月別アーカイブ: 2016年3月

【日本デザイン振興会】 GOOD DESIGN Marunouti にて『オリンピックとデザインの政治学』発刊記念トークを開催しました

「オリンピックとデザインの政治学」発刊記念トーク
2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会にまつわる騒動を再考する

会    場 : GOOD DESIGN Marunouchi
開催日時 : 3月29日(火)18:00開場 18:30 – 20:00
スピーカー : 「オリンピックとデザインの政治学」(朗文堂刊)著者

 森山明子氏(デザインジャーナリスト/武蔵野美術大学教授)
 若山  滋氏(建築文化論者/名古屋工業大学名誉教授)
モデレーター : 藤崎圭一郎氏(デザインジャーナリスト)
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本年1月27日 、デザインジャーナリスト森山明子氏と建築文化論者の若山滋氏による緊急対論書「オリンピックとデザインの政治学」(朗文堂刊)が発刊されました。

2015年は、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会を巡り建築・デザインの両分野で混乱が発生、両分野とも業界の構図に対する不信が渦巻いた1年でした。
あのとき何があり、どうすべきだったのか?
ビジョンと意思決定の質が、企業や都市、国の浮沈を左右する中、デザインは何を希望として、どう歩んできたのか?
「オリンピックとデザインの政治学」共著者の二人が昨年の騒動を改めて振り返り、あるべきデザインの像を語ります。
建築業界やデザイン業界の内外、書籍の既読未読に関わらず必聴のイベントです。

詳細・申し込み先 : 公益財団法人 日本デザイン振興会  GOOD DESIGN Marunouti
GOOD DESIGN Marunouchi ウェブサイト
GOOD DESIGN Marunouchi facebook
丸の内に集う人々のための情報サイト

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オリンピック・パラリンピック騒動に発し
建築とデザインからの緊急対論!

書  名   オリンピックとデザインの政治学
著  者   森山明子  若山 滋 共著
装  本   四六判  上製本  248ページ
発  売   2016年1月27日予定
定  価   1,800円+税
発  行   株式会社 朗 文 堂
ISBN978-4-947613-92-9 C0070

本書は日本図書館協会選定図書に選定されました(平成28年2月24日選定)

<著者紹介>

A1森山森山明子 Akiko Moriyama
デザインジャーナリスト 武蔵野美術大学教授


1953年新潟県生まれ。東京藝術大学美術学部芸術学科卒業。特許庁意匠課審査官、国際デザイン交流協会勤務を経て、日経マグロウヒル社(現・日経BP社)に入社。「日経デザイン」の創刊にかかわり1993-98年同誌編集長。1998年より現職、デザイン情報学科所属。

著書は『まっしぐらの花 ― 中川幸夫』、『石元泰博 ― 写真という思考』、『新井淳一 ― 布・万華鏡』、『デザイン・ジャーナリズム 取材と共謀 1987 → 2015』ほか。
監修・編著書には『カラー版日本デザイン史』、『Gマーク大全 グッドデザイン賞の五〇年』などがある。
NHKハート展詩選考委員、グッドデザイン賞審査副委員長、芸術工学会副会長・理事、三宅一生デザイン文化財団理事、日本デザイン振興会評議員などを務める。
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第一次エンブレム騒動においては、残念ながら、デザインの安直さと業界の構図に対する不信が渦巻いた。しかしデザインの重要性が一層増していることは現代社会のまぎれもない事実だ。ビジョンと意思決定の質が、企業や都市や国の浮沈を左右する。デザインは何を希望として、どう歩んできたのか。その一端を明らかにすることで、あるべきデザイン像を問いかけたい。
──── 本書 帯より  森山明子 (デザインジャーナリスト)

A2若山若山 滋 Shigeru Wakayama
建築家 名古屋工業大学名誉教授 


1947年台湾生まれ。東京工業大学建築学科卒業、同大博士課程修了。工学博士。1974年入社の久米設計を経て名古屋工業大学教授。米国カリフォルニア大学バークレー校、コロンビア大学客員研究員。現在、中京大学客員教授、名古屋工業大学名誉教授。専門は建築学・都市論・文化論。

