月別アーカイブ: 2023年2月

【展覧会】三菱一号館美術館|芳幾・芳年 ─ 国芳門下の2大ライバル 文明開化の時代 ─ 浮世絵の危機|’23年2月25日-4月9日|4月9日 会期終了 しばらくの休館報告

三菱一号館012三菱一号館0tominnA!三菱展示新チラシ三菱一号館美術館
芳幾・芳年 ── 国芳門下の2大ライバル
文明開化の時代 ── 浮世絵の危機
会  期  2023年2月25日[土]- 4月9日[日]
          前  期  2月25日[土]- 3月19日[日]
          後  期  3月21日[火]- 4月 9 日[日]
      * 会期中、一部の作品は展示替えを行ないます。
      * 都合により展示作品を変更する場合があります。展示期間は次の通りです。
      * 一部肉筆画を以下日程で展示替えいたします。
          < 1 期 > 2月25日[土]- 3月12日[日]
          < 2 期 > 3月14日[火]- 3月26日[日]
          < 3 期 > 3月27日[月]- 4月 9 日[日]
      * 詳細は「 作品リスト PDF 」をご確認ください。
休  館  日  3月6日[月]、3月13日[月]、3月20日[月]
開館時間  10:00-18:00  * 入館は閉館の30分前まで
チケット  本展覧会は、日時指定予約は不要です。
      一 般 1,900円、 高校・大学生 1,000円、 小・中学生 無 料
* 一般、当日、税込価格を表示。各種割引・優待等は下掲  公式ウェブサイト  参照
お問合せ  05--5541-8600(ハローダイヤル)

主  催  三菱一号館美術館、毎日新聞社
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落合芳幾と月岡芳年は、江戸後期を代表する浮世絵師、歌川国芳の門下でともに腕を磨き、慶応2-3(1866-67)年には、幕末の風潮を反映した残酷な血みどろ絵を共作しています。

良きライバルとして当時は人気を二分した両人ですが、芳幾はその後発起人として関わった「東京日日新聞」(毎日新聞の前身)の新聞錦絵を描くようになります。一方の芳年は、国芳から継承した武者絵を展開し、歴史的主題の浮世絵を開拓しました。
人生半ばの30代で明治維新を迎えた二人は、最後の浮世絵師と呼ばれる世代です。浮世絵衰退の時代にあらがうべく、彼らがどのように闘ったのかを、浅井コレクションをはじめとする貴重な個人コレクションを中心に振り返ります。

※ 本展覧会終了後、三菱一号館美術館は 2024年秋頃まで の長期休館が発表されています。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。

[ 詳 細 : 三菱一号館美術館 ]

【展覧会】大和文華館|特別企画展 隠逸の山水|’23年2月24日-4月2日

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大和文華館
特別企画展 隠逸の山水
会  期  2023年2月24日[金]- 4月2日[日] 
休  館  日  月曜日休館
開館時間  午前10時 - 午後5時(入館は 午後4時 まで)
入  館  料  一 般 630円 高校・大学生 420円 小学・中学生 無 料
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巷の喧噪を離れた静かな場所で暮らすことは、古くから文化人たちの憧れでした。本展覧会では、美しい自然に満ちた風景を描きだした日本の作品を中心に展示します。
水辺や山中にたたずむ理想の書斎を描いた禅僧たち、力強く整った自然の景観を作り出した狩野派、中国の画題や絵画様式を取り入れながらも、己の個性を発揮した文人画家たち、実際に見てきたかのような現実味あふれる山水画を創作した写生画派など、様々な表現で描かれてきた山水画を見ていきます。

山水画はなぜ描かれ、鑑賞されてきたのでしょうか。室町時代から江戸時代まで、幾世紀ものあいだ愛されてきた山水画の意義と魅力を “ 隠逸 ” という観点から読み解きます。

※ 大和文華館、松伯美術館、あべのハルカス美術館は、近鉄グループが運営する美術館です。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参加を
[ 詳 細 : 大和文華館

【イベント / 展覧会】B U G|第1回 BUG Art Award ファイナリスト展|’24年1月24日-’24年2月18日|終了

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B U G
第1回BUG Art Award ファイナリスト展
会  期  2024年1月24日[水]- 2024年2月18日[日]
時  間  11:00 – 19:00
休  館  日  火 曜
入  場  料  無 料
ファイナリスト(五十音順)
      乾真裕子、彌永ゆり子、近藤拓丸、宮内由梨、向井ひかり、山田康平
主  催  BUG
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この世界にバグを起こしてくれるような、
未発掘の才能に賭けよう

本展は、第1回BUG Art Awardの一次審査と二次審査を通過した6名のファイナリストによるグループ展です。2月6日[火]にはグランプリを選出するための公開最終審査を行い、グランプリ1名を決定します。グランプリ受賞者には、約1年後の BUG での個展開催の権利と、個展開催費上限 300 万円、アーティストフィーが支給されます。
第1回BUG Art Awardのファイナリストは、以下の6名。
大阪府和泉市に伝わる「葛の葉伝説」を基にした作者自身のパフォーマンス映像と、ノンバイナリーのアイデンティティを持つ友人のインタビューを織り混ぜた映像作品を制作する乾真裕子。
幼少期から使ってきたお絵描きソフトで描いた絵を現在のテクノロジーで表現した映像作品の他、日用品、布類、梱包材などを使ったインスタレーション作品を展示する彌永ゆり子。
植物園や公園へのリサーチから着想を得たイメージのドローイングから3DCGで仮想空間を作り、それを基に絵画作品を展開する近藤拓丸。
ガーゼ布で覆われた空間とロボットアームを中心に構成した作品から、機械の身体を通して、人間の皮膚感覚がどのように伝わるかという問いを発信する宮内由梨。
日常の中での発見をきっかけに、砂、ストロー、麻布、ブロンズなどを使い、立体作品やドローイング、映像作品など展示する向井ひかり。
山や海などの風景を題材にする中で、それらを自然物と認識することに 違和感を感じ、「光と影」「色」「形」「線」「人と自然」について思考しながら油彩画を描く山田康平。

< BUG Art Award >
BUG Art Awardは、制作活動年数10年以下のアーティストを対象に、株式会社リクルートホールディングスが運営するアワードです。審査員からのフィードバックの提供や、展示・設営に関する相談会の開催などのサポートを行い、審査にまつわる過程でアーティストの成長を支援します。新しい表現に挑戦したい、アーティストとしてキャリアを築きたいという想いを応援したいと考えています。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご参加・ご観覧を。
[ 詳 細 : BUG 

【イベント/展覧会】虎ノ門ヒルズ ステーションタワー|TOKYO NODE 開館記念企画 蜷川実花展 瞬きの中の永遠|’23年12月5日-’24年2月25日|会期末

20231215200525_0000820231215200525_00007 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
TOKYO NODE 開館記念企画
蜷川実花展   Eternity in a Moment   瞬きの中の永遠
開催期間  2023年12月5日[火]- 2024年2月25日[日]
開催時間  日・月・水・木曜:10:00-20:00
      火曜:10:00-17:00
      金・土・祝前日:10:00-21:00
      * 最終入場は閉館時間の30分前まで * 祝日は10:00-20:00
会  場  TOKYO NODE 45F GALLERY A/B/C
料  金  詳細は特設サイトでご確認ください。
参加方法  特設サイトチケットページから希望日時を選択し、オンライン決済(クレジット
      カード)にてお支払いください。購入後のキャンセルはできません。
お問合せ  TOKYO NODE インフォメーション  03-6433-8200(10:00-18:00)
主  催  TOKYO NODE
──────────────────────20231215200525_00012☆ 活版アラカルト掲載図版のほとんどは 図版画面をクリック or タップすると拡大表示されます ☆

写真家・映画監督の 蜷川実花が
クリエイティブチーム EiM(エイム)として挑む、
作家史上最大の展覧会。

本展では、日常の中にある儚い美しさを永遠の存在として昇華する蜷川実花の制作姿勢を体現し、すべて本展のために撮りおろされた映像や写真を起点に、研究者や建築家、音楽家といった異なる分野の才能と共創された計14もの空間作品で構成されています。
立体彫刻や大型インスタレーションなど自由な手法で表現された作品群は互いに連結しており、 暗闇空間から開始するその展示構成は、これまで蜷川が表現してきた色彩鮮やかな印象を一転させ、静かに鑑賞者の感情を揺さぶります。
会場となるのは、2023年10月6日に開業した情報発信拠点「TOKYO NODE」。
作品群は、地上 45 階、総面積 約1,500 ㎡、天井高さ 最高15m に至る「TOKYO NODE GALLERY」の立地や形状といった会場特性と共鳴するように制作。窓から見下ろす東京の風景をインスタレーションの一部として取り込むなど、訪れるたびに表情の異なるサイトスペシフィックなものとなっています。
まるで “地上200mの桃源郷” を歩むような体験は、現代社会でたおやかに光を見出す彼女の物語をナラティブに追体験させ、内省的な旅へと鑑賞者をいざないます。

<Highlight 展覧会の見どころ>
1 すべてが新作。
CGを用いず「リアル」な被写体で構成された 映像インスタレーション
本展のために制作された映像は、幻想的な美しさながら、CG等を用いずに現実を切り取ったもの。
日常の中にある儚い美しさを、永遠の存在として昇華しています。
2 作品ごとに異なるチームメンバーが結集。
すべてが 展覧会の “顔” レベルとなる、11の作品群
建築、音楽、舞台美術など各分野のプロフェッショナルらと共創。
11作品それぞれが、個展であれば主作品となるレベルで制作されながら、
展覧会として互いに連結したひとつの体験に仕上げています。
3 “巡回不可”、
「地上200mからの東京」を借景にした TOKYO NODE でしか見られないアート体験
各展示は TOKYO NODE の広大なギャラリースペースに合わせて制作されており、他施設で同じ作品体験はできません。
さらに外光すらも作品の一部に取り入れることで、訪れるたびに異なる表情を楽しむことができる設計となっています。
4 “100万色の桃源郷” に飛びこむ。
五感で楽しむ没入型の展覧会。

       ******************************

本展において、私たち EiM が大切にしていることは、日常の中にある一瞬から普遍性を見出し、人々を未来とつなぐことです。何気ない日常の景色であったとしても、少し見方を変えるだけで、異なる美しさや情感に出会うことができます。
また、本展で用いる映像に共通するのが、” 日常の延長で撮影された全て現実の景色であること ” です。これにより、未知なる景色でありながら、懐かしさを感じるような心象風景とつながり、鑑賞体験を結びます。皆さんと共に体験をつくる中で、「Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠」が未来へつながる新しい場になることを願っています。(EiM)

< 蜷川実花 Mika NINAGAWA >
写真家、映画監督
写真を中心として、映画、映像、空間インスタレーションも多く手掛ける。木村伊兵衛写真賞ほか数々受賞。2010年 Rizzoli N.Y. から写真集を出版。『ヘルタースケルター』(2012)、『Diner ダイナー』(2019)はじめ長編映画を5作、Netflix オリジナルドラマ『FOLLOWERS』を監督。最新写真集に『花、瞬く光』。クリエイティブチーム「EiM:Eternity in a Moment」の一員としても活動している。
❖  https://mikaninagawa.com  ❖

