月別アーカイブ: 2023年6月

【艸木風信帖】活動再開 根岸子規庵|サラマ・プレス倶楽:桐島カヲル|Lingua Florens-ことばの花園|’23年6月29日 梅雨のあいまに

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── この小園は余が大地にして 草花は余が唯一の詩料となりぬ 子規庵 ──
正岡子規(俳人・歌人 1867-1902)「小園の記」より
{ 活版 à la carte   根岸 子規庵 子規庵公式サイト }
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Lingua Florens - ことばの花園

ビルの谷間、人工地盤、五坪ほどの小庭、植えも植えたり、数十種の艸木
Lingua Florens  2023年06月の開花報告
朗文堂 サラマ・プレス倶楽部:桐島カヲル

DSCN3101紫陽花と八重咲きドクダミ
クサノオウクサノオウ
ジギタリス1 ジギタリス2ジギタリス
ナスタチウムナスタチウム
ヒメウツギヒメウツギ
フェイジョアフェイジョア
メリアンサス・マヨール花メリアンサス・マヨール 花
メリアンサス・マヨール実メリアンサス・マヨール 実
葉と水滴メリアンサス・マヨール 葉

ランタナ1ランタナ2ランタナ
夏椿(ヒメシャラ)1 夏椿(ヒメシャラ)3夏椿(ヒメシャラ)
柏葉アジサイ柏葉アジサイ
八重ドクダミ八重咲きドクダミ
藍姫藍姫(アジサイ)

【展覧会】平塚市美術館|さとび と みやび 失われた理想郷を求めて|’23年6月24日-9月3日|終了

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平塚市美術館
さとび と みやび
失われ た理想郷を求めて
開催期間  2023年6月24日[土]- 9月3日[日]
会  場  平塚市美術館 展示室2
      神奈川県平塚市西八幡1-3-3 TEL 0463-35-2111
開館時間  9:30 -17:00(入館は 16:30 まで)
休  館  日  月曜日
観  覧  料  一 般 200円、 高大生 100円
      * 各種割引、優待情報などは下掲詳細参照
主  催  平塚市美術館
────────────────────平塚平塚市美術館|さとびとみやび|失われた理想郷を求めて
本展は、作家たちが都市と地方を行き来するなかで生み出された作品群を紹介するものです。
平塚市美術館が位置する湘南地方は明治期以降に開発が進み、都市にほど近い周辺地として、都市生活者の療養地、避暑地となりました。その海岸の美しいイメージに誘われ、芸術家たちはこぞってアトリエを構えましたが、彼らの多くは、都市の不安や騒がしさに満ちた生活から逃れようとした移住者でした。萬鉄五郎や岸田劉生を初めとする、大正・昭和初期に湘南で創作した春陽会の画家たちは、都市から地方へ、地方から都市へと移動するなかで、都市では失われつつある原風景を湘南の地に見出し、絵画のなかに表現することになります。
このような都市から地方へと注がれる眼差しは古代から存在し、近代以降は「ここではないどこか」を求めて、作家たちは理想的な生活の在り方を国内の周辺地や、植民地支配地域に見出しました。大正期に河野通勢は故郷・長野の風景に神話の世界を見出し、濱谷浩は新潟・桑取谷の習俗を取材し、日本の原型を作品集『雪国』(1956年)、『裏日本』(1957年)に発表するなど、周辺的な世界をとらえる作家たちは、失われつつある風景を様々な方法で表現していることがわかります。1913年から国家プロジェクトとして台湾の先住民族へのフィールドワークをはじめた民俗学者・小林保祥は、調査終了後、公的な役割から離れ絵画制作を始め、ユートピアとしての集落を絵画で表現しました。彼らにとって、無垢な風景の追求が創作行為の根幹をなしていると言えるでしょう。
最後に紹介するのは、人間が取り戻すべき原風景を表現し続けた、平塚市を拠点とする造形作家・藤田昭子の作品群です。藤田は戦後すぐに彫刻界で頭角を現しましたが、1970年代に入ると、「野焼き」と呼ばれる窯を使わずに野外で粘土を焼成する制作方法で、湘南の地に世界最大級のやきもの《出縄》(1976-77年)を出現させました。「人間らしい空間」の創造をかかげた藤田による集団での創作行為には、人間を疎外する都市生活に抗い、原始的な建築や共同体を生み出そうとする一貫した意思をみてとることができます。
地方に住まうことへの関心が高まり、その価値が見直されている現在、本展が都市から地方へと注がれる眼差しについて再考する機会になれば幸いです。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
【 詳 細 : 平塚市美術館 公式サイト

【展覧会】東京ステーションギャラリー|春陽会誕生100年 それぞれの闘い|岸田劉生、中川一政から 岡鹿之助へ|’23年9月16日ー11月12日|終了

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東京ステーションギャラリー
春陽会誕生100年 それぞれの闘い
岸田劉生、中川一政から岡鹿之助へ
会  期  2023年9月16日[土]ー 11月12日[日]
      * 会期中、展示替えをおこないます
休  館  日  月曜日[9/18、10/9、11/6は開館]、9/19[火]、10/10[火]
開館時間  10:00-18:00  * 入館は それぞれ 閉館30分前 まで
      * 金曜日は 20:00 まで開館
会  場  東京ステーションギャラリー
      100-0005 東京都千代田区丸の内1-9-1 TEL : 03-3212-2485
入  館  料  当日・個人 一 般 1,300円、高校・大学生 1,100円、中学生以下 無 料
      * 各種割引、優待情報などは 下掲詳細 参照
特別協力  東京国立近代美術館
共  催  一般社団法人 春陽会、日本経済新聞社
主  催  東京ステーションギャラリー[公益財団法人東日本鉄道文化財団]
──────────────────────東京駅0902 ◆ 東京ステーションギャラリー| それぞれの闘い|岸田劉生、中川一政から岡鹿之助へ ◆

画家のための自由な団体 夢の実現とそれぞれの表現
春陽会は1923年に第1回展が開催された、現在も活発に活動を続ける美術団体です。民間最大の美術団体だった日本美術院の洋画部を脱退した画家たちで構成された創立会員を中心に、新進気鋭の画家たちが加わり新団体「春陽会」を結成しました。

彼らは同じ芸術主義をもつ画家たちの集団であろうとはせず、それぞれの画家たちの個性を尊重する「各人主義」が大事であると考えました。また、春陽会の展覧会には油彩だけではなく、版画、水墨画、さらには新聞挿絵の原画などが形式にとらわれずに出品されました。そして、春陽会では画家たちが互いの作品を批評しながら芸術のために研鑽を積み、次世代育成をも念頭に基盤を固めていったのです。
出品作品のなかに、自らの内面にある風土(土着)的なもの、日本的ないしは東洋的なものを表現しようとする傾向が早くからみられたことは、注目すべき点でしょう。
すでに知名度のある花形の画家たちにより組織され、帝国美術院、二科会に拮抗する第3の洋画団体として誕生した春陽会。本展は、その創立から1950年代までの葛藤に満ちた展開を100点以上の作品で辿ろうとするものです。東京駅0903

< Sections 章立て >
第1章  始 動:第3の洋画団体誕生
第2章  展 開:それぞれの日本、それぞれの道
第3章  独 創:不穏のなかで
第4章  展 望:巨星たちと新たなる流れ

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 東京ステーションギャラリー ] 

【展覧会】練馬区立美術館|宇川直宏展 FINAL MEDIA THERAPIST @DOMMUNE|’23年9月10日-11月5日|終了

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練馬区立美術館
宇川直宏展 FINAL MEDIA THERAPIST @DOMMUNE
会  期  2023年9月10日[日]- 11月5日[日]
休  館  日  月曜日(ただし、9月18日[月・祝]、10月9日[月・祝]は開館、
     翌9月19日[火]、10月10日[火]は休館)
開館時間  10:00-18:00  * 入館は17:30まで
観  覧  料  一 般 1,000円、 高校・大学生 および 65-74歳 800円
      * 中学生以下および75歳以上 無料
      * 同館は事前予約制ではありません。当日チケットカウンターでお求めください。
      * 各種割引、優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
主  催  練馬区立美術館(公益財団法人練馬区文化振興協会)、DOMMUNE株式会社
──────────────────────20231006193254_00001 ◆ 練馬区立美術館|宇川直宏展 FINAL MEDIA THERAPIST @DOMMUNE|’23年9月10日-11月5日 ◆

AI時代の創作において、一体作家は作品のどこに存在しているのか?
ストリーミングを装った、現代メディア・セラピー13年の痕跡 !!!!!

< 宇川直宏について >
宇川直宏(1968年- )は、1980年代末より映像作家、グラフィックデザイナー、VJ、文筆家、キュレーターなど多岐にわたる活動を展開するするアーティストです。1990年代より活動の舞台を現代アートにも拡張し、国内外で様々な作品を発表してきました。2010年には世界に先駆けてライブストリーミング・チャンネル「DOMMUNE(ドミューン)」を開局し、毎夜、多種多様なトーク、DJプレイ、ライブやトークセッション等を世界に配信し、国内外の先端的なアートシーンに大きな影響を与えています。
宇川はスタジオで日々産み出される番組の、撮影行為、配信行為、記録行為を、自らの “現在美術表現” と位置づけています。また宇川は日夜配信を続けることを、テレビやラジオや新聞や雑誌、またインターネット等様々な ”現代メディア” の盛衰に対し、オルタナティブの側からセラピーを行っている感覚であるとも言います。

< 展覧会について >
本展では、13年間のDOMMUNEの膨大な番組アーカイブを紹介するとともに、それらの映像を素材として、絵画や立体作品など他のメディアに拡張・変換・創造し、“描く” という行為の歴史的なアップデートを図ります。
その過程で介在するのは、宇川自らだけでなく、日々の配信行為に纏わる視聴者と同じく、様々な年齢・多様な背景を持つ人々、そして人工知能。アーカイブの様々な可能性を探るとともに、近年広く普及し始めたジェネレーティブAI(※1)による画像生成にも着目し、描くとは何か、今世紀的な作家性や作品のあり方とは何か、もしくはそこから創出される価値とは何かなど、“ 近代・現代・現在美術 ” を新たに捉え直すプロジェクトとなります。また、ブロックチェーン(※2)、そしてスマートコントラクト(※3)による所有や販売などのプロセスを独自考察し、伝統的なメディアである絵画と同時に、NFT作品(※4)の制作も行います。また、会期中には美術館を舞台としてライブストリーミングを行い、さらなる情報の蓄積を目にしながら番組に参加することが可能です。
毎日大量の人々が行き交うプラットフォームであり、芸術/文化情報の泉源であるファイナルメディア「DOMMUNE」を、様々に変換し時空を錯綜しながら眺める試みは、仮想空間と物理空間の交通、ユビキタス(※5)とモバイルによる超分散的サイバー空間の投影など、Web3.0(※6)以降の社会を取り巻く様々な問いを、更に深める機会ともなるでしょう。
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※1 「生成AI」。画像や動画、楽曲やプログラムのコード、文章などクリエイティブな成果物を生成するための人工知能。
※2 情報通信ネットワーク上の取引記録を、暗号技術を用いて処理・記録するデータベースの一種。改ざんが非常に困難で仮想通貨等に応用されている。
※3 ブロックチェーンシステム上の概念。あらかじめ設定されたルールに従って、第三者を介さずにブロックチェー ン上の取引を自動的に管理する。
※4 NFT(ブロックチェーンを利用して発行する非代替性の暗号資産)の技術を活用し唯一性や所有権を証明できるデ ジタルアート。
※5 通信インフラの整備や端末の普及によって場所 を選 ばずに イ ンタ ーネ ット に接 続し 情 報収 集や サー ビス の 利 用が 行え るこ と。
※6 プライバシーやセキュリティなど問題を解決するために構想された、ブロックチェーンなどの技術によって実現 する「次世代の分散型インターネット」の概念。

<DOMMUNE(ドミューン)とは?​​​​​​>20231006193437_00003アーティストの宇川直宏が2010年3月1日に開局した、日本初のライブストリーミングスタジオ兼チャンネル。
「ライブストリーミング」とは、パソコンやスマートフォンなどで、映像と音声からなる「生配信」を楽しむことができる、インターネット上のテレビ番組。
DOMMUNE公式ホームページは  こちら 〔外部サイト〕

<展覧会の見どころ>
・DOMMUNEで取り上げた13年間分のアーカイブを一挙に振り返り、それらを題材にしたさまざまな美術作品を展示します。
・AIによる画像生成に着目し、描くとは何か、作家や作品のあり方とは何かなど、美術の価値について問い直します。
・会期中に美術館やスタジオ、イベントスペースを舞台としてストリーミング配信を行い、番組に参加することが可能です。
・展示室内の撮影が可能です。(一部展示を除く)

