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【さようなら 越中哲也翁】郷土史家として長崎学の発展に貢献 99歳/平野富二の会にもご支援を賜った

DSC_1256「長崎新聞」2021年9月26日
越中哲也さん死去 99歳 郷土史家として長崎学の発展に貢献
「長崎新聞」は2021年9月26日、第一面のトップ記事として、長崎学の体系化やその継承に長年貢献し、長崎くんちのテレビ中継解説などでも活躍した、郷土史家の越中哲也(えっちゅう・てつや 99歳)氏が、25日午前6時50分、老衰のため長崎市内の病院で死去されたことを報じた。

DSF0300「平野富二生誕の地」碑建立記念祭 除幕式で祝辞を述べられた折りの越中哲也氏
2018年11月24日

越中哲也〔えっちゅう てつや〕翁を偲んで
大正10年(1921)長崎市に光源寺の子息としてうまれる。龍谷大学文学部を卒業して間もなく応集。復員後、長崎市立博物館に学芸員として勤務。昭和49年(1974)長崎市立博物館館長に就任。昭和56年(1981)長崎市立博物館館長を定年退職。
昭和57年(1982)長崎歴史文化協会設立、理事長就任。
昭和58年(1983)純心女子短期大学英米文化科教授となる。平成10年(1998)純心大学長崎学研究所研究員となり、長年顧問に就任。

最晩年まで長崎歴史文化協会理事長。長崎地方文化歴史研究家であり、『ながさきぶらぶら節』(なかにし礼、新潮文庫)に出てくる長崎学の第一人者・古賀十二郎氏の孫弟子、『崎陽論攷』(親和銀行済美会)を著した渡辺庫輔の弟子を自認していた。
長崎史や長崎を中心とした美術・工芸の研究と紹介に努めるかたわら、数多くの執筆活動や監修を手掛ける。
「長崎くんち」や「精霊流し」の季節になると、解説者としてテレビに出演し、軽妙洒脱な語り口と、含蓄のあそのる内容で長崎の人びとに愛された。著書に『長崎の西洋料理』(第一法規出版株式会社)、「写真集・長崎」(国書刊行会)ほか多数。
2012年9月25日、午前6時50分、老衰のため長崎市内の病院で逝去。99歳

DSCN3496長崎市桶屋町の「長崎歴史文化協会事務所」かつての入口

長崎歴史文化協会
昭和57(1982)年5月、長崎における歴史文化を研究し、各文化団体とも連携の上、地域文化の発展に寄与することを目的として設立。

関係図書資料を整備し、必要に応じて一般に公開し、長崎に関する歴史文化の調査研究に対し適切な助言・指導をおこなう。
また、長崎に関する古文書・史料で未刊・未発表のもの、その他学術的に価値あるものについて整理し発刊をおこなった。

長崎歴史文化協会事務所は創設以来「十八銀行」が全面支援にあたっていた。稿者もなんどかこの門をたたき、二階の事務所で越中哲也翁の含蓄あるおはなしをうかがった。2019年3月をもって同会事務所は閉鎖されると報道された。
2018年11月24日、「平野富二生誕の地」碑建立記念祭の除幕式に際しては、ご臨席をたまわり、祝辞を頂戴した。また、次世代を担う若者とともに、お元気な越中哲也翁の謦咳に接し、それを記録する機会を得たことを喜びとし、故人のご冥福を衷心より祈る次第です。

[ 関連 : 活版 à la carte 2019年3月7日【長崎歴史文化協会】越中哲也翁-本年三月で三十六年に及んだ幕をおろす ── 今後ともご壮健で{長崎越中節}を熱望するいま ]

【展覧会】GOOD DESIGN Marunouchi #91|台湾デザインの祭典|「未来尾花見:台湾ハウス」東京展|’21年10月2日-10月17日

丸の内メーン

GOOD DESIGN Marunouchi #91
台湾デザインの祭典
「未来尾花見:台湾ハウス」東京展
会  期  2021年10月2日[土]-10月17日[日]
      11:00-19:00 / 入場無料
      * 10/3 は電気設備法定点検のため休館します
会  場  GOOD DESIGN Marunouchi
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GOOD DESIGN Marunouchiでは、2021年10月2日[土]- 17日[日]まで、文化部、台湾デザイン研究院による企画展「未来の花見:台湾ハウス」を開催します。
コロナ禍でさらに深まった日本と台湾との友情を「花」というモチーフで表現し、日本で “ 未来の花見 ” という名の宴を催すことで、再会を待ち望む気持ち、そして台湾の自由な文化と多様なデザインを届けたいという想いが込められています。
◉リソースの統合
台湾のクリエイティブシーンは、ここ10年で多様な変化をもたらしました。
製造業中心だった産業界も、デザイン思考をコア・バリューとした国の政策などにより、台湾独自のオリジナリティとクオリティの向上を目指してきました。
それは、いち早いSDGsへの取り組みやコロナ禍でのマスク配布のシステム構築など、前進する台湾のクリエイティブの特徴を表しています。
◉社会への応用
本イベントではこれまでの歩みを踏まえ、台湾デザインの特徴を「リソースの統合」、「社会への応用」、「時代に応じるパワー」の3つに分けて、台湾デザイン産業の象徴的な10の事例を紹介します。
さらに、今、台湾で最も注目を集める8組のクリエイターが、サステイナブルで再生可能な素材を使用し、台湾の植物のイメージを再解釈し、台湾のデザインエコシステムの多様性と協調性を表現します。
◉時代に応じるパワー
全体のキュレーションは、台湾気鋭のコンサルティングカンパニー「Plan b」とキュレーションファーム「草字頭(Double-Grass)」がタッグを組んでいるのも見応えの一つです。「台湾の庭園」をイメージした会場では、台湾茶香水ブランドが桃園国際空港のために開発したオリジナルの香りで来場者を包み込むようにお出迎えします。

会期中は、第一線で活躍する日本と台湾ゲストを迎えたオンライントークセッションも開催いたします。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
グッドデザイン賞が2015年に「フォーカス・イシュー」という取り組みをスタートして5年が経ちました。
フォーカス・イシューとは、 グッドデザイン賞の審査を通じて見出された「次なる社会に向けた課題や可能性の発見」を、デザイン領域を超えて俯瞰し、炙り出された「デザインがいま向き合う(べき)重要な領域」をフォーカス・イシュー・ディレクターからの提言として発表する取り組み。2015年より毎年行われ、2020年度まで36名のフォーカス・イシュー・ディレクターが毎年異なる視点から提言を行ってきました。

本展では、この間取り上げられた「イシュー」を12のテーマに再編集し、それぞれに関わる約100点の受賞デザインをグラフィックと現品で展示します。2015年から2020年の5年間、デザインについてどのような議論がなされ、「重要」とされた領域に対しデザインがどのように呼応してきたかを俯瞰し、「デザインの現在地」を確認する企画展です。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : GOOD DESIGN Marunouchi

【展覧会】武蔵野美術大学 美術館・図書館|民俗資料室ギャラリー展示 29|運ぶ ── 文化とかたち|’21年10月25日-12月18日

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武蔵野美術大学 美術館・図書館
民俗資料室ギャラリー展示 29
運ぶ ── 文化とかたち

