月別アーカイブ: 2016年8月

【会員展覧会】 金子 絵里展 KANEKO Eri 10月17日[月]-22日[土] ギャラリー東京ユマニテ

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金 子 絵 里 展 KANEKO  Eri

10月17日[月]-10月22日[土]
会期中無休 10:30-18:30 (最終日18:00まで)
会 場 : ギャラリー 東京ユマニテ

金 子  絵 里
1987年  東京うまれ
2011年  第20回 ART BOX 準グランプリ
2012年  多摩美術大学大学院 美術研究科 版画研究領域 修了
2016年  朗文堂 タイポグラフィスクール 新宿私塾第28期にてまなぶ

金子絵里さんからのメッセージ ─────────
私が住んでる世界には距離がある。それは違和感をはらんでいる。
私は絵に円を描く。舞台で踊るときのように、陶酔した感覚の中でその違和感を拭おうとする。
描き終えた後は、森に帰ったような気持ちになる。

私の絵の題材は、「夢」と「踊り」です。
実際に私はスペインの舞踊であるフラメンコを嗜んでおります。
踊るときの陶酔感は、絵に円を描くときの感覚とも似ています。また、それらの感覚は寝ているときに見る夢や現実にありもしないことを夢想することにも似ています。
それらの感覚は共通しています。私は、それらと現実を行き来し、絵を吐き出します。

今展覧会は、再度私に「描くという行為」「版と向き合うこと」「紙に写し取られた違う世界」という悩ましく幸福なひと時を与えてくれました。

【個展】 Hiroyuki Okumura ― Memoria y sentido

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奥村浩之彫刻展 ―― 記憶と感覚
Museo Federico Silva, Escultura Contemporánea
会 期 : 2016年9月2日―11月27日
会 場 : フェデリコ シルバ現代彫刻美術館
Dirección: Álvaro Obregón #80 – Centro Histórico,
C.P. 78000, San Luis Potosí, S.L.P.

     Teléfono: 01 (444) 812-38-48
     Horarios: Lunes-Sábado de 10:00 a 18:00 hrs. y Domingo de 10:00 a 14:00 hrs.

【 参考 : Museo Federico Silva, Escultura Contemporánea

奥村浩之さんからのメッセージ } ──────────
メキシコの サン ルイス ポトシ市にあるフェデリコ シルバ 現代彫刻美術館は、1611年に修道院 兼 病院として作られた古い建物です。その後、学校として使用され、2003年から現代彫刻美術館として使用されています。
南北のアメリカ大陸で、彫刻専門の美術館は、ここフェデリコ シルバ 現代彫刻美術館と、ブラジルにある美術館のふたつだけです。
このフェデリ シルバ現代彫刻美術館で、
はじめての個展となります。
1993年作の作品から2016年までの作品 ―― 32点の石の彫刻と、36点のマケット作品の展示です。
奥村 浩之

【根津美術館】 コレクション展『中国陶磁勉強会』 自9月15日(木)至10月23日(日)

根津美術館
根津美術館 コレクション展

『中国陶磁勉強会』
自9月15日(木) 至10月23日(日)

「中国陶磁」と聞いて、みなさんはどんなものを思い浮かべますか?
八千年あまりに及ぶ中国の長い歴史のなかで、広大な国土の各地で作られた陶磁器は、作られた時代によって姿や形、色彩や文様に様ざまな違いがあります。
このような歴史的な展開をたどるとともに、日本で「唐物(からもの)」として大切にされた作品を含む中国陶磁の全体像を、重要文化財4件を含む約90件の作品を通して楽しく学んでみましょう。
【詳細:根津美術館

【青年劇場】 青年劇場 第115回公演 『郡上の立百姓』

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青年劇場 第115回公演 『郡上の立百姓』
9月17日[土]-25日[日]
紀伊國屋ホール