著書は『建築へ向かう旅』、 『組み立てる文化の国』、『風土に生きる建築』、 『「家」と「やど」― 建築からの文化論』、 『漱石まちをゆく ― 建築家になろうとした作家』、『インテンシブ・シティー都市の集約と民営化』、『建築家と小説家 ― 近代文学の住まい』など。
建築作品には「不二の一文字堂」、「高萩市立図書館」、「ミャンマー中央農業開発センター」、「名古屋工業大学正門」、「西尾市岩瀬文庫」などがある。
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ザハ・ハディドと安藤忠雄はやや異端なところがあるので、そこに建築思想的ともいうべき対立の文脈を読み取ることができるような気がしたのです……。ザハ建築の「速度」と安藤建築の「強度」が出会ったとも言えます。スタジアムにはふさわしい気がしないでもない。しかし、良識派の建築家にとってこの二人の建築思想は「異端」であり、排除すべきものであったのではないか。
──── 本書 帯より  若山  滋 (建築文化論者)

<本書の内容  目次より>

第一章 新国立競技場問題の所在と根源        
        ザハ・ハディド案撤回で〝家の論理〞が強化された
第二章 大会エンブレム問題の所在と根源        
        ベルギーの劇場側の提訴はデザイン界への〝黒船〞か
第三章 建築の思潮とジャーナリズムの系譜
        建築論は日本の近代化過程を表す
第四章 デザインの運動とジャーナリズム                
        デザインジャーナリズムはネットに住むしかないのか
第五章 近代デザインの政治学         
        モダンデザインは国家主義との葛藤の歴史だった
第六章 都市、国家、デザイン        
        ビジョンと意思決定が浮沈を左右する
第七章 デザインの文化戦略とは        
        広告文化の陥穽、反広告の思想
第八章 〝デザインの国・日本〞の源流        
        室町―江戸の伝統依存に賞味期限はないか

{新宿餘談}「片」の字問題も片付いていないのに、こんどは「塩」の字が

20160331161026161_0001片塩の印鑑2[1]花筏 2011年12月31日という妙な日に
新・文字百景*003 いろいろ困っています「片」の字
をしるしたことがあった。

2011年はあの大地震の年。同時に「住民基本台帳カード 住基カード」の普及期でもあった。「住基カード」はいまのところ、事業者以外はあまり取得しないようであるが、消費税などの電子納税には、通称「電子政府書体」をもちいている住基カードが必要で、カタシオが通常しるしている「片」の字は、図版のように五画であるが、住基カードではOCRの都合上らしいが、字画は四画でなければならないことをしるした。

ところが最近、中国や台湾・香港の友人・知人が増えるにつれて、「塩」の字も大いに問題になってきた。やつがれは字体と字種問題にはあまり踏み込まないようにしているが、各国・各地での「片塩」の表記は以下のようになる。

日本 常用漢字    「片塩 U+5865」
中国 簡体字        「片盐 U+76D0」
台湾・香港 繁体字  「片鹽 U+5869」

中国の友人からのメールの「片盐」だと、なにか頭髪を抜かれたようで上部がさびしい。台湾の繁体字だと頭が重くなるし、なによりもやつがれは字書無しでは書けない。
ここで面白いのは、台湾・香港などで使用する繁体字の「鹽」は、日中ともにほとんど読み書きができないレベルまで使用が減っているが、異体字(日本は旧漢字とも)として温存していることである。

かたしお カタシオ 片塩 片盐 をつなぐのは 片鹽 なのである。ヤレヤレである。
片鹽二朗

────────── この問題についてアドビ システムズ  山本太郎氏よりのコメント紹介

現在の文字コードの標準的な体系は、ISO/IEC 10646及びそれと等価のUnicodeが広く普及しています。そこでは、その規格のAnnex S.に定義されている包摂規準に従って、ある文字とある文字が別の文字であるか、同じ文字であるかを判断しています。
ISO/IEC 10646は基本的に一つの文字に一つのコードを割り当てる規格です。なので、通常、異体字等の微妙な形状の差異は文字コードでは指定できません。

ある文字と同じ文字とみなすことのできる文字の形状の微細な差異については、(1)タイプフェイス・デザインの差異としてフォントの実装によってその差異を再現するか、(2)互換漢字に登録することによって、その形状を指定可能にするか、あるいは、(3)字形選択子(VS)という特殊な文字コードを標準の文字コードに付加して特定の登録済みのIVD(漢字字形データベース)コレクション中の文字の特定形状を指定可能にするか。おおむねこれらの方法が用いられます。

