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【展覧会】水野美術館|水野コレクション 美術館でめぐる歳時記 〜 日本画家たちが描く四季|’23年6月10日-7月17日|終了

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水野美術館
水野コレクション
美術館でめぐる歳時記 〜 日本画家たちが描く四季
会  期  2023年6月10日[土]- 7月17日[月]
開館時間  9時30分 - 17時30分(入館は17時まで)
休  館  日  毎週月曜日(但し7月17日[月・祝]は開館)
入  館  料  一 般 1,000円、 中 高 生 600円、 小学生 300円
      予約不要 美術館窓口で当日券を販売
会  場  水野美術館
      380-0928 長野県長野市若里6-2-20 TEL:026-229-6333 FAX:026-229-6311
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春の花見に、秋の紅葉狩り、端午の節句や七夕まつり、あるいは五月雨、吹雪など――。
こうした四季ごとの行事や生活、植物や気候などの情報をまとめた書物『歳時記』をご存知でしょうか。現代では俳句の季語辞典として多くの書籍が発行され、季節ごとの森羅万象を表わす膨大な言葉の数々が納められています。
いわば歳時記とは、“ 季節の百科事典 ” とも言い換えられるでしょう。

本展では、展示室全体を歳時記に見立て、日本画のなかから季節を感じるモチーフやことばを探ります。例えば上村松園《夏の美人圖》に描かれた、女性の吊るす蚊帳や足元に置かれた団扇は、夏を表わす暮らしの道具です。あるいは菊池契月《流鏑馬図》や山本丘人《紅葉の季》では、秋を感じる紅葉の情景を見ることができます。
このように日本画家たちの捉えた四季のすがたを、歳時記をたよりにどうぞお楽しみください。

※ 水野美術館は、岡倉天心の流れをくむ、横山大観、菱田春草、下村観山、川合玉堂らの近代日本画を系統立てて集めた美術館です。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳 細 : 水野美術館 ]

【展覧会】東広島市立美術館|古代エジプト美術館展|’23年10月10日-11月26日|

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東広島市立美術館
古代エジプト美術館展
会  期  2023年10月10日[火]- 11月26日[日]
会  場  東広島市立美術館
      739-0015 広島県東広島市西条栄町9番1号 TEL 082-430ー7117
休  館  日  月曜日
開館時間  9:00 - 17:00(入館は 閉館30分前 まで)
      * 10月10日[火]は10時開館、10月28日[土]、11月25日[土]は19時まで開館
観  覧  料  一 般 1,300円、 大学生 900円、 高校生以下 無 料
      * 前売り、優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
特別協力  古代エジプト美術館 渋谷
主  催  東広島市立美術館、中国新聞社
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◆ 東広島市立美術館|古代エジプト美術館展|’23年10月10日-11月26日 ◆

「古代エジプト美術館 渋谷」は日本初の古代エジプト専門美術館として、2009年東京・渋谷にオープンしました。個人コレクターによって収集された古代エジプト遺物は1000点以上にのぼります。これらの先王朝時代からローマ支配時代まで網羅したコレクションは、国内で質量ともに第一級の内容を誇り、古代エジプト文化の全貌をうかがい知ることができます。

本展では、世界的に貴重な遺物であるミイラやミイラマスク、人型木棺、神殿の石柱、ツタンカーメンの指輪をはじめ、当時の生活様式がわかる、化粧用など日常で使われていた容器や装飾品を含む約200点を展示するほか、過去100年間学術調査がほとんどなされてこなかったメイドゥム(マイドゥーム)・ピラミッドの最新調査(2022)の様子をあわせてご紹介します。古代エジプト人が築いた神々への信仰や国家、暮らし、死生観に触れることで、3000年にわたる巨大文明の歴史に迫ります。

< 本展のみどころ >
Section 1 古代エジプトの神々と信仰 / Section 2 ファラオが率いた国家 / Section 3 古代エジプト人の衣・食・住 / Section 4 古代エジプトの死生観 ― 再生とミイラ

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 東広島市立美術館

【展覧会】相国寺承天閣美術館|企画展 禅寺に伝わるものがたり|第Ⅱ期展示開始迫る|無外如大尼生誕八百年記念 女性と仏教|’23年5月28日-7月16日|終了

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相国寺承天閣美術館
企画展 禅寺に伝わるものがたり
会  期  Ⅰ期  仏教説話と漢故事
      2023年3月11日[土]- 5月7日[日]
      Ⅱ期  無外如大尼生誕八百年記念 女性と仏教
      2023年5月28日[日]- 7月16日[日]
場  所  臨済宗相国寺派|相国寺承天閣美術館
      602--0898 京都市上京区今出川通烏丸東入 相国寺 – しょうこくじ- 内
休  館  日  2023年5月8日[月]- 5月27日[土]
開館時間  10:00-17:00 (入館は16:30まで)
拝  観  料  一 般 800円、65歳以上・大学生 600円、中高生 300円、小学生 200円
      * 障碍者手帳をお持ちの方と介護者一名様は無料となります。
      * 館内は土足禁止の為、入館時に履物をお脱ぎください。
特別協力  眞如寺(Ⅱ期)
主  催  相国寺承天閣美術館
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Ⅰ期  仏教説話と漢故事
仏教の教え、禅の教えの中には、数多くの先徳たちの逸話がちりばめられています。それらは経典に文字情報として載りました。さらに、そこに記された仏・諸菩薩や先徳たちは絵画化され、仏教美術が花開きました。
寺院空間を荘厳する様々な作品の意匠には、中国の故事由来の画題も多く取り入れられました。本展観では、仏教説話や漢故事を好んだ禅僧たちの詩文や寺院に伝来する絵画・工芸から、禅林に伝わる様々なものがたりを概観いたします。

Ⅱ期  無外如大尼生誕八百年記念 女性と仏教
令和五年(2023)は、臨済宗の尼僧、無外如大(むがいにょだい 1223-1298)尼の生誕八〇〇年にあたります。彼女は、臨済宗において、女性で仏光国師無学祖元の法を継いだ最初の尼とされています。十刹に列せられる相国寺派寺院、眞如寺の歴史をたどると、弘安九年(1286)に無外如大によって創庵された「正脈庵(しょうみゃくあん)」にさかのぼります。また、眞如寺は十六世紀後半からは宝鏡寺門跡の菩提所となり、その寺宝は尼門跡の典雅な文化を今に伝えます。
今回は照山元瑶尼、徳巌理豊尼や逸巌理秀尼など、出家した皇女達のゆかりの品をご覧いただきます。相国寺派寺院伝来の寺宝から、無外如大尼の時代から近世に至るまでの女性と仏教のかかわりを探ります。

※ 新型感染症対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 相国寺承天閣美術館
[ 関 連 : 活版アラカルト【展覧会】相国寺承天閣美術館|伊藤若冲生誕三〇〇年記念展|[後期]2016年5月21日まで and more|終了企画]

【展覧会】根津美術館|企画展 救いのみほとけ お地蔵さまの美術|’23年5月27日-7月2日|終了

20230629151331_00005 20230629151331_00006根津美術館
企画展 救いのみほとけ
お地蔵さまの美術
会  期  2023年5月27日[土]- 7月2日[日]
休  館  日  毎週月曜日
開館時間  午前10時-午後5時 * 入館は 閉館30分前 まで
入  場  料   オンライン日時指定予約入館制  * 下掲詳細参照
      一 般 1300円、学 生 1000円、中学生以下 無 料
      * 障害者手帳提示者および同伴者は200円引き
会  場  根津美術館 展示室 1・2
      107-0062 東京都港区南青山 6-5-1 Tel. 03-3400-2536
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親しみを込めて “ お地蔵さま ” とよばれる地蔵菩薩は、おそらく日本人の誰もが知るほとけでしょう。日本では平安時代に入ってから本格的に信仰されるようになり、平安時代後期に衆生を救済するほとけとしての信仰が確立すると、それ以降は地域や時代を超えて崇められ、数多くの仏画や仏像が作られました。
本展では、館蔵品の仏画や仏像を中心として、日本における地蔵信仰の歴史とその広がりを概観します。この展覧会が、地蔵菩薩にかかわる美術の華麗で多様な世界を知る機会となれば幸いです。

※ 入館はオンライン日時指定予約制。下掲詳細を確認のうえご観覧を
[ 詳 細 : 根津美術館 ] { 根津美術館 活版アラカルト まとめ }

【展覧会】ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション|2023年 夏のコレクション展|南 桂子 銅版画展 ─ 静かな王国|’23年5月27日-8月6日|終了

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ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション
2023年 夏のコレクション展
南桂子 銅版画展 ── 静かな王国
会  期  2023年5月27日[土]-8月6日[日]
開館時間  11:00-17:00(土日祝 10:00-17:00) * 最終入館 16:30
      《ナイトミュージアム》  会期中の第 1・3 金曜日
      *は 20:00 まで開館、最終入館19:30(*6/2、 6/16、 7/7、 7/21、 8/4) 
休  館  日  月曜日 * ただし 7/17[祝]は除く、7/18[火]
入  館  料  大 人 600 円、 大学生・高校生 400 円、 中学生以下 無 料
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20 世紀後半、日本人女性としては、いちはやく銅版画の可能性を見つけ、パリで制作し
南 桂子(1911- 2004)の展覧会です。
富山県高岡に生まれ、幼少の頃から絵を描いていた桂子は、戦後東京に出て油彩画を
団体展に発表し、さらにパリに渡ると、銅版画家として頭角を現しました。
南桂子のモチーフは約40年間、ほとんど変わりませんでした。
鳥、少女、一本の木。
自分の足でひとり立ち、或いはたたずみ、透明感に満ちた世界にいます。
絵の中には孤独と、それをくぐりぬけた幸福が、穏やかに調和しているかのようです。
銅版画の肌合いは、この静かな世界を表現するのにふさわしく、
やさしさ、さびしさ、あこがれ、希望が、
淡い色彩として光の粒子のようにちりばめられています。
作品をめぐる、つかの間の一人旅。
南 桂子 約45点、浜口陽三 約10点の銅版画をご鑑賞ください。

※ 下掲詳細をご確認の上ご観覧ください
[ 詳 細 : ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション ]

【展覧会】萩博物館|長州ファイブ英国渡航160年記念企画展|古写真で見る幕末明治 =海外渡航者編=|’23年3月18日-6月18日|会期終了

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萩博物館
長州ファイブ英国渡航160年記念企画展
古写真で見る幕末明治 =海外渡航者編=
開催期間  2023年3月18日[土]- 6月18日[日]
開館時間  9時-17時(ただし入館は16時30分まで)
休  館  日  会期中無休
観  覧  料  大 人 520円、高校生・大学生 310円、小学生・中学生 100円
会  場  萩博物館
      758-0057 萩市大字堀内355番地 tel 0838-25-6447
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文久3年(1863)5月、長州藩は井上馨・山尾庸三・井上勝・伊藤博文・遠藤謹助の5名をイギリスへ密かに送り込みました。日本人の海外渡航が禁じられている時代、彼らは国禁を破って密航留学し、帰国後は日本の近代化・工業化に多大の貢献をしたことから、現在は「長州ファイブ」と称えられています。
また「長州ファイブ」以外にも、幕末から明治にかけては多くの人々が海外へ渡りました。海外渡航者たちは、西洋諸国で見聞を広め学ぶことにより、日本の針路を定めるための大きなヒントを得たのです。
本展では、海外渡航者たちの雄姿を写した肖像写真とともに、写真に秘められた逸話についてもわかりやすく紹介します。

◉ ギャラリートーク
展示を担当した学芸員が見どころを解説します。
日  程  3月18日[土]、4月115日[土]、5月13日[土]

