月別アーカイブ: 2023年5月

【展覧会】瀬戸市美術館|磁祖加藤民吉没後200年プレ事業|瀬戸市美術館特別展|「瀬戸染付開発の嫡流-大松家と古狭間家を中心に-」|’23年8月5日-10月1日|

20230807185144_0002520230807185144_00026

瀬戸市美術館
磁祖加藤民吉没後200年プレ事業
瀬戸市美術館特別展「瀬戸染付開発の嫡流-大松家と古狭間家を中心に-」
日  程  2023年8月5日[土]- 10月01日[日]
会  場  瀬戸市美術館
      489-0884 愛知県瀬戸市西茨町113-3(瀬戸市文化センター内)
      電 話 0561-84-1093
開館時間  午前9時 - 午後5時(最終入館は 午後4時30分 まで)
      * 8月8日[火]、9月12日[火]は休館
料  金  一 般:500円、高 大 生 : 300円
      * 各種割引、優待情報などは下掲詳細参照
────────────────────
瀬戸における磁器生産の始まりは、天明年間(1781-89)、下品野の加藤粂八が、肥前から逃亡してきた職人副島勇七から製磁法を学び、甥にあたる加藤忠治と力を合わせて研究を重ね、寛政元年(1789)に共同で磁器を試造したことだといわれています。そして、享和年間(1801-04)に入ると、瀬戸村の庄屋で窯屋取締役でもあった加藤唐左衛門や、加藤民吉の兄である加藤吉右衛門は、磁器焼造のための試行錯誤を重ねていました。
また、熱田奉行津金文左衛門胤臣は、熱田前新田の開発に従事していた加藤吉左衛門、民吉父子に南京焼(染付磁器)の製法を伝え、享和元年(1801)に盃、小皿、箸立てなどまだまだ不十分であったが白く焼きあがった染付磁器を焼き上げることに成功したと伝わります。

このように、瀬戸における磁器開発を主に担っていたのが、加藤吉右衛門・民吉に代表される「大松家」と、加藤忠治に代表される「古狭間家」と言えます。この両家は、瀬戸の陶祖である加藤四郎左衛門景正(藤四郎)からの家系である「山陶屋家」からの分家であり、同じくその家系からの分家として、加藤唐左衛門の「唐左衛門家」もあります。また、陶祖からの家系として「武右衛門家」があり、「山陶屋家」と「武右衛門家」が当時の瀬戸を代表する陶祖からの家系でした。
本展では、「大松家」と、「古狭間家」という初期瀬戸染付を語る上では欠かせない、二つの家系等に関連する作品を展示するとともに、民吉が修業した長崎県佐々町の窯跡から採集された陶片などを展示し、当時の瀬戸染付発展の状況を知っていただければと思っております。
また令和6年(2024)には、民吉が没してから200年という節目の年を迎えますので、本展により、民吉の偉業を再認識するきっかけとなればと考えています。

※ 下掲詳細公式サイトで、最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 公益財団法人瀬戸市文化振興財団 瀬戸市美術館

【展覧会】群馬県立近代美術館|企画展示 ディーン・ボーエン展|オーストラリアの大地と空とそこに生きる私たち|’ 23年7月8日-8月27日|終了

20230706201703_00013 20230706201703_00014

群馬県立近代美術館
企画展示
ディーン・ボーエン展
オーストラリアの大地と空とそこに生きる私たち
Dean Bowen Australia : Land, Sky, Birds and Creatures
会  期  2023年7月8日[土]- 8月27日[日]
開館時間  午前9時30分 - 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
休  館  日  月曜日(7月17日、8月14日は開館)、7月18日[火]は休館
会  場  群馬県立近代美術館 展示室1
      群馬県高崎市綿貫町992-1 群馬の森公園内 電話:027-346-5560
観  覧  料  一 般 800円、大高生 400円
      * 中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は  無料
主  催  群馬県立近代美術館
────────────────────
オーストラリアのメルボルンを活動の拠点とする ディーン・ボーエン(1957- )はさまざまな表現方法と、その豊かな想像力とユーモアで、オーストラリアという大地のもつ風土と自然と宇宙、そこに生きる大きなものと小さなものたちを表現してきたアーティストです。
ロイヤルメルボルン工科大学で版画を学び、のちさまざまな職業に就くも、みずからの創作活動への意欲は衰えず、ヨーロッパへ渡って版画工房で研鑽を積みました。フランスでは「アール・ブリュット」の大家ジャン・デュビュッフェの作品と、その表現のあり方を知ることになります。
やがて、オーストラリアで最高位ともいわれる、フリマントル版画賞グランプリ(1994)、さらに大阪版画トリエンナーレで特別賞を連続受賞(1994|1997)しますが、版画や絵画だけでなく、彫刻や廃材からつくるアサンブラージュにも、表現の可能性を見いだすようになりました。
彫刻の多くはまるで、ボーエンの版画作品から飛びだしてきたような「どこか平面的」な立体であり、アサンブラージュ(寄せ集め)であり、あまたのセルフポートレートともいえるでしょう。

また、ボーエンは幼児から身のまわりに生息する生きもの、オーストラリアに固有の動物たちにも親しみをおぼえました。自刻像の頭に載るハリモグラは、祖母がボーエンのツンツンと逆立つ髪をハリモグラに喩えたことから生まれたものですし、彼の作品には、ワライカワセミ、コアラ、ウォンバットのほか、架空の鳥や昆虫までたくさん登場します。
さらには、人々の暮らす家と、自動車や飛行機、船といった乗り物もしばしば登場しますが、それらは私たち人間の「どこか遠くへ旅立ちたい」という願いを表してもいるようです。

私たちの周りに広がる果てしない世界へ、南半球のオーストラリアでアーティスト・ボーエンの創作の冒険はつづきます。
本展では、版画80点のほか、油彩や水彩、ブロンズ彫刻、アサンブラージュ、アーティストブックなど、全150点をご紹介します。カラフルで可愛らしいモチーフをとおした、彼の自然や命へのまなざしをおたのしみください。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 群馬県立近代美術館

【展覧会】高知県立美術館|石元泰博・コレクション展|HANA / 牧野富太郎記念館の建築|’23年4月15日-8月20日|終了

高知県美石元館 石元泰博・コレクション展
HANA / 牧野富太郎記念館の建築
会  期  2023年04月15日[土]- 2023年08月20日[日]
         前  期  4月15日[土]- 6月18日[日]
         後  期  6月20日[火]- 8月20日[日]
         * 6月19日、26日-7月7日は 閉 室
会  場  高知県立美術館 2階 石元泰博展示室
観  覧  料  一 般 370円・大学生 260・高校生以下 無 料
      * 各種割引、優待条件などは下掲 詳細 参照
──────────────────────
高知県出身の植物分類学者・牧野富太郎博士をモデルとしたNHK連続テレビ小説「らんまん」の放映を記念し、同郷の写真家・石元泰博が手掛けた2つのシリーズ、〈HANA〉と〈牧野富太郎記念館〉を紹介します。

〈HANA〉は、とあるきっかけから植物の不思議に魅了された石元が、1986年から翌年にかけて季節の花々を写真におさめたシリーズです。一般的に見頃とされる開花時のみならず、ふっくらと生命力を湛えた蕾や花びらが萎れ枯れゆく姿をも追った本作では、自然が生み出したかたちのもつ美しさや力強さが、鋭い造形感覚によってとらえられています。
「なぜ」を起点に、あくまで目の前の被写体と真剣に対峙することを選んだ写真家の姿勢は、植物図において、筆に描き手の意図を持たせない「筆意のない線」で描くことを重視したという牧野博士と、どこか通じるかもしれません。

いっぽうの〈牧野富太郎記念館〉は、高知市五台山の 高知県立牧野植物園内 に建つ、建築家・内藤廣設計による「牧野富太郎記念館」の竣工写真です。植物の構造や牧野博士の精力的な研究活動からも着想を得たという有機的でダイナミックな形態が、石元の隙のない画面構成のうちに切り取られています。
内藤は石元による撮影を「厳しい目線で自らの仕事の密度を測る機会」ととらえ、牧野富太郎記念館を含めて4つの代表作の撮影を依頼しています。自作を撮影されることを通じて「建築家として石元さんに育ててもらった」と語る内藤と、親子ほど年の離れた石元の交流は、石元が没するまで続きました。
本展では石元の写真とともに、牧野博士、石元、内藤らの言葉も併せて紹介し、三者の思想や研究・創作の魅力に迫ります。

※ 感染症予防対応実施中です。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上、ご観覧を。
[ 詳 細 : 高知県立美術館 石元泰博展示室{ 活版アラカルト 高知県立美術館 過去ログまとめ }

【展覧会】島根県立石見美術館|企画展 没後150年 山本琹谷と津和野藩の絵師たち|’23年7月8日-8月28日|終了

20230621173347_00013 20230621173347_00014

島根県立石見美術館
企画展
没後150年 山本琹谷と津和野藩の絵師たち
会  期  2023年7月8日[土]- 8月28日[月] * 会期中に一部展示替えがあります
        前 期  7月8日[土]- 7月31日[月]
        後 期  8月2日[水]- 8月28日[月]
開館時間  9:30 - 18:00(展示室への入場は 17:30 まで)
休  館  日  毎週火曜日(8月15日は開館)
会  場  島根県立石見美術館 展示室 A・D
      698-0022 島根県益田市有明町5-15 島根県芸術文化センター「グラントワ」内
      TEL:0856-31-1860       
観  覧  料  企画展 当日
      一 般 1,000、大学生600円、小中高生300円
      * 企画展・コレクション展セット、各種割引、優待情報などは下掲詳細参照
主  催  島根県立石見美術館、しまね文化振興財団、山陰中央新報社、TSKさんいん中央テレビ
────────────
幕末から明治初めにかけて活躍した津和野藩の絵師、山本琹谷(やまもと きんこく 1811-1873)の初期から晩年までの画業を紹介します。あわせて、江戸時代の津和野をいろどった絵師たちの作品も展示します。

kinkoku_06s 山本琹谷《斎藤弥九郎像》安政6年(1859)頃
氷見市教育委員会蔵

kinkoku_08s山本琹谷《童児擁猫図》明治時代初期
東京国立博物館蔵 Image: TNM Image Archives

kinkoku_11s山本琹谷《唐児図》明治時代初期
東京国立博物館蔵 Image: TNM Image Archives

山本琹谷は、幕末から明治初めにかけて活躍した、津和野出身の文人画家です。 渡辺崋山(わたなべ かざん)に学んだ後、江戸を拠点に諸国をめぐって 各地の文化人と交流し、数々の作品を遺した一方、津和野藩の絵師として藩の御殿を飾る障壁画の制作にも携わりました。最晩年の明治6年(1873)には、ウィーン万国博覧会にも出品しました。中国の故事に基づいた人物画を得意としたほか、華麗な花鳥画、壮大な山水画、交際した文化人の肖像画なども描きました。
本展では山本琹谷の没後150年を記念し、琹谷の初期から晩年までの幅広い画業を約70点の作品と資料により紹介します。あわせて、江戸時代の津和野をいろどった11名にのぼる多彩な絵師たちの作品も展示します。

※ 作品画像・テキストは 島根県立石見美術館 の協力をいただきました。流用はご遠慮ください。※ 下掲詳細を確認の上ご観覧を
[ 詳 細 : 島根県立石見美術館

【展覧会】練馬区立牧野記念庭園|企画展 牧野富太郎 草木とともに|’23年4月22日-10月9日|終了

20230412134920_00003 20230412134920_00004

練馬区立牧野記念庭園
企画展 牧野富太郎 草木とともに
会  期  2023年4月22日[土]- 10月9日[月・祝]
企画展示  午前9時30分 - 午後4時30分(入場無料)
開園時間  午前9時 - 午後5時
休  園  日  毎週火曜日
会  場  練馬区立牧野記念庭園記念館 企画展示室
      178-0063 東京都練馬区東大泉6丁目34番4号
問い合せ  練馬区環境部 みどり推進課 施設係
      電話:03-5984-1664(直通) ファクス:03-5984-1227
──────────────
牧野富太郎博士(1862-1957)は、長い人生において実に多くの植物と出会い、また植物をめぐって沢山の人たちと交流しました。「何よりも貴き宝持つ身には、富も誉れも願わざりけり」と詠んだように、出会った植物も、植物を心から楽しむ気心の知れた友人も、博士にとって大切な宝物あるいはそれ以上であったと思われます。博士は、その一生を植物研究に捧げ、かつ一般の人たちに植物採集をすすめ、植物知識の普及に尽力しました。

