月別アーカイブ: 2022年3月

【展覧会】泉屋博古館 京都|旅スル絵画 ── 住友コレクションの文人画|’22年3月26日-5月15日|

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泉屋博古館 京都
旅スル絵画 ── 住友コレクションの文人画
会  期  2022年3月26日[土]-5月15日[日]
休  館  日  月曜日
開館時間  午前10時-午後5時(入館は午後4時30分まで)
会  場  泉屋博古館(京都・鹿ヶ谷)
入  館  料  一般 800円、 高大生 600円、 中学生以下 無 料
      * 本展覧会の入場料で青銅器館もご覧いただけます
主  催  公益財団法人泉屋博古館、京都新聞
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「万巻の書を読み、万里の道を行く」―旅は、いにしえより中国文人が読書とともに最も大切にした営みでした。未知の空間に踏みいり見聞を深め、山河の気に触れることを重視していたのです。
江戸時代の文人画家たちも多く旅に出ました。旅先では、美しい風景、心通じあう友・優れた師、そして先人の貴重な絵画や書など、さまざまな出会いがありました。自らの内面を心の赴くまま自由に筆墨に託す文人画家にとって、そういった体験が制作の滋養となったことはいうまでもありません。
旅の楽しみはそれだけではありません。文人にとって絵の中を旅すること―描かれた理想の天地に身をおくことこそ最大の醍醐味でもありました。
本展では、住友コレクションより「旅」をキーワードに江戸時代の京・大坂を中心とする文人画をご紹介します。長崎に来舶して日本に多大な影響を与えた沈南蘋ら中国の画家の作品もあわせてご紹介し、東アジアを舞台にした書画による文人画家の交流にも注目します。

* 二年間ほどの改修工事をへて、泉屋博古館東京 @3/19 より、リニューアルオープン展「日本画トライアングル」開催予定
* 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳細 : 住友コレクション 泉屋博古館 ] { 活版 à la carte 過去ログ

【展覧会】泉屋博古館 京都・鹿ヶ谷|住友財団修復助成完了記念 モンゴル匈奴墓出土 漢代紀年漆器|’22年3月26日- 5月15日

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泉屋博古館 京都・鹿ヶ谷
住友財団修復助成完了記念
モンゴル匈奴墓出土 漢代紀年漆器
会  期  2022年3月26日[土]- 5月15日[日]
開催場所  泉屋博古館(京都・鹿ヶ谷) 青銅器館 4 室 特設コーナー展示
休  館  日  月曜日
開館時間  午前10時 ~ 午後5時(入館は午後4時30分まで)
入  館  料  一般 800円、 高大生 600円、 中学生以下 無 料
      * 本展覧会の入場料で本館・青銅器館もご覧いただけます。
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住友財団の文化財修復助成により修復したモンゴル出土漆器2点を特別公開します。
紀元前 3 世紀末から紀元後 2 世紀にかけて、万里の長城より北の草原地帯では匈奴が勃興し、その遺跡は現在のモンゴル国、ロシア連邦ブリヤート共和国、中国に分布しています。なかでも最も多くの遺跡があるのはモンゴル国で、現在 7000 基をこえる匈奴の墓が知られています。
近年は王陵級の匈奴墓の調査が進み、シルクロードを通じて伝わってきたローマングラスや銀器、漢から獲得した大量の絹織物など、豪華な副葬品が出土したことから人々を驚かせました。今回修復した漆器はそのような漢から匈奴に伝わった漆器の中の 2 点で、当時の最高級漆器です。
漆器は保存が難しい出土文化財のひとつで、壊れた状態で出土した後、年々状態が悪化していました。そのため、住友財団の「海外の文化財維持・修復事業助成」をうけて、2020年より修復を進めてまいりました。今回の展示は、モンゴル国へ返還前に、泉屋博古館において特別に展示するものです。約2000年前の漆器の姿をご覧ください。

* 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳細 : 住友コレクション 泉屋博古館 ] { 活版 à la carte 過去ログ

{蛇足の新宿餘談}
一対の把手がひとの顔の両耳に見えることから、「耳杯-じはい」と呼ばれる。薄い木胎に下地を塗り、その上に漆を塗っている。
耳杯は羹や酒を盛る容器として、戦国時代(紀元前5-前3世紀)に登場し、秦漢時代(前3-2世紀)に盛んに作られ、魏晋南北朝時代(3-6世紀)まで使われた。[九州国立博物館資料ゟ]

【展覧会】東京都写真美術館|写真発祥地の原風景 幕末明治のはこだて|’22年3月2日-5月8日

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東京都写真美術館
3 F 展示室
写真発祥地の原風景 幕末明治のはこだて
開催期間  2022年3月2日[水]-5月8日[日]
休  館  日  毎週月曜日
料  金  一般700円、学生560円、中高生・65歳以上350円、小学生以下無料
      * 本展はオンラインによる日時指定予約を推奨いたします。
主  催  東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館
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写真発祥地をとらえた初期写真を核に幕末・明治の姿を再構築する連続展の第二弾として「写真発祥地の原風景 幕末明治のはこだて」を開催します。
写真発祥の地は、写真との関わりが永く、膨大な写真が堆積しています。本シリーズ展では特に初期写真に注目し、写真と資料から、近代へと推移する日本の輪郭を再構築する試みです。
約150年前に江戸時代は終焉し、日本は近代国家へ歩みを進めました。北端の港湾都市であった箱館は、江戸時代後期に幕府の拠点が置かれ、蝦夷地経営や箱館戦争、開港といった歴史事象のなかで重要な役割を担うこととなります。1869年に蝦夷地は北海道と命名され、箱館も函館に改称されました。幕末期には、ロシア人より伝えられた技術を起点に写真文化が華開きます。
最初の写真家である木津幸吉をはじめ、田本研造、武林盛一、井田侾吉などの在住する写真家と、野口源之助やライムント・フォン・シュティルフリートら来訪する写真家たちは函館の人々や街、文化を撮影しました。田本研造は、その技術を池田種之助ら弟子たちに伝え、弟子たちは函館に限らず北海道各地にその跡を残し、現代にその姿を伝えています。

本展は、幕末から明治の激動の地「はこだて(箱館・函館)」を、新たな切り口で捉え直す試みといえるでしょう。

※ 感染症予防対応、日時指定予約制実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳細 : 東京都写真美術館

【会員情報】ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ── 佐藤春夫『あじさい』

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{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 }

佐藤春夫の『あじさい』です。
これぐらいの文章(二千文字たらず)だと、
当り障りのない身辺雑記がほとんどですが、
この作品はオチもあり、物語になっているように思いました。
読みづらく回りくとい言い回しはいつもとおりですが。

表紙の布は実家にあった母の着物を使って作りました。
函は花の色をイメージして淡紫の和紙にしました。
自分に画力があればあじさいの絵でも描くところですが
いまさらそんなことをやりだすと泥沼にはまりそうなので
今回はやめました。
ご一読いただければ幸いです。

初さくら

【 詳細 : ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 】 { 活版アラカルト 活版小本 既出まとめ 

【展覧会】あべのハルカス美術館|庵野秀明展|’22年4月16日-6月19日

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あべのハルカス美術館
庵野秀明展
開催期間  2022年4月16日[土]-6月19日[日]
会  場  あべのハルカス美術館
      大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス 16 F
開館時間  火-金/10:00-20:00 月土日祝/10:00-18:00
      * 入館は閉館30分前まで
休  館  日  2022年4月18日[月]、5月9日[月]
入  館  料  一 般 1,900円、大高生 1,400円、中小生 500円
共  催  朝日新聞社、読売テレビ
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総監督を務めた最新作「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が、興行収入100億円を突破し、今なお記録を伸ばし続けている庵野秀明。 本展は、アニメーター時代に参加した過去作品や、監督、プロデューサーとして活躍する最新の仕事までを網羅し、創作活動の秘密に迫ります。 自身の原点となった「アニメ」「特撮」作品の貴重な原画やミニチュアなどをはじめ、アマチュア時代から現在までの直筆の膨大なメモやイラスト、独自の映像作りに欠かせない脚本、設定、イメージスケッチ、画コンテ、レイアウト、原画からミニチュアセットに至るまで多彩な制作資料を余すところなく展示する世界初の展覧会です。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳細 : あべのハルカス美術館  公式サイト

【展覧会】根津美術館|特別展 燕子花図屏風の茶会|昭和12年5月の取り合わせ|’22年4月16日-5月15日

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根津美術館
特別展 燕子花図屏風の茶会
昭和12年5月の取り合わせ
会  期  2022年4月16日[土]-5月15日[日]
休  館  日  毎週月曜日 * ただし5月2日[月]は開館
開館時間  午前10時-午後5時(入館はいずれも閉館30分前まで)
      * ただし、5月10日[火]-5月15日[日]は、午後7時まで開館
入  場  料   オンライン日時指定予約
      一 般 1500円、学 生 1200円、中学生以下は 無 料
会  場  根津美術館 展示室 1・2
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根津美術館のコレクションの礎を築いた 初代 根津嘉一郎(1860-1940、号青山)が、尾形光琳による「燕子花図屏風」を購入したのは大正3年(1914)。以降、嘉一郎は展覧会や茶会で、惜しみなくこの大傑作を披露しました。
本展覧会は、そのうち、昭和12年(1937)5月の茶会で取り合わされた茶道具の名品と共に、国宝「燕子花図屏風」をご覧いただくものです。 この茶会は5月5日を初日とし、政財界の友人5、6名ずつを招き、約数日間にわたって東京・青山の自邸で催されました。「燕子花図屏風」をはじめ、円山応挙筆「藤花図屏風」、「鼠志野茶碗 銘 山の端」など、名品が次々に披露されました。
この会の取り合わせは、数ある嘉一郎の茶会のうち、ひときわ荘厳にして豪華といえるものです。 77歳を目前にした嘉一郎の堂々たる布陣をご堪能ください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参観を。
[ 詳細 : 根津美術館 ] { 活版アラカルト まとめ }