場  所  萩博物館・企画展示室
参  加  費  無 料(展示観覧料は必要です)
予  約  不要です。時間までに企画展示室へお越しください

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参加を。
[ 詳 細 : 萩博物館
01-03.長州ファイブ(後列段左より:遠藤謹助、野村弥吉(井上 勝)、伊藤俊輔(博文)、前列左より:井上聞多(馨)、山尾庸三)長州ファイブ/長州五傑
前列右より時計回り、山尾庸三(工学の父)、井上聞多(馨)、遠藤謹助、
野村弥吉(井上 勝/鉄道の父)、伊藤俊輔(博文)

[ 参 考 : 活版アラカルト   2018年12月21日 【明治150年祭】明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業|萩博物館|長州ファイブと工部大学校:山尾庸三 ]

Kobu_Daigakko工学尞 → 工部大学校・工部美術学校 → 東京大学工学部の前身のひとつ
所在地/千代田区霞が関ビル周辺(もと日向国〔宮崎県〕延岡藩 内藤能登守上屋敷)
01-01.工部大学校阯碑01-02.工部大学校阯碑解説板「工部大学校阯」碑および解説板(千代田区霞が関三丁目2-1)工部大学校

日本最初の工学教育機関。東京大学工学部の前身。

伊藤博文・山尾庸三の建議に基づいて設置され、1873年(明治04)専門教育はイギリス人の教頭・機械工学者 H. ダイアー ほか 8 人のイギリス人教師を招いて「工部省工学寮」が開校。工学頭-こうがくのかみ-は山尾庸三、教頭はダイアーであった。工部省工学寮は1877年(明治10)「工部大学校」と改称した。のち工作局長:大鳥圭介が総理となった。

土木、機械、造家、電信、化学、冶金-やきん、鉱山の 7 学科をもつ 6 年制の官費の専門学校で、学理面と実地面とを融合した、当時世界でも進歩的な工学教育機関であった。
工部大学校は1879年(明治12)に最初の卒業生19人を出し、1882年に造船科を増設、1885年(明治12)工部省廃止に伴い文部省に移管され、翌年東京大学工芸学部と合併し、帝国大学工科大学、現東京大学工学部となった。辰野金吾、高峰譲吉、藤岡市助、井口在屋-いのくちありや-ら明治の工学界・産業界の指導者・技術者を輩出した。[参考資料:『日本大百科全書』(小学館)]

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参加を。
[ 詳 細 : 萩博物館 ]

【展覧会】鎌倉市 鏑木清方記念美術館|清方生誕145年記念 特別展|東の美人画家、鏑木清方 ~ 上村松園とともに ~|’23年5月20日-6月25日|終了

41135b4e8b0184b588c949b7b04826b0鎌倉市 鏑木清方記念美術館
清方生誕145年記念 特別展
東の美人画家、鏑木清方 ~ 上村松園とともに ~
会  期  2023年5月20日[土]- 6月25日[日]
開館時間  午前9時00分 - 午後5時00分(最終入館は午後4時30分まで)
休  館  日  毎週月曜日、6月13日[火]
会  場  鎌倉市 鏑木清方記念美術館
      248-0005 神奈川県鎌倉市雪ノ下一丁目5番25号
      tel. 0467-23-6405  fax. 0467-23-640
観  覧  料  一 般 450円、小・中学生 220円
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今年生誕145年を迎える鏑木清方(かぶらき きよかた、1878-1972)は、明治から昭和にかけておよそ70年にわたり、東京画壇を 代表する日本画家の一人として活躍しました。若い頃は、挿絵の仕事で人物表現の腕を磨きながら、明治という新時代に即した日本画を模索します。
そして、浮世絵の研究を重ね、自然と人物が調和する表現を追求し、大正4年に《霽れゆく村雨》で文部省美術展覧会の最高賞を受賞するまでになりました。
それからも理想の女性美を追い求め、粋で艶のある優美な女性像を生涯描きつづけました。昨年、没後50年を記念し清方の大回顧展が開催され、《築地明石町》(昭和2年)を含む三幅の重要文化財への指定が発表されるなど、改めて清方の美人画が注目されています。
本特別展では、《露の干ぬ間》(大正5年)など、江戸情緒豊かな作品を中心に、「東の清方、西の松園」と並び称された京都画壇の上村松園の作品も交えて、魅力あふれる近代美人画の世界を紹介します。

<作品目録 WORKS INFORMATION>
作品名            制作年

《露の干ぬ間》 鏑木清方   大正5年(1916)          名都美術館蔵
《藝奴之図》  上村松園   大正初期                        名都美術館蔵
《白雨》    鏑木清方   昭和8年(1933)   名都美術館蔵
《わか葉》   上村松園   昭和15年(1940)    名都美術館蔵
《洋燈》    鏑木清方   昭和22年(1947)         名都美術館蔵
およそ50件

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上観覧を。
[ 詳 細 : 鎌倉市 鏑木清方記念美術館 ]

【展覧会】山種美術館|【特別展】小林古径 生誕140年記念 小林古径と速水御舟 ― 画壇を揺るがした二人の天才 ―|’23年5月20日-7月17日|終了

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山種美術館
【特別展】小林古径 生誕140年記念 小林古径と速水御舟
― 画壇を揺るがした二人の天才 ―
会  期  2023年5月20日[土]- 7月17日[月・祝]  * 会期中、一部展示替えあり。
         前 期:5月20日[土]- 6月18日[日]
         後 期:6月20日[火]- 7月17日[月・祝]
開館時間  午前10時 - 午後5時 (入館は午後4時30分まで)
      * 今後の状況により、会期・開館時間等は変更する場合があります。
休  館  日  月曜日 (但し、7月17日[月・祝]は開館)
入  館  料  一 般 1400円、大学生・高校生 1100円、中学生以下 無料 (付添者の同伴が必要です)
      * 各種割引・優待情報などは下掲 公式詳細サイト にて
会  場  山種美術館
      150-0012 東京都渋谷区広尾3-12-36
問い合せ  050-5541-8600  (ハローダイヤル 電話受付時間: 9:00-20:00)
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01 A0003d 小林古径 闘草(修復後)_C_1000小林古径 《闘草》1907(明治 40)年
絹本・彩色   山種美術館

02 東京国立近代美術館 小林古径 極楽井 J00438_1000小林古径 《極楽井》1912(大正元)年
絹本・彩色 東京国立近代美術館 [前期展示 5/20-6/18

03 A0355 速水御舟 錦木_C_1000速水御舟 《錦木》1913(大正 2)年
絹本・彩色   山種美術館

近代日本画の歴史に大きな足跡を残した小林古径(こばやし こけい 1883-1957)と、速水御舟(はやみ ぎょしゅう 1894-1935)。
二人には 11 歳の年齢の差がありますが、彼らの画業をたどると多くの共通点が見出せます。
古径と御舟はともに歴史画・人物画から画業をスタートさせました。1914(大正3)年に再興された院展で活躍した二人は、大正時代半ば以降、細密描写による徹底した写実へと同時期に作風を変化させています。また、実業家・原三溪から支援を受けたことも共通しています。さらに、それぞれの渡欧体験を経て、古径は東洋画の「線の美」に目覚めて独自の画風を確立し、御舟は人物表現や水墨を基調とした花鳥画へと新境地を拓いたのです。

古径と御舟は互いに尊敬し合い、切磋琢磨した仲でもありました。御舟は先輩画家である古径を「自分の信じた道を真直(まっすぐ)に歩んでいく」と称賛しています。一方の古径も年下の御舟に対して「あれほど芸術に熱烈だった友のことを想うと尊敬の念にかられる」と述べており、互いに敬意を持って交流したことがわかります。

古径の生誕 140 年を記念する本展では、古径の代表作である《極楽井》(東京国立近代美術館)、《出湯》(東京国立博物館)、《清姫》、御舟芸術の粋ともいうべき《炎舞》【重要文化財】、《翠苔緑芝》をはじめ、初期から晩年までの名品の数々を展示し、二人の交流を示す作品や言葉もあわせて紹介します。互いに刺激を受け合いながら、時代の先駆けとなって活躍し、同時代や後世の画家たちに大きな影響を与えた、特筆すべき二人の天才画家の軌跡をご堪能ください。
*  上掲文中のうち、所蔵先表記のない作品はすべて山種美術館所蔵です。

※ 作品画像は 山種美術館 より拝借した物です。二次引用などはご遠慮ください。
※ 下掲公式サイトにて最新詳細情報を確認の上、ご観覧ください。
[ 詳 細 : 山種美術館

【展覧会】慶應義塾ミュージアム・コモンズ|「さすが! 北斎、やるな! 国芳」-浮世絵のマテリアリティ|’23年5月15日- 7月15日|終了

慶応義塾ミュージアム01 慶応義塾ミュージアム02慶應義塾ミュージアム・コモンズ
「さすが!北斎、やるな!国芳」-浮世絵のマテリアリティ
会  期  2023年5月15日- 7月15日[土]
         前 期  5月15日[月]- 6月13日[火]
         後 期  6月15日[木]- 7月15日[土]
      * 前期と後期の間に、一部作品の展示替えを行います。
休  館  日  土曜日・日曜日 休 館
         特別開館 5/20日[土]、 6/17日[土]、7/15日[土]
         臨時休館 5/22日[月]、 6/14日[水]、7/3日[月]
会  場  慶應義塾ミュージアム・コモンズ(三田キャンパス東別館)
      108-8345 東京都港区三田 2-15-45
開館時間  11:00 - 18:00
入  場  無 料
主  催  慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo)、慶應義塾大学三田メディア・センター
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経済学者で、かつて慶應義塾の塾長(代理)を務めた高橋誠一郎の遺贈コレクション、「高橋誠一郎浮世絵コレクション」を紹介する展覧会を開催いたします。本学主催での展示は実に 14 年ぶりとなります。
今回はコレクションの公開普及事業の一環として、膨大な浮世絵版画収集品のなかから、葛飾北斎と歌川国芳という、現代人にも馴染みの深い幕末期の二人の人気絵師を取り上げます。
なお、これにあわせて、両絵師とその一門の筆に成る未公開の下絵・画稿も借用し、商品として完成度の高い色鮮やかな浮世絵版画の名品とともに、生き生きとした筆遣いを伝える絵師たち渾身の自筆デッサン類の展示を通じて、江戸浮世絵のマテリアリティに迫ります。

◆展覧会構成◆
   セクション 1  葛飾北斎の風景
   セクション 2  歌川国芳の人々
   セクション 3  北斎・国芳腕比べ
   セクション 4  絵師の筆ぢから

※ 下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo)

【展覧会】東京大学総合研究博物館|コレクション スクール・モバイルミュージアム 遭 遇 展|’23年5月10日-9月30日|終了

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東京大学総合研究博物館コレクション
スクール・モバイルミュージアム
遭 遇
展示期間  2023年5月10日[水]- 9月30日[土]
休  館  日  日曜、祝日
開館時間  9時 - 17時
入  場  料  無 料
会  場  文京区教育センター2階 大学連携事業室場所
      113-0034 東京都文京区湯島4丁目7番10号 TEL:03-5800-2591
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博物館で研究する者は、しばしば骨格標本と向き合っている。科学的客観的テーマをもって研究するとともに、かつて動物の命を携えていた骨を見ながら、骨の形に心動かされて時間を過ごす。まさにそれは、骨との遭遇である。骨から得るものはしばしば知識であり理論であるが、今日は見えてくるかもしれないのは、骨とそれを観察する人間との間柄である。
  ◆ 展示総監督:遠藤秀紀
  ◆ 展示制作:本堂親紹・武田精一郎

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報をを確認の上ご参加を
[ 詳 細 : 東京大学総合研究博物館  遭遇 該当ページ 

