月別アーカイブ: 2019年9月

【公演】厳島神社能舞台|喜多能楽堂 友枝昭世|観 月 能|10月11日

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喜多能楽堂
友枝昭世 観月能
公演 日時  2019年10月11日[金] 開場18:00/開演18:30/終演20:00
会   場  厳島神社能舞台(広島県廿日市市宮島町)
演目/シテ

仕 舞  『 花  筐 』 出 雲  康 雅

仕 舞  『 松  風 』 粟 谷  能 夫

 能   『    鵺   』 友 枝  昭 世

[ 詳細: 喜多能楽堂  特設サイト   友枝家の能
[ 問い合わせ:中国新聞社読者広報部 082-236-2455 ]

【展覧会】武蔵野美術大学 美術館・図書館|武蔵野美術大学90周年記念|帝国美術学校の誕生 ─ 金原省吾とその同志たち|10月14日-11月9日

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武蔵野美術大学90周年記念
帝国美術学校の誕生 ── 金原省吾とその同志たち
会  期  2019年10月14日[月]-11月9日[土]
時  間  10:00-18:00(土曜日、特別開館日は17:00閉館)
休  館  日  日曜日、祝日、10月24日[木]、28日[月]
      * 10月14日[月・祝]、27日[日]、11月4日[月・振休]は特別開館
入  館  料  無  料
会  場  武蔵野美術大学美術館 展示室 2、アトリウム 1
主  催  武蔵野美術大学 美術館・図書館
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武蔵野美術大学の前身となる帝国美術学校は、美術史家の金原省吾(1888–1958)とその同志たちによる「教養を有する美術家養成」という言葉を教育理念として1929年に開校した。
本展では様〻な問題を抱えながらも、美術教育の理想を求めて彼らが築いてきた本学の礎を紹介する。金原の日記や書簡などの文献資料、旧蔵の絵画などの作品資料から本学創立の実像とその人間関係に焦点を当てる。

[ 詳細: 武蔵野美術大学 美術館・図書館 ]

【会員の展覧会】星と森の詩美術館|稔りゆく自然、移りゆくアート ー 日本とメキシコ版画交流 ー|10月11日-11月30日

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稔りゆく自然、移りゆくアート
ー 日本とメキシコ版画交流 ー
会  期  2019年10月11日[金]-11月30日[土]
開館時間  9時30分-17時 * 入館は16時30分まで
休  館  日  火曜日、10月23日 * 10月22日は開館
入  館  料  一般 500円、小・中学生 200円
主  催  日本大学芸術学部、星と森の詩美術館
後  援  在日メキシコ大使館  協力:La Ceiba Grafíca
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メキシコの版画工房の協力のもとメキシコの現代版画と、「大地、空気、色彩」をテーマに制作された日本大学芸術学部美術学科の教員・卒業生の版画作品とを合わせて展示し、版画作品を通してメキシコとの美術交流を行います。
メキシコの版画工房ラ セイバ グラフィカ協力のもと、メキシコ人アーティストの作品と、日本大学芸術学部美術学科の非常勤講師を含む教員、および作家として活躍している同学卒業生の作品をあわせて展覧いたします。
稔りゆく秋を背景に、現代のメキシコ版画と日本版画との競演をぜひお楽しみください。

⇒ ・10月26日(土)14時よりギャラリートーク開催
               ※入館料が必要です
  ・10月27日(日)13時よりワークショップ《稔りゆく自然を版画にする》開催
               ※参加費無料、お子様大歓迎!
  講師(両日とも)
・笹井祐子さん
(版画家、日本大学芸術学部美術学科教授)

・関口雅文さん(画家、日本大学芸術学部美術学科非常勤講師、十日町市出身)
・鶴巻貴子さん(銅版画家、日本大学大学院修了、三条市在住) ほか

[ 詳細: 星と森の詩美術館

Naturaleza Fructificando, Arte Cambiando con el Tiempo
Intercambio de grabados entre Japón y México

「稔りゆく自然、移りゆくアート ── 日本とメキシコ版画交流 ──」
 ── その意図と願い ──                 笹井祐子

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【展覧会】版画五美大|女子美術大学/多摩美術大学/東京造形大学/日本大学/武蔵野美術大学|ポートファリオ版画展|9月27日-10月5日

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女子美術大学/多摩美術大学/東京造形大学/日本大学/武蔵野美術大学
ポートファリオ版画展
開催期間  9月27日[金]-10月5日[土]
開催時間  9:00-17:00 * 日・祝休館 * 入場無料
会  場  多摩美術大学アートテーク
      192-0394 東京都八王子市鑓水2-1723 多摩美術大学八王子キャンパス
主  催  多摩美術大学 版画研究室
協  力  五美大 各大学版画研究室
問合せ先  多摩美術大学 版画研究室 hanga@tamabi.ac.jp/ TEL:046-679-5621

【公募】アダチ伝統木版画技術保存財団|第11回アダチ UKIYOE 大賞 浮世絵師募集|─ あなたの作品が職人の技で浮世絵・木版画に!|2019年12月25日必着

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アダチ伝統木版画技術保存財団
第11回アダチ UKIYOE 大賞
浮世絵師募集 ── あなたの作品が職人の技で浮世絵・木版画に!
2019年12月25日必着 〆切り
江戸時代に花開いた浮世絵版画にとって、世相を反映した版下絵を描く絵師は、彫師や摺師と同様に浮世絵版画にとって不可欠な存在です。
アダチ伝統木版画技術保存財団では、現代の絵師を募集するため、平成21年度より公募「アダチUKIYOE 大賞」を毎年実施してまいりました。入賞者の作品はアダチ版画の現代の彫師、摺師によって浮世絵版画として制作され、完成した作品は多方面から高い評価を得ています。
入賞者には、現代の彫師・摺師と共に自身の版下絵を浮世絵木版画として制作する貴重な機会が与えられます。多くの皆様からのご応募をお待ちしております。

【 第11回アダチUKIYOE大賞 応募要項 】

流行や世相を反映し描かれることで、広く一般大衆に親しまれてきた浮世絵。より速く美しく大量に作るため、当時最先端のカラー印刷技術であった木版を使用し、絵師・彫師・摺師という三者分業制によって作られました。
この木版画の持つフラットな表現や和紙や水性絵具などの日本独自の素材から生まれる質感は、肉筆による絵画とは異なる木版画独特の魅力として今もなお広く人々を魅了しています。

アダチ伝統木版画技術保存財団は、江戸時代から継承される技術を用いて、より魅力的な木版画を作り続けるために、我々と共に現代の浮世絵を作る浮世絵師を募集します。

[ 詳細: アダチ伝統木版画技術保存財団 特設コーナー

【展覧会】武蔵野美術大学 美術館・図書館|武蔵野美術大学のデザイン教育アーカイブ|島本脩二「本を作る」展|デザイナーと編集者の役割|10月14日-11月9日

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島本脩二「本を作る」展
デザイナーと編集者の役割
会  期  2019年10月14日[月]-11月9日[土]
時  間  10:00-18:00(土曜日、特別開館日は17:00閉館)
休  館  日  日曜日、祝日、10月24日[木]、28日[月] 
      * 10月14日[月・祝]、27日[日]、11月4日[月・振休]は特別開館
入  館  料        無    料
会  場  武蔵野美術大学美術館 展示室 1
主       催  武蔵野美術大学 美術館・図書館
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本は著者とともに編集者とデザイナーの協働作業で作られる。
本展では、印刷、紙、製本など広いジャンルと関わりながら、どのように編集とデザインが協働するかを伝える。この講座において学生が自作した課題書籍「2 0 X X 年の私(仮)」と共に島本が編集してきた書籍を展示する。