{新宿餘談}
六曲一双、紙本金地着色になる、国宝「燕子花-かきつばた-図屏風」は、18世紀、江戸時代の尾形光琳筆、根津美術館蔵品です。同館庭園は都心青山にあるとはおもえない閑静な佇まいですが、この季節になると初代根津喜一郎以来、丹精をこめた作庭による燕子花と菖蒲がみごとです。
ところが感染症対応のため、過去二年連続、満足な展示が不可能となりました。ことしこそ春の陽光と「燕子花図屏風」開陳のもとでの開催を念願しています。

【展覧会】松伯美術館|歩々清風 -日本画家 上村松園・松篁・淳之 三代の歩み-|’ 22年3月21日-6月12日

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松伯美術館
歩々清風 

-日本画家 上村松園・松篁・淳之 三代の歩み-
開催期間  2022年3月21日[月・祝]-6月12日[日]
所  在  地  631-0004 奈良市登美ヶ丘 2 丁目 1 番 4 号 電話  0742-41-6666
休  館  日  月曜日
開館時間  午前10時-午後5時(入館は午後4時まで)
入  館  料  大人[高校生・大学生を含む] 820円、小学生・中学生  410円
主  催  公益財団法人 松伯美術館
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明治から令和まで続く、上村松園・松篁・淳之と三代にわたる日本画家の画業を辿ると、激動の時代の中であっても、一人の作家として貫いた絵画世界からは、時代を超えて、今なお強いメッセージが感じられます。
上村松篁(1902-2001)は少年時代に「道というものは生命より尊いものだ」という言葉から、自分にとっての一筋の道は絵の道だと心に決め、花鳥画家を志し、制作を続けてきました。

一方で自分の歩いてきた道は正しい道だったのか、思い悩みます。しかし八十歳をすぎた頃、ある禅の老子から「道を歩くときは〝歩々清風〟の歩き方でなくてはならない」という言葉に、自分の道は少なくとも濁風は吹いていなかった、と初めて自信がわいてきたと語っています。
時代に流されることなく、普遍の美を追求し、独自に歩々清風の道を歩み続けた三代の画業を展覧します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳細 : 松伯美術館

【展覧会】一葉記念館|生誕150年記念特別展「一葉の真筆」|’22年3月19日-5月8日

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一葉記念館
生誕150年記念特別展「一葉の真筆」
会  期  2022年3月19日[土]-5月8日[日]
開館時間  午前9時-午後4時30分(入館は4時まで)
休  館  日  毎週月曜日(祝休日と重なる場合は翌平日)
入  館  料  大 人 300円、小中高生 100円
所  在  地  台東区立一葉記念館
      東京都台東区竜泉3丁目18番4号 TEL 03-3873-0004
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令和4年(2022)、樋口一葉は生誕150年を迎えます。一葉は、明治5年(1872年・旧暦3月25日)現在の5月2日に生まれました。
幼いころから読書好きの聡明な少女で、14歳から歌塾「萩の舎」で、和歌や古典を学びますが、やがて兄、父を相次いで亡くし、17歳で戸主となりました。
困窮のなか、家族の生活を支えるために小説を書き、「大つごもり」、「たけくらべ」、「にごりえ」、「十三夜」、「わかれ道」など多くの名作を発表しましたが、明治29年(1896)11月23日、肺結核のため 24 歳 6 か月 の短い生涯を閉じました。

本展では、当館が所蔵する一葉自らがしたためた資料を展示いたします。自筆の資料は、小説や随筆の未定稿、和歌の短冊・歌稿・詠草、はがきや手紙などの書簡、さらに借金の証文や商いの仕入帳までさまざまです。千蔭流の書を学んだ流麗な筆文字だけでなく、小説の推敲の跡や、手紙の行間ににじむ思いなど、一葉の生きた証をご覧ください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳細 : 台東区立一葉記念館

【展覧会】泉屋博古館東京|特別展 大阪市立東洋陶磁美術館 安宅コレクション名品選 101|’23年3月18日-5月21日

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泉屋博古館東京
特別展 大阪市立東洋陶磁美術館
安宅コレクション名品選 101
会  期  2023年3月18日[土]- 5月21日[日]
         前期展示:3月18日[土]- 4月16日[日]
         後期展示:4月18日[火]- 5月21日[日]
休  館  日  月曜日
開館時間  午前11時 - 午後6時(入館は 午後5時30分 まで)
      * 金曜日は 午後7時 まで開館(入館は 午後6時30分 まで)
会  場  泉屋博古館東京(東京・六本木)
      106-0032 東京都港区六本木1丁目5番地1号
入 館  料  一 般 1,200円、 高大生 800円、 中学生以下 無 料
      * 障がい者手帳等ご呈示の方は無料
問い合せ  050-5541-8600(ハローダイヤル)
主  催  公益財団法人泉屋博古館、住友グループ各社、大阪市立東洋陶磁美術館、日本経済新聞社
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世界有数の東洋陶磁の名品を所蔵する大阪市立東洋陶磁美術館。そのコレクションの中核が「安宅コレクション」です。
安宅産業株式会社の会長であった安宅英一氏(あたか・えいいち:1901ー1994)が、会社の事業の一環として、1951年から25年をかけて収集した961件もの名品の数々。その全てを選び抜いた安宅氏の眼は、決して従来の価値観に縛られることのない、ただそこに存在する美を見極めようとするものでした。
ところが、安宅産業の経営破綻によってコレクションは散逸の危機を迎えます。世界に類を見ない貴重なコレクションの行方が案じられる中、大阪を同じく本拠とする住友グループが大阪市に寄贈、美術館の建設に寄与しました。コレクションが安住の地を得て40周年を迎えたことを記念し、「安宅コレクション」から、国宝 2 件、重文 11 件を含む珠玉の 101 件をご紹介します。

E192-2385国宝《飛青磁 花生》-とびせいじ はないけ-
中国元時代14世紀
E192-2386国宝《油滴天目 茶碗》-ゆてきてんもく ちゃわん-
中国南宋時代12-13世紀
E192-2387重要文化財《木葉天目 茶碗》-このはてんもく ちゃわん-
中国南宋時代12-13世紀
E192-2382《青磁象嵌 竹鶴文 梅瓶》-せいじぞうがん たけつるもん めいぴん-
韓国高麗時代12世紀後半-13世紀前半
E192-2383《青磁陽刻 牡丹蓮花文 鶴首瓶》-せいじようこく ぼたんれんかもん かくしゅへい-

韓国高麗時代12世紀
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紹介作品はすべて 大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション)
写真:六田知弘
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※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上観覧を。
※ 泉屋博古館東京では入館の事前予約はおこなっていません。希望の日時にお越しください。
[ 詳 細 : 泉屋博古館(東京・六本木) { 活版 à la carte  泉屋博古館まとめ }

【展覧会】東京国立近代美術館|企画展 没後50年 鏑木清方展|’22年3月18日-5月8日|

国立近代美術館

東京国立近代美術館
企画展 没後50年 鏑木清方展
Kaburaki Kiyokata : A Retrospective
会  期  2022年3月18日[金]-5月8日[日]
会  場  東京国立近代美術館 1 F 企画展ギャラリー
      102-8322 千代田区北の丸公園 3-1
休  館  日  月 曜
開場時間  9:30-17:00(金・土曜は 9:30-20:00)
      * 入館は閉館30分前まで
観  覧  料  一 般 1,800円、大学生 1,200円、高校生 700円、中学生以下 無 料
主  催  東京国立近代美術館、毎日新聞社、NHK、NHKプロモーション
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なんでもない一瞬が、なによりも美しい。
鏑木清方(1878-1972)の代表作として知られ、長きにわたり所在不明だった《築地明石町》(1927年)と、合わせて三部作となる《新富町》《浜町河岸》(どちらも1930年)は、2018年に再発見され、翌年に当館のコレクションに加わりました。この三部作をはじめとする109件の日本画作品で構成する清方の大規模な回顧展です。

浮世絵系の挿絵画家からスタートした清方は、その出自を常に意識しながら、晩年に至るまで、庶民の暮らしや文学、芸能のなかに作品の主題を求め続けました。
本展覧会では、そうした清方の関心の「変わらなさ」に注目し、いくつかのテーマに分けて作品を並列的に紹介してゆきます。関東大震災と太平洋戦争を経て、人々の生活も心情も変わっていくなか、あえて不変を貫いた清方の信念と作品は、震災を経験しコロナ禍にあえぐいまの私たちに強く響くことでしょう。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参観を。
[ 詳細 : 東京国立近代美術館  特設サイト

