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【展覧会】水野美術館|水野コレクション 美術館でめぐる歳時記 〜 日本画家たちが描く四季|’23年6月10日-7月17日|終了

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水野美術館
水野コレクション
美術館でめぐる歳時記 〜 日本画家たちが描く四季
会  期  2023年6月10日[土]- 7月17日[月]
開館時間  9時30分 - 17時30分(入館は17時まで)
休  館  日  毎週月曜日(但し7月17日[月・祝]は開館)
入  館  料  一 般 1,000円、 中 高 生 600円、 小学生 300円
      予約不要 美術館窓口で当日券を販売
会  場  水野美術館
      380-0928 長野県長野市若里6-2-20 TEL:026-229-6333 FAX:026-229-6311
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春の花見に、秋の紅葉狩り、端午の節句や七夕まつり、あるいは五月雨、吹雪など――。
こうした四季ごとの行事や生活、植物や気候などの情報をまとめた書物『歳時記』をご存知でしょうか。現代では俳句の季語辞典として多くの書籍が発行され、季節ごとの森羅万象を表わす膨大な言葉の数々が納められています。
いわば歳時記とは、“ 季節の百科事典 ” とも言い換えられるでしょう。

本展では、展示室全体を歳時記に見立て、日本画のなかから季節を感じるモチーフやことばを探ります。例えば上村松園《夏の美人圖》に描かれた、女性の吊るす蚊帳や足元に置かれた団扇は、夏を表わす暮らしの道具です。あるいは菊池契月《流鏑馬図》や山本丘人《紅葉の季》では、秋を感じる紅葉の情景を見ることができます。
このように日本画家たちの捉えた四季のすがたを、歳時記をたよりにどうぞお楽しみください。

※ 水野美術館は、岡倉天心の流れをくむ、横山大観、菱田春草、下村観山、川合玉堂らの近代日本画を系統立てて集めた美術館です。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳 細 : 水野美術館 ]

【展覧会】相国寺承天閣美術館|企画展 禅寺に伝わるものがたり|第Ⅱ期展示開始迫る|無外如大尼生誕八百年記念 女性と仏教|’23年5月28日-7月16日|終了

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相国寺承天閣美術館
企画展 禅寺に伝わるものがたり
会  期  Ⅰ期  仏教説話と漢故事
      2023年3月11日[土]- 5月7日[日]
      Ⅱ期  無外如大尼生誕八百年記念 女性と仏教
      2023年5月28日[日]- 7月16日[日]
場  所  臨済宗相国寺派|相国寺承天閣美術館
      602--0898 京都市上京区今出川通烏丸東入 相国寺 – しょうこくじ- 内
休  館  日  2023年5月8日[月]- 5月27日[土]
開館時間  10:00-17:00 (入館は16:30まで)
拝  観  料  一 般 800円、65歳以上・大学生 600円、中高生 300円、小学生 200円
      * 障碍者手帳をお持ちの方と介護者一名様は無料となります。
      * 館内は土足禁止の為、入館時に履物をお脱ぎください。
特別協力  眞如寺(Ⅱ期)
主  催  相国寺承天閣美術館
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Ⅰ期  仏教説話と漢故事
仏教の教え、禅の教えの中には、数多くの先徳たちの逸話がちりばめられています。それらは経典に文字情報として載りました。さらに、そこに記された仏・諸菩薩や先徳たちは絵画化され、仏教美術が花開きました。
寺院空間を荘厳する様々な作品の意匠には、中国の故事由来の画題も多く取り入れられました。本展観では、仏教説話や漢故事を好んだ禅僧たちの詩文や寺院に伝来する絵画・工芸から、禅林に伝わる様々なものがたりを概観いたします。

Ⅱ期  無外如大尼生誕八百年記念 女性と仏教
令和五年(2023)は、臨済宗の尼僧、無外如大(むがいにょだい 1223-1298)尼の生誕八〇〇年にあたります。彼女は、臨済宗において、女性で仏光国師無学祖元の法を継いだ最初の尼とされています。十刹に列せられる相国寺派寺院、眞如寺の歴史をたどると、弘安九年(1286)に無外如大によって創庵された「正脈庵(しょうみゃくあん)」にさかのぼります。また、眞如寺は十六世紀後半からは宝鏡寺門跡の菩提所となり、その寺宝は尼門跡の典雅な文化を今に伝えます。
今回は照山元瑶尼、徳巌理豊尼や逸巌理秀尼など、出家した皇女達のゆかりの品をご覧いただきます。相国寺派寺院伝来の寺宝から、無外如大尼の時代から近世に至るまでの女性と仏教のかかわりを探ります。

※ 新型感染症対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 相国寺承天閣美術館
[ 関 連 : 活版アラカルト【展覧会】相国寺承天閣美術館|伊藤若冲生誕三〇〇年記念展|[後期]2016年5月21日まで and more|終了企画]

【展覧会】根津美術館|企画展 救いのみほとけ お地蔵さまの美術|’23年5月27日-7月2日|終了

20230629151331_00005 20230629151331_00006根津美術館
企画展 救いのみほとけ
お地蔵さまの美術
会  期  2023年5月27日[土]- 7月2日[日]
休  館  日  毎週月曜日
開館時間  午前10時-午後5時 * 入館は 閉館30分前 まで
入  場  料   オンライン日時指定予約入館制  * 下掲詳細参照
      一 般 1300円、学 生 1000円、中学生以下 無 料
      * 障害者手帳提示者および同伴者は200円引き
会  場  根津美術館 展示室 1・2
      107-0062 東京都港区南青山 6-5-1 Tel. 03-3400-2536
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親しみを込めて “ お地蔵さま ” とよばれる地蔵菩薩は、おそらく日本人の誰もが知るほとけでしょう。日本では平安時代に入ってから本格的に信仰されるようになり、平安時代後期に衆生を救済するほとけとしての信仰が確立すると、それ以降は地域や時代を超えて崇められ、数多くの仏画や仏像が作られました。
本展では、館蔵品の仏画や仏像を中心として、日本における地蔵信仰の歴史とその広がりを概観します。この展覧会が、地蔵菩薩にかかわる美術の華麗で多様な世界を知る機会となれば幸いです。

※ 入館はオンライン日時指定予約制。下掲詳細を確認のうえご観覧を
[ 詳 細 : 根津美術館 ] { 根津美術館 活版アラカルト まとめ }

【展覧会】ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション|2023年 夏のコレクション展|南 桂子 銅版画展 ─ 静かな王国|’23年5月27日-8月6日|終了

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ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション
2023年 夏のコレクション展
南桂子 銅版画展 ── 静かな王国
会  期  2023年5月27日[土]-8月6日[日]
開館時間  11:00-17:00(土日祝 10:00-17:00) * 最終入館 16:30
      《ナイトミュージアム》  会期中の第 1・3 金曜日
      *は 20:00 まで開館、最終入館19:30(*6/2、 6/16、 7/7、 7/21、 8/4) 
休  館  日  月曜日 * ただし 7/17[祝]は除く、7/18[火]
入  館  料  大 人 600 円、 大学生・高校生 400 円、 中学生以下 無 料
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20 世紀後半、日本人女性としては、いちはやく銅版画の可能性を見つけ、パリで制作し
南 桂子(1911- 2004)の展覧会です。
富山県高岡に生まれ、幼少の頃から絵を描いていた桂子は、戦後東京に出て油彩画を
団体展に発表し、さらにパリに渡ると、銅版画家として頭角を現しました。
南桂子のモチーフは約40年間、ほとんど変わりませんでした。
鳥、少女、一本の木。
自分の足でひとり立ち、或いはたたずみ、透明感に満ちた世界にいます。
絵の中には孤独と、それをくぐりぬけた幸福が、穏やかに調和しているかのようです。
銅版画の肌合いは、この静かな世界を表現するのにふさわしく、
やさしさ、さびしさ、あこがれ、希望が、
淡い色彩として光の粒子のようにちりばめられています。
作品をめぐる、つかの間の一人旅。
南 桂子 約45点、浜口陽三 約10点の銅版画をご鑑賞ください。

※ 下掲詳細をご確認の上ご観覧ください
[ 詳 細 : ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション ]

【展覧会】萩博物館|長州ファイブ英国渡航160年記念企画展|古写真で見る幕末明治 =海外渡航者編=|’23年3月18日-6月18日|会期終了

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萩博物館
長州ファイブ英国渡航160年記念企画展
古写真で見る幕末明治 =海外渡航者編=
開催期間  2023年3月18日[土]- 6月18日[日]
開館時間  9時-17時(ただし入館は16時30分まで)
休  館  日  会期中無休
観  覧  料  大 人 520円、高校生・大学生 310円、小学生・中学生 100円
会  場  萩博物館
      758-0057 萩市大字堀内355番地 tel 0838-25-6447
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文久3年(1863)5月、長州藩は井上馨・山尾庸三・井上勝・伊藤博文・遠藤謹助の5名をイギリスへ密かに送り込みました。日本人の海外渡航が禁じられている時代、彼らは国禁を破って密航留学し、帰国後は日本の近代化・工業化に多大の貢献をしたことから、現在は「長州ファイブ」と称えられています。
また「長州ファイブ」以外にも、幕末から明治にかけては多くの人々が海外へ渡りました。海外渡航者たちは、西洋諸国で見聞を広め学ぶことにより、日本の針路を定めるための大きなヒントを得たのです。
本展では、海外渡航者たちの雄姿を写した肖像写真とともに、写真に秘められた逸話についてもわかりやすく紹介します。

◉ ギャラリートーク
展示を担当した学芸員が見どころを解説します。
日  程  3月18日[土]、4月115日[土]、5月13日[土]

場  所  萩博物館・企画展示室
参  加  費  無 料(展示観覧料は必要です)
予  約  不要です。時間までに企画展示室へお越しください

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参加を。
[ 詳 細 : 萩博物館
01-03.長州ファイブ(後列段左より:遠藤謹助、野村弥吉(井上 勝)、伊藤俊輔(博文)、前列左より:井上聞多(馨)、山尾庸三)長州ファイブ/長州五傑
前列右より時計回り、山尾庸三(工学の父)、井上聞多(馨)、遠藤謹助、
野村弥吉(井上 勝/鉄道の父)、伊藤俊輔(博文)

[ 参 考 : 活版アラカルト   2018年12月21日 【明治150年祭】明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業|萩博物館|長州ファイブと工部大学校:山尾庸三 ]

Kobu_Daigakko工学尞 → 工部大学校・工部美術学校 → 東京大学工学部の前身のひとつ
所在地/千代田区霞が関ビル周辺(もと日向国〔宮崎県〕延岡藩 内藤能登守上屋敷)
01-01.工部大学校阯碑01-02.工部大学校阯碑解説板「工部大学校阯」碑および解説板(千代田区霞が関三丁目2-1)工部大学校

日本最初の工学教育機関。東京大学工学部の前身。

伊藤博文・山尾庸三の建議に基づいて設置され、1873年(明治04)専門教育はイギリス人の教頭・機械工学者 H. ダイアー ほか 8 人のイギリス人教師を招いて「工部省工学寮」が開校。工学頭-こうがくのかみ-は山尾庸三、教頭はダイアーであった。工部省工学寮は1877年(明治10)「工部大学校」と改称した。のち工作局長:大鳥圭介が総理となった。

土木、機械、造家、電信、化学、冶金-やきん、鉱山の 7 学科をもつ 6 年制の官費の専門学校で、学理面と実地面とを融合した、当時世界でも進歩的な工学教育機関であった。
工部大学校は1879年(明治12)に最初の卒業生19人を出し、1882年に造船科を増設、1885年(明治12)工部省廃止に伴い文部省に移管され、翌年東京大学工芸学部と合併し、帝国大学工科大学、現東京大学工学部となった。辰野金吾、高峰譲吉、藤岡市助、井口在屋-いのくちありや-ら明治の工学界・産業界の指導者・技術者を輩出した。[参考資料:『日本大百科全書』(小学館)]

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参加を。
[ 詳 細 : 萩博物館 ]