[ 詳細: 武蔵野美術大学 美術館・図書館

【展覧会】奈良国立博物館|御即位記念|第71回 正倉院展|10月26日-11月14日

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御即位記念 第71回正倉院展
会  期  令和元年10月26日[土]-11月14日[木]
会  場  奈良国立博物館 東新館・西新館
休  館  日  会期中無休
開館時間  午前 9 時-午後 6 時   * 入館は閉館の30分前まで 
      * 金曜日、土曜日、日曜日、祝日(10月26日・27日、11月1日・2日・3日・
4日・8日・9日・10日)は午後8時まで   

観覧料金  一般 1,100円、高校生・大学生 700円、小学生・中学生 400円
主  催  奈良国立博物館
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本年の正倉院展は、北倉14件、中倉8件、南倉17件、聖語蔵2件の41件の宝物が出陳されます。そのうちの4件は初出陳です。
正倉院宝物の全体像がうかがわれる構成となっておりますが、天皇陛下の御即位を記念し、正倉院宝物の成り立ちと伝来に関わる宝物や、宝庫を代表する宝物が顔を揃えることが特筆されます。

聖武天皇・光明皇后ゆかりの品を伝える北倉からは、『国家珍宝帳-こっかちんぽうちょう』の筆頭に掲げられた「御袈裟合玖領」のうち七條刺納樹皮色袈裟-しちじょうしのうじゅひしょくのけさ-が出陳されます。聖武天皇の仏教への帰依を象徴するような品で、東大寺大仏への宝物献納に込められた光明皇后の強い思いがうかがわれます。
また、天武天皇以来、聖武天皇を経て孝謙天皇に至るまで、6代にわたって相承されてきた赤漆文欟木御厨子-せきしつぶんかんぼくのおんずし-には、聖武天皇・光明皇后の大切な品が納められていました。
今回は本厨子とともに、ここに納められていた遺愛品として、紅牙撥鏤尺-こうげばちるのしゃく-・緑牙撥鏤尺-りょくげばちるのしゃく-が出陳されます。さらに、光明皇后の父・藤原不比等(659-720)の真跡が表された屏風を献納した際の目録である、天平宝字二年十月一日献物帳-てんぴょうほうじにねんじゅうがつついたちけんもつちょう- 藤原公真跡屏風帳-ふじわらこうしんせきびょうぶちょう-も、屏風自体は伝わらないものの、正倉院宝物の成り立ちを知る上で極めて重要な品といえます。
このほか、聖武天皇らが着用したとされ、後世、天皇即位時の礼服-らいふく-・礼冠-らいかん-を調進する際に、しばしば参考に供された冠の一部を伝える礼服御冠残欠-らいふくおんかんむりざんけつ-が、御即位を記念する今回の展観に出陳されるのも大変意義深く思われます。  

一方、本年は、紅牙撥鏤尺、金銀平文琴-きんぎんひょうもんきん、金銀花盤-きんぎんのかばん-といった、中国・唐代の高度な工芸技術を伝える宝物や、目にも鮮やかな粉地彩絵八角几-ふんじさいえのはっかくき-など、平城京に花開いた華やかな天平文化を伝える品々が出陳され、展示室を彩ります。
また、ペルシアで流行した樹下人物図の系譜に連なる鳥毛立女屏風-とりげりつじょのびょうぶ-や、アフガニスタンが主産地であるラピスラズリを用いた紺玉帯残欠-こんぎょくのおびざんけつ-などの宝物からは、シルクロードを通じてもたらされた異国の文化が感じられます。  

このほか、荘厳を極めた仏具の好例として知られる紫檀金鈿柄香炉-したんきんでんのえごうろ、紺玉帯残欠を納めるにふさわしい一際華やかな螺鈿箱-らでんのはこ、聖武天皇の足下を飾った衲御礼履-のうのごらいり-など、宝庫を代表する宝物が豪華に揃う様は、新時代の幕開けを言祝ぐようです。 

[ 詳細: 奈良国立博物館  ]
同時期開催/御即位記念特別展「正倉院の世界 ― 皇室がまもり伝えた美 ―
会 期:令和元年10月14日[月・祝]-11月24日[日]
会 場:東京国立博物館 平成館

【展覧会】東京国立博物館|御即位記念特別展「正倉院の世界-皇室がまもり伝えた美-」|平成館 特別展示室|10月14日-11月24日

国立正倉院展東京国立博物館
御即位記念特別展「正倉院の世界-皇室がまもり伝えた美-」
平成館 特別展示室
天皇陛下の御即位を記念し、正倉院宝物を中心とした飛鳥・奈良時代の国際色豊かな造形文化に焦点を当てた特別展を開催します。
本展は、正倉院宝物と法隆寺献納宝物という、日本を代表する文化財が一堂に会する稀有な機会です。また、令和元年の本年にこそふさわしい、日本文化を世界に発信する展覧会です。皇室が守り伝えたかけがえのない日本の美、今後も受け継がれゆく悠久の美をご覧いただきます。
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会  期  2019年10月14日[月・祝]-11月24日[日]
会  場  東京国立博物館 平成館(上野公園)
開館時間  9:30-17:00 * 入館は閉館の30分前まで
(会期中の金曜・土曜、11月3日[日・祝]、11月4日[月・休]は21:00まで開館)
休  館  日  月曜日、11月5日[火]
(10月14日[月・祝]と11月4日[月・休]は開館)
観覧料金  一般  1,700円、大学生  1,100円、高校生  700円、中学生以下無料
主  催  東京国立博物館、読売新聞社、N H K、N H K プロモーション

[ 詳細: 東京国立博物館

【展覧会予告】東京国立近代美術館|鏑木清方 幻の《築地明石町》特別公開|2019 年 11 月 1 日-12 月 15 日

20190919214734_00005 20190919214734_00006東京国立近代美術館 特別公開
鏑木清方 幻の《築地明石町》
会  期  2019 年 11 月 1 日[金]-12 月 15 日[日]
会  場  東京国立近代美術館 所蔵品ギャラリー10 室(東京都千代田区北の丸公園 3-1)
開館時間  午前 10 時-午後 5 時、金曜・土曜は午後 8 時まで * 入館は閉館の 30 分前まで
休  館  日  月曜日(ただし 11 月 4 日は開館)、11 月 5 日
観  覧  料  一般  800円、大学生 400円
主  催  東京国立近代美術館、文化庁、独立行政法人日本芸術文化振興会──────────────
東京神田に生まれ、挿絵画家として画業をスタートさせた鏑木清方(1878-1972)は、美人画で上村松園と並び称された日本画家です。

今年、当館では、清方の代表作として知られながら、1975(昭和50)年以来所在不明であった《築地明石町》と、あわせて三部作となる《新富町》《浜町河岸》の三点を新しく収蔵しました。
これを記念し、三部作のお披露目と、所蔵の清方作品をあわせた特別展示をおこないます。
小規模ですが、重要文化財《三遊亭円朝像》や、12幅対の《明治風俗十二ヶ月》など、粒よりの名作が並ぶ贅沢な展示です。

[ 詳細: 東京国立近代美術館    同館特設サイト

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鏑 木  清 方 ── かぶらき・きよかた   (写真:根本章雄氏 提供)

鏑木清方(根本章雄氏 提供)

鏑木清方(1878-1972)は東京神田に生まれ、浮世絵系の水野年方に入門し、挿絵画家として画業をスタートさせました。日本画では文展、帝展を主たる舞台とし、美人画家として上村松園と並び称されました。

清方は明治末から大正にかけて、浮世絵をもとにした近世風俗を主なテーマとしていました。しかし関東大震災を大きなきっかけとして、失われゆく明治の情景を制作のテーマに加えます。そうして生まれたのが《築地明石町》(1927年)や、《三遊亭円朝像》(1930年)、《明治風俗十二ヶ月》(1935 年)といった名作の数々でした。