会  期  2021年10月25日[月]-12月18日[土]
休  館  日  水曜日・日曜日
入  館  料  無 料
会  場  武蔵野美術大学 13号館2階 民俗資料室ギャラリー
主  催  武蔵野美術大学 美術館・図書館
◉ 申し込み方法<完全予約制 ※同学内(学生・教職員)は予約不要>
      こちらのページ(「美術館・民俗資料室への来場について」)をご覧ください。
      ※新型コロナウイルス感染症の今後の状況に応じて変更となる場合があります。
      お問い合わせ
      お問い合わせフォーム からお送りいただくか、下記までお問い合わせください。
      武蔵野美術大学 美術館・図書館 民俗資料室
      電話:042ー342-6006
      Eメール:m-l@musabi.ac.jp
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民俗学者・宮本常一(1907-1981、1965-1977本学教授)は、機械以前の道具=民具を人間の動作を助けるものと考え、その造形が身体の構造や人、地域それぞれの文化に影響されていることに着目しました。
本展のテーマ「運ぶ」は人にとって基本的な動作の一つです。その方法や用いる道具も、荷物の違いはもちろん性別・地形・気候・移動距離など様々な条件に合わせて選択されます。とりわけ、機械以前の時代においては人力に頼ることが多く、運搬方法の選択や道具づくりには知恵が求められました。一見素朴な道具も、素材や身体に合わせた細部の加工からは、現在と異なる自然との向き合い方、美意識も読み取ることができます。

本展では、荷物を支える頭・肩・背・腰・手という身体の部位ごとに運搬道具を紹介し、日頃人々が意識することのない道具の造形と動作との関係を見つめ直します。

※新型コロナウイルス感染症の今後の拡大状況に応じて会期が変更となる場合があります。
[ 詳細 : 武蔵野美術大学 美術館・図書館

【展覧会】パナソニック 汐留美術館|ブダペスト国立工芸美術館名品展|ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ|’21年10月9日-12月19日|日時指定予約制

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パナソニック 汐留美術館
ブダペスト国立工芸美術館名品展
ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ
展覧会期  2021年10月9日[土]-12月19日[日]
      日時指定予約制 9月27日[月]ゟ受付開始
開館時間  午前10時-午後6時(ご入館は午後5時30分まで)
      * 11月5日[金]、12月3日[金]は夜間開館 午後8時まで(入館は午後7時30分まで)
休  館  日  水曜日 *ただし11月3日は開館
入  館  料  一 般:1,000円、65歳以上:900円、大学生:700円、中・高校生:500円、小学生以下:無 料 
主  催  パナソニック汐留美術館、毎日新聞社
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古くから、日本や中国の工芸品は西洋にとって憧憬の的でした。とりわけ陶磁器やガラスの製品においては、日本や中国の工芸を手本として、材質、形状、装飾などの面で様々な試行錯誤が繰り返されてきました。
19世紀後半、日本の美術工芸品がヨーロッパに流入すると、日本の文化に対する人々の熱狂を巻き起こし、西洋の工芸品やデザインに影響を与えるようになります。
1854年の開国以降、日本では欧米との貿易に拍車がかかり、ヨーロッパやアメリカの愛好家の求めに応じて多くの美術品や工芸品が輸出されました。日本の文化、また日本そのものに対する憧れによって、ジャポニスムは西洋の作家やデザイナーたちの間で流行のスタイルとなったのです。
その影響は、19世紀末の西洋諸国を席巻したアール・ヌーヴォー様式の作品にも大いに見られます。そして、ヨーロッパ諸国の他の工芸美術館と同様、ブダペスト国立工芸美術館も1872年の開館当初から、ジャポニスム様式の作品とともに日本の漆器や陶磁器を始めとする日本の工芸品を積極的に収集してきました。


本展覧会は、日本の美術を西洋がどのように解釈したか、そして日本の美術や工芸がどのようにして西洋に影響を与えたか、そのありようを19世紀末葉から20世紀初頭までの工芸作品の作例を通じて辿るものです。
ジャポニスムとアール・ヌーヴォーをテーマに、ブダペスト国立工芸美術館のコレクションからエミール・ガレ、ルイス・カンフォート・ティファニーらの名品とともに、ジョルナイ陶磁器製造所などで制作されたハンガリーを代表する作品群を含めて約170件(約200点)をご紹介いたします。

[ 詳細 : パナソニック 汐留美術館  日時指定予約サイト

【展覧会】ギャラリーせいほう|大槻 孝之 彫刻展 ── 水の行方 ──|’21年9月27日-10月8日

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ギャラリーせいほう
大槻 孝之 彫刻展 ── 水の行方 ──
開催期間  2021年9月27日[月]-10月8日[金]
時  間  11:00 am - 6:30 pm 〈日曜休廊〉
会  場  104-0061 東京都中央区銀座 8丁目10番7号 東成ビル1 F
      http://gallery-seiho.com/about/index.html

[ 詳細 : ギャラリーせいほう  大槻孝之 ウェブサイト

【展覧会】日本大学藝術学部藝術資料館|退任展 大槻 孝之 彫刻の魅力 ── 大槻孝之の世界 ──|’21年9月29日-10月15日|学内限定公開展示

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日本大学藝術学部藝術資料館
退任展 大槻 孝之
彫刻の魅力 ── 大槻孝之の世界 ──
◉ 以下の日程で展覧会は開催されますが、本展示は本学・学生のみの観覧が可能です。

開催期間  2021年9月29日[水]-10月15日[金]
会  場  日本大学藝術学部藝術資料館 他
休  館  日  日曜日及び10月3・4・10日
開館時間  10:00-18:00〈入校は17:30まで〉
主  催  日本大学藝術学部
観  覧  料  無 料
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〈彫刻の魅力── 大槻孝之の世界 ──〉  日本大学芸術学部 美術学科 教授 鞍掛 純一
彫刻家における素材への探求は、時間が創造の源となり、新たな彫刻の可能性を提示しながら、彫刻とは何かという根源的な自身との対話といえます。本展では、40年以上鉄との対話を続ける大槻作品が一堂に会します。
大槻が、ここ数年鉄を撓めて制作する様は、素材そのものをじっくりと調理する料理人のようでもあり、時間をかけてじっくり出来上がるかたちは、全て見たもの、感じたものとして、緩やかに浮かび上がります。鉄を操ることは、創造の原点であり、自身を開放する圧倒的な表現であることを間近でご覧ください。

|展覧会のための校内への入校に関して|
令和3年度芸術資料館企画展について (8月1日現在)⇦ 随時更新
新型コロナウイルスによる感染拡大防止のため、構内への入場を制限いたしております。
学生の入構を最優先にしているため、企画展の開催期間であっても、学外の方の御入構は原則御遠慮頂いております。
入構制限が解除されましたら改めて掲示させて頂きますので、誠に申し訳ございませんが、御理解のほど宜しくお願い申し上げます。

[ 詳細 : 日本大学藝術資料館   日本大学藝術学部美術学科   大槻孝之ウェブサイト

【展覧会】山種美術館|開館55周年記念特別展|速水御舟と吉田善彦 ― 師弟による超絶技巧の競演 ―|’21年9月9日-11月7日

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山種美術館
開館55周年記念特別展
速水御舟と吉田善彦 ― 師弟による超絶技巧の競演 ―
会  期  2021年9月9日[木]-11月7日[日]
会  場  山種美術館
主  催  山種美術館、日本経済新聞社
休  館  日  月曜日[但し、9/20[月]は開館、9/21[火]は休館]
入  館  料  一 般 1300円、大学生・高校生 1000円、中学生以下 無料(付添者の同伴が必要)
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1966(昭和41)年に日本初の日本画専門の美術館として開館した山種美術館は、2021(令和3)年に開館55周年を迎えます。これを記念し、当館のコレクションの「顔」ともいえる日本画家・速水御舟(1894-1935)と、その弟子の吉田善彦(1912-2001)に焦点をあて、彼らが生み出した超絶技巧による作品をご紹介する特別展を開催いたします。