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー TOKYO NODE  本展特設サイト

【展覧会】鎌倉市 鏑木清方記念美術館|企画展 早春の風情 ―清方のことばとともに―|’24年1月13日-2月27日|

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鎌倉市 鏑木清方記念美術館
企画展 早春の風情 ― 清方のことばとともに ―
会  期  2024年1月13日[土]- 2024年2月27日[火]
開館時間  午前9時00分 - 午後5時00分(最終入館は午後4時30分まで)
休  館  日  毎週月曜日(2月12日[月・振]は開館)、2月13日[火]
会  場  鎌倉市 鏑木清方記念美術館
      248-0005 神奈川県鎌倉市雪ノ下一丁目5番25号
      tel. 0467-23-6405  fax. 0467-23-640
観  覧  料  一 般 300円、小・中学生 150円
      鎌倉市民(市内に住所を有する方)、鎌倉に通学する小学生-大学生 無料
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四季折々の情趣を作品に描いた鏑木清方は、一月から二月にかけての寒さが厳しい頃にも、早咲きの菜の花や紫陽花の小さな芽などに春の兆しを見つけ、その趣を楽しみました。
明治から昭和にかけ急速に近代化が進み、人々の暮らしや町並みは大きく変わりました。清方は、時代とともに失われつつある季節の風物や風景を、絵筆だけでなく随筆でもかき残しました。清方にとり文章をつづることは、もう一つの大切な表現手段でした。
本企画展では、春の訪れを告げる早春の風情を描いた作品を、名文家としても知られる清方のことばとともにご紹介します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上観覧を。
[ 詳 細 : 鎌倉市 鏑木清方記念美術館

【展覧会】松岡美術館|美しい人びと 松園からローランサンまで|’23年2月21日-6月4日|終了

松岡美術館A4_表ol再.松岡美術館A4_裏ol-四 松岡美術館
美しい人びと 松園からローランサンまで
会  期  2023年2月21日[火]- 6月4日[日]
      * 会期半ばで一部展示替えを行います。
          前期展示 2月21日[火]- 4月16日[日]
          後期展示 4月18日[火]- 6月 4 日[日]
展  示  室  松岡美術館
      108-0071 東京都港区白金台5-12-6 TEL:03-5449-0251
開館時間  10:00-17:00(入館は16:30まで)
      第一金曜日のみ 10:00ー19:00(入館は18:30まで)     
休  館  日  毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)
入  館  料  一 般 / 1,200円、25歳以下 / 500円、高校生以下 / 無 料
      * 障がい者手帳をお持ちの方 無料
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「美人画」という言葉が一般的になったのは明治期以降ですが、日本では古来より美しい女性の姿が描かれてきました。一方、物語の登場人物として人気の高い 在原業平 や 光源氏 など、魅力的な男性の姿も絵画や工芸などにあらわされてきました。
今展では、上村松園、伊藤小坡、鏑木清方、伊東深水ら人気の高い「美人画家」たちの作品とともに、下村観山、吉川霊華らによる男性像や、ローランサン、ドニ、ヴァン・ドンゲン、ペルジーニなどの西洋絵画も紹介します。性別・年齢にとらわれない東西の美しい人びとをご覧ください。

E203-2555上村松園《春宵》 1936 (昭和11)年 前期展示

上村松園《春宵》を長期休館からの再開後、初公開
《春宵》は名作《序の舞》(重要文化財)と同じ 1936(昭和 11)年の制作で、美人画家松園の全盛期に描かれた優品です。桜花散る春の宵、年かさの女性の囁きに僅かに微笑む若い芸妓、舞台は京のお茶屋の外廊下でしょうか。
白粉で綺麗にお化粧をした芸妓と貝髷(ばいまげ / 巻貝に似た形の髷)を結った年長の女性二人は、表情や仕草、化粧法や着衣、結髪など、それぞれに美しく描き分けられ、松園の徹底した美意識と的確な描写力とを存分に味わえます。
本作は松岡美術館の日本画コレクションで最も人気の高い作品(2007-2014年に実施した来館者の人気投票による)ですが、2022年1月の再開以後、今回が初めての公開で、展示期間(前期 2月21日-4月16日)中の三月下旬頃には、中庭の桜花もあわせてお楽しみいただけるでしょう。

E203-2556ラスター彩人面鳥文把手壺 イラン 13世紀

E203-2560青釉子持壺 イラン 12世紀

魅惑的な館蔵ペルシア陶器を16年ぶりに一挙公開
ペルシア、中国、インドは東洋美術の三大潮流といわれます。年代は違えども、そのすべてを松岡清次郎は追いました。文明の十字路と称され、多民族が行きかうペルシアの地で育まれた陶器にも優品が揃います。異国情緒あふれる器形、変化にとんだ文様の面白さは、この地域ならではのもの。ユニークな表現の人物像や鳥、山羊、牛などの動物文、文字、そして放射状に限りない広がりを展開する幾何学文といった特徴的な表現が器を飾ります。さらに、光沢のあるラスター彩やターコイズブルーの美しい青釉陶器など、今も憧憬の的となっている魅惑的なペルシア陶器を16年ぶりに一挙公開いたします。

※ 作品画像は 松岡美術館 より拝借した物です。二次引用などはご遠慮ください。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳 細 : 松岡美術館

【展覧会】宇都宮美術館|企画展 陽咸二展 混ざりあうカタチ|’23年2月19日-4月16日|終了

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宇都宮美術館
企画展 陽咸二展 混ざりあうカタチ
開催期間  2023年2月19日[土]- 4月16日[日]
開館時間   午前9時30分 - 午後5時 (入館は 午後4時30分 まで)
休  館  日  毎週月曜日(祝休日は開館)、3月22日[水]
観  覧  料  一 般 1,000円、大学生・高校生 800円、中学生・小学生 600円
主  催  宇都宮美術館
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本展は、大正から昭和初期にかけて活躍した彫刻家:陽咸二(Yo Kanji  1898-1935)の全貌を明らかにする、はじめての大回顧展になります。
陽 咸二 は小学校卒業後、牙彫や篆刻の職人として修業したのち、島田墨仙に日本画を学び、ほどなく彫刻家:小倉右一郎の門下生になったのを機に、本格的に彫刻の道に進みました。帝展や東台彫塑会への出品を重ねながら、徐々に頭角をあらわしていきましたが、とくに、1927年(昭和2)年から参加した彫刻団体「構造社」では主要メンバーとして活動し、「彫刻の社会化」を目指した同社の理念を象徴するような作品を精力的に発表しました。

かれの芸術の特徴のひとつは、ひとりの作家の手によるものとは思えないほどの多様な作風です。絵画、版画、工芸、表紙絵など手がけた分野も幅広く、様式も具象や抽象、簡素なタッチから細密描写にいたるまで多様で、モチーフやテーマも和洋を問わず人物、風景、説話などさまざまです。
もうひとつの特徴としては、ひとつの作品のなかで異なる要素を並べたり、重ねたりしながら、これまでにない新たなイメージを生み出した点です。たとえば、代表作の《降誕の釈迦》では、釈迦と摩耶夫人を西洋の<聖母子像>のフォーマットを借りて表現し、話題を集めました。
陽は生花、釣魚、麻雀など数多くの趣味に興じましたが、とくに蒐集趣味においては希代の趣味人:三田平凡寺が立ち上げた「我楽他宗」に参加しています。同宗では「横臥山夜歓寺-おうがさんやかんじ」と名乗り、蒐集対象を「支那趣味一切」とさだめ、社会的地位、性別、国籍など関係なく、さまざまな人々と交歓しました。作品制作あるいは交友関係において陽はまさに異(他)が入り混じる状況を積極的に生み出し、楽しんでいるかのようです。
本展は5つのキーワードを手掛かりに、陽咸二の独特な芸術世界を逍遥していきます。

宇都宮美術館 ウエブサイト ホ-ムページ ゟ

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※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細:宇都宮美術館

【展覧会】ギャルリー東京ユマニテ|humanité bis 八木明知展 YAGI Akitomo -fragment-|’24年2月19日-2月24日|終了

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ギャルリー東京ユマニテ
humanité bis
八木明知展 YAGI Akitomo
-fragment-
2024年2月19日[月]- 2月24日[土]
   会 場 ギャルリー東京ユマニテ
   〠 104-0031 東京都中央区京橋3-5-3 京栄ビル1F
   Tel. 03-3562-1305 Fax. 03-3562-1306
   humanite☆js8.so-net.ne.jp
   開廊時間 10:30-18:30(日曜、祝日休廊)
   *2月23日[金・祝]休廊 (最終日17:00)
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〈作家コメント〉
Fragment = 断片
画面上に漂う断片の数々からは本来の存在を想像することができない。崩壊に向かっていく過程で、静かに動いているもの、速さを持って動いているもの、奥行きを持って回転しているもの、止まって見えるようなもの、前後に運動しているものもある。でももしこれらの絵のフレーム自体が揺らいでしまっているようであれば失敗である。フレームの内側が揺らいでいるように見えれば今回のシリーズは上手くいったのだと思う。

八木 明知|YAGI Akitomo
1974 生まれ
2001 東京藝術大学美術学部デザイン科卒業
2003 東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専攻修了
2010~  大分県立芸術文化短期大学美術科専任講師
[個 展]
2002 みゆき画廊、東京 (’05)
2008 えだ画廊、大分 (’12)
2009 ギャラリーレコルテ、福岡
2012 由布院駅アートホール、大分
2013 大分市アートプラザ・アートホール、大分
2016 大分県立美術館・展示室A、大分
グループ展多数

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : ギャルリー東京ユマニテ ]

【展覧会】サイトウミュージアム|味わう静物画|’23年11月3日-’24年2月25日|終了

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サイトウミュージアム
味わう静物画
期  間  2023年11月3日[金]- 2024年2月25日[日]
開  館  日  金、土、日および祝日 * 月曜-木曜は休館
開館時間  10:00 - 17:00
入  館  料  大人500円、高校・大学生300円、中学生100円、小学生以下無料 
      * 65歳以上の方は100円引、障害者手帳等をお持ちの方は200円引となります。
会  場  515-0082 三重県松阪市魚町1807-1 電話 0598-21-1111
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花や果物、魚や器(うつわ)などが対象に描かれる静物画。西洋では16世紀の末頃には絵画の重要なジャンルのひとつとなりました。静物画は、風景画とは異なり画家が自分で描く対象を用意し、構成するところに大きな魅力があります。
今回はサイトウミュージアムのコレクションより、近現代の日本の画家を中心に様々な静物画をご紹介します。彼らの多くが静物画を描くにあたって、もっとも意識したのはフランスの画家ポール・セザンヌ(1839-1906)です。セザンヌはすべてのものの構造を単純なかたちに還元してとらえ絵画の可能性を広げた画家ですが、同時にリンゴや布などの配置や構成に躍動感を与えました。セザンヌ以降の画家たちの多くは、そうしたセザンヌの試みを追体験しながら新たな展開を探っていきました。
まるで画面の中に本物があるかのような迫真的な表現から、香りや味覚などをも感じさせるほどに特徴をとらえたもの、さらには自己を静物に投影したものなど、画家のねらいは多岐にわたっています。秋から冬にかけてのこの時期、味わっていただきたい作品たちがここにあります。

​※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : サイトウミュージアム ] 

【展覧会】お札と切手の博物館|令和5年度 第2回特別展|鳳凰はばたく朝陽閣 ~ 明治・大正期の印刷局工場案内 ~|’23年12月19日-’24年2月25日|終了

お札と切手の博物館12月

お札と切手の博物館
令和5年度 第2回特別展
鳳凰はばたく朝陽閣 ~ 明治・大正期の印刷局工場案内 ~
開  催  日  令和5年(2023年)12月19日[火]- 令和6年(2024年)2月25日[日]
開催時間  9:30 - 17:00
休  館  日  月曜日(祝日の場合は開館し、翌平日休館)、12月29日[金]-1月3日[水]、
      2月11日[日]
開催場所  お札と切手の博物館 2階展示室
      114-0002 東京都北区王子1-6-1 Tel:03-5390-5194
入  場  料  無 料
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朝陽閣とは、明治9(1876)年、東京・大手町に印刷局が建設した工場の呼称です。赤レンガ造りのモダンな西洋建築で、当時その外観が大きな話題となりました。一方、その内部では、最新の機械設備を備え、西洋式印刷技術を駆使して、お札や切手等の製造を一手に担っていました。
朝陽閣は、新たな東京名所として、また先進技術のパイオニアとして、名実ともに評判を呼びましたが、大正12(1923)年の関東大震災によって、惜しくもその姿は永遠に失われてしまいました。
本展では、震災から100年を迎え、改めて朝陽閣の優美な姿や当時の風景、業務内容を多種多様な絵画や写真資料とともに振り返ります。ぜひご覧ください。
また、会期中の1月-2月には、以下の期日に凹版印刷体験イベントも実施します。

