小山市立車屋美術館
細密工芸の華
掛川市二の丸美術館コレクションと小川家コレクション
会 期 2023年7月22日[土]- 9月24日[日]
開館時間 午前9時 - 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
休 館 日 毎週月曜日、(9月18日[月・祝]は開館)、
7月28日[金]、8月25日[金]、9月19日[火]、9月22日[金]
会 場 小山市立車屋美術館
329-0214 小山市乙女3丁目10番34号 Tel:0285-41-0968
観 覧 料 一 般 400円、大高生 250円、中学生・義務教育学校生以下は無料
* 各種割引、各種優待情報などは下掲詳細参照
主 催 小山市立車屋美術館
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日本で古来より受け継がれて発展した各種工芸の技が頂点に達したのが、江戸時代末期から明治時代です。木、漆、金属、陶磁器など様々な素材で目を見張るような精緻な細工をし、趣のあるデザインを追求した当時の細密工芸品は、古今東西の多くの人々に愛され、尊ばれて、数多くが現代まで残されています。
中でもたばこ道具は、蒔絵、金工、牙彫など多様な工芸技術が盛りこまれた総合芸術品といわれます。町人文化が栄えた江戸時代後期、たばこは大人のたしなみとして人気が高まり、豪商だけでなく一般人も贅を凝らしたたばこ道具を求め、金唐革-きんからかわ-や、羅紗-らしゃ-など希少な素材を使ったたばこ入れ、それに相応しい根付、きせるなどが名工によって作られました。明治時代以降は実用品から鑑賞用へと目的は変化しましたが、熟練した技を凝らし丁寧に作られた作品は、現代にいたって美術的価値が見直されています。
掛川市二の丸美術館(静岡県)では、江戸時代以降の様々な工芸品を2,300点以上収蔵しており、特にたばこ道具において、実用と装飾を兼ね備え多彩な意匠と細密な技巧がこらされた貴重な作品がそろっています。本展では、たばこ入れ、きせる、きせる筒、たばこ盆のほか、懐紙入れ、櫛・かんざしなど約130点を展示します。
あわせて、小山の元豪商小川家の所蔵品より、幕末から明治時代の漆工芸家 柴田是真(しばた ぜしん 1807―91)の作と伝わる蒔絵椀や絵画、 約15点をご紹介します。伝統が育んだ超絶技巧と美意識や遊び心に満ちた細密工芸の素晴らしさをお楽しみください。