月別アーカイブ: 2021年8月

【展覧会】文京区立 森鷗外記念館|コレクション展「生誕110年・没後30年 森類―ペンを執った鷗外の末子」|’ 21年9月17日-12月27日

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文京区立 森鷗外記念館
コレクション展「生誕110年・没後30年 森類―ペンを執った鷗外の末子」
会  期  2021年9月17日[金]-12月27日[月]
休  館  日  9月28日[火]、10月26日[火]、11月24日[水]
会  場  文京区立森鷗外記念館 展示室 2
開館時間  10時-18時(最終入館は閉館30分前)
観  覧  料  一 般 300円、中学生以下 無 料
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森 類(1911-1991年)は、文豪・森 鷗外(1862-1922年)の三男として生まれました。
末子だった 類 は父母の愛情を受けて育ちますが、わずか11歳の時に鷗外が他界します。鷗外や長兄・於菟のように、医学の道へは進まず、10代の頃から絵画を学びはじめ、戦後は文筆活動にも積極的に取り組むようになりました。
身近な出来事に目を向け、つぶさに観察した独自の表現で詩や小説、そして多くのエッセーを発表。兄姉たちに続き、愛する偉大な父・鷗外との思い出を綴った『鷗外の子供たち―あとに残されたものの記録―』(光文社、1956年)を刊行し、文芸誌「小説と詩と評論」の同人となるなど、創作活動を続けました。

2014年、当館はご遺族より類の遺品資料約6,400件(自筆原稿、書簡、写真等)の寄贈を受け、以降、資料整理と調査を継続しています。
今年は 類 の生誕110年、没後30年です。時に生活苦に悩みながら、家族や鷗外を敬愛する人々にも助けられ、不器用でも誠実に歩んだ80年の生涯と、たゆまぬ努力でペンを執り続けた 類 の文筆活動を、寄贈資料をとおして紹介します。

※ 感染症「COVID – 19」予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 文京区立森鷗外記念館 ]{ 活版 à la carte まとめ

【展覧会】大倉集古館|企画展 能 Noh|~ 秋色モード ~|’21年8月24日-10月24日

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大倉集古館
企画展 能 Noh ~ 秋色モード ~
会  期  2021年8月24日[火]-10月24日[日]
開館時間  10:00-17:00(入館は16:30まで)
休  館  日  毎週月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
入  館  料  一般:1,000円、大学生・高校生:800円 *学生証をご提示ください。
      中学生以下:無料
主  催  公益財団法人 大倉文化財団・大倉集古館
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室町時代初期に猿楽を原型として大成された能楽は、今なお演じられる日本の貴重な伝統芸能です。近世以降は幕府や大名の保護を受け、「武家の式楽」として重んじられ、発展してきました。
当館では、因州(鳥取藩)池田家旧蔵の「能面」と、備前(岡山藩)池田家旧蔵の「能装束」を多数所蔵しています。
本展ではこれらの能楽コレクションのうち、―秋色(しゅうしょく)―に注目した作品群を展覧いたします。色と模様の多彩な組み合わせにより「デザインの宝庫」とも称される能装束を中心に秋らしい作品を選りすぐり、能のストーリーをあらわす謡曲(ようきょく)との関係性にも触れます。秋の謡曲にふさわしい能面をはじめ、秋を彩る絵画・工芸作品もあわせてご覧ください。

[ 詳細 : 大倉集古館

【会員情報】ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ── 志賀直哉『 老 人 』

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{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 }

志賀直哉の「老人」です。
題材からすればゴタゴタが起ってしかるべきところですが、
志賀直哉はそれらを描くことはせず、淡々と老人の気持を書いています。
素人考えですが、同業の小説家に志賀直哉が尊敬される所以は
文章の巧拙だけでなく、登場人物の描き方に彼独特のヒューマニズムを
感じさせるところにあるのだろうと思います。

古くさい装幀になりました。
渋い感じを出そうとしてうまくできてないような印象です。
タイトルは活字の方が良かったと思います。
この文章を書きながら、また違う装幀のものを作ろうかなと思っています。
世の中は

【 詳細 : ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 】 { 活版アラカルト 活版小本 既出まとめ 

【展覧会】GOOD DESIGN Marunouchi|#89 グッドデザイン賞フォーカス・イシュー 2015→2020|デザインの現在地|’21年8月31日-9月20日

丸の内

GOOD DESIGN Marunouchi #89
グッドデザイン賞フォーカス・イシュー 2015→2020
デザインの現在地
会  期  2021年8月31日[火]-9月20日[月・祝]
      11:00-19:00 / 入場無料
      開催期間・時間は変更の可能性があります
会  場  GOOD DESIGN Marunouchi
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グッドデザイン賞が2015年に「フォーカス・イシュー」という取り組みをスタートして5年が経ちました。
フォーカス・イシューとは、 グッドデザイン賞の審査を通じて見出された「次なる社会に向けた課題や可能性の発見」を、デザイン領域を超えて俯瞰し、炙り出された「デザインがいま向き合う(べき)重要な領域」をフォーカス・イシュー・ディレクターからの提言として発表する取り組み。2015年より毎年行われ、2020年度まで36名のフォーカス・イシュー・ディレクターが毎年異なる視点から提言を行ってきました。

本展では、この間取り上げられた「イシュー」を12のテーマに再編集し、それぞれに関わる約100点の受賞デザインをグラフィックと現品で展示します。2015年から2020年の5年間、デザインについてどのような議論がなされ、「重要」とされた領域に対しデザインがどのように呼応してきたかを俯瞰し、「デザインの現在地」を確認する企画展です。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : GOOD DESIGN Marunouchi 

【展覧会】世田谷文学館|企画展 イラストレーター 安西水丸展|会期延長 ’21年4月24日-9月20日

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世田谷文学館
企画展 イラストレーター 安西水丸展
会  期  2021年4月24日[土]-9月20日[月・祝]
      * 8月31日までの会期を延長しました。
会  場  世田谷文学館 2 階展示室
開館時間  10:00-18:00 * 展覧会入場、ミュージアムショップの営業は17:30まで
休  館  日    毎週月曜    * ただし9月20日は開館。
料  金  一 般 900円、65歳以上・大学・高校生 600円、小・中学生 300円
      障害者手帳をお持ちの方 400円(ただし介添え者1名までと、大学生以下は無料)
主  催  公益財団法人せたがや文化財団 世田谷文学館
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安西水丸(1942-2014)は、1970年代より小説、漫画、絵本、エッセイや広告など、多方面で活躍したイラストレーターです。
はじめ広告代理店や出版社に勤め、デザイン等の仕事をしながら、嵐山光三郎の勧めで「ガロ」に漫画を掲載、南房総で過ごした日々などを題材とした『青の時代』が高い評価を受けます。
独立後は、村上春樹をはじめとする本の装丁や、『がたん ごとん がたん ごとん』などの絵本、和田誠との展覧会、広告や執筆活動など、幅広く活躍しました。
「その人にしか描けない絵」を追求し、身近なものを独自の感性で表現した作品は、私たちをユーモアと哀愁あふれる世界へと誘います。