【展覧会】鎌倉市 鏑木清方記念美術館|清方生誕145年記念 特別展|東の美人画家、鏑木清方 ~ 上村松園とともに ~|’23年5月20日-6月25日|終了

41135b4e8b0184b588c949b7b04826b0鎌倉市 鏑木清方記念美術館
清方生誕145年記念 特別展
東の美人画家、鏑木清方 ~ 上村松園とともに ~
会  期  2023年5月20日[土]- 6月25日[日]
開館時間  午前9時00分 - 午後5時00分(最終入館は午後4時30分まで)
休  館  日  毎週月曜日、6月13日[火]
会  場  鎌倉市 鏑木清方記念美術館
      248-0005 神奈川県鎌倉市雪ノ下一丁目5番25号
      tel. 0467-23-6405  fax. 0467-23-640
観  覧  料  一 般 450円、小・中学生 220円
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今年生誕145年を迎える鏑木清方(かぶらき きよかた、1878-1972)は、明治から昭和にかけておよそ70年にわたり、東京画壇を 代表する日本画家の一人として活躍しました。若い頃は、挿絵の仕事で人物表現の腕を磨きながら、明治という新時代に即した日本画を模索します。
そして、浮世絵の研究を重ね、自然と人物が調和する表現を追求し、大正4年に《霽れゆく村雨》で文部省美術展覧会の最高賞を受賞するまでになりました。
それからも理想の女性美を追い求め、粋で艶のある優美な女性像を生涯描きつづけました。昨年、没後50年を記念し清方の大回顧展が開催され、《築地明石町》(昭和2年)を含む三幅の重要文化財への指定が発表されるなど、改めて清方の美人画が注目されています。
本特別展では、《露の干ぬ間》(大正5年)など、江戸情緒豊かな作品を中心に、「東の清方、西の松園」と並び称された京都画壇の上村松園の作品も交えて、魅力あふれる近代美人画の世界を紹介します。

<作品目録 WORKS INFORMATION>
作品名            制作年

《露の干ぬ間》 鏑木清方   大正5年(1916)          名都美術館蔵
《藝奴之図》  上村松園   大正初期                        名都美術館蔵
《白雨》    鏑木清方   昭和8年(1933)   名都美術館蔵
《わか葉》   上村松園   昭和15年(1940)    名都美術館蔵
《洋燈》    鏑木清方   昭和22年(1947)         名都美術館蔵
およそ50件

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上観覧を。
[ 詳 細 : 鎌倉市 鏑木清方記念美術館 ]

【展覧会】山種美術館|【特別展】小林古径 生誕140年記念 小林古径と速水御舟 ― 画壇を揺るがした二人の天才 ―|’23年5月20日-7月17日|終了

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山種美術館
【特別展】小林古径 生誕140年記念 小林古径と速水御舟
― 画壇を揺るがした二人の天才 ―
会  期  2023年5月20日[土]- 7月17日[月・祝]  * 会期中、一部展示替えあり。
         前 期:5月20日[土]- 6月18日[日]
         後 期:6月20日[火]- 7月17日[月・祝]
開館時間  午前10時 - 午後5時 (入館は午後4時30分まで)
      * 今後の状況により、会期・開館時間等は変更する場合があります。
休  館  日  月曜日 (但し、7月17日[月・祝]は開館)
入  館  料  一 般 1400円、大学生・高校生 1100円、中学生以下 無料 (付添者の同伴が必要です)
      * 各種割引・優待情報などは下掲 公式詳細サイト にて
会  場  山種美術館
      150-0012 東京都渋谷区広尾3-12-36
問い合せ  050-5541-8600  (ハローダイヤル 電話受付時間: 9:00-20:00)
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01 A0003d 小林古径 闘草(修復後)_C_1000小林古径 《闘草》1907(明治 40)年
絹本・彩色   山種美術館

02 東京国立近代美術館 小林古径 極楽井 J00438_1000小林古径 《極楽井》1912(大正元)年
絹本・彩色 東京国立近代美術館 [前期展示 5/20-6/18

03 A0355 速水御舟 錦木_C_1000速水御舟 《錦木》1913(大正 2)年
絹本・彩色   山種美術館

近代日本画の歴史に大きな足跡を残した小林古径(こばやし こけい 1883-1957)と、速水御舟(はやみ ぎょしゅう 1894-1935)。
二人には 11 歳の年齢の差がありますが、彼らの画業をたどると多くの共通点が見出せます。
古径と御舟はともに歴史画・人物画から画業をスタートさせました。1914(大正3)年に再興された院展で活躍した二人は、大正時代半ば以降、細密描写による徹底した写実へと同時期に作風を変化させています。また、実業家・原三溪から支援を受けたことも共通しています。さらに、それぞれの渡欧体験を経て、古径は東洋画の「線の美」に目覚めて独自の画風を確立し、御舟は人物表現や水墨を基調とした花鳥画へと新境地を拓いたのです。

古径と御舟は互いに尊敬し合い、切磋琢磨した仲でもありました。御舟は先輩画家である古径を「自分の信じた道を真直(まっすぐ)に歩んでいく」と称賛しています。一方の古径も年下の御舟に対して「あれほど芸術に熱烈だった友のことを想うと尊敬の念にかられる」と述べており、互いに敬意を持って交流したことがわかります。

古径の生誕 140 年を記念する本展では、古径の代表作である《極楽井》(東京国立近代美術館)、《出湯》(東京国立博物館)、《清姫》、御舟芸術の粋ともいうべき《炎舞》【重要文化財】、《翠苔緑芝》をはじめ、初期から晩年までの名品の数々を展示し、二人の交流を示す作品や言葉もあわせて紹介します。互いに刺激を受け合いながら、時代の先駆けとなって活躍し、同時代や後世の画家たちに大きな影響を与えた、特筆すべき二人の天才画家の軌跡をご堪能ください。
*  上掲文中のうち、所蔵先表記のない作品はすべて山種美術館所蔵です。

※ 作品画像は 山種美術館 より拝借した物です。二次引用などはご遠慮ください。
※ 下掲公式サイトにて最新詳細情報を確認の上、ご観覧ください。
[ 詳 細 : 山種美術館

【展覧会】慶應義塾ミュージアム・コモンズ|「さすが! 北斎、やるな! 国芳」-浮世絵のマテリアリティ|’23年5月15日- 7月15日|終了

慶応義塾ミュージアム01 慶応義塾ミュージアム02慶應義塾ミュージアム・コモンズ
「さすが!北斎、やるな!国芳」-浮世絵のマテリアリティ
会  期  2023年5月15日- 7月15日[土]
         前 期  5月15日[月]- 6月13日[火]
         後 期  6月15日[木]- 7月15日[土]
      * 前期と後期の間に、一部作品の展示替えを行います。
休  館  日  土曜日・日曜日 休 館
         特別開館 5/20日[土]、 6/17日[土]、7/15日[土]
         臨時休館 5/22日[月]、 6/14日[水]、7/3日[月]
会  場  慶應義塾ミュージアム・コモンズ(三田キャンパス東別館)
      108-8345 東京都港区三田 2-15-45
開館時間  11:00 - 18:00
入  場  無 料
主  催  慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo)、慶應義塾大学三田メディア・センター
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経済学者で、かつて慶應義塾の塾長(代理)を務めた高橋誠一郎の遺贈コレクション、「高橋誠一郎浮世絵コレクション」を紹介する展覧会を開催いたします。本学主催での展示は実に 14 年ぶりとなります。
今回はコレクションの公開普及事業の一環として、膨大な浮世絵版画収集品のなかから、葛飾北斎と歌川国芳という、現代人にも馴染みの深い幕末期の二人の人気絵師を取り上げます。
なお、これにあわせて、両絵師とその一門の筆に成る未公開の下絵・画稿も借用し、商品として完成度の高い色鮮やかな浮世絵版画の名品とともに、生き生きとした筆遣いを伝える絵師たち渾身の自筆デッサン類の展示を通じて、江戸浮世絵のマテリアリティに迫ります。

◆展覧会構成◆
   セクション 1  葛飾北斎の風景
   セクション 2  歌川国芳の人々
   セクション 3  北斎・国芳腕比べ
   セクション 4  絵師の筆ぢから

※ 下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo)

【展覧会】市川市文学ミュージアム|令和5年度 市川市文学ミュージアム企画展|アメイジング・ストーリー しかけ絵本の世界展|’23年7月15日-9月3日

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市川市文学ミュージアム
令和5年度 市川市文学ミュージアム企画展
アメイジング・ストーリー しかけ絵本の世界展
会  期  2023年7月15日[土]- 9月3日[日]
休  館  日  月曜日(7月17日は開館)、7月18日、28日
開館時間  平  日  10時 - 19時30分
      土曜・日曜・祝日  10時 - 18時 * 最終入館は閉館30分前まで
会  場  市川市文学ミュージアム
      272-0015 千葉県市川市鬼高1丁目1−4
      生涯学習センター(メディアパーク市川)2階  電 話 047-320-3334
観  覧  料  一 般 500円、65歳以上 400円、高大生 250円、中学生以下 無料
      * 障害者手帳をお持ちの方と付添の方 1 名無料
協  力  武蔵野美術大学美術館・図書館
主  催  市川市
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本を広げると絵が飛び出す、引っ張ると動く、音が出る……自由な発想と遊び心がつまった「しかけ絵本」。
18世紀にヨーロッパで誕生した紙をめくるだけのシンプルなしかけ絵本は、作家たちの工夫により、細かく凝ったしかけが詰め込まれ、ドールハウスやポップアップへと発展していきました。
本展では、しかけ絵本の展示とともに、その歴史や種類をご紹介いたします。
また、絵本の登場人物になりきって写真が撮れるフォトスポットもご用意しております。
ワクワク・ドキドキがあふれるしかけ絵本の世界をお楽しみください。

※ 下掲詳細公式サイトで、最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 市川市文学ミュージアム

【展覧会】早稲田大学演劇博物館|特別展 「演劇の確信犯 佐藤信」|’23年5月6日-8月6日|終了 Pickup

satomakoto_main1早稲田大学演劇博物館
特別展 「演劇の確信犯 佐藤信」 
会  期  2023年5月6日[土]- 8月6日[日]
開館時間  10:00 - 17:00 (火・金曜日は 19:00 まで)
休  館  日  5月10日[水]、6月7日[水]、6月21日[水]、
      7月5日[水]、7月17日[月]、7月19日[水]
会  場  早稲田大学演劇博物館  1階 特別展示室
      169-8050 東京都新宿区西早稲田1-6-1 TEL. 03-5286-1829
      入館無料
主  催  早稲田大学演劇博物館・演劇映像学連携研究拠点
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「ブランキ殺し上海の春」ポスター(1979年、デザイン:平野甲賀、劇団黒テント所属)「ブランキ殺し上海の春」ポスター
(1979年、デザイン:平野甲賀、劇団黒テント所属)satomakoto_1
「ストーリーのあるRAKUGAKI ドタぐつの宇宙旅行」より(1959年)
「イスメネ」原稿「イスメネ」原稿

佐藤家から寄贈された学生時代のノートや手稿、黒テント作品の上演台本、貴重な舞台映像を通して、佐藤信という、今日の舞台創造環境に多大なる影響を与えた演劇人が歩んだ創作の軌跡を辿る。演劇の確信犯、佐藤信は何を問い、どのような未来を思い描いているだろうか。

演劇の確信犯にして永遠の不満分子 ── 佐藤信は自分自身をこう呼ぶ。佐藤は1960年代末に演劇センター68を結成。「運動としての演劇」というテーゼを掲げ、黒色テントによる旅公演を開始した。時に、それは闘いを伴う旅だった。『阿部定の犬』の沖縄公演を巡る裁判闘争をきっかけに、佐藤たちは意識的に公有地を使用してテント公演を行う「公有地闘争」を展開。この経験は、その後、設立と運営に携わった、世田谷パブリックシアターや、座・高円寺など数々の劇場の構想に大きな影響を与えた。

また、半世紀以上に渡って、演出家として手がけた作品は、演劇のみならず、オペラやレヴュー、舞踊など多岐に渡る。さらに佐藤は戦後、緊張関係にあったアジア諸国と、共同制作などの交流を積極的に行い、現在もアートセンター若葉町ウォーフを拠点に、若手アーティスト同士を繋ぐネットワークを築いている。
本展は佐藤信を特集する展示として本邦初となる。ぜひ足をお運びいただきたい。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 早稲田大学演劇博物館
{新宿餘談}
顔本にこんなプロフィールがあったので拾ってきた。

佐藤 信 @macotoSATOH
劇作家、演出家。 < 小人閑居為不善/ うつけもの ひまのまのまの だだあそび> 道草食って家に帰るのを忘れてる、ハイホー!

