月別アーカイブ: 2024年5月

【展覧会】ギャルリー東京ユマニテ|山下武美展 YAMASHITA Takemi「Box and Cabinet」|’24年5月13日ー5月18日|最終日

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ギャルリー東京ユマニテ
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山下武美展 YAMASHITA Takemi 「Box and Cabinet」
会  期  2024年5月13日[月]ー 5月18日[土]
会  場  ギャルリー東京ユマニテ  * B1F開催
〠 104-0031 東京都中央区京橋3-5-3 京栄ビル1F
Tel. 03-3562-1305 Fax. 03-3562-1306
humanite☆js8.so-net.ne.jp
会期中無休 10:30-18:30(最終日17:00)

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〈作家コメント〉
社会の中に記録として残された「歴史としての記憶」と、個人の身体の体験として意識の中に残された「個人の記憶」を通し、大きな死(戦争、災害、病疫など)と小さな死(個人の死)を対比しながら「自己も含めた人類において死の意味とは何か」をテーマとし、作品表現を続けています。
今回の展示では前回(2021年10月)に続き、自作の木箱(巣箱)やキャビネットの中に様々な事物(マテリアル)を組み込んだコラージュによって、これまでの平面的な表現形式からの新たな展開を試みます。
作品展示プランとしては、単独での木箱やキャビネット作品の展示と、複数の木箱(巣箱)を組み合わせたインスタレーション形式の作品を展示します。

山下 武美 YAMASHITA Takemi
1951  鳥取県生まれ
1974  日本版画協会会員(2012年退会)
1975  創形美術学校版画研究科卒業
2009  日本美術家連盟会員
>> 作家ウェブサイト 

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : ギャルリー東京ユマニテ ]    {活版 à la carte  過去ログ まとめ

【展覧会/】松川ボックス|THE MIRROR|春の音色を聴く 〜有元利夫 in 松川ボックス〜|’24年4月9日-5月18日|最終日

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松川ボックス|THE MIRROR
春の音色を聴く 〜有元利夫 in 松川ボックス〜
開催期間  2024年4月9日[火]- 2024年5月18日[土]
開廊日時  毎週水曜日、木曜日、金曜日の午後1時から5時まで
      完全予約制:1時間ごとの入れ替え制
営業時間  月曜日・日曜日ー定休日 火曜日-土曜日 13:00-17:00
入  場  料  1000円(1名・税込)
      * チケット各種優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
入場時間  午後1時、2時、3時、4時
アクセス  松川ボックス|THE MIRROR
      〠 169-0051 東京都新宿区西早稲田2-14-15 松川ボックス A棟
      ・階段を登って左手、木製の扉が入り口です。電話番号:03-5155-2511
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この度《THE MIRROR》ではオープニング第2弾として『 春の音色を聴く 〜有元利夫 in 松川ボックス〜 』を開催いたします。
有元利夫は1985年2月に38歳の命を閉じました。しかし10年余りの短い時間に描かれた絵画は今なお多くの人を魅了し続けています。
私は19世紀末以降の日本の美術は、当然のことながら、欧米の近代美術とは異なった歴史を歩んできたと考えています。デカルトを経験していない日本人が、近代的価値とその表現である近代美術を受け入れることは難しかったのです。
しかし、その困難さは、反対に、近代に疑義を持ち始めた欧米や、アジアを含む人々に救いの手を差し伸べたように思います。そのようなアートには、例えば「具体」や「ハイレッドセンター」そして「もの派」があるのではないでしょうか。
有元利夫はそうした「救いの手」を差し伸べた一人です。近代以前のイタリア絵画につながることで、有元利夫は近代が失った精神性を表現することに成功しました。エニグマティックで不透明、不可思議な表現は多義的な解釈を可能とし、人々の想像力に働きかけます。そして安堵と安らぎの時空を提供します。
松川ボックスを舞台に展開しているギャラリー《THE MIRROR》は、個人住宅でアートとそれを囲む建築空間を味わう場です。有元利夫の作品はただその前を通り過ぎるのではなく、ゆっくりと見るべき作品です。
本展覧会が4月から5月にかけて開催されることから、タイトルを『春の音色を聴く』としました。有元利夫は音楽を愛しました。今回のメインイメージは作品『Les QUATRE SAISONS』の中の1点の春をテーマにした作品です。本作品がヴィヴァルディの『四季』へのオマージュであることは言うまでもありません。会期中はバロック音楽の演奏会を開催する予定です。
            《THE MIRROR》 アーティスティック・ディレクター 清水敏男

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《THE MIRROR》 はアート、デザイン、文学、サイエンスなど様々な人文・芸術の創造の場として2014年に銀座に初めて出現しました。その《THE MIRROR》が2023年秋、西早稲田の《松川ボックス》にて再びアートを中心に様々な活動を展開いたします。
事前予約、少人数の時間制限という入場方法ですので、作品の前を通り過ぎるのではなく、ゆっくりと時間をかけて建物とアートを鑑賞していただければ幸いです。
                      アーティスティック・ディレクター 清水敏男

※《THE MIRROR》の名前はシェイクスピアのハムレットの台詞に由来します。
「to hold as ‘twere the Mirror up to nature」
2014年秋、当時銀座4丁目にあった名古屋商工会館(1940年頃の建築)において所有者の名古屋鉄道株式会社の提案・協賛で全館を使ったイベントとして実施されました。
詳細はこちらをご覧ください。▶ http://the-mirror-ginza.com/

※《松川ボックス》は1971年に竣工した宮脇檀(みやわきまゆみ)による建築で、1979年には建築学会作品賞を安藤忠雄の《住吉の長屋》と同時に受賞しました。《松川ボックス》はコンクリート製のボックス内部に、木組の住宅を嵌め込むという宮脇檀の傑作ですが、これまで一般公開されることはありませんでした。

◆《レクチャー、イベントスケジュール》
2024年5月12日[金]:THE MIRROR Music Salon
〜 有元利夫をめぐるバロック音楽とピエロ・デラ・フランチェスカの時代のルネサンス音楽 〜

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[ 詳 細 : 松川ボックス|THE MIRROR ] 

【展覧会】奈良県立万葉文化館|特別展 生誕110年 佐藤太清展 水の心象|’24年5月18日-7月7日|

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奈良県立万葉文化館
特別展 生誕110年 佐藤太清展 水の心象
会  期  2024年5月18日[土]- 7月7日[日]
会  場  奈良県立万葉文化館 企画展示室
      〠 634-0103 奈良県高市郡明日香村飛鳥10 電話 0744-54-1850
観  覧  料  一 般  800円、 高校・大学生  500円、 小・中学生  300円
開館時間  10:00 ー 17:30(入館は17:00まで)
休  館  日  月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日の平日)
主  催  奈良県立万葉文化館
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自然から感受したイメージを独自に解釈し、詩情豊かな世界観を創出、花鳥風景画を確立した日本画家・佐藤太清(1913ー2004 年)は、2023年に生誕110年、2024年に没後20年を迎えます。
太清の人生は、母の胎内にいるうちに父が病没、誕生直後には母も亡くす体験から始まりました。幼少期に孤独から逃れるように野山を歩き、そこで見たものを描くひとときが絵の道に進む端緒であったと、のちに太清は語っています。故郷・京都府福知山市に流れる由良川は豊かな恵みをもたらす一方、水害を発生させる暴れ川としても知られています。穏やかな自然が時に様相を変える瞬間を太清は何度も目撃したことでしょう。
太清の描く絵画には、自然の美しさや生命感が込められる一方、恐怖や逃れられない死といった重層的なイメージがみられ、独自の画風が形成された礎には、幼少期からの自然との関わりが影響したと考えられています。本展は、太清が生涯にわたり描いた〝 水 〟に連関する作品に着目。画業70 年における作品を概観しながら、水の心象表現をたどります。

また、初の試みとして、画室に遺された全絵具をサンプル化した1000色を超える色相図「太清の絵具棚より」を会場に設置。太清自身が調合した多彩なグレーに注目しつつ、画家の眼にせまる展観もみどころとなっています。

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[ 詳 細 : 奈良県立万葉文化館

【展覧会 予告】府中市美術館|Beautiful Japan 吉田初三郎の世界|’24年5月18日ー7月7日

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府中市美術館
Beautiful Japan 吉田初三郎の世界
会  期  2024年5月18日[土]ー 7月7日[日]
会  場  府中市美術館 2階 企画展示室
      〠 183-0001 東京都府中市浅間町1丁目3番地(都立府中の森公園内)
      電話:042-336-3371
休  館  日  月曜日(この日が祝日の場合はその翌日)
開館時間  午前10時 - 午後5時(入場は 午後4時30分 まで)
観覧料金  一 般 800円、 高校・大学生 400円、 小・中学生 200円
      * 各種割引、優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
主  催  府中市美術館
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大正から昭和戦前期、日本各地を空から見下ろす視点で描いた吉田初三郎 (1884-1955)。独自のデフォルメによって広い範囲が一望できる鳥瞰図の画面は、細部まで描き込まれ、まるで絵の中を旅するかのようにいつまでも見飽きることがありません。本展では大型の肉筆鳥瞰図を中心に、絵画・ポスターなど様々なメディアで展開された吉田初三郎の世界をご紹介します。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上、ご観覧を。
[ 詳 細 : 府中市美術館 ] 

【展覧会】名古屋市美術館|特別展 吉本作次 絵画の道行き|’24年4月6日-6月9日|会期終盤

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名古屋市美術館
特別展 吉本作次 絵画の道行き
会  期  2024年4月6日[土]- 6月9日[日]
開館時間  午前9時30分 - 午後5時
      * 5月3日[金・祝]を除く金曜日は午後8時まで(いずれも入場は閉館30分前まで)
休  館  日  毎週月曜日、4月30日[火]、5月7日[火]
      * 4月29日[月・祝]、5月6日[月・休]は開館
観  覧  料  当日・個人 一 般 1,500円、高 大 生 900円、中学生以下 無 料
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
会  場  名古屋市美術館
      〠 460-0008 名古屋市中区栄二丁目17番25号(芸術と科学の杜・白川公園内)
      TEL 052-212-0001 FAX 052-212-0005
主  催  名古屋市教育委員会・名古屋市美術館、読売新聞社、メ~テレ
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1980年代、美術の分野において、空間を演出するインスタレーションという展示形式が隆盛していく中、大画面に「物語」を紡ぐ具象絵画の一群が現れました。「絵画の復権」を強く印象づけた国際的な動向でもある “ニュー・ペインティング” の流れに乗り、名古屋において鮮烈なデヴューを果たしたのが画家・吉本作次(1959年、岐阜県生まれ)です。うねりを伴う力強いストローク(筆触)と重厚な質感、それとは対照的なグラフィカルなイメージや浮遊するような形態が展開する大画面の作品で注目を集めました。
1990年代以降は、新たな表現の模索のためドローイングを繰り返し、中国絵画の筆法から「線」の要素を取り入れていきます。またルネサンス以降のヨーロッパ絵画の主題と構図に着目、静けさとダイナミズムを併せ持つ表現と寓話的画題へ変貌を遂げました。2005年からは名古屋芸術大学教授を務め、絵画論の講義を担当するなど、理論と実技指導の両面から後進の育成にあたっています。
本展では、絵画、ドローイングあわせて約200点の作品を通して、1980年代以降の日本の現代美術における絵画の展開を知る上でも欠くことのできない存在である画家の独自の「道行き」を紹介します。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 名古屋市美術館
{ 編 集 : お断り:
名古屋市美術館の公式ウェブサイトでは、本展作者名「吉本作次」の「吉」を常用漢字の「吉」ではなく、いわゆる「したながよし、つちよし-上部が 士 ではなく 土 」で表示しています。この字はデバイスやソフトのバージョンによっては、表示できなかったり、編集のパソコンのように、転用した「したながよし」以降のデーター(コピペ)が消失することがあります。そのため本稿では異体字ではなく常用漢字で「吉本作次」とさせていただきました。ご了承たまわりますようお願いいたします。}

