月別アーカイブ: 2017年9月

【展覧会】 紙のかたち展 2 竹尾 見本帖本店 2F

20170927153818_00001 20170927153818_00002紙のかたち展 2
ふわふわ、ごろごろ、じわじわ
竹尾 見本帖本店 2F
2017年10月6日|金|―12月1日|金|
10:00-19:00  * 定休日 : 土日祝休
* 10月6日|金|は17:00まで、10月20日|金|は17:00まで、
 11月24日|金|は17:30まで
* 11月3日|金・祝|、4日|土|、5日|日|は特別営業
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三組の若手建築家とともに「紙のかたち」をテーマに新しい紙の可能性を探りました。
「ふわふわ」「ごろごろ」「じわじわ」ということばが浮かんでくる作品を通して
「これは紙ですか!」という驚きが。

【 詳細 : 株式会社 竹尾

【展覧会】 石橋祐一郎 ― somewhere ― JINEN GALLERY

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石橋佑一郞 展  ― somewhere ―
2017年10月3日[火]-10月15日[日]

JINEN GALLERY

石橋祐一郎
1986年 福岡県久留米市生まれ
2010年 多摩美術大学美術学部絵画学科版画専攻卒業
2012年 多摩美術大学美術研究科博士前期課程絵画専攻版画研究領域修了
現在  多摩美術大学版画研究室助手 日本版画協会準会員

【 詳細 : JINEN GALLERY EXHIBITION

【字学】 香港の書体設計士:郭炳権さんと、北京のFOUNDER 方正(方正字庫)

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香港の書体設計士:郭炳権さんから、うれしいお便りと、大量の近作パンフレットをお贈りいただいた。
郭炳権さんは70歳代なかば、44年余にわたる経験をほこる著名な書体設計士で、1980-2000年にかけて、わが国の株式会社写研に数百万におよぶ漢字書体原字を提供されたとされる。その一部は写研から発売されて好評を博していた。

1970年代ころまでのわが国では、いわゆる筆書体活字の原字の書き手は、おもに能書家と印章士が担ってきたが、金属活字母型製造の衰勢とあわせて、印章士も高齢化し、旺盛な需要を背景に新書体をもとめる写真植字業界では、中国、それに香港、台湾といった国と地域に原字の書き手を求めることがおおかった。
郭炳権さんもこうした需要に応え、意欲的に写研に原字提供を続けていた。
中国国家大劇場審査風景昨2016年03月、中国文字字体研究与研究中心・中央美術学院・FOUNDER 方正の主催で、<第八届『方正奨』字体設計大賽 ≒ 第8回『方正賞』書体設計コンペティション>が開催された。そこに審査員として、やつがれと、ワークショップ担当として大石も招かれた。

ほかの 審査員 は、長いつき合いのある北京大学中央美術学院院長/王 敏 Wan min さん(浙江美術院・ベルリン造形大学・エール大学修了、アドビ本社ADをへて、北京オリンピックCD)、清華大学教授/趙 健さん、平面設計士/陳 紹華さん、書体設計士/仇 寅さんらの北京語話者と、郭 炳権さん(香港語話者)、ATypI から英語話者がふたり、そしてやつがれと大石(日本語話者)らという、きわめて国際的な顔ぶれだった。

審査会場と審査員が指定されたホテル(北京大学教職員専用)は豪華なもので、どうしてかすべて北京大学とそのキャンパス内の北京大学関連施設であった。
応募部門は「排版字体設計・創意字体設計・英文字体設計 ≒  本文用書体部門・ディスプレー用書体部門・欧文書体部門」からなり、欧文書体をのぞくふた部門はあまりに応募点数が多かった。

二日間におよんだ審査会は熱気を帯び、また昇竜の勢いをみせる中国産業界の地力を実感させて十分だった。
そして最も愕いたのは、夜更けにおよんだ審査会終了の翌朝10時、北京市内中央、天安門から近い、巨大な「 国家大劇院 」で、受賞作の発表とB全判ポスターサイズの作品展示、そして受賞者が出席して、授賞式までがとりおこなわれたことであった。
前夜の審査会では「英文字体設計」部門は一位該当作無しとされ、また「排版字体設計」部門一位候補作として二点が同点となり、相当激しい議論の末、決着をみたのは夜更けもいいところだった。
したがってどうして三部門、ほぼすべての受賞者が「国家大劇院」の会場にいたのか、いることが可能だったのか、このあたりの事情はいまだによくわからないままでいる。
中國の知人数人にこの疑問をぶつけたが、「それが中國です」とかわされてしまった。
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炳郭権先生と大石 王敏先生へのプレゼント 審査風景・腰が痛くなる 「方正賞」講評会の前 左から/方正総経理・炳郭権・やつがれ・大石・原博 中国国家大劇場 審査員講評会/司会・清華大学張先生「国家大劇院」では、授賞式につづいて、審査員講評が公開でなされ、質疑応答も盛んに交わされた。つづいて審査員各氏による講演があった。この間郭炳権さんは終始にこやかに、後進の成長を見守り、よろこびをあらわしていた。
最終講演でちょっとしたハプニングがあった。それはあまりに広大な中国ならではのもので、もっぱら香港語(広東語系方言)話者の炳郭権さんの講演が、会場につめかけた、標準語(北京語)になれた聴講者には十分には伝わらないことが判明し、急遽「香港語 ⇄ 北京語 通訳」が起用されたことであった。
そのため、このあとに予定されていた大石のワークショップの開始時刻は大幅に遅延したが、これも今となっては良いおもいでとなっている。