宝暦4年(1754年)、美濃の国 郡上郡(ぐじょう ごおり)、百三十ヶ村の百姓たちが立ち上がった。
年貢徴収法が改定され、より重い増税となってのしかかってきたのだ。
百姓たちの激しい抵抗に、郡上藩はいったん願いを聞き入れるが、一年後、庄屋衆の切り崩しから反撃と弾圧をはじめる。
若き指導者・定次郎らは百姓たちをまとめ組織的なたたかいへと発展させてゆくが、次第に郡上内は藩に従う「寝百姓」と、あくまで抵抗を続ける「立百姓」に分裂、せめぎ合いは苛烈を極めていく・・・・・・。
──────────
『郡上の立百姓』は、郡上一揆を題材に、1964年 こばやし ひろし氏が 自ら主宰する劇団はぐるまに書き下ろし、翌年には第二回訪中日本新劇団の合同公演として上演、その後劇団民藝によって全国巡演された。

―― それから半世紀。彼らの闘いは、決して過去のものではない。
「いかに生きるべきか?」
いま大きな分岐点に立つ私たちにこそ、彼らが掴もうとした未来が託されている。
熱気溢れる「郡上踊り」に秘められた想い、圧倒的な迫力とスケールで描く人間群像を、繊細かつ大胆な演出で定評のある藤井ごう氏を演出に迎えて贈る、壮大なたたかいと人間讃歌の物語。

<郡上一揆 グジョウ-イッキ とは>
江戸時代後期、宝暦4年(1754)現在の岐阜県郡上市で起きた大規模な百姓一揆。
庄屋を排除した農民らが中心となり、五年もの長きにわたる戦いの中で、直接江戸幕府に窮状を訴えるべく籠訴(大名の乗った籠に訴状を差し出す)、箱訴(目安箱に訴状を入れる)を決行した。
その結果藩主・金森家は改易、老中ら幕府の要人らも処断された。領主および幕府の高官らまで厳罰を下された例は、江戸時代を通じて郡上一揆だけとされる。

【 詳細 : 青年劇場 郡上の立百姓

【東京国立博物館】 特別展「平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」

20160719211830_00003 20160719211830_00004 東京国立博物館
特別展 「平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」
本館 特別5室
2016年9月13日[火]-2016年12月11日[日]

滋賀県甲賀市に所在する天台宗の古刹、櫟野寺(らくやじ)には重要文化財に指定される平安時代の仏像が20体も伝わります。
その数は、優れた仏像が数多く残る滋賀県でも特筆されます。

本展は、20体すべてを寺外で展示する初めての機会です。
本尊の十一面観音菩薩坐像は像高が3mもある圧巻の作品で、普段は大きく重い扉に閉ざされる秘仏です。重厚感ある堂々とした姿ですが、美しい顔立ちは、見る人に安らぎを与えることでしょう。
その十一面観音とともに2.2mある薬師如来坐像が並ぶ様子は壮観です。
ほかにも11体の観音や、どこか親しみのある毘沙門天立像、文治3年(1187)に造られたことが知られる貴重な地蔵菩薩坐像なども出品され、櫟野寺に伝わる平安彫刻の傑作を一時にご覧いただける展覧会です。

【 詳細 : 東京国立博物館 特別展

【会員情報】 Bonamiのアトリエで、紙芝居「すずちゃんの のうみそ」の原画展を開催

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Bonami
 < ボナミ について >
 杉山聡 三木葉苗 三木咲良さん のトリオ。
神奈川県の小さな港町、真鶴のアトリエで
手製本、活版印刷などを用いた本や紙のものを制作しています。
Bon ami ( ボナミ ) はフランス語で 「 なかよし ・ 良き友だち 」 の意味。
私たち 3 人は、はじめて出会ったその瞬間から仲良しになりました。
そのことが、私たちの人生でいちばんの彩りです。
浮き沈む日々も、ただ、こう言います。 「 私たちは Bonami ( なかよし ) です。」
──────────
いつも、どこか、なにか、いい感じの Bonami のトリオです。
このたび Bonami のアトリエで、紙芝居「すずちゃんの のうみそ」の原画展を開催することになりました。
 紙芝居はもちろん、「すずちゃんの のうみそ」ポストカードの販売もいたします。

