タグ別アーカイブ: 土門拳記念館

【展覧会】土門拳記念館|絵画と巡る土門拳 − 生誕120年・棟方志功とともに −|<同時開催> 土門拳賞コレクション 自然・動物写真の系譜|’24年1月19日-3月31日|

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土門拳記念館
絵画と巡る土門拳
− 生誕120年・棟方志功とともに −
<同時開催>
土門拳賞コレクション 自然・動物写真の系譜
開催期間  2024年1月19日[金]- 3月31日[日]
時  間  午前9時 ー 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
休  館  日  月曜休館(祝日の場合は開館し、翌火曜日に休館)
会  場  土拳拳記念館 主要展示室、企画展示室Ⅰ、企画展示室Ⅱ
      〠 998-0055 山形県酒田市飯森山2-13(飯森山公園内)TEL:0234-31-0028
入  館  料  一 般:800円、高校生:400円、小・中学生:無 料
主  催  公益財団法人さかた文化財団 土門拳記念館
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青年期まで画家の道を志していた土門拳は、古今東西のアートに関する幅広い知見を有していました。写真家として名を成してからも、時おり絵画や現代美術について語り、一番好きな画家はピカソだとたびたび発言しています。あるいは土門の写真における力強い構図や鮮明な描写には絵画的な要素がしばしば指摘されてきましたし、常に新しい表現を追い求めた姿勢には、ピカソに象徴されるような、西洋の前衛芸術に由来する精神性をみることもできるでしょう。
本展では、土門が写した昭和の画家たちのポートレイト、美術的・実験的な性質の強い写真作品、そして土門拳自身が描いた絵画作品などを展示し、「絵画」や「美術」をキーワードに写真家・土門拳の足跡を辿ります。
また、同じ東北出身で土門と終生にわたり深い親交を結び、2023年に生誕120年を迎えた板画家・棟方志功と土門の関係を特集するコーナーでは、土門旧蔵の棟方作品2点や書簡、初展示となる写真群なども紹介いたします。

< 同時開催 
土門拳賞コレクション 自然・動物写真の系譜
土門拳の業績を称え、1981年に毎日新聞社によって立ち上げられた「土門拳賞」。今年度で42回目を迎えた同賞は、国内有数の写真賞として知られています。
本展では、当館にコレクションされている歴代受賞作の中から、自然や動物を主な被写体とする6人の写真家:石川直樹、今森光彦、大竹英洋、下瀬信雄、中村征夫、宮崎学(五十音順)の作品を紹介します。熱帯雨林から北極圏、あるいは高山から海洋まで、国内外の多様なフィールドで活動する彼らの作品は、いわば「自然や動物側の視点」から世界を観察し考える機会を私たちに与えてくれます。近年では持続可能な開発目標(SDGs)や生物多様性への注目が改めて高まっていますが、本展が写真を通して自然の多様性に対する共感や理解を深め、持続可能な未来に向けて考えを巡らせていく機会となれば幸いです。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 土門拳記念館 ]

【公募】第30回 酒田市土門拳文化賞 公募のお知らせ|土門拳記念館 文化賞事務局|’24年5月17日必着

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土門拳記念館 
酒田市土門拳文化賞
● 第30回 酒田市土門拳文化賞について
● 応募締切 2024年5月17日[金] 17:00 必着

◉ お問い合わせ・お申し込み先 
998-0055 山形県酒田市飯森山2−13(飯森山公園内)
土門拳記念館  文化賞事務局
電話:0234-31-0028  FAX : 0234-31-0027

{新宿餘談}写真家/造形家:今村光彦関連展示の記録・紹介

◉【展覧会】滋賀県立美術館|企画展 今森光彦 里山 水の匂いのするところ|’23年7月8日-9月18日|会期後半
◉【イベント・展覧会】フジフイルム スクエア|企画写真展 ジャン・アンリ・ファーブル生誕200年記念|今森光彦の地球昆虫紀行|’23年7月28日-8月24日|終了
◉【展覧会】酒田市美術館・土門拳記念館 共同企画|酒田市美術館 今森光彦「自然と暮らす切り絵のまなざし」|’21年5月22日-7月09日|土門拳記念館 今森光彦「自然と暮らす写真のまなざし」|’21年5月22日-7月10日|終了
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{新宿餘談}
「滋賀県立美術館|企画展 今森光彦 里山 水の匂いのするところ」が好評である。滋賀県立美術館とは稿者はメルマガ会員だけだが、会期中に作家も展示やイベントに積極参加。颱風七
号の襲来をものともせず関連イベントが追加・拡大。それを報じる ウエブサイトや メルマガ も弾みたつような筆致で歓びが伝わってくる。中京・関西方面の読者には、ぜひ観覧・ご参加をおすすめしたい。

ところで{活版アラカルト}ブログに勝手に紹介した「展覧会・講演会・イベント」などのおよそ三割が、2023年8月20日で会期が終了した。つづいて各館とも「秋季大型企画展」への切り替え作業でおおわらわ。本欄担当者も昨週いっぱい事前準備に追われた。ついでいつもながら、無償かつ勝手に、土日返上で「サイト内展示替え」にあたった。いまはようやく一息ついたところである。

そこでゆく夏を惜しんで 今村光彦 による写真展記録二点をここに移動。つい先日まで上下にカップルで紹介してきた フジフイルム スクエア と 滋賀県立美術館 である。そうしているうちに 「酒田市美術館・土門拳記念館 共同企画」による ’21年の資料も見逃せないことに気づいた。
本展はまさに新型感染症の猖獗に翻弄された、辛い時期の展示ではあったが、すでに写真家として定評を得ていたこの作家の、もうひとつの個性を紹介したもので忘れることができない。
今森光彦氏は著作も多く、各地での大型展示の記録も貴重ではあるが、ここに{活版アラカルト}に紹介した三展示をまとめてみた。
甲子園の熱闘が終わると、急速に朝夕は爽やかになる、日中も残暑はあれど木陰の涼風が頬に心地よい。十五夜を愛で、艸叢にすだく蟲の聲に耳をかたむけるのもすぐそこである。

