月別アーカイブ: 2023年10月

【展覧会】兵庫県立美術館|注目作家紹介プログラム チャンネル14|吉本直子 いのちをうたう ― 衣服、痕跡、その祈り|’23年10月28日-11月26日|終了

兵庫県美1101 兵庫県美1102兵庫県立美術館
注目作家紹介プログラム チャンネル14
吉本直子 いのちをうたう ― 衣服、痕跡、その祈り
会  期  2023年10月28日[土]- 11月26日[日]
開館時間  午前10時-午後6時(入場は閉館の30分前まで)
休  館  日  月曜日
会  場  兵庫県立美術館 ギャラリー棟1階 アトリエ1 ホワイエ
      651-0073 神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1(HAT神戸内)TEL: 078-262-1011
観  覧  料  無 料
主  催  兵庫県立美術館
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「注目作家紹介プログラム チャンネル」は、兵庫県立美術館が2010年度より毎年度開催してきたシリーズ展です。担当学芸員が今こそご紹介したいと考える注目作家を取り上げ、同時代を生きる作家と来館者とがさまざまな「チャンネル」を通して出会う機会になることを目指しています。
14回目となる2023年度の「チャンネル」では、
兵庫県加西市出身で、兵庫県西脇市在住の現代美術家、吉本直子(1972 – )をご紹介します。

吉本直子 Naoko YOSHIMOTO
1972 兵庫県生まれ
1995 京都大学教育学部教育心理学科卒業
2000 川島テキスタイルスクール卒業
2006 文化庁新進芸術家海外留学制度派遣研修員としてイギリスにて研修
2007 ポーラ美術振興財団在外研修員としてイギリスにて研修
◆ 作家のオフィシャルホームページ
Naoko YOSHIMOTO

作家-吉本直子-の言葉
“ 展覧会タイトルは「いのちをうたう ― 衣服、痕跡、その祈り」です。
着用者それぞれの生きた時間、記憶、歴史を目には明らかではない痕跡としてとどめた衣服。それを素材として制作した立体は、耳には聞こえない叫び、願い、祈りを放っているように思えます。
今を生きる無数の人々の生に思いを馳せ、個々の祈りが共生の祈りとなって響く空間を制作したいと思っています。”

※ 下掲詳細公式サイトにて最新情報を確認の上、ご観覧ください。
[ 詳 細 : 兵庫県立美術館 ]

【展覧会】練馬区立牧野記念庭園|企画展 タネと実の不思議|’23年10月28日-12月17日|終了

タネ展チラシ表面 タネ展チラシ裏面

練馬区立牧野記念庭園
企画展 タネと実の不思議
会  期  2023年10月28[土]- 12月17日[日]
企画展示  午前9時30分 - 午後4時30分(入場無料)
開園時間  午前9時 - 午後5時
休  園  日  毎週火曜日
会  場  練馬区立牧野記念庭園    記念館 企画展示室
      178-0063 東京都練馬区東大泉6丁目34番4号
問い合せ  練馬区環境部 みどり推進課 施設係
      電話:03-5984-1664(直通) ファクス:03-5984-1227
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実りの秋。牧野記念庭園でも、鳥たちがついばむ美しい紫色の実をつけるムラサキシキブ、風をうけプロペラのように飛んでいくヘラノキ、莢がねじれながら弾けるフジ、気がつくと靴ひもにくっつくかぎ状のとげのあるキンミズヒキなど、様々な形の実(果実)を見ることができます。
それらの実の中にはタネ(種子)が入っていて、子孫を残すという重要な役割を担っています。地中に根をはって動くことができない植物は、タネが遠くに散布されるように工夫を凝らしています。本展では、私たちの身近にあるタネから世界の変わったタネまで、種子散布の方法に着目して紹介し、タネと実の不思議な仕組みに迫ります。
さらに、牧野富太郎博士が採集した種子のほか、タネや実について書いた文章もご紹介します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳細 : 練馬区立 牧野記念庭園 ]

【展覧会】森美術館|森美術館開館20周年記念展|私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために|’23年10月18日-’24年3月31日

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森美術館
森美術館開館20周年記念展
私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために
会  期  2023年10月18日[水]- 2024年3月31日[日]
      会期中無休
開館時間  10:00-22::00 * 10月26日[木]、火曜日のみ 17:00 まで
      * ただし2024年1月2日[火]、3月19日[火]は22:00まで
      * いずれも最終入館は 閉館時間の30分前 まで
会  場  森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)
料  金  [平日] 一般 2,000円(1,800円)、学生(高校・大学生)1,400円(1,300円)、
      子供(4歳-中学生)800円(700円)、シニア(65歳以上)1,700円(1,500円)
      [土・日・休日]一般 2,200円(2,000円)、学生(高校・大学生)1,500円(1,400円)、
      子供(4歳-中学生)900円(800円)、シニア(65歳以上)1,900円(1,700円)
      ◉ お問い合わせ 050-5541-8600(ハローダイヤル)
      * 本展は、事前予約制(日時指定券)を導入しています。
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  森美術館
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産業革命以降、特に20世紀後半に人類が地球に与えた影響は、それ以前の数万年単位の地質学的変化に匹敵すると言われています。この地球規模の環境危機は、諸工業先進国それぞれに特有かつ無数の事象や状況に端を発しているのではないか。本展はその問いから構想されました。

本展では、国内外のアーティスト34名による歴史的な作品から新作まで多様な表現約100点を、4つの章で紹介します。第1章「全ては繋がっている」では、環境や生態系と人間の活動が複雑に絡み合う現実に言及します。第2章「土に還る」では、1950~80年代の高度経済成長の裏で、環境汚染が問題となった日本で制作・発表されたアートを再検証し、環境問題を日本という立ち位置から見つめ直します。第3章「大いなる加速」では、人類による過度な地球資源の開発の影響を明らかにすると同時に、ある種の「希望」も提示する作品を紹介します。最終章である第4章「未来は私たちの中にある」では、アクティビズム、先住民の叡智、フェミニズム、AIや集合知(CI)、精神性(スピリチュアリティ)などさまざまな表現にみられる、最先端のテクノロジーと古来の技術の双方の考察をとおして、未来の可能性を描きます。

本展のタイトル「私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために」は、私たちとは誰か、地球環境は誰のものなのか、という問いかけです。人間中心主義的な視点のみならず、地球という惑星を大局的な視点から見渡せば、地球上にはいくつもの多様な生態系が存在することにあらためて気付くでしょう。本展では、環境問題をはじめとする様々な課題について多様な視点で考えることを提案します。また輸送を最小限にし、可能な限り資源を再生利用するなどサステナブルな展覧会制作を通じて、現代アートやアーティストたちがどのように環境危機に関わり、また関わり得るのかについて思考を促し、美術館を対話が生まれる場とします。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 森美術館