この<第八届『方正奨』字体設計大賽>のことに関しては、てまえ自慢にとられても困るし、同年05月、趙 健主任教授、原 博 Yuan Bo 助教授のお招きによる、北京清華大学での講演 にくらべてあまり積極的に報告してこなかった。
ほかにも、現代中国が「産学共同」体制であることは承知しているが、どうしても北京大学と、「FOUNDER 方正、方正字庫」の関連がわかりにくかったことがある。またラテン・フォントベンダーがあっという間に集約され、適切な競争がみられなくなったことの物足りなさがあった。
それがして、ノンラテン(漢字圏)フォントベンダーでも似たような現象が起きることへのひそかな危惧があるからである。

20171002095405_00001ともあれ、郭炳権さん、いややはりここでは、いささか古風な中國風に「郭炳權老師」としるそう。ちなみにやつがれ「片塩」は、中國では「片盐」とあらわされ、香港と臺灣では「片鹽」とあらわされる。
郭炳權老師は今でも原字をアナログ方式でおこされている。WebSiteは開設されていない。
郭炳權老師とほぼ同世代のやつがれ、これからもお互いに健康で、北京の時と同様に、たとえ通訳がいなくても、心をひらき、おなじ漢字圏の仲間として、また大量の「筆談」をかわしながら多いに親交をふかめていきたいと念願している。

【長崎県印刷工業組合】 機関誌〝PB ながさき〟本木昌造関連記事抜粋を刊行

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長崎県印刷工業組合(理事長:山口善生)では、1985年に本木昌造顕彰会(会長:岩永正人)を設立して、本木昌造顕彰活動を展開してきました。
その努力があって本木昌造墓碑が長崎市指定文化財に登録され、例年本木昌造命日の9月3日に、関係者とともに菩提寺:大光寺において法要し、先人の遺徳を偲んできました。

それらの記録は、同組合の機関誌〝PBながさき〟において詳細に報告されてきました。
このたびそれらの関連記事のうち、1986年7月-2017年3月号までの30余年にわたる記事を抜粋して冊子本としてまとめられました。
株式会社モリサワ:池田暢氏と、長崎県印刷工業組合のご好意で少量をおわけいただきました。同冊子より数ページを抜粋して紹介し、また別途 <花筏>に PDF データー も添付しましたので、関心のあるかたは小社で閲覧いただくか、長崎県印刷工業組合 事務局(電話:045-824-2508)にお問い合わせください。
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20170922113000_00001 20170922113000_00003 20170922113000_00005 20170922113000_00006 池原香穉碑の前で 山本隆太郎・阿津坂実・斉藤喜徳の各氏{新宿餘談}
〝PBながさき〟Vol.22  1999.9 の片隅に懐かしい写真をみつけた。
このときは「本木昌造活字復元プロジェクト」に先だって、斯界の長老が訪崎して、諏訪公園噴水広場を訪問したときのものである。この写真から18年ほどが経過し、お三方とも黄泉に遊ぶひととなられた。

写真左の山本隆太郎氏は、印刷学会出版部に長らく在籍して、同社の歴史にひとつの時代を築かれ、また社業はもとより、いまなお『日本大百科全書』(小学館)、『世界大百科辞典』(平凡社)などの「印刷関連項目」は、ほとんどすべてが同氏の署名記事となっている。

ついでながら、両書の「医学史関連項目」はほとんど大鳥蘭三郎氏(オランダ・ハーグ市うまれ、慶応義塾大学医学部卒・同大教授 1908-96)の署名記事である。
同氏は幕末から明治初期の政治家/大鳥圭介の嫡孫で、またやつがれのオヤジの親友でもあった。夏休みにはしばしば信州飯山の禅寺 : 正受庵に滞在され、夜になると寺を脱出して、下戸のオヤジと「般若湯」を交わしていた。

写真中央の阿津坂実氏は、長崎県印刷工業組合の事務方を長年にわたって担い、後進の面倒をよく見ておられたかたであった。また小社に活字版印刷の復興をめざして「アダナ・プレス倶楽部 → サラマ・プレス倶楽部」が発足した際には、長崎から駆けつけられて応援していただいた。同氏は タイポグラフィ学会 第三回本木昌造賞 を受賞されている。

写真右の斉藤喜徳 ヨシノリ氏は、圭角の無い人柄で、もっぱら喜徳 キトクさんと愛称されて東京都中央区に〝斉藤正文堂〟を営んで、欧文端物印刷とカメラ撮影をこよなく愛された。

このお三方の謦咳に接することは多かったが、18年後のいまは、「年年歳歳花相似たり 歳歳年年ひと同じからず」のおもいを強くするばかりである。

【コンサート】 プッチーニ〝蝶々夫人のゆうべ〟in アルテピアッツァ美唄 10月14日[土]・15日[日]

