月別アーカイブ: 2023年3月

【展覧会】細見美術館|特別展 初代 志野宗信没後五百年記念 香道 志野流の道統|’23年3月4日-5月31日|終了

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細見美術館 Hosomi Museum
特別展 初代 志野宗信没後五百年記念
香道 志野流の道統
会  期  2023年3月4日[土]- 5月31日[水]
所  在  地  京都市左京区岡崎最勝寺町6-3 TEL 075-752-5555
休  館  日  毎週月曜日(ただし、5月29日は開館)
入  館  料  一  般  1,500円、学  生   1,300円
主  催  細見美術館 一般社団法人志野流香道松隠会 京都新聞
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推古天皇 3(595)年、淡路島に香木が漂着したことから、日本の香文化の幕が開けます。仏教という宗教儀礼の中で香木は多用され、平安時代には貴族たちがその栄華を香りの調合と和歌に表し、また、遣唐使の廃止による国風文化の勃興と併せ、中国とは別の日本独自の “ 香の道 ” を歩み始めます。
そして、応仁の乱後、東山慈照寺(銀閣)において、足利八代将軍義政公の同朋衆 志野宗信(しのそうしん 1443-1523)の手によって香道の基礎が作られ、以降現代まで、志野流は500年以上に亘り 20 人の家元によってその道統を継承されてきました。江戸時代には、京都だけに留まらず、徳川将軍家庇護のもと、全国武家や江戸城大奥、公家、僧侶から市井の人々にいたるまで賞玩され、高雅な芸道として成熟します。

1志野流初代志野宗信画像(部分)  江戸時代 松隠軒蔵
2諸国香道門人帳・門人帳 江戸時代 松隠軒蔵
香道具志野流伝来 名香「蘭奢待」 松隠軒蔵
4源氏香図本 土佐守光貞画 江戸時代 松隠軒蔵

本展は、室町時代後期に誕生した日本文化の最高峰 “ 香道 ” を、初代志野宗信から現家元 20 代幽光斎宗玄まで連綿と守り抜いてきた志野流500年の道統を紹介するものです。
細見美術館では、2003年の「香りの美術  -貴なるものへの憧れ-」展以来、20年ぶりの “ 香 ” の展覧会となります。奇しくも本年は 細見美術館開館 25 周年 の節目の年であり、志野流初代志野宗信の500回遠忌を迎える年でもあります。
この記念すべき年に、香道の歩みを振り返り、貴重な名香と香りにまつわる美術工芸品の数々を展観いたします。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳 細 : 細見美術館 Hosomi Museum

【展覧会】渋谷区立松濤美術館|「前衛」写真の精神:なんでもないものの変容|瀧口修造・阿部展也・大辻清司・牛腸茂雄|’23年12月2日-’24年2月4日|終了

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渋谷区立松濤美術館
「前衛」写真の精神 : なんでもないものの変容
瀧口修造・阿部展也・大辻清司・牛腸茂雄
会  期  2023年12月2日[土]- 2024年2月4日[日] * 会期中展示替えあり
入  館  料  一  般  800 円、 大学生  640 円、 高校生・60歳以上  400 円、 小中学生  100 円
      * 入館料のお支払いは現金のみとなっております。
      * 各種割引、優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
会  場  渋谷区立松濤美術館
      150-0046 東京都渋谷区松濤2-14-14 TEL. 03-3465-9421
休  館  日  月曜日 (ただし、1月8日は開館)、12月29日[金]-1月3日[水]、1月9日[火]
開館時間  午前10時 - 午後6時  * 最終入館は閉館30分前まで。
特別協力  武蔵野美術大学 美術館・図書館
主  催  渋谷区立松濤美術館
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前衛の終わり。その一歩先へ!

美術評論家の瀧口修造(たきぐちしゅうぞう 1903-79)、絵画と写真で活躍した阿部展也(あべのぶや 1913-71)、そして写真家である大辻清司(おおつじきよじ 1923-2001)と牛腸茂雄(ごちょうしげお 1946-83)。この4人を結びつける、日本写真史における特異な系譜をご紹介します。
1930年代、海外のシュルレアリスムや抽象芸術の影響を受けて、日本各地に前衛写真が流行。東京では、瀧口や阿部を中心とする「前衛写真協会」が設立されます。技巧を凝らした新奇なイメージが珍重された前衛写真の風潮に満足しなかった瀧口は、「日常現実のふかい襞のかげに潜んでいる美」を見つめ、いたずらに技術を弄ぶべきではないと、熱狂に冷や水を浴びせかけます。しかし、太平洋戦争へと向かう時局において前衛写真が次第に弾圧の対象となっていくなか、この瀧口の指摘は一部をのぞいて十分に検討されることなく、運動は終局に向かいました。

戦後、個々人のなかに前衛写真の精神は継承され、特需景気、経済成長からその限界へとひた走る戦後の日本社会に反応し続けます。とりわけ、写真家としての出発点において瀧口と阿部に強く影響を受けた大辻と、「桑沢デザイン研究所」における大辻の教え子だった牛腸の二人は、時代に翻弄され移り変わる「日常現実」を批判的に見つめなおし、数々の名作を生み出しました。その写真には、反抗と闘争の60年代が過ぎ去った70年代、変容を遂げつつあった「前衛」の血脈が隠されています。
4人の精神があぶりだす、「なんでもないもの」の、とんでもなさ。どうぞ穴の開くほど、じっくりとご覧ください。
* 本展覧会の、今後の巡回はございません。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 渋谷区立 松濤美術館 ]  { 活版アラカルト 過去ログまとめ }
[ 参 考 : 活版アラカルト〔展覧会〕武蔵野美術大学 美術館・図書館|生誕100年 大辻清司|眼差しのその先 フォトアーカイブの新たな視座|’23年9月4日-10月1日|終了 ]

【イベント】慶應義塾大学アート・センター|レクチャー&特別拝観 寺院に江戸の庭園を訪ねる|’24年2月5日|終了

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慶應義塾大学アート・センター Keio University Art Center
レクチャー&特別拝観
寺院に江戸の庭園を訪ねる
日  時  2024年2月5日[月] 13:30–15:00
場  所  大松寺  〠 108-0073 東京都港区三田4-1-38
対  象  どなたでもご参加いただけます。要事前申込み。定員15名。
費  用  無 料
申し込み方法  1月29日[月]まで に下記のお申し込みフォームからお申込みください。
        https://forms.gle/PTXcehgccyoXKFUe6
        ※ 応募多数の場合は抽選となります(定員:15名)。
        ※ 1月30日(火)までに、お申込いただいた方全員に結果をご連絡いたします。
登壇者/出演者
      大松寺 酒井亮一 住職
      本間友(慶應義塾大学アート・センター)
タイムテーブル
      レクチャー、Q&A
      ・特別拝観
お問い合わせ
      慶應義塾大学アート・センター(本間・木原)
      〠 108-8345 東京都港区三田2-15-45
      Tel: 03-5427-1621 Fax: 03-5427-1620  cunary☆art-c.keio.ac.jp
主  催  「都市のカルチュラル・ナラティヴ」プロジェクト実行委員会、

      慶應義塾大学アート・センター
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都市とともに歴史を重ね、現代に活動する寺院は、都市が蓄積する歴史的・文化的地層を見通す窓であり、過去から現在へと繋がる都市の物語の証言者でもあります。
港区には、江戸時代からの歴史と文化財を継承する寺院が多く存在しています。本企画は、地域の寺院の歴史や日々の活動、寺院建築、寺宝などについて学び、現代を生きる寺院の有り様を体験することで、都市文化の物語を読み解くヒントを得ることを目指しています。
今回は、江戸時代初期から三田寺町に所在する大松寺を訪ね、その歴史や活動についてのレクチャーをいただくとともに、江戸時代から継承される庭園の見学を行い、時代や場所をつなぐ寺院文化について学びます。

< アート・センターとは >
慶應義塾大学アート・センターは、平成 5(1993)年に開設された大学附属の研究センターです。本センターは特定の分野や思想、理論体系にかたよることなく、総合大学の特徴を活かした領域横断性、すなわちさまざまな学問分野の成果を総合する立場から、現代社会における芸術活動の役割をテーマに、理論研究と実践活動をひろく展開しています。
私たちの日常をふりかえっても明らかなように、今日ほど情報が多様化し、感性や価値観が著しく変容しつつある時代はほかにないでしょう。対立し矛盾する思想や実践同士が共存し、ときに融和すらしてしまう現実は、場合によっては私たちの通念や常識をはるかに超えてしまっています。
アート・センターは、既成の学問の狭い枠に閉じこもることなく、そうした多様で多価値な新しい時代にふさわしい文化的・芸術的感性の醸成と表現活動の可能性とを追究し、撥剌とした 文化環境の創出に寄与することを目的としています。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 慶應義塾大学アート・センター