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 練馬区立美術館

【展覧会】泉屋博古館 京都・鹿ヶ谷|企画展 歌と物語の絵 ─ 雅やかなやまと絵の世界|’23年6月10日-7月17日|終了

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泉屋博古館 京都・鹿ヶ谷
企画展 歌と物語の絵
── 雅やかなやまと絵の世界
会  期  2023年6月10日[土]- 7月17日[月・祝]
休  館  日  月曜日(7月17日は開館)
開館時間  午前10時 - 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
会  場  泉屋博古館(京都・鹿ヶ谷)
      606-8431 京都府京都市左京区鹿ケ谷下宮ノ前町24
入  館  料  一 般 800円、高大生 600円、中学生以下 無 料
      * 本展覧会の入場料で青銅器館もご覧いただけます
主  催  公益財団法人泉屋博古館、京都新聞
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悲喜こもごもの逸話に、あまたの恋物語、華麗な王朝行事に謎の鳥人間・・・・
絵画がいろどる古典文学の世界をご堪能ください。

伊勢物語図屏風(右隻)伝俵屋宗達 江戸・17世紀 伊勢物語図屏風(左隻)伝俵屋宗達 江戸・17世紀《伊勢物語図屏風》宗達派 上図)右隻 下図)左隻 桃山-江戸・17世紀
平家物語_大原御幸図屏風 桃山・16世紀《平家物語・大原御幸図屏風》 桃山・16世紀
竹取物語絵巻 江戸・17世紀《竹取物語絵巻》 江戸・17世紀
是害房絵巻 南北朝・14世紀 重要文化財《是害房絵巻》南北朝・14世紀 重要文化財

古来、語り読み継がれてきた物語は、古くから絵巻物など絵画と深い関係にありました。和歌もまた、三十一文字の世界が絵画化されたり、絵から受けた感興から歌が詠まれたりと、絵画との相互の刺激から表現が高められてきました。
物語絵や歌絵の特徴のひとつは、精細な描写と典雅な色彩。宮廷や社寺の一級の絵師が貴人の美意識に寄り添い追求した「やまと絵」の様式を継承することでしょう。そしてストーリーに流れる時間を表すかのような巻物、特別な場面を抽出してドラマティックに描き出す屏風など、長大な画面にさまざまな表現が生まれました。
古典文学は、後世の人々が自身に引き寄せて味わうことで、読み継がれ輝き続けてきました。それに基づく絵画もまた同様です。本展では、近世の人々の気分を映し出す物語絵と歌絵を、館蔵の住友コレクションから選りすぐってご紹介します。雅やかで華麗、時にちょっとユーモラスな世界をお楽しみ下さい。

※ 展示作品の画像は 泉屋博古館(京都) から拝借しました。二次流用などはご遠慮ください。
※ 下掲詳細を確認の上参観を。

[ 詳 細 : 住友コレクション 泉屋博古館 京都・鹿ヶ谷{ 活版 à la carte  泉屋博古館まとめ }

【展覧会】アーティゾン美術館|ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開| セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ|’23年6月3日-8月20日|終了

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アーティゾン美術館
ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開
セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ

会  期  2023年6月3日[土]- 8月20日[日]
開館時間  10:00 - 18:00(8月11日を除く金曜日は 20:00 まで)
      * 入館は閉館の30分前まで
休  館  日  月曜日(7月17日は開館)、7月18日
会  場  公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館 6・5・4階 展示室
      104-0031 東京都中央区京橋1-7-2 
      お問い合わせ 050-5541-8600(ハローダイヤル)
入  館  料  日時指定予約制 (税込)
      一 般 ウェブ予約チケット  1,800円 
          当日チケット(窓口販売) 2,000円
      * 学生無料 要ウェブ予約・中学生以下は無料
      * チケット販売の詳細は下掲公式サイトでご確認ください。
主  催  公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館
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19世紀末から第一次世界大戦が勃発するまでの間、フランスが平和と豊かさを享受することが出来たベル・エポックの時代、芸術を生み出す活気と自由な雰囲気に満ち溢れる中、フォーヴィスム、キュビスムなどの新しい美術が芽吹いて花咲き、やがて表現の到達点のひとつとして抽象絵画が目覚めました。その後の抽象絵画の展開は、20世紀の絵画表現を牽引し、その潮流は同時期の日本にも及びました。
この展覧会は、印象派を起点として、世紀初頭の革新的な絵画運動を経て抽象絵画が生まれ、2つの大戦を経てさらに展開していく様子を、おおよそ1960年代まで、フランスを中心としたヨーロッパ、アメリカ、そして日本の動向を中心に展観するものです。
本展では、石橋財団コレクションから新収蔵作品* 95点を含む約150点、国内外の美術館、個人コレクション等から約100点、あわせて約250点の作品を、アーティゾン美術館の全展示室を使ってご紹介いたします。

20230626194013_000121 抽象絵画の歴史を展観する大規模展
2 アーティゾン美術館の近年の新収蔵作品95点を一挙公開
3 国内外の美術館、個人コレクションからの作品が集結
4 アルトゥング、スーラージュ、ザオ・ウーキーの後期作品を特集展示
5 現代作家の作品を特集展示

※ 開催情報は予告なく変更となることがあります。
※ 新型感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 公益財団法人 石橋財団 アーティゾン美術館 本展特設サイト

【展覧会】茅ヶ崎市美術館|イギリス風景画と国木田独歩|’23 年6月18日-8月27日|終了

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茅ヶ崎市美術館
イギリス風景画と国木田独歩
会  期  2023 年 6 月 18 日[日]- 8 月 27 日[日]  
時  間  10 時ー 17 時(入館は 16 時 30 分まで)
休  館  日  月曜日(ただし 7 月 17 日は開館)、7 月 18 日[火]は休館
会  場  茅ヶ崎市美術館 展示室 1・2・3
      253-0053 神奈川県茅ヶ崎市東海岸北 1-4-45
観  覧  料  一 般 1,000 円 / 大学生 800 円 / 市内在住 65 歳以上 500 円
      高校生以下、障がい者およびその介護者は無料
特別協力  郡山市立美術館、府中市美術館
主  催  公益財団法人茅ヶ崎市文化・スポーツ振興財団
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国木田独歩(1871-1908)は明治時代を代表する小説家。結核の治療で訪れた茅ヶ崎でその短い生涯を閉じた独歩の代表作『武蔵野』(1898)は、武蔵野の美しい風景を瑞々しい文体で描写しています。素朴な自然にロマンを見いだす新たな表現は文学者のみならず画家の間にも生まれました。
独歩の『武蔵野』に大きな影響を与えたのは、イギリスのロマン派詩人ウィリアムズ・ワーズワース(1770-1850)でしたが、産業革命や市民革命を経験し近代市民社会が成立した18-19世紀のイギリスでは、風景に対する関心が高まりをみせました。ワーズワースは湖水地方を題材にして詩をつくり、ジョン・コンスタブル(1776-1837)は故郷の豊かな風景を、ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(1775-1851)は光と色彩に溢れた自然を描きました。伝統的な風景画が刷新され、西洋風景画の頂点が築かれたといえます。

本展覧会では独歩の自然観に触れつつ、郡山市立美術館 と 府中市美術館 の優品を通じて、コンスタブルやターナーのみならず、ジョン・マーティン(1789-1854)、サミュエル・パーマ(1805-1881)などの画家たちにも焦点をあて、近代イギリス風景画の流れをたどります。
さらに、わが国において名所絵的に描かれることが多かった風景画が、明治以降どのように描かれるようになったのかをたどり、イギリス風景画の受容についても考察します。

※ 感染症対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 茅ヶ崎市美術館

【展覧会】細見美術館 琳派展23|琳派の扉絵と涼の美|’23年6月10日-8月20日|終了

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細見美術館
琳派展23
琳派の扉絵と涼の美
会  期  2023年6月10日[土]- 8月20日[日]
      * 会期中に一部展示替えあり
所  在  地  京都市左京区岡崎最勝寺町6-3 TEL 075-752-5555
開館時間   午前10時 - 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
休  館  日  毎週月曜日(祝日の場合、翌火曜日)
入  館  料  一 般 1,400円  学生 1,100円
      * 各種割引、優待条件などは 下掲詳細 参照
主  催  細見美術館 京都新聞
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琳派の創始者、俵屋宗達(生没年不詳、江戸前期に活躍)は扇絵を制作する「絵屋」を営んでいました。「扇絵」はいわば宗達工房の主力商品であり、その独創的な意匠は、のに屛風などの大画面に明快な画風を展開する原点ともなりました。
「扇絵」や「団扇絵」といった小画面の調度は、尾形光琳、中村芳中、酒井抱一、鈴木其一、神坂雪佳ら宗達以降の絵師たちも積極的に手掛け、デザイン性の高い身近な調度として親しまれました。一方、琳派では朝顔など夏の草花図も多く描かれ、爽やかな画面は凌ぎ難い夏の暮らしに一風の涼味をもたらしました。
琳派展の第23弾となる本展では、細見コレクションを中心に「扇絵」「団扇絵」や、夏の草花図や秋草図を選び、琳派による涼の美を展覧します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトを確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 細見美術館 Hosomi Museum ]

【展覧会】目黒区美術館|目黒区美術館コレクション展|版画いろいろ + 特集展示 秋岡芳夫全集6 銅版画|’23年10月7日-11月12日|終了

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目黒区美術館
目黒区美術館コレクション展 版画いろいろ + 特集展示 秋岡芳夫全集6 銅版画
会  期  2023年10月7日[土]- 11月12日[日]
休  館  日  月曜日   * ただし、10月9日[月・祝]は開館、10月10日[火]は休館
時  間  10:00 - 18:00(入館は 17:30 まで)
観  覧  料  一 般 700円、大高生・65歳以上 550円、中学生以下 無 料
      * 各種割引、優待情報などは下掲詳細参照。
主  催  公益財団法人目黒区芸術文化振興財団 目黒区美術館
────────────────────目黒区美01◆ 目黒区美術館|目黒区美術館コレクション展|版画いろいろ + 特集展示 秋岡芳夫全集6 銅版画|’23年10月7日-11月12日 ◆

版があって画ができる ──

版を作り、紙などに写し取る版画は、多種多様な制作方法があります。版木の凹凸からうまれる力強い表現の木版画[凸版]、緻密な線表現が可能な銅版画[凹版]、描画した風合いがそのまま反映されるリトグラフ[平版]、インクの物質感が特徴的なシルクスクリーン[孔版]。
また、銅版画一つとっても、金属板に彫刻刀で直接彫るエングレーヴィング、金属腐蝕の作用を利用したエッチング、版の無数の傷から独特の黒い面が得られるメゾチントなど、技法によって、使う道具が異なり、表現できる線や画面も大きく変わります。  

目黒区美術館では、こうした多様な技法で制作された、様々な作家による版画作品を収蔵しています。1点からなる作品、複数枚の連作で1つの作品とするもの、版画集など、形態も異なります。本展では、版画技法の特徴に着目し、当館コレクションの中から版画のいろいろな魅力を紹介いたします。

〔 出品予定作家 〕
青木野枝、池田満寿夫、柄澤齊、清原啓子、草間彌生、国吉康雄、駒井哲郎、中林忠良、長谷川潔、深沢幸雄、松原直子、山本鼎、淀井彩子 ほか

❖ 特集展示 ❖
秋岡芳夫全集6 銅版画
特集展示として「秋岡芳夫全集」を開催します。このシリーズ展は、2011(平成23)年に開催した目黒ゆかりの工業デザイナー秋岡芳夫の回顧展「DOMA 秋岡芳夫展」後に開始しました。6 回目となる今回は、1950年代に制作された銅版画を中心にその魅力に迫ります。

※ 入館のための日時指定予約は必要ありません。開館時間内に直接お越しください。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 目黒区美術館 ]

【展覧会】大阪大学総合学術博物館|第24回企画展 石濵純太郎展|― なにわ町人学者の東洋学 ―|’23年6月3日-7月29日|終了

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大阪大学総合学術博物館
第24回企画展 石濵純太郎展
― なにわ町人学者の東洋学 ―
会  期  2023年6月3日[土]- 7月29日[土]
休  館  日  日曜・祝日
開館時間  10時30分 - 17時(入館は 16時30分 まで)
会  場  大阪大学総合学術博物館待兼山修学館
      560-0043 大阪府豊中市待兼山町 1-20
協  力  大阪大学附属図書館、大阪大学外国語学部、大阪大学文学部、一般財団法人 懐徳堂記念会
主  催  大阪大学総合学術博物館、大阪大学大学院人文学研究科
入館無料
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石濵純太郎(いしはまじゅんたろう 1888〈明治21〉ー1968〈昭和43〉 関西大学名誉教授)は、大阪が生んだ大正から昭和戦後期に活動した東洋学者です。自他ともに認める “ 町人学者 ” として、敦煌文献や、未解読だった西夏文字、懐徳堂の富永仲基の学問を研究しました。膨大な研究資料のコレクションと、彼のまわりに集う人々の輪「石濵サロン」は、生前から讃嘆されていました。
また彼は大阪大学の前身校でもある大阪外国語学校・大阪外国語大学、(旧制)大阪高等学校で学び教え、さらに 重建懐徳堂 を活動の場とするなど、大阪大学とも縁が深い学者です。

