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【展覧会】国文学研究資料館|通常展示 書物で見る 日本古典文学史|<コーナー展示> 「不用之品」袋に残された風説・事件 ― 松代商人の情報収集 ―|’23年10月5日-’24年2月15日

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国文学研究資料館
通常展示 書物で見る 日本古典文学史
会  期  令和5(2023)年10月5日[木]- 令和6(2024)年2月15日[木]
開室時間  午前10時 - 午後4時30分
休  室  日  水曜、土曜、日曜、祝日、年末年始:12月25日[月]- 1月5日[金]
場  所  国文学研究資料館 1 階  展示室
      190-0014 東京都立川市緑町10-3
      電話:050-5533ー2900 (I P 電話 代表)
主  催  国文学研究資料館
入場無料
──────────────────────
本展示では、上代から明治初期までの文学を、書物(古典籍)によってたどります。
最近の研究動向にも配慮はしましたが、むしろ教科書でなじみの深い作品を中心に据えて、文学史の流れを示しました。写本の表情や版本の風合いに触れながら、豊かな日本古典文学史の諸相をお楽しみください。
国文研内部 同館Urlより

< 展示解説 >
Ⅰ  上代の文学  (PDF:113KB)  
Ⅱ  中古の文学  (PDF:175KB)  
Ⅲ  中世の文学  (PDF:192KB)  
Ⅳ  近世の文学  (PDF:244KB)  
Ⅴ  近代の文学  (PDF:138KB) 
   参考展示   (PDF: 95KB) 

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
※ 遠方の方には 電子展示室「書物で見る 日本古典文学史」もありますのでご検討を。

[ 詳 細 : 国文学研究資料館 ]

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国文研不要品松代国文学研究資料館  <コーナー展示>
不用之品」袋に残された風説・事件 ― 松代商人の情報収集
会  期  令和5(2023)年10月5日[木]-
開室時間  午前10時 - 午後4時30分
休 室 日  水曜、土曜、日曜、祝日、年末年始:12月25日[月]- 1月5日[金]
場  所  国文学研究資料館 1 階  展示室
      190-0014 東京都立川市緑町10-3
      電話:050-5533ー2900 (I P 電話 代表)
      * 通常展示の一部のスペースを使って、当館所蔵の作品を展示いたします。
主  催  国文学研究資料館
入場無料
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国文学研究資料館には、信濃国松代伊勢町で代々町年年寄を務めた商家、八田家の文書群(約3万5000点)が保存されています。八田家では、3代目孫左衛門の時代より町年寄に加えて松代藩から給人格御勝手御用役という格式を与えられ、4代目嘉右衛門の代には、産物御用掛、川船運送方御用、社倉調役、糸会所取締役、産物会所取締役など、藩の財政を担う要職を歴任します。
その嘉右衛門が晩年の天保14年(1843) 7月、たまっていた書類を験理する一環で「諸方変事風説聞書其外種々不用之品小書付入袋」という袋をつくり、仕事のうえで要らないと判断した文書を収納しました。この中には、江戸中期から後期にかけて、江戸その他で起こった事件に関する聞書や書状、幕府の達書の写などが収められています。今回はそのうちのいくつかをご紹介します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
※ 遠方の方には 電子展示室「書物で見る 日本古典文学史」もありますのでご検討を。

[ 詳 細 : 国文学研究資料館

【展覧会】国文学研究資料館/岡山県立博物館|テーマ展 正宗敦夫と正宗文庫|’23年9月9日-10月15日|終了

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国文学研究資料館 / 岡山県立博物館
テーマ展 正宗敦夫と正宗文庫
会  期  令和5(2023)年9月9日[土]-10月15日[日]
開室時間  9月 午前9時 - 午後6時 10月 午前9時30分 - 午後5時
休  室  日  月曜日(月曜日が祝日の場合は開館、翌火曜日に休館)
場     所  岡山県立博物館 2階展示室
      703-8257 岡山市北区後楽園1-5 電話:086-272ー1149
入  館  料  大人250円、65歳以上120円、高校生以下無料
主  催  岡山県教育委員会、岡山県立博物館
共  催  (財)正宗文庫、就実大学人文科学部、人間文化研究機構 国文学研究資料館
──────────────────────国文研正宗文庫02〔 活版アラカルト掲載図版のほとんどは、画面をクリック・タップすると拡大表示されます 〕

