月別アーカイブ: 2014年11月

Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO - Report 13  展示紹介-宗像 宏さん/桐島カヲルさん/タイポグラフィ学会

 

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【 テーマ 】     グラフィックデザインと活版印刷
【 作品名 】    『 Ten thousand types 』
【 作者名 】     印刷 : 宗像 宏( THE DODO )
【 版式 ・ 技法 】   文字 : 凸版(活字版印刷)
使用活字 : カッパープレートゴシック 9pt., 10,000字 ( 作品は100×100字詰め )
版数: 5 版  5 度刷り ( モノトーンで 5 階調にしています )
題材 : 肖像 )  サミュエル ・ ベケット ( Samuel Beckett )
文章 )  ベケット著  “ 名づけえぬもの (
The Unnamable )”  の冒頭から10,000字 ( 約物は除いてます )
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宗像 宏さん、このかたをどうご紹介すれば良いのでしょう。
版画家……すこし違うような気がします。 やはり造形者と呼ばせていただきましょう。
< 一万本の活字をもちいて、活版印刷で肖像画をつくりたい > とうかがったときは、費用や機器といった障壁ばかりにおもいをめぐらせ、その実現を危ぶみました。

宗像さんは Adana-21J のユーザーですが、今回は業者の工場に通って、手動式活版校正機をみずからが操作しての活版印刷に挑戦されました。 実際 10,000 本の新鋳造活字の手配、ふつうチェースで固定することが無い 校正機での固定枠の製作、校正機での精密な見当合わせの器具の製作……。
さなざまな障害があったようですが、「 既存の機器が無ければ、自分でつくればよい 」  という、なんとも意欲的かつ楽天的なとり組みで、このような活版印刷史上でも歴史的な力作を完成させました。

会場に 『 Ten thousand types 』 が展示されたとき、先乗り込み組の会員は、その苦心のほどがすぐに解るだけに息をのみました。 ところががご本人はのんびりと、後乗り込み組で、鹿児島空港でレンタルしたちいさな軽自動車に、おおきな体躯をつめこんで 飄飄と登場。
そして早速作業着に着がえ、印刷担当に着手していました。
アダナ ・ プレス倶楽部には、こうした、なんとも常識の尺度で測れないひとが多いのがふしぎです。
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【 関連URL : THE DODO
【 関連資料 : ウィキペディア Samuel BeckettSamuel Beckett 画像集

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【 テーマ 】     コトバと活字
【 作品名 】    連作 『 秋 』 より ― 吾 亦 紅 ―
【 作者名 】    桐島カヲル ( Lingua Florens )
【 版式 ・ 技法 】  文字 : 凸版 ( 活字版印刷 )   図版 : 凸版 ( 樹脂凸版 )

吾 亦 紅 ―― ワレモコウ ――
―― 野辺に咲く すべての紅い花を集めよ ――
と命じた殿様の
帰路を眺める いにしへの女 ひとり
―― ワレも紅ナリ ――

気位という 衣を纏い
乞うことも 恋がれることもなく
古血の味のみぞ知る

さりとて
女は産まれながらにして 女
そしてまた
女は枯れ尽き果てて なおも 女

DSCN8123DSCN7735 桐島02 【 テーマ 】     コトバと活字
【 作品名 】    知覧によせて
【 作者名 】    桐島カヲル ( Lingua Florens )
【 版式 ・ 技法 】  文字 : 凸版( 活字版印刷 )

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【 テーマ 】     コトバと活字
【 作品名 】    西南の戦によせて
【 作者名 】    桐島カヲル( Lingua Florens )
【 版式 ・ 技法 】   文字 : 凸版(活字版印刷)

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【 テーマ 】    タイポグラフィ学会の活動
【 作品名 】   本木昌造賞表彰状
【 作者名 】   紙面設計 : タイポグラフィ学会
活字組版 ・ 印刷 : 大石 薫 ( タイポグラフィ学会員 )
【 版式 ・ 技法 】   文字 : 凸版 ( 活字版印刷 )   オーナメント、プリンターズ ・ マーク : 凸版 ( 銅凸版 )
オーナメントは 『 BOOK OF SPECIMENS 』 活版製造所  平野富二 ( 明治10年 ) より採録