【展覧会】滋賀県立美術館|企画展 今森光彦 里山 水の匂いのするところ|’23年7月8日-9月18日|会期後半

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滋賀県立美術館
企画展
今森光彦 里山 水の匂いのするところ
会  期  2023年7月8日[土]- 9月18日[月・祝]
休  館  日  毎週月曜日(ただし祝日の場合には開館し、翌日火曜日休館)
開館時間  9:30 - 17:00(入場は 16:30 まで)
会  場  滋賀県立美術館 展示室3
      520-2122 滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1
      TEL 077-543-2111 (電話受付時間 8:30-17:15)
観  覧  料  一般 1,200円、高校生・大学生 800円、小学生・中学生 600円
      * 展示室1・2で同時開催している常設展も観覧可
主  催  滋賀県立美術館
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本展では、滋賀県大津市出身の写真家・今森光彦が長年にわたり撮り続けてきた滋賀の里山を通して、水の循環に着目しました。
撮影の中で出会った水の匂いに、自身の原風景を思い出したという今森は、里山における水の循環を、生命の循環とともに写しとっています。水は奥山から人々の住処を流れ、琵琶湖へと戻り、大気を通して再び大地へと還ってゆきます。
里山に宿る多様な生態系と、その土壌となっている豊かな環境は、私たちの忘れてしまった原風景を、水の匂いとともに思い出させてくれるかもしれません。

◆ 作家プロフィール 今森光彦 ◆
今森光彦は、1954年(昭和29年)に滋賀県大津市に生まれ、第20回木村伊兵衛写真賞、第28回土門拳賞(「拳」の字は正しくは旧字体)、地域文化功労者文部科学大臣表彰をはじめ、数々の賞を受賞しています。
その活動は、作品の発表や執筆活動にとどまらず、一般の人々に里山の自然を体験してもらう「今森光彦さんと里山を歩こう」や、「今森光彦・里山昆虫教室」の開催など、実践的なイベントにも取り組み、近年は、環境農家、ガーデナー、里山環境プロデューサーとしても活動しています。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 滋賀県立美術館 ]

【イベント・展覧会】フジフイルム スクエア|企画写真展 ジャン・アンリ・ファーブル生誕200年記念|今森光彦の地球昆虫紀行|’23年7月28日-8月24日|終了

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フジフイルム スクエア
企画写真展
ジャン・アンリ・ファーブル生誕200年記念
今森光彦の地球昆虫紀行
開催期間  2023年7月28日[金]- 8月24日[木]
開館時間  10:00 - 19:00(最終日は14:00まで、入館は終了10分前まで) 会期中無休
会  場  FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)内、富士フイルムフォトサロン
      東京 スペース1・2・3・ミニギャラリー
入  館  料  無 料
主  催  富士フイルム株式会社
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【同時開催】夏休み自由研究イベント
「昆虫のふしぎ」 フジフイルム スクエア 企画写真展

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< 今森 光彦  いまもり みつひこ >
1954年滋賀県大津市生まれ。写真を独学で学び、1980年代からフリーランスとして活躍。以後、琵琶湖を望む田園にアトリエを構え、自然と人との関わりを「里山」という概念で追う一方で、世界各国を訪ね、熱帯雨林から砂漠まで広く取材。
第20回木村伊兵衛写真賞、第28回土門拳賞、第48回毎日出版文化賞、第42回産経児童出版文化賞大賞など受賞多数。
写真集に『里山物語』、『湖辺』、『今森光彦・昆虫記』、『今森光彦フィールドノート 里山』、『オーレリアンの庭』などがある。写真文集に『萌木の国』、『藍い宇宙』、『里山を歩こう』、『わたしの庭』など著書多数。

※ 下掲詳細公式サイトにて最新情報を確認の上、ご観覧ください。
[ 詳 細 : フジフイルム スクエア ]
[ 参 考 : YouTube 写真展「今森光彦の地球昆虫紀行」 トークムービー「里山・環境活動について」/富士フイルム  33:15 ]

この{活版印刷アラカルト}のウェブページは、限度ギリギリの長尺ブログになっています。そのため動画類を閲覧後は「ページ画面を更新」していただくと、次回からもスムーズなスクロールと閲覧をお楽しみいただけます。

【展覧会】酒田市美術館・土門拳記念館 共同企画|酒田市美術館 今森光彦「自然と暮らす切り絵のまなざし」|’21年5月22日-7月09日|土門拳記念館 今森光彦「自然と暮らす写真のまなざし」|’21年5月22日-7月10日|終了

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酒田市美術館・土門拳記念館 共同企画
◉ 酒田市美術館
   今森光彦「自然と暮らす切り絵のまなざし」
   会 期 : 2021年5月22日[土]-7月09日[金]

◉ 土門拳記念館
今森光彦「自然と暮らす写真のまなざし」
   会 期 : 2021年5月22日[土]-7月10日[土]
      ※ 酒田市美術館と土門拳記念館では 会期終了日 が異なります
        入館料 : 一般 900円 / 高校生 450円
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< 酒田市美術館 >では、蝶々やカブトムシなどの昆虫をはじめ、今森さんの里山に棲む様々な生き物たちや植物、世界中を旅して出会った動物たちのシリーズなど、魅力あふれる切り紙の世界を紹介します。
< 土門拳記念館 > では、四季折々のオーレリアンの庭の写真を中心に、今森さんの里山での暮らしの様子を紹介します。また、第28回土門拳賞受賞作品「昆虫四億年の旅」のなかから、≪メダマカレハカマキリ≫ や ≪ハラビロカマキリ≫など昆虫写真と、立体切り紙作品を同時展示します。

切り紙や写真といった角度から生き物たちの魅了を表現する今森さんの作品をどうぞお楽しみください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳細 : 酒田市美術館   土門拳記念館  ]

【展覧会】土門拳記念館|開館40周年記念特別展|名取洋之助と土門 拳 ─ 社会的写真を求めて|’23年4月6日-7月9日|終了企画

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土門拳記念館
開館40周年記念特別展 名取洋之助と土門 拳 ── 社会的写真を求めて