【展覧会】東京近代美術館|美術館の春まつり|’22年3月18日-4月10日

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美術館の春まつり
開催期間  2022年3月18日[金]-4月10日[日]
開館時間  10:00-17:00
      * 金・土曜は20:00まで  * 入館は閉館の30分前まで
      * 企画展ギャラリー(1F)「没後50年 鏑木清方展」は 9:30開場
休  館  日  月曜日
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皇居や千鳥ヶ淵、北の丸公園といった桜の名所エリアに立地している東京国立近代美術館、散策で巡るにも絶好の
ロケーションであることから、東京近代美術館では桜の開花に合わせて、春にちなんだ催しを開催します。題して「美術館の春まつり」。
桜が描かれた重要文化財、川合玉堂<行く春>を年に一度、この時期だけ公開するほか、春にちなんださまざまな作品が一室に並びます。
また、前庭にはお花見を楽しみながらひと休みできるお休み処をご用意いたします。
皇居・干鳥ヶ淵の桜と美術館の春、どちらも心ゆくまでお楽しみください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳細 : 東京近代美術館 ]

【展覧会】京都国立博物館|伝教大師1200年大遠忌記念|特別展 最澄と天台宗のすべて|’22年4月12日-5月22日|

京都国立博物館

京都国立博物館
伝教大師1200年大遠忌記念
特別展 最澄と天台宗のすべて
会  期  2022年4月12日[火]-5月22日[日]
        前期展示:2022年4月12日[火]-5月1日[日]
        後期展示:2022年5月3日[火・祝]-5月22日[日]
      * 会期中、一部の作品は上記以外にも展示替を行います。
会  場  京都国立博物館 平成知新館
休  館  日  月曜日
開館時間  9:00-17:30(入館は17:00まで)
観  覧  料  一 般 1800円、大学生 1200円、高校生 700円、中学生以下 無 料
主  催  京都国立博物館、天台宗、比叡山延暦寺、読売新聞社、読売テレビ、文化庁
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日本に天台宗を広め、仏教界に新風を吹き込んだ伝教大師・最澄(767-822)の1200年の大遠忌を記念し、日本天台宗の始まりから、その教えの広がり、天台思想が生んだ様々な文化、現代へのつながりを、全国に散らばる名宝の数々でたどります。
延暦寺の最澄ゆかりの名品をはじめ、関西だけでなく、東北や北陸、中国、四国などに伝わる天台美術の粋ともいえる様々な宝物、貴重な秘仏など、国宝 23 件、重要文化財 71 件を含む 130 件が京都に一堂に集結します。京都からは、少し足を延ばすだけで天台宗の名跡に容易にアクセスできます。まさに町ぐるみの壮大なスケールをもつ必見の展覧会です。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
※ 本展は事前予約は不要です。ただし展示室内が混雑した場合、入場制限する場合があります。

[ 詳細 : 京都国立博物館

【展覧会】京都国立近代美術館|サロン!雅と俗-京の大家と知られざる大坂画壇|’22年3月23日-5月8日

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京都国立近代美術館
サロン!雅と俗-京の大家と知られざる大坂画壇
会  期  2022年3月23日[水]-5月8日[日]
      前期:3月23日-4月17日/ 後期:4月19日-5月8日
      * 会期中に一部展示替えがあります
開館時間  午前9時30分-午後5時 
      * 金曜日、土曜日は午後8時まで開館  * 入館はいずれも閉館の30分前まで
休  館  日  月曜日 * ただし5月2日[月]は開館
観  覧  料  一般:1,200円、大学生:500円、高校生以下・18歳未満は 無 料
主  催  京都国立近代美術館、朝日新聞社
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江戸時代、京都では 文人画家の池大雅や 与謝蕪村、実物写生に基づく絵画で人気を博した円山応挙、蕪村と応挙に学んで叙情的な画風を確立した呉春など、個性あふれる画家が活躍しました。
いっぽう大坂では、木村蒹葭堂、岡田米山人など、町人としての本業がありながら、自娯の精神による絵画を描いた文人が数多くいました。彼らは身分や職業に関わりなく、幅広い交流の輪を作りました。
また大坂には、円山・四条派の流れを汲む画家も多く、大坂の写生派の画家として活躍した西山芳園は、淀川の三十石舟を利用して松村景文に学ぶなど、京都と大坂は密接な関係の中で発展を遂げており、文化サロンとも言うべき濃密な文化人のネットワークが形成されました。
さらに、京都や大坂には他の地域から多くの文化人が集まり、浦上玉堂、田能村竹田、谷文晁らもこの文化サロンの一員でした。こうした文化人のネットワークは近代に至っても見られ、大阪で活躍した菅楯彦や北野恒富らの交流や、京都の如雲社を中心とした交流が有名です。

本展では、江戸時代から近代にかけて、京都と大坂で活躍した画家の代表的な作品を紹介するとともに、その交流によって形成された文化サロンにも焦点を当て、当時の文化交流の様相を紐解いてみたいと思います。
本展は、大英博物館、ロンドン大学SOAS、関西大学アジア・オープン・リサーチセンター(KU-ORCAS)、京都国立近代美術館が中心となって、さまざまな専門分野の研究者と共同で行ってきた研究を基盤としたものであり、国際的な視野に立って京・大坂の美術を通覧する初めての大規模な展観となります。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳細 : 京都国立近代美術館

【展覧会】書道博物館|企画展 みんなが見たい優品展 パート18|中村不折コレクションから ── 清朝碑学派の書|’ 22年3月15日-6月12日

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台東区立書道博物館
企画展 みんなが見たい優品展 パート18
中村不折コレクションから ── 清朝碑学派の書
会  期  2022年3月15日[火]-6月12日[日]
      会期中、一部展示替えがあります。
        第 1 期   3月15日[火]-4月24日[日]
        第 2 期   4月26日[火]-6月12日[日]
会  場  台東区立書道博物館
      110-0003 台東区根岸2丁目10番4号 電話 03-3872-2645
入  館  料  一 般 500円、小、中、高校生 250円
開館時間  午前9時30分-午後4時30分(入館は4時まで)
休  館  日  月曜日(祝休日と重なる場合は翌平日)
      * 今後の諸事情により、会期、展示期間、展示作品が変更になることがあります。
       あらかじめご了承ください。
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中村不折(なかむら ふせつ 1866-1943)のコレクションから、清時代に碑学を学んだ人たちの書、そしてその原点となった石碑や青銅器の拓本などを展示します。また、碑学の影響を受けた中村不折の書や研究の足跡をたどり、日中の文化交流を紹介します。

※ 新型感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳細 : 書道博物館

【展覧会】永青文庫|春季展 戦国最強の家老 ― 細川家を支えた重臣 松井家とその至宝 ―|’22年3月12日-5月8日

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永青文庫 春季展
戦国最強の家老 ― 細川家を支えた重臣 松井家とその至宝 ―
会  期  2022年3月12日[土]-5月8日[日]
      * 会期中、一部展示替えがあります
入  館  料  一 般 1000円、シニア(70歳以上)800円、大学・高校生 500円、中学生以下 無料
開館時間  10:00-16:30 (入館は16:00まで)
休  館  日  月曜日
主  催  永青文庫
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細川家は初代・藤孝(ふじたか)が信長に仕えて以来、江戸時代の終焉まで国持大名として存続しました。織田・豊臣・徳川と政権が移行する過程で滅亡した大名家が多いなか、このように長きにわたって存続できた背景のひとつには、細川家筆頭家老・松井家の活躍がありました。
松井家初代・康之(やすゆき 1550-1612)は武略にすぐれ、数々の戦功を細川家にもたらしました。とりわけ秀吉からその働きが評価され、直参大名取り立ての申し出を受けるも、細川家への忠義から固辞しています。二代・興長(おきなが 1582-1661)は主君に対しても忌憚のない意見を述べ、50年にわたって細川家を支え続けました。そうした細川家にとって最も重要な家老であった松井家の文物は、今も熊本県八代(やつしろ)市の松井文庫に継承されています。

松井文庫には、康之と興長が深い関係を築いた千利休や古田織部、剣豪・宮本武蔵ゆかりの史料や作品も現存しています。利休が秀吉の勘気に触れて京を追われたとき、見送りに来てくれた細川家二代・ 忠興(ただおき)と織部への感謝の気持ちを康之に言づけた手紙や、興長の仲介により熊本藩細川家に客分として招かれた武蔵の水墨画など、貴重な品を多く含みます。
本展は、永青文庫と松井文庫の伝来品により、主君と家老の関係を東京で初紹介するものです。利休、武蔵らの名品を一堂に展覧するとともに、康之と興長の活躍ぶりを史料から辿り、最強の家老たるゆえんを探ります。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参観を。
[ 詳細 : 永青文庫

【展覧会】大和文華館|特別企画展 泰西王侯騎馬図屏風と松浦屏風 ―越境する美術―|’22年4月8日-5月15日

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大和文華館
特別企画展 泰西王侯騎馬図屏風と松浦屏風 ―越境する美術―
会  期  2022年4月8日[金]-5月15日[日] * 一部展示替あり。
会  場  大和文華館
      631-0034 奈良市学園南1丁目11番6号 TEL 0742-45-0544
休  館  日  毎週月曜日休館
開館時間  午前10時-午後5時(入館は午後4時まで)
入  館  料  一般 630円 高校・大学生 420円 小学・中学生 無 料
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日本にキリスト教が伝えられたのは、16世紀半ばのことです。布教のために、人々の感性に直接訴える音楽や絵画が活用され、やがて日本人信者のなかに、洋楽器や西洋風の絵画を制作する者も現れます。徳川幕府による禁教政策がとられるまでの半世紀足らずの期間に、宣教師の指導を受けて描かれた絵画を〈初期洋風画〉と呼びますが、その代表作が「泰西王侯騎馬図屏風」です。