御舟は、横山大観や小林古径らから評価を受け、23歳の若さで日本美術院(院展)同人に推挙されます。「梯子の頂上に登る勇気は貴い、更にそこから降りて来て、再び登り返す勇気を持つ者は更に貴い」という本人の言葉どおり、古典を基礎に次々と新たな作風や技法に挑み、40歳で早世するまで日本画壇に新風を吹き込み続けました。

一方の善彦は、17歳で姻戚関係の御舟に弟子入りし、写生や古画の模写、作画姿勢などを学びます。また、戦中・戦後には、法隆寺金堂壁画の模写事業にも参加しました。これらの経験を通じて、善彦は古画の風化した美しさを追求するようになり、金箔ともみ紙(がみ)を用いた「吉田様式」と称される独自の絵画世界を生み出すにいたりました。

本展において、御舟の作品では、近年の調査で西洋の顔料を使っていた事実が判明した《和蘭陀菊図》をはじめ、金砂子を地一面に使う「撒きつぶし」を用いた《名樹散椿》【重要文化財】、本人曰く「二度と出せない」色で表した《炎舞》【重要文化財】など、また善彦の作品では、「吉田様式」を初めて用いた《桂垣》や、この技法を熟達させた《大仏殿春雪》☆、《春雪妙義》などを展示し、二人の代表作をはじめとする優品をご紹介します

御舟と善彦は、ともに伝統的な技法を土台に精緻で独創的なアレンジを加えて、それぞれ唯一無二の画風を確立した画家です。本展を通じ、御舟と善彦の師弟が追求した超絶技巧の世界をご覧ください。   *文中の☆以外の作品は、すべて山種美術館蔵。

[ 詳細 : 山種美術館 ]

【展覧会】戸栗美術館 TOGURI MUSEUM OF ART|古伊万里の御道具 ― 茶・華・香 ― 展|’21年9月30日-12月19日|終了

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戸栗美術館 TOGURI MUSEUM OF ART
古伊万里の御道具 ― 茶・華・香 ― 展
会  期  2021年9月30日[木]-12月19日[日]
入  館  料  一 般 1,200円 / 高大生 700円 / 小中生 400円
会場住所  150-0046 東京都渋谷区松濤1-11-3 TEL:03-3465-0070
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古伊万里には食器が多数見られますが、水指や茶碗、菓子鉢、花器、香炉、香合など、少量ながら茶の湯やいけばな、お香のための道具も残されています。 造形も絵付けも趣向を凝らした古伊万里の優品、約80点を展示いたします。

※会期等は予告なく変更となる場合がございます。予めご了承ください。
[ 詳細 : 戸栗美術館

【展覧会】ミュゼ 浜口陽三・ヤマサコレクション|手のひらほどの小さな絵 ― パリ1930年代の浜口陽三 ―|’21年9月11日-12月22日

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Musée Hamaguchi Yozo: Yamasa Collection
ミュゼ 浜口陽三・ヤマサコレクション
手のひらほどの小さな絵 ― パリ1930年代の浜口陽三 ―
会  期  2021年9月11日[木]-12月22日[水]
開館時間  11:00-17:00
      * 土曜・日曜・祝日は10:00-/最終入館16:30)
入  館  料  大 人 600円、大学・高校生 400円、中学生以下 無 料
会場住所  103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町1-35-7 
      TEL:03-366-0251(開館時間に準拠)
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20世紀を代表する銅版画家・浜口陽三の、若きパリの時代を紹介する展覧会です。
浜口は1930年に、東京美術学校の彫塑科を2年で中退し、フランスへ向かいました。一時はパリのサロンに油彩画を出品しますが、次第に大画面の油絵を描くことに興味を失い、小品や水彩画を制作したといいます。
戦争によりやむなく帰国するまでの9年間の作品はほとんど失われてしまいました。
しかし戦後、40歳を過ぎて完成させた神秘的な銅版画は、かつて国際芸術都市で育んだ理想の果実でもあったはずです。
本展では銅版画約30点と共に、パリ時代の小さなグアッシュ3点を特別展示するほか、作家のインタビューや資料によって当時を探ります。

Musée Hamaguchi Yozo : Yamasa Collection
ミュゼ 浜口陽三・ヤマサコレクション
浜口陽三の作品を収蔵・展示する美術館

1998年11月ヤマサ醤油株式会社が開設

浜口陽三は創業360年、歴史あるヤマサ醤油第10代目社長濱口儀兵衛の三男として生まれました。父儀兵衛は南画収集家で、自らも南画を学んだ人でした。さかのぼれば、5代目濱口灌圃は江戸後期に活躍した南画家で、濱口家は芸術に秀でた人物を多く輩出した家柄でもあります。
浜口陽三は、カラーメゾチントという独特の銅版画技法を開拓、その卓越した技術が創り出す、静謐な世界は多くのファンを魅了しています。1996年にパリ、サンフランシスコでの永い海外生活を終え帰国。本人の賛意もあり、持ち帰った多くの作品を展示する美術館を開設いたしました。現在では、銅版画の魅力を紹介する企画展、イベント、版画教室なども開催しております。

[ 詳細 : ミュゼ 浜口陽三・ヤマサコレクション

【展覧会】渋谷区立松濤美術館|開館40周年記念 白井晟一 入門|第1部/白井晟一クロニクル  第2部/Back to 1981 建物公開|’21年10月23日-’22年1月30日

松濤予告

渋谷区立松濤美術館
開館40周年記念 白井晟一 入門
第1部/白井晟一クロニクル    2021年10月23日[土]-12月12日[日]
第2部/Back to 1981 建物公開  2022年01月04日[火]-01月30日[日]
会  期  第1部/白井晟一クロニクル    2021年10月23日[土]-12月12日[日]
      第2部/Back to 1981 建物公開  2022年01月04日[火]-01月30日[日]
入  館  料  一 般 1,000円、大学生 800円、高校生・60歳以上 500円、小中学生 100円
休  館  日  月曜日(ただし、1月10日は開館)、11月4日[木]、1月11日[火]
      * 会期や開館時間、イベント等変更する場合があります。
      * 土日祝日・最終週は日時指定制
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白井晟一(しらい せいいち 1905-1983)は京都で生まれ、京都高等工芸学校(現京都工芸繊維大学)図案科卒業後、ドイツで哲学を学ぶなど異色の経歴をもつ建築家です。林芙美子などと交流した滞欧期を経て、帰国後、義兄の画家・近藤浩一路の自邸の設計を手掛けたことを契機に独学で建築家への道に進みました。
その後「歓帰荘」「秋ノ宮村役場」といった初期の木造の個人住宅・公共建築から、「親和銀行本店」「ノアビル」「渋谷区立松濤美術館」など後期の記念碑的建築まで、多くの記憶に残る作品を残しました。そのユニークなスタイルから哲学の建築家などとも評されてきました。

一方で、建築以外の分野でも才能を発揮し、多くの装丁デザインを手がけ、そのなかには「中公新書」の書籍装丁など現在まで使用されているものもあります。また著作や、書家としての活動など、建築の枠組みを超え、形や空間に対する思索を続けました。

本展は、初期から晩年までの白井建築や、その多彩な活動の全体像にふれる、いわば白井晟一入門編として構成するものです。
第1部では白井晟一の設計した展示室でオリジナル図面、建築模型、装丁デザイン画、書などを、白井晟一研究所のアーカイヴを中心に展示し、その活動をたどります。第2部では、晩年の代表的建築のひとつである松濤美術館そのものに焦点をあてます。長年、展示向けに壁面等が設置されている展示室を、白井がイメージした当初の姿に近づけ公開します。