【展覧会】不忍画廊|知られざるモダニスト 寺田 至 展|’24年1月11日-1月 27日|終了

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不忍画廊
知られざるモダニスト 寺田 至 展
会  期  2024年1月11日[木]- 1月27日[土]
会  場  不忍画廊
      〠 103-0027 東京都中央区日本橋3-8-6 第二中央ビル4F
開廊時間  12:00 - 18:00
休  廊  日  日曜・月曜(1月14日, 15日, 21日, 22日)
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1980-90年代、期待の新星として登場するも、束縛のない自由な制作を求め第一線から退いた寺田至。没後の2018年、東京と愛媛で開催された遺作展で作品が公開されると、目の肥えたコレクターや関係者の間で多いに話題となった。身近な事物や人物、旅先で出会った風景などを中心に、フォルムを単純化した静物や抽象画まで実に多彩。それらを、豊かな空気感をたたえた大胆なストローク、光の表情を的確に捉えたタッチ、洒脱かつ繊細な色彩感覚で活写する画面には、いずれにも存在の息吹が満ちみちており、三次元を二次元に変換する絵画ならではのイリュージョンの本質を思わせずにおかない。また、デ・クーニング、マチス、ホックニー、ブラック、モランディらへのリスペクトを映じつつも、油彩のみならずテンペラや日本画材、独自調合の絵具までをも自在に扱うことで、そこからの超克と自身の理想とを追求する姿勢は、伝統や枠組みからの脱却を目指すモダニストの在り方を示すものでもある。
没後10年の節目となる2024年早々、東京をスタートに各地数カ所で開催される回顧展が、その再評価を促進させるのは間違いない。

てらだ・いたる(1951-2014)
1951年 愛媛県西条市生まれ。1975年 大阪芸術大学美術学科絵画専攻卒業、東京藝術大学大学院(絵画組成)聴講生。旅先の風景や、身近な事物・人物を題材に、大胆な画面構成と一筆で描き上げる軽妙なタッチで、対象の息吹が感じられる多くの作品を生み出した。
79年 西銀座画廊、80年 ギャラリー玉屋、82年、83年、85年 シロタ画廊、91年 プランタン銀座、92年 柏そごう、93年 横浜そごうなど。2014年 逝去。
2018年 羽黒洞(東京)、ギャラリーかわにし(愛媛)での遺作展がコレクター、美術関係者で話題となる。2024年 不忍画廊、みさき画廊(大分)、ギャラリーかわにし(愛媛)、豊田画廊(愛知)等で回顧展予定。

寺田 至 展に寄せて - 寺田由紀子
至は丸くて機械で動くものが大好きだと言い、欧米の古いカメラ、管球式のオーディオ機器、マニュアル運転の車に並外れた興味を持ち、それを手にして楽しみました。
生活面では、高校及び中高一貫校の美術講師として長年勤務。生徒たちに好かれました。
生涯、美術団体には所属しませんでした。
部屋に残された沢山の作品が誰の目にもふれられず埋もれてしまう。私が見ている絵はこんなに魅力的なのに・・・未発表の絵画を展示することにしました。
── 2018年 羽黒洞『寺田 至 展』に寄せて 寺田由紀子

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 不忍画廊

【展覧会】東京工芸大学 写大ギャラリー|東京工芸大学創立100 周年記念展|吉田志穂展「この窓から見えるものが変わったとしても」|’23年11月10日-’24年1月31日|

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東京工芸大学 写大ギャラリー
東京工芸大学創立100 周年記念展
吉田志穂展「この窓から見えるものが変わったとしても」
会  期  2023年11月10日[金]- 2024年1月31日[水]
開館時間  10:00 - 19:00
休  館  日  木曜日、日曜日、祝日 2023年12月27日[水]- 2024年1月4日[木]
      2024年1月12日[金]- 1月14日[日]
入  場  料  無 料
会  場  東京工芸大学 写大ギャラリー
      164-8678 東京都中野区本町2-4-7 5号館(芸術情報館)2F
      TEL 03-3372-1321 (代)
展示作品  モノクロ・カラー写真作品 約30点
企画担当  勝倉 崚太 写大ギャラリー運営委員
協  力  Yumiko Chiba Associates
主  催  東京工芸大学 芸術学部
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写大ギャラリーでは、東京工芸大学創立100 周年を記念して、本学の卒業生でもある写真家・吉田志穂写真展「この窓から見えるものが変わったとしても」を開催いたします。
吉田志穂は本学在学中(4年次)の2014年に、数多の著名な写真家を輩出した写真コンテスト「第11回写真 1_WALL」にてグランプリを受賞して、華々しくデビューしました。2017年には、写真作品が選ばれることは稀である現代美術コンテスト「第11回shiseido art egg」に入選を果たしました。その後も、数々の個展や国内外の美術館での企画展、写真フェスティバルに招聘され、2022年、写真界の芥川賞と言われる第46回木村伊兵衛賞を受賞しました。今では、写真界のみならずアート界からも注目される若手を代表する写真家です。
吉田はアナログとデジタル両方のプロセスを融合した制作方法が特徴的です。また展示空間を含めて作品とみなす手法、インスタレーションを得意としています。代表作「測量|山」では、インターネットにて撮影する場所を探して、その過程にて見つけた地図や航空写真などのイメージを撮影します。その写真を持って実際の場所に向かいます。その場に降り立った時の感情や感覚を元に、眼前の光景と持参した写真などを様々な方法で組み合わせていきます。そして、アナログとデジタル両方のプロセスを融合することでしか生まれない、実際には存在しない風景を作り上げます。

「この窓から見えるものが変わったとしても」は 解像度をキーワードにした新作です。解像度とは画像を構成する密度のことで、その密度が高いほど高画質になります。最近では、物事の理解や思考が明確な人に対して、あの人は解像度が高い、といった使い方もされています。あらゆる機器は高解像度を目指して開発されており、多くの人はそれを望みます。
しかしデジタル全盛の現在において、フィルム写真に独特な味を感じたり、わざと低解像度の古いコンパクトデジタルカメラを使用したりする若者も多く見受けられます。高解像度のものに違和感を覚える、または低解像度のものに愛着を感じる人も少なくありません。

本作では、まず、高解像度のデジタルカメラで撮影した写真を数メートルの大きなプリントにします。それをあらゆる解像度、機種のカメラで再度撮影しました。使用したカメラは、8×10inchのシートフィルムを使用する大型カメラから、「写ルンです」や、2005年製造のコンパクトデジタルカメラなど多岐に渡ります。同じ写真を撮影しているのにも関わらず、カメラの機種によって完成する写真は大きく異なります。カメラによってファインダーという窓は異なり、そこから見えるものも変化します。そのどれにも個性と魅力があると吉田は考えます。
本展は、「この窓から見えるものが変わったとしても」を中心に、「測量|山」などの代表作をご覧いただきます。木村伊兵衛賞受賞後、初の新作を交えた個展です。
                                (企画担当 勝倉崚太)

吉田 志穂(よしだ しほ 1992− )
千葉県に生まれる。東京都を拠点に活動。2015年東京工芸大学芸術学部写真学科卒業。2022年第46回木村伊兵衛賞受賞。主な展覧会に、2021年「記憶は地に沁み、風を越え 日本の新進作家 vol.18」(東京都写真美術館)、2021年「あざみ野フォト・アニュアル とどまってみえるもの」(横浜市民ギャラリーあざみ野、神奈川)、2020年「TOKAS-Emerging 2020」(トーキョーアーツアンドスペース本郷、東京)、2018年「Quarry / ある石の話」(ユミコチバアソシエイツ、東京)など。2014年「第11回写真 1_WALL」グランプリ受賞、2017年「第11回 shiseido art egg」入選、「Prix Pictet Japan Award 2017」ファイナリスト。

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[ 詳 細 : 東京工芸大学 写大ギャラリー

【展覧会】国立西洋美術館|企画展 パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展 ― 美の革命|ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ|’23年10月3日-’24年1月28日|

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国立西洋美術館
企画展
パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展 ― 美の革命
ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ
会  期  2023年10月3日[火]- 2024年1月28日[日]
開館時間  9:30 - 17:30
      毎週 金・土曜日 9:30 - 20:00  * 入館は閉館の30分前まで
休  館  日  月曜日(ただし10月9日[月・祝]、2024年1月8日[月・祝]は開館)、
      10月10日[火]、12月28日[木]-12月31日[日]、1月9日[火]
会  場  国立西洋美術館 企画展示室
      110-0007 東京都台東区上野公園7-7
      お問合せ 050ー5541-8600(ハローダイヤル)
観覧料金  一 般 2,200円、 大学生 1,400円、 高校生 1,000円
      * 本展は日時指定予約制ではありません。
      * 各種割引、優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  国立西洋美術館、ポンピドゥーセンター、日本経済新聞社、
      テレビ東京、BSテレビ東京、TBS、BS-TBS
────────────────────20230912185755_00035 20230912185755_00032☆ 活版アラカルト掲載図版のほとんどは、画面をクリック or タップすると拡大表示されます ☆

◆ 国立西洋美術館|企画展  パリ ポンピドゥーセンター  キュビスム展 ― 美の革命|ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ ◆

20世紀初頭、パブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックという2人の芸術家によって生み出されたキュビスムは、西洋美術の歴史にかつてないほど大きな変革をもたらしました。その名称は、1908年にブラックの風景画が「キューブ(立方体)」と評されたことに由来します。
西洋絵画の伝統的な技法であった遠近法や陰影法による空間表現から脱却し、幾何学的な形によって画面を構成する試みは、絵画を現実の再現とみなすルネサンス以来の常識から画家たちを解放しました。また絵画や彫刻の表現を根本から変えることによって、抽象芸術やダダ、シュルレアリスムへといたる道も開きます。慣習的な美に果敢に挑み、視覚表現に新たな可能性を開いたキュビスムは、パリに集う若い芸術家たちに大きな衝撃を与えました。そして、装飾・デザインや建築、舞台美術を含む様々な分野で瞬く間に世界中に広まり、それ以後の芸術の多様な展開に決定的な影響を及ぼしています。