【展覧会】東広島市立美術館|誕生45周年記念 ねずみくんのチョッキ展 なかえよしを・上野紀子の世界|’23年7月7日-9月24日

20230621173347_00011 20230621173347_00012東広島市立美術館
誕生45周年記念 ねずみくんのチョッキ展
なかえよしを・上野紀子の世界
会  期  2023年7月7日[金]- 9月24日[日]
開館時間  9:00 - 17:00(入館は 閉館30分前 まで)
      * ただし、7月7日[金]は10:00開館、8月19日[土]は19:00まで開館
休  館  日  月曜日(祝日の場合は翌平日)
会  場  東広島市立美術館 3 階展示室
      739-0015 東広島市西条栄町9番1号 TEL 082-430-711
観  覧  料  一 般 1,000円、 大学生 700円、 高校生以下 無 料
      * 各種割引、優待情報などは下掲詳細参照
主  催  東広島市立美術館、中国新聞社
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世代を超えて愛される絵本『ねずみくんのチョッキ』(1974年刊行)。シリーズ累計470万部を突破し、2019年に45周年をむかえた人気作は、作家・なかえよしを、画家・上野紀子夫妻の共同作業によって生まれました。鉛筆で描かれたモノクロの絵と最小限の文章、余白を生かした美しい構図で注目を集め、多くの子どもたちの心をつかんでいます。

本展では、シリーズ最新作を含む絵本原画、スケッチなど約180点を展示。また、上野さんが絵を手掛け、小学校の教科書にも掲載された平和と戦争について考える絵本『ちいちゃんのかげおくり』(文・あまんきみこ)の原画や、シュルレアリスムの油絵「少女チコ」シリーズの作品なども展示し、上野さんの絵の世界を紹介します。
からだは小さくても優しい心を持ったねずみくんは、子どもの心に寄り添う友達のような存在です。この機会に是非ねずみくんと仲間たちがつくりだす温かい世界をお楽しみください。

<作者プロフィール>
なかえよしを+上野紀子
1973年共同絵本『Elephant Buttons』(邦題『ぞうのボタン』)をアメリカで出版。以来、数々の絵本を発表。シュールな味わいをもつ独特の作品世界が数多くの読者を魅了してきた。主な作品に、『ねずみくんのチョッキ』(講談社出版文化賞受賞)をはじめとする「ねずみくんの絵本」シリーズ、『いたずらララちゃん』(絵本にっぽん賞)、『扉の国のチコ』(以上ポプラ社)、『ねこのジョン』(金の星社)ほかがある。なかでも「ねずみくんの絵本」シリーズは、45年以上、世代を超えて読み継がれている。2005年には、これまでの業績に対し、第28回巖谷小波文芸賞を受賞した。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳 細 : 東広島市立美術館 ]

【展覧会】東京国立博物館|特別展「古代メキシコ -マヤ、アステカ、テオティワカン」|’23年6月16日-9月3日|会期終了

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東京国立博物館
特別展「古代メキシコ -マヤ、アステカ、テオティワカン」
会  期  2023年6月16日[金]- 9月3日[日]
会  場  東京国立博物館 平成館(上野公園)
開館時間  9時30分 - 17時00分
      * 土曜日は 19時00分 まで開館
      * 6月30日[金]-7月2日[日]、7月7日[金]-9日[日]は20時まで開館
      * いずれも総合文化展は 17時00分 閉館
      * 入館は各閉館時間の 30分前 まで
休  館  日  月曜日、7月18日[火]
      * ただし、7月17日[月・祝]、8月14日[月]は開館
観覧料金  本展は事前予約不要です。
      一 般 2,200円、大学生 1,400円、高校生 1,000円
主  催  東京国立博物館、NHK、NHKプロモーション、朝日新聞社

◆ チケットは東京国立博物館正門チケット売場(窓口、開館日のみ、閉館の30分前まで)、展覧会公式サイト、各種プレイガイドにて販売します。各種割引、優待情報などの詳細は展覧会公式サイトチケットページをご覧ください。

<巡回展情報> 九州国立博物館特別展 古代メキシコ ― マヤ、アステカ、テオティワカン
2023年10月3日[火]-12月10日[日]
★ ネタバレ防止 ?! のため、東京展終了後『墨西哥-メキシコ  空中浮遊珍道中』本欄掲載予定。
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20230626221824_00007◆ 東京国立博物館|特別展「古代メキシコ -マヤ、アステカ、テオティワカン」

メキシコには35もの世界遺産があり、なかでも高い人気を誇るのが、古代都市の遺跡群です。
前15世紀から後16世紀のスペイン侵攻までの3千年以上にわたり、多様な環境に適応しながら、独自の文明が花開きました。本展は、そのうち「マヤ」「アステカ」「テオティワカン」という代表的な3つの文明に焦点をあて、メキシコ国内の主要博物館から厳選した古代メキシコの至宝の数々を、近年の発掘調査の成果を交えてご紹介すものるです。
普遍的な神と自然への祈り、そして多様な環境から生み出された独自の世界観と造形美を通して、古コ文明の奥深さと魅力代メキシに迫ります。

※ 展示作品、会期、展示期間、開館時間、休館日等については、今後の諸事情により変更する場合があります。最新情報は展覧会公式サイト等でご確認ください。
[ 詳 細 : 東京国立博物館 本展特設サイト チケット情報

[ 参 考 : 活版アラカルト メキシコ/土着信仰と習合したキリスト教会では頭蓋骨を祀る風習が。拳銃と麻薬に要警戒の修羅の国、あやかしの國、そしてとこしえの歴史をいだく魅力の邦 2015年11月9日 ]
[ 参 考 : 花 筏【彫刻家 奥村浩之後援会 新宿御苑前支部】奥村浩之新作彫刻作品 ?|否 ! HIROYUKI 氏が飼育している Xoloitzcuintle というらしい|+ Viva la 活版 Viva 美唄の記憶 2018年9月18日 ]

【展覧会】たばこと塩の博物館|特別展 第44回夏休み塩の学習室|なにしてる? からだの中の塩|’23年7月21日- 8月27日|終了

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特別展 第44回夏休み塩の学習室
第44回夏休み塩の学習室 なにしてる? からだの中の塩
期  間  2023年7月21日[金]- 8月27日[日]
会  場  たばこと塩の博物館 2 階特別展示室
      130-0003  東京都墨田区横川 1-16-3 電 話 03-3622-8801
開館時間  午前10時 - 午後5時(入館締切は 午後4時30分まで)
休  館  毎週月曜日
入  館  料  大 人・大学生 100円、満65歳以上の方(要証明書)50円、小・中・高校生 50円
主  催  たばこと塩の博物館
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塩は生きるために欠かせないものです。私たちの体の中には塩があり、体の中のいろいろな場所(器官など)で生きていくのに必要なはたらきをしています。体の中の60%は水ですが、そのうちの 1 / 3 は、血液やリンパ液など細胞の外にあり「体液」と呼ばれます。塩はこの体液に約0.9%の割合で溶けていて、血液でも、胃でも小腸でも、いろいろなはたらきをしています。
「なにしてる? からだの中の塩」の会場には、大きな博士(パネル)が横たわっています。博士の体についている扉をめくると、それぞれの場所が「体の中で何をしているか」がわかります。さらに、“からだテレビ”をみると、その場所で「塩が何をしているか」がわかります。みなさんの体の中での塩のはたらきを、楽しみながら学べる企画です。

また、例年ご好評いただいている「塩の実験室」は、事前 WEB 予約制で開催します。夏休みの自主学習にも役立つプログラムとしてご利用ください。

※ 下掲詳細公式サイトで、最新情報を確認の上ご観覧を
[ 詳 細 : たばこと塩の博物館 ]

【展覧会】町田市立国際版画美術館|企画展 出来事との距離 ― 描かれたニュース・戦争・日常|’23年6月3日-7月17日|終了

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町田市立国際版画美術館
企画展 出来事との距離 ― 描かれたニュース・戦争・日常
会  期  2023年6月3日[土]- 7月17日[月・祝]
休  館  日  月曜日  * ただし7月17日[月・祝]は開館
会  場  町田市立国際版画美術館 企画展示室 1、2
      194-0013 東京都町田市原町田 4-28-1
      Tel. 042-726-2771・0860 / fax. 042-726-2840
観  覧  料  一 般 800円、大・高生400円、中学生以下 無 料
      * 各種割引。優待情報などは 下掲詳細 参照
主  催  町田市立国際版画美術館
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E248-3219フランシスコ・ゴヤ『戦争の惨禍』より「見るにたえない」1810-20年
エッチング、ラヴィ、ドライポイント、ビュラン、町田市立国際版画美術館蔵

E248-3220月岡芳年『魁題百撰相』より「森蘭丸」明治元年(1868)
大判錦絵、町田市立国際版画美術館蔵

E248-3221篠原清興《栄城湾上陸后之露営》明治28年(1895)
大判錦絵三枚続、町田市立国際版画美術館蔵

ニュースや戦争を描いた作品に触れるとき、時代や立場によって表現できることが違うことに気づきます。また当事者として経験したことも、時が経ってからやっと伝えらえることがあるでしょう。例えば同時代の事件を描けなかった江戸期の浮世絵は、故事や古典になぞらえて時事を伝えようとしました。また自身の軍隊経験を描いた浜田知明は、時を経るにつれ戦争の構造に迫る作品も発表していきます。

展覧会ではこうした視点から町田市立国際版画美術館収蔵品を紹介するとともに、若手アーティストたちの作品も展示。なかでも特集する 松元 悠 は、メディアや SNS が伝えるニュースの現場を訪れて想像を働かせ、当事者の姿を自画像で描くことで、日常と地続きにある「事件と人間の不可解さ」に分け入る注目のアーティストです。本展を通じて過去、現在のアーティストが「出来事との距離」にいかに向き合ってきたかを探ります。

<展示構成>(予定)
1 章 ゴヤが描いた戦争
2 章 戦地との距離
3 章 浮世絵の見立てと報道
4 章 ニュースに向き合うアイロニー
5 章 若手作家の作品から

町田市立国際版画美術館  外観

町田市立国際版画美術館 外観

<主な出品作家>(生年順)
フランシスコ・ゴヤ、月岡芳年、小林清親、畦地梅太郎、浜田知明、馬場檮男、石井茂雄、郭徳俊、松元悠、土屋未沙、小野寺唯、ソ・ジオ

<出品点数>(予定)
約150

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 町田市立国際版画美術館 ]

【展覧会】根津美術館|企画展 物語る絵画|涅槃図・源氏絵・舞の本|’23年7月15日-8月20日|終了

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企画展 物語る絵画
涅槃図・源氏絵・舞の本
会  期  2023年7月15日[土]- 8月20日[日]
休  館  日  毎週月曜日 * ただし 7月17日[月・祝]は開館し、翌18日[火]は休館
開館時間  午前10時- 午後5時 * 入館は 閉館30分前 まで
入  場  料   オンライン日時指定予約入館制  * 下掲詳細参照
      一 般 1300円、学 生 1000円、中学生以下 無 料
      * 障害者手帳提示者および同伴者は200円引き
会  場  根津美術館 展示室 1・2
      107-0062 東京都港区南青山 6-5-1 Tel. 03-3400-2536
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源氏物語や平家物語など人気を博した物語は、成立後ほどなくして絵画化がはじまったと考えられています。冊子の挿絵から絵巻物や画帖へ、さらには絵のみが独立して掛軸や屏風などの大画面にも描かれるようになりました。それらは複数の場面を組み合わせたものもあれば、特定の一場面のみが画題として定着したものもあり、表現形式は多種多様です。
この展覧会では、物語の範囲を仏教説話や能、幸若舞(こうわかまい)やお伽草子などにまで広げています。絵画化されたさまざまな物語を味わいながら、いにしえの人々が、物語のどのような場面に心惹かれたのかということにも注目していただければと思います。