※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、土・日曜日、祝日、および最終週(第1部 12/7ー12/12、第2部 1/25-1/30)は「日時指定制」を予定しております。
詳細は下掲ホームページでお知らせします。お出かけの際は、最新の情報をご確認ください。
[ 詳細 : 松濤美術館 ] { 参考 : 白井成一 ウィキペディア

【展覧会】太田記念美術館|河鍋暁斎 ── 躍動する絵本|’21年10月29日-12月19日|前期・後期 全点展示替えで開催

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太田記念美術館
河鍋暁斎 ── 躍動する絵本
会  期  2021年10月29日[金]-12月19日[日]
        前期 :10月29日[金]-11月23日[火・祝]
        後期 :11月27日[土]-12月19日[日]
      * 前後期で全点展示替え
休 館 日  11月 1、8、15、22、24ー26、29、12月 6、13日は休館します。
入 館 料  一 般 800円、大高生 600円、中学生以下 無 料
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幕末から明治にかけて、狩野派でありながら浮世絵も数多く描いた絵師、河鍋暁斎(かわなべ・きょうさい 1831ー1889)。近年特に注目を集めており、全国各地の美術館で展覧会が開催され、さまざまな肉筆画や版画が紹介されています。しかしながら、暁斎の絵を一冊の本にまとめて出版した「絵本」というジャンルは、これまでほとんど注目されてきませんでした。
本展では、人物や動物、妖怪などを躍動感あふれる筆づかいで描いた暁斎の絵本を大量に展示することで、「画鬼」と称された暁斎の知られざる神髄に迫ります。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 太田記念美術館

【展覧会】GOOD DESIGN Marunouchi #90| 東京藝術大学デザイン科 3年生による課題成果展 「(No) Border展」|’21年9月23日-9月29日

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GOOD DESIGN Marunouchi #90
東京藝術大学デザイン科 3年生による課題成果展
「(No) Border展」
会  期  2021年9月23日[木]-9月29日[水]
      11:00-19:00 / 入場無料
会  場  GOOD DESIGN Marunouchi
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藤崎圭一郎氏 と Sputniko! 氏が学生に与えた課題は、「ボーダーレスな未来を考える」。
コロナ禍によって急速に変化していく現代社会において、あらゆるボーダーのありかたが 問われはじめました。
社会変化や技術進歩に関する観察やリサーチのもとに、2030年の「 ボーダーレスな未来」に生きる人々の在り方を想像し、グループワークで制作したのが本展の作品です。
出揃った5つの作品は社会に根付く様々なボーダーをテーマに掲げています。ボーダーか ら考えるボーダレス、ボーダレスから考えるボーダー、そんな作品が並んだので、本展の タイトルは、NOに括弧付きの(NO) BORDER。
ボーダーを考えることで生まれたボーダーレスへの希望を是非ご覧ください。

◉ Artwork A:タイトル「ペタルポリン83」
テーマ  価値観のボーダー
誰がヒロインでも変じゃない!がテーマのアニメの構想。このアニメを見て育っ た世代の価値観とは。
◉ Artwork B:タイトル「idea」
テーマ  生と死のボーダー
AI技術による「バーチャルな生」によって、生と死の境界が無くなった世界を描く ショートフィルム。
◉ Artwork C:タイトル「 視 線 」
テーマ  見た目のボーダー
人の外見の及ぼす影響を着ぐるみを介して思考した実験作品。
◉ Artwork D:タイトル「やめよう、不快表現。」
テーマ  表現の自由のボーダー
2030年、ここは安心・安全な世界、健全な芸術活動ができる世界。
◉ Artwork E:タイトル「顔面偏差値証」
テーマ  ルッキズムのボーダー
女性の価値が容姿で判断される世界 〝可愛い〟は正義 ?

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : GOOD DESIGN Marunouchi

【展覧会】京都国立博物館|特別展「畠山記念館の名品-能楽から茶の湯、そして琳派-」|’21年10月9日-12月5日

京都国博

京都国立博物館
特別展「畠山記念館の名品-能楽から茶の湯、そして琳派-」
会  期  2021年10月9日[土]-12月5日[日]
        前期展示:10月9日[土]-11月7日[日]
        後期展示:11月9日[火]-12月5日[日]
      * 会期中、一部の作品は上記以外にも展示替をおこないます。
      * 「日時指定観覧券」<9月9日(木)10:00 ゟ 販売開始>
会  場  京都国立博物館 平成知新館【東山七条】
開館時間  9:00-17:30 * 入館は17:00まで
休  館  日  月曜日
料  金  一 般 ¥1,800、大学生 ¥1,200、高校生 ¥700
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畠山記念館は、昭和39年(1964)、株式会社荏原製作所の創業者である 畠山一清(はたけやまいっせい 1881―1971)によって東京・白金台の閑静な地に開館しました。
事業のかたわら、即翁-そくおう-と号して能楽と茶の湯を嗜む数寄者でもあった彼は、長年にわたり熱心に美術品の蒐集に努めました。そのコレクションは、茶道具を中心とする日本、中国、朝鮮半島の古美術品で、国宝6件、重要文化財33件を含む約1300件にも及びます。
即翁の蒐集品には、「即翁與衆愛玩-よしゅうあいがん」との愛蔵印があります。このことばには、自らの蒐集品を独占するのではなく、多くの人と共に楽しもうとする即翁の意思を読み取ることができます。

京都国博10月本展覧会は、施設改築工事のため休館している畠山記念館の「與衆愛玩」という即翁の理想を分かち合うために、関西の地において初めて200件をこえるコレクションを紹介する展覧会です。
即翁の審美眼と美意識に触れ、彼が愛した茶の湯をはじめとした日本文化を末永く伝えていきたいという思いを共有する機会となれば幸いです。

◉ 事前予約〈優先〉制のご案内
本展は、新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡大防止のため、事前予約〈優先〉制を導入します。館内の混雑緩和のため「日時指定観覧券」<9月9日(木)10:00 ゟ 販売開始> をご提示の方から優先して展示室にご案内しますので、ご来館前に「日時指定観覧券」をご購入いただくことを推奨いたします。入館時間は1時間ごとに区切り、その時間枠内にご入館いただきます。
予約不要の「当日券」を会場にて若干数ご用意しますが、「日時指定観覧券」をお持ちの方のご入館を優先いたしますので、あらかじめご了承ください。

[ 詳細 : 京都国立博物館  展覧会公式ウエブサイト

【展覧会】MA2 Gallery|中世装飾写本 & 像刻|前川秀樹|’21年10月1日-10月16日

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MA2 Gallery
中世装飾写本 & 像刻|前川秀樹
開催日時  2021年10月1日[金]-10月16日[土]
開廊時間  13:00-18:00  日・月 休み
会  場  MA2 Gallery
      150ー0013 東京都渋谷区恵比寿3-3-8
      Tel. 03-3444-1133

*コロナの影響もありますので、開催の有無や会期など、ご来廊前にHPでご確認ください。
*開廊時間が変更となっております。ご注意ください。
[ 詳細: MA2 Gallery ] 

【展覧会】三沢市寺山修司記念館|特別企画展「ジャパン・アヴァンギャルド ── アングラ演劇傑作ポスター展」|’21年4月6日-10月24日 会期延長

ジャパンアヴァンギャルドジャパンアヴァンギャルド

三沢市寺山修司記念館
特別企画展「ジャパン・アヴァンギャルド ── アングラ演劇傑作ポスター展」
会  期  2021年4月6日[火]-10月24日[日]
      * 9月の臨時休館にともない、会期が延長されました。