本展では、牧野博士が若い頃や晩年などに描いた植物図、『日本禾本莎草植物図譜』ほかの植物の写真などを取り上げ、博士の人生の様々な場面を紹介します。常設展示と併せて草木とともに歩んだ博士の人生をお楽しみください。

exhibition_2023_1028_1217-640x416-1練馬区立 牧野祈念転園 次回展発表

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳細 : 練馬区立 牧野記念庭園

【展覧会】静嘉堂文庫美術館|あの世の探検 ― 地獄の十王勢ぞろい ―|’23年8月11日-9月24日|

0701静嘉堂文庫美術館 0702静嘉堂静嘉堂文庫美術館
あの世の探検
― 地獄の十王勢ぞろい ―
会  期  2023年8月11日[金・祝]- 9月24日[日]
会  場  静嘉堂@丸の内(明治生命館 1 階)
      100-0005 東京都千代田区丸の内 2-1-1 明治生命館 1 階
休  館  日  毎週月曜日、9月19日[火]  * 9月18日[月・祝]は開館
開館時間  午前10時 - 午後5時(金曜は午後6時まで) * 入館は閉館の 30 分前まで
入  館  料  日時指定予約 優先入館。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
      一 般 1,500 円、 大高生 1,000 円、 中学生以下 無 料
お問合せ  TEL 050-5541-8600(ハローダイヤル)
主  催  静嘉堂文庫美術館(公益財団法人静嘉堂)
──────────────────────
あの世は、どんな世界なのだろう。
人が現世を離れ、冥界に行くと、閻魔大王など10人の大王(地獄の十王)がいて、罪業を裁くと考えられています。そのため、亡くなった方の縁者が十王を供養することによって、その極楽往生を祈ってきました。
静嘉堂文庫美術館所蔵の「十王図・二使者図」(中国・元-明時代)は、圧倒的なエネルギーに満ちた作品で、地獄に出向いて救済をする「地蔵菩薩十王図」(高麗時代)と一具で伝来してきた名品です。 本展では静嘉堂文庫美術館の所蔵品の核の一つである仏教美術、中でも、1999年の『仏教の美術』で初公開して以来、揃って展観する機会のなかった、「十王図・二使者図」及び「地蔵菩薩十王図」全13幅を一堂に展観することで、往時の姿をしのびます。

あわせて、近年修復をおえた、日本、中国の仏教絵画などを修理後初公開するほか、江戸絵画の名品、円山応挙筆「江口君図」を、重要文化財「普賢菩薩像」、重要文化財「西行物語」と共に展示することで、「江口君図」の謎に迫ります。
国宝1件、重文2件、重美5件、豪華メンバーでお待ちしています。
※  国宝《曜変天目-稲葉天目》も出品いたします。

※ 日時指定予約 優先入館。下掲詳細公式サイトを確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 静嘉堂文庫美術館  公式チケットオンライン予約〔 静嘉堂@丸ノ内 〕]

【展覧会】国立科学博物館|筑波実験植物園 シダ・ミュージアム|つくばシダ展|’23年9月16日-9月24日|終了

0901筑波実験植物園だより 0902筑波実験植物園だより

独立行政法人国立科学博物館 筑波実験植物園
シダ・ミュージアム
つくばシダ展
会 期:2023年9月16日[土]- 9月24日[日] 会期中無休
会 場:筑波実験植物園
    所在地 茨城県つくば市天久保4-1-1
    お問合せ TEL 029-851-5159 FAX 029-853-8998
入園料:一般320円 * 18歳以下、65歳以上は入園無料
──────────────────────
19年ぶりのシダ展。シダの魅力を余すところなく伝えます。
シダを知る! 楽しむ! 究める! 守る!
生きたコレクションを中心とした多彩な展示が、不思議で魅力的なシダ植物の世界へ誘います。
筑波実験植物園が保有する日本一のシダコレクションから、貴重な種、おもしろい種を特別公開。

[ 詳 細 : 国立科学博物館 筑波実験植物園 ] 
[ 参 考 : YouTube 筑波実験植物園 企画展「シダ・ミュージアム ―つくばシダ展―」(2023)紹介動画 2:13 ]


この{活版印刷アラカルト}のウェブページは、限度ギリギリの長尺ブログになっています。そのためお手数をおかけしますが、ときおり、とりわけ動画類を閲覧後は「ページ画面を更新」していただくと、次回からもスムーズなスクロールと閲覧をお楽しみいただけます。

【展覧会】小山市立車屋美術館|細密工芸の華|掛川市二の丸美術館コレクションと小川家コレクション|’23年7月22日-9月24日|

20230807185144_00029 20230807185144_00030

小山市立車屋美術館
細密工芸の華
掛川市二の丸美術館コレクションと小川家コレクション
会  期  2023年7月22日[土]- 9月24日[日]
開館時間  午前9時 - 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
休  館  日  毎週月曜日、(9月18日[月・祝]は開館)、
      7月28日[金]、8月25日[金]、9月19日[火]、9月22日[金]
会  場  小山市立車屋美術館
      329-0214 小山市乙女3丁目10番34号 Tel:0285-41-0968
観  覧  料  一 般 400円、大高生 250円、中学生・義務教育学校生以下は無料
      * 各種割引、各種優待情報などは下掲詳細参照
主  催  小山市立車屋美術館
────────────────────
日本で古来より受け継がれて発展した各種工芸の技が頂点に達したのが、江戸時代末期から明治時代です。木、漆、金属、陶磁器など様々な素材で目を見張るような精緻な細工をし、趣のあるデザインを追求した当時の細密工芸品は、古今東西の多くの人々に愛され、尊ばれて、数多くが現代まで残されています。
中でもたばこ道具は、蒔絵、金工、牙彫など多様な工芸技術が盛りこまれた総合芸術品といわれます。町人文化が栄えた江戸時代後期、たばこは大人のたしなみとして人気が高まり、豪商だけでなく一般人も贅を凝らしたたばこ道具を求め、金唐革-きんからかわ-や、羅紗-らしゃ-など希少な素材を使ったたばこ入れ、それに相応しい根付、きせるなどが名工によって作られました。明治時代以降は実用品から鑑賞用へと目的は変化しましたが、熟練した技を凝らし丁寧に作られた作品は、現代にいたって美術的価値が見直されています。

掛川市二の丸美術館(静岡県)では、江戸時代以降の様々な工芸品を2,300点以上収蔵しており、特にたばこ道具において、実用と装飾を兼ね備え多彩な意匠と細密な技巧がこらされた貴重な作品がそろっています。本展では、たばこ入れ、きせる、きせる筒、たばこ盆のほか、懐紙入れ、櫛・かんざしなど約130点を展示します。
あわせて、小山の元豪商小川家の所蔵品より、幕末から明治時代の漆工芸家 柴田是真(しばた ぜしん 1807―91)の作と伝わる蒔絵椀や絵画、 約15点をご紹介します。伝統が育んだ超絶技巧と美意識や遊び心に満ちた細密工芸の素晴らしさをお楽しみください。

※ 下掲詳細公式サイトで、最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 小山市 小山市立車屋美術館

【展覧会】東京工芸大学芸術学部 写大ギャラリー|立木義浩写真展「肖像/時」|東京工芸大学創立100 周年記念展|’23年9月8日-11月1日|

20231024181237_0001520231024181237_00016-718x1024

東京工芸大学芸術学部 写大ギャラリー
立木義浩写真展「肖像/時」
東京工芸大学創立100 周年記念展
会  期  2023年9月8日[金]- 11月1日[水]
開館時間  10:00-19:00
休  館  日  木曜日、日曜日、祝日
      * ただし、10月8日[日]、10月9日[月・祝]は開館
入  場  料  無 料
会  場  東京工芸大学 写大ギャラリー
      164-8678 東京都中野区本町2-4-7 5号館(芸術情報館)2F
      TEL 03-3372-1321
展示作品  カラー・モノクロ写真作品 80点
企画・構成  小林 紀晴 写大ギャラリー運営委員長
主  催  東京工芸大学 芸術学部
──────────────────────
写大ギャラリーでは、東京工芸大学創立100 周年を記念して、本学の卒業生でもある写真家・立木義浩写真展を開催いたします。
立木義浩は1965 年に『カメラ毎日』の巻頭56 ページにわたって掲載された「舌出し天使」で写真家として華々しくデビューします。1969 年にフリーランスとなり、ヌードを含む女性を中心にした多くの作品を発表する一方、広告・雑誌・出版など幅広い分野でさまざまな写真を撮影し、現在まで精力的に制作を続けています。
写真家としての立木の特徴はジャンルの幅の広さでしょう。その姿はあたかも特定されることを拒否するかのようにさえ映ります。そして、なによりつねに時代に敏感であることです。時々の流行、風俗、風潮、社会状況といったものに反応しながら制作を続けています。だからでしょうか、あたかも時代とともに走り続けている、という印象を抱かせもします。本人の言葉を借りれば「雑居性」いう言葉に集約されるのかもしれません。
あるいは「自分の撮るものが、『作品』だと考えたことがない。後世に残そうと、思ったこともない。好きなものを、好きなように撮る。自分で納得がいくように撮る」(『東寺』集英社、1998 年)という発言の通り、つねに好奇心の向くままに写真と向き合ってきた姿勢に、立木の写真家としてのスタンスと意思の一端をみることができます。

60 年近いキャリアの中で撮られた作品は膨大です。その中から今回の展覧会では、ポートレイトに焦点を当てるかたちで作品を選出しました。代表作である「舌出し天使」はもとより、それ以前、20 歳(1957 年)で雑誌『アサヒカメラ』に掲載された幻のポートレイト、40 代の代表作であるドキュメンタリー『MY AMERICA』、東寺の国宝を含む仏像、東日本大震災の被災地で撮られた老人たちの肖像、さらには若い学生たちをモデルに近年撮影された作品、そして写真館に生まれた立木の原点を感じさせる親子の肖像などから構成されています。有名、無名、聖、俗、新、旧が混在する今回の展示は、独自の作家性を確立し、いまなお進化し続ける写真家・立木義浩を改めて展観する試みでもあります。

立木 義浩(たつき よしひろ 1937年- )
徳島県に生まれる。生家は明治より続く写真館を営む。1958年東京写真短期大学(現・東京工芸大学)写真技術科卒業。その後、広告会社アドセンター設立時にカメラマンとして参加。1965年に『カメラ毎日』の巻頭56ページにわたって掲載された「舌出し天使」でデビュー。1969年フリーランスとなり、女性を中心とした多くの作品を発表する一方、広告・雑誌・出版など幅広い分野で活躍する。1965年に第9回日本写真批評家協会新人賞、1987年に第18回講談社出版文化賞写真部門を受賞。1979年から現在まで東京工芸大学のフォックス・タルボット賞の審査員(2022年度より審査委員長)も務めている。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 東京工芸大学  東京工芸大学 写大ギャラリー ]

【展覧会】国立公文書館|令和5年特別展|大正時代 ― 公文書でたどる100年前の日本 ―|’23年7月22日-9月1日|終了

20230626143057_00001 20230626143057_00002

国立公文書館
令和5年特別展 大正時代 ― 公文書でたどる100年前の日本 ―
会  期  令和5年(2023年)7月22日[土]- 9月1日[月・祝]
      * 来館にあたり、予約の必要はありません。
開館日時  月 - 日曜日  午前9時15分 - 午後5時00分
      * 期間中無休
      * 閲覧室の開室日時とは異なります。ご注意ください。
会  場  国立公文書館 東京本館
      102-0091 東京都千代田区北の丸公園3番2号
入  場  料  無  料
────────────────────
今から約100年前、大正時代(1912-1926)には、政党を基盤とした議会政治の確立、男子普通選挙の実現、女性の社会進出、教育の充実と子どもの保護、国際連盟の発足といった、現在の私たちともつながりのある動きが生まれていました。一方、第一次世界大戦や、発生から100年を迎える関東大震災など、現在も多くの人々に記憶される出来事も起きています。
本展では、今から約100年前の日本がどの様な時代だったのか、国立公文書館が所蔵する資料からご紹介します。

0702国立公文書館明治四十五年七月三十日以後ヲ改メテ大正元年ト為ス
明治45年(1912)7月29日、明治天皇が崩御し、皇太子嘉仁親王が践祚、7月30日以後降を大正元年とする改元が行われました。画像は改元に関する詔書で、 明治時代に定められた制度に従い、改元が行われることが書かれています。

国立公文書館0703帝都復興計画案ノ大綱
大正12年(1923)9月1日に発生した関東大震災により、東京や横浜を中心に、関東・東海地方各地に甚大な被害が発生しました。 政府は応急的な救援活動を行う他、東京・横浜を中心とした本格的な復興計画を策定します。資料は大正12年11月22日に閣議決定された帝都復興計画案の大綱です。大綱では、街路の整備、公園や市場の配置、土地区画整理、防火措置、港湾や運河の整備が掲げられ、総額5億円を超える規模の事業が計画されました。 この計画は帝都復興審議会、帝国議会で大幅な予算削減が行われ、一部の事業が実現するにとどまりました。