本展では、世界屈指の近現代美術コレクションを誇るパリのポンピドゥーセンターの所蔵品から、キュビスムの歴史を語る上で欠くことのできない貴重な作品が多数来日し、そのうち50点以上が日本初出品となります。20世紀美術の真の出発点となったキュビスムの豊かな展開とダイナミズムを、主要作家約40人による絵画を中心に、彫刻、素描、版画、映像、資料など約140点を通して紹介します。
日本でキュビスムを正面から取り上げる本格的な展覧会はおよそ50年ぶりです。


※ 関連イベントがたくさん発表されています。下掲詳細をご覧ください。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 国立西洋美術館  本展特設サイト

【展覧会】鎌倉市 鏑木清方記念美術館|企画展 花咲くよろこび ─ 清方が描いた花々 ─|’23年3月3日-4月9日|終了

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企画展 花咲くよろこび ── 清方が描いた花々 ──
会  期  2023年3月3日[金]- 4月9日[日]
開館時間  午前9時00分 - 午後5時00分(最終入館は午後4時30分まで)
休  館  日  毎週月曜日
会  場  248-0005 神奈川県鎌倉市雪ノ下一丁目5番25号
tel. 0467-23-6405 fax. 0467-23-640
観  覧  料  一 般 300円、小・中学生 150円
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鏑木清方は、人物と植物を一緒に描く際、その調和を大切にしていました。そして、人物とそれを彩る植物のこの上ないとりあわせを追求し、草花の種類や色合い、大きさにまで気を配りました。
常にスケッチ帳を手元に置き、庭に咲く草花や虫の声、気候などから季節の移ろいをつぶさに感じ取り写生していた清方。折に触れて描かれたスケッチには、その時々に心を動かされた草花や風景、人物が数多く残され、それを作品制作に生かしていたことがうかがえます。
本展覧会では、美人画や季節の草花を描いた作品とスケッチのほか、花をデザインした本の装丁を紹介いたします。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上観覧を。
[ 詳 細 : 鎌倉市 鏑木清方記念美術館 ]

【展覧会】世田谷美術館|倉俣史朗のデザイン ― 記憶のなかの小宇宙|’23年11月18日-’24年1月28日|終了

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世田谷美術館
倉俣史朗のデザイン ― 記憶のなかの小宇宙
会  期  2023年11月18日[土]- 2024年1月28日[日]
会  場  世田谷美術館 1階展示室
      東京都世田谷区砧公園1-2
開館時間  10:00 - 18:00(入場は17:30まで)
休  館  日  毎週月曜日、12月29日[金]-1月3日[水]
      * 1月8日[月・祝]は開館、翌1月9日[火]は休館
観  覧  料  (個人)一 般 1200円 / 65歳以上 1000円 / 大高生 800円 / 中小生 500円
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照 
特別協力  クラマタデザイン事務所
主  催  世田谷美術館(公益財団法人せたがや文化財団)、朝日新聞社
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造花の薔薇を透明アクリル樹脂に封じ込めた「椅子」、板ガラスを組み合わせただけの「椅子」、大きさを少しずつ変えて格子状に49個並ぶ「引出し」、7本の針を持つ「時計」。一目見た時に驚きがあり、そして笑みがこぼれ、しばらくして、その機能がきちんと保持されていることに気づきます。
倉俣史朗(くらまた しろう 1934-1991)は、このような一風変わった家具と数多くの特色あるインテリアデザインを手掛けました。1965年に独立し自身の事務所を構え、同時代の美術家たちとも交流をしつつ、機能性や見た目の形状に主眼を置いたデザインとは異なった考え方をした作品を発表し続けます。
1980年代にはイタリアのデザイン運動「メンフィス」に参加、その名は一躍世界中に浸透していきました。倉俣の作品は各国の美術館に収蔵されており、今なお国内外で高い評価を受けています。

没後30年を経て開催する本展覧会では、家具やインテリアの仕事に加えて、創作の源泉を垣間見せるかのようなイメージスケッチや夢日記も紹介し、倉俣語録ともいわれた作家自身の言葉を手がかりに、独立する以前からあまりにも早すぎる死までを振り返ります。倉俣史朗の作品とその人物像に新たな視線を向けることは、デザインの可能性を再認識する機会ともなるでしょう。

※ 土・日・祝日は多くのお客様がご来場されています。スムーズにご入場いただくには、事前のオンラインチケット購入をお勧めします。
※  感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 世田谷美術館  感染症予防対応《ご来館の際のお願い》]

【展覧会】実践女子大学香雪記念資料館|中国美術に親しむ — 原寸大複製画と館蔵品展 —|’23年12月4日-’24年1月31日|

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実践女子大学香雪記念資料館
中国美術に親しむ — 原寸大複製画と館蔵品展 —
会  期  2023年12月4日[月]- 2024年1月31日[水]
開館時間  10:30 - 17:00
休  館 日  土・日曜日、12月25日[月]-1月8日[月]、1月12日[金]
      * ただし、1月27日[土]は開館
入  館  料  無 料
会  場   実践女子大学香雪記念資料館 企画展示室1・2
       150-8538 東京都渋谷区東1-1-49
協  力  実践女子大学香雪記念資料館
主  催  実践女子大学美学美術史学科
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この展覧会は、本学文学部美学美術史学科の授業で学ぶ中国絵画の名品の原寸大の精巧な複製と、館蔵の中国文物を展示するものです。
中国美術の名品に接する機会はなかなか得られませんが、この展覧会を通して原画のスケールや迫力の一端をうかがい知ることができるでしょう。中国美術の豊かな世界に触れる契機となれば幸いです。

※ 本展覧会は予約不要です。
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 実践女子大学香雪記念資料館 ] 

【展覧会】PRADA|プラダ 青山店 Paraventi: Keiichi Tanaami – パラヴェンティ:田名網 敬一|’23年11月3日-’24年1月29日|

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PRADA プラダ 青山店
Paraventi: Keiichi Tanaami – パラヴェンティ:田名網 敬一
2023年11月3日[金]- 2024年1月29日[月]
プラダ 青山店
〠 107-0062 東京都港区南青山5-2-6
月曜日-日曜日:午前11時-午後8時
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この展覧会は、プラダ財団の支援によりプラダ主催で開催されます。
上海の Prada Rong Zhai と東京の プラダ 青山店 にて、広く浸透しているデジタル体験が現在、屏風にどのような影響を与えているのかをテーマとしたアートコミッションを展示する、ミラノの展覧会の派生として考案された2つの展覧会が開催されます。
東京の展覧会では、屏風のナラティブと遂行的な側面を探求し、12世紀の日本の仏教寺院を起源とする物語を絵で表した街頭演劇の一種で、1930年代と戦後において人気が高かった紙芝居や歌舞伎の小道具としての屏風の発展に触れています。田名網 敬一 (1936年東京生まれ) は、日本を代表するポップアーティストの一人で、会場となったプラダ 青山店のために新しい環境的な作品を特別にデザインしました。 この歴史ある屏風は、動いているという感覚と雰囲気を伝えるためにパネル構造を採用した例であり、万華鏡のようにカラフルで入り組んだ田名網氏のスタイルとの弁証法的関係を生み出し、同氏の美術史へのつながりを明らかにしています。

< 田名網 敬一について >
1960年代に頭角を現し始めた田名網 敬一 (1936年東京生まれ) は、現在の日米両国のカルチャーシーンに深く埋め込まれているイメージを築くことで成功を収めました。同氏は、村上隆氏や奈良美智氏などによって現在、体現されたスーパーフラットムーブメントの創始者と広く考えられています。
同様に、田名網氏の芸術活動は、絵画、コラージュ、グラフィックイラストレーション、映画、彫刻というプロダクションのモード間の集中的な相互作用を特徴としています。大規模な作品では、アメリカのポップアイコンを、伝統的な浮世絵の木版画などの歴史的な形式の日本のイラストを用いた複雑な対話の中にミックスしています。同氏の作品は、これまでに公的施設やギャラリーの両方において多数の国際的な個展に用いられてきたほか、世界各地の公的施設の常設コレクションとして収蔵されています。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : PRADA Prada Aoyama Paraventi

【展覧会】水戸芸術館 現代美術ギャラリー|企画展 今村 源 遅れるものの行方展|’23年11月3日-2024年1月28日|

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水戸芸術館 現代美術ギャラリー
企画展 今村源 遅れるものの行方展
開催期間  2023年11月3日[金・祝]- 2024年1月28日[日]
開催時間  10:00-18:00(入場は17:30まで)
休  館  日  月曜日(ただし1月8日は開館)。12月27日[水]- 1月3日[水]、1月9日[火] 、
      12月9日[土]、10日[日]は近隣でG7大臣会合開催のため休館
入  場  料  一 般 900円、高校生以下/70歳以上無料
      * 障害者手帳などをお持ちの方と付き添いの方1名は無料
      * 学生証、年齢のわかる身分証明書が必要です
会  場  水戸芸術館 現代美術ギャラリー、エントランスホール
      310-0063 茨城県水戸市五軒町 1-6-8
      TEL. 029-227-8111 / FAX. 029-227-8110
主  催  公益財団法人水戸市芸術振興財団
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今村源は、普段、気にも留めないありふれたものに、少しの隙間を加える、あるいは天地を入れ替えたり裏返したりすることで、ユーモラスな造形でありつつも、その軽く透明感のあるイメージから一転、日常と表裏一体にある深遠な世界を観る人に想起させる作風で広く知られています。ボール紙、発泡スチロール、石膏、針金やビニールなど、およそ彫刻らしからぬ軽い素材で、浮遊感溢れる「彫刻」を制作してきた今村の作品の根源には、彼が関心を寄せる森の地下に菌糸を張り巡らし、ときおり地上に姿を顕すキノコの世界があります。人間には見えない世界で、しかし確実に世界と共生し、世界を支えている菌類へと向けられた今村の思索は、私(個)を超えて連綿と続く生命の営みへと広がっていきました。本展は、1980年代前半より京都を拠点に制作活動をスタートさせ、いずれにも寄らない独自の哲学的作風で早くから注目を集めてきた現代美術家・今村源の10年ぶりとなる美術館の個展となります。