開催期間  2023年4月6日[木]- 7月9日[日]会期中無休
時  間  午前9時 ー 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
休  館  日  会期中無休 * 展示替えなどのため臨時休館する場合があります
会  場  土拳拳記念館
998-0055 山形県酒田市飯森山2-13(飯森山公園内)TEL:0234-31-0028
入  館  料  一  般:1,200円、高校生:600円、小・中学生:無 料
共  催  一般財団法人日本カメラ財団、酒田市、酒田市教育委員会
主  催  公益財団法人さかた文化財団 土門拳記念館
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名取洋之助と土門拳。日本の写真史を考える上で欠かせない写真家であり、その関係をめぐって様々に語られる両者ですが、2人展の形でその活動を振り返る展覧会は今回が初となります。
1910年に東京の裕福な家庭に生まれた名取は、10代でドイツへ留学してデザインを学びました。
ドイツ最大手の新聞社・ウルシュタイン社の契約写真家として活躍しましたが、ナチスの外国人ジャーナリスト規制によって1933年に日本へ拠点を移し、写真家・木村伊兵衛らと「日本工房」を結成。審美や慰安ではなく、社会を語る〈報道写真〉を日本でも実現しようと様々な試みを行います。

ほどなく脱退した木村伊兵衛らの後に日本工房へ入ったのが土門拳です。1909年に山形で生まれ、貧しさと闘いながら刻苦勉励していた土門は、弟子入り中の写真館を1935年に飛び出して、名取の指導のもとで〈報道写真〉に取り組みます。情熱と負けじ魂でメキメキと腕を上げ、やがて、1939年にはプロデューサーとしての名取と袂を分かち、自らの写真に邁進していきます。
戦争の時代をそれぞれに経て、戦後の名取は写真に語らせる教養文庫である岩波写真文庫の編集長格として活躍し、土門はリアリズムを謳いあげて『ヒロシマ』『筑豊のこどもたち』を世に問います。敬意を持ちながら反発することもあった両者ですが、それぞれに生涯をかけて社会的写真を探求し続けました。

本展は土門拳記念館の開館40周年を記念した特別展です。一般財団法人日本カメラ財団との共催により、同財団が所蔵する名取作品、さらには当館では展示したことのない日本工房時代の土門作品など、貴重な資料を多数お借りして開催いたします。写真が最先端のメディアであった1930年代から激動の時代を経て戦後に至るまで、彼らが求めた写真の在り処を振り返ります。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳 細 : 土門拳記念館 ]  { 活版 à la carte 土門拳記念館まとめ }

【展覧会】東京都写真美術館|B 1 F 展示室|土門拳の古寺巡礼|’23年3月18日-5月14日

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東京都写真美術館 B1F 展示室
土門拳の古寺巡礼
開催期間  2023年3月18日[土]- 5月14日[日]
休  館  日  毎週月曜日(ただし、5月1日は開館)
料  金  一 般 1,100円 / 学生・65歳以上 900円 / 中高生 700円
      * 本展はオンラインによる日時指定予約を推奨 >日時指定予約 Webket ページ
主  催  クレヴィス
共  催  公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館
協  力  公益財団法人さかた文化財団 土門拳記念館
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ドキュメント、人物、古美術、建築、風景、そのいずれにも忘れがたい作品を残し、日本の写真史に巨歩を記した土門拳(1909-1990)。
ライフワーク『古寺巡礼』の第一集が刊行されたのは1963年、今年で60年を迎えます。戦前から仏像行脚を続けた土門は、みずからの眼で選んだ古寺や仏像を徹底して凝視し撮影。建築の細部や仏像の手や足、口などをクローズアップで捉える独自のスタイルを貫きました。
『古寺巡礼』の刊行途上、脳出血で倒れ、以後は車椅子生活になってからも、不屈の精神で撮影を続行し、1975年、第五集で完結。
本展はカラーの代表作と、土門を魅了した室生寺の釈迦如来坐像をはじめ、重量感のある平安初期の木彫仏を中心にモノクロームの仏像写真と、合わせて約120点を展観します。土門が対象の本質に迫った、力強く個性的な「日本の美」をご覧ください。

土 門   拳(1909-1990)
1909年、山形県酒田市生まれ。1935年、日本のグラフ・ジャーナリズムを切り拓いた「日本工房」に入って以来、脳血栓で倒れる1979年までの足かけ45年にわたり、「報道写真家」として激動の日本を記録。『文楽』『ヒロシマ』『筑豊のこどもたち』『風貌』『古寺巡礼』など、不朽の名作を数多く残す。1939年、室生寺を訪れて以来、戦中も全国を巡り仏像を撮影。
1960年、脳出血で倒れて35ミリカメラの操作が困難となり、大型カメラで『古寺巡礼』(全5集)の撮影に取り組んだ。

※ 事業は諸般の事情により変更することがあります。 あらかじめご了承ください。
※ 本展は同会期で予定していた「アンリ・カルティエ=ブレッソン」展より変更となりました。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 東京都写真美術館
{新宿餘談}
この「活版 à la carte」に土門拳を紹介するのは、
もっぱら山形県酒田市/土門拳記念館からの情報です。同館特別展の開催にあたっては、A 全判のポスターと、フライヤー数葉のご送付をいただいております。ちなみに酒田の土門拳記念館、次回特別展は、4月6日-7月9日<名取洋之助と土門拳 ── 社会的写真を求めて>で、近近皆さまにも本ページでお知らせいたします。

【展覧会】土門拳記念館|開館40周年記念回顧展|土門拳 ─ 肉眼を超えたレンズ ─|同時開催 第42回土門拳賞受賞作品展|’23年10 月27日-’24年1月14日|終了

