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【展覧会】東京藝術大学大学美術館|買 上 展 ─ 藝大コレクション展 2023 ─|’23年3月31日-5月7日|終了

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東京藝術大学大学美術館
買  上  展
── 藝大コレクション展 2023 ──
開催期間  2023年3月31日[金]- 5月7日[日]
会  場  東京藝術大学大学美術館
住  所  東京都台東区上野公園12-8
      TEL 050-5541-8600 (ハローダイヤル)
展  示  室  東京藝術大学大学美術館 本 館 展示室 1、2、3、4
開館時間  10:00 - 17:00(最終入館時間 16:30)
休  館  日  月曜日 * ただし、5月1日[月]は開館
観  覧  料  一 般 1200円、大学生 500円、 高校生以下 及び 18歳未満は 無 料 
      * 障がい者手帳をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料
主  催  東京藝術大学、読売新聞社
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「買上」とは、東京藝術大学が卒業および修了制作の中から各科ごとに特に優秀な作品を選定し、大学が買い上げてきた制度です。遡って、前身である東京美術学校でも卒業制作を買い上げて収蔵する制度がありました。本学が所蔵する「学生制作品」は1万件を超えますが、本展ではその中から約100件を厳選し、東京美術学校時代から現在にいたる日本の美術教育の歩みを振り返ります。

第 1 部 巨匠たちの学生制作
明治26年(1893)に最初の卒業生を送り出して以来、東京美術学校では卒業制作を中心に自画像などを含めた学生たちの作品を教育資料として収集してきました。本展では、卒業後に日本近代美術史を牽引した作家たちを各分野から選りすぐり、その渾身のデビュー作が一堂に会します。

第 2 部 各科が選ぶ買上作品
東京藝術大学では昭和28年(1953)より買上制度がはじまり、卒業していく学生たちを勇気づけてきました。今年で創設70年を迎えるこの制度は、現在では多くの科で首席卒業と位置づけられています。近年は先端芸術表現、文化財保存学、グローバルアートプラクティス、映像研究など研究領域も広がり、表現方法も多様化してきています。今回、各科による選定意図などを添えて展示することで、各科が特に優秀と認めてきた買上作品の傾向が浮かび上がることでしょう。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
※ 本展は事前予約制ではありませんが、今後の状況により、変更及び入場制限等を実施する可能性があります。
[詳 細 : 東京藝術大学大学美術館 公式サイト

【展覧会】武井武雄の世界 イルフ童画館|3階 武井武雄常設展示室|武井武雄常設展|2階 企画展示室|ポール・コックス展|’23年4月1日-6月6日

イルフ童画館イルフ童画館モーリス・センダック展

武井武雄の世界 イルフ童画館
3階 武井武雄常設展示室 武井武雄常設展
2階 企画展示室     ポール・コックス展
会  期  2023年4月1日[土]- 6月6日[火]
休  館  日  水曜日(祝日は開館)
開館時間  9:00 - 18:00(受付は 17:30まで)
会  場  394-0027 長野県岡谷市中央町2-2-1 TEL 0266-24-3319
入  館  料  一 般 510円、中・高校生 310円、小学生 160円
* 各種割引・優待情報などは 下掲詳細 参照

主  催  イルフ童画館・公益財団法人おかや文化振興事業団
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1894(明治27)年、長野県諏訪郡平野村(現岡谷市)に生まれた武井武雄(1894-1894)は、「子どもの心にふれる絵」の創造を目指して、『童画』という言葉を生み出し、絵雑誌『コドモノクニ』や、『キンダーブック』などに多くの童画を描く一方、版画や刊本作品など様々な芸術分野にも果敢に挑戦をしてきました。その創作活動は子どものみならず大人をも魅了しています。

武井武雄の周辺には常に多くの仲間が集い、慕われていたのが窺えます。芸術性を確立すべく作家達と立ち上げた “ 日本童画家協会 ”、年賀状を出し合い版画の腕を磨く “ 榛の会 ”、戦後まもなく芸術文化の向上目的で後輩たちを率いた “ 双燈社 ”、そして本の芸術を追求した刊本作品を愛する人々が所属した “ 刊本作品友の会 ” 等々。大人も魅了される武井の芸術とは何でしょうか。
本展示では、童画、版画、刊本作品など、あらゆる分野から武井武雄の画業を辿り、子どもだけでなく大人までも魅了される武井武雄の芸術の世界をご紹介します。

イルフ童画館モーリス・センダック展2階 企画展示室 ポール・コックス展
フランスを中心に世界で活躍するポール・コックスは、絵画、グラフィックデザインなど多くの分野で活躍し、日本でも広告や絵本を通して多くのファンを魅了しています。
本展では、近年制作した風景画や劇場ポスター、絵本など多数の作品や資料をご紹介します。

<会期中のイベント・ワークショップ>
イルフ05イベント

◉ 武井武雄 プロフィール
明治27年-昭和58年(1894-1984) 長野県岡谷市出身
「子どもの心にふれる絵」の創造を目指して、自ら『童画』という言葉を生み出し、大正から昭和にかけて童画、版画、刊本作品、玩具やトランプのデザインなど様々な芸術分野に活躍し、いつも探求心をもって生涯挑戦を続けました。
『童画』という言葉を創出し、子どものための絵を総称する提案を行うとともに、童心を巧みに表現した独自の画風で童画界をリードしてきました。
{ 武井武雄について イルフ童画館  詳細年表 }

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を
[ 詳 細 : イルフ童画館 ]
{新宿餘談}
 
ちょっとした縁があって、この施設には何度かいったことがある。
イルフ童画館はすっかり地元に滲透し、児童生徒の笑い声と歓声が絶えない。ちなみに同館は、長野県中南部、岡谷・諏訪地区6市町村に、在住又は在学の 小・中学生は『無料パスポート』で完全無料。岡谷市在住又は在学の高校生は「生徒手帳」の提示で、無料で入館が可能とされている。
地元に滲透するのは単にかけ声だけでは無く、毎週のように頻繁に展開するイベント、ワークショップの持続的開催であり、地域性だけでは無い。

かつて奇妙人:志茂太郎の「アオイ書房」が東京中野駅前にあった。 昭和15年志茂太郎が発表した官制の国民運動「変体活字廃棄運動」への痛烈な批判がもととなり、志茂いわく「官憲からお江戸を追放された」、すなわち「時局下にあり郷里岡山に強制疎開」を命じられた。また社名「アオイ」のカタ仮名が軍部筋から不都合とされ「日本愛書会」とした。
これ以前、恩地孝四郎/志茂太郎による愛書誌『書窓』に武井武雄が寄稿し、のち豪華エッチング銅版画集『地上の祭』をアオイ書房から刊行。また武井は将来の小型刊本刊行に備え、組版・製本術を独自研鑽した。それを志茂太郎のすすめで『書窓「製本之輯全」(アオイ書房、1941)出版。このあたりの経過はあらかた拙著『活字に憑かれた男たち』、鼎談『武井武雄と地上の祭』(ユリイカ、青土社)にまとめたつもりである。ご笑覧をたまわりたい。

【 展覧会】龍谷大学 龍谷ミュージアム|親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年記念|春季特別展 「真宗と聖徳太子」|’23年4月1日-5月28日

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龍谷大学 龍谷ミュージアム
親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年記念 春季特別展
「真宗と聖徳太子」
会  期  2023年4月1日[土]- 5月28日[日]
会  場  龍谷大学 龍谷ミュージアム 展示室
      TEL:075-351-2500
      住 所:京都府京都市下京区堀川通正面下る(西本願寺前)
時  間  10:00 - 17:00(最終入館時間 16:30)
休  館  日  4月17日[月]、5月1日[月]、15日[月]、22日[月]
入  館  料  一  般  1,400円、 高大生  900円、 小中生  500円
主  催  龍谷大学 龍谷ミュージアム、朝日新聞社、京都新聞
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鎌倉時代に大きな盛り上がりをみせた聖徳太子信仰は、日本人の精神文化に影響を及ぼしたばかりではなく、絵画や彫刻など数々の優れた美術品を生み出し、日本の美術史に大きな足跡を残してきました。
一方親鸞聖人は、「和国の教主」として聖徳太子に深く帰依し、晩年に至るまで太子を讃嘆する和讃「太子奉讃」を多数制作しました。そして聖徳太子像を傍らに安置し、聖徳太子に関わる法宝物の制作にも関与していました。

この展覧会では、親鸞聖人の太子への篤い思いに触れるとともに、太子信仰の高揚に親鸞聖人と弟子たちが果たした役割を再確認します。そしてその後の門徒たちが生み出してきた太子信仰に関わる多彩な法宝物をご紹介します。
会期中は、絵解きなど多様なイベントも開催します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 龍谷大学 龍谷ミュージアム|公式特設サイト

【展覧会】北澤美術館|須藤珠美 ガラス展|’23年4月15日-5月28日

北澤美術館4-5月

北澤美術館
須藤珠美 ガラス展
会  期  2023年4月15日[土]- 5月28日[日]
会  場  北澤美術館 1 階 多目的ギャラリー
      392-0027 長野県諏訪市湖岸通り1-13-28 TEL 0266-58-6000
開館時間  9:00 - 18:00 * 入館は 17:30 まで
休  館  日  会期中無休
入  館  料  大 人 1,000円、 中学生 500円、小学生以下 無 料
      * 上掲料金にて北澤美術館のすべての展示室を鑑賞いただけます
主  催  公益財団法人 北澤美術館
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埼玉県に工房を構えるガラス作家・須藤珠美さんは、多彩な技法と艶やかな色彩あふれる独自の表現で注目を集めています。
木漏れ日や風に舞う花びら、流れる雲など、移ろう自然の姿が吹きガラスの流動性を活かして伸びやかに表現された作品のほか、天使を象るなど、趣の異なる最近の意欲作もご紹介します。

色とりどりのガラス片や金銀箔が重なり合って生まれた色彩美、豊潤なガラスの世界をご高覧ください。

※ 諏訪湖のほとりにたたずむ北澤美術館は、エミール・ガレ、ドーム兄弟、ルネ・ラリックなどのガラス工芸と、現代日本画を展示しています。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 北澤美術館

【展覧会】小金井市立 はけの森美術館|海と画家との説話性 ― 海をめぐる中村研一の物語 ―|’23年3月26日-5月14日

 

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海と画家との説話性 ― 海をめぐる中村研一の物語 ―
会  期  2023年3月26日[日]- 5月14日[日]
会  場  184-0012 東京都小金井市中町1-11-3 TEL 042-384-9800
      小金井市立 はけの森美術館
開館時間  10:00 - 17:00(入館は 16:30 まで)
休  館  日  月曜日
観  覧  料  一 般 200円、小中学生 100円、未就学児 無 料
      * 障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方 1 名は無料
主  催  小金井市立 はけの森美術館
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洋画家・中村研一(1895-1967)の幼少期には、魅力ある風景として常に海が身近にありました。出生した宗像市、鉱山技師である父の仕事で過ごした新居浜市は、どちらも玄海灘・瀬戸内海という穏やかな内海に接し、明治以降、造船所などが発展した地域です。これが強い印象を残したのでしょうか、海景の中でも特に中村を惹きつけたのは船の様子だったようです。
中村研一よりも二歳歳下の実弟で同じく洋画家となった中村琢二は、兄が木っ端などをうまく使って作る船の模型はとても出来が良く魅力的で、こども心にうらやましかったと折に触れ語っています。こうした幼少期の船に対する関心は、長じて画家になってからも続き、海景を主題とする作品にはしばしば重要なモティーフとして艦船が登場します。