【展覧会 予告】名古屋市美術館|特別展 生誕130年記念 北川民次展 ― メキシコから日本へ|’24年6月29日-9月8日|

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名古屋市美術館
特別展 特別展 生誕130年記念 北川民次展 ― メキシコから日本へ
会  期  2024年6月29日[土]- 9月8日[日]
開館時間  午前9時30分 - 午後5時 * 金曜日は午後8時まで(入場は閉館30分前まで)
休  館  日  毎週月曜日〔7月15日[月・祝]、8月12日[月・休]は開館〕、
      7月16日[火]、8月13日[火]
観  覧  料  当日・個人 一 般 1,500円、高 大 生 900円、中学生以下 無 料
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
会  場  名古屋市美術館
      〠 460-0008 名古屋市中区栄二丁目17番25号(芸術と科学の杜・白川公園内)
      TEL 052-212-0001 FAX 052-212-0005
主  催  名古屋市教育委員会・名古屋市美術館、中⽇新聞社、⽇本経済新聞社、テレビ愛知
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メキシコで画家・美術教育者として活動した北川⺠次(1894-1989)。
⽇本へ帰国後は東京や愛知を拠点に洋画壇で活躍し、⼦どもの美術教育や壁画制作にも挑みました。約30 年ぶりの回顧展となる本展では、北川がメキシコ時代に交流した作家や美術運動との関わりも視野に⼊れながら、彼がメキシコで学び⽇本へ帰国後も貫いてきた芸術への信念を再考します。
また本展では、北川の美術教育者としての側⾯にも注⽬します。北川はメキシコで野外美術学校の教師を務めた経験を活かして⽇本で児童美術学校を主宰し、美術批評家の久保貞次郎らの協⼒を得て絵本制作を⾏うなど、創造性をもった⼈間づくりを⽬指す美術教育に携わりました。現代でもなお⽰唆に富む⾰新的な⽅針やその⼿法を、⽣徒の作品や当時の資料とともに紹介します。
絵画作品約70 点を含む約180 点の作品と資料によって、洋画家・壁画家・絵本制作者・美術教育者など多彩な側⾯をもつ北川⺠次の魅⼒に迫ります。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 名古屋市美術館

【展覧会】練馬区立美術館|三島喜美代 ― 未来への記憶|’24年5月19日-7月7日|ほどなく開幕

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練馬区立美術館
三島喜美代 ― 未来への記憶
会  期  2024年5月19日[日]- 7月7日[日]
休  館  日  月曜日
開館時間  10:00-18:00  * 入館は 17:30 まで
観  覧  料  一 般 1,000円、 高校・大学生 および 65-74歳 800円
      * 中学生以下および75歳以上 無料
      * 同館は事前予約制ではありません。当日チケットカウンターでお求めください。
      * 各種割引、優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
アクセス  練馬区立美術館
      〠 176-0021 東京都練馬区貫井1-36-16 TEL 03-3577-1821
      西武池袋線中村橋駅下車 徒歩3分 ▶ 詳しくは こちら をクリック!
協  力  株式会社東横イン/株式会社ギャラリー1045
主  催  練馬区立美術館(公益財団法人練馬区文化振興協会)
──────────────────────20240409180455_00019☆ 活版アラカルト掲載図版のほとんどは 図版画面をクリック or タップすると拡大表示されます ☆

三島喜美代(1932- )は、絵画を出発点に現代美術家としての活動を1950年代にスタートさせました。60年代には新聞や雑誌などの印刷物をコラージュした作品やシルクスクリーンを用いた平面作品を制作していましたが、70年代に入ると表現媒体を一転、シルクスクリーンで印刷物を陶に転写して焼成する立体作品「割れる印刷物」を手掛け、大きな注目を集めます。日々発行され、膨大な情報をあふれさせる印刷物と、硬く安定しているかに見えながら、割れやすく脆い陶という素材を組み合わせることで、氾濫する情報に埋没する恐怖感や不安感が表現されました。
しかし、大量の新聞や雑誌がすぐに消費されてゴミとなるように、情報からゴミへと三島の問題意識も次第に移っていき、空き缶や段ボールなど身近なゴミを題材に陶で再現した作品、産業廃棄物を高温で処理した溶融スラグを素材とする作品を発表しました。近年は、自ら集めた鉄くずや廃材を取り込んだ作品制作も行っています。

本展覧会は、70年にわたる三島の創作の軌跡を、主要作品を通して概観するものです。大量消費社会や情報化社会へ厳しい視線を投げかけつつも、情報やゴミを異化作用を通して造形表現へと転化させた三島作品は、日々の暮らしの中から遊び心をもって生み出されてきました。
会場では、初期のコラージュ作品から、「割れる印刷物」のオブジェの数々、環境に配慮した素材による近作などが並ぶなか、ハイライトとして三島の代表作であり、最大規模のインスタレーション作品 ≪20世紀の記憶≫ を展示します。ぎっしりと床に敷き詰められた大量の耐火レンガ・ブロックから成るこの作品は、各レンガの表面に三島が20世紀の100年間から抜き出した新聞記事が転写され、文字通り20世紀の記憶の断片を視覚化するとともに、その時代に向き合った彼女自身の記憶が刻まれているように思われます。三島が作品に刻印した20世紀の記憶を、来るべき未来への記憶として改めて受け止める機会となれば幸いです。 

三島作品は、国内外の多くの美術館に収蔵されていますが、特に2020年以降に受賞や展覧会が相次ぎ、国内はもとより海外からの評価も近年急上昇しています。本展は、そうした流れのなかでの、東京の美術館における初の個展となります。
展覧会を通して、三島が社会の現実を見つめながら、情報とゴミの問題をテーマに一貫して追い求めてきた作品世界の全貌を明らかにし、その魅力と実像に迫ります。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 練馬区立美術館 ]

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【展覧会】清須市はるひ美術館|今尾拓真 work with #10 清須市はるひ美術館 空調設備|’4月27日-6月2日|会期後半

清須市はるひ美術館全☆ 活版アラカルト掲載図版のほとんどは 図版画面をクリック or タップすると拡大表示されます ☆

清須市はるひ美術館
今尾拓真 work with #10
清須市はるひ美術館 空調設備
会  期  2024年4月27日[土]- 6月2日[日]
開館時間  10:00 - 19:00(入館は 18:30 まで)
休  館  日  月曜日(祝日の場合は開館、翌平日が休館)
観  覧  料  一般 300円、中学生以下 無料
      * 各種障がい者手帳等提示者および付添人1人は無料
会  場  清須市はるひ美術館
      〠 452-0961 愛知県清須市春日夢の森1番地
      TEL 052-401-3881 FAX 052-408-2791
主  催  清須市はるひ美術館
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既存の空間やシステムに介入し、その在り方を一時的に変容させる美術作品や、音響パフォーマンスを生み出す今尾拓真(IMAO Takuma   1992-  )。建物に備え付けられた空調機器を使って音を鳴らす《work with》シリーズは彼の代表作です。
清須市はるひ美術館の建造物全体や、美術館という存在そのものを作品の枠組みととらえ、ときに大胆に、ときにささやかに手を加えることで、私たちの意識や振る舞いにも変化をもたらします。今尾にとって作品は独立したモノではなく、創作のプロセスを含めたその場・その時にある事象すべてと協働(work with)することといえるでしょう。空間と作品、そして鑑賞行為が、清須市はるひ美術館でどのように関係し合うのでしょうか。ぜひ体験してください。
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◉ 関連イベント
「美術館の楽譜をつくる」
出 演:文谷有佳里(アーティスト)/今尾拓真
日 時:4月28日[日]13:00-、6月1日[土]13:00-

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 清須市はるひ美術館 ] 

【展覧会】国立民族学博物館|特別展示 みんぱく創設50周年記念特別展|日本の仮面 ― 芸能と祭りの世界|’24年3月28日-6月11日|会期終盤再紹介

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国立民族学博物館
特別展示 みんぱく創設50周年記念特別展
日本の仮面 ── 芸能と祭りの世界
会  期  2024年3月28日[木]- 6月11日[火]
会  場  国立民族学博物館 特別展示館
      〠 565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10-1
      TEL: 06-6876-2151(代表) FAX : 06-6875-0401
開館時間  10:00 - 17:00(入館は 16:30 まで)
休  館  日  水曜日
観  覧  料  一 般 880円、 大学生 450円、 高校生以下 無料
      * 当日・個人・税込み料金を表示。本館展示もご覧になれます。
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
協  力  雨宮坐日吉神社、硫黄島八朔太鼓踊り保存会、石井町教育委員会、
      公益財団法人千里文化財団、国立歴史民俗博物館、御霊神社、
      島根県立古代出雲歴史博物館、鳥取県立博物館、矢田山金剛山寺
主  催  国立民族学博物館
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国内各地では、仮面をつけた役が登場する芸能や祭りがおこなわれてきました。本展示では、仮面の役の登場が印象的な各地の芸能や祭りの様相を中心に、あわせて仮面の歴史、仮面と人間の関係などを紹介し、それらをつうじて仮面と人びとの多様なかかわりについて考えます。

< 関連イベント >
◉ みんばくゼミナール:日本の仮面/東南アジアの仮面
◉ みんぱくウィークエンド・サロン ── 研究者と話そう:特別展「日本の仮面」を巡って/八朔太鼓踊りとメンドン/中東イスラーム世界にも仮面芸能はあった、かもしれない……
◉ 研究公演:千本ゑんま堂大念佛狂言民博公演
◉ みんぱく映画会:島と人とメンドン

※ 下掲詳細公式サイトにて最新詳細情報を確認の上、ご参加ご観覧ください。
[ 詳 細 : 国立民族学博物館  みんぱく ご利用案内 観覧料などの申し込み ]
[ 関 連 : 国立民族学博物館 YouTube みんぱく創設50周年記念特別展「日本の仮面 ── 芸能と祭りの世界」紹介映像 0:30 ]

この{活版印刷アラカルト}のウェブページは、限度ギリギリの長尺ブログになっています。そのためお手数ながら、ときおり、とりわけ動画類を閲覧後は「ページ画面を更新」していただくと、次回からもスムーズなスクロールと閲覧をお楽しみいただけます。また活版アラカルトの二枚目以降のページにも、一枚目に納めきれなかった魅力的な記事が満載。閲覧を強力推奨いたします。

【展覧会】サントリー美術館|サントリー美術館コレクション展 名品ときたま迷品|’24年4月17日-6月16日|開幕壹个月再紹介

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サントリー美術館
サントリー美術館コレクション展 名品ときたま迷品
会  期  2024年4月17日[水]- 6月16日[日]
      * 作品保護のため、会期中展示替を行います。
会  場  サントリー美術館
      〠 107-8643 東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
      TEL:03-3479-8600 FAX:03-3479-8643
開館時間  10:00 - 18:00(金曜は 10:00 - 20:00)
      * 4月27日[土]、28日[日]、5月2日[木]-5日[日・祝]、6月15日[土]は
       20時まで開館
      * いずれも入館は閉館の30分前まで
休  館  日  火曜日  * 6月11日は 18時まで 開館
入館料金  一  般       当日 ¥1,500     前売 ¥1,300
      大学・高校生  当日 ¥1,000   前売 ¥ 800
      * 前売り、各種割引、優待情報、関連イベント情報などは下掲公式詳細を参照。
主  催  サントリー美術館、朝日新聞社
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「メイヒン」と聞いてまず思い浮かべるのは、国宝や重要文化財に指定され、その芸術的な価値の高さを誰もが認めるような「名品」ではないでしょうか。しかし「メイヒン」とは、それだけにとどまりません。これまでほとんど注目されず、展覧会にもあまり出品されてこなかった、知られざる「迷品」の世界もまた、同時に広がっているのです。そしてたとえ「迷品」とされるようなものであっても、少し視点を変えるだけで、強く心を惹かれる可能性を秘めているかもしれません。そうした時、「名品」と「迷品」を分ける明確な基準はないといえるでしょう。
そこで本展では、「生活の中の美」を基本理念とするサントリー美術館コレクションの「メイヒン」たちを一堂に会し、さまざまな角度から多彩な魅力をご紹介します。作品にまつわる逸話や意外な一面を知れば、「迷品」が「名品」になることも、「名品」が「迷品」になることも——目の前にある作品がどちらであるのか、それを決めるのは「あなた次第」。自分だけの「メイヒン」をぜひ探してみてください。