◆ 国文学研究資料館/岡山県立博物館|テーマ展  正宗敦夫と正宗文庫|’23年9月9日-10月15日◆

271055正宗 敦夫(まさむね あつお 1881-1958)は、和気郡伊里村(現岡山県備前市穂浪)出身の国文学者・歌人として知られています。
敦夫は生涯を通して、郷土岡山の歌人・学者の重要著作をはじめとする貴重な書籍や典籍などを蒐集し、昭和11(1936)年には自宅近くに 財団法人正宗文庫 を創設します。以来、正宗文庫は現在にいたるまで敦夫が集めた貴重な国文学・歴史資料を守り継いできました。

本展覧会では一般財団法人正宗文庫、就実大学人文科学部、 国文学研究資料館の協力を得て、全国初公開の資料も含めた展示を行います。
本展覧会を通じて、正宗敦夫の業績を顕彰するとともに、敦夫の遺した正宗文庫がもつ資料の豊かさを広く県民に知っていただき、県民の郷土岡山への愛着や誇りの醸成を図ります。

<関連行事>
◉ ミニ講座+ショートギャラリートーク
◉ 専門家と当館学芸員による展示解説(ギャラリートーク)

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上、ご観覧を。
[ 詳 細 : 国文学研究資料館  岡山県立博物館

【講演会】国文学研究資料館|こくぶんけんトーク|安政期江戸の連続複合災害 ― 1854~1859年 ―|本日開催

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国文学研究資料館
こくぶんけんトーク
安政期江戸の連続複合災害 ― 1854~1859年 ―
日  時  2024年2月5日[月] 14時-15時30分
題  目  安政期江戸の連続複合災害 ― 1854~1859年 ―
講  師  渡辺 浩一(国文学研究資料館教授)
コーディネーター  西村 慎太郎(国文学研究資料館教授)
会  場  国文学研究資料館 2階大会議室
      〠 190-0014 東京都立川市緑町10-3 電話:050-5533-2900
定  員  30名(要事前申込・抽選) 〔参加無料〕
      * 参加申込は 以下のURL からお願いいたします(募集〆切は2024年1月24日[水])
問い合せ  国文学研究資料館 事業係 
      メールアドレス:jigyou[at]nijl.ac.jp([at]を@に置き換えてください。)
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「こくぶんけんトーク」とは?
国文学研究資料館の研究者が会話をしながら講座を行い、
研究の概要に触れていただくイベントです。

<トーク要旨>
私たちは連続複合災害の時代を生きています。2011年の東日本大震災以来、2016年熊本地震、2018年西日本豪雨、2019年台風19号さらに新型コロナ・パンデミックと続いてきました。同じようなことは過去になかったのでしょうか。
今回の「こくぶんけんトーク」では、1850年代の江戸についてお話しします。江戸は1854年12月28日の大火、1855年11月2日の安政大地震、1856年8月25日の安政東日本台風による高潮と暴風、1858年7月末から9月にかけての安政コレラ大流行、同年11月15日の大火と連続して大きな災害に見舞われていました(月日は旧暦)。こうした連続複合災害によって人々の生活はどうなったのか。これを知ることは現在を生きる私たちにとってどのような意味を持つのか、皆様と一緒に考えてみたいと思います。

〔参加いただく際の注意事項〕
●本イベントは録画し、後日、当館YouTubeチャンネルから公開いたしますので予めご了承ください。
●参加者は抽選で決定いたします。電子メール(jigyou☆nijl.ac.jp)にて決定通知を御連絡いたしますので、受信設定をお願いいたします。
※ご登録いただいた個人情報については厳重に管理を行い、国文学研究資料館の事業以外の目的で使用することはありません。
※本イベントへの反社会的勢力の参加はお断りいたします。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 国文学研究資料館