本展では、「小さい頃よりずっと絵を描くことが好きだった」という安西の幼少期から晩年に至るまでの足跡を、原画と関連資料あわせて500点以上によりご紹介します。加えて、「旅」をテーマにした特別コーナー「たびたびの旅」では、旅にまつわる原画、原稿、郷土玩具、民芸品など初出品資料を含む約130点を展示。生涯で国内外のさまざまな場所を訪れた「旅する人」・安西水丸にも迫ります。

安西水丸(1942-2014)
東京生まれ。本名・渡辺昇。イラストレーター。日本大学芸術学部美術学科造形コース卒業。電通、ADAC(ニューヨークのデザインスタジオ)、平凡社でアートディレクターを務めた後、フリーのイラストレーターに。

広告、雑誌の表紙や挿絵、書籍の装画ほかで活躍のかたわら、小説、エッセイ、漫画、絵本などの自著も多く手掛け、今なお高い人気を博している。朝日広告賞、毎日広告賞、1987年日本グラフィック展年間作家優秀賞、1988年キネマ旬報読者賞など受賞多数。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 世田谷文学館

【展覧会】世田谷美術館|企画展 塔本シスコ展 シスコ・パラダイス|かかずにはいられない! 人生絵日記|’21年9月4日-11月7日

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世田谷美術館
企画展 塔本シスコ展 シスコ・パラダイス
かかずにはいられない! 人生絵日記
会  期  2021年9月4日[土]-11月7日[日]
開館時間  10:00-18:00(最終入場は17:30まで)
休  館  日  毎週月曜日 * ただし9月20日[月・祝]は開館、翌9月21日[火]は休館
会  場  世田谷美術館 1 階展示室
観  覧  料  一 般 1000円/65歳以上 800円/大高生 800円/中小生 500円
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50代から独学で油絵を始め、自宅の四畳半の一室をアトリエに、自由奔放に描いた塔本シスコ(191-2005)。人生を丸ごと絵日記に描き出すかのごとく、日々の暮らしを題材に、キャンバスのみならず、空箱やガラス瓶、はてはしゃもじにまで、身の回りのあらゆるものに、よろこびあふれる創造のエネルギーを発散しつづけました。
本展では約200点の作品をとおして、ありのままに、自分らしく描きつづけた、塔本シスコの自由な創作の世界をご紹介します。

※日時指定制《チケットのご購入は こちら 》※ご来館に際してのお願い《 こちら をクリック》
[ 詳細 : 世田谷美術館

【展覧会 予告】長崎歴史文化博物館|企画展 博覧会の世紀1851-1970-日本人を魅了した世界の祭典-|’21年10月2日-11月28日|前後期開催

長崎歴史文化博物館長崎歴史文化博物館
企画展 博覧会の世紀1851-1970-日本人を魅了した世界の祭典-
会  期  2021年10月2日[土]-11月28日[日]
      前期展示=10月2日[土]-10月31日[日]
      後期展示=11月2日[火]-11月28日[日]
休  館  日  10月18日[月]、11月15日[月]
開館時間  9:30-18:00(最終入場17:30)
会  場  長崎歴史文化博物館 3階企画展示室
      〒850-0007 長崎市立山1丁目1番1号
観  覧  料  大人(高校生以上)1,000円、小中学生 600円
主  催  長崎歴史文化博物館、株式会社乃村工藝社
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19世紀半ば、世界で最初の博覧会であるロンドン万国博覧会が開かれて以降、今日にいたるまで世界各国で多くの博覧会が開かれてきました。江戸時代から見世物の文化が根付いていた日本で、博覧会はどのように受け入れられ、発展していったのか。
本展覧会では、江戸時代の見世物から明治・大正・昭和の博覧会について、長崎で開催された博覧会も交えながら、その歴史を振り返ります。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 長崎歴史文化博物館 ]

【展覧会】根津美術館|企画展 はじめての古美術鑑賞 ── 人をえがく|’21年9月11日-10月17日

根津根津美術館
企画展 はじめての古美術鑑賞 ── 人をえがく
会  期  2021年9月11日[土]-10月17日[日]
休  館  日  毎週月曜日 * 9月20日[月・祝]、10月11日[月]は開館、9月21日[火]は休館。
開館時間  午前10時-午後5時(入館は午後4時30分まで)
入  場  料  オンライン日時指定予約
      一 般 1300円、学 生 1000円
会  場  根津美術館 展示室 1・2
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古美術の様々なジャンルとその見どころを分かりやすく解説する展覧会、「はじめての古美術鑑賞」シリーズも5回目となりました。今年は、絵画の主要なテーマの一つである人物画をとりあげます。
人物画は今でこそ当たり前に描かれていますが、実は古代日本では忌むべきものとされていました。しかしそのような時代でも、信仰対象となった人びとだけは、例外的に描かれました。そして中世以降、人物画は一般的なものとなり、その後は様々な人びとを対象として描かれるようになります。
この展覧会では、「人をえがく」作品の展開を概観しながら、主な人物画のジャンルをわかりやすく紹介します。

※ 感染症予防対応のため日時指定予約制を実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 根津美術館 ] { 活版アラカルト  まとめ }