《本展のみどころ》
● 知られざる秘蔵コレクションを多数出品
1961年の開館以来、「生活の中の美」を基本理念として収集活動を行ってきたサントリー美術館コレクションのなかから、これまであまり展示の機会のなかった作品を多数ご紹介します。
● 国宝・重要文化財も大集合
国宝「浮線綾螺鈿蒔絵手箱」や重要文化財「泰西王侯騎馬図屛風」をはじめとする、サントリー美術館が所蔵する計16件の国宝・重要文化財指定作品(国宝1件、重要文化財15件)を可能な限り出品する予定です。一つの展覧会でこれらを通覧できる貴重な機会となります。
※作品の状態、その他やむをえない事情により、展示されない場合があります。
●「メイヒン」探しをお楽しみいただく展覧会
通常の作品解説に加えて学芸員によるマニアックな情報もご用意し、作品にまつわる逸話や意外な一面をお伝えします。一見しただけではわからない隠れた情報を知れば、作品に対する印象が変わるかもしれません。造形や表現などにとどまらない視点で作品を捉え直す、自分だけの「メイヒン」探しをお手伝いします。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : サントリー美術館 ]

【展覧会】鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム| 鶴岡八幡宮の季節展 春 ―華ひらいて―|’24年3月15日-6月16日|会期延長

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鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム
鶴岡八幡宮の季節展 春 ―華ひらいて―
会  期  2024年3月15日[金]- 5月19日[日] 6月16日[日]
会場住所  鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム
      〠 248-0005 神奈川県鎌倉市雪ノ下2丁目1-53 TEL 0467-55-9030      
開館時間  午前10時 - 午後4時30分(入館は閉館30分前まで)
休  館  日  月曜日(月曜祝日の際は翌平日)
観  覧  料  一 般 600円、 小中学生 300円
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鎌倉文華館の建築は、1951年に開館した神奈川県立近代美術館の旧鎌倉館を継承したものです。1949年6月、当時の神奈川県知事であった内山岩太郎のもとに、神奈川県在住の美術家や学者から美術館を要望する声があがり、「神奈川県美術家懇話会」が設立されます。用地が検討された結果、鶴岡八幡宮の境内に建設されることになり、1951年11月、建築家・坂倉準三の設計で日本初の公立近代美術館として神奈川県立近代美術館は開館しました。
開館から65年間にわたる鎌倉館での活動において、開催された展覧会は525本を数えましたが、土地の借地契約満了に伴い、2016年1月31日をもって旧館での展覧会活動は終了し、同年3月31日に閉館。その後、旧館は神奈川県指定重要文化財(建造物)に指定され、神奈川県から鶴岡八幡宮に土地の返還と合わせて無償譲渡された後、2019年6月、新しい使命をもった鎌倉文華館 鶴岡ミュージアムとして開館、2020年末には建物が国の重要文化財に指定されました。
鎌倉文華館 鶴岡ミュージアムの理念
鶴岡八幡宮の歴史を軸に、鎌倉の魅力を紹介する季節展示や一つのテーマを掘り下げた特別展を行い、鎌倉の新たな文化発信拠点を目指します。

建築家・坂倉準三(1901-1969)
岐阜県に生まれる。東京帝国大学(現・東京大学)で美術史を学んだのち1929年に渡仏。20世紀建築の巨匠ル・コルビュジエに師事し、1937年のパリ万国博覧会で日本館の設計を手がけて建築部門のグランプリを受賞するなど、国際的に高い評価を受けた。
▶ 坂倉建築研究所ウェブサイト(外部別リンク)>
鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム(旧 神奈川県立近代美術館 鎌倉館本館 /1951)
◆information 竣工年:1951年10月/改修 :2019年/所在地:神奈川県鎌倉市/用途:美術館/建築面積:875 m²/延床面積:1,575 m²/規模:地上2階(一部中2階)/構造:S造
◆award:* 国指定 重要文化財 (2020)/* 神奈川県指定 重要文化財 (2016) -以下略
編集:いまや1950年代の歴史的建造物として「保存」の対象となりましたが、坂倉建築研究所ウェブサイトには 豊富な動画と画像をもって「旧 神奈川県立近代美術館 鎌倉館本館」が紹介されています。建築行脚はもちろん、いまや鎌倉の景観をなすこの施設の訪問ヺお勧めしたい}

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[ 詳 細 : 鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム

【展覧会】国立西洋美術|内藤コレクション 写本 — いとも優雅なる中世の小宇宙|24年6月11日-8月25日|

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国立西洋美術館
内藤コレクション
写本 — いとも優雅なる中世の小宇宙
会  期  2024年6月11日[火]- 8月25日[日]
開館時間  9:30 - 17:30
      毎週 金・土曜日 9:30 - 20:00  * 入館は閉館の30分前まで
休  館  日  月曜日、7月16日[火](ただし、7月15日[月・祝]、8月12日[月・休]、
      8月13日[火] は開館)
会  場  国立西洋美術館 企画展示室
      〠 110-0007 東京都台東区上野公園7-7
      お問合せ 050ー5541-8600(ハローダイヤル)
観覧料金  一 般 1,700円、 大学生 1,300円、高校 生 1,000円、中学生以下 無 料
      * 各種割引、優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
協  力  西洋美術振興財団
主  催  国立西洋美術館、朝日新聞社
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印刷技術のなかった中世ヨーロッパにおいて、写本は人々の信仰を支え、知の伝達を担う主要な媒体でした。羊や子牛などの動物の皮を薄く加工して作った紙に人の手でテキストを筆写し、膨大な時間と労力をかけて制作される写本は、ときに非常な贅沢品となりました。華やかな彩飾が施され、一級の美術作品へと昇華を遂げている例も珍しくありません。
当館では2015年度に、筑波大学・茨城県立医療大学名誉教授の内藤裕史氏より、写本リーフ(本から切り離された一枚一枚の紙葉)を中心とするコレクションを一括でご寄贈いただきました。その後も2020年にかけて、内藤氏ご友人の長沼昭夫氏からも支援を賜りつつ、新たに26点の写本リーフを所蔵品に加えています。

当館は、2019-20年度に三期にわたり開催した小企画展で、内藤コレクションを紹介してまいりました。しかし、コロナ禍のさなかでもあったため、それらは小規模なものにとどまったと言わざるを得ません。こうした事情をふまえて、改めて内藤コレクションの作品の大多数を一堂に展示し、皆様にご覧いただくべく企画されたのが本展です。また当館では、コレクションの寄贈を受けて以来、国内外の専門家の協力を仰いで個々の作品の調査を進めてきました。本展はその成果をお披露目する機会ともなります。
本展は、内藤コレクションを中心に、国内の大学図書館のご所蔵品も若干数加えた約150点より構成され、聖書や詩編集、時祷書、聖歌集など中世から近世初頭にかけて普及した写本の役割や装飾の特徴を見ていきます。書物の機能と結びつき、文字と絵が一体となった彩飾芸術の美、「中世の小宇宙」をご堪能いただければ幸いです。

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[ 詳 細 : 国立西洋美術館

【展覧会】掛川市二の丸美術館|受贈記念展 牧野宗則 木版画の世界 -織りなす色 いのちの輝き― 展|’24年5月18日ー7月15日

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掛川市二の丸美術館
受贈記念展    
牧野宗則 木版画の世界
-織りなす色 いのちの輝き―
展示期間  2024年5月18日[土]ー 7月15日[月・祝] * 作品が入れ替わります。
         前期展示 5月18日[土]- 6月16日[日]
         後期展示 6月19日[水]- 7月15日[月・祝] 
会  場  掛川市二の丸美術館
      〠 436-0079 静岡県掛川市掛川1142番地の1 TEL:0537-62-2061
開館時間  9時から17時まで(入館は 16時30分 まで)
休  館  日  月曜日、6/18[火]〔展示替え〕
観  覧  料  一 般 500円、(中学生まで無料)
         * 後期展リピーター割:前期の半券ご提示で後期展2割引き
主  催  〔公財〕掛川市文化財団、掛川市二の丸美術館
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浮世絵版画の高度な職人技を習得し、四季折々の草花や大海、雄大な富士をモチーフに、作画から彫り、摺りまでたった一人で行う現代木版画家 牧野宗則氏(1940年-/静岡市出身)の展覧会。
繊細な彫りと幾重にも重ねた微妙な色のグラデーションから生まれる木版画の世界をお楽しみください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参観を。
[ 詳 細 : 掛川市二の丸美術館

【展覧会】夢二郷土美術館|本館企画展 夢のふる郷|’24年3月12日-6月9日|会期後半再紹介

本館チラシ表面 本館チラシ裏面

夢二郷土美術館
本館企画展 夢のふる郷
会  期  2024年3月12日[火]-6月9日[日]
会  場  公益財団法人 両備文化振興財団 夢二郷土美術館 本館
      〠 703-8256 岡山県岡山市中区浜2丁目1−32 
      TEL 086-271-1000
開館時間   9:00-17:00(入館は16:30まで) 
休  館  日  月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日)
      * ゴールデンウィーク中の4月23日[火]-5月6日[月・祝]は休まず開館
入  館  料  大 人 800円、中高大学生 400円、小学生 300円
主  催  公益財団法人 両備文化振興財団 夢二郷土美術館
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生誕140年を前に寄贈を受けた《故里の想ひ出》を初公開!
心の詩をえがいた夢二の作品やことばが、
あなたを郷愁の世界にいざないます。

竹久夢二(1884-1934)は、絵と詩を通して家族、旧友らと過ごしたふるさとへの慕情を、著作本『夢のふるさと』などに表しました。夢二作品に共通する重要なテーマである “ 郷愁 ” は、多くの共感を誘い、没後90年経つ今でもわたしたちの心にしみわたります。
夢二は岡山県瀬戸内市邑久町-おくちょう-で生まれましたが、家の事情で数えの16歳で故郷を離れることとなり、その後東京で挿絵画家として出発しました。
夢二が描いた「夢二式美人」は一世を風靡し、絵画・デザイン・詩文などの多彩な表現で人気を集めました。それらの作品には愛情あふれる母をはじめふるさとの人々の思い出が大きく影響しています。
本展では夢二がふるさとやこどもを描いた絵画、詩、短歌を通して岡山での幼少期の記憶をたどりながら夢二の心の中をのぞき、創作の原点をたどります。
2024年は夢二の生誕140年を記念して、6月から夢二郷土美術館のコレクションが全国を巡回します。夢二のふるさとで夢二作品の色あせない魅力を感じていただければ幸いです。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上、ご観覧を。
[ 詳 細 : 夢二郷土美術館 ] { 活版アラカルト 夢二郷土美術館 まとめ }

【展覧会】東京都 庭園美術館|生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界|’24年6月1日-8月25日|