◉ 体験イベント「凹版印刷体験」 体験無料
お札に使われる印刷方式「凹版印刷」の体験イベントを4年ぶりに開催します。
版面の画線(図柄部分)に専用のインキを詰め、余分なインキをふき取って、印刷機で手刷りします。ここまで約20分の工程を経た後、約10分乾燥すれば完成です。印刷物は記念にお持ち帰りいただけます。
今回は、新たに特別展にちなんだ朝陽閣のデザインもご用意しています〔下掲詳細参照〕。

※ 下掲の公式詳細サイトで最新情報を確認のうえご観覧ください。
[ 詳 細 : お札と切手の博物館 ]
{新宿餘談}
お札と切手の博物館では、これまで「新しいお札が2024年7月前半を目途に発行される予定」としていた。報道によると、日本銀行は2023年12月12日、実業家の渋沢栄一を図柄とした1万円札など3種類の新紙幣の発行開始日について、来年2024年7月3日とすると発表した。5千円札は津田塾大創設者の津田梅子、千円札は細菌学者の北里柴三郎で、紙幣の刷新は20年ぶりとなる。
[ 参 考 : 活版アラカルト〔展覧会〕お札と切手の博物館|特別展示 お札が変わる! なぜ変わる? お札の知られざる歴史を探ろう|’23年7月19日-8月27日|終了 ]

【展覧会 イベント】日本絹の里|特別展「まゆクラフトと絹の作品展」|’23年2月18日-4月10日|終了

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日本絹の里
特別展「まゆクラフトと絹の作品展」
会  期  2023年2月18日[土]- 4月10日[月]
会  場  群馬県立 日本絹の里
      370-3511 群馬県高崎市金古町888番地の1 TEL. 027-360-6300
開館時間  9時30分-17時
休  館  日  毎週火曜日(祝日の場合は開館し、翌平日休館)
観  覧  料  一 般 200円、大 高 生 100円、中学生以下 無 料
主  催  群馬県立 日本絹の里
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本展では、繭の丸みや表面の凹凸など、繭の特性を活かして作るまゆクラフト作品を一般公募し、繭の優れた魅力を皆様にご紹介いたします。
また、伝統技法等により染織などの作品を創作している工芸作家と、日本絹の里 友の会 会員の作品として、絹を用いた、染色、織物、人形、刺繍などを展示し、より多くの方々に天然素材である絹の素晴らしさを知っていただく機会とします。

◉ 会期中の関連イベント
まゆクラフト 有料体験「金魚のゆらゆらモビール」
まゆクラフト 無料体験「ひと粒まゆのウサギ」
手織り 有料体験「透かし織りコースター」
染色体験「ひし餅カラーの板締めストール」
日本機の里「友の会」工芸品即売会 ※観覧料無料

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧、ご参加を。
[ 詳 細 : 群馬県立 日本絹の里

【展覧会】世田谷美術館|世田谷美術館コレクション選|わたしたちは生きている! セタビの森の動物たち|’23年2月18日-4月9日|終了

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世田谷美術館
世田谷美術館コレクション選
わたしたちは生きている!
セタビの森の動物たち
会  期  2023年2月18日[土]- 4月9日[日]
開館時間  10:00 - 18:00(入場は 17:30 まで)
休  館  日  毎週月曜日
会  場  世田谷美術館 1 階展示室
      157-0075 東京都世田谷区砧公園1-2 電 話 03-3415ー6011
観  覧  料  (個人)一般 500円/65歳以上 400円/大高生 400円/中小生 300円
      * 各種優待、割引などは下掲詳細をご覧ください。
主  催  世田谷美術館(公益財団法人せたがや文化財団)
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わたしたち人間は、太古の昔から、犬、猫、鳥、牛、馬などさまざまな生き物と共に暮らしてきました。そして、多くのアーティストたちも身近な動物たちを恰好のモチーフとして作品に描いてきました。
本展では、当館のコレクションから古今東西、様々な手法で表現されたいろいろな動物の作品をご覧いただきます。共に生き、時にわたしたちの思いを乗せ、絵画に、彫刻に登場する動物たちの姿をお楽しみください。
コロナ禍を経験した後の新生活スタイルを意識したオンラインコンテンツやワークショップなどの関連イベントも予定しています。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳 細 : 世田谷美術館 ]

【展覧会】静嘉堂文庫美術館|静嘉堂創設130周年・新美術館開館記念展Ⅲ|お雛さま ― 岩﨑小彌太邸へようこそ ― |’23 年2月18日-3 月26日|終了

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静嘉堂創設 130 周年・新美術館開館記念展Ⅲ
お雛さま ― 岩﨑小彌太邸へようこそ
Ohina-sama — Welcome to the Residence of Koyata Iwasaki
会  期  2023 年 2 月 18 日[土]- 3 月 26 日[日]
休  館  日  月曜日
開催場所  静嘉堂@丸の内
      100-0005 東京都千代田区丸の内 2-1-1 明治生命館 1 階
開館時間  10:00 - 17:00 * 金曜は 18:00 閉館。入館は閉館時間の 30 分前まで
入  館  料  一 般 1,500 円  大学・高校生 1,000 円  中学生以下 無 料
お問合せ  電 話 050-5541-8600(ハローダイヤル)
主  催  静嘉堂文庫美術館(公益財団法人静嘉堂)
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岩﨑家の雛祭りへようこそ。
岩﨑小彌太夫妻の芸術文化への造詣の深さを象徴する作品の一つに岩﨑家のお雛さまがあります。このお雛さまは、岩﨑小彌太が孝子夫人のために、京都の人形司に特注したといわれる昭和初期の愛くるしい童子形の名品で、昭和 4 年(1929)に竣工した、小彌太の麻布鳥居坂本邸(現:港区六本木、国際文化会館)の大広間で披露されていたことが写真によって分かります。
本展では、昭和 9 年竣工の明治生命館内の静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)で、鳥居坂本邸の雛人形段飾りの背景に立つ 高さ 3m の川端玉章筆「墨梅図屏風」(初公開)とともに、岩﨑家のお雛さまをご覧いただきます。
あわせて、小彌太夫妻の日本画の師でもあった前田青邨が描いた、玄関の衝立やダイニングルームなどに飾った大作のほか、邸内で愛でられた品々で皆様をお迎えします。小彌太邸の雛祭りをお楽しみ下さい。
お雛さま02※ 日時指定予約券制 推奨実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 静嘉堂文庫美術館  公式チケットオンライン予約〔 静嘉堂@丸ノ内 〕

【展覧会】根津美術館|企画展 仏具の世界 ─ 信仰と美のかたち ─|’23 年2月18日-3 月31日|終了

butu_a4_fin根津美術館
企画展 仏具の世界 ── 信仰と美のかたち ──
会  期  2023 年 2 月18 日[土]- 3 月 31日[金] 
休  館  日  毎週月曜日
開館時間  午前10時-午後5時(入館は閉館30分前まで)
入  場  料   オンライン日時指定予約入館制(下掲詳細参照)
      一 般 1300円、学 生 1000円、中学生以下 無 料
      * 障害者手帳提示者および同伴者は200円引き
会  場  根津美術館 展示室 1・2
      107-0062 東京都港区南青山 6-5-1 Tel. 03-3400--2536
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仏を荘厳・供養し、仏道を修めるために必要な道具である仏具。その範囲は、伽藍装飾から僧の生活必需品まで多岐にわたります。仏具には、仏道実践に適した形が与えられていますが、その中に美的な特質を見出すこともできます。この展覧会では、主に館蔵品から、さまざまな場面で用いられる仏具を紹介し、仏の教えと仏具の造形美の関わりを探ります。
根津美術館のコレクションの礎を築いた 初代 根津嘉一郎(1860 - 1940)は、仏教で世の中を善導するという大きな理想を描き、無宗派の寺院建立を構想しました。このため仏教美術に対する関心も高く、コレクション中には仏教に関わる書蹟や絵画、彫刻の優品のみならず、工芸にも優れた作例を見出すことができます。これまで当館では仏教絵画・彫刻を多く取り上げてまいりましたが、仏教工芸にもご注目いただきたく、このたび仏具に焦点を当てた展覧会を企画しました。

第 1 章では、用途を切り口に四つのカテゴリーを設け、具現化させた仏の世界を厳かに飾るための荘厳具、仏に香・華・灯をささげるための供養具、質素ながらも真理に到達するために必要な僧具に加え、密教法具を紹介します。
第 2 章では、女性によって発願・供養された仏具を特集します。長く美しい毛髪や、繊細な刺繍が施された小袖といった女性ならではの持ち物を用いてつくられたそれらの仏具には、善美を尽くす布施の心が表されています。

この展覧会を通じて、仏具の造形美を手掛かりに、古代より仏道を実践してきた人々の心に思いをはせていただければ幸いです。

※ 感染症予防対応実施中。入館はオンライン日時指定予約制下掲詳細を確認のうえ観覧を
[ 詳 細 : 根津美術館 ]  { 根津美術館 活版アラカルト まとめ }

【展覧会 NOTICE】大阪歴史博物館|特別企画展「異界彷徨 ― 怪異・祈り・生と死 ―」|’23年4月28日-6月26日

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大阪歴史博物館
特別企画展「異界彷徨 ― 怪異・祈り・生と死 ―」

会  期  令和5年(2023年)4月28日[金]- 6月26日[月]
休  館  日  火曜日 5月2日[火]は開館
会  場  大阪歴史博物館 6 階 特集展示室
      540-0008 大阪市中央区大手前4丁目1-32
      TEL:06-6946-5728 / FAX:06-6946-2662
開館時間  9:30 - 17:00  * 入館は 閉館30分前 まで
観  覧  料  大 人 600円、高校生・大学生 400円  * 常設展示観覧料でご覧いただけます
主  催  大阪歴史博物館
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古くから、人びとは自分たちのいるところとは異なる世界、すなわち「異界」を意識してきました。 人知の及ばない現象は、異界の住人が引き起こすものであると畏怖し、我が身に降りかかる災いは、他界に属する神や仏へのひたむきな祈りによって退けようとしました。
新たに生まれる命を喜び、成長を祝い、また死者を手厚く弔う際にも、さまざまな儀礼を行ってきました。
天変地異や災厄の原因を理解し、生の苦しみや死の恐怖を克服するために人びとはこの世ならざる世界を想像してきたのであり、異界とは私たちの生活を基層で支える概念ともいえるものです。

本展では、大阪歴史博物館の館蔵品を中心に、民間信仰にかかわる器物や祈願品などの民俗資料をはじめ、祭祀具や副葬品などの考古資料、他界観や神仏、妖怪などをあらわした絵画資料や歴史資料など、異界にまつわるあらゆるジャンルの資料を紹介します。
さまざまな状況であらわれ出る異界を、私たちはどのように捉え、交渉し、また対応してきたのか。このことについて、多様な視点を交えながら考える契機となれば幸いです。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上観覧を。
[ 詳 細 : 大阪歴史博物館  本展特設ウエブサイト ]

【イベント 展覧会】福岡市立博物館|イベント 驚異と怪異 ― 想像界の生きものたち|’23年3月11日-5月14日

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福岡市立博物館
イベント 驚異と怪異 ―― 想像界の生きものたち
会  期  2023年3月11日[土]- 5月14日[日]
開館時間  9時30分 - 17時30分(入館は17時まで)
休  館  日  月曜日
場  所  福岡市博物館
      福岡市早良区百道浜3丁目1-1
観  覧  料  一 般 1,600円、中 高 生 1,200円、小 学 生 800円
      * 各種障害者手帳をお持ちの方と付き添い1名まで無料
問い合せ  「驚異と怪異」福岡展事務局(西日本新聞イベントサービス内)
      TEL:092-711-5491(平日 9:30-17:30)
後  援  福岡市教育委員会、公益財団法人福岡市文化芸術振興財団、西日本鉄道
主  催  福岡市博物館、国立民族学博物館、公益財団法人千里文化財団、TVQ九州放送、西日本新聞社、西日本新聞イベントサービス
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この世のキワにいる、かもしれない ………………
世界の人々は常識や慣習から逸脱した「異」なるものを、どのように認識し、説明し、描いてきたのでしょうか。
本展は、人魚や龍、河童など、想像界の生きものの多様性について、絵画や書籍、祭具などをとおして紹介し、人間の想像と創造の力の源泉を探ります。
奇妙で怪しい、不気味だけどかわいい、世界の霊獣・幻獣・怪獣が大集合 !

