【展覧会】パナソニック汐留美術館|開館20周年記念展 中川 衛 ─ 美しき金工とデザイン|’23年7月15日-9月18日|終了

20230710124143_00009 20230710124143_00010

パナソニック汐留美術館
開館20周年記念展
中川 衛 ── 美しき金工とデザイン
会  期  2023年7月15日[土]- 9月18日[月・祝]
開館時間  午前10時 - 午後6時(入館は 午後5時30分 まで)
      * 8月4日[金]、9月1日[金]、9月15日[金]、9月16日[土]は 午後8時まで開館
       (入館はそれぞれ 閉館30分前 まで)
休  館  日  水曜日(ただし9月13日[水]は開館)、8月13日[日]- 17日[木]
入  館  料  一 般 1,200円、65歳以上 1,100円、大学生・高校生 700円、中学生以下 無 料
主  催  パナソニック汐留美術館、朝日新聞社
──────────────
パナソニック出身デザイナーで、金沢を拠点に活動する金工作家・重要無形文化財「彫金」保持者(人間国宝)の中川 衛(なかがわ まもる  1947-  )を紹介します。
中川が追求する象嵌技法の初期から現在までの金工作品を辿るとともに、プロダクトデザイナー時代の仕事、金工の道に進む原点となった加賀象嵌の名品、次世代作品まで、作品と資料を合わせて約100点により、中川の創作に息づくデザインの精神と、伝統技法の継承を目指すさまざまな取り組みを見つめます。

<中川 衛 - なかがわ まもる プロフィール>
中川衛は1947(昭和22)年、石川県金沢市に生まれ、金沢美術工芸大学産業美術学科で工業デザインを専攻し、柳宗理や平野拓夫らの薫陶を受けました。1971(昭和46)年に同校を卒業後、大阪の松下電工(現パナソニック)に入社し、美容家電製品などのプロダクトデザインに携わります。
20代後半に帰郷し、石川県工業試験場に勤務していた頃に、石川県立美術館で行われていた鐙の展覧会を観たことがきっかけで、加賀象嵌に魅了されました。「加賀象嵌」で石川県の無形文化財保持者に認定された彫金家の高橋介州(1905-2004)に入門し、工業試験場に通いながら修業し、日本伝統工芸展に出品していきます。その後も入選・受賞を重ねて作家として頭角を現し、2004(平成16)年には金工の技術継承に尽力した功績により、重要無形文化財「彫金」保持者(人間国宝)に認定されました。また今日まで、母校の金沢美術工芸大学をはじめとして、後進の育成に尽力する一方、積極的に海外研修を行うなど国際的な視野で活動を展開しています。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
※ 本展での予約は不要になりました。混雑時には15分毎の「入館時間整理券」を発行します。
[ 詳 細 : パナソニック汐留美術館
[ 参 考 : パナソニック汐留美術館動画  YouTube 人間国宝・中川 衛 パナソニック出身の工芸作家~「デザイン」とは何か  5:47 ]

この{活版印刷アラカルト}のウェブページは、限度ギリギリの長尺ブログになっています。そのためお手数ですが、ときおり、とりわけ動画類を閲覧後は「ページ画面を更新」していただくと、次回からもスムーズなスクロールと閲覧をお楽しみいただけます。

パナソニック汐留美術館の開館20周年を記念し、パナソニック出身で、石川県金沢市を拠点に活動する金工作家・重要無形文化財「 彫金」 保持者(人間国宝)、中川衛(1947年生まれ)を紹介する展覧会を開催します。
金沢美術工芸大学で工業デザインを専攻した中川は、1971年に大阪の松下電工(現パナソニック)に入社し、美容家電製品などのデザインに携わりました。27歳で帰郷した後、石川県立美術館で行われていた鐙の展覧会を観たことを機に、地元の伝統工芸である加賀象嵌に魅了されます。そして彫金家の高橋介州(1905〜2004)に入門し、石川県工業試験場に勤務しながら修業しました。日本伝統工芸展等で入選・受賞を重ねて作家として頭角を現していき、2004年には、金工の技術継承に尽力した功績により重要無形文化財「彫金」保持者に認定されました。また今日まで、大学や造幣局などで後進の育成に尽力する一方、アメリカや台湾などで積極的に海外研修を行うなど、国際的な視野で活動を展開しています。
中川が追求する「象嵌」とは、金属の表面を鏨で彫り、できた溝に異なる金属を嵌めこんで模様を作り出す技法です。象嵌部分の深さはわずか1mm以下と非常に薄く、精緻な仕事が求められます。その中でも中川は、複数の金属で構成し、難易度が高いとされる「重ね象嵌」を極めていきました。「工芸も工業デザインも創作の展開は同じである」と語る中川は、企業で身につけたデザイナーとしての制作手法を生かし、金工の試作を重ね、日常生活にヒントを得たフォルムと、自身の記憶から紡ぎ出した抽象文様により、現代的な象嵌の作風を築きました。
本展では、中川の初期の象嵌作品から最新作までを辿るとともに、1970〜80年代に手がけたプロダクトデザイン、金工の道に進む原点となった加賀象嵌の名品、現代アーティストとのコラボレーション、中川から技を受け継ぐ次世代の作品まで、作品と資料を合わせて約130点を展覧します。中川の象嵌制作に一貫して息づくデザインの精神と、伝統技法の継承を目指すさまざまな取り組みにご注目ください。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
※ 本展での予約は不要になりました。混雑時には15分毎の「入館時間整理券」を発行します。
[ 詳 細 : パナソニック汐留美術館 ]