【展覧会】神奈川県立近代美術館 葉山|葉山館20周年記念 100年前の未来:移動するモダニズム 1920-1930|’23年10月7日-’24年1月28日|終了

神奈川近美10月01

神奈川県立近代美術館 葉山
葉山館20周年記念 100年前の未来:移動するモダニズム 1920-1930
The Future 100 Years Ago: Modernists on the Move 1920-1930
会  期  2023年10月7日[土]- 2024年1月28日[日] * 一部展示替えあり
会  場  神奈川県立近代美術館 葉山  展示室 2、3、4
休  館  日  月曜(10月9日、1月8日を除く)、12月29日 – 1月3日
開催時間  午前9時30分 – 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
観  覧  料  一 般 1,200円、20歳未満・学生 1,050円、65歳以上 600円、高校生 100円
      * 中学生以下と障害者手帳等をお持ちの方(および介助者原則1名)は無料です。
      * 各種割引、優待情報などは 下掲詳細公式サイトをご参照ください。
主  催  神奈川県立近代美術館
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葉山館の開館20周年を記念して、当館が館名に掲げる「近代(モダン)」の文化が多様に展開した20世紀の20年代を再考します。
1917年のロシア革命と1918年終結の第1次世界大戦により国際的な移動と伝播の時代が到来し、スペイン風邪によるパンデミック後の世界で、芸術家たちは国境を越えて活動しました。中村彝と鶴田吾郎が描いたエスペランティストの詩人ヴァシリー・エロシェンコの肖像を筆頭に、夭折画家・久米民十郎、土田麦僊や前田寛治、藤田嗣治などの滞欧・滞米作品、石本喜久治らが招来したドイツ新興美術、MAVOや三科など1923年の関東大震災とその復興を挟んで都会に展開した前衛諸派、シュルレアリスムの端緒から魯迅の木版画運動まで、大正から昭和へと移る100年前の世界が夢みた新しさの諸相を紹介します。
神奈川近美10月02〔 活版アラカルト掲載図版のほとんどは、画面をクリック・タップすると拡大表示されます 〕

◆ 神奈川県立近代美術館 葉山|葉山館20周年記念   100年前の未来:移動するモダニズム   1920-1930|’23年10月7日-’24年1月28日 ◆

< 展覧会の見どころ >
1. 久米民十郎 1999年以来の特集展示
1914年に渡英し詩人のエズラ・パウンドと交流、ヴォーティシズム(渦巻派)などの新潮流に触れて才能を開花させるも、再渡航直前の横浜で関東大震災に斃れた画家・久米民十郎。旧鎌倉館の「大正・昭和の美術」展(1999年)以来となる特集展示で、近年の調査研究をふまえた希少な作品・資料を紹介します。
2. 日本と外国の文化往来にみる同時代性
日本人作家が1920年代に海外で制作した作品に加え、建築家・石本喜久治や評論家の仲田定之助、コレクターの宗像久敬らが招来した海外作品、そして訪日したダヴィト・ブルリューク、ヴィクトル・パリモフ、ワルワーラ・ブブノワらの作品を紹介し、文化往来の軌跡を探ります。
3. 魯迅が中国で展開した近代木版画運動の最初期作品を紹介
20世紀初頭に日本で学んだ文学者の魯迅は、帰国後の1920年代に木版画の民衆性と美術的価値に着目し、欧米や日本の版画を書籍や展覧会で中国に紹介しました。上海で内山書店を経営する内山完造、その弟・内山嘉吉の協力を得て、魯迅が1931年に同地で行った木版画講習会の作品ほか、1930年代への展開を示す作品・資料を展覧します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
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