【追 憶】Viva la 活版 Let’s 豪農の館|「気骨」の写真家:細江英公先生 対談 伊藤文吉翁|最前列に正座して拝聴|2015年の記録を再録紹介|

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Viva la 活版 Let’s 豪農の館
開催期間  2015年10月10日[土]-12日[月・祝] 09:00-17:00
会  場  「北方文化博物館 豪農の館」 内 「吉ヶ平古民家」(登録有形文化財)
      新潟県新潟市江南区沢海 2丁目15-25
主   催   朗文堂  アダナ・プレス倶楽部(現:サラマ・プレス倶楽部)
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《 豪農の館-北方文化博物館と、同館館長・第八代 伊藤文吉翁 》
活版礼讃<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>の会場、北方文化博物館を訪問するのは四回目、宿泊地となった北方文化博物館の付属施設「Museum  大呂菴-だいろあん/かたつむりのいおり」に宿泊したのは二度目であった。

寺泊の夕日-002uu寺泊の夕陽をみるuu北方文化博物館の伊藤館長と-0061[1]新潟旅行2011.10-234[1]新潟旅行2011.10-169[1]最初に北方文化博物館を訪問したのは、あの地震の年、2011年10月08-10日の三連休、二泊三日の新潟旅行のときであった。
ふりかえってみると、あの年はなにかがおかしかった。だから友人のたれかが、
「日本海に没する夕陽をみたい」
といいだし、それがきっかけとなってなんとなく新潟まででかけた。

その旅の記録は下記のページ、とりわけⅡに詳しい。
◯ 花筏 朗文堂好日録012 新潟旅行Ⅰ
◯ 花筏 朗文堂好日録013 新潟旅行Ⅱ
◯ 花筏 朗文堂好日録014 新潟旅行Ⅲ

最初の旅で北方文化博物館館長・伊藤家第八代・伊藤文吉(世襲名:本名 吉彦  1927-2016)翁とお会いした。今夜は「大呂菴-だいろあん」に宿泊予定であることをつげたら、文吉翁はだまって手をさしのべ、かたく掌を握りしめてきた。
おもえば北方文化博物館の訪問にあわせ、あのとき「Museum 大呂菴」に宿泊することがなければ、かくまでこの越後平野の 複合型博物館 にこだわることはなかったとおもう。

◯ 花筏 朗文堂好日録013 新潟旅行Ⅱ より <大呂菴での宿泊>
ここまでやるのか …… とおもった。すべてがおおぶりで隙だらけ、一見豪放かつ大胆、なんにもしていないようににみせながら、大呂菴はじつにこまやかなこころ配りがなされていた。それもわざとらしくなく、さりげなくである。
「大呂菴-だいろあん」は隣接する「北方博物館の関連施設」であるが、同館は全域にわたって落ち葉をふくめて入念に手入れが行きとどいている。しかし農薬を散布しないとみえて、周囲からチョウやトンボや蛙などが敷地内にわんさかおしよせていた。もちろん夕べともなると秋の蟲が艸叢ですだくように鳴いている。
食事は食器のひとつひとつがすごい。それもチマチマとした京懐石のまねごとではなく、ど~んと大胆な盛りつけと、繊細な味つけの料理が山をなしていた。あちこちに置かれた生花は、翌朝にはあたらしい野草にかわっていた。やつがれ真底、本当に、
「まいった、降参!」

< 写真展示と対談:細江英公   人間写真展  気骨 >
このときに得た情報をもとに、翌11月21日、日帰りで、北方文化博物館本館で開催された<細江英公 人間写真展 気骨>を参観し、同時開催された細江英公氏と文吉翁の対談を最前列に陣取って聴講した。
細江さんのアトリエは四谷舟町にあり、わが住吉町と隣接している。この住吉町・四谷愛住町・四谷三栄町・荒木町・舟町界隈は、街道をはずれてすこしでも路地に入ると、急峻な傾斜地が多く、また一部の作家・画家・カメラマンなどが「四谷は トウキョウ の モンマルトル  !?」と称して住居やアトリエを好んで置いた。さきに紹介した「アンパンマンショップ」のやなせたかしさん、細江英公さんもそんなおひとりであった。

聞き手は伊藤文吉翁で洒脱な話題の連続に〝細江英公カメラの大家〟も軽妙に応じていた。話題はもっぱら「コンパクトなデジタルカメラは面白いよ」とその能力と可能性をわかりやすく語られていた。和室での聴講席は座布団で、ノー学部はその最前列から怖れもなく「写真界の最長老」に、こちらも〝おもちゃのような小型カメラ〟を向けていた。どうやらはじめは、隣組のオジサンくらいにおもったらしいが、北方文化博物館本館のあちこちに「置かれている」『気骨』と題された展示写真をすでに見ていたから、ノー学部にしては恐る恐るだったのかも知れない。
この日、常磐荘(吉ヶ原民家の向かい)では、伊藤夫人がちいさな席札をかかげて<お茶会>を開いていた。うかがえば 「綺麗さび」で知られる小堀流 だとのことであった。
会場にはこれもちいさく「すべての収益は東日本大震災の被災者に向けた席」であることがしるされていた。

DSCN4426DSCN4427DSCN44282014年の暮れ、常磐荘を会場候補として<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>の開催交渉に、これも日帰りで北方文化博物館にでかけた。同館のスタッフは小社WebSiteをときおりご覧になっていた。したがって開催は快諾されたが、会場としては常磐荘よりも、むしろ向いにある「吉ヶ原民家」のほうが効果的ではないかという提案をいただいた。
これまでその民家の内部には入ったことが無かったが、百年余のときを刻んだ「吉ヶ原民家」の障子を開けはなった空間はすばらしかった。
DSCN1926DSCN1927こうして<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>は、エアコンが無く、蟲よけの網戸もない、なによりもことさらな照明設備もない「北方文化博物館 吉ヶ原民家」を会場ときめた。
このため清涼な気候の2015年10月10日[土]-12日[月・祝]の三日間を会期とし、一泊はできるだけ「大呂菴での宿泊を推薦」ということに決定した。

伊藤文吉翁は1927年うまれであるから、まもなく90歳になるはずであるが、<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>の開催中、会場の吉ヶ原民家までおいでいただき、うれしそうに活版印刷機とその製作品をご覧になっていた。
伊藤夫人からは、おいしいお酒の差し入れが「大呂菴」にあった。

《 場の力、ひとの力 》
活版礼讃イベントとして開始した、東京での<ABC dé タイポグラフィ >、<活版凸凹フェスタ>を一旦中断して、地方での活版印刷の普及を後押しし、その土地の『場の力』をバックにしながら、あらたな展開を<活版礼讃 Viva la 活版>では試みてきた。
おもへらく、『場の力』とはエトスのごとく自然ジネン自ばえのものも存するが、その根底にはアルテピアッツァ美唄における安田侃氏の力があり、尚古集成館における島津家歴代の蓄積があった。そして「北方文化博物館」館長で豪農とされる伊藤家も、阿賀野川の氾濫とたたかい、荒蕪地を田畑に開墾し続けた伊藤家八代にわたる『ひとの力』があった。
『場の力』とは『ひとの力』と両両相まってその本当の力を発揮するものとおぼえた。

2015年もあとわずかでおわるこのとき、伊藤文吉翁にきちんとお礼を述べて帰るのをわすれていたことがくやまれる。それよりなにより、会場ではサラマ・プレス倶楽部会員の何台かのカメラが稼働していたはずだが、たれも伊藤夫妻の写真を抑えていなかったことにおどろかされている。
『ひとの力』とは、その存在がおおきすぎるときには、ときとしてオーラのごとき風圧となって、カメラも向けられなかったのかもしれないともおもえた。
まもなく2016年がはじまる。そしてすでに「来年の」<活版礼讃 Viva la 活版>の開催候補地との交渉がはじまっている。

