に扱われてきた茶入。手に取ることで、一層愛着が増す茶碗。茶入と茶碗は、今日の茶の湯で最も人気の高い道具といえるでしょう。
この二つの道具が重視されている理由のひとつに、大正10年(1921)より刊行が始まった『大正名器鑑-たいしょうめいきかん』(全9編11冊)の存在があります。全9編11冊にも及ぶこの本では、875点もの茶入と茶碗(天目を含む)の名品が取り上げられ、それらの観賞の指針が明確に示されました。

刊行百年を記念した本展覧会は、第一章で館蔵の茶入と茶碗を中心に『大正名器鑑』の成立過程を概観し、第二章ではその刊行関連行事で用いられた作品を通して、編者の高橋義雄(1861-1937、号:箒庵-そうあん)と、当館のコレクションの礎を築いた、初代 根津嘉一郎(1860-1940、号:青山-せいざん)の友情の証をご覧に入れます。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 根津美術館 ] { 活版アラカルト  まとめ }

【会員情報】ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ── ヨハン・ペーター・ヘーベル『暦物語』

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{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 }

ヨハン・ペーター・ヘーベルの「暦物語」より、「思いがけぬ再会」と
「恐ろしい事件が平凡な肉屋の犬によってあばかれた話」です。
「暦物語」とは、カレンダーに添える短い挿話や教訓話のことで
ベーベルは多くの物語を執筆しました。二百年前のことです。
機知とユーモアに富んだ物語は、現在も読み継がれているということです。

今回は連休があったので、思ったより早くできました。
印刷もわりと上手くでき、きれいな本になると思ったのですが
できてみると、前回「無人島」のおさらいのような感じで、新鮮さに欠けるものでした。
やり直すほどでもないが、喜べるほどでもない、宙ふらりんの満足感です。
次回は日本の作家を予定しています。
ご期待ください。
あじさい

【 詳細 : ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 】 { 活版アラカルト 活版小本 既出まとめ 

【展覧会】太 田記念美術館|鏑木清方と鰭崎英朋 近代文学を彩る口絵 ── 朝日智雄コレクション|’21年5月21日-6月20日|復活再開展示

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太田記念美術館
鏑木清方と鰭崎英朋 近代文学を彩る口絵 ── 朝日智雄コレクション
会  期  2021年5月21日[金]-6月20日[日]
      5月24日、31日、6月7日、14日は休館します。
入  館  料  一 般 1000円、大高生 700円、中学生以下 無 料
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◉ 知られざるライバル ── 鏑木清方(かぶらき・きよかた)と 鰭崎英朋(ひれざき・えいほう)
2019年、「築地明石町」が再発見されたことが話題となった鏑木清方(1878-1972)。日本画家として今でも広く知られていますが、明治30年代後半から大正5年頃にかけては、文芸雑誌や小説の単行本の口絵というジャンルで活躍していました。
その時、清方と人気の双璧をなしていたのが、鰭崎英朋(1880-1968)です。清方と英朋は、月岡芳年の系譜に連なると共に、烏合会という美術団体に属した友人同士でもありました。清方と英朋による、明治の美しい女性たちを描いた口絵の名品を紹介します。

◉ 新型コロナの影響で中止になった展覧会が復活
本展覧会は、昨2020年2月に開催しましたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、会期を3週間以上残しながらも途中で開催中止となってしまいました。
しかしながら、これまでスポットの当たってこなかった絵師や作品を、どうしても多くの人にご覧いただきたいという学芸員の思いから、展示スケジュールを調整し、再び同じ内容で開催することにいたしました。こだわりの展覧会、ぜひお見逃しなく。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 太田記念美術館 ]

【展覧会】酒田市美術館・土門拳記念館 共同企画|酒田市美術館 今森光彦「自然と暮らす切り絵のまなざし」|’21年5月22日-7月09日|土門拳記念館 今森光彦「自然と暮らす写真のまなざし」|’21年5月22日-7月10日|終了

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酒田市美術館・土門拳記念館 共同企画
◉ 酒田市美術館
   今森光彦「自然と暮らす切り絵のまなざし」
   会 期 : 2021年5月22日[土]-7月09日[金]