朗文堂 アダナ ・ プレス倶楽部会員、活版カレッジの修了生には、タイポグラフィ学会と重複する会員のかたがたくさんいらっしゃいます。
今回の < Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO > で、このコーナーの担当者は、タイポグラフィ学会事務局担当 : 春田ゆかりさん、副会長 : 小酒井英一郎さんのおふたかたでした。
タイポグラフィを学際的に突きつめていく学問は 迂遠な途となりますが、 言語とその表現に関わる学問ですから、地味とはいえ枢要な学問です。
今回は鹿児島のタイポグラファとのあたらしい交流がはじまり、いくつかの種子を薩摩に置くおおきな成果がありました。

Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO - Report 12  展示紹介-田中智子さん/栃木香織さん/ミスター・ユニバース/杉本昭生さん

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DSCN8130 DSCN8137《 活字と製本! アダナ ・ プレス倶楽部会員/田中智子さん ・ はな工房 》
ともかく活字、それも新鋳造活字が大好きな田中智子さん。 工房名は 「はな工房」 です。
活版印刷と箔押し機を駆使しての製本にも熱心です。
そんな活字へのこだわりのひとつが、上掲写真のオリジナル活字で、すべて原図設計から活字鋳造までを、みずから手がけ、たちあって製造したものです。

【 田中智子 ・ はな工房 オリジナル活字 】
活字パターン/五号活字母型/五号活字/初号活字母型/初号活字

【 関連情報 : 台湾でつくった CAD方式活字母型と 初号活字
【 関連情報 : 花筏 タイポグラファ群像*004 安形文夫

DSCN8133 DSCN8136 DSCN8134【 テーマ 】    活版印刷と製本
【 作品名 】   『 かごっまことば 』

【 作者名 】   印刷 ・ 製本 : 田中智子 ( はな工房 )
【 版式 ・ 技法 】  文字 ・ 他 : 凸版 ( 活字版印刷 )
DSCN7788【 テーマ 】    活版印刷と製本
【 作品名 】   『 MY TYPE 』

【 作者名 】   印刷 ・ 製本 : 田中智子 ( はな工房 )
【 版式 ・ 技法 】   文字 : 凸版 ( 活字版印刷 )
DSCN8131【 テーマ 】    活字を使った箔押
【 作品名 】   『 栞 』
【 作者名 】    田中智子 ( はな工房 )
【 版式 ・ 技法 】   箔 押
DSCN7778【 参考展示 】  箔押しと製本
【 作  者 名 】     田中智子 ( はな工房 )
貴重書を複製し、上製本として仕立てたもの。
DSCN8184石田さん<Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO>の会場では、田中智子さん、石田恭子さんのおふたりに、おもに受けつけを担っていただきました。
それでも、くり返し、くり返し到着する、老若男女の団体 のお客さまで、印刷実演部隊や解説担当部隊が手いっぱいになると、そこはベテラン会員です ―― 即刻滞留箇所に応援に駆けつけるこころづよいおふたりでした。
左) 田中智子さん。 右) 石田恭子さん。
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<来場記念カード印刷体験>
記念カード 記念カード版
────────────DSCN7784 DSCN7785【 テーマ 】    フォトティポ ( 写真と活版印刷 )
【 作品名 】   『 モンヨウ誕生記念 』
【 作者名 】   印刷 ・ 製本 : 文香-Fumikou-( 栃木香織 )
【 版式 ・ 技法 】  文字 : 凸版 ( 活字版印刷 )   図版 : 凸版( 樹脂凸版、ゴム版画 )
Fumikou は、Photographer 上野 隆文と、Designer 栃木 香織が写真作品を制作するユニットです。
もっかご一家は、長男 : 紋暢クンの育児のまっさかり。 紋暢クンはアダナ ・ プレス倶楽部のアイドルでもあります。
保育園行事とかさなって、<Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO> での鹿児島行きは無念の断念となりましたが、育児記録ともいえる作品での参加でした。
【 詳細情報 : 文香-Fumikou-

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【 テーマ 】    書籍印刷所とグラフィックデザイナーによる活版印刷