{ご報告 伊藤文吉翁のその後}
八代伊藤文吉となる伊藤吉彦は、1927年(昭和2年)に誕生した。
八代伊藤文吉は、多くの人びとに愛され、惜しまれつつ、2016(平成28)年10月に他界しました。 また、250年余りの歴史をもつ伊藤家の遺構、北方文化博物館は、郷土新潟をはじめ、日本、そして世界から訪れる人びとへ、この歴史と、育まれた文化をいまなお伝え続けています。

【展覧会】千葉市美術館|つくりかけラボ13|黑田菜月 野鳥観察日和|’23年10月28日-’24年1月28日|終了

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千葉市美術館
つくりかけラボ13
黑田菜月|野鳥観察日和
会  期  2023年10月28日[土]- 2024年1月28日[日]
休  室  日  11月6日[月]、12月4日[月]、12月25日[月]、12月29日[金]- 1月3日[水]
観  覧  料  無料
会  場  千葉市美術館 4階 子どもアトリエ
      260-0013 千葉県千葉市中央区中央3-10-8 TEL. 043-221-2311
協  力  習志野市谷津干潟自然観察センター
主  催  千葉市美術館
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第13弾となる今回は、写真家の黑田菜月さんをお迎えし、“ 野鳥観察 ” をキーワードに「見る」ことを考えるプロジェクトを開催します。プロジェクトのプレイベントとして、2023年5月、習志野市谷津干潟自然観察センターでワークショップを実施しました。ワークショップは、野鳥観察を「観察係」と「記録係」に分けて行うという、少し変わった形態で進められました。おたがいをつなぐのは、トランシーバーから聞こえる声のみ。かぎられた状況での野鳥観察は、視覚をわかちあう難しさと喜びを浮かび上がらせました。プロジェクトの会場には、そのようすをおさめた映像作品が展示されます。はたして、「見る」というとても身近な行為には、どのような作用や側面があるのでしょうか。会場で、さまざまな鳥を見つめながら、いっしょに考えてみましょう。

プロフィール
黑田菜月(くろだ・なつき)
1988年神奈川県生まれ。2013年に第8回写真「1_WALL」展でグランプリを受賞。近年は、リサーチやフィールドワーク、ワークショップなどを交えた映像作品、写真作品を手がける。また、公立動物園の周年企画に携わったり、子育てと制作のあり方を探る座談会を開催したりなど、幅広い活動を行っている。おもなグループ展に、企画も担当した2019年「どうぶつえんの目」(横浜市立金沢動物園)など。おもな個展に、2014年「けはいをひめてる」(ガーディアン・ガーデン)、2017年「わたしの腕を掴む人」(銀座ニコンサロン、大阪ニコンサロン)、2021年「αMプロジェクト2020–2021『約束の凝集』vol. 3 黑田菜月|写真が始まる」(gallery αM)、2022年「仙台写真月間2022 動物園で見つめる先に、」(SARP仙台アーティストランプレイス)などがある。

作家滞在予定日
2023年10月29日[日]、11月12日[日]、11月26日[日]、
2024年 1 月14日[日]、 1 月28日[日]

* 予定が変更になる場合があります。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 千葉市美術館 ]

【展覧会】東京大学 総合研究博物館|特別展示 骨が語る人の「生と死」 日本列島一万年の記録より|’23年9月30日-’24年2月22日

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東京大学 総合研究博物館
特別展示
骨が語る人の「生と死」 日本列島一万年の記録より
開催期間  2023年9月30日[土] - 2024年2月22日[木]
開催会場  東京大学総合研究博物館 (東京大学本郷キャンパス内)
      113-0033 東京都文京区本郷 7-3-1
休  館  日   日曜・祝日、12/30以降の土曜、ほか(下掲詳細開館カレンダーを参照ください)
開館時間  10:00 - 17:00(入館は 16:30 まで)
企画/構成    海部陽介(東京大学総合研究博物館・教授)
主  催  東京大学総合研究博物館
入  場  料  無 料 * 事前申込不要 
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本展では、遺跡から発掘される骨からわかる、祖先たちの知られざる素顔を探ります。初公開資料も多く、展示空間にも工夫を凝らしました。来館者の皆様にとって、この新たな「出会い」が、列島内でも実に多様であった人々の生き方や考え方に触れ、ヒューマン・ダイバーシティの本質を考える機会となれば幸いです。

<展示構成>
【第一部】骨が語る「生」
日本史上最高のマッチョマン / 筋骨たくましい縄文人の中でもとりわけ頑丈な集団がいた / 骨があらわす縄文の生活 / 大けがを負って / 彫りの深い顔立ちの縄文人は歯並びが整っていた / 奇抜なデザイナーたちには不思議な習慣があった / 戦争の証拠がなく平和にみえる縄文時代に暴力行為はどれほどあったのだろうか? / 激動する社会のはざまで
①渡来系集団の到来(弥生時代) / 激動する社会のはざまで
②変わる顔つき(古墳・飛鳥・奈良時代) / 長頭で反っ歯だが歯並びの乱れは少ない鎌倉時代人 / 豊かさに伴った長寿化と小顔化と歯並びの悪化と低身長(江戸時代)

【第二部】骨が語る「死」
盤状集骨葬(縄文時代)/ 廃屋墓(縄文時代)/ 多人数集骨葬・犬の埋葬(縄文時代)/ 横穴墓(古墳・飛鳥・奈良時代)/ なぜ人骨がないのか(奈良・平安時代)/ 共同墓地の出現と合戦の犠牲者(鎌倉時代)/ 誰もが墓地に葬られる時代の到来(江戸時代)
【第三部】病との闘い
がん / 結核 / 梅毒

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご参加を
※ アレルギー体質・喘息もちのかたにはマスク携行をおすすめ。本格的な博物館で必須アイテム
[ 詳 細 : 東京大学総合研究博物館

【展覧会】東京大学総合研究博物館|コレクション スクール・モバイルミュージアム|バイオミネラル|’23年10月24日-’24年3月30日

東大総研文教01 東大総研文教02

東京大学総合研究博物館コレクション
スクール・モバイルミュージアム
バイオミネラル
展示期間  2023年10月24日[火]- 2024年3月30日[金]
休  館  日  日曜、祝日
開館時間  9時 - 17時
会  場  文京区教育センター2階 大学連携事業室
      113-0034 東京都文京区湯島4丁目7番10号 TEL:03-5800-2591
入  場  料  無  料
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バイオミネラルとは骨や貝殻のように生物が自ら作り出す鉱物のことを指し、脊椎動物、軟体動物(貝類)、棘皮動物(ウニ)、節足動物(フジツボ)、刺胞動物(サンゴ)などの多くの生物がバイオミネラルを形成する能力を持っています。バイオミネラルは体を支えたり、防御したり、カルシウムを貯蔵したり、様々な機能を持っており、多くの生物にとって生きていく上で欠かせません。今回の展示では、バイオミネラルの代表的な例を実物の標本で展示し、形、機能あるいは成分の多様性を紹介します。バイオミネラルが作られる作用のことをバイオミネラリゼーションと呼び、日本では東京大学の研究者が中心となってバイオミネラリゼーション研究会という研究会が組織され研究上の情報交換を行っています。本展示ではバイオミネラリゼーション研究会で行っている最新の研究例についても紹介します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報をを確認の上ご参加を
[ 詳 細 : 東京大学総合研究博物館  文京区教育センター ] 