本展では中村研一の生涯にわたって続く海とのかかわりを「はじまりの海」「展望の海」「追憶の海」の三章、さらに二階展示室のテーマ展示「海を渡って見てきたこと」から探っていきます。
船と海を描いた作品だけでなく、遠い海へ思いを馳せるようなものや、中には一見すると海と関係があるとはわからないような、意外な作品もあるかもしれません。画家の発想が自由に広がっていく様に、ぜひあなただけの海との物語を見つけ出してください。

※ 事前告知なく会期や開館時間が変更となる場合があります。下掲詳細  同館 HP で最新の情報をご確認ください。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参観を。
[ 詳 細 : 小金井市立 はけの森美術館 ]

【展覧会】栃木県立美術館|企画展 川島理一郎展 ― 描くことは即ち見ること|’23年4月15日-6月18日|終了

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栃木県立美術館
企画展 川島理一郎展 ―― 描くことは即ち見ること
開催期間  2023年4月15日[土]- 6月18日[日]
開催場所  栃木県立美術館 企画展示室
      320ー0043 栃木県宇都宮市桜4-2-7 Tel. 028-621-3566 / Fax. 028-621-3569
観覧時間  午前9時30分から午後5時(入館は午後4時30分まで)
休  館  日  月曜日
観  覧  料  一 般 900円、 大高生 600円、 中学生以下 無 料
主  催  栃木県立美術館
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栃木県足利市出身の画家・川島理一郎(1886-1971)の没後50年をむかえ、その画業を顕彰する回顧展を開催します。
川島は若くしてアメリカに渡って美術を学び、フランスをはじめとするヨーロッパやアジア諸国、日本国内を旅して制作をしました。近代美術が新たに展開した20 世紀初めのパリで、画家や文化人らと広い交友関係を結び、自身のスタイルを確立していきます。
一方で優れた装飾感覚を発揮して、資生堂意匠部の嘱託員を務めるなどデザインの分野でも活躍しました。日本に帰国後は、「金曜会」という批評の場を主宰し若い画家たちを育て、国画会や日展、新世紀展などを中心に作品を発表し、画壇での影響力も持ちました。

「描くことは即ち見ること」として対象に真摯に向き合い描き出された作品には、自然の躍動やいきいきとした人々や街の姿が描き出されています。本展では、色彩豊かな滞欧期の作品から装飾図案、晩年ののびやかな抽象画を紹介し、川島の画業をたどります。

* 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 栃木県立美術館

【展覧会】愛知県美術館|近代日本の視覚開化 明治 ─ 呼応し合う西洋と日本のイメージ|’23年4月14日-5月31日

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近代日本の視覚開化 明治 ── 呼応し合う西洋と日本のイメージ
会  期  2023年4月14日[金]- 5月31日[水]
会  場  愛知県美術館(愛知芸術文化センター10階)
      461-8525 名古屋市東区東桜一丁目13番2号 TEL(052)971-5511
開館時間  10:00 - 18:00
      * 金曜日は 20:00 まで(入館は閉館の30分前まで)
休  館  日  毎週月曜日
観  覧  料  一 般 1,500円、高校・大学生 1,200円、中学生以下 無 料
      * 上記料金で本展会期中に限りコレクション展もご覧になれます。
特別協力  神奈川県立歴史博物館
主  催  愛知県美術館、メ~テレ  
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江戸時代から明治という新時代への転換は、政治経済体制だけでなく、人々の生活や文化全般を含む、様々な状況を変容させました。造形活動の領域でもまた多彩な動向が生まれ、展開を見せました。西洋から入ってきた情報や技術、イメージは、当時の日本の人々に新たな視覚 ── 新たなものの見え方や見方、見せ方を開きました。「文明開化」は「視覚開化」でもあったのです。

本展では明治期の美術、工芸を多数所蔵する神奈川県立歴史博物館のコレクションを中心に、他の美術館や博物館・個人蔵の作品や資料を加えて、明治期特有の表現がみられる絵画・写真・印刷物・彫刻・工芸などを集結させます。
時代の転換期に、和洋の化学反応によって生まれた様々な表現を、そして、明治美術の新たな一面をご覧いただく機会となるでしょう。

* 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳 細 : 愛知県美術館 ]

【展覧会】東京都写真美術館|B 1 F 展示室|土門拳の古寺巡礼|’23年3月18日-5月14日

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東京都写真美術館 B1F 展示室
土門拳の古寺巡礼
開催期間  2023年3月18日[土]- 5月14日[日]
休  館  日  毎週月曜日(ただし、5月1日は開館)
料  金  一 般 1,100円 / 学生・65歳以上 900円 / 中高生 700円
      * 本展はオンラインによる日時指定予約を推奨 >日時指定予約 Webket ページ
主  催  クレヴィス
共  催  公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館
協  力  公益財団法人さかた文化財団 土門拳記念館
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ドキュメント、人物、古美術、建築、風景、そのいずれにも忘れがたい作品を残し、日本の写真史に巨歩を記した土門拳(1909-1990)。
ライフワーク『古寺巡礼』の第一集が刊行されたのは1963年、今年で60年を迎えます。戦前から仏像行脚を続けた土門は、みずからの眼で選んだ古寺や仏像を徹底して凝視し撮影。建築の細部や仏像の手や足、口などをクローズアップで捉える独自のスタイルを貫きました。
『古寺巡礼』の刊行途上、脳出血で倒れ、以後は車椅子生活になってからも、不屈の精神で撮影を続行し、1975年、第五集で完結。
本展はカラーの代表作と、土門を魅了した室生寺の釈迦如来坐像をはじめ、重量感のある平安初期の木彫仏を中心にモノクロームの仏像写真と、合わせて約120点を展観します。土門が対象の本質に迫った、力強く個性的な「日本の美」をご覧ください。

土 門   拳(1909-1990)
1909年、山形県酒田市生まれ。1935年、日本のグラフ・ジャーナリズムを切り拓いた「日本工房」に入って以来、脳血栓で倒れる1979年までの足かけ45年にわたり、「報道写真家」として激動の日本を記録。『文楽』『ヒロシマ』『筑豊のこどもたち』『風貌』『古寺巡礼』など、不朽の名作を数多く残す。1939年、室生寺を訪れて以来、戦中も全国を巡り仏像を撮影。
1960年、脳出血で倒れて35ミリカメラの操作が困難となり、大型カメラで『古寺巡礼』(全5集)の撮影に取り組んだ。

※ 事業は諸般の事情により変更することがあります。 あらかじめご了承ください。
※ 本展は同会期で予定していた「アンリ・カルティエ=ブレッソン」展より変更となりました。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 東京都写真美術館
{新宿餘談}
この「活版 à la carte」に土門拳を紹介するのは、
もっぱら山形県酒田市/土門拳記念館からの情報です。同館特別展の開催にあたっては、A 全判のポスターと、フライヤー数葉のご送付をいただいております。ちなみに酒田の土門拳記念館、次回特別展は、4月6日-7月9日<名取洋之助と土門拳 ── 社会的写真を求めて>で、近近皆さまにも本ページでお知らせいたします。

【展覧会】SOMPO 美術館|ブルターニュの光と風 ─ 画家たちを魅了したフランス〈辺境の地〉|’23 年3月25日-6 月11日|終了

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SOMPO 美術館
ブルターニュの光と風 ── 画家たちを魅了したフランス〈辺境の地〉
会  期  2023 年 3 月25日[土]- 6 月11日[日]
会  場  SOMPO 美術館
      160-8338 東京都新宿区西新宿 1-26-1
休  館  日  月曜日
開館時間  午前 10 時 - 午後 6 時(最終入館は 午後 5 時 30 分 まで)
観  覧  料  一 般 1,600円、 大学生 1,100円、 高校生以下 無 料
      * 当日、個人料金を表記。各種割引、優待情報などは 下掲詳細 参照
主  催  SOMPO 美術館、フジテレビジョン
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カンペール美術館コレクション、来日!
豊かな自然と独自の文化を持つことで知られるフランス北西部の地、ブルターニュ。
本展は、ブルターニュに魅了された画家たちが描いた作品を通じ、同地の歴史や風景、風俗を幅広くご紹介する展覧会です。
深緑の海や険しい断崖が連なる海岸線、平原と深い森とが織りなす固有の景観、また、そこに暮らす人々の慎ましい生活と敬虔な信仰心は、19世紀初め以来、数多くの画家たちの関心を掻き立ててきました。
本展では、ブルターニュに関する作品を多数所蔵するカンペール美術館の作品を中心に、45作家による約70点の油彩・版画・素描を通じて、フランス〈辺境の地〉ブルターニュの魅力をご覧いただきます。

[ 詳 細 : SOMPO 美術館 ] 

【展覧会】明治大学博物館|企画展 山岳部から極点へ — 植村直己・登山と冒険の足跡 —|’ 23年3月24日-5月15日|終了

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明治大学博物館
企画展 山岳部から極点へ — 植村直己・登山と冒険の足跡 —
会  期  2023年3月24日[金]- 5月15日[月]
会  場  明治大学博物館 特別展示室
      101-8301 東京都千代田区神田駿河台1-1 駿河台キャンパス地下
開館時間  平 日 10時00分 - 17時00分(入館は 16時30分 まで)
      土曜日 10時00分 - 16時00分(入館は 15時30分 まで)
休  館  日  日曜・祝日
料  金  無 料
主  催  公益財団法人植村記念財団
共  催  明治大学体育会山岳部
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山岳部から植村直己の冒険は始まった ───
世界初の五大陸最高峰登頂や北極点単独到達を果たした冒険家・植村直己(うえむら なおみ   1941-1984)にとって、明治大学入学とともに山岳部に入ったことが冒険の始まりでした。それまで登山の経験はありませんでしたが、山岳部で自らを厳しく鍛え、卒業とともに海外の山々をめざして日本を飛び出しました。
以降、数々の冒険を重ねていきますが、極限の自然の中で人間の可能性に挑戦した行動は、時代を超えて私たちに大きな刺激を与えてくれます。

原点である山岳部の活動と、そこから世界に飛び出し、ついには極点へと到達したその足跡をご紹介します。       下掲写真)明治大学博物館WEVサイトゟ

明治大学博物館ウエブサイトゟ

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 明治大学博物館  本展特設サイト
{新宿餘談}
JRお茶の水駅から神田神保町に向かう坂道は、ふるくから「明大通り」とされる。司馬遼太郎は国公私立大学がひしめくこの周辺を「日本近代学問の配電盤」とした。たしかにすぐ右手には、いまや超高層ビルディングとなった明治大学駿河台キャンパスがある。稿者は「はかせヤマザキ」の紹介を得て、通りを隔てた日本大学歯学部附属歯科病院に抜歯と入れ歯のために通院した。
明大ビル地下の一画に「明治大学博物館」がある。ここは同大関係者だけで無く、「どなたでも無料観覧歓迎」と懸垂幕にあったので、たまたま開催していた明大OBの「阿久悠展」を観覧した。まだ感染症が怖れられていたときだったが、格別のチェックもなく特設コーナーに到達し、丁寧な資料蒐集と整理をへた「阿久悠展」をたのしんだ。
今回の明大博物館は、これも明大OBの登山家/冒険家:植村直己展を開催している。また神保町に出かけるときは「明大通り」で博物館探訪をしてから坂道を下ることにしよう。

【展覧会】東京藝術大学大学美術館|「Glitches in Love : A New Formula / 愛のグリッチ : 新しい公式」|’23年3月24日-4月9日|終了