【 日  時 】 8月26日(金)・27日(土)・28日(日)と、
          翌月9月10日(土)・11日(日)の5日間。
          13:00〜18:00
【 場  所 】 Bonami
          神奈川県足柄下郡真鶴町真鶴1099−15 2F
          0465-46-8590

*8月28日(日)には作者・竹山美奈子さんによる紙芝居の朗読とお話会があります。
 13:00〜15:00 お気軽にご参加下さい。お問い合わせはBonamiまで。

「すずちゃんは、どうしておしゃべりできないの?」
小さな疑問に答える、お母さんの優しい言葉。
重度自閉症という障害をたずさえて生きるすずちゃんの存在を通して、
それぞれみんな違いながら、寄り添って生きる私たちの世界を
改めて確かめていただけたら嬉しいです。

開催日時に注意して、皆さまも真鶴にお出かけになりませんか。
【 企画詳細 : アトリエ ボナミ 】 
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【朗文堂好日録】 きょうは 「処 暑」 夏の暑さがおさまる日です

DSCN6594 DSCN6597リオのオリンピック、甲子園の高校野球と連日熱くて暑い夏でした。
おまけにふたつの颱風が日本列島を断ちわるように駈けぬけ
いまだに颱風10 号がはるか南方沖でさすらって方途がわかりません。
皆さまご健勝でいらっしゃいますか。

暦法二四節気ではきょう08月23日は「処暑」で、夏の暑さがおさまる頃とされます。
また颱風が襲来する時季のはじめともされます。
それでも吾が空中花壇では「秋桜 コスモス」が花をつけました。
ちいさな秋がはじまりました。

【会員情報】 ぢゃむ 杉本昭生さん、活版小本 ギョーム・アポリネール『アムステルダムの水夫』を製作・発表

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今回はギョーム・アポリーネール「アムステルダムの水夫」 です。
アポリネール(1880-1918)は二〇世紀初頭のパリで、前衛芸術の旗手として
詩、小説、演劇に縦横の活躍をみせ、近代詩から現代詩への方向を決定づけた
才人といわれています。

98118631.v1315706543[1]死の直後に公刊された『カリグラム』(Calligrames,  1918年)では
文字で絵を描くという斬新な手法で高い評価を得ました。
「アムステルダムの水夫」は港に下りた水夫が殺人事件に巻き込まれる話です。

体裁はごらんの通り、本文は色紙を使うこと、表紙は黒にすることなど
あらかじめ決めて作りましたが、やはり出来上がりには不満が残ります。
これは自分の能力に対する不満なので、とうしようもないのですが。
IMG_2478[1] IMG_2486[1] IMG_2480[1] IMG_2482[1]──────────────
京都の吉田山のほとり、ちいさな活版印刷機で小型本の製作をつづけている
ぢゃむ 杉本昭生さんは、製作のピッチも順調ですし、そのブログ
<活版小本 コホン>も意欲的な更新が継続しています。
<活版小本>の特徴のひとつに、ていねいな書体選択があります。
テクストのテーマごとに、装本・用紙選択・書体選択と、すみずみまでこまやかな
配慮をこらす姿勢に好感をもちます。
ぜひともリンク先で、できたら拡大画面で本文ページをご覧ください。
こんな小さな図書なのに、そのこころ配りの贅におどろきます。
皆さまのご愛読と、ブログへのご訪問をおすすめいたします。    [やつがれ wrote]
ブログ<活版小本 コホン>のアドレスはこちらです。

 【 ぢゃむ 杉本昭生  活版小本 】

【朗文堂好日録】 梅雨があけた。夏が来る ー ごてごてと 草花植ゑし 小庭かな : 正岡子規

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DSCN9636 DSCN9632昨年の早春、ビルの保守工事で、ベランダに煉瓦をつんでつくった、手づくりの「空中花壇」が、お気に入りの「ロダンの椅子」ともどもそっくり破壊・撤去されてしまった。