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開館40周年記念回顧展
土門拳 ── 肉眼を超えたレンズ ──
同時開催
第42回土門拳賞受賞作品展 船尾 修『満洲国の近代建築遺産』
開催期間  2023年10 月27日[金]- 2024年1月14日[日]
時  間  午前9時 ー 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
休  館  日  10月-11月 無休 12月-1月 月曜休館 * 年末年始休館:12月29日-1月3日 
      * 1月8日[月・祝]は開館、翌9日[火]に休館
会  場  土拳拳記念館 主要展示室、企画展示室Ⅰ、企画展示室Ⅱ
      998-0055 山形県酒田市飯森山2-13(飯森山公園内)TEL:0234-31-0028
入  館  料  一 般:800円、高校生:400円、小・中学生:無 料
主  催  公益財団法人さかた文化財団 土門拳記念館
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本展は、2022年に全国の4つの美術館で開催された巡回展「土門拳 −肉眼を超えたレンズ−」を再構成したものです。20世紀の日本を代表するドキュメンタリー『ヒロシマ』『筑豊のこどもたち』から、日本の仏教美術に対する飽くなき追求『古寺巡礼』に至るまで、幅広いジャンルにわたる傑作たちを振り返るとともに、巡回展には含まれていなかったキャリア中期の実験的な作品群なども加えて展覧することで、土門拳という写真家の姿をより総合的に捉えることを目指します。
土門の代名詞の1つでもある “リアリズム” は、しばしば「目の前にある現実をそのまま・虚飾なく写し出す」ものとして語られてきました。しかし一方で彼が口にした「写真は肉眼を超える」といった言葉などは、こうした評価とは矛盾する響きをも持っているといえます。土門はレンズを通して何を表現しようとしたのか、そして何が彼の作品を特別なものたらしめたのか。開館40周年という節目の年に、改めてその足跡を辿ります。

◉ 同時開催
第42回土門拳賞受賞作品展 船尾 修『満洲国の近代建築遺産』
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< 船尾 修  受賞のことば >
記憶と記録 往来したい
中国東北部のいくつかの都市を初めて訪れたときに僕は大きな衝撃を受けました。そこはかつて満洲国と呼ばれ、日本がその成立や運営に深く関与した場所です。当時の建築物がそのままの姿で、発展著しい中国のビル群に埋もれるようにしてありました。巨大で威圧的でありながら独特のデザインが発するなんともいえない壮麗さと美しさ、と同時に醜悪さを放つそれらの建築群に僕は一発で魅了されてしまったのです。

満洲のことをご存じの方ならよくわかると思いますが、満洲には新しい時代を切り拓こうとする「陽」の面と、満蒙開拓団の悲劇に代表される「陰」の面とが同居しています。どちらに重点を置くかによって満洲の実像はまったく異なった表情を見せますが、今も現存するこれら建築群を写真によって記録することにより、いわば歴史の目撃者として俯瞰したフラットな立場から満洲を語ることができるのではないかと閃いたのです。
中国の都市開発のスピードは想像を絶するものですから、いつ取り壊しになるかもしれず、僕はその後まるで何かに取り憑かれたかのように歩きまわり、古い建物を探し出しては撮影を行いました。その行為は純粋に楽しいものでした。フィルムに刻まれたことにより、それら建築物は80年、90年ぶりに蘇えったような感覚がありました。写真を撮る醍醐味とは、もしかしたらそういうことなのかもしれないなあと改めて気づかされた思いです。
記憶と記録の領域を軽々と往来できるような写真を今後とも撮ることができたら最高です。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 土門拳記念館

【展覧会】土門拳記念館|記念館 三会場 同時開催|古寺巡礼 Winter Collection / 冬と、酒田と、土門 拳 / 筑豊のこどもたち-Smile-|’23年1月20日-4月2日

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土門拳記念館
記念館 三会場 同時開催
古寺巡礼  Winter Collection / 冬と、酒田と、土門 拳 / 筑豊のこどもたち -Smile-

会  期  2023年1月20日[金]- 4月2日[日]
時  間  午前9時 ー 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
休  館  日  月曜休館  * 展示替えなどのため臨時休館する場合があります
会  場  土拳拳記念館
      998-0055 山形県酒田市飯森山2-13(飯森山公園内)TEL:0234-31-0028
入  館  料  一 般:700円、学 生:350円、小・中学生:無 料
主  催  土門拳記念館
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<主要展示室> 古寺巡礼 Winter Collection
1月20日[金]- 4月2日[日]  カラー 63点
最晩年に病を押して逗留を重ね、撮影に成功した「雪の室生寺」は、土門拳という写真家の粘り強さを象徴とする最たる作品です。
古寺巡礼に込められた美と厳しさを、「冬」の視点から巡ります。
<企画展示室Ⅰ> 冬と、酒田と、土門 拳
1月20日[金]- 4月2日[日]  モノクロ・カラー 47点
自らの写真家としてのアイデンティティに関しても、幼い日々を過ごした酒田の自然環境などから受けた影響は大きいと語っている土門拳。「冬」「雪」そして「酒田」を切り口に、土門の足跡を辿ります。
<企画展示室Ⅱ> 筑豊のこどもたち-Smile-
1月20日[金]- 4月2日[日]  モノクロ 29点
昭和を代表するドキュメンタリー写真集「筑豊のこどもたち」。失業や貧困といった社会問題を映し出す一方、こどもたちの弾けるような笑顔も数多く捉えています。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳 細 : 土門拳記念館 ]  { 活版 à la carte 土門拳記念館まとめ }

【 参 考  : YouTube  鬼と呼ばれた写真家 土門拳 〔公式〕土門拳記念館チャンネル  27:50 】
山形県酒田市で生まれた子供たちが、酒田市の宝である写真家・土門拳の活動を知り、感動・共感・共鳴できる多様な作品との出会い、深い学びや多様な生き方を知る機会のきっかけとなる、ひとつの足掛かりとして、この動画はできあがりました。

【展覧会】土門拳記念館|第41回土門拳賞受賞作品展 ほか|’22年10月20日-’23年1月15日

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土門拳記念館
第41回土門拳賞受賞作品展 ほか
会  期  2022年10月20日[木]- 2023年1月15日[日]
時  間  午前9時ー午後5時(入館は午後4時30分まで)
休  館  日  12月から 毎週月曜日休館(祝日の場合は翌平日)
年末年始(12月29日-1月3日)は休館