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳 細 : 福岡市立博物館

【展覧会】目黒区美術館|コレクション解体新書Ⅱ 1970年代以降の作品を中心に|’23年2月18日-3月26日|終了

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目黒区美術館
コレクション解体新書Ⅱ 1970年代以降の作品を中心に
会  期  2023年2月18日[土]- 3月26日[日]
休  館  日  月曜日
時  間  10:00 - 18:00(入館は 17:30 まで)
観  覧  料  一 般 ¥700、大高生・65歳以上 ¥550、中学生以下 無料
主  催  公益財団法人 目黒区芸術文化振興財団 目黒区美術館
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目黒区美術館は 2022年11月に開館35周年を迎えました。これを記念し、2022年度は 4月に「 東京の猫たち〈東京・区立美術館ネットワーク連携事業〉」、7月に「美術館はおもちゃ箱・道具箱〈開館35 周年記念展〉」を開催し、10月には〈コレクション解体新書〉と冠した所蔵作品展「フジタが目黒にやって来た」で、35年にわたる作品収集のあゆみを振り返りました。本展はこれに続く所蔵作品展の第二弾です。

目黒区美術館では、これまで日本の近代から現代に至る美術の流れを俯瞰できる体系的なコレクションを目指して作品収集を行ってきました。明治から昭和戦前期については滞欧米作家の作品を中心に、戦後美術については国際的に活躍した作家たちの作品を主な収集対象としています。そして毎年、さまざまな視点でコレクションを取り上げ、〈所蔵作品展〉という形で紹介してきました。「常設展示室」をもたない当館においては、〈所蔵作品展〉は収蔵品をまとめて公開する数少ない機会であると同時に、企画展と同様に毎回変わる会場レイアウトも見どころのひとつです。

今回は、コレクションの中でも1987年に開館した目黒区美術館の誕生前後の時代に照準を合わせ、1970年代以降の作品を中心に紹介します。宇佐美圭司(1940-2012)、川俣正(1953- )の複数で構成される大型作品のほか、高松次郎(1936-1998)の《写真の写真》、村上友晴(1938- )の平面作品などを展覧します。
現代美術は、現代を生きる私たちが抱える問題や 価値観などを色濃く反映しながら、私たちとともに時を重ね、展開していきます。美術館における展示や活動も、その時代を反映させながら、時を重ね、展開してきました。本展では、当館の誕生と成長の時代を共にした作品を、収集経緯やエピソードをまじえながら紹介します。当館所蔵の現代美術作品から、何かを感じ、思いを巡らすことで、複雑で混迷を極める現代社会において私たちの生きる力になれば幸いです。

※ 入館のための日時指定予約は必要ございません。開館時間内に直接お越しください。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 目黒区美術館 

【展覧会】高知県立美術館|ARTIST FOCUS # 04|甫木元 空 窓外 1991-2021|’23年12月16日-2024年2月18日|終了

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高知県立美術館
ARTIST FOCUS  # 04
甫木元 空  窓外 1991-2021
会  期  2023年12月16日[土]- 2024年2月18日[日]
開館時間  9:00 - 17:00(⼊場は 16:30 まで)
休  館  日  12月27日-1月1日(臨時休館があります)
観  覧  料  一般当日 370円、大学生 260円、高校生以下 無 料
      * 各種割引、優待情報などは下掲詳細公式サイト参照。
会  場  高知県立美術館 1 階 第 4 展示室 
      781-8123 高知県高知市高須353-2 TEL 088-866-8000
主  催  高知県立美術館(公益財団法人高知県文化財団)
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高知と東京を拠点に活動する映画作家、甫木元 空(ほきもと そら 1992ー ) の個展「窓外(そうがい) 1991-2021」を開催します。映画を基軸に据えながらも、音楽や小説などジャンル横断的に展開する甫木元の表現は、いま各界から注目を集めています。
本展は、自らの肉親の死に向き合った映画作家が、展示という枠組みを用いて私的な「記憶」と外的な「記録」の関係性を問い直す試みです。
甫木元は2017年に祖父と母が住む高知県四万十町に移住しました。その後病身の母を看取った21年までの約 4 年間、まるで日記をつけるかのように家族との日常をスマートフォンやフィルムカメラで撮り溜めてきました。そうしたある種の家族写真と、生前の父と母が甫木元の誕生以前の91年から撮り続けていたホームビデオが、本展の出品作品を構成する主な素材です。

少しずつ病み衰えていく母の姿と、健やかに成長していく息子の姿。極めて近しい人間関係のなかで蓄積された、死と生に向かうそれぞれの旅路が収められた記録は、編集を通じてドキュメンタリーからフィクションへと変化します。本来の文脈から引き離して再構成された記録は、あたかも作家自身の記憶を繋ぎ合わせたロードムービーのように、新たな意味をもって私たちの前に現れるのです。
展覧会名の「窓外」における「窓」という言葉に、甫木元はこちらとあちら、ひいてはこの世とあの世を隔てる境界のイメージを重ねています。「窓の外」に旅立った故人の面影を編み直し、新たな表現の回路を拓こうとする作家の試みを、この機会にぜひお楽しみください。
   ❖ ARTIST FOCUS とは ❖    ジャンルや年齢を問わず、当館学芸員が推薦した高知ゆかりの
作家を紹介する展覧会シリーズです。

< 本展のみどころ >
① ジャンルを横断して活動する新進気鋭の表現者、甫木元空の美術館での初個展
映画監督・青山真治(1964-2022)に師事し、2 人組バンド「Bialystocks(ビアリストックス)」のボーカルや作詞を担当。今年には小説家としてもデビューするなど、ジャンルを横断する活動で注目を受ける映画作家、甫木元空の公立美術館では初となる個展です。
② 出品作品は全て初公開の新作で構成。これまでの制作テーマを総括する展覧会
亡父が残したホームビデオを再編集した『終わりのない歌』(2014)、母が最期の日々を送った高知の実家が舞台となった『はだかのゆめ』(2022)などの監督映画にみられるように、甫木元はドキュメンタリーとフィクションを掛け合わせる手法によって「身近な人の不在/喪失」や「不在への向き合い方」といった普遍的なテーマを追求してきました。本展では、作家にとって初の試みとなる連作写真作品〈窓外〉のほか、新作のマルチチャンネルの映像インスタレーションを発表します。映画を表現の基軸に据える甫木元が、展示の枠組みを通じて記憶と記録の関係を問い直し、これまでの仕事に通底するテーマを総括します。
③ 甫木元の多岐にわたる活動を知ることができる、充実した関連イベント
作家本人によるトークイベントのほか、シンガーソングライターの前野健太とのライブ「はだかのまど」、極上の音響と音量で映画を上映する「爆音映画祭」などを実施予定。マルチに活躍する甫木元の表現を、さまざまな角度からお楽しみいただけます。

< 作家略歴 甫木元 空-ほきもと そら >
映画作家、音楽家、小説家。1992 年、埼玉県越生町生まれ、高知県四万十町在住。多摩美術大学映像演劇学科卒業。大学在学中に映画監督・青山真治の指導を受ける。2016 年、青山真治と仙頭武則の共同プロデュースにより、自身が監督、脚本、音楽をつとめた『はるねこ』で長編映画デビュー。『はるねこ』は全国劇場公開を果たし、第 46 回ロッテルダム国際映画祭コンペティション部門をはじめ国内外の複数の映画祭に招待された。21 年、すさきまちかどギャラリー/旧三浦邸(高知)で開催した初個展「その次の季節」で、高知在住のビキニ事件被害者に取材した映像インスタレーションを発表して話題となる。
また、2019 年にバンド Bialystocks を結成し、ボーカルや作詞などを担当。22年にメジャーデビュー作『Quicksand』をリリースする。本作が収録する楽曲「はだかのゆめ」を主題歌とする長編第 2 作『はだかのゆめ』が同年に公開。23年には同名の小説で小説家としてもデビューした。主な著作に、『その次の季節 高知県被曝者の肖像』(this and that、2022 年)、『はだかのゆめ』(新潮社、2023 年)がある。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上、ご観覧を。
[ 詳 細 : 高知県立美術館 ]  { 活版アラカルト  高知県立美術館  過去ログまとめ }

【展覧会】青梅市立美術館|館蔵企画展 共通点を探せ !! あなたのお気に入りはどれ ?|’23年2月11日-3月26日|終了

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青梅市立美術館
館蔵企画展 共通点を探せ !! あなたのお気に入りはどれ ?
会  期  2023年2月11日[土]- 3月26日[日]
開館時間  午前9時 - 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
休  館  日  月曜日
観  覧  料  大 人 200円、小・中学生 50円
      * 当日・個人・税込価格を表示。各種割引・優待などは下掲 公式情報 をご参照
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青梅市立美術館では約2,300点の美術作品を収蔵していますが、作品の保護や展覧会の関係から、1年間に紹介できる作品の数は限られており、まだまだ知られていない作家や作品が存在します。
本展で隣り合って展示された作品には、一見すると何の脈絡もありませんが、よく見ると何かが共通し、次につながっていきます。それぞれの作品の間にある共通点を探しながら、多様な美術の世界に触れるとともに、65点の展示作品の中から自分のお気に入りを見つけ出す、ゲーム感覚のユニークな展覧会です。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参加を
[ 詳 細 : 青梅市立美術館 ] 

【展覧会 】長野県立美術館|展覧会 発見された日本の風景|’23年2月11日-4月9日|終了

長野県美01 長野県美02長野県立美術館
展覧会 発見された日本の風景
会  期  2023年2月11日[土]- 4月9日[日]
休  館  日  水曜日
開館時間  9:00-17:00(展示室入場は16:30まで)
観  覧  料  一 般  1,200円、大学生 及び 75歳以上  1,000円、高校生以下 又は 18歳未満  無 料
      * 東山魁夷館及び長野県立美術館コレクション展との共通料金
      一 般  1,700円、大学生及び75歳以上  1,300円
会  場  長野県立美術館 展示室1 ・ 展示室2 ・ 展示室3
      380-0801 長野市箱清水1-4-4(善光寺東隣)
      TEL 050-5542-8600(ハローダイヤル)FAX 026-232-0050
主  催  長野県、長野県立美術館、京都国立近代美術館
共  催  長野県教育委員会
──────────────
日本が近代化を図る激動の「明治」。西洋諸国の制度や価値観と向き合い、世界を強く意識する時代の波は、美術の世界にも押し寄せました。日本を訪れた外国人画家たちは、西洋とは異なる日本の文化や風俗に興味を抱き、その様子を描きます。また、国内では水彩画が流行し、日本人画家たちも旅をし、各地の風景や暮らしを描きとめました。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳 細 : 長野県立美術館 ]