東京藝大美術館陳列感

東京藝術大学大学美術館
「Glitches in Love : A New Formula / 愛のグリッチ : 新しい公式」
会  期  2023年3月24日[金]- 4月9日[日]
開館時間  午前10時 - 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
      会期中無休
会  場  東京藝術大学大学美術館
住  所  東京都台東区上野公園12-8
      TEL 050-5541-8600 (ハローダイヤル)
展  示  室    本 館 展示室 1、2階
観  覧  料  無 料
問い合せ  ハローダイヤル:050-5541-8600
主  催  東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻
共  催  一般財団法人カルチャー・ヴィジョン・ジャパン
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本企画は、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科の長谷川祐子教授監修の下、キュレーションを専攻する学生が主体となり、企画運営を行う実践研究となります。
「Glitches in Love : A New Formula / 愛のグリッチ : 新しい公式」では「愛の新しい公式」をテーマに日本、イギリス、中国、アイルランド、そしてスロベニアから12組のアーティストを紹介します。

人類の歴史において長きにわたって語られてきた「愛」。しかし、その愛の枠組みから溢れてしまった形の愛が多くあることを、現代の私たちは徐々に認識し始めています。
本展ではそのような愛を「グリッチ」とし、それらを含めた包括的な新しい「愛の公式」とは何かを探っていきます。グリッチとは、システム上の不具合やバグなど取り除かれるべき対象を表す言葉です。クィアをはじめとする性自認にまつわる愛、異種間の愛、自己愛、ヴァーチャルな愛など、これまで定義上軽視されてきた愛の形「グリッチ」に目を向け、現実世界に限らず仮想世界なども含めたあらゆる世界における愛の「新しい公式」を考えます。既存の愛の枠組みの外に置かれてきたトピックに着目し、それらを包括的に考察することで見えてくる愛に対する認識への課題や可能性をグローバルな視点から捉える事を試みます。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
※ 本展は事前予約制ではありませんが、今後の状況により、変更及び入場制限等を実施する可能性があります。
[詳 細 : 東京藝術大学大学美術館 公式サイト ] 

【展覧会】京都工芸繊維大学美術工芸資料館|展覧会 建築家・鬼頭梓の切り拓いた戦後図書館の地平|’23年3月22日-6月10日|終了

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京都工芸繊維大学美術工芸資料館
展覧会
建築家・鬼頭梓の切り拓いた戦後図書館の地平
開催期間  2023年3月22日[水]- 6月10日[土]
休  館  日  日曜日・祝日
開館時間  10 - 17時(入館は 16時30分 まで)
入  館  料  一 般 200円、大学生 150円、高校生以下 無 料
* 各種割引、優待情報などは 下掲詳細 参照
特別協力  金沢工業大学、NPO法人建築文化継承機構(JIA – KIT 建築アーカイヴス)、
前川建築設計事務所、建築ジャーナル
主  催  京都工芸繊維大学美術工芸資料館

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建築家・鬼頭梓(1926-2008年)は東京・吉祥寺に生まれ、青年期を戦時下に送る。敗戦後の1946 年、東京帝国大学第一工学部建築学科に入学し、1950 年の卒業後には前川國男建築設計事務所に入所。前川のもとでは、神奈川県立図書館・音楽堂(1954年)、世田谷区民会館・区庁舎(1959・1960年)などを担当する。
 1964年の独立後は、東京経済大学図書館(1968年)、日野市立中央図書館(1973年)、洲本市立洲本図書館(1998年)など、全国各地に30を超える図書館を手がける。
同時に、図書館の書架や家具もデザインし、民主主義時代に相応しい開架式の閲覧室を持つ戦後型図書館建築のパイオニアとして、大きな足跡を残した。また、師の前川國男(1905-1986年)が尽力した建築家の職能確立の仕事を受け継ぎ、新日本建築家協会会長を務めるなど社会的な活動も精力的に続けた。手がけた図書館により、日本建築学会作品賞、建築業協会賞、日本図書館協会建築賞優秀賞などを受賞している。

本展覧会では、「生活の根拠地」としての戦後型図書館の地平を切り拓いた彼の仕事と建築思想を、設計原図、撮り下ろしの現況写真、模型などを通して紹介する。市民の誰もが等しく利用できる公共空間であり、民主主義の根底を支えるという図書館の原点を見つめ直すきっかけとなれば幸いである。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 京都工芸繊維大学美術工芸資料館

【展覧会】京都工芸繊維大学美術工芸資料館|村野藤吾と長谷川堯 ─ その交友と対話の軌跡|’23年3月22日-6月10日|終了

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京都工芸繊維大学美術工芸資料館
展覧会
村野藤吾と長谷川堯 ── その交友と対話の軌跡
開催期間  2023年3月22日[水]- 6月10日[土]
休  館  日  日曜日・祝日
開館時間  10 - 17時(入館は 16時30分 まで)
入  館  料  一 般 200円、大学生 150円、高校生以下 無 料
      * 各種割引、優待情報などは 下掲詳細 参照
主  催  京都工芸繊維大学美術工芸資料館、村野藤吾の設計研究会
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建築評論家・長谷川堯(1937-2019年)は、島根県に生まれ、早稲田大学文学部で美術史を専攻する。そこで恩師の美術評論家で建築評論家の草分けでもあった板垣鷹穂(1894-1966年)の指導を受け、近代建築史を卒業論文のテーマに選ぶ。そして、ル・コルビュジエ、ミース・ファン・デル・ローエ、ワルター・グロピウスの建築思想をテーマとする卒業論文をまとめる。
板垣は、この卒業論文を高く評価し、著名な建築雑誌『国際建築』を主宰する小山正和に伝えたことから、この論文は同誌に連載され、長谷川は、1960年の大学卒業と同時に建築評論家としてデビューを飾ることになる。
だが、文学部出身という異色の存在でもあり、その道のりは決して順調なものではなかった。それでも、精力的な執筆を続けた長谷川は、独自の視点から日本の近代建築史を検証し、1972年、『神殿か獄舎か』(相模書房)で、大きな問いかけを行う。
そして、この前後から、村野藤吾(1891-1984年)と出会い、親交を深めていく。また、村野も、長谷川に信頼を寄せて、繰り返し対談の相手に指名する。
こうして、長谷川は、村野の再評価と近代建築史の再考という仕事を進めていくことになる。そして、村野の没後も、『村野藤吾の建築 昭和・戦前』(鹿島出版会2011年)を上梓するなど、現代へと続く村野藤吾の歴史的評価を決定づける多くの活動を続けたのである。

本展では、二人の交友と対話の軌跡を追いながら、長谷川の眼差しと言葉を手がかりに村野の建築を振り返り、建築評論家・長谷川堯の成し遂げた仕事を通して、建築を社会が共有するために必要なものとは何か、を考える機会にしたい。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 京都工芸繊維大学美術工芸資料館

【展覧会】台東区立 一葉記念館|企画展 樋口一葉と和歌 ーかなの美ー|’23年3月18日-5月21日|終了

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台東区立 一葉記念館
企画展 樋口一葉と和歌 ーかなの美ー
会  期  2023年(令和5年)3月18日[土]- 5月21日[日]
      * 展示替えのため 5月22日[月]- 26日[金]は休館いたします。
開館時間  午前9時 - 午後4時30分(入館は4時まで)
休  館  日  毎週月曜日(祝休日と重なる場合は翌平日)
入  館  料  大 人 300円、小 中 高 生 100円
      * 障害者手帳などをお持ちの方とその介護者の方は無料です
      * 毎週土曜日は 台東区在住・在学の小、中学生とその引率者の入館料が無料です
問  合  せ  台東区立 一葉記念館
      所在地   東京都台東区竜泉3丁目18番4号
      電 話:03-3873-0004 FAX:03-3873-5942
主  催  公益財団法人 台東区芸術文化財団、台東区立 一葉記念館
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明治の女流作家樋口一葉(本名:奈津 1872-1896)は、向学心旺盛な子供でしたが、母の反対を受け進学を断念しました。しかし、父のすすめにより14歳で中嶋歌子が主宰する歌塾  “ 萩の舎 ” へ入門し、和歌、古典、書を学びました。
和歌を詠むときには「夏子」と記し、萩の舎で学んだ流麗な 千蔭流 で約4,000首もの和歌を書き残しました。短冊をはじめ色紙や日記、原稿用紙などさまざまなものに書かれた和歌。一葉にとって和歌を詠むことは日常であり、心を表すものだったといえるでしょう。

本展では、当館所蔵の一葉自筆の和歌資料を中心に、萩の舎で交流のあった人びとや、江戸中期から後期に活躍した千蔭流の祖加藤千蔭(1735-1808)の作品などをご紹介します。流れるような連綿や、漢字との調和、あざやかな彩の料紙や表具など、和歌を通して、美しいかなの世界をお楽しみください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 台東区立 一葉記念館

【展覧会】富山県美術館|開館5周年記念|生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ|’23年3月18日-5月21日|終了

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富山県美術館
開館5周年記念 生誕120年 棟方志功展
メイキング・オブ・ムナカタ
会  期  2023年3月18日[土]- 5月21日[日]
         前期展示 3月18日[土]- 4月18日[火]
         後期展示 4月20日[木]- 5月21日[日]
会  場  富山県美術館  展示室2、3、4
      930-0806 富山県富山市木場町3-20 TEL 076-431-2711 FAX 076-431-2712
開館時間  9:30 - 18:00(入館は 17:30 まで)
休  館  日  毎週水曜日  * 5月3日[火・祝]は開館
観  覧  料  一 般:1,500円、大学生:1,000円、高校生以下 無 料
      * 観覧料は当日・個人・税込価格です。各種割引、優待情報等は下掲 詳細 をご参照
主  催  富山県、棟方志功展実行委員会(富山県美術館、北日本新聞社)、
      NHK富山放送局、NHKエンタープライズ中部
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「世界のムナカタ」として国際的な評価を得た版画家・棟方志功(1903-1975)の作品は、今なお根強い人気を誇ります。棟方が居住し、あるいは創作の拠点とした青森、東京、富山の3つの地域は、それぞれに芸術家としての棟方の形成に大きな影響を与えました。福光町(現富山県南砺市)には、1945年4月に疎開し、6年8か月の期間をこの地で過ごしています。その際、版画や倭画(肉筆画)の重要作を制作し、創作活動の転機となりました。

棟方の生誕120年を記念して、各地域の美術館(当館-富山県美術館、青森県立美術館、東京国立近代美術館)が協力して開催する本展では、棟方と各地域の関わりを軸に、棟方の多岐に渡る活動を紹介し、棟方志功とはいかなる芸術家であったのかを再考します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 富山県美術館
富山棟方02 富山棟方03ーB
※ 本展示は富山県美術館からはじまり、2023年いっぱい、下記の巡回展示が発表されています。
・富山県美術館:2023年3月18日[土]-5月21日[日]
・青森県立美術館:2023年7月29日[土]-9月24日[日]
・東京国立近代美術館:2023年10月6日[金]-2023年12月3日[日]
東京国立近美棟方展ミニプレチラシ

 

 

 

左) 東京国立近代美術館 棟方志功展 予告ミニポスター


※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 富山県美術館 ]

【 展覧会 】町田市立国際版画美術館|企画展 自然という書物|15-19世紀のナチュラルヒストリー & アート|’23年3月18日-5月21日|終了

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町田市立国際版画美術館
企画展 自然という書物
15-19世紀のナチュラルヒストリー & アート

会  期  2023年3月18日[土]- 5月21日[日]
        前 期 2023年3月18日[土]- 4月16日[日]
        後 期 2023年4月18日[火]- 5月21日[日]
会  場  町田市立国際版画美術館
      東京都町田市原町田4ー28-1
時  間  10:00 - 17:00
      土・日・祝日 10:00 - 17:30 * 入場は 閉館30分前 まで
休  館  日  月曜日
観  覧  料  一 般 900円、大学・高校生 450円、中学生以下 無 料
      * 割引、各種優遇・優待制度などは下掲 詳 細 を参照。
主  催  町田市立国際版画美術館
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E210-2641『キリストの生涯注解』より一葉 1482年頃刊 木版・手彩色
町田市立国際版画美術館
E210-2642『健康の庭』より一葉 1485年刊 木版・手彩色
町田市立国際版画美術館