0704国立公文書館衆議院議員選挙法改正
大正時代は、選挙権・被選挙権に対する所得制限を撤廃する普通選挙や女性参政権の実現など、国民の政治参加を求める声が高まりました。 大正14年5月に改正された衆議院議員選挙法の第5条で、男性の選挙権・被選挙権に年齢以外の制限がなくなり、いわゆる男子普通選挙が実現しました。

※ 新型コロナウイルスの感染予防・拡大防止のため、会期を変更する場合があります。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトを確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 国立公文書館

【高島屋史料館 TOKYO】モールの想像力-ショッピングモールはユートピアだ|’23年3月4日-8月27日|終了

高島屋東京01 高島屋東京02

高島屋史料館 TOKYO
モールの想像力-ショッピングモールはユートピアだ
展示期間  2023年3月4日[土]- 8月27日[日]
開館時間  11:00 - 19:00
休  館  月・火曜日(祝日の場合は開館)
展示場所  日本橋高島屋史料館 TOKYO 4F 展示室
      (東京都中央区日本橋2-4-1)
入  館  料  無 料
監  修  大山 顕(写真家・ライター)
協  力  速水健朗・座二郎・天本みのり
主  催  高島屋史料館 TOKYO
────────────────────
ショッピングモールとは、都市であり、宇宙である。
そして、想像力の源泉である。
百貨店展に続く今回のモール展では、ショッピングモールの文化的意義を考察してみたいと思います。これまで文化批評の文脈で、モールは社会を均質化し、古くからある商店街を虐げる存在として批判の対象となってきたことが多いように思います。しかし、私たちは、今日においてモールはむしろカルチャーを育む土壌であり、文化的象徴でさえあるのではないかと考えています。それは即ち、現代の都市における最も重要な公共圏であり、私たちの日々の生活の不可分な一部であることを意味します。

モールという箱に入れば、そこはまるで一つの都市のように、ストリートに沿ってアパレルショップや雑貨店、フードコート、映画館、広場などが展開され、吹き抜けからそれらを一望すると、人々の日常の最大公約数がここに凝縮されていることが再確認できます。こうした空間であることが、多くのアーティストたちの想像力を刺激するのも無理はありません。

本展は「ショッピングモールはユートピアだ」という仮説をもとに、「街」、「内と外の反転」、「ユートピア」、「バックヤード」といったいくつかのテーマを切り口に、モールという消費空間が私たちのイマジネーションにどのように働きかけ、どのような文化的価値を創造してきたのかを読み解いてみようとする試みです。展示室には、膨大なテキストと共に、映画、音楽、コミック、小説、ゲームなど、モールを舞台としたさまざまなジャンルの作品が、あたかも巻物がひもとかれたかのように出現します。
本展サブタイトルに掲げたように、モールこそが私たちの夢見たユートピアであったのかどうか、ぜひみなさまの目で確かめていただきたいと思います。また本展が、ショッピングモールの一考察として、モールの新たな側面に光をあてることができる契機となれたなら幸いです。

※ 新型コロナウイルスの感染拡大状況等を踏まえ、臨時に休館日・開館時間を変更する場合があります。
[ 詳 細 : 高島屋史料館 TOKYO

【展覧会】印刷博物館|ギャラリー 企画展示|絵本『あんぱんまん』 ~ はじまりのアンパンマン ~ + 新宿餘談 坂のまち四谷 天がけるあんぱんまん|’23年7月22日-9月24日|

20230718160621_00001 20230718160621_00002

印刷博物館 P&P ギャラリー
企画展示 絵本『あんぱんまん』
~ はじまりのアンパンマン ~
会  期  2023年7月22日[土]- 9月24日[日]
休  館  日  毎週月曜日(ただし9月18日は開館)、9月19日[火]
開館時間  10:00 - 18:00
入  場  料  無 料
      * 印刷博物館常設展に入場の際は入場料が必要です
協  力  公益財団法人やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団、
      株式会社やなせスタジオ
共  催  凸版印刷株式会社 印刷博物館、株式会社フレーベル館
────────────────────
子どもたちに大人気のアンパンマンは、絵本『あんぱんまん』から生まれました。
1973年、幼稚園や保育所を通じて販売される月刊絵本「キンダーおはなしえほん」に『あんぱんまん』が初めて登場しました。当時のタイトルは ひらがな で『あんぱんまん』でした。
以来、アンパンマンは世代を超えて子どもたちに愛され、今では知らない人はいないくらいの人気者になりました。
誕生から50年を迎えたアンパンマン。その「はじまり」を原画(複製)とともに紹介します。

◆ 構     成 ◆
第1章  はじまりの「アンパンマン」
第2章  原画から印刷へ
第3章  「見る」だけじゃない印刷

※ 感染症予防対応実施中。下掲公式詳細サイトを確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 印刷博物館  P&P ギャラリー企画展

******************************************************************

◉ やなせたかしの店 アンパンマンショップ
新宿四谷三丁目にある、アンパンマンショップは やなせたかし先生 がつくったお店です。
店内では アンパンマン や ばいきんまん たちが迎えてくれます。

◉ お問い合わせ
やなせたかしの店 アンパンマンショップ
東京都新宿区舟町7
東京メトロ丸ノ内線四谷三丁目駅より徒歩3分
TEL : 03-3226-8180

{ 新宿餘談 }
「アンパンマンショップ」は、新宿歴史博物館と同様にご近所さん。本欄では数少ないご当地ネタ。四谷愛住町・四谷三栄町・荒木町・舟町界隈は、街道をはずれてすこしでも路地に入ると、急峻な傾斜地が多く、また一部の作家・画家・カメラマンなどが「四谷は トウキョウ 
の モンマルトル  !?」と称して住居やアトリエを好んで置きました。やなせたかしさんもそんなおひとりでした。

お店はいまも変わらず、外苑東通りの「おもて通り」で営業しています。上空をときおり あんぱんまん が飛びまわるといいますが、まだ見たものはいません。

【展覧会】新宿区立新宿歴史博物館|令和5年度所蔵資料展|「震災からモダン都市・新宿へ」< 関東大震災から100年 >|’23年7月1日-9月3日|終了

20230706201703_00021

20230706201703_00022

新宿区立歴史博物館
令和5年度所蔵資料展

「震災からモダン都市・新宿へ」 < 関東大震災から100年 >
開催期間  2023年(令和5年)7月1日[土]- 9月3日[日]
時  間  9:30 - 17:30(入館は 17:00 まで)
休  館  日  7月10日[月]・24日[月]、8月14日[月]・28日[月]
会  場  新宿歴史博物館 地下1階 企画展示室
料  金  無 料
問い合せ  新宿歴史博物館
160-0008 東京都新宿区四谷三栄町12-16 電 話 03-3359-2131
────────────────────
本年は大正12 年(1923)9 月1 日に起こった関東大震災から100 年目にあたります。
この地震のマグニチュードは7・9、死者、行方不明者は10 万5 千人余り、日本の災害史上最大の被害をもたらしました。死者の9 割は東京東部で起きた火災によるものでした。新宿区地域は大きな火災は起こらず、死者、行方不明者は430 人余りとされています。この地震の後、被害が大きかった東京東部から東京西部に移住する人が多く、同時に、この時期私鉄各線も新宿駅から西に路線を広げたこともあり、新宿駅周辺は大きく発展しました。

< 主要構成 >
◆第一部「大正12年9月1日関東大震災発生」
-大震災の被害を描いた地図、絵画、写真などの展示-
◆第二部「地震後の新宿区地域の救護活動、新宿駅東口の発展、デパートの建設」
-大正15年(1926)新宿三丁目追分角に建設されたほてい屋デパートの資料、その他三越、伊勢丹などの資料を展示-
◆第三部「帝都の復興」
-震災から復興した東京の地図、資料などを展示-
◆特別企画「ポスターを描いた日本画家・町田隆要」
-新宿区百人町に在住していた日本画家・町田隆要のポスター、下絵などを展示(館蔵品・借用資料)-

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトを確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 新宿区立 新宿歴史博物館

【展覧会】岡山県立美術館|特別展 美をたどる 皇室と岡山|~ 三の丸尚蔵館収蔵品より|’23年7月15日-8月27日|終了

20230629151331_00001 20230629151331_00002

岡山県立美術館
特別展 美をたどる  皇室と岡山
~ 三の丸尚蔵館収蔵品より

会  期  2023年7月15日[土]- 8月27日[日] * 会期中一部展示替えあり
        前 期:7月15日[土]- 8月 6 日[日]
        後 期:8月 8 日[火]- 8月27日[日]
開館時間  9時 - 17時  * いずれも入館は閉館30分前まで
      * 7月15日[土]のみ 10時開館
      * 7月29日[土]、8月26日[土]は19時まで夜間開館
休  館  日  7月24日[月]、7月31日[月]、8月7日[月]、8月21日[月]
観覧料金  当日・個人 一 般:1,400円
      * 前売り券、各種割引、優待情報などは 下掲公式サイト を参照。
特別協力  文化庁、紡ぐプロジェクト、読売新聞社
主  催  特別展「美をたどる 皇室と岡山~三の丸尚蔵館収蔵品より」実行委員会
      (岡山県立美術館、山陽新聞社、RSK山陽放送)、宮内庁
────────────────────
20230629151331_00003三の丸尚蔵館は、皇居の東御苑内において、皇室に代々受け継がれた絵画・書跡・工芸品などの美術品を収蔵管理・調査・公開する施設です。現在約9,800点におよぶ収蔵品は、皇室から国への御寄贈品、御遺贈品などからなり、古代から近現代までの各時代・さまざまな分野にわたる貴重な作品が数多く収められています。
三の丸尚蔵館では令和元年度から新施設の建設工事が始まり、令和7年度の全館完成までの移行期間中に、より多くの方々に作品をご覧いただき、皇室と日本文化に親しんでいただきたいとの方針のもと、各地で展覧会が実施されています。

このたび岡山県立美術館においては、やまと絵の最高峰とされる高階隆兼筆《春日権現験記絵》(国宝)をはじめ、横山大観による水墨風景画の逸品《秩父霊峯春暁》、極めて精緻な彫金による《神龍呈瑞》など、各時代・分野の名品をご紹介します。また、近代の洋画家・松岡壽、満谷国四郎、児島虎次郎、鹿子木孟郎や、人形作家・平田郷陽ら、岡山が輩出した作家たちによる皇室ゆかりの作品を一挙に展覧いたします。皇室の御慶事の記念品として作られてきた、趣向を凝らした手のひらサイズの菓子器・ボンボニエールも見どころのひとつです。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
※ 下掲公式サイトにて最終情報を確認の上、ご観覧ください。
[ 詳細 : 岡山県立美術館

【展覧会】文化学園服飾博物館|日本服飾の美|’23年6月17日-8月6日|終了

445dccd2fe9ece14356cf12fc5000a46-scaled aaa 445dccd2fe9ece14356cf12fc5000a46-scaled ssss

文化学園服飾博物館
日本服飾の美
会  期  2023年6月17日[土]- 8月6日[日]
開館時間  10:00 - 16:30  * 入館は 閉館の30分前 まで
休  館  日  日曜日・祝日・年末年始・夏期休暇
入  館  料  一 般 500円、大学・専門学校・高校生 300円、小中学生 200円
会  場  文化学園服飾博物館
      151-8529 東京都渋谷区代々木3-22-7 新宿文化クイントビル 1階
      TEL. 03-3299-2387
──────────────
文化学園服飾博物館は1979年の開館以来、さまざまな地域の服飾資料を幅広く収集してきました。中でも日本関係の資料は、質、量ともに充実し、日本有数のコレクションとなっています。本展では、江戸時代の豪商で近代には財閥として知られる三井家伝来の打掛、公家の伝統を受け継いだ近代の宮廷衣装、簡素な中にも潔さの漂う江戸時代後期の武家の服飾などを紹介します。それぞれの制度やしきたり、気風から生み出された服飾には、精緻な染織技術や優美な意匠が見られ、日本の美意識が集約されています。当館の誇る日本服飾の優品を是非ご堪能ください。

※ 事前予約の必要はありませんが、混雑時には入館をお待ちいただく場合があります。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトを確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 文化学園服飾博物館 ] 