※ 入館はオンライン日時指定予約制。下掲 詳細公式サイト を確認のうえ ご観覧を
[ 詳 細 : 根津美術館 ] { 根津美術館 活版アラカルト まとめ }

【展覧会】徳川美術館・名古屋市蓬左文庫|夏季特別展 徳川家康 ― 天下人への歩み ―|’23年7月23日-9月18日|終了

徳川0701 徳川美術館・名古屋市蓬左文庫
夏季特別展
徳川家康 ― 天下人への歩み ―
会  期  2023年7月23日[日]- 9月18日[月]
開館時間  午前10時 - 午後5時(入館は午後4時30分まで)
休  館  日  月曜日 * ただし8月14日、9月18日は開館
観  覧  料  一 般 1,600円 ・ 高 大 生 800円 ・ 小 中 生 500円
      * 毎週土曜日は小・中・高生入館無料
会  場  徳川美術館
      461-0023 名古屋市東区徳川町1017 TEL 052-935-6262
主  催  徳川美術館・名古屋市蓬左文庫
──────────────────────徳川◆徳川美術館 ・名古屋市蓬左文庫|夏季特別展   徳川家康 ― 天下人への歩み ―|’23年7月23日-9月18日 ◆

慶長8年(1603)、征夷大将軍となった徳川家康は幕府を成立させ、約250年も続く泰平の世の基礎を築き上げました。家康の生涯の大半は、室町時代から続く戦国の世にあり、時に命が危険にさらされながらも困難を乗り越え、戦乱に終止符を打ちました。
蓬左文庫展示室では、史料を中心に家康がとった選択に注目しながら、その波乱の生涯を辿ります。本館展示室では、家康歿後に尾張徳川家へ贈られた駿府御分物(家康の遺産)を中心に、家康の人となりから軍事力・政治と学問・茶や香道といった芸能などに焦点を当て、家康像を紐解いていきます。
◉ 次回展予告【展覧会】徳川美術館・名古屋市蓬左文庫|秋季特別展   人間讃歌 ― 江戸の風俗画 ―|’23年9月24日-11月5日|

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 徳川美術館・名古屋市蓬左文庫 ]

【展覧会】奈良国立博物館|浄瑠璃寺九体阿弥陀修理完成記念|特別展「聖地 南山城-奈良と京都を結ぶ祈りの至宝-」|’23年7月8日-9月3日|会期終了

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浄瑠璃寺九体阿弥陀修理完成記念
特別展「聖地 南山城 -奈良と京都を結ぶ祈りの至宝-」
会  期  2023年7月8日[土]- 9月3日[日]
        前期展示:7月8日[土]- 8月6日[日]
        後期展示:8月8日[火]- 9月3日[日]
開館時間  午前9時30分 - 午後6時(入館は 閉館の30分前 まで)
休  館  日  月曜日(7月17日は開館)、7月18日[火]は休館
会  場  奈良国立博物館 東・西新館
      630-8213 奈良市登大路町50番地
      TEL:050-5542-8600(ハローダイヤル) FAX:0742-26-7218
観覧料金  一 般 1,800円、 高 大 生 1,300円、 小 中 生 600円
      * 前売り券情報、各種割引、優待情報などは下掲詳細を参照
主  催  奈良国立博物館、日本経済新聞社、テレビ大阪
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京都府の最南部、奈良市に隣接する地域は旧国名の山城国にちなんで、いま「南山城 – みなみやましろ -」と呼ばれています。なだらかな山間を木津川が流れる風光明媚な地であり、仏教の伝来後、7世紀にはこの地域でも寺院の建立がはじまりました。
南山城が歴史の表舞台に登場するのは、聖武天皇の恭仁京 – くにきょう – 造営によってであり、木津川への架橋や寺院の建立などに行基の活躍がありました。平城京から長岡京・平安京への遷都以降も南山城は新旧両都をつなぐ回廊的な役割を果たす地域として、重要性を増すことになります。東大寺や興福寺といった奈良の大寺との深い関わりのなかで寺院があいついで建立され、また木津川流域の山々は俗世を離れた聖地として山岳修験の拠点とされました。

鎌倉時代には、はじめ興福寺に学んだ解脱上人貞慶が笠置寺から海住山寺へと拠点を移し、釈迦如来や弥勒菩薩、観音菩薩に対する信仰を深めるとともに、南都の戒律復興に努めたことが特筆されます。
さらに江戸時代には、各地で念仏を広めた袋中上人 – たいちゅうしょうにん – が晩年に瓶原〔みかのはら 木津川市加茂町〕を拠点とするなど、南山城は各時代を通じて文字どおり日本仏教の聖地でありつづけました。
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本展は、5か年に及ぶ保存修理が完成した浄瑠璃寺九体阿弥陀像のうち2軀を修理後初公開するとともに、その優美な姿を寺外で拝することのできるまたとない機会となります。
さらに南山城とその周辺地域の寺社に伝わる仏像や神像を中心に、絵画や典籍・古文書、考古遺品などを一堂に展観することで、この地に花開いた仏教文化の全貌に迫ります。
多彩な作品を通して南山城のゆたかな歴史と文化を再認識していただくとともに、緑深いこの地域にいまもなお受け継がれる聖地の息づかいをご堪能ください。

<巡回展情報> 2023年9月16日[土]-11月12日[日] 
東京国立博物館 本館 特別5室
浄瑠璃寺九体阿弥陀修理完成記念
特別展「京都・南山城の仏像」

※ 本展は日時指定制ではありませんが、館内が混雑した際は入場を制限する場合があります。
※ 下掲詳細を確認の上ご観覧を
[ 詳 細 : 奈良国立博物館 本展特設公式サイト ]

【展覧会】滋賀県立安土城考古博物館|第68回企画展 発掘された近江Ⅲ|― 信長・光秀・秀吉・家康の城 ―|’23年7月22日-9月18日|終了

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滋賀県立安土城考古博物館
第68回企画展 発掘された近江Ⅲ
― 信長・光秀・秀吉・家康の城 ―
開催期間  2023年7月22日[土]- 9月18日[月・祝]
会  場  安土城考古博物館 企画展示室
      521-1311 滋賀県近江八幡市安土町下豊浦6678 TEL 0748-46-2424
休  館  日  7月24日㈪・31日㈪・8月7日㈪・21日㈪・28日㈪・9月4日㈪・11日㈪
      * 8月14日[月]・9月18日[月・祝]は開館
入  館  料  個人・当日 大 人 600円、高大生 360円
      * 小中生、県内高齢者、障害のある方は無料。
      * 信長の館との共通券 大 人 980円、高大生 540円
主  催  滋賀県立安土城考古博物館
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滋賀県(近江国)には 1300 城が築かれますが、そのなかには、天下人となる織田信長、明智(惟任)光秀、羽柴(豊臣)秀吉、徳川家康が、自らの居城として、あるいは天下を治めるために築かせた城があります。これらの城は、近江にとどまらず日本各地に築かれる城に大きな影響をおよぼしています。
本展では、近江に築かれた天下人の城の特徴や意義を、発掘調査で出土した資料やパネルで紹介します。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 滋賀県立安土城考古博物館
[ 参 考 : YouTube 滋賀県立安土城考古博物館 第68回企画展「発掘された近江Ⅲ―信長・光秀・秀吉・家康の城―」1・32 ]

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{新宿餘談}
いまや安土は人気観光地で、この 滋賀県立安土城考古博物館 がよい先導役となっている。同館は1992年(平成4)11月1日開館。開館記念特別展「織田信長と安土城 ― 信長の世界 ―」を開催した。2021年(令和3)4月6日には累積入館者150万人を達成しているという。
ここで昔がたりをしたい。1980年代のどこか、ケータイもカーナビも無い頃のはなし。大津でレンタカーを借りて、琵琶湖周辺をぐるりと反時計回りで一周した。中途は関ヶ原・賤ヶ岳などの古戦場や古城を訪ねたが、主目的は琵琶湖北端、近江からもう越前の国にはいったところで、水戸天狗党:藤田小四郎の足跡と終焉の地を辿ることだった。
関ヶ原を訪ねて、少し戻る行程で安土の町に着いたのは夜8時過ぎだったか。意外なことに駅前にホテルも宿も無くて車中泊を覚悟したが、飛びこんだ寿司屋が哀れんで「二階の宴会場でよければ……」ということで、寿司屋の二階宴会場の片隅に宿泊した。

翌早朝安土城跡をたづねた。山というよりそこは崖、それも急峻な坂道と、巨石を積みかさねた石垣だけが残っていた。本丸への中途には、明智(惟任)光秀、羽柴(豊臣)秀吉らの屋敷跡との掲示がある、艸が繁茂するしごくちいさな広場が点在していた。

本丸跡に立つとようやく涼風を感じた。眼前に広がる稲田と琵琶湖のかなたに、比叡の山並みが迫る。ここからは景観もなにもく、ただ比叡の山容を眺めやるだけだった。山城のみやこ-京都は完璧なまでに比叡に遮られていた。
しばらく山頂-安土城本丸跡で湖面をみていたが、ここの城主がにわかに、配下の武将に命じて軍勢を発して対岸の巨刹に襲いかかり、悪鬼羅刹のごとく、凄まじい勢いで僧侶を殺戮し、堂宇を焼き払った理由のひとつがわかったような気がした。「天下人」は対岸の城にあって冷厳な命令を次々と発し、攻勢の手を緩めなかった。
そしてこの崖道を日夜よじ登らされた明智(惟任)光秀の憎悪と怨念のかけらも……。
わがふるさとの城跡をふくめ、古城跡に立つのは、どこかやりきれない寂寥感がある。

【展覧会】静岡市立登呂博物館|令和5年度夏季企画展|「登呂遺跡で考えるSDGs」|’23年6月17日-8月27日|終了

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静岡市立登呂博物館
令和5年度夏季企画展「登呂遺跡で考えるSDGs」
開催期間  2023年6月17日[土]- 8月27日[日]
会  場  静岡市立登呂博物館
      422-8033 静岡市駿河区登呂五丁目10番5号 TEL 054-285-0476
休  館  日  月曜日、祝日の翌日(ただし8月12日[土]は開館)
開催時間  9:00 - 16:30
観  覧  料  一 般 300円、高校・大学生 200円、小・中学生 50円
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古代の人々は、生活を営むために限られた資源を無駄にすることなく活用する必要がありました。
登呂遺跡では、近隣から大量に入手できる杉材等を使用して様々な種類の木製品を製作し、その中には使用後、別の目的に再利用していたものもありました。
また、ムラが洪水に襲われた後も、住居を建て替え、水田をより強くするための工夫を施して、力強く生き抜いてきました。
こうした古代の人々の生活の工夫の様子から、現在私たちが取り組むSDGs(持続可能な開発目標)を達成するためのヒントを探していきます。

※ 下掲詳細公式サイトで、最新情報を確認の上ご観覧を
[ 詳 細 : 静岡市立登呂博物館

【展覧会】山梨県立考古博物館|開館40周年記念特別展|星降る中部高地の縄文世界 ─ 黒曜石ネットワークによる物流と人流 ─|’23年7月8日-9月3日|終了

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山梨県立考古博物館
開館40周年記念特別展 星降る中部高地の縄文世界
─ 黒曜石ネットワークによる物流と人流 ─
会  期  令和5年(2023年)7月8日[土]- 9月3日[日]
会  場  山梨県立考古博物館
      400-1508 山梨県甲府市下曽根町923 電話:055-266-3881
観  覧  料  一 般 600円、常設展セット観覧券 650円
      * 未就学児、小・中・高校生、山梨県内在住の65歳以上の方は無料
────────────────────
山梨県立考古博物館では開館40周年記念特別展「星降る中部高地の縄文世界 ─ 黒曜石ネットワークによる物流と人流 ─」を開催いたします。
平成30年度に「星降る中部高地の縄文世界 ─ 数千年を遡る黒曜石鉱山と縄文人に出会う旅 ─」(長野県と共同申請)が日本遺産に認定され、山梨・長野両県における、黒曜石を通した物流と交流によって培われた、我が国の縄文文化を代表する遺跡や土器・土偶といった文化財が評価されてきました。
長野県では黒曜石の鉱山(八ヶ岳)を背景にムラが造られ、交流を通した造形美な土器や土偶が造られてきました。一方、山梨県では、採掘された黒曜石をブランド化し、物流の拠点として大きなムラが造られ、周辺地域の影響を受けながら独自に発達した優美な土器などが造られてきました。道具の材料としては、列島内で最大かつ良質な石材であり、黒曜石の交易ルートの発達と共に約五千年前に列島内で最も先進地域となりました。