幕府のキリシタン弾圧で〈初期洋風画〉の芽は摘まれますが、それでも、「松浦屏風」に描かれている女性たちが、ロザリオを首飾りにし、カードゲームに興じているように、洋物を愛好する風潮は根強く残りました。
本展では、サントリー美術館所蔵の「泰西王侯騎馬図屏風」と、「松浦屏風」(当館蔵)を軸に、東西の文明圏の境界を越えて行き来し、それぞれの地に根付いた美術工芸の諸相を眺めます。

どうぞ、異国趣味あふれる造形の数々をお楽しみください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳細 : 大和文華館

【良書紹介】「ミツカン水の文化センター」機関誌|『水の文化』 第70号発刊|特集 みんなでつなぐ水 火の国 水の国 熊本|’22年02月

ミツカン水

ミツカン 水の文化センター
『水の文化』70号
特集 みんなでつなぐ水 火の国 水の国 熊本
  2022年 02月
  A4判 表紙とも60ページ フルカラー あじろ綴じ
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日ごろ使っている水がどこからきてどう届くのか。それを知る人は少ないかもしれないが、水を起点に自らの地域を見つめると、それまで知らなかった新たな面が見えてくる。
熊本県は水道水源の約 80 %を地下水に依存しているという。環境省の「名水百選」に8カ所もの名水が選定されるなど、熊本県は地下水が豊かなことで知られる。県庁所在地・熊本市は生活用水のほぼ全量を地下水に頼っている。

ただし地下水は無尽蔵ではない。そこで熊本市を含む 11 市町村は、行政区域を超えて共同で地下水を守り育てる取り組みを進めている。
熊本の人びとはどのようにして水を守っているのか。そして、そうした人びとをつなぐ水とはどのような存在なのかを考えたい。

intro70号特集「みんなでつなぐ水 火の国 水の国 熊本」取材エリア 同誌URLゟ

【 詳細 : ミツカン 水の文化センター 】 { 活版アラカルト 既出まとめ }

【展覧会】長野県立美術館|マン・レイと女性たち|’22年4月21日-6月19日|会期末

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長野県立美術館
マン・レイと女性たち
会  期  2022年4月21日[木]-6月19日[日]
休  館  日  水 曜
      * 但し、5月4日[祝・水]は開館。翌々日の5月6日[金]は休館。
開館時間  9:00-17:00(展示室入場は16:30まで)
観  覧  料  一 般 1,500円、大学生 及び 75歳以上 1,300円、高校生以下 又は 18 歳未満  無料
会  場  展示室2 ・ 展示室3
主  催  長野県、長野県立美術館
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20世紀を代表する芸術家の一人、マン・レイ。幅広いジャンルで活躍した作家は、写真でもその類稀な才能を発揮しました。
そんなマン・レイの写真を特徴づけるのが、独自の技法や、軽やかな撮影スタイル、そして長い生涯のなかで出会った女性たちの存在です。彼女たちはマン・レイにとっての “ ミューズ ” であると同時に、激動の時代を生きる自由な人間性の象徴でもありました。
本展では、写真を中心に、絵画やオブジェなど250点を超える選りすぐりの作品をご紹介します。

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[ 詳細 : 長野県立美術館

【展覧会】泉屋博古館東京|泉屋博古館東京リニューアルオープン記念展Ⅰ|日本画トライアングル 画家たちの大阪・京都・東京|’22年3月19日-5月8日

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泉屋博古館東京
泉屋博古館東京リニューアルオープン記念展Ⅰ
日本画トライアングル 画家たちの大阪・京都・東京
会  期  2022年3月19日[土]-5月8日[日]
休  館  日  月曜日(祝日の場合は翌平日休館)
開館時間  午前11時-午後6時(入館は午後5時30分まで)
      * 金曜日は午後7時まで開館(入館は午後6時30分まで)
会  場  泉屋博古館-せんおくはくこかん-東京(東京・六本木)
主  催  公益財団法人泉屋博古館、日本経済新聞社
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泉屋博古館東京リニューアルオープンを記念して、日本画コレクションの全貌を展観します。
住友の日本画は大阪、京都、東京の三都で活躍した画家の作品から構成された個性豊かなコレクションであり、各都市の空気を吸い込んだ、ローカルカラーに富む作品が見どころです。
三都の日本画を擁する住友コレクションを通じて、当時の日本画壇を横断的に眺め、地域に根ざした日本画の魅力とその多様性をご覧いただきます。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参観を
[ 詳細 : 泉屋博古館東京

【会員情報】KOKIN 絵画展|─ 花趣く春の日 ─|’22年3月9日-14日|八木橋百貨店5階 アートサロン

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── 花趣く春の日 ──
期  間  2022年3月9日[水]-14日[月]
会  場  八木橋百貨店5階 アートサロン
      熊谷市仲町74番地 TEL 048(523)1111
      午前10時-午後6時30分 * 最終日は16時閉場
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激変する環境の中で、それぞれの花がその場所で、時と形を違えず、ゆっくりと自身の使命を咲かせる姿には、生きる目的への強さと、しなやかさに驚かされます。描いて来た心の原風景。
初のガラス版画も発表します。

KOKIN-小金哲志 活版 à la carte まとめ }

【展覧会】太田記念美術館| 赤 一色が語る浮世絵の歴史|’22年3月4日-3月27日

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太田記念美術館
赤 一色が語る浮世絵の歴史
会  期  2022年3月4日[金]-3月27日[日]
開館時間  午前10時30分-午後5時30分(入館は午後5時まで)
休  館  日  3月7、14日、22日は休館します。
料  金  一 般 800円 大高生 600円 中学生以下 無 料
問い合せ  150-0001 東京都渋谷区神宮前1-10-10
ハローダイヤル 050-5541-8600
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華やかな「赤」の色彩に注目
浮世絵は豊かな色彩にあふれていますが、作品全体を華やかにしたり、画面を引き締めたりする「赤」は、最も重要な絵具です。鮮やかな「赤」が印象的な浮世絵約60点を厳選することで、江戸・明治の人々を魅了した「赤」の美しさを探ります。
「赤」が浮世絵の歴史を作った
「紅絵」「紅摺絵」「赤絵」「紅嫌い」など、浮世絵の制作用語に最も用いられている色彩が「赤」。「赤」の絵具の使われた方の変遷が、浮世絵の技術の発展を物語っているのです。「赤」に注目することで楽しめる、新しい浮世絵の見方を紹介します。
写楽、広重、芳年 「赤」のテクニック
一口に「赤」といっても、200年以上に渡る浮世絵の歴史の中で、その色合いは変化していきます。春信や写楽の時代では淡い色合いだったのが、広重や国貞の時代になると濃さを増していき、芳年が活躍した明治にはどぎついまでに鮮やかになるのです。人気の浮世絵師たちによる「赤」の使い方を紹介します。

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[ 詳細 : 太田記念美術館  該当ページ

【展覧会】大阪市立美術館|特別展 華風到来 チャイニーズアートセレクション|’22年4月16日-6月5日|

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大阪市立美術館
特別展 華風到来 チャイニーズアートセレクション
会  期  2022年4月16日[土]-6月5日[日]
      * 本展は予約制ではありませんが、館内混雑時は入館制限を行う場合があります。
      * 会期中、一部展示替えがあります。             
時  間  午前9時30分-午後5時(入館は午後4時30分まで)
休  館  日  月曜日(5月2日は開館)
観  覧  料  一  般 1,000円、高大生 700円、中学生以下  無 料
主  催  大阪市立美術館、読売新聞社
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大阪市立美術館は1936年5月1日に開館しました。2022年は開館86周年を迎えるとともに、秋から約3年間の大規模改修工事に入る予定です。
長期の休館を前に、館蔵品による特別展を開催いたします。

同館は、関西の経済界で活躍した 阿部房次郎 が収集した中国書画、山口謙四郎 による 中国の石造彫刻・工芸などを中心に、国内屈指の中国美術コレクションを所蔵していることが特色です。このほか工芸・仏画・近世および近代絵画といった日本美術にも、中国との関わりを多彩に示す当館ならではの作品が揃います。
本展では、中国美術とその影響を受けた「華風=中国風」の日本美術を選りすぐって、中国文化の魅力と広がりをご紹介します。

◉ この展覧会は全作品の撮影が可能です。フラッシュ撮影および三脚の使用はご遠慮ください。
◉ 大阪市立美術館は、今秋以降およそ三年間の大改修工事のため、しばらくお別れになります。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳細 : 大阪市立美術館

【展覧会】神奈川県立近代美術館 鎌倉別館|生誕110年 松本竣介|【小企画】堀江 栞 ー 触れえないものたちへ|’22年4月29日-5月29日

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神奈川県立近代美術館 鎌倉別館
生誕110年 松本竣介
会  期  2022年4月29日[金曜・祝日]-5月29日[日]
休  館  日  月 曜
開館時間  午前9時30分-午後5時(入館は午後4時30分まで)
観  覧  料  一般 700円、20歳未満・学生550円、65歳以上350円、高校生100円、中学生以下 無料
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明治の末年に生まれ、日中戦争から太平洋戦争へと続く過酷な時代を画家として生きた松本竣介。西欧の古典絵画に影響を受けながらも新時代の絵画を求め、20年ほどの短い画歴のなかで多彩な展開を見せました。
生誕110年を記念して開催をする本展では、二科展初入選となった初期の黒い輪郭線による《建物》から、独自の静謐な都市風景の《橋(東京駅裏)》、代表作《立てる像》をはじめ、戦後、赤褐色の地色に粗い筆致で描いた《少女》まで、昭和前期の日本近代洋画壇に重要な足跡を遺し、時代を越えていまなお多くの人を魅了する松本竣介の油彩、素描約25点と彼が手がけた雑誌『雑記帳』の関連作家による挿画原画を当館のコレクションから厳選して紹介します。

