【展覧会】軽井沢絵本の森美術館|2023 夏展 童話のなかのアンデルセン|’23年6月23日-10月9日|終了

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軽井沢絵本の森美術館
2023 夏展
童話のなかのアンデルセン
会  期  2023年6月23日[金]- 10月9日[月]
開催時間  9:30 - 17:00 * 最終入館は閉館の30分前
会  場  軽井沢絵本の森美術館
      389-011 長野県北佐久郡軽井沢町長倉182(塩沢・風越公園)
      TEL 0267-48-3340
休 館 日  火曜日 * 7-9月は無休
入場料金  【 軽井沢絵本の森美術館/ピクチャレスク・ガーデン単館の場合 】
      大 人  950円、 中高生 600円、 小学生 450円
      【 エルツおもちゃ博物館・軽井沢との2館共通セット券の場合 】
      大 人 1,400円、 中高生 900円、 小学生 650円
      * 小学生以下のご入館には保護者の同伴が必要です。小学生未満無料
      * 障がい者割引あり
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「おやゆびひめ」や「人魚姫」などの童話で知られる、H.C.アンデルセン。彼の童話は「アンデルセン童話」と呼ばれ、世界中で親しまれています。アンデルセンの最期は、多くの人に惜しまれながら、国葬によって送られました。
アンデルセンは自伝の中で、自分の人生を「一編の美しいメルヘンだった」と述べています。この言葉を象徴するかのように、アンデルセン童話の中にはアンデルセンの幼少期の思い出、見聞きした風景や昔話などの要素が散りばめられています。例えば、「みにくいあひるの子」にはアンデルセン自身の人生が反映されています。「雪の女王」や「マッチ売りの少女」といったお話には、アンデルセンの父母に関する思い出が表れています。
さらに、アンデルセンは童話を書くにあたって自分がお話を語るときの口調で書く、という目的を持っていました。アンデルセンは生涯自分の家を持たず、ホテルに宿泊したり、友人・知人の家を転々としながら生活していました。その際、各家庭の子どもたちにお話を語ることもあったようです。アンデルセンの理解者でもあったエドヴァー・コリンによれば、アンデルセンが語れば、どんなお話もたちまち生き生きと聞こえてきたといいます。そしてアンデルセンの中には、自分の語りでもっとたくさんの子どもたちを喜ばせたいという思いも芽生えます。そして、自分の語りの様式を文字にして残そうという考えに至ったのです。これが、アンデルセンが童話を書くきっかけになりました。そうしたアンデルセンの語り口がよく表れているとされるのが「おやゆびひめ」です。

「おやゆびひめ」は、1835年に出版された『Eventyr, fortalte for Børn.(子どものための童話集)』第1巻第2冊に収録されたお話です。「おやゆびひめ」の物語の中には、アンデルセンの故郷・デンマークの四季の風景が描かれています。また、デンマーク語の原文を見ると、「for(なぜなら)」や「saa(とても)」といった言葉が多用されています。これは、「だからね」「あのね」といった少し幼いニュアンスを含んでいます。アンデルセンもこのように優しく、子どもたちにお話を語ってあげていたのかもしれません。
本展では、アンデルセンの生涯やデンマークの文化などを絡めながら、様々なアンデルセン童話をご紹介します。よく知られたお話から、あまり知られていないお話まで、たくさんのアンデルセン童話を知るきっかけとなれば幸いです。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 軽井沢絵本の森美術館 ]