会  場  土門拳記念館
998-0055 山形県酒田市飯森山2-13(飯森山公園内)

入  館  料  一 般:700円、学 生:350円、小・中学生:無 料
主  催  公益財団法人さかた文化財団 土門拳記念館
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◉ 古寺巡礼 Autumn Collection / Japanese Face -日本の貌ー
 主要展示室  カラー・モノクロ 108点
春(スプリング)、夏(サマー)、と展開してきた今年の古寺巡礼シリーズ。今回のオータム・コレクションは、古寺の雰囲気にゆったり浸るのに最適のシーズンかもしれません。容姿端麗な寺院から、もの想いにふけっていそうな表情の仏像まで、さまざまな古寺の姿をお楽しみください。

◉ 第41回土門拳賞受賞作品展 北島敬三「UNTITLED RECORDS」
  企画展示室Ⅰ カラー 約40点
リアリズム写真を確⽴した巨匠・⼟⾨拳の業績をたたえ、1981年に毎⽇新聞社が設⽴。その年に作品(写真集、展覧会など)を発表し、優れた成果をあげた写真家が対象となり、受賞作品は⼟⾨拳記念館にパーマネントコレクションされます。
北島敬三⽒は、全20巻からなる連続写真集『UNTITLED RECORDS』によって今回の⼟⾨拳賞を受賞。1999年から現在に⾄るまでの写真320点を収めたこのシリーズでは、北海道から沖縄まで⾜を運び、東⽇本⼤震災の被災地を含む⽇本各地の “遺棄されたように⾒える” ⾵景を撮影。⼀貫した視点と姿勢で撮影・選択されていることが⾒えてくる写真からは、⽇本中が被災地であるかのような錯覚すら覚えさせられます。21世紀の⽇本列島を急速に浸潤してゆく、⽇本の⾵景の解体する様を提⽰し続ける姿勢が⾼く評価され、今回の受賞に⾄りました。

◉ Japanese Faces - 希少プリントでたどる、日本の貌 -
  企画展示室Ⅱ モノクロ 30点
⼟⾨拳が撮影した「顔」の代表作といえば、昭和の著名⼈たちのポートレートを収めた『⾵貌』。ですが、本展では、⼈物から仏像、あるいは古美術品まで、⼟⾨のレンズが捉えた様々な被写体を “⽇本の貌” という視点のもとに展⽰いたします。また、近年寄贈された⽣前の⼟⾨拳本⼈が監修したと思われる『⾵貌』シリーズのプリント=「希少プリント」を、多数初公開いたします。“ オリジナルの写真 ” が放つ⼒をぜひ味わってください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳 細 : 土門拳記念館 ]  { 活版 à la carte 土門拳記念館まとめ }

【展覧会 イベント】直方谷尾美術館 Nougata Tanio Art Museum|第22回共同巡回展 土門拳記念館コレクション展|土門拳 ─ 肉眼を超えたレンズ ─|’22年7月17日-9月4日|会期終了|YouTube動画紹介

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直方谷尾美術館  Nougata Tanio Art Museum
令和3・4年度 市町村立美術館活性化事業 第22回共同巡回展
土門拳記念館コレクション展
土門拳 ── 肉眼を超えたレンズ ──
期  間  2022年7月17日[日]-9月4日[日]
時  間  9:30-17:30(入館は17:00まで)
      毎週金曜日、土曜日は 19:00まで開館(入館は18:30まで)
料  金  一 般 1,000円、大高生 500円、中学生以下 無 料
主  催  公益財団法人直方文化青少年協会(直方谷尾美術館)、RKB毎日放送
お問合せ  直方谷尾美術館-のおがた たにお 美術館
      822-0017 福岡県直方市殿町10-35 TEL:0949-22-0038
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土門拳記念館の協力のもと、日本の写真を牽引してきた土門拳を紹介する共同巡回展を開催します。
本巡回展では、写真界に大きな影響を与えたライフワーク『古寺巡礼』『風貌』をはじめ、巡回館の地域性にあわせた作品を選び(直方谷尾美術館 ──『筑豊のこどもたち』シリーズなど)、土門拳の代表作を紹介します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳細 : 直方谷尾美術館 土門拳記念館 ] { 活版 à la carte 土門拳記念館まとめ }

{ 参考動画 : YouTube 56:35|GalleryTalk 2022/7/17 土門拳記念館 田中学芸員 直方谷尾美術館 Nogata Tanio Art Museum }
一般財団法人地域創造助成事業 令和3・4年度市町村立美術館活性化事業 第22回共同巡回展
土門拳記念館コレクション展  土門拳 ── 肉眼を超えたレンズ ──
2022年7月17日[日]-9月4日[日] オープニングイベントとして開催された土門拳記念館学芸員田中耕太郎氏による講演会です。お勧め動画です !
Chapter. 1 代表作で辿る土門拳の生涯と仕事/Chapter. 2 土門作品の多様性について

【展覧会】酒田市美術館・土門拳記念館 共同企画|2つのまなざし|江成常夫 と 土門 拳 -ヒロシマ・ナガサキ-|’22年9月3日-10月16日

酒田市美術館・土門拳記念館 共同企画
2つのまなざし
江成常夫 と 土門 拳
-ヒロシマ・ナガサキ-
2022年9月3日[土]-10月16日[日] 会期中無休
両館まとめフライヤー上掲写真 左)土 門   拳《原爆病院の患者たち/少 年/前頭部醜形瘢痕切除縫合》1957年

上掲写真 右)江成常夫《浦上天主堂焼け跡で見つかった被爆マリア像(500m)》2019年

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1957年、原爆の惨禍を撮影するために土門拳が広島を訪れました。戦後12年を経てもなお生々しい傷を抱える被爆者の姿や、過酷な手術の現場などを目の当たりにした土門は、翌年に写真集『ヒロシマ』を発表。国内外に大きな反響を呼びます。