【展覧会】東京国立博物館 表慶館|春夏秋冬/フォーシーズンズ 乃木坂46|’21年9月4日-11月28日

国博表敬館

東京国立博物館 表慶館
春夏秋冬/フォーシーズンズ 乃木坂46
会  期  2021年9月4日[土]-2021年11月28日[日]
会  場  東京国立博物館 表慶館
開館時間  9:30-17:00 * 金・土曜日は 9:30-20:00(入館は閉館の60分前まで)
休  館  日  月曜日  * ただし9月20日[月・祝]は開館、9月21日[火]
観覧料金  一般・大学生 1,800円、高校生 1,000円
主  催  東京国立博物館、文化財活用センター、ソニー・ミュージックエンタテインメント、
文化庁、日本芸術文化振興会
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古来、日本に暮らす人々は、身近な自然への想いを生活の中で育み、和歌や絵などに表現してきました。その世界観は今も昔も変わりはありません。
この展覧会では、春夏秋冬の花があらわされた7点の日本美術(複製)とともに現代のポップカルチャーをあわせて紹介します。7つの作品と現代を結ぶキーとなるのは、アイドルグループの乃木坂46です。

ここではメンバー一人一人が花に見立てられ、彼女たちのパフォーマンスが、映像インスタレーションによって、日本の人々が花に託した造形の本質を、季節を巡りながら示されていきます。彼女たちが日々、表現している歌詞や世界観が文化財に重ねられていくことで、乃木坂46と日本の文化と、そして私たちが生きる日常/自然とが、地続きの存在であることを実感していただきます。

この展覧会によって、これまで古美術にふれる機会の少なかった方々や、博物館に来たことのない人にも、文化財の魅力を感じていただける大きな機会となるでしょう。

* 展示作品・会期・展示期間等については今後の諸事情により変更する場合があります。
* 本イベントは各種会員証および特別展無料観覧券ではご観覧いただけません。本展の日時指定券をご購入ください。
[ 詳細 : 東京国立博物館  東京国立博物館 表慶館  展覧会公式サイト ]

【展覧会】竹久夢二美術館|夢二 × 文学「絵で詩をかいてみた」── 竹久夢二の抒情画・著作・装幀 ──|’21年7月3日-9月26日 会期変更

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竹久夢二美術館
夢二 × 文学「絵で詩をかいてみた」── 竹久夢二の抒情画・著作・装幀 ──
会  期  2021年7月3日[土]-9月26日[日]
      * 緊急事態宣言ならびに東京都の要請による臨時休館に伴い、会期変更を実施。
開館時間  午前10時30分-午後4時30分(入館は4時まで)
休  館  日  月曜日・火曜日  * 9月20日[月・祝]は開館
料  金  一 般 1000円 / 大・高生 900円 / 中・小生 500円
      * 弥生美術館もご覧いただけます
      * 入館にはオンラインによる 事前予約(日時指定)が必要です。
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大正ロマンの画家として知られる竹久夢二(1884-1934)。実はこのひとは詩人や文筆家としての顔も持ち、300冊以上の本の装幀も手掛けたデザイナーでもあったことはご存じですか?
夢二ははじめ詩人になりたいと思い、「繪 (え) の形式で詩を畫 (か) いてみた」ことから画家として歩みはじめます。夢二の絵に漂う詩情は、彼の作品の大きな魅力の一つです。また「宵待草」に代表される詩や物語も創作し、57冊の著作本も刊行しています。さらに、他の作家の著作のブックデザインも数多く手掛けました。

本展では抒情溢れる夢二の絵や、詩や文章、装幀本などを展示し、夢二作品の文学性や、文学との関わりをご紹介いたします。

※ 新型コロナウイルス感染症「COVID-19」対応実施中。事前予約(日時指定)が必要です。
[ 詳細 : 竹久夢二美術館

【展覧会】弥生美術館|大正ロマン・昭和モダンのイラストレーター 高畠華宵展 ── ジェンダーレスな まなざし ──|’21年7月3日-9月26日 会期変更

弥生美術館

弥生美術館
大正ロマン・昭和モダンのイラストレーター 高畠華宵展 ── ジェンダーレスな まなざし ──
会  期  2021年7月3日[土]-9月26日[日]
      * 緊急事態宣言、東京都の要請を受けた臨時休館に伴い、会期変更しました。
開館時間  午前10時30分-午後4時30分(入館は4時まで)
休  館  日  月曜日・火曜日  * 9月20日[月・祝]は開館
料  金  一 般 1000円 / 大・高生 900円 / 中・小生 500円
      * 弥生美術館もご覧いただけます
      * 入館にはオンラインによる 事前予約(日時指定)が必要です。
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「少年の中には少女が、少女の中には少年がいる」とも評された両性具有的な人物画を描き、少年からも、少女からも、紳士淑女からも、熱烈な支持を得た高畠華宵(たかばたけ かしょう 1888-1966)。
大正・昭和初期の出版美術界で、華宵が唯一無二の存在感を放った背景には、彼が〈男性+女性〉としての心と眼を持つ人物だったことがあります。

世間の枠にとらわれず、自らの価値観と美意識を信じ、〈ありのままの自分〉を生きた華宵。
そんな彼だからこそ描けたボーダーレスな作品世界をお楽しみください。
華宵からたくされた、美麗な原画の数々を一挙公開いたします。
★高畠華宵展は全作品撮影です★

※ 新型コロナウイルス感染症「COVID-19」対応実施中。事前予約(日時指定)が必要です。
[ 詳細 : 弥生美術館 ]

【展覧会】渋谷区立 松濤美術館|デミタスカップの愉しみ|’21年8月24日-10月10日

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渋谷区立 松濤美術館
デミタスカップの愉しみ
会  期  2021年8月24日[火]-10月10日[日]
入  館  料  一 般:¥ 800、大学生:¥ 640、高校生・60歳以上:¥ 400、小中学生:¥ 100
休  館  日  月曜日(ただし、9月20日は開館)、9月21日[火]、24日[金]
主  催  渋谷区立松濤美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
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濃いコーヒーを飲むための小さなコーヒーカップ「デミタス」。19世紀のヨーロッパにコーヒー文化が浸透すると、デミタスにも多彩なデザインが誕生しました。
本展では2000点以上のデミタスを所蔵する村上和美氏のコレクションから、ジャポニスムや、アール・ヌーヴォー、アール・デコのデザインを中心に、厳選した約380点をご紹介します。
当時の流行を反映したもの、“ 超絶技巧 ” ともいえる繊細な装飾が施されたもの、様々な意匠を凝らしたものなど、小さな世界に凝縮された美しさをお楽しみください。

※新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、土・日曜日、祝日および10月5日[火]以降の最終週は「日時指定制」となります。詳細は こちら をご覧ください。
[ 詳細 : 渋谷区立松濤美術館 来館予約コーナー