【展覧会】市川市文学ミュージアム|令和5年度 市川市文学ミュージアム企画展|アメイジング・ストーリー しかけ絵本の世界展|’23年7月15日-9月3日|終了

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市川市文学ミュージアム
令和5年度 市川市文学ミュージアム企画展
アメイジング・ストーリー しかけ絵本の世界展
会  期  2023年7月15日[土]- 9月3日[日]
休  館  日  月曜日(7月17日は開館)、7月18日、28日
開館時間  平  日  10時 - 19時30分
      土曜・日曜・祝日  10時 - 18時 * 最終入館は閉館30分前まで
会  場  市川市文学ミュージアム
      272-0015 千葉県市川市鬼高1丁目1−4
      生涯学習センター(メディアパーク市川)2階  電 話 047-320-3334
観  覧  料  一 般 500円、65歳以上 400円、高大生 250円、中学生以下 無料
      * 障害者手帳をお持ちの方と付添の方 1 名無料
協  力  武蔵野美術大学美術館・図書館
主  催  市川市
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本を広げると絵が飛び出す、引っ張ると動く、音が出る……自由な発想と遊び心がつまった「しかけ絵本」。
18世紀にヨーロッパで誕生した紙をめくるだけのシンプルなしかけ絵本は、作家たちの工夫により、細かく凝ったしかけが詰め込まれ、ドールハウスやポップアップへと発展していきました。
本展では、しかけ絵本の展示とともに、その歴史や種類をご紹介いたします。
また、絵本の登場人物になりきって写真が撮れるフォトスポットもご用意しております。
ワクワク・ドキドキがあふれるしかけ絵本の世界をお楽しみください。

※ 下掲詳細公式サイトで、最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 市川市文学ミュージアム

【展覧会】早稲田大学演劇博物館|特別展 「演劇の確信犯 佐藤信」|’23年5月6日-8月6日|終了 Pickup

satomakoto_main1早稲田大学演劇博物館
特別展 「演劇の確信犯 佐藤信」 
会  期  2023年5月6日[土]- 8月6日[日]
開館時間  10:00 - 17:00 (火・金曜日は 19:00 まで)
休  館  日  5月10日[水]、6月7日[水]、6月21日[水]、
      7月5日[水]、7月17日[月]、7月19日[水]
会  場  早稲田大学演劇博物館  1階 特別展示室
      169-8050 東京都新宿区西早稲田1-6-1 TEL. 03-5286-1829
      入館無料
主  催  早稲田大学演劇博物館・演劇映像学連携研究拠点
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「ブランキ殺し上海の春」ポスター(1979年、デザイン:平野甲賀、劇団黒テント所属)「ブランキ殺し上海の春」ポスター
(1979年、デザイン:平野甲賀、劇団黒テント所属)satomakoto_1
「ストーリーのあるRAKUGAKI ドタぐつの宇宙旅行」より(1959年)
「イスメネ」原稿「イスメネ」原稿

佐藤家から寄贈された学生時代のノートや手稿、黒テント作品の上演台本、貴重な舞台映像を通して、佐藤信という、今日の舞台創造環境に多大なる影響を与えた演劇人が歩んだ創作の軌跡を辿る。演劇の確信犯、佐藤信は何を問い、どのような未来を思い描いているだろうか。

演劇の確信犯にして永遠の不満分子 ── 佐藤信は自分自身をこう呼ぶ。佐藤は1960年代末に演劇センター68を結成。「運動としての演劇」というテーゼを掲げ、黒色テントによる旅公演を開始した。時に、それは闘いを伴う旅だった。『阿部定の犬』の沖縄公演を巡る裁判闘争をきっかけに、佐藤たちは意識的に公有地を使用してテント公演を行う「公有地闘争」を展開。この経験は、その後、設立と運営に携わった、世田谷パブリックシアターや、座・高円寺など数々の劇場の構想に大きな影響を与えた。

また、半世紀以上に渡って、演出家として手がけた作品は、演劇のみならず、オペラやレヴュー、舞踊など多岐に渡る。さらに佐藤は戦後、緊張関係にあったアジア諸国と、共同制作などの交流を積極的に行い、現在もアートセンター若葉町ウォーフを拠点に、若手アーティスト同士を繋ぐネットワークを築いている。
本展は佐藤信を特集する展示として本邦初となる。ぜひ足をお運びいただきたい。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 早稲田大学演劇博物館
{新宿餘談}
顔本にこんなプロフィールがあったので拾ってきた。

佐藤 信 @macotoSATOH
劇作家、演出家。 < 小人閑居為不善/ うつけもの ひまのまのまの だだあそび> 道草食って家に帰るのを忘れてる、ハイホー!

【展覧会】東京国立博物館|特別展「古代メキシコ -マヤ、アステカ、テオティワカン」|’23年6月16日-9月3日|会期終了

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東京国立博物館
特別展「古代メキシコ -マヤ、アステカ、テオティワカン」
会  期  2023年6月16日[金]- 9月3日[日]
会  場  東京国立博物館 平成館(上野公園)
開館時間  9時30分 - 17時00分
      * 土曜日は 19時00分 まで開館
      * 6月30日[金]-7月2日[日]、7月7日[金]-9日[日]は20時まで開館
      * いずれも総合文化展は 17時00分 閉館
      * 入館は各閉館時間の 30分前 まで
休  館  日  月曜日、7月18日[火]
      * ただし、7月17日[月・祝]、8月14日[月]は開館
観覧料金  本展は事前予約不要です。
      一 般 2,200円、大学生 1,400円、高校生 1,000円
主  催  東京国立博物館、NHK、NHKプロモーション、朝日新聞社

◆ チケットは東京国立博物館正門チケット売場(窓口、開館日のみ、閉館の30分前まで)、展覧会公式サイト、各種プレイガイドにて販売します。各種割引、優待情報などの詳細は展覧会公式サイトチケットページをご覧ください。

<巡回展情報> 九州国立博物館特別展 古代メキシコ ― マヤ、アステカ、テオティワカン
2023年10月3日[火]-12月10日[日]
★ ネタバレ防止 ?! のため、東京展終了後『墨西哥-メキシコ  空中浮遊珍道中』本欄掲載予定。
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20230626221824_00007◆ 東京国立博物館|特別展「古代メキシコ -マヤ、アステカ、テオティワカン」

メキシコには35もの世界遺産があり、なかでも高い人気を誇るのが、古代都市の遺跡群です。
前15世紀から後16世紀のスペイン侵攻までの3千年以上にわたり、多様な環境に適応しながら、独自の文明が花開きました。本展は、そのうち「マヤ」「アステカ」「テオティワカン」という代表的な3つの文明に焦点をあて、メキシコ国内の主要博物館から厳選した古代メキシコの至宝の数々を、近年の発掘調査の成果を交えてご紹介すものるです。
普遍的な神と自然への祈り、そして多様な環境から生み出された独自の世界観と造形美を通して、古コ文明の奥深さと魅力代メキシに迫ります。

※ 展示作品、会期、展示期間、開館時間、休館日等については、今後の諸事情により変更する場合があります。最新情報は展覧会公式サイト等でご確認ください。
[ 詳 細 : 東京国立博物館 本展特設サイト チケット情報

[ 参 考 : 活版アラカルト メキシコ/土着信仰と習合したキリスト教会では頭蓋骨を祀る風習が。拳銃と麻薬に要警戒の修羅の国、あやかしの國、そしてとこしえの歴史をいだく魅力の邦 2015年11月9日 ]
[ 参 考 : 花 筏【彫刻家 奥村浩之後援会 新宿御苑前支部】奥村浩之新作彫刻作品 ?|否 ! HIROYUKI 氏が飼育している Xoloitzcuintle というらしい|+ Viva la 活版 Viva 美唄の記憶 2018年9月18日 ]

【展覧会】福岡市博物館|特別展 黒田長政没後400年|黒田侯爵家の名品 知られざる黒田家「家宝」の近代史|’23年9月15日-11月5日|10月11日㈬ゟ後期展示開始|会期末

福岡市博0901

福岡市博物館
特別展 黒田長政没後400年
黒田侯爵家の名品 知られざる黒田家「家宝」の近代史
会  期  2023年9月15日[金]- 11月5日[日] * 会期中一部展示替えをいたします。
        前  期/ 9 月15日[金]- 10月9日[月・祝] 
        後  期/10月11日[水]- 11月5日[日]
開館時間  9:30-17:30  * 入館は 17:00 まで
休  館  日  月曜日
      * ただし 9月18日[月・祝]、10月9日[月・祝]は開館、
       9月19日[火]、10月10日[火]は休館
会  場  福岡市博物館 特別展示室
      814-0001 福岡市早良区百道浜3-1-1 TEL:092-845-5011
観覧料金  一 般 1600円、高大生 1200円、小中生 500円
      * 各種割引、優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  福岡市博物館、西日本新聞、西日本新聞イベントサービス
──────────────────────福岡市博0902◆ 福岡市博物館|特別展  の名品   知られざる黒田家「家宝」の近代史|’23年9月15日-11月5日 ◆

旧福岡藩主、黒田家の貴重なコレクションは、昭和53年(1978)9月、黒田家から福岡市に寄贈されました(一部は寄託・購入)。
福岡市美術館に所蔵された黒田資料のうち、歴代藩主の甲冑や国宝金印「漢委奴国王」、名鎗「日本号」のほか、刀剣、古文書類は福岡市博物館に移管されています。
本来の黒田家のコレクションは現在福岡市が所蔵するものだけでなく、より多数の古美術品を含むものでした。これらは江戸時代に収集されたものを基本として、明治時代から昭和時代戦後に至る間に新たに「家宝」として整理され、一部は売却・譲渡されました。

本展は初代藩主黒田長政の没後400 周年を記念して、明治時代から昭和時代戦後における黒田家のコレクションのうち、「家宝」とされた貴重な資料を集めたものです。現在のコレクションを形作った、近代黒田侯爵家の「家宝」のあり方を、国宝・重要文化財を含む約140 点の資料から紹介します。

❖  ❖  ❖  ❖

◉ プロローグ 黒田家の近代 ― 長知・長成・長禮 ―
慶応3年(1867)10月、大政奉還によって江戸幕府の時代は終わり、日本は新たな時代を迎えることになりました。各地の諸侯(大名)は、版籍奉還によって地域の支配権を新政府に移管し、さらに廃藩置県によって「藩」の名称もなくなります。福岡藩主黒田家では、長知(ながとも)の時代に明治維新を迎え、その子長成(ながしげ)は明治17年(1884)に侯爵を授けられました。昭和14年(1939)に侯爵を継いだ黒田長禮(ながみち)は、戦中・戦後の混乱を経て黒田家のコレクションを整理し、今日に残しました。
◉ 第1章 黒田家の「重宝-じゅうほう」
明治時代前半期までの黒田家の重要な宝物は、3代藩主黒田光之の時代にまとめられた「黒田家重宝故実」に記載された「重宝」でした。「重宝」は、黒田家が筑前一帯を領有する要因となった、如水、長政親子の活躍を子孫に伝える品々です。如水、長政親子の時代の古文書や武具などを中心とし、徳川将軍家からの拝領品や織田信長、豊臣秀吉と縁があるもの、如水・長政の愛用品などがありました。
◉ 第2章 「家宝」の誕生
明治時代後半、黒田長成が当主となった黒田侯爵家では、従来の「重宝」にかわり、新たに「家宝」を定める動きが起こりました。「第一家宝」「第二家宝」の2種類に編成された家宝帳には、「重宝」に加え、長政以降の歴代藩主の肖像画や、金印「漢委奴国王」のほか、「黒田家重宝故実」に含まれなかった絵画や茶道具などが記載されています。家の歴史にとどまらず、貴重品を網羅した「家宝」の時代の到来です。
◉ 第3章 移動する「家宝」
黒田侯爵家では、昭和10年代に道具の整理が行われ、「家宝」の譲渡・売却がはじまりました。戦時期には大規模な売立を行っています。「家宝」の移動先には、石橋正二郎、出光佐三、松永安左エ門といった福岡に縁のある人物も含まれていました。「家宝」の移動は戦後まで続きました。戦後の「家宝」の移動は、大規模な売立は行わず、黒田家の経営に参画していた家政相談人を介したものでした。
◉ 第4章 新たに加わる名品
「家宝」は、江戸時代に黒田家が所蔵していたものを再編成しただけでなく、明治時代以降に黒田家に加わったものも含みます。黒田家にまつわるものとして他所から贈与されたものや、「皇室の藩屏」たる華族へ皇室から下賜されたものなどがありました。また、「家宝」とは別に「貴重品」とされたものもあります。
◉ エピローグ 黒田侯爵家と福岡
黒田家は明治4年(1871)以降、福岡を去り東京に本邸を構えました。それでも福岡との関係は近代も続き、中学修猷館〔現福岡県立修猷館高等学校〕の復興、学生への奨学事業、在京福岡県出身者との親睦などに関わっています。大正11年(1922)には、「黒田長政公三百年祭」が行われ、併行して福岡市主催の博覧会が開催されるなど、黒田侯爵家と福岡との関係は続いていくことになります。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上、ご観覧を。
[ 詳 細 : 福岡市博物館

