富山県美術館 / 慶應義塾大学アート・センター
瀧口修造コレクションⅢ
瀧口修造生誕120年記念展示
ウィルソン・リンカーン・システムとしての<本>
会 期 2023年11月2日[木]- 2024年2月6日[火]
開館時間 9:30 - 18::0(入館は 17:30 まで)
休 館 日 毎週水曜日
観 覧 料 一 般:300円
* チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
場 所 富山県美術館2階 展示室6
〠 930-0806 富山県富山市木場町3-20 TEL 076-431-2711 FAX 076-431-2712
主 催 富山県美術館、慶應義塾大学アート・センター
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詩人、展覧会のオーガナイザー、美術評論家、造形作家と多様な活動を繰り広げた瀧口修造 (1903 ー1979) は、通称「手づくり本 (handmade brochure)」と呼ばれる不可思議な本を制作しています。それらは出版社や印刷所のプロセスを経ていない、瀧口自身の手仕事による本であり、雑誌の切り抜き、銀紙、ラベル・シール、手書きのメモ等、いわゆる断片の寄せ集めによって構成され、完成されているようにも、未完成であるようにも見える本です。
「永遠に綴じられず、丁づけされない本」を志向していた瀧口にとって、本が仮設的な 状態にあることはとても重要なことだったと考えられます。
ウィルソン・リンカーン・システムとは、左から見るとウィルソン大統領が、右から見るとリンカーン大統領が見えるといった、左右それぞれから見ると別の顔が浮かび上がる二重の肖像画に似た仕組みであり、瀧口修造による『マルセル・デュシャン語録』にもデュシャンの用いた言葉として登場します。
本展では、書店を中心に流通する一般的な本と「手づくり本」とを対極的存在として措定し、その間で揺れ動く存在として瀧口の『マルセル・デュシャン語録』(1968 年)を位置づけます。ウィルソン・リンカーン・システムを想起させるような、双極の間に現れる多重なイメージを持った本である『マルセル・デュシャン語録』を通して、瀧口がどのように「本」と制作を捉えていたのか、さらには「本」とは何かについて考えます。
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[ 詳 細 : 富山県美術館 慶應義塾大学アート・センター ]