< 今村 源 いまむら はじめ プロフィール >
1957年大阪生まれ、京都在住。81年に京都市立芸術大学美術学部彫刻科を卒業、83年に同大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了。関西を中心に活動し、カラーワイヤーを使った平面作品や版画、針金で個々の彫刻がつながり合うインスタレーションなど、日常にあるありふれたものを用いて制作を行う。ユーモラスな形態をとりながら哲学的な作品は、日常と表裏一体にある深遠な世界を見せる。
近年の個展に、「流れること/留めること」(ギャラリーノマル、大阪、2021年)、「パラパラパラ(ARTZONE、京都、2018年)。展覧会に、「疎密考」(和歌山県立近代美術館、2021年)、「TADのベスト版 コレクション+ あなたならどう見る?」(富山県美術館、2020年)、「起点としての80年代」(金沢21世紀美術館、2018年/高松市美術館、2018年/静岡市美術館、2019年)、「東アジア文化都市 2017 京都 アジア回廊 現代美術展」(元離宮二条城/京都芸術センター、2017年)などがある。第35回中原悌二郎賞優秀賞(2007年)、第28回京都美術文化賞(2015年)を受賞。作品は国立国際美術館、伊丹市立美術館、兵庫県立美術館、和歌山県立近代美術館などに収蔵されている。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳細 : 水戸芸術館 水戸芸術館 現代美術ギャラリー

【展覧会】ギャラリー東京ユマニテ|奥村浩之展 OKUMURA Hiroyuki Ciclo -Gran Era- / サイクル ―大いなる時代―|’24年1月9日-1月27日|終了

20240105170614_00001Regresar a la tierra / 地に還る
2022 Mármol y metal / メキシコ大理石、鉄板 88.0×68.0×20.0cm
奥村浩之02Semilla de la tierra / 地の種
2022 Roca volcánica y metal / メキシコ火山岩、鉄板 50.0×50.0×22.0cm
撮影:谷岡康則 Fotógrafo: Yasunori Tanioka

ギャラリー東京ユマニテ
奥村浩之展 OKUMURA Hiroyuki
Ciclo -Gran Era- / サイクル ―大いなる時代―
2024年1月9日[火]- 1月27日[土]
   会 場 ギャラリー東京ユマニテ
   〠 104-0031 東京都中央区京橋3-5-3 京栄ビル1F
   Tel. 03-3562-1305 Fax. 03-3562-1306
   humanite☆js8.so-net.ne.jp
   開廊時間 10:30-18:30(日曜、祝日休廊)
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ギャルリー東京ユマニテでは2回目となる奥村浩之の展覧会を開催いたします。
奥村は1963年生まれ。金沢美術工芸大学で彫刻を専攻、1988年同大学大学院修士課程を修了。学生時代にメキシコを訪れ、ピラミッドなど古代文明における表現の自由さに感銘を受けた奥村は、1989年にメキシコへ渡り、以来30年以上メキシコで作家活動を続けています。メキシコ各地の美術館で個展を開催、パブリックアートも数多く手がけています。2023年には石川県珠洲市で開催された「奥能登国際芸術祭2023」に幅5m、高さ3mの大作を出品し、日本海を望む海岸沿いの風景に溶け込みながらも存在感を放つ作品は好評を博しました。
メキシコ産の石を使う奥村の作品は、縦横に広がるダイナミックな動きと自然の中で朽ちていくような儚さをあわせ持ち、石そのものの美しさや表情の豊かさが目を引きます。石との対話の中での閃きや感覚を大事にしているという奥村ですが、そこには石という素材が語る言葉のみならず、奥村がメキシコで目にしている自然の風景や、日々感じている時間の流れが写し取られているかのようです。
本展ではメキシコで制作した作品8点に加え、日本で滞在制作した新作も展示いたします。また当画廊では初めてドローイングも出品されますので、ぜひご高覧いただきますようお願いいたします。

〈作家コメント〉
2020年のギャルリー東京ユマニテでの初個展から4年ぶりの個展となります。「奥能登国際芸術祭2023」に参加し、珠洲市の外浦にある景色の良い鰐崎(わにざき)海岸に「風と波」と題した大型の石彫作品を常設作品として設置する事ができました。
今回の個展では、メキシコ産の石を使った小品数点と、ドローイング数点、奥能登国際芸術祭の作品と同じトルコ産のライムストーン(石灰岩)を使った、大きな作品を1点展示します。
>> 奥村浩之 略歴

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : ギャラリー東京ユマニテ

【展覧会】埼玉県立近代美術館|企画展 イン・ビトウィーン|’23年10月14日-’24年1月28日|

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埼玉県立近代美術館
企画展 イン・ビトウィーン
会  期  2023年10月14日[土]- 2024年1月28日[日]
休  館  日  月曜日(ただし、1月8日は開館)、12月25日[月]- 1月3日[水]
開館時間  10:00 - 17:30(展示室への入場は17:00まで)
会  場  埼玉県立近代美術館
      330-0061 埼玉県さいたま市浦和区常盤9丁目30-1 TEL. 048-824-0111
観  覧  料  一 般 1000円、大高生800円、中学生以下は無料
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  埼玉県立近代美術館、さいたま国際芸術祭実行委員会
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本展は近年当館の収蔵作家となった早瀬龍江(1905-1991)、ジョナス・メカス(1922-2019)、林芳史(1943-2001)に、ゲスト・アーティストとして潘逸舟(1987年生まれ)を加えた4名の作家に焦点を当て、作品や関連資料、関連作家の作品を交えながら紹介します。
日常と非日常、虚構と現実、過去と現在、国境、ジェンダーなど、世界には目に見える、あるいは目に見えない多くの境界があります。境界の存在は、向こう側を曇らせてしまうこともあれば、他方では自分の居場所を守るための拠りどころになることもあるでしょう。過去から現在まで、多くの作家がこうした境界の多様なあり方に着目し、作品を通してそれを浮かび上がらせようとしてきました。また、境界に立つ当事者としての自身のアイデンティティに向き合い、制作を続ける作家も少なくありません。
本展はこのような視点から、日常的な営みを起点に、絵画、版画、ドローイング、映像などそれぞれのメディアを用いた試みを重ね、他者との境界やアイデンティティについて思索を深める各作家の足跡を紹介します。さまざまな境界線のあわいに立ち、往還する作家たちの眼差しと手探りは、現在に生きる私たちの視野を豊かに広げてくれることでしょう。20231120194416_00001☆ 活版アラカルト掲載図版のほとんどは図版画面をクリック or タップすると拡大表示されます ☆ 

< 本展の見どころ >
◆ 1. 4名の作家を新たな視点から紹介
本展は、近年当館の収蔵作家となった早瀬龍江、ジョナス・メカス、林芳史に、ゲスト・アーティストとして潘逸舟を加えた4名に焦点を当て、4つの小個展が連なるように構成されます。早瀬、メカス、林については、当館のコレクションを起点に借用作品や資料、関連作家の作品も交えて、当館ならではの新たな視点からその作家像を検証します。
◆ 2. ゲスト・アーティストとして潘逸舟が参加
ゲスト・アーティストとして、東京を拠点に活動する作家・潘逸舟が参加します。潘は、個と社会、共同体との関係やアイデンティティをテーマに、自らの身体を用いたパフォーマンス、映像、インスタレーション、絵画などを様々なメディアを用いて表現しています。本展では、コロナ禍の中国・上海での隔離生活の経験を題材に、目に見えない境界についての問いかける新作を展示します。
◆ 3. タイトル「イン・ビトウィーン」の由来
本展のタイトル「イン・ビトウィーン」(In Between)は、ジョナス・メカスの同題の映像作品から着想されています。本展では、飽くなき思索を続ける4名の出品作家を、境界の「狭間に立つ」者として捉え、今日的な視点を交えて、彼らの眼差しを探ります。 なお、本展では、近年も世界中で作品が上映されているジョナス・メカスの活動を、“旅” を軸に紹介。晩年の重要作「幸せな人生からの拾遺集」などの映像作品を会場で上映する他、関連イベントとして作品上映会も開催します。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 :埼玉県立近代美術館 ] 