【展覧会】町田市立国際版画美術館|企画展 出来事との距離 ― 描かれたニュース・戦争・日常|’23年6月3日-7月17日|終了

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町田市立国際版画美術館
企画展 出来事との距離 ― 描かれたニュース・戦争・日常
会  期  2023年6月3日[土]- 7月17日[月・祝]
休  館  日  月曜日  * ただし7月17日[月・祝]は開館
会  場  町田市立国際版画美術館 企画展示室 1、2
      194-0013 東京都町田市原町田 4-28-1
      Tel. 042-726-2771・0860 / fax. 042-726-2840
観  覧  料  一 般 800円、大・高生400円、中学生以下 無 料
      * 各種割引。優待情報などは 下掲詳細 参照
主  催  町田市立国際版画美術館
──────────────────────

E248-3219フランシスコ・ゴヤ『戦争の惨禍』より「見るにたえない」1810-20年
エッチング、ラヴィ、ドライポイント、ビュラン、町田市立国際版画美術館蔵

E248-3220月岡芳年『魁題百撰相』より「森蘭丸」明治元年(1868)
大判錦絵、町田市立国際版画美術館蔵

E248-3221篠原清興《栄城湾上陸后之露営》明治28年(1895)
大判錦絵三枚続、町田市立国際版画美術館蔵

ニュースや戦争を描いた作品に触れるとき、時代や立場によって表現できることが違うことに気づきます。また当事者として経験したことも、時が経ってからやっと伝えらえることがあるでしょう。例えば同時代の事件を描けなかった江戸期の浮世絵は、故事や古典になぞらえて時事を伝えようとしました。また自身の軍隊経験を描いた浜田知明は、時を経るにつれ戦争の構造に迫る作品も発表していきます。

展覧会ではこうした視点から町田市立国際版画美術館収蔵品を紹介するとともに、若手アーティストたちの作品も展示。なかでも特集する 松元 悠 は、メディアや SNS が伝えるニュースの現場を訪れて想像を働かせ、当事者の姿を自画像で描くことで、日常と地続きにある「事件と人間の不可解さ」に分け入る注目のアーティストです。本展を通じて過去、現在のアーティストが「出来事との距離」にいかに向き合ってきたかを探ります。

<展示構成>(予定)
1 章 ゴヤが描いた戦争
2 章 戦地との距離
3 章 浮世絵の見立てと報道
4 章 ニュースに向き合うアイロニー
5 章 若手作家の作品から

町田市立国際版画美術館  外観

町田市立国際版画美術館 外観

<主な出品作家>(生年順)
フランシスコ・ゴヤ、月岡芳年、小林清親、畦地梅太郎、浜田知明、馬場檮男、石井茂雄、郭徳俊、松元悠、土屋未沙、小野寺唯、ソ・ジオ

<出品点数>(予定)
約150

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 町田市立国際版画美術館 ]

【展覧会】徳川美術館・名古屋市蓬左文庫|秋季特別展 人間讃歌 ― 江戸の風俗画 ―|’23年9月24日-11月5日|終了

徳川0801

徳川美術館・名古屋市蓬左文庫
秋季特別展
人間讃歌 ― 江戸の風俗画 ―
会  期  2023年9月24日[日]- 11月5日[日]
開館時間  午前10時 - 午後5時(入館は午後4時30分まで)
休  館  日  月曜日 * ただし10月9日は開館、10月10日は休館
観  覧  料  一 般 1,600円 ・ 高 大 生 800円 ・ 小 中 生 500円
      * 毎週土曜日は 小・中・高生 入館無料
会  場  徳川美術館
      461-0023 名古屋市東区徳川町1017 TEL 052-935-6262
主  催  徳川美術館・名古屋市蓬左文庫・中日新聞社・日本経済新聞社
──────────────────────徳川0802戦国の乱世が終り、泰平の世が到来した江戸時代には、現世享楽の気風を反映し、京都や江戸といった都市を舞台として、芝居や遊里、祭礼などの活況を描き出した風俗画が数多く描かれました。江戸時代の風俗画は、平和を謳歌し、ときには厭世観を漂わせながらも、現実を生きる人々に視線を注いだ絵画であり、今なお普遍的な魅力にあふれています。
本展では、江戸時代に花開いた多様な風俗画の名品を展示し、その魅力ある世界を紹介します。
徳川0803◆徳川美術館・名古屋市蓬左文庫|秋季特別展   人間讃歌 ― 江戸の風俗画 ―|’23年9月24日-11月5日◆

※ 新型感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトを確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 徳川美術館・名古屋市蓬左文庫

【展覧会】根津美術館|企画展 物語る絵画|涅槃図・源氏絵・舞の本|’23年7月15日-8月20日|終了

20230629151331_0000820230629151331_00009根津美術館
企画展 物語る絵画
涅槃図・源氏絵・舞の本
会  期  2023年7月15日[土]- 8月20日[日]
休  館  日  毎週月曜日 * ただし 7月17日[月・祝]は開館し、翌18日[火]は休館
開館時間  午前10時- 午後5時 * 入館は 閉館30分前 まで
入  場  料   オンライン日時指定予約入館制  * 下掲詳細参照
      一 般 1300円、学 生 1000円、中学生以下 無 料
      * 障害者手帳提示者および同伴者は200円引き
会  場  根津美術館 展示室 1・2
      107-0062 東京都港区南青山 6-5-1 Tel. 03-3400-2536
──────────────
源氏物語や平家物語など人気を博した物語は、成立後ほどなくして絵画化がはじまったと考えられています。冊子の挿絵から絵巻物や画帖へ、さらには絵のみが独立して掛軸や屏風などの大画面にも描かれるようになりました。それらは複数の場面を組み合わせたものもあれば、特定の一場面のみが画題として定着したものもあり、表現形式は多種多様です。
この展覧会では、物語の範囲を仏教説話や能、幸若舞(こうわかまい)やお伽草子などにまで広げています。絵画化されたさまざまな物語を味わいながら、いにしえの人々が、物語のどのような場面に心惹かれたのかということにも注目していただければと思います。

※ 入館はオンライン日時指定予約制。下掲 詳細公式サイト を確認のうえ ご観覧を
[ 詳 細 : 根津美術館 ] { 根津美術館 活版アラカルト まとめ }

【展覧会】徳川美術館・名古屋市蓬左文庫|夏季特別展 徳川家康 ― 天下人への歩み ―|’23年7月23日-9月18日|終了

徳川0701 徳川美術館・名古屋市蓬左文庫
夏季特別展
徳川家康 ― 天下人への歩み ―
会  期  2023年7月23日[日]- 9月18日[月]
開館時間  午前10時 - 午後5時(入館は午後4時30分まで)
休  館  日  月曜日 * ただし8月14日、9月18日は開館
観  覧  料  一 般 1,600円 ・ 高 大 生 800円 ・ 小 中 生 500円
      * 毎週土曜日は小・中・高生入館無料
会  場  徳川美術館
      461-0023 名古屋市東区徳川町1017 TEL 052-935-6262
主  催  徳川美術館・名古屋市蓬左文庫
──────────────────────徳川◆徳川美術館 ・名古屋市蓬左文庫|夏季特別展   徳川家康 ― 天下人への歩み ―|’23年7月23日-9月18日 ◆

慶長8年(1603)、征夷大将軍となった徳川家康は幕府を成立させ、約250年も続く泰平の世の基礎を築き上げました。家康の生涯の大半は、室町時代から続く戦国の世にあり、時に命が危険にさらされながらも困難を乗り越え、戦乱に終止符を打ちました。
蓬左文庫展示室では、史料を中心に家康がとった選択に注目しながら、その波乱の生涯を辿ります。本館展示室では、家康歿後に尾張徳川家へ贈られた駿府御分物(家康の遺産)を中心に、家康の人となりから軍事力・政治と学問・茶や香道といった芸能などに焦点を当て、家康像を紐解いていきます。
◉ 次回展予告【展覧会】徳川美術館・名古屋市蓬左文庫|秋季特別展   人間讃歌 ― 江戸の風俗画 ―|’23年9月24日-11月5日|

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 徳川美術館・名古屋市蓬左文庫 ]

【展覧会】青森県立美術館|生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ|’23年7月29日-9月24日|終了

青森県立美術館棟方展

青森県立美術館
生誕120年 棟方志功展
メイキング・オブ・ムナカタ
会  期  2023年7月29日[土]- 9月24日[日]
休  館  日  8月14日[月]、8月28日[月]、9月11日[月]
開館時間  9:30 - 17:00(入館は  いずれも 閉館の 30分前まで)
      * 7月15日[土]、8月19日[土]、9月23日[土]は 20:00 まで開館
観  覧  料  当日・個人 一 般 1,800円、高大生 1,300円、小中生以下 無 料
      * 各種割引、優待情報などは下掲詳細参照。
問い合せ  生誕120年棟方志功展青森実行委員会(青森県立美術館内)
      038-0021 青森県青森市安田近野185
      TEL 017-783-3000  FAX 017-783-5244
主  催  生誕120年棟方志功展青森実行委員会(青森県立美術館、棟方志功記念館、
NHK青森放送局、NHKエンタープライズ東北、青森県観光国際交流機構)

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「世界のムナカタ」として国際的な評価を得た版画家・棟方志功(1903-1975)。一心不乱に板木に向かう棟方の姿は、多くの人々の記憶に刻み込まれています。
棟方が居住し、あるいは創作の拠点とした、青森、東京、富山の三つの地域は、それぞれに芸術家としての棟方の形成に大きな影響を与えました。棟方の生誕120年を記念し、各地域の美術館(富山県美術館、青森県立美術館、東京国立近代美術館)が協力して開催する本展では、棟方と各地域の関わりを軸に、板画、倭画、油画といった様々な領域を横断しながら、本の装幀や挿絵、包装紙などのデザイン、映画・テレビ・ラジオ出演にいたるまで、時代特有の「メディア」を縦横無尽に駆け抜けた棟方の多岐にわたる活動を紹介し、棟方志功とはいかなる芸術家であったのかを再考します。
掌サイズの絵葉書から、公共の建築空間の大壁画まで、「板画」の可能性を広げ、様々なメディアを通じて「世界のムナカタ」が社会現象になるまでの道程 ―「メイキング・オブ・ムナカタ」を辿る大回顧展です。

< 展示構成と主な展示作品など >
プロローグ:出発地・青森
第1章:東京の青森人
第2章:暮らし・信仰・風土―富山・福光
第3章:東京/青森の国際人
第4章:生き続けるムナカタ・イメージ

※ 下掲詳細公式サイトで、最新情報を確認の上ご観覧を
[ 詳 細 : 青森県立美術館

【展覧会】春日井市道風記念館|春日井市制80周年記念特別展「人と書 ~日本の書の息吹~」|’23年9月23日-10月29日|前後期二期制開催|終了

--2307toku10 --2307toku10春日井市道風記念館
春日井市制80周年記念特別展「人と書 ~日本の書の息吹~」
開催期間  令和5年(2023年)9月23日[土]- 10月29日[日]  
         前 期 令和5年 9 月23日[土]-10月 9 日[月]
         後 期 令和5年10月11日[水]-10月29日[日]
      * 前期・後期で展示品の一部を入れ替えます。
休  館  日  月曜日(祝休日の場合は翌日)
開館時間  午前9時 - 午後4時30分
観  覧  料  一 般 500円、高校・大学生 300円、中学生以下 無 料
      * 60歳以上の春日井市在住者、障がい者と付添1名は無料(証明書提示が必要)
      * 前期展をご観覧の方は、半券の提示で後期展を半額でご観覧いただけます。
開催場所  春日井市道風記念館  1 階展示室
      486-0932 愛知県春日井市松河戸町5丁目9番地3 電 話 0568-82-6110
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書は人の心を映す。
昔から今に書き継がれてきた書を見わたすと、日本の歴史、文化、人が見えてくる。