E210-2643ハインリヒ・アルデグレーファー『悪徳』より「貪欲」
1552年 銅版    町田市立国際版画美術館

E210-2652ロバート・ジョン・ソーントン『フローラの神殿』より「エジプトハス」
1798-1807年刊 銅版(多色)・手彩色  町田市立国際版画美術館

「自然という書物」展は、15世紀から19世紀までの西洋のナチュラルヒストリー(自然誌/博物学)とアート(美術/技芸)のつながりに注目し、人間が表してきた自然のすがた・かたち(画像)を紹介する展覧会です。
古くから人間は自然物や自然環境―動物や植物、肉眼では捉えることができない微小な生物、地球上の地勢や地質などを記録してきました。言葉と絵によって描写された自然の似姿の普及に、活字と版画などの印刷技術が大きな役割を果たしてきたことも特筆すべきでしょう。さらに自然は美術の霊感源となってきました。美術の表現手法が、自然の図解に用いられてきたことも見逃せません。

ナチュラルヒストリーとアートのつながりによって西洋の紙上に築かれてきた、自然のすがた・かたちのビオトープ(生息空間)ともいうべき世界を、この機会にぜひご堪能ください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 町田市立国際版画美術館 ] { 活版アラカルト 町田市立国際版画美術館 まとめ }

【展覧会】渋沢栄一記念財団 |渋沢史料館 企画展|養育院の「院長さん」渋沢栄一|父となり 祖父となり 曾祖父となり|’23年3月18日-5月28日|終了

渋澤榮一記念財団
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渋沢史料館02

渋沢栄一記念財団
渋沢史料館
企画展 養育院の「院長さん」渋沢栄一 父となり祖父となり曾祖父となり
会  期  2023年3月18日[土]- 5月28日[日]
休  館  日  月曜日、3月22日[水]、5月2日[火]、5月9日[火]
開館時間  10時-16時(最終入館は15時30分)
会  場  渋沢史料館
      114-0024 東京都北区西ヶ原2-16-1 TEL 03-3910- 0005
入  館  料  一 般 300円、 小中高生 100円
後  援  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター
────────────────────
渋沢栄一は多数の企業・経済団体などの設立・育成に関わる一方で、教育・福祉・医療など数多くの社会事業にも関わりました。その中で、最も長く関与した事業は、東京の「養育院」です。栄一にとって、養育院は社会事業に関わった出発点であり、その後の活動の基盤でした。
養育院は、子供から老人まで、さまざまな理由で生活が困難となった人々を保護し、治療や教育などを行うための福祉施設でした。栄一は養育院と明治7年(1874)から関わるようになり、明治12年(1879)から亡くなる昭和6年(1931)までの約52年間にわたり、院長(時期により委員長)を務め続けました。

栄一は養育院で保護された人々の中でも、貧困・病気・孤児・棄児など、さまざまな事情を抱えた児童たちをとりわけ気にかけていました。栄一は保護児童たちへ、自身は「父」や「祖父」、「曾祖父」であると語りかけ、また児童たちからは親しみを込めて「院長さん」と呼ばれていました。
養育院長として栄一が果たした役割は多岐にわたりますが、本展では特に保護児童たちとの関係について取り上げながら、「院長さん」と慕われた栄一の活動と想いをご紹介します。


画像1_院長さんの御邸へよばれて院長さんの御邸へよばれて 昭和 4 年(1929)

渋沢史料館所蔵

画像2_渋沢栄一「最後」の写真渋沢栄一「最後」の写真 昭和 6 年(1931)9月17日

東京市養育院『東京市養育院月報』363号(昭和6年<1931>)より

画像3_巣鴨分院児童の遊戯東京市養育院巣鴨分院での児童の遊戯 大正初期ヵ

渋沢史料館所蔵

画像4_巣鴨分院での藪入会東京市養育院巣鴨分院での 藪入会 昭和 4 年(1929)9月13日

渋沢史料館所蔵

画像5_巣鴨分院改築落成披露会で講演する栄一東京市養育院巣鴨分院改築落成披露会で講演する栄一

昭和 2 年(1927)4月29日 渋沢史料館所蔵

画像6_栄一最後の巣鴨分院訪問栄一最後の東京市養育院巣鴨分院訪問 昭和 6 年(1931)6月13日

渋沢史料館所蔵

◎ 展示構成
第 1 章 養育院と栄一のあゆみ
第 2 章 「院長さん」の活動・想い
第 3 章 生涯、「院長さん」として

◎ 関連講演会
演  題:“ 論語と算盤 ” にみる渋沢栄一の福祉事業への思い

講  師:井上潤(公益財団法人渋沢栄一記念財団業務執行理事・渋沢史料館顧問)
日  時:2023年5月14日[日] 13:30-15:00
会  場:渋沢史料館1階 多目的室
参  加  費:無料(ただし、入館券が必要)
定  員:30名(事前申込制、先着順)
申込方法:渋沢史料館 申込フォーム  にて(3/18  10:00 受付開始予定)

※ 本項は 公益財団法渋沢榮一記念財団 渋沢史料館 の協力をいただきました。画像写真の転用はご遠慮ください。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 公益財団法渋沢榮一記念財団 渋沢史料館

【展覧会】国立西洋美術館|憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷|’23年3月18日-6月11日|終了

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国立西洋美術館
憧憬の地 ブルターニュ ―モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷
La Bretagne, source d’inspiration : regards de peintres français et japonais
会  期  2023年3月18日[土]- 6月11日[日] * 会期中、一部作品の展示替えを行います。
会  場  国立西洋美術館(東京・上野公園)
      110-0007 東京都台東区上野公園7-7
開館時間  9:30-17:30(毎週金・土曜日は20:00まで)
      * 5月1日[月]-5月4日[木・祝]は20:00まで開館 * 入館は閉館の30分前まで
休  館  日  月曜日 * 3月27日[月]と5月1日[月]を除く
お問合せ  050ー5541-8600(ハローダイヤル)
主  催  国立西洋美術館、TBS、読売新聞社
────────────────────
19世紀後半から20世紀はじめにかけ、モネ、ゴーガンをはじめ多くの画家たちがフランス北西端のブルターニュ地方を訪れ、この地を作品に描きとめました。
本展では国立西洋美術館の「松方コレクション」を含む、30か所を超える国内所蔵先と海外の2館からブルターニュをモティーフにした作品約160点を精選。彼らがこの「異郷」に何を求め、何を見出したのかを探ります。
また、同時期に渡仏し、パリからブルターニュを訪れた黒田清輝、藤田嗣治といった日本の画家たちにも光をあてる、これまでにない試みでもあります。今回は絵画や素描、版画にとどまらず、当時の画家たちが旅先から送った、あるいは受け取った絵葉書や旅行トランクなども展示。多様な画家たちのまなざしを感じつつ、東京・上野からブルターニュへ旅してみませんか。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参加を
[ 詳 細 : 国立西洋美術館
[ 参 考 : TBS公式 YouTube【憧憬の地 ブルターニュ】ーモネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷 3/18(土)-6/11(日)開催【国立西洋美術館】 0:15 ]

{活版印刷 à la carte}はめいっぱい長尺型のブログです。動画などの閲覧後は「画面を更新」していただくと、次回からのスクロールが円滑になります。

【展覧会】北澤美術館|開館40周年記念特別展|エミール・ガレ、自然への眼差し ─ 我が根は森の奥深くにあり ─|’23年3月18日-2024年3月12日|ほぼ通年展示乍ら他館への貸出もさかん|サブタイトルに含意有|終了

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北澤美術館
開館40周年記念特別展 エミール・ガレ、自然への眼差し
── 我が根は森の奥深くにあり ──
会  期  2023年3月18日[土]- 2024年3月12日[火]
所  在  地  392-0027 長野県諏訪市湖岸通り1-13-28 電 話 0266-58-6000
開館時間  04月 - 09月 |9:00 - 18:00
      10月 - 03月 |9:00 - 17:00
      * 最終入場-いずれも 閉館時間の30分前まで。
休  館  日  会期中 無 休   * 展示替え・臨時休館などがあります。下掲詳細参照。
駐  車  場  バ ス:10台 / 乗用車:50台 駐車場併設
入  館  料  大 人: 1,000円 / 中 学生: 500円 / 小学生以下: 無 料
      * 各種割引・優待などは下掲詳細参照。
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── 我が根は森の奥深くにあり ──
長野県諏訪市の北澤美術館は、開館40周年を記念して特別展を開催いたします。

19世紀末から20世紀初頭に活躍したフランスのガラス工芸家エミール・ガレ(1846-1904)は、草花や昆虫など自然のモチーフをデザインに取り入れ、1889年と1900年のパリ万国博覧会でグランプリに輝き、今日「アール・ヌーヴォー」と称する新しい時代様式を生み出しました。
園芸愛好家で植物学者としても一家を成したガレが求めたものは、単なる植物や昆虫の写しではなく、生命の躍動を伝える表現でした。自然に対するこうしたアプローチの背景には、当時ヨーロッパで流行したジャポニスムの影響がうかがえます。産業革命によって都市化が進み、人々の生活に潤いが失われつつあるなか、自然がもたらす癒しと安らぎを取り戻したいと願ったのです。

開館40周年を祝う本展では、ガレが座右の銘として工場の入り口に掲げていた「我が根は森の奥深くにあり」をキーワードに、北澤美術館が所蔵するアール・ヌーヴォーの名作をとおして、自然に注がれたガレの熱い思いを探ります。

※ ほぼ通年企画の展覧会も最終盤を迎えました。久しぶりにご紹介。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。

[ 詳 細 : 北澤美術館

【展覧会】松伯美術館|松篁、松園を語る 松園、松篁を語る|’23年3月28日-6月25日

松伯美術館01 松伯美術館松伯美術館
松篁、松園を語る 松園、松篁を語る
開催期間  2023年3月28日[火]- 6月25日[日] 
休  館  日  月曜日(祝日となるときは、次の平日)、展示替期間、その他必要のある場合
開館時間  午前10時 - 午後5時(入館は午後4時まで)
入  館  料  大 人(高校生・大学生を含む) 820円、小学生・中学生 410円
所  在  地  631-0004 奈良市登美ヶ丘2丁目1番4号 電話番号 0742-41-6666
主  催  公益財団法人 松伯美術館
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上村松園(うえむら しょうえん、1875-1949年。京都うまれ、京都府画学校〔現:京都市立芸術大学〕卒の女性日本画家。気品あふれる美人画を得意とした。1948年女性としてはじめての文化勲章を受章)と、上村松篁(うえむら しょうこう、1902-2001年。日本画家、母は江村松園、子息に上松淳之)は、お互いを尊重し、画のことはお互い話をしなかったといいます。
しかし、松篁が母・松園のことを語った文章はいくつも遺っています。また、松園の文章にも松篁について触れた箇所を見つけることができます。
ともに日本画家の母子二人の文章から、松篁が松園を語ったことばと、松園が文章で触れたことばを拾い上げ、それを基に、松園と松篁の作品を紹介します。

◉ 松園のことば
松篁は羊の絵を制作中でしたが、夜更になって、そっと松篁の画室の方をのぞいて見ますと電灯がついている、さてはまだ描いているなと思いまして、わたくしも負けずにまた筆を執るという具合で、母子竸争で制作に励んだわけでした。
──「『草紙洗』を繙いて」『大毎美術』第十六巻・第十一号 昭和12年11月