本展では、山梨と長野県各地の日本遺産の構成文化財を比較しながら、「中部高地の縄文世界」の原像を探るとともに、物流による交流の歴史的背景について考えます。
また、会期中は特別展記念講演会をはじめ、縄文時代にちなんだものづくり体験などの関連イベントを開催いたします。ぜひ本展のご観覧と併せてご参加ください。皆様のご来館をお待ちしております。

※ 山梨県立考古博物館は、考古学の調査成果から山梨の歴史を学ぶ場として、親しまれる博物館を目指しています。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 山梨県立考古博物館

【展覧会】平塚市美術館|造形作家 玉田多紀 ダンボール物語|’23年6月24日-9月10日|終了

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平塚市美術館
造形作家 玉田多紀 ダンボール物語
会  期  2023年6月24日[土]- 9月10日[日] 
休  館  日  毎週月曜日 * ただし、7月17日[月・祝]は開館、7月18日[火]は休館
開館時間  9時30分 - 17時(入場は 16時30分 まで)
会  場  平塚市美術館 展示室 1
      254-0073 神奈川県平塚市西八幡1-3-3 電話:0463-35-2111
観  覧  料  一 般 700円、高大生 500円、中学生以下、毎週土曜日の高校生は 無料
      * 各種割引、優待情報などは、下掲詳細参照
主  催  平塚市美術館
────────────────────hiratuka 玉田多紀(たまだたき、1983年兵庫県生)は、多摩美術大学造形表現学部造形学科卒業後、古紙ダンボールを使用し、生き物の造形美や性質をユニークに捉えた立体作品を制作しています。国内外の展覧会やウィンドウディスプレイ、TVメディアや動画配信、ワークショップなど幅広く活動しています。
SDGs が社会のテーマになっている昨今、ダンボールはリサイクルが 100% 可能な優れた素材として注目を集めています。古紙ダンボールの強度や柔軟性に魅了され、作家は15年以上も前からダンボールを素材とした立体作品を制作しています。
その制作方法は特徴的で、ダンボールをそのまま使うのではなく、パルプにまで還元し、粘土のようにした上で造形していきます。本来であれば捨てられてしまうはずの古紙ダンボールを作品として甦らせ、命を吹き込んでいくのです。また、素材感を損なわないように、着彩はせず、ダンボールの色味を活かしています。モチーフとなるのは恐竜やゾウ、キリンやオランウータン、クジラなど様々ないきものです。

近年では絶滅危惧種をモチーフとして、生態系の環境問題に目を向け、ジェンダーギャップなど現代社会を象徴とする問題を生き物の視点で捉えて表現しています。また、作家は来館者に見るだけでなく、体験しながら鑑賞できる作品作りを心掛けており、特に自身の子育ての経験から、0 歳から鑑賞できるような仕掛けをしています。
関東地方の公立美術館で初めての個展となる本展は、陸上から海中まで様々ないきものの作品約130点を展示します。玉田多紀の生命力あふれるダンボールのいきものたちを是非お楽しみください。また、本展を通じて環境問題についても目を向けるきっかけとなりますと幸いです。

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[ 詳 細 : 平塚市美術館

【展覧会】SOMPO美術館|生誕100年 山下清展ー百年目の大回想|’23年6月24日-9月10日|

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SOMPO美術館
生誕100年 山下清展ー百年目の大回想
会  期  2023年6月24日[土]- 9月10日[日]
会  場  SOMPO美術館 160-8338 東京都新宿区西新宿1-26-1
休  館  日  月曜日 * 祝日・振替休日の場合は開館
開館時間  午前10時 - 午後6時(最終入館は 午後5時30分 まで)
 観 覧  料  一  般   1,400円、 大学生   1,100円、 小中高校生   無 料
      * 各種割引、優待情報などは、下掲詳細参照。
主  催  SOMPO美術館、朝日新聞社
──────────────
山下清(1922-1971/大正11-昭和46年)は放浪の天才画家として知られており、懐かしい日本の原風景や名所を貼絵で表し、多くの人々の心を捉えました。生誕100年を記念する本展では、代表的な貼絵の作品に加えて、子供時代の鉛筆画や後年の油彩、陶磁器、ペン画などを展示し、山下清の生涯と画業をご紹介します。
日本各地を自由気ままに旅する生活を好んだ清は、驚異的な記憶力をもち、スケッチやメモを取らずとも、旅先で見た風景を細部まで正確に思い出すことができました。ときおり旅から戻ると、高い集中力を発揮して、手で細かくちぎった紙片を緻密に貼り合わせることで、超絶技巧的とも言える貼絵を制作しました。そこに見られる丁寧な細部描写と豊かな色調という魅力は、油彩やペン画、水彩画など他の作品にもよく表れています。
このような多彩な作品約190点、そして旅に持参したリュックや浴衣、所蔵していた画集などの関連資料を間近に鑑賞することで、49歳で逝去するまで個性的な創作活動を続けた山下清の世界をご堪能いただければ幸いです。
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[ 詳 細 : SOMPO 美術館

【展覧会】石川県七尾美術館|企画展 絵師も動物も、人気モノ勢揃い 動物たちの浮世絵展|’23年7月30日-9月18日|

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石川県七尾美術館
企画展 絵師も動物も、人気モノ勢揃い
動物たちの浮世絵展
会  期  2023年7月30日[日]- 9月18日[月・祝] * 会期中無休
開館時間  午前9時 - 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
観覧料金  一 般 800円、大学生 350円、高校生以下 無 料
      * 各種割引、優待条件などは下掲詳細参照。
会  場  石川県七尾-ななお-美術館
      926-0855 石川県七尾市小丸山台1ー1 TEL. 0767-53-1500
主  催  石川県七尾美術館、〈公益財団法人七尾美術財団〉
──────────────────────
色々なジャンルの展覧会を開催している夏の特別展です。今年は人気の浮世絵で、夏休みにあわせて親子で楽しめる内容です。国内巡回展のスタートを飾ります。
江戸の人々に親しまれた浮世絵には、しばしば動物たちが登場します。江戸三大ペットの猫、犬、金魚をはじめ、人と共に働く馬、猿から、舶来の象、孔雀、オウム、そして空想の珍獣まで、懐いたかと思えば、時には化けたりと、様々な姿が描かれています。
彼らを可愛らしくも、滑稽にも、したたかにも描くのは、歌麿、広重、北斎から、歌川豊国、国貞、国芳、月岡芳年など、誰もが知る人気絵師たちです。
美人画、役者絵、武者絵から幕末の開化絵…。しかし今回は動物たちが主役です。そこかしこに動物たちが登場する浮世絵は、人と動物がともに生きた当時の風俗を今に伝えています。まさに「浮世絵でみる動物図鑑」ともいえる本展で、ぜひ、浮世絵の楽しみ方を再発見してください。s七尾

< 展示構成 >
◆1章 《暮らしの動物たち》
◆ 2 章 《働く動物たち》
◆3章 《空想の動物たち》
◆4章 《舶来の動物たち》
◆5章 《肉筆画》

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[ 詳 細 : 石川県七尾美術館

【展覧会】岩槻人形博物館|特別企画展 人形 未来へのまなざし ― 中村信喬作品展|’23年7月29日-9月10日|会期末

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岩槻人形博物館
特別企画展 人形 未来へのまなざし ― 中村信喬作品展
会  期  2023年7月29日[土]- 9月10日[日]
会  場  岩槻人形博物館
      339-0057 埼玉県さいたま市岩槻区本町6-1-1 TEL 048-749-0222  
開館時間  午前9時-午後5時 * 閉館時刻の30分前までに入館ください。
休  館  日  月曜日(休日の場合は開館)
観  覧  料  一般/500円、高校生・大学生・65歳以上/250円、小学生・中学生/150円
主  催  さいたま市岩槻人形博物館
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博多人形師を継ぐ家系の3代目に生まれ、「人」の祈りを「形」にすることを信条として、さまざまな人形を作り続けてきた中村信喬(1957~ )。
博多人形の伝統・技術を継承し、1996年から博多の夏の神事である「博多祇園山笠」の人形を作り続け、2022年には福岡県指定無形文化財工芸技術「人形制作」保持者に認定されました。

一方で中村は、20代半ばから公益社団法人日本工芸会を中心に、公募展にも積極的に出品するなど、博多人形の型にとらわれずひろく「人形師」として創作性の高い作品を発表し続けました。
本展では、野外モニュメントをはじめとして、あらゆる人形の可能性を追求し続けている中村の作品を一堂に紹介します。未来を見据えて、あくなき挑戦を続ける中村の人形には、作者の思いに通じた、未来へのまなざしが感じられます。本展が、見る人の心に届き、人形のあらたな魅力に気づく機会となれば幸いです。

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[ 詳 細 : さいたま市岩槻人形博物館

【展覧会】武井武雄の世界 イルフ童画館|企画展 日本中の子どもたちを笑顔にした絵本作家 かがくいひろしの世界展|’23年6月15日-9月16日|後期展示開催中

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武井武雄の世界 イルフ童画館
企画展 日本中の子どもたちを笑顔にした絵本作家
かがくいひろしの世界展
会  期  2023年6月15日[木]- 9月16日[土]
        前 期:6月15日[木]- 7月31日[月]
        後 期:8月 5 日[土]- 9月16日[土]
休  館  日  水曜日(祝日は開館)、8/1-8/4(展示替えのため)
開館時間  9:00 - 18:00(受付は 17:30 まで)
会  場  394-0027 長野県岡谷市中央町2-2-1 TEL 0266-24-3319
入  館  料  一 般 510円、中・高校生 310円、小学生 160円
      * 各種割引・優待情報などは 下掲詳細公式サイト 参照
主  催  イルフ童画館・公益財団法人おかや文化振興事業団
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累計発行部数900万部を越え、子ども達に広く愛される絵本「だるまさん」シリーズ。作者のかがくいひろし(1955年-2009年)は50歳で作家デビューし、病で急逝するまでのわずか4年間の活動のなかで、珠玉の絵本を何冊も生み出しました。それは今この瞬間も、日本中のどこかで子どもを喜ばせ続けています。
かがくいは特別支援学校のベテラン教員でした。言葉をもたない子どもでも、読み聞かされると不思議に身体が動き出し、大きな笑いを呼び起こす彼の絵本は、障がい児教育の現場で培われた知見や実感から生まれたものです。子どもの感性を尊び、子どもと創造の世界で遊ぶような彼の創作スタイルは、武井武雄にも深く通じるものがあります。遺されたノートには当館で開催している「日本童画大賞」のメモ書きがありました。

本展は、かがくい没後初の大回顧展となります。絵本原画や制作資料とともに、教員時代の貴重な映像記録や教材、人柄が偲ばれる資料を展覧し、かがくいひろしという一人の人間の魅力に迫ります。その絵本の魅力を余すことなくご覧いただくために、前期後期で作品を入れ替えます。どうぞお楽しみください。

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[ 詳 細 : イルフ童画館  かがくいひろしの世界展特設サイト