庭園美術館おもてA 庭園美術館うら ☆ 活版アラカルト掲載図版のほとんどは 図版画面をクリック or タップすると拡大表示されます ☆

東京都 庭園美術館
生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界
会  期  2024年6月1日[土]- 8月25日[日]
会  場  東京都庭園美術館(本館+新館)
      〠 108-0071 東京都港区白金台5-21-9 
      ハローダイヤル 050-5541-8600
休  館  日  毎週月曜日
      * ただし7月15日[月・祝]、8月12日[月・祝]は開館、
       7月16日[火]、8月13日[火]
開館時間  10:00 - 18:00(入館は閉館の30分前まで)
観  覧  料  オンラインによる日時指定制です
      一 般 1,400円、大学生 1,120円、中学生・高校生 700円、65歳以上 700円
      * 関連イベント情報、チケット割引、優待情報などは下掲詳細参照
特別協力  公益財団法人両備文化振興財団 夢二郷土美術館
協  力  竹久夢二学会
主  催  公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館、産経新聞社
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「大正ロマン」を象徴する画家であり、詩人でもあった 竹久 夢二(たけひさ ゆめじ)。
1884(明治17)年に岡山県で生まれた夢二は、正規の美術教育を受けることなく独学で自身の画風を確立し、「夢二式」と称される叙情的な美人画によって人気を博しました。
グラフィックデザイナーの草分けとしても活躍し、本や雑誌の装丁、衣服や雑貨などのデザインを手がけ、暮らしの中の美を追い求めました。
夢二の作品は、没後90年を経た今もなお多くの人々を魅了し続けています。
本展は、生誕140年を記念して、最新の研究に基づく新たな視点からその生涯をたどります。
このたび発見された大正中期の名画《アマリリス》、滞米中に描かれた貴重な油彩画《西海岸の裸婦》、そして夢二を看取った友人に遺したスケッチ帖や素描など、初公開資料を含む約180点の作品を夢二郷土美術館コレクションを中心にご紹介します。

< みどころ HIGHLIGHTS >
1 夢二郷土美術館所蔵 幻の名画《アマリリス》公開!
長らく所在不明であった油彩画《アマリリス》が、近年の調査により発見されました。夢二の油彩画は現存するだけでも約30点と少なく、本作はその来歴も含めて大変貴重な作例といえます。本展は、発見後、東京で公開・展示する初めての機会となります。また《アマリリス》に加えて、貴重な油彩画を多数展示し、これまであまり紹介されてこなかった油彩画家としての夢二の一面に迫ります。
2 初公開のスケッチブックで晩年の夢二に迫る
夢二は、晩年の1931(昭和6)年から約2年間、欧米各地を巡る旅に出かけます。1930年代前半は、モダンな芸術と都市文化が急速に発展する一方で、ナチズムが勃興する不穏な時代でもありました。夢二は欧米滞在中の出来事を多数のスケッチとして残し、その一部は友人の手元に残されました。本展では初公開となるスケッチ帖を紹介します。
3 邸宅空間で、夢二の作品世界を味わう
夢二は生涯を通じて芸術で人々の暮らしを彩ることに関心を向けました。本展の会場となる東京都庭園美術館の本館は、かつて朝香宮家の自邸であった場所であり、実際の生活空間に施された多彩な装飾が見所となっています。本展は、暮らしの中の美を体現する邸宅空間の中で、夢二の作品世界をご覧いただく貴重な機会となります。
4 100年の時を超えて愛される夢二の魅力
1914(大正3)年、夢二は自らデザインした封筒や千代紙をはじめとする文具・小間物類を販売する「港屋絵草紙店」を開店しました。商品の広告チラシには「可愛い」という言葉が用いられ、当時の女性たちの心をつかみ、憧れの的となりました。夢二の可愛いデザインは約100年を経た今もなお、私たちを魅了し続けています。本展では時代を経ても色褪せない夢二の魅力をご堪能いただきます。

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※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 東京都庭園美術館 ] { 活版アラカルト 東京都庭園美術館 まとめ
【 参 考 : 夢二郷土美術館 】  { 活版アラカルト 夢二郷土美術館 まとめ }

【展覧会】大分県立美術館|没後50年 福田平八郎|’24年5月18日-7月15日|前後期二期制開催|

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大分県立美術館
没後50年 福田平八郎
会  期  2024年5月18日[土]- 7月15日[月・祝]
         前 期 5月18日[土]- 6月16日[日]
         後 期 6月18日[火]- 7月15日[月・祝]
開館時間  10:00- 19:00
      * 金曜日・土曜日は20:00まで(入場は閉館の30分前まで)
休  展  日  2024年6月17日[月]
会  場  大分県立美術館  3階 展示室B
      〠 870-0036 大分市寿町2番1号 
      お問合せ先 TEL:097-533-4500
観  覧  料  一 般 300円、大学・高校生 200円、中学生以下 無 料
      * 関連イベント、割引、各種優待情報などは下掲詳細参照。
特別協力  大阪中之島美術館
共  催  大分合同新聞社、OBS大分放送
主  催  公益財団法人大分県芸術文化スポーツ振興財団・大分県立美術館、毎日新聞社
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モダン、カラフル、チャーミング。
自然を見つめ、鮮やかに切り取る日本画家。待望の回顧展

大分市に生まれた福田平八郎(1892 –1974)は、18歳のとき京都に出て絵を学びました。自然を隅から隅まで観察した写実的な作品で評価を得たのち、昭和7年(1932)に《漣》(重要文化財、大阪中之島美術館蔵)を発表し、その大胆な挑戦で人々を驚倒させました。その後も《竹》(京都国立近代美術館蔵)や《雨》(東京国立近代美術館蔵)など、色や形、視点や構成に趣向を凝らした作品を制作し「写実に基づく装飾画」という新しい時代の芸術を確立しました。
没後50年の節目に開催する本展は、初期から晩年までの優品約100件を一堂に展示し、その魅力に迫ります。また「写生狂」を自称した画家の瑞々しい感動やユニークな目線を伝えるスケッチ類もあわせて紹介し、名作誕生の背景を探ります。
見るものに今も新鮮な驚きを与え、自然美への共感を誘う平八郎の清新な世界にどうぞご期待ください。

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[ 詳 細 : 大分県立美術館 ] 

【展覧会】神奈川県立近代美術館 鎌倉別館|鎌倉別館40周年記念 てあて・まもり・のこす 神奈川県立近代美術館の保存修復|’24年5月18日–7月28日|

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神奈川県立近代美術館 鎌倉別館
鎌倉別館40周年記念
てあて・まもり・のこす 神奈川県立近代美術館の保存修復
Kamakura Annex 40th Anniversary Exhibition
Repairing, Preserving, and Keeping: Conservation and Restoration of The Museum of
Modern Art, Kamakura & Hayama
会  期  2024年5月18日[土]– 7月28日[日]
会  場  神奈川県立近代美術館 鎌倉別館
      〠 248-0005 神奈川県鎌倉市雪ノ下2-8-1 電話:0467-22-5000
休  館 日  月曜(7月15日を除く)
開館時間  午前9時30分 - 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
観  覧  料  一 般 700円、20歳未満・学生 550円、65歳以上 350円、高校生 100円
      * 中学生以下と障害者手帳等をお持ちの方(および介助者原則1名)は無料です。
      * 各種割引、優待情報などは 下掲詳細 参照
主  催  神奈川県立近代美術館
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コレクションをよい状態で保存し次の世代へ伝えることは、美術館の大切な役割のひとつです。私たちは作品を守る環境を整え、ときに手当てをしながら、未来に残す最善の方法を模索してきました。本展では「てあて」「まもり」「のこす」の3つの言葉を手がかりに、作品の修復過程やそこで使う道具、作品を守りつつ展示するための工夫など、普段は見られない美術館の取り組みを紹介します。

展覧会の見どころ
1. 神奈川県立近代美術館を代表する名品と保存修復
高橋由一(1828–1894)、古賀春江(1895–1933)、村山知義(1901–1977)、松本竣介(1912–1948)などの当館のコレクションを代表する作家の名品を保存修復の観点から解説します。
2. 野外彫刻のメンテナンス
当館の庭園に常設され、長く親しまれてきた彫刻の移設や修復について、映像や資料で紹介します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 神奈川県立近代美術館  神奈川県立近代美術館 鎌倉別館 ]

【展覧会】鎌倉市 鏑木清方記念美術館|特別展 清方えがく、華やぐ舞台 ~芝居絵を中心に~|’24年4月19日-5月22日|会期末

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鎌倉市 鏑木清方記念美術館
特別展 清方えがく、華やぐ舞台 ~芝居絵を中心に~ 
会  期  2024年4月19日[金]- 5月22日[水]
開館時間  午前9時00分 - 午後5時00分(最終入館は午後4時30分まで)
休  館  日  毎週月曜日(4月29日[月・祝]、5月6日[月・振]は開館)
会  場  鎌倉市 鏑木清方記念美術館
      〠 248-0005 神奈川県鎌倉市雪ノ下一丁目5番25号
      tel. 0467-23-6405  fax. 0467-23-640
観  覧  料  一 般 450円、小・中学生 220円
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大の芝居好きだった鏑木清方は、その画業をとおして歌舞伎や新派に取材した作品を多く残しました。華やかな衣裳や踊り、役者の表情など、一瞬の美しさをとらえた作品からは、舞台の見どころを熟知する芝居好きならではの視点がうかがえます。
明治のはじめに芝居好きの両親のもとに生まれ、新富町や木挽町など劇場が軒を連ねる芝居町で幼少期を過ごした清方。後に挿絵画家となり、演芸雑誌へ挿絵やスケッチなどを寄せ、歌舞伎の合評に参加することもありました。歌舞伎座の近くに住んでいたころは、芝居の感激と興奮の熱が冷めないうちに家へ戻り、挿絵の版下絵を描いたといいます。清方にとり、芝居は最も楽しめる趣味であり、かつ魅力的な絵の題材でした。
本特別展では、「道成寺」や「野崎村」など、清方が好んだ演目に取材した芝居絵を、演芸雑誌に寄せた挿絵などとともにご紹介します。

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[ 詳 細 : 鎌倉市 鏑木清方記念美術館 

[展覧会]大田区立 勝海舟記念館|企画展 静慮と奔走の三年間|’24年3月15日-7月7日|開幕貳个月再紹介

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大田区立 勝海舟記念館
企画展 静慮と奔走の三年間
会  期  令和6年(2024年)3月15日[金]- 7月7日[日]
会  場  大田区立 勝海舟記念館
      〠 145-0063 東京都大田区南千束二丁目3番1号 電話:03-6425-7608
アクセス

入  館  料  一 般 300円、小中学生 100円(各種割引あり)
開館時間  午前10時 - 午後6時(入館は閉館の30分前まで)
休  館  月曜(祝日の場合は翌日)
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元治元(1864)年11月、神戸海軍操練所の運営にまい進していた勝海舟は軍艦奉行を罷免され、約1年7ヶ月の間、鳴りを潜めて再起の時を待ちました。慶応2(1866)年5月に復帰しますが、既に幕府の衰勢は明らかで、世の中には倒幕の機運が芽生えつつありました。「江戸無血開城」より前の3年間、内憂外患の前に苦闘する海舟は何を考え、行ったのか。新収蔵資料を交えながら特集します。

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[ 詳 細 : 大田区立 勝海舟記念館 ] 

【展覧会】九州国立博物館|新たに加わったアジアの民族造形|’24年5月28日-9月8日

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九州国立博物館
新たに加わったアジアの民族造形
会  期  令和6(2024)年5月28日[火]- 9月8日[日]
開館時間  9時30分 - 17時00分(入館は16時30分まで)
休  館  日  月曜日 * 月曜日が祝日・振替休日の場合は翌日
会  場  九州国立博物館 文化交流展示室  第 2 室
      〠 818-0118 福岡県太宰府市石坂4-7-2
      ハローダイヤル  050-5542-8600
観  覧  料  一般  700円、高大生 350円、高校生以下・18歳未満および 満70歳以上の方は  無料
      * 当日、個人料金を表記。各種割引・優待などは 下掲詳細 参照。
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金子 量重(かねこ かずしげ  アジア民俗学者  図書館情報学者  1925-2017年)氏が、生涯を通じて注目し続けた多種多様なアジアの造形。
令和5年度にご遺族より新たにご寄贈頂いた金子氏収集の民族資料を初公開します!
アジアの多様性と奥深い魅力をご堪能下さい!