◉ 松篁のことば
長い間、美人画一筋で人物の描き方を研究し、すべてオリジナルから技法を生み出して描いた母の絵は、まるで探みが達う。
私のはただ概念的に、既成の入物画の技法を知識として学んだ絵で、改めて自分の底の浅さを思い知らされた。
──『春花秋鳥』日本経済新聞社 昭和61年6月

※ 松伯美術館、大和文華館、あべのハルカス美術館は、近鉄グループが運営する美術館です。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上観覧を。
[ 詳 細 : 松伯美術館 ]

【展覧会】掛川市二の丸美術館|男も女も装身具Ⅱ─ 江戸から明治・大正期の技とデザイン|’23年3月18日-5月14日

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掛川市二の丸美術館
男も女も装身具Ⅱ── 江戸から明治・大正期の技とデザイン
展示期間  2023年3月18日[土]- 5月14日[日]
会  場  掛川市二の丸美術館
      436-0079 静岡県掛川市掛川1142番地の1 TEL:0537-62-2061
開館時間  9時から17時まで(入館は 16時30分 まで)
休  館  日  3月27日[月]、4月10日[月]・24日[月]、5月8日[月]
観  覧  料  無 料
主  催  〔公財〕掛川市文化財団、掛川市二の丸美術館
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今春、掛川市二の丸美術館は開館25周年を迎えます。それを記念した特別展となります。基軸となる細密工芸作品を中心に、伝統工芸の多彩な技と美を男女の装身具の観点から紹介します。
今回は、当館所蔵「木下コレクション」に、島田市博物館の櫛・かんざしコレクションを添えて25周年に相応しい華やかな作品を揃えました。また、特別出展といたしまして、島田市博物館で開催中の「茶碗展」より3種の茶碗作品も同時展示しております。
この四半世紀の軌跡を振り返るとともに、二の丸美術館の本来あるべき姿をご覧いただきます。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参観を。
[ 詳 細 : 掛川市二の丸美術館 

【展覧会】海の見える杜美術館|蘇州版画の光芒 ― 国際都市に華ひらいた民衆芸術 ―|前期 ’23年3月11日-5月6日 後期 6月3日-8月13日|終了

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海の見える杜美術館
蘇州版画の光芒―国際都市に華ひらいた民衆芸術―
会  期  前 期 2023年3月11日[土]- 5月 6日[土]
      後 期 2023年6月 3日[土]- 8月13日[土]
      * 前期と後期でメイン会場の作品はすべて入れ替わります
会  場  海の見える杜美術館
      739-0481 広島県廿日市市大野亀ヶ岡10701 TEL 0829-56-3221
開館時間  10:00 - 17:00(入館は 16:30 まで)
休  館  日  月曜日(但し7/ 13[月]は祝日開館)、 7/14[火]は休館
入  館  料  一 般 1,000円  高・大学生 500円  中学生以下 無 料
      * 各種割引、優待情報などは下掲詳細参照
主  催  海の見える杜美術館
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中国では古来より、吉祥画や風景画、花鳥画、美人画などの様々な版画が生活を彩ってきました。
その長い歴史の中で目を見張るのは、国際都市となった17-18世紀の蘇州において、中国と西洋の美術が交じり合うことで、今では蘇州版画と言い習わされる画期的な民衆芸術が誕生したことです。それらは以降の中国美術にとどまらず、日本やヨーロッパなど海外の美術にまで影響を及ぼすほど強い光を放っていました。
残念ながら、蘇州版画の多くは生活の中で消費され廃棄される命運にあったため、遺品がほとんど伝来せず、その全貌が詳しく知られることはありませんでした。

海の見える杜美術館の所蔵する中国版画は、希少な17-18世紀の蘇州版画から、現代年画に至るまで、その数3,000点以上に及ぶ世界屈指の質と量のコレクションです。
本展覧会では、館蔵品の中から初公開作品を多数含む優品約300点を選定し、知られざる中国版画の世界をお楽しみいただきます。

※ 感染症予防対応実施中。下掲公式詳細サイトを確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 海の見える杜美術館
[ 参 考 : YouTube 海の見える杜美術館公式 蘇州版画の光芒 国際都市に華ひらいた民衆芸術 2階ギャラリー公開動画 10:03 ]

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【展覧会】山種美術館|特別展 世界遺産登録10周年記念 富士と桜-北斎の富士から土牛の桜まで-|’23年3月11日-5月14日|終了

富士と桜展_A4チラシ_表 富士と桜展_A4チラシ_裏

山種美術館
特別展 世界遺産登録10周年記念 富士と桜 ── 北斎の富士から土牛の桜まで ──
会  期  2023年3月11日[土]- 5月14日[日]  * 会期中、一部展示替えがあります。
         前  期 3月11日[土]- 4月16日[日]
         後  期 4月18日[火]- 5月14日[日]
開館時間  午前10時午後5時 (入館は午後4時30分まで)
      * 今後の状況により会期・開館時間等は変更する場合があります。
休  館  日  月曜日  * 但し、5月1日[月]は開館]
入  館  料  一 般 1300円、中学生以下無料 (付添者の同伴が必要です)
      * 障がい者手帳、被爆者健康手帳をご提示の方、およびその介助者(1名 一般 1100円)
      ◉ 春の学割 大学生・高校生 500 円
      ── 本展に限り、 特別に 入館料が通常 1000 円のところ 半額 になります。
      * 上掲は、個人・当日・税込価格を表示。各種割引・特典などは下掲 公式詳細 参照
会  場  山種美術館 (〒150-0012 東京都渋谷区広尾3-12-36)
問い合せ  050 5541 8600 ハローダイヤル   電話受付時間: 9:00-20:00
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07 A1186 小松均 赤富士図_800小松均《赤富士図》1977(昭和52)年 紙本・彩色 山種美術館

02 『富嶽百景』「登龍の不二」 個人蔵_800葛飾北斎 画『富嶽百景』(二編)のうち「登龍の不二」 1835(天保6)年 墨摺絵本 個人蔵
[当該頁は前期展示3/11-4/16]※会期中、頁替えあり

11 A1218 奥村土牛 醍醐_800奥村土牛《醍醐》1972(昭和47)年 紙本・彩色 山種美術館

富士山は古くから、さまざまな芸術の源泉となってきました。特に美術では、葛飾北斎と歌川広重の浮世絵が世界的にも有名です。
本展では、北斎の《冨嶽三十六景》、広重の《東海道五拾三次》とともに、北斎が富士山というテーマをさらに発展させた絵本『富嶽百景』(個人蔵)を特別に展示します。

また、近代・現代の日本画でも、富士山は世代を問わず描き継がれるとともに、富士山にこだわり、繰り返し描く画家も登場しています。横山大観の描く《霊峰不二》や小松均の燃えるような《赤富士図》など、巨匠たちによる富士図の競演をお楽しみください。
さらに、桜を描いた作品では、当館のコレクションを代表する奥村土牛《醍醐》をはじめ、近代・現代の日本画家が手がけた桜の名画が並びます。富士山の世界遺産登録10周年という記念の年に、日本の美が凝縮された優品の数々をご堪能ください。

■ 主な出品作品:約50点  ※所蔵表記のない作品はすべて山種美術館蔵。
※  ○ … 前期展示3/11-4/16、 ● … 後期展示4/18-5/14、 無印 … 全期間展示

【富士】葛飾北斎《冨嶽三十六景 凱風快晴》○ 、葛飾北斎 画 『富嶽百景』(二編)のうち「登龍の不二」(個人蔵)○ 、歌川広重《東海道五拾三次之内 原・朝之富士》● 、《東海道五拾三次之内 由井・薩埵嶺》○ 、横山大観《霊峰不二》、《心神》、橋本関雪《夏日富嶽》、安田靫彦《富嶽》、奥村土牛《富士宮の富士》、伊東深水《富士》、小松均《赤富士図》、松尾敏男《湧雲富士》、
【 桜 】 奥村土牛《醍醐》、橋本雅邦《児島高徳》、渡辺省亭《桜に雀》、横山大観《山桜》、菱田春草《桜下美人図》、上村松園《桜可里》、松岡映丘《春光春衣》、小茂田青樹《春庭》、速水御舟《あけぼの・春の宵》のうち「春の宵」、加山又造《夜桜》、千住博《夜桜》 ほか

※ 作品画像は  山種美術館 より拝借した物です。二次引用などはご遠慮ください。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上観覧を。

[ 詳 細 : 山種美術館

【展覧会】DIC 川村記念美術館|企画展 芸術家たちの南仏|’23年3月11日-6月18日|5月2日後期展示開始

B2ポスター最終データ(仕上がり)

DIC 川村記念美術館
企画展 芸術家たちの南仏
Rendez-vous dans le Midi
会  期  2023年3月11日[土]- 6月18日[日] * 会期中に一部展示替えがあります。
         前 期:3月11日[土]- 4月30日[日]
         後 期:5月 2 日[火]- 6月18日[日]
開館時間  9:30 - 17:00 (入館は 16:30 まで)
休  館  日  月  曜
入  館  料  一 般 1,800円、学生・65歳以上 1,600円、高校生以下 無料
      * 障害者手帳をお持ちの方と付き添い1名まで無料
会  場  DIC 川村記念美術館(千葉県佐倉市坂戸631 )
      電 話:050-5541-8600(ハローダイヤル)
企画協力  株式会社キュレイターズ
後  援  千葉県、千葉県教育委員会、佐倉市、佐倉市教育委員会
主  催  DIC 株式会社 
DIC 01 DIC02南仏は、かつて芸術家が景勝地や巨匠たちの作品を求めてパリからイタリアへ留学や旅行する際などの中継地とみなされていました。しかし19世紀末以降、ヴァンスやニース、マルセイユをはじめ、多くの芸術家たちがその地を制作の場として選んだのです。
地中海や山々に囲まれた豊かな自然、そしてまばゆい光は芸術家たちを惹きつけ、ときには陶芸などその地に根差す伝統的な技法が創作意欲を刺激することもありました。終焉の地として根を下ろした者たちが、壁画や礼拝堂など集大成ともいえる大仕事を手がけたことも知られています。
一方で、戦中には敵性外国人として収容された者たちや、港を目指した他国への亡命者が、作品を生み出した場であったことも忘れてはなりません。

本展では、20世紀において芸術が展開した場としての南仏に注目し、その地で広がりをみせた交流や、表現あるいは技法について、国内の美術館などが所蔵する約30作家の作品と関連資料およそ150点を通してご紹介します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上観覧を。
[ 詳 細 : DIC 川村記念美術館

【展覧会】佐賀県立 佐賀城本丸歴史館|テーマ展「梧竹の書ー本野克彦コレクションー」| ’23年3月17日-5月14日

佐賀城佐賀県立 佐賀城本丸歴史館
テーマ展「梧竹の書ー本野克彦コレクションー」
会  期  2023年3月17日[金]- 5月14日[日]

会  場  佐賀県立 佐賀城本丸歴史館 御小書
      840-0041 佐賀県佐賀市城内2丁目18−1
観  覧  料  観覧無料
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小城出身で「明治の三筆」にかぞえられる中林梧竹(1827~1913)は古典に学びつつ日本の近代書史に新たな境地を切り拓きました。
本展覧会では、令和3年度に佐賀県へ寄贈された「本野克彦コレクション」から、〈臨王羲之十七帖〉の屏風を中心に梧竹の作品を紹介します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 佐賀県立 佐賀城本丸歴史館 ]