また、その頃から展覧会向きの絵とは別の、手もとで楽しめる作品を「卓上芸術」と名づけ、手がけるようになり、晩年は画帖、絵巻などの制作に打ち込みました。
文筆家としても名高く、『銀砂子』、『築地川』、『こしかたの記』などの著作があります。

これぞ清方の代表作
美人画家として上村松園と並び称された清方ですが、本人はそう呼ばれることを嫌っていました。清方が理想としたのは、ともすれば絵空事として社会から遊離してしまうような芸術ではなく、我が事として多くの共感が得られるような芸術だったからです。やがて清方は、明治20年代から30年代の人々の生活というテーマに行き着きました。
《築地明石町》は、そのスタートラインに位置する作品であり、早くも清方会心の作となりました。ここに描かれているのは、清方がじかに体験した明治半ばのひととき。そして、清方が実際に遊び場とし、慣れ親しんだ町の情緒そのものでした。《築地明石町》は、発表されるや否や、美術界のみならず一般からも絶賛され、清方を名実ともに帝展を代表する日本画家のひとりに押し上げたのです。

なぜ幻の名作?
《築地明石町》が「幻の名作」といわれてきたゆえんは、歴史に残る近代日本画の名作であるにもかかわらず、1975(昭和50)年以来 44 年もの間、所在不明となっていたからです。
戦禍を免れた《築地明石町》が清方のもとにもたらされたのは1955(昭和30)年のことでした。それを機に、清方自身が出品の仲介役を果たすことで、《築地明石町》はしばしば展覧会に出品されるようになりました。
しかし、1972(昭和47)年に清方が亡くなると事情が変わります。翌年から3回にわたってサントリー美術館で開催された「回想の清方」シリーズの3回目(1975 年)に出品されたのを最後に、《築地明石町》は忽然と姿を消したのです。以来44年、多くの人々が《築地明石町》の再登場を待ちわびてきました。

【展覧会】ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション|2019年冬の企画展|凹凸に降る ── 小野耕石、滝澤徹也、中谷ミチコ、浜口陽三|10月5日-12月22日

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ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション
 2019年冬の企画展
凹凸に降る ── 小野耕石、滝澤徹也、中谷ミチコ、浜口陽三
開催日時  2019年10月5日[土]-12月22日[日]
開館時間  午前11:00-午後5:00   * 入館は午後4:30まで
      土・日・祝日は午前10:00開館
入  館  料  大人:600円、大学生・高校生:400円、中学生・小学生:200円
休  館  日  毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
──────────
「いちばんたいせつなことは、目に見えない」とは小説『星の王子様』の一節です。
本展では、はっきりと形をとらない大切なものを、てのひらにさぐり、凹凸のあわいを模索する三人の現代作家を紹介します。

スクリーンプリントを刷り重ね、観念的な立体版画を作り上げる小野耕石、蜘蛛の巣や北欧の岩石を刷りとり、時や歴史を象る滝澤徹也、石膏を型に、樹脂を流し込み、心の結晶を幻影として見せる中谷ミチコ。

かつて東京美術学校の彫刻科を中退してフランスに渡った浜口陽三は、銅の表面を限りなく細かく刻むメゾチントという技法に辿りつきました。
浜口のやわらかな銅版画と共に、とらえられないものを求めて、その触感を実在化するように表現へ深くもぐりこむ、現代の静かな心の象形をご鑑賞ください。

【 詳細: ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション

【公演】観世会|秋 の 別 会|二十五世観世左近記念 観世能楽堂|10月6日

観世会舞台 201908030907291139 201908030907517455

観世会
秋の別会
開催日時  2019年10月6日[日] 開 場 午後12時20分 開 演 午後1時

会  場  二十五世観世左近記念 観世能楽堂
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 能   「木曽 願書」      関根知 孝
狂 言  「二人袴」        山本東次郎
舞囃子  「羽衣 彩色之伝」    観世清 和
 能  「鸚鵡小町 杖三段之舞」 岡 久 広
他 仕 舞

* 残席わずか。チケット発売中

◉ 今月紹介された能面
姥 ── うば
古来より「切り通しの姥」と呼ばれてきた観世宗家伝来の女面。これまでに重ねてきた年齢や人生経験が直裁に表現され、静謐さと深い諦観の世界がにじみ出ている。

「関町小町」や「檜垣」などの「老女物」と呼ばれる曲目で用いられる。河内作。江戸時代。

【詳細: 観世流オフィシャルウエブサイト  観世会秋の別会 】

【ちいさな勉強会】本格公式書体、いぶし銀のタイプ製作者 ── タイプクリエーション:米 田 隆さん|10月04日 朗文堂 4 F-A

48144643e5bbe7a961268b284e0f2fb7-225x300講 師:米 田   隆 1955年  東京うまれ

「朗文堂ちいさな勉強会」
本格公式書体、いぶし銀のタイプ製作者 ── タイプクリエーション:米 田  隆さん
2019年10月04日[金] 19:00-21:00 朗文堂 4 F-A

個性や独自性が表出した活字書体もときには悪くない。それでもそこに、当たり前のように、いつの間にか存在し、ひろく使われている活字書体もある。そんな書体を作りつづけている米田さんをお迎えします。
本講座は狭隘な会場で開催されています。もうしばらくは基本的に会員のみの参加で、一般公募はしておりませんのでよろしくお願いいたします。

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 {米田 隆 略歴紹介}

1955年生まれ。東京都出身。
「欧文活字の晃文堂」の系譜を継承した、リョービ印刷機販売株式会社デザイン室/リョービイマジクス株式会社を経て、1988年有限会社タイプクリエーションを設立。
この間、終始「本明朝体シリーズ」製作者の故杉本幸治氏に師事した。
独立後は、リョービ、リコー、N E C、大日本印刷を中心に、写真植字書体・デジタルタイプの公的大型書体開発チームに携わる。
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{米田 隆/タイプクリエーション 主要関与書体}

◉ かな書体ぽぽる・クリアレター(NEC)
◉ 平成明朝体の製作第一次・第二次製作者チームに参加(日本規格協会/リョービ)
◉ MSゴシック体製作、Windows XP 表示用かなデザイン製作(リコー)
◉ 本明朝-Book 製作(リョービ・現モリサワ取扱)
◉ 「秀英体平成の大改刻」プロジェクトに参加、秀英角ゴシック体デザイン製作(大日本印刷)
◉ 歌手 A N 引退記念アルバム制定書体の製作
◉ 懇話会の話題:いわゆる G T 書体6万4千字の思いで。いわゆる電子政府書体の思いで。
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【 有限会社タイプクリエーション  URL/Type Creation 】
[ 関連:花筏 タイポグラファ群像*002 杉本幸治氏 ─ 本明朝・杉明朝原字製作者/ベントン彫刻法の普及者 ─ 三回忌にあたって再掲載
 { URL管理者・日吉洋人、図版画像協力/木村雅彦・白井敬尚・組版工学研究会 }

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00010002 03上掲三冊の小冊子は「本明朝-Book」の製作に際して編集・執筆:組版工学研究会、組版・デザイン:白井敬尚形成事務所により製作され、リョービイマジクス株式会社から2004年に配布された。

重層的かつ複合的な 本明朝-Book の開発コンセプト [本明朝-Book Ⅰ pp 7-10]
本明朝-Book は、あくまでも本明朝シリーズのなかにある新書体として、その字体と形姿はすでに先行して販売されている 本明朝シリーズ と同一のものとして、使途に応じた多様な選択に応じられるようにした。
そのウェイトと黒みは 本明朝-L と 本明朝-M のほぼ中間においた。また横線を幾分太め、ふところを幾分しぼって、後述するダズリング・イフェクトの発生を防止した。