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{新宿餘談}
東日本大震災の衝撃を乗りこえ、朗文堂サラマ・プレス倶楽部がそれまでの東京中心のイベント開催の路線を変更しました。つまり、活字版印刷器機をたずさえて、在京の会員と、全国各地の会員との協同で、各地域での活版礼讃イベントを開始したのは、2013年、初夏の風が爽やかな07月、北海道美唄市<アルテピアッツァ美唄>でした。

ですから美唄にはおもいでがたくさんありますし、いまもその記録は「イベントアーカイブ Viva la 活版 Viva 美唄」にたくさんのこされています。
あのときは新緑の翠が溢れるアルテピアッツァ美唄でしたが、今秋、北海道のはやい紅葉にもまけずに、全山・全ホールが緋色に染めあげられるコンサートが開催されます。
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アルテピアッツァ美唄25周年記念コンサート
〝蝶々夫人〟の夕べ in アルテピアッツァ美唄
2017年10月14日[土] 開場 14:00 開演 14:30
2017年10月15日[日] 開場 17:00 開演 17:30
ゲスト : ドナータ・ダヌンツィオ・ロンバルディ
(プッチーニ・フェスティバル2016〝蝶々夫人〟主演ソプラノ歌手)
会場 : アルテピアッツァ美唄 アートスペース(旧体育館)  費用:5000円
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{安 田 侃 カン}
オペラの神秘の一端と、感動を、アルテピアッツァ美唄で身近に感じてもらいたい。

{北海道二期会理事長・北海道日伊協会会長・みべ音楽院院長 三部安紀子}
プッチーニ「蝶々夫人」のゆうべに寄せて

1970年イタリアに留学し、その後大理石の産地のピエトラサンタにアトリエを構え、地球上に彫刻を残してきた世紀の彫刻家安田侃氏を心から尊敬致します。
2000年から北イタリアのトッレ・デル・ラーゴでオペラ界の巨匠ジャコモ・プッチーニのオペラ「蝶々夫人」で、舞台美術を担当、彫刻で蝶々さんの魂を表現。観衆の湧き出る感動は強烈!!イタリアの夏のフェスティバル・オペラの舞台に彫刻のみ。実に素晴らしい!

安田侃氏の彫刻は沈黙の中に幸福、愛、痛み、苦しみが潜むまさに総合芸術といわれるオペラの根源的要素にぴったり。
今回はソプラノ、ドナータ・ダヌンツィオ・ロンバルディさんが「蝶々夫人」をご披露しに、来日。いつか札幌でも安田侃氏の作品と共に「オペラ」を上演したい。

{ゲスト出演 : ソプラノ ドナータ・ダンヌンツィオ・ロンバルディ}
現在プッチーニオペラを表現する第一人者の一人として知られる。
「ラ・ボエーム」「つばめ」「蝶々夫人」「修道女アンジェリカ」「マノン・レスコー」の各主演によりプッチーニ金賞を受賞。
レパートリーには他にも「マリア・スツゥアルダ」「べリザリオ」「オテロ」「ランスの旅」「椿姫」「ポッペアの戴冠」「ティレジアスの乳房」「選ばれた乙女」等がある。

また、D. Oren, B. Bartoletti, Z. Peskò, J. Tate, R. E. Pidò R.Abbado, L. Maazel, P. Domingo, F. Zeffirelli, J. Savary, W. Decker e P.L. Pizzi等多くの指揮者、演出家、芸術監督と共演している。

  【 詳細 : アルテピアッツァ美唄 コンサート

【展覧会+イベント】 アルテピアッツァ美唄25周年「安田侃のまなざし展」

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 アルテピアッツァ美唄25周年「安田侃のまなざし展」
■  会    期     2017年10月7日[土]-10月16日[月] 火曜日休館
■ 場  所     展示室 A 、B
■ 料  金    無 料(任意の寄附をお願いします)
■ 主  催      アルテピアッツァ美唄25周年記念事業実行委員会
■ 協  力      安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄
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彫刻家・安田侃氏と他4名の作家によるコラボレーション展です。
「言葉を超えた何かを追い求めるまなざしの先人とのコラボレーションは、私にとって新しい創造への道と勇気を与えてくれそうで、いまからドキドキしています」
安田 侃


<出展作家>

◯ 柚木沙弥郎(染色家、1922-)
東京都生まれ。民藝運動の提唱者、柳宗悦との出会いをきっかけに、後に人間国宝となる染色工芸家、芹沢銈介に師事。染色家の道を志す。以降、日本における型染の第一人者として、現在に至るまで制作を続け、多くの個展はじめ、絵本、インテリアなど他業種との共同制作も多数発表。

◯ 中野北溟(書家、1923-)
北海道羽幌町焼尻島生まれ。近代詩文書の父と呼ばれる金子鷗亭に師事、書の道を究める。北海道を想起させる作品が多く、北海道を代表する詩人の河邨文一郎や原子修の作品も多く書いていて詩人からも高い評価を受けている。