【展覧会】高志の国文学館|高志の国文学館開館10周年記念企画展・G7教育大臣会合開催記念|「百人一首 ─ 和歌と美の世界展」|’23年3月19日- 6月5日

高志の国文学館01 高志の国文学館02高志の国文学館
高志の国文学館開館10周年記念企画展・G7教育大臣会合開催記念
「百人一首 ── 和歌と美の世界展」
会  期  令和5年(2023)3月19日[日]- 6月5日[月]
開館時間  9:30 - 18:00(観覧受付は 17:30 まで)
休  館  日  毎週火曜日、3月22日[水]、5月12日[金]
      *3月21日[火・祝]、5月9日[火]は開館
観  覧  料  一般500円(前売り 400円)、大学生250円
      * 小・中・高校生及びこれに準ずる方、各種障害者手帳をお持ちの方は無料。
      * 企画展観覧券で常設展もご覧いただけます。
主  催  高志の国文学館
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恋の歌、四季の歌など、
王朝文化の粋と美意識が凝縮された詞華集-しかしゅう-の世界へ
かるた遊びなどで幅広い世代に親しまれてきた「百人一首」は、飛鳥時代から鎌倉初期に至るまでの優れた歌人百人の和歌を、『古今和歌集』以下の勅撰集の中からそれぞれ一首ずつ選んだものです。
本展では、これまでの研究成果をふまえつつ、時代を超えて読み継がれる百人一首の魅力と文化的な広がりについて、美術館、図書館、個人所蔵の貴重なコレクションを通じてご紹介します。
歌仙絵、かるた、浮世絵など、百人一首の多彩な世界をお楽しみいただくとともに、日本人の繊細な自然感覚や美意識の源流である美しい和歌の世界をあらためてご鑑賞ください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上観覧を。
[ 詳 細 : 高志の国文学館 ]  {高志の国とは-ウィキペディア}

【イベント】岡谷蚕糸博物館|企画展 信州の作家展 Part4|信州草木染友禅作家 木村不二雄の世界|’23年3月9日-5月14日

岡谷蚕糸博物館おもて 岡谷蚕糸博物館うら

岡谷蚕糸博物館
企画展 信州の作家展 Part4
信州草木染友禅作家 木村不二雄の世界
開催期間  2023年3月9日[火]- 5月14日[日]
開館時間  AM 9:00 - PM 5:00
      動態展示・まゆちゃん工房は 9:00-12:00、13:00-16:00
      * 時間は変更することがございます。
休  館  日  毎週水曜日 祝日の翌日 * GW 中は休まず開館。
会  場  岡谷蚕糸博物館 -シルクファクトおかや- 企画展示エリア
      長野県岡谷市郷田1-4-8 TEL 0266-23-3489 FAX 0266-22-3675
入  館  料  一  般  510円、  中・高校生   310円、  小学生  160円
      * 各種割引・優待などは下掲詳細参照。
協  力  草木染工房「風」木村不二雄 写真家 米山悦朗
主  催  岡 谷 市
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木村不二雄さんは、長野県須坂市を拠点として、自然由来の染料を使う信州独自の草木染友禅の継承者のおひとりです。手間と時間をかけて描きだす、心和む色が溢れる世界をご堪能下さい。

<木村不二雄 プロフィール>
1959    東京都うまれ
1982    東京都立大学理学部卒業
1982-1991   神奈川県職員(保健所衛星監視員)
1991    ものづくりを志して転職。長野市にて染織家:小山仁郎に草木染友禅を学ぶ
2000    須坂市に転居 草木染工房「風ーふう」を開設
2012    信州の名工・卓越技能者知事表彰
2017    現代の名工・卓越技能者厚生労働大臣表彰
現在     第一美術協会、長野県工芸界所属、須坂市在住

令和4年度最後の企画展となる「信州の作家展Part4 信州草木染友禅作家 木村不二雄の世界」の企画展会期中に実施するイベントのご案内です!!
令和5年3月21日[火]、5月7日[日]の各日に同内容で下記イベントを実施いたしますので、ご都合のつく日程にてご参加ください。

◉ 木村不二雄 ギャラリートーク
会 場:岡谷蚕糸博物館 企画展示エリア
時 間:11:00-12:00
定 員:20名(要事前申し込み)
参加費:入館料が必要です

◉ 草木染体験教室 ~岡谷産シルクを染めよう~
木村不二雄さんのご指導で、岡谷産シルクのストールもしくはハンカチを草木染します。
会 場:岡谷蚕糸博物館 まゆちゃん工房
時 間:13:00-15:30
定 員:8名(要事前申し込み)
参加費:シルクストール 2,500円(税込)
ハンカチ 1,600円(税込)※2枚 3,200円にて対応可
持ち物:汚れてもいい服またはエプロン
※イベントへの参加を希望される方は
TEL 0266-23-3489 まで お申し込み又はお問合せください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上観覧を。
[ 詳 細 : 岡谷蚕糸博物館

【展覧会】丸亀市猪熊弦一郎現代美術館|山城知佳子 ベラウの花|Chikako Yamashiro : Flowers of Belau|’23年3月21日-6月4日|終了

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丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
山城知佳子 ベラウの花
Chikako Yamashiro : Flowers of Belau
会  期  2023年3月21日[火・祝]- 6月4日[日]
休  館  日  月曜日
所  在  地  丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
      763-0022 香川県丸亀市浜町80-1  Tel : 0877-24-7755
開館時間  10:00 - 18:00(入館は 17:30 まで)
観  覧  料  一 般 950円、大学生 650円、高校生以下または18歳未満  無 料
      * 当日・個人を表記。各種優待・割引は下掲詳細参照
      * 同時開催常設展「猪熊弦一郎展 小さな丸」観覧料を含む
協  力  Yumiko Chiba Associates
主  催  丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、公益財団法人ミモカ美術振興財団
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山城知佳子(1976- )は、初期から一貫して、沖縄に暮らすことで意識に上ってくる事象を取り上げ向き合うことから生まれる作品で高く評価されてきました。
写真と映像を制作の軸として活動を続け、近年では政治、社会、文化、自然環境といった様々な面から現在の沖縄に迫り解読しつつ、長期的な視野をもって過去から現在までをつなげた物語性の高い作品を制作しています。
そこでは複雑に絡み合う現実が、その複雑さのままに扱われるが故に豊かな物語へと転換され、現実に過度に縛られない強さとしなやかさを感じさせるものとなっています。そして新作では静かな眼差しに支えられた、現在と過去を往還するような映像が展開され、解釈は見る者へと委ねられます。私たちは、ここからどのような未来をつくっていけるのでしょうか。

本展は、現代に新たな読みを与える近作および新作を中心に、初期の作品も参照しながら山城の作品世界をご紹介するものです。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

【展覧会】東京国立博物館|特別展「東福寺」|’23年3月7日-5月7日|終了

20230411162932_00009 20230411162932_00010東京国立博物館
特別展「東福寺」
会  期  2023年3月7日[火]- 5月7日[日]

会  場  東京国立博物館 平成館(上野公園)
開館時間  9時30分 ー 17時00分(入館は閉館の 30分前 まで)
休 館 日  月曜日(ただし、3月27日と5月1日は開館)
観覧料金   本展は事前予約不要です。
      一般 2,100円、大学生 1,300円、高校生 900円、中学生以下 無料
      * 個人・当日販売を表記。各種優待、割引情報などは下掲詳細参照。      
      * 障がい者とその介護者一名は無料。入館の際に障がい者手帳などを提示ください。                    ──────────────────────
新緑や紅葉の名所として知られる東福寺は、京都を代表する禅寺の一つです。朝廷の最高実力者・九条道家の発願により、中国で禅を学んだ円爾(聖一国師)を開山に迎えて創建されました。
「東福寺」の名は、奈良の東大寺と興福寺になぞらえて、その一字ずつをとったことに由来します。中世の面影を色濃く留める巨大な建造物の数々は圧倒的なスケールを誇り、その特徴を表した「東福寺の伽藍面」の通称で知られています。

東福寺の寺宝をまとめて紹介する初の機会となる本展では、伝説の絵仏師・明兆による記念碑的大作「五百羅漢図」現存全幅を修理後初公開するとともに、巨大伽藍にふさわしい特大サイズの仏像や書画類も一堂に展観いたします。
草創以来の東福寺の歴史を辿りつつ、大陸との交流を通して花開いた禅宗文化の全容を幅広く紹介し、東福寺の日本文化における意義とその魅力を余すところなくご覧いただきます。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳細 : 東京国立博物館 ]

【展覧会】富山県美術館 / 慶應義塾大学アート・センター|瀧口修造コレクションⅢ 瀧口修造生誕120年記念展示|ウィルソン・リンカーン・システムとしての<本>|’23年11月2日-’24年2月6日|終了乍蹔

滝口修造展フライヤー

富山県美術館 / 慶應義塾大学アート・センター
瀧口修造コレクションⅢ
瀧口修造生誕120年記念展示
ウィルソン・リンカーン・システムとしての<本>
会  期  2023年11月2日[木]- 2024年2月6日[火]
開館時間  9:30 - 18::0(入館は 17:30 まで)
休  館  日  毎週水曜日
観  覧  料  一 般:300円
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
場  所  富山県美術館2階 展示室6
      〠 930-0806 富山県富山市木場町3-20 TEL 076-431-2711  FAX 076-431-2712
主  催  富山県美術館、慶應義塾大学アート・センター
──────────────────────
詩人、展覧会のオーガナイザー、美術評論家、造形作家と多様な活動を繰り広げた瀧口修造 (1903 ー1979) は、通称「手づくり本 (handmade brochure)」と呼ばれる不可思議な本を制作しています。それらは出版社や印刷所のプロセスを経ていない、瀧口自身の手仕事による本であり、雑誌の切り抜き、銀紙、ラベル・シール、手書きのメモ等、いわゆる断片の寄せ集めによって構成され、完成されているようにも、未完成であるようにも見える本です。
「永遠に綴じられず、丁づけされない本」を志向していた瀧口にとって、本が仮設的な 状態にあることはとても重要なことだったと考えられます。

ウィルソン・リンカーン・システムとは、左から見るとウィルソン大統領が、右から見るとリンカーン大統領が見えるといった、左右それぞれから見ると別の顔が浮かび上がる二重の肖像画に似た仕組みであり、瀧口修造による『マルセル・デュシャン語録』にもデュシャンの用いた言葉として登場します。
本展では、書店を中心に流通する一般的な本と「手づくり本」とを対極的存在として措定し、その間で揺れ動く存在として瀧口の『マルセル・デュシャン語録』(1968 年)を位置づけます。ウィルソン・リンカーン・システムを想起させるような、双極の間に現れる多重なイメージを持った本である『マルセル・デュシャン語録』を通して、瀧口がどのように「本」と制作を捉えていたのか、さらには「本」とは何かについて考えます。

※ 慶応義塾アート・センターでご観覧希望のかたは、下掲リンク先でご確認のうえ観覧を。
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。

[ 詳 細 : 富山県美術館 慶應義塾大学アート・センター

【映画/映像】高知県立美術館|最強のドキュメンタリー作家 原一男 全作品上映|冬の定期上映会|上映 ’24年2月10-12日|終了

0210高知県美映画・映像

高知県立美術館
映画 / 映像
最強のドキュメンタリー作家 原一男 全作品上映
冬の定期上映会
上映日|2024(令和6)年 2月10日[土]・11日[日]・12日[月・祝]
会 場|高知県立美術館ホール(高知県高知市高須353-2)
入場料|《1日券》前売:1,000円/当日:1,200円 (税込)
* チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
提供・配給|疾走プロダクション、風狂映画舎
主 催|高知県立美術館(公益財団法人高知県文化財団)
──────────────────────
“ 私(たち)の映画作りは、商品を作っているわけじゃない、という強い自負がある。その時代その時代に「私は、どう生きていけばいいのか?」という問いを課し、その答えを探っていくプロセスを記録して映画作品にしたものだ。(原一男)”