没後、蔵書などが大阪外国語大学に「石濵文庫」として入り、現在は大阪大学附属図書館に保管されています。和書・漢籍・欧米諸言語の図書・雑誌だけでも 4 万冊以上にのぼりますが、そのほかにも石碑から採った拓本や、彼の交友の広さを示す書簡などの学術資料も膨大な点数があります。これらの資料は現在も整理・研究が進められ、新たな発見があいついでいます。
本展覧会では、石濵純太郎が収集した資料から、漢字の変遷とアジアの文字・言語の多彩さ、また彼をとりまく学芸ネットワークについて、展示を通じてご紹介します。

※ 下掲公式サイトにて最終情報を確認の上、ご観覧ください。
[ 詳 細 : 大阪大学総合学術博物館

【展覧会】島根県立美術館|企画展 住友コレクション名品選-フランスと日本近代洋画-|’23年9月8日-11月6日|終了

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島根県立美術館
企画展 住友コレクション名品選 -フランスと日本近代洋画-
会  期  2023年9月8日[金]- 11月6日[月]
休  館  日  火曜日
開館時間  ◉ 島根県立美術館は 宍道湖に照りはえる夕陽も「作品」です。
      【10月 - 2 月】 10:00-18:30(展示室への入場は18:00まで)
      【 3 月 - 9 月】 10:00-日没後30分(展示室への入場は日没時刻まで)
会  場  島根県立美術館
      690-0049 島根県松江市袖師町1-5 TEL:0852-55-4700
観  覧  料  住友展のみ 当日・個人
      一 般 1,000円、大学生 780円、 小中高生 300円
      住友展+コレクション展 当日・個人  
      一 般 1,300円、大学生 1,000円、 小中高生400円
      * 各種割引、優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
主  催  島根県立美術館、山陰中央新報社、日本海テレビ、SPSしまねグループ
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住友家15代当主・吉左衞門友純(号春翠)が始めた美術品の蒐集は、長男の寛一、16代吉左衞門友成へと受け継がれ、優れたコレクションが形成されました。
本展では泉屋博古館東京(六本木)が所蔵する住友コレクションから、クロード・モネ、ジャン=ポール・ローランス、浅井忠、鹿子木孟郎、藤島武二、岸田劉生らの名品を紹介します。

◉ 島根県立美術館は 宍道湖に照りはえる夕陽も「作品」です。島根県立美術館の トップページ には「本日の日没時間」が表示され、サイト内には年間の日没時間一覧表があります。
※ 下掲詳細公式サイトにて最新情報を確認の上、ご観覧ください。
[ 詳 細 : 島根県立美術館

【展覧会】練馬区立 石神井公園 ふるさと文化館|企画展「田中小実昌-物語を超えた作家-」|’23年6月17日-8月13日|終了

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練馬区立 石神井公園 ふるさと文化館
企画展「田中小実昌-物語を超えた作家-」
会  期  令和5(2023)年6月17日[土]- 8月13日[日]
会  場  石神井公園ふるさと文化館 2 階 企画展示室
177-0041 東京都練馬区石神井町5-12-16 TEL 03-3996-4060
開館時間  9:00 - 18:00
休  館  日  月曜日  * 7/17[月・祝]は開館、7/18[火]は休館
観  覧  料  無 料
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作家・田中小実昌(大正14〈1925〉年 - 平成12〈2000〉年)は、昭和61(1986)年から逝去するまで練馬区早宮で暮らしました。毛糸の帽子がトレードマークの田中は「コミさん」や「コミちゃん」の愛称で親しまれ、執筆活動のほか、テレビや映画出演など幅広く活躍しました。

田中の作品は小説、随筆、翻訳、紀行、映画評論など多岐にわたります。執筆活動は主に翻訳から始まり、カーター・ブラウンの推理小説などの、軽妙洒脱な訳文が注目されました。次第に小説も発表するようになり、昭和54(1979)年に、戦中や終戦直後のできごとを題材とした「浪曲師朝日丸の話」「ミミのこと」で第81回直木賞を受賞、同年に父親のことなどを書いた短編集『ポロポロ』で第15回谷崎潤一郎賞を受賞しました。
独立教会の牧師を父にもつ田中は、旧制福岡高等学校在学中に初年兵となり出征、復員後は軽演劇場の文芸部員、米軍将校クラブのバーテンダー、香具師 – やし – などのさまざまな職を転々とし、それらの経験からも作品を書きました。整然たる物語となってしまわないよう、言葉が慎重に用いられ、独特の文体が生み出されました。飄々とした田中の表現には多くの読者が惹き込まれました。本展では、当館に一括して寄贈された原稿や書簡、書籍、写真資料などを中心に、田中の作品を紹介します。

※ 会期中にさまざまなイベントが企画されています。下掲詳細参照。
[ 詳 細 : 練馬区立 石神井公園 ふるさと文化館
{新宿餘談}
コミさんの歿後20年余、いまや歴史のひととなり、ふるさと文化館に祀られるひとらしい。
カメラのレンズのせいだろうか道幅がひろく見える。実際には網のように張り巡らされた路地と、二間間口もあれば立派な呑み屋が林立していた。
チラシ裏面に紹介された新宿ゴールデン街に佇むコミさん(ご本人の前では田中センセイ)の背後、二階建ての店が、若かりしころの稿者らのたまり場だった。最奥左が「ふたば」といったら、半分棺桶に足を突っこんでいる高齢者は懐かしいかもしれない。
ここでは
酔狂が嵩じると、愚か極まりないが、二階の窓から「仮面ライダ~、ウルトラのチチィ~」などと喚いては翔んでいた。ふしぎに怪我はしなかった。道にはコミさんがペタンと腰をおとして座りこみ、頭に「頭なりのキャップ」を乗せて「やぁぁあ、きょうもよく翔んでるなぁ~」と迎えてくれた。
しばしばコミさんは失禁していた。失禁状態ではタクシーにも乗れないので、夜半になるとコミさん贔屓の店のたれかが練馬の自宅に架電。すると迎えの車がやってきた。斯様にゴールデン街の住人はやさしかった。稿者は35歳まで馬鹿酒を呑んだが、体質があわなかったのか断酒した。昨年はついに禁煙までした。ここには断酒以降まったく行っていない。だんだん人生つまらなくなる。

【イベント】旧落石 Ochiishi 無線送信局|OCHIIHI plan 落石計画 第13期 銅版画試論Ⅲ|井出創太郎 + 高浜利也|’23年8月7日-8月11日|終了

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OCHIIHI plan
落石計画 第13期
銅版画試論Ⅲ
井出創太郎 + 高浜利也
2023年8月7日[月]- 8月11日[金]
旧落石 Ochiishi 無線送信局

◆ 北海道根室半島南部の 旧落石 Ochiishi 無線送信局
落石無線送信局は北海道根室半島南部の太平洋側に位置し、サカイツツジの自生地となっている落石岬にある。1908年に旧逓信省管轄の落石無線送信所として建造された後、幾度か火災・戦災に見舞われ、1929年にはヤクーツク飛行中のドイツ飛行船ツェッぺリン泊号と日本初の交信に成功し、1931年には北太平洋横断飛行中のリンドバーグ機を無線により誘導し偉業達成を陰で支えるなど、歴史的出来事の要衡であった。
1960年代半ばにその役割を終えて閉鎖された後、根室出身の版画家 池田良二氏の個人スタジオとして活用され、現在は毎夏行われる「落石計画」というアートプロジェクトの拠点となっている。

【展覧会】東京ステーションギャラリー|甲斐荘楠音 -かいのしょう ただおと- の全貌|絵画、演劇、映画を越境する個性|’23年7月1日-8月27日|終了

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東京ステーションギャラリー
甲斐荘楠音 -かいのしょう ただおと- の全貌 絵画、演劇、映画を越境する個性
会  期  2023年7月1日[土]- 8月27日[日]
      * 会期中、展示替えをおこないます
休  館  日  月曜日[7/17、8/14、8/21 は開館]、7/18[火]
開館時間  10:00-18:00  * 入館は 閉館30分前 まで
      * 金曜日は 20:00 まで開館
会  場  東京ステーションギャラリー
      100-0005 東京都千代田区丸の内1-9-1 TEL : 03-3212-2485
入  館  料  当日・個人 一 般 1,400円、高校・大学生 1,200円、中学生以下 無 料
      * 各種割引、優待情報などは 下掲詳細 参照
主  催  東京ステーションギャラリー[公益財団法人東日本鉄道文化財団]、日本経済新聞社
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あやしさを超えて、誰も見たことのない甲斐荘楠音の全貌にせまる
甲斐荘楠音(1894-1978/かいのしょう ただおと)は、大正期から昭和初期にかけて日本画家として活動し、革新的な日本画表現を世に問うた「国画創作協会」の一員として意欲的な作品を次々と発表しました。しかし、戦前の画壇で高い評価を受けるも、1940年頃に画業を中断して映画業界に転身。長らくその仕事の全貌が顧みられることはありませんでした。

本展は1997年以降26年ぶり、東京の美術館では初となる本格的な甲斐荘の回顧展です。これまで知られてきた妖艶な絵画作品はもとより、スクラップブック・写真・写生帖・映像・映画衣裳・ポスターなど、甲斐荘に関する作品や資料のすべてを等しく展示します。
画家として、映画人として、演劇に通じた趣味人として ── さまざまな芸術を越境する「複雑かつ多面的な個性をもった表現者」として甲斐荘を再定義します。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 東京ステーションギャラリー ]
{新宿余談}甲斐荘 楠音(1894-1978/かいのしょう ただおと)は姓名であり、本名である。
甲斐荘家は楠本正成一族の末裔とされ、この姓を名のっている。

【展覧会】長崎歴史文化博物館|隙あらば猫 町田尚子絵本原画展|’23年7月15日-8月27日|会期終了

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長崎歴史文化博物館
隙あらば猫 町田尚子絵本原画展
会  期  2023年7月15日[土]- 8月27日[日]
      * 7/18[火]、8/7[月]、8/21[月]休館
会  場  長崎歴史文化博物館 3 階企画展示室
      850-0007 長崎県長崎市立山1丁目1−1
開館時間  9:00 - 18:00(最終入館 17:30)
料  金  一 般[大学生以上]800円、小中高生 400円
      * 各種割引、優待情報などは 下掲詳細 参照
主  催   長崎歴史文化博物館
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絵本作家・画家、町田尚子の座右の銘は「隙あらば猫」。
猫が主人公の絵本『ネコヅメのよる』『なまえのないねこ』『ねこはるすばん』などはもちろん、『いるの いないの』のような怪談絵本や、『マッチうりのしょうじょ』のような童話の中にも、ユーモラスな猫の姿や猫目線の構図が描かれ、物語の世界に奥行きを与えています。本展では、最新作まで16冊の絵本原画および絵画、絵本ができるまでのラフや制作資料他、本展のため新たに制作された作品を含む約250点を紹介します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 長崎歴史文化博物館 ]

【展覧会】世田谷美術館|企画展 土方久功と柚木沙弥郎 熱き体験と創作の愉しみ|’23年9月9日-11月5日|終了

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世田谷美術館
企画展 土方久功と柚木沙弥郎
熱き体験と創作の愉しみ
会  期  2023年9月9日[土]- 11月5日[日]
開館時間  10:00 - 18:00(入場は 17:30 まで)
休  館  日  毎週月曜日
      * 9月18日[月・祝]、10月9日[月・祝]開館。9月19日[火]、10月10日[火]休館
会  場  世田谷美術館 1 階展示室
      157-0075 東京都世田谷区砧公園1-2 電 話 03-3415ー6011
観  覧  料  (個人)一般 500円/65歳以上 400円/大高生 400円/中小生 300円
      * 各種優待、割引などは下掲詳細をご覧ください。
主  催  世田谷美術館(公益財団法人せたがや文化財団)
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土方 久功(ひじかた ひさかつ  1900-1977)は 1929年から10年以上にわたりパラオやサタワル島で暮らし、現地の人々や風景を主題とした彫刻、絵画を制作しました。
また「民藝」の思想と芹沢銈介に影響を受け、染色の道を志した柚木 沙弥郎(ゆのき さみろう 1922- )は、身近な日常にある面白いものや楽しいことを原動力に、100歳を迎えた今も、精力的な活動を続けています。本展では世田谷美術館の収蔵品を中心に、平面、立体、絵本など多彩に広がる二人の創作をご紹介します。