【展覧会】印刷博物館 企画|特集 和書ルネサンス|江戸・明治初期の本にみる伝統と革新|’ 21年4月17日-7月18日|事前入館予約制

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印刷博物館 企画展
特集 和書ルネサンス  江戸・明治初期の本にみる伝統と革新
会  期  2021年4月17日[土]-7月18日[日]
休  館  日  毎週月曜日(ただし5月3日は開館)、5月6日[木]
開館時間  10:00-18:00(入場は17:30まで)
入  場  料  一般 800円、学生 500円、高校生 300円
入場方法  オンラインによる事前予約(日時指定券)制です。→ 事前入館予約 へ
主  催  凸版印刷株式会社 印刷博物館
協  力  実践女子大学図書館、国文学研究資料館、大本山石山寺
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350年の時空を超えて
『源氏物語絵巻』が再会!
<紫式部聖像>-最古の紫式部と出会う
日本では江戸期から本格化する印刷出版が、古典の伝統をつなぐ大切な役割を果たしました。たとえば『源氏物語』。平安盛期に紫式部が書きのこしたこのテキストは、原本が霧散した後も学者らによる校訂校閲が繰り返され、江戸に華ひらく出版文化により、武家から町人まで広く『源氏物語』をたのしむ時代がやってきたのです。
今回、ギリシャ・ローマ古典を再発見したヨーロッパの文化運動ルネサンスに例えて、〝和書ルネサンス〟とよんでみることにしました。古典文学と印刷出版の関わりを、三部構成で検証してまいります。

[ 詳細 : 印刷博物館 事前入館予約

【展覧会】国文学研究資料館|特別展示 ないじぇる芸術共創ラボ展|時の束を披く―古典籍からうまれるアートと翻訳―|令和3年2月15日-4月24日|終了

2021-03-08 (2)

国文学研究資料館
特別展示 ないじぇる芸術共創ラボ展
時の束を披く―古典籍からうまれるアートと翻訳―

会  期  令和3年2月15日[月]-4月24日[土]
開  室  日  新型ウイルス感染症の拡大を防ぐため、当分の間事前予約制となっております。
      詳しくは こちら をクリックしてください。
開室時間  午前10時-午後4時 ※入場は午後3時まで
場  所  国文学研究資料館 1 階  展示室
主  催  国文学研究資料館、ないじぇる共創ラボ
助  成  文化庁、独立行政法人日本芸術文化振興会
      入場無料
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◉「ないじぇる芸術共創ラボ」について
「ないじぇる芸術共創ラボ」とは、国文学研究資料館に所蔵されている古典籍 (=明治以前に日本でつくられた書物)と、館に集結する研究者の知見を、研究者コミュニティの外側へ開放し、さまざまな立場の人に、日本の貴重な文化的資源である古典籍に自由な発想で触れてもらうことで、新たな文化的価値を生み出すことを目指し、2017年10月に始まったプロジェクトです。
具体的には、さまざまな分野で活躍する世界屈指のアーティストと翻訳家を館に招き、研究者とともに古典籍をひらき、探求し、そこで得た知見や感覚をもとに新たな作品を創出する「アーティスト・イン・レジデンス(AIR)」「トランスレーター・イン・レジデンス(TIR)」を行っています。

◉「時の束を披く」について
約3年半にわたるプロジェクトの成果を一堂に会した展示です。プロジェクトに参加したAIR・TIRが、研究者とともに古典籍の森を探索し、検討し、行き着いた新たな表現をご覧いただきます。
各 AIR・TIR がないじぇる芸術共創ラボに参加し、創作した作品とその過程を示すさまざまな資料、そして創造の源となった古典籍を共に展示し、現代における古典籍活用の大きな可能性を提示します。