本明朝-Book のひら仮名かな・カタ仮名の字面は、本明飼-Mよりも小振りとして、ベタ組みでの安定感と紙面の解放感を獲得した。そのおもな理由はいわゆる新印刷方式の登場と普及にあった。つまりオンデマンド印刷や、製版フィルムを使わないで、データーから直接印刷版に焼き付ける「 CTP印刷」の普及によって、従来の明朝体のウェイトでは、図書や雑誌の文字組版印刷においては、細すぎたり太すぎるという傾向がみられたからである。

◉ 視覚補整対応方式(Optical Scaling)を意識した使途の設定
使用適性サイズは、ほぼ 11Q から 16Q の本文用サイズとして設定した。これには少しばかり説明が必要であろう。活字書体とは長らくのあいだ視覚補整対応方式(Optical Scaling)によって造られてきたという歴史がある。
すなわち金属活字の歴史のなかでは五五〇年余にわたって書体の基本デザインを変えずに、活字サイズの大小の変化に応じて、判別性と可読性の向上のために、大きなサイズではカウンターを狭めたり、鋭角な線質をやわらげたりしてきた。
また小さなサイズではカウンターを広げたり、線質を明瞭な構成に切りかえるなどして、それぞれの活字父型に複覚補整をほどこしながら彫刻・描画してきたという歴史があった。

それがパントグラフの原理を応用した、機械式活字活字父型・母型彫刻機(俗称ベントン)の登場をみてからは、急速に比例対応方式(Linear Scaling)の活字書体製造法に変化した。
この方式では、ひとつ、あるいはほんの少数の文字原図だけで、すべての活字サイズに一律に比例的な縮小または拡大をさせて対応する方式となった。光学式写真植字機はほとんどすべてがこの方式であり、現在の電子活字のほとんども同様である。

活字原図の比例対応方式には経済面を中心として長所も多いが、やはり大きなサイズではカウンターがゆるくなって間延びした文字形象となったり、小さなサイズではカウンターが狹まり、細線部が不明瞭にななって判別性に劣ることがあった。
すなわち、本明朝-Book においては、推奨組版適性サイズを、ほぼ「11Q から 16Q」に限定することによって、視覚比例対応方式 ── オプティカル・スケーリングを実現させたともいえた。

◉ ダズリンダ・イフェクト(Dazzling Effect)── 幻惑効果の防止に向けて
同時に 本明朝-Book の開発に際しては、ダズリンダ・イフェクト(Dazzling Effect)の解消を強く意識した。ダズリング・イフェクトとは幻惑効果のことであり、夕イポグラフィ用語では、「目がチカチカして読みづらい」ことをいう。
つまり、様式化された硬質な線が際立ち、水平・垂直線の線の太さの差が大きく異なって、機械彫刻の特徴が際立った「硬質な画線」がもたらす強いコントラスト、つまり明朝体漢字全般に避けがたく発生する幻惑効果への対応を、わが国では意識的にはじめて試みたものである。

組み方向は標準を縦組みとして、センター軸を中心に厳格な検証を加えた。すなわち快適な読書をもたらすために、なによりもセンター軸がすっきりと通り、揺らぎのない組版表情が安定感と信頼感をもたらすと判断された。図書・雑誌の組版印刷や、読み物としての大暈文書処理などの本文印刷用の市場にターゲットをしぼった、前例のない電子活字を意識して開発に着手した。

◉ 縦組み・横組み用とテクスト内容に配慮して12書体の仮名活字を同梱
横組みへの対応は、組み版ソフトウェアなどのアプリケーション・ソフトの充実と展開によって、漢字書体の形姿は変えずに、おもにかな書体の充実をもって臨むことにした。
すなわち 本明朝-Book のかな書体は、標準仮名、小仮名、新仮名、新小仮名の四種類をあらたに設計した。
またそれぞれに中心軸を重視し、ひら仮名・カタ仮名の大小関係を厳格に設定した縦組み用仮名と、ベースライン揃えを重視した横組み用を用意し、さらに「振り仮名・ルビ」用のデーターも別途に設計したので、本明朝-Book   OpenType フォントには、都合12種類の仮名書体が存在することとなった。
当然プロポーショナル・ピッチ(いわゆるツメ組み)もアプリケーションに依拠しながら実施できるという、プロフェッショナルの要望を最大限に取り込んだ、意欲的な開発となった。
──────────
『本明朝-Book  創世記』の三冊の小冊子は、【 タイプクリエーション URL/Type Creation 】に収録されており、以下の PDF データーゟ閲覧が可能です。
本明朝-Book  創世記Ⅰ 』『 本明朝-Book  創世記 Ⅱ 』 『 本明朝-Book  創世記 Ⅲ

【展覧会】サントリー美術館|サントリー芸術財団50周年|黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部 ── 美濃の茶陶|9月4日-11月10日

20190919214734_00007 20190919214734_00008サントリー美術館
サントリー芸術財団50周年
黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部 ── 美濃の茶陶
2019年9月4日[水]-11月10日[日]  * 作品保護のため、会期中展示替を行います。
開館時間  10:00-18:00(金・土は10:00-20:00)
      * 9月15日[日]、22日[日]、10月13日[日]、11月3日[日・祝]20時まで開館。
      * いずれも入館は閉館の30分前まで
休  館  日  火曜日
      * 11月5日は18時まで開館      * shop×cafeは会期中無休
入  館  料  一般 ¥1,300、大学・高校生 ¥1,000 * 中学生以下 無料
主  催  サントリー美術館、読売新聞社
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桃山時代には、茶の湯のためのやきもの「茶陶」が日本各地の窯で創造されました。岐阜県の美濃(東濃地域)では、力強い姿、鮮やかな色、斬新な意匠をもつ茶陶「黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部」が大量に焼かれ、おおいに流行しました。
しかし実は、「黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部」が美濃で焼かれたと分かるのは昭和のことで、それ以前は瀬戸(愛知県)で焼かれたと考えられていました。昭和5年(1930)、荒川豊蔵(あらかわとよぞう・1894-1985)が岐阜県可児市久々利大萱の古窯跡から志野筍絵筒茶碗の陶片を発掘したことにより、志野が瀬戸ではなく美濃で焼かれたことが明らかになります。

この大発見は、美濃焼に人々の関心が集まる契機になりました。また、この頃から近代数寄者、目利き、陶芸家、古陶磁研究家などがそれぞれの立場から活発に古陶磁を蒐集し、研究し、意見を交わし、審美眼を鍛えました。やきものを愛する彼らにとって、美濃焼は憧れの存在になっていきました。
本展覧会では、個性的で生き生きとした美濃焼の造形の魅力をお楽しみいただければと思います。同時に、近代数寄者旧蔵の名品や、近代陶芸家の荒川豊蔵と加藤唐九郎(かとうとうくろう・1897-1985)の代表作を通じて、近代以降の美濃焼の人気や評価の高まりを感じていただけましたら幸いです。

[ 詳細: サントリー美術館

【展覧会】町田市立国際版画美術館 企画展|美人画の時代 ― 春信から歌麿、そして清方へ ―|10月05日-11月24日

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町田市立国際版画美術館
企画展 美人画の時代 ― 春信から歌麿、そして清方へ ―
会  期  2019年10月05日[土]-11月24日[日]
前期:10月05日[土]-10月27日[日]
後期:10月29日[火]-11月24日[日]
休  館  日  毎週月曜日
* 10月14日(月・祝)、11月4日(月・振休)は開館
翌10月15日、11月5日[火]は休館
会  場  企画展示室1、2
主  催  町田市立国際版画美術館
観  覧  料  一 般 900円、大学・高校生と65歳以上 450円
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数々のスター絵師が活躍した、18世紀後半の浮世絵界。天明・寛政(1781-1801)を中心とするこの時期は、いつからか浮世絵史の「黄金期」として親しまれてきました。その中心となったのが、人物を美しく活き活きと描いた「美人画」です。鈴木春信(1725?-70)以降、礒田湖龍斎(1735-?)、勝川春章(1743-92)、鳥居清長(1752-1815)、喜多川歌麿(1753?-1806)、鳥文斎栄之(1756-1829)ら、個性豊かな絵師が次々と登場し、理想の美人像を追い求めました。