王朝文学の粋、和歌をしたためた流麗な仮名古筆。藤原定家が宮中儀式の次第を記した個性豊かな墨痕。迷いのない筆で書き上げた伊達政宗の手紙。茶人、小堀遠州が新たに開拓した定家流による一行書。僧、良寛による穏やかな筆に遊んだ草仮名の和歌。学者・歌人であった會津八一の孤高の書画等々。
今回の特別展では、平安時代から現代という、長い年月のなかで書かれ、残された日本の書をご紹介します。古筆、記録史料、懐紙・短冊、手紙、手本、一行書、書画作品など、種々の書跡を広い視点から見わたせば、見えてくるのは日本の歴史、文化、そしてその時代を生き、書を書きつづった人々の息づかいです。
これらは、書の研究者である古谷稔氏の目により、長年にわたって収集された研究資料コレクションです。この千載一遇の好機に、ぜひ日本の書の息吹を感受してください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトを確認の上ご観覧を
[ 詳 細 : 春日井市 春日井市施設案内 道風記念館 ]  { 活版アラカルト:道風記念館まとめ }
[ 関 連 : YouTube  春日井市公式動画チャンネル  道風記念館特別展「人と書 ~ 日本の書の息吹 ~」紹介動画 4:33 ]

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【展覧会】奈良国立博物館|浄瑠璃寺九体阿弥陀修理完成記念|特別展「聖地 南山城-奈良と京都を結ぶ祈りの至宝-」|’23年7月8日-9月3日|会期終了

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浄瑠璃寺九体阿弥陀修理完成記念
特別展「聖地 南山城 -奈良と京都を結ぶ祈りの至宝-」
会  期  2023年7月8日[土]- 9月3日[日]
        前期展示:7月8日[土]- 8月6日[日]
        後期展示:8月8日[火]- 9月3日[日]
開館時間  午前9時30分 - 午後6時(入館は 閉館の30分前 まで)
休  館  日  月曜日(7月17日は開館)、7月18日[火]は休館
会  場  奈良国立博物館 東・西新館
      630-8213 奈良市登大路町50番地
      TEL:050-5542-8600(ハローダイヤル) FAX:0742-26-7218
観覧料金  一 般 1,800円、 高 大 生 1,300円、 小 中 生 600円
      * 前売り券情報、各種割引、優待情報などは下掲詳細を参照
主  催  奈良国立博物館、日本経済新聞社、テレビ大阪
─────────────────────
京都府の最南部、奈良市に隣接する地域は旧国名の山城国にちなんで、いま「南山城 – みなみやましろ -」と呼ばれています。なだらかな山間を木津川が流れる風光明媚な地であり、仏教の伝来後、7世紀にはこの地域でも寺院の建立がはじまりました。
南山城が歴史の表舞台に登場するのは、聖武天皇の恭仁京 – くにきょう – 造営によってであり、木津川への架橋や寺院の建立などに行基の活躍がありました。平城京から長岡京・平安京への遷都以降も南山城は新旧両都をつなぐ回廊的な役割を果たす地域として、重要性を増すことになります。東大寺や興福寺といった奈良の大寺との深い関わりのなかで寺院があいついで建立され、また木津川流域の山々は俗世を離れた聖地として山岳修験の拠点とされました。

鎌倉時代には、はじめ興福寺に学んだ解脱上人貞慶が笠置寺から海住山寺へと拠点を移し、釈迦如来や弥勒菩薩、観音菩薩に対する信仰を深めるとともに、南都の戒律復興に努めたことが特筆されます。
さらに江戸時代には、各地で念仏を広めた袋中上人 – たいちゅうしょうにん – が晩年に瓶原〔みかのはら 木津川市加茂町〕を拠点とするなど、南山城は各時代を通じて文字どおり日本仏教の聖地でありつづけました。
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本展は、5か年に及ぶ保存修理が完成した浄瑠璃寺九体阿弥陀像のうち2軀を修理後初公開するとともに、その優美な姿を寺外で拝することのできるまたとない機会となります。
さらに南山城とその周辺地域の寺社に伝わる仏像や神像を中心に、絵画や典籍・古文書、考古遺品などを一堂に展観することで、この地に花開いた仏教文化の全貌に迫ります。
多彩な作品を通して南山城のゆたかな歴史と文化を再認識していただくとともに、緑深いこの地域にいまもなお受け継がれる聖地の息づかいをご堪能ください。

<巡回展情報> 2023年9月16日[土]-11月12日[日] 
東京国立博物館 本館 特別5室
浄瑠璃寺九体阿弥陀修理完成記念
特別展「京都・南山城の仏像」

※ 本展は日時指定制ではありませんが、館内が混雑した際は入場を制限する場合があります。
※ 下掲詳細を確認の上ご観覧を
[ 詳 細 : 奈良国立博物館 本展特設公式サイト ]

【展覧会】京都工芸繊維大学 美術工芸資料館|初代諏訪蘇山展 -よみがえる革新技法-|’23年9月25日-10月28日|終了

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京都工芸繊維大学 美術工芸資料館
初代諏訪蘇山展 -よみがえる革新技法-
開催期間  2023年9月25日[月]- 10月28日[土]
休 館 日  日曜日・祝日(ただし10月1日[日]は開館)、10月21日[土]
開館時間  10時 - 17時(入館は 16時30分 まで)
会  場  京都工芸繊維大学 美術工芸資料館 1階展示室
      606-8585 京都市左京区松ヶ崎橋上町1
入 館 料  一 般 200円、大学生 150円、高校生以下 無 料
      * 各種割引、優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
主  催  京都工芸繊維大学 美術工芸資料館
────────────────────京都工芸繊維大学資料館0902◆京都工芸繊維大学 美術工芸資料館|初代諏訪蘇山展|-よみがえる革新技法-◆

初代 諏訪蘇山(1851-1922)は現在の石川県金沢市に生まれの陶芸家。

蘇山の制作の中心は「青磁の蘇山」と称された青磁の制作でした。その制作は高い評価を受け、大正6年(1917)、帝室技芸員の任命を受けました。
蘇山の青磁作品には、その淡青色の美しい色調とともに、精緻な造形や装飾に特徴があります。その精緻な造形・装飾に欠くことの出来ない技が石膏型を用いた成形技法でした。これにより蘇山は精緻な造形・装飾と高い再現性(量産性)を両立しました。
工房には蘇山が用いた百年以上前の石膏型が多数残されており、2011年からそれら全ての基礎調査を実施し、さらに2019年から四代 蘇山と京都工芸繊維大学 Kyoto Design Lab とが協働し、三次元測量をおこない、欠損や亀裂などの損傷をデジタルデータ上で補修をおこない、石膏型の複製をつくり、デジタルファブリケーション技術を活かして再現品の制作に取り組んできました。

一方、京都工芸繊維大学の前身校のひとつである 京都高等工芸学校 初代校長であり化学者の 中澤岩太(1858-1943)は、蘇山と同時代に、化学的な知識と経験を駆使して京都の陶磁器生産の近代化に貢献をしました。おそらく初代蘇山とも交流があったと考えられます。今回の展覧会では、初代蘇山と中澤岩太、そして、残された石膏型と Kyoto Design Lab という時代を超えた出会いを展覧会というかたちで再現してみたいと思います。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 京都工芸繊維大学 美術工芸資料館 ] { 活版アラカルト 過去ログ まとめ

【展覧会】滋賀県立安土城考古博物館|第68回企画展 発掘された近江Ⅲ|― 信長・光秀・秀吉・家康の城 ―|’23年7月22日-9月18日|終了

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滋賀県立安土城考古博物館
第68回企画展 発掘された近江Ⅲ
― 信長・光秀・秀吉・家康の城 ―
開催期間  2023年7月22日[土]- 9月18日[月・祝]
会  場  安土城考古博物館 企画展示室
      521-1311 滋賀県近江八幡市安土町下豊浦6678 TEL 0748-46-2424
休  館  日  7月24日㈪・31日㈪・8月7日㈪・21日㈪・28日㈪・9月4日㈪・11日㈪
      * 8月14日[月]・9月18日[月・祝]は開館
入  館  料  個人・当日 大 人 600円、高大生 360円
      * 小中生、県内高齢者、障害のある方は無料。
      * 信長の館との共通券 大 人 980円、高大生 540円
主  催  滋賀県立安土城考古博物館
────────────────────
滋賀県(近江国)には 1300 城が築かれますが、そのなかには、天下人となる織田信長、明智(惟任)光秀、羽柴(豊臣)秀吉、徳川家康が、自らの居城として、あるいは天下を治めるために築かせた城があります。これらの城は、近江にとどまらず日本各地に築かれる城に大きな影響をおよぼしています。
本展では、近江に築かれた天下人の城の特徴や意義を、発掘調査で出土した資料やパネルで紹介します。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 滋賀県立安土城考古博物館
[ 参 考 : YouTube 滋賀県立安土城考古博物館 第68回企画展「発掘された近江Ⅲ―信長・光秀・秀吉・家康の城―」1・32 ]

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{新宿餘談}
いまや安土は人気観光地で、この 滋賀県立安土城考古博物館 がよい先導役となっている。同館は1992年(平成4)11月1日開館。開館記念特別展「織田信長と安土城 ― 信長の世界 ―」を開催した。2021年(令和3)4月6日には累積入館者150万人を達成しているという。
ここで昔がたりをしたい。1980年代のどこか、ケータイもカーナビも無い頃のはなし。大津でレンタカーを借りて、琵琶湖周辺をぐるりと反時計回りで一周した。中途は関ヶ原・賤ヶ岳などの古戦場や古城を訪ねたが、主目的は琵琶湖北端、近江からもう越前の国にはいったところで、水戸天狗党:藤田小四郎の足跡と終焉の地を辿ることだった。
関ヶ原を訪ねて、少し戻る行程で安土の町に着いたのは夜8時過ぎだったか。意外なことに駅前にホテルも宿も無くて車中泊を覚悟したが、飛びこんだ寿司屋が哀れんで「二階の宴会場でよければ……」ということで、寿司屋の二階宴会場の片隅に宿泊した。

翌早朝安土城跡をたづねた。山というよりそこは崖、それも急峻な坂道と、巨石を積みかさねた石垣だけが残っていた。本丸への中途には、明智(惟任)光秀、羽柴(豊臣)秀吉らの屋敷跡との掲示がある、艸が繁茂するしごくちいさな広場が点在していた。

本丸跡に立つとようやく涼風を感じた。眼前に広がる稲田と琵琶湖のかなたに、比叡の山並みが迫る。ここからは景観もなにもく、ただ比叡の山容を眺めやるだけだった。山城のみやこ-京都は完璧なまでに比叡に遮られていた。
しばらく山頂-安土城本丸跡で湖面をみていたが、ここの城主がにわかに、配下の武将に命じて軍勢を発して対岸の巨刹に襲いかかり、悪鬼羅刹のごとく、凄まじい勢いで僧侶を殺戮し、堂宇を焼き払った理由のひとつがわかったような気がした。「天下人」は対岸の城にあって冷厳な命令を次々と発し、攻勢の手を緩めなかった。
そしてこの崖道を日夜よじ登らされた明智(惟任)光秀の憎悪と怨念のかけらも……。
わがふるさとの城跡をふくめ、古城跡に立つのは、どこかやりきれない寂寥感がある。