(1)の方法は文字コードとは無関係の、フォントに依存した方法で、(2)の方法は種々の運用上の問題が指摘されており、最近ではあまり行われません。(3)の方法が、現在の主流の方法となりつつあります。ただし、これには、IVDコレクションをUnicode Consortiumに登録する必要があります。

しかし、塩、盐、鹽 の場合には、日本と中国と台湾(及び香港)がそれぞれに、それぞれの文字を国家の定めた規格として必要としている文字であり、それぞれ別々の文字として別々の文字コードが割り当てられています。
したがって、少なくともISO/IEC 10646(Unicode)に関わる限りは、それらの3つの文字は別個の文字として取り扱われ、混同が生じる問題はありません。

以上、「塩」の文字について私見まで。  山本太郎

【ggg ギャラリー】 ggg 30周年記念展 明日に架ける橋 gggポスター1986 – 2016/04月15日(金)-05月28日(土)

20160321235300506_000120160321235300506_0002リニューアルオープンとなります「ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)」の4月は、30周年記念展「明日に架ける橋 ggg 展覧会ポスター1986-2016」を開催いたします。
1986年3月の第1回企画展「大橋正展」から、日比谷図書文化館で開催された特別展「祖父江慎+コズフィッシュ展」まで、360枚におよぶポスターを通して、ggg 展覧会の軌跡を一望するとともに、10年、20年先の“明日”を見据えるための展覧会となります。

日本、海外のグラフィックデザイン界は、混沌として厳しい状況にありますが、未来に繋げたいという意志を持って、明日に橋を架けねばなりません。
そこで今回は、世界を代表する海外のデザイナー、評論家、美術館学芸員に「ggg のイマジナリーの行方 ― これまでの評価と今後に期待すること」 をテーマにコメントを寄せていただきました。展覧会に合わせ、それらを収録した図録も刊行いたします。


【 詳細 : ggg ギャラリー スケジュール

【会員情報】 Bonami さんが参加 「JAPAN SENSES」×「The Wonder 500」 伊勢丹新宿本店 本館6F催物場

IMG_1277[1] IMG_1278[1] P3135536[1] P9184334[1]JAPAN SENSES」×「The Wonder 500
3月30日(水)-4月4日(月)
10:30-20:00(最終日のみ16:00終了)
伊勢丹新宿本店 本館6F催物場
住所:東京都新宿区新宿3-14-1
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三越伊勢丹グループのキャンペーン 「JAPAN SENSES」 が開催する
「日本の “ 技と心 ” 展 ものづくり × ものがたり」内にて
 The Wonder 500  が特集され、Bonami も参加させていただくことになりました。

世界の有名ショップや目利きを唸らせた逸品たちが販売される。
“ ものがたり ” のある “ ものづくり ” に触れる絶好の機会となること間違いなし!

今回のイベント中は「The Wonder 500」の認定商材である
「カラフル手帳」だけでなく、
Bonamiの本や、定番商品が並ぶ予定です。
是非会場にお出かけください!

【 詳細 : Bonami  JAPAN SENSES @ 伊勢丹新宿 と 3月のボナミ 】

【展覧会】 竹尾 見本帖本店 日本タイポグラフィ年鑑2016作品展/ 第62回ニューヨークタイプディレクターズクラブ展

20160321235051001_0003 20160321235051001_0004日本タイポグラフィ年鑑2016作品展
2016年4月7日|木|―5月13日|金|

第62回ニューヨークタイプディレクターズクラブ展
2016年5月17日|月|―6月3日|金|

10:00-19:00 土日祝/休
※5月16日|月|は展示替えのためクローズ
※4月7日|木|と6月3日|金|は17:00まで
※5月13日|金|は13:00まで

【 詳細 : 竹尾 見本帖本店展示

【展覧会】 京都dddギャラリー 21世紀琳派ポスターズ 10人のグラフィックデザイナーによる競演

20160321235051001_0001 20160321235051001_0002 16-17世紀の俵屋宗達、17-18世紀の尾形光琳、18-19世紀の酒井抱一。
江戸時代、およそ100年ごとに、直接の師承関係ではなく私淑というかたちで琳派の系譜は継承されてきました。光琳は宗達の、抱一は光琳のスタイルとセンスを、時空を超えたシンクロニシティーによって血肉化し、コンテンポラリーな創造を成し遂げたのです。