◯ 吉田喜彦(陶芸家、1936-)
栃木県宇都宮市生まれ。益子の濱田庄司に弟子入りを願うも、夫人の希望により暫く他で学ぶこととなる。1956年、美濃焼の荒川豊蔵に師事し、12年後に独立。伝統的技法を用いながらも現代性を盛り込んだ独特で穏やかな佇まいの陶器は、日本、海外からも高く評価されている。

◯ 関野晃平(漆芸家、1943-2014)
神奈川県藤沢市生まれ。多摩美術大学でデザインを学び、デザイナーとして就職するも、木・漆工芸家の黒田辰秋の作品に出会い1969年に弟子入り。乾漆・螺鈿の漆器を制作。1981年独立。無名であることに徹し、独自の道を歩む。白洲正子に「現代の“漆芸”では一番の人」(『風花抄』1966年世界文化社)と評された。

◯ 安田侃(やすだ-かん 彫刻家、1945-)
北海道美唄市生まれ。1969年に東京藝術大学大学院彫刻家修士課程修了後、イタリア政府招聘留学生として渡伊。大理石の産地として知られるトスカーナのピエトラサンタにアトリエを構え、大理石とブロンズによる彫刻の創作活動を続ける。

 【 詳細 : アルテピアッツァ美唄

【展覧会】 町田市立国際版画美術館企画展 明治維新から150年 ─ 浮世絵にみる 子どもたちの文明開化

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町田市立国際版画美術館 企画展
明治維新から150年
浮世絵にみる 子どもたちの文明開化
◯ 会       期 : 2017年10月7日[土]-11月23日[木・祝]
◯ 休  館  日 : 月曜日 ただし、10月9日[月・祝]は開館、10月10日[火]は休館
◯ 開館時間 : 平日 10:00-17:00(入場は16:30まで)
土日祝 10:00-17:30(入場は17:00まで)
◯ 観  覧  料 : 一般:800円  大学・高校生と65歳以上:400円
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浮世絵に描かれた⼦どもの姿に注⽬すると、その⼩さなからだを通して時代の空気を伝えてくれるものに数多く出会います。明治時代の浮世絵には、⽂明開化によって社会そのものが変化するなか、遊びにも学びにも、⼒いっぱい⽣きる⼦どもたちの姿が描かれています。

 ⻄洋の影響を受けて学校教育がはじまった明治初期、浮世絵には洋服を着て学校で学ぶ⼦どもたちが登場します。ここには、当時理想とされた子ども像が映し出されているといえるでしょう。英単語や⻄洋の偉⼈伝が記された浮世絵も制作され、世界へ⽬を向け⽴⾝出世を⽬指す若き少年少女の学習教材ともなりました。

 ⼀⽅で、まだ街の裏通りには江⼾の⾹りが残っていた時代。明治半ばより江⼾懐古の⾵潮が⾼まると、どこか懐かしく愛らしい着物姿の⼦どもたちが浮世絵にも戻ってきます。明治⽣まれの絵師、宮川春汀(みやがわしゅんてい)や⼭本昇雲(やまもとしょううん)らは、江⼾に花開いた遊びの⽂化を受け継ぐ⼦どもの姿を繊細に描き、⼈気を博しました。昔ながらのおもちゃ絵も引き続きつくられ、いつの世も⼦どもたちの⼼をつかむ玩具であり続けました。

この展覧会は、⽂明開化の新⾵と江⼾の⾯影のはざまで、遊び学ぶ⼦どもたちの姿を、当時の浮世絵と資料を通して⾒つめなおす試みです。<子どもたちを描いた浮世絵>のほか、未来への希望をのせた学校教材としての浮世絵や、夢を育むおもちゃ絵や物語絵など、<子どものための浮世絵>、約300点を展示します。明治の⼦どもたちの視覚世界がいかに⾊彩に溢れていたかをご覧いただくとともに、今も変わらない、成⻑を⾒守る⼤⼈たちの眼差しを感じていただければ幸いです。

【 詳細 : 町田市立国際版画美術 】 { 文字壹凜Summary }

【イベント】 第7回 かまくらブックフェスタ 10月7日[土]・8日[日]

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第7回 かまくらブックフェスタ
◯ 会  期
2017年10月7日[土]・8日[日] 両日とも10時から18時
◯ 出  展
牛若丸/映画酒場編集部とその仲間たち/ecrit(エクリ)/北と南とヒロイヨミ/共和国/
群像社/タバブックス/トムズボックス/羽鳥書店/books moblo(ブックス モブロ)/
編集工房ノア+ぽかん編集室/編集室屋上+カディブックス/りいぶる・とふん/港の人/MODERATO ROASTING COFFEE
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鎌倉の出版社・港の人主催による本のお祭り。 独自のポリシーをもって活動をする出版社や出版者が自慢の本を販売します。
個性豊かな出版社や、本と活字にまつわるユニークな活動をする人々が集まり、出版物を展示販売します。
広い庭のある落ち着いた空間で、大切な一冊となる本に出会えますように。
会場にはコーヒーと軽食のコーナーも。
書店ではうもれがちなおもしろい本、貴重な本の数々が、
本好きのかたのご来場をお待ちしています。

