月別アーカイブ: 2023年4月

【展覧会】神奈川県立近代美術館 鎌倉別館|企画展 吉村 弘 風景の音 音の風景|’23年4月29日-9月3日

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企画展 吉村 弘
風景の音 音の風景
会  期  2023年4月29日[土・祝]- 9月3日[日]
会  場  神奈川県立近代美術館 鎌倉別館
      248-0005 神奈川県鎌倉市雪ノ下2-8-1 電話:0467-22-5000
休  館  日  月曜(7月17日を除く)
開館時間  午前9時30分 - 午後5時(入館は午後4時30分まで)
観  覧  料  一 般 700円、20歳未満・学生 550円、65歳以上 350円、高校生 100円
      * 中学生以下と障害者手帳等をお持ちの方(および介助者原則1名)は無料です。
      * 各種割引、優待条件などは 下掲詳細 参照
主  催  神奈川県立近代美術館
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1970年代初めから環境音楽の先駆けとして活躍した吉村弘(よしむら・ひろし 1940-2003)。2003年の葉山館開館を機に吉村が作曲した葉山館と鎌倉館のサウンドロゴは、現在も葉山館で朝夕に館内を流れ、来館者を惹きつけています。
没後20年を記念する本展では、音楽作品のほか、写真、映像作品、小杉武久(こすぎ たけひさ1938-2018)や、鈴木昭男(すずき あきお 1941- )とともにおこなったパフォーマンスや、サウンドインスタレーションなど、多様な活動を新資料群によって紹介し、知られざる吉村弘の世界に誘います。7年ぶりに鎌倉別館で復活する鎌倉館のサウンドロゴにもご注目ください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 神奈川県立近代美術館 鎌倉別館 ]

【展覧会】戸栗美術館|「柿右衛門」の五色 ─ 古伊万里からマイセン、近現代まで ─|’23年4月8日-6月25日

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戸栗美術館
「柿右衛門」の五色
── 古伊万里からマイセン、近現代まで ──
会  期  2023 年 4 月 8 日[土]- 6 月 25 日[日]
会  場  戸栗美術館 東京都渋谷区松濤 1-11-3
開館時間  10:00 - 17:00(入館受付は 16:30 まで)
      * 金曜・土曜は 10:00 - 20:00(入館受付は 19:30 まで)
休  館  日  月曜・火曜
入  館  料  一 般 1,200 円 / 高大生 500 円  * 中学生以下は 入館料 無 料。

< 同 時 開 催 >
◇ 第3展示室「江戸時代の伊万里焼 ― 誕生からの変遷 ―」
江戸時代初頭に誕生した伊万里焼は、技術の発展や時代の変化に合わせて様式も移り変わっていきます。年代毎の様式の変遷を追いながら江戸時代の伊万里焼を通観いたします。
◇ やきもの展示室「柿右衛門窯のうつわ展」
柿右衛門窯では、江戸時代から約370年続く伝統を守り、次世代に残していくために製作を続けています。今回の展示では、当主である15代酒井田柿右衛門の濁手作品1点のほか、伝統文様を施した錦手や染錦手の皿、鉢など柿右衛門窯製のうつわを中心に、約30点を展示いたします。

画像②色絵 竹虎牡丹文 皿_ロゴ入り色絵 竹虎牡丹文 皿  伊万里(柿右衛門様式)
江戸時代(17世紀後半)口径25.0cm  戸栗美術館所蔵

画像③色絵 花鳥人物文 蓋付六角壺_ロゴ入り色絵 花鳥人物文 蓋付六角壺  伊万里(柿右衛門様式)
江戸時代(17世紀後半)通高31.4cm  戸栗美術館所蔵
画像④色絵 花鳥文 皿_ロゴ入り色絵 花鳥文 皿  ドイツ・マイセン
18世紀前半 口径42.7cm  戸栗美術館所蔵

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「濁手 – にごしで」と呼ばれる純白の素地に、赤・青・緑・黄・金の 5 色の彩色を基本として優美な絵付けを施した「柿右衛門 – かきえもん – 様式」は、1670年代の佐賀・有田で完成されました。1660年代以降に本格化する西欧への伊万里焼の輸出を背景に、それまでの濃密な文様構成や、濃厚な色合いから、濁手素地を活かした、余白の多い構図と、明るく爽やかな色調へと変化したものです。輸出先である西欧では大変な人気を博し、ドイツのマイセンをはじめとして写しが製作され、素地の白さや、清爽な呈色が独自に追求されました。

その後、西欧をめぐる中国との市場競争を理由とした様式変化によって途絶えてしまった柿右衛門様式は、戦後になって12代・13代酒井田柿右衛門父子による「濁手」の復興とともに復活を遂げ、現代にまで受け継がれています。

今展では、世界を魅了した柿右衛門様式の素地や、絵具の「色」に着目し、色絵作品約80点を展示します。江戸時代の伊万里焼とマイセン、そして近現代の「柿右衛門」作品をご堪能ください。

※ 展示作品の写真画像は戸栗美術館から拝借しました。二次流用などはご遠慮ください。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。

[ 詳 細 : 戸栗美術館

【展覧会】酒田市美術館|心に山ありて幸いなり  山岳写真家  白簱史朗展|’23年4月29日-6月25日

酒田市01     上掲フライヤー写真) 白旗史朗 ベルト針峰とドリュ針峰/1978年2月21日

酒田市02
酒田市美術館
心に山ありて幸いなり  山岳写真家  白簱史朗展

期  間  2023年4月29日[土・祝]- 6月25日[日]
時  間  午前9時 - 午後5時(最終入館は 午後4時30分)
観覧料金  一 般 900円、 高 校 生 450円、 中 学 生以下 無 料
      * 大学・専門学生は一般料金となります。
      * 障がい者手帳をお持ちの方、およびその介助者1名の観覧料は半額となります。
休  館  日  無 休
会  場  酒田市美術館
      998-0055 山形県酒田市飯森山3丁目17-95 TEL/0234-31-0095
主  催  公益財団法人さかた文化財団 酒田市美術館
共  催  酒田市
企画協力  一般社団法人 白簱史朗保存会

【酒田市美術館・土門拳記念館連携企画】
土門拳記念館展示
「田淵行男と白簱史朗 ― 山岳写真の追求者たち ―」
会  期  2023年7月13日[木]- 9月12日[火](本項でも別途ご案内予定です)
* 土門拳記念館では、当館展示作品以外の白簱史朗作品を展示予定です。
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山岳写真家・白簱史朗(しらはた しろう 1993-2019)は、父が旧・八幡町(現・酒田市)出身であったことが由縁で、鳥海山を「父の山」と呼び、幾度となく通い多くの写真を撮影しました。
1951年に富士山の写真家・岡田紅陽に師事し、カメラ操作から始まり表現方法や写真の現像などのあらゆる技術を習得します。その後、1962年に「山だけを撮る写真家」として独立宣言をし、自分だけの「心の山」を追い求め、世界や日本の名峰に挑み続けました。
白簱は、四季折々に魅せる表情豊かな山の姿の中でも、とりわけ山にかかる「霧」や「雲」を生かした構図で、自分だけの独自の表現方法を追求し、優麗な山の姿を撮影しました。
本展覧会は、没後初となる回顧展として、下積み時代のバレエの舞台写真から、ヨーロッパ・アルプスや、ヒマラヤなどの世界の名峰、南アルプスや富士山、鳥海山などの日本の名峰、さらに尾瀬、高山植物などの写真を一堂に介し、白簱芸術の全貌に迫ります。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を
[ 詳 細 : 酒田市美術館 ]

【展覧会】土門拳記念館|開館40周年記念特別展|名取洋之助と土門 拳 ─ 社会的写真を求めて|’23年4月6日-7月9日

土門01 土門02

土門拳記念館
開館40周年記念特別展 名取洋之助と土門 拳 ── 社会的写真を求めて

開催期間  2023年4月6日[木]- 7月9日[日]会期中無休
時  間  午前9時 ー 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
休  館  日  会期中無休 * 展示替えなどのため臨時休館する場合があります
会  場  土拳拳記念館
      998-0055 山形県酒田市飯森山2-13(飯森山公園内)TEL:0234-31-0028
入  館  料  一  般:1,200円、高校生:600円、小・中学生:無 料
共  催  一般財団法人日本カメラ財団、酒田市、酒田市教育委員会
主  催  公益財団法人さかた文化財団 土門拳記念館
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名取洋之助と土門拳。日本の写真史を考える上で欠かせない写真家であり、その関係をめぐって様々に語られる両者ですが、2人展の形でその活動を振り返る展覧会は今回が初となります。
1910年に東京の裕福な家庭に生まれた名取は、10代でドイツへ留学してデザインを学びました。
ドイツ最大手の新聞社・ウルシュタイン社の契約写真家として活躍しましたが、ナチスの外国人ジャーナリスト規制によって1933年に日本へ拠点を移し、写真家・木村伊兵衛らと「日本工房」を結成。審美や慰安ではなく、社会を語る〈報道写真〉を日本でも実現しようと様々な試みを行います。

ほどなく脱退した木村伊兵衛らの後に日本工房へ入ったのが土門拳です。1909年に山形で生まれ、貧しさと闘いながら刻苦勉励していた土門は、弟子入り中の写真館を1935年に飛び出して、名取の指導のもとで〈報道写真〉に取り組みます。情熱と負けじ魂でメキメキと腕を上げ、やがて、1939年にはプロデューサーとしての名取と袂を分かち、自らの写真に邁進していきます。
戦争の時代をそれぞれに経て、戦後の名取は写真に語らせる教養文庫である岩波写真文庫の編集長格として活躍し、土門はリアリズムを謳いあげて『ヒロシマ』『筑豊のこどもたち』を世に問います。敬意を持ちながら反発することもあった両者ですが、それぞれに生涯をかけて社会的写真を探求し続けました。

本展は土門拳記念館の開館40周年を記念した特別展です。一般財団法人日本カメラ財団との共催により、同財団が所蔵する名取作品、さらには当館では展示したことのない日本工房時代の土門作品など、貴重な資料を多数お借りして開催いたします。写真が最先端のメディアであった1930年代から激動の時代を経て戦後に至るまで、彼らが求めた写真の在り処を振り返ります。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳 細 : 土門拳記念館 ]  { 活版 à la carte 土門拳記念館まとめ }

【展覧会】島根県立美術館|森山大道 光の記憶|’23年4月12日-6月26日

森山展01 森山B島根県立美術館
森山大道 光の記憶
会  期  2023年4月12日[水]- 6月26日[月]
休  館  日  火曜日(ただし 5/2 は開館)
観覧料金  一  般  1,300円、 大 学 生  1,000円、  小 中 高 生  400円
      * 観覧料は当日券、個人料金を表示。またコレクション展観覧料を含みます。
      * 各種割引、優待情報などは 下掲詳細 を参照
会  場  島根県立美術館
      690-0049 島根県松江市袖師町1-5 TEL:0852-55-4700
主  催  島根県立美術館、TSKさんいん中央テレビ、山陰中央新報社、SPSしまねグループ
特別協力  森山大道写真財団、東京工芸大学、Akio Nagasawa Gallery、タカ イシイギャラリー、蒼穹舎 大田通貴、アートスペース シモダ
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写真家・森山大道(1938- )は、数々の国際的な賞に輝き、次々と大規模な国際展を開催して、今や世界の頂点に立ちました。島根県宅野で過ごした少年期からすでに旺盛な表現力を携えていた森山。この展覧会では、漆黒の闇から照射される光に満ちた生命体のような圧倒的な強さをもつ写真を発表し続けた森山の60年を凝縮します。(作品493点、資料169点)