同作に大きな影響を受けた写真家の1人が、当時20代前半だった江成常夫です。江成はその後自身の仕事の文脈を〝戦争の昭和〟に定め、様々な被写体と向き合っていきます。その間、彼の中には常に被爆地への思いがありました。そして終戦から40年後の1985年、初めて広島に踏み入り、今日に至るまで綿密な取材や撮影を継続。どのように〝被爆〟を写真化するか問い続けた末、2019年の写真集『被爆 ヒロシマ・ナガサキ いのちの証』では、被爆地の遺品や遺構などの「モノ」のみを徹底的かつ克明に写し出しました。
土門と江成が異なる時代に/異なる手法で表現してきた被爆の様相は、それぞれの視座から、原爆の恐ろしさや平和への希求を重く訴えかけてきます。原爆投下から77年を経た現在も、世界では戦火が絶えません。本展における2人の写真家のまなざしが、戦争や平和を改めて考えていくきっかけになれば幸いです。

20220816211543_00001酒田市美術館
2つのまなざし
江成常夫 と 土門 拳 -ヒロシマ・ナガサキ-
酒田市美術館・土門拳記念館 共同企画
開催期間  2022年9月3日[土]-10月16日[日]
開館時間  午前9時-午後5時(最終入館は午後4時30分)
観  覧  料  一般 900円、高校生 450円、中学生以下 無 料、2館共通券 1200円
休  館  日  会期中無休
主  催  公益財団法人さかた文化財団 酒田市美術館、土門拳記念館
20220816211543_00002土門拳記念館
2つのまなざし
江成常夫 と 土門 拳 -ヒロシマ・ナガサキ-
酒田市美術館・土門拳記念館 共同企画
開催期間  2022年9月3日[土]-10月16日[日]
開館時間  午前9時-午後5時(最終入館は午後4時30分)
観  覧  料  一般 700円、高校生 350円、中学生以下 無 料、2館共通券 1200円
休  館  日  会期中無休
主  催  公益財団法人さかた文化財団 酒田市美術館、土門拳記念館

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[ 詳細 : 土門拳記念館   酒田市美術館 ]  { 活版 à la carte 土門拳記念館まとめ }

【展覧会】土門拳記念館|The Hand 土門 拳が撮った手|’22年7月7日-8月29日

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土門拳記念館
The Hand 土門 拳が撮った手
会  期  2022年7月7日[木]-8月29日[月]
時  間  午前9時ー午後5時(入館は午後4時30分まで)
休 館 日  会期中 無 休 * 展示替えなどのため臨時休館する場合があります
会  場  土拳拳記念館
      998-0055 山形県酒田市飯森山2-13(飯森山公園内)
入 館 料  一 般:700円、学 生:350円、小・中学生:無 料
主  催  公益財団法人さかた文化財団 土門拳記念館
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◉ The Hands ―土門拳が撮った手 ―
土門拳の写真には多くの「手」が写されています。熟達した職人の手、昭和を代表する著名人たちの手、そして仏像の手まで、土門はさまざまな「手」を凝視し、独自の視点からそれらの魅力を切り撮りました。
一方、瞬間的なスナップショットの中にたまたま映り込んだ手が、強い存在感を放っていることもあります。“ 手は口ほどにものを言う ” そんな言葉が思い浮かんできそうな、多彩な表情を持った「土門拳が撮った手」を、ジャンルを横断してお届けいたします。

◉ 古寺巡礼 Summer Collection ── 同時開催
今年度は新しい試みとして、「古寺巡礼」を四季に合わせて展開します。2つめのパッケージとなるサマー・コレクションでは、「夏」をテーマに、仏像や寺院をセレクト。灼熱の形相で迫る仏像から、涼しげな古寺の風景まで、さまざまな角度から「夏」を想起させる作品群をお楽しみください。

◉ 遊ぶこども・働くこども ── 同時開催
「こども」の撮影の名手としても知られた土門拳。活発なこどもたちの屈託のない表情が愛されてきた一方で、土門は昭和/戦後という時代状況の中で、さまざまな仕事に従事しなければならなかったこどもたちの姿も写しています。
自らも貧しい幼少期を過ごした土門にとって、「こども」という被写体には特別な思い入れがあったのかもしれません。「遊び」と「労働」という2つの視点から、土門が写したこどもたちの姿を振り返ります。

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[ 詳細 : 土門拳記念館 ]  { 活版 à la carte 土門拳記念館まとめ

【 参考 YouTube   鬼と呼ばれた写真家 土門拳 〔公式〕土門拳記念館チャンネル  27:50 】
山形県酒田市で生まれた子供たちが、酒田市の宝である写真家・土門拳の活動を知り、感動・共感・共鳴できる多様な作品との出会い、深い学びや多様な生き方を知る機会のきっかけとなる、ひとつの足掛かりとして、この動画はできあがりました。

【展覧会】土門拳記念館|特別展 木村伊兵衛と土門拳 ─「瞬間」と「凝視」の好敵手 ─|’22年4月8日-7月3日|

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土門拳記念館
特別展 木村伊兵衛と土門拳
──「瞬間」と「凝視」の好敵手 ──
会  期  2022年4月8日[金]-7月3日[日]

休  館  日  会期中 無 休   * 展示替えなどのため臨時休館する場合があります
会  場  土拳拳記念館
      998-0055 山形県酒田市飯森山2-13(飯森山公園内)
入  館  料  一 般:900円、学 生:450円、小・中学生:無 料
主  催  公益財団法人さかた文化財団 土門拳記念館
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木村伊兵衛(1901-1974)と、土門 拳(1909-1990)は、ともに日本における近代写真/リアリズム写真の開拓者として知られています。
しかし、その人柄や作風は基本的に大きく異なっていました。木村が小型のライカカメラを愛用し、瞬間的なアングルから人間や風景をさりげなく、かつ流麗に捉えていったのに対し、土門は被写体を細部まで徹底的に凝視するかのような撮影プロセスと、緊張感のみなぎる作品によって、自己のスタイルを確立していきました。

1930年代初頭に、既に新進気鋭の写真家として注目を集めていた 8 歳年上の木村の作品から、まだ駆け出しで無名だった頃の土門は大きな刺激を受けたようです。その後も長年にわたり、土門は彼の存在を、いつかは追いつかなければならないライバル=好敵手として意識していました。
そして戦後、1950年代にはカメラ雑誌の月例審査を 2 人合同で行い、全国のアマチュア写真家のあいだに、リアリズム写真の一大ムーブメントを巻き起こすに至ります。