会  場  寺山修司記念館エキジビットホール
      青森県三沢市大字三沢字淋代平116-2955 tel.0176-59-3434
入  館  料  一般個人 550円(常設展330円+企画展220円)、高大生 110円、小中学生 60円
      * 土曜日は小中学生以下無料
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1960年代から70年代にかけて、世界の若者の既成の秩序に対する異議申し立てに同調するように、日本の演劇界でも、新劇とはまるで異質な世界を創造することを目指した「アングラ演劇(小劇場運動) 」が勢いを持ち、寺山修司、唐十郎、鈴木忠志、佐藤信、串田和美らが、それまでにない実験的な舞台を繰り広げていきました。

この時代、舞台と相乗効果をもたらすユニークなビジュアル表現で観客の心を揺さぶったのが天井棧敷、状況劇場、黒テント、自由劇場などの「劇団の旗印」として登場したポスターの数々です。

このアングラ演劇のポスター群には、横尾忠則をはじめとして、粟津潔、赤瀬川原平、宇野亞喜良、金子國義、篠原勝之、平野甲賀、及部克人、串田光弘、及川正通、複本了壱、花輪和一、林静一、合田佐和子、戸田ツトムなど、多くの一流アーテイストが関わりました。
彼らの手掛けたポスターは、単なる公演告知の枠を越え、アングラ演劇の軌跡を鮮やかに示すとともに、日本が熱く燃えた時代を鋭く切り取り、それらのポスター自体が発するメッセージは時代を越え今も輝き続けています。
現在も、このポスター群が、輝きを失わない理由の一つに、ポスターのデザイナーが実際の舞台の美術も担当した事があげられるでしょう。このポスター1 枚に舞台のトータルイメージが凝縮され、時にはそのデザインが舞台の演出にまで影響を与えたことも少なくありません。そんな作品を見ていると、今にもその舞台が蘇ってくるような興奮に包まれます。

[ 詳細 : 三沢市寺山修司記念館

【展覧会】お札と切手の博物館|令和3年度第1回特別展(創立150年記念展)|印刷局150年 伝統が紡ぐ信頼|令和3年10月5日-12月5日

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お札と切手の博物館
令和3年度第1回特別展(創立150年記念展)
印刷局150年 伝統が紡ぐ信頼
開  催  日  令和3年10月5日[火]-12月5日[日]
開催時間  9:30-15:00
休  館  日  月曜日
開催場所  お札と切手の博物館 2 階展示室
入  場  料  無料
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2021年、国立印刷局は創立150年を迎えます。
国立印刷局は創業以来、紙幣や切手、官報などの製品づくりに携わってきました。これらの製品は、国民生活を送るうえで必要不可欠なものばかりであり、国立印刷局の使命は、安定的な製品の供給を通じて、日本の社会と経済の安定に寄与することです。
この150年間には、災害や戦争など通常の製造体制を維持できなくなる事態に陥ることがありました。しかし、知恵と気概と確かな技術で課せられた責務を全うし、社会からの信頼を損なうことなく現在に至っています。
本展示では、その事績を辿りながら国立印刷局が培ってきた信頼の証に迫ります。

※やむを得ず会期や開館時間を変更する場合があります。 詳しくはホームページをご覧いただくか、電話にてお問い合わせください。
[ 詳細 : お札と切手の博物館

【展覧会】高知県立 高知城歴史博物館|企画展 廃藩置県150年 藩が消えた日 ~四国の廃藩置県~|’21年9月17日-11月29日|附{新宿餘談}

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高知県立 高知城歴史博物館
企画展 廃藩置県150年 藩が消えた日 ~四国の廃藩置県~
開催期間  2021年9月17日[金]-11月29日[月]
開館時間  9:00-18:00(日曜日は8:00-18:00)
観  覧  料  一般 700円(常設展含む)、高校生以下は 無 料
      * 高知城とのセット券/900円
会  場  高知城歴史博物館 特別展示室
      高知県高知市追手筋2-7-5   TEL 088-871-1600
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明治4年(1871)7月14日、廃藩置県が断行され、藩は消滅。
この大計画の合意成立は、決行のわずか5日前だった!!
なぜ急展開で廃藩置県が断行されたのか?
また、四国の各藩は藩が消える日をどのように迎えたのか……
廃藩置県とその後の府県統廃合の歴史を、四国を舞台にして展開する企画展。

廃藩置県とその後の府県統廃合の歴史をふり返り、廃藩置県が実施された要因や、藩が消えた日前後の社会の変化についてご紹介します。
維新に貢献した高知、小藩分立の愛媛、稲田騒動などの混乱がありつつ、その後は一時高知に合併された徳島、県の消滅と復県を繰り返し、最後に復県した香川など、異なる歴史をあゆんだ四国各県を比較します。

◉ 展示構成

1 廃藩置県と府県統廃合
Q:府・県の設立は廃藩置県よりも前?

A:戊辰戦争の最中の慶応4年(1868)閏4月、「政体書」により府・藩・県が設置されます。
維新政府は、旧幕領や朝敵諸藩から没収した領地を直轄地の府・県とし、大名領をこの時公式に藩としました。
廃藩置県よりも3年前に県は設置されています。
Q:廃藩置県計画は薩長のみで極秘に進められた?
A:岩倉具視でさえも廃藩置県断行の2日前に計画を知らされ、狼狽したと大久保利通に手紙を書いています。
薩長の廃藩置県計画をこれらの資料とともに紹介します。

2 廃藩置県と高知
Q:薩長土三藩提携から一転、薩長の廃藩置県計画からなぜ土佐は外された?
A:高知藩の先進的な政策「人民平均の理」、この政策が米沢藩などに影響を与え、高知を中心とする有力諸藩連携が形成されます。
この有力諸藩の廃藩論などを薩長が警戒したことが一つの要因だと考えられています。
Q:薩長土肥の中で土佐(高知)のみ士族反乱が起きなかった理由は?
A:佐賀の乱で敗れた江藤新平の逃亡先は高知でした。
また、西南戦争時、鹿児島に呼応して挙兵するかもしれないと高知は注目を集めます。

3 廃藩置県と徳島
Q:淡路島はなぜ徳島から分離して兵庫県に?
A:明治3年(1870)に起きた徳島藩士が淡路島の稲田家家臣を襲撃する稲田騒動が、大きく関係しているといわれています。
稲田騒動関係資料などとともにその要因を紹介します。

4 廃藩置県と愛媛
Q:小藩分立の伊予八藩の運命は?
A:廃藩置県によって伊予八藩はそのまま8県になります。
その後、府県統廃合によって4県ずつ統合し、宇和島県と松山県になります。
明治5年(1872)2月に松山県は石鐵県(石鐵山・石鎚山の山名が由来)に改称し、同年6月に宇和島県は神山県(出石山を神山と称しており山名が由来)に改称しました。
そして、 明治6年2月に両県が合併し、愛媛県(古事記の「伊予の国を愛比売といひ」が由来)が誕生しました。

5 廃藩置県と香川
Q:独立置県運動に対する香川県民は一枚岩ではなかった?
A:二度の廃止で当時は愛媛県に合併されていた香川(明治9年(1876)に編入)ですが、明治15年年頃から独立置県を望む運動が行われています。
しかし、愛媛県への残留を求める県民や、さらには徳島県への再合併(明治6-8年まで)を求める声も挙がりました。
これらを関係資料とともにご紹介します。
最終的には、明治21年に独立置県が認められ、全国43県の中で香川県は最後の置県となりました。

* 新型コロナウイルス感染症「COVID-19」まん延防止のため展示スケジュールに変更が予想されます。下掲詳細をご確認のうえご参観ください。
[ 詳細 : 高知城歴史博物館

{新宿余談}

本コーナー{活版 à la carte}では東京築地活版製造所第三代社長:曲田 成 に関して調査を継続しています。したがって今回の高知城歴史博物館における「廃藩置県」、とりわけ「淡路島が兵庫県に編入されて 徳島県 が成立した」事項に注目し、皆さまからの情報をお待ちするゆえんです。
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3 廃藩置県と徳島