展覧会の見どころ
1. 短い生涯において試行錯誤を繰り返し、多様な展開を見せた松本竣介の画業の変遷をたどりつつ、雑誌『雑記帳』編集者としての側面を紹介します。
2. 靉光、福沢一郎、長谷川利行、難波田龍起、金煥基、三岸節子、寺田政明、鳥海青児、恩地孝四郎、里見勝蔵ら、『雑記帳』創刊号から最終号までの14冊に掲載された31作家による31点の挿画原画を展示します。
. 松本竣介が街歩きの際につねに携えていたという小さな『スケッチ帖』。戦前から戦後の都市を記録したその貴重なスケッチをデジタル映像で公開します。

【小企画】堀江 栞 ー 触れえないものたちへ

企画概要
「心から好きなものを描き、その芯を確かな形として表したい」。1992年に生まれ、日本画の道に進んだ堀江栞は、そうした思いから動物や石、人形などの対象と向き合い、岩絵具特有の質感で描いてきました。24歳の時、フランスで暮らした経験から、人物画にも取り組み始めます。堀江によって描かれる人びとは、どこか寄る辺ない孤独にありながら、こちらに確かな眼差しを送り続けています。
「触れえないものたちへ」というタイトルには、こうした存在の内奥をめぐる作家の思索が込められています。自らの傍らにある他の存在。目には見えない個々の声に耳を澄ませるその姿勢は、堀江が幼い頃から私淑してきた松本竣介との対話に繋がっているのかもしれません。
本展では、初期から近作<後ろ手の未来>(2019-2021)を含む約30点を展覧し、次代を担う画家、堀江の創作の魅力を探ります。

展覧会の見どころ
1. 「松本竣介」展にあわせて、近年注目を浴びている若手作家・堀江栞の作品を、初期から最新作まで展覧します。
2. 動物や石、人といった対象に真摯に向き合い、岩絵具の粒子ひとつひとつを重ねて描いた本画約30点に加え、独自のアプローチによるドローイングも紹介します。

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[ 詳細 : 神奈川県立近代美術館 鎌倉別館

【展覧会】京都工芸繊維大学 美術資料館|長谷川潔版画作品展|’22年5月9日-6月18日

京都芸工史料館

京都工芸繊維大学 美術資料館
長谷川潔版画作品展
開催期間  2022年2月11日[月]-4月23日[土]
      2022年5月9日[月]-6月18日[土] * 好評につき会期を延長します
休  館  日  日曜日・祝日
開館時間  10-17時(入館は16時30分まで)
入  館  料  一般 200円、大学生 150円、高校生以下 無 料
会  場  京都工芸繊維大学 美術工芸資料館
      606-8585 京都市左京区松ヶ崎橋上町 電話 075-724-7924
主  催  京都工芸繊維大学 美術工芸資料館
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本展覧会では、日本の近代版画を代表する銅版画家である長谷川潔(1891-1980)の作品を紹介します。神奈川県横浜市に生まれた長谷川潔は、日本で油彩や素描そしてエッチングの技法を学んだのち、1918年に版画技術習得のためにフランスへと渡ります。1923年からサロン・ドートンヌ(秋のサロン展)などに出品するようになり、25年にはパリで個展を開催するなど早くからパリで人気作家となります。
第二次世界大戦中には疎開を余儀なくされたり苦労も多かったようですが、1966年には フランス文化勲章、翌年には日本で 勲三等瑞宝章 を受勲するなど世界的な版画家としての地位を確立しました。渡仏後いちども日本に帰ることなく、1980年12月に パリで亡くなりました。

長谷川の版画で最も注目されるのは、マニエール・ノワール(メゾチント)と呼ばれる古典技法による作品です。17世紀半ばにオランダで考案された銅版画の技法で、主にイギリスで発達しましたが、版画技術の発展、様々な技法の開発の流れの中でいつしか廃れてしまい、20世紀にはヨーロッパでマニエール・ノワールを実践する版画家はいなくなっていました。この古い技法を長谷川は試行錯誤を繰り返しながら復活させたのです。
ニードル(針)で細い線を刻んでいくエッチングは、細かい線描表現が特徴ですが、ロッカーという器具で板全体にささくれを作り、それをヘラでならすことによって絵を描く マニエール・ノワール は複雑な明暗効果を生み出すことができます。特にその名前(マニエール・ノワール=黒の技法)が示している通り、背景部分を黒く沈ませることができるため、描かれている事物が浮かび上がるような、幻想的な効果をもたらすことができます。とりわけ長谷川が作り出す黒はただの漆黒ではなく、彼自身が「黒には七色の色がある」といったように、微妙な色調が現れています。
マニエール・ノワールで有名な長谷川ですが、ドライポイントやアクアチントなど、他の銅版技法にも積極的に取り組み、数多くの傑作を残しています。それらの技法による作品も黒の世界と合わせてご覧いただき、長谷川潔の銅版画をご堪能ください。

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[ 詳細 : 京都工芸繊維大学 京都工芸繊維大学 美術工芸資料館 ]

【展覧会】神奈川県立近代美術館 葉山|生誕100年 朝 倉 摂 展|’22年4月16日-6月12日

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神奈川県立近代美術館 葉山
生誕100年 朝 倉 摂 展
会  期  2022年4月16日[土]-6月12日[日]

        前 期:4月16日[土]-5月15日[日] 
        後 期:5月17日[火]– 6月12日[日]
      * 一部展示替えを行います。
会  場  神奈川県立近代美術館 葉山館 展示室 1-3a、4
休  館  日  月 曜
開催時間  午前9時30分 – 午後5時(入館は午後4時30分まで)
観  覧  料  一 般 1,200円、20歳未満・学生 1,050円、65歳以上 600円、高校生 100円
主  催  神奈川県立近代美術館、東京新聞
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画家・舞台美術家として活躍した 朝倉 摂(1922-2014)の全貌に迫る、はじめての本格的な回顧展です。彫刻家・朝倉文夫(1883-1964)の長女として東京・谷中に生まれた朝倉は、17歳のときから日本画家・伊東深水に学び、モダンな人物像を洗練された色彩感覚で描き出し、若くしてその才能を認められました。
戦後は新制作協会に所属し、パブロ・ピカソやベン・シャーンなど海外作家の研究を通して、新しい絵画表現を模索します。 炭鉱や漁村の労働者に取材を重ね、60 年安保闘争などの社会問題に取り組む中で、演劇やデザインなど 多様なジャンルの芸術家との共同制作に可能性を見出し、60 年代半ば以降は舞台美術へと活動の比重を移しました。
本展では、これまでほとんど知られていなかった絵画作品 40 点余りと素描に加え、舞台美術の模型やデザイン画、資料、絵本原画を含む計約200点を展示し、その多彩な魅力を紹介します。

朝 倉  摂(あさくら・せつ)略 歴
1922(大正11)年7月16日、彫刻家・朝倉文夫の長女として東京都・谷中に生まれる。
3歳下の妹に彫刻家・朝倉響子。
17歳から伊東深水に日本画を学び、1941(昭和16)年、第4回新文展に《小憩》が初入選。同年より福田豊四郎や吉岡堅二らによる在野の新美術人協会に参加し、その流れから戦後は創造美術、のちに新制作協会に出品した。1953年、《働く人》で第3回上村松園賞を受賞。小説や絵本の挿絵にも取り組み、1972年、大佛次郎作『スイッチョねこ』で講談社出版文化賞絵本賞を受賞する。
1940年代末から舞台美術を手がけ始め、1970年にはロックフェラー財団の招聘によりニューヨークで舞台美術を学ぶ。
1980年第7回テアトロ演劇賞、1989年朝日賞受賞。
2006年、文化功労者。2014年、91歳で死去。

展覧会の見どころ
1. これまで知られていなかった朝倉摂の絵画を一堂に会した初の回顧展。色彩感覚豊かで、変化に富んだ作風の変遷をたどります。
2. 絵画だけでなく、朝倉摂の手がけた代表的な舞台美術の模型やデザイン画、絵本の原画なども展示し、朝倉摂の全貌に迫ります。

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[ 詳細 : 神奈川県立近代美術館

【展覧会】太田市美術館・図書館|本と美術の展覧会 vol. 4|「めくる、ひろがる ー 武井武雄と常田泰由の本と絵とー」|’22年3月5日-5月29日/ 後期開催中:4月27日-5月29日