【展覧会】国立民族学博物館| 特別展示 交感する神と人 ― ヒンドゥー神像の世界|’23年9月14日-12月5日|終了

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国立民族学博物館
特別展示 交感する神と人 ― ヒンドゥー神像の世界
会  期  2023年9月14日[木]- 12月5日[火]
会  場  国立民族学博物館 特別展示館
      565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10-1
      TEL: 06-6876-2151(代表) FAX : 06-6875-0401
開館時間  10:00 - 17:00(入館は 16:30 まで)
休  館  日  水曜日
観  覧  料  一 般 880円、 大学生 450円、 高校生以下 無料
      * 当日・個人・税込み料金を表示。本館展示もご覧になれます。
      * 各種割引、優待情報などは下掲詳細参照。
特別協力  福岡アジア美術館
主  催  国立民族学博物館
────────────────────国立民族学博物館0901◆国立民族学博物館|特別展示 交感する神と人―ヒンドゥー神像の世界|’23年9月14日-12月5日 ◆
ヒンドゥー教のあまたの神がみは、石や金属、土器、陶器などの立像、仮面、絵画や印刷物、タイル、刺繍、さらには絵本、コミック、切手やステッカーなど、さまざまなモノを通じて現れています。これらの神像は人びとが五感を通じて神と交流するための重要な媒体となってきました。
神像との交流の核心には神への「愛」があります。この「愛」には神に愛されるという受動的側面よりも、人が神に愛をもって接近するという能動的、主体的側面が強く表れています。
人びとはさまざまな神話を踏まえながら、親がいたずらな子を愛おしんだり、愛人が相手を熱烈に愛したり、あるいは忠実なしもべが主人に無償の奉仕をするように、神像に具体的に愛を捧げます。また、日常的な礼拝においても実際に神像を沐浴させたり、着飾らせたりするなど具体的な働きかけを通して神像を歓待し、願いを聞き届けて貰おうとします。

本特別展ではこの「神への愛」に基づいた、神と人との交流のさまざまなかたちの展示を中心にすえます。具体的には現代インドで特に人気のある神々の神話を表現した図像の展示や神像への働きかけ方がわかる資料(神像の個別的なデコレーション、身体的感覚が発揮される儀礼用具などの展示や、儀礼の実際を取材した映像や写真画像など)を展示します。
それらを通じて、多神教的なヒンドゥー教世界や、そこに登場する弱みや欲望も合わせもった神がみの存在が紹介されます。

こういった神像はインドやネパールだけではなく、日本やヨーロッパでも制作され、ヒンドゥー教の世界で用いられていました。この特別展では南アジアの外の世界で作られた神像も展示し、信仰に関わるモノのグローバルな流通の一端も紹介します。

<展示構成>
第1章 神がみの世界へのいざない
第2章 神がみとの交感 
第3章 交感の諸相
第4章 ときの巡り

<関連イベント>
◉ 暮らしの中に現れる神がみ―現代ヒンドゥー教徒の生活の場から ◉ 神になる人びと ―― 南インド・ケーララ州のテイヤム祭祀 ◉「交感する神と人」の「場」としての寺院の様相 ◉ 神がみを演じる――ネパールの仮面舞踊 ◉ 神を飾り、愛でる ――ヒンドゥー神像の衣装選び ◉ 神がみとかかわる方法あれこれ ◉ 戦前期日本でつくられた『ヒンズー神像』の足跡をたどる
◉ 人と神とをつなぐ刺繍布――戸口飾り布トーラン
民博09イベント02

<みんぱく映画祭/ワークショップ>
◉ ガンジスに還る ◉ ヒンドゥー教の讃歌「バジャン」を歌ってみよう ◉ インドの日常の祈り 床絵を描く

※ 下掲詳細公式サイトにて最新詳細情報を確認の上、ご観覧ください。
[ 詳 細 : 国立民族学博物館 ]

【展覧会】美術館「えき」KYOTO|石をやく 土をやく 樂雅臣 樂直入|’24年1月2日-1月29日|終了

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美術館「えき」KYOTO
石をやく 土をやく 樂雅臣 樂直入
Firing stone / Firing clay Masaomi Raku / Jikinyu Raku
会  期  2024年1月2日[火]- 1月29日[月]
会  場  美術館「えき」KYOTO
      600-8555 京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町
      ジェイアール京都伊勢丹7階隣接 TEL:075 (352) 1111 (大代表)   
開館時間  午前10時 - 午後7時30分  * 入館締切 閉館30分前
休  館  日  展示入替期間
入  館  料  当日・個人・税込 * 各種割引、優待情報などは下掲詳細参照
      一 般 1,000円、 高・大学生 800円、 小・中学生 600円
特別協力  公益財団法人樂美術館
主  催  美術館「えき」KYOTO、京都新聞
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03京都駅
☆ 活版アラカルト掲載図版のほとんどは 図版画面をクリック or タップすると拡大表示されます ☆

「石が土となり、また土は石となる」のは 地質学的時間、つまり循環する宇宙時間のなかで起きている。この石と土との間で、人類はやくという行為によって器を制作してきた。すなわち「やきもの」である。京都の地において、初代長次郎(1589年没)を祖とする樂家に、茶碗という究極の造形の存在に対して、石から、土からそれぞれのアプローチを行っている2人の芸術家がいる。
初代長次郎は千利休の侘び茶の心を汲み、装飾的要素を排除した、画期的な赤と黒の樂茶碗を創出した。

それから約450年。樂直入(1949- )はこの石と土との関係性のなかで 様々な挑戦を行ってきている。2019年に15代樂吉左衞門から樂直入へと改名した後は、侘び茶の思考や伝統から離れて、京都市の最北端、山間の小村に住まいし、純粋造形としての茶碗の制作に没頭している。
そして2022年には「White rock」と仮称される茶碗の展覧会をロンドンとドーハで発表した。始め仮称であった「白い巖石みたいな茶碗」即ち「White rock」の名称は、今では海外でも広く認知されて。「White rock」があれば当然「Black rock」もある。本展ではその両方が出品される。


樂直入の次男である樂雅臣(1983- )は 石の彫刻家として知られているが、2023年には長年構想してきた「石器」シリーズを発表した。溶結凝灰岩から茶碗の造形を彫り、さらに焼成することにより、溶融と非溶融の状態となり、不動であるはずの存在が重力によってわずかに動く彫刻作品。そこには、石と土との関係性において、雅臣がかつて発表した「輪廻」、「Stone box」シリーズと同様に、輪廻というテーマがある。直入は雅臣の作品を「まるで地底から湧き起こった様に太古からそこに存在したかのような佇まいをしている」と評している。

本展では樂雅臣の新作「石器」シリーズの彫刻作品と樂直入の「Black rock」、「White rock」の茶碗などを中心に展観する。
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樂 雅臣 | Masaomi Raku
1983年、樂家15代直入の次男として生まれる。2008年東京造形大学院美術研究領域造形研究科修了。石を彫刻することで人工物として支配する事なく、自然をいかし、造形と共存した作品を表現する。これを「石の中に表現を、表現と共に自然を」という自身の言葉に込め制作する。
主な個展に美術館「えき」KYOTO、石川県立美術館での「彫刻家 樂雅臣展」(2017)、京都の賀茂別雷神社「樂雅臣個展」(2015)・「石器 石から器を」(2023)など。ヴェネチア・ビエンナーレにあわせ開催されるPalazzo Fortunyでの特別展「PROPORTIO」(2015)・「INTUITION」(2017)にノミネートされ出品。海外でも広く活躍する。2018年京都市芸術新人賞受賞。

樂 直入|Jikinyu Raku
1949年、樂家14代覚入の長男として生まれる。1973年東京藝術大学彫刻科卒業後、イタリア留学の後、作陶に入る。覚入没後、1981年15代吉左衞門を襲名。樂家は桃山時代、樂茶碗を創造した初代長次郎以来、450年の歴史と伝統を継ぐ陶家。直入は、伝統に立脚しながら安住することなく、常に斬新な感覚を示す造形世界を表現し続けている。1990年個展「天問」に於いて、「焼貫」の技法を駆使し、大胆な箆削りによる彫刻的ともいえる前衛的な作風を発表、その衝撃的な出来事は今では伝説となっている。その後も作風は停滞することなく変化し続け、近年は、「White rock」,「Black rock」と称する茶碗に取り組んでいる。これらは佐川美術館「吉左衞門X展」、ロンドンのアネリー・ジュダ・ファイン・アートをはじめ、海外で発表されている以外、国内では佐川美術館につづき、本展での公開となる。
*2019年7月8日に代を譲り、「吉左衞門」から「直入」に改名、戸籍を改めた。

※ 本展覧会は事前予約不要ですが、混雑状況により入館をお待ちいただく場合があります。
※ 下掲公式詳細サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 美術館「えき」KYOTO ] 

【展覧会】徳川美術館・名古屋市蓬左文庫|企画展 うるわしの古筆|’24年1月4日-1月28日|

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徳川美術館・名古屋市蓬左文庫
企画展 うるわしの古筆
会  期  2024年1月4日 [木]- 2024年1月28日[日]
開館時間  午前10時 - 午後5時(入館は午後4時30分まで)
休  館  日  月曜日  * ただし、1月8日[月]は開館、1月9日[火]は休館
観  覧  料  一 般 1,400円 ・ 高 大 生 800円 ・ 小 中 生 500円
      * 毎週土曜日は 小・中・高生 入館無料
      * 20名様以上の団体は一般200円、その他100円割引
会  場  徳川美術館
      461-0023 名古屋市東区徳川町1017 TEL 052-935-6262
主  催  徳川美術館・名古屋市蓬左文庫・毎日新聞社
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古筆とは古人の書という意味ですが、狭義には平安、鎌倉時代の貴族が認(したた)めた歌集などを指します。これらは室町時代後期になると、1頁ごと、あるいは数行に分割切断され、茶の湯で床を飾る掛軸や収集・鑑賞のために手鑑へと改装されました。特に、貴族趣味を反映した美麗な料紙に書かれた流麗な古筆は、江戸時代の大名家でもこぞって収集されました。
徳川美術館には重之集、名家家集切といった尾張徳川家伝来の平安時代の古筆から、近年寄贈を受けた石山切や関戸本古今和歌集切など、名だたる古筆を多く収蔵しています。本展では、これら古筆の名品をご紹介します。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 徳川美術館・名古屋市蓬左文庫 ] 