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 島根県立美術館 ]

【展覧会】板橋区立美術館|生誕110年 佐藤太清展 水の心象|’23年4月29日-6月4日

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板橋区立美術館
生誕110年 佐藤太清展 水の心象
会  期  2023年4月29日[土・祝]- 6月4日[日]
開館時間  午前9時30分 - 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
休  館  日  月曜日
観  覧  料  一 般 650円、高 校・大学生 450円、小・中学生 200円
      * 土曜日は小中高校生は無料で観覧できます
      * 65歳以上・障がい者割引あり(要証明書)
主  催  生誕110年佐藤太清展実行委員会、板橋区、公益財団法人板橋区文化・国際交流財団
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日本画家の佐藤太清(1913-2004)は、京都府福知山市に生まれ、昭和20年(1945)から60年間を板橋区で過ごしました。
このたびの展覧会では、生誕110年の節目の年に、太清が生涯に渡って多数描き出した「水」に関する作品に着目し、約70年の画業における作品変遷、自然を描いた足跡、感受した自然を解釈したことにより生まれた作品を展覧するものです。また、画室に遺された全絵具をサンプル化した1000色を超える色相図もご覧頂き、多彩な中間色を創出した画家の眼に迫ります。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 板橋区立美術館

【展覧会】石川県七尾美術館|令和5年度春期特別展|長谷川等伯展 ~ 水墨の美技と、一門の俊英と ~|’4月29日-5月28日

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石川県七尾美術館
令和5年度春期特別展 長谷川等伯展
~ 水墨の美技と、一門の俊英と ~
会  期  2023年4月29日[土・祝]- 5月28日[日] * 会期中無休
開館時間  午前9時 - 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
観覧料金  一 般 800円、大学生 350円、高校生以下 無 料
会  場  926-0855 石川県七尾市小丸山台1ー1 TEL. 0767-53-1500
主  催  石川県七尾美術館、〈公益財団法人七尾美術財団〉
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長谷川 等伯(はせがわ とうはく 1539-1610)は、安土桃山時代から江戸時代初期にかけての絵師。幼名は又四郎、のち帯刀。初期は信春と号した。狩野永徳、海北友松、雲谷等顔らと並び桃山時代を代表する画人である。
能登国・七尾(現・石川県七尾市)の生まれ。20代の頃から、七尾で日蓮宗関係の仏画や肖像画を描いていたが、元亀2年(1571年)頃に上洛して狩野派など諸派の画風を学び、牧谿、雪舟らの水墨画に影響を受けた。
千利休や豊臣秀吉らに重用され、当時画壇のトップにいた狩野派を脅かすほどの絵師となり、等伯を始祖とする長谷川派も狩野派と対抗する存在となった。金碧障壁画と水墨画の両方で独自の画風を確立し、代表作『松林図屏風』(東京国立博物館蔵、国宝)は日本水墨画の最高傑作として名高い。晩年には自らを「雪舟五代」と称している。慶長15年(1610年)に江戸で没した。

今回の特別展示

「仏涅槃図」(長谷川信春(等伯)筆 羽咋市・妙成寺蔵)や「瀟湘八景図屏風」(長谷川等伯筆 東京国立博物館蔵)、「太閤花見図屏風」(長谷川派筆 名古屋市博物館蔵)をはじめとした長谷川等伯や「長谷川派」画家たちの作品に、参考展示として「小説『等伯』原稿」(安部龍太郎筆 七尾市・等伯会蔵)と「複製松林図屏風」(原本・長谷川等伯筆 当館蔵)を加えた計27点を展示。


長谷川等伯(信春)作品の展示について
七尾美術館所蔵の長谷川等伯(信春)の作品は、期間を設けて展示をしています。展示予定は同館ウェブサイトをご覧ください〔通常 春・秋 二回 の 特別展を開催〕。

展覧会以外の期間は、長谷川等伯(信春)作品は展示していません(常設展示もありません)。
なお、館内の「ハイビジョンコーナー」では、等伯の作品を年代ごとに収録した番組や、富山県高岡市・大法寺ご所蔵の長谷川等伯(信春)筆「三十番神図」など、4 点の内 1 点の複製作品を 随時ご覧いただけます。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 石川県七尾美術館

【展覧会】奈義町現代美術館|企画展 高山夏希展 ─ 気色の目|’23年4月29日-6月11日

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奈義町現代美術館
企画展 高山夏希展 ── 気色の目
期  間  2023年4月29日[土]- 6月11日[日]
場  所  奈義町現代美術館ギャラリー Nagi Museum Of Contemporary Art
      708-1323 岡山県勝田郡奈義町豊沢441
      TEL:0868-36-5811 FAX:0868-36-5855
営業時間  9:30 - 17:00(入館は 16:30 まで)
休  館  日  毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は開館)お  よび祝日の翌日
料  金  一 般・大学生 200円(高校生以下、75歳以上無料)
      * 常設展を併せて覧になる場合は、通常観覧料金(一般・大学生 700円)です。
主  催  奈義町現代美術館
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著しい活躍をみせるアーティストによる県内初の個展
独創的な手法で制作された濃密な色層による絵画世界
絵画など平面作品を中心に、インスタレーション、セラミック、彫刻など様々な媒体による作品制作を精力的に行い、今日著しい活躍をみせているアーティスト高山夏希の個展を開催いたします。
高山は、現代の情報技術によって薄れてしまった事物にたいする感性を問題意識にし、粒子の感触を確かめるように人間と物質の関係の再考を試み、人・動物・モノ・環境などが一体性をもった自然観を表現しています。
その手法はユニークで、支持体に注射器でアクリル絵具を絞り出して描き出すという、独創的な手法で制作しています。絞り出された絵具の層は何層にも重ねられ、あるいはそれを削りだすことで現れる濃密な色層による絵画は、触覚的とも彫刻的とも言える独自のテクスチャーを生み出しています。自然の風景や長年かけて微細な起伏を帯びた岩肌に対峙するような不思議な存在感を放ちつつ観る者の心に深く入り込み、浸透してきます。

本展は高山夏希の本格的な作品世界をみせる、待望の岡山県内初個展になります。この機会に自然やモノ、周囲と自分との関係性に目を向けることで新たな世界を生成していくことを追求している高山の作品世界をぜひじっくりご堪能下さい。

【関連イベント】
​​​​​​​・高山夏希展 ── 気色の目 アーティストトーク
作家が展示空間の中で作品の解説を行います。(申込不要)
日  時:2023年6月11日[日]14時-
場  所:奈義町現代美術館ギャラリー企画展

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 奈義町現代美術館

【展覧会】樂美術館|樂歴代 特別展 ちゃわんのともし火|’23年4月28日-8月27日

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樂美術館
樂歴代 特別展

ちゃわんのともし火
会  期  2023年4月28日[金]- 8月27日[日]
休  館  日  月曜日(但し 祝日は開館)
時  間  10:00 ー 16:30 (入館は16時まで)
会  場  樂美術館
      602-0923 京都市上京区油小路通一条下る   TEL:075-414-0304
料  金  一 般 1,100円  大学生 900円  高校生 500円  中学生以下 無 料
      * 福祉割引:手帳ご提示の方 500円/介助者(1名様まで)無 料
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利休の創意のもと、『侘び茶』に叶う新たな茶碗を生み出した樂家初代・長次郎。
唐物、高麗の茶碗が名品とされていた中、和物茶碗としても新たなる挑戦であった。
『侘び茶』の思考を軸とし、茶の為に生み出された樂茶碗。
生まれたばかりの茶碗は、まだ 樂茶碗 という名もなく、『今焼茶碗』や『聚樂焼茶碗』などと呼ばれていた。
轆轤 – ろくろ – が主流の時代のなか、あえて手と篦 – へら – のみで成形する『手捏ね』という手法で造られ、燃え盛る炎の中から熱いま,ま、一碗のみ窯から引き出される特殊な焼き方で茶碗が誕生していく。

長次郎から始まった『樂焼』は、樂歴代へと繋がり、当代それぞれが長次郎茶碗を精神的な軸とし、各々の新たな茶碗を生み出していく。
そして始まりから約四百五十年、“ ちゃわんやのともし火 ” は、令和の時代へと受け紡がれる。この度の展観では、長次郎から脈々と紡がれる樂歴代の茶碗や実際の窯の炎の映像などから、樂がもつ精神性を探っていただければ幸いです。

* 新型感染症拡大予防のため、開館時間を変更する場合がございます
* 入館に際してご予約は必要ございません。
[ 詳 細 : 樂美術館 ]

【展覧会】京都工芸繊維大学美術工芸資料館|展覧会 村野藤吾と長谷川堯 ─ その交友と対話の軌跡|’23年3月22日-6月10日

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京都工芸繊維大学美術工芸資料館
展覧会
村野藤吾と長谷川堯 ── その交友と対話の軌跡
開催期間  2023年3月22日[水]- 6月10日[土]
休  館  日  日曜日・祝日
開館時間  10 - 17時(入館は 16時30分 まで)
入  館  料  一 般 200円、大学生 150円、高校生以下 無 料
      * 各種割引、優待情報などは 下掲詳細 参照
主  催  京都工芸繊維大学美術工芸資料館、村野藤吾の設計研究会
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建築評論家・長谷川堯(1937-2019年)は、島根県に生まれ、早稲田大学文学部で美術史を専攻する。そこで恩師の美術評論家で建築評論家の草分けでもあった板垣鷹穂(1894-1966年)の指導を受け、近代建築史を卒業論文のテーマに選ぶ。そして、ル・コルビュジエ、ミース・ファン・デル・ローエ、ワルター・グロピウスの建築思想をテーマとする卒業論文をまとめる。
板垣は、この卒業論文を高く評価し、著名な建築雑誌『国際建築』を主宰する小山正和に伝えたことから、この論文は同誌に連載され、長谷川は、1960年の大学卒業と同時に建築評論家としてデビューを飾ることになる。
だが、文学部出身という異色の存在でもあり、その道のりは決して順調なものではなかった。それでも、精力的な執筆を続けた長谷川は、独自の視点から日本の近代建築史を検証し、1972年、『神殿か獄舎か』(相模書房)で、大きな問いかけを行う。
そして、この前後から、村野藤吾(1891-1984年)と出会い、親交を深めていく。また、村野も、長谷川に信頼を寄せて、繰り返し対談の相手に指名する。
こうして、長谷川は、村野の再評価と近代建築史の再考という仕事を進めていくことになる。そして、村野の没後も、『村野藤吾の建築 昭和・戦前』(鹿島出版会2011年)を上梓するなど、現代へと続く村野藤吾の歴史的評価を決定づける多くの活動を続けたのである。

本展では、二人の交友と対話の軌跡を追いながら、長谷川の眼差しと言葉を手がかりに村野の建築を振り返り、建築評論家・長谷川堯の成し遂げた仕事を通して、建築を社会が共有するために必要なものとは何か、を考える機会にしたい。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 京都工芸繊維大学美術工芸資料館

