【展覧会】京都工芸繊維大学資料館|釖菱弥コレクション 西澤弥一郎のデザイン ― 京都市染織試験場図案係の仕事を中心に|’23年7月3日-7月29日|終了

京都工芸繊維大学資料館0702 0703京都工芸繊維大学資料館 京都工芸繊維大学資料館
釖菱弥コレクション 西澤弥一郎のデザイン
― 京都市染織試験場図案係の仕事を中心に 
開催期間  2023年7月3日[月]- 7月29日[土]
休  館  日  日曜日・祝日
開館時間  10時 - 17時(入館は 16時30分 まで)
会  場  京都工芸繊維大学美術工芸資料館 1階第2展示室
入  館  料  一 般 200円、大学生 150円、高校生以下 無 料
      * 各種割引、優待情報などは下掲詳細参照。
企  画  京都工芸繊維大学美術工芸資料館
協  力  釖菱弥、京都・大学ミュージアム連携
主  催  京都工芸繊維大学美術工芸資料館
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京都市醒ヶ井四条で、元禄3年(1690)から続く呉服業「釖菱弥-けんびしや」の11代目として生まれた西澤弥一郎(1914-89)は、京都市立美術工芸学校(現・京都市立芸術大学)図案科に入学して、千熊章禄(1883-1965)にまなび、卒業後は京都市染織試験場の図案係に就職し、ポスター制作などおもにグラフィックデザインの分野で活躍しました。

明治41年(1908)に西陣織物同業組合により設立された染織試験場の施設をもらい受けるかたちで、大正5年(1916)に、京都市上京区烏丸通今出川上ル、相国寺門前町に発足した京都市染織試験場(現・京都市産業技術研究所)は、総務係、色染係、機織係、図案係を備え、京都の染織業界の指導的役割を果たしました。
図案係では、毎年テーマを決めて図案研究に取り組み、テーブルクロスやクッションなど、室内装飾から、ネクタイやショールなどの服飾品、建築装飾からポスターまで幅広く研究をおこない、試験製作や図案調製のほか、展覧会の実施や実地指導、講演や実習生の受け入れまでおこないました。西澤が在籍していた昭和前期には、嘱託技術員としてウィーン工房出身の上野リチ(1893-1967)のほか、京都工芸繊維大学の前身校のひとつ、京都高等工芸学校の図案科で助教授をつとめた赤澤鉞太郎(1899-1989)が地方商工技師として、またのちに同校教員となる福永俊吉(1904-2006)が商工技手としてつとめています。

本展では、釖菱弥コレクションのなかから、昭和前期に西澤が手がけた京都市の観光ポスターや戦後手がけたさまざまな広告、沖縄県章をはじめとするシンボルマークの制作など、西澤の活動の一端を紹介します。くわえて、当館が所蔵する同時期に制作された福永俊吉による《京都へ》も披露します。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 京都工芸繊維大学資料館