【展覧会】土門拳記念館|日本工房時代 ── 古寺巡礼 大和/日本工房時代/ヒロシマ|’21年7月15日-10月3日

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日本工房時代 ── 古寺巡礼 大和/日本工房時代/ヒロシマ
会  場  土拳拳記念館 主要展示室/企画展示室Ⅰ/企画展示室Ⅱ
      998-0055 山形県酒田市飯森山2-13(飯森山公園内)
会  期  7月15日[木]-10月3日[日] * ヒロシマ展は9月2日[木]まで
休  館  日  4月-11月 無 休     * 展示替えのため臨時休館する場合があります。
入  館  料  一 般:700円、学 生:350円、小・中学生:無 料
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◉主要展示室
2021年7月15日[木]-10月3日[日]
古寺巡礼 大和
カラー・モノクロ 65点
古寺巡礼は土鬥拳のライフワークです。土門は全国の仏像を撮り歩きましたが、本展では大和(奈良)の寺院で撮影された作品を展示します。法隆寺や東大寺、その生涯で数十回と通い彼が最も愛した室生寺など、奈良の名刹を土門の写真でお楽しみいただけます。

◉企画展示室Ⅰ
2021年7月15日[木]-10月3日[日]
日本工房時代
モノクロ 50点
昭和10年冬、土門は名取洋之助主宰の「日本工房」へ入社します。対外宣伝誌『NIPPON』の仕事
を中心に、報道写真に取り組みました。伊豆での撮影に始まり、地方や都市の人々の暮らし、そして戦争へと向かっていく日本の姿をそのレンズで克明にとらえています。

◉企画展示室Ⅱ
2021年7月15日[木]-9月2日[木]まで
ヒロシマ
モノクロ 30点
昭和32年7月、初めて広島を訪れ原爆の被害を目の当たりにした土門拳。以後、報道写真家の使
命に駆られ、憑かれたように広鳥に通い詰めました。戦後10年以上を経てもいまだに原爆症と日々
闘う人々、町は復興しつつあっても決して消えることなく身心に残る傷、原爆がもたらした憎悪
と失意。土門が広島の現実に真正面から向き合い、撮影した記録をご覧いただけます。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 土門拳記念館 ]  { 活版 à la carte 土門拳記念館まとめ

【展覧会】ギンザ・グラフィック・ギャラリー|第384回企画展|葛西 薫展 NOSTALGIA|’21年9月8日-10月23日

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ギンザ・グラフィック・ギャラリー第384回企画展
葛西 薫展  NOSTALGIA
会  期  2021年09月08日[水]-10月23日[土]
会  場  ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
      〒104-0061 東京都中央区銀座7-7-2  DNP 銀座ビル 1F/B1
      入場無料 11:00 am-7:00 pm 日曜・祝日 休 館
* ご来館のお客様は、必ず こちら をご確認ください。
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この度、ギンザ・グラフィック・ギャラリーでは、およそ30年ぶりの葛西薫さんの個展を開催することになりました。
前回は1992年、まだバブル経済の余韻が残る頃、葛西さんは「空気」という意味の「AERO」をテーマにした大作(3×2m)を、ギャラリースペースの天地いっぱいに、NECO というインクジェット印刷で、漉いた和紙上に表現していただきました。その浮遊感と昂揚感溢れるプロペラの設計図のような作品群は、それまでのグラフィックデザイン、グラフィックアートの概念を変えてしまうほどの衝撃を見る者に与えました。
その後葛西さんは、「サントリーウーロン茶」や「ユナイテッドアローズ」等の広告のみならず、パッケージ、CI、サイン計画ほか、小説や詩集の装幀や映画、演劇関連のグラフィック、動画制作など、多方面でめざましい活躍をしてきました。

今回の展覧会では、葛西さんがその語感が大好きと決めた「NOSTALGIA」(ノスタルジア)をテーマに、新作の数々を発表します。
「ノスタルジア」といえば、「郷愁」、「望郷」などの意味やタルコフスキーの映画にも同タイトルがありますが、葛西さんはそれを、「意味のないもの、分からないものへの興味。その深層にあるもの」と語ってくれました。そして、それは手作業から生まれるそうです。
定規を使うこと、墨を磨ること、絵具を絞り出すこと、鉛筆を削ることなど、そこに生ずる懐かしい匂いや音の輻輳……。それは、葛西さんの身体に宿る太古の原始的な感覚を呼び起こします。葛西さんにとっては、自分の手(宇宙)を通して湧き出てくる、「創作の断片を編集する喜び」が「ノスタルジア」なのです。

地階会場では、新作のほか、ブックデザインを中心に、プロダクト、オブジェなど、多面的な創作活動をご紹介します。
また、2階のライブラリでは、ポスターの代表作や葛西さんが演出を手がけたCM作品の一部を編集した映像をご覧いただけます。
葛西さんの作品には、現在のコロナ禍やギスギスしたデジタル時代を乗り越えるヒントがたくさん込められています。現代社会が喪失しつつある「ユーモア」と「ペーソス」、「知性」と「無邪気」等々。この秋、葛西さんの想い描く「ノスタルジアの世界」をぜひ体感しに来てください。

葛 西  薫(かさい かおる)
1949年北海道札幌市生まれ。文華印刷、大谷デザイン研究所を経て、1973年サン・アド入社。現在同社顧問。
サントリーウーロン茶、ユナイテッドアローズ、とらや、TORAYA CAFÉなどの広告制作およびアートディレクションのほか、CI・サイン計画、映画・演劇のグラフィック、タイトルワーク、ブックデザインなど、活動は多岐にわたる。東京ADCグランプリ、原弘賞、毎日デザイン賞、亀倉雄策賞、などを受賞。著書に『図録 葛西薫 1968』(ADP刊)などがある。

※ 感染症「COVID – 19」予防対応実施中。下掲 詳細 を確認の上展観を。
[ 詳細 : ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)