【展覧会】奈良県立美術館|開館50周年記念 特別展 田中一光 デザインの幸福 |’23年4月22日-6月11日

奈良県美田中一光展

奈良県立美術館
開館50周年記念 特別展
田中一光 デザインの幸福
会  期  2023年4月22日[土]- 6月11日[日]
開館時間  9時 - 17時(入館は 16時30分 まで)
休  館  日  月曜日
観  覧  料  一 般 1,200円 / 大・高生 1,000円 / 中・小生 800円
      * 各種割引、優待条件関連情報は、下掲詳細 を参照
主  催  奈良県立美術館、読売新聞社
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グラフィックデザイナー・田中一光(1930-2002)は、奈良に生まれ、日本、そして世界を舞台にグラフィックデザイナーとして活躍しました。
奈良市内に生まれた田中一光は、幼いころ
から奈良の歴史と文化に親しんで育ちました。学生時代を京都で過ごし、大阪でデザイナーとしての出発を果たすと、その後は東京へと活動の場を移していきました。その経歴は日本のグラフィックデザインの黎明と発展に重なるような道のりでもありました。2022年には没後20年を迎え、その業績は現在もなお世界のデザインに影響を与え続けています。

田中一光はグラフィックデザイナーとして、ポスター、書籍などのエディトリアルから、ロゴマークやCIといった企業、組織に関わるデザイン、更にはデザインを通じて文化を発信・紹介するディレクター・プロデューサーとしての高い手腕を発揮しました。そして仕事の垣根を越えた幅広い交流の輪から、デザインの枠を超えた文化創造の展開を目指していた一面もありました。
本展覧会では、膨大な田中一光の業績の中から、ポスター・グラフィックアートといった作品を中心に、時代と共に歩んだクリエイティブな活動を紹介するものです。
奈良国立博物館美術館に所蔵された200点以上のコレクションから選りすぐられた代表作、更には田中一光と三宅一生のコラボレーション、ロゴマークなどのデザインと社会の密接な関係を示す業績を通じて、目にした人を刺激してやまない創造のエネルギーを感じて頂く機会といたします。

< 展 示 構 成 >
Ⅰ 田中一光の発想 (1):顔・流水
Ⅱ 田中一光の発想 (2):植物・文字
Ⅲ デザインと社会の幸福な関係:ロゴマーク
Ⅳ 田中一光の「いろ」と「かたち」(1):ピラミッド・綱・ロープ
Ⅴ 田中一光の「いろ」と「かたち」(2):記号・文字・墨戯
Ⅵ 特別企画 IKKO TANAKA  ISSEY MIYAKE

<会期中のイベント>
特別対談「田中一光デザイン室の日々」
講 師:太田徹也氏(デザイナー・元田中一光デザイン室勤務)
聞き手:当館学芸員
日 時:5月7日[日] 14時-(13時30分開場・約90分)
会 場:レクチャールーム(1F) 定員:60名(要事前申込)
田中一光の初代アシスタントとして二人三脚でデザイン室を切り盛りした太田氏に、在りし日の田中一光の姿についてお話いただきます。

美術講座「田中一光の造形感覚:デザインの幸福」 
講 師:深谷 聡(当館主任学芸員)
日 時:6月4日[日]14時-(13時30分開場)
会 場:当館レクチャールーム 定員:60名 (先着順・当日13時より受付にて整理券配布)

当館学芸員によるギャラリートーク
4月29日[土]、5月20日[土]、6月10日[土] 14時- 展示室

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 奈良県立美術館 ] 

【展覧会】明治大学博物館|企画展 山岳部から極点へ — 植村直己・登山と冒険の足跡 —|’ 23年3月24日-5月15日

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明治大学博物館
企画展 山岳部から極点へ — 植村直己・登山と冒険の足跡 —
会  期  2023年3月24日[金]- 5月15日[月]
会  場  明治大学博物館 特別展示室
      101-8301 東京都千代田区神田駿河台1-1 駿河台キャンパス地下
開館時間  平 日 10時00分 - 17時00分(入館は 16時30分 まで)
      土曜日 10時00分 - 16時00分(入館は 15時30分 まで)
休  館  日  日曜・祝日
料  金  無 料
主  催  公益財団法人植村記念財団
共  催  明治大学体育会山岳部
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山岳部から植村直己の冒険は始まった ───
世界初の五大陸最高峰登頂や北極点単独到達を果たした冒険家・植村直己(うえむら なおみ   1941-1984)にとって、明治大学入学とともに山岳部に入ったことが冒険の始まりでした。それまで登山の経験はありませんでしたが、山岳部で自らを厳しく鍛え、卒業とともに海外の山々をめざして日本を飛び出しました。
以降、数々の冒険を重ねていきますが、極限の自然の中で人間の可能性に挑戦した行動は、時代を超えて私たちに大きな刺激を与えてくれます。

原点である山岳部の活動と、そこから世界に飛び出し、ついには極点へと到達したその足跡をご紹介します。       下掲写真)明治大学博物館WEVサイトゟ

明治大学博物館ウエブサイトゟ

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 明治大学博物館  本展特設サイト
{新宿餘談}
JRお茶の水駅から神田神保町に向かう坂道は、ふるくから「明大通り」とされる。司馬遼太郎は国公私立大学がひしめくこの周辺を「日本近代学問の配電盤」とした。たしかにすぐ右手には、いまや超高層ビルディングとなった明治大学駿河台キャンパスがある。稿者は「はかせヤマザキ」の紹介を得て、通りを隔てた日本大学歯学部附属歯科病院に抜歯と入れ歯のために通院した。
明大ビル地下の一画に「明治大学博物館」がある。ここは同大関係者だけで無く、「どなたでも無料観覧歓迎」と懸垂幕にあったので、たまたま開催していた明大OBの「阿久悠展」を観覧した。まだ感染症が怖れられていたときだったが、格別のチェックもなく特設コーナーに到達し、丁寧な資料蒐集と整理をへた「阿久悠展」をたのしんだ。
今回の明大博物館は、これも明大OBの登山家/冒険家:植村直己展を開催している。また神保町に出かけるときは「明大通り」で博物館探訪をしてから坂道を下ることにしよう。

【展覧会】秋田県立近代美術館|特別展  縄文 小川忠博写真展|’23年4月22日-6月30日

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秋田県立近代美術館
特別展
縄文 小川忠博写真展
開催期間  2023年(令和5年)4月22日[土]- 6月30日[日]
開館時間  午前 9時30分 = 午後 5時00分 (入館は 午後4時30分 まで)
休  館   日  会期中 無 休
会  場  秋田県立近代美術館
      013-0064 秋田県横手市赤坂字富ヶ沢62-46 Tel 0182-33-8855
観覧料金  一 般 ¥ 1000、 高・大学生 ¥ 800、中学生以下 無 料
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写真家・小川忠博は早稲田大学を卒業後、カメラマンとして活動する中で、日本各地 延べ 2,000か所以上で 30,000枚 もの出土品の写真を撮影してきました。
土器の周り 360° の文様を一画面におさめた「展開写真」を代表とする作品群は、日本の考古学・美術研究の発展に寄与するほか、写真集『縄文美術館』『土偶美術館』などの書籍となり、幅広い層の人々に縄文美の魅力を伝えています。

本展では今年撮影された最新の写真を含む 200点以上 を厳選し、小川によって見いだされた縄文の美を大型のパネルでご紹介します。あわせて会場では秋田県内の出土品も複数展示し、小川の作品とともにご鑑賞いただけます。
縄文時代の美と、その豊かな造形の世界を、体感してお楽しみください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を
[ 詳 細 : 秋田県立近代美術館

【展覧会】台東区立 一葉記念館|企画展 樋口一葉と和歌 ーかなの美ー|’23年3月18日-5月21日

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台東区立 一葉記念館
企画展 樋口一葉と和歌 ーかなの美ー
会  期  2023年(令和5年)3月18日[土]- 5月21日[日]
      * 展示替えのため 5月22日[月]- 26日[金]は休館いたします。
開館時間  午前9時 - 午後4時30分(入館は4時まで)
休  館  日  毎週月曜日(祝休日と重なる場合は翌平日)
入  館  料  大 人 300円、小 中 高 生 100円
      * 障害者手帳などをお持ちの方とその介護者の方は無料です
      * 毎週土曜日は 台東区在住・在学の小、中学生とその引率者の入館料が無料です
問  合  せ  台東区立 一葉記念館
      所在地   東京都台東区竜泉3丁目18番4号
      電 話:03-3873-0004 FAX:03-3873-5942
主  催  公益財団法人 台東区芸術文化財団、台東区立 一葉記念館
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明治の女流作家樋口一葉(本名:奈津 1872-1896)は、向学心旺盛な子供でしたが、母の反対を受け進学を断念しました。しかし、父のすすめにより14歳で中嶋歌子が主宰する歌塾  “ 萩の舎 ” へ入門し、和歌、古典、書を学びました。
和歌を詠むときには「夏子」と記し、萩の舎で学んだ流麗な 千蔭流 で約4,000首もの和歌を書き残しました。短冊をはじめ色紙や日記、原稿用紙などさまざまなものに書かれた和歌。一葉にとって和歌を詠むことは日常であり、心を表すものだったといえるでしょう。

本展では、当館所蔵の一葉自筆の和歌資料を中心に、萩の舎で交流のあった人びとや、江戸中期から後期に活躍した千蔭流の祖加藤千蔭(1735-1808)の作品などをご紹介します。流れるような連綿や、漢字との調和、あざやかな彩の料紙や表具など、和歌を通して、美しいかなの世界をお楽しみください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 台東区立 一葉記念館

【展覧会】石川県立美術館|企画展 陰翳のなかの金彩|’23年4月23日-5月28日

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石川県立美術館
企画展 陰翳のなかの金彩
会  期  2023年4月23日[日]- 5月28日[日]
休  館  日  会期中無休
観  覧  料  一 般:1000円、大学生:800円、65歳以上:800円、高校生以下:無 料
      * 身体障がい者手帳などをお持ちで、ご提示の方および付き添いの方 1 名は無料
会  場  石川県立美術館 第7展示室、第8展示室、第9展示室
      920-0963 石川県金沢市出羽町2-1 TEL:076ー231-7580
主  催  石川県立美術館
特別協力  金沢金箔伝統技術保存会、石川県箔商工業協同組合、北國新聞社
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金は装飾のためにさまざまな形に加工され、工芸において金彩として用いられてきました。金沢で盛んに製造されている金箔も、金彩の素材のひとつです。
本展覧会は、近代に入って大きく発展を遂げた金沢の金箔製造についてご紹介するとともに、工芸を唯一無二の作品に仕上げてくれる金彩の魔力を感じていただくものです。燦々とした光を受けて輝くばかりでなく、闇のなか、あるかなきかの明かりを映す金のゆらめき、陰翳のなかの金彩の魅力をご堪能ください。

< 第一部  「金箔と金沢」>
金沢での金箔製造がどのように始まり、発展していったかをたどりながら、現在では金沢でしか行われていない製箔、なかでも縁付(えんつけ)金箔と、それを用いた工芸を紹介します。縁付金箔は、伝統的な工法と熟練の手わざによって製造され、2020年にはユネスコ無形文化遺産に登録(伝統金箔・縁付)されています。
< 第二部  「工芸と金彩」>
うるし、染織、やきものなどの工芸にみられる金彩の多種多様な形態をご紹介します。穏やかな輝きの金泥(きんでい)、するどく光る平文(ひょうもん)、燦々とふりそそぐ砂子(すなご)、光を織り込む金糸。金彩と素材との組み合わせや、作家のわざと表現をお楽しみください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 石川県立美術館