そして、20世紀においては、硬直化、保守化した日本画壇ではなく、むしろ先鋭的なデザインの世界にこそ、琳派のエッセンスが受け継がれています。
戦後のデザイン界を牽引した田中一光は、1960-70年代に琳派をはじめとする日本の古美術を巧みに引用したポスターを多数制作しました。彼こそが、まさに「20世紀琳派」というべき存在だったのです。
では、21世紀に琳派はどのように受け継がれるのでしょうか。本展では、第一線で活躍するデザイナー10人に琳派からインスパイアされたポスターの制作を依頼し、一堂に展示します。「21世紀琳派」の競演をお楽しみください。
(山下裕二/美術史家・明治学院大学教授)

◯ 会場  京都dddギャラリー第207回企画展
◯ 日時  2016年04月04日(月)~05月13日(金)
【 詳細 : 京都dddギャラリー 】

【会員情報】 夏目漱石『変な音』 京都活版小本、ぢやむ杉本昭生氏が新作発表

ともすると小型本の製作者は、なによりも小型であることと、装本のおもしろさにこだわりがつよいあまり、そのテキストが、読書のための 判別性 Legibility と、可読性 Readability を 失っていることがみられます。
ところが ぢやむ 杉本昭生さん はもともと読書家ですので、たとえ小型本であろうと、テキストを厳選し、みずからも読み、読者にも読んでもらおうというつよい意志を感じます。
これからゆっくりご覧ください。
なおこのページはスライドショーでもお楽しみいただけます。

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活版小本

{ 杉本昭生-一筆箋より }
夏目漱石の『変な音』です。[中略]
上製本のきちんとした本にすればこんなに手こずることはないのに
自分はどうしてこうも扱いにくい、面倒な紙を選ぶのだろう。
どこか満足していないせいか、本体ができあがっても
なにか箱のようなものがいるだろう、と声がする。
そこで手抜きのケースをつくったが、これも工作室の域をでない。
結局、失敗なのか、そうでもないのか、いまだ判断しかねている。

【詳細:ぢやむ 杉本昭生 活版小本


<Viva la 活版 ばってん 長崎>02-五月GW開催/長崎県波佐見町と佐賀県有田町 ふたつの陶器まつり開催との会期

16toukimatsuriばってん長崎_表《多彩なイベントが開催されるGW ふたつの陶器まつりと Viva la 活版 ばってん 長崎》
昨年の暮れに、朗文堂 アダナ・プレス倶楽部恒例の「Viva la 活版-活版印刷礼讃イベント」の会場候補地「長崎県印刷会館 長崎市出島町10-13」を訪問して、印刷工業組合執行部、事務局のみなさんと<Viva la 活版 ばってん 長崎>開催に向けての打ち合わせをした。

会期の設定として五月の連休、05月01-05日あたりを提案したところ、
「それはまずい。連休前半はハサミ町と有田の陶器まつりがあって、道路が大混雑するから」
とされて、連休後半の05月06-08日とする会期が決定した。
陶磁器の有田焼は著名で、ずいぶん前に有田の窯元数ヶ所を訪問したことはあった。ところが、恥ずかしいことに茶碗やお皿などのテーブルウェアの 1/4 -1/3 の市場占拠率をもつという「ハサミ焼」のことは知らなかった。

ただし、「波佐見焼」の文字列をみたとき、ハテ、どこかで見たぞ、となった。
意外や意外、このWebSiteの管理人で、本欄でも昨年12月07日に紹介した千星健夫さん <【会員情報】 造形者・千星健夫 NECKTIE design office による TEA BAG HOLDER SHIROKUMA>は、この波佐見の陶磁器工場で「SHIROKUMA」を委託製造されている。

千星さんは長崎市から70キロほど、長崎県の市町村で唯一海に面していない町、佐賀県との県境にある陶磁器の町、「長崎県東彼杵郡波佐見町」まで何度もかよって、ネクタイ・デザインオフィス企画開発商品「SHIROKUMA   しろくま」を、ネットショップを中心に販売し、国内外でヒットさせている。

> 「しろくま」の製造は波佐見町でしたよね?
千星健夫 : そうです、ここです。この波佐見町の工房で委託製造し、つり下げ金具の部分はネクタイ・デザインオフィスで仕上げ、破損防止のパッケージに入れて販売しています。
こんな@メールのやりとりがあった。
以下ネクタイ・デザインオフィス/千星健夫さんからの応援を得て「ふたつの陶器まつり」をしるす。
NECKTIE design office Shirokuma 】