【展覧会】樂美術館|樂歴代 特別展|日本の色 ── 赤と黒の世界|’21年8月28日-12月24日

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樂美術館
樂歴代 特別展|日本の色 ── 赤と黒の世界
会  期  2021年8月28日[土]-12月24日[金]
休  館  日  月曜日(但し 祝日は開館)
時  間  10:00-16:30(入館は16:00まで)
      ※新型コロナウィルス感染症対策として開館時間を短縮する場合があります
料  金  一 般 1000円 大学生 800円 高校生 400円 中学生以下 無 料
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「日本を代表する色は、何色をイメージしますか」と問えば、さまざまな答えが返ってくるでしょう。その中で伝統的な日本の色と言えばやはり「赤と黒」。
日常の器にも、また、仏教や神道の世界にも「赤と黒」は欠かすことができません。
利休がもとめ、長次郎が生み出した樂茶碗もその代表、赤茶碗と黒茶碗です。
でもなぜこの二色を、利休と長次郎は選んだのでしょうか。
そこにどのような思い、どのような思想、どのようなイメージが展開されているのでしょうか。
本展では樂茶碗の中から特に代表的な赤・黒茶碗を選び、その問いの答えを探ります。

[ 詳細 : 樂美術館

【展覧会】小杉画廊|長沼 翔 版画展|風に解体|’21年9月3日-9月12日

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長沼 翔 版画展|風に解体
会  期  2021年9月3日[金]-9月12日[日]
時  間  午前11時-午後6時  * 最終日は午後4時まで
会  場  小杉画廊
      211-0063 川崎市中原区小杉町3-1501-1-304
      セントア武蔵小杉 A 棟 3 F  TEL:044-572-9031​
      東急東横線 中央口3 JR南武線西口(3-4分)
      JR横須賀線 地下連絡路北口より南武線西口(11分)

[ 詳細 : 小杉画廊

【展覧会】東京藝術大学大学美術館|藝大コレクション展 2021 II期|東京美術学校の図案 ── 大戦前の卒業制作を中心に|’21年8月31日-9月26日

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東京藝術大学大学美術館
藝大コレクション展 2021
II期 東京美術学校の図案 ── 大戦前の卒業制作を中心に
会  期  2021年8月31日[火]-9月26日[日]
時  間  午前10時-午後5時(入館は午後4時30分まで)
      * 本展は事前予約制ではありませんが、今後の状況により、変更及び入場制限等を実施する可能性がございます。
休  館  日  月曜日、9月21日[火] * ただし9月20日[月・祝]は開館
会  場  東京藝術大学大学美術館 本館 展示室 1
観  覧  料  一般 440円、大学生 110円、高校生以下及び18歳未満は 無 料
主  催  東京藝術大学
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東京藝術大学が所蔵する「藝大コレクション」の核となるのは、教材として収集された古美術と教育成果の結果である学生制作品で、いずれも日本近現代美術史において重要な作品・資料です。
コレクション展II期では、東京美術学校の図案科(現在のデザイン科・建築科の前身)の学生による卒業制作を特集します。今回展示する作品の多くは、大学美術館開館以降では初展示するものであり、日本画・油画とは異なる造形表現を持つ図案化作品の知られざる一面に注目します。
本展では、図案科の卒業制作を中心に、重要文化財の尾形光琳《槇楓図屏風》、能装束の図案など日本古来の図案要素から近年の卒業制作にいたるまで、本学のコレクションを「図案」「デザイン」という観点からご紹介します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 東京藝術大学大学美術館

【展覧会】東京藝術大学大学美術館|再演 ── 指示 と その手順|’21年8月31日-9月26日

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東京藝術大学大学美術館
再演 ── 指示 – インストラクション – と その手順 – プロトコル
会  期  2021年8月31日[火]-9月26日[日]
時  間  午前10時-午後5時(入館は午後4時30分まで)
      * 本展は事前予約制ではありませんが、今後の状況により、変更及び入場制限等を実施する可能性がございます。
休  館  日  月曜日、9月21日[火] * ただし9月20日[月・祝]は開館
会  場  東京藝術大学大学美術館 本館 展示室 2
観  覧  料  無 料
主  催  芸術保存継承研究会
──────────────
本展は、指示書(Instruction)に従い、複製、模倣、移行、再制作が必要となる芸術作品の再演(再現)について、その保存、継承における作品の同一性を問うことを目的としています。作品の展示を主体とせず、展示時の作者不在を想定した第三者に伝えるための指示書、記録写真、映像、参考資料を展示し、その手順や仕様、規定を考察していきます。

第 1 章:創造のために
日本絵画における下図や模本、粉本、また彫刻のマケット(模型)や試作、蒔絵や螺鈿の制作手順を表した手板は、制作の手順であり、再現する完成像の見本です。それらが美術教育のなかでどのように継承され、創造の源泉となっていったのかを概観します。

第 2 章:再演のためのインストラクション
展示されることで初めて「作品」として成立する、いわゆるインスタレーションと呼ばれる作品や、生物由来の細胞や生体高分子を媒体として用いたバイオメディア・アートを対象とし、その指示書や展示記録から再演(再現)の条件や規制についての問いを示していきます。

第 3 章:再制作と継承
鑑賞(参加)されることで初めて「作品」として成立するインタラクティブ・アートについて、オリジナルと再制作の関係を再考します。静的な物質としての作品ではなく、総体としての動的な場や体験そのものの継承は、指示書というメディア(遺伝体)によって可能となるのでしょうか。

第 X 章:ミュージアムのプロトコル
本展は、新たなメディアともいえる指示書(インストラクション)を端緒とし、美術館というミュージアムにおける芸術作品の再演(再現)について考察するものです。作者による展示の指示だけでなく、保存や修復、破棄や権利、倫理、地球環境への配慮など、芸術作品を取り巻く様々な「指示」について考察していきます。東京藝術大学が所蔵する「藝大コレクション」の核となるのは、教材として収集された古美術と教育成果の結果である学生制作品で、いずれも日本近現代美術史において重要な作品・資料です。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 東京藝術大学大学美術館    展覧会公式サイト

【朗文堂 ブックコスミイク】さようなら ナギちゃん|既刊書のご案内|HELLO NAGINO POSTERS|薙野たかひろ作品集|薙野たかひろ編著

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朗文堂 既刊書のご案内
書 名  HELLO NAGINO POSTERS
     薙野たかひろ作品集
著 者  薙野たかひろ
装 本  A4寸伸び変形判、112ページ、ジャケット付
発行日  2009年12月22日

定 価  本体4400円+税
     ISBN978-4-947613-81-3
     ◎全国の主要書店、アマゾン などのオンライン書店でお求めになれます。──────────────

明快でポップ、鮮明でシャープなイラストレーションで、独特な造形を多彩なジャンルで展開している薙野たかひろ氏のポスター作品集です。1963年から2003年の、およそ20余年にわたって制作された、新宿「スタジオ・アルタ」のシーズン・ポスター約80点から、著者自身がセレクトした魅力あふれるポスター集が完成しました。