【展覧会】細見美術館|開館25周年記念展Ⅱ 挑み、求めて、美の極致 ― みほとけ・根来・茶の湯釜 ―|’23年11月14日ー’24年1月28日|

細見美術館01

細見美術館
開館25周年記念展Ⅱ
挑み、求めて、美の極致 ― みほとけ・根来・茶の湯釜 ―
会  期  2023年11月14日[火]ー 2024年1月28日[日]
      * 会期中に一部展示替えあり
所  在  地  606-8342 京都市左京区岡崎最勝寺町6-3 TEL 075-752-5555
開館時間   午前10時 - 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
休  館  日  毎週月曜日(祝日の場合、翌火曜日)、年末年始(12月25日-1月4日)
入  館  料  一 般 1,400円  学 生 1,100円
      * 各種割引、優待情報などは 下掲詳細 参照
主  催  細見美術館 京都新聞
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02細見美術館細見美術館は平成10(1998)年、京都・岡崎に開館して以来、細見家の日本美術コレクションを中心に、さまざまな視点から展覧会を行ってきました。
このたび開館 25 周年を記念し、コレクターが己の美意識を信じ、懸命に追い求めてきた多彩なコレクションを選りすぐって紹介します。
記念展IIでは「挑み、求めて、美の極致-みほとけ・根来・茶の湯釜-」と題して、生 涯にわたり自身の鑑識眼を鍛え、学び続けることを諦めなかった初代古香庵(細見良 1901-79)が愛蔵した作品を紹介するものです。
美の原点として心酔した神道仏教美術、力強 く美しい漆器・根来、研究に没頭した茶の湯釜などの金工品ほか、平安から桃山時代にか けての名品の数々をご覧いただきます。

初代古香庵は興味の赴くまま蒐集した美術品を秘蔵せず、茶会やもてなしの場で積極的 に活用してきました。時代やジャンルを超えて取り合わされた美術品の数々は、呼応しあ って空間を彩りました。展覧会では、細見家ならではの美の競演もお楽しみいただけます。 この機会に、日本美術のもつ優美さ、繊細な感性、時に大胆なほどの力強さに心を奪われ たコレクターのまなざしに触れてください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 細見美術館 Hosomi Museum  開館25周年記念展特設サイト ]

【展覧会】たばこと塩の博物館|見て楽し遊んで楽し 江戸のおもちゃ絵 Part 2|’23年12月2日-’24年1月28日|

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たばこと塩の博物館
見て楽し遊んで楽し
江戸のおもちゃ絵 Part 2
期  間  2023年12月2日[土]- 2024年1月28日[日]
会  場  たばこと塩の博物館 2 階特別展示室
      130-0003  東京都墨田区横川 1-16-3 電 話 03-3622-8801
開館時間  午前10時 - 午後5時(入館締切は 午後4時30分)
休  館  毎週月曜日(但し2024年1月8日[月・祝]は開館)、
      2023年12月28日[木]- 2024年1月3日[水]、2024年1月9日[火]
入  館  料  大 人・大学生 100円、 小・中・高校生 50円、 満65歳以上の方 50円
主  催  たばこと塩の博物館
────────────────────────20231130174701_00006☆ 活版アラカルト掲載図版のほとんどは 図版画面をクリック or タップすると拡大表示されます ☆

浮世絵には、おもちゃ絵という、主に子ども向けに作られていたものがあります。たばこと塩の博物館が所蔵する浮世絵は、江戸時代から明治にかけての喫煙文化を知るために収集されていますが、その中にも、物づくし、ゲーム、細工物など、さまざまなおもちゃ絵があり、おもちゃ絵の裾野の広さを気づかせてくれます。
本展は、2020年度の「江戸のおもちゃ絵」展に続く Part 2 です。 児童文学研究者のアン・ヘリング氏のコレクションもお借りして、多彩なおもちゃ絵の魅力を紹介します。

※ 下掲詳細公式サイトで、最新情報を確認の上ご観覧を
[ 詳 細 : たばこと塩の博物館 ] 

【上演】高知県立美術館|パフォーマンス 加藤訓子|バッハを弾く|’24年1月28日|於:窪川四万十会館|終了

高知県美2405

高知県立美術館 パフォーマンス
加藤訓子|バッハを弾く
日 時|2024年1月28日[日] 14:00 開演(13:30 開場)
    木のぬくもりに包まれて味わう、J.S.バッハのマリンバコンサート
    ♪ 2024.1.28[日] 窪川四万十会館では『加藤訓子 バッハを弾く』を開催 ♪
会 場|窪川四万十会館(TEL.0880-22-4777)
    〠 786-0011 高知県高岡郡 四万十町香月が丘8-102
料 金|全席自由・税込
    一 般 前売:2,000円/当日:2,500円
    学 生 前売:1,000円/当日:1,500円
    * 未就学児はご入場いただけません
    * チケット前売り情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
問い合わせ|高知県立美術館 TEL.088-866-8000
      窪川四万十会館 TEL.0880-22-4777
主 催|高知県立美術館(公益財団法人高知県文化財団)、公益財団法人四万十公社、
    公益社団法人全国公立文化施設協会
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誰もが一度は耳にしたJ.S.バッハの名曲を、マリンバのソロでお届けします。
加藤訓子が2018年にリリースした『J.S.バッハ:マリンバのための無伴奏作品集』は、その年最も購入されたクラシック音楽CDとして第10回CDショップ大賞2018クラシック賞を受賞しました。素朴で柔らかなマリンバの音色は、耳心地がよいだけでなくどこか懐かしさを感じさせます。
冬のひととき、大切な人とホールで木の奏でる “あの曲” に心を馳せてみませんか。

<プロフィール>
加藤 訓子 Kuniko Kato
愛知県豊橋市出身。桐朋学園大学研究科修了後、渡欧。ロッテルダム音楽院を首席で卒業。サイトウキネンオーケストラ、アンサンブル・イクトゥス、アンサンブル・ノマド等内外グループへ参加。 2015年クセナキス作品を収録したアルバム「 I X 」は、レコードアカデミー賞へダブルノミネートされ、米 N P R 年間ベストソング選出。第十二回佐治敬三賞、第26回ミュージックペンクラブジャパン音楽賞最優秀録音賞、第10回CDショップ大賞2018、平成30年第73回文化庁芸術祭優秀賞等、受賞歴多数。次世代若手アーティスト育成を目的にアーティストインキュベーション・プロジェクトinc.を主宰、芸術監督として次代の育成に当たる。英国の高音質で知られる世界的レーベルLINNからアルバムをリリースする唯一の日本人アーティスト。パール楽器・アダムス社グローバルエンドーサー。豊橋特別ふるさと大使、米国在住。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 高知県立美術館 高知県立美術館パフォーマンス ]
  { 活版アラカルト  高知県立美術館  過去ログまとめ }

【展覧会】長崎歴史文化博物館|企画展 知の大冒険 -東洋文庫 名品の煌めき-|’23年12月16日-’24年1月28日|終了

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長崎歴史文化博物館
企画展 知の大冒険-東洋文庫名品の煌めき-
会  期  2023年12月16日[土]- 2024年1月28日[日]
会  場  長崎歴史文化博物館 3 階企画展示室
      850-0007 長崎県長崎市立山1丁目1−1
休  館  日  毎月第1・第3月曜日
開館時間  9:00 - 18:00(最終入館 17:30)
料  金  一 般[大学生以上]1,000円、高校生以下 無料
      * 各種割引、優待情報などは 下掲詳細 参照
主  催   長崎歴史文化博物館
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東洋文庫(東京都文京区)は、三菱の第三代社長・岩崎久彌によって1924年に設立された、東洋学分野でのアジア最大級の研究図書館であり、世界五大東洋学研究図書館の一つです。
本展では、東洋文庫が誇る約100万冊の蔵書の中から、国宝・重要文化財をはじめとする貴重な所蔵品を展示します。会場では教科書で見たことのある有名な書物や地図、絵画だけでなく、あまり知られていない言語や服装、動植物といったまだ見ぬ新たな「知」が待っています。多様な東洋世界が広がる「本の大海原」での冒険を、ぜひお楽しみください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 長崎歴史文化博物館
[ 参 考 : 活版アラカルト〔展覧会〕東洋文庫ミュージアム|企画展 東南アジア ~交易と交流の海~|’23年10月4日-’24年1月14日 ]

【会員情報】書肆みず盛り|New Year Greetings 2024|’24年1月6日-1月28日|

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【 造形者の皆さんからのお知らせ 】
New Year Greetings
活版、書道、デザイン、イラストレーション、版画、カリグラフィー……。
さまざまな分野で活動している方方から送っていただいた年賀状を展示します。
それぞれの想いでつくられた年賀状の一枚一枚を、見て触って、お楽しみください。

2024年1月6日[土]- 1月28日[日]
10:00 - 19:00 月・火曜 定休
書肆みず盛り
〠 020-0874 岩手県盛岡市南大通一丁目12-18  松栄館 2 階
tel. 019 677 8863