【展覧会】国立京都近代美術館|展覧会 リュイユ ── フィンランドのテキスタイル:トゥオマス・ソパネン・コレクション|’23年1月28日-4月16日|終了

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国立京都近代美術館
展覧会 リュイユ ── フィンランドのテキスタイル:
トゥオマス・ソパネン・コレクション
会  期  2023年1月28日[土]- 4月16日[日]
開館時間  午前10時 - 午後6時
      * 金曜日は午後8時まで開館(2月3日、2月10日、4月14日を除く)
      * 入館は閉館の30分前まで
休  館  日  月曜日
会  場  京都国立近代美術館 4F コレクション・ギャラリー内
観  覧  料  一般:430円、大学生:130円、高校生以下、18歳未満および65歳以上の方は無料*。
      * 心身に障がいのある方と付添者1名は無料*。
      * 入館の際に証明できるものをご提示下さい。
      * 個人、当日、税込価格を表示。各種割引・優待情報は下掲 公式サイト 参照
────────────────────
「やわらかな色面」を感じさせるリュイユの一番の魅力は、複雑に構成された色彩の表現にあります。ウフラ=ベアタ・シンベリ=アールストロム(1914–1979)は、水彩によるデザイン画をもとに、幾何学的な模様を無数の階調で表現した、リュイユの代表的なデザイナーの一人です。こうした色彩構成は、レーナ=カイサ・ハルメ(b. 1940)の近年の作品のように、ウールのみならず、リネンやヴィスコースなどの異なる質感の素材を用いることで、より複雑な表現へと展開しています。
リュイユは、フィンランドのアイデンティティが表れた織物だと言われます。16世紀にはすでに寝具として用いられていたリュイユの大きな転換点は、1900年パリ万博。画家アクセリ・ガッレン=カッレラ(1865–1931)によってデザインされた《炎》は、フィンランド館を彩り、ロシアからの独立を視野にナショナル・ロマンティシズムの一端を担います。一方、画家のデザインをもとに制作を担ったのは、伝統的な手工芸を保存し活かすことを掲げて1879年に設立されたフィンランド手工芸友の会でした。同会は、デザイナーと優秀な織り手との豊かな関係を築いたほか、家庭用の制作キットを作ることで、趣味の良い生活と、自ら作る喜びを広めていきます。

新たなデザインのリュイユは、時代の変化とともに生み出され、1950年代にはガラスや陶芸と同様に、ミラノ・トリエンナーレで受賞を重ねるなど「フィンランド・デザイン」として国際的な評価を高めました。現在では、作家が自ら手掛ける作品も多く、造形や素材は多様化して表現の幅はより広がりを見せています。リュイユの歴史は、いわば近代以降のテキスタイル・アートの変遷を凝縮した物語なのです。
本展では、フィンランド国立博物館と並び称されるリュイユのコレクションとして著名なトゥオマス・ソパネン・コレクションを日本で初めて紹介します。リュイユの歴史を概観できる重要な作品を厳選し、主に1950年代以降に制作された作品約40点を展観します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳 細 : 京都国立近代美術館

【展覧会】京都国立近代美術館|開館60周年記念|甲斐荘楠音の全貌 ― 絵画、演劇、映画を越境する個性|’23年2月11日-4月9日|終了

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京都国立近代美術館
開館60周年記念 展覧会
甲斐荘楠音の全貌 ― 絵画、演劇、映画を越境する個性
会  期  2023年2月11日[土・祝]- 4月9日[日]
会  場  京都国立近代美術館
      606-8344 京都府京都市左京区岡崎円勝寺町26−1
開館時間  午前10時 - 午後6時 金曜日は 午後8時まで 開館 * 入館は閉館の30分前まで
休  館  日  月曜日
観  覧  料  一 般:1,800円、大学生:1,100円、高校生:600円、中学生以下は 無 料
      * 上掲は当日・個人・税込価格です。割引、優待情報等は下掲詳細をご参照に。
────────────────
大正から昭和にかけて京都で活躍した日本画家、甲斐荘楠音(または甲斐庄楠音  1894-1978)。国画創作協会で彼が発表した作品は、美醜を併せ吞んだ人間の生を描いて注目を集めましたが、やがて映画界へ転身し、風俗考証等で活躍したこともあってその画業が充分には顧みられない時期が続いていました。
1997年、京都国立近代美術館で開催された「甲斐庄楠音展」は 彼の画業について再評価を促したといえますが、その際、映画人としての側面については大きく取り上げることができませんでした。今回は、彼が手がけた時代劇衣裳が 太秦 で近年再発見されたことを受け、映画人・演劇人としての側面を含めた  甲斐荘楠音  の全体像をご覧いただきます。

京都近美03※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細をご確認のうえご観覧を。
[ 詳 細 : 京都国立近代美術館 ] 

【展覧会】岡谷蚕糸博物館|企画展 東京農工大学科学博物館連携展|フランス式・イタリア式・そして諏訪式へ|~ VRでよみがえった勧工寮葵町製糸場 ~|’23年11月23日-’24年2月18日|終了

岡谷蚕糸博物館01 02岡谷蚕糸博物館

岡谷蚕糸博物館
企画展 東京農工大学科学博物館連携展
フランス式・イタリア式・そして諏訪式へ ~ VRでよみがえった勧工寮葵町製糸場 ~
開催期間  令和5年(2023年)11月23日[木・祝]- 令和6年(2024年)2月18日[日]
開館時間  9:00 - 17:00
      動態展示・まゆちゃん工房は 9:00-12:00、13:00-16:00
      * 時間は変更することがございます。
休  館  日  毎週水曜日 祝日の翌日 12月29日-1月3日
会  場  岡谷蚕糸博物館 -シルクファクトおかや- 企画展示エリア
      長野県岡谷市郷田1-4-8  TEL 0266-23-3489  FAX 0266-22-3675
入  館  料  * チケット・各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
協  力  東京農工大学科学博物館
主  催  岡 谷 市
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富岡製糸場と同時期に作られ、明治6年に現在の東京都港区虎ノ門付近にあったとされている官営2番目の製糸工場『勧工寮葵町製糸場』。
この製糸場は、イタリア式の製糸法を採用し、フランス式である富岡製糸場と同時期に作られ、器械製糸技術の伝播に貢献したことが知られています。
幻であったこの 勧工寮葵町製糸場 の図面 40点 余りが発見されたことにより、東京農工大学科学博物館で復元プロジェクトが立ち上げられました。膨大な紙の図面をデジタル画像化し、VRで復元された製糸工場を同時代の資料とともにご覧いただきます。

東京農工大学科学博物館 葵町製糸場プロジェクト 特設サイト 葵町製糸場プロジェクト‗バナー-1
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上観覧を。
[ 詳 細 : 岡谷蚕糸博物館      東京農工大学科学博物館
[ 関 連 : 東京農工大学科学博物館 WEB企画展「勧工寮葵町製糸場図面3D復元プロジェクト」2021年3月16日|終了企画 ]
◉ 本企画展は「COVID – 19」流行期に東京農工大学で実施されたため、オンラインによるWEB画展として実施されました。今回は岡谷蚕糸博物館との連携展として、現物資料とともに再実施される展示です。

【展覧会】茨城県天心記念五浦美術館|旅するチバラキ ~ 連 作《水郷めぐり》の全貌 ~|’23年2月10 日-4月23 日|終了

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茨城県天心記念五浦美術館
旅するチバラキ ~連作《水郷めぐり》の全貌~
会  期  2023年(令和5年)2月10 日[金]- 4月23 日[日]
        前 期=2月10 日[金]- 3月19 日[日 * 会期中一部展示替えがあります
        後 期=3月21 日[火・祝]- 4月23 日[日]
休  館  日  月曜日
開館時間  午前9時30分 - 午後5時(入場は 午後4時30分 まで)
会  場  茨城県天心記念五浦美術館 展示室A
      319-1703  茨城県北茨城市大津町椿2083  TEL 0293-46-5311
入  場  料  一 般 320円 / 満70歳以上 160円 / 高大生 210円 / 小中生 150円
      * 身体障害者手帳等提示の方、および付き添いの方(1人まで)は無料
主  催  茨城県天心記念五浦美術館
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大正6年(1917)に4人の日本画家、飛田周山、水上泰生、山内多門、勝田蕉琴によって描かれた連作《水郷めぐり》は、利根川流域から茨城県南部の旅行をもとに生まれた作品です。画家たちは各所で写生し、それぞれ幅六尺(=約180㎝)前後の横長の画面に仕上げました。
本展覧会では、水郷の湿潤な空気を伝えるような、墨の描写を主とした文人画調の連作31図を一堂に公開します。今はもう失なわれてしまった、およそ100年前の利根川流域、茨城県南部の風景を、旅情とともにお楽しみください。

◉ 本展のみどころ
(1)連作《水郷めぐり》は、大正7年の展覧会でまとめて公開され、翌年、小池北風(素康 もとやす)の紀行文とともに、書籍『水郷めぐり』に掲載され出版されました。その後、作品は画家たちの後援者の所蔵となり、以来、まとめて公開された記録がありません。《水郷めぐり》の全貌公開はおよそ100 年ぶりの機会となります。
(2)現在は陸続きとなった浮島や十六島など、大正6年(1917)の利根川流域から水郷周辺の様子を、旅情とともに楽しんでいただく展覧会です。一流の画家たちが描き留めた美しい水辺の情景、のどかな田園風景など、現在失われてしまった自然豊かな茨城と千葉をご覧いただけます。
(3)今回紹介する四作家は、文展、帝展といった国の主催する展覧会で活躍し、実力を認められた画家たちでした。明治10-12 年(1877-79)生まれの同世代で、《水郷めぐり》を描いた当時は38-40 歳。充実した時期の画家達が、楽しみながら筆を競った力作となっています。
(4)戦前に国の主催する展覧会を中心として活躍した画家たちの作品について、個人の注文などに応じた小品は多く残されているものの、大作の現存数は決して多くありません。四作家による連作《水郷めぐり》は文展、帝展の出品作ではありませんが、画家たちの評価につながる貴重な作例といえます。
(5)北茨城出身の飛田周山は、明治36 年(1903)に岡倉天心を五浦に案内し、天心の五浦移住、日本美術院移転の契機をもたらしたことでも知られています。大正12 年(1923)に始まる茨城美術展では、横山大観とともに顧問として審査にあたるなど、茨城の美術振興にも貢献しました。《水郷めぐり》は周山が郷里茨の魅力を紹介した作品としてお楽しみいただけます。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 茨城県天心記念五浦美術館 ]

【展覧会】富山県水墨美術館|企画展「対決! くらべて見よう、これとコレ」|’23年2月17日-4月9日|終了

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富山県水墨美術館
企画展「対決! くらべて見よう、これとコレ」
会  期  2023年2月17日[金]- 4月9日[日]
会  場  富山県水墨美術館
930-0887 富山県富山市五福777 TEL 076-431-3719
休  館  日  月曜日、3月22日[水]
開館時間  午前9時30分 - 午後6時(入室は 午後5時30分 まで)
観  覧  料  当日 一 般:300円 / 大学生:150円
      * 小学校・中学校・高校等の児童・生徒及びこれらに準ずる方は観覧無料。
      * 各種障がい者手帳をお持ちの方は観覧無料
主  催  富山県水墨美術館、富山新聞社、北國新聞社、北日本放送────────────────────
富山県水墨美術館では、開館以来、近代以降の水墨画を中心に日本画や工芸作品など日本美術の優品を収蔵してきました。その数は約700点にのぼります。
本展では「対決!」をテーマとして、当館の収蔵品のなかから特にオススメの作品の魅力を、いつもとは少し違う切り口からご紹介します。