【展覧会】佐川美術館|吉左衞門X nendo × 十五代吉左衞門・樂直入|’23年9月30日-’24年1月28日

20230915172315_00001佐川美術館 樂吉左衞門館
吉左衞門 X nendo × 十五代吉左衞門・樂直入
会  期  2023年9月30日[土]- 2024年1月28日[日] * WEB 日時予約制
         1 期  2023年 9 月30日[土]-10月29日[日]
         2 期  2023年10月31日[火]-12月 3 日[日]
         3 期  2023年12月14日[木]-2024年1月28日[日]
会  場  佐川美術館  樂吉左衞門館
      524-0102 滋賀県守山市水保町北川2891
      TEL: 077-585-7800  FAX: 077-585-7810
開館時間  午前9 時30 分 - 午後5 時(入館は 午後4 時30分 まで)
休 館 日  月曜日(祝日の場合は開館)9月20日、
      10月11日、11月28日-12月6日、12月30日-1月3日、1月10日、2月13日-17日
入 館 料  一 般 1,300円 / 高大生 900円(要学生証)/ 中学生以下無料(要保護者同伴)
      * 専門学校・専修学校は大学に準じる
      * 障害者手帳をお持ちの方(手帳をご提示ください)、付添者(1名のみ)は無料
主  催  佐川美術館(公益財団法人 SGH 文化スポーツ振興財団)
後  援  滋賀県、滋賀県教育委員会、守山市、守山市教育委員会
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◆ 佐川美術館|吉左衞門X nendo × 十五代吉左衞門・樂直入|’23年23年9月30日-’24年1月28 ◆

江戸時代中後期の文人画家、琴士として知られる浦上玉堂は、心の中に浮かぶ風景、いわゆる胸中の山水を描き続けることにより、自らと自然の関係性を描こうとしました。
心をそのまま画布の上に描く心象風景の美しさにに魅せられたという直入。形にとらわれることなく、作為を排して自由に表現した玉堂作品は、近年の直入の作行きに見られる造形や色彩といった表現の諸要素を削ぎ落して、究極表現を超えようとしている樂茶碗に共通性を見出せます。
本展では直入が玉堂を見つめる中で、玉堂の世界に深く入り込んで制作した樂茶碗と玉堂作品を展観することにより、2者に通じる深い精神性にふれようとする試みです。

※ 佐川美医術館は、入館に際して WEB での予約が必要です。予約専用 WEBサイトで予約を完了してからおでかけください。
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上、ご観覧を
[ 詳 細 : 佐川美術館  佐川美術館樂吉左衞門館 ]
[ 関 連 : 活版 à la carte【展覧会】樂美術館|開館45周年記念「定本 樂歴代」|’23年9月2日-12月24日 ]

【展覧会】長崎県美術館|浪漫の光芒 ─ 永見徳太郎と長崎の近代|’23年10月14日-’24年1月8日|終了

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長崎県美術館
浪漫の光芒 ── 永見徳太郎と長崎の近代
会  期  2023年10月14日[土]- 2024年1月8日[月・祝]* 会期中一部展示替えがあります
         前  期:10月14日[土]- 11月 5 日[日] 
         中  期:11月 7 日[火]- 11月26日[日] 
         後  期:11月28日[火]- 2024年1月8日[月・祝]
開館時間  10:00 - 20:00(1月2日、3日は18:00まで)* 最終入場は閉館の30分前まで
休  室  日  10月23日㈪、11月6日㈪、13日㈪、27日㈪、12月11日㈪、25日㈪、
      年末年始:12月29日㈮ - 2024年1月1日[元日] * 11月6日㈪ は本展以外は開館。
会  場  長崎県美術館 企画展示室
      850-0862 長崎県長崎市出島町2番1号   TEL:095-833-2110 / FAX:095-833-2115
観  覧  料  一 般 1,200円、大学生・70歳以上 1,000円、高校生以下 無料
      * 各種割引、優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
特別協力  神戸市立博物館
共  催  長崎新聞社、NBC長崎放送、KTNテレビ長崎
主  催  長崎県、長崎県美術館
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長崎が生んだ稀代の文化人、永見徳太郎の全貌に迫る はじめての展覧会

長崎有数の資産家のひとりとして「銅座の殿様」とよばれた永見徳太郎(1890-1950)。
永見家は江戸時代より続く長崎を代表する商家であり、若くしてその当主となった徳太郎は、青年実業家としての活動を展開する一方、南蛮美術を中心としたコレクター、戯曲等の執筆に励む文筆家、写真や絵画を手がけるアーティストなど、驚くべき多彩な顔をもって長崎の芸術文化に関わりました。
文化人としての永見の名は長崎にとどまらず全国にとどろき、芥川龍之介、竹久夢二など中央で活躍する芸術家たちが長崎を訪れる際には、銅座の永見邸を訪れ、永見の蒐集した美術・工芸作品を鑑賞し、長崎のもつ異国情緒を存分に味わっていたといいます。後半生は長崎を離れるものの、長崎に対する愛情は途絶えることなく、精力的な執筆活動を通して、長崎の芸術文化の発信につとめました。

本展では、永見が手がけた絵画や写真作品をはじめ、南蛮美術を中心とする旧蔵品、交流した芸術家たちの作品を展示することで、その多彩な仕事の全貌に迫ります。それは同時に、近代の長崎における芸術世界の一側面を照らし出すことにもつながるでしょう。

長崎県美03 長崎県美02☆ 活版アラカルト掲載図版のほとんどは、画面をクリック or タップすると拡大表示されます ☆

< 本展のみどころ >
◆ 幻の永見コレクション、長崎へ里帰り
若き長者となった永見徳太郎は、南蛮美術を中心とする作品・資料の蒐集を精力的に行いました。絵画はもちろん、彫刻、工芸品、あるいは古地図や宗教関係の品々も含め、永見コレクションは多種多様かつ膨大になっていきます。大正時代に多くの芸術家たちを魅了した品々のうち、大部分は永見とともに長崎の地を離れますが、本展ではその一部が長崎へと「里帰り」します。永見が愛蔵したバラエティ豊かな作品・資料をお楽しみください。
◆ アーティスト・永見夏汀
永見は「夏汀」の雅号を名乗り、自らもアーティストとして創作活動に励みました。とりわけ大正時代には、写真集『夏汀画集』3冊の発行や、油彩画の太平洋画会展などへの出品、戯曲集の出版など、写真、絵画、文学に及ぶ広範な分野で活発な取り組みを見せます。写真との関わりは大正時代末に東京に移住してからも続き、歌舞伎座を中心とする演劇・舞台写真を多数撮影しました。これらの作品から、永見の「つくること」に対する情熱を垣間見ることができるでしょう。
◆ 名だたる芸術家たちと結んだ、豊かな交流
蒐集や創作の発表により文化人として広く知られるようになった永見は、満谷国四郎、前田青邨ら画家、芥川龍之介や谷崎潤一郎、菊池寛ら文学者、市川猿之助ら演劇関係者など、数多くの芸術家たちと交友を結びました。永見は彼らを自邸であつくもてなし、時には彼らの作品を買い求めました。竹久夢二や南薫造といった中央で活躍した画家や、渡辺与平ら長崎が生んだ画家たちを中心に、永見ゆかりの作品を通して、その豊かな交友関係に迫ります。
◆ 長崎の「伝道者」としての後半生
大正時代末に東京に拠点を移して以降も、永見は雑誌、新聞、ラジオなど数多くの媒体で長崎の歴史、文化、芸術について精力的に発信を続けました。その一部は『長崎南蛮草』(1926年)や『長崎の美術史』(1927年)、『南蛮屏風大成』(1930年)といった著書として結実します。こうした後半生の仕事に、ふるさと・長崎に対する深い愛情を読み取ることができるでしょう。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 長崎県美術館