【展覧会】新宿区立 漱石山房記念館|《通常展》テーマ展示 漱石・修善寺の大患|’23年4月13日-7月9日

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新宿区立 漱石山房記念館
《通常展》テーマ展示 漱石・修善寺の大患
開催期間  2023年4月13日[木]- 7月9日[日]
開催時間  午前10時 - 午後6時(入館は 午後5時30分 まで)
会  場  漱石山房記念館 2階資料展示室
      162-0043 新宿区早稲田南町7 電話 : 03-3205-0209
休  館  日  毎週月曜日 * 休日にあたるときはその翌日
観  覧  料  一 般 300円、 小 中 学 生 100円
主  催  新宿区立漱石山房記念館(公益財団法人新宿未来創造財団)
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胃潰瘍を患っていた夏目漱石は、明治43(1910)年8月24日、修善寺での療養中に体調が悪化し、大量吐血の後に危篤に陥ります。この出来事は、その後の漱石作品に影響を与えた大事件「修善寺の大患」として知られています。
本展は、漱石自身による「思ひ出す事など」、医師・森成麟造(もりなり・りんぞう)による「漱石さんの思出」、妻の鏡子による『漱石の思ひ出』、坂元雪鳥の「修善寺日記」など、その場に居合わせた人達の記述をもとに、漱石の「一生涯にあつて最も恐るべき危険の日」を再現します。
危篤を脱した漱石は、看護してくれた人、訪ねてくれた人の親切に感謝し、「病に生き還ると共に、心に生き還つた。」と記しています。漱石を死の淵から救い、二か月の長きに渡り修善寺に同宿して治療にあたった森成医師に対しての想いは格別なものでした。
漱石から麟造に贈られた品々や手紙をもとに、二人の交流についても紹介します。

◉ ギャラリートーク
4月23 日[日]、5 月21 日[日]、6 月18 日[日]
各日とも 14時 - 14時20分
会 場:漱石山房記念館 地下1階 講座室
申し込み不要、無料です。直接地下1階 講座室 にお越しください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 新宿区立 漱石山房記念館 ]

【展覧会】世田谷美術館|企画展 麻生三郎展 三軒茶屋の頃、そしてベン・シャーン|’23年4月22日-6月18日

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世田谷美術館
企画展 麻生三郎展
三軒茶屋の頃、そしてベン・シャーン
開催期間  2023年4月22日[土]- 6月18日[日]
会  場  世田谷美術館 1 階展示室
      157-0075 東京都世田谷区砧公園1-2 050-5541-8600(ハローダイヤル)
時  間  10:00 - 18:00(最終入館時間 17:30)
休  館  日  毎週月曜日 * 5月1日[月・祝]は開館
観  覧  料  一 般 1,200円、65歳以上 1,000円、大高生 800円、中小生 500円
      * 本展では、展示室内の混雑を避けるため「日時指定券」を4月1日より販売します
      * 各種優待、割引、「日時指定券」購入などの情報は、下掲詳細を参照。
主  催  世田谷美術館(公益財団法人せたがや文化財団)
──────────────────────
現代の人間像を鋭く見つめ、戦後美術に確かな足跡を印した画家・麻生三郎(1913-2000)。その生誕110年を記念し、麻生が世田谷に住んだ25年間に焦点を定めた展覧会を開催いたします。
戦争末期の空襲で豊島区長崎のアトリエを失った麻生は、1948年、世田谷区三軒茶屋にアトリエを構えました。この再出発の地から《ひとり》(1951年)や、1950年代半ばにくり返し描いた《赤い空》など、戦後復興期の代表作が生まれました。
1960年代には、安保闘争やベトナム戦争といった社会問題に、麻生は作品を描くことで向き合い、個の尊厳をきびしく問います。一方、虫や小鳥など、身近なものにも澄んだまなざしを向けました。しかし、首都高速道路や地下鉄の建設工事で制作環境が悪化し、1972年、麻生は川崎市多摩区生田へと転居しました。

本展では、麻生が三軒茶屋時代に描いた油彩、素描あわせて約110点をはじめ、野間宏、椎名麟三など文学者たちとの交流を示す挿絵や装丁の仕事も集め、時代と対峙した、その創作の軌跡をたどります。
また、この時期に麻生が強く惹かれ、自ら作品を蒐集した作家に、20世紀アメリカを代表する社会派の画家ベン・シャーン(1898-1969)がいます。その人生の集大成といわれる版画集『一行の詩のためには…:リルケ「マルテの手記」より』全24点を含む、麻生旧蔵の作品群も本展でご紹介します。麻生三郎が描きだした時代の情景、そして深々と共感したベン・シャーン作品をあわせてご覧いただき、その重なり合いを今、味わっていただければと思います。

E223-2853三軒茶屋時代の麻生の言葉
── 人と家、土、空、川と、

つまりはどこにもある人の住んでくらしている街、
ちいさい路地の一角、石のすきまから出ている雑草のかたまりでもいいのだ。
そのままある自然のかたちで満足して仕事をつづけた。
麻生三郎「川のある家」『芸術新潮』1976年10月号より

左)アトリエの麻生三郎 1967年

 


< 展示作品の 一部紹介 >

E223-2858麻生三郎《少女像》1960年 茨城県近代美術館蔵

E223-2859麻生三郎《三軒茶屋》1959年 神奈川県立近代美術館蔵

E223-2860麻生三郎《三軒茶屋》1963年 世田谷美術館蔵
E223-2861麻生三郎 椎名麟三著「永遠なる序章」『日本の文学 68 椎名麟三、梅崎春生』
(中央公論社、1968年)挿絵原画 神奈川県立近代美術館蔵

< 麻生三郎 略年譜 >
1913(大正2)             3月23日、東京市京橋区本湊町(現・中央区湊)に生まれる。
1930(昭和5)   17歳 太平洋美術学校に入学し、佐藤俊介(後の松本竣介)らを知る。
1938(昭和13) 25歳 渡仏するが、大戦下の緊迫した情勢により約半年の滞在で帰国。
1939(昭和14) 26歳 美術文化協会に参加する。豊島区長崎のアトリエ村に転居。
1943(昭和18) 30歳 松本竣介、井上長三郎らと新人画会を結成。
1945(昭和20) 32歳 空襲で自宅が全焼し、作品を焼失する。
1947(昭和22) 34歳 麻生も含め新人画会の同人全員が自由美術家協会に参加。
1948(昭和23) 35歳 世田谷区三軒茶屋町に転居する。
1950(昭和25) 37歳 土門拳が麻生のアトリエを撮影。評論家の佐々木基一、埴谷雄高ら『近代文学』同人と交友が始まる。
1952(昭和27) 39歳 野間宏著『真空地帯』(河出書房)の装丁を担当。このほか、井上光晴、椎名麟三、芹沢光治良らの著書の装幀を手がける。武蔵野美術学校(現・武蔵野美術大学)で美術を教えはじめる。
1959(昭和34) 46歳 伊勢湾台風の豪雨により自宅前を流れる蛇崩川が氾濫し、アトリエが浸水被害を受ける。
1960(昭和35) 47歳 安保闘争の学生デモに参加していた女学生が死亡。これを受けて《死者》(1961)、《仰向けの人》(1961)を描く。
1963(昭和38) 50歳 昭和37年度(第13回)芸術選奨文部大臣賞を受賞。ベトナムで政府への抗議のため僧侶が身体に火を放ち自ら命を絶つ。これを受けて《燃える人》(1963)を描く。
1964(昭和39) 51歳 自由美術家協会を脱退し、以後、無所属となる。
1970(昭和45) 57歳 「ベン・シャーン展」(東京国立近代美術館)を鑑賞。この後90年代にかけて、ベン・シャーン作品を蒐集する。
1971(昭和46) 58歳 この頃、三軒茶屋で道路や地下鉄工事が相次ぎ環境悪化に苦しむ。
1972(昭和47) 59歳 神奈川県川崎市多摩区生田に転居。
1995(平成7) 82歳 神奈川文化賞を受賞。
2000(平成12) 87歳 4月5日、自宅にて死去。
2010(平成22) 「麻生三郎展」(東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、愛知県美術館)が開催される。
2014(平成26) 「美術と文学の交流 麻生三郎の装幀・挿画展」(神奈川県立近代美術館 鎌倉別館)が開催される。

※ 本展示作品の写真画像は世田谷美術館から拝借しました。二次流用などはご遠慮ください。
※ 本展では展示室内の混雑を避けるためオンライン「日時指定券」の購入が推奨されています。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 世田谷美術館 本展特設サイト ]

【展覧会】京都工芸繊維大学美術工芸資料館|展覧会 建築家・鬼頭梓の切り拓いた戦後図書館の地平|’23年3月22日-6月10日

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京都工芸繊維大学美術工芸資料館
展覧会
建築家・鬼頭梓の切り拓いた戦後図書館の地平
開催期間  2023年3月22日[水]- 6月10日[土]
休  館  日  日曜日・祝日
開館時間  10 - 17時(入館は 16時30分 まで)
入  館  料  一 般 200円、大学生 150円、高校生以下 無 料
* 各種割引、優待情報などは 下掲詳細 参照
特別協力  金沢工業大学、NPO法人建築文化継承機構(JIA – KIT 建築アーカイヴス)、
前川建築設計事務所、建築ジャーナル
主  催  京都工芸繊維大学美術工芸資料館

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建築家・鬼頭梓(1926-2008年)は東京・吉祥寺に生まれ、青年期を戦時下に送る。敗戦後の1946 年、東京帝国大学第一工学部建築学科に入学し、1950 年の卒業後には前川國男建築設計事務所に入所。前川のもとでは、神奈川県立図書館・音楽堂(1954年)、世田谷区民会館・区庁舎(1959・1960年)などを担当する。
 1964年の独立後は、東京経済大学図書館(1968年)、日野市立中央図書館(1973年)、洲本市立洲本図書館(1998年)など、全国各地に30を超える図書館を手がける。
同時に、図書館の書架や家具もデザインし、民主主義時代に相応しい開架式の閲覧室を持つ戦後型図書館建築のパイオニアとして、大きな足跡を残した。また、師の前川國男(1905-1986年)が尽力した建築家の職能確立の仕事を受け継ぎ、新日本建築家協会会長を務めるなど社会的な活動も精力的に続けた。手がけた図書館により、日本建築学会作品賞、建築業協会賞、日本図書館協会建築賞優秀賞などを受賞している。

本展覧会では、「生活の根拠地」としての戦後型図書館の地平を切り拓いた彼の仕事と建築思想を、設計原図、撮り下ろしの現況写真、模型などを通して紹介する。市民の誰もが等しく利用できる公共空間であり、民主主義の根底を支えるという図書館の原点を見つめ直すきっかけとなれば幸いである。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 京都工芸繊維大学美術工芸資料館

【展覧会】香川県立ミュージアム|特別展 弘法大師空海生誕1250年記念特別展|空海 ─ 讃岐に舞い降りた不滅の巨人|’23年4月22日-5月21日|前後二期制・地元開催も遂に終了