作家たちは、あるときは従来の手法に倣ったり、またあるときは人とは違う表現を求めたりしながら、自分の表現を磨いてきました。
本展ではそのような多様な魅力を、「対決!」というかたちで、楽しく比較・鑑賞します。
‘‘ 龍と虎 ” のように描かれた画題による「対決!」、東西日本画壇の巨匠の「対決!」、あるいは、 “ 金と銀 ” の画材「対決!」などなど…、いくつもの作品のフレッシュな競演を展示室でご覧いただきます。

普段と違う表情から、当館収蔵品の魅力を新たに発見いただけたら幸いです。

◉ 館の概要|富山県水墨美術館 
富山県水墨美術館は、日本の近代以降の水墨画を中心に紹介する美術館として、平成11年に開館しました。館の名称に用いられる「水墨」という言葉は、単に水墨画を指すだけでなく、広く日本の美を表す意味がこめられています。建物は和風の平屋造りとし、庭園や茶室を配して、豊かな自然を感じながら心静かにすごしていただける環境を整えました。常設展示室では、竹内栖鳳や横山大観、菱田春草などの近代を代表する画家や、下保昭、篁牛人、岩﨑巴人などの富山県に縁のある画家の作品を見ることができます。そして展示室1・2では、日本画や工芸など幅広い分野の企画展を開催しています。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参観を。
[ 詳 細 : 富 山 県  富山県水墨美術館

【イベント】山口県立萩美術館・浦上記念館|浮世絵ウィーク|’23年3月9日-3月12日|終了

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山口県立萩美術館・浦上記念館
浮世絵ウィーク
開催期間  2023年3月9日[木]- 3月12日[日]
開館時間  9:00 - 17:00(入場は 16:30 まで)
休  館  日  会期中無休
観  覧  料  一般300円、学生200円
* 70歳以上と18歳以下の方、および高等学校、中等教育学校、
特別支援学校に在学する生徒は無料
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文化庁 Innovate MUSEUM 事業の助成により、浮世絵版画の技法や浮世絵が育まれた豊かな江戸文化を学ぶ4日間のイベントを開催します。
浮世絵版画のつくり方を学ぶ重ね押しスタンプの体験に加え、摺や髪結の実演、落語や飴細工など江戸時代からの伝統芸能の実演も行います。早春のひととき、浮世絵版画の技法を学びながら、江戸文化を楽しみましょう。

>イベントの一例 紹介<
◆浮世絵の摺実演
内 容:浮世絵の名品を生んだ多色摺木版画の技術を今に伝えるアダチ伝統木版画技術保存財団による摺の実演と解説です。
日 時:3月11日[土]1. 10:30ー12:00  2. 13:00-14:30
出 演:アダチ伝統木版画技術保存財団 摺師 長沼翔太 解説 田﨑雅志
会 場:エントランスホール
※ 事前予約不要

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 山口県立萩美術館・浦上記念館 ]

【展覧会】松坂屋美術館|白洲次郎生誕120周年記念特別展 白洲次郎・白洲正子ー武相荘折々のくらし|’23年3月4日-4月2日|終了

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松坂屋美術館
白洲次郎生誕120周年記念特別展
白洲次郎・白洲正子ー武相荘折々のくらし
会  期  2023年3月4日[土]- 4月2日[日] * 会期中無休
開館時間  10時 - 18時 * 入館は 閉館30分前 まで
会  場  松坂屋美術館(松坂屋名古屋店 南館7階)
      460-8430 名古屋市中区栄三丁目16番1号 TEL 052-251-1111
入  館  料  一 般 1,200円 / 高・大生 900円 / 中学生以下無料(税込)
      * 当日・個人・税込価格を表示。各種優待・割引などは 下掲詳細 を参照
特別協力  旧白洲邸 武相荘   協力  ワクイミュージアム
主  催  松坂屋美術館、朝日新聞社
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英国流のマナーと教養を身につけ、プリンシプルを生涯の信条として第二次世界大戦後、日本の復興に尽力した白洲次郎( 1902-1985)。幼少期から能を通して占典芸能に親しみ、きものや骨董を愛し、随筆家として多彩な活蹴をした白正正子(1910-1998)。お互いに一目惚れして結婚した次郎と正子はパートナーを尊重し、日々を人切に暮らしました。
次郎と正子は吉田茂や小林秀雄、青山二郎など闘時代に活躍した様々な人と交流を重ねていきました、その生き方は現在も多くの人の共感を呼び、影響を与え続けています。

本展では、ふたりが移り住み、生涯暮らした武相荘(東京都町田市)での家族の暮らし方に注川します、自洲次郎の愛用品や洋服、お手製の道具、カントリー・ジェントルマンの志で、戦後日本の復興に奔走した史料と、正子が愛したきものや帯、骨董、アクセサリー、正子の実家・樺山家ゆかりの品々などを紹介。
さらには、随筆家として日本行地を旅し、
鋭い感性で捉えた正子の著作や自筆原稿など、旧白洲邸武相荘の所蔵品を中心に約200点を紹介し、日本文化や四季折々の暮らしでみつかる美しさ、心のあり方をみつけていきます。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 松坂屋名古屋店  松坂屋美術館

【展覧会】石川県七尾美術館|没後30周年記念 彫刻家・田中太郎のあゆみ|’23年2月25日-4月23日

七尾美術館

石川県七尾美術館
没後30周年記念-愛しき木々
彫刻家・田中太郎のあゆみ
会  期  2023年2月25日[土]- 4月23日[日]
会  場  石川県七尾美術館
      926-0855 石川県七尾市小丸山台1丁目1  電話: 0767-53-1500
開館時間  午前9時 - 午後5時(入館は 4時30分 まで)
休  館  日  毎週月曜日、3月22日[水]
観  覧  料  一 般 350円、大高生 280円、中学生以下無料
主  催  石川県七尾美術館 公益財団法人七尾美術財団
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田中太郎(1911-92)は、七尾駅前の長谷川等伯像「青雲」などを制作した七尾出身の彫刻家です。はじめ寺院建築の装飾彫刻を学びますが、その後上京して平櫛田中に師事、昭和11年(1936)の院展初入選を皮切りに主に同展で活躍しました。
院展彫塑部解散後は粲々会や太平洋美術会などに活躍の場を移し、80歳で亡くなるまで出品を続けました。その作風は写実を基にした具象作品と不思議な精神性を想わせる抽象作品に大別でき、それぞれに異なる味わいがあります。本展覧会では氏の没後30周年を記念して所蔵品より46点を選抜、その業績を改めて振り返り、彫刻家としての「あゆみ」を紹介します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上観覧を。
[ 詳 細 : 石川県七尾美術館

【展覧会】不忍画廊|生誕90年記念 特別企画|〈MASUO IKEDA 2024 Color/Line/Form〉|’24年2月9日-2月24日|終了

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不忍画廊
生誕90年記念 特別企画
〈MASUO IKEDA 2024 Color/Line/Form〉
会  期  2024年2月9日[金]- 2月24日[土]
会  場  不忍画廊
      〠 103-0027 東京都中央区日本橋3-8-6 第二中央ビル4F
開廊時間  12:00 - 18:00
休  廊  日  日曜・月曜(2月11日, 12日, 18日, 19日)
池田満寿夫関連展 :
      広島市現代美術館『特別展 とびたつとき 池田満寿夫とデモクラートの作家』
      2024年1月20日[土]- 3月17日[日]
      国立工芸館(金沢市)『印刷/版画/グラフィックデザインの断層 1957-1979』
      2023年12月19日[火]- 2024年3月3日[日]
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MASUO IKEDA 2024 Color/Line/Form(版画芸術202号 2023冬『展覧会スポットライト』より)
展覧会名の「Color/Line/Form」は、池田満寿夫作品の特色を表す。第1回東京国際版画ビエンナーレで評価された「色」、ドライポイントの無垢で闊達な「線」、そして構図やパターンの繰り返し、大胆な解釈の人体による「形」。池田はこの三つの要素を組み合わせて、次々と新鮮な作品を生み出してきた。
本展では「色彩」にスポットを当て、1980-90年代のカラフルな半抽象作品をメインに、70-80年代のエロチックな色彩作品を絡めて展示予定。

池田の作品は、やはり初期からヴェネチア・ビエンナーレまでの銅版画による「線」の印象が強い。しかし、ヴェネチア・ビエンナーレ以後は、タマリンド工房でのリトグラフ制作と、1970年代のメゾチントを経たことにより、見た者の印象に鮮烈に焼き付く効果的な色の使い方が前面に表れてくる。むしろ、鮮明な印刷やディスプレイの色彩に日常的に囲まれている現代人にとっては、下絵にCGの手法を用い始めた80年代末から90年にかけての作品の方が、馴染みやすいようにも思われる。これまで晩年の作品が中心となって紹介される機会はあまり多くなかったため、池田満寿夫のイメージを刷新する得難い機会となるに違いない。
また、2023年末から24年3月にかけて、本展以外にも金沢・国立工芸館と、広島市現代美術館で1950~60年代の池田作品を見ることができる。(版画芸術・栗本寛子)

池田 満寿夫|Masuo Ikeda(1934 – 1997)
国際的な版画家、画家、彫刻家、陶芸家、芥川賞作家、エッセイスト、浮世絵研究家、脚本家、映画監督など多彩な顔をもつマルチ・アーチスト。
1934年、旧満州国・奉天市で生まれ、終戦後に父母と共に長野に引き揚げる。長野県立長野北高等学校(現長野高等学校)在学中に現不忍画廊会長・荒井一章と級友となり、以後「作家と画廊」という関係を超えて、晩年まで友人関係を続けていく。
高校を卒業後、画家、彫刻家をこころざし、19歳で初めて自由美術協会に入選。画家・瑛九のすすめで色彩銅版画をはじめ、1957年第1回東京国際版画ビエンナーレ展に入選。1960年、文部大臣賞を受賞して一躍脚光を浴びる。1961年、はじめての銅版画の個展を上野・不忍画廊で開催する。その後も数々の国際版画展で受賞をかさね、1965年ニューヨーク近代美術館で日本人初の個展を開催。1966年ヴェネチア・ビエンナーレ展の〔国際版画大賞受賞〕、版画家として最高の評価を得る。文学への傾倒もすすみ、1977年小説『エーゲ海に捧ぐ』で〔芥川賞受賞〕。
1997年4月より多摩美術大学版画科教授に就任など制作以外の活動も活発となる予定であった中、1997年3月8日に急性心不全により熱海市にて逝去。同年4月に「池田満寿夫美術館」の開館を控えてのことであった。

▶ 「MASUO IKEDA 2024 Color/Line/Form」 Online 展覧会は こちら

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上.ご観覧を。
[ 詳 細 : 不忍画廊 】
{新宿餘談} 池田満寿夫、不忍画廊会長・荒井一章氏は、迂生のひと廻り上、長野高校の先輩。その荒井一族に 荒井 修がいて、フランスに画廊修行に出かけたりしていて、迂生の友人だった。そんなわけで不忍画廊応援團を結成している次第。