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{ 秋の夜長に すこし長めの 新宿餘談}
この 稀代の趣味人ともいえる人物を、出身地「長崎の美術館」が取りあげたことにおどろいた。これまでは地元の版元:長崎文献社などが、郷土人物伝・郷土偉人伝のひとりとして取りあげ、書名にも「永見徳太郎」を冠したものがみられた。参考までに稿者蔵書からその一部を紹介しよう。

『長崎南蛮余情 ― 永見徳太郎の生涯』(大谷利彦 1988年 長崎文献社)、『のたれ死にでもよいではないか』(志村有弘 2008年 新典社)、『長崎偉人伝 永見徳太郎』(新名規明  2019年 長崎文献社)、『南蛮堂コレクションと池長孟』(神戸市立博物館図録 2003年)。

新典社の図書タイトルは刺激的だが、この書名が暗示するように、徳太郎の没年は1950年11月20日とされているが、これは旅先から封筒に入れたはがきを妻に送り、それ以後徳太郎が消息不明となったために、その封書の記載日をもってのちに命日としたものである。
徳太郎のコレクションのほとんどは、関西居住時代に徳太郎の事業が急速に困窮した時期に、池永孟(いけなが はじめ 南蛮美術品蒐集家 1891-1955)に譲られた。池永は南蛮文化コレクターであり、神戸に南蛮美術館を開設し、それがのちに神戸市立となり、こんにちの神戸市立博物館の源流のひとつとなっている。そのコレクションのうち、相当数を占めるのが永見徳太郎の旧蔵品であり、池永を経て神戸市立博物館に所蔵され、これまでに所蔵経緯を含めて数度紹介されている。

長崎の銅座とは、江戸や京都における金座・銀座と類似の施設で、貨幣や金属器などを吹き替えて(鋳なおし)、溶融した銅を型に鋳込んで鋳塊(ingot インゴット)として、主に輸出品としていた施設・工場・集団であった。この吹き替えの際に、金銀などほかの貴金属が抽出されることがあり、それが利を産むことも多かったとされる。長崎銅座の銅塊は「南蛮貿易」などをつうじて巨利をもたらしたが、いまは東京の金座・銀座と同様に全廃され、わずかに町名:銅座と、銅座川の名だけにのこっている。
永見徳太郎に関しては、上掲図書のほかにウィキペディア:永見徳太郎 があり、数次の修整をへて、現在は整理された資料となっている。参考までに紹介した。〔協力:岩永 充〕
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{ 芥川龍之介のおもわぬ写真が公開 }
現在「【展覧会】たばこと塩の博物館|特別展 芥川龍之介がみた江戸・東京|’23年9月16日-11月12日」が開催されており、好評展示となっている。ここでは龍之介が幼少期を過ごした両国の家が、江戸幕末古地図から特定され、津藩25万石「藤堂和泉守下屋敷」の近く、ほかは武家地と回向院などの社寺地が中心で、町人地はわずかしか無い。精査は未了だが、いまの墨田区亀沢町あたりの江戸下町で育った。
なにせエリートとして一高・東京帝国大学をまっすぐ進んだ龍之介ではあったが、愛煙家としても知られ、両切の紙巻たばこ「ゴールデンバット」を、日に数十本も喫煙するほどの愛煙家であったとされる。それでものこされた写真のほとんどは、端整な文学青年としての芥川像が多い。
長崎県美術館フライヤー一部切り抜きところで今回、上掲の{ 活版 à la carte 【展覧会】長崎県美術館|浪漫の光芒 ─ 永見徳太郎と長崎の近代|’23年10月14日-’24年1月8日}が開催されている。そのフライヤー、上掲の第二図版、 左最上部のモノクロ写真 ① にかくのように紹介されている〔姓名記述に補整した〕。
① 芥川龍之介・菊池寬が長崎を訪れた際の記念写真(向かって左から、菊池 寬、芥川龍之介、武藤長蔵、永見徳太郎)1919年撮影、長崎大学附属図書館所蔵  ※ 本展不出品

銅座の大旦那であった、永見・松田の両家が創設にふかく関わった 十八親和銀行(本店所在地 長崎県長崎市銅座町1番11号)は、いまも本店を長崎中島川と銅座川の合流地点に面した銅座町に置く。ここからは長崎出島公園や、新設された長崎水辺の森公園の一画を占める長崎県美術館も至近距離にある。
今回の展覧会フライヤーと無償配布物はとても丁寧に製作されているが、その第二図版に興味ぶかいモノクロ写真があった。画像はクリックすると拡大されるのでご覧いただきたい。
写真は永見邸で撮影されたものとみえて、永見徳太郎だけは和装で庭下駄らしき履き物であるが、芥川竜之介・菊池寬・ 武藤長蔵の三名は背広にネクタイ姿の正式な洋装である。ところが脚もとを見ると、菊池・芥川は毛臑むきだしの素足で、草鞋か草履らしきものを履いて写真に収まっている。風呂きらいであったと伝承される芥川の脛は汚れていた。よく見ると靴下に草履姿らしい。

第三図から図版キャプションをみると、写真所蔵先は〔長崎大学附属図書館〕とされ、※本展不出品 ともしるされている。同大学図書館は幕末・明治期の写真画像を大量に所蔵し、有料ながら公開提供に親切で、稿者も何度か画像提供を受けている。ただしフルフレームでの使用を要請されるので、ここでもトリミングができなくて、こうした和洋折衷の少し珍妙な写真が披露されてしまったのだろう。ダンディ龍之介としては失策のひとつであろうか。

稿者は元来衣食住にさほどの関心はないとうそぶき、衣裳箪笥の一番うえにあれば季節外れの衣服をまとい、右足と左足で別のサンダルを履いて近所に出かけたりして家人から顰蹙・叱責をかう。
家人はこの資料を見て、2023年10月スタートの、NHK朝ドラ「ブギウギ」で、主役が大正時代の娘役のころは、バレエシューズを履いて西洋舞踊をならうが、日常は和装で足袋をはき、草履履きが多いと教えてくれた。女性はこのように自他の服装や身なりに気を配り、他者にも厳しいものがある。風俗考証家もたいへんな時代になったものである。ちなみに稿者はほとんんど地上波テレビを見なくなってしまったいまである。