描かれたのは評判の遊女や町娘、若衆と呼ばれる若い男性、愛情あふれる母子や恋人たちの姿。さらに憧れの的でもあった女形の「役者絵」や、人間の性愛を時に美しく描いた「春画」にも美人表現がみられます。

本展は、この「美人画の時代」の軌跡を、約230点の版画、版本、肉筆画で辿るものです。時を経て、天明・寛政が「黄金期」として高く評価されてゆくなか、鏑木清方や上村松園ら近代の画家たちが往時の美人画に想を得ていたことにも目を向けます。「黄金期」の美人画とは何だったのか、その普遍的な魅力を、現代のわたしたちの視点を通して考えます。

[ 詳細: 町田市立国際版画美術館

【展覧会】東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館|みんなのレオ・レオーニ展|7月13日-9月29日|会期末

広告用東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
みんなのレオ・レオーニ展
会  期  2019年7月13日[土]-9月29日[日]会期末:同館は本展終了後暫時休館です
休   館 日  月曜日(ただし9月16日、9月23日は開館、翌火曜日も開館)
会  場  東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
〒160-8338 新宿区西新宿1-26-1 損保ジャパン日本興亜本社ビル 42 階

開館時間  午前10時-午後6時 * 入館は閉館30分前まで
      * レオ・レオーニ展では、映像作品(3箇所)を全て視聴すると約70分かかります。
観  覧 料  一 般:1,300円、大学生:900円、高校生以下:無料
* 学生証、生徒手帳をご提示ください

主  催  東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館、朝日新聞社
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赤い色をしたきょうだいたちの中で、唯一黒い魚の物語『スイミー』。小学校の教科書に掲載され、日本全国で親しまれています。
作者のレオ・レオーニ(1910-1999)は、イタリアやアメリカでグラフィック・デザイナーとして活躍した後、『あおくんときいろちゃん』ではじめて絵本の世界に足を踏み入れました。ねずみの『フレデリック』や、しゃくとりむしの『ひとあし ひとあし』など、小さな主人公たちが「自分とは何か」を模索し、学んでいく物語を、水彩、油彩、コラージュなどさまざまな技法を用いて描きました。

本展では、ヨーロッパとアメリカを移動し続けたレオーニの波乱の生涯を、作品と重ね合わせながら紹介します。絵本作家、アート・ディレクターとしての仕事、絵画、彫刻など幅広い活動を紹介し、レオーニが子どもの絵本に初めて抽象表現を取り入れるに至った道筋にも光を当てます。

[ 詳細: 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館 特設サイト

【公演】NODA・MAP 第23回公演|『 Q:A Night At The Kabuki 』 inspired by A Night At The Opera|作・演出 野田秀樹 音楽 QUEEN|チケット発売中

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NODA・MAP  第23回公演 『 Q:A Night At The Kabuki 』
inspired by A Night At The Opera 作・演出  野田秀樹 音楽  QUEEN

<CAST>
松たか子 上川隆也
広瀬すず 志尊淳
橋本さとし 小松和重 伊勢佳世 羽野晶紀
野田秀樹 竹中直人

秋山遊楽 石川詩織 浦彩恵子 織田圭祐 上村聡 川原田樹 木山廉彬 河内大和 末冨真由
鈴木悠華 谷村実紀 松本誠 的場祐太 モーガン茉愛羅 柳生拓哉 八幡みゆき 吉田朋弘 六川裕史

<STAFF>
美術 堀尾幸男 照明 服部基 衣裳 ひびのこづえ 美粧 柘植伊佐夫
サウンドデザイン 原摩利彦 音響 藤本純子 振付 井手茂太 舞台監督 瀬﨑将孝

東京公演   2019年10月08日[火]-10月15日[火]   東京芸術劇場プレイハウス
大阪公演   2019年10月19日[土]-10月27日[日]   新歌舞伎座
北九州公演  2019年10月31日[木]-11月04日[月・休] 北九州芸術劇場 大ホール
東京公演   2019年11月09日[土]-12月11日[水]   東京芸術劇場プレイハウス

★『 Q 』スペシャルサイトはこちら

【 YouTube:2019.07.29『 Q 』:A Night At The Kabuki SPOT映像 音が出〼 0:35 】

【 公演に関するお問合せ: NODA・MAP TEL:03-6802-6681 】

【ちいさな勉強会】 戦後の復興期から高度学術書の組版・印刷に挑戦を重ねたひと ── 講師:小宮山 清さん|8月23日開催

moonokuro講師:小宮山 清さん ── 1931年(昭和6)2月26日うまれ IMG_5609

【朗文堂 ちいさな勉強会】「戦後の復興期から高度学術書組版・印刷に挑戦を重ねたひと」が、小宮山清さんを講師にお迎えして、8月23日[金]に開催された。

小宮山清 さんは、ページ物欧文組版、欧文印刷、とりわけわが国の有力大学出版局、欧米著名大学の、東洋学の分野における「欧文・漢文、欧文・和文」混用となる「高度学術書の組版・印刷」に関しては、わが国有数の知識と経験を有されている。

cambridge02『 Cambridge History of China 組版指示書』(1981年9月)

受講者は、良きアマチュアであることを自覚している活版印刷の実践者であり、現在ではパソコンのグラフィクソフトや、DTP システムを駆使されているかたがほとんどであったが、次〻と机上に提示される「組版指示書」と、それにもとづく図書の実物をみて、なかば茫然。
しかもそれらが数年-数十年がかりの製作で、何十巻もの図書の一部であり、現在も刊行が継続されているものがあると聞いて唖然という状態であった。

もちろん現在は「小宮山印刷工業」には大量に電子機器が採用されているが、一部の活字版時代から継続刊行されている図書では、上掲図のような「組版指示書」は現在も有効であるとされた。懇談に移ってすぐに、待ちかねたように同社の組版機器とソフトウエアに関して質問があったが、
「エヘヘ、ね、みんなと同じじゃこういった仕事はとれないからね、エヘヘ」
と、いつものように「小宮山スマイル」で躱されていた。
まぁ、これこそ企業に営々と蓄積されたノウハウということでもあろう。

稿者の知る限りでは、小宮山さんはいまなお大型コンピューターを駆使されているし、つい近年まで、特殊組版処理システム「 TeX  ; テフ、テック 」などにも習熟されていた。また「小宮山印刷工業」を含むページ物印刷業者では、画像処理はパソコンでも、文字組版は「業務用専用組版機」をもちいている企業も多い。
ともあれ今回の勉強会は、端物印刷とページ物印刷の典型的な違いを知る刺激的な機会となった。

【ちいさな勉強会】戦後の復興期から高度学術書印刷に挑戦を重ねたひと ── 講師:小宮山 清さん

[以下の記事は{ 活版 à la carte }8月19日 に掲載されたものに一部加筆修整したものです]

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【展覧会】森美術館|塩田千春展:魂がふるえる|塩田千春の全貌を明らかにする、過去最大で最も網羅的な個展|6月20日-10月27日