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香川県立ミュージアム
特別展 弘法大師空海生誕1250年記念特別展
空海 ── 讃岐に舞い降りた不滅の巨人
開催期間  2023年4月22日[土]- 5月21日[日]
         前 期:4月22日[土]- 5月 7 日[日]
         後 期:5月 9 日[火]- 5月21日[日]
      * 前期と後期で展示作品の一部が替わります。
      * 詳細は 出品目録(PDF:1,973KB)をご覧ください。
開館時間  9時00分 - 17時00分(入館は 16時30分 まで)
休  館  日  毎週月曜日(月曜日が休日の場合は、原則として翌火曜日)
会  場  香川県立ミュージアム 
      760-0030 香川県高松市玉藻町5番5号 TEL(087)822-0247
観  覧  料  一 般:1,200円、高校生以下、65歳以上、障害者手帳等をお持ちの方は 観覧料  無 料
      * 特別展観覧券で常設展も閲覧可能。各種割引、優待情報などは 下掲詳細 参照
主  催  香川県立ミュージアム
共  催  香川県教育委員会、総本山善通寺、四国新聞社
特別協力  弘法大師空海御誕生1250年祭実行委員会
──────────────────────
讃岐国多度郡(現在の香川県善通寺市)の人、空海。
中国・唐から、インド伝来の密教を日本にもたらし、日本の歴史や文化に大きな影響を与えた、郷土の偉人、空海。
本展では、空海その人のぬくもりを慥(たし)かに伝える名宝をはじめ、空海への強い思慕のもと、弘法大師信仰の広まりのなかで創出され、継承されてきた御影や伝記、物語絵などの作品、そして空海誕生前後の讃岐の仏教美術の様相にも触れながら、香川県内に伝えられる華麗で多彩な密教美術の優品をご紹介します。
香川という小さなフィールドから、空海の壮大な事績に想いを馳せていただくとともに、今も地域に守り伝えられる文化財をぜひご覧ください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上観覧を。
[ 詳 細 : 香 川 県   本展特設サイト

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【展覧会】川崎市岡本太郎美術館|顕神の夢 ―幻視の表現者―|村山槐多、関根正二から現代まで展|’23年4月29日-6月25日|前後期二期制開催

川崎市岡本太郎美術館

川崎市岡本太郎美術館
顕神の夢 ―幻視の表現者― 村山槐多、関根正二から現代まで展
会  期  2023年4月29日[土・祝]- 6月25日[日] * 会期中展示替えがあります。
         前 期:4月29日-5月28日 後 期:5月30日-6月25日
会  場  川崎市岡本太郎美術館 企画展示室
      214-0032 川崎市多摩区枡形7-1-5 生田緑地内
      TEL 044-900-9898 FAX 044-900-9966
開館時間  9:30 - 17:00(入館は 16:30 まで)
休  館  日  月曜日(5月1日を除く)、5月9日[火]
観  覧  料  一般 1,000円、高・大学生・65 歳以上 800円、中学生以下 無 料
      * 本料金で常設展もご覧いただけます。
同時開催  常設展「岡本太郎と太陽の鳥」 会 期:4月20日[木]- 7月2日[日]
監  修  鎌田東二(京都大学名誉教授)
助  成  一般財団法人地域創造
主  催  川崎市岡本太郎美術館、顕神の夢展実行委員会
──────────────────────
非合理的で直接的な経験が、表現者にとってかけがえのないモチベーションとなり得ることは確かです。それはある種の宗教的な体験に似ていますが、宗教以前のものであり、宗教のもととなる出来事とも解釈できます。
表現者たちは、訪れたヴィジョンをたよりに、自己を超えた名状し難い「何か」を捉えるべく身を焦がす思いで制作します。
「何か」へのあこがれや思慕は、漠とした信仰心の発露ともいえます。 しかし、描けば描くほど、作れば作るほど、その「何か」は、表現者の手からすり抜け、別のものとなり替わってしまいます。そのため、彼らは向こうから「何か」がやってくるのを待つしかありません。本展ではこのような心情を仮に「顕神の夢」と名付けてみました。

ときとして土俗的な印象を与える作品が出来 – しゅったい – しますが、それは、近代化により捨象されず根強く残った心情の証しです。このような作品は既存の尺度では、測りえないものです。かといって、排除するわけにはいきません。現に作品は凄まじい力をもって迫ってきます。ならば、私たちは、作品にふさわしい尺度を学び、鍛えなければなりません。尺度がそぐえば作品は豊かな世界を開示してくれます。また、このような観点から、いわゆるモダニズムの文脈でのみ解釈されていた作品を読み直すことも可能です。優れた作品はすべからく不可知の領域に根ざしていると思われます。

本展は、今までモダニズムの尺度により零れ落ち、また、十分に評価されなかった作品に光をあてます。また、すでに評価が定まった近代の作品や、批評の機会を待つ現代の作品を、新たな、いわば「霊性の尺度」でもって測りなおすことにより、それらがもつ豊かな力を再発見、再認識する試みです。

< み ど こ ろ >
●日本近代の名品から現代美術まで幅広く展示

江戸時代の円空の作品から新進気鋭の若手作家まで、幅広い年代の約50名の表現者の作品が一堂に会します。日本近代の名作と現代美術が時代を超えて同じ会場に展示されるのは、「人間を超越した『何か』を感知し表現すること」をテーマとする本展ならではの特徴です。
●「人間を超越した『何か』」との関係性を軸とした展示
展覧会場は全5章構成で、「人間を超越した『何か』」と表現者との関係性を軸に展開していきます。第1章では、『何か』に憑りつかれて、つまり神懸りによって生まれた作品を展示します。第2章では、常人では感じえない『何か』を幻視する作家を紹介します。第3章で展示されるのは、夢に現れるイメージのように、『何か』からの刺激によって網膜を介さずに現れる光を留めた作品です。第4章では『何か』の姿を模った作品を、第5章では別次元の視点によって『何か』をこの世界にもたらす作品を紹介します。
●日本美術史を編み直す新たな視点
本展は、西洋的な美術史観とは別角度から、美術を捉えなおそうとする試みでもあります。モダニズムに通底する一神教的な価値観とは異なる、多様な『何か』によってもたらされた「霊性の尺度」によって新旧の作品を読み直していくことを目指します。

< 展 示 構 成 >
1. 見神者たち
2. 幻視の画家たち
3. 内向的光を求めて
4. 神・仏・魔を描く
5. 越境者たち

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 川崎市岡本太郎美術館

【展覧会】新潟県立近代美術館|企画展 望郷の画家 橋本龍美展 ─ 神も、庶民も、バケモノも|’23年4月15日ー6月4日

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新潟県立近代美術館
企画展 望郷の画家 橋本龍美展
── 神も、庶民も、バケモノも
会  期  2023年4月15日[土]ー 6月4日[日]
開催時間  9:00 ー 17:00 * 観覧券販売は 16:30 まで 
休  館  日  月曜日 * ただし5月1日[月]は開館します。
観  覧  料  一般:1,200円、大学・高校生:1,000円、中学生以下は 無 料 
      * 大学・高校生は学生証を提示してください.
      * 障害者手帳をお持ちの方は観覧料が免除になります。手帳をご提示下さい
会  場  新潟県立近代美術館
      940-2083  新潟県長岡市千秋3丁目278-14
      電話: 0258-28-4111 ファックス:0258-28-4115
主  催  新潟県立近代美術館
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橋本龍美(1928-2016/本名誠吉)は、新潟県加茂市出身の日本画家です。幼いころ忙しかった母に代わり、乳母によって育てられた誠吉少年は、毎夜乳母が語ってくれる夜噺に心をふるわせ、また年に一度の青海神社の祭の華やかさ、またそこで掛かる見世物小屋の蛇娘やサーカスに心ときめかせながら、四季折々の自然を満喫しつつ、多感な少年時代をすごしました。

独学により画家を志した龍美は、新制作協会の日本画部に出品、やがてその独特の画風により受賞を重ね、中央画壇に躍り出ます。「新世代の登場」と高い評価を得た背景には、幼い頃に体験した、夜噺に登場する魑魅魍魎たちや、加茂祭の賑わいと興奮がありました。
創画会の創立会員になってからも、龍美は、夜を跋扈する妖怪たちをユーモラスに描き、そして次第に懐かしい故郷の自然とそこに暮らす人々の姿も描くようになります。その根っこはすべて幼い時代の原風景であり、さらにそこには森羅万象に神が宿るという日本古来の宗教観が存在するものと思われます。

このたび、平成28年に亡くなった橋本龍美の没後初めてとなる大規模な回顧展により、その画業を振り返ります。〈異色の作家〉と呼ばれた橋本龍美が描く絵画世界は、観れば観るほど新しい発見があります。魅力的なユーモアあふれる独自の世界をお楽しみください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 新潟県立近代美術館

【展覧会】新潟県立近代美術館|コレクション展|没後50年 横山操展(2023年度 第1期)|’23年4月11日ー6月18日

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 新潟県立近代美術館
コレクション展 没後50年 横山操展
(2023年度 第1期)
会  期  2023年4月11日[火]ー 6月18日[日]
開催時間  9:00 ー 17:00 * 観覧券販売は 16:30 まで
休  館  日  月曜日
      * 4/17(月)、24(月)、 5/8(月)、15(月)、22(月)、29(月)、 6/5(月)、12(月)
観  覧  料  一般:430円、大学・高校生:200円、中学生以下は 無 料
      * 大学・高校生は学生証を提示してください.
      * 障害者手帳をお持ちの方は免除になります。手帳をご提示下さい
会  場  新潟県立近代美術館 展示室 1-3
      940-2083  新潟県長岡市千秋3丁目278-14
      電話: 0258-28-4111 ファックス:0258-28-4115
主   催  新潟県立近代美術館
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新潟県立近代美術館所蔵品 全68点を一挙公開!
他館所蔵品の特別展示も

(うち36点は『中央公論』表紙絵 1966年1月号-1968年12月号)
現在の燕市に生まれた日本画家・横山操(1920-1973)は、火山の噴火や都市の建設現場、故郷新潟の風景などを巨大な画面に描き、現代に相応しい日本画表現を探求しました。今回は当館所蔵の全68点を一挙公開し、その創作の軌跡を振り返ります。

< 横山 操(1920 - 1973)>
新潟県西蒲原郡吉田村(現在の燕市)に生まれる。最初洋画を志すが転向し、川端画学校で日本画を学ぶ。復員後、青龍展に出品を続け、青龍賞・奨励賞を受賞。豪放な作風で多くの意欲作・話題作を発表し、戦後の日本画壇を代表する一人となる。青龍社脱退後は無所属で活躍、多摩美術大学の教授もつとめた。水墨画に新しい日本画の可能性を求めた。