< 関係出版物 >
このたびの寄贈にあわせ、九州国立博物館の紀要『東風西声』にて「金子量重氏収集資料研究」の連載が始まりました! 当館が所蔵するさまざまな「金子資料」について調査研究した成果をひろくご紹介します。なお、今後は当館職員だけでなくアジアの造形に興味を抱く多くの方々にも寄稿をお願いしていく予定です。
今回掲載の論考は下記の通りです。

「「金子量重氏収集資料研究」連載開始にあたって」
「ヤマヤナ物語屏風-ミャンマーにおける『ラーマヤナ』とジャータカ表現の一例-」
「「橙錦地燈籠雑宝文様蔵袍」と「紺吉服地蔵袍」-チベット民族伝来衣装に見られる中国宮廷用錦について-」
「ロモルゴウォとロモウィジョヨ」
「K1062布帛画に見られるパーブージー・パドの影響について」
「真鍮製の合子(K1202・K1203)-阮朝ベトナムの金属製円筒容器と檳榔子噛みの習慣-」

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 九州国立博物館 ]

【展覧会】実践女子大学香雪記念資料館|没後60年 佐藤春夫展 — 智恵と友情と恋と!—|’24年5月23日-6月21日|

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実践女子大学香雪記念資料館
没後60年 佐藤春夫展 — 智恵と友情と恋と!—
会  期  2024年5月23日[木]- 6月21日[金]
開館時間  10:30 - 17:00
休  館  日  土・日曜日、 ※ただし6月8日[土・講演会]は、12:00-17:00開館
       6月16日[日・オープンキャンパス]は通常開館
入  館  料  無 料
会  場   実践女子大学香雪記念資料館 企画展示室1・2
       〠 150-8538 東京都渋谷区東1-1-49
共  催  公益財団法人佐藤春夫記念会
協  力  実践女子大学香雪記念資料館
主  催  実践女子大学文芸資料研究所
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2024年の今年、没後60年を迎えた作家・佐藤春夫(1892-1964)の生涯を、作品の様々な名言や書簡から振り返ります。
「智恵と友情と恋と」は、ハイネの訳詩の一節で、友人と恋人を同時に失った春夫が、自らの思いを託したものです。1930年、春夫は親友・谷崎潤一郎と和解し、千代を妻として10年越しの恋を実らせました。世間の様々な誤解にさらされながらも、彼らが自ら選んだ道の正しさを確信できたのはなぜでしょうか。昨年、新宮市立佐藤春夫記念館に寄贈された新資料を読み解きながら考えます。また、近代作家中随一の人脈を誇り、多くの友人を持っていた春夫の多彩な交流を示す書簡の数々もお楽しみください。
6月8日[土]には、関連イベントとして講演会を予定しています。詳細は本学文芸資料研究所HPをご覧ください。

◆ 講演会「春夫文学の新たな沃野」
日  時 : 2024年6月8日(土)14:00~15:45(13:30開場)
会  場 : 実践女子大学渋谷キャンパス 403教室
定  員 : 80名(事前申込不要)
※詳細は下記リンクをご覧ください。
【 関 連 : 実践女子大学文芸資料研究所 HP 】講演会:春夫文学の新たな沃野開催のお知らせ (6/8)   https://www.jissen.ac.jp/bungei/event/2024_index.html

【お問い合わせ先】  実践女子大学文芸資料研究所  TEL:03-6450-6929

※ 本展覧会は予約不要です。
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 実践女子大学香雪記念資料館 ] 

【展覧会】京都国立近代美術館|没後100年 富岡鉄斎|’24年4月2日ー5月26日|四期分割開催中|5月14日ゟ 第四期開催 会期終盤

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没後100年 富岡鉄斎
会  期  2024年4月2日[火]ー5月26日[日]   * 会期中に一部展示替えがあります
         第1期:4月2日-4月14日 / 第2期:4月16日-4月29日
         第3期:5月1日-5月12日 / 第4期:5月14日-5月26日
開館時間  午前10時 - 午後6時   * 金曜日は 午後8時 まで開館
      *入館はいずれも 閉館の30分前 まで
休  館  日  月曜日(ただし4月29日[月・祝]、5月6日[月・祝]は開館)、
      4月30日[火]、5月7日[火]
観  覧  料  一般:1,200円、大学生:500円、高校生以下・18歳未満は無料
      * 本料金でコレクション展もご覧いただけます。
      * 前売り拳、各種割引、優待情報などは、下掲公式詳細サイト参照。
会  場  京都国立近代美術館
〠 606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町26-1(岡崎公園内)
電話:075-761-4111(代表) FAX:075-771-5792

主  催  京都国立近代美術館
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世に「最後の文人画家」と称えられる富岡鉄斎(1836-1924)。幕末、京都の商家に生まれた彼は、近世都市の商人道徳を説いた石門心学を中心に、儒学・陽明学、国学・神道、仏教等の諸学を広く学びながら同時に、南宗画、やまと絵等をはじめ多様な流派の絵画も独学し、深い学識に裏付けられた豊かな画業を展開しました。
良い絵を描くためには「万巻の書を読み、万里の路を行く」ことが必要であるという先人の教えを徹底して守ろうとした彼は、何を描くにもまずは対象の研究に努め、北海道から鹿児島まで全国を旅して各地の勝景を探りました。
そうして胸中に思い描かれた理想の山水を表出し、人間の理想を説いた鉄斎の絵画は、画壇の巨匠たちから敬われ、京・大阪の町の人々に広く親しまれただけではなく、むしろ新世代の青年画家たちからもその表現の自由闊達で大胆な新しさで注目され、生前から今日まで国内外で高く評価されてきました。

幕末に人格を形成して、明治初期には神官として古跡の調査と復興に尽力し、やがて官を辞して市井の画家として生き、1924(大正13)年の大晦日に数え年89で亡くなった鉄斎は、2024(令和6)年末で没後100年を迎えることになります。
このたびの展覧会では、この記念のときに向け、彼の画業と生涯をあらためて回顧します。名作として繰り返し取り上げられてきた作品はもちろんのこと、名作として知られながらも、名作展では目にする機会の乏しかった作品や、近年になって再発見され、あるいは新たに見出された作品などもご覧いただきます。
また、京都御所の近所の、室町通一条下ルに邸宅を構えていた彼の書斎(画室)を彩っていた文房具や筆録(旅行記や研究用メモ)等も取り上げ、都市に生きた彼の日常も、垣間見ていただこうと考えています。

文人画というと、何か難しい世界のように思われがちですが、鉄斎の生きた時代にはむしろ縁起物として都市の商人たちの間で親しまれていたともいわれます。京都では27年振りの開催となる展覧会が、鉄斎に親しんでいただく機会ともなれば幸いです。

※ 本展は日時予約制ではありません。同館の券売窓口でも購入いただけます。
※ 下掲公式詳細サイトにて最新情報を確認のうえご観覧を。
[ 詳 細 : 京都国立近代美術館 ]

【展覧会】奈良国立博物館|生誕1250年記念特別展|空海 KŪKAI ― 密教のルーツとマンダラ世界|’24年4月13日-6月9日|前後期二期制開催|5月14日後期展示開始

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奈良国立博物館
生誕1250年記念特別展
空海 KŪKAI ― 密教のルーツとマンダラ世界
会  期  令和6年(2024)4月13日[土]- 6月9日[日]
         前期展示:4月13日[土]-5月12日[日]
         後期展示:5月14日[火]-6月 9 日[日]
会  場  奈良国立博物館  東・西新館
      〠 630-8213 奈良市登大路町50番地(奈良公園内)
      TEL:050-5542-8600(ハローダイヤル) FAX:0742-26-7218
休  館  日  毎週月曜日、5月7日[火]
      * ただし、4月29日[月・祝]、5月6日[月・祝]は開館
開館時間  午前9時30分 - 午後5時 * 入館は閉館の30分前まで
観覧料金  当日券・個人  一 般 2,000円、 高 大 生 1,500円 、中学生以下 無 料
      * 販売場所:当館観覧券売場(休館日は販売いたしません)。
展覧会オンラインチケット(手数料無料)推奨

* チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照

出  陣  品  展示件数:115件(うち国宝28件、重要文化財59件)  ▶ 出陣一覧 PDF
学術協力  高野山大学
協  力  インドネシア国立中央博物館、陝西省文物局、陝西省文物交流中心、西安碑林博物館、
      種智院大学、日本香堂、仏教美術協会
主  催  奈良国立博物館、NHK奈良放送局、NHKエンタープライズ近畿、読売新聞社
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空海の生誕1250年を記念して、奈良国立博物館の総力を挙げた展覧会を開催します。
「虚空尽き、衆生尽き、涅槃尽きなば、わが願いも尽きなん。」(『性霊集』巻第八) 
(この世の全ての物が消滅し、仏法の世界が尽きるまで、私は人々が救われることを願い続ける)
衆生救済を願った空海が人々を救うためにたどり着いたのは密教でした。空海は中国・唐にわたり、師匠の恵けい果かから密教のすべてを受け継いだといわれます。
本展では、密教がシルクロードを経由し東アジア諸地域、そして日本に至った伝来の軌跡をたどることにより、空海が日本にもたらした密教の全貌を解き明かします。また、多数の仏像や仏画により、空海が「目で見てわかる」ことを強調した密教の「マンダラ空間」を再現するとともに、各地で守り伝えられてきたゆかりの至宝を一堂に展示し、空海と真言密教の魅力を紹介します。

☆ 活版アラカルト掲載図版のほとんどは 図版画面をクリック or タップすると拡大表示されます☆
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※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 奈良国立博物館  空海展公式サイト

【展覧会】国立民族学博物館|みんぱく創設50周年記念企画展 「水俣病を伝える」|’24年3月14日-6月18日|開幕貳箇月再紹介

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国立民族学博物館
みんぱく創設50周年記念企画展「水俣病を伝える」
会  期  2024年3月14日[木]- 6月18日[火]
会  場  国立民族学博物館 本館企画展示場
      〠 565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10-1
      TEL: 06-6876-2151(代表) FAX : 06-6875-0401
開館時間  10:00 - 17:00(入館は 16:30 まで)
休  館  日  水曜日  * ただし、3月20日[水・祝] は開館、翌21日[木]は休館
観  覧  料  一 般 580円、 大学生 250円、 高校生以下 無料
      * 当日・個人・税込み料金を表示。本館展示もご覧になれます。
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
協  力  一般社団法人水俣病を語り継ぐ会、一般財団法人水俣病センター相思社
主  催  国立民族学博物館
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水俣病の発見から70年近くがたちました。現在、熊本県水俣・芦北地域では、展示やガイドツアー、写真、語り部講話などを通じ、水俣病の歴史や被害者の苦しみ、公害の経験をいかしたまちづくりなどを伝える活動がさかんです。どのような人がこの活動をしていて、そこにどういう思いがあるのでしょうか。言葉やモノ、映像、場所はどう活用されているでしょうか。本展では、水俣病を伝える活動の魅力と、そこから学べるものの可能性を探ります。

※ 多彩な関連イベントが発表されています。
※ 下掲詳細公式サイトにて最新詳細情報を確認の上、ご参加ご観覧ください。
[ 詳 細 : 国立民族学博物館  企画展「水俣病を伝える」ページ    