【 作品名 】   『 やがて秋茄子へと到る 』  堂園昌彦著 港の人刊
【 作者名 】   アートディレクション ・ デザイン : 関 宙明 ( ミスター ・ ユニバース )
活字組版 ・ 活字版印刷 : 豊文社印刷/オフセット印刷 ・ 製本 : 創栄図書印刷/箔押 : 真美堂手塚箔押所
【 版式 ・ 技法 】  文字 : 凸版( 活字版印刷  )

A5判変型 フランス装 本文金属活字活版印刷
第48回造本装幀コンクール日本印刷産業連合会会長賞受賞作品。東京国際ブックフェア、フランクフルト ・ ブックフェア展示作品。
―――
グラフィックデザイン事務所であるミスター ・ ユニバースは、Adana-21J をもちいた活版印刷部門 ユニバーサル ・ レタープレスでのみずからの活版実践をもとに、その経験を本職であるグラフィックデザインにも活かし、活版印刷所とのコラボレーションによる書籍づくりにも展開している。
【 詳細情報 : ミスター  ・ユニバース

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【 テーマ 】    読む本 ・ 作る本 すぎもと あきお    小型本の世界
【 作品名 】  『 芥川龍之介の遺書 』/『 菊池寛 』/『 実語教 』/『 盈満の咎 』/『 盈満の咎 弐 』/『 マーク ・ トウェインの箴言集 』/『 子規随筆 』/『 黒猫 ・ 餅饅頭 』/『 橘曙覧 独楽吟 』/『 老人 』/『 死生に関するいくつかの断想 』/『 舞鶴心中の事実 』/『 冬日の窓 』/『 老嬢物語 』/『 我が子の死 』/『 漢詩抄 』/『 狂訳 小倉百人一首 』
【 作者名 】   印刷 ・ 製本 : すぎもと あきお( ぢゃむ )
【 版式 ・ 技法 】   文字 : 凸版 ( 樹脂凸版 )

ともすると小型本の製作者は、なにより小型であることと、装本のおもしろさにこだわりがつよいあまり、その内容や、読書のための判別性と可読性を失っていることがみられますが、たとえ小型本であろうと、テキストを厳選し、みずからも読み、読者にも読んでもらえるようにこころがけながらつくることをたいせつにしています。
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【 リンク : アダナ・プレス倶楽部ニュース 杉本昭生 小型本の世界Ⅰ 】
【 リンク : アダナ・プレス倶楽部ニュース 杉本昭生 小型本の世界Ⅱ 】
【 リンク : アダナ・プレス倶楽部ニュース 杉本昭生 小型本の世界Ⅲ 】
【 リンク : 活版 à la carte 杉本昭生 小型本の世界Ⅳ

Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO - Report 11  講演会:田村省三館長、展示紹介:加久本真美さん、渡辺 絵弥子さん


仙岩園マップ

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【 特別講演会 】
◆ 尚古集成館 館長 : 田村 省三氏による

 < 尚古集成館所蔵/重要文化財 『 木村嘉平活字 』 と 薩摩藩集成事業について >

◯ 薩摩藩集成事業と 『 木村嘉平活字 』  研究の第一人者 : 田村省三館長に、講演とギャラリー ・ トークをご担当いただきました。
◯ 11月02日[日] 14:00-17:00 仙巌園会議室、尚古集成館別館展示場
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幕末の英傑とされた島津斉彬ナリアキラ公の指揮の下、薩摩藩は集成館を中核として、近代工業化に向けての歩みを急速に展開しました。 これに際して島津斉彬は、一藩主義に陥ることなく、ひろく各地から人材をもとめ、また衰亡していた幕府からの資金が枯渇気味だった長崎との連携もはかっていました。

この集成館事業と、殖産興業のことは、その後の維新史における、戊辰戦争の混乱や、軍略にたけた西郷隆盛、行政手腕にたけた大久保利通などが脚光をあびた反面、いつの間にか歴史の一齣としてあつかわれる存在に後退していました。