【 詳細 : かまくらブックフェスタ HP

【イベント報告】 としょかん de 活版印刷─本木昌造からのおくりもの 長崎県印刷工業組合×長崎市立図書館

無題
としょかん de 活版印刷――本木昌造からのおくりもの

2017年9月9日[土] 10:00-17:00  終了企画
会場 : 長崎市立図書館 多目的ホール
長崎県印刷工業組合 × 長崎市立図書館  共催/本木昌造顕彰会 後援
  
長崎01 長崎02 長崎03去る9月9日[土]、長崎県印刷工業組合 青年部を中心に、会場を長崎市立図書館 多目的ホールで、<としょかん de 活版印刷――本木昌造からのおくりもの>が開催されました。

さすがに近代活字版印刷術発祥の地を誇る長崎とあって、この会場の地は、江戸期は「唐通事会所」で、明治最初期には「長崎製鉄所付属 活版伝習所」が開設された場所です。
その後はながらく「興善町小学校、新興善小学校」がおかれていましたが、2008(平成20)年に長崎市立図書館が開館しました。
[ 協力 : 長崎県印刷工業組合事務局 ]
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【唐通事会所跡】 現:長崎市興善町
本興善町に置かれた唐通事役所の跡。通事と記し、阿蘭陀通詞と区別することが多い。
唐通事は通訳業務だけでなく、貿易の枢機に参画する日本側の役人であり、また海外情報の聴取や異文化の導入などでも重要な役割を担った。
その役料は町年寄に次ぎ、唐貿易がオランダ貿易の約二倍近いため、阿蘭陀通詞より唐通事のほうが重きをなしたとされる。

唐通事は一六〇三(慶長八)年に長崎奉行が任命した馮六(平野氏の祖)以来、長崎在住の潁川・彭城・林・何・呉・陽・神代・東海ら、四〇余姓のすべてが有力明人とその後裔で、大明人としての意識をもっていた。
通訳業務のほか、諸法令の伝達と執行、貿易品の評価や日本側役人としての取引折衝、外国人や出入り商人の管理・統制などにもあたる広い業務内容であった。

はじめ大通事・小通事・稽古通事の三段階で、一七〇八(宝永五)年当時は、風説定役一・目付二・大通事四・小通事五が定員で、ほか稽古通事一二がいたが(「諸役人役料高並勤方発端年号等」長崎市立博物館蔵)、享保(一七一六―三六)以降これら各職に過人・並・格・見習などの職を設け、上席の頭取・諸立合・御用通事を設定した。
唐通事は一八六七(慶応三)年の解散まで、延べ一千六四四人(実数八二六人)を数えた。

役所は年番の唐大通事宅を充てたが、一七六二(宝暦一二)年糸蔵跡に唐通事会所を開設、敷地は一八四坪(長崎市中明細帳)。長崎諸役所絵図(国立公文書館・内閣文庫旧蔵)では「唐通事会所並貫銀道蔵」として総坪数二五六坪。
一八六九(明治二)年 本木昌造がここに「長崎製鉄所付属活版伝習所」を設立ひらいた。
参考:『日本歴史地名大系』(平凡社)

Viva la 活版 ばってん 長崎 文字壹凜Summary

【新宿私塾】 新宿私塾第30期 無事に終了しました

私塾30期終了

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いつものことですが、出あいはうれしく、別れはさびしいものです。
<新宿私塾 第30期>は、桜花爛漫の2017年04月04日に開講し、爽秋の09月12日、10名全員が無事に課程を修了し、おおきく成長して羽ばたいていきました。
最終講座を終え、これからは<新宿私塾修了生>の一員となった塾生の諸君は、わかれがたいおもいがあったのか教場での談笑がつづき、やがて「新宿私塾第30期塾生会」で、新宿の町に消えていきました。
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<新宿私塾>は毎回全25講座が開講されますが、「造形のよろこび」、「身体性をともなった造形のよろこび」をモットーとしています。 
同時に<新宿私塾>では、タイポグラフィにおける 「 知 ・ 技 ・ 美 」 の三領域で、バランスのよい学習をモットーとしています。 それはまた 「 知に溺れず、技を傲らず、美に耽らず 」 という、つよい自戒をともないます。
新宿私塾30期表紙ことしはどうしてか、長雨・猛暑・酷暑・連続する集中豪雨と、天候不順の日がつづきました。

幸い最終日の09月12日は、秋晴れの晴天にめぐまれ、前半を有馬智之さん、後半を真田幸司さんの担当講座が展開しました。
このおふたりとも新宿私塾修了生とあって、最終日の講座はなごやかで充実したものとなり、また定刻ピッタリで終了するご配慮をいただきました。
千星健夫さん 上野隆文さん 真田幸治さんすべての講座の終了後、塾生諸君は時計を気にしながら、しばしのお別れに際してメアドの交換を急ぎ、同期会の幹事をきめて再会を約しての別れとなりました。
造形界にはきびしい逆風がみられる昨今ですが、それにめげず、新宿私塾30期修了生の皆さんは大きく羽ばたいて旅だちました。
ときおり、いつも、どこかでお会いできますよね。
そしてまた、いつでも新宿私塾の教場をお訪ねいただき、おおきく成長した<新宿私塾第30期修了生>の皆さんのお姿を拝見したく存じます。