【展覧会】東京藝術大学大学美術館|大吉原展|’24年3月26日-5月19日|前後期二期制|会期末

東京藝大展二弾20240507191608_00010東京藝術大学大学美術館
大吉原展
会  期  2024年3月26日[火]- 5月19日[日] * 会期中、作品の展示替えがあります
         前期展示:3月26日[火]- 4月21日[日]
         後期展示:4月23日[火]- 5月19日[日]
開館時間  午前10時 - 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
会  場  東京藝術大学大学美術館 本館 展示室 1、2、3、4
      〠 110-8714 東京都台東区上野公園12-8
      TEL 050-5541-8600 (ハローダイヤル)
観  覧  料  一 般 2,000円(1,800円)、高・大学生 1,200円(1,000円)
      * 中学生以下、障がい者手帳をお持ちの方とその介助者1名は無料
      *( )は前売り料金、2024年2月1日より発売中 ▶ 公式チケットコーナー
特別協力  台東区立下町風俗資料館、千葉市美術館
主  催  東京藝術大学、東京新聞、テレビ朝日
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約10 万平方メートルもの広大な敷地に、約250 年もの長きにわたって続いた幕府公認の遊廓・江戸の吉原(よしわら)は、他の遊廓とは一線を画す、公界(くがい)としての格式と伝統を備えた場所でした。武士であっても刀を預けるしきたりを持ち、洗練された教養や、鍛え抜かれた芸事で客をもてなし、夜桜や俄など季節ごとに町をあげて催事を行いました。
約250 年続いた江戸吉原は、常に文化発信の中心地でもあったのです。3 月にだけ桜を植えるなど、贅沢に非日常が演出され、仕掛けられた虚構の世界だったからこそ、多くの江戸庶民に親しまれ、地方から江戸に来た人たちが吉原見物に訪れました。そうした吉原への期待と驚きは多くの浮世絵師たちによって描かれ、蔦屋重三郎(つたや じゅうざぶろう)らの出版人、文化人たちが吉原を舞台に活躍しました。
江戸の吉原遊廓は現代では存在せず、今後も出現することはありません。本展では、今や失われた吉原遊廓における江戸の文化と芸術について、ワズワース・アテネウム美術館や大英博物館からの「里帰り作品」を含む国内外の名品の数々で、歴史的に検証し、その全貌に迫ります。
作品リスト 

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
※ 本展は事前予約制ではありませんが、今後の状況により、変更及び入場制限等を実施する可能性があります。
※主催者見解  「大吉原展」の開催につきまして-2024年2月8日 PDF が、公式WEBサイトトップページ NEWS に公表されています。関心のある方は  リンク先 もしくは直接サイトでご覧ください。

[詳 細 : 東京藝術大学大学美術館  本展覧会公式WEBサイト ]

【展覧会】関西学院大学博物館|平常展 ヴォーリズ建築写真展 「VORIES TIME」|’24年5月13日-7月13日|

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関西学院大学博物館
平常展 ヴォーリズ建築写真展 「VORIES TIME」
会  期  2024年5月13日[月]- 7月13日[土]
休  館  日  日曜日
開館時間  9:30 - 16:30(入館は 16:00 まで)
会  場  関西学院大学博物館(時計台2階展示室)
      〠 662-8501 兵庫県西宮市上ケ原一番町1-155 TEL 0798-54-6054
入館無料
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1929年、関西学院は創立の地である原田の森キャンパス(現・神戸市灘区)を去り、上ケ原キャンパスへやってきました。新校地への移転にあたり、その設計は W. M. ヴォーリズ(William Merrell Vories, 1880-1964)率いるヴォーリズ建築事務所に任されました。ヴォーリズは原田の森キャンパス時代から校舎等を手がけ、学院の発展はヴォーリズ建築とともにありました。
ヴォーリズが図書館として設計した上ケ原キャンパスの時計台には、現在大学博物館が入っています。そして2024年、大学博物館は開館10周年を迎えます。これを記念し、本展では写真家・桃井一至氏が撮影した全国各地のヴォーリズ建築をご紹介します。
桃井氏は滋賀県近江八幡市にある近江兄弟社学園(現・ヴォーリズ学園)で幼稚園から高校まで学び、校舎はもちろん学園周辺にあるヴォーリズ建築にも親しみながら育ちました。上京後、ヴォーリズ建築が全国各地にあることを知り、その姿を撮り続けてきました。
本展は早稲田スコットホール(2017 年)や、ソニーストア大阪 α Plaza(2019年)、ヴォーリズ学園ハイド記念館 (2022年)で開催され人気を博した写真展です。引き継がれ愛されてきた各地のヴォーリズ建築を、桃井氏の作品からご覧ください。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 関西学院大学博物館

【展覧会】静岡市美術館|京都 細見美術館の名品 ― 琳派、若冲、ときめきの日本美術 ―|’24年4月13日-5月26日|終盤

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静岡市美術館
京都 細見美術館の名品
― 琳派、若冲、ときめきの日本美術 ―
会  期  2024年4月13日[土]- 5月26日[日] * 期間中、一部展示替えがあります
開館時間  10:00 - 19:00(展示室への入場は 閉館の30分前 まで)
休  館  日  4月15日[月]、4月22日[月]、5月7日[火]、5月13日[月]、5月20日[月]
会  場  静岡市美術館
      〠 420-0852 静岡県静岡市葵区紺屋町17-1 葵タワー 3階
      TEL. 054-273-1515 (代表)
観  覧  料  日時指定予約制
      当日・個人 一 般 1,400円、大高生・70歳以上 1,000円、中学生以下 無 料
      * 障がい者手帳等をご持参の方および必要な付添の方原則1名は無料。
      * 前売りチケット、各種割引、優待情報などは下掲詳細参照。
特別協力  公益財団法人 細見美術財団
主  催  静岡市、静岡市美術館 指定管理者(公財)静岡市文化振興財団、
      静岡新聞社・静岡放送
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京都・細見美術館の収蔵品は、昭和の実業家・細見 良(初代古香庵)にはじまる細見家三代により80年近くをかけ蒐集され、日本美術史を総覧するコレクションとして国内外から高い評価を受けています。
本展では、細見美術館の開館25周年を記念し、約1000点に及ぶ良質なコレクションの中から、重要文化財8件を含む名品104件を厳選して紹介します。古墳時代の考古遺物や、平安・鎌倉時代の仏教・神道美術、室町時代の水墨画、茶の湯釜、桃山時代の七宝装飾、茶陶、江戸時代の風俗画、肉筆浮世絵、そして現代でも高い人気を誇る琳派、伊藤若冲など、コレクターの心をときめかせ、魅了した美の世界を存分にお楽しみください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 静岡市美術館   ▶ 京都 細見美術館の名品 作品リスト PDF ]

【展覧会 予告】静岡市美術館|没後35周年記念 平野富山 – ひらのふざん – 展|― 平櫛田中 – ひらくしでんちゅう – と歩んだ彩色木彫、追求の軌跡|’24年6月6日-7月15日|

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静岡市美術館
没後35周年記念
平野富山 – ひらのふざん – 展
― 平櫛田中 – ひらくしでんちゅう – と歩んだ彩色木彫、追求の軌跡
会  期  2024年6月6日[木]- 7月15日[月・祝]
開館時間  10:00 - 19:00(展示室への入場は 閉館の30分前 まで)
休  館  日  毎週月曜日(ただし7月15日[月・祝]は開館)
会  場  静岡市美術館
      〠 420-0852 静岡県静岡市葵区紺屋町17-1 葵タワー 3階
      TEL. 054-273-1515 (代表)
観  覧  料  当日・個人 一 般 1,300円、大高生・70歳以上 900円、中学生以下 無 料
      * 障がい者手帳等をご持参の方および必要な付添の方原則1名は無料。
      * 前売りチケット、各種割引、優待情報などは下掲詳細参照。
主  催  静岡市、静岡市美術館 指定管理者(公財)静岡市文化振興財団、
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20240513190345_00002☆ 活版アラカルト掲載図版のほとんどは 図版画面をクリック or タップすると拡大表示されます ☆

静岡ゆかりの作家の全容を紹介する初の回顧展!
静岡県庵原郡江尻町(現・静岡市清水区江尻東)出身の平野 富山(ひらの ふざん 1911-89)は、日本近代彫刻史上、重要な彩色木彫家の一人です。人形師・池野 哲仙(いけの てっせん 1880-1936)の元で学んだ確かな彫技と彩色技術により、伝統的な主題から今日的な女性像まで、超絶技巧ともいうべき作品を生み出しました。
また富山は彫刻家・齋藤 素巖(さいとう そがん 1889-1974)に師事して西洋彫刻も習得し、日展を中心に活躍します。さらには木彫界の巨匠・平櫛 田中(ひらくし でんちゅう 1872-1979)に厚く信頼をおかれ、数多くの田中作品の彩色を手がけました。
本展は平野富山の彩色木彫や西洋彫刻など約50点のほか、平櫛田中や関連作家らの作品約40点により、日本近代における人形、彩色木彫、西洋彫刻の三つの領域を横断し、彩色の専門家としても作家を支えた富山の仕事の全容に迫る初の試みです。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 静岡市美術館

【展覧会】Cross View Arts|大橋朋美展 OHASHI Tomomi|’24年5月27日-6月8日|

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Cross View Arts
大橋朋美展
OHASHI Tomomi
2024年5月27日[月]-6月8日[土]
〠 東京都中央区京橋3-4-2 フォーチュンビル 1F
TEL 03-6265-1825  
日曜休廊    ▶ アクセス情報 
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collection
── 集められたモノ、モノを広く集めること ──
「記憶」を集め、標本箱のように見立てて「記憶の記録」を collection する。
時間は巻き戻すことはできない、その日、その時、その時間の一瞬を記録し、再構成する。
「生きる」ことは日々の記憶の積み重ねであると思う。

< 大橋朋美プロフィール >
1987 和歌山県生まれ
2010 日本大学芸術学部美術学科絵画コース版画専攻卒業
2012 日本大学大学院芸術学研究科博士前期課程造形芸術専攻修了
2013 日本大学芸術学部美術学科助手(-’19)
2021- 日本大学芸術学部美術学科専任講師

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : Cross View Arts

【展覧会】東京工芸大学 写大ギャラリー|土門拳展 「祈りの風景 〜 土門拳自選作品集より」 〜 写大ギャラリー・コレクション 〜|’24年4月15日-6月1日|

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東京工芸大学 写大ギャラリー
土門拳展 「祈りの風景 〜 土門拳自選作品集より」
〜 写大ギャラリー・コレクション 〜
会  期  2024年4月15日[月]- 6月1日[土]
開館時間  10:00 - 19:00
休  館  日  木曜日、日曜日、祝日
入  場  料  無 料
会  場  東京工芸大学 写大ギャラリー
      〠 164-8678 東京都中野区本町2-4-7 5号館(芸術情報館)2F
      TEL 03-3372-1321 (代)
展示作品  モノクロ・カラー写真作品 56点
主  催  東京工芸大学 芸術学部
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本展は、写大ギャラリーに収蔵されている1200点を超える土門拳コレクションの中から、『土門拳自選作品集』(世界文化社、1977年)に掲載された作品のうち、風景写真に焦点を当て、仏像や自然の作品を展示いたします。
『土門拳自選作品集』の「構成−レイアウト・造本」(*1) は、亀倉雄策の手によるものです。亀倉は、日本を代表するグラフィックデザイナーで、東京オリンピック(1964年)や大阪万博(1970年)のポスター、ニコンや NTT のロゴマーク等を手掛けています。土門とは10代で出会い、義兄弟と呼ばれるほど深い信頼関係を築き、多くの仕事を共にしています。
この作品集のデザインを依頼された亀倉は、3分冊に仕立てられた1巻目をカラーの風景写真でスタートさせ、日本の伝統や仏像等が続きます。2巻目は初期の作品や「筑豊のこどもたち」、「ヒロシマ」等の写真でまとめ、3巻目は「風貌」や「文楽」等の名作の後、巻末はモノクロの仏像、風景で締めくくられています。
このように、土門の自信作の最初と最後はカラーとモノクロの風景写真で飾られています。亀倉は自著 (*2) の中で、土門の写真について「彼の写真は強い。そして彼の写真は涙もろい」、「私は昔から彼の風景が好きだった」と評し、「風景写真をほめると、ひどくてれた」と土門本人のことにも言及しています。
そうしたことから、亀倉は作品集の構成を考えたのでしょうか。ところが同じ著書の中で、土門は「全部自分の神経で目を通して納得するまでしつように食い下がる。それはテーマに対する態度もそうだが、造本にもそうだ。特にレイアウトは自分の意志通りでないと承知しない」とも述べており、土門の強い要望のもと構成された可能性も考えられます。ますます、土門拳の風景写真への興味が高まるのではないでしょうか。