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 書肆みず盛り|shoshimizumori

【展覧会】香川大学博物館|令和5年度香川大学図書館企画展示・巡回展|「神原文庫」と香川大学初代学長 神原甚造の人物像|’23年12月1日-’24年1月27日|終了

香川大学図書館神原文庫

香川大学博物館
令和5年度香川大学図書館企画展示・巡回展
「神原文庫」と香川大学初代学長神原甚造の人物像
期  間  2023年12月1日[木]- 2024年1月27日[土]
時  間  10:00 - 16:00
休  館  日  日・月曜日、祝日、冬期休業12/24[日]- 1/8[月・祝] 、
      大学入学共通テスト 1/13[土]・ 14[日]
会  場  香川大学博物館 展示室
      760-8521 香川県高松市幸町1-1 TEL 087-832-1300
入  館  料  無 料
協  力  香川県立図書館、香川大学博物館
監  修  香川大学教育学部教授 守田逸人
主  催  香川大学博物館
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香川大学図書館が、香川県立図書館と香川大学博物館の共催で開催した、企画展示「『神原文庫』と、香川大学初代学長神原甚造の人物像」を巡回展示します。
「神原文庫」とは、香川大学初代学長 神原甚造氏(かんばら じんぞう 1884-1954年)による収集コレクションです。昭和29年に神原甚造氏が逝去された後、香川大学へコレクションの大部分が寄贈されました。その後、昭和62年に寄贈資料が追加されて現在の形になりました。
史資料約1万2千点、所蔵本約1万6千冊を超える大コレクションです。コレクションの成立には、明治・大正・昭和初期に日本の多くの文化財が市中に流出し、古書肆界(こしょしかい)が極めて活況であった社会状況も大きく関係しています。

一方、神原甚造氏は、自身でも『明星』に短歌の作品を断続的に掲載していました。また、文学関係資料や史料(歴史資料)の収集にはとくに力を入れていました。「神原文庫」の収蔵品の内容は多様ですが、とくにそうした人文学関係の史資料は点数といい、その内容といい白眉です。神原氏が人文学に強い関心を持っていたことがうかがえます。
本展示では、神原氏自身の文学作品等とともに、文学関係・郷土香川県に関する史資料等をパネル展示の形式で紹介しながら、神原氏の人物像にも迫り、「神原文庫」の成り立ちについて考えます。

  • 神原甚造氏の略年譜と人物紹介
  • 神原甚造氏の作品(『明星』も含む)
  • 神原甚造氏の日記等(幼少期・青年期・壮年期・晩年期)にみる文字の変遷
  • 「神原文庫」収集に関わる史料(「古資料収集記録帖」・領収書・書簡等)
  • 香川県に関する史資料   
  • 貴重史資料(中世史科など)   
  • 神原甚造氏による史資料整理の痕跡
  • さまざまな史資料(錦絵など)

※ 資料保存の観点から「神原文庫」資料現物ではなくパネルやキャプション、関係資料などを用いて神原文庫を紹介します。 
※ 香川大学博物館所蔵の「神原文庫の器物」(香川大学博物館第12回企画展「神原甚造の蒐集物」で紹介)の一部を展示します。
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳細 : 香川大学博物館

【展覧会】神奈川県立近代美術館 葉山|葉山館20周年記念 100年前の未来:移動するモダニズム 1920-1930|’23年10月7日-’24年1月28日|終了

神奈川近美10月01

神奈川県立近代美術館 葉山
葉山館20周年記念 100年前の未来:移動するモダニズム 1920-1930
The Future 100 Years Ago: Modernists on the Move 1920-1930
会  期  2023年10月7日[土]- 2024年1月28日[日] * 一部展示替えあり
会  場  神奈川県立近代美術館 葉山  展示室 2、3、4
休  館  日  月曜(10月9日、1月8日を除く)、12月29日 – 1月3日
開催時間  午前9時30分 – 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
観  覧  料  一 般 1,200円、20歳未満・学生 1,050円、65歳以上 600円、高校生 100円
      * 中学生以下と障害者手帳等をお持ちの方(および介助者原則1名)は無料です。
      * 各種割引、優待情報などは 下掲詳細公式サイトをご参照ください。
主  催  神奈川県立近代美術館
──────────────────────
葉山館の開館20周年を記念して、当館が館名に掲げる「近代(モダン)」の文化が多様に展開した20世紀の20年代を再考します。
1917年のロシア革命と1918年終結の第1次世界大戦により国際的な移動と伝播の時代が到来し、スペイン風邪によるパンデミック後の世界で、芸術家たちは国境を越えて活動しました。中村彝と鶴田吾郎が描いたエスペランティストの詩人ヴァシリー・エロシェンコの肖像を筆頭に、夭折画家・久米民十郎、土田麦僊や前田寛治、藤田嗣治などの滞欧・滞米作品、石本喜久治らが招来したドイツ新興美術、MAVOや三科など1923年の関東大震災とその復興を挟んで都会に展開した前衛諸派、シュルレアリスムの端緒から魯迅の木版画運動まで、大正から昭和へと移る100年前の世界が夢みた新しさの諸相を紹介します。
神奈川近美10月02〔 活版アラカルト掲載図版のほとんどは、画面をクリック・タップすると拡大表示されます 〕

◆ 神奈川県立近代美術館 葉山|葉山館20周年記念   100年前の未来:移動するモダニズム   1920-1930|’23年10月7日-’24年1月28日 ◆

< 展覧会の見どころ >
1. 久米民十郎 1999年以来の特集展示
1914年に渡英し詩人のエズラ・パウンドと交流、ヴォーティシズム(渦巻派)などの新潮流に触れて才能を開花させるも、再渡航直前の横浜で関東大震災に斃れた画家・久米民十郎。旧鎌倉館の「大正・昭和の美術」展(1999年)以来となる特集展示で、近年の調査研究をふまえた希少な作品・資料を紹介します。
2. 日本と外国の文化往来にみる同時代性
日本人作家が1920年代に海外で制作した作品に加え、建築家・石本喜久治や評論家の仲田定之助、コレクターの宗像久敬らが招来した海外作品、そして訪日したダヴィト・ブルリューク、ヴィクトル・パリモフ、ワルワーラ・ブブノワらの作品を紹介し、文化往来の軌跡を探ります。
3. 魯迅が中国で展開した近代木版画運動の最初期作品を紹介
20世紀初頭に日本で学んだ文学者の魯迅は、帰国後の1920年代に木版画の民衆性と美術的価値に着目し、欧米や日本の版画を書籍や展覧会で中国に紹介しました。上海で内山書店を経営する内山完造、その弟・内山嘉吉の協力を得て、魯迅が1931年に同地で行った木版画講習会の作品ほか、1930年代への展開を示す作品・資料を展覧します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 神奈川県立近代美術館 葉山

【上演】高知県立美術館|加藤訓子 パーカッション × 中村恩恵 ダンス|PSAPPHA-プサッファ|’24年1月27日|終了

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高知県立美術館 パフォーマンス
加藤訓子|パーカッション × 中村恩恵|ダンス
PSAPPHA-プサッファ
日 時|2024年1月27日[土] 14:00 開演(13:30 開場)
    * 終演後、加藤訓子・中村恩恵によるポストパフォーマンストークを開催
    ♪ 2024.1.28[日] 窪川四万十会館では『加藤訓子 バッハを弾く』を開催 ♪
会 場|高知県立美術館ホール(高知県高知市高須353-2) 
料 金|全席自由・税込
    一 般 前売:2,000円/当日:2,500円
    学 生 前売:1,000円/当日:1,500円
    * 未就学児はご入場いただけません
    * チケット前売り情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
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パーカッション奏者として世界各地で演奏を繰り広げる加藤訓子と、数々の振付家との協働のみならず自身も作品を生み出し続ける中村恩恵。
20年来の知己の二人が、現代音楽の巨匠クセナキスの楽曲を、古代ギリシャの女流詩人サッフォー(プサッファ)をテーマに上演します。
それぞれの時代に作品を刻んできた芸術家たちの情熱と衝動を、音、踊り、映像を駆使して舞台化したミュージック・シアター『PSAPPHA(プサッファ)』。世界初演の本作をぜひお楽しみください。

<プログラム>
パーカッション|加藤訓子
ダンス|中村恩恵
作 曲|ヤニス・クセナキス
    『響・花・間』 Hibiki Hana Ma (1969)
    『ルボンa.b.』 Rebonds a.b. (1987-79)
    『プサッファ』 Psappha (1975)

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[ 詳 細 : 高知県立美術館 高知県立美術館パフォーマンス
{ 活版アラカルト  高知県立美術館  過去ログまとめ }