< 展覧会の見どころ >
1. 土方が残した言葉にも注目
詩集や著書を出版している土方久功が、パラオ諸島やサタワル島での体験について記した言葉も、作品とあわせてご紹介します。
2. 土方による初公開の挿絵原画も!
雑誌『母の友』(福音館書店)の挿絵原画は、本展が初公開となる作品群です。かわいらしい「こぶたくん」が登場するおはなしや、後に絵本にもなったサタワル島の民話「おによりつよいおれまーい」(1971年11月号掲載)の原画などを展示します。
3. 柚木が夢中になってつくった表情豊かな指人形たち
柚木が身近にあった様々な布裂-ぬのきれ-などを使って夢中になってつくったという指人形《町の人々》。本展では、この人形たちが見ている『トコとグーグーとキキ』のサーカスの場面を背景に人形たちを展示。絵本の世界を体感ください。
4. 柚木沙弥郎のアトリエ空間にようこそ
ものと向き合う時間を大切にする柚木。旅先で目にした民芸品など、気になったものたちは、しまわずに見えるところに並べられ、柚木を触発します。そうした品々の一部を展示し、さらに、長年にわたり柚木沙弥郎と時間をともにし、撮影してきた写真家・木寺紀雄による、アトリエの写真も紹介します。柚木の創作の源泉の一端が感じられるのではないでしょうか。

※ 新型感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 世田谷美術館

【展覧会】徳川美術館・名古屋市蓬左文庫|特別展 よそおいの美学|’23年6月3日-7月17日|終了

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特別展 よそおいの美学
会  期  2023年6月3日 [土]- 7月17日[月]
開館時間  午前10時 - 午後5時(入館は午後4時30分まで)
休  館  日  月曜日 * ただし7月17日[月・祝]は開館
観  覧  料  一 般 1,600円 ・ 高 大 生 800円 ・ 小 中 生 500円
      (企画展「極める!江戸の鑑定」展と共通)
      * 毎週土曜日は小・中・高生入館無料
会  場  徳川美術館
      461-0023 名古屋市東区徳川町1017 TEL 052-935-6262
主  催  徳川美術館・名古屋市蓬左文庫
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江戸時代の武家社会では、身分や年齢、季節や儀礼などによる細やかな決まりごとのなかで、格式に相応しく、おごそかに、あるいは美麗によそおうことが求められました。
男性は儀礼など最もフォーマルな場面では、公家の伝統的な装束を身に着ける一方、日常のカジュアルな場面で着用する羽織や刀剣の拵(こしらえ)、また火事装束や陣中着などに武家ならではの粋を凝らしました。
女性は生地や模様によって格の異なる着物を時に応じて使い分け、華麗な筥(はこ)迫(せこ)を携帯し、化粧によって美を体現しました。
尾張徳川家で誂えられた衣服や装身具などをトータルコーディネートの演出でご紹介しつつ、「よそおい」にかける武家の美学を探ります。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 徳川美術館・名古屋市蓬左文庫 ]

【展覧会】佐賀県立名護屋城博物館|開館30周年記念特別企画展|新時代へのかけはしー文禄・慶長の役から国交回復へー|’23年9月23日-11月5日|終了

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佐賀県立名護屋城博物館
開館30周年記念特別企画展
新時代へのかけはし ー 文禄・慶長の役から国交回復へ ー
会  期  令和5年(2023年)9月23日[土]- 11月5日[日]
会  場  佐賀県立名護屋城博物館 企画展示室
      847-0401 佐賀県唐津市鎮西町名護屋1931ー3 TEL. 0955-82-4905
観  覧  料  無 料
出品点数  約40点 (重要文化財12点を含む) * 一部は会期中に展示替えを行います。
展示内容  展示構成
      1 和平への模索 ―文禄の役と講和交渉―
      2 豊臣の時代から徳川の時代へ
      3 国交回復への道 ―日朝交流の新たな時代へ―
後援協力  唐津市、唐津市教育委員会、一般社団法人唐津観光協会、
      肥前名護屋歴史ツーリズム協議会、株式会社桃山天下市
主  催  佐賀県立名護屋城博物館
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豊臣秀吉による大陸侵攻、「文禄・慶長の役」の戦争終結に向けた模索は、文禄2(1593)年の明国使節団の名護屋城来訪を契機に大きく動き出しました。秀吉の死後、新たな天下人となった徳川家康は、対馬の宗義智らを介して日朝間の国交回復を実現させ、その後260年にわたる平和な時代がおとずれました。
今回の特別企画展では、文禄・慶長の役における和平交渉の開始から、新たな交流の時代が到来するまでの過程を、名護屋城を起点に見つめなおします。

< 名護屋城とは >
「文禄・慶長の役」の拠点として秀吉も1年あまり在陣しました。
築城は1591(天正19) 年に始まり、諸大名による割普請 (わりぶしん) によってわずか数ヶ月で完成したといわれています。
江戸時代の初期に破却されたと考えられ、石垣が広範囲にわたって崩されています。
建物は現存していませんが、発掘調査を行い、建物の遺構や出土遺物について研究を進めています。 

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 佐賀県立名護屋城博物館

【イベント・展覧会】フジフイルム スクエア|企画写真展 ジャン・アンリ・ファーブル生誕200年記念|今森光彦の地球昆虫紀行|’23年7月28日-8月24日|終了

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フジフイルム スクエア
企画写真展
ジャン・アンリ・ファーブル生誕200年記念
今森光彦の地球昆虫紀行
開催期間  2023年7月28日[金]- 8月24日[木]
開館時間  10:00 - 19:00(最終日は14:00まで、入館は終了10分前まで) 会期中無休
会  場  FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)内、富士フイルムフォトサロン
      東京 スペース1・2・3・ミニギャラリー
入  館  料  無 料
主  催  富士フイルム株式会社
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【同時開催】夏休み自由研究イベント
「昆虫のふしぎ」 フジフイルム スクエア 企画写真展

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< 今森 光彦  いまもり みつひこ >
1954年滋賀県大津市生まれ。写真を独学で学び、1980年代からフリーランスとして活躍。以後、琵琶湖を望む田園にアトリエを構え、自然と人との関わりを「里山」という概念で追う一方で、世界各国を訪ね、熱帯雨林から砂漠まで広く取材。
第20回木村伊兵衛写真賞、第28回土門拳賞、第48回毎日出版文化賞、第42回産経児童出版文化賞大賞など受賞多数。
写真集に『里山物語』、『湖辺』、『今森光彦・昆虫記』、『今森光彦フィールドノート 里山』、『オーレリアンの庭』などがある。写真文集に『萌木の国』、『藍い宇宙』、『里山を歩こう』、『わたしの庭』など著書多数。

※ 下掲詳細公式サイトにて最新情報を確認の上、ご観覧ください。
[ 詳 細 : フジフイルム スクエア
[ 参 考 : YouTube 写真展「今森光彦の地球昆虫紀行」 トークムービー「里山・環境活動について」/富士フイルム  33:15 ]

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【展覧会】東京国立博物館|浄瑠璃寺九体阿弥陀修理完成記念|特別展「京都・南山城の仏像」|’23年9月16日-11月12日|

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東京国立博物館
浄瑠璃寺九体阿弥陀修理完成記念
特別展「京都・南山城の仏像」
会  期  2023年9月16日[土]- 11月12日[日]
会  場  東京国立博物館 本館 特別5室
      110-8712 東京都台東区上野公園13-9
      お問合せ 050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間  9時30分 - 17時00分(入館は閉館の30分前まで)
休  館  日  月曜日、9月19日[火]、10月10日[火]
      (注)9月18日[月・祝]、10月9日[月・祝]は開館
観覧料金  本展は事前予約不要です。
      一 般 1,500円、大学生 800円、高校生 500円
      * 中学生以下、障がい者とその介護者一名は無料。入館の際に証明書の提示を。
      * 割引、各種優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
特別協力  京都南山城古寺の会
主  催  東京国立博物館、日本経済新聞社、 テレビ東京、BSテレビ東京
──────────────────────20230912185755_00022◆ 東京国立博物館|浄瑠璃寺九体阿弥陀修理完成記念|特別展「京都・南山城の仏像」|’23年9月16日-11月12日 ◆
京都府の最南部、木津川流域は南山城(みなみやましろ)と呼ばれます。奈良時代には都が置かれ、その後も大寺院や中央貴族と深く関わるなど、独自の仏教文化が展開したこの地域には多くの貴重な仏像が伝わります。平安時代に九体阿弥陀(くたいあみだ、段階の極楽往生に関わる9体の阿弥陀如来像)の造像が流行しましたが、九体寺とも呼ばれる浄瑠璃寺のものは現存する唯一の群像です。また、かつて恭仁京(くにきょう)があった瓶原(みかのはら)を山腹から望む海住山寺(かいじゅうせんじ)の檀像、東大寺の僧侶が創建した禅定寺(ぜんじょうじ)の巨大な本尊など、この地域ならではの魅力にあふれています。

本展では浄瑠璃寺九体阿弥陀の修理完成を記念し、南山城に伝わる数々の仏像を通じて、その歴史や文化の奥深さを辿ります。

※ 展示作品、会期、展示期間、開館時間等については、今後の諸事情により変更する場合があります。最新情報は展覧会公式サイト等でご確認ください。
※ 本展は予約不要ですが、混雑時は入館をお待ちいただくことがあります。
[ 詳 細 : 東京国立博物館  本展特設公式サイト
※ 本展は奈良国立博物館国立博物館からの巡回展です。下掲資料もご参考に。
[ 参 考 : 活版アラカルト【展覧会】奈良国立博物館|浄瑠璃寺九体阿弥陀修理完成記念|特別展「聖地 南山城-奈良と京都を結ぶ祈りの至宝-」|’23年7月8日-9月3日|会期終了 ]

【展覧会】公益財団法人河鍋暁斎記念美術館|企画展 生誕155年 川鍋暁翠展|同時開催・特別展『狂斎百図』の世界|’23年9月1日-10月25日|終了

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公益財団法人 河鍋暁斎記念美術館
企画展 生誕155年 川鍋暁翠展
同時開催・特別展 『狂斎百図』の世界
会  期  2023年9月1日[金]- 10月25日[水]
会  場  公益財団法人 河鍋暁斎記念美術館
      335-0003 埼玉県蕨市南町4-36-4
      TEL. 048-441-9780 / FAX. 048-445-3755
開館時間  10:00-16:00
入  館  料  一 般 600円、高校生・大学生 500円、小・中学生 300円、65歳以上の方 500円
      * 割引、優待情報は下掲詳細参照。学生・ご高齢者は年齢のわかる証明書のご提示を。
休  館  日  毎週火・木曜、毎月26日-末日
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企画展:生誕155年   川鍋暁翠展 ごあいさつ
日本の女流画家の研究は未だ緒についたばかりと言われていますが、私の祖母で女流画家の河鍋暁翠(1868-1935)は、2021年に出版された澤田瞳子氏の小説『星落ちて、なお』(文藝春秋社刊)で主人公として描かれ、同年に第165回直木賞を受賞されたことから、思いがけない形で多くの方に知られることになりました。
続く2022年10月には、一宮市三岸節子記念美術館で初の単独展覧会「河鍋暁翠展」が開催されました。さらに本年3月19日付『日本経済新聞』日曜版の見開き美術欄「美の粋」の「女性絵師と父」と題した3回シリーズの回では、清原雪信、葛飾応為の後の最終回に暁翠を取り上げていただくということもございました。

これまで父・暁斎の陰に隠れがちだった暁翠も、これからはようやく正当に評価していただけるようになるのではないかと期待しているところです。

2023年の本年は、暁翠生誕155年の年にあたります。本展では暁翠作品を中心に構成し、暁翠が基にしたと思われる父・暁斎の下絵なども展示いたしました。
また、暁翠が弟子や生徒に教えるために描いた絵手本も展示し、暁翠がいかに細やかに絵画指導を行ったかもご覧いただきます。明治・大正・昭和と3つの時代にわたって画家として自立し、多くの女生徒や弟子たちに、女性の生きる道を示し続けた暁翠の作品をご鑑賞いただければ幸いです。