Q:淡路島はなぜ徳島から分離して兵庫県に?
A:明治3年(1870)に起きた徳島藩士が淡路島の稲田家家臣を襲撃する稲田騒動が、大きく関係しているといわれています。稲田騒動関係資料などとともにその要因を紹介します。

曲田成 resized曲田 成(まがた-しげり)
東京築地活版製造所 第三代社長
弘化03年10月01日-明治27年10月15日 1846. 11.19-1894. 10. 15  享年49
元阿波国蜂須賀藩藩士。徳島本藩と淡路島稲田家家臣の騒動に巻きこまれて士籍を捨てた。
菩提寺・墓所・親類縁者はいまだに判明していない。なお幼名は岩木壮平とされる。

◉ 活版 à la carte 【かきしるす】タイポグラファ群像*02|国立国会図書館所蔵|東京築地活版製造所第三代社長『曲田成君略伝』|附:東京築地活版製造所第二代社長(心得)本木小太郎|WebSite 改定・増補版 2019年07月10日
◉ 庚午事変(稲田騒動) 兵庫県洲本市掲載データー
◉ 庚午事変 ウィキペディア
◉ 庚午事変による処分者、刑死者、北海道日高・静内・色丹島などに移転した者の名簿は良く整備されているが、岩木姓・曲田姓ともそこにはみない。

また洲本郷土資料館調査によると、現兵庫県洲本市内に曲田姓のひとは居住していないとする。旧物部村は洲本市中央部からも徒歩圏内に、いまも物部地区として存在する。洲本市海岸の近くに、江戸期の学問所「益習館」跡があり、その背後には「曲田山」というちいさな丘陵地がある。

【展覧会】佐川美術館 樂吉左衛門館|吉左衞門 X|MALEVICH マレーヴィチ-素描+十五代樂吉左衞門・直入-茶碗|’21年9月14日-’22年1月16日

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佐川美術館 樂吉左衛門館
吉左衞門 X MALEVICH マレーヴィチ-素描+十五代樂吉左衞門・直入-茶碗
展示期間  2021年09月14日[火]-2022年01月16日[日]
        前期展示:2021年09月14日[火]-2021年11月14日[日]
        後期展示:2021年11月16日[火]-2022年01月16日[日]
開館時間  9時30分-17時 (最終入館は16時30分迄)
休  館  日  毎週月曜日(祝日に当たる場合はその翌日)・年末年始
      * 展示替え等のため臨時休館する場合があります。
会  場  佐川美術館 樂吉左衛門館
      524-0102 滋賀県守山市水保町北川2891 Tel:077-585-7800 Fax:077-585-7810
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樂吉左衞門館では、開館以来「吉左衞門X」というシリーズで、十五代樂吉左衞門作品と何か(思惟を共有する作家であったり、事象であったり)とのコラボレーション展を開催してきました。
第12回目となる今回は、ロシア・アヴァンギャルド(1900年のはじめ頃にロシアで起こった前衛アート)の一つ、シュプレマティズム(至高主義:抽象性を徹底した絵画の一形態)の創始者として知られるカジミール・マレーヴィチとのコラボレーション展を開催いたします。

直入は、2015年のロシアでの展覧会「樂-茶碗の中の宇宙」展の開催中に、マレーヴィチをはじめ多くのロシア・アヴァンギャルドの作品に出合いました。中でもマレーヴィチの作品《黒の正方形》は、長次郎の黒樂茶碗に通じるものが有り、感銘を受けました。
マレーヴィチは、ものの表面的部分を見るのではなく、ものの本質を見ることが大切であり、創造的な芸術においては、純粋な感覚だけが、最も良い次元に到達できるものだと主張し、20世紀の抽象芸術やミニマリズムの発展に大きな影響を与えました。

シュプレマティズムの理念は、近年の直入の作行きに見られる、造形や色彩といった表現の諸要素を削ぎ落として、究極表現を超えようとしている樂茶碗に共通性を見いだせます。本展は、直入が制作した新作の白い茶碗とマレーヴィチの素描作品を展観することにより、二者に通じる深い精神性に触れようとする試みです。

* 新型コロナウィルス 感染拡大防止のためり当面の間、ご入館時に制限や規制を設けております。
* また、今後の感染状況や行政からの要請によって、開館内容の変更及び臨時休館する場合もございます。詳細は佐川美術館HPでご確認ください。
[ 詳細 : 佐川美術館

【展覧会】奈良国立博物館|特別展・特別陳列|第73回 正倉院展|令和3年10月30日-11月15日

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特別展・特別陳列  第73回 正 倉 院 展
会  期  令和3年10月30日[土]-11月15日[月]
会  場  奈良国立博物館 東新館・西新館
休  館   日  会期中無休
開館時間  午前9時-午後6時 (入館は閉館の60分前まで)
      * 金曜日、土曜日、日曜日、祝日(11月3日)は午後8時まで
観覧料金  一般券 2,000円、高大生券 1,500円、小中生券 500円(前売日時指定券)
      * 観覧には「前売日時指定券」の予約・発券が必要。当日券の販売はありません。
      * 前売日時指定券の販売は、9月25日[土]午前10時から です。
主  催  奈良国立博物館
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正倉院は奈良時代に建立された東大寺の倉庫で、聖武天皇聖の遺愛の品々を中心とする約9,000件の宝物を今に伝えます。正倉院展は、これら正倉院宝物の中から毎年60件ほどを選び、公開する展覧会で、今年で73回目を迎えます。
今年も、楽器、調度品、染織品、仏具、文書・経巻など、正倉院宝物の全容をうかがえるような多彩なジャンルの品々が出陳され、宝物が織り成す豊かな世界をお楽しみいただけます。

高貴な素材を惜しげもなく使った螺鈿紫檀-らでんしたんーの阮咸(げんかん 円い胴の絃楽器)や、極彩色の文様が目にも鮮やかな漆金薄の絵盤(えのばん 蓮華形の香炉台)は、天平文化の華やぎを今も鮮明にとどめた、正倉院宝物を代表する品です。螺鈿紫檀阮咸は奈良では25年ぶりの公開、また漆金薄絵盤は平成25年(2013)に出陳されたものと対をなすもので、28年ぶりの公開となります。
日本で仏教がますますさかんになった奈良時代を象徴するできごとの一つが、東大寺大仏の造立でした。今年はこの大仏の開眼法要において東大寺に献納された品〻がまとまって出陳されます。
中でも、遥か西方の地で作られたとされる、白瑠璃ーはくるりーりの高坏(たかつき ガラス製の高坏)は、高度な技術水準を示すガラス器の優品として注目されます。また、開眼法要で演じられた楽舞-がくぶ-の装束も出陳され、法要の場の華やかな情景が浮かんできます。

そのほか、鳥や獅子の文様をいろどりゆたかに描いた曝布彩絵半臂(ばくふさいえのはんぴ 文様を描いた上着)や、夾纈染め(きょうけちそめ 板締め染め)の幡-ばん-など、様〻な技法で装飾された染織品もみどころです。
とくに今回初出陳となる茶地花樹鳳凰文﨟纈の絁(ちゃじかじゅほうおうもんろうけちのあしぎぬ 文様染めの絹織物)は、その名称のとおり﨟纈染め(蠟を防染剤として使う染色技法)の一種と考えられてきましたが、これまでほとんど知られていなかった、色染めの技法が使われていることが最近明らかにされ、当時の染色技術の多彩さをうかがわせる研究成果として注目を集めています。