【展覧会】千葉市美術館|企画展 三沢厚彦 ANIMALS/Multi-dimensions|’23年6月10-9月10日|終了

千葉市美術館01 千葉市美術館02 千葉市美術館03

千葉市美術館
企画展
三沢厚彦 ANIMALS/Multi-dimensions
会  期  2023年6月10日[土]- 9月10日[日]
休  室  日  6月12日[月]、19日[月]、26日[月]、7月3日[月]、10日[月]、
18日[火]、
8月7日[月]、21日[月]、9月4日[月]
      ※ 第1月曜日は全館休館
観  覧  料  一般1,200円、大学生700円、小・中学生、高校生 無料
      * 当日、個人、税込料金を表示。各種割引・優待は下掲 詳細サイト 参照。
主  催  千葉市美術館
──────────────────────
三沢厚彦が誘う彫刻の「多次元」世界
三沢厚彦(みさわあつひこ/1961 – )は、動物を 樟 -くすのき- で彫り、油絵具で彩色する「ANIMALS(アニマルズ)」シリーズで知られる日本を代表する彫刻家です。京都で生まれ育ち、幼い頃から仏像や寺社に親しんだ三沢は、東京藝術大学および同大学院で彫刻を学び、1990年代に流木などを寄せ集めて制作された「コロイドトンプ」シリーズで注目を浴びます。人間の想像力への関心から、2000年より始められた「ANIMALS」では、動物のリアリティを追求していく革新的な造形が高く評価され、全国各地で多くの人々を虜にしてきました。

「三沢厚彦 ANIMALS/Multi-dimensions(アニマルズ/マルチ・ディメンションズ)」は、三沢による千葉県初となる個展です。本展では「多次元」をテーマに、大谷幸夫の設計による千葉市美術館すべてが展示会場となります。そこに棲んでいたかのように親しみやすく、時にどう猛な動物たちに、来場者はさまざまな場所で遭遇することでしょう。この場所だけでしか体験できないサイト・スペシフィックな展示方法もまた、作品と空間の関係への作家独自の思考を示しています。1990年代の初期未発表作から最新作まで、200点を超える彫刻と絵画により、当館の建築物にアプローチしていきます。

21世紀に入り、木彫による具象彫刻、さらには現代アートの分野を牽引してきた三沢は、近年では空想上の生き物である麒麟やキメラといった複数の動物のイメージを組み合わせる表現に発展し、大型の木彫を精力的に制作しています。時空を軽やかに飛び越え、現代の私たちの前にあらわれるキメラたちは、その眼差しでいまの世界を見つめ、何を語るのでしょうか。
会期中には、作家の滞在制作も予定されています。三沢のキメラ的思想によって、生が吹き込まれていく本展をぜひお楽しみ下さい。

  キメラのことを考えていると、多次元の存在を感じる瞬間がありそうだ。
  ── 三沢厚彦

< プロフィール 三沢厚彦 Misawa Atsuhiko >
1961年京都府生まれ。幼少期から京都や奈良の仏像に親しむ中で、彫刻の魅力に惹かれ、彫刻家を志す。高校、大学と彫刻科で学び、東京藝術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻を修了。小学生の頃からポピュラーミュージックにも親しみ、音楽に対する造詣も深い。2000年に動物の姿を等身大で彫った木彫「ANIMALS」シリーズの制作を開始。同年より西村画廊(東京)で個展開催。2007年から「三沢厚彦 ANIMALS+」展が平塚市美術館を皮切りに全国5会場を巡回。その後も現在まで各地の美術館で個展を多数開催。
主な受賞歴に、2001年第20回平櫛田中賞受賞。2005年第15回タカシマヤ美術賞受賞。2019年第41回中原悌二郎賞受賞。現在、神奈川県在住。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科特任教授。

※ 千葉市美術館は精力的な展開で注目される美術館ですが、本展でも盛り沢山な関連イベントが予定されています。下掲詳細の<関連コンテンツ>をご覧のうえ、積極的なご参加を。
※ 下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 千葉市美術館 ]

【展覧会】丸亀市猪熊弦一郎現代美術館|企画展 中園孔二 ソウルメイト Koji Nakazono : Soulmate|’23年6月17日-9月18日|

20230630174345_00013 20230630174345_00014

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
企画展 中園孔二 ソウルメイト
Koji Nakazono : Soulmate
会  期  2023年6月17日[土]- 9月18日[月・祝]

休  館  日  月曜日(ただし7月17日、9月18日は開館)、7月18日[火]は休館
開館時間  10:00-18:00(入館は 17:30 まで)
観  覧  料  一般950円、大学生650円 * 同時開催の常設展「猪熊弦一郎展」観覧料を含む
      * 前売りチケット、各種割引、優待情報などは下掲詳細参照。
────────────────────
見る者に鮮烈な印象を与える絵画を多彩なバリエーションで表した中園孔二(1989-2015)。
東京藝術大学卒業後、関東を拠点に制作活動を行ったのち、瀬戸内をのぞむ香川県の土地柄に魅かれ2014年末に移住しましたが、その翌年に25歳の若さで生涯の幕を閉じました。
本展は中園が最後の時を過ごした香川県において、過去最大規模の個展として開催いたします。

※ 下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

【展覧会】長野県立美術館|信濃毎日新聞創刊150周年記念 特別展|葛飾北斎と3つの信濃 ─ 小布施・諏訪・松本 ─|’23年7月1日-8月27日|終了

長野県美0701 長野県美0702

長野県立美術館
信濃毎日新聞創刊150周年記念特別展
葛飾北斎と3つの信濃 ── 小布施・諏訪・松本 ──
開催期間  前 期 : 2023年7月1日[土]- 7月30日[日]
      後 期 : 2023年8月3日[木]- 8月27日[日]
      * 会期中、前期と後期で多くの作品が替わります
休  館  日  水曜日 * 展示替えに伴う本展の休室日は 7月31日[月]- 8月2日[水]
開館時間  9:00 - 17:00(展示室入場は 16:30 まで)
観  覧  料  個人・当日券
      一般 1,600円、 中高生 800円、 小学生以下 無 料
      * 前売り券、割引券、各種優待情報などは下掲詳細参照
会  場  長野県立美術館 展示室1・展示室2・展示室3
      380-0801 長野市箱清水1-4-4(善光寺東隣)
      TEL 050-5542-8600(ハローダイヤル) FAX 026-232-0050
監  修  安村敏信(北斎館館長)
特別協力  北斎館、すみだ北斎美術館、日本浮世絵博物館、諏訪市博物館、岩松院、NTT Art Technology、アルステクネ
共  催  長野県教育委員会、信越放送
主  催  長野県、長野県立美術館、信濃毎日新聞社、(公財)信毎文化事業財団
────────────────────
天才浮世絵師・葛飾北斎は、モネやゴッホ、ゴーギャンなど世界的画家を魅了し、ヨーロッパでジャポニスムという現象を生み出すなど、欧米の芸術家に強い影響を与えた巨匠です。この世界が認めた北斎が、信濃の国(長野県)と深い関わりを持つ画家であることはあまり知られていません。

長野県美0704葛飾北斎《東町祭屋台天井絵「鳳凰」図》(長野県宝)小布施町東町自治会蔵
長野県美0703葛飾北斎《岩松院本堂天井絵「鳳凰図(通称・八方睨み鳳凰図)」原寸大高精細複原図》
NTT ArtTechnology/アルステクネ蔵
長野県美0705小布施町上町祭屋台(長野県宝)、小布施町上町自治会蔵

本展では、「冨嶽三十六景」全46図をはじめとする錦絵の各揃物(「百物語」や「諸国瀧廻り」、「諸国名橋奇覧」、「千絵の海」など)や、貴重な摺物、美人画や花鳥画など数多の肉筆作品の名品を通じて北斎画業の全貌を紹介しつつ、北斎芸術の代表作である上町及び東町祭屋台天井絵や岩松院の天井絵「鳳凰図」関連作品等によって晩年の小布施時代を概観します。

更に数少ない信州の風景として幾たびも描かれた諏訪湖と、諏訪高島藩の家老千野兵庫の肖像画から、北斎と諏訪の関係を俯瞰し、また、北斎の高弟・抱亭五清が、終の棲家として居を定めた松本地域における絵師としての足跡を紐解くことで、北斎にとって信濃とは何であったのかを探ってまいります。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上、ご観覧を。
[ 詳 細 : 長野県立美術館  本展特設サイト

【展覧会】日中友好会館|日中平和友好条約締結45周年記念展 PartⅡ|クーばあちゃんの魔法の花空間 ~庫 淑蘭切り絵展~||’23年9月22日- 11月5日|

20231024182034_0000920231024182034_00010

日中友好会館
日中平和友好条約締結45周年記念展 PartⅡ
クーばあちゃんの魔法の花空間 ~庫淑蘭切り絵展~
会  期  2023年9月22日[金]- 11月5日[日]
休  館  日  月曜日、10/10[火] * ただし 10/9[月・祝]は開館
開館時間   10時 - 17時(9/29、10/6、10/20、10/27 は 20:00まで開館)
入  館  料  無料
協  力  中国陝西省美術博物館
主  催  公益財団法人日中友好会館、中国陝西省文化観光局
──────────────────────
中国初のユネスコ認定「民間美術工芸の巨匠」のファンタジーな切り絵の世界!

日中友好会館美術館では、日中平和友好条約締結45周年を記念する第二弾の展覧会として「クーばあちゃんの魔法の花空間 ~庫淑蘭切り絵展~」と題し、中国陝西省美術博物館から届いた 庫 淑蘭(クー・シューラン 1920-2004年)の切り絵作品70点を展示紹介します。
「切り絵の女神」と呼ばれる庫 淑蘭は、中国の芸術家として初めて、ユネスコより「民間美術工芸の巨匠」の称号を授与された人物です。およそ20年前に亡くなった彼女を私たちは親しみをこめて「クーばあちゃん」と呼んでいます。

庫淑蘭本人写真庫 淑蘭(クー・シューラン 1920-2004年)
日中友好会館 ウェブサイトゟ

近代中国社会の最も激しく変革した時期に波乱に満ちた人生を生きた彼女は、自然・郷土・人間に対する深い愛情と強い生命力が感じられる多くの作品を残しました。
クーばあちゃんの切り絵には、一枚の紙を切って作る中国の伝統的な切り紙とは異なり、「切る」と「貼る」の技法を組み合わせたオリジナルの創作法が用いられています。実在の動物たちやたくさんの種類の花、神話に登場する神々が、生き生きとした色づかいでよりダイナミックに、より繊細に表現され、彼女の独特の世界観と美意識によって一枚の絵の中に収められています。
さらに65歳の時に遭った転落事故の後、突然現れた「切り絵の女神」を中心としたシリーズは、個性的で芸術性に優れており、世界のアートシーンから注目を集めています。
まるで魔法をかけたかのように、切り絵で、夢と希望に満ちあふれた理想の世界を表現したクーばあちゃん。ぜひ、クーばあちゃんの魔法の花空間をお楽しみください!

< 展示構成 >
◉ 第一章  花鳥風月
美しい自然に対する喜びと生命への賛歌を表現した「花鳥風月」。庫淑蘭のハサミにかかると身近な動植物が、まるで新しい生命を与えられたかのように、生き生きとした魅力を放つのです。
「生命の樹」/「五毒」
◉ 第二章  民俗風習
陝西省農村部の日常生活を垣間見ることができる「民俗風習」。民謡や童話、夢みた世界や憧れの場面が、数々の切り絵作品に収められています。自分の心を映し出す鏡のような作品群です。
「橋を渡る恋人」/「犬の餌やり」
◉ 第三章  神話伝説
庫 淑蘭の切り絵から見る中国陝西省の民間の宗教や信仰は、古くから生活の一部であり、精神的な支えとして重要でした。「神話伝説」もその一つで、いろいろな神様がとても身近な存在であることがわかります。
「太陽神に祈る」/「加持祈禱」
◉ 第四章  切り絵の女神
1985年、庫 淑蘭65歳の時に 不幸にも崖から転落する事故に遭い、40日を超える昏睡状態に陥りました。生死の淵を彷徨うなかで現れた「切り絵の女神」。奇跡的に意識を回復した後、さらに切り絵の創作に没頭し、ついに中国民間芸術史上に自分自身のスタイルを確立しました。まるで民間宗教の創始者のように神と人間をつなぐ存在である庫淑蘭は、自分自身を神に捧げ、神と一体化することにより「切り絵の女神」シリーズを作り上げたのです。
「切り絵の女神」/今回展示される作品の中で最もダイナミックな一枚(1.3 m × 1.3 m)。2,970個の円形と花びらで飾られた本作は、宝石箱のように鮮やかに静かな輝きを放っています。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 日中友好会館