今回の展覧会は、作品集の構成が誰の手によるものなのかを検証することが目的ではなく、日本を代表するデザイナーが認め、本人も「てれた」という土門拳の風景への眼差しをあらためて見てみようというものです。
なお、本展覧会は、毎日新聞社が主催する土門拳賞との連携企画として、同賞の発表にあわせて開催しています。
*1『土門拳自選作品集』の表記より
*2 『デザイン随想 離陸着陸』(美術出版社、1972年)

土門 拳(どもん けん 1909-1990 年)
1909 年山形県酒田市生まれ。中学時代より画家を志すが、家の事情で断念。1933 年に営業写真館である宮内幸太郎写真場の内弟子となるが、報道写真家を目指し、1935 年、ドイツから帰国した名取洋之助が設立した日本工房に入社。戦後は絶対非演出の「リアリズム写真」をカメラ雑誌などで提唱し、写真界に大きな影響を与えた。1958 年に写真集『ヒロシマ』(研光社)を刊行、国内外で高い評価を得る。筑豊炭鉱地帯の窮状を取材した1960 年刊行の写真集『筑豊のこどもたち』(パトリア書店)は10 万部を超えるベストセラーとなる。ライフワークとなった「古寺巡礼」シリーズでは、仏像や寺院の撮影を約40 年にわたって続けるなど、一貫して日本を撮り続けた。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 東京工芸大学 写大ギャラリー
[ 参 考 : 土門拳記念館 ]  { 活版アラカルト 過去ログ }

【展覧会/イベント】TIFFANY & CO.|TOKYO NODE GALERY|エキシビション「ティファニー ワンダー」技と想像の187年|’24年4月12日-6月23日|開幕壹个月再紹介

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TIFFANY & CO.|
TOKYO NODE GALERY A/B/C
エキシビション「ティファニー ワンダー」技と想像の187年
開催期間  2024年4月12日-6月23日[日]
会  場  TOKYO NODE 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 45階
      〠105-0001 東京都港区虎ノ門2-6-2 東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」直結
      お問合せ クライアントサービス TEL 0120-488-712 *10:00 – 20:00 年中無休 
開館時間  09:00 - 20:00(最終入場 19:00まで)
      事前予約入館制推奨  * 予約なしでもご入館いただけます。
入  館  料  一 般 2,000円、高校生・大学生・専門学生、65歳以上 1,700円、
      小学生・中学生 800円、未就学児 無 料
特別協力  TOKYO NODE
共  催  読売新聞社、日本テレビ放送網
主  催  TIFFANY & CO.
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エキシビションのハイライト
エキシビション「ティファニー ワンダー」では、ジャン・シュランバージェが初めててがけたバード オン ア ロック ブローチをはじめ、ルイス・コンフォート・ティファニー監修のもとジュリア・マンソンが手掛けたトンボのブローチや、ティファニーの礎である伝説的な128.54カラットのザ ティファニー ダイヤモンドなど、眩いばかりのジュエリーやアイコニックなデザインの数々をご覧いただけます。また、ティファニーで実際に活躍するクラフトマンによる、石留め、ハンドエングレービング、ダイヤモンドの研磨の実演があり、彼らの技を間近で観ることができます。特にダイヤモンドの研磨においてはカット・研磨の自社工房をもつ、限られたジュエラーであるティファニーならではの、貴重な機会となります。20240507191608_00004

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : TIFFANY & CO.   TOKYO NODE GALERY

【展覧会】そごう美術館|KAGAYA 星空の世界 天空の贈り物|’24年5月1日-7月1日|会期中盤

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そごう美術館
KAGAYA 星空の世界 天空の贈り物
会  期  2024年5月1日[水]- 7月1日[月]
会  場  そごう美術館
       〠 220-8510 神奈川県横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店 6階
      TEL:045(465)5515(美術館直通)
時  間  午前10時 - 午後8時(入館は 閉館の30分前 まで)
      * そごう横浜店の営業時間に準じ、変更になる場合があります。
休  館  日  会期中無休
入  館  料     〔 事前予約不要 〕
      一 般 1,400円、大学・高校生 1,200円、中学生以下 無 料
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  そごう美術館
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空を見上げることをきっかけに広がる世界は、果てしない ―
写真作品約100点と、16mの巨大映像で『没入』体感する天空の世界
世界中をかけめぐり、絶えず変化する星空を絵や写真、映像やプラネタリウム番組などさまざまなかたちで表現するKAGAYA。天文普及にも力を注ぎ、人々に星空の魅力を伝え続けています。
本展では、KAGAYAの代表的な写真作品、新作32点を含む約100点を、「四季の星空」「月のある空」「オーロラ」「天の川を追う星の旅」「一瞬の宇宙」、そして新章「天空を映す」のカテゴリーに分け、一挙に展示いたします。あわせて本展では、KAGAYAが撮影した迫力あふれる新作映像作品を体験できるコーナーを新設。壮大な音楽とともに、16mの大画面へ投映いたします。
美しい写真や、臨場感あふれる映像作品を通して、はるかなる星空の世界をお楽しみください。

KAGAYA(カガヤ) プロフィール
©KAGAYA1968年、埼玉県生まれ。星空写真家、プラネタリウム映像クリエイター。天空と地球が織りなす壮大な奇跡を、デジタルアートやプラネタリウム番組、あるいは写真など、さまざまなアプローチを通して表現し、世界中の人々を魅了する。
その創作はまず絵を描くことからスタートし、2006年にはプラネタリウム番組「銀河鉄道の夜」を発表。「銀河鉄道の夜」は国内をはじめ欧米・アジアで累計100館を超えるプラネタリウムで上映され、観客動員数100万人を突破し、今も動員記録を更新中。
2010年、デジタル一眼カメラの飛躍的な性能の向上をきっかけに、暗い星空と風景を短時間(数秒~30秒)で撮影するという現在のスタイルを確立。本格的に星空写真家として活動を始める。 星空写真は小学校理科の教科書にも採用され、また写真を投稿発表するX(旧Twitter)のフォロワーは90万人を超える。画集・写真集・フォト エッセイ集・入門書など著書多数。天文普及とアーティストとしての功績をたたえられ、小惑星11949番は Kagayayutaka (カガヤユタカ) と命名されて いる。花巻イーハトーブ大使。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : そごう美術館

【展覧会】三鷹市美術ギャラリー|三鷹市美術ギャラリー収蔵作品展 Ⅴ|’24年6月1日ー8月18日|

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三鷹市美術ギャラリー
三鷹市美術ギャラリー収蔵作品展 Ⅴ
会  期  2024年6月1日ー 8月18日[日]
         前 期 2024年6月 1 日[土]- 7月 7 日[日]
         後 期 2024年7月13日[土]ー 8月18日[日]
開館時間  10:00 - 20:00(入館は 19:30 まで)
休  館  日   月曜日(7/15、8/12は開館)、7/16[火]、8/13[火]
会  場  三鷹市美術ギャラリー(第1・第2展示室)
      〠 181-0013 東京都三鷹市下連雀3-35-1 CORAL (コラル) 5階
      電 話:0422-79-0033
主  催  三鷹市美術ギャラリー・公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団
観  覧  料  無 料
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三鷹市美術ギャラリーでは、収蔵作品展の第5回を開催いたします。
会期を前後期に分け20人の作家を取り上げます。
※ 山本正作品は第2会場[三鷹市桜井浜江記念市民ギャラリー:6/8[土]-7/15[月・祝]で展示します。

<出品作家>
前 期:福島修子、藤江民、筆塚稔尚、堀浩哉、前田常作、最上壽之、元永定正、森田沙伊、山下菊二、山本正(※)、横尾忠則、吉田穂高、吉田政次、依田順子、依田寿久、依田洋一朗、和田賢一
後 期:横山操、米谷清和、李禹煥

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 三鷹市美術ギャラリー ] [ 関 連 : 三鷹市桜井浜江記念市民ギャラリー ]
〔編集:三鷹市美術ギャラリーのウェブサイト、フライヤーでは「吉田穂高」氏の「吉」を、いわゆる「下長よし」で表記をされています。この字は本活版アラカルト/ワードプレスでは未対応のため、恐縮ながら常用漢字「吉」で表記したことをお断りいたします〕

【展覧会】三鷹市桜井浜江記念市民ギャラリー|三鷹市美術ギャラリー収蔵作品展V|山本正展 具象 ・ 抽象・ 「具象」|’24年6月8日-7月15日|

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三鷹市桜井浜江記念市民ギャラリー
三鷹市美術ギャラリー収蔵作品展V
山本正展 具象 ・ 抽象 ・「具象」
期  間  2024年6月8日[土]- 7月15日[月・祝]
時  間  10:30 - 17:30
会  場  三鷹市桜井浜江記念市民ギャラリー
      〠 181-0013 東京都三鷹市下連雀3-35-1 CORAL (コラル) 5階
      問合せ先:0422-29-9868(三鷹市公会堂)
休  館  日  月曜日(月曜日が休日の場合は開館)* 7/15は開館
主  催  公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団
観覧無料
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1915(大正4)年、岡山県吉備郡水内村に生まれた山本正は、京華中学在学中から1930年協会で里見勝蔵に師事し、1931年独立美術協会第1回展に16歳で入選しています。この第1回独立展には23歳の桜井浜江も入選しており、桜井もまた1930年協会で里見に師事した時期がありました。
桜井と山本の具体的な交流は明らかではないのですが、山本は1951年より1979年に亡くなるまで三鷹市に居住し、桜井は1939年より2007年、やはり亡くなるまで三鷹市に居住していました。
今回、三鷹市美術ギャラリーにおいて第5回収蔵作品展が開催されるに際して、三鷹市収蔵の山本正作品15点を、桜井浜江記念市民ギャラリーにて展覧します。作家の具象・抽象・「具象」への変遷をどうぞごゆっくりとお楽しみください。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 三鷹市桜井浜江記念市民ギャラリー ] [ 関 連 : 三鷹市美術ギャラリー

【展覧会】諸橋近代美術館|生誕120周年 サルバドール・ダリー 天才の秘密|’24年4月20日-9月1日|

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諸橋近代美術館
生誕120周年 サルバドール・ダリー天才の秘密
会  期  2024年4月20日[土]- 9月1日[日]
休  館  日   5月15日(第3水曜日) 、7月10日(第2水曜日) 以上2日程休館
営業時間   9:30-17:00(最終入館は30分前)
* 諸事情により日程が変更になる場合がございます。

会  場  諸橋近代美術館
      〠 969-2701 福島県耶麻郡北塩原村大字桧原字剣ヶ峯1093番23
      TEL. 0241-37-1088 / FAX .0241-32-3332
主  催  公益財団法人諸橋近代美術館
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ー 諸橋近代美術館 開館25周年記念開催!ー
ダリとはいかなる芸術家であったのか
「シュルレアリスト・ダリ」とその背景にある「人間・ダリ」の
複雑で繊細な内面から天才の秘密を探ります

サルバドール・ダリ(1904-1989)生誕120周年、シュルレアリスム宣言100年の記念すべき節目に開催する本展は、世界屈指のダリ・コレクションを形成する当館の所蔵品を中心にダリの生涯を概観し、ダリの渡米以降の活動に注目します。
ダリが私たち観衆に魅せた「シュルレアリスト・ダリ」とその背景にある「人間・ダリ」の複雑で繊細な内面を探り、世界中で愛されているダリがいかなる芸術家であったのか、ダリの油彩、素描、版画、彫刻のほか、ミロやマグリットなどシュルレアリスムの作家の作品などから、ダリの多様な側面を明らかにいたします。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 諸橋近代美術館