田村省三館長は長年にわたり地元鹿児島にあって、なによりも集成館事業の積極的な保存と公開に尽力され、またその研究を各種の専門学会誌に記述 ・ 発表されてこられました。
<Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO> 開催に際しては、島津斉彬の功績のひとつとして看過できない、重要文化財 「 木村嘉平関係資料 」 を尚古集成館別館に特別展示をしていただきました。
また <尚古集成館所蔵/重要文化財 『 木村嘉平活字 』 と 薩摩藩集成事業について >  と題して仙巌園会議室で講演をしていただき、その後尚古集成館別館での特別展示の解説をしていただきました。

この講演会とギャラリーツァーが開催されたのは11月02日[日]、三日間の会期の中日でした。 おりしも 尚古集成館に隣接する仙巌園では 「 菊祭り 」 が開催され、市内では 「 おはら祭 」 が開催され、尚古集成館にもあふれんばかりのご来客がありましたが、講演会場の会議室には、終始 静寂と緊張がただよっていました。
会場の都合で、最初から限定20名の聴講者を募りましたが、直前になって地元からのご参加もあって、補助椅子を出す騒ぎとなりましたし、なによりも参加者全員が聴講を希望しており、イベント会場に残留するのはたれだ、という笑えない争いの一幕もありました。

ともあれ、田村省三館長のご配慮にふかく感謝するとともに、<尚古集成館所蔵/重要文化財 『 木村嘉平活字 』 と 薩摩藩集成事業について> の研究が、これからは多くの皆さんも研究に参画され、より深度を増していくことが期待されます。

< 特別展示 重要文化財 「 木村嘉平関係資料 」 >
三代木村嘉平肖像 20141111144022982_0001 川本幸民 遠西奇器術 国立国会図書館蔵

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【 テーマ 】  活版印刷とデザイン教育
【 作品名 】 『 24pt. の活字見本帳 』
【 作者名 】 加久本 真美 ( 東洋美術学校 タイポグラフィ ・ サークル  QP 卒業生 )
【 版式 ・ 技法 】  文字 : 凸版 ( 活字版印刷 )
今秋から東洋美術学校に残された金属活字の整理を開始。 掃除 → 分類(書体 ・ 活字サイズ別) → 印刷の手順で、活字の状態と種類を調査している。
その
手はじめとして、今回は 24pt. の活字を使用した活字見本帳を制作した。
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アダナ ・ プレス倶楽部 「活版カレッジ」 修了生で、今回の参加者のうち最年少であった加久本さんでした。
ところがその存在感はおおきく、また先輩のおばさまからは、「カクちゃん、カクちゃん」と呼ばれて、ちゃっかりと面倒を見てもらっていたようです。

展示会場での印刷担当としての奮戦ぶりと、B級グルメ 横ちゃんとの <天文館むじゃき しろくま 試食会 > での、 <ほんとに食べられる~?> の模様を報告します
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《 天文館 むじゃき-ねぇ~、本当に食べられるの !?  グルメ 横ちゃん-気合いを入れて!》
グルメ 横ちゃんも、会場では印刷担当として大活躍でした。 会期中、鹿児島のお酒と食事を堪能するあまり、翌週の会社での定期検診スケジュールをわすれるほどだったようです。

どういうわけか、グルメ 横ちゃんの迫力ある飲食光景は グーグル画像集 ( 担当者 ? ) のお気に入り画像のようで、あちこちでみかけます。
天文館むじゃき本店で 「 しろくま 」 をたべたときも、ひとり特大サイズ( 右奥 ) を注文。 カクちゃんはおとなしく小サイズ( 左奥 ) でした。
【 関連情報 : 花筏 Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO-Report 00 番外編 しろくまは カゴンマ de ゴアンド !