本展は、2021年に木村が生誕120年を迎えたことを記念して開催するものです。木村伊兵衛と土門 拳という、20世紀の写真史を振り返る上で欠かせない 2 人の代表作が一堂に会する空間で、それぞれの作品が放つ、豊かな個性と、彼らが生きた時代の空気を感じていただければ幸いです。

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【 YouTube [公式]土門拳記念館 03:20 】

【展覧会】土門拳記念館|特別展 ドモン異色作品?|3展同時開催:「傑作展-ポストカード・コレクション」「ドモン異色作品?」「庭の風景」|’22年1月4日-4月3日

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土門拳記念館
特別展 ドモン異色作品?
3展同時開催:「傑作展-ポストカード・コレクション」「ドモン異色作品?」「庭の風景」
会  場  土門拳記念館 主要展示室 / 企画展示室Ⅰ / 企画展示室Ⅱ
998 – 0055 山形県酒田 市飯森山2-13(飯森山公園内)
会  期  2022年1月4日[火]-4月3日[日]
休  館  日  月曜休館(祝日の場合は開館し、翌火曜日休館)
開館時間  午前9時-午後5時(入館は午後4時30分まで)
入  館  料  一 般:700円、高校生:350円、小・中学生:無 料
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◉ 主要展示室
傑作選-ポストカード・コレクション-
1月4日[水]-4月3日[日]  カラー・モノクロ 約80点
美術館のおみやげの定番といえば、ポストカード。当館ミュージアムショップで販売されているポストカードのラインナップも、開館から約40年の間に着々と研ぎ澄まされてきました。
本展は、そんな〝ポストカードになった土門拳作品〟を中心に構成される展覧会です。
古寺巡礼からドキュメンタリー、風景写真まで、土門のマスターピースたちを、ジャンルの垣根を超えてご覧いただけます。ぜひあなたのお手元に置いておきたくなる1枚に出会ってください。

◉ 企画展示室Ⅰ
ドモン異色作品?
1月4日[水]-4月3日[日]  モノクロ 約50点
「写真の鬼」「リアリズムの巨匠」……昭和を代表する写真家としての、重厚なイメージが根強い土門拳。
一方で戦後まもない頃に発表された、女性の身体をモチーフにした幻想的な組写真≪肉体に関する八章≫などからは、そういった印象とは少し異なる作家像が垣間見えます。しかし土門が文学から美術まで広範な芸術分野に造詣が深かったことや、写真というメディアを貪欲に探究していたことを考えると、こうした作品群もまた彼の本質の一部だといえるかもしれません。
「ポストカード・コレクション」とは好対照となる本展で、土門拳という写真家の姿を、より多角的に感じていただければ幸いです。国内撮影がほとんどだった土門にとっては珍しい、中国で撮影された作品群なども出品いたします。

◉ 企画展示室Ⅱ
庭の風景
1月4日[水]-4月3日[日]  カラー・モノクロ 約30点
『古寺巡礼』シリーズ、そして草月流の創始者・勅使河原蒼風のいけばなを記録した写真集『私の花』に掲載された作品群から、「庭」に関連する写真を選び抜いた展覧会です。モノクロとカラーを対比する構成で、土門が描写した庭の姿をお楽しみください。
企画展示室Ⅱには、草月流三代目家元・勅使河原宏による石庭≪流れ≫が隣接しており、冬季には美しい雪化粧の庭園をご覧いただける日もあります。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 土門拳記念館   ◉ サイト内お勧めコーナー  展示のご案内 記念館のみどころ 土門拳とその作品 ]   { 活版 à la carte 土門拳記念館 まとめ

【展覧会】土門拳記念館|◉主要展示室 古寺巡礼 京都 / 土門拳が撮った藤田嗣治『猫と女とモンパルナス』| ◉企画展示室Ⅰ・Ⅱ|第40回土門拳賞受賞作品展 大竹英洋「ノースウッズー生命を与える大地ー」|’21年10月6日-12月22日

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土門拳記念館
◉主要展示室
古寺巡礼 京都 / 土門拳が撮った藤田嗣治『猫と女とモンパルナス』
◉企画展示室Ⅰ・Ⅱ
第40回土門拳賞受賞作品展 大竹英洋「ノースウッズー生命を与える大地ー」
会  期  2021年10月6日[水]-12月22日[水]
会  場  土拳拳記念館 主要展示室/企画展示室
998-0055 山形県酒田市飯森山2-13(飯森山公園内)
開館時間  9:00-17:00
休  館  日  4月-11月 無 休   * 展示替えのため臨時休館する場合があります。
入  館  料  一 般:700円、学 生:350円、小・中学生:無 料
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◉主要展示室
古寺巡礼 京都 カラー・モノクロ 56点
古寺巡礼は土門拳のライフワークです。土門は全国の仏像を撮り歩きましたが、本展では京都の寺院で撮影された作品を展示します。平等院や神護寺、三十三間堂、西芳寺など、京都の名刹を土門の写真でお楽しみいただけます。
◉主要展示室
土門拳が撮った藤田嗣治『猫と女とモンパルナス』モノクロ 24点(藤田嗣治)
没後50年以上を経た今もなお、国内外で根強い人気を誇る画家・藤田嗣治。土門は戦前、ヨーロッパに渡る前の藤田の姿をたびたびカメラに収めていました。近年ではその写真が手掛かりとなって、藤田の画報の〝秘密〟が明らかになったことも。酒田市美術館で11月から開催される展覧会「池袋モンパルナスー画家たちの交差点ー」と併せて、昭和の洋画史をお楽しみください。

◉企画展示室Ⅰ・Ⅱ
第40回土門拳賞受賞作品展 大竹英洋『ノースウッズー生命を与える大地ー』
カラー 60点
リアリズム写真を確立した巨匠・土門拳の業績をたたえ、1981年に毎日新聞社が設立した、日本有数の権威ある賞です。その年に作品(写真集、展覧会など)を発表し、優れた成果をあげた写真家が対象となり、受賞作品は土門拳記念館にパーマネントコレクションされます。