◉「時の束を披く」参加クリエーター
〇川上弘美氏(小説家)
伊勢物語を題材に、恋愛小説『三度目の恋』を執筆。
〇長塚圭史氏(劇作家・演出家・俳優)
江戸の戯作者山東京伝とその黄表紙を題材に、戯曲「KYODEN’S WOMAN」を執筆・上演。
〇山村浩二氏(アニメーション作家)
江戸時代の絵師鍬形惠斎の絵手本『略画式』と上田秋成作『雨月物語』をモチーフにした、短編アニメーション「ゆめみのえ」を制作。
〇松平莉奈氏(日本画家)
江戸時代の絵手本等の模写を通じて体得した、自らの内面にある「古典」を日本画で表現。
〇梁亜旋氏(現代芸術家)
絵巻を題材にしたインスタレーション作品や絵画を制作。
〇ピーター・J・マクミラン 氏(翻訳家)
『扇の草紙』を英訳。翻訳時に得た気づきをもとに、日本の美を伝えるデジタルコンテンツ「Found in Translation」(凸版印刷(株)制作)開発にかかわる。

※新型ウイルス感染症の感染予防・拡大防止のため、1 時間ごとの事前予約制(定員20名)とさせていただきます。
[ 詳細 : 国文学研究資料館 特設サイト

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【展覧会】国文学研究資料館|企画展示「戦国武将たちの愛した文学 ― 幸若舞曲 ―」|令和2年11月4日-12月25日

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国文学研究資料館
企画展示「戦国武将たちの愛した文学 ― 幸若舞曲 ―」
会  期  令和2年11月4日[水]-12月25日[金]
      ※土曜日は北側通用口(正面玄関左手)よりお入りください。
開  室  日  「COVID – 19」予防対応実施中のため、当分の間、事前予約制となっております。
開室時間  午前10時-午後4時 ※入場は午後3時まで
場  所  国文学研究資料館1階 展示室
      問い合わせ先
      国文学研究資料館 連携企画・広報係
      TEL:050-5533-2910 FAX:042-526-8604 
主  催  国文学研究資料館
      入 場 無 料
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15世紀-17世紀に流行した幸若舞曲は、鼓を伴奏に謡い舞う語り物芸能です。軍記物を題材とした長編作品の語りを得意とし、それらは読み物としても人気を集めました。
本展では、当館が長年にわたり収集してきた幸若舞曲に関する古典籍を一堂に集め、公開いたします。

《主な展示品》 
★初公開となる貴重な写本も!
幸若舞曲五番五冊・幸若歌謡集一冊(神龍院梵舜-しんりゅういんぼんしゅん等による書写)
tenji_image1★物語を描いた鮮やかな絵巻や屏風もご紹介

『大織冠-たいしょかん』
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『義経奥州落絵詞-よしつね おうしゅう おちえことば』
(碧洋臼田甚五郎-へきよう うすだじんごろう-文庫)
tenji_image3※「COVID – 19」予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 国文学研究資料館 ]

【展覧会】国文学研究資料館|通常展示「書物で見る 日本古典文学史」|令和2年1月14日-3月31日

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国文学研究資料館
通常展示「書物で見る 日本古典文学史」
会  期  令和2年1月14日[火]-3月31日[火]
休  室  日  日曜日・祝日、展示室整備日(2月12日、3月11日)
開室時間  午前10時-午後4時30分 * 入場は午後4時まで
場  所  国文学研究資料館 1 階 展示室
      入場無料
主  催  国文学研究資料館
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本展示では、上代から明治初期までの文学を、書物(古典籍)によってたどります。最近の研究動向にも配慮はしましたが、むしろ教科書でなじみの深い作品を中心に据えて、文学史の流れを示しました。写本の表情や版本の風合いに触れながら、豊かな日本古典文学史の諸相をお楽しみください。

* 北側のエントランスホール工事を行っております。北側通用口または南口をご利用ください。
* 土曜日は南口が閉まっておりますので北側通用口(正面入口左手)よりお入りください。