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太田市美術館・図書館
本と美術の展覧会 vol. 4
「めくる、ひろがる ー 武井武雄と常田泰由の本と絵とー」
会  期  2022年3月5日[土]-5月29日[日]
      * 前 期:3月5日[土]-4月24日[日]/ 後 期:4月27日[水]-5月29日[日]
会  場  太田市美術館・図書館 展示室 1、2、スロープ
      373-0026 群馬県太田市東本町16番地30  TEL 0276-55-3036
開催時間  午前10時-午後6時(展示室への入場は午後5時30分まで)
休  館  日  月曜日
観  覧  料  一 般 300円、高校生以下および65歳以上は 無 料。
主  催  太田市、一般財団法人太田市文化スポーツ振興財団
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2017年から開催してきた「本と美術の展覧会」シリーズ。その第4弾は、本における重要な要素である「めくる」動作に着目し、童画家・武井武雄(1894-1983)と 版画家・常田泰由(1980-)の作品を紹介するものです。
本は、ページをめくるごとに物語が進展します。「めくる」ための手の動きと、物語の進行は不可分な要素として私たちの意識に知らず知らずのうちに内面化されているでしょう。私たちは、少ない言葉とイメージ(絵)で展開される絵本を読む時、次の展開への期待をもってページをめくって いた/ いる のではないでしょうか。ページを「めくる」という動作が不可欠な本の構造は、それだけで物語を想像させてしまう力を内包しているのかもしれません。

さて、日本において子どものための絵画を「童画」と名付け推進した武井武雄は、本にまつわる美術を多数手がけています。子ども向け絵雑誌の絵画をはじめ、本の装幀や、多様な素材と技法を駆使し、こだわりぬいて制作された刊本作品。いずれも本の内容と絵やデザインとが溶け合い一つになることが目指されています。

一方、常田泰由は、身の回りにあるかたちを見つめ、そのドローイングから版画、ペインティング、コラージュ、そして本など、多様な展開を見せています。特に近年多数制作している本の作品は、断片的なイメージが寄せ集められ、綴じられ、そしてぱらぱらとめくられることで単一の平面作品では得られない効果を生み出しています。
本展では、武井武雄と常田泰由の本の作品をはじめ、版画や水彩画、コラージュ、インスタレーションなどを展示します。各展示室では作品がめくられていく映像もご覧いただけます。二人の作家の本と絵とを行ったり来たりしながら、本と美術、二つの接点に思いを寄せてみてください。

<出品作家>
武井武雄 Takei Takeo(1894-1983)童画家
長野県出身。本郷洋画研究所、東京美術学校西洋画科および同校研究科で学ぶ。1921年から絵雑誌『子供之友』(婦人之友社)等に子ども向けの絵を描き始め、翌年『コドモノクニ』(東京社)創刊に携わる。1925年、初個展「武井武雄童画展」(東京銀座資生堂画廊)を開催。この時初めて自身で創造した「童画」という言葉を用いる。1935年より刊本作品を制作し、生涯で139点を世に出した。

常田泰由 Tokida Yasuyoshi(1980- )版画家
長野県出身。2003年東京造形大学美術学科絵画専攻卒業、2006年愛知県立芸術大学大学院美術研究科油画専攻修了。2009年観瀾国際版画ビエンナーレ展(中国)。木版画を中心に国内外の美術館、ギャラリーで発表、美術館等で版画のワークショップを開催している。現在、武蔵野美術大学、東京造形大学非常勤講師。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参観を。
[ 詳細 : 太田市美術館・図書館
⊕ 武井武雄の郷里、長野県岡谷市には「武井武雄の世界-イルフ童画館」がある。童画は武井の造語であり、イルフは「古い-フルイ」を逆読みしたものとされる。

【展覧会】日中友好会館美術館|日中国交正常化50周年記念展 PartⅠ|「~ 四季礼賛 ~ 故 宮 + IKEBANA」|’22年3月1日-4月17日

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公益財団法人 日中友好会館美術館
日中国交正常化50周年記念展 PartⅠ
「~ 四季礼賛 ~  故 宮 + IKEBANA」
会  期  2022年3月1日[火]-4月17日[日]
会  場  日中友好会館美術館 (東京都文京区後楽1-5-3)
開館時間  10時-17時
主  催  公益財団法人日中友好会館、故宮博物院、一般財団法人池坊華道会
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かつて紫禁城と呼ばれ、600年以上にわたり栄華を極めた世界最大の宮殿、北京故宮。総面積 100 万 ㎡ を誇る広大な敷地に 1000 余りの建築物が点在し、いまなお、荘厳な姿をとどめています。
本展では、私たちがイメージする “ ザ・故 宮 ” から少し視点をうつし、故 宮の四季折々の美しさにフォーカスしていきます。
故 宮が 動植物、雨や雲、月といった自然万物と共に春夏秋冬の移ろいを重ねてゆく姿を、ダイナミックな大型写真パネルおよそ 80 枚 と 大画面ムービーで紹介します。

故 宮の写真を彩るのは、池坊 東京連合支部に所属する、日本を代表する華道家と、華道家元 池坊 がプロデュースする 華道男子グループ “ IKENOBOYS ” による、いけばな作品およそ 15 点です。いけばなは、週ごとにテーマカラーや花器の材質を変えて「いけ替え」をおこないますので、来館するたびに新たな表情を魅せる “ 変化する展覧会 ” をお楽しみいただけます。
故 宮 + IKEBANA、中国 + 日本の 美しい文化の融合がもたらす癒しの空間をご堪能ください。

<関連イベント>
ミュージアムコンサート ~春礼賛~ 中国竹笛と三味線の共演
〝澄んだ音色が特徴の竹笛〟、〝迫力ある響きが魅力の津軽三味線〟。異色のコラボレーションをお楽しみください!

日 時:3月12日[土] ① 11:00-11:40  ② 14:00-14:40
出 演:王明君(中国竹笛)、松橋礼香(津軽三味線)、及川夕美(キーボード)
場 所:日中友好会館美術館内
定 員:70名/回 * 席数30席、その他は立ち見。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参観を。
[ 詳細 : 日中友好会館    日中友好会館美術館

【展覧会】iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川ライズ|END展 ─ 死から問うあなたの人生の物語|’22年5月27日-6月8日

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iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川ライズ
END展 ── 死から問うあなたの人生の物語
会  期  2022年5月27日[金]-6月8日[水]
会  場  iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川ライズ
      東京都世田谷区玉川1-14-1 二子玉川ライズ(二子玉川駅より徒歩3分)
開館時間  平日 11:00-20:00 / 土日祝 10:00-20:00(最終日は17:00まで)
入  場  料  無 料
      * 事前予約制/入場にはWEBサービス「 Hiraql -ヒラクル」への登録が必要です
主  催  東急株式会社、東急ラヴィエール株式会社、一般社団法人 Whole Universe
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マンガから始まる、大切な人と対話がしたくなる展覧会
人生100年時代。世界に類を見ない超高齢社会を迎える日本において、わたしたちは「老い」や「死」についてどれだけ考えてきたでしょうか。誰にとっても、100%の確率で死はやってきます。その自然の摂理に対して、わたしたちは、やがて死をこわいもの・見たくないものとして遠ざけるようになりました。しかし、多様な生き方を選ぶ人が増えるいま、「老後の生活」のイメージは徐々に刷新され、洗練の兆しを見せています。さらに地域の共同体や暮らしの変化に伴い、墓や葬儀のありかたもより一層見直されてきています。
「END展 死から問うあなたの人生の物語」は、こうした時代の変化に応じて、普段あまり考えることのない死について思いをめぐらせる機会を創出する展覧会です。会場では、死や人生に関するさまざまな問いを軸に、テーマと関連する「名作マンガの1シーン」をセットで展示します。一つひとつの問いと向き合うとき、それぞれの心のなかで、自分自身も気付いていなかった思いやアイデアが浮かんでくることでしょう。
そのとき、家族や友人など、大切な人と対話を始めたくなるかもしれません。展覧会をめぐりながら自分の「生」をどう紡ぐかに思いを馳せるプロセスは、祝福そのものです。この展覧会が、これからの人生をより前向きに歩むためのきっかけとなりますように。

※ 本展は、新型コロナウイルス感染予防措置を講じて、オンライン事前予約制にて開催しまsu.
[ 詳細 : iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川ライズ 特設ウエブサイト

【展覧会】新宿歴史博物館|令和4年度所蔵資料展「岩田ガラス新収蔵品展」|’22年4月16日-5月29日

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新宿歴史博物館
令和4年度所蔵資料展 「岩田ガラス新収蔵品展」
開催期間  2022年4月16日[土]-5月29日[日]
時  間  9:30-17:30(入館は 17:00 まで)
休  館  日  4月25日(月)、5月9日(月)・23日(月)
会  場  新宿区立新宿歴史博物館(新宿歴史博物館) 地下 1 階企画展示室
      160-0008 東京都新宿区四谷三栄町12-16
料  金  無 料
問い合せ  新宿歴史博物館 03-3359-2131
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岩田藤七(いわた とうしち 1883-1980)は、日本のガラス芸術界のパイオニアです。それまでガラスを使用した芸術的な作品は作られていなかった日本で、宙吹き(ちゅうぶき)技法〈中空のさおの先に溶けたガラスをつけ、息を吹き込んで形成する技法〉による色ガラスの豊かな色彩と自由な造形の作品を作り上げ、日本のガラス芸術を築き上げました。

また、藤七の長男である久利(ひさとし 1925-1994)も父と同様に、ガラス作品の作家となり、繊細で華麗な作品を残しました。久利の妻の糸子(1922-2008)も独自のガラス作品を制作するようになり、高く評価されています。
さらに久利、糸子の娘・ルリ(1951-)もガラス作家となり、器のみでなくガラスによる現代美術の表現など、多彩な活動をしています。