   令和5年9月1日 公益財団法人 河鍋暁斎記念美術館 館長 河鍋楠美
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特別展:『狂斎百図』の世界 ごあいさつ
第3展示室では、幕末・明治のベストセラー「狂斎百図」の世界をお楽しみいただきます。
「狂斎百図」は、幕末当時「狂斎」という画号を用いていた暁斎が、ことわざを題材に描いた小型の多色摺木版画です。たくましく生きる庶民の喜怒哀楽をいきいきと描き上げたこの「狂斎百図」は、姿や形を変えながら明半ばまで出版され続け、幕末から維新後の庶民にも広く愛されました。そしてこの「狂斎百図」により暁斎は大衆からの人気を不動のものとしたのでした。
今回の特別展では、現在でも使われるよく知られたことわざを描いた場面を見やすい拡大パネルで展示しました。暁斎ならではの風刺とユーモアに満ちた世界をお楽しみください。
   令和5年9月1日 公益財団法人 河鍋暁斎記念美術館 館長 河鍋楠美

※ 感染症予防対応実施中。下掲公式詳細サイトにて最新情報を確認のうえご観覧を。
[ 詳 細 : 公益財団法人 河鍋暁斎記念美術館 ] 

【展覧会】大倉集古館|特別展 畠中光享コレクション|恋し、 こがれたインドの染織 -世界にはばたいた布たち-|’23年8月8日-10月22日|終了

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大倉集古館
特別展 畠中光享コレクション
恋し、こがれたインドの染織 -世界にはばたいた布たち-
会  期  2023年8月8日[火]- 10月22日[日]
開館時間  10:00 - 17:00(入館は 16:30 まで)
休  館  日  毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)
入  館  料  一般:1,300円、大学生・高校生:1,000円 * 学生証を提示、中学生以下:無料
        * 各種優待、割引などは下掲詳細参照
会  場  大倉集古館 1F・2F 展示室
      105-0001 東京都港区虎ノ門 2-10-3(The Okura Tokyo 前)
      TEL : 03-5575-5711(代表) FAX:03-5575-5712
主  催  公益財団法人 大倉文化財団・大倉集古館
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インドは古くから綿の国でした。植物繊維である木綿に美しい色を染めることは難しく、17世紀以前に赤や黄色を鮮やかに発色させ、しかも洗っても色落ちしない布を作る技法をもつ国はインドをおいて他にはありませんでした。本展覧会では、交易により世界に輸出され、変化を遂げていったインド布の伝播に着目し、ヨーロッパをはじめ、インドネシア、タイ、ペルシャ、日本などへもたらされ、それぞれの地で変化を遂げた布たちをご紹介いたします。

展示では、「更紗」の名で知られる捺染布をはじめ、ヨーロッパに渡った豊かな色彩のエキゾチックな柄のパランポールと呼ばれる捺染布、1枚作るのに最低3年はかかるといわれる緻密な綴織のカシミールショールなどを展観します。そして、何よりインド国内の宮廷や寺院で使われた金銀糸織や、今では技法さえわからないほどの複雑な絞り染めのターバンや上質の木綿モスリンなど、インド染織の幅広さや奥深さをお楽しみいただきます。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 大倉集古館 ]  { 活版アラカルト 過去ログまとめ

【展覧会】武蔵野美術大学 美術館・図書館|美術館展覧会 若林 奮 森のはずれ|’23年6月1日-8月13日|終了

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武蔵野美術大学  美術館・図書館
美術館展覧会
若林奮 森のはずれ
会  期  2023年6月1日[木]- 8月13日[日]
時  間  11:00 - 19:00(土・日曜日は 10:00 - 17:00)
休  館  日  水曜日
入  館  料  無 料
会  場  武蔵野美術大学 美術館・図書館 展示室 2・4・5、アトリウム1・2
      187-8505 東京都小平市小川町1-736
主  催  武蔵野美術大学 美術館・図書館
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自身と周縁世界との関わりをめぐる思索を内包した作品により、戦後日本の彫刻を牽引した若林奮(1936-2003)。一見すると寡黙で非情緒的とも思われる形態は、自然や時間、距離、空間、表面、境界など、我々を取り巻く普遍的で形を持たない事象を豊かに内包し、没後20年となる今もなお、私たちが考え、向き合うべき多くを語りかけてくれます。

若林は武蔵野美術大学在任時の1981年、学内にある工房内に鉄板をたて、自分自身のために10畳ほどの空間を作ります。その後若林は、この通称「鉄の部屋」の周囲を鉛で覆い、周辺に植物や大気を表す鉛の板やキューブを配置して《所有・雰囲気・振動 ― 森のはずれ》(1981-84年)として発表しました。自分自身が所有できる空間を区切ることで生まれた境界や領域をめぐり、自身を軸とした周縁、自然への思索を一層深めていった本作は、若林自らを含んだ自然や風景そのものの具現化を試みた作品といえるかもしれません。若林が彫刻観を拡張させるきっかけとなった極めて重要な本作を、本展では約30年ぶりに展示します。

また、おなじく自然の精緻な観察をとおして生まれた《Daisy Ⅰ》(1993年)は、人の背丈ほどある角柱に、植物そのものの構造を想像させる彫刻です。ともに自然や風景を具体的な対象とした《所有・雰囲気・振動 ― 森のはずれ》と《Daisy Ⅰ》全10点すべてが、当館の一続きの空間で相対する場で、活動中期から後期にかけて色濃く表れる、若林彫刻の核といえる「自然」をめぐる諸相を読み解くことを試みます。さらにこの2作品再考の糸口となる彫刻として、自身と世界との距離を計るものさしとして1970年代以降通底する概念となる《振動尺》Ⅰ-Ⅳ(1979年)、80年代終わりから若林にとって重要な素材の一つとなる硫黄を用いた《The First White Core》Ⅰ-Ⅲ(1992年)などのほか、若林の夥しい思索の一端が見えるドローイングや小品、資料約100点を展示します。
「自分が自然の一部であることを確実に知りたいと考えていた」という若林が、世界をどのように知覚し、そこで見出した概念をいかに彫刻化したのか。若林が「森のはずれ」に思索を重ねたここ武蔵野の地で、若林彫刻の意義を再考します。

< 出品作家紹介 若 林 奮-わかばやし・いさむ >
1936年東京府町田町生まれ。1959年東京藝術大学美術学部彫刻学科卒業。1975年武蔵野美術大学共通彫塑研究室助教授に就任し、80年教授、84年退任。鉄を主な素材とし、緻密な観察と省察にもとづく固有の彫刻観、自身と周縁世界との関わりをめぐる思索を内包した彫刻作品により、戦後日本の現代彫刻を牽引した。1973年神奈川県立近代美術館、1987年東京国立近代美術館、2002年豊田市美術館など個展多数。1980年代にヴェネチア・ビエンナーレ日本館に2度出品し、海外でも個展を重ねるなど、国内外より高い評価を得た。2003年の没後も各地で個展が開催され、今なお若林の彫刻観は人々を魅了し、鮮烈な印象を残す。  

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 武蔵野美術大学 美術館・図書館

【展覧会】ギンザ・グラフィック・ギャラリー|第396回企画展|KOICHI KOSUGI Graphic Park 小杉幸一 グラフィックパーク|’23年7月11日-8月21日|終了

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ギンザ・グラフィック・ギャラリー第396回企画展
KOICHI KOSUGI Graphic Park
小杉幸一 グラフィックパーク
会 期:2023年07月11日[火]- 08月21日[月]
会 場:ギンザ・グラフィック・ギャラリー (ggg)
    104-0061 東京都中央区銀座7-7-2 DNP 銀座ビル
    tel. 03.3571.5206
開館時間:11 : 00 am - 7 : 00 pm 日曜・祝日休館
入場無料
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この夏、ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)は、アートディレクター/クリエイティブディレクターの小杉幸一 氏による、奇想天外なテーマパークに変容します。
小学生の頃から絵を描くことが好きだった、でも描くという行為そのものよりも、人に喜んでもらうことが嬉しくてとにかく描いていた、と小杉氏は自身の幼少期を振り返っています。似顔絵は家族が、マンガは友人が喜んでくれたから、と。まさに名は体を表す。大人になった‘幸一少年’は今、デザインを通して、世の中に前向きでハッピーなメッセージを発信し続けています。
「デザイナーやアートディレクターは、形をつくるだけの人ではなくて、考え方を翻訳してつくる人」と表現する小杉氏。共有することが難しいクライアントやプロジェクトチームの考えや感覚を、自分という主観を通して言語化し、視覚化することを彼は〝翻訳“と呼ぶ。博報堂に入社して数年、佐野研二郎氏の仕事をじっくり観察しながら、自分ならではのアウトプット術を磨いていった小杉氏。その修行の成果が、人の幸せを喜びとする‘幸一少年’の天分と融合し、既存のさまざまな枠を軽やかに超えていく唯一無二の〝翻訳家”となることができたのでしょう。

「グラフィックパーク」と題した本展は、小杉幸一氏が手掛けてきた広告デザインやキャンペーン、CIデザイン、ブランド開発などの代表的な仕事ごと包みこむ、遊び心満載の広場となります。ぜひ童心に帰って、クリエイティブという未知数の世界を体感ください。

※ 下掲公式サイトで最終情報を確認の上、ご観覧下さい。
【 詳 細 : ggg ギンザ・グラフィック・ギャラリー 】

【展覧会】長崎歴史文化博物館|企画展 シーボルト来日200周年記念 大シーボルト展|’23年9月30日-11月12日|

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長崎歴史文化博物館
企画展 シーボルト来日200周年記念 大シーボルト展
会  期  2023年9月30日[土]- 11月12日[日]
会  場  長崎歴史文化博物館 3 階企画展示室
      850-0007 長崎県長崎市立山1丁目1−1
休  館  日  毎月第1・第3月曜日  * 2022年4月から
開館時間  9:00 - 18:00(最終入館 17:30)
料  金  一 般[大学生以上]1,000円、高校生以下 無料
      * 各種割引、優待情報などは 下掲詳細 参照
主  催   長崎歴史文化博物館
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19世紀、二度にわたり来日したドイツの医師で博物学者のフィリップ・フランツ・フォン・シーボルト。文政6年(1823)に彼が長崎・出島のオランダ商館付医師として初来日してから本年は200周年を迎えます。鳴滝塾では医学や諸科学を学びに集まった門人たち、商館長の江戸参府随行では各地で蘭学者や大名をはじめ、さまざまな人々との交流を持ち、自身も日本研究を進めていったシーボルト。本展では、国内各地の門人や蘭学者、大名や通詞などシーボルトが関わった人々の資料や江戸往復の際に立ち寄った地域に残る関係資料をとおしてシーボルトの「足跡」をたどります。
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※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 長崎歴史文化博物館

【展覧会】愛知県美術館|企画展 幻の愛知県博物館|’23年6月30日-8月27日|終了

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愛知県美術館
企画展 幻の愛知県博物館
会  期  2023年6月30日[金]- 8月27日[日]
会  場  愛知県美術館(愛知芸術文化センター10階)
      461-8525 名古屋市東区東桜一丁目13番2号
      TEL(052)971-5511(代)
開館時間  10:00-18:00
      金曜日は 20:00 まで(入館は閉館の 30分前 まで)
休  館  日  毎週月曜日(7月17日[月・祝]は開館)、7月18日[火]
観  覧  料  一 般 1,000円、高校・大学生 800円、中学生以下 無料
      * 詳細は下掲の公式サイトでご確認を。
主  催  愛知県美術館、中日新聞社
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現在愛知県には、県立の総合博物館がありません。けれども明治時代に遡ると、この地に「愛知県博物館」は確かに存在していました。
1878(明治11)年に県が民間からの寄附金を集めて建てた博物館は、古く貴重な文物から味噌や醤油、酒、木材、織物、陶磁器、絵画、機械、動植物等々、国内外のあらゆる物産を集め、人々の知識を増やして技術の発展を促そうとしました。まだまだ博物館をどういう施設にすべきか方向の定まらぬ時代に、同館は先進的な商品見本を展示・販売して県下の産業を刺激する商品陳列館へと、徐々に姿を変えていきます。
日本各地に博物館や美術館が建設されるなかで、いつの間にか忘れられてしまった、殖産興業に比重を置く総合的な産業技術博物館としての「愛知県博物館」へ、時空を超えてみなさんをお招きします。