{ 新宿私塾 文字壹凜Summary

【艸木風信帖】 05 晩夏を彩る〝さるすべり 百日紅 漢名:紫薇 シビ〟と 安立院戒壇石〝葷酒山内に入るを許さず〟

谷中サルスベリ0909夏の気候が不順だった。夏のあいだに啼き足りなかったのか、気息奄奄たる蟬が一匹、とぎれとぎれに鳴いていた。あしもとの草叢からはすだく蟲の音が聞こえていた。
09月09日[土]、蒼空は抜けるように晴れわたっていた。

<平野富二生誕170年祭>のもろもろの準備のため、日吉、玉井、時盛さんらと谷中一円を散策した。道中サルスベリの古木に紅の小花が群がり咲いていた。最近の街路樹用に品種改良されたものとは違って、幹はうねりながら平滑で、瘤も多く、まさしく猿も滑りそうな「さるすべり 百日紅」であった。漢名は「紫薇 シビ」としるす。
谷中掃苔会170909谷中霊園の平野家塋域で、三時間ほどをかけていくつかの刻字を採取した。写真右端の玉井玉文堂は、日頃の寝不足と拓本採取作業で疲れてほぼ半睡状態だった。
採拓に立ちあいながら、もっぱら「石に字をきざむ」ことを考えていた。このごろは「彫る」とすることが多いが、明治期の石工はこうしたことば乃至は字をほとんど石にのこしていない。

石工がのこした字は「刻 コク ・ 鐫 セン ・ 雕 チョウ」である。
「鐫」は字音はセン、意読はのみ・えるであるが。名詞は木石をうがつための金属ののみで、動詞では鋭い刃物で木石に深くうがち、ほりさげるの意となる。
白居易・青石にこんな用例がある。「不鐫実録鐫虚辞 → 実録を鐫らず虚辞を鐫る」
類字語に「鑿」がある。すなわち「鐫・鑿」は、金属ののみで木石を深く掘りさげ、うがつことであり、「ほる」ことではない。

「雕・彫 チョウ」はきわめてちかしい字音と字義ではあるが、やはり「雕と彫」では意味領域が異なる。「雕」は名詞では猛鳥わしの名で、動詞では「きざむ。える」の意となる。
台湾ではいまだに手技によって版木に字をきざむ工匠がいて、その作業状景を見ればおよそ「彫る」という字ではあらわせないことが明白となる。当然雕字ないしは刻字とあらわす。

雕字や刻字が、手技にかえて「機械彫刻」となり、サンドブラスト技法となった現代では、いかにも雕刻機ではすわりがわるく、わが国では「雕」の字が次第にもちいられなくなりつつあるのかもしれない。技術の変化は、ときとしてことばと字を滅ぼすことがある。
こんな時代背景がある故に「雕チョウ と 彫 チョウ」というふたつの字画があり、それは異体字とはされないのである。
「彫刻」という、これらの字義を包摂する、あまりにも便利な字句を創出したのは、わが国の近世においてであるようである。

01_DSCN362707_DSCN3632このときも、いくつかの刻字をながめながら、「石に字をきざむ」ことを考えていた。
ふるい資料で、恥ずかしながら、まだ「彫刻」ということばにもたれかかっている部分があるが、このURLの片隅に<石のエクリチュール>と題した PDF 8.41MB がある。リンクを設定しておいたので、秋の夜長にご笑覧賜れば幸甚である。 
石のエクリチュール長養山安立院山門170909 _安立院戒壇石170909谷中めぐりと採拓作業を終えて、日暮里駅に向かう途中、安立院の近くの木陰で水分補給を兼ねて一服した。
山門前の戒壇石に、お定まりの「葷酒山内に入る許さず」とあった。「葷 クン」はネギやニラなどの臭気のつよい野菜で、「酒」はいわずと知れたサケ。

友人に曹洞宗の僧侶がいるが、酒豪かつ愛煙家でもある。禁酒を強いられた僧侶の隠語では、サケを「般若湯」とする。したがって葱(ネギ)や韮(ニラ)、そして酒は禁止でも、莨(たばこ)と般若湯(さけ)なら許されるらしい。
ちなみに「草冠 艹 に 良し」とする「莨」は、字音は「ロウ」であるが、意読では「たばこ」であり、煙草(えんそう・たばこ)と同義でもある。ふつうに変換するから試していただきたい。
字とことばとは、玄妙であり、また便利かつ危ういものでもある。
「不許葷酒入門内」の戒壇石は秋のやわらかい陽光をあびて重かった。

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【グループ展覧会】 ハチロク, ハチナナ, ハチハチ展 The Artcomplex Center of Tokyo 9月22日[金]─10月1日[日]

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ハチロク, ハチナナ, ハチハチ展 / はちろく はちなな はちはち展

◯ 会  期  2017年9月22日[金]-10月1日[日]

          11:00-20:00 * 最終日は18:00まで * 9月25日月曜休館
◯ 会  場  The Artcomplex Center of Tokyo (ACT)
          160-0015 東京都新宿区大京町12-9 B1F artcomplexhall
          TEL / FAX|03-3341-3253
          E-Mail|info@gallerycomplex.com
          WEB site|http://www.gallerycomplex.com/
◯ 入場料 無料
◯ 企画 ・ 主催 The Artcomplex Center of Tokyo
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人々が生活していくなかで、同じ時代を過ごし、それぞれの生まれ育った土地で見てきたもの、感じてきたものを、それぞれが作品へ表象する。その個性や生き様は、同じ空間に並んだ時、どう影響しあうのか。