【展覧会】国立能楽堂 資料展示室|国立能楽堂開場40周年記念|企画展「楽器名品展」|’23年9月6日-11月17日|会期終了乍蹔・次回展示開催公表

楽器名品展_A4チラシx-4.indd 楽器名品展_A4チラシx-4.indd国立能楽堂 資料展示室
国立能楽堂開場40周年記念
企画展「楽器名品展」
期  間  令和5年(2023年)9月6日[水]- 11月17日[金]
開室時間  午前11時 - 午後5時
休  室  日  月曜日(祝日の場合は翌日)
      * 国立能楽堂主催による下記の夜公演をご鑑賞のお客様は、
       開場から休憩時間終了時まで展示をご覧頂くことができます。
       9月15・22日、10月20日、11月17日
主  催  独立行政法人日本芸術文化振興会
      国立能楽堂 資料展示室
      151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1 電話 03-3423-1331
入場無料
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能楽囃子方や美術館・博物館が所蔵する芸能史において貴重な楽器の名品を一堂に集めて展示します。現在でも舞台上で使用されている楽器も間近でご覧頂けます。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上、ご観覧を
[ 詳 細: 国立能楽堂 資料展示室 ]
{新宿餘談}
「独立行政法人 日本芸術文化振興会(芸文振)」傘下の 国立劇場 と伝統芸能情報館(東京都千代田区)などが再建工事のために長期休館となり、おなじ系列とみられる能楽堂と「国立能楽堂 資料展示室」の動向にも不安があった。どうやら調整がなったようで{令和6年1月6日-3月23日 国立能楽堂開場40周年記念収蔵資料展「収蔵資料名品展」}の開催が告知された。次回展詳細資料が発表されたらあらためて紹介したい。
〔 参 考 : 活版アラカルト〔展覧会〕しばしのお別れ|国立劇場|伝統芸能情報館|国立劇場所蔵芸能資料展|’23年8月26日-10月26日|2023年10月末 全館閉鎖/閉場 長期休館 〕

【公演/展示】アーツ前橋|開館10周年記念展|ニューホライズン 歴史から未来へ|’23年10月14日-2024年2月12日

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アーツ前橋
開館10周年記念展
ニューホライズン 歴史から未来へ
会  期  2023年10月14日[土]- 2024年2月12日[月・祝]
会  場  アーツ前橋と前橋市中心市街地
      アーツ前橋
      371-0022 群馬県前橋市千代田町5-1-16 電 話 027-230-1144
開館時間  10時00分 - 18時00分(入場は 17時30分 まで)
休  館  日  水曜日  * 年末年始の休館は12/27[水]- 1/4[木]
入  館  料  一 般 1,500円、学生 / 65歳以上 / 団体(10名以上) 1,000円、 高校生以下 無 料
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  New Horizon 展実行委員会、 前橋市
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群馬県前橋市のアーツ前橋は、前橋市中心市街地の商業施設を改修した公立美術館として2013年10月にオープンし、今年で10周年を迎えます。開館以来「創造的であること creative」「みんなで共有すること share」「対話的であること dialogues」の3つをコンセプトに、展覧会だけでなく多くの地域アートプロジェクトを実施してきました。
開館10周年を記念する本展では、そうした当館を拠点とする市民とアーティストの協働をさらに市街地へと拡充し、官民連携のアーバンデザインで整備された周辺の現代建築群や、再開発が待たれるアーケード街に、人工知能や AR(拡張現実)など テクノロジーを用いた作品、イマーシブな映像インスタレーション、次代を担う若手アーティストの滞在制作などを展開。当館の “次の10年” に向け、変容する都市におけるアートとミュージアムの新たな可能性を拓いていきます。

【出展作家】
アンドリュー・ビンクリー、石多未知行/デサイドキット/ザ・フォックス、ザ・フォルクス/ランペイジズ・プロダクション、井田幸昌、岡田菜美、オラファー・エリアソン、川内理香子、木原共、五木田智央、蔡國強、ザドック・ベン=デイヴィッド、ジェームズ・タレル、スプツニ子!、関口光太郎、武田鉄平、蜷川実花、袴田京太朗、ハシグチリンタロウ、ビル・ヴィオラ、マッド・ドッグ・ジョーンズ、マームとジプシー、松山智一、村田峰紀、横山奈美、403architecture [dajiba]、山口歴、レフィーク・アナドール、WOW

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧・ご参加を。
[ 詳 細 : アーツ前橋 ]

【展覧会】東京農業大学「食と農」の博物館|JOZOO ─ 醸造と発酵のせかい ─|’23年10月12日-’24年4月6日|終了

東京農業大学「食と農」の博物館23-24醸造

東京農業大学「食と農」の博物館
JOZOO ── 醸造と発酵のせかい ──
期  間  2023年10月12日[火]- 2024年4月6日[土]
開館時間  9:30 - 16:30
休  館  日  日曜日、月曜日、祝日、 大学が定めた休日
所  在  地  東京農業大学「食と農」の博物館 1階企画展示室
      158-0098 東京都世田谷区上用賀2-4-28
      TEL 03-5477-4033 FAX 03-3439-6528
      入館料無料[予約不要]
企  画  東京農業大学 応用生物科学部 醸造科学科
主  催  東京農業大学「食と農」の博物館、東京農業大学 応用生物科学部 醸造科学科
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食と農の「今まで」、「今」、「これから」を発信する
東京農業大学「食と農」の博物館は、学校法人東京農業大学により一般法人進化生物学研究所の協力のもと開館しました。その源流は、「日本の博物館の父」とも称される田中芳男が明治37(1904)年に設置した標本室に遡ります。
東京農業大学の建学の精神は「人物を畑に還す」です。創立者:榎本武揚と、初代学長:横井時敬の2人の学祖の共通の思いである「実学主義」を貫いてきた同学には、明治24(1891)年の創立以来、長い歴史の中で培ってきた「食と農」に関する膨大な研究業績や、教育の実績が蓄積されています。
同館では、様々なコンセプトによる展示や講演会、体験学習などを年間を通じて開催し、広く皆様に食と農に関する知識や情報を提供しています。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 東京農業大学「食と農」の博物館
[ 関 連 : 東京農業大学「食と農」の博物館 公式紹介動画  YouTube  11:55 ]
{新宿餘談} 
熾烈な予選会を勝ち抜き、東京農業大学が「第100回 箱根駅伝」に伝統校として復帰、まさに古豪復活という感じ。駅伝ファンなら同学応援団名物「大根踊り」を楽しみにしている。中継テレビ局は決して逃せない名物シーンとしていつの間にか日本の正月を彩って、歳時記ともなっていた。


この{活版印刷アラカルト}のウェブページは、限度ギリギリの長尺ブログになっています。そのためお手数ながら、ときおり、とりわけ動画類を閲覧後は「ページ画面を更新」していただくと、次回からもスムーズなスクロールと閲覧をお楽しみいただけます。また活版アラカルトの二枚目以降のページにも、一枚目に納めきれなかった魅力的な記事が満載。閲覧を強力推奨いたします。