◉ 土門拳記念館
今森光彦「自然と暮らす写真のまなざし」
   会 期 : 2021年5月22日[土]-7月10日[土]
      ※ 酒田市美術館と土門拳記念館では 会期終了日 が異なります
        入館料 : 一般 900円 / 高校生 450円
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< 酒田市美術館 >では、蝶々やカブトムシなどの昆虫をはじめ、今森さんの里山に棲む様々な生き物たちや植物、世界中を旅して出会った動物たちのシリーズなど、魅力あふれる切り紙の世界を紹介します。
< 土門拳記念館 > では、四季折々のオーレリアンの庭の写真を中心に、今森さんの里山での暮らしの様子を紹介します。また、第28回土門拳賞受賞作品「昆虫四億年の旅」のなかから、≪メダマカレハカマキリ≫ や ≪ハラビロカマキリ≫など昆虫写真と、立体切り紙作品を同時展示します。

切り紙や写真といった角度から生き物たちの魅了を表現する今森さんの作品をどうぞお楽しみください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳細 : 酒田市美術館   土門拳記念館  ]

【展覧会】京都 ddd ギャラリー 第228回企画展|ヘルムート シュミット タイポグラフィ: トライ トライ トライ|’ 21年4月3日-7月10日

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京都 ddd ギャラリー  第228回企画展
ヘルムート シュミット タイポグラフィ: トライ トライ トライ
展示期間  2021年04月03日[土]-07月10日[土]
会  場  京都 ddd ギャラリー
開館時間  11:00-19:00  * 土曜日と7月4日[日]は18:00まで
休  館  日  日曜・月曜・祝日 休館    * 特別開館 7月4日[日]
主  催  公益財団法人DNP文化振興財団
      入場無料
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戦後、世界的な影響力を発揮したスイス・タイポグラフィの潮流を受け継ぎ、大阪を拠点に独自の活動を展開したタイポグラファ、グラフィックデザイナーのヘルムート・シュミット。国内外のデザイナーに大きな影響を与えたその実践の全体像を提示する、初の大規模回顧展です。
シュミットの初来日は1966年。バーゼルでエミール・ルーダーらに学び、文字を組むことに心躍らせていた24才の若者は、ルーダーの教えに続くものを日本の地に求めました。一度はヨーロッパへ戻りましたが、1977年に再び来日。以来、2018年に逝去するまで、情報伝達とフリーフォルムという二元性と向き合いながらデザイン活動を行い、商業作品も個人的な作品も、アプローチは違えど分け隔てなく取り組みました。
本展は、シュミットの有名無名の作品やその制作プロセスを、彼がその探求のなかで出会った人々の面影とともに辿るものです。最後までごく個人的であり続けた、人間味あふれるヘルムート・シュミットのタイポグラフィの軌跡をご覧ください。

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ヘルムート・シュミット

1942年オーストリア生まれ。西ドイツで植字工見習いを終了後、スイスのAGS(バーゼル工芸学校)で、モダンタイポグラフィの泰斗エミール・ルーダーや、ロベルト・ビュヒラー、クルト・ハウエルトのもとで学ぶ。

バーゼル、西ベルリン、ストックホルム、モントリオール、バンクーバー、大阪、デュッセルドルフで働いた後、1977年より大阪在住。大塚製薬の医薬パッケージやポカリスエット、IPSAや資生堂MAQuillAGEのブランドアイデンティティをはじめ多数のデザインを手掛ける。同時に、『タイポグラフィック・リフレクション』などの自主出版活動も行う。2000 年より2010 年まで神戸芸術工科大学にて、2006 年から1年半はソウルの弘益大学校にて教鞭をとる。
2018 年逝去。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 京都dddギャラリー

【展覧会】GOOD DESIGN Marunouchi # 86|山水郷のデザイン ── 自立共生のためのナラティブ|’ 21年4月19日-6月20日|会期変更再開

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GOOD DESIGN Marunouchi # 86
山水郷のデザイン ── 自立共生のためのナラティブ
会  期  2021年4月19日[月]-6月20日[日]
      11:00-19:00/入場無料
会  場  GOOD DESIGN Marunouchi
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いま日本の最先端のクリエイティブは地方にあります。
山水郷とは山水の恵み豊かな地域のこと。その恵みを背景にした地域ならではの価値を再発見して、その資源を活かした事業を起こし、循環型経済を構築する。今までは何もないと思っていた住民たちの意識を変えて、その土地ならではの価値をネットなどで積極的に発信する。この展覧会では自立した真の地方創生の事例と呼ぶべき、3地域を紹介します。