岩田家は新宿区弁天町に在住していた、区ゆかりの芸術家です。新宿歴史博物館では、岩田藤七、久利の作品を収集し、数回の展示会を行ってきました。今回は、令和元年(2019)に岩田ガラスの関係者から、岩田ガラス作品、関連資料80点余りの寄贈を受けたものについて同館初公開します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳細 : 新宿歴史博物館

【展覧会】目黒区美術館|東京・区立美術館ネットワーク連携事業 東京の猫たち|’22年4月23日ー6月12日

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目黒区美術館
東京・区立美術館ネットワーク連携事業 東京の猫たち
会  期  2022年4月23日[土]ー6月12日[日]
休  館  日  月曜日
時  間  10:00-18:00(入館は17:30まで)
観  覧  料  一 般 800円、大高生・65歳以上 600円、中学生以下 無 料
主  催  公益財団法人 目黒区芸術文化振興財団 目黒区美術館
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目黒区美術館は今から35年前の1987年に、都内7番目の区立の美術館として開館しました。 2018年から、都内の区立美術館11館が集まり、「東京・区立美術館ネットワーク」として連携活動を続けています。これまで、各館の活動を紹介するチラシの共同作成や、討論イベント、 情報交換などを行ってきました。
この度は、このネットワークに参加するコレクションを有する10館から、猫を描写した作 品が、目黒区美術館に集結します。各館自慢の猫たちは、単に可愛らしいだけでなく、作家が 猫を描くことの意味を提示しています。猫は、画家にとっては繊細な毛を、彫刻家にとってはしなやかな身体のラインを表現できるモティーフです。
また、多くの芸術家にとって、猫は社会にとらわれない自由な存在としての憧れや共感の対象でもあります。古くから猫は勇猛な 「虎」の画題にも連なりますが、本年2022年は寅年でもあります。身近で親しみやすい猫を取り上げていますが、実際にご覧いただく作品は、各館のコレク ションの特徴を反映しています。展示をとおして多彩な東京の区立美術館の活動についてもご紹介します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳細 : 目黒区美術館

【展覧会】大倉集古館|企画展 人のすがた、人の思い-収蔵品にみる人々の物語-|’22年4月5日-5月29日

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大倉集古館
企画展 人のすがた、人の思い-収蔵品にみる人々の物語-
会  期  2022年4月5日[火]-5月29日[日]
開館時間  10:00-17:00(入館は16:30まで)
休  館  日  毎週月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
入  館  料   一 般:1,000円、大学生・高校生:800円、中学生以下:無 料 
      * 学生証をご提示ください。
主  催  公益財団法人 大倉文化財団・大倉集古館
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絵画、書跡、彫刻、工芸品、歴史資料をとおして、①女性のすがた、②思いに向き合う、③名所に集う、④民衆へのまなざし、の4つのテーマを設定し、人々がどのようなすがたや形、そして動きをしているか、そこからどのような思いが表現されているかを探ります。
新型コロナウイルスの蔓延によって人々の動きが大きく制限されるなかで、改めて人と人の交流の大切さを見直してみたいと思います。

[ 詳細 : 大倉集古館

【展覧会】篁牛人記念美術館|篁牛人生誕120年記念 館蔵品展125 笑いの世界|’21年11月17日-’22年5月22日

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篁牛人生誕120年記念 館蔵品展125
笑いの世界
会  期  令和3年11月17日[水]-令和4年5月22日[日]
休  館  日  令和3年12月28日-令和4年1月4日 会期中無休
入  館  料  大 人 100円、高校生以下 無 料
開館時間  9時-17時 * 入館は16時30分まで
問合せ先  富山市篁牛人 – たかむら ぎゅうじん – 記念美術館
      富山市安養坊1000番地 TEL・FAX 076-433ー9215
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笑いの場面は表現者も、鑑賞する側も活力が湧いてきます。今回のテーマは笑いとしました。
「虎渓三笑-こけいさんしょう」は中国東林寺-とうりんじ-の慧遠法師-えおんほうし-が、陶淵明-とうえんめい-と、陸修静-りくしゅうせい-を送別する時、話が尽きず、日頃は客を見送る境界としていた虎渓の石橋を過ぎ、気づいて三人で大笑いしたという故事を画としたものです。
虎の前に描かれた三人は首を伸ばしたり腕を広げたりし、体全体で笑いを表現しています。
一方、滲みを極力おさえた「渇筆画法-かっぴつがほう」で、熟して開いたザクロを描く「三笑図」も同じ意図の作品です。牛人が誘う笑いの世界をお楽しみください。

※ 再掲載 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳細 : 篁牛人記念美術館

【展覧会】三沢市寺山修司記念館|映画公開50周年記念|特別企画展 2021 vol.2「書を捨てよ町へ出よう」|’21年10月30日-’22年5月29日|会期終了

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三沢市寺山修司記念館
映画公開50周年記念
特別企画展 2021 vol.2「書を捨てよ町へ出よう」

会  期  2021年10月30日[土]-2022年5月29日[日]
休  館  日  月曜(祝日のばあいは翌日)、12月29日ー01月03日
会  場  寺山修司記念館エキジビットホール
      青森県三沢市大字三沢字淋代平116-2955 tel.0176-59-3434
入 館 料  一般個人 550円(常設展330円+企画展220円)、高大生 110円、小中学生 60円
      * 土曜日は小中学生以下 無 料
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寺山の代表作のひとつ、映画「書を捨てよ町へ出よう」が公開されたのが1971年4月24日。今年で50年の節目である。撮影当時、22歳の青年だった「エイメイ」も古希を越えた。

寺山が遺した数々の惹句のなかでも、もっとも人口に膾炙(かいしゃ)した「書を捨てよ町へ出よう」。

この言葉をタイトルにもつ寺山作品は3つある。最初は1967年の評論集、翌年に舞台版初演、さらに翌年、1969年には約2ヶ月のロングラン公演が行われる。初期天井棧敷の転換点とも言えるこの作品は、時代性を色濃く反映し、そのエネルギーを取り込みながら膨張しつづけ、やがて、1971年の長編映画へと昇華していく。
もともとこの一節は、仏の作家、アンドレ・ジイドの『地の糧』(1897年)の序詞「ナタナエル」から引用されたものである。寺山はジイドの作品に、10代後半~20代前半の間に出会ったと思われ、「雑萃(ざっすい)」と名付けたアイディアノートにジイドの言葉を多数書き写している。そして、寺山の愛蔵書だった堀口大学訳『地の糧』(角川文庫 1953年)は、現在は当館に収められている。

本展では、流れゆく時代感情を正確に切り取った「書を捨てよ町へ出よう」が象徴する寺山の表現哲学を、同名の評論集・舞台・映画それぞれの作品を追うことで明らかにしていきたい。
また、現代において一人歩きしている「書を捨てよ町へ出よう」というフレーズは、いまなお若者を煽動する旗印として使われる一方、寺山がこの言葉に託した真意が理解されているとは言い難い。しかし、寺山自身はたとえそれが誤読であっても、受け手がどのように作品を解釈し、考え行動するか、その作用をおもしろがっていた。 寺山が仕掛けた現象としての「書を捨てよ町へ出よう」がこれまでどのように社会で受容され、伝播してきたか。その全体像に迫る。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳細 : 三沢市寺山修司記念館

【イベント】夜長月の幻想百貨 vol.4 ~ 春の庭 ~|ギャラリー・パリオ|’22年4月29日-30日

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夜長月の幻想百貨 vol.4 ~ 春の庭 ~
開催期間  2022年4月29日[金・祝]-30日(土)
時  間  12:00-18:00
会  場  町田パリオ 3F  ギャラリー・パリオ
      194-0022 東京都町田市森野1-15-13
      TEL 042-725-3710(パリオ管理事務所)
料  金  入場無料
共  催  町田パリオ
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春の庭と植物をテーマに、夜長月の幻想百貨を開催!
昨年秋より季節を移して、
「夜長月の幻想百貨 vol.4 春の庭」を開催します。
今回は「春の庭と植物」をテーマに、一点物の作品や、
アクセサリー、活版印刷による紙モノなど
素晴らしい作品を作り続ける個性豊かな作家たちと
思わず宝物にしたくなるような、雑貨や植物の本が
見つかるお店が集います。
心躍るような季節、

2日間限定の 夜長月の春の庭 へどうぞお越しください ♪

<出店者>
✴︎ あんとす堂 <カードリーディング(予約不要)・植物本・種>
✴︎ イシイリョウコ <絵・人形ブローチ>
✴︎ 尾崎智美 <猫と植物の壁掛けオブジェ>
✴︎ KiNNOi <アクセサリー・小さなオブジェ>
✴︎ sin <植物のアクセサリー>
✴︎ 緑青社 つるぎ堂+knoten <活版印刷>
✴︎ oneflower <チェコのガラスボタン・雑貨>

workshop【 活版印刷で切手型シールを作ろう 】
緑青社+イシイリョウコさんの絵柄から、
お好きな図柄を選んで活版印刷で切手型のシールを作ります。
3枚 ¥1,200(予約不要)

※ 感染予防のため、会場内の人数を制限しお待たせする場合がございます。
[ 詳細 : 町田パリオ 夜長月の幻想百貨 春の庭 つるぎ堂

【展覧会】弥生美術館|デビュー50周年記念|くらもちふさこ展 ―デビュー作から「いつもポケットにショパン」「天然コケッコー」「花に染む」まで―|’22年1月29 日-5月29日