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森美術館
塩田千春展:魂がふるえる
塩田千春の全貌を明らかにする、過去最大で最も網羅的な個展
会  期  2019年6月20日[木]-10月27日[日]
      会期中無休
開館時間  10:00-22:00(最終入館 21:30)
      * 火曜日のみ17:00まで(最終入館 16:30)
      * 10月22日[火]は22:00まで(最終入館 21:30)
会  場  森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)
料  金  一般 1,800円、学生(高校・大学生)1,200円、子供(4歳-中学生)600円、シニア(65歳以上)1,500円
──────────
ベルリンを拠点にグローバルな活躍をする塩田千春は、記憶、不安、夢、沈黙など、かたちの無いものを表現したパフォーマンスやインスタレーションで知られています。
個人的な体験を出発点にしながらも、その作品はアイデンティティ、境界、存在といった普遍的な概念を問うことで世界の幅広い人々を惹きつけてきました。なかでも黒や赤の糸を空間全体に張り巡らせたダイナミックなインスタレーションは、彼女の代表的なシリーズとなっています。

本展は、塩田千春の過去最大規模の個展です。副題の「魂がふるえる」には、言葉にならない感情によって震えている心の動きを伝えたいという作家の思いが込められています。
大型インスタレーションを中心に、立体作品、パフォーマンス映像、写真、ドローイング、舞台美術の関連資料などを加え、25年にわたる活動を網羅的に体験できる初めての機会になります。
「不在のなかの存在」を一貫して追究してきた塩田の集大成となる本展を通して、生きることの意味や人生の旅路、魂の機微を実感していただけることでしょう。

[ 詳細: 森美術館

森美術館《塩田千春展:魂がふるえる》の会場の一部は条件付きで撮影が許可されていました。
炎暑のなか六本木にでかけて迫力満点のインスタレーション展示を堪能して、重い図録まで購入したのに、嬉しそうに自分で撮ったシロウト写真を眺めている小社スタッフにかわり、I T 弱者(写真の改変スキルなどゼロ)の吾輩が紹介します。本展示はやはり会場に行くしかないという思い。

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【会員情報】私の獨逸日記 戸叶勝也ブログ 新シリーズ+バウハウス美術館 デッサウ 新設オープンのお知らせ

戸叶ブログ

ブログ著者紹介 ── 戸叶 勝也

とかの かつや 1938年 うまれ

DSCN2591-300x242ドイツ史学・ドイツ文学、日本大学元教授。
東京生まれ。1961年 東京大学文学部西洋史学科卒業。N H K 教育局、国際局勤務。その間ドイツ海外放送勤務。88年日本大学経済学部助教授、91年教授、2009年定年退任。専攻、ドイツ近現代史。

特にドイツ出版文化史、ドイツの冒険作家カール・マイの翻訳・研究を行う。

 

戸叶さんは連載ブログ「ドイツの冒険作家カール・マイの生涯」の執筆とあわせて、ことしの夏、永年にわたって滞在された独逸を旅行されました。
その旅行記「2019年7月ドイツ鉄道の旅」を三回シリーズでの掲載を発表され、その第一回目がアップロードされました。皆さまのご訪問をお勧めします。
[ 参考: 私の獨逸日記 戸叶勝也ブログ

♦   ♦   ♦   ♦   ♦   ♦

バウハウス美術館 デッサウ 新設オープンのお知らせ

颱風一過の9月9日、戸叶勝也さんからのメールで「バウハウス美術館」オープンをお知らせいただきました。戸叶さんはすでに帰国されていますが、いまなおご自宅でも独逸テレビの視聴をされており、速報ともいえる早さでした。
「バウハウス美術館」はバウハウス創立百周年にちなんで、デッサウ(旧東独)に開設され、9月8日に「バウハウス美術館」がオープンしました。

その記念式典には独逸のメルケル首相も出席して挨拶したそうです。メルケル首相は旧東独出身ですから、思い入れがあるのかもしれません。同館はコンペを経てスペインの建築家グループが設計したもので総ガラス張りの建物です。所蔵品は4万9千点。オープニングの日に、一般の市民が大勢押しかけて、入りきれないぐらいだったとか。
新しい建物が総ガラス張りで透明なことについて、市民の反応は賛否両論のようです。館長さんは女性です ── とお知らせいただきました。

バウハウス+ディスティル 3 (002)撮影・図版製作:青葉水龍
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ところで …… 、一昨年はオランダの{ DE STIJL }の創立(1917年-大正6 デザイン同人誌    DE STIJL 創刊)100年であった。
そして、ことしは{ BAUHAUES }の学校創立百年(1919年-大正8 創立)記念の年である。
このふたつの造形運動、とりわけバウハウスはわが国でも関心が高い。ところが稿者の知る限り、わが国では 京都国立近代美術館が「バウハウスへの応答」と題して2018年10月にコレクション展示をおこない、小規模な学会が記念講演を開催したと聞くばかりであった。
ようやく …… という思いと、またあらたな「神話」ができなければ良いがという思いもある。

[ 詳細: Bauhaus Dessau ]
[ 参考: 日吉洋人 Facebook  9月9日

【古谷昌二 新ブログ】 東京築地活版製造所 歴代社長略歴|終末期の経営を担った吉雄永寿と松田一郎〔シリーズ全七回最終回〕

無題
東京築地活版製造所 終末期の経営を担った吉雄永寿と松田一郎

はじめに
1.終末期の東京築地活版製造所の経営概要
2.専務取締役(第7代社長空席)吉雄永寿について
    2-1 吉雄永春著「東京築地活版製造所と吉雄永寿」
       (一)伝票制会計
       (二)設備の更新
       (三)不用部門の切捨て
       (四)別工場
       (五)内政から外交
          終 焉
    2-2 その他の事績
3.解散を決議した第9代社長松田一郎について
    3-1 東京築地活版製造所との関わり
    3-2 取締役としての事績
    3-3 第9代社長としての事績
まとめ
シリーズ「東京築地活版製造所 歴代社長略歴」を完結するのに当たって
──────────
ま と め

第6代社長松田精一が辞任して専務取締役吉雄永寿に会社経営を託した昭和13年(1935)5月28日から、第9代社長松田一郎が会社解散を決議した昭和13年(1938)3月17日までの2年10ヶ月間は東京築地活版製造所の終末期であった。
この間、第7代社長空席のまま専務取締役として吉雄永寿が2年5ヶ月半、次いで第8代社長空席のまま代表専務取締役坂東長康が4ケ月半、それぞれ経営責任者として勤めた。その後は、代表取締役松田一郎が第9代社長に選任されて即日、会社解散を決議して清算業務に入った。

吉雄永寿と松田一郎の二人は、昭和6年(1931)3月12日の臨時株主総会において初めて取締役に選任され、以後、重任を重ねていた。それを勘案すると、会社役員として経営に参与した期間は共に7年間となる。一方、坂東長康が経営に参与したのは僅か4ヶ月半で、その業績は伝えられていない。

吉雄永寿は、父吉雄永昌が遺した東京築地活版製造所の株式50株に新株50株を加えて100株を所有する株主であった。
吉雄家は長崎のオランダ通詞の家柄で、吉雄永昌は吉雄辰太郎と称していた。初期の東京築地活版製造所の取締役であった品川藤十郎とは遠い親戚で、上京して大蔵省、内務省に出仕した。その頃、平野富二に協力して築地本社事務所の建築代金支払いの保証人となった。また、フィラデルフィア万国博覧会への活字類出品に協力したと見られている。

その後、高砂熱学の役員を経て、東京築地活版製造所の取締役として招聘されたとされている。昭和5年(1930)11月末の決算で大幅赤字を計上した東京築地活版製造所は、印刷業界の老舗「築地活版」をつぶすなとの声に押されて株主吉雄永寿は取締役に選任された。
当時の社長松田精一は長崎の十八銀行頭取や長崎商工会議所会頭を務め、多忙のため病気がちで、「築地活版」の経営に専念することができない状態にあった。その補佐役として長男の松田一郎も同時に取締役に就任した。