《長崎県波佐見町、佐賀県有田町。県境を挟んで隣接するふたつの町の陶器まつり》
◎ 波佐見陶器まつり      04月29日-05月05日
長崎県東彼杵郡ヒガシソノギグン波佐見町   窯元・商事会社・販売会社など150店余が出展
30万人余の来客を予定  駐車場3,000台分を用意
hasami_02[1]◎ 有田陶器市          04月29日-05月05日
佐賀県西松浦郡有田町    知名度抜群で、著名な工匠を輩出した
400年の窯業の歴史、第113回の歴史を誇る  100万人余の来客を予定
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{千星健夫} 長崎県波佐見町の「波佐見陶器まつり」と、佐賀県有田町の「有田陶器市」は、まったく同じタイミングで実施されています。
このふたつの会場は、九州高速自動車道で、まったくおなじ「波佐見・有田インター」から会場に行くひとが大半です。 高速のインターを降りて、右に行くと波佐見、 左に行くと有田といった具合なので、とても混み合うようです。

それぞれの窯元・工房・メーカーが離れていることもあって、 車でなければちょっと会場を周りにくい状況なので、 すべての道が混雑するようです。 波佐見と有田の陶器市と<Viva la 活版 ばってん 長崎>の会期がぶつからなくてよかったですね。

なにしろ波佐見の「波佐見陶器まつり」だけでも 30万人、有田町の「有田陶器市」には100万人もの人出が予想され、あらゆる道路が大渋滞になるので、 現地の人からするとあまりおすすめはできないようですが、 わけあり価格で販売されていたりするので人気が集中するようです。

また波佐見町に行くとなれば、隣の  嬉野温泉(佐賀県) もおすすめです。 美肌の湯として全国的に有名で、化粧水に浸かっているようなとろとろのお湯なので、女性には特におすすめです。でもやはり連休中はどうですか、すこし心配です。  千星健夫 shirokuma01 shirokuma03 hasami_14 hasami_37 hasami_16[1] hasami_39[1]

【会員新作情報】 mitographico 美登英利さんが 新作CDジャケット『箏 ー おもひでのうた』を製作

美登英利 resize{美登英利} 箏 KOTO で奏でる日本の叙情歌集、CDジャケットデザインです。
現代的なアレンジによる「真依子」の優しい演奏で、誰にも聴きやすく、幅広いリスナーに向けられています。
タイトルの書のイメージは、軽快でリズミカル、色も墨ではなく白ですっきりとした印象にしました。絵の周囲もタイトルや花の絵と合わせた白枠をとり、あまり重厚にならないようにしています。
キングレコードより好評発売中。
【 詳細 : 美登英利 mitographico  美登英利 facebook 】

{ 新宿餘談 }
これまで美登英利 mitographico の作品を何点か紹介してきたが、とかく墨象作品に片寄ってきた反省がある。造形者としての美登さんは多彩な分野で活躍されており、そのひとつ、CD カバーシリーズ は魅力的である。リンク先にはたくさんの作例があり、クリックすると拡大画像になる。
今回はキングレコード『箏 ー おもひでのうた』を紹介。

三寒四温とはいいながら、春よ来い はやく来い 寒がりのやつがれ、貼るダンダンを背にペタンして{早春賦の碑}をおもう

DSCN9371[1] DSCN9379[1] 早春賦
{早春賦}の歌碑は春の訪れがおそい長野県安曇野市穂高の穂高川の岸辺に建っている。
その脇には、北アルプスの湧水をもちいた「わさび田」がひろがっている。( 2014年11月撮影)

【YouTube:由紀さおり&安田祥子

早 春 賦

春は名のみの 風の寒さや
谷の鶯 歌は思へど
時にあらずと 聲も立てず
時にあらずと 聲も立てず

【会員情報】 春のグリーティングカード-本田篤司さんからのメッセージ

honda-01 honda-02

<春のグリーティングカード-本田篤司さんからのメッセージ>
春をイメージし、また柔らかな風合いある表現を意識しながら、ピリっとした色彩と、タイポグラフィの構成で「春のグリーティングカード」を製作しました。
用紙にはわらばん紙の様な風合のある紙と、ハトロン紙の2 紙を選択し、蛍光ピンク・白・黄・金と四色のインキをもちいました。印刷は孔版印刷です。
版のズレ・かすれ・混色など、通常はトラブルとされる印刷効果を風合いと捉え、積極的に取り入れ、タイポグラフィはアクチデンツグロテスクで紙面をひき締める構成で組んでいます。
デザイン : 本田篤司 www.sekilala-design.com 】