868788展は1986年-88年生まれの作家によるグループ展です。
本展のねらいは同年代の作家を集め、一つの空間で展示することにより、また新たなイメージや刺激が弾け出ることを期待し、企画されました。
生まれた年はほんの1,2年の違いではありますが、その違いを浮き彫りにするように作品に現れる「年代の性格」に、私たちは魅力を感じ、可能性を見出しています。
作品の性格、作家たちの性格は、どのような視点から捉えても面白く、鑑賞者に新しい印象を与えてくれるでしょう。作家たちの「今」を、どうぞご覧いただきお楽しみください。

【展覧会予告】 宇都宮美術館 エドワード・ゴーリーの優雅な秘密 Elegant Enigmas : The Art of Edoward Gorey 10月8日─11月26日

20170911212419_00001 20170911212419_00002宇都宮美術館
エドワード・ゴーリーの優雅な秘密
Elegant Enigmas : The Art of Edoward Gorey
10月08日[日]-11月26日[日]
* 休 館日 : 毎週月曜日(10月9日は開館)、10月10日[火]
開館時間 : 午前9時半-午後5時
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無慈悲までにナンセンス、なのに脳天気なほどシュール。
怪奇に侵されているのに優雅で、ときにたまらなく不穏でありながら
どうしてか、読むと心がしんみり軽くなる。
「大人のための絵本作家」としてカルト的人気を博する
エドワード・ゴーリー(1825-2000)の回顧展。
絵本原画のほか、草稿、書籍などおよそ350点で、その魅力を味わい尽くす。

 【詳細:宇都宮美術館】  { 文字壹凜 まとめ

【根岸子規庵】 正岡子規生誕150年記念糸瓜忌特別展示開催 九月一日─九月三〇日

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正岡子規生誕150年糸瓜忌特別展示
         特別展示1 「子規の歳旦」
         特別展示2 「子規文房四宝と仕込杖」

期  間 平成29年9月1日[金]-9月30日[土]
午前10時30分-16時(昼食休憩無し)
休庵日 9月4日[月]、11日[月]、25日[月]
入庵料 500円(通常入庵料と同じ)
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今年の糸瓜忌は、新出資料「歳旦帳 明治卅四年一月一日」を初公開します。
その所在と全容が不明であった明治34年の賀客による歳旦帳は、子規の新出5句、伊藤佐千夫の新出歌2首、子規の自画像2作、中村不折の描いた彩色子規横臥図などを含む、貴重な資料です。

同時に、特別展示2として、子規の捜索を支えた文房具や寝具等の端切れの他、今年研磨を終え輝きを取り戻した日清戦争従軍携行の仕込杖の刀身を展示いたします。
また、
生誕150年記念の大きな企画として、子規の生涯と漱石等友人たちとの交流、子規の作品を題材に新作オペラ「病牀六尺に生きる」を台東区共催にて公演いたします。
俳句や短歌と音楽の融合による新たな子規の世界をお楽しみください。

【 詳細 : 子 規 庵

【イベント】 夜長月の幻想百貨 緑青社{つるぎ堂+knoten}出展情報

21191913_488045444906569_393354013010147433_n[1] 21105753_488045508239896_4026152541771433777_n[1]夜長月の幻想百貨
9月16日[土]-18日[月・祝]  12:00-18:00
フリースタジオ・パリオ
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さまざまなジャンルで活躍中の造形者・お店による
三日間限定の展示イベントが開催されます。
サラマ・プレス倶楽部会員の 緑青社 <つるぎ堂+knoten>さんも
参加されています。

【 詳細 : 夜長月の幻想百貨

【展覧会】 戸山 灰個展 「小さな抵抗」 “SMALL RESISTANCE” KOYAMA Kai Art Exhibition 25 September ─ 01 October 2017 TOKI Art Space

DI53-kOUIAAQ0WZ[1]戸山 灰個展 「小さな抵抗」
“SMALL RESISTANCE”  KOYAMA Kai Art Exhibition
25 September ─ 01 October 2017
TOKI Art Space
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9 月25日[月]より、戸山 灰 個展 「小さな抵抗」 を開催します。
外苑前の トキ・アートスペース という素敵な場所です。
作品だけでなく、平和活動家を招いてお話を聞く会や
ドキュメンタリー映画の上映もあります。
ぜひお立ち寄り下さい。