今回の受賞者である大竹英洋氏は、北米大陸に広がる世界最大級の原生林「ノースウッズ」をおよそ20年間にわたり取材。太古から人と自然の物語が紡がれてきたその大地の、厳しさと美しさに満ちた姿を追い続けてきました。40回目の受賞作品展となる本展では、大型プリント作品を中心に、長年の旅の集大成をご覧いただけます。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 土門拳記念館 ]  { 活版 à la carte 土門拳記念館まとめ }

【展覧会】土門拳記念館|日本工房時代 ── 古寺巡礼 大和/日本工房時代/ヒロシマ|’21年7月15日-10月3日

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日本工房時代 ── 古寺巡礼 大和/日本工房時代/ヒロシマ
会  場  土拳拳記念館 主要展示室/企画展示室Ⅰ/企画展示室Ⅱ
      998-0055 山形県酒田市飯森山2-13(飯森山公園内)
会  期  7月15日[木]-10月3日[日] * ヒロシマ展は9月2日[木]まで
休  館  日  4月-11月 無 休     * 展示替えのため臨時休館する場合があります。
入  館  料  一 般:700円、学 生:350円、小・中学生:無 料
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◉主要展示室
2021年7月15日[木]-10月3日[日]
古寺巡礼 大和
カラー・モノクロ 65点
古寺巡礼は土鬥拳のライフワークです。土門は全国の仏像を撮り歩きましたが、本展では大和(奈良)の寺院で撮影された作品を展示します。法隆寺や東大寺、その生涯で数十回と通い彼が最も愛した室生寺など、奈良の名刹を土門の写真でお楽しみいただけます。

◉企画展示室Ⅰ
2021年7月15日[木]-10月3日[日]
日本工房時代
モノクロ 50点
昭和10年冬、土門は名取洋之助主宰の「日本工房」へ入社します。対外宣伝誌『NIPPON』の仕事
を中心に、報道写真に取り組みました。伊豆での撮影に始まり、地方や都市の人々の暮らし、そして戦争へと向かっていく日本の姿をそのレンズで克明にとらえています。

◉企画展示室Ⅱ
2021年7月15日[木]-9月2日[木]まで
ヒロシマ
モノクロ 30点
昭和32年7月、初めて広島を訪れ原爆の被害を目の当たりにした土門拳。以後、報道写真家の使
命に駆られ、憑かれたように広鳥に通い詰めました。戦後10年以上を経てもいまだに原爆症と日々
闘う人々、町は復興しつつあっても決して消えることなく身心に残る傷、原爆がもたらした憎悪
と失意。土門が広島の現実に真正面から向き合い、撮影した記録をご覧いただけます。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 土門拳記念館 ]  { 活版 à la carte 土門拳記念館まとめ

【展覧会】酒田市美術館・土門拳記念館 共同企画|酒田市美術館 今森光彦「自然と暮らす切り絵のまなざし」|’21年5月22日-7月09日|土門拳記念館 今森光彦「自然と暮らす写真のまなざし」|’21年5月22日-7月10日|終了

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酒田市美術館・土門拳記念館 共同企画
◉ 酒田市美術館
   今森光彦「自然と暮らす切り絵のまなざし」
   会 期 : 2021年5月22日[土]-7月09日[金]

◉ 土門拳記念館
今森光彦「自然と暮らす写真のまなざし」
   会 期 : 2021年5月22日[土]-7月10日[土]
      ※ 酒田市美術館と土門拳記念館では 会期終了日 が異なります
        入館料 : 一般 900円 / 高校生 450円
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< 酒田市美術館 >では、蝶々やカブトムシなどの昆虫をはじめ、今森さんの里山に棲む様々な生き物たちや植物、世界中を旅して出会った動物たちのシリーズなど、魅力あふれる切り紙の世界を紹介します。
< 土門拳記念館 > では、四季折々のオーレリアンの庭の写真を中心に、今森さんの里山での暮らしの様子を紹介します。また、第28回土門拳賞受賞作品「昆虫四億年の旅」のなかから、≪メダマカレハカマキリ≫ や ≪ハラビロカマキリ≫など昆虫写真と、立体切り紙作品を同時展示します。

切り紙や写真といった角度から生き物たちの魅了を表現する今森さんの作品をどうぞお楽しみください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳細 : 酒田市美術館   土門拳記念館  ]

【展覧会】土門拳記念館|特別展 亀倉雄策と土門拳|時代を創った二人の仕事|’21年4月22日-7月11日|終了

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土門拳記念館
特別展 亀倉雄策と土門拳 時代を創った二人の仕事
会  場  土門拳記念館 主要展示室 / 企画展示室Ⅰ
      998 – 0055 山形県酒田市飯森山2-13(飯森山公園内)
会  期  4月22日[木]-7月11日[日]
休  館  日  4月-11月 無 休
      * 展示替えのため臨時休館する場合があります。
入館料   一 般:900円、学 生:450円、小・中学生:無料
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亀倉雄策は、1964年の東京オリンピック公式ポスターをはじめ日本万国博覧会(大阪万博、1970年)のポスター、Nikon や NTT のマークなど数々の傑作が知られています。
日本のデザイン界に大きな足跡を残したグラフィックデザイナーで、国内外の多くのクリエーターに影響を与えいています。

亀倉雄策と土門拳は、二人がまだ無名であった20代の頃に出会って以来、生涯にわたり交流がつづきました。デザインと写真という異なる分野ですが、二人ともそれまでの伝統や歴史など既成の概念にとらわれず、写真とグラフィックデザインの新しい表現の可能性を切り開きました。
この展覧会は、昭和を代表する二人の仕事を貴重な実物で紹介するものです。

[展示作品]
亀倉作品 … 東京オリンピックポスター、土門拳記念館ポスターなど代表作34点
土門作品 … 亀倉が装丁を手掛けた写真集収録作品を中心に111点

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 土門拳記念館