ごてごてと 草花植ゑし 小庭かな

― この小園は余が大地にして 草花は余が唯一の詩料となりぬ   子規庵 ―
正岡子規(俳人・歌人 1867-1902) 「小園の記」より

わがベランダにあった「空中花壇」には、「根岸 子規庵」の庭園には比べるべくもないが、それでも雑多の艸〻がそだっており、煉瓦の裏側には野バトの巣もあった。
工事がおわったあと、寒〻としたベランダになったままきょうにいたる。
5ac10d6d67e779732659874f8ba65ff4[1] DSCN7232[1]いまベランダ庭園で妍をきそっているのは、トロロアオイとハイビスカスである。どちらも大輪の花をつぎつぎと開花させ、楽しませてくれる。

ようやくちいさな鉢植えの艸花とはいえ、ベランダ庭園がよみがえりつつあるのは、トロロアオイが衰弱し、わくら葉のまま、なんとかちいさな花をつけたことによる。

トロロアオイの花にはちょっとしたおもいいれがある。
昭和10年代、中野の早稲田通りにあった、アオイ書房社主にして、伊勢辰酒店主人だった志茂太郎に関することどもである。

活字狂を自認していた志茂太郎は、中國での泥沼の戦争から太平洋戦争にむかう時局下に展開された「変体活字廃棄運動 当時の表記:變軆活字廢棄運動」に義憤を感じ、それをみずからの愛書誌『書窓』に発表した。
そのため特別高等警察(特高)によって戦争末期の1945年(昭和20)に強制疎開を命じられ、郷里岡山への帰郷を命じられた。
いまは故郷「山の城」の宏大な志茂家塋域にねむるひととなった。

このことはあらかた『活字に憑かれた男たち』(片塩二朗 朗文堂)にしるしたが、志茂家塋域をたずねたとき、なかば自生化したトロロアオイがたくさん初夏の風にゆれていた。
晩夏になると淡紅色の大輪の花をつけるのだとうかがった。

このトロロアオイの種子のもとは、2009年05月に都下あきる野市五日市町の軍道紙グンドウガミの工房からわけていただいた数株の苗にはじまった。

◯ 活版 à la carte 年越しの古株からトロロアオイの花が咲きました 2016年5月1日
◯ 活版 à la carte 一週間の中国出張。すっかりよみがえったトロロアオイが大輪の花をつけて迎えてくれた 2016年6月7日

チャペック01さきごろ『園芸家12カ月』(カレル・チャペック 小松太郎訳 中公文庫)を読んでいた。
2013年晩夏、三泊四日のあわただしい日程で、はじめてチェコ、プラハにいったことがある。
そのとき、画家にして装本家:兄 ヨゼフ・チャペック と、作家・戯曲家:弟 カレル・チャペック の墓をチェコプラハの市民墓地にたずねた。
カレルの墓標は、まさに現代の多段式ロケットの形態そのものであり、ヨゼフの墓はその背後にひっそりと佇んでいた。

チャペック02弟:カレル・チャペックは、第一次・第二次大戦間のチェコスロバキア(ボヘミア)でもっとも人気のあった国民的作家である。
戯曲『ロボット (R.U.R.)』において、「労働」を意味するチェコ語:robota(もともとは古代教会スラブ語での「隷属」の意)から ロボット ということばを兄と共同でつくった。また趣味をこえた愛園家を自負し『園芸家12カ月』をのこした。

カレル・チャペックは『ロボット』につづき、ロボットを火の精霊サラマンダー(山椒魚)にたとえ、より擬人化した長編小説『山椒魚物語』をのこしたが、そのなかでヒットラーとナチを諧謔をこめて痛烈に批判したため、ゲシュタポは1939年3月15日プラハを占領した際、いちはやくチャペックを逮捕するためにチャペック邸に乗り込んできた。