◉ 展覧会のみどころ
1 大自然や現代都市のエネルギーを表現した大画面作品
操の真骨頂といえる1950-60年代の大画面作品を多数展示します。旅先で遭遇した桜島の大噴火を描いた《炎々桜島》(幅454cm)は青龍展で最高の青龍賞を受賞。《十勝岳》は巨大な画面サイズ(幅639cm)を批判され、青龍社脱退のきっかけとなりました。五輪開催に向け、東京の景観が変貌していく様子を捉えた《高速四号線》(幅480cm)には、操のジャーナリスティックな視点が感じられます。
2 原点回帰―故郷新潟と水墨画への眼差し
青龍社脱退後、個展やグループ展で作品発表を行う中で、操は幼い頃故郷新潟で見た風景や水墨画の伝統的表現に関心を抱くようになります。銀箔で吹雪を描いた《雪峡》や水墨による《親不知夜雨》には、それまでの作品にない寂寥感や叙情性が漂います。自らの原点を見つめ、新たな段階を探っていた操でしたが、1971年脳卒中で倒れて右半身不随となり、73年に53歳で急逝、その探求は途絶えることになります。
3 小画面にみるデザイン・センス―『中央公論』表紙絵 全36点
操は駆け出しの頃ポスターの仕事に携わり、復員後はネオン会社でデザインの仕事をした経験もあって、独特のデザイン感覚を発揮します。「実生活から遊離した富士山なんかに興味はない」と豪語しつつ、後年「赤富士」の連作に取り組むなど、日本画の装飾的表現への関心も示しました。今回は色紙大の小画面に描かれた月刊誌『中央公論』表紙絵全36点を展示し、豪放な側面とは異なる操のもう一つの顔にも焦点を当てます。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 新潟県立近代美術館

【会員情報】ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本 新作 ── ジョージ・オーウェル『 絞 首 刑 』発表紹介

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作者のジョージ・オーウェル(1903ー50)は、『動物農場』や
『1984年』で有名な、インド生まれのイギリスの作家です。
『絞首刑』は、彼がビルマで警官として勤務していた二十代のころ、
現地で見た死刑執行の様子をもとに書かれたといわれています。
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今回は、はじめに絞首台の縄を作りました。
これが実物のように見えることがポイントでした。
縄は糊で貼りつけてあるだけなので剥がれるかもしれません。
表紙の文字は直接刷ると潰れるので、別紙に刷りました。
本文の印刷は何度やっても均一にならず、限界を感じています。
それでも、本という形になっていくのは楽しいものです。
それがたとえ幼稚なものだとしても …… 。
ほととぎす【 詳 細 : ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 】   { 活版アラカルト 活版小本 既出まとめ 

【展覧会】うらわ美術館|政令指定都市移行・区制施行20周年|奇想の絵師 歌川国芳|’23年4月22日-6月18日

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うらわ美術館
政令指定都市移行・区制施行20周年
奇想の絵師 歌川国芳
会  期  2023(令和5)年4月22日[土]- 6月18日[日]
休  館  日  月曜日(5月1日は開館)
開館時間  午前10時-午後5時 * 金・土曜日のみ - 午後8時(入場は閉館30分前まで)
会  場  うらわ美術館 ギャラリー A・B・C
      330-0062 さいたま市浦和区仲町二丁目5番1号 浦和センチュリーシティ―3階
      TEL:048-827-3215 FAX:048-834-4327
観  覧  料  一 般 620円、 大高生 410円、 中小生 200円
      * 障害者手帳をお持ちの方および付き添いの方1名は半額
企画協力  株式会社アートワン
主  催  うらわ美術館
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歌川国芳(寛政9-文久元年/1797-1861年)は、「豊国にかほ(似顔) 国芳むしや(武者) 広重めいしよ(名所)」(『江戸寿那古細撰記』、嘉永6年/1853年)という言葉のとおり、幕末浮世絵界の人気を分けあった歌川派三人(広重、国貞(三代目豊国)、国芳)の一人です。
斬新かつ豊かなアイデアを次々と出し続けた国芳は、当時の浮世絵界を活性化させただけではなく、劇画のルーツとも言われるなど、後世にも多大な影響を及ぼしました。そんな国芳に対する近年の再評価は特に目覚ましいものがあります。
本展は、国芳の代表作をはじめ、戯画、洋風の風景画、貴重な肉筆画など約160点の作品をとおして、その多彩で変化に富んだ画業を紹介するものです。
併せて、関連展示ではうらわ美術館コレクションから、木版画による作品を紹介します。国芳の浮世絵の世界と合わせて、木版画の広がりを紹介します。

< 構  成 >
浮世絵、肉筆画等約160点
第1章 武者絵のはじまり・豪傑・合戦の図/第2章 ヒーローの妖怪退治・怨霊・幽霊/第3章  ダンディ 役者と伊達男/第4章洒落とユーモア 擬人パロディ(猫・狐・狸など)/第5章 粋のファッション・鉄火肌の女たち/第6章 洋風実験二十四孝・洋風表現の風景画/第7章 歴史物語と忠臣蔵など

◉ 関連展示「コレクションによる木版 mini 見聞録」
002左掲図)前川千帆『ゴールデンバット動物園』(1944年)と版木(うらわ美術館蔵)

うらわ美術館コレクションから、木版による作品を紹介します。 今から約200年程前にフランスで出版された木口木版による豪華な寓話集から、日本の現代作家による作品まで、美しく多彩な木版画の広がりを、国芳の浮世絵の世界と合わせてお楽しみください。
{会場 うらわ美術館 ギャラリーD 観覧無料}

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を
[ 詳 細 : うらわ美術館 ]

【展覧会】滋賀県立美術館|企画展「小倉遊亀と日本美術院の画家たち展 - 横山大観、菱田春草、安田靫彦、前田青邨、速水御舟ほか」|’23 年4月29日-6月18日

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滋賀県立美術館
企画展「小倉遊亀と日本美術院の画家たち展  横山大観、菱田春草、安田靫彦、前田青邨、速水御舟ほか」
会  期  2023 年4月29日[土・祝]- 6月18日[日] * 会期中展示替があります。
         前 期: 4 月 29 日[土・祝]- 5 月 21 日[日]
         後 期: 5 月 23 日[火]- 6 月 18 日[日]
休  館  日  毎週月曜日
開館時間  9:30 - 17:00(入場は 16:30 まで)
会  場  滋賀県立美術館 展示室3
      520-2122 滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1
観  覧  料  一 般 1,200 円、高・大生 800 円、小・中生 600 円
      * 展示室1・2で同時開催している常設展も観覧可
      * 身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳をお持ちの方は無料
主  催  滋賀県立美術館
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1984年(昭和59)に開館した滋賀県立美術館(当時は滋賀県立近代美術館)は、2024年に40周年を迎えます。これを記念して、同館のコレクション形成に大きく尽力した小倉遊亀を一望する展覧会を開催します。初期から晩年にわたる当館所蔵品を中心に、各地で収蔵されている代表作や、アトリエに残された下絵や原稿などの資料も加えて展示します。
小倉遊亀が制作発表をしたのは、横山大観や菱田春草らが東京で興した日本美術院です。同館は「日本美術院を中心とした近代日本画」を収集方針のひとつに定め、関西圏に所在する美術館でありながら、日本美術院に注目するという、独自性と厚みをもつコレクションを実現してきました。そこには遊亀に影響を与えた、師の安田靫彦や先輩の速水御舟らの作品を含みます。
本展では、それらの作品をあわせて約90件(会期中展示替えあり)を紹介します。
遊亀の作品は、理知的な造形に、相反するようなぬくもりが感じられます。対象を構想や概念で捉えるのではなく、本質を見る遊亀の目がそこにあります。当館では9年ぶりとなる小倉遊亀展をお楽しみください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 滋賀県立美術館

【展覧会】岐阜現代美術館|荒川修作展 円筒を読む|’23年4月11日-7月1日

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岐阜現代美術館
荒川修作展 円筒を読む
開催期間  2023年4月11日[火]- 7月1日[土]
休  館  日  第2、4土曜日、日曜日、祝日
      4月29日 - 5月7日
開館時間  午前9時 - 午後4時30分
所  在  地  岐阜現代美術館
      501-3939 岐阜県関市桃紅大地1番地(鍋屋バイテック会社 関工園内)
      phone:0575-23-1210(直通)fax:0575-23-7198
入  館  料  無 料

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名古屋出身の美術家・荒川修作(あらかわ しゅうさく  1936-2010)は、鑑賞者に意味と認識を巡る思考実験を促す「意味のメカニズム」(1963-)によって世界的評価を確立しました。このシリーズが継続される一方、それ以降の作品では自身の思索そのものがダイアグラム(図式絵画)として表現されるようになりました。
幾何学的モチーフによって構成された作品は、荒川によれば色も線も形も普通の「言葉」のように使った「読む」ためのものであり、なかでも中心的なモチーフとして繰り返し用いられたのが円筒でした。

荒川は自分の作品の読み方についてほとんど説明をしませんでしたが、作品の制作を通じて発展した思想については後に多くの場で語っています。
本展では、荒川が自身の思想の先駆者として引いた作家たちの言葉を手掛かりに、円筒の現れる70年代以降の版画作品を読み解くことを試みます。

< イベント >
担当学芸員によるギャラリートーク(事前申込不要)
4月15日[土]、6月17日[土]
14:30 - 15:00(当館展示室にて)

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を
[ 詳 細 : 岐阜現代美術館

【展覧会】セゾン現代美術館|荒川修作+マドリン・ギンズ《意味のメカニズム》 全作品127点一挙公開 少し遠くへ行ってみよう|’23年4月22日-10月9日

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セゾン現代美術館
荒川修作  + マドリン・ギンズ《意味のメカニズム》
全作品127点一挙公開 少し遠くへ行ってみよう
会  期  2023年4月22日[土]- 10月9日[月・祝]
会  場  セゾン現代美術館
      389-0111 長野県北佐久郡軽井沢町長倉芹ケ沢2140
      tel:0267-46-2020 fax:0267-46-2021
開館時間  10:00 - 18:00(入館は開館の 30分前 まで)
休  館  日  木曜日(5月4日は開館・8月は無休)
入  館  料  一 般 1500円、 大高生 1000円、 中小生 500円
協  力  荒川修作 + マドリン・ギンズ東京事務所   Reversible Destiny Foundation
主  催  一般財団法人 セゾン現代美術館
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1936年名古屋に生まれた荒川修作(あらかわ しゅうさく  1936-2010)は、東京での作家活動を捨て、『もう少し遠くへ』と1961年ニューヨークに渡ります。オノ・ヨーコのアトリエを制作拠点として、マルセル・デュシャンをはじめとする多くのアーティストとの交流の中で、パートナーとなる詩人マドリン・ギンズ(1941- 2014)と出会います。二人が取り組んだのは <意味とは何か?> という問題です。私たちはいつも何かを <感じ/考え> ていますが、その多くは <言葉> を通した<意味>についてのものです。
二人はその<意味>の徹底的な追究に取り組んだのです。それから25年を経て、継続中のプロジェクトとして完成したのが「意味のメカニズム」です。作品は81点の大型平面と、44点のドローイング、さらに写真と模型を加えた総数127点。ライフワークと呼べる大シリーズ作品を一挙公開するこの機会に、見ることの意味を超えて、もう少し遠くへ行ってみませんか?