[ 詳細: 国文学研究資料館

【展覧会】国文学研究資料館|通常展示「書物で見る 日本古典文学史」|’18年6月11日-9月15日|終了

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国文学研究資料館
通常展示「書物で見る 日本古典文学史」
会  期  平成30年6月11日[月]-9月15日[土]
休  室  日  日曜日・祝日・夏季一斉休業に伴う休室日(8月11日-15日)
      展示室整備日(6月27日、30日、7月11日、8月8日)
      *資料保護のため、定期的に展示替えをおこないます。
開室時間  午前10時-午後4時30分 * 入場は午後4時まで
場  所  国文学研究資料館1階 展示室
      入場無料
主  催  国文学研究資料館
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ギャラリートーク
場 所:国文学研究資料館1階 展示室
時 間:11時30分-12時15分
日 程・担当講師:
    ・6月21日[木] 入口 敦志
    ・7月19日[木] 有澤 知世
    ・8月23日[木] 恋田 知子
    ・9月  6日[木] ダヴァン ディディエ
             * 担当講師は変更する場合があります。

【 国文学研究資料館  企画広報係   TEL:050-5533-2910 E-mail:mail01.gif 】

【トークイベント】国文学研究資料館 {デジタル発 和書の旅 山村浩二、蕙斎に逢いにゆく} 山村浩二/ ロバート・キャンベル/木越俊介 6月16日開催 終了企画

国文研

国文学研究資料館
トークイベント デジタル発 和書の旅
山村浩二、蕙斎に逢いにゆく
アーティスト・イン・レジデンス:山村浩二
モデレーター/国文学研究資料館館長:ロバート・キャンベル
       国文学研究資料館 准教授:木越俊介
と き  平成30年6月16日[土] 14時開演

     * 13時半開場、16時終了予定
ところ  国文学研究資料館 2 階大会議室
定 員  120名 事前申込制 定員に達し次第〆切り
主 催  国文学研究資料館
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和書という豊かな土壌と最新のデジタル技術のコラボレーションから、あらたな発想と表現を見いだす「デジタル発 和書の旅」シリーズ第二弾。

日本を代表するアニメーション作家・山村浩二さんと、同館のロバート・キャンベル館長、木越俊介准教授によるトークセッション。
江戸時代に活躍した絵師・鍬形蕙斎-くわがた けいさい-の作品をひもときながら、アニメーション創作秘話をうかがい、時空の旅にでかけます。
さて、どのような旅になるのでしょうか。

【詳細: 国文学研究資料館

{事前申込案内}+{新宿餘談 鍬形蕙斎 簡略紹介}
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【展覧会】 国文学研究資料館 {和書のさまざま}

和書のさまざまオモテ 和書のさまざまウラ国文学研究資料館 通常展示
「和書のさまざま」

会      期 : 平成30年1月15日[月]-5月26日[土]
休  室  日 : 日曜日・祝日
      * 展示室整備日(2月14日,3月14日,31日,4月11日,5月9日)
開室時間 : 午前10時-午後4時30分 * 入場は午後4時まで
場      所 : 国文学研究資料館1階 展示室
主      催 : 国文学研究資料館入場無料
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この展示が対象とする「和書」とは、主として江戸時代までに日本で作られた書物を指します。堅い言葉で言えば「日本古典籍」ということになります。ただし、明治時代頃までは江戸時代の書物の系統を引く本が作られていましたので、それをも取り扱っています。
「和書」と似た言葉で「国書」という語がありますが、これは古典籍の内で、日本人の著作した書物を言います。「和書」はそれより広く、漢訳仏典や漢籍、あるいはヨーロッパ人の著作も含め、江戸時代以前に日本で製作されたすべての書物を指す言葉です。

一般に書物が製作されるには、それを支えまた受容する文化的背景があり、そうして製作された書物が、新たな文化──文学、芸能、思想、宗教など──を生み出す基になるという現象が普遍的に見られます。書物によって展開した日本の文化を考える上で、日本人の著作か否かを問わず、日本で製作されたすべての本を視野に入れなければならない理由がここにあります。
国文学研究資料館は、創設以来四十年以上にわたり、全国の研究者の御協力をいただき、所蔵者各位の御理解のもとに、国内外に所在する日本古典籍の調査を継続して行ってきました。調査を通して得られた、古典籍に関する新たな知見も少なくありません。この展示には、その成果も反映しています。