【展覧会】京都工芸繊維大学資料館|田中一光ポスター展 舞台と文字ののぞき穴から|’23年7月3日-9月9日|会期延長

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田中一光ポスター展 舞台と文字ののぞき穴から
開催期間  2023年7月3日[月]- 9月9日[土]
休  館  日  日曜日・祝日(ただし8月11日[金]は開館)、8月12日[土]- 17日[木]
開館時間  10時 - 17時(入館は 16時30分 まで)
会  場  京都工芸繊維大学美術工芸資料館 2階展示室
      606-8585 京都市左京区松ヶ崎橋上町1
入  館  料  一 般 200円、大学生 150円、高校生以下 無 料
      * 各種割引、優待情報などは下掲詳細参照。
主  催  京都工芸繊維大学美術工芸資料館
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令和5年度博物館実習の一環として、「田中一光ポスター展 舞台と文字ののぞき穴から」を開催します。本展では、戦後日本を代表するグラフィックデザイナーである田中一光の仕事を、学生が選んだ代表的なポスター約60点を並べることで紹介します。
博物館実習受講生が、田中一光の数多くのポスターからトピックを抽出し、展示作品を選定しました。田中が生涯に渡って手がけた舞台公演のポスターから、彼のデザインスタイルを浮かび上がらせ、さらにそこから田中の独創的な文字使いへと切り込んでいこうとする企画になっています。

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[ 詳 細 : 京都工芸繊維大学資料館 ]

【展覧会】京都工芸繊維大学資料館|比べてみよう! ─ シリーズ物における表現の違い|’23年8月7日-9月9日|終了

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比べてみよう!  ── シリーズ物における表現の違い
開催期間  2023年8月7日[月]- 9月9日[土]
休  館  日  日曜日・祝日(ただし8月11日[金]は開館)、8月12日[土]- 17日[木]
開館時間  10時 - 17時(入館は 16時30分 まで)
会  場  京都工芸繊維大学美術工芸資料館 1階第1展示室
入  館  料  一 般 200円、大学生 150円、高校生以下 無 料
      * 各種割引、優待情報などは下掲詳細参照。
主  催  京都工芸繊維大学美術工芸資料館
────────────────────
ポスターとは、イベントや商品を宣伝するためにメディアです。デザイナーは、いかに人びとの目をポスターに引きつけるか、いかにして宣伝効果をあげるか、ということに苦心します。色、かたち、文字などを工夫して、訴求力のあるポスターをつくることが、デザイナーに求められているのです。
今回の展示では、日本の一線級のデザイナーが、同じテーマに挑戦している例をあげて、デザイナーの工夫や個性をみてもらいたいと思います。
ひとつは、ヒロシマ・アピールズというポスターのシリーズです。これは公益社団法人日本グラフィックデザイン協会 (JAGDA)と、一般財団法人広島国際文化財団の協同制作で、1983年にはじまった事業で、公益財団法人ヒロシマ平和創造基金も主催に加わっています。毎年 JAGDA会員 デザイナーが選出されて、平和を祈るポスターをボランティアで制作しています。ここでは9人のデザイナーが、それぞれのスタイルで平和を祈念している様子をご覧ください。
そしてもうひとつは、1997年9月24日にパリで開館した「日本文化会館」の一般公開の告知ポスターです。フランスのパリという異郷にあって、日本文化をどのようにアピールするか。6人のデザイナーの工夫を楽しんでください。
そして、それぞれのシリーズに参加しているのが田中一光です。田中一光のポスター作品については、2階で同時開催している「田中一光ポスター展 舞台と文字ののぞき穴から」でもみていただけます。ふたつの展覧会を合わせてみることにより、田中一光の日本ポスター史上における位置づけも理解していただけると思います。

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【展覧会】京都工芸繊維大学資料館|麗しのリバティ ─ 花柄パターンの魅力|’23年8月7日-9月9日|終了

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麗しのリバティ ── 花柄パターンの魅力
開催期間  2023年8月7日[月]- 9月9日[土]
休  館  日  日曜日・祝日(ただし8月11日[金]は開館)、8月12日[土]- 17日[木]
開館時間  10時 - 17時(入館は 16時30分 まで)
会  場  京都工芸繊維大学美術工芸資料館 1階第1展示室
      606-8585 京都市左京区松ヶ崎橋上町1
入  館  料  一 般 200円、大学生 150円、高校生以下 無 料
      * 各種割引、優待情報などは下掲詳細参照。
主  催  京都工芸繊維大学美術工芸資料館
────────────────────
染織産業が盛んであった京都では、明治時代に入り、西洋から流入した新しい技術やデザインを参考に、服飾や室内装飾のためのファブリックの機械生産に乗り出しました。明治35年(1902)に開校した京都工芸繊維大学の前身校のひとつ、京都高等工芸学校でも、教材として、西洋各国からさまざまな柄や技法をつかった生地を収集しています。
なかでもひときわ華やかなのが、リバティ商会(Liberty & Co.)をはじめとするイギリスのファブリックの数々です。1875年、アーサー・ラセンビィ・リバティ (Arthur Lasenby Liberty, 1843-1917)によって、ロンドンのリージェント・ストリートに設立されたリバティ商会は、世界中から集めた装飾品や美術品販売で成功をおさめ、のちに上質な生地を用いた優美な花柄パターンのプリントを手がけ、一躍有名になりました。
世界に先駆けて産業革命を達成したイギリスでは、その反動として、職人の手仕事を再評価し、生活と芸術を結びつけようとする アーツ・アンド・クラフツ運動 が呼び起こされ、ウィリアム・モリス(William Morris, 1834-96)らによる多彩なデザイン活動によって、人びとの関心は生活空間を彩る壁紙や家具、インテリアへと惹きつけられました。そのなかで花開いたリバティのデザインは、大胆なアール・ヌーヴォーから緻密で繊細なオリエント風のものまで、今も多くの人々を魅了しています。厳しい夏のさなか、麗しいリバティのデザインの魅力をぜひご堪能ください。

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【展覧会】群馬県立近代美術館|企画展示 ディーン・ボーエン展|オーストラリアの大地と空とそこに生きる私たち|’ 23年7月8日-8月27日|終了

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群馬県立近代美術館
企画展示
ディーン・ボーエン展
オーストラリアの大地と空とそこに生きる私たち
Dean Bowen Australia : Land, Sky, Birds and Creatures
会  期  2023年7月8日[土]- 8月27日[日]
開館時間  午前9時30分 - 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
休  館  日  月曜日(7月17日、8月14日は開館)、7月18日[火]は休館
会  場  群馬県立近代美術館 展示室1
      群馬県高崎市綿貫町992-1 群馬の森公園内 電話:027-346-5560
観  覧  料  一 般 800円、大高生 400円
      * 中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は  無料
主  催  群馬県立近代美術館
────────────────────
オーストラリアのメルボルンを活動の拠点とする ディーン・ボーエン(1957- )はさまざまな表現方法と、その豊かな想像力とユーモアで、オーストラリアという大地のもつ風土と自然と宇宙、そこに生きる大きなものと小さなものたちを表現してきたアーティストです。
ロイヤルメルボルン工科大学で版画を学び、のちさまざまな職業に就くも、みずからの創作活動への意欲は衰えず、ヨーロッパへ渡って版画工房で研鑽を積みました。フランスでは「アール・ブリュット」の大家ジャン・デュビュッフェの作品と、その表現のあり方を知ることになります。
やがて、オーストラリアで最高位ともいわれる、フリマントル版画賞グランプリ(1994)、さらに大阪版画トリエンナーレで特別賞を連続受賞(1994|1997)しますが、版画や絵画だけでなく、彫刻や廃材からつくるアサンブラージュにも、表現の可能性を見いだすようになりました。
彫刻の多くはまるで、ボーエンの版画作品から飛びだしてきたような「どこか平面的」な立体であり、アサンブラージュ(寄せ集め)であり、あまたのセルフポートレートともいえるでしょう。

また、ボーエンは幼児から身のまわりに生息する生きもの、オーストラリアに固有の動物たちにも親しみをおぼえました。自刻像の頭に載るハリモグラは、祖母がボーエンのツンツンと逆立つ髪をハリモグラに喩えたことから生まれたものですし、彼の作品には、ワライカワセミ、コアラ、ウォンバットのほか、架空の鳥や昆虫までたくさん登場します。
さらには、人々の暮らす家と、自動車や飛行機、船といった乗り物もしばしば登場しますが、それらは私たち人間の「どこか遠くへ旅立ちたい」という願いを表してもいるようです。

私たちの周りに広がる果てしない世界へ、南半球のオーストラリアでアーティスト・ボーエンの創作の冒険はつづきます。
本展では、版画80点のほか、油彩や水彩、ブロンズ彫刻、アサンブラージュ、アーティストブックなど、全150点をご紹介します。カラフルで可愛らしいモチーフをとおした、彼の自然や命へのまなざしをおたのしみください。

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[ 詳 細 : 群馬県立近代美術館

【展覧会】高知県立美術館|石元泰博・コレクション展|HANA / 牧野富太郎記念館の建築|’23年4月15日-8月20日|終了

高知県美石元館 石元泰博・コレクション展
HANA / 牧野富太郎記念館の建築
会  期  2023年04月15日[土]- 2023年08月20日[日]
         前  期  4月15日[土]- 6月18日[日]
         後  期  6月20日[火]- 8月20日[日]
         * 6月19日、26日-7月7日は 閉 室
会  場  高知県立美術館 2階 石元泰博展示室
観  覧  料  一 般 370円・大学生 260・高校生以下 無 料
      * 各種割引、優待条件などは下掲 詳細 参照
──────────────────────
高知県出身の植物分類学者・牧野富太郎博士をモデルとしたNHK連続テレビ小説「らんまん」の放映を記念し、同郷の写真家・石元泰博が手掛けた2つのシリーズ、〈HANA〉と〈牧野富太郎記念館〉を紹介します。

〈HANA〉は、とあるきっかけから植物の不思議に魅了された石元が、1986年から翌年にかけて季節の花々を写真におさめたシリーズです。一般的に見頃とされる開花時のみならず、ふっくらと生命力を湛えた蕾や花びらが萎れ枯れゆく姿をも追った本作では、自然が生み出したかたちのもつ美しさや力強さが、鋭い造形感覚によってとらえられています。
「なぜ」を起点に、あくまで目の前の被写体と真剣に対峙することを選んだ写真家の姿勢は、植物図において、筆に描き手の意図を持たせない「筆意のない線」で描くことを重視したという牧野博士と、どこか通じるかもしれません。

いっぽうの〈牧野富太郎記念館〉は、高知市五台山の 高知県立牧野植物園内 に建つ、建築家・内藤廣設計による「牧野富太郎記念館」の竣工写真です。植物の構造や牧野博士の精力的な研究活動からも着想を得たという有機的でダイナミックな形態が、石元の隙のない画面構成のうちに切り取られています。
内藤は石元による撮影を「厳しい目線で自らの仕事の密度を測る機会」ととらえ、牧野富太郎記念館を含めて4つの代表作の撮影を依頼しています。自作を撮影されることを通じて「建築家として石元さんに育ててもらった」と語る内藤と、親子ほど年の離れた石元の交流は、石元が没するまで続きました。
本展では石元の写真とともに、牧野博士、石元、内藤らの言葉も併せて紹介し、三者の思想や研究・創作の魅力に迫ります。

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[ 詳 細 : 高知県立美術館 石元泰博展示室{ 活版アラカルト 高知県立美術館 過去ログまとめ }