【展覧会】山種美術館|特別展 日本画に挑んだ精鋭たち ― 菱田春草、 上村松園、 川端龍子から松尾敏男へ ―|’23年7月29日-9月24日|終了

20230710124143_00011 20230710124143_00012山種美術館
特別展 日本画に挑んだ精鋭たち
― 菱田春草、上村松園、川端龍子から松尾敏男へ ―
会  期  2023年7月29日[土]- 9月24日[日]
会  場  山種美術館
      150-0012 東京都渋谷区広尾3-12-36
開館時間  午前10時 - 午後5時 (入館は午後4時30分まで)
      * 今後の状況により、会期・開館時間等は変更する場合があります。
休  館  日  月曜日 (ただし、9月18日[月]は開館、9月19日[火]は休館)
入  館  料  一 般 1400円、中学生以下 無料 (付添者の同伴が必要です)
      * 障がい者手帳、被爆者健康手帳をご提示の方、およびその介助者(1名) 一般 1200円
      * 夏の学割 大学生・高校生500円
      ※ 本展に限り入館料が通常1100円のところ特別に半額。
      * 各種割引・優待情報などは下掲 公式詳細サイト にて
主  催  山種美術館、朝日新聞社
────────────────────
近代以降の日本画の歴史は、時代にふさわしい絵画を追い求めてきた画家たちの歴史でもあります。このたび、山種美術館では明治時代から現代にいたるまで、新たな日本画の創造に挑んだ画家たちの力作を揃え、その軌跡をたどる展覧会を開催します。

明治時代に入り、西洋文化を取り入れつつ社会の近代化が進む中、画家たちは、西洋画に匹敵、あるいは凌駕する日本の絵画を生み出そうと努めました。画壇では、政府主導の官展や、在野で勢力を持った日本美術院が大きな存在となります。大正・昭和時代を迎えると、既存の勢力に対抗する主張を抱いた画家たちが、美術団体を立ち上げるなど新たな局面を開こうとしました。
戦後には敗戦の影響も受け、それまでの日本画に対する価値観が社会的に問い直されて、「日本画滅亡論」を唱える声も出るようになります。画家たちは強い危機感と葛藤を抱きながら日本美術の伝統と向き合い、逆境を乗り越えようと、さまざまな表現や技法の探究を続けました。

本展では、輪郭線を使わない技法「朦朧体」で空気の表現に努めた菱田春草の《雨後》、女性が画家として生きる道を切り開いた上村松園の《牡丹雪》、希少な岩絵具の群青を多用して記念すべき展覧会(第1回青龍展)へ出品した川端龍子の《鳴門》、若い頃「日本画滅亡論」に直面するも日本を代表する画家となった松尾敏男の《翔》(山種美術館賞受賞作)などをご紹介します。明治時代から現代にいたる多彩な作品を通し、新たな日本画の創造に挑んだ精鋭たちの軌跡をご覧ください。

※ 下掲公式サイトにて最新詳細情報を確認の上、ご観覧ください。
[ 詳 細 : 山種美術館 ]

【展覧会】パナソニック汐留美術館|開館20周年記念展 中川 衛 ─ 美しき金工とデザイン|’23年7月15日-9月18日|終了

20230710124143_00009 20230710124143_00010

パナソニック汐留美術館
開館20周年記念展
中川 衛 ── 美しき金工とデザイン
会  期  2023年7月15日[土]- 9月18日[月・祝]
開館時間  午前10時 - 午後6時(入館は 午後5時30分 まで)
      * 8月4日[金]、9月1日[金]、9月15日[金]、9月16日[土]は 午後8時まで開館
       (入館はそれぞれ 閉館30分前 まで)
休  館  日  水曜日(ただし9月13日[水]は開館)、8月13日[日]- 17日[木]
入  館  料  一 般 1,200円、65歳以上 1,100円、大学生・高校生 700円、中学生以下 無 料
主  催  パナソニック汐留美術館、朝日新聞社
──────────────
パナソニック出身デザイナーで、金沢を拠点に活動する金工作家・重要無形文化財「彫金」保持者(人間国宝)の中川 衛(なかがわ まもる  1947-  )を紹介します。
中川が追求する象嵌技法の初期から現在までの金工作品を辿るとともに、プロダクトデザイナー時代の仕事、金工の道に進む原点となった加賀象嵌の名品、次世代作品まで、作品と資料を合わせて約100点により、中川の創作に息づくデザインの精神と、伝統技法の継承を目指すさまざまな取り組みを見つめます。

<中川 衛 - なかがわ まもる プロフィール>
中川衛は1947(昭和22)年、石川県金沢市に生まれ、金沢美術工芸大学産業美術学科で工業デザインを専攻し、柳宗理や平野拓夫らの薫陶を受けました。1971(昭和46)年に同校を卒業後、大阪の松下電工(現パナソニック)に入社し、美容家電製品などのプロダクトデザインに携わります。
20代後半に帰郷し、石川県工業試験場に勤務していた頃に、石川県立美術館で行われていた鐙の展覧会を観たことがきっかけで、加賀象嵌に魅了されました。「加賀象嵌」で石川県の無形文化財保持者に認定された彫金家の高橋介州(1905-2004)に入門し、工業試験場に通いながら修業し、日本伝統工芸展に出品していきます。その後も入選・受賞を重ねて作家として頭角を現し、2004(平成16)年には金工の技術継承に尽力した功績により、重要無形文化財「彫金」保持者(人間国宝)に認定されました。また今日まで、母校の金沢美術工芸大学をはじめとして、後進の育成に尽力する一方、積極的に海外研修を行うなど国際的な視野で活動を展開しています。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
※ 本展での予約は不要になりました。混雑時には15分毎の「入館時間整理券」を発行します。
[ 詳 細 : パナソニック汐留美術館
[ 参 考 : パナソニック汐留美術館動画  YouTube 人間国宝・中川 衛 パナソニック出身の工芸作家~「デザイン」とは何か  5:47 ]

この{活版印刷アラカルト}のウェブページは、限度ギリギリの長尺ブログになっています。そのためお手数ですが、ときおり、とりわけ動画類を閲覧後は「ページ画面を更新」していただくと、次回からもスムーズなスクロールと閲覧をお楽しみいただけます。

続きを読む

【展覧会】神奈川県立近代美術館 鎌倉別館|企画展 吉村 弘 風景の音 音の風景|’23年4月29日-9月3日|終了

近美鎌倉01 近美鎌倉02神奈川県立近代美術館 鎌倉別館
企画展 吉村 弘
風景の音 音の風景
会  期  2023年4月29日[土・祝]- 9月3日[日]
会  場  神奈川県立近代美術館 鎌倉別館
      248-0005 神奈川県鎌倉市雪ノ下2-8-1 電話:0467-22-5000
休  館  日  月曜(7月17日を除く)
開館時間  午前9時30分 - 午後5時(入館は午後4時30分まで)
観  覧  料  一 般 700円、20歳未満・学生 550円、65歳以上 350円、高校生 100円
      * 中学生以下と障害者手帳等をお持ちの方(および介助者原則1名)は無料です。
      * 各種割引、優待条件などは 下掲詳細 参照
主  催  神奈川県立近代美術館
──────────────────────
1970年代初めから環境音楽の先駆けとして活躍した吉村弘(よしむら・ひろし 1940-2003)。2003年の葉山館開館を機に吉村が作曲した葉山館と鎌倉館のサウンドロゴは、現在も葉山館で朝夕に館内を流れ、来館者を惹きつけています。
没後20年を記念する本展では、音楽作品のほか、写真、映像作品、小杉武久(こすぎ たけひさ1938-2018)や、鈴木昭男(すずき あきお 1941- )とともにおこなったパフォーマンスや、サウンドインスタレーションなど、多様な活動を新資料群によって紹介し、知られざる吉村弘の世界に誘います。7年ぶりに鎌倉別館で復活する鎌倉館のサウンドロゴにもご注目ください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 神奈川県立近代美術館 鎌倉別館 ]

【展覧会】國學院大學博物館|企画展「論語 for Beginners ー『論語』と格闘した江戸時代ー」|’23年7月15日-9月18日|終了

國學院論語0801

國學院大學博物館
企画展 「論語 for Beginners ー『論語』と格闘した江戸時代ー」
会  期  令和5(2023)年7月15日[土]- 9月18日[月・祝]
会  場  國學院大學博物館 企画展示室
      渋谷キャンパス 150-8440 東京都渋谷区東4-10-28
開館時間  10時 - 18時(最終入館 17時30分)
休  館  日  毎週月曜日(祝日は開館)、8月11日-22日
入  館  料  無 料
────────────────────國學院論語0802 ◆ 國學院大學博物館|企画展 「論語 for Beginners ー『論語』と格闘した江戸時代ー」◆

孔子とその弟子たちの言行録『論語』は、現在に至るまで読み継がれている不思議な書物です。

我が国における『論語』の読者は、当初は、公家や僧侶などの一部の知識人に限られていました。しかし、江戸時代になると、素読する子どもたちをはじめ、『論語』の読者は爆発的に拡大しました。その軌跡を示すのが、江戸時代に刊行された多様な 訓蒙書 です。
訓蒙書とは、ビギナーでも理解できるように、様々な工夫がなされた学習参考書のようなものです。これらは江戸時代に多数出版されました。中国・朝鮮ではほとんど見られない、日本独自の『論語』受容のかたちとも考えられます。
本企画展は、これまでにない訓蒙書を特集した展示です。これらを通して、『論語』と格闘した江戸時代の人々の軌跡を一緒にたどりましょう。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳細 : 國學院大學博物館

【展覧会】石川県立美術館|企画展 東京富士美術館所蔵/北國新聞創刊130年記念|東西近代絵画名品展|’23年7月28日-8月27日|終了

いしかわ0801 いしかわ0802

石川県立美術館
企画展
東京富士美術館所蔵/北國新聞創刊130年記念
東西近代絵画名品展
会  期  2023年7月28日[金]- 8月27日[日]
会  場  石川県立美術館 第7展示室、第8展示室、第9展示室
      920-0963 石川県金沢市出羽町2-1
      電話:076-231-7580(受付時間/平日9:30-17:30)
開館時間  9:30 - 18:00(展示室への入室は 17:30 まで)

休  館  日  会期中無休
観  覧  料  当日・個人 一 般 1,300円、中高生 900円、小学生 700円

      * 本券では石川県立美術館のコレクション展はご覧いただけません。
企画協力  東京富士美術館
主  催  北國新聞社、石川県立美術館
────────────────────
東京富士美術館は1983年に設立された美術館で、古今東西のさまざまなジャンルの作品約3万点を収蔵しています。本展は同館のコレクションより、19-20世紀の西洋絵画と日本画の名品59点をあわせて展観するものです。
19世紀に入ると、風景そのものが絵画の主題となり、また野外制作が行われるようになったことから、西洋風景画は大きな変革を迎えます。本展では、クールべらの写実主義、コロー、ミレーらのバルビゾン派、モネ、ルノワールらの印象派、セザンヌ、ゴーガンらの後期印象派と続く、西洋における近代絵画の流れをたどるのにふさわしい、21作家31点が展示されます。なかでもモネ3点とルノワール2点の同時陳列は、至福の鑑賞のひとときを提供するものでしょう。

一方、明治期以降の日本では、西洋文明の受容のなかで「日本画」という概念が形成されます。本展では、「近代日本画の育ての親」とも呼ばれた橋本雅邦、その指導を受けた横山大観や、下村観山、菱田春草、京都画壇における重鎮の竹内栖鳳、近年再評価が目覚ましい渡辺省亭など、精選された12作家14点の秀作が並びます。
そして、吉田博、川瀬巴水の「新版画」を紹介します。浮世絵の伝統を受け継ぎつつも、西洋の遠近法、陰影法等を巧みに取り入れた両者の作品は国外でも高い評価を受け、なかでも吉田博《瀬戸内海集 光る海》は、故ダイアナ元英国皇太子妃が執務室に飾っていたことでも知られています。
本展が、西洋・日本の近代絵画のそれぞれの魅力を感じ、東西の「美の競演」を存分に楽しんでいただける機会となれば幸いです。

※ 感染症予防対応継続実施中。下掲公式詳細サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 石川県立美術館

【展覧会】松岡美術館|モネ、ルノワール 印象派の光|’23年6月20日-10月9日|終了

E233-2956 E233-2957

松岡美術館
モネ、ルノワール 印象派の光
会  期  2023年6月20日[火]- 10月9日[月・祝]
会  場  松岡美術館 展示室5・6
      東京都港区白金台5-12-6
時  間  10:00 - 17:00(最終入館時間 16:30)
      * 毎月第1金曜日 10:00 - 19:00 (入館は 18:30 まで)
休  館  日  毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)
観  覧  料  一 般 1,200 円、25歳以下 500 円、高校生以下、障がい者手帳をお持ちの方 無料
──────────────────────