会社役員に就任して後、会計に伝票制を取り入れ、人員整理を断行、大阪営業所の縮小、印刷事業に着目した高速オフセット印刷機の導入と、板橋区志村に新工場の計画、同業組合への積極的参画など、経営改善に努めた。
しかし、満州事変に始まる日中戦争への拡大により経済・社会情勢はこれに味方せず、関東大震災後の復興のための多額の借入金と昭和5年後期の大赤字が足を引っ張り、昭和12年後期の決算で前期に続いて赤字計上の見込みとなったため、昭和12年(1937)10月29日開催の臨時株主総会において専務取締役を辞任し、監査役に就任した。

吉雄永寿の跡を引き継いだ代表専務取締役坂東長康は、債権者代表として送り込まれた人物ともいわれ、会社経営上の貢献についての記録は見当たらない。第8代社長空席での経営責任者であったが、会社解散決議の直前まで最後の経営責任者となった。

松田一郎は、松田精一、吉雄永寿、坂東長康の3代にわたる経営責任者の下で都合7年間、取締役を務め、経営を支えてきた。この間の松田一郎が果たした経営上の貢献は明らかにされていないが、資金面での協力が大であったことは推測される。
松田精一を代表とする松田一族の保有する株数は、東京築地活版製造所の発行株数12,000株の40%を越え、東京築地活版製造所とはある意味では松田一族の会社といっても過言ではない。

昭和13年(1938)3月17日、臨時株主総会が開かれ、経営責任者である坂東長康の不審な行動を見抜いた吉雄永寿は監査役の権限で退任を要求し、その結果、代表取締役に選任された松田一郎が第9代社長に就任した。松田一郎は、役員選任が終わった後、引き続いて会社解散の決議を行い、清算に入ることになった。
したがって、松田一郎は社長として会社経営を行うことなく、会社清算に入ったことになる。
この時の会社清算がどのように行われ、何時、解散届が役所に提出されたか不明であるが、築地の土地と建物は日本勧業銀行からの借入金の弁済に充てられた。その他、従業員の解雇手当や債権者への弁済には製品・資材や器械・器具類の売却により、多少の混乱はあったものの無事に清算を完了したと見られる。
なお、株主に対しては、昭和5年後期の決算以降、一度も株式配当を行うことなく会社解散となったが、最大株主である松田一族の代表でもある松田一郎の協力要請により、納得できる処置が講じられたものと見られる。

明治18年(1885)7月の会社設立から数えて53年、平野富二が築地に工場を建設した明治6年(1873)6月から数えると65年、わが国活版印刷の普及と発展に尽くした東京築地活版製造所は、その混乱を表面化することなく静かに幕を閉じた。

6a9d7b967230809909039bcc1bc4829e吉雄永寿の肖像写真
<日本工業倶楽部『創立二十年記念 会員写真帖』、昭和13年3月>

この写真は、東京築地活版製造所 常務取締役として掲載された。
日本工業倶楽部は大正6年に創立され、
東京築地活版製造所も会員の一員として加入していた。

【 古谷昌二ブログ : 東京築地活版製造所 歴代社長略伝 全七回まとめ 】
◉ 第一回 東京築地活版製造所 初代社長 平野富二
◉ 第二回 東京築地活版製造所 第二代社長(空席)、社長心得 本木小太郎
◉ 第三回 東京築地活版製造所 第三代社長  曲 田 成
◉ 第四回 東京築地活版製造所 第四代社長 名村泰蔵
◉ 第五回 東京築地活版製造所 第五代社長 野村宗十郎
◉ 第六回 東京築地活版製造所 第六代社長 松田精一
◉ 第七回 東京築地活版製造所 終末期の経営を担った吉雄永寿と松田一郎

【催事】秋の大祭|長崎くんち|毎年 10月7日[月]-10月9日[水]までの三日間 開催

長崎くんち01 長崎くんち02【 YouTube 長崎くんち 長崎旅ネット 】14:37

長崎くんち
毎年 10月7日[月]-10月9日[水]までの三日間 開催
「長崎くんち」は、380年の伝統を持つ、長崎市民の氏神・鎮西大社諏訪神社の祭礼行事です。
寛永11年(1634年)、二人の遊女が諏訪神社神前に謡曲「小舞」を奉納したことが長崎くんちのはじまりといわれています。
奉納踊は国指定重要無形民俗文化財に指定されています。
踊りを奉納する町を「踊町-おどりちょう」といい、七年に一度出番がまわってきます。勇壮華麗な演し物にアンコールを意味する「モッテコーイ」のかけ声が響き、観客の熱気も最高潮に!
毎年10月7日から10月9日までの3日間、町を挙げて催され、県内外からたくさんの観光客が見物に訪れ、長崎を代表する秋の大祭となっています。

[ 詳細: 長崎旅ネット

【良書紹介】「ミツカン水の文化センター」の機関誌|『水の文化』 第62号発刊|特集「 再考 防災文化」

水の文化

『 水 の 文 化 』62号
特集:再考 防災文化
2019年 7月
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日本は災害大国といわれる。堤防が決壊すると浸水してしまう低地に人口の約50%が住み、資産の75%が集中しているからである。そのために古くから治水に投資しつづけ、また幾度もの災害を乗り越えることで、地域特有の備えや知恵も生まれた。

かつて水害が常態化していた時代、人々は水害を「わがこと」と捉えていたはずだ。河川改修などが進んで水害は減ったが、それによって水害をはじめとする防災への意識が薄れてしまったのではないか。
従来の観測記録を上回る短時間強雨が増え、台風も巨大化する兆しがあるなか、今こそみんな(社会全体)で備える必要がある。各地のさまざまな取り組みを見つめることによって、日本人の水害への備え、さらにそれを通じて、これからの防災について考えてみたい。

葛飾区東京の東部を流れる荒川と、荒川の左岸から合流する中川
(ミツカン 水の文化センター WebSite ゟ 提供:葛飾区)

【 詳細 : ミツカン 水の文化センター 】 { 活版アラカルト まとめ }

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【展覧会】夢二郷土美術館|本館企画展|生誕135年 竹久夢二展 幻想の美 秘められた謎|8月27日-12月8日

yumeji_135th夢二郷土美術館 本館企画展
生誕135年 竹久夢二展 幻想の美 秘められた謎
会  期  2019年8月27日[火]-12月8日[日]
休  館  日  月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日)
開館時間  9:00-17:00 * 入館は16:30まで
入  館  料  大人 800円/中高大学生 400円/小学生 300円
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大正ロマンを象徴する岡山出身の詩人画家:竹久夢二(1884年-1934年)の生誕135年・没85年を記念して夢二を再発見する展覧会を開催します。
独学で道をきりひらき、画家としての活動にとどまらずデザイナー・詩人・文筆家など総合芸術家として様〻なジャンルで心の詩を表現し続け、そのドラマチックな生涯を生きた夢二。50歳を目前にして人生の幕を閉じましたが、彼が表現した芸術とその生き方、独特の世界観は時代を超えて今もなお新鮮な魅力を放ち多くの人々の心をとらえて離しません。

本展は、美術史学者・美術評論家で竹久夢二学会会長もつとめる高階秀爾(たかしな・しゅうじ)氏を監修に招き、肉筆画で随一のコレクションを誇り夢二の里がえりを念じて創設された夢二郷土美術館の所蔵作品を中心に前期(~10月14日)後期(10月16日~)あわせて約150点を紹介します。ルネサンス期以降の西洋美術史の専門であり、夢二研究の第一人者でもある同氏の視点で選び抜かれた名品の数〻を通して、新たな竹久夢二像を浮き彫りにします。