【展覧会】 三井家のおひなさま 三井記念美術館

三井家のおひなさま日本橋に春の訪れを告げる「三井家のおひなさま」展。
今年も三井家の夫人や娘が大切にしてきたひな人形やひな道具を、一堂に公開いたします。

北三井家十代・高棟夫人の苞子(もとこ)(1869-1946)、十一代・高公夫人の鋹子(としこ)(1901-76)、高公の一人娘・浅野久子氏(1933 年生まれ)、伊皿子三井家九代高長(たかひさ)夫人・興子(おきこ)(1900-80)旧蔵の贅をつくした逸品が並びます。
とくに京都の丸平大木人形店・五世大木平藏が特別に制作した、浅野久子氏の幅3メートル、高さ5段の豪華なひな段飾りは必見です。

また展示室 7 では「三井家の薩摩焼」と題して、色絵薩摩の調度品や食器を紹介します。
展示室 1・2・3 では館蔵品による茶道具の名品、展示室 6 では「三井好 都のにしき」(水野年方筆)を展示します。

【 詳細 : 三井記念美術館   >> 出品目録はこちら(PDF) 】

【会員情報】 『リカシツトショシツズコウシツ』展に龍骨堂さんが参加

絵柄面 宛名面かつて少年少女の頃。
顕微鏡や上皿天秤、薬瓶や抽斗の中の鉱物標本に心ときめいた理科教室。
いまだ誰の名前もない図書カードにどきどきしながら署名した図書室。
絵の具や石膏、木屑の匂いも懐かしい、ものづくりの原点ともいえる図工室。

イラスト・陶器・文具・菓子・硝子・オブジェ・玩具・装身具など、分野の異なる八名の作家が、それぞれの少年少女時代の思い入れと共に《教室》をテーマにした五日間の小さな展示即売会を開催いたします。
会場は小さな裏庭のある小さな小さなギャラリー、cadocco(カドッコ)。
春先の五日間、きらきらと小さな記憶の欠片の詰まった空間へ、是非、遊びにいらして下さいませ。

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『リカシツトショシツズコウシツ』展

◯ 会期   2016年03月19日(土)-03月23日(水)
◯ 開場   12:00-19:00 (最終日は17:00閉店)
◯ 会場   gallery cadocco(JR西荻窪駅北口徒歩04分)
◯ 所在   東京都杉並区西荻北3-8-9
◯ 出展   北原裕子/KiNNOi/シャララ舎/スパン社/遊星商會/Radiostar/龍骨堂/孔雀洞雑貨舗

【 詳細 : リカシツトショシツズコウシツ

【会員だより】 奥村浩之さん、LA SUTILEZA DE LAS FORMAS〝繊細なかたち〟-MAESTROS ESCULTORES DE XALAPA〝ハラパの彫刻家たち〟彫刻展

奥村浩之メキシコグループ展はがき表メキシコで活躍する彫刻家/奥村浩之さんらによる彫刻展
LA SUTILEZA  DE LAS FORMAS〝繊細なかたち〟

MAESTROS ESCULTORES DE XALAPA 〝ハラパの彫刻家たち〟
の展覧会が Galería Arte Hoy で開催されます。
ハガキの作品は奥村浩之さんの作品です。
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Galería Arte Hoy
3月5日[土]11:00-15:00 オープニングパーティー

Arte Hoy ® Galería | Escultura, Pintura y Grabado | Coyoacán …
artehoy.com.mx/‎Galería Arte Hoy, ubicada en Coyoacán, México D.F. | Arte moderno y contemporáneo | Escultura, pintura, gráfica y proyectos escultóricos.
奥村浩之さん近影奥 村  浩 之  Okumura Hiroyuki
<略 歴>
1963年    石川県に生まれる。
1986年     金沢美術工芸大学美術学部彫刻科卒業
1988年     金沢美術工芸大学大学院修士課程修了
1989年-   メキシコに渡る
現在、メキシコを本拠地に、彫刻制作に没頭
【 YouTube 2:42  奥村浩之 彫刻を語る  https://youtu.be/US5XMIHnT5I
──────────
下掲写真は
奥村 浩之彫刻展「大地の詩」 ギャラリー f分の1  2015年10月開催より
VIENTO VERDE(ベィエント ベルデ) ― 緑の風 ―
大理石  53 x 20 x 14 cm   2012年
ビィエントベルデ【 詳細情報 : 奥村浩之 HP  Curriculum vitae Hiroyuki OKUMURA