※ 下掲詳細情報をご確認のうえご観覧ください。
[ 詳 細 : 愛知県美術館

【展覧会】茅ヶ崎市美術館|生誕120年 没後60年 小津安二郎の審美眼-OZU ART-|’23年9月3日-11月9日|終了

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茅ヶ崎市美術館
生誕120年 没後60年 小津安二郎の審美眼-OZU ART-
会  期  2023年9月3日[日]- 11月9日[日]  
開館時間  10:00 - 17:00(入館は 16:30 まで)
休  館  日  月曜日(ただし9月18日、10月9日は開館)、9月19日[火]、10月10日[火]
会  場  茅ヶ崎市美術館 展示室 1・2・3
      253-0053 神奈川県茅ヶ崎市東海岸北 1-4-45 TEL 0467-88-1177
観  覧  料  一 般 800 円 / 大学生 600 円 / 市内在住 65 歳以上 400 円
      * 高校生以下、障がい者およびその介護者は無料
特別協力  オフィス小津、松竹株式会社、茅ヶ崎館五代目森浩章
主  催  公益財団法人茅ヶ崎市文化・スポーツ振興財団
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日本を代表する小津安二郎(1903-1963)は、茅ヶ崎との関わりが深い映画監督です。一部の映画では撮影ロケ地にもなりました。代表作である『晩春』『麦秋』『東京物語』は全て小津が定宿とした「茅ヶ崎館」で、脚本家の野田高梧(1893-1968)と共同執筆したことでも知られています。
本展では、映画に関する資料や小道具、旧蔵品や直筆資料などから、映画や私生活から垣間見る小津の美意識に注目します。セットの配置や構図、小道具の形状、カラー映画では色彩にもこだわり抜くほか、自ら筆をとり、遊び心あふれる絵画も残しています。小津の高い美意識をうかがい知るとともに、それらに裏付けられた映画作品を通じて何を伝えようとしていたのかを探ります。

※ 感染症対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 茅ヶ崎市美術館

【展覧会】和泉市久保惣記念美術館|常設展 東海道名所風景 -浮世絵に見る将軍様の御上洛-|’23年6月25日-8月20日|終了

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和泉市久保惣記念美術館
常設展 東海道名所風景 -浮世絵に見る将軍様の御上洛-
会  期  2023年6月25日[日]- 8月20日[日]
会  場  和泉市久保惣記念美術館
      594-1156 大阪府和泉市内田町三丁目6番12号 TEL 0725-54-0001
休  館  日  月曜日(祝日の場合は開館、翌平日休館)陳列替期間
開館時間  午前10時 - 午後5時(入館は 4時30分 まで)
入  館  料  一 般 500円、高校生・大学生 300円、65歳以上 2割引 中学生以下 無 料
      * 各種障がい者手帳等を提示された場合、本人及び介助者1名様は無料
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2023年は徳川幕府 第14代将軍 徳川家茂が文久3年(1863)に京都へ上洛して160年の節目となる年です。
本展覧会では家茂の上洛を庶民に伝えた「東海道名所風景」158枚を、前期後期にわけて全作品を展示します。本作は三代歌川豊国を筆頭に、月岡芳年や落合芳幾、河鍋暁斎(周麿)など歌川派の絵師たちが将軍の御上洛を機に制作したもので、名所絵でありながら報道性も高いシリーズです。子どもむけのキャプションを併置して、浮世絵の楽しみ方や見所などを簡潔に記し、家族で楽しめる展覧会とします。

kubosou0603東海道名所風景 蒲原 二代歌川広重筆 

<主な出陳予定作品>
東海道名所風景 由比ヶ濱 月岡芳年筆  文久3年(1863)5月
東海道名所風景 沼津 三代歌川豊国筆  文久3年(1863)4月
東海道名所風景 阿べ川 歌川芳虎筆     文久3年(1863)5月
東海道名所風景 岡崎 周麿筆        文久3年(1863)4月
東海道名所風景 天竜川 豊原国周筆     文久3年(1863)4月
東海道名所風景 島原 落合芳幾筆         文久3年(1863)5月

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳 細 : 和泉市久保惣記念美術館

【展覧会】兵庫県立美術館|出会いと、旅と、人生と。ある画家の肖像|日本近代洋画の巨匠 金山平三と同時代の画家たち|’23年6月3日-7月23日|終了

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兵庫県立美術館
出会いと、旅と、人生と。ある画家の肖像
日本近代洋画の巨匠 金山平三と同時代の画家たち
会  期  2023年6月3日[土]- 7月23日[日]
会  場  兵庫県立美術館 3階 企画展示室
      兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1(HAT神戸内)
時  間  午前10時 - 午後6時(入場は閉館の 30分前 まで)
休  館  日  月曜日(ただし7月17日[月・祝]は開館、翌18日[火]は休館)
観  覧  料  一  般 1,600円、大学生 1,200円、70歳以上 800円、高校生以下 無 料 
      * 混雑時は入場制限を行いますので、お待ちいただく場合があります。
      * 前売りチケット、割引券、各種優待条件などは、下掲詳細参照。
主  催  兵庫県立美術館、神戸新聞社
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兵庫県ゆかりの洋画家、金山平三(1883-1964)の生誕140 年を記念して開催します。
金山平三は神戸元町に生まれ、1909(明治42)年東京美術学校を首席で卒業、1912(明治45)年から約4年間の欧州滞在を経て、1916(大正5)年の第10 回文展で特選第二席を受賞して注目を集めました。その後は文展、帝展を中心に作品を発表、審査員を務めるなど第一線で活躍しますが、1935(昭和10)年の帝展改組とその後の混乱を機に中央画壇から身を引き、以後それまでにもまして精力的に日本各地を旅行して四季折々にさまざまな表情をみせる日本の自然風土を傑出した筆づかいと豊かな色彩で描きつづけました。
1944(昭和19)年に帝室技芸員、戦後には日本芸術院会員となり、1964(昭和39)年に東京で没するまで珠玉の作品を数多く残しました。

後半生、中央画壇から距離をおいたがゆえに孤高の風景画家としてのイメージが強い画家ですが、風景画だけでなく静物画や人物画も描き、明治神宮聖せい徳とく記念絵画館に設置する壁画や芝居絵など多彩な仕事を手掛け、また同時代の画家たちとも親しく交わり影響を与えあう関係にもありました。
本展では、今まで取り上げることがなかった交友関係や足跡、壁画や芝居絵制作の取り組みなどさまざまな視点から金山平三の画業を紹介します。
激動の20世紀前半、時代と四つに組み、真摯に絵画と向き合い近代日本美術に大きな功績をのこした画家、金山平三の創作の軌跡をたどる展覧会です。

E232-2934金山平三 《自画像》 1909年 油彩・キャンバス 東京藝術大学蔵
E232-2989金山平三 《菊》 1921年頃 油彩・キャンバス 兵庫県立美術館蔵
E232-2985満谷国四郎《臨江甘露寺(鎮江)》1924年  油彩・キャンバス 岡山県立美術館蔵
E232-2986柚木久太 《モレーの秋》 1913年 油彩・キャンバス 倉敷市立美術館蔵

<本展のみどころ>
1 多彩な画風、変化する様式。作品本位で考える「画家」の一生とは?
これまでの回顧展には出品されなかった珍しい作品をまじえて、金山平三作品の真の「歩み」をたどります。
2 孤高なんかじゃない
金山平三にはセンセイもいれば、大好きなセンパイ、トモダチがいました。金山が多くのものを得た彼らの作品もあわせ、総数約 150 点で構成します。
3 それは通勤だった
写生地へ行くのは仕事なので、金山平三の場合は通勤なのです。通勤列車の長い旅。どの路線を利用したのか、何時の列車に乗ったのかをらく夫人あての書簡から紹介します
4 静物画は画家の命、芝居絵は制作の礎
金山が描く主に花の絵は、戦前からよく売れ画家の生活を支えました。芝居好き、踊り好きが高じて描いた芝居絵は、風景画だけでなく壁画制作の基礎となるものでした。

※ 作品の画像データーは 兵庫県立美術館 から拝借しました。二次流用などはご遠慮ください。
※ 予約制ではありませんが、混雑時は入場制限を行いますのでお待ちいただく場合があります。
【 詳 細 : 兵庫県立美術館|公式サイト

【展覧会】山梨県立美術館|開館45周年記念|ミレーと4人の現代作家たち – 種にはじまる世界のかたち -|’23年7月1日-8月27日|

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山梨県立美術館
開館45周年記念
ミレーと4人の現代作家たち – 種にはじまる世界のかたち -
会  期  2023年7月1日[土]- 8月27日[日]
開館時間  9:00 ー 17:00(最終入場 16:30 まで)
会  場  山梨県立美術館 特別展示室
      400-0065 山梨県甲府市貢川1-4-27 TEL:055-228-3322
休  館  日  7月3日(月)、10日(月)、18日(火)、24日(月)、31日(月)、8月7日(月)、21日(月)
観  覧  料  一般 1,000円  大学生 500円
      * 各種割引、優待条件などは下掲詳細参照
主  催  山梨県立美術館、山梨日日新聞社・山梨放送
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ジャン=フランソワ・ミレー(1814-75)は、産業革命以降、急速に近代化が進展する19世紀のフランスにおいて、自然と共に生きる農民の営みを描き続けた画家です。山梨県立美術館では、開館時に代表作《種をまく人》を収蔵して以来、自然豊かな県を象徴するコレクションとして、ミレー作品の収集を継続してきました。

同館開館45周年を記念して開催する本展では、ミレーの作品と共に、私たちと同じ時代を生きる4人の現代作家の作品を展観することで、多様な解釈を開くことを試みます。
人の営みが様々な観点から見直される現代において、ミレー、そして現代作家の作品は、どのようなメッセージを私たちに発しうるでしょうか。私たちひとりひとりにとっての「世界」のかたちを探る機会として、それぞれの作品世界の共鳴をお楽しみいただきます。

※ 観覧希望のかたは、下掲詳細を十分ご確認のうえお出かけ下さい。
[ 詳 細 : 山梨県立美術館 ] 

【展覧会】東京都写真美術館 B1F 展示室|田沼武能 人間讃歌|’23年6月2日-7月30日|終了

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東京都写真美術館
B1F 展示室
田沼武能 人間讃歌
開催期間  2023年6月2日[金]- 7月30日[日]
休  館  日  毎週月曜日(ただし7/17[月・祝]は開館、翌7/18[火]休館)
料  金  一般 700円/学生 560円/中高生・65歳以上 350円
      * 上掲は個人、当日、税込料金を表示。各種割引・優待などは下掲 詳細 参照
会  場  東京都写真美術館 B1F 展示室
      153-0062 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
特別協賛  キヤノンマーケティングジャパン(株)、東京工芸大学
主  催  公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館、朝日新聞社
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東京都写真美術館では、「田沼武能 人間讃歌」を開催します。
田沼武能は、東京写真工業専門学校(現・東京工芸大学)卒業後、写真家・木村伊兵衛に師事し、『芸術新潮』の嘱託写真家として芸術家や文化人を撮影、その後はタイム・ライフ社の契約写真家となるなど、フォトジャーナリズムの世界で華々しい活躍を展開しました。1972年からはライフワークとして世界の子どもたちを撮影、黒柳徹子ユニセフ親善大使の各国訪問に私費で同行取材を行い、生涯で130を超える国と地域に足を運びました。

田沼は国内外で精力的な取材活動を展開し、自身の作品を発表し続け、その旺盛な 好奇心と行動力は生涯衰えることはありませんでした。その一方で、母校・東京工芸大 学で後進の指導にあたり、日本写真家協会会長、日本写真著作権協会会長、日本写真保存センター代表など、写真界の要職を歴任しながら、わが国の写真文化の普及啓発、写真の著作権保護にも力を注ぐなど、大きな役割を果たしました。
本展では未発表最新作「武蔵野」を初公開するとともに、ヒューマニスティックなまなざしで人間のドラマを描き続 けてきた田沼の70年を超える写真家としての軌跡を辿ります。

田沼 武能 |Tanuma Takeyoshi
東京・浅草生まれ。1949年にサン・ニュース・フォトスに入社後木村伊兵衛に師事。1966年、アメリカの タイム・ライフ社と契約。ライフワークとして世界の子どもたち、人間のドラマ、武蔵野や文士・芸術家 の肖像を撮り続けた。1995年から2015年まで日本写真家協会会長を務める。同年、東京工芸大学教授に就任(2004年より名誉教授)。1979年モービル児童文学賞、1985年菊池寛賞等を受賞。1990年紫綬褒章、2002年勲三等瑞宝章を受章、2003年文化功労者に顕彰され、2019年に写真家初の文化勲章を受章。2020年朝日賞特別賞を受賞。