イラストと英文のキャッチ・コピーで構成されたB全判ポスターを、見開きに1点ずつ、大胆にレイアウトしました。ですからページを繰るごとに、鮮烈な画像が次つぎに登場し、読者の造形眼に肉薄します。
巻末の 2 色ページは、薙野たかひろ氏の多彩な作品群を紹介しています。また、中條正義氏、藤枝リュウジ氏、安斎肇氏、ヒロ杉山氏らによる寄稿文も、見応え、読み応えたっぷりの魅力的な構成です。

{著者紹介}
薙野たかひろ
1952年 福岡県うまれ
1977年 多摩美術大学 グラフィック科 卒業
1991年 リクルート G8 ギャラリー
2000年 HB ギャラリー
2006年 ペータースギャラリー
『これはあっこちゃん』(ビリケン出版)
2021年 長年にわたりガンとむきあい 8月2日永眠
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【展覧会】武蔵野美術大学 美術館・図書館|ART-BOOK:絵画性と複製性 ── MAU M&L 貴重書コレクション × Lubokの試み|’21年9月6日-11月13日

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武蔵野美術大学 美術館・図書館
ART-BOOK: 絵画性と複製性——MAU M&L貴重書コレクション × Lubokの試み
会  期  2021年09月06日[月]-2021年10月02日[土]
2021年10月18日[月]-2021年11月13日[土]

時  間  10:00-18:00(土曜日・特別開館日は17:00閉館)
休  館  日  日曜・祝日 * 9月20日[月・祝]・23日[木・祝]・10月31日[日]は特別開館日
入  館  料  無 料
会  場  武蔵野美術大学 美術館展示室 1・2、アトリウム 1・2
主催・企画 武蔵野美術大学 美術館・図書館
監  修  高浜利也(武蔵野美術大学 造形学部油絵学科版画専攻教授)
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本展では、書物における版画に焦点を当て、当館の貴重書コレクションを体系的に展観するとともに、現代の版表現の可能性を拡張するライプツィヒの出版社ルボーク・フェアラーグ(Lubok Verlag)の活動を紹介し、書物における「絵画性」の在りかを版画というメディウムの技術的、表現的側面から紐解きます。

第一部:貴重書コレクション

書物の長い歴史のなかで、版画はその視覚的表象の中枢を担ってきました。活版印刷術の発明により書物が容易に複製されるようになると、それまで人の手により書き写されてきた挿絵や図版も版画により複製され、時代思潮や社会的背景、技術の発展とも結びつきながら、多様な表現を見せ始めます。
第一部では、当館が所蔵する貴重書コレクションの中から、版画による挿絵や図版表現の優れた書物を厳選し、三章に分けてご紹介します。絵画や複製との関連も視野に入れながら、版画というメディウムに固有の技法と表現を、いま一度捉え直すことを試みます。

第一章では、15世紀後半から16世紀の書物に見られる挿絵や図版を取り上げます。この頃の主要な技法である板目木版は、表現上の制約が多い反面、版刻が比較的容易であることや活字組版と同時に印刷できる利便性から多用され、素朴ながら味わい深い挿絵や内容の補足を旨とする図版がテキストの傍を彩りました。
第二章では、17世紀から19世紀の書物における図版の再現性に焦点を当てます。エングレービングやエッチング、リトグラフ、木口木版等、あらゆる版画技法が出揃うこの時代、彫版や印刷の技術は飛躍的な発展を遂げ、現実の事物や絵画そのものと見紛うほどの、精緻な図版表現が可能となりました。
第三章では、19世紀後半から20世紀中葉にかけて変容した版画の在り方を再考します。この頃、写真製版技術の普及に伴い、従来の版画技法を用いた挿絵や図版は衰退の一途を辿ります。他方、芸術家のイデーを直接的に表現する手段として、書物や版画に新たな光が当てられます。近代美術の実践と並走するかのような、絵画性を全面に打ち出した版表現や、書物の装飾や壁紙のデザイン等、応用的側面への探求が試みられ、版画の持つ可能性が見直されることとなりました。

第二部:Lubokの試み
現代の版表現の可能性を拡張するドイツ・ライプツィヒの出版社ルボーク・フェアラーグ(Lubok Verlag)の活動を、主宰者であるクリストフ・ルックへバーレの作品群と共に紹介します。
ルックへバーレは、リノリウム版を用いたアートブックを出版するいっぽう、アーティストとしては絵画を軸に置きながら、版画や立体作品、インスタレーションなどさまざまな形式で表現を展開しています。版表現を通して自由に領域を横断する制作姿勢は、広くグラフィックアーツとしての版画がもつ今日的可能性を示しています。

※ 感染症「COVID – 19」対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 武蔵野美術大学 美術館・図書館 ]

【展覧会】武蔵野美術大学 美術館・図書館| 川口起美雄 ── I’ll be your mirror|’21年9月6日-10月2日

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武蔵野美術大学 美術館・図書館
川口起美雄 —— I’ll be your mirror
会  期  2021年9月6日[月]-2021年10月2日[土]
時  間  10:00-18:00(土曜日・特別開館日は17:00閉館)
休  館  日  日曜・祝日 * 9月20日[月・祝]・23日[木・祝]は特別開館日
入  館  料  無 料
会  場  武蔵野美術大学 美術館展示室 3・4
主  催  武蔵野美術大学 美術館・図書館
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「故郷を喪失したものたち」と共に辿りつくことのない故郷への旅を続ける画家・川口起美雄。その旅の記録者として1970年代の終わりから描き続けている一連の作品の中から、本展では、1990年代から現在に至るまでの作品をご紹介します。

ウィーン派の巨匠ウォルフガング・フッター(Wolfgang Hutter, 1928−2014)の下で技法研究の研鑽を積んだ川口の作品の数々は、インプリミトゥーラと呼ばれる一層目の絵具層の粗描きから出発し、テンペラと油彩の併用による混合技法によって描かれています。重厚な画面の中に、卓越した技法で描かれる日常にあるリアルな断片で構成された塔や窓辺の風景、鳥や犀などの動物によって、メタファーに満ちた不可思議な非日常の世界として広がり、誰も見たことのない絵画世界を切り拓き続けています。
長年にわたり一貫してヨーロッパの古典技法を追究し、独自の哲学的思想から「絵でしか語ることのできない独特の物語=読まれる絵画」と称される川口起美雄の世界。作品の前に立つとき、見るものはあたかも鏡をみているかのように自らの旅を想い、時間を重ねることになるでしょう。