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【 テーマ 】    グラフィックデザインと活版印刷
【 作品名 】   『 Paper Moon 』
【 作者名 】   渡辺 絵弥子
【 版式 ・ 技法 】  凸版 ( 活字版印刷 )   図版 : 版画 ( アダナ小型卓上活版印刷機のインキディスクを使用 )
DSCN8068 DSCN8069 DSCN8072 DSCN8074RexOD0o7FtcThZJxCuagK4kV3pLJ-s0SFR-9cZy6E0c t4bR0aqTaPs325cQKiPpNkPCrVk1hDL_BGrX3OTRjd0小型活版印刷機のインキディスクを、お月さまにみたてた作品です。
Adana-21J,  Salama-21A のばあいですと、直径221mmになっています。このインキディスクの製造に際しては金属成形品に独特な熱変形、俗にヒケが発生して、中央部が凹んだりしますので、機械製造メーカーはその対応に苦慮します。

なお、上掲図 <おーけすとらは いさだん> は、金属活字版印刷ならでは、そしてありがちな誤植の一例です。 つまりひら仮名の 「 ち  さ 」とが、裏文字 [鏡文字] をひろうことになる活字組版では、とかく間違えやすい 「 字 」 となります。
本番の展示では、しっかりと < おーけすとらは いちだん > に差しかえられていました。
sala22630 sala22663活版印刷実践者のかたは、使用後の清拭のときに、紙の上にインキディスクを押しつけてお掃除をはじめますから、その姿がちょうどお月さまのようにみえたようです。
お月さまにそえられたテキストも厳選されたもので、若い女性からは 「 かわいい!」 の声があがっていました。

渡辺 絵弥子さんは会場受付と接客担当係でしたが、その会場内での姿は、玉井一平さんによる主催者カメラとタイミングが合わずにほとんどとらえていません。
渡辺 絵弥子さんがにわかに存在をおおきくするのは、飲食、酒席のときです。なにしろ斗酒なお辞せずで、グイグイお酒がすすみますから……。
楽しい交流の席の紹介は後半にゆずりますので、ここでは初期活字鋳型研究家/伊藤伸一さんと、 渡辺 絵弥子さんとのかたらいの姿を、タイポグラフィ学会の春田ゆかりさんのカメラからご紹介しましょう。
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Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO - Report 10 アダナ・プレス倶楽部 鹿児島会員の作品

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DSCN4469DSCN8251 DSCN8274 DSCN8285記念カード版 記念カード
【 名 称 】 Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO
【 会 期 】 2014年11月1日[土], 2日[日], 3日[月 ・ 祝] 3日間
【 時  間 】   開場 8 : 30 ― 閉場 17 : 30
【 会 場 】 仙巌園〔磯庭園〕  尚古集成館本館 展示室
鹿児島県鹿児島市吉野町9700-1
【 主  催 】  朗文堂  アダナ ・ プレス倶楽部

歴史のある尚古集成館で、日本近代化の黎明の背景と実像を体感しながら
活版礼讃 < Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO > を開催しました。

江戸末期の薩摩藩主 : 島津斉彬 (ナリアキラ 1809-58 ) は、西欧諸国のアジア進出に対応し、つとに開国の意志をいだき、殖産興業に意を用いて、藩営工場 : 集成館を設立して、洋式の造船 ・ 兵器製造 ・ 紡織などの業をおこしました。
それら事業の中心となったのが、錦江湾に臨み、櫻島をかなたにあおぐ磯に建てられた工場群 「 集成館 」 です。
その地に1865年 ( 慶応元 ) 年に竣工した機械工場は、重要文化財となっており、現在内部は島津家の歴史 ・ 文化と集成館事業を語り継ぐ博物館 「 尚古集成館 」 として親しまれています。

尚古集成館展示のみどころ

◯ 写真や図面 ・ 発掘資料などをもとに再現された反射炉 ・ 琉球船の模型
◯ 工場操業時の雰囲気を醸し出す機械展示コーナー
◯ 季節ごとにさまざまなストーリーを生み出す別館での企画展

館内に入ると薩摩切子の幻想的な光で照らされた反射炉模型がお出迎え。 三つのテーマで構成される展示は、海によってはぐくまれた島津家の歴史 ・ 文化を物語り、近代化へのストーリーへと展開。  シアター上映がよりわかりやすく解説してくれます