“ 50年以上、ドキュメンタリーを作ってきたが、私(たち)の作品は、一貫して、お上に抗う庶民像を描いてきた。そして主人公(たち)は私だ、と言える。今、言えることは、庶民が幸せと平和を求めるなら、権力に抗って闘いとる以外にないのだ。(原一男)”

ドキュメンタリー映画作家の鬼才・原一男の全劇場用映画の上映を行います。衝撃的デビュー作「さようならCP」から、問題作「ゆきゆきて、神軍」を経て、水俣病の現在を描いた6時間を超える大作「水俣曼荼羅」まで、全8作品を上映します。
原一男監督の全貌をこの機会にご覧ください。
11日[日]午後には原監督のトークも行います。

原一男     http://docudocu.jp/
1945年山口県宇部市生まれ。72年に小林佐智子と「疾走プロダクション」設立。養護学校の勤務経験をもとに「さようならCP」でデビュー。元同棲相手を追った「極私的エロス・恋歌1974」で評価が高まる。そして87年「ゆきゆきて、神軍」で世界的評価を確立。「全身小説家」「水俣曼荼羅」と高いレベルで挑戦し続けるドキュメンタリー映画の最高峰。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 高知県立美術館 高知県立美術館パフォーマンス    原一雄公式ウェブサイト
{ 活版アラカルト  高知県立美術館  過去ログまとめ }

【講演会】国文学研究資料館|こくぶんけんトーク|安政期江戸の連続複合災害 ― 1854~1859年 ―|本日開催

2401国文研講演会

国文学研究資料館
こくぶんけんトーク
安政期江戸の連続複合災害 ― 1854~1859年 ―
日  時  2024年2月5日[月] 14時-15時30分
題  目  安政期江戸の連続複合災害 ― 1854~1859年 ―
講  師  渡辺 浩一(国文学研究資料館教授)
コーディネーター  西村 慎太郎(国文学研究資料館教授)
会  場  国文学研究資料館 2階大会議室
      〠 190-0014 東京都立川市緑町10-3 電話:050-5533-2900
定  員  30名(要事前申込・抽選) 〔参加無料〕
      * 参加申込は 以下のURL からお願いいたします(募集〆切は2024年1月24日[水])
問い合せ  国文学研究資料館 事業係 
      メールアドレス:jigyou[at]nijl.ac.jp([at]を@に置き換えてください。)
──────────────────────
「こくぶんけんトーク」とは?
国文学研究資料館の研究者が会話をしながら講座を行い、
研究の概要に触れていただくイベントです。

<トーク要旨>
私たちは連続複合災害の時代を生きています。2011年の東日本大震災以来、2016年熊本地震、2018年西日本豪雨、2019年台風19号さらに新型コロナ・パンデミックと続いてきました。同じようなことは過去になかったのでしょうか。
今回の「こくぶんけんトーク」では、1850年代の江戸についてお話しします。江戸は1854年12月28日の大火、1855年11月2日の安政大地震、1856年8月25日の安政東日本台風による高潮と暴風、1858年7月末から9月にかけての安政コレラ大流行、同年11月15日の大火と連続して大きな災害に見舞われていました(月日は旧暦)。こうした連続複合災害によって人々の生活はどうなったのか。これを知ることは現在を生きる私たちにとってどのような意味を持つのか、皆様と一緒に考えてみたいと思います。

〔参加いただく際の注意事項〕
●本イベントは録画し、後日、当館YouTubeチャンネルから公開いたしますので予めご了承ください。
●参加者は抽選で決定いたします。電子メール(jigyou☆nijl.ac.jp)にて決定通知を御連絡いたしますので、受信設定をお願いいたします。
※ご登録いただいた個人情報については厳重に管理を行い、国文学研究資料館の事業以外の目的で使用することはありません。
※本イベントへの反社会的勢力の参加はお断りいたします。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 国文学研究資料館

【イベント】国立科学博物館 附属自然教育園|企画展 自然教育園のカワセミ ―カワセミ観察小屋から ―|’23年11月17日-’24年1月28日|終了

科博自然教育園12月

国立科学博物館 附属自然教育園
企画展 自然教育園のカワセミ ―カワセミ観察小屋から ―
開催期間  令和5年・2023年11月17日[金]- 令和6年・2024年1月28日[日]
休  園  日  11月20日㈪・24日㈮、12月18日㈪・25日㈪・年末年始12月28日㈭-1月4日㈭・
      1 月9日㈫・15日㈪・22日㈪
入  園  料  一 般・大学生 320円、高校生(高等専門学高生含む)以下・65歳以上:無 料
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
開園時間  9:00-16:30(入園は16時まで)
所  在  地  国立科学博物館 附属自然教育園
      108-0071 東京都港区白金台5-21-5 お問合せ TEL:03-3441-7176
主  催  国立科学博物館 附属自然教育園 
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「水辺の宝石」とも呼ばれるカワセミ。 コバルトブルーの美しい姿は、多くの人びとを魅了しています。
自然教育園では、過去にカワセミの繁殖が確認され、生態の研究が続けられてきました。カワセミの求愛、産卵、子育て、巣立ちは、いったいどのようなものなのでしょう? 自然教育園における研究成果から、ご紹介します。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 国立科学博物館 附属自然教育園

【 参考動画 : YouTube 自然教育園ってどんなところ? 国立科学博物館公式 かはくチャンネル 】
自然教育園は、大都市「東京」の中心部:港区白金台にあって、今なお豊かな自然が残る、都会の中のオアシスともいえる貴重な緑地。なぜ、緑地は残されたのでしょうか? 自然を守るために、どのような維持管理をおこなっているのでしょうか? スダ爺 と めばえん が紹介します。

この{活版印刷アラカルト}のウェブページは、限度ギリギリの長尺ブログになっています。そのためお手数ながら、ときおり、とりわけ動画類を閲覧後は「ページ画面を更新」していただくと、次回からもスムーズなスクロールと閲覧をお楽しみいただけます。また活版アラカルトの二枚目以降のページにも、一枚目に納めきれなかった魅力的な記事が満載。閲覧を強力推奨いたします。

【展覧会】島根県立石見美術館|企画展 石見特別版 永田コレクションの全貌公開|〈一章〉北斎 ─『春朗期』・『宗理期』編|’23年12月23日-’24年2月12日|愈〻第一章開扉|終了

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島根県立石見美術館
企画展 石見特別版 永田コレクションの全貌公開
〈一章〉北斎 ──『春朗期』・『宗理期』編
会  期  2023年12月23日[土]- 2024年2月12日[月・振休]
         前 期 12月23日[土]- 1 月15日[月]
         後 期  1 月17日[水]- 2 月12日[月・振休]
開館時間  9:30 - 18:00(展示室への入場は 17:30 まで)
休  館  日  毎週火曜日、12月28日[木]- 1 月2日[火]
会  場  島根県立石見美術館 展示室 D
      698-0022 島根県益田市有明町5-15 島根県芸術文化センター「グラントワ」内
      TEL:0856-31-1860       
観  覧  料  企画展 当日・個人
      一 般 1,000、 大学生 600円、 小中高生 無 料
      * 企画展・コレクション展セット、各種割引、優待情報などは下掲詳細参照
特別協力  島根県立美術館
主  催  島根県立石見美術館、しまね文化振興財団、山陰中央新報社、BSS山陰放送
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2017年度、島根県津和野町出身の北斎研究者・永田生慈氏(ながた せいじ 1951-2018)より、北斎とその門人の作品・資料 2,398 件が島根県へ寄贈されました。この「永田コレクション」は、北斎に関する個人コレクションとしては世界屈指の規模を誇ると共に、北斎研究上、極めて貴重な作品や資料の宝庫であり、島根県立美術館(松江市)と 島根県立石見美術館(益田市)では、複数回の展覧会を通じて、その全貌を公開する予定です。
本展はその〈一章〉として、北斎が浮世絵界にデビューした20歳から45歳頃まで、主に用いていた画号から「春朗(しゅんろう)期」・「宗理(そうり)期」とよばれる、若き日の北斎に焦点を当てます。

北斎の生涯の中でもこの両期は、現存数や資料が少なく、謎多き時期とされていますが、永田氏は当該期の作品博捜に努め、春朗期では約90点、宗理期では約340点もの作品を蒐集。それらの研究を通して、北斎の知られざる様々な側面を明らかにされました。
本展では、そんな蒐集と研究が一体化した「永田コレクション」より、春朗期と宗理期の作品を中心に約280点を公開します。特に、極めて稀少な春朗期の肉筆画、宗理期における第一級の摺物群「津和野藩伝来摺物」は必見です。北斎の春朗期・宗理期だけに焦点を当てる貴重な本展は、永田コレクションが県外不出のコレクションのため、島根県でしか見ることができません。

世界に轟く画号「葛飾北斎」を名のることも、代表作『北斎漫画』・《冨嶽三十六景》を描くこともまだ先のことーそんな北斎の知られざる若き日の研鑽と挑戦の軌跡をぜひご覧ください。

hokusai2023_14永田生慈(ながた せいじ)(1951-2018)
島根県津和野町出身の北斎研究者。元・太田記念美術館副館長兼学芸部長。1990年、津和野町に葛飾北斎美術館を開館(2015年閉館)。北斎に関する数多くの論文・著書を執筆し、国内外で多くの北斎展の監修を務めた。2016年、フランスの芸術文化勲章オフィシエ受章。2017年、所蔵するコレクション2,398件を島根県へ寄贈。翌2018年2月6日逝去(享年66)。

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※ すでに特設サイトともいいたい 充実したコーナー が島根県立石見美術館ウェブサイト内に構築された。そうとうなヒート・アップのさなかにあるようだ。注目したい。
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上、ご観覧を

[ 詳 細 : 島根県立石見美術館 ]  { 活版 à la carte 過去ログ }
[ 参 考 : 活版アラカルト〔展覧会〕島根県立美術館|企画展 永田コレクションの全貌公開〈一章〉北斎 ──「春朗期」「宗理期」編|’23年2月3日-3月26日|終了 ]

【展覧会】京都文化博物館|特別展 Kyoto Art for Tomorrow 2024-京都府新鋭選抜展-|’24年1月20日-2月4日

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京都文化博物館
特別展 Kyoto Art for Tomorrow 2024 ― 京都府新鋭選抜展 ―
会  期  2024年1月20日[土]- 2月4日[日]
開室時間  10:00 - 18:00(金曜日は19:30まで) * 入場はそれぞれ閉室の30分前まで
休  館  日  月曜日
会  場  公益財団法人 京都文化博物館  3階展示室
      〠 604ー8183 京都市中京区三条高倉
入  場  料  一 般 500円、 大学生 400円、 高校生以下 無料
主  催  京都府、京都文化博物館
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本展は、京都を中心に活動する新進の若手作家を紹介し、次世代を担う作家として京都から世界へ発信していくことを目的に開催します。美術系大学、画廊、美術館学芸員等からの推薦を受けた若手作家の中から、選考委員により選抜された作家41名の作品を展示いたします。京都ゆかりの新進作家たちとともに、前年度選抜展の最優秀賞受賞者を別館ホールにゲスト作家としてお招きし、特別展示を行います。今年は、山本真澄氏による“無垢なる幼児たち” をモチーフに独特の世界観を表現した作品を展示します。新しい芸術の創造に取り組む京都の作家たちの意欲的な実践にご期待ください。