※事業は諸般の事情により変更することがあります。 あらかじめご了承ください。
[ 詳 細 : 東京都写真美術館

【展覧会】静嘉堂文庫美術館|サムライのおしゃれ ― 印籠・刀装具・風俗画 ―|’23年6月17日-7月30日|終了

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静嘉堂文庫美術館
サムライのおしゃれ

― 印籠・刀装具・風俗画 ―
会  期  2023年6月17日[土]- 7月30日[日]
会  場  静嘉堂@丸の内(明治生命館 1 階)
      100-0005 東京都千代田区丸の内 2-1-1 明治生命館 1 階
休  館  日  毎週月曜日(ただし 7月17日[祝]は開館、7月18日[火]は休館)
開館時間  午前10時 - 午後5時(金曜は午後6時まで) * 入館は閉館の 30 分前まで
入  館  料  日時指定予約 優先入館。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
      一 般 1,500 円 大高生 1,000 円 中学生以下 無 料
お問合せ  TEL 050-5541-8600(ハローダイヤル)
主  催  静嘉堂文庫美術館(公益財団法人静嘉堂)
──────────────────────
静嘉堂文庫美術館のコレクションには、武家文化の日常生活の中ではぐくまれたサムライの装身具である、刀装具、提げ物の印籠根付の優品が豊富です。こうした近世の美術工芸品は、海外では浮世絵と同じく日本を代表する美術品として高く評価され、明治期以降、ネクタイピンやカフスボタンのようなおしゃれな品として、世界中の愛好家に愛玩、蒐集されてきました。
本展では、こうしたいわば“サムライのおしゃれ”を御覧いただくとともに、おしゃれな江戸時代の人々の様子を活き活きと描いた、近世初期風俗画なども併せてご紹介いたします。

4_石黒是美 花鳥図大小鐔三所物 5_藤丸写合口拵(長船兼光脇指付属)上図) 石黒是美「花鳥図大小鐔三所物」江戸時代(19世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵
   下図) 藤丸写合口拵(長船兼光脇指付属)江戸時代(19世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵

江戸時代、「士農工商」の身分  制度のなかで、大小の刀を腰にさすことは、武士の特権でした。朱塗や金色のきらびやかな鞘  – さや – の装飾は平和な時代になるとすたれ、黒に統一されます。江戸城はじめ殿中の勤務では、大刀 -だいとう- を預けても、小刀 – しょうとう – は常に腰に帯びました。サムライの 鞘 のおしゃれは、深い光沢の漆黒の艶に凝る結果となり、江戸時代の黒漆塗りは大きく発展したので、海外からも日本の黒漆塗は羨望の的となり、ピアノの黒塗は日本刀の鞘塗りに触発されたといわれます。刀装具のうちの拳を守る 鐔 – つば – や、ペーパーナイフのような 小柄 – こづか – などの細かな金工も発展しました。また、鉄や銅を地金として、彫刻や象嵌、あるいは薄い金などの板を着せ付ける 色絵 といった様々な装飾技法が発展しました。
江戸時代の刀装具の意匠は、ネクタイピンやカフスボタンのように、サムライたちのおしゃれを示す代表となり、富裕な町人の間にも広まりました。

8_1_四条河原遊楽図(左隻) 8_2_四条河原遊楽図(右隻)重要文化財 「四条河原遊楽図屏風」  上)左隻  下)右隻)
江戸時代(17世紀)静嘉堂文庫美術館蔵 

桃山 - 江戸時代初期(16世紀後半から17世紀前半)にかけ、上方を中心に「近世初期風俗画」と呼ばれる、庶民の生活が主題となった屏風や襖絵が誕生します。重要文化財「四条河原遊楽図屏風」はその代表的作品で、等身大の人間模様が活き活きと描かれています。歌舞伎者と呼ばれるオシャレな風態をした人(左隻右側ほぼ中央)、遊女や若衆らがファッションリーダーとして登場し、老若男女がそれぞれのオシャレをして描かれます。

9_1_羯鼓催花・紅葉賀図密陀絵屏風のうち羯鼓催花(左) 9_2_羯鼓催花・紅葉賀図密陀絵屏風のうち紅葉賀図(右)重要文化財 「羯鼓催花・紅葉賀図密陀絵屏風」 上図)羯鼓催花 下図)紅葉賀図
桃山-江戸時代(17世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵

片隻には唐の玄宗皇帝・楊貴妃にちなむ逸話。皇帝が着飾った楽師たちの揃う前で、羯鼓 – かっこ/つづみの一種 – を打ち鳴らすと、木々の花が一斉に開いた吉祥の逸話の瞬間が描かれています。
一方は、『源氏物語』紅葉賀の一場面で、美青年・光源氏と頭中将が御所で 青海波 の舞を披露すると、神のような美しさとたたえられる、『源氏物語』の中でも最も祝福性の高い帖です。舞い姿には 鞘 の先が見え、太刀を佩いて舞っていることが分かります。漆と油彩の一種である 密陀絵 を複合して、性質の違う材料を使用して、人物の肌色や白い花をあらわしています。

本展覧会には、「 瓦 版 」でも報告のとおり、このたび静嘉堂で発見された、岩﨑彌之助の義父・
後藤象二郎が 1868年に 英国ビクトリア女王から拝領したサーベルが初公開されます。
静嘉堂文庫美術館瓦版

◆ 静嘉堂文庫美術館の 国宝《曜変天目(稲葉天目)》も出品します ◆

※ 作品画像・テキストは 静嘉堂文庫美術館 の協力をいただきました。流用はご遠慮ください。
※ 日時指定予約 優先入館。下掲詳細を確認の上ご観覧を。

[ 詳 細 : 静嘉堂文庫美術館  公式チケットオンライン予約〔 静嘉堂@丸ノ内 〕]

【展覧会】東京都現代美術館|デイヴィッド・ホックニー展|’23年7月15日-11月5日|終了

20230703192133_00005 20230703192133_00006東京都現代美術館
デイヴィッド・ホックニー展
会  期  2023年7月15日[土]- 11月5日[日]
休  館  日  月曜日(7/17、9/18、10/9は開館)、7/18、9/19、10/10
開館時間  10:00 - 18:00(展示室入場は 閉館の30分前 まで)
      * サマーナイトミュージアムの日(7/21、28、8/4、11、18、25)は
       10:00 - 21:00 まで 開館延長
会  場  東京都現代美術館 企画展示室 1F/3F
      135-0022 東京都江東区三好4丁目1−1
観  覧  料  一般 2,300円/大学生・専門学校生・65 歳以上 1,600円/中高生 1,000円/小学生以下無料
      * 前売り情報、各種割引、優待情報などは下掲公式詳細サイトで確認を。
主  催  公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館、読売新聞社────────────────────
20230704191436_00003 20230704191436_00004東京都現代美術館では、2023年7月15日[土]- 11月5日[日]まで、「デイヴィッド・ホックニー展」(主催:東京都現代美術館、読売新聞社)を開催します。現代で最も革新的な画家のひとりデイヴィッド・ホックニー(1937年、イギリス生まれ)の日本では27年ぶりとなる大規模な個展です。

ホックニーは60年以上にわたり、絵画、ドローイング、版画、写真、舞台芸術といった分野で多彩な作品を発表し続けてきました。
本展は、イギリス各地とロサンゼルスで制作された多数の代表作に加えて、近年の風景画の傑作〈春の到来〉シリーズや COVID-19 によるロックダウン中に iPad で描かれた全長90メートルにもおよぶ新作まで120点余の作品によって、ホックニーの世界を体感できる機会となるでしょう。

< み ど こ ろ >
1.日本では27年ぶりとなる待望の大型個展
デイヴィッド・ホックニーの国内の美術館における大型個展は1996年以来、実に27年ぶり。欧米を中心に個展が相次いで開催され、2012年ロイヤル・アカデミー(ロンドン)での個展では60万人以上、2017年ポンピドゥー・センター(パリ)での個展でも60万人以上の来場者数を記録し、現在、世界で最も人気のある作家のひとりといえるホックニー。多数の代表作によって60年以上におよぶ画業をたどる本展は、日本におけるこれまでで最も充実したホックニー展となります。
2.近年の代表作〈春の到来〉シリーズ、日本初公開
ホックニーの故郷、イギリスのヨークシャー東部で2011年に制作された、幅10メートル、高さ3.5メートルの油彩画《春の到来 イースト・ヨークシャー、ウォルドゲート 2011年》(2011年)が、日本で初めて公開されます。本展では、同じく日本初公開となる大判サイズの iPad 作品 12 点とともに、本作を展示します。豊かな色彩感覚によって芽吹きの季節をダイナミックにとらえた会心作は必見です。
3.今を生きる画家ホックニーの世界を体感する ― 全長90メートルの新作、世界初公開の自画像
2023年に86歳を迎えてなお一層制作に打ち込み、自らの芸術を刷新し続けるホックニー。60年以上にわたり現代美術の第一線で活躍し、新作を発表し続けるホックニーの「今」をご紹介します。コロナ禍で制作された作品には、国や文化、世代の違いを越えて、同じ時代を生きている私たちにしか感じ取ることができないメッセージがあるはずです。2023年だからこそ出会える作品の数々を、ぜひ直接会場で体感してください。

<作家プロフィール>
デイヴィッド・ホックニー / DAVID HOCKNEY
1937年イングランド北部のブラッドフォードに生まれ、同地の美術学校とロンドンの王立美術学校で学ぶ。1964年ロサンゼルスに移住し、アメリカ西海岸の陽光あふれる情景を描いた絵画で一躍脚光を浴びた。60年以上にわたり美術表現の可能性を探る試みを続け、現在はフランスのノルマンディーを拠点に、精力的に新作を発表している。
2017年には生誕80年を記念した回顧展がテート・ブリテン(ロンドン)、ポンピドゥー・センター(パリ)、メトロポリタン美術館(ニューヨーク)を巡回し、テート・ブリテンでは同館の記録となる約50万人が来場するなど、ホックニーは現代を代表する最も多才なアーティストのひとりとしてその名を確立している。

※ 下掲の公式詳細サイトで最新情報を確認のうえご観覧ください。
[ 詳 細 : 東京都現代美術館 本展特設公式サイト ]

【展覧会】京都 ddd ギャラリー|第238回企画展|ソール・スタインバーグ シニカルな現実世界の変換の試み|’23年8月9日-10月15日

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京都 ddd ギャラリー
第238回企画展
ソール・スタインバーグ シニカルな現実世界の変換の試み
会  期  2023年8月9日[水]- 10月15日[日]
会  場  京都 ddd ギャラリー
      600-8411 京都市下京区烏丸通四条下ル水銀屋町620 COCON 烏丸 3 F
      TEL:075-585-5370  FAX:075-585-5369
開館時間  11:00 - 19:00  * 土日祝は 18:00 まで
休  館  日  月曜(祝日・振替休日の場合はその翌日)、祝日の翌日(土日にあたる場合は開館)
      ※ 9月12日[火]は COCON烏丸特別休業のため休館、
        9月19日[火]・10月10日[火]は祝日の翌日のため休館となります。
入  場  料  無 料
主  催  公益財団法人 DNP 文化振興財団
──────────────────────
アメリカでもっとも愛された芸術家の一人、ソール・スタインバーグ(1914—1999)の逝去から24年。スタインバーグの名前は日本でもおなじみですが、今もっとも再発見、再評価を必要としている芸術家です。
スタインバーグは、ドローイングを「紙上で推論する方法」と捉え、神話化されたアメリカの理想像と現実とのギャップや、不気味で滑稽な不条理、たとえば、古いものと新しいもの、優雅と狂暴といったものの混在とその見えない裂け目(クレバス)を、ユーモアと風刺を備えた、軽妙でしかも鋭利な線(line)で描きました。
彼は、「見えない線」、「見えないもの」、「見えない言葉」、「見えない構造」を視覚化し、意味の変換、概念の変換に生涯挑戦し続けました。
自分自身の肩書の曖昧さを積極的に受け入れていたようで、世間からも「描く文筆家」、「言葉と音の建築家」、「境界線上の芸術家」、「新しい思想の起案者」など様々に評され、常に未知の視覚的領域を超えて、子供の絵や大人の落書きから、クラシック、バロック、マニエリスム、表現主義、キュビスム、構成主義まで、あらゆるスタイル、あらゆる表現方法を試みました。
「私は読者に共犯を呼びかけている」と、スタインバーグは見る側を、現実の理不尽さに目を向けるために当事者になることを煽ります。スタインバーグが生み出した造形は、このような思索と思想を武器に、イタリアの風刺新聞『ベルトルド』やアメリカを代表する雑誌『The New Yorker』誌をはじめ、数々の新聞や雑誌の紙面を、美術館の壁にあるピカソの絵と同じくらい明確に、芸術の場に変えたのです。