E233-2935クロード・モネ《サン=タドレスの断崖》1867年

E233-2936ピエール=オーギュスト・ルノワール《リュシアン・ドーデの肖像》1879年
8月15日より展示

E233-2940クロード・モネ《ノルマンディの田舎道》1868年

松岡美術館は、実業家 松岡清次郎 が蒐集した美術品を公開するため、1975(昭和 50)年に設立された私立美術館です。1917(大正 6)年 貿易商から身を起こした清次郎の理想は、自らの眼にかなった「美しいもの」を追い求め、蒐めていくことでした。清次郎は東洋陶磁蒐集のため欧米のオークションに参加するうちに、印象派やエコール・ド・パリなど西洋画にも興味を抱き、コレクションを築きました。
今回は同館所蔵の西洋画コレクションの中から、松岡清次郎が晩年に蒐集したモネ、ルノワールをはじめとする、フランス印象派・新印象派の絵画を一堂に会します。

※ 作品画像は 松岡美術館 より拝借した物です。二次引用などはご遠慮ください。
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 松岡美術館 ]

【展覧会】高知県立美術館|野町和嘉写真展 地平線の彼方から|’23年7月8日-9月24日|終了

高知県美野町和嘉0701

高知県立美術館
野町和嘉写真展
地平線の彼方から
会  期  2023年07月08日[土]- 09月24日[日]
開館時間  9:00 - 17:00(⼊場は 16:30 まで)
休  館  日  年末年始以外は無休(臨時休館があります)
観  覧  料  一般当日 1,200円、大学生 850円、高校生以下 無 料
      * 各種割引、優待情報などは下掲詳細公式サイト参照。
会  場  高知県立美術館 
      781-8123 高知県高知市高須353-2 TEL 088-866-8000
主  催  高知県立美術館(公益財団法人高知県文化財団)、高知新聞社、RKC高知放送
──────────────────────
これまで野町和嘉は、過酷な風土を生き抜く人々の営みと信仰をテーマとして、中近東、アジア、南米など世界規模の取材に取り組んできました。また、雄大な自然、厳かな聖地、多彩な遺跡や建造物等、記録した様々な世界遺産は、見る人の心に訴えかけてきます。
本展では、野町和嘉の写真家歴50余年の作品の中から215点を展示し、その魅力に迫ります。

◆ 作家プロフィール ◆
野町 和嘉(のまち かずよし)
1946年、高知県三原村生まれ。高知県立高知工業高校を卒業後、写真家・杵島隆氏に師事した野町氏は、1972年サハラ砂漠への旅をきっかけにアフリカ取材を開始。その後、地球規模で世界遺産を探訪する旅を続け、壮大なスケール感の作品を撮り下ろしました。

<本展によせて 野町 和嘉>
私にとって郷里で開催される本展は、2008年の「聖地巡礼」展以来、15年ぶりとなります。その間に東京を中心に開催してきた、「地平線の彼方から」、「世界遺産」、「シベリア収容所」という視点の異なる3つの写真展を、新作を加えて再構成し、高知県立美術館の2つの展示スペースを使って同時開催できるのはとってもスリリングな試みです。
写真家として活動を始めて約50年になりますが、ごく初期のサハラ砂漠の作品から、30年前のソビエト崩壊直後に垣間見たロシアの暗部を、ウクライナ侵攻という理不尽な現実に触発されての急遽発表。そしてコロナ禍の直前まで続いた、地球規模で世界遺産を巡る旅の集大成展となります。乞うご期待です!

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上、ご観覧を。
[ 詳 細 : 高知県立美術館 ]  { 活版アラカルト  高知県立美術館  過去ログまとめ }

【展覧会】高知県立美術館|高知サマープロジェクト2023|ひびのこづえ の ワードローブ展|’23年7月29日-9月24日|終了

ひびのこづえ画 像:ひびのこづえ《根が生えた服》 撮影:宮井正樹 高知県立美術館 URLゟ

高知県立美術館
高知サマープロジェクト2023
ひびのこづえ の
ワードローブ展
会  期  2023年7月29日[土]- 9月24日[日]
休  館  日  12月27日[火]- 1月1日[日]年末年始以外は無休(臨時休館があります)
観  覧  料  一般当日 370円・大学生 260円・高校生以下 無 料
      * 各種割引、優待情報などは、下掲詳細参照。
会  場  高知県立美術館 1階 第4展示室
      781-8123   高知県高知市高須353-2 TEL 088-866-8000
主  催  高知県立美術館(公益財団法人高知県文化財団)
──────────────
コスチューム・アーティストとして活動する
ひびのこづえの服たちを並べ、
美術館の1室をワードローブに見立てました。

一見お行儀よく並んでいる服は、よく見ると踊っています。
時には会場をはみ出すぐらい踊ります。服を作る秘密や作った経緯も語ります。
みるだけでなく参加すると不思議で面白い衣装箪笥!  ダンス!
                                                                                                  ── ひびのこづえ

◆ 高知サマープロジェクト ◆
高知サマープロジェクトは、展覧会やホール事業ではない美術館の「第3の活動」の場として、第4展示室で行うプロジェクトです。ひびのこづえは、美術や音楽、舞台芸術の領域を超えて活躍するアーティストです。今回は、舞台衣装や原画などの作品展示、展示室内でのダンス・パフォーマンス、子どもから大人までを対象としたワークショップを行い、多岐にわたる「ひびのこづえの世界」を体感していただきます。

< ひびのこづえ プロフィール>
静岡県生まれ。1982年、東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。
1997年、作家名を内藤こづえからひびのこづえに改める。
2003年より、NHK Eテレ「にほんごであそぼ」のセット衣装を担当(-現在)。2020年、ダンス「星の王子さま」の衣装を手掛ける。2021年、NODA・MAP「フェイクスピア」の衣装で紀伊国屋演劇賞個人賞受賞。CM、演劇、ダンス、バレエ、映画、テレビなど、ジャンルを超えて活躍。
近年は、制作者としてひびの自らが働きかけ、ダンサー、作曲家たちとコラボしたダンス・パフォーマンスを主宰。東京在住。

※ 高知県立美術館恒例、夏休みも無く、猛暑・酷暑をものともせず関連イベントが花盛り。<ひびのこづえ>さんもその熱意に応えて全力投球で協力されているようです。リンク先からご参加を。
※ 新型感染症予防対応実施中です。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 高知県立美術館 ]  { 活版アラカルト  高知県立美術館  過去ログまとめ }

【展覧会】泉屋博古館東京|特別展 木島櫻谷 ── 山水夢中|’23年6月3日-7月23日|終了

泉屋博古館東京01 泉屋博古館東京02

泉屋博古館東京
特別展 木島櫻谷 ── 山水夢中
 会  期  2023年6月3日[土]- 7月23日[日] * 会期中展示替えがあります
         前  期:6月 3 日[土]- 6月25日[日]
         後  期:6月27日[火]ー 7月23日[日]
      *《寒月》展示期間:6月3日[土]- 6月18日[日]
休  館  日  月曜日(7月17日は開館)、7月18日[火]
開館時間  午前11時 - 午後6時(入館は午後5時30分まで)
      * 金曜日は午後7時まで開館(入館は午後6時30分まで)
会  場  泉屋博古館東京(東京・六本木)
入  館  料  一 般 1,200円 高大生 800円 中学生以下 無 料
      * 障がい者手帳等ご呈示の方は無料。ほかの割引・優待情報などは下掲詳細参照
主  催  公益財団法人泉屋博古館、公益財団法人櫻谷文庫、BSフジ、ライブエグザム
──────────────────────

E218-2757《万壑烟霧》(ばんがくえんむ) 左隻 明治43年(1910)
株式会社 千總 【展示期間:通期】
E218-2756《万壑烟霧》(ばんがくえんむ) 右隻 明治43年(1910)
株式会社 千總 【展示期間:通期】
E218-2761《駅路之春》(うまやじのはる) 左隻 大正2年(1913)
福田美術館 【展示期間:通期】E218-2760《駅路之春》(うまやじのはる) 右隻 大正2年(1913)
福田美術館 【展示期間:通期】

近代の京都画壇を代表する存在として近年再評価がすすむ日本画家・木島櫻谷(このしま・おうこく  1877-1938)。
動物画で名を馳せた彼ですが、生涯山水画を描き続けたことも見逃すことはできません。何よりも写生を重んじた彼は、日々大原や貴船など京都近郊に足を運び、また毎年数週間にわたる旅行で山海の景勝の写生を重ねました。その成果は、西洋画の空間感覚も取り入れた近代的で明澄な山水画を切り拓くこととなりました。

一方、幼い頃より漢詩に親しみ、また古画を愛した彼は、次第に中華文人の理想世界を日本の風景に移し替えたような、親しみやすい新感覚の山水表現に至ります。
本展では屏風などの大作から、日々を彩るさりげない掛物まで、櫻谷生涯の多彩な山水画をご覧いただき、確かな画技に支えられた詩情豊かな世界をご紹介します。
あわせて画家の新鮮な感動を伝える写生帖、収集し手元に置いて愛でた古典絵画や水石も紹介し、櫻谷の根底にあり続けた心の風景を探ります。

木島櫻谷(このしまおうこく 1877-1938)
明治後半から昭和前期まで、文展帝展で活躍した京都日本画壇の代表的存在。徹底した写生を基礎に、卓越した技術と独自の感性により生み出された叙情的で気品ある画風で、近年再評価の気運が高まっている。
京都の伝統を継承しながら、西洋画の要素をも取り入れた、近代的で洗練されたスタイルは時代・国を超えて支持されている。とりわけ親しみやすい動物画で知られるが、生涯描き続きた山水画も秀逸。

 ※ 展示作品の紹介画像は 泉屋博古館東京 から拝借しました。二次流用などはご遠慮ください。
※ 泉屋博古館東京では入館の事前予約はおこなっていません。希望の日時にお出かけください。

[ 詳 細 : 泉屋博古館(東京・六本木) { 活版 à la carte  泉屋博古館まとめ }

【画廊】不忍画廊|SHINOBAZU GALLERY|異彩の王道|’23年10月14日 –10月28日|終了

不忍画廊01 不忍画廊02☆ 活版アラカルト掲載図版のほとんどは、画面をクリック or タップすると拡大表示されます ☆ 

不忍画廊|SHINOBAZU GALLERY
異彩の王道
会期:2023年10月14日[土] – 28日[土]|時間: 12:00 – 18:00|休廊日:月曜・火曜
会場:103-0027 東京都中央区日本橋3-8-6 第2中央ビル4F 不忍画廊
〈特別出品〉
池田満寿夫(長野県立美術館「とびたつとき―池田満寿夫とデモクラートの作家」開催中)
斎藤真一(倉敷市立美術館「絵は奏で、物語るーはるかなる時空の旅人たちー」開催中)
中村正義(北海道立近代美術館「揺さぶる絵 変貌する日本画のイメージ」開催中)

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 不忍画廊|SHINOBAZU GALLERY

【展覧会】POLA MUSEUM ANNEX|細川護熙展 「京洛の四季」|’23年9月15日-10月15日|

20231006192633_00001 20231006192633_00002

POLA MUSEUM ANNEX
細川護熙展 「京洛の四季」
期  間  2023年9月15日[金]-10月15日[日]
時  間  11:00 - 19:00 (入場は18:30まで)
会  場  POLA MUSEUM ANNEX〔ポーラ ミュージアム アネックス〕
      104-0061 東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階
      電話番号  050-5541-8600(ハローダイヤル)
入場無料
──────────────────────
細川護熙は60歳を機に政界を引退した後、作陶や書画、油絵などの創作活動を開始しました。近年は奈良・薬師寺慈恩殿「東と西の融合」障壁画や、京都・龍安寺「雲龍図」襖絵など、大型障壁画の制作に数多く携わっています。
本展では、2014年に京都・建仁寺塔頭正伝永源院へ奉納された「四季山水図襖絵」を展示します。「知音-ちいん」「渓聲-けいせい」「秋氣-しゅうき」「聴雪-ちょうせつ」から成る全24面の襖絵は、京の四季折々の遠景が主に墨をもって、ときに淡い色 あいを添えて描かれています。細川氏が襖絵をはじめた初期の作品で、外部での公開はおよそ10年ぶりとなりま す。本来は別々の 間に据えられていますが、本展覧会では 24 面すべてを見渡して鑑賞できるのも見どころのひとつです。あわせて蓮や花と虫をモチーフに、ここ数年制作を続けている漆絵作品もご紹介します。

※ 下掲詳細公式サイトで、最新情報を確認の上ご観覧を
[ 詳 細 : POLA MUSEUM ANNEX ]  