【展覧会】根津美術館|企画展 繡と織 ─ 華麗なる日本染織の世界|’23年12月16日-’24年1月28日|終了

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企画展 繡と織 ── 華麗なる日本染織の世界
会  期  2023年12月16日[土]- 2024年1月28日[日]
休  館  日  毎週月曜日、年末年始休館:12月25日-1月4日
開館時間  午前10時 - 午後5時 * 入館は 閉館30分前 まで
入  場  料  オンライン日時指定予約入館制  * 下掲詳細参照
      一 般 1300円、 学 生 1000円、 中学生以下 無 料
      * 障害者手帳提示者および同伴者は200円引き
会  場  根津美術館 展示室 1・2
      107-0062  東京都港区南青山 6-5-1 Tel. 03-3400-2536
──────────────
多様な織と繡(刺繍)は、染織品の加飾技法の中でも古くから日本では格式高いものとして捉えられました。また時代がくだると、刺繡は染と組み合わせられて小袖を彩り、重厚な織は能装束に多用されました。根津美術館のコレクションの礎を築いた初代根津嘉一郎(1860-1940)は、古美術品の豪快な蒐集で名を馳せましたが、その意欲は染織品にも向けられました。
本展覧会では、嘉一郎の蒐集品を中心に、法隆寺や正倉院伝来の上代裂、袈裟や打敷などの仏教染織、唐織や縫箔といった能装束、そして江戸時代の小袖まで、幅広い時代の染織品の中から、織と刺繡の技が光る作品をご紹介いたします。
一年で最も大きな節目である年末年始、華やかかつ厳かな染織品の数々をお楽しみください。

※ 入館はオンライン日時指定予約制。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認のうえご観覧を。
[ 詳 細 : 根津美術館 ]   { 根津美術館 活版アラカルト まとめ }

【展覧会】入江泰吉記念 奈良市写真美術館|世界遺産登録25周年記念|入江泰吉「約70年前の古都奈良の貌」展|’23年12月2日-’24年1月28日|終了

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入江泰吉記念 奈良市写真美術館
世界遺産登録25周年記念
入江泰吉「約70年前の古都奈良の貌」展
会  期  2023年12月2日[土]- 2024年1月28日[日]
場  所  入江泰吉記念 奈良市写真美術館
      630-8301 奈良市高畑町600-1 TEL: 0742-22-9811 / FAX:0742-22-9722
開館時間  午前9時30分 - 午後5時(入館は午後4時30分まで)
      * 毎月第2・第4土曜日は、午後2時から展示担当者による作品解説があります。
休  館  日  月曜日(休日の場合は最も近い平日)、年末年始(12月27日-翌年1月3日)
観覧料金  一 般 500円、高校・大学生 200円(高校生のみ土曜日無料)、
      小・中学生 100円(土曜日無料)、奈良市在住の70歳以上の方 無料
      *身体障がい者手帳などをお持ちの方(要手帳)とその介護者 無料
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ユネスコ世界文化遺産に登録された資産群の約70年前の風景

1998年12月、ユネスコの世界文化遺産に東大寺、興福寺、春日大社、元興寺、薬師寺、唐招提寺と、特別史跡・特別天然記念物に指定されている平城宮跡、春日山原始林を含む8つの資産群が「古都奈良の文化財」として登録されました。本年は、世界遺産に登録されて25周年を迎えます。これを機に、あらためて「古都奈良の文化財」を入江泰吉の作品で振り返ります。
入江泰吉といえば、終戦後から亡くなるまでの約半世紀にわたって奈良大和路の風物を撮り続けてきた写真家です。一貫して奈良にこだわり、大和の歴史を見据えた視点で撮り続け、カラー作品にいたっては静謐で抒情漂う作風が特徴的です。
今回は、入江が奈良を撮り始めた終戦後から1960年代前半までに撮影されたモノクロ写真で展示構成します。この頃の日本は、戦後の混沌とした時期を経て高度経済成長をとげる頃と重なり、日本が大きく変わった時代でもありました。そうした時代が揺れ動くなか、入江は奈良の風物と向き合い、今に残る歴史美をとらえようと撮影してきたのです。写された写真から、奈良の風景の移ろいと護り伝えていかなければならない奈良の文化財と先人たちの思い、その心を感じ取っていただければ幸いです。
世界に誇れる古都奈良の文化財の約70年前の姿をご覧ください。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 入江泰吉記念 奈良市写真美術館 ] 

【展覧会】小金井市立はけの森美術館|令和4・5年度市町村立活性化事業 第23回共同巡回展 福岡アジア美術館所蔵作品展|うるおう アジア ― 近代アジアの芸術、その多様性 ―|’23年12月2日-1月28日|終了

20231124174048_00007 20231124174048_00008小金井市立はけの森美術館
令和4・5年度市町村立活性化事業 第23回共同巡回展 福岡アジア美術館所蔵作品展 
うるおう アジア ― 近代アジアの芸術、その多様性 ―
会  期  2023年12月2日[土]- 1月28日[日]
会  場  小金井市立はけの森美術館
      184-0012 東京都小金井市中町1-11-3 TEL 042-384-9800
開館時間  10:00 - 17:00(受付は 16:30 まで)
休  館  日  月曜日 * 但し9月18日[月・祝]、10月9日[月・祝]は開館、
      9月19日[火]、10月10日[火]は休館。
入  館  料  一 般 500円、 小中学生 200円
      * 障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料
特別協力  福岡アジア美術館
主  催  小金井市立はけの森美術館
────────────────────
本展は福岡アジア美術館の収蔵作品から、約13の国と地域の近代芸術を横断的に紹介する展覧会です。近代絵画、また「周縁の芸術」とも言えるポスター、輸出用絵画などの作品群を、垣根を設けずに紹介することで、美術の概念や価値観などに対する、新鮮な体験をお届けすると共に、アジア美術の多様性、奥深さを感じて頂ければ幸いです。

※ 多彩な関連イベントが企画されています。下掲詳細参照。
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。

[ 詳 細 : 小金井市立はけの森美術館 ]
[ 参 考 : YouTube 小金井市公式チャンネル ようこそ森の中の美術館へ ― 小金井市立はけの森美術館の魅力 ― 第一章 はけの森の緑たち 3 : 57 ]

この{活版印刷アラカルト}のウェブページは、限度ギリギリの長尺ブログになっています。そのためお手数ながら、ときおり、とりわけ動画類を閲覧後は「ページ画面を更新」していただくと、次回からもスムーズなスクロールと閲覧をお楽しみいただけます。また活版アラカルトの二枚目以降のページにも、一枚目に納めきれなかった魅力的な記事が満載。閲覧を強力推奨いたします。

【展覧会】KEIO PLAZA HOTEL|イベント・フェア|HOLONIC 展 2023 ─ 個と全体の調和を図る ─|’23年3月22日-3月29日|終了

京王プラザホテルロビーギャラリー表 京王プラザロビーギャラリー裏

KEIO PLAZA HOTEL TOKYO
イベント・フェア
HOLONIC 展 2023 ── 個と全体の調和を図る ──
期  間  2023年3月22日[水]- 2023年3月29日[水]
時  間  10:00 - 17:00(最終日は 15:00まで)
企  画  出射茂  山本剛史 坂本匡之 北村真行 青木聖吾 笹井祐子
会  場  京王プラザホテル 本館3階 ロビーギャラリー
お問合せ  TEL. 03-5322-8061(ロビーギャラリー直通)
──────────────────────
92C6ACDF-ACEE-4231-B053-A1D91D1C262FHOLONICとは
全体と個の調和を図るの意
目に映り
気配を感じ
絵画という枠の中の曖昧と
向き合う
幾度も
行を重ねる
作り手たちの空間

[ 詳 細 : 京王プラザホテル 本館3階 ロビーギャラリー 笹井祐子

【展覧会】武蔵野市立吉祥寺美術館|2023年度企画展 風景というあらわれ 江藤純平/大津鎭雄|’23年9月23日-11月5日|終了

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武蔵野市立吉祥寺美術館|
2023年度企画展 風景というあらわれ 江藤純平/大津鎭雄
会  期  2023年9月23日[土・祝]- 11月5日[日] 
休  館  日  9月27日[水]、10月25日[水]
開館時間  午前10時 - 午後7時30分
入館料金  一 般 300円、中高生 100円、小学生・65歳以上・障がい者のかたは無料
      * 武蔵野市在住・在学の中学生は無料で鑑賞できます。受付で学生証の提示を。
会  場  武蔵野市立吉祥寺美術館 企画展示室・ロビー
      180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目8番16号 FFビル7階
      電話番号 0422-22-0385 ファクス番号 0422-22-0386
主  催  武蔵野市立吉祥寺美術館(公益財団法人武蔵野文化生涯学習事業団)
──────────────────────20230912185755_00014◆ 武蔵野市立吉祥寺美術館|’23年度企画展 風景というあらわれ 江藤純平/大津鎭雄 ◆
武蔵野市ゆかりの洋画家、江藤純平(えとう・じゅんぺい 1898-1987)と、大津鎭雄(おおつ・しずお 1920-2008)の風景表現に着目します。
江藤純平は穏健な人物表現で知られますが、風景を題材とした作品も多く、戦後は陽光まばゆい小豆島の風景を描いて高く評価されました。大津鎭雄は重厚かつ特徴的な筆致で国内外の風景を追究、1960年代以降に取り組んだヨーロッパの風景は、彼の代名詞ともなりました。
年齢は20歳以上離れているふたりですが、時を同じくして武蔵野市に暮らし、日展で活躍したほか、武蔵野文化事業団(当時)の役員をつとめるなど共通点は多く、とくにふたりがフランスの画家セザンヌを敬愛していたことは特筆に価します。
今回は、武蔵野市が所蔵する大作のほか、スケッチや関係資料など、約40点によって江藤純平と大津鎭雄の仕事を紹介します。ふたりはそれぞれ「風景」を通してなにをあらわしたのでしょうか。ふたりがおとずれたさまざまな場所にも想いを巡らせつつ、「風景を描く」ということの意義を、感取いただければ幸いです。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上、ご観覧を。
[ 詳 細 : 武蔵野市立吉祥寺美術館 ]