一方、近年、宮内庁正倉院事務所で本格的な調査が行われた筆をはじめ、墨・硯・紙といった文房具がまとまった点数出陳されるのも今回の大きな特徴です。これらに注目することで、人々の知識の源泉となり、また国の統治に欠かせない文書行政を支えた当時の書の文化に思いを馳はせる機会ともなります。

* 観覧には「前売日時指定券」の予約・発券が必要。当日券の販売はありません。
[ 詳細 : 奈良国立博物館  特設サイト

【展覧会】国立公文書館|開館50周年・公文書管理法施行10周年記念 連続企画展 ⑵ |おしゃべりな本たち ─ 謎解き! 紙と文字から探る内閣文庫 ─|令和3年9月25日-11月28日

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国立公文書館開館50周年・公文書管理法施行10周年記念 連続企画展 ⑵
おしゃべりな本たち ── 謎解き! 紙と文字から探る内閣文庫 ──
会  期  令和3年9月25日[土]-11月28日[日]
      * 新型感染症の感染予防・拡大防止のため、会期を変更する場合があります。
      * 展示室内の密接を避けるため、入室制限を行うことがあります。
開館時間  月-日曜日   午前9時15分-午後5時00分
      * 期間中無休。閲覧室の開室日時とは異なります。
会  場  国立公文書館 本 館
入  場  料  無 料
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── 耳を傾ければきっと聞こえてくる、本たちの声。
世界には1冊として全く同じ本は存在しません。なぜなら同じ題名や内容を持っていたとしても、印刷した時期や持ち主が異なっていれば、それぞれ違う来歴を持っていることになるからです。
本の形や紙の素材、筆跡や蔵書印、果ては書き込みや虫食いなど、本に残された様々な手がかりに注目することで、本だけでなく歴史や文学の来た道を辿ることができるかもしれません。

本展では、国立公文書館開館50周年・公文書管理法施行10周年を記念して、本の形態や素材に着目する書誌学の手法を用い、当館が誇るコレクションである内閣文庫から、様々な知識を教えてくれる「おしゃべりな本たち」をご紹介します。

<主な展示資料> ※会期中、保存の観点から一部展示替えをおこないます。

管 見 抄
ichi管 見 抄(かんけんしょう)
唐の白居易(はくきょい 772-846)が著した漢詩文集『白氏文集-はくしもんじゅう』から、治政の参考になる詩文を抄出した書です。本資料は永仁3年(1295)に書写されたもので、京都智積院(ちしゃくいん)が所蔵する断簡のほかには伝本が知られていません。糊付けによる装丁方法「粘葉装-でっちょうそう」が用いられています。和学講談所旧蔵。

三十六人歌合

nii三十六人歌合(さんじゅうろくにんうたあわせ)
「三十六歌仙-さんじゅうろっかせん」と称される歌人たちの名歌を一首ずつ選び、歌合の形式で左右に編集した歌集で、文禄3年(1594)9月に書写されました。本文は近衛前久(このえさきひさ 1536-1612)の筆で、表紙の見返(みかえし)に描かれた龍虎の図は、狩野探幽(かのうたんゆう 1602-1674)が描いたと伝えられており、非常に豪華なつくりとなっています。京都学習院旧蔵。

貞観政要
sann貞観政要(じょうがんせいよう)(伏見版 ふしみばん)
唐の皇帝太宗(たいそう 在位:626-649)の政治論議をまとめた書で、編者は呉兢(ごきょう 670-749)。中国では為政者の教科書として読み継がれ、徳川家康(1543-1616)も愛読者の一人でした。本資料は、家康の命によって、京都伏見で印刷されたことから、伏見版と呼ばれます。慶長5年(1600)に出版されました。林羅山(はやしらざん 1583- 1657)旧蔵。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 国立公文書館 ]   { 活版 à la carte 国立公文書館 既出まとめ

【展覧会】東京都美術館|特別展 ゴッホ展 ── 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント|’21年9月18日-12月12日

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特別展 ゴッホ展 ── 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント
会  期  2021年9月18日[土]-12月12日[日]

休 室 日  月曜日、9月21日[火]
      * 9月20日[月・祝]、11月8日[月]、22日[月]、29日[月]は開室
開室時間  9:30-17:30(入室は閉室の30分前まで)
観 覧 料  一般 2,000円 / 大学生・専門学校生 1,300円 / 65歳以上 1,200円
      * 本展は日時指定予約制です。詳細は特設WEBサイトをご覧ください
      * 高校生以下は無料(日時指定予約が必要です)
主  催  公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都美術館、東京新聞、TBS
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フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)の芸術に魅了され、その世界最大の個人収集家となったヘレーネ・クレラー=ミュラー(1869-1939)。ヘレーネは、画家がまだ評価の途上にあった1908年からおよそ20年で、鉄鉱業と海運業で財をなした夫アントンとともに90点を超える油彩画と約180点の素描・版画を収集しました。
ファン・ゴッホの芸術に深い精神性を見出したヘレーネは、その感動を多くの人々と分かち合うべく、生涯にわたり美術館の設立に情熱を注ぎました。

本展では、クレラー=ミュラー美術館からファン・ゴッホの絵画28点と素描・版画20点を展示します。また、ミレー、ルノワール、スーラ、ルドン、モンドリアンらの絵画20点もあわせて展示し、ファン・ゴッホ作品を軸に近代絵画の展開をたどる、ヘレーネの類まれなコレクションをご紹介します。
さらに、ファン・ゴッホ美術館から《黄色い家(通り)》を含む4点を展示し、20世紀初頭からファン・ゴッホの人気と評価が飛躍的に高まっていく背景にも注目します。

※ 感染症「COVID – 19」予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 東京都美術館   特設 WEB サイト ]

【展覧会】東京藝術大学大学美術館|みろく ── 終わりの彼方 弥勒の世界 ──|’21年9月11日-10月10日|終了

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東京藝術大学大学美術館
みろく ── 終わりの彼方 弥勒の世界 ──
会  期  2021年9月11日[土]-10月10日[日]
時  間  午前10時-午後5時(入館は午後4時30分まで)
      * 本展は事前予約制ではありませんが、今後の状況により、
       変更及び入場制限等を実施する可能性がございます。
休  館  日  月曜日、9月21日[火] * ただし9月20日[月・祝]は開館
会  場  東京藝術大学大学美術館 本館 展示室 3、4
観  覧  料  一 般 1000円、大学生 700円、高校生以下及び18歳未満は 無 料
主  催  東京藝術大学、平山郁夫シルクロード美術館、日本経済新聞社
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釈迦仏入滅。この暗く沈んだ世界に救世の光をもたらす未来仏・弥勒。東アジアで広く親しまれ、日本に深く浸透した弥勒は誕生の地ガンダーラから時空を超え、交易と仏教伝来の道シルクロードをたどってヒンドゥクシュを抜け、天山を越え、海を渡って遥か東方の日本に至っています。
6世紀、その中継地となったアフガニスタンのバーミヤンの麿崖に、像高55メートルの弥勒の大仏(西大仏)が刻まれ、多くの人々の信仰を集めていました。しかし、あいつぐ戦乱の中で、バーミヤンの仏たちは破壊され、往古の姿を失ってしまいました。

本展では、ガンダーラとアフガニスタンの弥勒菩薩像、スーパークローン文化財の技術をもって原寸大復元したバーミヤンE窟仏龕天井壁画の《青の弥勒》を中心に、スーパークローンの敦煌莫高窟275窟交脚弥勒菩薩像、バーミヤン東大仏天井壁画《天翔ける太陽神》、法隆寺金堂9号壁を一堂に会し、弥勒の道を辿ります。
本展は「東京藝術大学アフガニスタン特別企画展」(2015年)、「素心伝心―クローン文化財 失われた刻の再生」(2017年)に続く、文部科学省が推し進める「革新的イノベーション創出プログラム」事業の成果発表の場となる展覧会です。