【展覧会】倉敷市立美術館|特別展 絵は奏で、物語る ー はるかなる時空の旅人たち ー|’23年10月7日-12月17日|終了

倉敷市美術館

倉敷市立美術館
特別展 絵は奏で、物語る
ー はるかなる時空の旅人たち ー
期  間  2023年10月7日[土]- 12月17日[日]
開館時間  9時-17時15分(入場は16時45分まで、初日は10時開場)
休  館  日  月曜日(ただし10月9日[月・祝]は開館、10月10日[火]は休館)
展覧会場  倉敷市立美術館 美術館2階 第 2・3 展示室、展示コーナー
      710-0046 岡山県倉敷市中央2丁目6番1号 TEL. 086-425-6034
観  覧 料  一 般 1000円、65歳以上 800円、高大生 600円、中学生以下 無 料
      * 心身障がい者とその付き添いの方1名は無料
主  催  倉敷市、倉敷市教育委員会、倉敷市立美術館、山陽新聞社
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本展では音楽や物語を感じさせる豊かな作品世界を展開した岡山県ゆかりの作家、有元利夫、瓜南直子、斎藤真一の作品を紹介します。
津山市生まれの有元利夫 (1946-1985) は、時を経て風化したような独自の絵肌を作りだしました。舞台にも似た場所に現れる人物は、漂う音楽と共にはるか昔に語られた物語を再び語り始めるかのようです。
岡山市で小学校から高校までを過ごした瓜南直子 (1955-2012) は、古代日本の神話的世界に基いた「兎神国-としんこく」を設定し、作品に様々な神仙、霊獣を登場させ、独創的な幻想譚を紡ぎました。
倉敷市生まれの斎藤真一 (1922-1994) は、盲目の女性旅芸人・瞽女 (ごぜ) や明治期吉原の遊女について調査を重ね、作品を通して彼女たちの物語を語るほか、自画像的なさすらいの楽師等を描きました。
それぞれ個性あふれる作品を、有元・瓜南あわせて約60点、斎藤約60点展示します。

※ 下掲詳細公式サイトで最終情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 倉敷市立美術館 ] 

【展覧会】千葉市美術館|企画展  new born 荒井良二 いつも しらないところへ たびするきぶんだった|’23年10月4日-12月17日|終了

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千葉市美術館
企画展 
new born 荒井良二
いつも しらないところへ たびするきぶんだった
会  期  2023年10月4日[水]- 12月17日[日]
休  室  日  10月10日[火]、23日[月]、11月6日[月]、20日[月]、12月4日[月]
      * 第1月曜日は全館休館
観  覧  料  一 般 1,200円、大学生 700円、小・中学生、高校生 無料
      ◎ 本展観覧券で5階常設展示室「千葉市美術館コレクション選」もご覧いただけます
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  千葉市美術館、朝日新聞社
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2005年に日本人として初めてアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞するなど、世界的な評価を受けるアーティスト、荒井良二(1956-)。彼の幅広い活動は、絵本だけでなく、絵画、音楽、舞台美術にまでおよびます。
自らを「絵本もつくる人」と称する荒井にとって、絵と言葉で物語をつづる方法は、つねにその創作の出発点になるものです。一方で、2010年の初作品集『metaめた』の刊行や、郷里・山形を舞台とした「荒井良二の山形じゃあにぃ」、「みちのおくの芸術祭山形ビエンナーレ」の芸術監督など、近年は場所やジャンルを超えた創作を展開してきました。

本展では、そんな荒井良二の「いままで」と「これから」を語る作品たちを、荒井自身が再構成して紹介します。また、新作の立体インスタレーション《new born 旅する名前のない家たちを ぼくたちは古いバケツを持って追いかけ 湧く水を汲み出す》を発表。こども一人一人がひとつの家となり、展示室に点在する小さな家々は、それぞれに物語を内包しながら、この展覧会とともに旅をしていきます。

いつも、まさに旅をする時のように、先が見えない不安や恐れをも楽しみに変えてしまうような気持ちで活動の幅を広げてきた荒井良二。彼はこれまでどんなところを旅して、次はどこへ出かけていくのでしょうか。ここからまた新しい荒井良二が誕生=new bornする展覧会を、ぜひ体感してください。

プロフィール
荒井良二 ARAI RYOJI
1956 年山形県生まれ。日本大学藝術学部美術学科を卒業後、絵本を作り始める。1999 年に『なぞなぞのたび』でボローニャ国際児童文学図書展特別賞を、2005 年には日本人として初めてアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞するなど、国内外で数々の絵本賞を受賞。日本を代表する絵本作家として知られ、海外でもその活動が注目されている。
美術館での展覧会、NHK 連続テレビ小説「純と愛」のオープニングイラスト、「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ」の芸術監督など多方面で活動。主な絵本に『はっぴぃさん』、『ねむりひめ』、『きょうはそらにまるいつき』、『きょうのぼくはどこまでだってはしれるよ』、『こどもたちはまっている』などがある。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 千葉市美術館  本展特設サイト

【展覧会】国立科学博物館|特別展 和食 ~ 日本の自然、人々の知恵 ~|’23年10月28日-’24年2月25日

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特別展 和食 ~ 日本の自然、人々の知恵 ~
Special Exhibition WASHOKU : Nature and Culture in Japanese Cuisine
会  期  2023年10月28日[土]- 2024年2月25日[日]
会  場   国立科学博物館(東京・上野公園)
      110-8718 東京都台東区上野公園7-20
      問い合わせ 050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間  9時 - 17時(入場は16時30分まで)
休  館  日  月曜日、年末年始(12月28日-1月1日)、1月9日[火]、2月13日[火]
      ただし 12月25日[月]、1月8日[月・祝]、2月12日[月・祝]、2月19日[月]は開館
入場料金  一般・大学生 2,000円、小・中・高校生 600円
      * 10月4日より前売り開始。各種割引、優待情報などは下掲詳細参照
主  催  国立科学博物館、朝日新聞社
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◆ 国立科学博物館|特別展   和食 ~ 日本の自然、人々の知恵 ~|’23年10月28日-’24年2月25日 ◆

「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されて10年 。世界中でますます注目の高まる和食を、バラエティ豊かな標本や資料とともに、科学や歴史などの多角的な視点から紹介します。日本列島の自然が育んだ多様な食材や、人々の知恵や工夫が生み出した技術、歴史的変遷、そして未来まで、身近なようで意外と知らない和食の魅力に迫ります。
※ 本展は2020年に開催予定でしたが、新型ウイルス感染症「COVID-19」パンデミックの影響で中止となり、改めて開催するものです。

※ 下掲の公式詳細サイトで最新情報を確認のうえ、ご観覧ください。
[ 詳 細 : 国立科学博物館   本展特設サイト ] 