❖ 出品作家(五十音順)
赤松加奈、出口雄樹、井上結理、岩﨑萌森、隗楠、

【展覧会】ギャラリー川船|日藝版画卒業・修了制作展|日本大学藝術学部 美術学科 絵画コース 版画専攻|’24年1月29日─2月3日|終了

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ギャラリー川船
日藝版画卒業・修了制作展
日本大学藝術学部 美術学科 絵画コース 版画専攻
Nihon University College of Art
Printmaking Course Graduation Exhibition
期  間  2024年1月29日[月]-2月3日[土]
時  間  11:00AM-18:00PM * 最終日17:00まで
会  場  ギャラリー川船
      〠 104-0031 中央区京橋3-3-4 フジビルB1
      TEL/FAX 03-3245-8600  kawafune☆diamond.broba.cc
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日本大学藝術学部  大学院芸術学研究科 造形芸術専攻 版画分野

  佐伯あかり 成田華蓮 キョクナヨウ
日本大学藝術学部  美術学科 絵画コース 版画専攻
  小林幹太 松本宏賢 齋藤もえ 青島夏希
  松原百香 金本心菜 小松佳織 奥瀬楓乃音

◉ ギャラリートーク「版画/作者の自意識を考えるために」
     1月29日[月] 15:30-17:00 講師:藤村拓也(学芸員)

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : ギャラリー川船

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【展覧会】竹中大工道具館|展覧会 イサム・ノグチ TOOLS|’23年3月4日-5月7日|終了

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竹中大工道具館
展覧会 イサム・ノグチ TOOLS
会  期  2023年3月4日[土]- 5月7日[日]
会  場  竹中大工道具館  1 F ホール
      651-0056 兵庫県神戸市中央区熊内町7-5-1
      Tel. 078-242-0216   Fax. 078-241-4713
開催時間  9:30 - 16:30(入館は 16:00 まで)
休  館  日  月曜日(祝日の場合は翌日)
入  館  料  大 人 700円、大高生・65歳以上の方 500円、中学生以下無料(常設展観覧料を含む)
後  援  アンスティチュ・フランセ日本、神戸新聞社
協  力  イサム・ノグチ日本財団、イサムノグチ財団・庭園美術館(ニューヨーク)、オゼキ、ヴィラ九条山、カンディハウス
主  催  竹中大工道具館、KOSMOS 実行委員会
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20世紀を代表する彫刻家イサム・ノグチ(1904-1988)。彼は、木や石はもちろん、金属や粘土、時には紙など、さまざまな素材を用いて作品制作に取り組んだことでも知られています。
その幅広い創作活動は、少年時に茅ヶ崎の自宅「三角の家」を新築する際に知り合った大工から木工の手ほどきを受け、道具一式を携えて太平洋を渡った時にすでに始まっていたといえるでしょう。

彼が用いた道具の一部はニューヨークのノグチ・ミュージアムに保存されています。それらは西洋の道具と日本の道具が入り混じったものであり、日本人の父とアメリカ人の母のもとに生まれ、東西ハイブリッドな個性を有したノグチらしい国際的なコレクションになっています。
ノグチは最終的に花崗岩や玄武岩などの硬い石を用いた彫刻にたどり着き、アトリエを香川県の牟礼町に築きます。それは硬い石を加工できる石工の職人技を求めた結果でもありました。
本展では、実際にノグチが使用した「道具」を通して、作品の制作過程において「素材」と「技術」がいかに密接に関係していたのかを紐解いていきます。

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今後イベント情報等が変更となる可能性があります。最新の情報は下掲詳細ページにて確認を。
[ 詳 細 : 竹中大工道具館

【展覧会】高島屋史料館|企画展 FROM OSAKA ~百貨店美術部モノガタリ~|’23年3月4日-7月3日|終了

01高島屋史料館 02高島屋史料館

高島屋史料館
企画展  FROM OSAKA
~百貨店美術部モノガタリ~
会  期  2023年3月4日[土]-7月3日[月]
      [第Ⅰ部] 美術展を観る
       3月 4 日[土]- 5月8日[月]
      [第Ⅱ部] 美術品を購う
       5月20日[土]- 7月3日[月]* 会期は変更となる場合があります。
開館時間  10:00-17:00(入館は16:30まで)
休  館  日  火・水曜日 * 5月11日[木]-5月19日[金]は 展示替 のため休館
会  場  高島屋史料館企画展示室
      556-0005  大阪市浪速区日本橋3-5-25  高島屋東別館3階 電話 06-6632-9102
      入館無料
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現在、日本の多くの百貨店には美術画廊があります。そこでは週替わりで、美術品の展覧会が開催されていて、展示作品を気に入れば誰でも購入することができます。〝買える美術館〟といわれる所以です。担当するのは百貨店の美術部門。
その歴史は、1907(明治40)年、三越呉服店が大阪店に「新美術部」を創設したことにはじまります。続いて1911(同44)年、高島屋呉服店が、やはり大阪店に「美術部」を創設しました。その後、同業他店でも美術展が開かれるようになり、美術部が創設されましたが、〝百貨店美術部の両雄〟として知られたのは、三越と高島屋の両美術部でした。

本展は、ともに大阪の地から誕生した三越と高島屋の美術部の成り立ちと活動をひも解きながら、「大阪」をキーワードに集めた作品を展観するものです。近代日本において百貨店美術部が果たしてきた役割を見つめ直し、その過去・現在・未来についても考えます。
※ 本展は会期をⅠ部・Ⅱ部に分け、展示作品を入れ替えて構成します。

◉ 主な展示作品
・島 成園《お客様》制作年未詳:Ⅰ部
・鍋井克之《熊野詣》1962年:Ⅰ部
・伊藤  岳 《高島屋大阪店》1947年:Ⅰ部
・元永定正《いろもかたちもいろいろは》1990年:Ⅰ部
・北野恒富《婦人図》1929年:Ⅱ部
・森村泰昌《北野恒富・考/壱》2011年:Ⅱ部
・山本太郎《七夕ラプンツェル》2018年:Ⅱ部
・木村光佑《大阪の詩》1965年:Ⅱ部
・高波壮太郎《大阪の街》2010年:Ⅰ・Ⅱ部展示 ほか

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳細 : 髙島屋史料館

【展覧会】細見美術館|特別展 初代 志野宗信没後五百年記念 香道 志野流の道統|’23年3月4日-5月31日|終了

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細見美術館 Hosomi Museum
特別展 初代 志野宗信没後五百年記念
香道 志野流の道統
会  期  2023年3月4日[土]- 5月31日[水]
所  在  地  京都市左京区岡崎最勝寺町6-3 TEL 075-752-5555
休  館  日  毎週月曜日(ただし、5月29日は開館)
入  館  料  一  般  1,500円、学  生   1,300円
主  催  細見美術館 一般社団法人志野流香道松隠会 京都新聞
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推古天皇 3(595)年、淡路島に香木が漂着したことから、日本の香文化の幕が開けます。仏教という宗教儀礼の中で香木は多用され、平安時代には貴族たちがその栄華を香りの調合と和歌に表し、また、遣唐使の廃止による国風文化の勃興と併せ、中国とは別の日本独自の “ 香の道 ” を歩み始めます。
そして、応仁の乱後、東山慈照寺(銀閣)において、足利八代将軍義政公の同朋衆 志野宗信(しのそうしん 1443-1523)の手によって香道の基礎が作られ、以降現代まで、志野流は500年以上に亘り 20 人の家元によってその道統を継承されてきました。江戸時代には、京都だけに留まらず、徳川将軍家庇護のもと、全国武家や江戸城大奥、公家、僧侶から市井の人々にいたるまで賞玩され、高雅な芸道として成熟します。

1志野流初代志野宗信画像(部分)  江戸時代 松隠軒蔵
2諸国香道門人帳・門人帳 江戸時代 松隠軒蔵
香道具志野流伝来 名香「蘭奢待」 松隠軒蔵
4源氏香図本 土佐守光貞画 江戸時代 松隠軒蔵

本展は、室町時代後期に誕生した日本文化の最高峰 “ 香道 ” を、初代志野宗信から現家元 20 代幽光斎宗玄まで連綿と守り抜いてきた志野流500年の道統を紹介するものです。
細見美術館では、2003年の「香りの美術  -貴なるものへの憧れ-」展以来、20年ぶりの “ 香 ” の展覧会となります。奇しくも本年は 細見美術館開館 25 周年 の節目の年であり、志野流初代志野宗信の500回遠忌を迎える年でもあります。
この記念すべき年に、香道の歩みを振り返り、貴重な名香と香りにまつわる美術工芸品の数々を展観いたします。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳 細 : 細見美術館 Hosomi Museum

【展覧会】渋谷区立松濤美術館|「前衛」写真の精神:なんでもないものの変容|瀧口修造・阿部展也・大辻清司・牛腸茂雄|’23年12月2日-’24年2月4日|終了

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渋谷区立松濤美術館
「前衛」写真の精神 : なんでもないものの変容
瀧口修造・阿部展也・大辻清司・牛腸茂雄
会  期  2023年12月2日[土]- 2024年2月4日[日] * 会期中展示替えあり
入  館  料  一  般  800 円、 大学生  640 円、 高校生・60歳以上  400 円、 小中学生  100 円
      * 入館料のお支払いは現金のみとなっております。
      * 各種割引、優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
会  場  渋谷区立松濤美術館
      150-0046 東京都渋谷区松濤2-14-14 TEL. 03-3465-9421
休  館  日  月曜日 (ただし、1月8日は開館)、12月29日[金]-1月3日[水]、1月9日[火]
開館時間  午前10時 - 午後6時  * 最終入館は閉館30分前まで。
特別協力  武蔵野美術大学 美術館・図書館
主  催  渋谷区立松濤美術館
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前衛の終わり。その一歩先へ!

美術評論家の瀧口修造(たきぐちしゅうぞう 1903-79)、絵画と写真で活躍した阿部展也(あべのぶや 1913-71)、そして写真家である大辻清司(おおつじきよじ 1923-2001)と牛腸茂雄(ごちょうしげお 1946-83)。この4人を結びつける、日本写真史における特異な系譜をご紹介します。
1930年代、海外のシュルレアリスムや抽象芸術の影響を受けて、日本各地に前衛写真が流行。東京では、瀧口や阿部を中心とする「前衛写真協会」が設立されます。技巧を凝らした新奇なイメージが珍重された前衛写真の風潮に満足しなかった瀧口は、「日常現実のふかい襞のかげに潜んでいる美」を見つめ、いたずらに技術を弄ぶべきではないと、熱狂に冷や水を浴びせかけます。しかし、太平洋戦争へと向かう時局において前衛写真が次第に弾圧の対象となっていくなか、この瀧口の指摘は一部をのぞいて十分に検討されることなく、運動は終局に向かいました。

戦後、個々人のなかに前衛写真の精神は継承され、特需景気、経済成長からその限界へとひた走る戦後の日本社会に反応し続けます。とりわけ、写真家としての出発点において瀧口と阿部に強く影響を受けた大辻と、「桑沢デザイン研究所」における大辻の教え子だった牛腸の二人は、時代に翻弄され移り変わる「日常現実」を批判的に見つめなおし、数々の名作を生み出しました。その写真には、反抗と闘争の60年代が過ぎ去った70年代、変容を遂げつつあった「前衛」の血脈が隠されています。
4人の精神があぶりだす、「なんでもないもの」の、とんでもなさ。どうぞ穴の開くほど、じっくりとご覧ください。
* 本展覧会の、今後の巡回はございません。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 渋谷区立 松濤美術館 ]  { 活版アラカルト 過去ログまとめ }
[ 参 考 : 活版アラカルト〔展覧会〕武蔵野美術大学 美術館・図書館|生誕100年 大辻清司|眼差しのその先 フォトアーカイブの新たな視座|’23年9月4日-10月1日|終了 ]