【 詳細 : 戸山灰が作っているもの  フライヤーPDF 】 { 文字壹凜Summary

【展覧会】 福 本 倫 展 GalleryBar Kajima  加島牧史

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福 本  倫 展

2017.9.11[月]-30[土]
GalleryBar Kajima  加島牧史

2017.8.01 Tue.-8.12 Sat.
GalleryBar Kajima  加島牧史
営業時間:14:00-24:00 *日祝日休み * ※9/23[土]は祭日ですが営業。
Mail :gbkajima@gmail.com
Web&Blog : https://gbkajima.jimdo.com/
104-0061 中央区銀座7-2-20 山城ビル2 階
Tel : 03-3574-8720
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版画の中にギュッと詰まった福本さんのエネルギーを見ていたら
自由にドローイングしてもらいたくなって、今回の展覧会をお願いした。
経過をたずねると、エネルギーが溢れるタブローが次々にうまれている。
ウーム素晴らしい。
時折、からだの小さい人ほどその身に余るエネルギーを発揮することがある。
倫さんもそのひとりかなと思ってみたりして。
なんだか楽しみな展覧会になりそうである。(加島牧史)

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【展覧会】 ggg ギンザ・グラフィック・ギャラリー 組版造形 白井敬尚 09月26日─11月07日

白井敬尚展告知白井敬尚02-1 『アイデア314号』「エミグレの歴史 1984-2005」誠文堂新光社、2006年1月
白井敬尚03『書物と活字』ヤン・チヒョルト著、朗文堂、1998年

ギンザ・グラフィック・ギャラリー 第362回 企画展
組版造形 白井敬尚

◯ 会  期
2017年09月26日[火]-11月07日[火]
11:00 am-7:00 pm
日曜 ・ 祝日休館/入場料無料
会  場
〒104-0061 東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F
ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
TEL :03-3571-5206/FAX :03-3289-1389
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タイポグラフィというデザインの中でも、「紙面に文字組版を配置・構成した空間を含む造形」である「組版造形」。
ブックデザインやエディトリアルデザインを中心に活動を続ける白井敬尚による、待望のggg個展に付けられたタイトルでもあります。美しい装丁の数々をお見せするのと同時に、基本的には墨文字一色の見開きページがずらりと並ぶちょっと異色の展覧会となります。

白井敬尚といえば、デザイン誌「アイデア」のアートディレクションが代表的な仕事の一つで、振り幅の大きい多様なテーマを取り扱う同誌のデザインを10年間に亘り手がけました。隔月刊行というスケジュールにも関わらず、その一号一号が一冊の作品集のような充実ぶりで、とても魅力的なコレクションとなっています。
ほかにもこれまでに関わってきた数多くの書籍たち。その対象となるモノ・コト・ヒトについて注意深く読み解き、丁寧に、一ページ一ページ組版を整えていきます。白井の手により形を与えられた様々なテキスト=声が、ときに軽やかに、ときに厳粛に、ときにスタイリッシュに、本の中から鳴り響いてきます。魅惑的な組版との出会いにより、忘れられない読書体験となることもあるのかもしれません。

本展では白井による実際の仕事とともに、一部ではありますが、制作にあたって参照された資料なども併せて紹介します。一冊の本を作るのにどれほど目を見開く必要があるのかが伺い知れると同時に、過去の知識や造形がいかに引用・参照され、形を変えて継承されていくのか、表層だけではない実に奥深い組版造形の世界を、じっくりと堪能できる時間となるのに違いありません。

【 詳細 : ggg ギンザ・グラフィック・ギャラリー

【展覧会】 文京区立 森鷗外記念館 森家三兄弟 ― 鷗外と二人の弟 10月1日[日]まで

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コレクション展 「森家三兄弟 ― 鷗外と二人の弟」

◯ 会       期 : 平成29年7月7日[金]-10月1日[日]
* 会期中の休館日 : 9月26日[火]
◯ 開館時間 : 10時-18時(最終入館は17時30分)
◯ 観  覧 料 : 一般300円(20名以上の団体 : 240円)
* 中学生以下無料、障がい者手帳ご提示の方と同伴者1名まで無料
◯ 会      場 : 文京区立森鷗外記念館 展示室 2
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鷗外には二人の弟がいました。
一人は5歳年下で慶応3(1867)年生まれの篤次郎、もう一人は17歳年下で明治12(1879)年生まれの潤三郎です。現在では語られる機会が少なくなってしまいましたが、それぞれ劇評家、考証学者として活躍した弟たちです。

鷗外が「敏捷(びんしょう)」と形容する篤次郎は、鴎外と共に西洋詩や演劇論を翻訳し、鷗外主宰の雑誌「しがらみ草紙」「めさまし草」などの編集にも関わりました。
潤三郎は鷗外の史伝『伊澤蘭軒』『北條霞亭』などにおいて、鷗外の依頼を受け、史料蒐集や調査を引き受けました。また、鴎外の業績を後世に残すため、全集や評伝の刊行に努めました。
鷗外は二人を頼りにしていた一方で、長兄として、弟たちが困難に直面した際には、解決のために全力を尽くします。鷗外は自身と篤次郎について、
「こんな風に性癖の相違があつても、博士と弟とは喧嘩と云ふ程の喧嘩をしたことがない」(『本家分家』)と記していますが、三人の関係そのものを物語っているのかもしれません。

本年は篤次郎生誕150年にあたります。本展では、二人の弟たちに焦点をあて、彼らの生涯と業績を当館のコレクションを通して紹介します。互いを敬愛し、信頼しながら支え合ってきた森家三兄弟の絆をご覧ください。

【 詳細 : 森鷗外記念館 】 { 文字壹凜 Summary