※ 下掲公式詳細サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 京都 ddd ギャラリー

【展覧会】神戸ファッション美術館|特別展 超・色鉛筆アート展 ~ 神ワザ12人の彩りスタイル ~|’23年9月9日-11月5日|終了

神戸ファッション

神戸ファッション美術館
特別展 超・色鉛筆アート展 ~ 神ワザ12人の彩りスタイル ~
期  間  2023年9月9日[土]- 11月5日[日]
会  場  神戸ファッション美術館
      658-0032 兵庫県神戸市東灘区向洋町中2丁目9−1
開館時間  10:00 - 18:00(入館は17:30まで)
休  館  日  月曜日、9月19日、10月10日
      * ただし 9月18日、10月9日は開館
入  館  料  一 般 1,000円、大学生・65歳以上 500円、高校生以下  無 料
      * 関連イベント情報、割引・優待チケット情報などは、下掲詳細参照
主  催  神戸ファッション美術館、神戸新聞社、毎日新聞社
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色鉛筆は幼い日から お絵かきやぬりえに 常に寄り添う画材でした。
いろいろな色を使って気軽に、楽しく絵を描ける色鉛筆 … 。
身近であるだけに、その可能性に目が向けられることは あまりありませんでした。
しかし、親しみやすいということは、その可能性を無限に追求できるということでもあります。
多くの人々が独創性を発揮して、入魂の作品を SNS などで紹介したり、
テレビ番組で芸能人が 色鉛筆画に挑む姿が話題になったりするなど
いま色鉛筆によるアートシーンは にわかに活況を呈しています。

本展は、SNS 内で作品を発表して有名になった、いわゆる “バズった” 超絶技巧の作家をはじめ、
様々なスタイルで制作活動を展開する作家たちなど「神ワザ」を持つ 12人の色鉛筆画家に
スポットを当てる 本邦初の展覧会です。
思わず息をのむほどに色鮮やかな原画作品 120件に加え、制作過程がわかる動画、
愛用の画材なども展示します。驚愕の色鉛筆アートの世界をどうぞお楽しみください。

● 展示構成〔出品作家12人〕
音海はる / みやかわ / ぼんぼん / 三賀亮介 / 石川@色鉛筆 / リヒト /

曽我美香 / 林亮太 / miwa kasumi / 村松薫 / 弥永和千 / 和田橋畔

※ 下掲詳細公式サイトにて最新情報を確認の上ご観覧ください。
[ 詳 細 : 神戸ファッション美術館

【展覧会】横尾忠則現代美術館|横尾忠則 原郷の森|’23年5月27日-8月27日|終了

20230621173347_0000420230621173347_00003ポスターデザイン : 横尾忠則

横尾忠則現代美術館
横尾忠則 原郷の森
会  期  2023年5月27日[土]- 8月27日[日]
開館時間  10:00 - 18:00[入場は 閉館の30分前 まで]
休  館  日  月曜日〔ただし7月17日[月・祝]は開館、7月18日[火]休館]
会  場  横尾忠則現代美術館(兵庫県立美術館王子分館)
      657-0837 兵庫県神戸市灘区原田通 3-8-30
      Tel:078-855-5607(総合案内)/ Fax:078-806-3888
観  覧  料  一 般 700円、大学生 550円、70歳以上 350円、高校生以下 無 料
主  催  横尾忠則現代美術館([公財]兵庫県芸術文化協会)、神戸新聞社
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1原郷の森《(原郷の森)》2019年 作家蔵(横尾忠則現代美術館寄託)
2死の愛《死の愛》1994年 作家蔵(横尾忠則現代美術館寄託)
3デュシャンピアン《デュシャンピアン》2010-2013年
作家蔵(横尾忠則現代美術館寄託)

4美の盗賊《美の盗賊》2008年
作家蔵(横尾忠則現代美術館寄託)

2022年3月に出版された『原郷の森』(文藝春秋)は、主人公 Y が 美術、小説、映画などの様々な分野で名を残した著名人たちと時空を超えて語り合うものです。500 ページにわたって繰り広げられる壮大な芸術論 / 人生論は、先達に学ぶ芸術家としての、または戦後日本文化の担い手かつ目撃者としての、あるいは、兵庫県西脇市に生まれ育った純朴な少年の記憶を保つ、横尾忠則の姿を浮き彫りにします。

本展では、この小説に関連する横尾の作品を、小説から抽出した文言とともに展示することで、言葉のみで表された世界を、イメージを加えた展覧会として構築しようと試みるものです。
横尾がつづる言葉と、横尾が描く絵が織りなす森のような展示室に分け入り、半世紀以上の歳月をかけて形作られた横尾の芸術観を身体的に感じ取る機会にします。

横尾忠則現代美術館 外観

横尾忠則現代美術館 外観

◉ 同時開催
YOKOO TADANORI COLLECTION GALLERY 2023  Part 1

会  期  2023年5月27日[土]- 8月27日[日]
開館時間  10:00 - 18:00[入場は 閉館の30分前 まで]
休  館  日  月曜日〔ただし7月17日[月・祝]は開館、
7月18日[火]休館]
会  場  横尾忠則現代美術館
4 F 横尾忠則コレクションギャラリー
657-0837 兵庫県神戸市灘区原田通 3-8-30
Tel:078-855-5607(総合案内)
観  覧  料  企画展のチケットでご覧いただけます
※ 本展のみのチケットは販売しておりません


※ 作品画像は 横尾忠則現代美術館 より拝借した物です。二次引用などはご遠慮ください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認のうえご観覧を。
[ 詳 細 : 横尾忠則現代美術館

【展覧会】東京都写真美術館|風景論以後|’23年8月11日-11月5日|終了

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東京都写真美術館
風景論以後
開催期間  2023年8月11日[金・祝]- 11月5日[日]
休  館  日  毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館)
料  金  一  般  700円 / 学生  560円 / 中高生・65歳以上  350円
      * 各種割引、優待情報などは 下掲詳細 を参照。
会  場  東京都写真美術館 B1F 展示室
      153-0062 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
主  催  東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館、日本経済新聞社
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風景は、初期ルネサンスに遡る風景絵画に代表されるように、芸術や美と結び付けて語られ、西洋の近代芸術の主題となってきました。また明治維新後の日本においては、その概念が近代化の過程において大きな役割を果たしてきました。他方で、カメラの眼からみた撮影者の視点をうつしだすという意味で、写真映像という視覚芸術において、風景はそのメディアの起源から現在まで常に重要な主題でした。そして「風景は何か」を問いかける風景論は、常に社会的構造や美的基盤の在り方を語り、不安な時代や社会状況を契機として登場してきました。
どこにでもある風景を現実の側からとらえ直す、視覚芸術を通じて、文化、社会、政治との関係から風景を表現していくそのラディカルな方法は、1970年前後の写真家、映像作家に大きな影響を与えました。
本展では、こうした風景論をめぐる日本の写真映像表現を、当時の資料を交えて歴史的に再考するとともに、今日の現代作家にいたるまでの写真映像と風景の変容を、コレクションを中心に包括的に検証いたします。 また1階ホールで、出品作家による関連イヴェントおよび風景論をめぐる映画上映を行い、展覧会の魅力を多角的に紹介していきます。

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< 展示構成 >
1 章 2000–│笹岡啓子、遠藤麻衣子
2 章 1970–2010 │ 今井祝雄、清野賀子、崟利子
3 章 1968–1970 │《略称・連続射殺魔》、中平卓馬
4 章 風景論の起源 │ 大島渚、若松孝二

※ 本展はオンラインで 日時指定チケット が購入できます。
※ 事業は諸般の事情により変更することがあります。 あらかじめご了承ください。
[ 詳 細 : 東京都写真美術館 ] 

【展覧会】練馬区立美術館|練馬区立美術館コレクション+植物と歩く|’23年7月2日-8月25日|終了

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練馬区立美術館
練馬区立美術館コレクション + 植物と歩く
会  期  2023年7月2日[日]- 8月25日[金]
会場住所  176-0021 東京都練馬区貫井1-36-16
休  館  日  月曜日(ただし 7月17日[月・祝]は開館、7月18日[火]は休館)
開館時間  10:00 - 18:00 * 入館は17:30まで
観  覧  料  一 般 500円、高校・大学生および65-74歳 300円、中学生以下および75歳以上 無料
* 各種割引、優待情報などは下掲詳細参照
主  催  練馬区立美術館(公益財団法人練馬区文化振興協会)練馬区立美術館
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「植物と歩く」とはどういうことでしょう? 植物は一つの場所に留まっていながらも、根は地中に、茎や葉は地上に伸びて這い広がり、花をひらかせてはしぼむ、その一生は動きに満ちています。本展では、「植物と歩く」という言葉に、植物の営む時間と空間に感覚をひらき、ともに過ごすという意味を込めました。作家は植物を観察しその特徴をとらえようとするなかで、普段わたしたちが気づかずに通りすぎてしまうようなその意外な姿に迫り、自身の思いを重ねてイメージを作りあげるのかもしれません。

本展では当館のコレクションを中心に展示し、植物がどのように作家を触発してきたかを探ります。コレクションからは、画面をおおい尽くさんばかりに増殖する植物の生命力を描いた 佐田 勝 の油彩画とガラス絵、花が散る瞬間を写実的かつ幻想的にとらえる 須田悦弘 の木彫、水芭蕉を生涯のモチーフとした 佐藤多持 の屏風や、約3mの大画面に樹木を描いた 竹原嘲風 の日本画などを展示します。コレクションに加えて、植物学者・牧野富太郎 による植物図と植物標本や、倉科光子 による種と芽吹きの両方の時間を記録する絵画を紹介します。
皆さんも、実在の植物から想像上の植物まで、美術館に集まった魅力あふれる植物たちとともに歩いてみませんか。

※ 同館は事前予約制ではありません。当日チケットカウンターでチケットをお求めください。
[ 詳 細 : 練馬区立美術館 ] 

【展覧会】栗田美術館|特集陳列 輸出された伊萬里焼|’23年3月18日-8月27日|終了

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栗田美術館
特集陳列 輸出された伊萬里焼
期  間  2023年3月18日[土]- 8月27日[日]
休  館  日  月曜日(但し、祝日の場合は翌日)
開館時間  午前9時30分-午後5時 * 入館は4時半まで 
会  場  栗田美術館 陶磁会館1階展示室
      329-4217 栃木県足利市駒場町1542 * 大駐車場あり
      電 話 0284-91-1026  FAX 0284-91-2153
入  館  料  一  般 1250円、 小 中 高 生 500円
──────────────────────
17世紀、主として西洋と東洋の世界を結んでいたのはオランダ東インド会社です。彼らの目的は香辛料の調達でしたが、当時のヨーロッパで製造することができなかった磁器、すなわち景徳鎮窯に代表される中国磁器も主力商品のひとつでした。しかし17世紀中期、中国の内乱により磁器の買い付けが困難になると、その代替品の入手に迫られることとなります。
そこで
浮上したのが、日本最初の磁器である伊萬里l焼です。17世紀初頭に創業した伊萬里l焼は、この時期。染付はもとより色絵の技術も獲得し、急速な成長を見せていました。オランダ東インド会社は、まず朿南アジアへ伊萬里焼をもたらし、次いでヨーロッパへ本咯的な輸出をはじめました。

遙かな海を越えて運ばれ、近年、日本に戻ってきた伊萬里焼の中から、今回は輸出最盛期である、17世紀後期から18世紀のヨーロッパ向け製品を中心に展示いたします。
彼らの生活に取り入れられた日常品の数々や、室内を飾った調度品、さらに特別な注文品など60件余りをご覧いただきます。

※ 下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 栗田美術館

【展覧会】文化学園服飾博物館|日本の洋装化と文化学園のあゆみ|’23年9月16日-11月13日|終了

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文化学園服飾博物館
日本の洋装化と文化学園のあゆみ
会  期  2023年9月16日[土]- 11月13日[月]
開館時間  10:00 - 16:30  * 入館は 閉館の30分前 まで
休  館  日  日曜日・祝日・年末年始・夏期休暇
入  館  料  一 般 500円、大学・専門学校・高校生 300円、小中学生 200円
会  場  文化学園服飾博物館
      151-8529 東京都渋谷区代々木3-22-7 新宿文化クイントビル 1階
      TEL. 03-3299-2387
──────────────20230807185144_00002◆ 文化学園服飾博物館|日本の洋装化と文化学園のあゆみ|’23年9月16日-11月13日 ◆

明治期、日本は近代国家建設のためヨーロッパの文物を導入し、その一環として宮廷服に洋装が取り入れられました。上層階級の間で着られるようになった洋装は、大正、昭和初期には次第に都市部の富裕層の間にも広がり、戦後、生活様式の変化とともに日本人の生活に定着しました。文化学園は大正12年(1923)の創立以来、日本の服飾教育の中心を担い、日本人の洋装化や、ファッションを担う人材育成に大きな役割を果たしてきました。本展では、主に明治期から戦後までの洋装化の流れを展観するとともに、文化学園の100年にわたる服飾教育のあゆみを振り返ります。

※ 事前予約の必要はありませんが、混雑時には入館をお待ちいただく場合があります。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトを確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 文化学園服飾博物館 ]