【展覧会】島根県立石見美術館|企画展 没後150年 山本琹谷と津和野藩の絵師たち|’23年7月8日-8月28日|終了

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島根県立石見美術館
企画展
没後150年 山本琹谷と津和野藩の絵師たち
会  期  2023年7月8日[土]- 8月28日[月] * 会期中に一部展示替えがあります
        前 期  7月8日[土]- 7月31日[月]
        後 期  8月2日[水]- 8月28日[月]
開館時間  9:30 - 18:00(展示室への入場は 17:30 まで)
休  館  日  毎週火曜日(8月15日は開館)
会  場  島根県立石見美術館 展示室 A・D
      698-0022 島根県益田市有明町5-15 島根県芸術文化センター「グラントワ」内
      TEL:0856-31-1860       
観  覧  料  企画展 当日
      一 般 1,000、大学生600円、小中高生300円
      * 企画展・コレクション展セット、各種割引、優待情報などは下掲詳細参照
主  催  島根県立石見美術館、しまね文化振興財団、山陰中央新報社、TSKさんいん中央テレビ
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幕末から明治初めにかけて活躍した津和野藩の絵師、山本琹谷(やまもと きんこく 1811-1873)の初期から晩年までの画業を紹介します。あわせて、江戸時代の津和野をいろどった絵師たちの作品も展示します。

kinkoku_06s 山本琹谷《斎藤弥九郎像》安政6年(1859)頃
氷見市教育委員会蔵

kinkoku_08s山本琹谷《童児擁猫図》明治時代初期
東京国立博物館蔵 Image: TNM Image Archives

kinkoku_11s山本琹谷《唐児図》明治時代初期
東京国立博物館蔵 Image: TNM Image Archives

山本琹谷は、幕末から明治初めにかけて活躍した、津和野出身の文人画家です。 渡辺崋山(わたなべ かざん)に学んだ後、江戸を拠点に諸国をめぐって 各地の文化人と交流し、数々の作品を遺した一方、津和野藩の絵師として藩の御殿を飾る障壁画の制作にも携わりました。最晩年の明治6年(1873)には、ウィーン万国博覧会にも出品しました。中国の故事に基づいた人物画を得意としたほか、華麗な花鳥画、壮大な山水画、交際した文化人の肖像画なども描きました。
本展では山本琹谷の没後150年を記念し、琹谷の初期から晩年までの幅広い画業を約70点の作品と資料により紹介します。あわせて、江戸時代の津和野をいろどった11名にのぼる多彩な絵師たちの作品も展示します。

※ 作品画像・テキストは 島根県立石見美術館 の協力をいただきました。流用はご遠慮ください。※ 下掲詳細を確認の上ご観覧を
[ 詳 細 : 島根県立石見美術館

【展覧会】国立公文書館|令和5年特別展|大正時代 ― 公文書でたどる100年前の日本 ―|’23年7月22日-9月1日|終了

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国立公文書館
令和5年特別展 大正時代 ― 公文書でたどる100年前の日本 ―
会  期  令和5年(2023年)7月22日[土]- 9月1日[月・祝]
      * 来館にあたり、予約の必要はありません。
開館日時  月 - 日曜日  午前9時15分 - 午後5時00分
      * 期間中無休
      * 閲覧室の開室日時とは異なります。ご注意ください。
会  場  国立公文書館 東京本館
      102-0091 東京都千代田区北の丸公園3番2号
入  場  料  無  料
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今から約100年前、大正時代(1912-1926)には、政党を基盤とした議会政治の確立、男子普通選挙の実現、女性の社会進出、教育の充実と子どもの保護、国際連盟の発足といった、現在の私たちともつながりのある動きが生まれていました。一方、第一次世界大戦や、発生から100年を迎える関東大震災など、現在も多くの人々に記憶される出来事も起きています。
本展では、今から約100年前の日本がどの様な時代だったのか、国立公文書館が所蔵する資料からご紹介します。

0702国立公文書館明治四十五年七月三十日以後ヲ改メテ大正元年ト為ス
明治45年(1912)7月29日、明治天皇が崩御し、皇太子嘉仁親王が践祚、7月30日以後降を大正元年とする改元が行われました。画像は改元に関する詔書で、 明治時代に定められた制度に従い、改元が行われることが書かれています。

国立公文書館0703帝都復興計画案ノ大綱
大正12年(1923)9月1日に発生した関東大震災により、東京や横浜を中心に、関東・東海地方各地に甚大な被害が発生しました。 政府は応急的な救援活動を行う他、東京・横浜を中心とした本格的な復興計画を策定します。資料は大正12年11月22日に閣議決定された帝都復興計画案の大綱です。大綱では、街路の整備、公園や市場の配置、土地区画整理、防火措置、港湾や運河の整備が掲げられ、総額5億円を超える規模の事業が計画されました。 この計画は帝都復興審議会、帝国議会で大幅な予算削減が行われ、一部の事業が実現するにとどまりました。

0704国立公文書館衆議院議員選挙法改正
大正時代は、選挙権・被選挙権に対する所得制限を撤廃する普通選挙や女性参政権の実現など、国民の政治参加を求める声が高まりました。 大正14年5月に改正された衆議院議員選挙法の第5条で、男性の選挙権・被選挙権に年齢以外の制限がなくなり、いわゆる男子普通選挙が実現しました。

※ 新型コロナウイルスの感染予防・拡大防止のため、会期を変更する場合があります。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトを確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 国立公文書館

【高島屋史料館 TOKYO】モールの想像力-ショッピングモールはユートピアだ|’23年3月4日-8月27日|終了

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高島屋史料館 TOKYO
モールの想像力-ショッピングモールはユートピアだ
展示期間  2023年3月4日[土]- 8月27日[日]
開館時間  11:00 - 19:00
休  館  月・火曜日(祝日の場合は開館)
展示場所  日本橋高島屋史料館 TOKYO 4F 展示室
      (東京都中央区日本橋2-4-1)
入  館  料  無 料
監  修  大山 顕(写真家・ライター)
協  力  速水健朗・座二郎・天本みのり
主  催  高島屋史料館 TOKYO
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ショッピングモールとは、都市であり、宇宙である。
そして、想像力の源泉である。
百貨店展に続く今回のモール展では、ショッピングモールの文化的意義を考察してみたいと思います。これまで文化批評の文脈で、モールは社会を均質化し、古くからある商店街を虐げる存在として批判の対象となってきたことが多いように思います。しかし、私たちは、今日においてモールはむしろカルチャーを育む土壌であり、文化的象徴でさえあるのではないかと考えています。それは即ち、現代の都市における最も重要な公共圏であり、私たちの日々の生活の不可分な一部であることを意味します。

モールという箱に入れば、そこはまるで一つの都市のように、ストリートに沿ってアパレルショップや雑貨店、フードコート、映画館、広場などが展開され、吹き抜けからそれらを一望すると、人々の日常の最大公約数がここに凝縮されていることが再確認できます。こうした空間であることが、多くのアーティストたちの想像力を刺激するのも無理はありません。

本展は「ショッピングモールはユートピアだ」という仮説をもとに、「街」、「内と外の反転」、「ユートピア」、「バックヤード」といったいくつかのテーマを切り口に、モールという消費空間が私たちのイマジネーションにどのように働きかけ、どのような文化的価値を創造してきたのかを読み解いてみようとする試みです。展示室には、膨大なテキストと共に、映画、音楽、コミック、小説、ゲームなど、モールを舞台としたさまざまなジャンルの作品が、あたかも巻物がひもとかれたかのように出現します。
本展サブタイトルに掲げたように、モールこそが私たちの夢見たユートピアであったのかどうか、ぜひみなさまの目で確かめていただきたいと思います。また本展が、ショッピングモールの一考察として、モールの新たな側面に光をあてることができる契機となれたなら幸いです。

※ 新型コロナウイルスの感染拡大状況等を踏まえ、臨時に休館日・開館時間を変更する場合があります。
[ 詳 細 : 高島屋史料館 TOKYO

【展覧会】新宿区立新宿歴史博物館|令和5年度所蔵資料展|「震災からモダン都市・新宿へ」< 関東大震災から100年 >|’23年7月1日-9月3日|

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新宿区立新宿歴史博物館
令和5年度所蔵資料展
「震災からモダン都市・新宿へ」 < 関東大震災から100年 >
開催期間  2023年(令和5年)7月1日[土]- 9月3日[日]
時  間  9:30 - 17:30(入館は 17:00 まで)
休  館  日  7月10日[月]・24日[月]、8月14日[月]・28日[月]
会  場  新宿歴史博物館 地下1階 企画展示室
料  金  無 料
問い合せ  新宿歴史博物館
      160-0008 東京都新宿区四谷三栄町12-16 電 話 03-3359-2131
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本年は大正12 年(1923)9 月1 日に起こった関東大震災から100 年目にあたります。
この地震のマグニチュードは7・9、死者、行方不明者は10 万5 千人余り、日本の災害史上最大の被害をもたらしました。死者の9 割は東京東部で起きた火災によるものでした。新宿区地域は大きな火災は起こらず、死者、行方不明者は430 人余りとされています。この地震の後、被害が大きかった東京東部から東京西部に移住する人が多く、同時に、この時期私鉄各線も新宿駅から西に路線を広げたこともあり、新宿駅周辺は大きく発展しました。

< 主要構成 >
◆第一部「大正12年9月1日関東大震災発生」
-大震災の被害を描いた地図、絵画、写真などの展示-
◆第二部「地震後の新宿区地域の救護活動、新宿駅東口の発展、デパートの建設」
-大正15年(1926)新宿三丁目追分角に建設されたほてい屋デパートの資料、その他三越、伊勢丹などの資料を展示-
◆第三部「帝都の復興」
-震災から復興した東京の地図、資料などを展示-
◆特別企画「ポスターを描いた日本画家・町田隆要」
-新宿区百人町に在住していた日本画家・町田隆要のポスター、下絵などを展示(館蔵品・借用資料)-

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトを確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 新宿区立 新宿歴史博物館

【展覧会】岡山県立美術館|特別展 美をたどる 皇室と岡山|~ 三の丸尚蔵館収蔵品より|’23年7月15日-8月27日|終了

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岡山県立美術館
特別展 美をたどる  皇室と岡山
~ 三の丸尚蔵館収蔵品より

会  期  2023年7月15日[土]- 8月27日[日] * 会期中一部展示替えあり
        前 期:7月15日[土]- 8月 6 日[日]
        後 期:8月 8 日[火]- 8月27日[日]
開館時間  9時 - 17時  * いずれも入館は閉館30分前まで
      * 7月15日[土]のみ 10時開館
      * 7月29日[土]、8月26日[土]は19時まで夜間開館
休  館  日  7月24日[月]、7月31日[月]、8月7日[月]、8月21日[月]
観覧料金  当日・個人 一 般:1,400円
      * 前売り券、各種割引、優待情報などは 下掲公式サイト を参照。
特別協力  文化庁、紡ぐプロジェクト、読売新聞社
主  催  特別展「美をたどる 皇室と岡山~三の丸尚蔵館収蔵品より」実行委員会
      (岡山県立美術館、山陽新聞社、RSK山陽放送)、宮内庁
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20230629151331_00003三の丸尚蔵館は、皇居の東御苑内において、皇室に代々受け継がれた絵画・書跡・工芸品などの美術品を収蔵管理・調査・公開する施設です。現在約9,800点におよぶ収蔵品は、皇室から国への御寄贈品、御遺贈品などからなり、古代から近現代までの各時代・さまざまな分野にわたる貴重な作品が数多く収められています。
三の丸尚蔵館では令和元年度から新施設の建設工事が始まり、令和7年度の全館完成までの移行期間中に、より多くの方々に作品をご覧いただき、皇室と日本文化に親しんでいただきたいとの方針のもと、各地で展覧会が実施されています。

このたび岡山県立美術館においては、やまと絵の最高峰とされる高階隆兼筆《春日権現験記絵》(国宝)をはじめ、横山大観による水墨風景画の逸品《秩父霊峯春暁》、極めて精緻な彫金による《神龍呈瑞》など、各時代・分野の名品をご紹介します。また、近代の洋画家・松岡壽、満谷国四郎、児島虎次郎、鹿子木孟郎や、人形作家・平田郷陽ら、岡山が輩出した作家たちによる皇室ゆかりの作品を一挙に展覧いたします。皇室の御慶事の記念品として作られてきた、趣向を凝らした手のひらサイズの菓子器・ボンボニエールも見どころのひとつです。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
※ 下掲公式サイトにて最終情報を確認の上、ご観覧ください。
[ 詳細 : 岡山県立美術館