【展覧会】世田谷文学館|世田谷文学館コレクション展|衣裳は語る ─ 映画衣裳デザイナー・柳生悦子の仕事|’23年10月7日-’24年3月31日|

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世田谷文学館
世田谷文学館コレクション展
衣裳は語る ── 映画衣裳デザイナー・柳生悦子の仕事
会  期  2023年10月7日[土]- 2024年3月31日[日]
      * 混雑時入場制限あり
会  場  世田谷文学館  
      157-0062 東京都世田谷区南烏山1-10-10 電話 03-5374-9111  
開館時間  10:00-18:00
      * 展覧会入場、ミュージアムショップの営業は 17:30 まで
休  館  日  毎週月曜日(祝日の時はその翌日)、年末年始(12月29日-1月3日)
料  金  一 般 200円、大学・高校生 150円、65歳以上、小・中学生 100円
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  公益財団法人せたがや文化財団 世田谷文学館
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*映画では縦と横とののっぴきならない関連によって正確に割り出されたものこそ成功した衣裳といわれるものであろう。
どんなに素晴らしいデザインの1枚の衣裳であろうと、
全篇の調和を考えてないものはグッド・デザインとはいえない。
   *柳生悦子「『大当り三色娘』の衣裳をめぐって」(「映画技術」第72号1957年)より

1950年代から80年代まで、数々の映画で衣裳デザインを担当した 柳生悦子(やぎゅう・えつこ 1929-2020)。舞台衣裳デザインの道を志していた柳生は東京美術学校在学中から映画美術監督・松山崇に師事、美術助手として映画制作に携わります。『ロマンス娘』(東宝 1956年)で映画衣裳を手がけるようになり、以降「三人娘」「若大将」「社長」「クレージー」ものなどの東宝の人気シリーズから音楽映画、文芸作品、時代劇、戦争、SF映画などあらゆるジャンルの映画衣裳デザイナーとして活躍していきます。85年の『Mishima』(日米合作映画・日本未公開)、88年の『敦煌』(大映・電通)まで作品数は100本以上に上ります。

現在でこそ映像作品におけるコスチューム・デザインは作品を成り立たせる重要な要素として認識されていますが、柳生がキャリアをスタートした1950年代から60年代の映画界はモノクロからカラー、ワイド画面への転換期と軌を一にし、登場人物たちの色調やスタイルを全体バランスの中で考える専門職としての衣裳デザイナーの必要性がようやく認められはじめた時期でもありました。柳生は手さぐりの中で、映画全体と調和する「グッド・デザイン」とは何かを追求し続けました。
世田谷文学館は柳生の生前、約3000点に及ぶデザイン画の寄贈を受けました。本展は、歳月を経てなお色彩鮮やかなデザイン画の数々を中心に構成し、映画衣裳デザイナーのパイオニア・柳生悦子の仕事をご紹介いたします。約400点の衣裳デザイン画を閲覧できるデジタル展示とともにお楽しみください。

※ 混雑時には入場制限することがあります
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 世田谷文学館

【展覧会】黒部市美術館|キュンチョメ個展 魂の色は青|’23年10月7日-12月17日|終了

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黒部市美術館
キュンチョメ個展 魂の色は青
会  期  2023年10月7日[土]-12月17日[日]
会  場  黒部市美術館
      938-0041 富山県黒部市堀切1035(黒部市総合公園内)
      TEL/FAX:0765-52-5011
開館時間  9:30 - 16:30(最終入館 16:00)
休  館  日  月曜日(但し10月9日開館)、10月10日・11日、11月24日
観  覧  料        一 般  500円、 高校・大学生  400円、 中学生以下  無 料
      * 障害者等手帳をお持ちの方と付添1名無料
共  催  黒部市、黒部市教育委員会
主  催  黒部市美術館[公益財団法人黒部市国際文化センター]
──────────────────────20230928171324_00026◆ 黒部市美術館|キュンチョメ個展 魂の色は青|’23年10月7日-12月17日 ◆

キュンチョメ(ホンマエリ、ナブチ)は、制作行為を「新しい祈り」と捉え、様々な社会問題や自然災害、そこに関わる人々と正面から向き合い、複雑に絡まる感情や交錯する意見を反映させながら真摯に作品に昇華させてきました。
2022年以降は、フィリピンやハワイに滞在し現地の圧倒的な自然や、多様な価値観に触れ、思考を大きく更新させています。そして現在、海や大地、あるいは地球そのものに全身全霊で関わりながら「新しい幸福」の在り方を模索しています。

展示作品11点は全て新作で、海で制作された作品を中心に構成されます。作家は近年、様々な方法海に潜り続けてきました。全身の力を抜き、環境に身を委ね、息を止めて海の深くまで行き、再び海面へ浮上する。そこでようやく、おもいっきり息を吸います。その「呼吸」は生の実感であると共に、世界と出会い直す瞬間であったのかもしれません。そのような数々の自然体験と共につくられた作品は、詩的でユーモラスな行為を通して幸福の探求へとつながっていきます。
また、海辺近くのカフェや、展覧会場の外にも作品が点在しており、美術館内だけでなく黒部の自然に触れながら作品と出会う構成になっています。会期初めの10月から11月にかけての一ヶ月は作家が現地に滞在し、「深呼吸を持ち帰る」ためのワークショップが定期開催されるほか、「記憶のアイスクリーム」(アイスクリームの記憶とアイスクリームを交換する作品)が突発的に開催されます。
本展覧会で提示される「新しい幸福」が、様々な不安や緊張が存在するこの時代を、共にしなやかに生きるための一つの指針となれば幸いです。
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幸せのための作品を作りたいな、とおもいました。
それは実は、小石一つでもできてしまうのかもしれません。4月のある日、私は海辺に寝転がって「自分のヘソにあう石」を探しました。いくつか石を手に取って、一つずつヘソにはめていくと、ある一つの石がぴたりと私のヘソにハマりました。その石は太陽の熱をたくさん吸収していて、私の体の真ん中からその熱がじんわりと伝わってきました。それはなんだか地球と自分の体がもう一度繋がったような、不思議で幸せな感覚でした。

今回の展示では、海とか、太陽とか、小石とか、呼吸とか、郵便物とか、そんなものを通して幸せのための場所を作ります。ちょっと特別なコーヒーを飲める場所も用意しました。時々アイスクリームも現れます。
黒部市美術館はもしかするとあなたが住んでいる場所からは遠いかもしれません。でもここには凄く立派な山があって、海があって、思い切り深呼吸ができるような場所です。そんな場所でこそ見てほしいと思えるものができました。だからぜひ、少し時間を作って来てください。あなたがこの場所で幸せな時間を過ごせますように、心から願っています。
                                   キュンチョメ

<出品作家>
キンチョメ(ホンマエリ、ナブチ)
2011年からアーティストとしての活動を開始。2014年の第17回岡本太郎現代芸術賞 太郎賞受賞以降、更なる飛躍を遂げ、活動の場を広げてきた。近年の展覧会では、「KANTEN観展」(apexart(ニューヨーク)2023)、「六本木クロッシング2022:往来オーライ!」(森美術館 2022)、「シアターコモンズ’22」(東京 2022)、Compassionate Grounds: Ten Years on in Tohoku(Composite, Collingwood Arts Precinct(メルボルン)2020)、「現在地:未来の地図を描くために[1]」(金沢21世紀美術館 2019)、「あいちトリエンナーレ2019」(愛知 2019)等国内外から多くの招聘を受ける。
同時に、活動当初から、自主企画によっても精力的な個展を開催してきており、「クチがケガレになった日、私は唾液で花を育てようと思った」(NICA,東京 2021)、「ここにいるあなたへ」(民家2軒,神奈川 2021)、「なにかにつながっている」(新宿眼科画廊 東京 2014)他、その活動は常に注目を集めてきた。 
https://www.kyunchome.com/

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