【展覧会】静岡市立登呂博物館|令和5年度夏季企画展|「登呂遺跡で考えるSDGs」|’23年6月17日-8月27日|終了

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静岡市立登呂博物館
令和5年度夏季企画展「登呂遺跡で考えるSDGs」
開催期間  2023年6月17日[土]- 8月27日[日]
会  場  静岡市立登呂博物館
      422-8033 静岡市駿河区登呂五丁目10番5号 TEL 054-285-0476
休  館  日  月曜日、祝日の翌日(ただし8月12日[土]は開館)
開催時間  9:00 - 16:30
観  覧  料  一 般 300円、高校・大学生 200円、小・中学生 50円
────────────────────
古代の人々は、生活を営むために限られた資源を無駄にすることなく活用する必要がありました。
登呂遺跡では、近隣から大量に入手できる杉材等を使用して様々な種類の木製品を製作し、その中には使用後、別の目的に再利用していたものもありました。
また、ムラが洪水に襲われた後も、住居を建て替え、水田をより強くするための工夫を施して、力強く生き抜いてきました。
こうした古代の人々の生活の工夫の様子から、現在私たちが取り組むSDGs(持続可能な開発目標)を達成するためのヒントを探していきます。

※ 下掲詳細公式サイトで、最新情報を確認の上ご観覧を
[ 詳 細 : 静岡市立登呂博物館

【展覧会】山梨県立考古博物館|開館40周年記念特別展|星降る中部高地の縄文世界 ─ 黒曜石ネットワークによる物流と人流 ─|’23年7月8日-9月3日|終了

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山梨県立考古博物館
開館40周年記念特別展 星降る中部高地の縄文世界
─ 黒曜石ネットワークによる物流と人流 ─
会  期  令和5年(2023年)7月8日[土]- 9月3日[日]
会  場  山梨県立考古博物館
      400-1508 山梨県甲府市下曽根町923 電話:055-266-3881
観  覧  料  一 般 600円、常設展セット観覧券 650円
      * 未就学児、小・中・高校生、山梨県内在住の65歳以上の方は無料
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山梨県立考古博物館では開館40周年記念特別展「星降る中部高地の縄文世界 ─ 黒曜石ネットワークによる物流と人流 ─」を開催いたします。
平成30年度に「星降る中部高地の縄文世界 ─ 数千年を遡る黒曜石鉱山と縄文人に出会う旅 ─」(長野県と共同申請)が日本遺産に認定され、山梨・長野両県における、黒曜石を通した物流と交流によって培われた、我が国の縄文文化を代表する遺跡や土器・土偶といった文化財が評価されてきました。
長野県では黒曜石の鉱山(八ヶ岳)を背景にムラが造られ、交流を通した造形美な土器や土偶が造られてきました。一方、山梨県では、採掘された黒曜石をブランド化し、物流の拠点として大きなムラが造られ、周辺地域の影響を受けながら独自に発達した優美な土器などが造られてきました。道具の材料としては、列島内で最大かつ良質な石材であり、黒曜石の交易ルートの発達と共に約五千年前に列島内で最も先進地域となりました。

本展では、山梨と長野県各地の日本遺産の構成文化財を比較しながら、「中部高地の縄文世界」の原像を探るとともに、物流による交流の歴史的背景について考えます。
また、会期中は特別展記念講演会をはじめ、縄文時代にちなんだものづくり体験などの関連イベントを開催いたします。ぜひ本展のご観覧と併せてご参加ください。皆様のご来館をお待ちしております。

※ 山梨県立考古博物館は、考古学の調査成果から山梨の歴史を学ぶ場として、親しまれる博物館を目指しています。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 山梨県立考古博物館

【展覧会】平塚市美術館|造形作家 玉田多紀 ダンボール物語|’23年6月24日-9月10日|終了

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平塚市美術館
造形作家 玉田多紀 ダンボール物語
会  期  2023年6月24日[土]- 9月10日[日] 
休  館  日  毎週月曜日 * ただし、7月17日[月・祝]は開館、7月18日[火]は休館
開館時間  9時30分 - 17時(入場は 16時30分 まで)
会  場  平塚市美術館 展示室 1
      254-0073 神奈川県平塚市西八幡1-3-3 電話:0463-35-2111
観  覧  料  一 般 700円、高大生 500円、中学生以下、毎週土曜日の高校生は 無料
      * 各種割引、優待情報などは、下掲詳細参照
主  催  平塚市美術館
────────────────────hiratuka 玉田多紀(たまだたき、1983年兵庫県生)は、多摩美術大学造形表現学部造形学科卒業後、古紙ダンボールを使用し、生き物の造形美や性質をユニークに捉えた立体作品を制作しています。国内外の展覧会やウィンドウディスプレイ、TVメディアや動画配信、ワークショップなど幅広く活動しています。
SDGs が社会のテーマになっている昨今、ダンボールはリサイクルが 100% 可能な優れた素材として注目を集めています。古紙ダンボールの強度や柔軟性に魅了され、作家は15年以上も前からダンボールを素材とした立体作品を制作しています。
その制作方法は特徴的で、ダンボールをそのまま使うのではなく、パルプにまで還元し、粘土のようにした上で造形していきます。本来であれば捨てられてしまうはずの古紙ダンボールを作品として甦らせ、命を吹き込んでいくのです。また、素材感を損なわないように、着彩はせず、ダンボールの色味を活かしています。モチーフとなるのは恐竜やゾウ、キリンやオランウータン、クジラなど様々ないきものです。

近年では絶滅危惧種をモチーフとして、生態系の環境問題に目を向け、ジェンダーギャップなど現代社会を象徴とする問題を生き物の視点で捉えて表現しています。また、作家は来館者に見るだけでなく、体験しながら鑑賞できる作品作りを心掛けており、特に自身の子育ての経験から、0 歳から鑑賞できるような仕掛けをしています。
関東地方の公立美術館で初めての個展となる本展は、陸上から海中まで様々ないきものの作品約130点を展示します。玉田多紀の生命力あふれるダンボールのいきものたちを是非お楽しみください。また、本展を通じて環境問題についても目を向けるきっかけとなりますと幸いです。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 平塚市美術館

【展覧会】SOMPO美術館|生誕100年 山下清展ー百年目の大回想|’23年6月24日-9月10日|終了

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SOMPO美術館
生誕100年 山下清展ー百年目の大回想
会  期  2023年6月24日[土]- 9月10日[日]
会  場  SOMPO美術館 160-8338 東京都新宿区西新宿1-26-1
休  館  日  月曜日 * 祝日・振替休日の場合は開館
開館時間  午前10時 - 午後6時(最終入館は 午後5時30分 まで)
 観 覧  料  一  般   1,400円、 大学生   1,100円、 小中高校生   無 料
      * 各種割引、優待情報などは、下掲詳細参照。
主  催  SOMPO美術館、朝日新聞社
──────────────
山下清(1922-1971/大正11-昭和46年)は放浪の天才画家として知られており、懐かしい日本の原風景や名所を貼絵で表し、多くの人々の心を捉えました。生誕100年を記念する本展では、代表的な貼絵の作品に加えて、子供時代の鉛筆画や後年の油彩、陶磁器、ペン画などを展示し、山下清の生涯と画業をご紹介します。
日本各地を自由気ままに旅する生活を好んだ清は、驚異的な記憶力をもち、スケッチやメモを取らずとも、旅先で見た風景を細部まで正確に思い出すことができました。ときおり旅から戻ると、高い集中力を発揮して、手で細かくちぎった紙片を緻密に貼り合わせることで、超絶技巧的とも言える貼絵を制作しました。そこに見られる丁寧な細部描写と豊かな色調という魅力は、油彩やペン画、水彩画など他の作品にもよく表れています。
このような多彩な作品約190点、そして旅に持参したリュックや浴衣、所蔵していた画集などの関連資料を間近に鑑賞することで、49歳で逝去するまで個性的な創作活動を続けた山下清の世界をご堪能いただければ幸いです。
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[ 詳 細 : SOMPO 美術館

【展覧会】zenzai マージナルギャラリー|宮崎文子 個展 ─ 世界を切り開く色とかたち ─|’23年9月29日-10月29日|終了

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宮崎文子 個展 ── 世界を切り開く色とかたち ──
会  期:2023年9月29日[金]- 10月29日[日]
会  場:zenzai マージナルギャラリー
     蒲生茶廊zenzaiマルヤガーデンズ店内併設
     マルヤガーデンズ7階
     892-0826 鹿児島県鹿児島市呉服町6-5 TEL:099-248-9369
     営業時間:11:00 - 20:00
     アクセス:鹿児島市電「いづろ通り駅」徒歩1分
入場無料
──────────────────────
< 作家のことば >2023年 宮崎文子  
創造することは自由な旅に出ること。
普段私は「何でもない日常の風景」を題材に[人と人とのかかわりや繋がり]を意識して描いています。その中で描きながら私は冒険をしているのかもしれないと考えました。すると、なんでもない日常の風景がちょっとだけ特別な一瞬になるのです。そのちょっとした冒険の感動を、自由な旅の記録として皆さんにも想像しながら見ていただけたらと思います。
例えば、無作為に走った線は、未知の世界を切り闕いて進んでいく道しるべとなり、また画面上でぶつかり合った色と色が響きあうその瞬間は、心に刻まれる旅の思い出のように。
近年ではリトグラフ作品だけでなく、水彩画や油絵、モノタイプ版画など様々な技法で表現しています。ぜひ想像力の羽を広げ、技法による表現の違いなども感じてもらえたら幸いです。
現在:日本版画協会会員、版画学会会員、多摩美術大学非常動講師

※ 非常勤講師 (リトグラフ)の宮崎文子先生の個展が鹿児島で開催されます。
[ 詳 細 : 宮崎文子のホームページ 多摩美術大学 版画専攻|Graphic Arts Course ] 

【展覧会】岩槻人形博物館|特別企画展 人形 未来へのまなざし ― 中村信喬作品展|’23年7月29日-9月10日|終了

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岩槻人形博物館
特別企画展 人形 未来へのまなざし ― 中村信喬作品展
会  期  2023年7月29日[土]- 9月10日[日]
会  場  岩槻人形博物館
      339-0057 埼玉県さいたま市岩槻区本町6-1-1 TEL 048-749-0222  
開館時間  午前9時-午後5時 * 閉館時刻の30分前までに入館ください。
休  館  日  月曜日(休日の場合は開館)
観  覧  料  一般/500円、高校生・大学生・65歳以上/250円、小学生・中学生/150円
主  催  さいたま市岩槻人形博物館
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博多人形師を継ぐ家系の3代目に生まれ、「人」の祈りを「形」にすることを信条として、さまざまな人形を作り続けてきた中村信喬(1957~ )。
博多人形の伝統・技術を継承し、1996年から博多の夏の神事である「博多祇園山笠」の人形を作り続け、2022年には福岡県指定無形文化財工芸技術「人形制作」保持者に認定されました。

一方で中村は、20代半ばから公益社団法人日本工芸会を中心に、公募展にも積極的に出品するなど、博多人形の型にとらわれずひろく「人形師」として創作性の高い作品を発表し続けました。
本展では、野外モニュメントをはじめとして、あらゆる人形の可能性を追求し続けている中村の作品を一堂に紹介します。未来を見据えて、あくなき挑戦を続ける中村の人形には、作者の思いに通じた、未来へのまなざしが感じられます。本展が、見る人の心に届き、人形のあらたな魅力に気づく機会となれば幸いです。

※ 下掲詳細公式サイトで、最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : さいたま市岩槻人形博物館