尚古集成館の 沿 革

◯ 1923年(大正12) 05月22日
島津家の直接経営により尚古集成館として開館
◯ 1956年(昭和31) 11月18日
株式会社島津興業により運営される
◯ 1959年(昭和34) 02月25日
敷地が国の史跡に指定される。「 史跡 旧集成館 」
◯ 1960年(昭和35) 12月22日
文部省より博物館相当施設の指定を受ける
◯ 1962年(昭和37) 06月21日
建物が重要文化財の指定を受ける。「 重要文化財 旧集成館機械工場 」
◯ 1990年(平成02) 03月05日
尚古集成館別館開館
◯ 2005年(平成17) 10月08日
尚古集成館本館リニューアルオープン ( 平成の大改修 )
◯ 2007年(平成19) 11月30日
経済産業省の 「 近代化産業遺産 」 に認定される
◯ 2009年(平成21)  01月05日
旧集成館 ・ 旧集成館機械工場が世界遺産暫定リストに記載される
◯ 2013年(平成25) 09月17日
旧集成館 ・ 旧集成館機械工場を含む 「 明治日本の産業革命遺産  九州 ・ 山口と関連地域 」 が2015年に世界遺産に推薦されることが決定する

尚古集成館で 6,000人ほどのご来場者を迎えての
活版礼讃 < Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO > を開催いたしました。

このような尚古集成館展示 ・ 講義室を拝借しての < Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO > でした。
なにしろ建物自体が重要文化財でしたから、展示会につきものの、作品の壁貼りは遠慮して、出展者それぞれが独自の工夫をこらしての展示となりました。

会場には、薩摩島津家 幕末の名君、向かって右 : 島津斉彬公の立像、向かって左 : 島津久光公の座像がありました。 これは銅像の鋳型原型 ( 朝倉文夫 作 ) で、ド~ンと鎮座していました。これは < 照国神社のご祭神 > の銅像原型で、彫刻史上でも貴重な資料でした。

おりしも菊花かおる秋たけなわ、まして文化の日の三連休とあって、ご来場者はひきも切らずの盛況でした。 とりわけ観光バスの団体が来場されるたびに、館内はなんどもひとであふれ、会員総出での接客に追われました。
尚古集成館ご担当者によれば、

「 三日間の会期中、来場者は 5,000 人をはるかにこえ、6,000 人弱のご来場者であった 」
とのご報告をいただきました。 ご来場ほんとうにありがとうございました。

< Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO - Report 10 > からしばらくは、鹿児島での活版礼讃イベントの記録をつづります。  DSCN8227 DSCN8228 DSCN8193 DSCN8194 DSCN8192 DSCN8236 DSCN8361 DSCN8166 DSCN8175
《 アダナ ・ プレス倶楽部 郷土会員作品 》

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地元鹿児島からだけでなく、九州一円から多くの会員の皆さまにご来場いただきました。
出展者としてご参加いただいたのは以下のおふたかたでした。

◯ 横山 博  さん
陶芸家 ・ RIKKAGAMA
URL : http://blog.goo.ne.jp/rikkagama
六花窯/横山 博さんは、「 特命全権 : アダナ ・ プレス倶楽部 九州地区広報担当責任者 」  として、事前事後にわたり、八面六臂の大活躍をしていただきました。

< Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO > のイベントをご自身のブログで告知されただけでなく、名山町レトロフト 1F古書リゼットさん、山形屋 中4F 文具雑貨のWHATさん、文具のしんぷく本店、 荒田八幡電停前 La Fleur ~ラ フルールさんなどで、イベント告知のフライヤーを配布していただきました。

また会期中は、横山さんの愛機 < Adana-21J > を会場にご持参いただき、東京から搬入した < Salama-21A > と ともに大活躍でした。
なによりも食事や観光情報など、地元ならではの情報をご提供いただき、ふだんは 「 アダナ ・ プレス倶楽部 宴会部長」を自認している真田幸文堂、B 級グルメ 写真でおなじみの 横ちゃんもすっかりお任せでした。
横山さんのブログ < RIKKAGAMA 2014-11-03 > には 46 枚もの臨場感あふれる写真がアップされており、スライドショウで楽しむことができます。