美登英利 mitografico 、新作バッハ・コレギウム・ジャパンによるバッハ全集のカバーデザインを担当

美登英利CDジャケットデザイン3月20日キング・インターナショナルより発売の、バッハ・コレギウム・ジャパンによるバッハ全集です。カバーデザインををミトグラフィコが担当しました。
日本発ということに鑑みて、写真は水墨画をイメージするような色調に落とし、かつ墨絵を合成したりしています。
靴箱の様な大きなものがレコード・アカデミー賞受賞の55枚組みのカンタータ全集、手前は宗教曲全集。白いテーブルの上で撮っているのが管弦楽全集です。
【 詳細 : 美登英利 Facebook

【展覧会】 静嘉堂文庫美術館リニューアルオープン第二弾〝茶の湯の美、煎茶の美〟開催中

茶の湯の美、煎茶の美しばらく改装工事のため休館していた「静嘉堂文庫美術館」がリニューアルオープンし、その第二回目展『茶の湯の日、煎茶の美』が開催中です。

静嘉堂は、岩﨑彌之助(1851-1908 彌太郎の弟、三菱第二代社長)と、岩﨑小彌太(1879-1945 三菱第四代社長)の父子二代によって設立され、国宝7点、重要文化財83点を含む、およそ20万冊の古典籍(漢籍12万冊・和書8万冊)と、6,500点の東洋古美術品を収蔵しています。
静嘉堂の名称は中国の古典『詩経』の大雅、既酔編の「籩豆静嘉」(へんとうせいか)の句から採った彌之助の堂号で、祖先の霊前への供物が美しく整うとの意味です。

茶の湯の美、煎茶の美
1月23日(土)-3月21日(月・振休)

静嘉堂所蔵、茶道具(茶の湯の道具)と、煎茶器コレクション、その双方から名品を精選し、一堂に公開する展覧会です。煎茶器の多数公開は15年ぶり となります。
茶道具では、世界に3点しか現存していない、中国・南宋時代の国宝「曜変天目(稲葉天目)」、重文「油滴(ゆてき)天目」にはじまり、千利休所持で伊達家伝来の青磁鯱耳(しゃちみみ)花入や墨跡など、大名家伝来の名品を中心に、また天下人の手から手へと伝わった付藻茄子(つくもなす)、松本(紹鷗)茄子 等、大名物(おおめいぶつ)と称される茶入も出品となります。

国内有数とされる煎茶器コレクションからは、江戸-明治時代にかけて文人たちに愛玩された、中国宜興窯(ぎこうよう)製の茶銚(急須)の名品、染付の茗碗(煎茶碗)、錫製の茶心壺(茶葉の容器)などが、中国やインド舶来の華やかな織物や更紗(さらさ)の仕覆(名器の袋)、敷物とともに並びます。
中国から請来され、わが国に大きな影響を与えた二つの喫茶文化 ― 〝茶の湯〟と 〝煎茶〟-その美の粋が展示室に集います。

【 詳細 : 静嘉堂文庫美術館

【モリサワ文字文化フォーラム】 ウイリアム・モリスの軌跡 美しきデザインとケルムスコット刊本 - 終了企画

ウイリアム・モリス01 ウイリアム・モリス02第17回目を迎えるモリサワ文字文化フォーラムでは、ウイリアム・モリスの創作活動の軌跡をたどり、そのデザイン思想をテーマにした藤田治彦氏による講演と、ケルムスコットプレスで生まれた書体「ゴールデンタイプ」「トロイタイプ」「チョーサータイプ」の現代まで続く歴史的な影響と変遷をテーマにした白井敬尚氏による講演を行います。
会場では、モリサワが所蔵するコレクションの中から「ケルムスコット刊本」の展示を行います。実際に「ケルムスコット刊本」をご覧いただき、モリスの世界をより深く理解し、歴史を体感することができます。
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{ 講 演 者 }
◯ 藤田 治彦 (大阪大学大学 院 文学研究科教授)
◯ 白井 敬尚 (グラフィックデザイナー)
{ 開催概要 }
第17回モリサワ文字文化フォーラム
「ウイリアム・モリスの軌跡 ― 120年を超えて愛される美しきデザインとケルムスコット刊本」