【展覧会】軽井沢絵本の森美術館|2023 夏展 童話のなかのアンデルセン|’23年6月23日-10月9日|終了

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軽井沢絵本の森美術館
2023 夏展
童話のなかのアンデルセン
会  期  2023年6月23日[金]- 10月9日[月]
開催時間  9:30 - 17:00 * 最終入館は閉館の30分前
会  場  軽井沢絵本の森美術館
      389-011 長野県北佐久郡軽井沢町長倉182(塩沢・風越公園)
      TEL 0267-48-3340
休 館 日  火曜日 * 7-9月は無休
入場料金  【 軽井沢絵本の森美術館/ピクチャレスク・ガーデン単館の場合 】
      大 人  950円、 中高生 600円、 小学生 450円
      【 エルツおもちゃ博物館・軽井沢との2館共通セット券の場合 】
      大 人 1,400円、 中高生 900円、 小学生 650円
      * 小学生以下のご入館には保護者の同伴が必要です。小学生未満無料
      * 障がい者割引あり
────────────────────
「おやゆびひめ」や「人魚姫」などの童話で知られる、H.C.アンデルセン。彼の童話は「アンデルセン童話」と呼ばれ、世界中で親しまれています。アンデルセンの最期は、多くの人に惜しまれながら、国葬によって送られました。
アンデルセンは自伝の中で、自分の人生を「一編の美しいメルヘンだった」と述べています。この言葉を象徴するかのように、アンデルセン童話の中にはアンデルセンの幼少期の思い出、見聞きした風景や昔話などの要素が散りばめられています。例えば、「みにくいあひるの子」にはアンデルセン自身の人生が反映されています。「雪の女王」や「マッチ売りの少女」といったお話には、アンデルセンの父母に関する思い出が表れています。
さらに、アンデルセンは童話を書くにあたって自分がお話を語るときの口調で書く、という目的を持っていました。アンデルセンは生涯自分の家を持たず、ホテルに宿泊したり、友人・知人の家を転々としながら生活していました。その際、各家庭の子どもたちにお話を語ることもあったようです。アンデルセンの理解者でもあったエドヴァー・コリンによれば、アンデルセンが語れば、どんなお話もたちまち生き生きと聞こえてきたといいます。そしてアンデルセンの中には、自分の語りでもっとたくさんの子どもたちを喜ばせたいという思いも芽生えます。そして、自分の語りの様式を文字にして残そうという考えに至ったのです。これが、アンデルセンが童話を書くきっかけになりました。そうしたアンデルセンの語り口がよく表れているとされるのが「おやゆびひめ」です。

「おやゆびひめ」は、1835年に出版された『Eventyr, fortalte for Børn.(子どものための童話集)』第1巻第2冊に収録されたお話です。「おやゆびひめ」の物語の中には、アンデルセンの故郷・デンマークの四季の風景が描かれています。また、デンマーク語の原文を見ると、「for(なぜなら)」や「saa(とても)」といった言葉が多用されています。これは、「だからね」「あのね」といった少し幼いニュアンスを含んでいます。アンデルセンもこのように優しく、子どもたちにお話を語ってあげていたのかもしれません。
本展では、アンデルセンの生涯やデンマークの文化などを絡めながら、様々なアンデルセン童話をご紹介します。よく知られたお話から、あまり知られていないお話まで、たくさんのアンデルセン童話を知るきっかけとなれば幸いです。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 軽井沢絵本の森美術館 ]

【展覧会】武井武雄の世界 イルフ童画館|企画展 日本中の子どもたちを笑顔にした絵本作家 かがくいひろしの世界展|’23年6月15日-9月16日|終了

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武井武雄の世界 イルフ童画館
企画展 日本中の子どもたちを笑顔にした絵本作家
かがくいひろしの世界展
会  期  2023年6月15日[木]- 9月16日[土]
        前 期:6月15日[木]- 7月31日[月]
        後 期:8月 5 日[土]- 9月16日[土]
休  館  日  水曜日(祝日は開館)、8/1-8/4(展示替えのため)
開館時間  9:00 - 18:00(受付は 17:30 まで)
会  場  394-0027 長野県岡谷市中央町2-2-1 TEL 0266-24-3319
入  館  料  一 般 510円、中・高校生 310円、小学生 160円
      * 各種割引・優待情報などは 下掲詳細公式サイト 参照
主  催  イルフ童画館・公益財団法人おかや文化振興事業団
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累計発行部数900万部を越え、子ども達に広く愛される絵本「だるまさん」シリーズ。作者のかがくいひろし(1955年-2009年)は50歳で作家デビューし、病で急逝するまでのわずか4年間の活動のなかで、珠玉の絵本を何冊も生み出しました。それは今この瞬間も、日本中のどこかで子どもを喜ばせ続けています。
かがくいは特別支援学校のベテラン教員でした。言葉をもたない子どもでも、読み聞かされると不思議に身体が動き出し、大きな笑いを呼び起こす彼の絵本は、障がい児教育の現場で培われた知見や実感から生まれたものです。子どもの感性を尊び、子どもと創造の世界で遊ぶような彼の創作スタイルは、武井武雄にも深く通じるものがあります。遺されたノートには当館で開催している「日本童画大賞」のメモ書きがありました。

本展は、かがくい没後初の大回顧展となります。絵本原画や制作資料とともに、教員時代の貴重な映像記録や教材、人柄が偲ばれる資料を展覧し、かがくいひろしという一人の人間の魅力に迫ります。その絵本の魅力を余すことなくご覧いただくために、前期後期で作品を入れ替えます。どうぞお楽しみください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトを確認の上ご観覧を
[ 詳 細 : イルフ童画館  かがくいひろしの世界展特設サイト

【展覧会】横浜市歴史博物館|特別展 生誕百年 中田喜直展|’23年7月15日-10月1日|終了

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横浜市歴史博物館
特別展 生誕百年 中田喜直展
会  期  2023年7月15日 [土]- 10月1日[日]
会  場  横浜市歴史博物館
      224-0003 横浜市都筑区中川中央1-18-1 電話 : 045-912-7777
開館時間  9:00 - 17:00(券売は 16:30 まで)
休  館  日  月曜日(ただし7月17日、9月18日は開館)、7月18日[火]、9月19日[火]休館
観覧料金  一般 当日・個人 特別展 1,000円、 特別展・常設展共通 1,200円
      * 各種割引、優待情報など観覧料金の詳細は 下掲公式詳細 を参照。
主  催  (公財)横浜市ふるさと歴史財団共催横浜市教育委員会
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中田喜直(なかだ よしなお 1923-2000)は、「夏の思い出」「ちいさい秋みつけた」「雪のふるまちを」「めだかのがっこう」など、数々の名曲を生んだ作曲家です。30年もの長きにわたり横浜で暮らしたことをはじめ、フェリス女学院大学で教鞭をとったり、横浜市立学校の校歌を数多く作曲したりと、横浜にゆかりの深い人物でもあります。

今年、中田喜直は生誕100年を迎えます。本展ではこの年を記念し、中田の生涯、音楽、意外な人物像、そして横浜とのかかわりを紹介します。
また中田音楽を楽しめる関連イベントも開催予定です!

◆ 展示構成 ◆
1 音楽家へのみちのり
2 作曲家としてのあゆみ
3 中田喜直の人物像 断章
4 中田喜直と横浜
5 おやすみなさい美しい夢をみて ~晩年の活動
6 中田喜直ゆかりの地・コンクール

※ 下掲公式サイトにて最終情報を確認の上、ご観覧ください。
[ 詳 細 : 横浜市歴史博物館

【展覧会】国立新美術館|テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ |’23年7月12日-10月2日|終了

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国立新美術館
テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ
会  期  2023年7月12日[水]- 10月 2日[月]
休  館  日  毎週火曜日休館
開館時間  10:00 - 18:00
      * 毎週金・土曜日は20:00まで
      * 9/25[月]、9/27[水]、9/28[木]、10/1[日]は20:00まで
      * 入場は閉館の30分前まで
会  場  国立新美術館 企画展示室2E
      106-8558 東京都港区六本木7-22-2
      お問合せ 050-5541-8600(ハローダイヤル)
観覧料金  当日 2,200円(一般)、1,400円(大学生)、1,000円(高校生)
      前売 2,000円(一般)、1,200円(大学生)、   800円(高校生)
      * 中学生以下は入場無料。
      * 各種割引、優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照。
主  催  国立新美術館、テート美術館、日本経済新聞社、
      テレビ東京、BSテレビ東京、TBS、BS-TBS
──────────────────────20230912185755_00038 20230912185755_00026◆ 国立新美術館|テート美術館展  光 ―ターナー、印象派から現代へ|’23年7月12日-10月2日 ◆

本展は、英国・テート美術館のコレクションより「光」をテーマに作品を厳選し、18世紀末から現代までの約200年間におよぶアーティストたちの独創的な創作の軌跡に注目する企画です。
「光の画家」と呼ばれるジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーや、風景画の名手ジョン・コンスタブルといった、英国近代美術史を彩る重要な画家たちの創作、クロード・モネをはじめとする印象派の画家たちによる光の描写の追求、モホイ=ナジ・ラースローの映像作品や、バウハウスの写真家たちによる光を使った実験の成果、さらにブリジット・ライリー、ジェームズ・タレル、オラファー・エリアソン等の現代アーティストによってもたらされる視覚体験にまで目を向けます。

本展では、異なる時代、異なる地域で制作された約120点の作品を一堂に集め、各テーマの中で展示作品が相互に呼応するような、これまでにない会場構成を行います。絵画、写真、素描、キネティック・アート、インスタレーション、さらに映像等の多様な作品を通じ、様々なアーティストたちがどのように光の特性とその輝きに魅了されたのかを検証します。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 国立新美術館  本展特設サイト  ]

【展覧会】京都工芸繊維大学資料館|田中一光ポスター展 舞台と文字ののぞき穴から|’23年7月3日-9月9日|終了

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田中一光ポスター展 舞台と文字ののぞき穴から
開催期間  2023年7月3日[月]- 9月9日[土]
休  館  日  日曜日・祝日(ただし8月11日[金]は開館)、8月12日[土]- 17日[木]
開館時間  10時 - 17時(入館は 16時30分 まで)
会  場  京都工芸繊維大学美術工芸資料館 2階展示室
      606-8585 京都市左京区松ヶ崎橋上町1
入  館  料  一 般 200円、大学生 150円、高校生以下 無 料
      * 各種割引、優待情報などは下掲詳細参照。
主  催  京都工芸繊維大学美術工芸資料館
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令和5年度博物館実習の一環として、「田中一光ポスター展 舞台と文字ののぞき穴から」を開催します。本展では、戦後日本を代表するグラフィックデザイナーである田中一光の仕事を、学生が選んだ代表的なポスター約60点を並べることで紹介します。
博物館実習受講生が、田中一光の数多くのポスターからトピックを抽出し、展示作品を選定しました。田中が生涯に渡って手がけた舞台公演のポスターから、彼のデザインスタイルを浮かび上がらせ、さらにそこから田中の独創的な文字使いへと切り込んでいこうとする企画になっています。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 京都工芸繊維大学資料館 ]

【展覧会】京都工芸繊維大学資料館|比べてみよう! ─ シリーズ物における表現の違い|’23年8月7日-9月9日|終了

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比べてみよう!  ── シリーズ物における表現の違い
開催期間  2023年8月7日[月]- 9月9日[土]
休  館  日  日曜日・祝日(ただし8月11日[金]は開館)、8月12日[土]- 17日[木]
開館時間  10時 - 17時(入館は 16時30分 まで)
会  場  京都工芸繊維大学美術工芸資料館 1階第1展示室
入  館  料  一 般 200円、大学生 150円、高校生以下 無 料
      * 各種割引、優待情報などは下掲詳細参照。
主  催  京都工芸繊維大学美術工芸資料館
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ポスターとは、イベントや商品を宣伝するためにメディアです。デザイナーは、いかに人びとの目をポスターに引きつけるか、いかにして宣伝効果をあげるか、ということに苦心します。色、かたち、文字などを工夫して、訴求力のあるポスターをつくることが、デザイナーに求められているのです。
今回の展示では、日本の一線級のデザイナーが、同じテーマに挑戦している例をあげて、デザイナーの工夫や個性をみてもらいたいと思います。
ひとつは、ヒロシマ・アピールズというポスターのシリーズです。これは公益社団法人日本グラフィックデザイン協会 (JAGDA)と、一般財団法人広島国際文化財団の協同制作で、1983年にはじまった事業で、公益財団法人ヒロシマ平和創造基金も主催に加わっています。毎年 JAGDA会員 デザイナーが選出されて、平和を祈るポスターをボランティアで制作しています。ここでは9人のデザイナーが、それぞれのスタイルで平和を祈念している様子をご覧ください。
そしてもうひとつは、1997年9月24日にパリで開館した「日本文化会館」の一般公開の告知ポスターです。フランスのパリという異郷にあって、日本文化をどのようにアピールするか。6人のデザイナーの工夫を楽しんでください。
そして、それぞれのシリーズに参加しているのが田中一光です。田中一光のポスター作品については、2階で同時開催している「田中一光ポスター展 舞台と文字ののぞき穴から」でもみていただけます。ふたつの展覧会を合わせてみることにより、田中一光の日本ポスター史上における位置づけも理解していただけると思います。