< プロフィール >
細川 護熙 ほそかわ もりひろ

1938年  東京都生まれ
1963年  上智大学法学部卒業
1963年  朝日新聞社入社 社会部記者
1971年  参議院議員
1983年  熊本県知事
1992年  日本新党結成
1992年  参議院議員
1993年  衆議院議員
1993年  第79代内閣総理大臣任命
1998年  衆議院議員辞職
1999年  作陶を始める
2001年  初個展、以降国内各地、パリ、ニューヨークなどで個展開催
2009年  油絵を描き始める
2012年  襖絵の制作を始める
      京都 地蔵院に瀟湘八景図襖絵8面を奉納
2014年  京都 建仁寺正伝永源院に四季山水図襖絵24面を奉納
2018年  奈良 東大寺に白文華厳経唯心偈6曲2双屏風を奉納
2019年  奈良 薬師寺慈恩殿に東と西の融合障壁画66面を奉納
2021年  京都 大本山建仁寺に瀟湘八景図襖絵24面を奉納
2022年  京都 龍安寺に雲龍図襖絵32面を奉納
      東京美術倶楽部にてウクライナ難民支援
     チャリティ・オークション 細川護熙展を開催
2023年  京都 南禅寺天授庵本堂に赤壁舟遊図襖絵8面を奉納
      京都 龍安寺に雲龍図襖絵8面を追加奉納し、全40面となる
     和歌山 高野山總持院の襖絵32面を制作中

※ 下掲詳細公式サイトで、最新情報を確認の上ご観覧を
[ 詳 細 : POLA MUSEUM ANNEX ]

【展覧会】京都工芸繊維大学資料館|釖菱弥コレクション 西澤弥一郎のデザイン ― 京都市染織試験場図案係の仕事を中心に|’23年7月3日-7月29日|終了

京都工芸繊維大学資料館0702 0703京都工芸繊維大学資料館 京都工芸繊維大学資料館
釖菱弥コレクション 西澤弥一郎のデザイン
― 京都市染織試験場図案係の仕事を中心に 
開催期間  2023年7月3日[月]- 7月29日[土]
休  館  日  日曜日・祝日
開館時間  10時 - 17時(入館は 16時30分 まで)
会  場  京都工芸繊維大学美術工芸資料館 1階第2展示室
入  館  料  一 般 200円、大学生 150円、高校生以下 無 料
      * 各種割引、優待情報などは下掲詳細参照。
企  画  京都工芸繊維大学美術工芸資料館
協  力  釖菱弥、京都・大学ミュージアム連携
主  催  京都工芸繊維大学美術工芸資料館
────────────────────
京都市醒ヶ井四条で、元禄3年(1690)から続く呉服業「釖菱弥-けんびしや」の11代目として生まれた西澤弥一郎(1914-89)は、京都市立美術工芸学校(現・京都市立芸術大学)図案科に入学して、千熊章禄(1883-1965)にまなび、卒業後は京都市染織試験場の図案係に就職し、ポスター制作などおもにグラフィックデザインの分野で活躍しました。

明治41年(1908)に西陣織物同業組合により設立された染織試験場の施設をもらい受けるかたちで、大正5年(1916)に、京都市上京区烏丸通今出川上ル、相国寺門前町に発足した京都市染織試験場(現・京都市産業技術研究所)は、総務係、色染係、機織係、図案係を備え、京都の染織業界の指導的役割を果たしました。
図案係では、毎年テーマを決めて図案研究に取り組み、テーブルクロスやクッションなど、室内装飾から、ネクタイやショールなどの服飾品、建築装飾からポスターまで幅広く研究をおこない、試験製作や図案調製のほか、展覧会の実施や実地指導、講演や実習生の受け入れまでおこないました。西澤が在籍していた昭和前期には、嘱託技術員としてウィーン工房出身の上野リチ(1893-1967)のほか、京都工芸繊維大学の前身校のひとつ、京都高等工芸学校の図案科で助教授をつとめた赤澤鉞太郎(1899-1989)が地方商工技師として、またのちに同校教員となる福永俊吉(1904-2006)が商工技手としてつとめています。

本展では、釖菱弥コレクションのなかから、昭和前期に西澤が手がけた京都市の観光ポスターや戦後手がけたさまざまな広告、沖縄県章をはじめとするシンボルマークの制作など、西澤の活動の一端を紹介します。くわえて、当館が所蔵する同時期に制作された福永俊吉による《京都へ》も披露します。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 京都工芸繊維大学資料館

【展覧会】横須賀美術館|令和5年度第2期所蔵品展|特集:没後20年 若林 奮|’23年7月8日-10月1日|

20230807185144_00017

横須賀美術館
令和5年度第2期所蔵品展
特集:没後20年 若林 奮
会  期  2023年7月8日[土]- 10月1日[日]
開館時間  10:00 - 18:00
休  館  日  8月7日[月]、9月4日[月]
観覧料  (税込)一 般 380円、 高校生・大学生・65歳以上 280円
      * 高校生(市内在住または在学に限る)は無料
      * 身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方と付添1名様は無料
会  場  横須賀美術館 地階 所蔵品展示室
      239-0813 神奈川県横須賀市鴨居4丁目1番地 TEL 046-845-1211(代表)
主  催  横須賀美術館
────────────────────20230807185144_00018
◆ 横須賀美術館|令和5年度第2期所蔵品展|特集:没後20年   若林 奮|’23年7月8日-10月1日 ◆

横須賀美術館では、年4回の所蔵品展を開催し、所蔵する日本の近現代の美術作品や、横須賀ゆかりの作家の作品などをご紹介しています。今会期の特集では、「没後20年 若林 奮」を開催します。
今年は横須賀美術館前庭の屋外彫刻《Valleys (2nd Stage)》(1989年制作/2006年設置)の作者、若林 奮(わかばやし いさむ 1936-2003)の没後20年にあたります。
1960年代後半に鉄の彫刻作品によって若くして頭角をあらわした若林は、2度のヴェネチア・ビエンナーレへの出品や、国内外の美術館での展覧会をとおして、戦後日本を代表する彫刻家として高い評価を受けました。
2003年に横須賀市に寄贈され《Valleys》が美術館前庭に設置されたのは作者没後の2006年のことです。遺志を継いだご遺族と関係者の協力のもと設置された作品は、開館から15年を経て繁茂する木々に囲まれ、自然と一体化しつつ、ますます存在感を強めています。

展示室4、5 では Valleys 関連ドローイングをとおして若林奮の彫刻観をご覧いただき、展示室 6、7 では 2003年制作のドローイングと小彫刻を展示し、残り少ない日々の中で制作を続けた彫刻家の姿をご紹介します。
展示室8「朝井閑右衛門室」では、1952年に蔵前仮設国技館での大相撲を描いた「朝井閑右衛門の相撲絵」を展示します。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 横須賀美術館

【展覧会】軽井沢高原文庫|夏期特別展 生誕100周年 遠藤周作展|『沈黙』から『深い河』まで|’23年7月15日-10月1日|

軽井沢0701 かるいさわ0702

軽井沢高原文庫
夏期特別展 生誕100周年 遠藤周作展
『沈黙』から『深い河』まで
会  期  2023年7月15日[土]- 10月1日[日]
      ※ 会期中無休
会  場  軽井沢高原文庫(軽井沢タリアセン)
      389-0111 長野県北佐久郡軽井沢町長倉202-3 TEL. 0267-45-1175 
休  館  日  年数回、展示替え臨時休館があります。下掲詳細公式サイトでご確認ください。
開館時間  午前 9:00 - 午後 5:00
入  館  料  大 人〔高校生以上〕800 円 / 小 人〔小中学生〕400 円

      * 各種割引、優待情報などは、下掲詳細参照。
主  催  軽井沢高原文庫
────────────────────
戦後の日本文学を代表する作家の一人、遠藤周作(1923-1996)の生誕 100 年を記念して、あらためて遠藤周作の人と文学を顧みる夏季特別展を、縁の深い軽井沢の地で開催致します。
遠藤周作は、第二次世界大戦中の慶応大予科時代に堀辰雄を信濃追分に月1回程度訪ね、フランス留学から帰国後は、軽井沢の貸別荘で代表作『沈黙』(原題「日向の匂い」)を脱稿し、1968年以降は軽井沢千ヶ滝に建てた山荘で夏は執筆活動を行っていました。
遠藤周作の 73 年間に生み出された多彩な仕事や、軽井沢での交友などを、文学関連資料約 250 点で幅広くご紹介します。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 軽井沢高原文庫

【展覧会】土門拳記念館|◆ 古寺巡礼オールスターズ + 立教開宗1200年・東寺特集|◆ 土門拳記念館・酒田市美術館連携企画|田淵行男と白籏史朗-山岳写真の追求者たち-|’23年7月13日-9月12日|

土門0701土門0702

土門拳記念館
◆ 古寺巡礼オールスターズ + 立教開宗1200年・東寺特集
◆ 土門拳記念館・酒田市美術館連携企画 
田淵行男と白籏史朗-山岳写真の追求者たち-
開催期間  2023年7月13日[木]- 9月12日[火]
時  間  午前9時 ー 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
休  館  日  会期中無休 * 展示替えなどのため臨時休館する場合があります
会  場  土拳拳記念館 主要展示室、企画展示室Ⅰ、企画展示室Ⅱ
      998-0055 山形県酒田市飯森山2-13(飯森山公園内)TEL:0234-31-0028
入  館  料  一 般:1,200円、高校生:600円、小・中学生:無 料
共  催  一般財団法人日本カメラ財団、酒田市、酒田市教育委員会
主  催  公益財団法人さかた文化財団 土門拳記念館
──────────────────────
◆ 主要展示室
7月13日[木]- 9月12日[火] モノクロ・カラー 約80点
古寺巡礼オールスターズ + 立教開宗1200年・東寺特集
開館40周年を記念し、土門拳の代表作「古寺巡礼」シリーズの中から、特に人気の高い作品たちを集めた「オールスターズ」展を開催いたします。
7月13日-9月12日の会期前期には、今年立教開宗1200年を迎える東寺を特集するコーナーを設置。
9月16日-10月23日の会期後期には、一部展示替えを行い、古寺巡礼シリーズの中でも、少し珍しい作品群を紹介する「マニアック・コレクション」のコーナーを展開します。

これまで何度も観た方も、初めての方も、土門が追求しためくるめく仏像写真の世界へようこそ。

◆ 企画展示室Ⅰ:田淵行男作品
7月13日[木]- 9月12日[火] モノクロ・カラー 約40点
土門拳記念館・酒田市美術館連携企画 
田淵行男と白籏史朗-山岳写真の追求者たち-
田淵行男(1905-1989)は、日本における山岳写真のパイオニアの一人であると同時に、高山蝶の生態研究などでも体系的な仕事を残し、いち早く環境破壊に警鐘を鳴らした “ ナチュラリスト” の先駆者として知られています。科学者の視点と詩人の魂を併せ持ったその独自の作品は、多くの人々を魅了してきました。
本展では、田淵の広範な仕事を概観できる作品約40点、白籏が四季折々の鳥海山で撮影した作品約30点を展示します。異なる個性と時代背景を持つ2人の作品を展覧することで、山岳写真を取り巻く多様な視点を紹介します。

◆ 企画展示室Ⅱ:白籏史朗作品
7月13日[木]- 9月12日[火] カラー 約30点
土門拳記念館・酒田市美術館連携企画 
田淵行男と白籏史朗-山岳写真の追求者たち-
白籏史朗(しらはた しろう  1933-2019)は、ヒマラヤをはじめとする世界の名峰や、自らが選んだ「百一名山」に代表される日本の山々を被写体に、ダイナミックな山岳写真の名作を多数生み出しました。また父が旧・八幡町(現・酒田市)出身だったことから、鳥海山を「父の山」と呼び、撮影を重ねました。
本展では、田淵の広範な仕事を概観できる作品約40点、白籏が四季折々の鳥海山で撮影した作品約30点を展示します。異なる個性と時代背景を持つ2人の作品を展覧することで、山岳写真を取り巻く多様な視点を紹介します。

トークイベント 予告】10月1日[日]
土門拳記念館 開館40周年記念トークイベント
「弟子が語る古寺巡礼」/「記念館のこれまで&これから」
20230807185144_00033日 時 : 2023年10月1日[日] 14:00 - 16:00
会 場 : ホテルリッチ & ガーデン酒田 1F
費 用 : 入場無料
定 員 : 100名
予 約 : 土門拳記念館 0234-31-0028
──────────────
◆ 弟子が語る古寺巡礼講師      土門拳弟子 藤森 武 氏 / 堤 勝雄 氏
◆ 記念館のこれまで & これから  土門拳記念館 学芸員

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトを確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 土門拳記念館 ]
[ 参 考 : 活版アラカルト 【展覧会】酒田市美術館|心に山ありて幸いなり  山岳写真家  白簱史朗展|’23年4月29日-6月25日|終了 ]  { 活版 à la carte 土門拳記念館まとめ }