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を
[ 詳 細 : セゾン現代美術館

【展覧会】ニュースパーク(日本新聞博物館)|企画展 「多様性 メディアが変えたもの メディアを変えたもの」|’23年4月22日-8月20日

20230412135320_00005 20230412135320_00006ニュースパーク(日本新聞博物館)
企画展「多様性 メディアが変えたもの メディアを変えたもの」
会  期  2023年4月22日[土]- 8月20日[日]
開館時間  午前10時 - 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
休  館  日  月曜日(祝日・振替休日の場合は次の平日)
会  場  ニュースパーク(日本新聞博物館)2階企画展示室
      横浜市中区日本大通11 横浜情報文化センター
入  館  料  (常設展含む、税込み)
      一般 400円、大学生 300円、高校生 200円、中学生以下 無 料
主  催  ニュースパーク(日本新聞博物館)
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様々な分野で「多様性(ダイバーシティー)」を推進しようとする取り組み「 D E & I 」が進んでいます。新聞・放送・通信社は、社会の中の差別などを問題提起し、その撤廃を報道や事業活動を通じて訴えてきました。制度整備につながった事例も多くあります。
一方で、メディアの中の多様性は、なかなか進んでいないと内外から指摘されています。それでも、女性記者(社員)の増加や若い世代の意識の変化などによって、新しい視点での活動は増えています。
SDGsの機運が高まり、Z世代をはじめ、新しい学習指導要領で多様性教育を受ける世代が社会に出ていくいま、「多様性」をキーワードに、「メディアが変えてきたもの」と、「メディアを変えてきたもの」を時代の変化とともに振り返ります。
メディアと人々の新しい関係を探りながら、未来の議論につなげていきます。展示資料は約300点です。ホワイエでは、2023年の国際女性デー報道を展示する予定です。また、関連イベントも開催します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を
[ 詳 細 : ニュースパーク(日本新聞博物館)

【展覧会】北海道立釧路芸術館|開館25周年記念 奈良原一高 写真展 時空をこえた光|’23年4月22日-6月18日

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北海道立釧路芸術館
開館25周年記念
奈良原一高 写真展 時空をこえた光
会  期  2023年4月22日[土]- 6月18日[日]
会  場  北海道立釧路芸術館 展示室
      085-0017 釧路市幸町4丁目1番5号  TEL 0154-23-2381
開館時間  午前9時30 - 午後5時まで
休  館  日  月曜日(月曜日が祝日のときは翌日が休館日)
入  館  料  一  般 700円  /  高大生  400円  /  小中生 100円
      * 当日、個人料金を表示。各種割引、優待条件などは 下掲詳細 参照
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写真家・奈良原一高(1931-2020)は、人間の生きる環境を主題にした作品でデビューし、深い思索に裏付けられた詩情豊かな映像表現により高い評価を受けました。
本展は遺族より、同館および北海道立函館美術館へ寄贈された作品により、作家の代表作を中心にご覧いただきます。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上観覧を
[ 詳 細 : 北海道立釧路芸術館

【展覧会】根津美術館|特別展 国宝・燕子花図屏風 光琳の生きた時代 1658-1716|’23年4月15日-5月14日

20230412203740_0000120230412203740_00002根津美術館
特別展 国宝・燕子花図屏風
光琳の生きた時代 1658-1716
会  期  2023年4月15日[土]- 5月14日[日]
休  館  日  毎週月曜日 * ただし 5月1日[月]は開館
開館時間  午前10時-午後5時 * 入館はいずれも 閉館30分前 まで
      * ただし 5月9日[火]- 5月14日[日]は午後7時まで開館。 
入  場  料   オンライン日時指定予約入館制  * 下掲詳細参照
      一 般 1500円、学 生 1200円、中学生以下 無 料
      * 障害者手帳提示者および同伴者は200円引き
会  場  根津美術館 展示室 1・2
      107-0062 東京都港区南青山 6-5-1 Tel. 03-3400-2536
──────────────
尾形光琳(1658-1716)といえば、町人が担い手となって花開いた元禄(1688-1704)文化の立役者のイメージがあるでしょう。そして、そのイメージの中心に位置するのが、光琳40歳代半ばの代表作,、国宝「燕子花図屏風-かきつばたず びょうぶ」です。
しかし、視点をより高い位置において見ると、その前半生は、宮廷や幕府によって主導された、近世前期の文化芸術のただ中にあり、また後半生は、円山応挙や伊藤若冲などの民間出身の個性派が活躍した、18世紀後半の京都画壇を準備したと見ることもできます。

この展覧会は、国宝「燕子花図屏風」を中心に、尾形光琳がこの世に生きた期間に制作された作品で構成するものです。約 60 年の絵画の歴史を切り取ってご覧に入れます。

※ 入館はオンライン日時指定予約制。
※ この展覧会の日時指定予約は、4月11日[火]午後1時よりオンライン受付を開始。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認のうえご観覧を

[ 詳 細 : 根津美術館 ] { 根津美術館 活版アラカルト まとめ }
{新宿餘談}
根津美術館の秘蔵品であり、例年4月下旬-5月上旬に展開されてきた、この特別展「国宝・燕子花図屏風」展は、2020年-2022年にわたり、新型感染症猖獗のため、十分な展開ができなかったという辛酸を嘗めてきた。そこで、ことしこそ感染症の収束をはかり、庭園に咲きこぼれる燕子花、菖蒲を愉しみ、琳派:尾形光琳の「国宝・燕子花図屏風展」の開催をまちたい。

【展覧会】徳川美術館・名古屋市蓬左文庫|特別展 大蒔絵展 ─ 漆と金の千年物語|’23年4月15日 -5月28日|終了

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徳川美術館・名古屋市蓬左文庫
特別展 大蒔絵展 ── 漆と金の千年物語
会  期  2023年4月15日 [土]- 5月28日
休 館 日  月曜日 * GW期間:5月2日[火]- 5月7日[日]は休まず開館
観 覧 料  一 般 1,600円 ・ 高 大 生 800円 ・ 小 中 生 500円
      (企画展「能の世界―神・男・女・狂・鬼―」展と共通)
      * 毎週土曜日は小・中・高生入館無料
会  場  徳川美術館 461-0023 名古屋市東区徳川町1017 TEL 052-935-6262
主  催  徳川美術館・MOA美術館・三井記念美術館・朝日新聞社
──────────────────────
国宝14件、重要文化財24件を含む、歴代の名品を一挙公開!
漆で絵を描き、金粉や銀粉を蒔きつけて文様をあらわす「蒔絵」は日本文化において長きにわたり理想美の象徴であり続けています。
本展では、平安時代の蒔絵の名品をはじめ、鎌倉時代の手箱、江戸時代の蒔絵を代表する国宝「初音蒔絵調度」や、琳派様式の蒔絵、江戸から近代にかけて活躍した名工による作品などに加えて、現代の人間国宝の作品にいたるまで選りすぐりの蒔絵の名品をご紹介します。
さらに国宝「源氏物語絵巻」をはじめとした物語絵巻や屏風、書跡などもあわせて展観し、日本人が追求した美の系譜をたどります。

※ 本展は MOA美術館・三井記念美術館・徳川美術館 の 私立3館 による共同開催です。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 徳川美術館・名古屋市蓬左文庫

【展覧会】あべのハルカス美術館|恐ろしいほど美しい 幕末土佐の天才絵師 絵金|’23年4月22日-6月18日

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あべのハルカス美術館
恐ろしいほど美しい
幕末土佐の天才絵師 絵金
開催期間  2023年4月22日[土]- 6月18日[日]  * 会期中、展示替えがあります。
         前 期:4月22日[土]- 5月21日[日]
         後 期:5月23日[火]- 6月18日[日]
会  場  あべのハルカス美術館
      大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16F
開館時間  火-金 / 10:00 - 20:00
      月土日祝 / 10:00 - 18:00 * 入館は閉館30分前まで
休  館  日  2023年4月24日[月]、5月8日[月]、22日[月]
入  館  料  一  般  1,600円、 大 高 生 1,200円、 中 小 生  500円
      * 当日・個人・税込価格を表示。各種割引・優待は下掲 公式詳細 を参照
主  催  あべのハルカス美術館、読売新聞社、関西テレビ放送
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謎の天才絵師とも呼ばれる土佐の絵師・金蔵は、幕末から明治初期にかけて数多くの芝居絵屏風などを残し、「絵金さん」の愛称で、地元高知で長年親しまれてきました。
同時代のどの絵師とも異なる画風で描かれた屏風絵は、今も変わらず夏祭りの数日間、高知各所の神社等で飾られ、闇の中に蝋燭の灯りで浮かび上がる、おどろおどろしい芝居の場面は、見るものに鮮烈な印象を残しています。

本展は、高知県外では約50年ぶりの大規模展です。幕末の土佐に生き、異彩を放つ屏風絵・絵馬提灯などを残した「絵金」の類稀なる個性と、その魅力について、代表作の数々で紹介します。

※ 大和文華館、松伯美術館、あべのハルカス美術館は、近鉄グループが運営する美術館です。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参観を。
[ 詳 細 : あべのハルカス美術館 ]

【展覧会】茨城県陶芸美術館(二会場同時開催)|フィンランド・グラスアート 輝きと彩りのモダンデザイン|ムーミンの食卓とコンヴィヴィアル|’23年3月18日-6月11日

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フィンランド・グラスアート 輝きと彩りのモダンデザイン/ムーミンの食卓とコンヴィヴィアル
会  期  2023年3月18日[土]- 6月11日[日]
会  場  茨城県陶芸美術館
      309-1611 茨城県笠間市笠間2345(笠間芸術の森公園内)TEL:0296-70-0011
      地下1階  企画展示室(フィンランド ・グラスアート展)
      2階    第二展示室(ムーミンの食卓とコンヴィヴィアル展)
開館時間  9時30分 - 17時00分(入場は 16時30分 まで)
休  館  日  毎週月曜日 * ただし 5月1日 は開館
観  覧  料  一 般 840円、70歳以上 420円、高大生 630円、小中生 320円
主  催  等
フィンランド・グラスアート展
主催:茨城県陶芸美術館  共催:S2株式会社
特別協力:コレクション・カッコネン
ムーミンの食卓とコンヴィヴィアル展
主催:茨城県陶芸美術館 共催:S2株式会社
特別協力:Moomin Characters Oy Ltd.(フィンランド)、
ムーミンバレーパーク(埼玉県飯能市)、ムーミン美術館(フィンランド)
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日本でも人気の高い、北欧フィンランドのデザインや工芸作品。その中でもガラスに焦点をあて、20世紀初期から現代までのフィンランドを代表する8名のデザイナーの作品を、フィンランド国内のコレクション約130点で紹介します。
同時開催の「ムーミンの食卓とコンヴィヴィアル展」とあわせて、北欧の自然や風土に培われたフィンランド文化の魅力をお楽しみください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳 細 : 茨城県陶芸美術館 ]

【展覧会】東京都写真美術館|2F 展示室|深瀬昌久 1961-1991 レトロスペクティブ|’23年3月3日-6月4日

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東京都写真美術館 2F 展示室
深瀬昌久 1961-1991
レトロスペクティブ
開催期間  2023年3月3日[金]- 6月4日[日]
休  館  日  毎週月曜日(ただし、5/1は開館)
料  金  一般 700円/学生 560円/中高生・65歳以上 350円
      * 個人、当日、税込価格を表示。各種割引・優待などは下掲 詳細 参照
主  催  公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館
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このたび東京都写真美術館では「深瀬昌久1961-1991 レトロスペクティブ」展を開催します。
深瀬昌久は自身の私生活を深く見つめる視点によって、1960年代の日本の写真史のなかで独自のポジションを築きました。それは写真の原点を求めようとする行為でもあり、のちに「私写真」と呼ばれ、写真家たちが向かった主要な表現のひとつとして展開していきます。
深瀬は妻や家族など、身近な存在にカメラを向け、自身のプライベートを晒しながら、自己の内面に潜む狂気に意識を向けていきます。その狂気は、被写体に対する愛ある眼差しと、ユーモラスな軽やかさが混在し、深瀬作品を特別で唯一無二なものに しています。
本展では、〈遊戯〉〈洋子〉〈烏(鴉)〉〈家族〉など、主要作品を網羅した東京都写真美術館のコレクションに加え、《無題(窓から)》〈洋子〉、日本大学芸術学部が1980 年代初頭に収蔵した〈烏(鴉)〉、個人所蔵の〈ブクブク〉〈サスケ〉ほか、充実した作品群によって構成します。1960年代から1990年代の初頭に活動した深瀬昌久の軌跡を辿り、彼独自の世界に触れる機会とします。