{出品作家紹介}
川口起美雄(かわぐち きみお)
画家・武蔵野美術大学 造形学部油絵学科油絵専攻教授
1951年 長崎市生まれ。1975-77年 オーストリア国立ウィーン応用美術大学に在籍。ウィーン派の巨匠ウォルフガング・フッター教授の下でブリューゲルを中心に北方ルネサンスの混合技法を習得。1985-86年 文化庁在外研修員としてイタリアに渡る。フィレンツェ市文化財修復監督機関(ウフィツィ美術館修復室)に於いてフラ・アンジェリコを中心にイタリア・ルネサンスの混合技法を学ぶ。1986年 第30回「安井賞展」佳作賞受賞。
2013年 武蔵野美術大学油絵学科油絵研究室に着任、多くの学生の指導にあたる。

※ 感染症「COVID – 19」対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 武蔵野美術大学 美術館・図書館 ]

【展覧会】泉屋博古館|木島櫻谷 四季の金屏風 - 京都画壇とともに -|’21年9月11日-10月24日

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木島櫻谷 四季の金屏風 - 京都画壇とともに -
会  期  2021年9月11日[土]-10月24日[日]
休  館  日  月曜日(9月20日は開館)、9月21日[火]
開館時間  午前10時-午後5時(入館は午後4時30分まで)
入  館  料  一般 800円   高大生 600円   中学生以下 無 料
会  場  泉屋博古館(京都・鹿ヶ谷)
主  催  公益財団法人泉屋博古館、京都新聞
──────────────
柳に桜、燕子花、菊、梅……。ふりそそぐ光のなか、四季それぞれの花が咲き競う四双の金屏風。この壮麗な連作は大正時代、大阪茶臼山に新築された住友家本邸のために制作されました。作者は木島櫻谷(このしま・おうこく 1877-1938)、明治から昭和に京都画壇の重鎮と目された日本画家です。
ここでは終生重んじた写生の技に加え、優れたデザイン感覚を発揮、展覧会出品作とはすこし趣が異なります。それは京都のアート/ビジネスの中心地の町家で育ち、座敷×美術の黄金比を熟知した彼のもうひとつの本領といえるでしょう。四季連作が揃うまたとない機会に、清浄な空気に包まれる特別な時をお過ごし下さい。
あわせて、住友コレクションより櫻谷と京都の先人の絵画、そして新たな寄贈品もご紹介します。

* 泉屋博古館分館(東京)は、2020年1月より約 2 年間、 改修工事のため休館中です。
*  感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 住友コレクション 泉屋博古館 ] { 活版 à la carte  過去ログ }

【展覧会】泉屋博古館|泉屋ビエンナーレ2021 Re-sonation ひびきあう聲|’21年9月11日-12月12日

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泉屋博古館
泉屋ビエンナーレ2021 Re-sonation ひびきあう聲
会  期  2021年9月11日[土]-10月24日[日]
      2021年11月6日[土]-12月12日[日]
休  館  日  月曜日(9月20日は開館)、9月21日、10月25日-11月5日
開館時間  午前10時-午後5時 (入館は午後4時30分まで)
入  館  料  一般 800円、高大生 600円、中学生以下 無 料
      * 本展入場で企画展も見られます
会  場  泉屋博古館(京都・鹿ヶ谷)
主  催  公益財団法人泉屋博古館、住友グループ各社、京都新聞
──────────────
泉屋博古館では、これまで、青銅器館における青銅器展と企画展示室における特別展の二本立てで活動を続けて参りましたが、この度、当館の活動の新機軸を示すべく、青銅器館第4室におきまして現代鋳金作家の展覧会「泉屋ビエンナーレ2021 Re-sonation ひびきあう聲」を新たに開催する運びとなりました。

高度な鋳造技術を用いて作られた中国青銅器は、単に貴重な古代の遺物というだけでなく、後の時代の人々の創作活動を刺激し、鋳金に限らず幅広いジャンルの作品のインスピレーションを生んできました。中国青銅器のもつこうしたクリエイティブな側面に着目するべく、現代鋳金作家に中国青銅器からインスピレーションを受けた完全新作の制作を依頼、各作家の旧作とあわせて公開するという初の試みの展覧会となっています。
中国古代青銅器と現代鋳金作家、時空を超えて共鳴する聲と聲を体感できるユニークかつクリエイティブな展覧会を是非ご期待ください。

* 泉屋博古館分館(東京)は、2020年1月より約 2 年間、改修工事のため休館中です。
*  感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 住友コレクション 泉屋博古館 ] { 活版 à la carte  過去ログ }

【展覧会】泉屋博古館 青銅器館|中国青銅器の時代|’21年9月11日-10月24日

青銅器館泉屋博古館
中国青銅器の時代
会  期  2021年9月11日[土]-10月24日[日]
休  館  日  月曜日(9月20日は開館)、9月21日[火]
開館時間  午前10時-午後5時(入館は午後4時30分まで)
入  館  料  一般 800円   高大生 600円   中学生以下  無 料
会  場  泉屋博古館(京都・鹿ヶ谷)
      青銅器館の詳細はこちら <
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住友コレクションといえば、中国青銅器。
今から3000年以上前の商(殷)の時代から、中国では高度な鋳造技術が発達し、
繊細で複雑な造形の青銅器が数多く生み出されました。
その魅力を様々な角度から、4つの展示室のテーマに沿ってご紹介いたします。
世界有数の呼び声も高い住友コレクションの中国青銅器、
その精緻な美しさに是非触れてみてください。

* 泉屋博古館分館(東京)は、2020年1月より約 2 年間、改修工事のため休館中です。
*  感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 住友コレクション 泉屋博古館 ] { 活版 à la carte  過去ログ }

【展覧会】太田記念美術館|没後160年記念 歌川国芳|’21年9月4日-10月24日|◉ PART Ⅰ 憂き世を笑いに!―戯画と世相 ◉ PART Ⅱ 江戸っ子を驚かす!―武者と風景