ところが、その前年12月25日、クリスマスの日にカレル・チャペックは死亡していた。
その死因は真冬の豪雨のなか、愛しぬいた庭園の手入れにあたり、それがもとで肺炎になったためとされている。その後におこったボヘミヤの不幸をおもうとき、『園芸家12カ月』の作者としては、ある意味本懐だったかも知れない。
それを知らず踏みこんで来たゲシュタポに、オルガは夫カレルはすでに四ヶ月前に歿したことを冷たく告げたという。、
そして造形家の兄:ヨゼフ・チャペックはゲシュタポに逮捕され、収容所に歿した。

装本家であり、造形家のヨゼフ・チャペックを中心としたおおきな展覧会がわが国でも開催されたことがある。
◯ 『チャペック兄弟とチェコ・アヴァンギャルド』(神奈川県立美術館 2002年)
◯ 『ブックデザインの源流を探して チェコにみる装丁デザイン』(印刷博物館 2003年)

作家であり弟のカレル・チャペックにとって(わが国では)不幸だったのは、「SF作家」と分類されたことだったかもしれない。
サイエンス・フィクション(英語:Science Fiction、略語:SF、エスエフ)は、わが国では科学小説、空想科学小説とも訳され、科学的な空想にもとづいたフィクションの総称であるが、メディアによってはSF小説、SF漫画、SF映画、SFアニメなどとも分類されている。
そのため20世紀中葉、おなじプラハ出身の フランツ・カフカ(1883-1924) 幽玄的な作品が実存主義的見地から高い評価があるのに比べると、いくぶん軽んじられるふうがあるのは残念である。
ロボットが空想科学ではなく、いまや現実となってさまざまな分野で活躍している現在、カレル・チャペックはもっと評価されても良いのではないかとおもう。

2013年晩夏のプラハ行きはあまりにも予習不足だったし、ひさしぶりの欧州旅行への不安もあった。したがって前回のプラハ行きに物足りないところがあって、ことしのお盆の休暇に、またまた疲れにいくようなものだが、三泊四日の弾丸旅行でプラハ再訪をねらっている。
DSCN5878 DSCN6107 DSCN6105チェコプラハへの直行便はないので、ロシアのアエロ・フロートでモスクワにいき、そこでプラハ行きにトランジットした。プラハの旧市街は石畳、それもちいさな石をモザイク状に並べたものが多い。パリやウィーン経由でやってくるハイヒールの女性旅行者は、プラハではまずスニーカーの購入が必須となる。

◯ 花筏 朗文堂好日録038-喫煙ボヘミアン、プラハへゆく-01 プロローグ
◯ 花筏 朗文堂好日録046 - 喫煙ボヘミアン、プラハへゆく-02 プラハ城付設「黄金の小径」とフランツ・カフカ

そんなこともあって、また『園芸家12カ月』をのこしたカレル・チャペックに触発されるところがあって、園芸とはいえないが、わが「空中花壇」にもすこしこころ配りをくわえている。気配りといっても水遣りを丹念にやり、10日に一度液肥をあたえるくらいのことである。
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「空中花壇」には名は忘れたが香草もいくつか植えられている。花は可憐でよい。
近所の花屋で160円で購入したミニトマトの苗も、ことしは順調に生長し、実をつけた。
ここで困るのがノー学部。気まぐれで花壇にやってきて、ハイビスカスはこの花壇にふさわしくないと文句をいう、(やつがれも内心では失敗だったとおもうが)抗弁する。
「そんなことはない。花が咲けばスミレでもタンポポでもオレは好きだ」
ノー学部はそれにかまわず、唯一の農具:小型のハサミで香草をチョキチョキやる。ミニトマトもしっかり収穫してしまう。
昨夜、投票終了直後、八時の時報とともに結果が判明した都知事選の開票速報を、幾分しらけた気分でみながらそれを食した。
ミニトマトはとびっきり旨かった。