【展覧会】文化学園服飾博物館|日本服飾の美|’23年6月17日-8月6日|終了

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文化学園服飾博物館
日本服飾の美
会  期  2023年6月17日[土]- 8月6日[日]
開館時間  10:00 - 16:30  * 入館は 閉館の30分前 まで
休  館  日  日曜日・祝日・年末年始・夏期休暇
入  館  料  一 般 500円、大学・専門学校・高校生 300円、小中学生 200円
会  場  文化学園服飾博物館
      151-8529 東京都渋谷区代々木3-22-7 新宿文化クイントビル 1階
      TEL. 03-3299-2387
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文化学園服飾博物館は1979年の開館以来、さまざまな地域の服飾資料を幅広く収集してきました。中でも日本関係の資料は、質、量ともに充実し、日本有数のコレクションとなっています。本展では、江戸時代の豪商で近代には財閥として知られる三井家伝来の打掛、公家の伝統を受け継いだ近代の宮廷衣装、簡素な中にも潔さの漂う江戸時代後期の武家の服飾などを紹介します。それぞれの制度やしきたり、気風から生み出された服飾には、精緻な染織技術や優美な意匠が見られ、日本の美意識が集約されています。当館の誇る日本服飾の優品を是非ご堪能ください。

※ 事前予約の必要はありませんが、混雑時には入館をお待ちいただく場合があります。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトを確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 文化学園服飾博物館 ] 

【展覧会】千葉市美術館|企画展 三沢厚彦 ANIMALS/Multi-dimensions|’23年6月10-9月10日|終了

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千葉市美術館
企画展
三沢厚彦 ANIMALS/Multi-dimensions
会  期  2023年6月10日[土]- 9月10日[日]
休  室  日  6月12日[月]、19日[月]、26日[月]、7月3日[月]、10日[月]、
18日[火]、
8月7日[月]、21日[月]、9月4日[月]
      ※ 第1月曜日は全館休館
観  覧  料  一般1,200円、大学生700円、小・中学生、高校生 無料
      * 当日、個人、税込料金を表示。各種割引・優待は下掲 詳細サイト 参照。
主  催  千葉市美術館
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三沢厚彦が誘う彫刻の「多次元」世界
三沢厚彦(みさわあつひこ/1961 – )は、動物を 樟 -くすのき- で彫り、油絵具で彩色する「ANIMALS(アニマルズ)」シリーズで知られる日本を代表する彫刻家です。京都で生まれ育ち、幼い頃から仏像や寺社に親しんだ三沢は、東京藝術大学および同大学院で彫刻を学び、1990年代に流木などを寄せ集めて制作された「コロイドトンプ」シリーズで注目を浴びます。人間の想像力への関心から、2000年より始められた「ANIMALS」では、動物のリアリティを追求していく革新的な造形が高く評価され、全国各地で多くの人々を虜にしてきました。

「三沢厚彦 ANIMALS/Multi-dimensions(アニマルズ/マルチ・ディメンションズ)」は、三沢による千葉県初となる個展です。本展では「多次元」をテーマに、大谷幸夫の設計による千葉市美術館すべてが展示会場となります。そこに棲んでいたかのように親しみやすく、時にどう猛な動物たちに、来場者はさまざまな場所で遭遇することでしょう。この場所だけでしか体験できないサイト・スペシフィックな展示方法もまた、作品と空間の関係への作家独自の思考を示しています。1990年代の初期未発表作から最新作まで、200点を超える彫刻と絵画により、当館の建築物にアプローチしていきます。

21世紀に入り、木彫による具象彫刻、さらには現代アートの分野を牽引してきた三沢は、近年では空想上の生き物である麒麟やキメラといった複数の動物のイメージを組み合わせる表現に発展し、大型の木彫を精力的に制作しています。時空を軽やかに飛び越え、現代の私たちの前にあらわれるキメラたちは、その眼差しでいまの世界を見つめ、何を語るのでしょうか。
会期中には、作家の滞在制作も予定されています。三沢のキメラ的思想によって、生が吹き込まれていく本展をぜひお楽しみ下さい。

  キメラのことを考えていると、多次元の存在を感じる瞬間がありそうだ。
  ── 三沢厚彦

< プロフィール 三沢厚彦 Misawa Atsuhiko >
1961年京都府生まれ。幼少期から京都や奈良の仏像に親しむ中で、彫刻の魅力に惹かれ、彫刻家を志す。高校、大学と彫刻科で学び、東京藝術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻を修了。小学生の頃からポピュラーミュージックにも親しみ、音楽に対する造詣も深い。2000年に動物の姿を等身大で彫った木彫「ANIMALS」シリーズの制作を開始。同年より西村画廊(東京)で個展開催。2007年から「三沢厚彦 ANIMALS+」展が平塚市美術館を皮切りに全国5会場を巡回。その後も現在まで各地の美術館で個展を多数開催。
主な受賞歴に、2001年第20回平櫛田中賞受賞。2005年第15回タカシマヤ美術賞受賞。2019年第41回中原悌二郎賞受賞。現在、神奈川県在住。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科特任教授。

※ 千葉市美術館は精力的な展開で注目される美術館ですが、本展でも盛り沢山な関連イベントが予定されています。下掲詳細の<関連コンテンツ>をご覧のうえ、積極的なご参加を。
※ 下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 千葉市美術館 ]

【展覧会】丸亀市猪熊弦一郎現代美術館|企画展 中園孔二 ソウルメイト Koji Nakazono : Soulmate|’23年6月17日-9月18日|

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丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
企画展 中園孔二 ソウルメイト
Koji Nakazono : Soulmate
会  期  2023年6月17日[土]- 9月18日[月・祝]

休  館  日  月曜日(ただし7月17日、9月18日は開館)、7月18日[火]は休館
開館時間  10:00-18:00(入館は 17:30 まで)
観  覧  料  一般950円、大学生650円 * 同時開催の常設展「猪熊弦一郎展」観覧料を含む
      * 前売りチケット、各種割引、優待情報などは下掲詳細参照。
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見る者に鮮烈な印象を与える絵画を多彩なバリエーションで表した中園孔二(1989-2015)。
東京藝術大学卒業後、関東を拠点に制作活動を行ったのち、瀬戸内をのぞむ香川県の土地柄に魅かれ2014年末に移住しましたが、その翌年に25歳の若さで生涯の幕を閉じました。
本展は中園が最後の時を過ごした香川県において、過去最大規模の個展として開催いたします。

※ 下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

【展覧会】長野県立美術館|信濃毎日新聞創刊150周年記念 特別展|葛飾北斎と3つの信濃 ─ 小布施・諏訪・松本 ─|’23年7月1日-8月27日|終了

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長野県立美術館
信濃毎日新聞創刊150周年記念特別展
葛飾北斎と3つの信濃 ── 小布施・諏訪・松本 ──
開催期間  前 期 : 2023年7月1日[土]- 7月30日[日]
      後 期 : 2023年8月3日[木]- 8月27日[日]
      * 会期中、前期と後期で多くの作品が替わります
休  館  日  水曜日 * 展示替えに伴う本展の休室日は 7月31日[月]- 8月2日[水]
開館時間  9:00 - 17:00(展示室入場は 16:30 まで)
観  覧  料  個人・当日券
      一般 1,600円、 中高生 800円、 小学生以下 無 料
      * 前売り券、割引券、各種優待情報などは下掲詳細参照
会  場  長野県立美術館 展示室1・展示室2・展示室3
      380-0801 長野市箱清水1-4-4(善光寺東隣)
      TEL 050-5542-8600(ハローダイヤル) FAX 026-232-0050
監  修  安村敏信(北斎館館長)
特別協力  北斎館、すみだ北斎美術館、日本浮世絵博物館、諏訪市博物館、岩松院、NTT Art Technology、アルステクネ
共  催  長野県教育委員会、信越放送
主  催  長野県、長野県立美術館、信濃毎日新聞社、(公財)信毎文化事業財団
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天才浮世絵師・葛飾北斎は、モネやゴッホ、ゴーギャンなど世界的画家を魅了し、ヨーロッパでジャポニスムという現象を生み出すなど、欧米の芸術家に強い影響を与えた巨匠です。この世界が認めた北斎が、信濃の国(長野県)と深い関わりを持つ画家であることはあまり知られていません。

長野県美0704葛飾北斎《東町祭屋台天井絵「鳳凰」図》(長野県宝)小布施町東町自治会蔵
長野県美0703葛飾北斎《岩松院本堂天井絵「鳳凰図(通称・八方睨み鳳凰図)」原寸大高精細複原図》
NTT ArtTechnology/アルステクネ蔵
長野県美0705小布施町上町祭屋台(長野県宝)、小布施町上町自治会蔵

本展では、「冨嶽三十六景」全46図をはじめとする錦絵の各揃物(「百物語」や「諸国瀧廻り」、「諸国名橋奇覧」、「千絵の海」など)や、貴重な摺物、美人画や花鳥画など数多の肉筆作品の名品を通じて北斎画業の全貌を紹介しつつ、北斎芸術の代表作である上町及び東町祭屋台天井絵や岩松院の天井絵「鳳凰図」関連作品等によって晩年の小布施時代を概観します。

更に数少ない信州の風景として幾たびも描かれた諏訪湖と、諏訪高島藩の家老千野兵庫の肖像画から、北斎と諏訪の関係を俯瞰し、また、北斎の高弟・抱亭五清が、終の棲家として居を定めた松本地域における絵師としての足跡を紐解くことで、北斎にとって信濃とは何であったのかを探ってまいります。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上、ご観覧を。
[ 詳 細 : 長野県立美術館  本展特設サイト

【展覧会】パナソニック汐留美術館|開館20周年記念展 中川 衛 ─ 美しき金工とデザイン|’23年7月15日-9月18日|

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パナソニック汐留美術館
開館20周年記念展
中川 衛 ── 美しき金工とデザイン
会  期  2023年7月15日[土]- 9月18日[月・祝]
開館時間  午前10時 - 午後6時(入館は 午後5時30分 まで)
      * 8月4日[金]、9月1日[金]、9月15日[金]、9月16日[土]は 午後8時まで開館
       (入館はそれぞれ 閉館30分前 まで)
休  館  日  水曜日(ただし9月13日[水]は開館)、8月13日[日]- 17日[木]
入  館  料  一 般 1,200円、65歳以上 1,100円、大学生・高校生 700円、中学生以下 無 料
主  催  パナソニック汐留美術館、朝日新聞社
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パナソニック出身デザイナーで、金沢を拠点に活動する金工作家・重要無形文化財「彫金」保持者(人間国宝)の中川 衛(なかがわ まもる  1947-  )を紹介します。
中川が追求する象嵌技法の初期から現在までの金工作品を辿るとともに、プロダクトデザイナー時代の仕事、金工の道に進む原点となった加賀象嵌の名品、次世代作品まで、作品と資料を合わせて約100点により、中川の創作に息づくデザインの精神と、伝統技法の継承を目指すさまざまな取り組みを見つめます。

<中川 衛 - なかがわ まもる プロフィール>
中川衛は1947(昭和22)年、石川県金沢市に生まれ、金沢美術工芸大学産業美術学科で工業デザインを専攻し、柳宗理や平野拓夫らの薫陶を受けました。1971(昭和46)年に同校を卒業後、大阪の松下電工(現パナソニック)に入社し、美容家電製品などのプロダクトデザインに携わります。
20代後半に帰郷し、石川県工業試験場に勤務していた頃に、石川県立美術館で行われていた鐙の展覧会を観たことがきっかけで、加賀象嵌に魅了されました。「加賀象嵌」で石川県の無形文化財保持者に認定された彫金家の高橋介州(1905-2004)に入門し、工業試験場に通いながら修業し、日本伝統工芸展に出品していきます。その後も入選・受賞を重ねて作家として頭角を現し、2004(平成16)年には金工の技術継承に尽力した功績により、重要無形文化財「彫金」保持者(人間国宝)に認定されました。また今日まで、母校の金沢美術工芸大学をはじめとして、後進の育成に尽力する一方、積極的に海外研修を行うなど国際的な視野で活動を展開しています。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
※ 本展での予約は不要になりました。混雑時には15分毎の「入館時間整理券」を発行します。
[ 詳 細 : パナソニック汐留美術館
[ 参 考 : パナソニック汐留美術館動画  YouTube 人間国宝・中川 衛 パナソニック出身の工芸作家~「デザイン」とは何か  5:47 ]

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