【展覧会】国立西洋美術館|小企画展 もうひとつの19世紀 ── ブーグロー、ミレイとアカデミーの画家たち|’23年9月19日-’24年2月12日|終了

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国立西洋美術館
小企画展
もうひとつの19世紀
── ブーグロー、ミレイとアカデミーの画家たち
会  期  2023年9月19日[火]- 2024年2月12日[月・休]
開館時間  9:30 - 17:30
      毎週 金・土曜日 9:30 - 20:00  * 入館は閉館の30分前まで
休  館  日  月曜日(10月9日[月・祝]、2024年1月8日[月・祝]、2月12日[月・休]は開館)、
      10月10日[火]、12月28日[木]-12月31日[日]、1月9日[火]
会  場  国立西洋美術館 版画素描展示室(常設展示室内)
      110-0007 東京都台東区上野公園7-7
      お問合せ 050ー5541-8600(ハローダイヤル)
観覧料金  一 般 500円、 大学生 250円、 高校生 1,000円
      * 高校生以下及び18歳未満、65歳以上は無料(学生証、年齢確認できるものを提示)
      * 各種割引、優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  国立西洋美術館
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19世紀後半のフランスおよびイギリス美術と聞いて、みなさんが思い描くのは一体どんな絵画でしょうか。フランスにおけるレアリスムや印象派、あるいはイギリスのラファエル前派や唯美主義による作品が浮かんだ方も少なくないでしょう。
しかし、今日エポックメーカーとして俎上にあがる芸術運動と画家たちの背後には、常にアカデミー画家たちがおり、彼らこそが当時の画壇の主流を占め、美術における規範を体現していました。

かれらは、それぞれの国において最も権威ある美術教育の殿堂であったアカデミー ―― 1648年、フランスで創立された王立絵画彫刻アカデミーと1768年にイギリスで誕生したロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ ―― に属し、古典主義的な芸術様式を遵守した画家たちです。

しかしアカデミーの権威と伝統は、社会の急速な近代化によって揺らぎ、19世紀後半になるとアカデミスムは衰退の危機をむかえます。そんななか、アカデミーで地歩を固めた画家たちは時代の変容や新たな画派の登場に決して無関心ではありませんでした。むしろ変化に富んだ時代において、需要に応じて主題や様式、媒体を変容し制作を行いながら、アカデミーの支柱としてその伝統と歴史を後世に継承しようと努めたのです。
本小企画展では、ウィリアム・アドルフ・ブーグロー(1825-1905)やジョン・エヴァレット・ミレイ(1829-1896)をはじめとする両国のアカデミー画家たちのキャリアを辿り、多様化した主題やモティーフ、モデルに焦点をあてることで、その柔軟かつ戦略的な姿勢と彼らが率いた「もうひとつの19世紀」を浮き彫りにします。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 国立西洋美術館

【展覧会】広島県立美術館|特別展 第69回日本伝統工芸展|’23年2月15日-3月5日|終了

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広島県立美術館
特別展 第69回日本伝統工芸展
会  期  2023年2月15日[水]- 3月5日[日] 会期中無休
開館時間  9:00 - 17:00 * ※金曜日は19:00まで * 入場は閉館30分前まで
会  場  広島県立美術館 3階企画展示室
      730-0014 広島市中区上幟町2-22 TEL.082-221-6246 FAX.082-223-1444
チケット  一 般 700円、高・大学生 400円、中学生以下 無 料
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人間国宝から新進気鋭の若手まで、現代日本の卓越した技と美を一堂に見られる展覧会。
現代に生きる「伝統」約280点がここに集結!
日本伝統工芸展は、日本の風土の中から生まれた世界に誇る工芸技術を、発展継承させることを目的に、昭和29年に創設されました。伝統的な「わざ」をベースとしながら、今日の生活に合った新たな技術、新たな表現を築き上げることを目標としています。広島展では、陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、諸工芸の各部門から、広島在住作家の入選作8点を含む約280点を展示します。人間国宝(重要無形文化財保持者)から新進気鋭の若手まで、日本を代表する工芸家たちの最新作をお楽しみください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 広島県立美術館 ]

【展覧会】田辺市立美術館|館蔵品展 雑賀清子 ─ 草花によせる|’23年2月4日-3月26日|終了

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田辺市立美術館
館蔵品展 雑賀清子  ──  草花によせる 
開催期間  2023年2月4日[土]- 3月26日[日]
会  場  田辺市立美術館
      646-0015 和歌山県田辺市たきない町24-43
      TEL 0739-24-3770 FAX 0739-24-3771
休  館  日  毎週月曜日、2月24日[金]、3月22日[水]
開館時間  午前10時 - 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
観  覧  料  260円  * 学生及び18歳未満の方は無料です
主  催  田辺市立美術館

【同時開催】館蔵品展『原勝四郎の植物スケッチ』
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雑賀清子(1933-2017)は和歌山県美浜町に生まれ、女子美術大学の洋画科を卒業後、ベルギーでステンドグラスの制作を学んで帰国しました。帰国後は主に郷里で制作と指導を行っていましたが、1980年代のはじめ頃から、およそ30年間にわたって田辺市中辺路町周辺でのスケッチを重ねてきました。
雑賀がスケッチの対象としたのは自然であり、それも華やかに咲き誇る草木だけではなく、足下の小さな花や雑草がほとんどでした。それらの草花に、雑賀は自分自身の存在を重ね合わせながらスケッチしました。
雑賀のスケッチを通して、当地の自然の魅力を紹介するとともに、雑賀が注目したひたむきに生きる小さな存在と、それが放つ命の美しさをお伝えできればと思います。

併せて、雑賀と同じように、身近な植物の観察を生涯にわたって重ねた、和歌山県 田辺市 出身の近代の洋画家、原勝四郎(1886-1964)のスケッチと、花をモチーフとした、油彩画の小品を紹介します。
【同時開催】館蔵品展『原勝四郎の植物スケッチ』

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参観を。
[ 詳 細 : 田辺市立美術館 ]

【展覧会】たばこと塩の博物館|特別展 第44回夏休み塩の学習室|なにしてる? からだの中の塩|’23年7月21日- 8月27日|終了

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特別展 第44回夏休み塩の学習室
第44回夏休み塩の学習室 なにしてる? からだの中の塩
期  間  2023年7月21日[金]- 8月27日[日]
会  場  たばこと塩の博物館 2 階特別展示室
      130-0003  東京都墨田区横川 1-16-3 電 話 03-3622-8801
開館時間  午前10時 - 午後5時(入館締切は 午後4時30分まで)
休  館  毎週月曜日
入  館  料  大 人・大学生 100円、満65歳以上の方(要証明書)50円、小・中・高校生 50円
主  催  たばこと塩の博物館
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塩は生きるために欠かせないものです。私たちの体の中には塩があり、体の中のいろいろな場所(器官など)で生きていくのに必要なはたらきをしています。体の中の60%は水ですが、そのうちの 1 / 3 は、血液やリンパ液など細胞の外にあり「体液」と呼ばれます。塩はこの体液に約0.9%の割合で溶けていて、血液でも、胃でも小腸でも、いろいろなはたらきをしています。
「なにしてる? からだの中の塩」の会場には、大きな博士(パネル)が横たわっています。博士の体についている扉をめくると、それぞれの場所が「体の中で何をしているか」がわかります。さらに、“からだテレビ”をみると、その場所で「塩が何をしているか」がわかります。みなさんの体の中での塩のはたらきを、楽しみながら学べる企画です。

また、例年ご好評いただいている「塩の実験室」は、事前 WEB 予約制で開催します。夏休みの自主学習にも役立つプログラムとしてご利用ください。

※ 下掲詳細公式サイトで、最新情報を確認の上ご観覧を
[ 詳 細 : たばこと塩の博物館 ]

【展覧会】チェコセンター東京|<パン・ヨーロッパ運動の提唱者>|リヒャルト・クーデンホーフ=カレルギーとそのヨーロッパ統一構想|’23年9月21日-10月27日|終了

チェコセンター東京9-10月01

チェコセンター東京
<パン・ヨーロッパ運動の提唱者>
リヒャルト・クーデンホーフ=カレルギーとそのヨーロッパ統一構想
会  期  2023年9月21日[木]-10月27日[金]
時  間  10:00 - 17:00 (日曜日・祝日を除く)
開催場所  聖心女子大学4号館/聖心グローバルプラザ1階
      150-0012 東京都渋谷区広尾4丁目2−24  4号館
      * 東京メトロ日比谷線「広尾駅」4番出口から徒歩1分
      入場無料
パネル翻訳  篠原琢氏(東京外国語大学教授)
共  催  チェコセンター東京、聖心女子大学グローバル共生研究所
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日本にルーツを持ち、パン・ヨーロッパ運動の提唱者であった作家で政治活動家のリヒャルト・クーデンホーフ=カレルギーの生涯と功績を振り返るパネル展示を聖心女子大学にて開催します。
本企画は、昨年にチェコのEU議長国就任を記念してチェコセンターで行われたもので、このたび、開学当初よりチェコとの関係の深い聖心女子大学で展示が行われる運びとなりました。

<リヒャルト・クーデンホフ=カレルギー>
リヒャルト・クーデンホフ=カレルギー(1894-1972)は、オーストリア=ハンガリー帝国の貴族で外交官であったハインリヒ・クーデンホフと、日本人の青山みつの次男として、東京に生まれた。幼少期はボヘミアのポビェジョヴィツェで過ごし、生涯の大部分を国外で過ごしつつもチェコスロバキアの市民権を持ち、マサリク大統領やベネシュ首相とも密に連携をとっていた。
リヒャルト・クーデンホフ=カレルギーは、現代のヨーロッパ統合思想の先駆けとなったパン・ヨーロッパ運動の提唱者として歴史に名を残した。初めてヨーロッパ統合案を発表したのは、今から約100年前のの1922年のことだった。
日本人の母を持ち東京で生まれただけではなく、日本大学名誉博士号、広島名誉市民、鹿島国際平和研究所の第一回平和賞、昭和天皇への拝謁など、晩年に日本で数多くの名誉を受けた。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : チェコセンター東京   聖心女子大学 特設サイト

【展覧会】三鷹市美術ギャラリー|HAIBARA Art & Design 和紙がおりなす日本の美|’23年12月16日-’24年2月25日|終了

20231208140156_00013 20231208140156_00014三鷹市美術ギャラリー
HAIBARA Art & Design 和紙がおりなす日本の美
会  期  2023年12月16日[土]- 2024年2月25日[日] * 会期中、一部展示替あり
         前 期:2023年12月16日[土]- 2024年1月21日[日]
         後 期:2024年 1 月23日[火]- 2 月25日[日]
会  場  三鷹市美術ギャラリー 
      181-0013 東京都三鷹市下連雀3ー35-1 CORAL5階
      電 話 0422-79-0033 ファックス 0422-79-0030
開館時間  10:00-20:00(入館は19:30まで)
休  館  日  月曜日(1月8日、2月12日は開館)、1月9日[火]、2月13日[火]、
      年末年始(12月29日-1月4日)
観  覧  料  一 般 600円 / 65歳以上・学生(大・高)300円
      * 中学生以下および障害者手帳等をお持ちの方は無料
協  力  株式会社 榛 原 -はいばら-
主  催  三鷹市美術ギャラリー・(公財)三鷹市スポーツと文化財団
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日本橋に店舗を構える「榛原 -はいばら-」は、1806(文化3)年に創業し熱海製雁皮紙がんぴしをはじめとする高級和紙や、小間紙 -こまがみ- と呼ばれる装飾用の加工紙(千代紙、書簡箋、熨斗 -のし- ほか)などを販売してきました。
18世紀の終わり頃から製造が開始された熱海製の雁皮紙は、墨の付きが良く、緻密で上品な光沢があり、従来の楮こうぞ製の紙に代わる高級紙として江戸の数寄者たちに広く愛用されるようになります。雁皮紙を加工した和紙製品には、美しい彩色や同時代の画家による装飾が施され、榛原は上質かつ洗練された高級和紙舗 -わがみほ- としての評判を得ます。