森林資源活用のトップランナー岡山県西粟倉村、水と地熱のめぐみを活かす長崎県雲仙市小浜温泉、若い多様な移住者が集まり地場産業を活性化させている福井県鯖江市。それぞれに赴き、「土地」「人」「仕事」を取材しました。
そこで語られた町と人々の「物語(ナラティブ)」を、その地域で生まれたデザインとともに映像とテクストで紹介します。
震災そしてコロナ禍を乗り越えて、私たちにとって豊かさとは何か? 幸せな生き方とは何かを?を考え直すきっかけになる ── そうした意味で最先端のデザイン展となるはずです。

休日ファストチケット → http://ptix.at/BGvMuu
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  GOOD DESIGN Marunouchi
  東京都千代田区丸の内3−4−1 新国際ビル1F
  TEL 03-6273-4414
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※ <休日ファストチケット>ほか、感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : GOOD DESIGN Marunouchi

【展覧会】夢二郷土美術館|本館企画展「ユメジスタイル」|’ 21年6月8日-9月5日

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夢二郷土美術館
本館企画展「ユメジスタイル」
会  期  2021年6月8日[火]-9月5日[日]

会  場  夢二郷土美術館 本館 〒703-8256 岡山市中区浜2-1-32 TEL:086-271-1000
開館時間  9:00-17:00(入館は16::30まで)
休  館  日  月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日)
入  館  料  大 人 800円、中高大学生 400円、小学生 300円
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竹久夢二(1884-1934)は人々の日常を彩るデザインを数多く生み出しました。夢二の描く「夢二式美人」は多くの女性たちの憧れとなり、流行を敏感に取り入れデザインされたファッションを真似する人々も現れました。
また、夢二自ら東京日本橋に開店した「港屋絵草紙店」では自身がデザインした封筒や千代紙をはじめとする小物を販売しました。大阪に店を構えながら通信販売も行った「柳屋」の存在もあり、夢二のデザインは日本各地の人々の暮らしに浸透し心豊かな生活を提案しました。
「暮らしの中にある芸術」を追い求めた夢二の活動は、その後、マルチアーテイストの先駆けとして、ブックデザイン、イラストカット、楽譜の表紙絵などさまざまな商業美術分野に広がってゆきました。生涯持ち続けたデザインの仕事への情熱は、夢二の画家としてのスタイルに大きく影響しているのです。

本展では生活に彩りを添えた夢二デザインの数々や人々の「暮らし」を描いた肉筆作品をはじめ、夢二がデザインした封筒やポチ袋を成形する前段階にあたる木版画刷りの「刷本」の展示をお楽しみいただきます。
コロナ禍の今、生活の中の美を大切にする「ユメジスタイル」を取り入れて毎日を楽しんでみませんか。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 夢二郷土美術館 ]

【展覧会】土門拳記念館|特別展 亀倉雄策と土門拳|時代を創った二人の仕事|’21年4月22日-7月11日|終了

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土門拳記念館
特別展 亀倉雄策と土門拳 時代を創った二人の仕事
会  場  土門拳記念館 主要展示室 / 企画展示室Ⅰ
      998 – 0055 山形県酒田市飯森山2-13(飯森山公園内)
会  期  4月22日[木]-7月11日[日]
休  館  日  4月-11月 無 休
      * 展示替えのため臨時休館する場合があります。
入館料   一 般:900円、学 生:450円、小・中学生:無料
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亀倉雄策は、1964年の東京オリンピック公式ポスターをはじめ日本万国博覧会(大阪万博、1970年)のポスター、Nikon や NTT のマークなど数々の傑作が知られています。
日本のデザイン界に大きな足跡を残したグラフィックデザイナーで、国内外の多くのクリエーターに影響を与えいています。

亀倉雄策と土門拳は、二人がまだ無名であった20代の頃に出会って以来、生涯にわたり交流がつづきました。デザインと写真という異なる分野ですが、二人ともそれまでの伝統や歴史など既成の概念にとらわれず、写真とグラフィックデザインの新しい表現の可能性を切り開きました。
この展覧会は、昭和を代表する二人の仕事を貴重な実物で紹介するものです。

[展示作品]
亀倉作品 … 東京オリンピックポスター、土門拳記念館ポスターなど代表作34点
土門作品 … 亀倉が装丁を手掛けた写真集収録作品を中心に111点

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 土門拳記念館