[ 詳細 : 東京藝術大学大学美術館 ] 

【展覧会】町田市立国際版画美術館|企画展 版画の見かた ― 技法・表現・歴史 ―|’21年9月25日-12月5日

まちだおもてまちだうら

町田市立国際版画美術館
企画展 版画の見かた ― 技法・表現・歴史 ―
会  期  2021年9月25日[土]-12月5日[日]
休  館  日  月曜日
観  覧  料    一 般 800円、大学・高校生 400円、中学生以下 無 料
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版画の技法と表現は実に多種多様。使用される版や道具、完成までのプロセスなどを知ると、より楽しむことができます。
本展では同館のコレクション 約32,000 点の中 から、版画ならではの鑑賞のポイントを持つ作品約 130 点を展示。古今東西の版画の「ツボ」 を紹介します。

<展覧会の構成>
第 1 章 版画の技法
版形式と版種ごとに、版画の技法を紹介します。印刷の仕組みの違いによって、版画は凸版、凹版、平版、孔版の四つの形に分けることができます(版形式)。さらに版の素材や道具の違いから、木版・銅版・石版(リトグラフ)・スクリーンプリント等の種類に分けることができます(版種)。そして各版種はさまざまな表現を作り出す多種多様な技法を持っています。作品だけでなく版そのものや使われる道具、制作の過程にも注目します。

第 2 章 版画の表現
版画の技法から生まれる多種多様な表現を、いくつかの視点から紹介します。まず最もシンプルな絵の構成要素である点と線、これらの組み合わせによって生まれる階調です。さらに手彩色や複数の版による鮮やかな色彩など、版画はどのように表してきたかを、その魅力とともに解説。続いて肖像や風景などの主題ごとに各版種の作品を見比べたり、作家独自の発想や観点から生まれた作品にスポットを当てたりすることで、版画の多様な表現の世界を探訪します。

第 3 章 版画の歴史
古今の版画のつながりを、版画の本性に着目することで浮かび上がらせます。ひとつは古くから人々の信仰心と結びついてきた版画の宗教性。仏教・キリスト教の初期の作例と現代作家の作品の対対照によって、版画の見かたの可能性を探ります。最後にさまざまな情報を絵にして広めることのできる版画の記録性に触れつつ、古今の版画を有する町田市立国際版画の「蔵」としての役割も紹介します。

※ 新型コロナウイルス感染症「COVID-19」対応実施中。下掲詳細を確認のうえご参観を。
[ 詳細 : 町田市立国際版画美術館

【展覧会】東京国立博物館 東洋館|イベント 博物館でアジアの旅 空想動物園|’21年9月14日-10月17日

国博空想動物園

東京国立博物館 東洋館
イベント 博物館でアジアの旅 空想動物園
日  程  2021年9月14日[火]-10月17日[日]
時  間  9時30分-17時00分(入館は閉館の30分前まで)
会  場  東京国立博物館 東洋館
休  館  日  月曜日、9月21日[火]* ただし、9月20日[月・祝]は開館
観  覧  料  総合文化展観覧料でご覧いただけます。
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東京国立博物館「博物館でアジアの旅」は、今年で8回目を迎える秋の恒例企画です。東洋の美術・工芸・考古遺物が集う「東洋館」を舞台に、毎年異なるテーマを掲げ、それにちなんだ名品を館内随所に展示します。
今年のテーマは「空想動物園」です。アジアの造形芸術のなかでも大きな位置を占める空想上の動物たちに光をあて、龍・麒麟といったどこかで見聞きしたことのある瑞獣から正体未詳の動物まで、個性豊かな姿をご紹介します。
東京国立博物館では、事前予約制(日時指定券)を導入しています。入館にあたって、すべてのお客様はオンラインでの日時指定券の予約が必要です。詳細は入館方法のご案内を確認ください。

※ 会期・開館日・開館時間・展示作品・展示期間等については、今後の諸事情により変更する場合がありますので、下掲詳細ページでご確認のうえご参観ください。
[ 詳細 : 東京国立博物館  イベント

【展覧会】竹 尾 紙の展覧会|見本帖本店展示|「感じるブックジャケット 2011 → 2021」展|’21年9月10日-10月29日

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竹 尾 紙の展覧会|見本帖本店展示|
「感じるブックジャケット 2011 → 2021」展
日  時  2021年9月10日[金]-10月29日[金]
時  間  11:00-18:00
休  館  日  土・日・祝日/休     入場無料
主  催  株式会社 竹 尾
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広告・クリエイティブの専門誌『ブレーン』掲載の企画「感じるブックジャケット」が、
2011年の連載開始から今年で丸10年となりました。
これまで50組以上のクリエイターにご参加いただき、
毎回異なるファインペーパーで制作してきた文庫本サイズのブックジャケットを
一堂にご覧いただける展示会を開催いたします。
紙の特性や、質感、本のカバーとしての機能などから着想された
一つとして同じものがないコンセプトとデザインの妙、
印刷・加工によって引き出されたファインペーパーの魅力をお楽しみください。

ブックジャケット 製作デザイナー
木住野彰悟/大黒大悟/白井陽平/何直己/津田英司/本村耕平/髙田唯/岡本健/
窪田新/中野豪雄/カイシトモヤ/大西隆介/関本明子/池澤樹/髙谷廉/小野勇介/
前田豊/加藤智啓/内田喜基/米山菜津子/三澤遥/SPREAD(小林弘和、山田春奈)/
池上直樹/久能真理/白本由佳/小杉幸一/福田秀之/橋本祐治/大久保明子/
吉岡秀典/村上雅士/川上恵莉子/上西祐理/矢後直規/浅葉球/玉置太一/
佐々木俊/古屋貴広/鎌田順也/藤田佳子/田久保彬/水戸部功/花原正基/
福澤卓馬/石黒篤史/小野恵央/中臺隆平/小林一毅/清水彩香/矢嶋大祐/
加瀬透/田中せり/野田紗代/竹田美織/安藤真理/木村浩康
(雑誌『ブレーン』掲載順)

[ 詳細:株式会社 竹 尾

【展覧会】東京藝術大学大学美術館|GEIDAI FACTORY LAB 2017~2021 - MATERIAL COMPLEX|’21年9月22日-10月4日

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東京藝術大学大学美術館
GEIDAI FACTORY LAB 2017~2021 - MATERIAL COMPLEX ー
会  期  2021年9月22日[水]-10月4日[月]
時  間  午前10時-午後5時(入館は閉館の30分前まで)
      会期中無休
      * 本展は事前予約制ではありませんが、今後の状況により、
       変更及び入場制限等を実施する可能性がございます。
会  場  東京藝術大学大学美術館 陳列館 1・2階
観  覧  料  無 料
主  催  藝大ファクトリーラボ、東京藝術大学美術学部
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東京藝術大学GEIDAI FACTORY LABは取手キャンパス共通工房の設備・機能と技術を活用して学外機関との連携事業を推進するために2017年より活動を開始しました。金属加工、鋳造、七宝、木工、石材加工、塗装、紙漉きにかかわる素材や技術にフィジカルに向き合いつつも、3Dなどのデジタル技術も連動させ、受託事業や共同研究、学内での研究協力など、様々な形でプロジェクトを進めてきました。
本展ではその活動の一環をプロジェクトで制作された成果物を中心に展覧します。

[ 詳細 : 東京藝術大学大学美術館 ]問い合わせ:ハローダイヤル 050-5541-8600