深瀬昌久|Masahisa Fukase
1934年北海道生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。日本デザインセンターや河出書房新社などでの勤務を経て、1968年に独立。1960年代初期よりカメラ雑誌を中心に写真作品を多数発表。1974年米・ニューヨーク近代美術館で開催された企画展「New Japanese Photography」を皮切りに、世界各国の展覧会に多数出品。
代表作に〈遊戯〉〈洋子〉〈烏(鴉)〉〈家族〉〈サスケ〉などがある。1977年第2回伊奈信男賞、1992年第8回東川賞特別賞など受賞。2012年没、享年78。

展示構成[全8章]
1章|遊 戯/2章|洋 子/3章|家 族/4章|烏(鴉)/5章|サスケ/6章|歩く眼/7章|私 景/8章|ブクブク
出品作品点数 計117点(そのほか、雑誌等資料)

※事業は諸般の事情により変更することがあります。 あらかじめご了承ください。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。

[ 詳 細 : 東京都写真美術館

【展覧会】練馬区立牧野記念庭園|企画展 牧野富太郎 草木とともに|’23年4月22日-10月9日

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練馬区立牧野記念庭園
企画展 牧野富太郎 草木とともに
会  期  2023年4月22日[土]- 10月9日[月・祝]
企画展示  午前9時30分 - 午後4時30分(入場無料)
開園時間  午前9時 - 午後5時
休  園  日  毎週火曜日
会  場  練馬区立牧野記念庭園記念館 企画展示室
      178-0063 東京都練馬区東大泉6丁目34番4号
問い合せ  練馬区環境部 みどり推進課 施設係
      電話:03-5984-1664(直通) ファクス:03-5984-1227
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牧野富太郎博士(1862-1957)は、長い人生において実に多くの植物と出会い、また植物をめぐって沢山の人たちと交流しました。「何よりも貴き宝持つ身には、富も誉れも願わざりけり」と詠んだように、出会った植物も、植物を心から楽しむ気心の知れた友人も、博士にとって大切な宝物あるいはそれ以上であったと思われます。博士は、その一生を植物研究に捧げ、かつ一般の人たちに植物採集をすすめ、植物知識の普及に尽力しました。

本展では、牧野博士が若い頃や晩年などに描いた植物図、『日本禾本莎草植物図譜』ほかの植物の写真などを取り上げ、博士の人生の様々な場面を紹介します。常設展示と併せて草木とともに歩んだ博士の人生をお楽しみください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳細 : 練馬区立 牧野記念庭園

【展覧会】群馬県立近代美術館|企画展示「杉浦非水 時代をひらくデザイン」 |’23年4月22日-6月18日

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群馬県立近代美術館
企画展示「杉浦非水 時代をひらくデザイン」
会  期  2023年4月22日[土]- 6月18日[日] *会期中、一部展示替えを行います。
         前 期 4月22日[土]- 5月21日[日]
         後 期 5月23日[火]- 6月18日[日]
開館時間  午前9時30分 - 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
休  館  日  毎週月曜日(ただし5月1日は開館)
会  場  群馬県立近代美術館 展示室 1
      370-1293 群馬県高崎市綿貫町992-1 群馬の森公園内 電話:027-346-5560
観  覧  料  一 般 900円、大高生 450円
      * 中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料
主  催  群馬県立近代美術館、毎日新聞社
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杉浦非水は明治から昭和にかけて活躍した日本のグラフィックデザインの第一人者です。
愛媛県松山市に生まれ、上京して東京美術学校に学んだ非水は、黒田清輝がフランスから持ち帰った資料を目にしたことをきっかけに図案家の道へと進みます。
三越呉服店ではPR誌や宣伝ポスターを手がけてブランドイメージの創出に寄与し、さらには、図案集の作成やデザイン雑誌の刊行を通して日本のデザイン意識の普及、醸成に大きな役割を果たしました。

本展では愛媛県美術館のコレクションを中心に、ポスターや図案、装丁の仕事、スケッチ、『非水百花譜』などの作品、インスピレーションの源となった資料を含めた300点以上により杉浦非水の生涯にわたる功績を紹介します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参加を
[ 詳 細 : 群馬県立近代美術館

【展覧会】豊島区立 熊谷守一美術館|特別企画展 熊谷守一美術館 38周年展|’23年4月11日-7月2日

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特別企画展 熊谷守一美術館 38周年展
会  期  2023年4月11日[火]- 7月2日[日]
休  館  祝日問わず 毎週月曜日
時  間  10:30 - 17:30(最終入館 17:00)
料  金  一 般 700円、高大生 300円、中高生 100円
      * 豊島区 在住・在勤の方は、証明書のご提示で 一 般 600円
会  場  豊島区立 熊谷守一美術館
      171-0044 東京都豊島区千早2-22-6 TEL 03-3957-3779
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熊谷守一美術館、年に一度の特別企画展です。開館から38周年展を迎える今回は、熊谷守一のコレクターとして知られる、木村定三氏が蒐集した作品群、「愛知県美術館【木村定三コレクション】」より、20 作品をお借りします。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 豊島区立 熊谷守一美術館 ]

【展覧会】新宿区立新宿歴史博物館|令和5年度所蔵資料展|新宿の画家たち  ー出会う、暮らす、描く。ー|’23年4月22日-6月11日

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新宿区立新宿歴史博物館
令和5年度所蔵資料展
新宿の画家たち  ー出会う、暮らす、描く。ー
開催期間  2023年(令和5年)4月22日[土]- 6月11日[日]
時  間  9:30 - 17:30(入館は 17:00 まで)
休  館  日  4月24日[月]、5月8日[月]・22日[月]
会  場  新宿歴史博物館 地下1階 企画展示室
料  金  無 料
問い合せ  新宿歴史博物館
      160-0008 東京都新宿区四谷三栄町12-16 電 話 03-3359-2131
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新宿には多くの画家が住み、特に落合の地域には洋画家の佐伯祐三・米子夫妻や中村彝(つね)、曾宮一念(そみやいちねん)らが住居・アトリエを構えました。
人や風景と出会い、日々を過ごし、絵を描く。その営みが新宿にあったのです。
本展は、作品やデッサンに加え、ゆかりの品々、画家の書いた手紙や書籍などを見ていきます。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 新宿区立 新宿歴史博物館

【展覧会】京都 ddd ギャラリー|第237回企画展|葛西薫展 NOSTALGIA|’23年5月31日-7月30日

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京都 ddd ギャラリー
第237回企画展
葛西薫展 NOSTALGIA
会  期  2023年5月31日[水]- 7月30日[日]
会  場  京都 ddd ギャラリー
      600-8411 京都市下京区烏丸通四条下ル水銀屋町620 COCON 烏丸 3 F
      TEL:075-585-5370  FAX:075-585-5369
開館時間  11:00 - 19:00  * 土日祝は 18:00 まで
休  館  日  月曜(祝日・振替休日の場合はその翌日)、祝日の翌日(土日にあたる場合は開館)
入  場  料  無 料
主  催  公益財団法人 DNP 文化振興財団
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この度、京都dddギャラリーでは葛西薫展 NOSTALGIA を開催することになりました。本展は2021年秋、ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)で好評を博したものから選りすぐりのものを展示します。
葛西さんは、「サントリーウーロン茶」や「ユナイテッドアローズ」等の広告のみならず、パッケージ、CI、サイン計画ほか、小説や詩集の装幀や映画や演劇関連のグラフィック、動画制作など、多方面でめざましい活躍をしてきました。

今回の展覧会では、葛西さんがその語感が大好きと決めた「NOSTALGIA -ノスタルジア」をテーマに、近作の数々を発表します。「ノスタルジア」と言えば「郷愁」、「望郷」などの意味や、タルコフスキーの映画にも同タイトルがありますが、葛西さんはそれを、「意味のないもの、分からないものへの興味。その深層にあるもの」と語ってくれました。そして、それは手作業から生まれるそうです。定規を使うこと、墨を磨ること、絵具を絞り出すこと、鉛筆を削ることなど、そこに生ずる懐かしい匂いや音の輻輳 …… 。それは、葛西さんの身体に宿る太古の原始的な感覚を呼び起こします。葛西さんにとっては、自分の手(宇宙)を通して湧き出てくる、「創作の断片を編集する喜び」が「ノスタルジア」なのです。
葛西さんの作品には、不透明で不確実でギスギスしたデジタル時代を乗り越えるヒントがたくさん込められています。現代社会が喪失しつつある「ユーモア」と「ペーソス」、「知性」と「無邪気」等々。今の時代だからこそ葛西さんの想い描く「ノスタルジアの世界」をぜひ体感しに来てください。

葛  西    薫- かさいかおる
1949年北海道札幌市生まれ。1968年文華印刷、1970年大谷デザイン研究所を経て、1973年サン・アド入社、現在同社顧問。サントリーウーロン茶(1983-2010年)、ユナイテッドアローズ(1997-)、とらや、TORAYA CAFÉ (2004年-) などの広告制作およびアートディレクションのほか、映画、演劇のポスター、CIサイン計画、装丁などの広告制作およびアートディレクションなど。
またサントリー、サントリー美術館館、六本木商店街振興組合のCI・サイン計画、映画・演劇のグラフィック、タイトルワーク、ブックデザインなど、活動は多岐にわたる。 東京ADCグランプリ、原弘賞、毎日デザイン賞、亀倉雄策賞、講談社出版文化賞ブックデザイン賞などを受賞。著書に『図録 葛西薫1968』(ADP刊)などがある。(協力:株式会社サン・アド)

[ 詳 細 : 京都 ddd ギャラリー ]

【展覧会】青梅市立美術館|館蔵企画展 大 屏風展|’23年4月15日-6月4日

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館蔵企画展  屏風展
会  期  2023年4月15日[土]- 6月4日[日]

開館時間  午前9時 - 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
会  場  青梅市立美術館
      198-0085 東京都青梅市滝ノ上町1346-1 電話番号:0428-24-1195
休  館  日  月曜日
観  覧  料  大 人 200円、小・中学生 50円
      * 当日・個人・税込価格を表示。各種割引・優待などは下掲 公式情報 をご参照
主  催  青梅市立美術館  青梅市立美術館
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青梅市立美術館では約2,300点の美術作品を収蔵していますが、作品の保護や展覧会の関係から、1年間に紹介できる作品の数は限られており、まだまだ知られていない作家や作品が存在します。
本展で隣り合って展示された作品には、一見すると何の脈絡もありませんが、よく見ると何かが共通し、次につながっていきます。それぞれの作品の間にある共通点を探しながら、多様な美術の世界に触れるとともに、65点の展示作品の中から自分のお気に入りを見つけ出す、ゲーム感覚のユニークな展覧会です。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参加を
[ 詳 細 : 青梅市立美術館 ]