明治時代になると、高度な木版摺りの技術とデザイン性を兼ね備えた榛原の商品は、日本を代表する工芸品として海外から高く評価され、国内外の博覧会で受賞を重ねました。

今回の展覧会では、おもに明治から昭和初期にかけて榛原で製作された貴重な品々を紹介します。河鍋暁斎(1831-1889)や、川端玉章(1842-1913)が手がけた華麗な千代紙や、同時代の画家たちによる団扇うちわや団扇絵、美しい絵柄の絵封筒や絵半切(便箋)は、当時の人々に身近で上質な〈美〉との触れあいをもたらしました。
また、榛原の当主たちは商品の研究も兼ねて、同時代の芸術家たちと交流を結んできました。特に明治期前半に活躍した三代目当主榛原直次郎は美術への関心が高く、伝統的な日本美術の復興を目的として結成された龍池会に入会し、日本青年絵画協会(のちの日本美術院)の設立を援助するなど、美術界と深いつながりをもっていました。こうした榛原と美術家たちとの関わりについても注目し、柴田是真(1807-1891)や河鍋暁斎、竹久夢二(1884-1934)が手がけた仕事の数々をご紹介します。
日本の紙文化と伝統木版画の流れを受け継ぐ小間紙の魅力と、豊かなデザインの数々をお楽しみください。

※ 感染症予防対応実施中です。下掲詳細サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 三鷹市美術ギャラリー  日本橋 榛原 -はいばら-

【展覧会】田端文士村記念館|田端文士村記念館 開館30周年記念展|古典的作品の再現者 芥川龍之介 「宇治拾遺物語」から「千夜一夜物語」まで|’23年11月4日-’24年2月12日|終了

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田端文士村記念館
田端文士村記念館 開館30周年記念展
古典的作品の再現者 芥川龍之介
「宇治拾遺物語」から「千夜一夜物語」まで
期  間  2023年11月4日[土]- 2024年2月12日[月・振休] * 休館日を除く
開館時間  午前10時 - 午後5時(入館は4時30分まで)
休  館  日  月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日と水曜日が休館)
      祝日の翌日(祝日の翌日が土・日曜日の場合は、翌週火曜日が休館)
      年末年始(12月29日-1月3日)。その他展示替え等で臨時休館することがあります
所  在  地  田端文士村記念館 企画展示スペース
      114-0014 東京都北区田端6-1-2  TEL 03(5685)5171  FAX 03(5685)5662
入  場  料  無 料
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芥川龍之介の作品には、古典文学を題材とした物語が数多く存在します。
かつて室生犀星は芥川のそのような物語に対し「古典的な作品の再現」と表現しました。
本展では、「地獄変」(題材「宇治拾遺物語」)や「三つの指輪(環)」(題材「千夜一夜物語」)など、和漢洋の古典に精通した芥川が「再現者」として生み出した作品の魅力について紹介します。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 田端文士村記念館

【展覧会】チェコセンター 東京|チェコの旅行家たちの目に映った近代日本|’23年2月6日ー3月20日|終了

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チェコセンター 東京
チェコの旅行家たちの目に映った近代日本
会  期  2023年2月6日[月]ー 3月20日[月]
休  館  日  土曜日・日曜日・祝日は休館
開館時間  10:00 - 19:00
会  場  チェコセンター東京
      150-0012 東京都渋谷区広尾2-16-14(チェコ共和国大使館内)
      入場無料
主  催  チェコセンター東京
キュレーター:ブルナ・ルカーシュ、ヤン・シェイブル
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19世紀末から20世紀初頭にかけて、日本を旅したチェコの旅行家たち。彼らの目に、日本はどう映っていたのでしょうか。また、ほかのメディアがなかったこの時代に、祖国に戻った後、どのように日本のイメージを作っていったのでしょうか。
本展では貴重な写真を通して、当時のチェコ人から見た日本の姿をご紹介します。

ヨゼフ・コジェンスキー、ジョエ・ホロウハ、あるいはバルボラ・マルケータ・エリアーショーヴァー。19世紀末から20世紀初頭にかけ、日本を訪れたチェコの旅行家たちは、祖国へ戻ったあとに自身の体験を熱心に文書に残し、語りました。彼らの記事や本、あるいは講演会では、はるか遠い “日出ずる国 ” を紹介するために、言葉だけではなく、自ら撮影した写真や複製写真などの画像が用いられました。
ほかのメディアが存在していなかった時代、主にこうした画像をもとにチェコの読者・聴衆が日本を “ 目にした ” のです。本展「チェコの旅行家たちの目に映った近代日本」では、ナープルステク博物館の写真コレクションを展示し、チェコの旅行家たちが日本で何を見たのか、どのように日本のイメージを作っていったのかをご紹介します。

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[ 詳 細 : チェコセンター 東京

【展覧会 NOTICES】すみだ北斎美術館|企画展 北斎バードパーク|’23年3月14日-5月21日|終了

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すみだ北斎美術館
企画展 北斎バードパーク
会  期  2023年3月14日[火]- 2023年5月21日[日]* 前後期で一部展示替えを予定
         前 期:2022年3月14日[火]- 4月16日[日]
         後 期:2023年4月18日[火]- 5月21日[日]
開館時間  9:30 - 17:30(入館は 17:00 まで)
休  館  日  毎週月曜日
会  場  すみだ北斎美術館 3 階企画展示室
      130-0014 東京都墨田区亀沢2丁目7番2号 TEL. 03-6658-8936
観覧料金  一 般1,000円、高校生・大学生・65歳以上700円、中学生/障害者 300円、小学生以下無料
      * 個人、当日、税込み料金を表示。各種割引・優待などは公式サイトをご参照。
主  催  墨田区・すみだ北斎美術館
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鳥展サムネイル_鵙 翠雀 虎耳草 蛇苺 のコピー葛飾北斎「鵙 翠雀 虎耳草 蛇苺」すみだ北斎美術館蔵

北斎は鳥を描いた作品を多く残しています。本展では、江戸時代の人々が目にしていた様々な種類の鳥から、意匠として描き出された鳥、画面に奥行きや趣を与えたり、場面の象徴として描かれた鳥など、北斎一門の描いた鳥を幅広く紹介し、その魅力を伝えます。

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[ 詳 細 : すみだ北斎美術館

【展覧会】京都dddギャラリー 第236回企画展|エディション・ノルト|ファクトリー ddd:被包摂、絡合、派生物/|会場構成| 秋山ブク | シチュエーションズ 7 番:京都 ddd ギャラリーの備品による|’23年3月21日-5月21日|終了

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京都dddギャラリー
第236回企画展
エディション・ノルト|ファクトリー dddd:被包摂、絡合、派生物/|会場構成| 秋山ブク | シチュエーションズ 7 番:京都 ddd ギャラリーの備品による
会  期  2023年03月21日[火]- 05月21日[日]
会  場  京都dddギャラリー
      600-8411 京都市下京区烏丸通四条下ル水銀屋町620 COCON烏丸 3F
      TEL : 075-585-5370 FAX:075-585-5369
開館時間  11:00 - 19:00 土日祝は 18:00 まで
休  館  日  月曜(祝日・振替休日の場合はその翌日)、祝日の翌日(土日にあたる場合は開館)
入  場  料  無 料
主  催  公益財団法人 DNP 文化振興財団
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edition.nord (エディション・ノルト)は、デザイナー、秋山 伸の故郷、新潟県南魚沼市を拠点に、全国から気ままに訪れる協力者たちと共同生活をしながら、ネット通販で素材を調達し、YouTubeなどで加工法を調べ、オフィス用複合機で印刷する、というユニークな手作りの本づくりを特徴としています。その活動は国内外のアート・ブック・フェアや展覧会で高く評価され、海外のワークショップやレクチャーに招聘されるまでに広がっています。

そうした経験から、彼らの関心は次第に、デザインすることより、地域のコミュニティーやアーティストを本づくりへと媒介することに移っていき、近年では、秋山が教鞭をとる神戸芸術工科大学の学生や、関西の協力者のちからを借りて「共同でつくること」の新たな実験を行っています。
本展では、そのつくる「いとなみ」に着目して会場をファクトリー=工房に見立て、協力者とともに行う実制作の様子をご覧いただきます。過去の共同制作の成果品や余剰物も展示されます。
会場は会期中、秋山自身の手によって空間が何度も組み換えられる予定です。展覧会タイトルの「ファクトリー dddd」は、ギャラリー名の「ddd」に「d」を足して、音の連続で継続する生産を想起させるようにしたものです。

秋山 伸 プロフィール
edition.nord代表/グラフィック・デザイナー/ブック・メイカー
1963年 新潟県生まれ。東北大学工学部建築学科卒業。東京藝術大学美術研究科建築専攻修了。1990年代半ばから、美術・建築の書籍や展覧会のグラフィック・デザインを数多く手がける。edition.nord代表/神戸芸術工科大学ビジュアルデザイン学科教授/多摩美術大学絵画学科版画専攻客員教授/日本造本装丁コンクール審査員。最近のデザイン/ブック・メイキングの仕事は、一般流通する数千部の本を学生とともに手作業で製本した『東山道エンジェル紀行』町田康+寺門孝之/左右社/2021

秋山ブク プロフィール
2001年より「コンポジション」シリーズとして、ギャラリー、店舗、倉庫、公民館、屋外公園、催事場、図書館などのその場にある備品だけで即興的に空間を構成する作品を作り続けている。2016 年より、一旦構成した作品を会期中に、自ら、あるいは協働者の力を借りて何回も組み直す「シチュエーションズ」を始める。2012 年より、モノとその場所が1対1で対応する作品シリーズ「プレイスメント」を始める。2017年より、レストランやカフェのテーブル上の備品や配膳された食器類を即興的に組み合わせ、その写真をSNSに投稿する「#table_arrangement」を始める。

[ 詳 細 : 京都 ddd ギャラリー ]

【展覧会】神奈川県立金沢文庫|特別展 金沢文庫の肖像 ─ 国宝 四将像全幅公開 ─|’23年3月31日-5月21日|終了

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神奈川県立金沢文庫
特別展 金沢文庫の肖像
── 国宝 四将像全幅公開 ──
会  期  令和5年3月31日[金]- 令和5年5月21日[日]
      *文化財保護のため会期中一部展示替があります。
休  館  日  毎週月曜日 * 5月1日[月]は開館します
観覧時間  午前9時 - 午後4時30分(入館は 4時 まで)
観覧料金  一 般 500円、20歳未満及び学生 400円、65歳以上 200円、高校生 100円
会  場  神奈川県立金沢文庫
      236-0015 神奈川県横浜市金沢区金沢町142 電話:045-701-9069
主  催  神奈川県立金沢文庫
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武州金沢の古刹である称名寺には、鎌倉幕府の要職を務めた金沢北条氏の歴代当主の肖像画(四将像)が伝えられています。
北条実時が叡尊に帰依し、律の寺として改められた称名寺には、極楽寺忍性に推挙され、下野薬師寺から称名寺に入寺して開山となった妙性房審海(1229-1304)をはじめ、西大寺流の僧侶像も多く伝えられています。また、忌日や祖師忌などの法会に関する古文書、聖教、肖像画に描かれた法衣や法具などをあわせてご覧頂きます。

■ 主要展示作品
 種別 文化財指定  作品名           備 考
1 絵   国 宝  北条実時像       称名寺所蔵・神奈川県立金沢文庫保管
2 絵   国 宝  金沢顕時像       称名寺所蔵・神奈川県立金沢文庫保管
3 絵   国 宝  金沢貞顕像       称名寺所蔵・神奈川県立金沢文庫保管
4 絵   国 宝  金沢貞将像       称名寺所蔵・神奈川県立金沢文庫保管
5 絵   重要文化財 審海像(一山一寧賛)   称名寺所蔵・神奈川県立金沢文庫保管
※文化財保護のため会期中一部展示替があります。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 神奈川県立金沢文庫