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[ 詳 細 : 京都工芸繊維大学資料館 ]

【展覧会】高崎市美術館|井上八重子展 私の赤|’23年9月23日-10月29日|終了

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高崎市美術館
井上八重子展 私の赤
会  期  2023年9月23日[土・祝]- 10月29日[日]
開館時間  午前10時 - 午後6時(入館は 午後5時30分 まで)
      * 金曜日のみ 午後8時まで(入館は午後7時30分まで)
      * 混雑状況により入室制限となる可能性がございます。
休  館  日  9月25日㈪、10月2日㈪・10日㈫・16日㈪・23日㈪
観  覧  料  一 般:600円、大学・高校生:300円
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
会  場  高崎市美術館
      370-0849 群馬県高崎市八島町110-27 電 話 027-324-6125
主  催  高崎市美術館
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絵の描き方や工夫を考えるのは、今日着る洋服を考えるのと同じです。 ― 井上八重子

井上八重子(いのうえ やえこ 1933- )は高崎市に生まれ、女学校在学時に画家・中村節也の指導を受け、絵画の道を志します。女子美術大学洋画科卒業後は国画会に初出品し、活動の場を全国へと広げました。90歳を迎える今も日々絵筆をとり、大作を発表しています。
見たことのある景色、出会ったことのある人々-作品には自身が経験した出来事や身近にあるモチーフが、赤やピンクなどヴィヴィッドな色彩と独特の表現で印象的に描かれます。本展覧会では自分の好きなもの、美しいもの、きれいなものを鮮やかに描き続ける井上八重子の絵画世界を、影響を与えた中村節也と井上悟の作品とともに紹介します。
同時開催の収蔵作品展では、ピカソ、ブラックなどヨーロッパの版画作品と、木村忠太など日本人画家たちが描いたフランス風景を紹介します。

< 井上八重子 プロフィール >
1933年群馬県高崎市に生まれる。女学校在学時に画家・中村節也に油絵を学ぶ。1952年県立高崎女子高校卒業。1956年女子美術大学洋画科卒業。1960年国画会に初入選、1970年国画会新人賞受賞。1978年国画会会員となり現在も出品を続ける。1974年から76年までフランスに滞在。国画女流13人展などに出品。東京、高崎で個展やグループ展を中心に作品を発表している。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 高崎市美術館

【展覧会】京都工芸繊維大学資料館|麗しのリバティ ─ 花柄パターンの魅力|’23年8月7日-9月9日|終了

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麗しのリバティ ── 花柄パターンの魅力
開催期間  2023年8月7日[月]- 9月9日[土]
休  館  日  日曜日・祝日(ただし8月11日[金]は開館)、8月12日[土]- 17日[木]
開館時間  10時 - 17時(入館は 16時30分 まで)
会  場  京都工芸繊維大学美術工芸資料館 1階第1展示室
      606-8585 京都市左京区松ヶ崎橋上町1
入  館  料  一 般 200円、大学生 150円、高校生以下 無 料
      * 各種割引、優待情報などは下掲詳細参照。
主  催  京都工芸繊維大学美術工芸資料館
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染織産業が盛んであった京都では、明治時代に入り、西洋から流入した新しい技術やデザインを参考に、服飾や室内装飾のためのファブリックの機械生産に乗り出しました。明治35年(1902)に開校した京都工芸繊維大学の前身校のひとつ、京都高等工芸学校でも、教材として、西洋各国からさまざまな柄や技法をつかった生地を収集しています。
なかでもひときわ華やかなのが、リバティ商会(Liberty & Co.)をはじめとするイギリスのファブリックの数々です。1875年、アーサー・ラセンビィ・リバティ (Arthur Lasenby Liberty, 1843-1917)によって、ロンドンのリージェント・ストリートに設立されたリバティ商会は、世界中から集めた装飾品や美術品販売で成功をおさめ、のちに上質な生地を用いた優美な花柄パターンのプリントを手がけ、一躍有名になりました。
世界に先駆けて産業革命を達成したイギリスでは、その反動として、職人の手仕事を再評価し、生活と芸術を結びつけようとする アーツ・アンド・クラフツ運動 が呼び起こされ、ウィリアム・モリス(William Morris, 1834-96)らによる多彩なデザイン活動によって、人びとの関心は生活空間を彩る壁紙や家具、インテリアへと惹きつけられました。そのなかで花開いたリバティのデザインは、大胆なアール・ヌーヴォーから緻密で繊細なオリエント風のものまで、今も多くの人々を魅了しています。厳しい夏のさなか、麗しいリバティのデザインの魅力をぜひご堪能ください。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 京都工芸繊維大学資料館 ]

【展覧会】文京区立 森鷗外記念館|コレクション展|生誕120年 森 茉莉 ~ 幸福な日々、書くという幸福 ~|’23年7月14日-10月1日|終了

20230725141350_00003 20230725141350_00004文京区立 森鷗外記念館
コレクション展
生誕120年   
森 茉莉 ~ 幸福な日々、書くという幸福 ~

会  期  2023年7月14日[金]- 10月1日[日]
      ※ 会期中の休館日
      7月24日[月]、25日[火]、8月21日[月]、22日[火]、9月25日[月]、26日[火]
会  場  文京区立 森鷗外記念館 展示室 2
開館時間  10時-18時(最終入館は 閉館30分前)
観 覧 料  一 般 300円、中学生以下 無 料、障害者手帳ご提示の方と介護者1名まで無料
      * 関連イベント、各種割引、優待情報などは 下掲詳細 参照
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森茉莉(1903-1987)は、文京区千駄木の森鷗外の居宅・観潮楼(現・当館)で鷗外の長女として生まれました。大人しく少し病弱だった茉莉は、格別に大切にされ、鷗外の膝の上で「お茉莉は上等」とありのままを褒められ、幸福な少女時代をおくります。1922(大正11)年19歳の時に、当時の夫・山田珠樹の留学するフランスに渡り、渡欧中に父・鷗外の死を知りました。
結婚、離婚などを経て、茉莉は翻訳や劇評、小説の執筆をはじめます。54歳の時、鷗外との思い出をまとめた『父の帽子』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞、以後『恋人たちの森』(田村俊子賞受賞)、『贅沢貧乏』、『甘い蜜の部屋』(泉鏡花文学賞受賞)、『ドッキリチャンネル』などの作品を書き続けました。鴎外から受けた愛情をそのままに持ちながら、ありのままの日常を愛し、自分のために生き自分のために書くことによってみつけた幸福な想いは、作品に独特で豊かな表現としてあらわれ、現在も多くの読者を魅了しています。
2023年は茉莉の生誕120年です。本展では、館蔵の鷗外資料、茉莉の原稿や著書を通して、観潮楼時代の茉莉、文学者としての茉莉を展覧します。

20230725141350_00023森鷗外記念館ニュース No.43 の表紙を飾った「森 茉莉」

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上、ご観覧を。
[ 詳 細 : 文京区立 森鷗外記念館 ] { 活版アラカルト 掲載分まとめ }

【展覧会】板橋区立美術館|館蔵品展 狩野派以外学習帳 江戸にきらめいた民間の絵師たち|’23年8月26日-10月1日|

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板橋区立美術館
館蔵品展 狩野派以外学習帳
江戸にきらめいた民間の絵師たち
会  期  2023年8月26日[土]- 10月1日[日]
会  場  板橋区立美術館
      175-0092 東京都板橋区赤塚5-34-27 電話:03-3979-3251
開館時間  午前9時30分-午後5時(入館は午後4時30分まで)
休  館  日  月曜日(ただし9月18日[月・祝]は開館し、9月19日[火]は休館
観  覧  料  無 料
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当館では、江戸絵画の正統を成した江戸狩野派に注目した館蔵品展「狩野派学習帳」を令和2年(2020)に行いました。本展はその第二弾として、民間の絵師の作品を中心にご紹介します。
このたびの展示では、古来より描き継がれた二つの画題「富士山」と「牡丹」に着目し、江戸狩野派との比較なども交え、館蔵品・寄託品を通して民間の絵師たちの活況をお伝えします。また、修復後初公開となる三作品も展示します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上観覧を。
[ 詳細 : 板橋区立美術館 ] 

【展覧会】瀬戸市美術館|磁祖加藤民吉没後200年プレ事業|瀬戸市美術館特別展|「瀬戸染付開発の嫡流-大松家と古狭間家を中心に-」|’23年8月5日-10月1日|

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瀬戸市美術館
磁祖加藤民吉没後200年プレ事業
瀬戸市美術館特別展「瀬戸染付開発の嫡流-大松家と古狭間家を中心に-」
日  程  2023年8月5日[土]- 10月01日[日]
会  場  瀬戸市美術館
      489-0884 愛知県瀬戸市西茨町113-3(瀬戸市文化センター内)
      電 話 0561-84-1093
開館時間  午前9時 - 午後5時(最終入館は 午後4時30分 まで)
      * 8月8日[火]、9月12日[火]は休館
料  金  一 般:500円、高 大 生 : 300円
      * 各種割引、優待情報などは下掲詳細参照
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瀬戸における磁器生産の始まりは、天明年間(1781-89)、下品野の加藤粂八が、肥前から逃亡してきた職人副島勇七から製磁法を学び、甥にあたる加藤忠治と力を合わせて研究を重ね、寛政元年(1789)に共同で磁器を試造したことだといわれています。そして、享和年間(1801-04)に入ると、瀬戸村の庄屋で窯屋取締役でもあった加藤唐左衛門や、加藤民吉の兄である加藤吉右衛門は、磁器焼造のための試行錯誤を重ねていました。
また、熱田奉行津金文左衛門胤臣は、熱田前新田の開発に従事していた加藤吉左衛門、民吉父子に南京焼(染付磁器)の製法を伝え、享和元年(1801)に盃、小皿、箸立てなどまだまだ不十分であったが白く焼きあがった染付磁器を焼き上げることに成功したと伝わります。

このように、瀬戸における磁器開発を主に担っていたのが、加藤吉右衛門・民吉に代表される「大松家」と、加藤忠治に代表される「古狭間家」と言えます。この両家は、瀬戸の陶祖である加藤四郎左衛門景正(藤四郎)からの家系である「山陶屋家」からの分家であり、同じくその家系からの分家として、加藤唐左衛門の「唐左衛門家」もあります。また、陶祖からの家系として「武右衛門家」があり、「山陶屋家」と「武右衛門家」が当時の瀬戸を代表する陶祖からの家系でした。
本展では、「大松家」と、「古狭間家」という初期瀬戸染付を語る上では欠かせない、二つの家系等に関連する作品を展示するとともに、民吉が修業した長崎県佐々町の窯跡から採集された陶片などを展示し、当時の瀬戸染付発展の状況を知っていただければと思っております。
また令和6年(2024)には、民吉が没してから200年という節目の年を迎えますので、本展により、民吉の偉業を再認識するきっかけとなればと考えています。

※ 下掲詳細公式サイトで、最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 公益財団法人瀬戸市文化振興財団 瀬戸市美術館