◯ 早水恵一郎 ・ 時子夫妻
手漉き和紙工芸士/TESUKI paper works
URL : http://tesukipaperworks.com

鹿児島県在住。 自然豊かな山水の地の工房で手漉き和紙を製作されています。 活版印刷との相性も良いこの手漉き和紙に、活版印刷を施した作品も精力的に展開中です。

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【テーマ】   陶芸と活版印刷
【作品名】  レタープレスメッセージカード、コースター
【作者名】  横山 博 ( RIKKAGAMA )
【版式 ・ 技法】  亜鉛凸版、樹脂凸版
鹿児島県在住。 陶芸家。
陶器づくりとともに、陶芸作品にそえるペーパーアイテムなどの活版印刷作品も展開中です。
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【テーマ】   手漉き和紙と活版印刷
【作品名】  手漉き和紙とその道具
【作者名】  TESUKI paper works
【版式 ・ 技法】  顔料染め、柿渋染め、櫛引き、落水等
鹿児島県在住。 自然豊かな鹿児島の工房で、手漉き和紙を制作しています。
活版印刷との相性も良いこの手漉き和紙に、活版印刷を施した作品も展開中です。
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【会員情報】 笹井祐子さんが、意欲的に個展とグループ展を開催されます。

会員の笹井祐子さんが、意欲的に個展とグループ展を開催されます。
詳細は下記の URL をご確認のうえ、ご観覧をお勧めいたします。

SASAI Yuko

履 歴
1966 東京都生まれ
1990 日本大学藝術学部美術学科卒業
1992 日本大学藝術学部研究所版画コース修了
2010 日本大学海外研究員(平成21年度 メキシコ)
現在、 日本大学藝術学部 准教授

【 詳細情報 : Profile of Yuko Sasai
笹井祐子01 笹井祐子02
笹井祐子03 笹井祐子04 ─────────
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【ミサワ バウハウスコレクション】 ワシリーチェア からはじめる バウハウス

20141127005937373_0001 20141127005937373_0002< バウハウスとは >
「バウハウス」は、20世紀初頭のドイツに創設され、14年という短い活動期間ながら、モダンデザインの基礎を築き、その後の世界の建築、デザイン、造形教育に多大な影響を与えた造形学校です。
この学校の活動の成果は、現代の私たちの生活の中にも浸透しています。 例えば、日頃使い慣れたスチールパイプの椅子も、1925年、バウハウス出身のマルセル ・ ブロイヤーがデザインした 「 ワシリーチェア 」 からはじまっているのです。

家具だけでなく、照明器具、織物、壁紙、陶器や金属器、本やポスターなどのグラフィックデザイン、舞台芸術、そして、最終目標の建築まで、人間の生活に関わるさまざまな分野において、バウハウスの人びとは、柔軟な感性で、既成概念にとらわれない新しいデザインを開発しました。
装飾でごまかすのではなく、かたちと素材そのものの美しさを追求する姿勢は、新しい世紀を迎えた私たちの時代にも、依然として強い輝きを放っています。

< ミサワ バウハウスコレクションとは ? >
バウハウス創立から70年後の1989年に、ミサワバウハウスコレクションは誕生しました。
ミサワホーム株式会社は、バウハウスの教師や学生たちを中心に、モダンデザインの息吹が感じられる絵画、写真、インテリア、ハウスウエア、グラフィックデザインのほか、学生の授業の習作、図面など、さまざまな分野の作品を幅広く収集し、現在およそ1,500点の作品を保有しています。

1996年04月からギャラリーでの一般公開をスタートし、企画展を開催。
このコレクションは、現代でも通用する息の長いデザインを私たちのものづくりの手本とすると同時に、建築を中心に生活に関わるあらゆるデザイン改良を目指した彼らの志を、私たちがしっかりと受け継ぐ証でもあるのです。

ミサワ バウハウスコレクション
ワシリーチェア からはじめる バウハウス

◯ 期   間 : 2014年11月04日[火]-2015年03月13日[金]
◯ 開館時間 : 10 :00 -12 : 00、13 : 30-17 : 00 ( 金曜日のみ 10 : 00-19 : 00 )

◯ 休  館 日 :  毎週 水 ・ 土 ・ 日 ・ 祝祭日 および 12月27日-01月05日 休館
入場無料
 ミサワ バウハウスコレクションの観覧は予約制です。
休館日と開館時間に注意して、電話で日時を指定してご確認のうえご観覧ください。

電話番号 : 03-3247-5645

【 詳細情報 : ミサワ バウハウスコレクション