また本展では、晩年外遊に訪れアメリカ西海岸に滞在中に、夢二が新たな画境を求めて描いた夢二式美人画の貴重な油彩画を紹介します。アメリカ西海岸で描かれ幻の油彩画と称された現在当館が所蔵する《西海岸の裸婦》が、このたび初めて巡回し館外でも展示されます。
また、ロサンゼルスの全米日系人博物館所蔵の《花衣》(はなごろも)が初めて、《西海岸の裸婦》と揃って日本で展示されます。謎めいた作品の魅力に迫る、貴重な機会となることでしょう。

[ 詳細: 夢二郷土美術館

【展覧会】高知城歴史博物館|大名墓をめぐる世界 そのすべて──土佐藩主の病と遺言、葬礼と法要、神格化まで──|9月13日-11月25日

kouti a kouti b高知城歴史博物館
大名墓をめぐる世界 そのすべて──土佐藩主の病と遺言、葬礼と法要、神格化まで──
開催期間  2019年09月13日-11月25日
休  館  日  な し
観  覧  料  観覧料/700円、高知城とのセット券/890円 
      * 2019年10月より消費増税に伴い、料金改定予定
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歴史を感じ、命をまなぶ。
平成28年(2016)3月に国史跡に指定された「土佐藩主山内家墓所」は、その規模の大きさと、墓石や石垣の多様性などから、貴重な文化財として全国的に知られています。
また、大名墓をめぐる歴史は、藩主の病と死から、葬送儀礼と墓所造営、厳かな法要と幕末に進む神格化まで、江戸時代のことでありながらも、現代に生きる我々に多くのことを考えさせます。

文化財を知る、歴史をふり返る、更に命を学ぶ ── 大名墓が語る荘厳で深遠な世界が特別展示室に広がります。

[ 詳細: 高知城歴史博物館

【会員情報】 ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ── 石兮-せっけい『芭蕉翁附合集評注』

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{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 }

今回は『大地炎上』(マルセル・シュウォッブ/矢野目源一訳)か
『原爆被災時のノート』(原 民喜)にするかずいふん迷いました。
そうこうしているうちに気持が変わり『芭蕉翁附合集評注』を作ることにしました。
参考にしたのは『俳諧注釈集 下巻』(俳諧叢書第二冊、昭和二年、博文館)で
活版で組んだ紙面が美しく、組版職人たちのレベルの高い仕事を感じさせるいい本です。
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今回も失敗を重ねています。
はじめ本文用紙をもう少し厚い紙で印刷したところ、束が一センチほどになり
ぶかぶかした締りのないものになったので、紙を薄くして再度刷り直しました。
二色刷なので見当を合わせるのが大変でした。
製本の時には久しぶりに「本のつくり方」を読み直し
できるだけ忠実に作りましたが、精度が甘く不満です。

芭蕉のつけ句に興味をもつ人が世間にどれほといるかわかりませんが、
かくれた名作という点においてはふさわしい一冊だと思っています。
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『芭蕉翁附合集評注』は江戸時代の俳人、大島蓼太(おおしまりょうた)が編集した「芭蕉翁附合集」に石兮(せっけい)という人が一句ごとに短く解説を附したものです。つけ句を学ぶ人には必携の教科書だったようで、確かにこれを読めば芭蕉が極めて優れた言葉の使い手であったことがよくわかります。
ひとつふたつ抜き出して掲載します。 ← 続きは{活版小本 8月27日

鳴き立てて

【 詳細  ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 】 { 活版アラカルト 活版小本 既出まとめ 

【展覧会】世田谷美術館|チェコ・デザイン 100年の旅|9月14日-11月10日

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世田谷美術館
チェコ・デザイン 100年の旅
会  期  2019年9月14日[土]-11月10日[日]

開館時間  10:00-18:00(入場は17:30まで)
休  館  日  毎週月曜日(祝・休日の場合は開館、翌平日休館)
会  場  世田谷美術館 1 階展示室
主  催  世田谷美術館(公益財団法人せたがや文化財団)
観  覧  料  一般 1100円/65歳以上 900円/大高生 800円/中小生 500円
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チェコ共和国と日本の関係は、オーストリア=ハンガリー帝国の一部であった時代から、二つの大戦を挟んで現在に至るまで意外に深いものがあります。
後に初代大統領となったトマーシュ・G・マサリクがチェコスロヴァキアとして1918年に独立宣言をしてから、2018年で 100年となりました。
本展は、アール・ヌーヴォーから、チェコ・キュビスム、アール・デコ、さらに現在にいたるプロダクト・デザイン、玩具やアニメまでを含む、独立前夜からほぼ100年のデザイン約250点を、時代を追ってご紹介します。

[ 詳細: 世田谷美術館

【公演】国立劇場 大劇場 主催公演|令和元年九月声明公演「黄檗宗大本山 萬福寺の梵唄」|9月7日

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国立劇場
大劇場 主催公演
令和元年九月声明公演「黄檗宗大本山 萬福寺の梵唄」
公演期間  2019年9月7日[土]
開演時間  午後2時開演(午後5時終演予定) * 開場時間は開演の30分前です。
演目・主な出演者

黄檗宗大本山 萬福寺の梵唄
(おうばくしゅうだいほんざん まんぷくじのぼんばい)

解   説

朝   課 (ちょうか)

施 餓 鬼 (せがき)

大般若転読 (だいはんにゃてんどく)

  出演=黄檗宗大本山萬福寺 (京都府宇治市) *字幕表示あり

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【九月声明】萬福寺の梵唄 見どころ、聞きどころ

9月7日[土]午後2時開演の九月声明公演では、黄檗宗-おうばくしゅう-の大本山、萬福寺の梵唄-ぼんばい-をご覧いただきます。
梵唄とは黄檗宗の声明のことで、ほとんどの梵唄は、唐音(韻)と呼ばれる明代の中国語で唱えられます。萬福寺の梵唄はリズムが明確で、速度が速いものが多く、心地よいテンポをお楽しみいただけることも特徴です。

今回の公演では、日々のお勤めの「朝課-ちょうか」、7月・10月に行われる最も特徴のある「施餓鬼-せがき」、年始に行われる「大般若転読-だいはんにゃてんどく」と、萬福寺の主な法要が一度にご覧いただけます。公演に先立ち、萬福寺の梵唄の魅力の一部をご案内します。

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◉ 朝 課
「朝課」は、朝を知らせる巡照板を打つ音からはじまります。音を合図に起床した僧侶は、一日のはじまりの経文を唱えます。
黄檗宗では、巡照板をはじめ、鳴り物を多く使用することも特徴の一つです。どのような楽器が舞台で使用されているかぜひお確かめください。

◉ 施 餓 鬼
「施餓鬼」は、“ 施餓鬼壇 ” と呼ばれるこの法要のための特別な台の上で行われます。そこでは、導師が宝冠を被り、複数の印を結んだり、鈴や金剛杵-こんごうしょ-を振るなど密教的な色合いが強い様々な所作を行います。また、散華ではなく、饅頭を撒くところも独特です。どうぞお見逃しなく。

daihannya4◉ 大般若転読
「大般若転読」は、玄奘三蔵(三蔵法師)が伝えた全600巻からなる大般若経を転読する法要です。蛇腹状の経典を流して読む姿は、ダイナミックで美しく、見ごたえがあります。萬福寺においては、施餓鬼と並ぶ大法要です。

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このように、本公演では他宗派の声明とは異なる、黄檗独自の音楽世界をご紹介します。
また、当日はロビーにおいて、京都・宇治市にちなんだ物産展を開催しますので、ぜひお立ち寄りください。
見どころ、聞きどころ満載の声明公演をどうぞお楽しみに!

[ 詳細: 国立劇場