この展示では、和書について、まず形態的、次に内容的な構成を説明した上で、各時代の写本・版本や特色のある本を紹介し、併せて和書の性質を判断する場合の問題をいくつか取り上げてみました。全体を通して和書の基本知識を学ぶとともに、和書について考えるきっかけとなることをも意図しています。
和書の広大な世界を窺うためにはささやかな展示ではありますが、以て日本古典籍入門の役割を果たすことを願っています。

【 詳細情報 : 国文学研究資料館

【展覧会】 国文学研究資料館 特別展示 「伊勢物語のかがやき-鉄心斎文庫の世界-」

伊勢物語01 伊勢物語02国文学研究資料館 特別展示
「伊勢物語のかがやき-鉄心斎文庫の世界-」
会  期 : 平成29年10月11日[水]-12月16日[土]
* 土曜日は正面入口が閉まっておりますので、
北側通用口(正面玄関左手)よりお入りください。

休室日 : 日曜日・祝日、展示室整備日(11月22日)
開室時間 : 午前10時-午後4時30分 * 入場は午後4時まで
場  所 : 国文学研究資料館1階 展示室   入場無料
主  催 : 国文学研究資料館
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鉄心斎文庫は、品川区三和テッキ株式会社の社長であった故芦澤新二氏が、夫人の美佐子氏とともに40 年の歳月と情熱をかけて収集した、世界に類を見ない「伊勢物語」のコレクションであり、平成27 年度に約1000 点が当館へ寄贈されました。
日本文化を形成する基盤的作品として位置付けられる「伊勢物語」の優品約80点を、鉄心斎文庫の中から展示します。

【 詳細情報 : 国文学研究資料館

【研究会】国文学研究資料館|『古文眞寶』特別研究会|武蔵野美術大学 と 国文学研究資料館 の合同研究会|’17年9月8日

国文研集合武蔵野美術大学造形研究センター/国文学研究資料館
「日本近世における文字印刷文化の総合的研究」
古文眞寶特別研究会 : 武蔵野美術大学 と 国文学研究資料館 の合同研究会
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武蔵野美術大学造形研究センター「日本近世における文字印刷文化の総合的研究」(プロジェクト長 : 新島 実)は、2017年09月08日[金]、国文学研究資料館(東京都立川市 館長:ロバート・キャンベル) 第二会議室において、「古文眞寶特別研究会」を開催しました。 

① 講演/神作研一 (国文学研究資料館教授)
「江戸の古文真寶」
② 講演/林      望 (作家、国文学者、書誌学者)
「江戸の版本の文字について ―古文真寶のことなど―」
     「古文真寶コレクション」縦覧
     参加者全員によるディスカッション

写真 : 前列右から、神作研一、寺山裕策、勝井三雄、林 望、新島 実(敬称略)
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【 復習参考資料 古文眞寶 Gǔ wén zhēn bǎo 、古文真宝 こぶんしんぽう
古文真宝(こぶんしんぽう Gǔ wén zhēn bǎo)
中国の詩文の選集。宋末・元初の黄堅の編と伝えられる。
通行本は前・後集それぞれ10巻。前集には漢から宋までの古体詩を10体に分類し、後集は戦国から宋までの17体の文章を収める。
後集には辞・賦などの韻文を含み、辞・賦・説・解・序・記・箴シン・銘・文・頌・伝・碑・弁・表・原・論・書に分けられる。古文を主としているが、李白の〈春夜桃李園に宴するの序〉のような駢文ベンブン(四六文とおなじ)をまじえる。
中国におけるよりも主として日本で流行し、室町時代に伝来して五山の学僧に愛読されて以来、江戸時代の初期まで、特に後集がもてはやされた。
それ以降は 《文章軌範》 《唐宋八家文》 と併用され、古文学習書における独占的地位にやや衰えが見られるが、林羅山・鵜飼石斎の 《古文真宝後集諺解大成》 をはじめ多くの注釈書がある。
中国詩文にたいする常識を養った書物として重要である。また江戸期には堅苦しい人のことを〈古文真宝〉と呼んだ。
『世界大百科事典』 [佐藤 一郎]
20171026141442_00002【 参考URL : 国文学研究資料館