太田記念美術館09月太田記念美術館
没後160年記念 歌川国芳
会  期  2021年9月4日[土]-10月24日[日]
      ◉ PART Ⅰ 憂き世を笑いに!―戯画と世相
            09月4日[土]-9月26日[日]
      ◉ PART Ⅱ 江戸っ子を驚かす!―武者と風景
            10月1日[金]-10月24日[日]
      ※ⅠとⅡで全点展示替え
休  館  日  9月6、13、21、27-30、10月4、11、18日は休館します。
入  館  料  一 般 1000円、大高生 700円、中学生以下 無 料
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歌川国芳(1797-1861)は江戸時代後期に活躍した浮世絵師です。国芳は10代後半で浮世絵師としてデビューし、売れない不遇の時期を過ごしたあと、30代前半に描いた「通俗水滸伝豪傑百八人之一個」シリーズで大ブレーク。以降は勇壮な武将を描いた武者絵や、コミカルな笑いを描いた戯画、独自の魅力にあふれた風景画、美人画、役者絵、子供絵など、ありとあらゆるジャンルを精力的に手掛け、多くの弟子も育てて浮世絵界を牽引しました。
2021年は歌川国芳の没後160年にあたります。この記念の年に、本展では国芳の生涯と作品を改めて紹介し、その魅力に迫ります。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 太田記念美術館 ]

【アートブック】足立涼子|形の言葉 Language of shape|https://ada-library.com/bookart_labo/top/

20210810133521_00002 20210810133521_00001形の言葉 Language of shape
私たち誰もが抱きしめ、共有する繊細で美しい自然界への感謝の印として「形の言葉」を制作しました。
本は2つの冊子と折りたたまれた1枚のリトグラフから成り、1つのケースに収まっています。
黒い和紙に印刷された1つ目の本には、中谷宇吉郎と寺田寅彦の言葉を引用しながら作った詩が印刷されています。中谷は「雪の結晶は、天から送られた手紙であるということができる。」という言葉を残し、雪の結晶の形が上空の気象状況によっていかに変化するかを丹念に研究した科学者です。
そのページの裏には、結晶させた硫酸ナトリウムの形を文字のように配置した像が銀色のインクで印刷されています。これは中谷の「天からの手紙」を彷彿させると同時に、世界には同じように読まれるべき言葉、しかしまだ読まれていない言葉が無数に存在することを暗示します。
自然がもし、言葉を発するなら、私たちは今何を受け取るのでしょうか。生物/無生物の境界を超えた地球上の多様な存在について、その存在たちの放つ言葉について想像を巡らす機会が増えています。

形の言葉 Language of shape
足立涼子、2020年9月初版
英語翻訳:秋元しのぶ
リトグラフ印刷:カワラボ!【河原正弘+平川幸栄+今泉奏】
用紙:伊勢 色渋紙、バフン紙、備中鳥の子 雁皮紙
印刷:リトグラフ、レジン凸版、インクジェット
部数:10部.『N.U.は雪の言葉を読んだ』1冊子のみ 5部

[ 詳細 : 足立涼子URL   形の言葉 該当ページ ] { 活版 à la carte  足立涼子まとめ }

【展覧会】文京区立 森鷗外記念館|特別展「観潮楼の逸品 ― 鷗外に愛されたものたち」|開催日変更|’ 21年4月3日-9月12日

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文京区立 森鷗外記念館
特別展「観潮楼の逸品 ― 鷗外に愛されたものたち」
会  期  2021年4月3日[土]-6月27日[土]
      開催延期・臨時休館があり、最終日が9月12日[日]に変更。詳細は同館 WebSite
会  場  文京区立 森鷗外記念館 展示室 1、2
開館時間  10時-18時(最終入館は閉館30分前)
観  覧  料  一 般 500円、中学生以下 無 料
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「父は元気盛んな時代には家でも多く軍服で過し、身のまわりすべてキチンとしており、机上の書類、筆硯などその位置をくずした事はない」(森於菟『父親としての森鷗外』)

作品を執筆していたとき、陸軍省や帝室博物館に出勤する前、家族とくつろいでいたとき、鷗外を取り囲む風景の中には、数々の「もの」がありました。
硯や筆洗などの文具。落款印などの印章類。それらが置かれた小机。鷗外や家族、訪問者を迎えた玄関の扁額や、客間を飾った書や絵画。家族で遊んだ双六など…。鷗外の身近にあった「もの」は、鷗外を一番近くで見守ってきたものたちです。そこには歴史があり、物語があります。
鷗外が時に購入し、時に譲り受けたこれらのものたちは、鷗外や家族が暮らした自邸・観潮楼(現・文京区立森鷗外記念館)にとってかけがえのない逸品です。

本展では、当館で所蔵しているこれら観潮楼の逸品を展示します。明治、大正の文豪・鷗外に愛されたものたちを通して、洗練された意匠や精巧な細工を味わうと共に、それらを使用していた鷗外の姿や、飾られていた観潮楼に思いを馳せてみてください。そこから物語が立ち上がってくるはずです。

※ 感染症「COVID – 19」予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 文京区立森鷗外記念館 ]

【展覧会】ギャラリー砂翁|絵や彫刻のように 「本」を楽しむこと、イメージや 思考を象るように。 ブックアート研究所|’21年8月3日-9月4日

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絵や彫刻のように
「本」を楽しむこと、イメージや
思考を象るように。
ブックアート研究所
会  場  ギャラリー砂翁
      東京都中央区日本橋本町1-3-1 渡辺ビル 1F / BF
      TEL / FAX 03-3271-6693
会  期  2021年8月3日[火]-12日[木] & 8月23日[月]-9月4日[土]
      ※休廊日 8月13日-22日、8月29日[日]
時  間  11:00-18:00(最終日17:00まで)
研  究  員  足立涼子/大古瀬和美/さいとうかこみ/高橋洋子/和田祐子/(五十音順)
──────────────
2021年8月3日から9月4日までの間、東京・日本橋のギャラリー砂翁に< 絵や彫刻のように〝本〟を楽しむこと、イメージや思考を象るように。ブックアーアート研究所 >展が開催されます。
「どこかに紙を使うこと」と「ページ(複数の連続/非連続した空間)があること」を手がかりに、わたしたちはいつもの制作スタイルとは異なる様々な試み(遊び)をしてみました。
形式と内容が一致する〝本〟の作品へはもう一息ですが、まずは「本というキャンパス」の可能性を一緒に楽しんでいただければ幸いです。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : ギャラリー砂翁  足立涼子URL ] { 活版 à la carte  足立涼子まとめ