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弥生美術館
デビュー50周年記念 くらもちふさこ展
―デビュー作から「いつもポケットにショパン」「天然コケッコー」「花に染む」まで―
会  期  2022年1月29 日[土]-5月29日[日]
開館時間  午前10時30分-午後4時30分(最終入館は4時まで)
休  館  日  月曜日・火曜日[ただし3/21、5/2、3日は開館]
料  金  一般 1000円/大・高生 900円/中・小生 500円
      * 竹下夢二美術館もご覧いただけます
      * 入館にはオンラインによる事前予約(日時指定)が必要です。
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1972年にデビューし、第一線でラブストーリーを描き続けるマンガ家・くらもちふさこ。初連載となる「おしゃべり階段」や「いつもポケットにショパン」で人気を確立し、その後も「東京のカサノバ」「A-Girl」「海の天辺」など、次々とヒット作を誕生させます。
1970-80年代の『別冊マーガレット』(集英社)の看板作家として活躍し、独特な画面構成で表現した繊細な心理描写や、多彩かつ最先端な表現方法は、多くのマンガ家に影響を与えました。

1994年に発表された代表作「天然コケッコー」は、第20回講談社漫画賞を受賞、2010年に発表された「花に染む」は、第21回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞しました。
さらに2018年に放送されたNHK連続テレビ小説「半分、青い。」では、「いつもポケットにショパン」など実際の作品が登場して話題をよびました。

デビュー50周年を迎える2022年に、初期から最新作まで、代表作を中心とした原画を展示し、進化し続ける画業をご紹介します。
* 特別協力 集英社/『ココハナ』編集部

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳細 : 弥生美術館

【展覧会】竹下夢二美術館|夢二がいざなう大正ロマン ―100年前の文化と女性を中心に―|’22年1月29 日-5月29日

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竹下夢二美術館
夢二がいざなう大正ロマン
―100年前の文化と女性を中心に―
会  期  2022年1月29 日[土]-5月29日[日]
開館時間  午前10時30分-午後4時30分(最終入館は4時まで)
休  館  日  月曜日・火曜日[ただし3/21日、5/2日、3日は開館]
料  金  一般 1000円/大・高生 900円/中・小生 500円
      * 弥生美術館もご覧いただけます
* 入館にはオンラインによる事前予約(日時指定)が必要です。

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今から100年前の大正時代(1912-1926)は、わずか15年の短い年月でしたが、近ごろ「大正ロマン」と呼ばれる古き良き文化や風俗が注目されています。
本展では、大正ロマンを象徴する画家・竹久夢二の芸術と、自由恋愛をクローズアップしながら、同時期に花開いた抒情画、芸能、おしゃれ、文化生活を紹介します。
加えてこの時代を過ごした年若い女性である、女学生・令嬢・モダンガールにスポットを当て、彼女たちのライフスタイルや流行風俗も振り返ります。
レトロでノスタルジックな趣に留まらず、現代にも通じる魅力に満ちた、大正ロマンの世界をご堪能ください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳細 : 竹下夢二美術館

【展覧会】高知城歴史博物館|開館5周年記念企画展 土佐のやきもの 尾戸焼|’22年3月18日-5月30日|*会期末

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高知県立 高知城歴史博物館
開館5周年記念企画展
土佐のやきもの  尾戸焼
開催期間  2022年03月18日[金]-05月30日[月]
会  場  高知城歴史博物館 特別展示室
      780-0042 高知県高知市追手筋2-7-5
      TEL.088-871 -1600 FAX.088-871 -1619
休  館  日  な し
観  覧  料  700円(常設展含む)、高校生以下は 無 料
      * 高知城とのセット券/900円
──────────────
承応2年(1653)、土佐藩外からの焼物の流入を抑え、国産化を図るという明確な目的のもと、高知城下・尾戸-おど-の地に開かれた陶窯「尾戸焼-おどやき」。大坂から招いた久野正伯-くのしょうはく、その弟子森田久右衛門ら名工に恵まれ、藩主の強力なテコ入れもあって茶人の間で高い評価を得ました。
江戸時代後期には、磁器需要の高まりに応じ、郊外の能茶山-のうさやま-に窯を移し、磁器の生産にも乗り出します。原材料の確保、良工の育成、販路の拡大……。現代にも通じる苦難の数々。そして明治維新による民営化、工業製品の普及による陶磁器需要の変容……。
この展覧会では、これらの困難を乗り越え、現代まで続く尾戸焼の歴史をご紹介します。茶道具や置物などの伝世品100点を展示し、多様な技法をご覧頂くと共に、文献、出土遺物を通して、尾戸焼の姿に迫リます。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参加を
[ 詳細 : 高知県立 高知城歴史博物館

【展覧会】東京国立博物館|特別展「空也上人と六波羅蜜寺」|’ 22年3月1日[火]-5月8日|

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東京国立博物館
特別展「空也上人と六波羅蜜寺」
会  期  2022年3月1日[火]-5月8日[日]
会  場  東京国立博物館 本館特別 5 室(上野公園)
開館時間  9時30分-17時00分
休  館  日  月曜日
観覧料金  事前予約(日時指定券)推奨
      一般 1,600円、大学生 900円、高校生 600円、中学生以下 無料
お問合せ  050-5541-8600(ハローダイヤル)
主  催  東京国立博物館、六波羅蜜寺、朝日新聞社、テレビ朝日、BS朝日
──────────────
2022年は空也上人没後1050年に当たります。空也上人が十一面観音立像を本尊として京都東山の地に創建した六波羅蜜寺(創建時は西光寺と称した)には、現存最古となる上人の像が伝えられています。念仏を唱え歩いた姿を目の当たりにするような写実的な像は、仏師運慶の息子である康勝がつくりました。同寺は運慶一門にゆかりの深い寺でもあり、運慶作の地蔵菩薩坐像などが残されています。
本展覧会では、東京では半世紀ぶりの公開となる空也上人立像をはじめ、六波羅蜜寺の創建時につくられた四天王立像、定朝作と伝えられる地蔵菩薩立像など、平安から鎌倉時代の彫刻の名品が一堂に集います。

* 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参加を。
[ 詳細 : 東京国立博物館   展覧会公式サイト

【展覧会】奈良国立博物館|特別展 大安寺のすべて ─ 天平のみほとけと祈り ─|’ 22年4月23日-6月19日|後期展示開始 5月24日-6月19日

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奈良国立博物館
特別展 大安寺のすべて
── 天平のみほとけと祈り ──
会  期  令和4年(2022)4月23日[土]-6月19日[日]
        前 期:4月23日[土]-5月22日[日]
        後 期:5月24日[火]-6月19日[日]
会  場  奈良国立博物館 東西新館
休  館  日  毎週月曜日 * ただし5月2日[月]は開館
開館時間  9時30分-17時(4月29日[金]-5月7日[土]は19時まで)
      * 入館は閉館の30分前まで    * 名品展とは開館時間が異なります
観覧料金  一 般 1,800円、高大生 1,500円、小中生 800円
主  催  奈良国立博物館、日本経済新聞社、NHK奈良放送局、NHKエンタープライズ近畿
──────────────
わが国最初の天皇発願の寺を原点とし、平城京に壮大な寺地と伽藍を構えた大安寺。奈良時代、東大寺や興福寺などとともに南都七大寺のひとつに数えられ、一時期を除き筆頭寺院としての格を有していました。
1250年の時を経て今も、大安寺に伝わる 9 体の仏像は、奈良時代を代表する木彫群のひとつです。かつての伽藍の発掘調査で出土した品々からは、往時の壮大な堂塔や華やかな営みの様子をうかがい知ることができます。また、菩提僊那-ぼだいせんな、空海、最澄をはじめ、1,000人にも及ぼうかという国内外の僧侶たちがここに集い、のちに諸方面で活躍しました。
天智天皇の発願により造られたとみられるかつての本尊・釈迦如来像は、今は失われてしまいましたが、平安時代には奈良・薬師寺金堂の薬師三尊像よりも優れていると評され、古代から中世の仏像制作に影響を与えました。
本展では、まさに時代をリードする大寺院であった大安寺の歴史を、寺宝、関連作品、発掘調査成果など様々な角度からご紹介します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳細 : 奈良国立博物館

【世田谷美術館】世田谷美術館|出版120周年 ピーターラビット™ 展|’22年3月26日-6月19日

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出版120周年
ピーターラビット™展
会  期  2022年3月26日[土]-6月19日[日]
開館時間  10:00-18:00(入場は17:30まで)
休  館  日  毎週月曜日、だたし5月2日[月]は開館
会  場  世田谷美術館 1 階展示室
観  覧  料  一般 1600円/65歳以上 1300円/大高生 800円/中小生 500円
      * 土日・祝休日 および 5月2日[月]は、日時指定券を販売します(詳細参照)
主  催  世田谷美術館(公益財団法人せたがや文化財団)、朝日新聞社、フジテレビジョン
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今も世界中で愛され続けるいたずら好きなうさぎ、ピーターラビット™。英国の作家ビアトリクス・ポター™が、病気で寝込んだ幼い男の子のためペットのうさぎをモデルとして描いた絵手紙に始まる物語は、1902年の初出版以来多くの人々にゆかいな夢を与えてきました。本展では、『ピーターラビットのおはなし』誕生の背景や物語の世界を、英国外初公開を含むオリジナル原画などにより紹介し、愛らしいうさぎの120回めのお誕生日をお祝いします。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳細 : 世田谷美術館  特設サイト ]