【展覧会】栃木県立美術館|企画展 高橋由一から黒田清輝へ ― 明治洋画壇の世代交代劇 ―|’24年4月20日-6月16日|

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栃木県立美術館
企画展 高橋由一から黒田清輝へ
― 明治洋画壇の世代交代劇 ―
開催期間  2024年4月20日[土]- 6月16日[日]
開催場所  栃木県立美術館 企画展示室
      〠 320ー0043 栃木県宇都宮市桜4-2-7 Tel. 028-621-3566 / Fax. 028-621-3569
観覧時間  午前9時30分から午後5時(入館は午後4時30分まで)
休  館  日  月曜日(ただし4月29日[月]、5月6日[月]開館)、4月30日[火]、5月7日[火]
観  覧  料  一 般 1,200円、 大高生 600円、 中学生以下 無 料
主  催  栃木県立美術館
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1894(明治27)年、明治時代の洋画壇を切り開いた高橋由一が没しました。 その前年の1893(明治26)年、フランスで洋画を学んだ黒田清輝が帰国し、「外光派」と呼ばれる新しい洋画を日本にもたらしました。 日本の洋画壇に大きな影響を与え、ともに「近代洋画の父」と呼ばれることもある由一と黒田は、まるで交代劇を演じるかのように入れ替わったといえるでしょう。
明治初期に来日した外国人画家に絵を学び「旧派」や「脂派」と呼ばれる画派となった由一の世代と、欧米に留学し本場の文化に触れながら直接油絵を学び「新派」や「紫派」と呼ばれた黒田の世代には、同じ明治洋画でありながら大きな断絶があるのです。
本展では、高橋由一と黒田清輝を中心に、同時代の他の洋画家たちの作風も比較しながら、明治洋画壇で起きていた重要な世代交代劇を検証します。

※一部展示替えあり

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 栃木県立美術館

【展覧会】川崎市岡本太郎美術館|企画展 川崎市市制100周年記念展|生命の交歓 岡本太郎の食|’24年4月27日-7月7日|

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川崎市岡本太郎美術館
企画展 川崎市市制100周年記念展
生命の交歓 岡本太郎の食
会  期  2024年4月27日 [土]- 7月7日[日]
会  場  川崎市岡本太郎美術館 企画展示室
      〠 214-0032 川崎市多摩区枡形7-1-5 生田緑地内
      TEL 044-900-9898 FAX 044-900-9966
開館時間  9:30 - 17:00(入館は 16:30 まで)
休  館  日  月曜日(4月29日、5月6日、7月1日を除く)、
      5月7日[火]、5月8日[水]、7月2日[火]
観  覧  料  一般 900円、高・大学生・65 歳以上 700円、中学生以下 無 料
      * 本料金で常設展もご覧いただけます。
同時開催  常設展「前衛たちの足跡 岡本太郎とその時代」  
      会 期:2024年4月18日[木]-7月7日[日]
主  催  川崎市岡本太郎美術館、公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団
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「生きものが生きものを食べるのは、まさに生命の交歓である。」 *

岡本太郎にとって「食」とは、味わうことや、栄養をとるということだけではなく、食べる者と食べられる者との生命と生命のぶつかり合いであり、闘いとった生命を自身の身体に取り込む喜びであると考えました。また、芸術は生活と一体であるべきと考えた岡本は、食卓などの家具やティーポットやグラスといった食器など、食の場で使われ生活にいろどりを与える作品の数々を制作しました。さらに岡本は、書を絵付けした大皿や顔のある茶器など、岡本独自の感性とユーモアあふれる陶芸作品も手がけています。岡本はまた、国内外の食文化や食を支える市場に興味を抱き、取材に訪れる先々の市場に出かけ、そこに住む人々の暮らしや活気あふれる市場の様子など数多く撮影しました。
本展では、「食」を切り口として、油彩、彫刻、陶器、インダストリアルデザイン、写真など、岡本太郎の多彩な作品を岡本の言葉とともに紹介します。さらに、両親の岡本一平・かの子と過ごした少年時代から、青年期を過ごしたパリ、そして戦後から晩年まで、岡本の食にまつわる資料を展示します。人生、芸術、そして食べることもまた闘いだと考えていた岡本太郎を「食」という視点から読み解く試みです。
       ( * 岡本太郎「食べ物に挑む 私の食事観」『暮しの設計』中央公論社、1974年)

<みどころ>
●《森の掟》 《愛撫》などの代表作品から、まとめて展示されることは少ない茶碗も含めた陶芸作品までが 大集合!
●太郎の行きつけの店から、世界中で食べ歩いた料理まで、旅先の写真や収集品、実際に使われていた資料とともに太郎の食の軌跡をご紹介します。
●父母の一平・かの子の作品も資料とともに展示します。岡本家の食に対するあくなき情熱をお届けします。
●岡本太郎が得意な料理で、くりかえし雑誌や新聞に取り上げられたレシピも一挙公開!

<展示構成>
第1章:岡本太郎と岡本一平・かの子
第2章:パリ時代~戦後
第3章:生命の交歓
第4章:生活を彩る
第5章:岡本太郎の陶芸作品
第6章:旅と食 岡本太郎の写真

●本展は、写真撮影可能です。
動画撮影、フラッシュ撮影、三脚・自撮り棒・ジンバル等の器材の使用は不可。
他の方の観覧の妨げになる撮影・過度な撮影行為はご遠慮ください。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 川崎市岡本太郎美術館 ] 

【展覧会】高崎市美術館|アート&ミュージアム 色のいろいろ|’24年4月13日-6月9日|

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高崎市美術館
アート&ミュージアム 色のいろいろ
会  期  2024年4月13日[土]- 6月9日[日]
開館時間  午前10時 - 午後6時(入館は 午後5時30分 まで)
      * 金曜日のみ 午後8時まで(入館は午後7時30分まで)
      * 混雑状況により入室制限となる可能性がございます。
休  館  日  4月15日[月]・22日[月]、5月7日[火]・13日[月]・20日[月]・27日[月]、
      6月3日[月]
観  覧  料  一 般:600円、大学・高校生:300円
      * 旧井上房一郎邸の観覧料は美術館観覧料に含まれます。
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
会  場  高崎市美術館
      〠 370-0849 群馬県高崎市八島町110-27 電 話 027-324-6125
協  力  群馬県立自然史博物館
主  催  高崎市美術館
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原始の時代から、人々は自然界にあるものから色を取り出して絵を描き、道具や器などを彩ってきました。時には色に意味を持たせたり、願いを込めることもありました。火の色である赤は、生命のシンボルや魔除けの色として用いられてきました。空の色である青は、キリスト教では天国を表わす色とされました。
本展は色に注目し、美術作品を中心として歴史や自然科学など様々な視点から色を知ろうとする展覧会です。赤、青、黄などの色を印象的に用いた絵画作品とともに、彩色土器、絵具や染料の原料となるさまざまな鉱物や植物、角度によって色が変わって見える「構造色」で身を飾る昆虫や鳥、色のもつイメージなど、多分野に渡る資料から、色にまつわる話題をいろいろ紹介します。

※ 多彩な関連イベントが発表されています。
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 高崎市美術館

【展覧会】国立工芸館|企画展 卒寿記念 人間国宝 鈴木藏の志野展|’24年3月19日-6月2日|開幕貳个箇月/会期末紹介

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国立工芸館
企画展 
卒寿記念 人間国宝 鈴木藏の志野展
会  期  2024年3月19日[火]- 6月2日[日]
会  場  国立工芸館
      〠 920-0963 石川県金沢市出羽町3-2 TEL. 050-5541-8600
休  館  日  月曜日(ただし4月1日、8日、29日、5月6日は開館)、5月7日
開館時間  午前9時30分 - 午後5時30分   * 入館時間は閉館30分前まで
観  覧  料  一 般 1,000円、大学生 600円、高校生以下および18歳未満は 無料
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  国立工芸館、NHKエンタープライズ中部、北國新聞社
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日本を代表する陶芸家、鈴木藏(すずき おさむ 1934- )。荒川豊蔵(1894-1985)に続き二人目の「志野」における重要無形文化財保持者(人間国宝)です。
鈴木藏は岐阜県土岐市に生まれ、多治見市市之倉町の丸幸陶苑(まるこうとうえん)に勤務する父の助手として働く中で、本格的にやきものづくりの道へと進むことになります。
1966年31歳で独立し、薪窯でしか焼けないとされていた「志野」にガス窯で挑戦し、自然への畏敬の念を重んじ、伝統を大切にした中から独自の作陶スタイルを確立していきます。そして、作品を作るなら「新しくて、力強いもの」という姿勢を崩さず今日まで取り組んできました。

本展では、2024年の今年、卒寿を迎えるのを機に、初期から最新作までの作品を一堂に展示します。
古典を大切にしながらも、鈴木藏の美意識を映し出した独自性に富んだ作品を展示することで、鈴木藏の軌跡と “ 今 ” をご紹介します。

<展覧会の構成>
◉ 展覧会のポイント
鈴木 藏(すずき おさむ 1934- )

1994年、59歳で重要無形文化財「志野」の保持者に認定され、現役陶芸家として最長の人間国宝です。
「伝統ということについて、物をつくる側からいえば、革新しかありえない。つまり、革新の中から生まれたものが、伝統となっていく」 (鈴木藏氏の言葉から)
焼成による偶然を待つのではなく、確かな意志を持った中で「志野」を制作し、とくに造形に独自性を持つ作品をつくり出し、作陶に向き合い続けています。

「志野」とは

「志野は日本で生まれた独特の創作であり、日本人の感性、美意識といった最も基本的なすべてが凝縮されている。」(鈴木藏氏の言葉から)
「志野」は日本陶磁の歴史において初めての白いやきものであると共に、初めて筆を使って絵付を施したやきものです。16世紀後半の桃山時代にその多くが美濃*で焼成されました。
* 美濃とは、美濃焼を生産した岐阜県の南東部、東濃地方を指します。
[志野」の技法は追求され続け、長石釉(ちょうせきゆう)のみの「無地志野」、下絵付による鉄絵が施された「絵志野」、鉄化粧を掛けてその色合いの変化による「鼠志野」や「紅志野」、「赤志野」、二種類の土を混ぜ合わせた「練上(ねりあげ)志野」などがあります。
暖かみを感じる白色の釉薬に、焼成によって生まれるほのかな赤みの「緋色」と、「ゆず肌」と呼ばれる表面に現れるピンホールが見どころです。

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[ 詳 細 : 国立工芸館

【展覧会】山口県立萩美術館・浦上記念館|兵庫陶芸美術館所蔵 赤木清士コレクション|古伊万里のモダン 華麗なるうつわの世界|’24年4月27日-6月23日|

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山口県立萩美術館・浦上記念館
兵庫陶芸美術館所蔵 赤木清士コレクション
古伊万里のモダン
華麗なるうつわの世界
開催期間  2024年4月27日[土]- 6月23日[日]
開館時間  9:00 - 17:00(入場は 16:30 まで)
休  館  日  月曜(4月29日、5月6日、6月3日は開館)
観  覧  料  一 般 1,200円、学生 1,000円、70歳以上の方 900円
      * 18歳以下の方、高等学校、中等教育学校、特別支援学校に在学する生徒は無料
      * チケット各種優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  古伊万里のモダン展実行委員会(山口県立萩美術館・浦上記念館、毎日新聞社、
tys テレビ山口)

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日本最初の磁器である伊万里焼は、17世紀初頭に肥前有田(佐賀県有田町)で生産が始まります(江戸時代に生産された伊万里焼は〈古伊万里〉と呼ばれます)。
半世紀後には欧州などに輸出され大変な人気を博し、17世紀末には国内外に〈古伊万里〉のブランドを決定づけた豪華絢爛な古伊万里金襴手様式が現れました。
18世紀半ばになると海外輸出も終焉をむかえ国内市場に目を向けた伊万里焼は、同時代の多様な好みや変化を敏感に捉えながら、時代の流行(モダン)を追い求め、その姿を変えていきます。
さらに、明治維新を経て、近代国家へ生まれ変わろうとする動きの中で、磁器についても西欧近代(モダン)の新しい素材や技術が取り入れられました。
本展覧会では、時代の変化を敏感に捉え、モダンに生まれ変わっていく〈古伊万里〉を中心に、明治以降の伊万里焼も含めた約100件の作品でその魅力に迫ります。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 山口県立萩美術館・浦上記念館