【展覧会】前橋文学館|フットノート - 吉増剛造による吉増剛造による吉増剛造|’23年6月10日-9月10日|終了

20230706201703_00009 20230706201703_00010

前橋文学館
フットノート - 吉増剛造による吉増剛造による吉増剛造
期  間  2023年6月10日[土]- 9月10日[日]
時  間  9時 - 17時(最終入館は 16時30分 まで)
会  場  萩原朔太郎記念・水と緑と詩のまち
      前橋文学館 2階企画展示室
      371-0022 群馬県前橋市千代田町三丁目12-10 TEL:027-235-8011
観  覧  料  一 般 500円 (高校生以下無料、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名無料)
────────────────────
― 詩人たることはとほうもない賭である。
日本最高峰の詩人とうたわれ、世界で活躍する吉増剛造。
大学在学中より旺盛な詩作活動を展開。以来先鋭的な現代詩人として、詩の世界を牽引し、数多の賞を受賞。また、評論、朗読のほか写真、立体、映像などメディアを横断しながら精力的な創作にも取り組み、現代美術や音楽家とのコラボレーションも行うなど、多くのファンを魅了しつづけています。
本展は吉増をとりまくものや人 ── 詩人たち(*)が選んだ吉増の詩、文学館館長たちから吉増へ贈られた手紙、大切な人、映画、萩原朔太郎…… ── へ吉増自身が “ コトバを贈る展覧会 “ です。
また、吉増剛造と萩原朔美(前橋文学館館長)との往復書簡として新たな映像作品を制作、本展にて初公開いたします。さらに、夫人でありシンガーのマリリア、映像作家:鈴木余位と吉増とのパフォーマンスも開催。表現者、吉増剛造の創造の場を、ぜひ体感してください。
*選 者 最果タヒ、マーサ・ナカムラ、松浦寿輝、三浦雅士(五十音順、敬称略)

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認のうえご観覧を。
[ 詳 細 : 前橋文学館

【展覧会】鏑木清方記念美術館|企画展 大佛次郎没後50年|季節の彩り ― 清方が描いた美人挿絵 ―|’23年7月1日-9月10日|終了

0708鏑木

鏑木清方記念美術館
企画展 大佛次郎没後50年 季節の彩り
― 清方が描いた美人挿絵 ―
会  期  2023年7月1日[土]- 9月10日[日]
        前 期 2023年7月 1 日[土]- 8月 6 日[日]
        後 期 2023年8月10日[木]- 9月10日[日]
開館時間  午前9時00分 - 午後5時00分(最終入館は 午後4時30分 まで)
休  館  日  毎週月曜日、7/17[月・祝]は開館、7/18[火]は休館
会  場  鎌倉市 鏑木清方記念美術館
      248-0005 神奈川県鎌倉市雪ノ下一丁目5番25号
      tel. 0467-23-6405  fax. 0467-23-640
観  覧  料  一 般 300円、小・中学生 無料     * 鎌倉に通学する 小学生-大学生 無料
──────────────
戦後、清方が鎌倉に移り住んでから最初にとりかかった仕事のひとつに雑誌『苦楽』の表紙絵の制作があります。
『苦楽』は同じく鎌倉に住んでいた文学者・大佛次郎(おさらぎ じろう   1897-1973)が創刊・主宰した文芸雑誌で、「社会人の文学の洗練と円熟」を旨として豪華な執筆陣や画家を迎え、昭和21年に創刊されました。

大佛から強い要望をうけた清方は、その熱意に応えて創刊号から表紙絵を担当し、昭和24年8月号まで、四季折々の風俗に取材した美人画を描きました。その上、雑誌の呼び物であった「名作絵物語」へも作品を提供していました。亡くなるまで『苦楽』を手元に置いていた清方、彼にとり『苦楽』での仕事はやりがいのあるものでした。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトを確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 鎌倉市 鏑木清方記念美術館 ]

【展覧会】武蔵野美術大学 美術館・図書館|生誕100年 大辻清司|眼差しのその先 フォトアーカイブの新たな視座|’23年9月4日-10月1日|終了

20230804153734_00003 20230804153734_00004

武蔵野美術大学 美術館・図書館
生誕100年 大辻清司 眼差しのその先
フォトアーカイブの新たな視座
会  期  2023年9月4日[月]- 10月1日[日]
時  間  11:00 - 19:00(土・日曜日は 10:00 - 17:00)
休  館  日  水曜日
入  館  料  無 料
会  場  武蔵野美術大学 美術館・図書館 展示室 3・4・5
      187-8505 東京都小平市小川町1-736
主  催  武蔵野美術大学 美術館・図書館
────────────────────
武蔵野美術大学 美術館・図書館では、展覧会「生誕100年 大辻清司 眼差しのその先 フォトアーカイブの新たな視座」を開催します。同館では、写真家大辻清司(おおつじ・きよじ 923-2001)が残したプリント、撮影フィルム、作品掲載誌や蔵書などから「大辻清司フォトアーカイブ」を構成し、15年にわたって研究を重ねてきました。
本展では、研究の軌跡、とりわけ撮影フィルムの内容の精査によって得られた視座を軸に、大辻清司の真髄に接近します。作品として制作されたオリジナルプリントとともに、フィルムに残されたまま未発表だった作品を多数展示する本企画は、アート・アーカイブ活用の在り方、その先に何を見出すことができるのかを模索するひとつの試みでもあります。

< 本展の構成 >
Ⅰ 原点/Ⅱ シアター/Ⅲ シークエンス/Ⅳ 他者たち

< 作家略歴 >
大辻清司(おおつじ・きよじ)
写真家。1923年東京生まれ。1940年代末にシュルレアリスムからの影響を色濃く窺わせる写真作品《いたましき物体》を発表して創作活動を開始。1950年代にはインターメディアの前衛芸術グループ「実験工房」に参加。さまざまな芸術ジャンルのアーティストと交流し、20世紀末まで約半世紀にわたり制作と思索の営みを続けた。同時代芸術の貴重かつ膨大なドキュメントを撮影したことでも知られる。
長年携わった写真教育の場でも重要な業績を残し、高梨豊、潮田登久子、牛腸茂雄、畠山直哉をはじめ多くの優れた才能を見出し、世代を超えて感化を及ぼしあった。また、写真というメディアの特性と新しい表現への可能性を考察した優れたエッセイを数多く執筆。主著に『写真ノート』(美術出版社、1989)。代表作に《陳列窓》(1956)、《無言歌》(1956)、《東京むかし》(1967)、《日が暮れる》(1975)ほか。2001年に逝去。享年78。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 武蔵野美術大学 美術館・図書館 ]

続きを読む

【展覧会】武蔵野美術大学 美術館・図書館| 大浦一志 ─ 雲仙普賢岳/記憶の地層|’23年9月4日-10月1日|

むさ0801 むさ0802b

武蔵野美術大学 美術館・図書館
大浦一志 ── 雲仙普賢岳/記憶の地層
会  期  2023年9月4日[月]- 10月1日[日]
時  間  11:00 - 19:00(土・日曜日は 10:00 - 17:00)
休  館  日  水曜日
入  館  料  無 料
会  場  武蔵野美術大学 美術館・図書館 展示室 3・4・5
      187-8505 東京都小平市小川町1-736
主  催  武蔵野美術大学 美術館・図書館
────────────────────
本展は、本学共通絵画研究室で絵画表現を通し美術・デザインにおける「造形の基礎とは何か」を考える実技授業に長年携わってきた大浦一志(おおうら・かずし)の退任記念展です。
1991年6月3日に発生し、多くの人命を奪った長崎県雲仙普賢岳の大火砕流。この自然災害によって殉職した新聞記者のカメラに残った1枚の写真に突き動かされ、大浦は30年にわたり被災地域と東京を往還し、灰土に埋もれた民家跡から被災物を掘り起こし、噴火後の自然を記録し続けてきました。自身の身体を通して「自然の脅威と人間の営み」に向き合う、大浦のフィールドワークを紹介します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 武蔵野美術大学 美術館・図書館 ]

【展覧会・講演】郡山市立美術館|土橋醇展 パリ、湖南 ─ 幻想を追って|’23年年9月2日-10月22日|終了

郡山市美0901 郡山市美0902jpg

郡山市立美術館
土橋醇展 パリ、湖南 ─ 幻想を追って
会  期  2023年年9月2日[土]- 10月22日[日]
会  場  郡山-Koriyama-市立美術館
      963-0666 福島県郡山市安原町字大谷地 130-2 Tel.024-956-2200
開館時間  午前9時30分 - 午後5時(入館は午後4時30分まで)
休  館  日  毎週月曜日(9月18日、10月9日[祝・月]開館、9月19日、10月10日[火]は休館)
観  覧  料  一 般 800円 高校・大学生、65歳以上 500円 中 学生以下 無 料
​      * 関連イベント情報、割引・優待チケット情報などは、下掲詳細参照
主  催  郡山市立美術館
────────────────────
福島件郡山市湖南町出身の 土橋 醇(1909-1978)。没後初めての展覧会。戦後のパリで前衛芸術運動の真っただ中にいた彼の画歴を探ります。
────

1960年代初頭「パリの日本人画家たち 土橋醇」『美術手帖』美術出版社。ウィキペディアゟ

1960年代初頭「パリの日本人画家たち 土橋醇」『美術手帖』美術出版社。ウィキペディアゟ

< 土橋醇一/土橋醇 > ウィキペディアゟ
土橋 醇一(どばし じゅんいち、1910年(明治43年)8月17日 – 1978年(昭和53年)10月30日)は、日本の洋画家。別名、土橋 醇(どばし じゅん)。
東京市小石川区に生まれ、1938年東京美術学校油画科卒業、1946年光風会会員、1952年光風会展特賞 1953年から1973年まで渡仏、20年間パリで制作活動を送る。作品は東京国立近代美術館、パリ国立近代美術館等に収蔵されている。
────
郡山市立美術館 の解説と、このウィキペディアの紹介では微妙に相異が見られる。すでにウィキペディアは2014年に「孤立した記載」だと管理者から指摘されている。
ここでは相異をことあげし、幻想のかなたに追いやるのではなく、郡山市立美術館の挑戦によって、この才能豊かな画家の業績の顕彰と共に、関連イベントとして、ご子息による講演会も設定されている。本展覧会を通じて、正確な歴史認識もすすみそうで嬉しいことである。

郡山市立美術館-土橋醇展-関連講演会
◆【講演会】父、土橋醇(入場無料)
講 師:圡橋亨氏(映画監督)
日 時:令和5年9月2日[土]14時-
会 場:郡山市立美術館 多目的スタジオ

※ 下掲詳細公式サイトにて最新情報を確認の上ご観覧・参加ください。
[ 詳 細 : 郡山市立美術館

【展覧会】酒田市美術館|石黒光二 彫刻展 -心・空間・かたち-|’23年9月2日-10月22日|終了

sakata 01

酒田市美術館
石黒光二 彫刻展 -心・空間・かたち-
期  間  2023年9月2日[土]- 10月22日[日]
時  間  午前9時 - 午後5時(最終入館は 午後4時30分)
観覧料金  一 般 900円、 高 校 生 450円、 中 学 生以下 無 料
      * 大学・専門学校生は一般料金となります。
      * 障がい者手帳をお持ちの方、およびその介助者1名の観覧料は半額となります。
休  館  日  無 休
会  場  酒田市美術館
       998-0055 山形県酒田市飯森山3丁目17-95 TEL/0234-31-0095
主  催   公益財団法人さかた文化財団 酒田市美術館
共  催   酒田市、酒田市教育委員会
────────────────────

酒田0802 ◆ 酒田市美術館|石黒光二   彫刻展  -心・空間・かたち-|’23年9月2日-10月22日◆
地元・酒田市で大規模個展 
初期から現在までの彫刻作品約50点を一挙公開
石黒光二氏(1952年- )は、山形県酒田市山谷(旧平田町)出身の彫刻家です。多摩美術大学彫刻科卒業後、同市出身作家・高橋剛(1921-1991)に師事。1975年の第5回日彫展、1976年の第8回日展にそれぞれ初出品し、現在に至るまで出品を続けています。

1993年には日彫展西望賞、2016年には日展内閣総理大臣賞を受賞するなど、彫刻界で高い評価を受けています。また、全国の野外彫刻も多数手掛け、中でも地元酒田市に設置されている作品は庄内の自然と人々の暮らしのなかに溶け込み、地域の方々に親しまれています。
石黒氏は、人物と幾何形態を組み合わせた塑像による心象表現によって、空間との調和や、かたちそのものに宿る美しさを追求してきました。本展では、初期作品から近年発表された新たな作品約50点を一堂に会し、人物と幾何形態によって生み出される心象空間の世界を紹介します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 酒田市美術館