日  時 :  2016年3月15日(火)13:30-17:00(開場13時)
場  所 :  株式会社モリサワ本社 4 階 大ホール
          大阪市浪速区敷津東2-6-25
参加費 :  無 料
定  員 :  100名
主  催 :  株式会社モリサワ

【 詳細情報 : モリサワ文字文化フォーラム

【良書紹介】 「ミツカン水の文化センター」の機関誌『水の文化』 第52号を発刊

ミツカン『水の文化』 ミツカン(株式会社Mizkan Holdings)は、2004年(平成16)創業200周年を迎えました。
「水」の恩恵を受け、「水」によって育てられてきたミツカンは、「水」をテーマとした社会貢献活動として、1999年(平成11)1月「ミツカン水の文化センター」を設立しました。

人の営みの根源には、常に「水」があります。人はときには「水」と闘い、またあるときには「水」と共生しながら、自らの「暮らし」をつくり上げてきました。当センターでは、この〝人と水とのかかわり〟によって生み出されてきた生活様式を「水の文化」ととらえています。
「健全な水循環」が保持されるよう、さまざまな研究活動や情報交流活動を通じて、「水」の大切さを伝え、「水」への意識向上を広く図っていきたいと考えています。

「ミツカン水の文化センター」の機関誌『水の文化』
機関誌『水の文化』は、1999年(平成11)1月創刊。年3回、無償で発行しています。
創刊以来52号にたっしましたが、「人と水」、「人と人」のかかわりの中で生み出された、知恵や地域固有の習慣に光を当ててきました。「水の文化」を探るうちに、思いがけない〝新たな視点〟を発見することも。

意識してきたのは、多様な領域への取材。物事を一側面からだけ見るのではなく、立場が異なる人がどう考え、どうかかわっているかに着目し、横串を通すことで新たな切り口を探ります。また、無形の財産ともいえる知恵や習慣が、未来へつながることを心がけています。
ホームページ[水の文化 バックナンバー]からPDFファイルをダウンロードすることができますので、どうぞご利用ください。
【 詳細 : ミツカン 水の文化センター

【徳島の公僕ディレッタント】 小西昌幸さん、ついに定年退職の日を至近にむかえる

徳島の小西昌幸です。私はいよいよあと一ヶ月で定年退職です。
 それでも今日から3月町議会が始まり、11日は3・11映画祭で遠藤ミチロウさんのドキュメンタリー映画を上映し、翌12日は福岡県遠賀(おんが)町立図書館で講演会、20日は地引雄一さんの講演会【東京ロッカーズからプロジェクトフクシマへ】(聞き手は小西)、27日は落語と講談の演芸会(たま・南湖二人会)と最後まで催しが続きます。
3・11映画祭in徳島2016★チラシ・オモテ 3・11映画祭in徳島2016★チラシ・裏面 小西昌幸講演会チラシ 3・11映画祭in徳島★「徳島新聞」朝刊20160225{ 新宿餘談 }
かんがえてみたら、徳島の小西昌幸 ( こにし まさゆき ) さんとのおつきあいも長くなった。
徳島市の板東孝明さんに小西さんをご紹介いただいたのは、1980年代の中頃であったとおもう。30年余のおつき合いということになる。
小西さんはフットワークの良いかたで、その口からはことばが、その筆からは文章がとめどなくあふれるかたであった。

小西さんのことは本コーナーにも数回紹介した。はなからスノッブだとはおもわなかったが、やはり最後までけたたましいひとだった。
ディレッタントもここまでくると本物である。このひとは、まさしく本物の好事家であり、本物のディレッタント-好き者、物憑きである。

そんな小西さんも、いよいよ定年退職が間近に迫ったようである。なにかさびしいような気がしないでもないが、これからは「公務員・お役人」のくびきをはなれ、先鋭疾風のごとく、阿修羅のごとく、ヲメクことになりそうな予感(悪寒)もしないではない。
ディレッタント:小西昌幸の最後の晴れ舞台にご参加をたまわりたいゆえんである。

【 関連 : [小西昌幸さん情報/演奏会]北島ブリティッシュ ・ ロック ・ レジェンド ・ ナイト ★